JP2006215682A - 保守支援システム、保守管理装置、保守作業者端末装置およびプログラム - Google Patents

保守支援システム、保守管理装置、保守作業者端末装置およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 保守員によるコンピュータ装置などの電気機器の保守作業を効率化する。
【解決手段】 保守員5が携帯端末3から保守管理装置2へ通信ネットワーク1経由で保守対象機器4に起きた障害現象を指定した障害原因推定要求を送信すると、保守管理装置2と携帯端末3との間で、保守対象機器とその障害現象に対応するガイダンス情報に基づいて、障害原因を探るための確認事項の送受信とその応答の送受信、被疑部品の推定結果および作業指示の送受信が行われる。保守員が保守作業を行い、その終了報告を行うために携帯端末3から保守対象機器について実施した保守作業結果データ、および追加のガイダンス情報を含む作業結果登録要求をネットワーク経由で保守管理装置2へ送信すると、保守管理装置2が受信した保守作業結果データを作業履歴記憶部に記憶し、追加のガイダンス情報をガイダンス情報記憶部に追加する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、コンピュータ装置などの電気機器の保守を行う保守員を支援するための保守支援システムに関し、特に幾つかの質問に対する回答から障害原因と故障被疑部品を推定して保守員に提示する機能を有する保守支援システムに関する。
従来、コンピュータ装置などの電気機器の故障発生時には、その装置に精通した技術者が技術資料や経験を元に故障原因や故障被疑部品を割り出していた。しかしながら、装置の種類の増加や保守機会の減少によって豊富な経験と知識を有する技術者が年々減少している。このため、比較的経験の浅い技術者であっても保守作業を効率良く実施できる保守支援システムの実現が望まれている。
従来のこの種システムの一例が特許文献1に記載されている。この特許文献1に記載されたシステムでは、故障の症状に関連する文言とその文言を得たときの次の問診項目とが対応付けられている問診用知識および報告された修理内容と修理部品から構成される故障内容知識を記憶する知識ベースと、コールセンタなどに配置された一次受付オペレータの操作に基づき、故障の症状を訴える顧客の文言および質問に対する回答を表す顧客の文言が入力され、入力された文言を基に知識ベースを検索して次の問診項目を得る手順を順次繰り返して顧客の文言と質問との一覧を作成する第1の診断部と、この第1の診断部による受付内容の回送を受け、受付内容が不十分である場合には、フィールドエンジニアや専門家などの操作に基づいて、追加質問とその追加質問に対する顧客の回答としての文言との一覧を作成し、また故障修理に要する修理部品の情報を作成する第2の診断部とを備えることにより、修理を受け付けてから短時間で故障を診断できるようにしている。また、第2の診断部で作成された一覧を基に知識ベースの問診用知識を更新することにより、専門家が追加した問診内容に基づいて、一次受付オペレータが次回より適切な問診が行えるようにしている。さらに、問診による診断結果に基づく訪問修理後に、故障内容と故障修理に要した修理部品を表す情報を含む修理完了報告を知識ベースの故障内容知識に反映する知識更新部が設けられている。
特開2003−76549号公報
上述した従来技術によれば、修理依頼の受付時にコールセンタの一次受付オペレータや専門家による顧客に対する問診によって故障原因や故障被疑部品が診断され、その診断結果に基づいて保守員が訪問修理するため、比較的経験の浅い保守員であっても保守作業を効率良く実施することができる。
しかしながら、障害解決を支援するコールセンタのような部門を設立して運営することは企業にとって大きな負担になっている。このため、簡易な構成で保守員による保守作業を支援することのできる保守支援システムの実現が望まれている。
また上述した従来技術では、フィールドエンジニアや専門家による追加の問診内容を知識ベースに反映しているが、訪問修理前の段階で障害原因究明に役立つ追加の質問事項を思いつくことは専門家にとっても容易でなく、むしろ訪問修理に出向いた保守員の方が実際の故障機器を前にしているだけに適切な質問事項を思いつくことが多い。しかし、訪問修理に出向いた保守員から知識ベースに反映できる知識は、特許文献1では故障内容と故障修理に要した修理部品を表す情報だけであり、保守員が思いついた質問事項を知識ベースに反映する考えは全く記載されていない。
本発明はこのような事情に鑑みて提案されたものであり、その目的は、幾つかの質問に対する回答から障害原因と故障被疑部品を推定して保守員に提示する機能を有し、保守員による故障機器の保守作業を簡易な構成で支援することのできる保守支援システムを提供することにある。
