JP2018073378A - メンテナンスサービス方法及びメンテナンスサービスシステム - Google Patents

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啓太 菊地
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真佐男 野仲
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勇士 大崎
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Abstract

【課題】電化機器のメンテナンスを効率良く行うことができるメンテナンスサービス方法を提供する。【解決手段】メンテナンスサービス方法は、電化機器300の動作履歴を示す動作履歴情報を動作ログ情報記憶部103に記憶するステップと、サービスマンの訪問スケジュールを示すスケジュール情報をスケジュール情報記憶部104に記憶するステップと、スケジュール情報に基づいて、サービスマンの次の訪問先までの空き時間を算出するステップと、動作履歴情報及び空き時間に基づいて、サービスマンが空き時間にメンテナンスを行うことが可能な電化機器300の優先度を算出するステップと、サービスマンが空き時間にメンテナンスを行うことが可能な電化機器300の訪問先を、優先度に基づいて複数並べて表示した優先リストを表示部401に表示するステップとを含む。【選択図】図14B

Description

本発明は、メンテナンスサービス方法及びメンテナンスサービスシステムに関する。
サービスマンが訪問先で電化機器のメンテナンス(点検又は修理)を行うメンテナンスサービスシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。このメンテナンスサービスシステムでは、サービスマンは、予め決定された訪問スケジュールに従って、例えば一日に複数の訪問先を巡回する。
その際、サービスマンがある訪問先で電化機器のメンテナンスを完了してから、次の訪問先で電化機器のメンテナンスを開始するまでの間に、空き時間が発生することがある。このような場合、サービスマンは、空き時間を利用して、訪問スケジュールに登録されていない訪問先で電化機器のメンテナンスを行うことができる。
特開2004−110496号公報
しかしながら、サービスマンは、空き時間で電化機器のメンテナンスを行う訪問先を闇雲に決定した場合には、例えば当該電化機器のメンテナンスに要する時間が空き時間を超えてしまうなど、却って業務の効率が低下するおそれが生じる。
そこで、本発明は、電化機器のメンテナンスを効率良く行うことができるメンテナンスサービス方法及びメンテナンスサービスシステムを提供する。
本発明の一態様に係るメンテナンスサービス方法は、サービスマンが訪問先で電化機器のメンテナンスを行うメンテナンスサービスシステムにおけるメンテナンスサービス方法であって、前記電化機器の動作履歴を示す動作履歴情報を第1の記憶部に記憶するステップと、前記サービスマンの訪問スケジュールを示すスケジュール情報を第2の記憶部に記憶するステップと、前記スケジュール情報に基づいて、前記サービスマンの次の訪問先までの空き時間を算出するステップと、前記動作履歴情報及び前記空き時間に基づいて、前記サービスマンが前記空き時間にメンテナンスを行うことが可能な前記電化機器の優先度を算出するステップと、前記サービスマンが前記空き時間にメンテナンスを行うことが可能な前記電化機器の訪問先を、前記優先度に基づいて複数並べて表示した優先リストを表示部に表示するステップと、を含む。
なお、これらの包括的又は具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム又はコンピュータ読み取り可能なCD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory)等の記録媒体で実現されてもよく、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
本発明の一態様に係るメンテナンスサービス方法によれば、電化機器のメンテナンスを効率良く行うことができる。
実施の形態1に係るメンテナンスサービスシステムの全体構成を示す図である。 実施の形態1に係る電化機器の構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係るサーバの構成を示すブロック図である。 ユーザ情報記憶部に記憶されたデータベースの一例を示す図である。 故障予兆情報記憶部に記憶されたデータベースの一例を示す図である。 動作ログ情報記憶部に記憶されたデータベースの一例を示す図である。 スケジュール情報記憶部に記憶されたデータベースの一例を示す図である。 サービスマン情報記憶部に記憶されたデータベースの一例を示す図である。 実施の形態1に係る情報端末の構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係るメンテナンスサービスシステムにおける故障予兆情報の算出処理を示すシーケンス図である。 図10のステップS13の処理を具体的に示すフローチャートである。 実施の形態1に係るメンテナンスサービスシステムにおけるスケジュール情報の登録処理を示すシーケンス図である。 実施の形態1に係るメンテナンスサービスシステムにおける点検訪問宅の決定処理を示すシーケンス図である。 実施の形態1に係る点検訪問宅検索システムのトップ画面の一例を示す図である。 実施の形態1に係る点検訪問宅検索システムの検索結果表示画面の一例を示す図である。 図13のフローチャートのステップS32の処理を具体的に示すフローチャートである。 図13のフローチャートのステップS32の処理を説明するための図である。 図13のフローチャートのステップS32の処理を説明するための図である。 図13のフローチャートのステップS32の処理を説明するための図である。 図13のフローチャートのステップS32の処理を説明するための図である。 図13のフローチャートのステップS32の処理を説明するための図である。 図13のフローチャートのステップS32の処理を説明するための図である。 図13のフローチャートのステップS32の処理を具体的に示すフローチャートである。 図13のフローチャートのステップS32の処理を説明するための図である。 図13のフローチャートのステップS32の処理を説明するための図である。 図13のフローチャートのステップS32の処理を具体的に示すフローチャートである。 図13のフローチャートのステップS32の処理を説明するための図である。 実施の形態2に係るメンテナンスサービスシステムにおける点検優先リストの生成処理の流れを示すフローチャートである。 実施の形態2に係る点検訪問宅検索システムの検索結果表示画面の一例を示す図である。 実施の形態2に係る点検訪問宅検索システムの検索結果表示画面の一例を示す図である。
本発明の一態様に係るメンテナンスサービス方法は、サービスマンが訪問先で電化機器のメンテナンスを行うメンテナンスサービスシステムにおけるメンテナンスサービス方法であって、前記電化機器の動作履歴を示す動作履歴情報を第1の記憶部に記憶するステップと、前記サービスマンの訪問スケジュールを示すスケジュール情報を第2の記憶部に記憶するステップと、前記スケジュール情報に基づいて、前記サービスマンの次の訪問先までの空き時間を算出するステップと、前記動作履歴情報及び前記空き時間に基づいて、前記サービスマンが前記空き時間にメンテナンスを行うことが可能な前記電化機器の優先度を算出するステップと、前記サービスマンが前記空き時間にメンテナンスを行うことが可能な前記電化機器の訪問先を、前記優先度に基づいて複数並べて表示した優先リストを表示部に表示するステップと、を含む。
本態様によれば、優先リストには、優先度に基づいて、サービスマンが空き時間にメンテナンスを行うことが可能な訪問先が複数並べて表示されている。これにより、サービスマンは、優先リストに表示された複数の訪問先の中から、優先度の高い電化機器の訪問先を優先的に選択することができ、電化機器のメンテナンスを効率良く行うことができる。
例えば、前記メンテナンスサービス方法は、さらに、前記動作履歴情報に基づいて、前記電化機器の故障予兆の発生の有無を判定するステップと、故障予兆が発生していると判定された前記電化機器のうち、前記サービスマンが前記空き時間でメンテナンスすることが可能な前記電化機器を抽出するステップと、を含み、前記優先度を算出するステップでは、抽出された前記電化機器の前記優先度を算出し、前記表示部に表示するステップでは、抽出された前記電化機器の訪問先を、前記優先度に基づいて複数並べて表示した前記優先リストを前記表示部に表示するように構成してもよい。
本態様によれば、サービスマンは、空き時間を利用して、故障予兆が発生している電化機器のメンテナンスを効率良く行うことができる。
例えば、前記メンテナンスサービス方法は、さらに、前記優先リストが前記表示部に表示されている場合に、前記優先リストに表示された前記複数の訪問先のいずれかを選択する前記サービスマンの操作を受け付けるステップと、前記操作が受け付けられた際に、前記第2の記憶部に記憶された前記スケジュール情報を更新するステップと、を含むように構成してもよい。
本態様によれば、サービスマンが優先リストに表示された複数の訪問先のいずれかを選択することにより、当該サービスマンに関するスケジュール情報を更新するので、サービスマンの訪問スケジュールを効率良く管理することができる。