本発明の別の目的は、実際の保守作業を行った保守員が知得した知識を手軽にフィードバックすることのできる保守支援システムを提供することにある。
本発明の第1の保守支援システムは、通信ネットワークを通じて相互に通信可能な保守管理装置および保守作業者端末装置を備え、前記保守管理装置は、保守対象機器で生じた障害現象の発生原因を探るために確認すべき確認事項の記述を含むガイダンス情報を記憶するガイダンス情報記憶部と、前記保守作業者端末装置から保守対象機器で生じた障害現象を指定した障害原因推定要求を受信し、その保守対象機器とその障害現象に対応するガイダンス情報を前記ガイダンス情報記憶部から検索し、該検索したガイダンス情報に基づいて前記保守作業者端末装置との間で障害原因を探るための確認事項の送信とその応答の受信、被疑部品の推定結果および作業指示の送信を行う障害原因推定部と、保守対象機器に対して実施された保守作業の履歴を記憶する作業履歴記憶部と、前記保守作業者端末装置から保守対象機器について実施された保守作業の結果データおよび追加のガイダンス情報を含む作業結果登録要求を受信し、該受信した保守作業の結果データを前記作業履歴記憶部に記憶すると共に、前記受信した追加のガイダンス情報を前記ガイダンス情報記憶部に追加する作業結果登録部とを備え、前記保守作業者端末装置は、入力装置と、表示装置と、前記入力装置の操作に応答して保守対象機器で生じた障害現象を指定した障害原因推定要求を前記保守管理装置へ送信し、前記保守管理装置からの障害原因を探るための確認事項の受信とその前記表示装置への表示、前記入力装置からの前記確認事項に対する応答の入力とその前記保守管理装置への送信、前記保守管理装置からの被疑部品の推定結果および作業指示の受信とその前記表示装置への表示を行う障害原因推定依頼部と、前記入力装置の操作に応答して保守対象機器について実施された保守作業の結果データおよび追加のガイダンス情報を含む作業結果登録要求を前記保守管理装置へ送信する作業結果登録依頼部とを備えることを特徴とする。
本発明の第2の保守支援システムは、第1の保守支援システムにおいて、前記ガイダンス情報記憶部は、保守対象機器の装置コードと障害現象を表すデータの組に対応して複数のガイダンス情報を記憶するものであり、各ガイダンス情報は、障害現象を招いた原因を探るための確認事項の項目と、その確認事項による確認の回答結果に対応する障害原因の項目および被疑部品の項目とを含むものであることを特徴とする。
本発明の第3の保守支援システムは、第2の保守支援システムにおいて、保守対象機器の装置コードと障害現象を表すデータの組に対応して前記ガイダンス情報記憶部に記憶される複数のガイダンス情報には前記障害原因推定部が使用する順番が付いており、前記追加のガイダンス情報には既存の複数のガイダンス情報のどの箇所に追加するかを指定する追加箇所の情報が付いており、前記作業結果登録部は、追加箇所の情報で指定された箇所に追加のガイダンス情報を挿入するものであることを特徴とする。
本発明の第4の保守支援システムは、通信ネットワークを通じて相互に通信可能な保守管理装置および保守作業者端末装置を備え、前記保守管理装置は、保守対象機器コードと障害現象データの組に対応してその障害現象を招いた原因を探るための確認事項とその確認事項による確認の回答結果に対応する障害原因および被疑部品との記述を含み且つ使用順番が付けられた複数のガイダンス情報を記憶するガイダンス情報記憶部と、前記保守作業者端末装置から保守対象機器コードおよび障害現象データを含む障害原因推定要求を受信し、該受信した保守対象機器コードおよび障害現象データに対応する複数のガイダンス情報を前記ガイダンス情報記憶部から検索し、該検索した複数のガイダンス情報をその使用順番通りに適用して前記保守作業者端末装置との間で障害原因を探るための確認事項の送信とその応答の受信、被疑部品の推定結果および作業指示の送信を行う障害原因推定部と、保守対象機器コードに対応して実施された保守作業の履歴を記憶する作業履歴記憶部と、前記保守作業者端末装置から保守対象機器コード、障害現象データ、保守作業結果データ、追加のガイダンス情報およびその追加箇所の情報を含む作業結果登録要求を受信し、該受信した前記保守作業結果データを前記受信した保守対象機器コードに対応付けて前記作業履歴記憶部に記憶すると共に、前記受信した追加のガイダンス情報を前記受信した保守対象機器コードと前記障害現象データの組に対応して前記ガイダンス情報記憶部に記憶されている複数のガイダンス情報のうち、前記追加箇所の情報で指定された箇所に挿入する作業結果登録部とを備え、前記保守作業者端末装置は、入力装置と、表示装置と、前記入力装置の操作に応答して保守対象機器コードおよび障害現象データを含む障害原因推定要求を前記保守管理装置へ送信し、前記保守管理装置からの障害原因を探るための確認事項の受信とその前記表示装置への表示、前記入力装置からの前記確認事項に対する応答の入力とその前記保守管理装置への送信、前記保守管理装置からの被疑部品の推定結果および作業指示の受信とその前記表示装置への表示を行う障害原因推定依頼部と、前記入力装置の操作に応答して保守対象機器コード、障害現象データ、保守作業結果データ、追加のガイダンス情報および追加箇所の情報を含む作業結果登録要求を前記保守管理装置へ送信する作業結果登録依頼部とを備えることを特徴とする。
本発明の第1の保守管理装置は、通信ネットワークを通じて保守作業者端末装置と相互に通信可能に接続される保守管理装置において、保守対象機器で生じた障害現象の発生原因を探るために確認すべき確認事項の記述を含むガイダンス情報を記憶するガイダンス情報記憶部と、前記保守作業者端末装置から保守対象機器で生じた障害現象を指定した障害原因推定要求を受信し、その保守対象機器とその障害現象に対応するガイダンス情報を前記ガイダンス情報記憶部から検索し、該検索したガイダンス情報に基づいて前記保守作業者端末装置との間で障害原因を探るための確認事項の送信とその応答の受信、被疑部品の推定結果および作業指示の送信を行う障害原因推定部と、保守対象機器に対して実施された保守作業の履歴を記憶する作業履歴記憶部と、前記保守作業者端末装置から保守対象機器について実施された保守作業の結果データおよび追加のガイダンス情報を含む作業結果登録要求を受信し、該受信した保守作業の結果データを前記作業履歴記憶部に記憶すると共に、前記受信した追加のガイダンス情報を前記ガイダンス情報記憶部に追加する作業結果登録部とを備えることを特徴とする。
本発明の第2の保守管理装置は、第1の保守管理装置において、前記ガイダンス情報記憶部は、保守対象機器の装置コードと障害現象を表すデータの組に対応して複数のガイダンス情報を記憶するものであり、各ガイダンス情報は、障害現象を招いた原因を探るための確認事項の項目と、その確認事項による確認の回答結果に対応する障害原因の項目および被疑部品の項目とを含むものであることを特徴とする。
本発明の第3の保守管理装置は、第2の保守管理装置において、保守対象機器の装置コードと障害現象を表すデータの組に対応して前記ガイダンス情報記憶部に記憶される複数のガイダンス情報には前記障害原因推定部が使用する順番が付いており、前記追加のガイダンス情報には既存の複数のガイダンス情報のどの箇所に追加するかを指定する追加箇所の情報が付いており、前記作業結果登録部は、追加箇所の情報で指定された箇所に追加のガイダンス情報を挿入するものであることを特徴とする。
本発明の第4の保守管理装置は、通信ネットワークを通じて保守作業者端末装置と相互に通信可能に接続される保守管理装置において、保守対象機器コードと障害現象データの組に対応してその障害現象を招いた原因を探るための確認事項とその確認事項による確認の回答結果に対応する障害原因および被疑部品との記述を含み且つ使用順番が付けられた複数のガイダンス情報を記憶するガイダンス情報記憶部と、前記保守作業者端末装置から保守対象機器コードおよび障害現象データを含む障害原因推定要求を受信し、該受信した保守対象機器コードおよび障害現象データに対応する複数のガイダンス情報を前記ガイダンス情報記憶部から検索し、該検索した複数のガイダンス情報をその使用順番通りに適用して前記保守作業者端末装置との間で障害原因を探るための確認事項の送信とその応答の受信、被疑部品の推定結果および作業指示の送信を行う障害原因推定部と、保守対象機器コードに対応して実施された保守作業の履歴を記憶する作業履歴記憶部と、前記保守作業者端末装置から保守対象機器コード、障害現象データ、保守作業結果データ、追加のガイダンス情報およびその追加箇所の情報を含む作業結果登録要求を受信し、該受信した前記保守作業結果データを前記受信した保守対象機器コードに対応付けて前記作業履歴記憶部に記憶すると共に、前記受信した追加のガイダンス情報を前記受信した保守対象機器コードと前記障害現象データの組に対応して前記ガイダンス情報記憶部に記憶されている複数のガイダンス情報のうち、前記追加箇所の情報で指定された箇所に挿入する作業結果登録部とを備えることを特徴とする。