例えば、前記サービスマンは複数存在し、前記操作を受け付けるステップでは、前記複数のサービスマンのうち第1のサービスマンについての前記優先リストが前記表示部に表示されている場合に、前記優先リストに表示された前記複数の訪問先のうち、前記複数のサービスマンのうち第2のサービスマンが現在メンテナンスしている前記電化機器の前記訪問先を選択する前記操作の受け付けを無効にするように構成してもよい。
本態様によれば、第1のサービスマンは、優先リストに表示された複数の訪問先のうち、第2のサービスマンが現在メンテナンスしている電化機器の訪問先を誤って選択することがない。
例えば、前記表示部に表示するステップでは、前記複数の訪問先を前記優先度の高い順に並べて前記優先リストに表示するように構成してもよい。
本態様によれば、サービスマンは、優先リストに表示された複数の訪問先の中から、優先度の最も高い訪問先を容易に選択することができる。
例えば、前記サービスマンは複数存在し、前記表示部に表示するステップでは、前記複数のサービスマンのうち第1のサービスマンについての前記優先リストに表示された前記複数の訪問先の表示順を、前記複数のサービスマンのうち第2のサービスマンについての前記優先度に基づいて変更するように構成してもよい。
本態様によれば、優先リストに表示された複数の訪問先の表示順を、第2のサービスマンについての優先度に基づいて変更するので、電化機器のメンテナンスをより一層効率良く行うことができる。
例えば、前記表示部に表示するステップでは、前記第1のサービスマンについての前記優先度と前記第2のサービスマンについての前記優先度との大小関係を示す情報を前記優先リストに表示するように構成してもよい。
本態様によれば、第1のサービスマンは、優先リストを見ることにより、優先度の大小関係を容易に把握することができる。
本発明の一態様に係るメンテナンスサービス方法は、第1のサービスマン及び第2のサービスマンの各々が訪問先で電化機器のメンテナンスを行うメンテナンスサービスシステムにおけるメンテナンスサービス方法であって、前記第1のサービスマンが次の第1の訪問先までの第1の空き時間にメンテナンスを行うことが可能な前記電化機器の訪問先を、前記第2のサービスマンが次の第2の訪問先までの第2の空き時間にメンテナンスを行うことが可能な前記電化機器の優先度を考慮して、複数並べて表示した優先リストを表示部に表示するステップを含む。
本態様によれば、優先リストには、優先度を考慮して、第1のサービスマンが第1の空き時間にメンテナンスを行うことが可能な訪問先が複数並べて表示されている。これにより、第1のサービスマンは、優先リストに表示された複数の訪問先の中から、優先度の高い電化機器の訪問先を優先的に選択することができ、電化機器のメンテナンスを効率良く行うことができる。また、優先度は、第2のサービスマンが第2の空き時間にメンテナンスを行うことが可能な電化機器の優先度であるので、このような優先度を考慮して優先リストを生成することにより、電化機器のメンテナンスをより一層効率良く行うことができる。
本発明の一態様に係るメンテナンスサービスシステムは、サービスマンが使用する情報端末と、前記情報端末と通信する管理装置と、を備え、前記サービスマンが訪問先で電化機器のメンテナンスを行うメンテナンスサービスシステムであって、前記管理装置は、前記電化機器の動作履歴を示す動作履歴情報を記憶する第1の記憶部と、前記サービスマンの訪問スケジュールを示すスケジュール情報を記憶する第2の記憶部と、前記スケジュール情報に基づいて、前記サービスマンの次の訪問先までの空き時間を算出する第1の算出部と、前記動作履歴情報及び前記空き時間に基づいて、前記サービスマンが前記空き時間にメンテナンスを行うことが可能な前記電化機器の優先度を算出する第2の算出部と、前記サービスマンが前記空き時間にメンテナンスを行うことが可能な前記電化機器の訪問先を、前記優先度に基づいて複数並べて表示した優先リストを生成する生成部と、生成した前記優先リストを前記情報端末に送信する送信部と、を備え、前記情報端末は、前記管理装置から送信された前記優先リストを受信する受信部と、受信した前記優先リストを表示する表示部と、を備える。
本態様によれば、優先リストには、優先度に基づいて、サービスマンが空き時間にメンテナンスを行うことが可能な訪問先が複数並べて表示されている。これにより、サービスマンは、優先リストに表示された複数の訪問先の中から、優先度の高い電化機器の訪問先を優先的に選択することができ、電化機器のメンテナンスを効率良く行うことができる。
なお、これらの包括的又は具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム又はコンピュータ読み取り可能なCD−ROM等の記録媒体で実現されてもよく、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム又は記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的又は具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序等は、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
(実施の形態1)
[1−1.メンテナンスサービスシステムの全体構成]
まず、図1を参照しながら、実施の形態1に係るメンテナンスサービスシステムの全体構成について説明する。図1は、実施の形態1に係るメンテナンスサービスシステムの全体構成を示す図である。
図1に示すように、メンテナンスサービスシステムは、サーバ100(管理装置の一例)と、電化機器300と、情報端末400とを備えている。メンテナンスサービスシステムは、サービスマンが家屋200(訪問先の一例)に訪問して、家屋200に設置された電化機器300のメンテナンス(点検又は修理)を行うためのシステムである。
ここで、サーバ100、電化機器300及び情報端末400は、ネットワーク500を介して互いに通信可能に接続されている。ネットワーク500は、例えば、Wi−Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、エコーネット(ECHONET)(登録商標)又はエコーネットライト(ECHONET−Lite)(登録商標)等の無線接続であってもよいし、イーサネット(登録商標)等の有線接続であってもよい。ネットワーク500は、上記に例示したものに限定されず、必要な情報を通信可能であれば、どのような接続であってもよい。
電化機器300は、家屋200に設置され、ネットワーク500に接続可能な電化機器である。本実施の形態では、電化機器300は、空気調和装置(エアコン)である。なお、電化機器300は、空気調和装置に限定されず、例えば、テレビジョン受像機、洗濯機、冷蔵庫、IHクッキングヒータ又は電子レンジ等であってもよい。なお、電化機器300が設置された家屋200は、所定のエリア内に複数存在している。
情報端末400は、サービスマンにより使用される端末であり、例えば、スマートフォン、タブレット端末又はパーソナルコンピュータ等である。なお、情報端末400は、専用品の情報端末であってもよいし、汎用品の情報端末に専用のアプリケーションをインストールしたものであってもよい。なお、サービスマンは所定のエリア内に複数存在し、複数のサービスマンの各々は情報端末400を携帯している。
[1−2.電化機器の構成]
次に、図2を参照しながら、電化機器300の構成について説明する。図2は、実施の形態1に係る電化機器300の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、電化機器300は、操作指示受付部301と、通信部302と、運転制御部303と、メモリ304と、動作ログ情報取得部305とを有する。
操作指示受付部301は、電化機器300を使用するユーザの操作を入力として受け付ける。操作指示受付部301は、受け付けたユーザの操作に基づいて、運転制御部303へ運転指示を送信する。ユーザの操作内容には、例えば、電化機器300に対する、電源ON/OFFの切り替え、運転状態の切り替え、又は、設定パラメータの変更等が含まれる。なお、ユーザの操作手段としては、例えば、リモコン、タッチパネル又は音声入力装置等、任意の操作手段が用いられる。
通信部302は、ネットワーク500を介して、サーバ100との間で各種の情報を送受信する。具体的には、通信部302は、動作ログ情報(後述する)をメモリ304から取得し、取得した動作ログ情報をサーバ100へ送信する。
運転制御部303は、電化機器300に対する運転制御を実行する。運転制御部303は、操作指示受付部301から運転指示を受信し、受信した運転指示に基づいて電化機器300に運転を実行させる。なお、運転制御部303は、動作ログ情報の示す電化機器300の状態に応じて、電化機器300に運転を実行させてもよい。
動作ログ情報取得部305は、電化機器300の動作履歴を示す動作ログ情報(動作履歴情報の一例)を取得し、運転制御部303及びメモリ304へ送信する。動作ログ情報は、電化機器300に関する情報、例えば、a)電化機器300の識別情報、b)電化機器300の運転状態を示す運転状態情報、c)ユーザの操作による入力を示すユーザ設定情報、d)電化機器300内の温度センサのセンサ値情報、及び、e)電化機器300内の電流値情報等を含む。
メモリ304は、動作ログ情報取得部305から受信した動作ログ情報を蓄積し、且つ、通信部302へ送信する。メモリ304は、例えば、HDD(Hard Disc Drive)又はRAM(Random Access Memory)等で構成される。
[1−3.サーバの構成]
次に、図3を参照しながら、サーバ100の構成について説明する。図3は、実施の形態1に係るサーバ100の構成を示すブロック図である。
図3に示すように、サーバ100は、ユーザ情報記憶部101と、故障予兆情報記憶部102と、動作ログ情報記憶部103(第1の記憶部の一例)と、スケジュール情報記憶部104(第2の記憶部の一例)と、サービスマン情報記憶部105と、制御部106と、通信部107と(送信部の一例)を有する。
ユーザ情報記憶部101は、電化機器300を使用するユーザに関する情報、例えば、電化機器300の識別情報、ユーザの氏名、ユーザの住所及びユーザの連絡先等をデータベースとして記憶する。
ここで、図4を参照しながら、ユーザ情報記憶部101に記憶されたデータベースの一例について説明する。図4は、ユーザ情報記憶部101に記憶されたデータベースの一例を示す図である。図4に示す例では、ユーザ情報記憶部101に記憶されたデータベースは、電化機器ID(Identification)列、氏名列、住所座標列及び電話番号列を含む。
電化機器ID列には、電化機器300を識別するための情報、例えば、電化機器のID又は製造番号等が格納されている。図4に示す例では、電化機器ID列の1行目には、電化機器300の電化機器IDを示す「a」という情報が格納されている。
氏名列には、ユーザを識別するための情報、例えば、ユーザの氏名又はID等が格納されている。図4に示す例では、氏名列の1行目には、ユーザの氏名を示す「A」という情報が格納されている。
住所座標列には、電化機器300の所在地を示す情報、例えば、電化機器300の所在地の緯度/経度、又は、電化機器300の所在地の地番等が格納されている。図4に示す例では、住所座標列の1行目には、電化機器300の所在地の緯度/経度を示す「35°38’5.11”N,139°52’45.52”E」という情報が格納されている。
電話番号列には、ユーザの連絡先を示す情報、例えば、ユーザの電話番号又はユーザのメールアドレス等が格納されている。図4に示す例では、電話番号列の1行目には、ユーザの電話番号を示す「000−000−1111」という情報が格納されている。
図3に示すように、故障予兆情報記憶部102は、電化機器300の故障予兆に関する情報、例えば、a)電化機器300における故障予兆の有無を示す故障予兆情報、b)故障予兆の深刻度を示す深刻度情報、c)電化機器300に現れている故障予兆に対する点検に必要な時間を示す点検所要時間情報、d)サービスマンの点検予定の有無を示す点検予定情報、及び、e)電化機器300の設置された家屋200にユーザが在宅している確率を表す在宅確率等をデータベースとして記憶する。
ここで、図5を参照しながら、故障予兆情報記憶部102に記憶されたデータベースの一例について説明する。図5は、故障予兆情報記憶部102に記憶されたデータベースの一例を示す図である。図5に示す例では、故障予兆情報記憶部102に記憶されたデータベースは、電化機器ID列、故障予兆列、深刻度列、点検所要時間列、点検予定列及び在宅確率列等を含む。
電化機器ID列には、電化機器300を識別するための情報、例えば、電化機器のID又は製造番号等が格納されている。図5に示す例では、電化機器ID列の1行目には、電化機器300の電化機器IDを示す「a」という情報が格納されている。
故障予兆列には、電化機器300における故障予兆の発生の有無を示す情報、例えば、「あり/なし」、「T/F」又は「1/0」等の2値情報が格納されている。図5に示す例では、故障予兆列の1行目には、電化機器300に故障予兆が発生していることを示す、「あり」という情報が格納されている。また、故障予兆列の3行目には、電化機器300に故障予兆が発生していないことを示す、「なし」という情報が格納されている。
深刻度列には、電化機器300の故障予兆深刻度を示す情報、例えば、「0」〜「100」の数値が格納されている。この場合、故障予兆深刻度が「100」に近付くほど、電化機器300が故障する可能性が高いことを表している。図5に示す例では、深刻度列の1行目には、電化機器300の故障予兆深刻度を示す「70」という情報が格納されている。
点検所要時間列には、電化機器300に現れている故障予兆に対する点検に必要な時間を示す点検所要時間、例えば、時間(分)を示す数値が格納されている。図5に示す例では、点検所要時間列の1行目には、電化機器300の点検所要時間を示す「60」という情報が格納されている。
点検予定列には、現在時刻においてサービスマンによる電化機器300の点検予定の有無を示す情報、例えば、「あり/なし」、「T/F」又は「1/0」等の2値情報が格納されている。但し、現在時刻においてサービスマンによる電化機器300の点検が不要の場合、点検予定列には、サービスマンの点検が不要であることを示す情報、例えば、「不要」又は「NULL」等の情報が格納されている。図5に示す例では、点検予定列の4行目には、サービスマンによる電化機器300の点検予定があることを示す、「あり」という情報が格納されている。また、点検予定列の1行目には、サービスマンによる電化機器300の点検予定が無いことを示す、「なし」という情報が格納されている。また、点検予定列の3行目には、サービスマンによる電化機器300の点検予定が不要であることを示す、「不要」という情報が格納されている。
在宅確率列には、現在時刻において電化機器300の設置された家屋200にユーザが在宅している確率(%)を示す情報、例えば、「0」〜「100」の数値が格納されている。図5に示す例では、在宅確率列の1行目には、在宅確率が70%であることを示す「70」という情報が格納されている。
図3に示すように、動作ログ情報記憶部103は、電化機器300の動作ログ情報、例えば、a)電化機器300の識別情報、b)電化機器300の動作ログ情報を取得した日時、c)電化機器300の運転状態を示す運転状態情報、及び、d)電化機器300内の温度センサのセンサ値情報等をデータベースとして記憶する。
ここで、図6を参照しながら、動作ログ情報記憶部103に記憶されたデータベースの一例について説明する。図6は、動作ログ情報記憶部103に記憶されたデータベースの一例を示す図である。図6に示す例では、動作ログ情報記憶部103に記憶されたデータベースは、電化機器ID列、日付列、時刻列、運転状況列、設定温度列、風量列及び配管温度列を含む。
電化機器ID列には、電化機器300を識別するための情報、例えば、電化機器のID又は製造番号等が格納されている。図6に示す例では、電化機器ID列の1行目には、電化機器300の電化機器IDを示す「a」という情報が格納されている。
日付列には、電化機器300の動作ログ情報を取得した日付を示す情報、例えば、日付を示す文字列又はシリアル値等が格納されている。図6に示す例では、日付列の1行目には、動作ログ情報を取得した日付である2015年11月13日を示す「2015−11−13」という情報が格納されている。
時刻列には、電化機器300の動作ログ情報を取得した時刻、例えば、時刻を示す文字列又はシリアル値等が格納されている。図6に示す例では、時刻列の1行目には、動作ログ情報を取得した時刻である9時45分を示す「9:45」という情報が格納されている。なお、日付列及び時刻列を一つの列にまとめて、電化機器300の動作ログ情報を取得した日時、例えば、日時を示す文字列又はシリアル値等を格納してもよい。
運転状況列には、電化機器300が運転しているか否かを示す情報、例えば、「ON/OFF」、「T/F」又は「1/0」等の2値情報が格納されている。図6に示す例では、運転状況列の1行目には、電化機器300が運転していることを示す「ON」という情報が格納されている。また、運転状況列の4行目には、電化機器300が運転していないことを示す「OFF」という情報が格納されている。
設定温度列、風量列及び配管温度列には、電化機器300の動作ログ情報が格納されている。図6に示す例では、設定温度列の1行目には、電化機器300に対してユーザが設定した空調温度である25℃を示す「25」という情報が格納されている。また、風量列の1行目には、電化機器300内の風量センサのセンサ値を示す「0.5」という情報が格納されている。また、配管温度列の1行目には、電化機器300内の配管温度センサのセンサ値を示す「12」が格納されている。
なお、電化機器300の動作ログ情報が上記以外にも存在する場合、電化機器300の動作ログ情報を格納する列数を増やしてもよい。また、動作ログ情報を示す列は、電化機器300の種類によって異なるため、電化機器300の種類毎に動作ログ情報記憶部103を分けて設けておくことが好ましい。
図3に示すように、スケジュール情報記憶部104は、サービスマンの故障修理の訪問スケジュールに関するスケジュール情報、例えば、a)サービスマンの氏名、b)修理開始の日時、c)修理終了の日時、及び、d)修理を行う位置を示す修理位置情報等をデータベースとして記憶する。
ここで、図7を参照しながら、スケジュール情報記憶部104に記憶されたデータベースの一例について説明する。図7は、スケジュール情報記憶部104に記憶されたデータベースの一例を示す図である。図7に示す例では、スケジュール情報記憶部104に記憶されたデータベースは、サービスマンID列、日付列、時刻列、状態列及び修理位置座標列を含む。
サービスマンID列には、サービスマンを識別するための情報、例えば、サービスマンの氏名又はID等が格納されている。図7に示す例では、サービスマンID列の1行目には、サービスマンのIDを示す「W」という情報が格納されている。
日付列には、サービスマンが修理を開始(又は終了)する日付、例えば日付を示す文字列又はシリアル値等が格納されている。図7に示す例では、日付列の1行目には、サービスマンが修理を開始する日付である2015年11月13日を示す「2015−11−13」という情報が格納されている。
時刻列には、サービスマンが修理を開始(又は終了)する時刻、例えば、時刻を示す文字列又はシリアル値等が格納されている。図7に示す例では、時刻列の1行目には、サービスマンが修理を開始する時刻である9時00分を示す「9:00」という情報が格納されている。なお、日付列及び時刻列を一つの列にまとめて、サービスマンが修理を開始(又は終了)する日時、例えば、日時を示す文字列又はシリアル値等を格納してもよい。
状態列には、サービスマンの稼働ステータスを示す情報、例えば、修理の開始及び終了を示す「修理開始」及び「修理終了」の2値情報が格納されている。図7に示す例では、状態列の1行目には、サービスマンが9時00分に修理を開始することを示す「修理開始」という情報が格納されている。また、状態列の3行目には、サービスマンが11時00分に修理を終了することを示す「修理終了」という情報が格納されている。
修理位置座標列には、サービスマンが修理を行う位置を示す情報、例えば、サービスマンが修理を行う位置の緯度/経度、又は、サービスマンが修理を行う位置の地番等が格納されている。図7に示す例では、修理位置座標列の1行目には、サービスマンが修理を行う位置の緯度/経度を示す「35°38’5.11”N,139°52’45.52”E」という情報が格納されている。
図3に示すように、サービスマン情報記憶部105は、サービスマンに関する情報、例えば、a)サービスマンの氏名、b)サービスマンの作業スキルを示すスキルパラメータ情報、及び、c)サービスマンの現在の稼働ステータスを示す稼働ステータス情報等をデータベースとして記憶する。
ここで、図8を参照しながら、サービスマン情報記憶部105に記憶されたデータベースの一例について説明する。図8は、サービスマン情報記憶部105に記憶されたデータベースの一例を示す図である。図8に示す例では、サービスマン情報記憶部105に記憶されたデータベースは、サービスマンID列、スキルパラメータ列及び稼働ステータス列を含む。
サービスマンID列には、サービスマンを識別するための情報、例えば、サービスマンの氏名又はID等が格納されている。図8に示す例では、サービスマンID列の1行目には、サービスマンのIDを示す「W」という情報が格納されている。
スキルパラメータ列には、サービスマンの作業スキルを示す情報、例えば、「0.0」〜「1.0」の数値(スキルパラメータ)が格納されている。この場合、スキルパラメータが「1.0」に近付くほど、サービスマンの作業スキルが高いことを表している。図8に示す例では、スキルパラメータ列の1行目には、サービスマンのスキルパラメータを示す「0.9」という情報が格納されている。
稼働ステータス列には、現在時刻におけるサービスマンの稼働ステータスを示す情報が格納されている。なお、稼働ステータス列に格納されている情報は、少なくとも修理中か否かが確認できるものであることが好ましい。図8に示す例では、稼働ステータス列の1行目には、現在時刻においてサービスマンが修理中であることを示す「修理中」という情報が格納されている。また、稼働ステータス列の3行目には、現在時刻においてサービスマンが拠点に在中していることを示す「拠点在中」という情報が格納されている。また、稼働ステータス列の4行目には、現在時刻においてサービスマンが点検訪問していることを示す「点検訪問中」という情報が格納されている。
図3に示すように、制御部106は、情報処理部116と、算出処理部126(第1の算出部、第2の算出部及び生成部の一例)とを有する。
情報処理部116は、通信部107(後述する)より取得した情報を、情報の種別に応じて上述した記憶部101〜105のいずれかへ送信する。例えば、情報処理部116は、電化機器300の動作ログ情報を動作ログ情報記憶部103へ、サービスマンのスケジュール情報をスケジュール情報記憶部104へ、情報端末400からの点検訪問宅決定情報(後述する)を故障予兆情報記憶部102及びサービスマン情報記憶部105へ、それぞれ送信する。また、情報処理部116は、上述した各記憶部101〜105から取得した情報を、通信部107を介して情報端末400へ送信する。
算出処理部126は、動作ログ情報記憶部103から電化機器300の動作ログ情報を取得し、取得した動作ログ情報に基づいて故障予兆深刻度(後述する)を算出する。算出された故障予兆深刻度は、故障予兆情報記憶部102に記憶される。また、算出処理部126は、スケジュール情報記憶部104からスケジュール情報を取得し、取得したスケジュール情報に基づいて、サービスマンの次の訪問先までの空き時間を算出する。また、算出処理部126は、動作ログ情報記憶部103から電化機器300の動作ログ情報を取得し、取得した動作ログ情報及び算出した空き時間に基づいて、サービスマンが空き時間に点検(メンテナンスの一例)を行うことが可能な電化機器300の優先度(後述する)を算出する。また、算出処理部126は、通信部107を介して情報端末400から故障予兆電化機器検索要求(後述する)を取得した際に、上述した各記憶部101〜105に記憶された情報に基づいて点検優先リスト(優先リストの一例)(後述する)を生成する。生成された点検優先リストは、通信部107へ送信される。
通信部107は、ネットワーク500を介して、電化機器300及び情報端末400との間で各種の情報を送受信する。具体的には、通信部107は、動作ログ情報を電化機器300から受信し、且つ、サービスマンのスケジュール情報、点検訪問宅決定情報及び故障予兆電化機器検索要求を情報端末400から受信し、受信したこれらの情報を制御部106へ送信する。また、通信部107は、制御部106から点検優先リストを取得し、且つ、ユーザ情報記憶部101からユーザの氏名、住所及び連絡先等、検索結果表示画面700(後述する図14B参照)の生成に必要な情報を取得し、これらの情報を情報端末400へ送信する。
[1−4.情報端末の構成]
次に、図9を参照しながら、情報端末400の構成について説明する。図9は、実施の形態1に係る情報端末400の構成を示すブロック図である。
図9に示すように、情報端末400は、表示部401と、入力部402と、現在地取得部403と、制御部404と、通信部405(受信部の一例)とを有する。
表示部401は、各種の情報を表示するためのものであり、例えば液晶ディスプレイである。具体的には、表示部401は、制御部404より取得した検索結果表示画面700等を表示する。なお、表示部401は、液晶ディスプレイに限定されず、例えばプロジェクタ等で構成されてもよい。
入力部402は、サービスマンの操作を入力として受け付ける。サービスマンの操作内容には、例えば、スケジュール情報の登録、点検訪問宅の検索及び点検訪問宅の決定等が含まれる。入力部402は、例えば、リモコン、タッチパネル、音声入力装置又はキーボード等で構成される。なお、表示部401及び入力部402は、例えば、タッチパネルディスプレイのように一体となって実現されていてもよい。
現在地取得部403は、サービスマンの現在地を示す現在地情報を取得し、制御部404へ送信する。現在地取得部403は、例えば、GPS(Global Positioning System)又は通信基地局から受信した無線通信の電波等を利用して、サービスマンの位置情報を測定する。あるいは、現在地取得部403は、例えば、サービスマンのスケジュール情報に登録された訪問宅の住所等に基づいて、サービスマンが現在どこにいるかを推定してもよい。現在地取得部403は、サービスマンの現在地をある程度推定可能な構成であれば、任意の方法で現在地情報を取得してもよい。
制御部404は、通信部405からユーザ情報、スケジュール情報、故障予兆情報及び点検優先リスト等を取得し、検索結果表示画面700を生成する。生成された検索結果表示画面700は、表示部401へ送信される。制御部404は、入力部402により受け付けられたサービスマンの操作に対応した制御を行う。また、制御部404は、現在地取得部403から現在地情報を取得し、通信部405へ送信する。
通信部405は、ネットワーク500を介して、サーバ100との間で各種の情報を送受信する。具体的には、通信部405は、サーバ100からユーザ情報、スケジュール情報、故障予兆情報及び点検優先リストを受信し、これらの情報を制御部404へ送信する。また、通信部405は、制御部404からサービスマンの現在地情報を取得し、サーバ100へ送信する。
[1−5.メンテナンスサービスシステムの動作]
次に、実施の形態1に係るメンテナンスサービスシステムの動作(メンテナンスサービス方法)について説明する。
[1−5−1.故障予兆情報の算出処理]
まず、図10及び図11を参照しながら、故障予兆情報の算出処理について説明する。図10は、実施の形態1に係るメンテナンスサービスシステムにおける故障予兆情報の算出処理を示すシーケンス図である。図11は、図10のステップS13の処理を具体的に示すフローチャートである。
図10に示すように、電化機器300は、通信部302を介して、動作ログ情報をサーバ100へ送信する(S11)。サーバ100は、動作ログ情報を受信した際に、受信した動作ログ情報を動作ログ情報記憶部103に記憶させる(S12)。
その後、サーバ100は、動作ログ情報に基づいて故障予兆情報を算出し(S13)、算出した故障予兆情報を故障予兆情報記憶部102に記憶させる(S14)。
ここで、上述したステップS13の処理について具体的に説明する。図11に示すように、まず、サーバ100の算出処理部126は、動作ログ情報、具体的には、電化機器300の運転状態情報、センサ値情報及び電流値情報等に基づいて、故障予兆情報として電化機器300の故障予兆深刻度を算出する(S1301)。算出処理部126は、算出した故障予兆深刻度に基づいて、電化機器300の故障予兆の発生の有無を判定する。電化機器300の故障予兆深刻度は、例えば次式1で示す演算式によって算出される。
(故障予兆深刻度)=100−{(風量)×(配管温度)/(設定温度)×0.8} (式1)
例えば、図6の1行目に示す電化機器ID「a」の電化機器300の動作ログ情報は、設定温度「25」、風量「0.5」、配管温度「12」であることから、2015年11月13日9時45分における電化機器ID「a」の故障予兆深刻度は、100−(0.5×12/25×0.8)=70と算出される。算出処理部126は、算出された故障予兆深刻度「70」に基づいて、故障予兆情報記憶部102の故障予兆列(図5参照)に格納されている故障予兆の発生の有無を示す情報を「あり」として更新する。なお、算出処理部126は、例えば、故障予兆深刻度が「10」未満である場合には、電化機器300の故障予兆が発生していないと判定し、故障予兆深刻度が「10」以上である場合には、電化機器300の故障予兆が発生していると判定する。
次に、算出処理部126は、動作ログ情報、具体的には、電化機器300の運転状態情報、センサ値情報、電流値情報及び故障予兆深刻度等に基づいて、故障予兆情報として電化機器300の点検に要する時間(点検所要時間)を算出する(S1302)。電化機器300の点検所要時間は、例えば次式2で示す演算式によって算出される。
(点検所要時間)=(故障予兆深刻度)×6/7 (式2)
例えば、図6の1行目に示す電化機器ID「a」の電化機器300の故障予兆深刻度は「70」であることから、現在時刻における電化機器ID「a」の点検所要時間は、70×6/7=60(分)と算出される。算出処理部126は、算出された点検所要時間「60」に基づいて、故障予兆情報記憶部102の点検所要時間列(図5参照)に「60」という情報を記憶させる。
次に、算出処理部126は、動作ログ情報、具体的には、電化機器300の運転状態情報及びユーザ設定情報等に基づいて、故障予兆情報として現在時刻におけるユーザの在宅確率を算出する(S1303)。例えば、図6に示すように、2015年11月13日9時45分の動作ログ情報は、運転状況「ON」、設定温度「25」であり、2015年11月13日9時50分の動作ログ情報は、運転状況「ON」、設定温度「25」である。このとき、運転状況が「ON」であり、且つ、5分間で設定温度の変化がないときの在宅確率が70%であることが定義されている場合には、電化機器ID「a」の2015年11月13日9時50分における在宅確率は「70」と算出される。算出処理部126は、算出された在宅確率「70」に基づいて、故障予兆情報記憶部102の在宅確率列(図5参照)に「70」という情報を記憶させる。
[1−5−2.スケジュール情報の登録処理]
次に、図12を参照しながら、スケジュール情報の登録処理について説明する。図12は、実施の形態1に係るメンテナンスサービスシステムにおけるスケジュール情報の登録処理を示すシーケンス図である。
図12に示すように、情報端末400の入力部402は、スケジュール情報を入力するサービスマンの操作を受け付ける。これにより、通信部405は、サービスマンにより入力されたスケジュール情報をサーバ100へ送信する(S21)。その後、サーバ100は、情報端末400から受信したスケジュール情報をスケジュール情報記憶部104に記憶させる(S22)。これにより、スケジュール情報の登録が完了する。
ここでは、サービスマンが情報端末400を用いて各自のスケジュール情報を登録する場合について説明したが、スケジュール情報は、サーバ100において自動的に生成されるように構成してもよい。この場合、サーバ100により生成されたスケジュール情報は、スケジュール情報記憶部104に記憶される。
[1−5−3.点検訪問宅の決定処理]
次に、図13〜図14Bを参照しながら、サービスマンの訪問先である点検訪問宅の決定処理について説明する。図13は、実施の形態1に係るメンテナンスサービスシステムにおける点検訪問宅の決定処理を示すシーケンス図である。図14Aは、実施の形態1に係る点検訪問宅検索システムのトップ画面600の一例を示す図である。図14Bは、実施の形態1に係る点検訪問宅検索システムの検索結果表示画面700の一例を示す図である。
まず、サービスマンは、情報端末400を操作することにより、点検訪問宅検索システムを利用するためのアプリケーションを起動させる。なお、点検訪問宅検索システムは、サービスマンの点検訪問宅(訪問宅の一例)を決定するためのシステムであり、例えばメンテナンスサービスシステムの運営会社により提供される。図14Aに示すように、情報端末400の表示部401には、点検訪問宅検索システムのトップ画面600が表示される。サービスマンがトップ画面600内の検索開始ボタン601をタップ(クリック)することにより、情報端末400は、故障予兆が発生している電化機器300の検索を要求するための故障予兆電化機器検索要求をサーバ100へ送信し、且つ、現在地取得部403により取得されたサービスマンの現在地情報をサーバ100へ送信する(S31)。
サーバ100は、故障予兆電化機器検索要求及びサービスマンの現在地情報を受信することにより、当該サービスマンが次の点検訪問宅までの空き時間で点検を行うことが可能な電化機器300の点検訪問宅の候補リストである点検優先リストを生成する(S32)。点検優先リストを生成する処理については、後で詳述する。
サーバ100は、生成した点検優先リストを情報端末400へ送信する(S33)。また、サーバ100は、点検優先リスト内の電化機器300に応じて、ユーザ情報記憶部101に記憶されているユーザの住所及び連絡先を示すユーザ情報と、故障予兆情報記憶部102に記憶されている故障予兆情報と、スケジュール情報記憶部104に記憶されているスケジュール情報とを情報端末400へ送信する(S33)。このとき、検索結果表示画面700の生成に必要な情報が他にあれば、サーバ100は、各記憶部101〜105に記憶されている情報を情報端末400へ送信する。
情報端末400は、受信したユーザ情報、スケジュール情報、故障予兆情報及び点検優先リストに基づいて、検索結果表示画面700を生成し、表示部401に表示させる(S34)。図14Bに示すように、検索結果表示画面700には、サービスマンが次の点検訪問宅までの空き時間で点検を行うことが可能な電化機器300の点検訪問宅の候補リストである点検優先リストが表示されている。図14Bに示す例では、点検優先リストには、電化機器300の点検訪問宅の候補として、A宅、B宅及びC宅が優先度(後述する)の高い順に上から並んで表示されている。なお、点検を行うことが可能な電化機器300の点検訪問宅の候補が存在しない場合には、検索結果として「該当無し」が表示されてもよい。
図14Bに示すように、検索結果表示画面700には、点検訪問宅選択ボックス701、決定ボタン702及び点検スケジュール表示703が表示されている。サービスマンが点検訪問宅選択ボックス701で任意の点検訪問宅(例えばA宅)を選択し、決定ボタン702をタップ(クリック)することにより、点検訪問宅として例えばA宅が決定される。これにより、情報端末400は、点検訪問宅として例えばA宅が決定されたことを示す点検訪問宅決定情報をサーバ100へ送信する(S35)。このとき、点検スケジュール表示703には、点検訪問宅として例えばA宅を選択した場合の点検スケジュールが表示される。
なお、図14Bに示すように、検索結果表示画面700には、連絡ボタン704a,704b及び704cが表示されている。連絡ボタン704a,704b及び704cはそれぞれ、点検訪問宅の候補であるA宅、B宅及びC宅の各々の電話番号に発信するためのボタンである。サービスマンが例えば連絡ボタン704aをタップ(クリック)することにより、点検訪問宅として選択したA宅の電話番号に発信することができる。これにより、サービスマンは、A宅のユーザに対して、今から点検に向かう旨を電話で伝えることができる。
サーバ100は、点検訪問宅決定情報を受信した際に、受信した点検訪問宅決定情報に基づいて、サービスマン情報記憶部105に格納された稼働ステータスを示す情報を更新する(S36)。例えば、サービスマン情報記憶部105に格納された稼働ステータスを示す情報を、「修理中」から「点検訪問中」に更新する。
その後、サーバ100は、受信した点検訪問宅決定情報に基づいて、故障予兆情報記憶部102に格納された点検予定を示す情報を更新する(S37)。例えば、故障予兆情報記憶部102に格納された点検予定を示す情報を「なし」から「あり」に更新する。
その後、サーバ100は、受信した点検訪問宅決定情報に基づいて、スケジュール情報記憶部104に格納されたスケジュール情報を更新する(S38)。例えば、スケジュール情報記憶部104に格納されたスケジュール情報として、A宅にある電化機器300の点検を行うことを示すスケジュール情報を追加する。
[1−5−4.点検優先リストの生成処理]
次に、図15〜図24を参照しながら、図13のフローチャートのステップS32、すなわち、点検優先リストの生成処理について具体的に説明する。図15、図20及び図23は、図13のフローチャートのステップS32の処理を具体的に示すフローチャートである。図16〜図19、図21、図22及び図24は、図13のフローチャートのステップS32の処理を説明するための図である。
図15に示すように、まず、サーバ100の算出処理部126は、情報端末400から受信した第1のサービスマンの現在地情報と、スケジュール情報記憶部104に記憶された次の修理の対象となる電化機器300の位置情報とに基づいて、第1のサービスマンの現在地から次修理訪問宅(第1の訪問先の一例)までの移動時間(例えば1時間)を算出する(S3201)。図16に示すように、移動時間は、所定の演算式等によって、例えば「1時間」と算出される。なお、「次修理訪問宅」とは、現在時刻を基準として、第1のサービスマンが同日の最も近い将来に修理する予定の電化機器300が設置された家屋200をいう。
その後、算出処理部126は、現在時刻と、第1のサービスマンが次修理訪問宅で修理を開始する時刻と、ステップS3201で算出した移動時間とに基づいて、第1の空き時間を算出する(S3202)。第1の空き時間は、例えば次式3により算出される。
(第1の空き時間)=(次の修理の開始時刻)−(現在時刻)−(現在地から次修理訪問宅までの移動時間) (式3)
図17に示すように、例えば、次の修理の開始時刻が「14時」であり、現在時刻が「10時」であり、現在地から次修理訪問宅までの移動時間が「1時間」である場合、第1の空き時間は、14時−10時−1時間=3時間と算出される。
その後、算出処理部126は、第1の空き時間を利用して、第1のサービスマンが現在地から移動可能な距離の範囲を示す点検可能範囲を算出する(S3203)。第1のサービスマンの点検可能範囲は、例えば図18Aに示すような範囲である。
その後、算出処理部126は、ステップS3203で算出された点検可能範囲と、ユーザ情報記憶部101に記憶されたユーザの住所と、故障予兆情報記憶部102に記憶された故障予兆情報とに基づいて、第1のサービスマンの点検可能範囲内に故障予兆が発生している電化機器300が存在するか否かを判定する(S3204)。第1のサービスマンの点検可能範囲内に故障予兆が発生している電化機器300が存在しない場合には(S3204でNo)、後述するステップS3210に進む。
一方、第1のサービスマンの点検可能範囲内に故障予兆が発生している電化機器300が存在する場合には(S3204でYes)、図18Bに示すように、算出処理部126は、第1のサービスマンの点検可能範囲内に故障予兆が発生している電化機器300を抽出する。図18Bでは、上記抽出した電化機器300を、故障予兆発生電化機器a,b,c及びdとして表示している。さらに、算出処理部126は、故障予兆情報記憶部102に記憶されたサービスマンによる電化機器300の点検予定の有無を示す情報に基づいて、抽出した故障予兆有りの電化機器300に対して、点検予定の有無を判定する(S3205)。点検予定があると判定された場合には(S3205でYes)には、後述するステップS3210に進む。
一方、点検予定が無いと判定された場合には(S3205でNo)、算出処理部126は、第1の空き時間と、故障予兆情報記憶部102に記憶された点検所要時間を示す情報とに基づいて、第1の空き時間と上記抽出した電化機器300の点検所要時間とを比較する(S3206)。第1の空き時間が電化機器300の点検所要時間以下である場合には(S3206でNo)、後述するステップS3210に進む。このとき、図18Cに示すように、算出処理部126は、上記抽出した電化機器300のうち、第1の空き時間が電化機器300の点検所要時間以下である電化機器300(例えば、故障予兆発生電化機器c及びd)を除外する。
一方、第1の空き時間が電化機器300の点検所要時間を超えている場合には(S3206でYes)、算出処理部126は、ユーザ情報記憶部101に記憶されたユーザの住所と、情報端末400から受信した第1のサービスマンの現在地情報と、スケジュール情報記憶部104に記憶された次の修理の対象となる電化機器300の位置情報とに基づいて、第1のサービスマンの現在地から上記抽出した電化機器300の点検訪問宅を経由して次修理訪問宅へ移動する場合の移動時間を算出する(S3207)。
その後、算出処理部126は、第1の空き時間と、第1のサービスマンの現在地から上記抽出した電化機器300の点検訪問宅を経由して次修理訪問宅へ移動する場合の移動時間と、第1のサービスマンの現在地から次修理訪問宅までの移動時間と、故障予兆情報記憶部102に記憶された故障予兆深刻度を示す情報と、故障予兆情報記憶部102に記憶された在宅確率を示す情報とに基づいて、第1のサービスマンについて、上記抽出した電化機器300の優先度を算出する(S3208)。
ここで、優先度は、所定の演算式によって算出される。例えば、図19に示すように、移動ロス時間を横軸、電化機器300の点検所要時間を縦軸とする2次元座標において、(空き時間)=(点検所要時間)+(移動ロス時間)で表される点検可能限界直線と縦軸との交点を点P、点検可能限界直線と横軸との交点を点Qとする。なお、(移動ロス時間)=(第1のサービスマンの現在地から上記抽出した電化機器300の点検訪問宅を経由して次修理訪問宅へ移動する場合の移動時間)−(第1のサービスマンの現在地から次修理訪問宅までの移動時間)で定義されているとする。図19の2次元座標上において、上記抽出した電化機器300(例えば、故障予兆発生電化機器a)を示す点Aをプロットしたとき、点Aと点Pとの間の距離を時間非効率度と定義する。なお、点Aは、上述した第1の空き時間が電化機器300の点検所要時間を超えているので、点検可能限界直線よりも下側の領域にプロットされる。優先度は、この時間非効率度に基づいて算出される。優先度は、時間非効率度が低いほど(点Aが点Pに近付くほど)、高くなる。換言すると、優先度は、移動ロス時間が短く、且つ、点検所要時間が長いほど、高くなる。
その後、算出処理部126は、ステップS3208で算出した電化機器300の優先度と、ユーザ情報記憶部101に記憶されたユーザの氏名等の情報とを、点検候補リストへ追加する(S3209)。ここで、点検候補リストとは、後述する点検優先リストに表示される点検訪問先の候補リストである。
その後、算出処理部126は、故障予兆情報記憶部102に記憶された故障予兆の有無を示す情報に基づいて、第1のサービスマンの点検可能範囲内における故障予兆が発生している全ての電化機器300について、上述したステップS3204〜S3209の各処理を実行したか否かを判定する(S3210)。実行していないと判定された場合には(S3210でNo)、第1のサービスマンの点検可能範囲内に存在し且つ故障予兆が発生している他の電化機器300に対して、上述したステップS3204に戻る。すなわち、第1のサービスマンの点検可能範囲内において対象となる全ての電化機器300に対して、上述したステップS3204〜S3209の各処理が実行される。
一方、実行したと判定された場合には(S3210でYes)、算出処理部126は、点検候補リストに電化機器300に関する情報が存在するか否かを判定する(S3211)。点検候補リストに電化機器300に関する情報が存在しない場合には(S3211でYes)、処理を終了する。一方、点検候補リストに電化機器300に関する情報が存在する場合には(S3211でNo)、図20のステップS3212に進む。
図20に示すように、算出処理部126は、サービスマン情報記憶部105に記憶された現在時刻における第2のサービスマン(第1のサービスマン以外の他のサービスマン)の稼働ステータスを示す情報に基づいて、第2のサービスマンが現在修理中であるか否かを判定する(S3212)。第2のサービスマンが現在修理中でない場合には(S3212でNo)、後述するステップS3221に進む。
一方、第2のサービスマンが現在修理中である場合には(S3212でYes)、算出処理部126は、情報端末400から受信した第2のサービスマンの現在地情報と、スケジュール情報記憶部104に記憶された次の修理の対象となる電化機器300の位置情報とに基づいて、第2のサービスマンの現在地から次修理訪問宅(第2の訪問宅の一例)までの移動時間を算出する(S3213)。
その後、算出処理部126は、第2のサービスマンが現在の修理訪問宅で修理を終了する時刻と、第2のサービスマンが次修理訪問宅で修理を開始する時刻と、ステップS3212で算出した移動時間とに基づいて、第2の空き時間を算出する(S3213)。図21に示すように、例えば、現在の修理の終了時刻が「11時」であり、次の修理の開始時刻が「14時」であり、現在地から次修理訪問宅までの移動時間が「1時間」である場合、第2の空き時間は、14時−11時−1時間=2時間と算出される。
その後、算出処理部126は、ステップS3214で算出した第2の空き時間が存在するか否かを判定する(S3215)。第2の空き時間が存在しない(すなわち、第2の空き時間が「0」である)場合には(S3215でNo)、後述するステップS3221に進む。
一方、第2の空き時間が存在する(すなわち、第2の空き時間が「0」でない)場合には(S3215でYes)、算出処理部126は、第2の空き時間を利用して、第2のサービスマンが現在地から移動可能な距離の範囲を示す点検可能範囲を算出する(S3216)。第2のサービスマンの点検可能範囲は、例えば図22に示すような範囲である。
その後、算出処理部126は、ステップS3216で算出された第2のサービスマンの点検可能範囲と、第1のサービスマンの点検候補リストとに基づいて、第2のサービスマンの点検可能範囲内に第1のサービスマンの点検候補リストの電化機器300が存在するか否かを判定する(S3217)。第2のサービスマンの点検可能範囲内に第1のサービスマンの点検候補リストの電化機器300が存在しない場合には(S3217でNo)、後述するステップS3221に進む。
一方、第2のサービスマンの点検可能範囲内に第1のサービスマンの点検候補リストの電化機器300が存在する場合には(S3217でYes)、算出処理部126は、ユーザ情報記憶部101に記憶されたユーザの住所と、情報端末400から受信した第2のサービスマンの現在地情報と、スケジュール情報記憶部104に記憶された次の修理の対象となる電化機器300の位置情報とに基づいて、第2のサービスマンの現在地から第1のサービスマンの点検候補リスト内の電化機器300の点検訪問宅を経由して次修理訪問宅へ移動する場合の移動時間を算出する(S3218)。
その後、算出処理部126は、第2の空き時間と、第2のサービスマンの現在地から第1のサービスマンの点検候補リスト内の電化機器300の点検訪問宅を経由して次修理訪問宅へ移動する場合の移動時間と、第2のサービスマンの現在地から次修理訪問宅までの移動時間と、故障予兆情報記憶部102に記憶された故障予兆深刻度を示す情報と、故障予兆情報記憶部102に記憶された在宅確率を示す情報とに基づいて、第2のサービスマンについて、第1のサービスマンの点検候補リスト内の電化機器300の優先度を算出する(S3219)。なお、優先度の算出方法は、上述したステップS3208と同様であるので、その説明を省略する。
その後、算出処理部126は、第1のサービスマンの点検候補リストに基づいて、第1のサービスマンの点検候補リスト内の全ての電化機器300に対して、第2のサービスマンについての優先度を算出したか否かを判定する(S3220)。第1のサービスマンの点検候補リスト内の全ての電化機器300に対して、第2のサービスマンについての優先度を算出していない場合には(S3220でNo)、ステップS3218に戻る。
一方、第1のサービスマンの点検候補リスト内の全ての電化機器300に対して、第2のサービスマンについての優先度を算出した場合には(S3220でYes)、算出処理部126は、サービスマン情報記憶部105に記憶されたサービスマンのIDに基づいて、第1のサービスマン以外の全てのサービスマンについて、上述したステップS3212〜S3220の各処理を実行したか否かを判定する(S3221)。全てのサービスマンについて、上述したステップS3212〜S3220の各処理を実行していない場合には(S3221でNo)、上述したステップS3212に戻る。一方、全てのサービスマンについて、上述したステップS3212〜S3220の各処理を実行した場合には(S3221でYes)、図23のステップS3222に進む。
図23に示すように、算出処理部126は、第1のサービスマンの点検候補リスト内の電化機器300に対して、第1のサービスマンについての優先度が他のサービスマンについての優先度と比較して最も高いか否かを判定する(S3222)。他のサービスマンについての優先度が最も高い場合には(S3222でNo)、後述するステップS3224に進む。
一方、第1のサービスマンについての優先度が最も高い場合には(S3222でYes)、算出処理部126は、当該電化機器300の優先度と、ユーザ情報記憶部101に記憶されたユーザの氏名等の情報とを、点検優先リストへ追加する(S3223)。
その後、算出処理部126は、第1のサービスマンの点検候補リスト内の全ての電化機器300に対して、優先度の比較を行ったか否かを判定する(S3224)。第1のサービスマンの点検候補リスト内の全ての電化機器300に対して、優先度の比較を行っていない場合には(S3224でNo)、上述したステップS3222に戻る。
一方、第1のサービスマンの点検候補リスト内の全ての電化機器300に対して、優先度の比較を行った場合には(S3224でYes)、算出処理部126は、点検優先リスト内の電化機器300のユーザの電話番号及び氏名をユーザ情報記憶部101から取得する(S3225、S3226)。
その後、算出処理部126は、点検優先リスト内の全ての電化機器300のユーザの電話番号及び氏名を取得したか否かを判定する(S3227)。点検優先リスト内の全ての電化機器300のユーザの電話番号及び氏名を取得していない場合には(S3227でNo)、上述したステップS3225に戻る。一方、点検優先リスト内の全ての電化機器300のユーザの電話番号及び氏名を取得した場合には(S3227でYes)、算出処理部126は、第1のサービスマンについての優先度に基づいて、点検優先リスト内の点検訪問先を優先度の高い順に並び替える。以上のようにして、点検優先リストの生成処理が終了する。
なお、上述した図14Bに示すように、第1のサービスマンが検索結果表示画面700で点検訪問宅として例えばA宅を選択した場合には、図24に示すように、スケジュール情報記憶部104に記憶された第1のサービスマンのスケジュールは、第1の空き時間にA宅を訪問して電化機器300の点検を行うスケジュールに変更される。
[1−6.効果]
以上説明したように、点検優先リストには、優先度の高い点検訪問先が表示されているので、サービスマンは、点検優先リストの中から空き時間を利用して点検可能な電化機器300の点検訪問先を選択することにより、電化機器300のメンテナンスを効率良く行うことができる。
(実施の形態2)
[2−1.点検優先リストの生成処理]
次に、図25を参照しながら、実施の形態2に係るメンテナンスサービスシステムにおける点検優先リストの生成処理について説明する。図25は、実施の形態2に係るメンテナンスサービスシステムにおける点検優先リストの生成処理の流れを示すフローチャートである。なお、本実施の形態では、上記実施の形態1と同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。また、本実施の形態では、上述した図23のフローチャートと同一のステップには同一のステップ番号を付して、その説明を省略する。
図25に示すように、本実施の形態では、図23のステップS3222〜S3224に代えて、ステップS4001〜S4003が実行される。
算出処理部126は、第1のサービスマンの点検候補リスト内の電化機器300に対して、第1のサービスマンについての相対優先度(すなわち、他のサービスマンについての優先度と比較した際の偏差値)を算出する(S4001)。その後、算出処理部126は、当該電化機器300の相対優先度と、ユーザ情報記憶部101に記憶されたユーザの氏名等の情報とを、点検優先リストへ追加する(S4002)。
その後、算出処理部126は、第1のサービスマンの点検候補リスト内の全ての電化機器300に対して、相対優先度を算出したか否かを判定する(S4003)。第1のサービスマンの点検候補リスト内の全ての電化機器300に対して、相対優先度を算出していない場合には(S4003でNo)、上述したステップS4001に戻る。
一方、第1のサービスマンの点検候補リスト内の全ての電化機器300に対して、相対優先度を算出した場合には(S4003でYes)、上述したステップS3225に進む。
その後、算出処理部126は、第1のサービスマンについての相対優先度に基づいて、点検優先リスト内の点検訪問先の表示順を相対優先度の高い順に並び替える。このとき、算出処理部126は、さらに、点検優先リスト内の点検訪問先の表示順を、第1のサービスマン以外の他のサービスマンについての相対優先度を考慮して変更する。例えば、点検優先リスト内の点検訪問先のうち、第1のサービスマン以外の他のサービスマンについての相対優先度の方が高いものが存在する場合、算出処理部126は、当該点検訪問先の表示順を下げる。
[2−2.検索結果表示画面]
次に、図26A及び図26Bを参照しながら、実施の形態2に係る点検訪問宅検索システムの検索結果表示画面700Aの一例について説明する。図26A及び図26Bは、実施の形態2に係る点検訪問宅検索システムの検索結果表示画面700Aの一例を示す図である。
図26Aに示す例では、検索結果表示画面700Aの点検優先リストには、電化機器300の点検訪問宅の候補として、A宅、B宅及びC宅が相対優先度の高い順に上から並んで表示されている。さらに、この点検優先リストには、他のサービスマンについての相対優先度との大小関係を示す情報が表示されている。図26Aに示す例では、点検優先リストにおけるA宅の欄には、第1のサービスマンについての相対優先度が最も高いことを示す、「※A宅はあなたより点検優先度の高いサービスマンは存在しません」という情報が表示されている。また、点検優先リストにおけるB宅の欄には、第1のサービスマン以外の他のサービスマンについての相対優先度が最も高いことを示す、「※B宅はあなたより点検優先度の高いサービスマンは存在します」という情報が表示されている。
また、図26Bに示す例では、検索結果表示画面700Aの点検優先リストでは、第1のサービスマン以外の他のサービスマンが現在点検しているA宅を選択する操作の受け付けが無効にされている。具体的には、点検優先リストにおけるA宅の欄に取り消し線が付され、第1のサービスマン以外の他のサービスマンが現在点検していることを示す、「※他サービスマンが点検中です」という情報が表示されている。そのため、第1のサービスマンは、点検訪問先としてA宅を誤って選択することがない。
(他の変形例)
以上、一つ又は複数の態様に係るメンテナンスサービス方法等について、上記実施の形態1及び2に基づいて説明したが、本開示は、これらの実施の形態1及び2に限定されるものではない。本開示の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思い付く各種変形を実施の形態1及び2に施したものや、異なる実施の形態1又は2における構成要素を組み合わせて構築される形態も、一つ又は複数の態様の範囲内に含まれてもよい。例えば、上記実施の形態1及び2をそれぞれ組み合わせるとしても良い。
上記各実施の形態では、サービスマンは空き時間を利用して電化機器300の点検(メンテナンスの一例)を行うとしたが、これに限定されず、空き時間を利用して電化機器300の修理(メンテナンスの一例)を行ってもよい。
上記各実施の形態において、各構成要素は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
上記の各装置を構成する構成要素の一部又は全部は、各装置に脱着可能なICカード又は単体のモジュールから構成されているとしても良い。前記ICカード又は前記モジュールは、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどから構成されるコンピュータシステムである。前記ICカード又は前記モジュールは、上記の超多機能LSIを含むとしても良い。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、前記ICカード又は前記モジュールは、その機能を達成する。このICカード又はこのモジュールは、耐タンパ性を有するとしても良い。
本発明は、上記に示す方法であるとしても良い。また、これらの方法をコンピュータにより実現するコンピュータプログラムであるとしても良いし、前記コンピュータプログラムからなるデジタル信号であるとしても良い。また、本発明は、前記コンピュータプログラム又は前記デジタル信号をコンピュータ読み取り可能な記録媒体、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、CD−ROM、MO、DVD、DVD−ROM、DVD−RAM、BD(Blu−ray(登録商標) Disc)、半導体メモリなどに記録したものとしても良い。また、これらの記録媒体に記録されている前記デジタル信号であるとしても良い。また、本発明は、前記コンピュータプログラム又は前記デジタル信号を、電気通信回線、無線又は有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク、データ放送等を経由して伝送するものとしても良い。また、本発明は、マイクロプロセッサとメモリを備えたコンピュータシステムであって、前記メモリは、上記コンピュータプログラムを記憶しており、前記マイクロプロセッサは、前記コンピュータプログラムにしたがって動作するとしても良い。また、前記プログラム又は前記デジタル信号を前記記録媒体に記録して移送することにより、又は前記プログラム又は前記デジタル信号を前記ネットワーク等を経由して移送することにより、独立した他のコンピュータシステムにより実施するとしても良い。
本発明に係るメンテナンスサービス方法は、例えばサービスマンが訪問先で電化機器のメンテナンスを行うメンテナンスサービスシステム等に有用である。
100 サーバ
101 ユーザ情報記憶部
102 故障予兆情報記憶部
103 動作ログ情報記憶部
104 スケジュール情報記憶部
105 サービスマン情報記憶部
106,404 制御部
107,302,405 通信部
116 情報処理部
126 算出処理部
200 家屋
300 電化機器
301 操作指示受付部
303 運転制御部
304 メモリ
305 動作ログ情報取得部
400 情報端末
401 表示部
402 入力部
403 現在地取得部
600 トップ画面
601 検索開始ボタン
700,700A 検索結果表示画面
701 点検訪問宅選択ボックス
702 決定ボタン
703 点検スケジュール表示
704a,704b,704c 連絡ボタン

Claims (9)

  1. サービスマンが訪問先で電化機器のメンテナンスを行うメンテナンスサービスシステムにおけるメンテナンスサービス方法であって、
    前記電化機器の動作履歴を示す動作履歴情報を第1の記憶部に記憶するステップと、
    前記サービスマンの訪問スケジュールを示すスケジュール情報を第2の記憶部に記憶するステップと、
    前記スケジュール情報に基づいて、前記サービスマンの次の訪問先までの空き時間を算出するステップと、
    前記動作履歴情報及び前記空き時間に基づいて、前記サービスマンが前記空き時間にメンテナンスを行うことが可能な前記電化機器の優先度を算出するステップと、
    前記サービスマンが前記空き時間にメンテナンスを行うことが可能な前記電化機器の訪問先を、前記優先度に基づいて複数並べて表示した優先リストを表示部に表示するステップと、を含む
    メンテナンスサービス方法。
  2. 前記メンテナンスサービス方法は、さらに、
    前記動作履歴情報に基づいて、前記電化機器の故障予兆の発生の有無を判定するステップと、
    故障予兆が発生していると判定された前記電化機器のうち、前記サービスマンが前記空き時間でメンテナンスすることが可能な前記電化機器を抽出するステップと、を含み、
    前記優先度を算出するステップでは、抽出された前記電化機器の前記優先度を算出し、
    前記表示部に表示するステップでは、抽出された前記電化機器の訪問先を、前記優先度に基づいて複数並べて表示した前記優先リストを前記表示部に表示する
    請求項1に記載のメンテナンスサービス方法。
  3. 前記メンテナンスサービス方法は、さらに、
    前記優先リストが前記表示部に表示されている場合に、前記優先リストに表示された前記複数の訪問先のいずれかを選択する前記サービスマンの操作を受け付けるステップと、
    前記操作が受け付けられた際に、前記第2の記憶部に記憶された前記スケジュール情報を更新するステップと、を含む
    請求項1又は2に記載のメンテナンスサービス方法。
  4. 前記サービスマンは複数存在し、
    前記操作を受け付けるステップでは、前記複数のサービスマンのうち第1のサービスマンについての前記優先リストが前記表示部に表示されている場合に、前記優先リストに表示された前記複数の訪問先のうち、前記複数のサービスマンのうち第2のサービスマンが現在メンテナンスしている前記電化機器の前記訪問先を選択する前記操作の受け付けを無効にする
    請求項3に記載のメンテナンスサービス方法。
  5. 前記表示部に表示するステップでは、前記複数の訪問先を前記優先度の高い順に並べて前記優先リストに表示する
    請求項1〜4のいずれか1項に記載のメンテナンスサービス方法。
  6. 前記サービスマンは複数存在し、
    前記表示部に表示するステップでは、前記複数のサービスマンのうち第1のサービスマンについての前記優先リストに表示された前記複数の訪問先の表示順を、前記複数のサービスマンのうち第2のサービスマンについての前記優先度に基づいて変更する
    請求項5に記載のメンテナンスサービス方法。
  7. 前記表示部に表示するステップでは、前記第1のサービスマンについての前記優先度と前記第2のサービスマンについての前記優先度との大小関係を示す情報を前記優先リストに表示する
    請求項6に記載のメンテナンスサービス方法。
  8. 第1のサービスマン及び第2のサービスマンの各々が訪問先で電化機器のメンテナンスを行うメンテナンスサービスシステムにおけるメンテナンスサービス方法であって、
    前記第1のサービスマンが次の第1の訪問先までの第1の空き時間にメンテナンスを行うことが可能な前記電化機器の訪問先を、前記第2のサービスマンが次の第2の訪問先までの第2の空き時間にメンテナンスを行うことが可能な前記電化機器の優先度を考慮して、複数並べて表示した優先リストを表示部に表示するステップを含む
    メンテナンスサービス方法。
  9. サービスマンが使用する情報端末と、前記情報端末と通信する管理装置と、を備え、前記サービスマンが訪問先で電化機器のメンテナンスを行うメンテナンスサービスシステムであって、
    前記管理装置は、
    前記電化機器の動作履歴を示す動作履歴情報を記憶する第1の記憶部と、
    前記サービスマンの訪問スケジュールを示すスケジュール情報を記憶する第2の記憶部と、
    前記スケジュール情報に基づいて、前記サービスマンの次の訪問先までの空き時間を算出する第1の算出部と、
    前記動作履歴情報及び前記空き時間に基づいて、前記サービスマンが前記空き時間にメンテナンスを行うことが可能な前記電化機器の優先度を算出する第2の算出部と、
    前記サービスマンが前記空き時間にメンテナンスを行うことが可能な前記電化機器の訪問先を、前記優先度に基づいて複数並べて表示した優先リストを生成する生成部と、
    生成した前記優先リストを前記情報端末に送信する送信部と、を備え、
    前記情報端末は、
    前記管理装置から送信された前記優先リストを受信する受信部と、
    受信した前記優先リストを表示する表示部と、を備える
    メンテナンスサービスシステム。
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