本発明の第1の保守作業者端末装置は、通信ネットワークを通じて保守管理装置と相互に通信可能に接続される保守作業者端末装置において、入力装置と、表示装置と、前記入力装置の操作に応答して保守対象機器で生じた障害現象を指定した障害原因推定要求を前記保守管理装置へ送信し、前記保守管理装置からの障害原因を探るための確認事項の受信とその前記表示装置への表示、前記入力装置からの前記確認事項に対する応答の入力とその前記保守管理装置への送信、前記保守管理装置からの被疑部品の推定結果および作業指示の受信とその前記表示装置への表示を行う障害原因推定依頼部と、前記入力装置の操作に応答して保守対象機器について実施された保守作業の結果データおよび追加のガイダンス情報を含む作業結果登録要求を前記保守管理装置へ送信する作業結果登録依頼部とを備えることを特徴とする。
本発明の第2の保守作業者端末装置は、第1の保守作業者端末装置において、前記ガイダンス情報は、障害現象を招いた原因を探るための確認事項の項目と、その確認事項による確認の回答結果に対応する障害原因の項目および被疑部品の項目とを含むものであることを特徴とする。
本発明の第3の保守作業者端末装置は、通信ネットワークを通じて保守管理装置と相互に通信可能に接続された保守作業者端末装置において、入力装置と、表示装置と、記憶部と、前記入力装置の操作に応答して保守対象機器コードおよび障害現象データを含む障害原因推定要求を前記保守管理装置へ送信し、前記保守管理装置からの障害原因を探るための確認事項の受信とその前記表示装置への表示、前記入力装置からの前記確認事項に対する応答の入力とその前記保守管理装置への送信、前記保守管理装置からの被疑部品の推定結果および作業指示の受信とその前記表示装置への表示を行い、且つ、前記保守管理装置と授受した情報を前記記憶部に保存する障害原因推定依頼部と、前記入力装置の操作に応答して、保守作業結果を登録する保守対象機器について前記保守管理装置と授受された情報を前記記憶部から読み出して保守対象機器コード、障害現象データ、確認事項とその応答内容、被疑部品の推定結果および作業指示の内容が設定済みの作業結果登録画面を作成して前記表示装置に表示し、前記入力装置から保守作業結果データ、追加のガイダンス情報およびその追加箇所の情報を受け付け、前記入力装置からの送信操作に応答して保守対象機器コード、障害現象データ、保守作業結果データ、追加のガイダンス情報および追加箇所の情報を含む作業結果登録要求を前記保守管理装置へ送信する作業結果登録依頼部とを備えることを特徴とする。
本発明の第1のプログラムは、通信ネットワークを通じて保守作業者端末装置と相互に通信可能に接続され、保守対象機器で生じた障害現象の発生原因を探るために確認すべき確認事項の記述を含むガイダンス情報を記憶するガイダンス情報記憶部と、保守対象機器に対して実施された保守作業の履歴を記憶する作業履歴記憶部とを有する保守管理装置を構成するコンピュータを、前記保守作業者端末装置から保守対象機器で生じた障害現象を指定した障害原因推定要求を受信し、その保守対象機器とその障害現象に対応するガイダンス情報を前記ガイダンス情報記憶部から検索し、該検索したガイダンス情報に基づいて前記保守作業者端末装置との間で障害原因を探るための確認事項の送信とその応答の受信、被疑部品の推定結果および作業指示の送信を行う障害原因推定手段、前記保守作業者端末装置から保守対象機器について実施された保守作業の結果データおよび追加のガイダンス情報を含む作業結果登録要求を受信し、該受信した保守作業の結果データを前記作業履歴記憶部に記憶すると共に、前記受信した追加のガイダンス情報を前記ガイダンス情報記憶部に追加する作業結果登録手段、として機能させることを特徴とする。
本発明の第2のプログラムは、通信ネットワークを通じて保守管理装置と相互に通信可能に接続され、入力装置と表示装置と記憶部とを有する保守作業者端末装置を構成するコンピュータを、前記入力装置の操作に応答して保守対象機器コードおよび障害現象データを含む障害原因推定要求を前記保守管理装置へ送信し、前記保守管理装置からの障害原因を探るための確認事項の受信とその前記表示装置への表示、前記入力装置からの前記確認事項に対する応答の入力とその前記保守管理装置への送信、前記保守管理装置からの被疑部品の推定結果および作業指示の受信とその前記表示装置への表示を行い、且つ、前記保守管理装置と授受した情報を前記記憶部に保存する障害原因推定依頼手段、前記入力装置の操作に応答して、保守作業結果を登録する保守対象機器について前記保守管理装置と授受された情報を前記記憶部から読み出して保守対象機器コード、障害現象データ、確認事項とその応答内容、被疑部品の推定結果および作業指示の内容が設定済みの作業結果登録画面を作成して前記表示装置に表示し、前記入力装置から保守作業結果データ、追加のガイダンス情報およびその追加箇所の情報を受け付け、前記入力装置からの送信操作に応答して保守対象機器コード、障害現象データ、保守作業結果データ、追加のガイダンス情報および追加箇所の情報を含む作業結果登録要求を前記保守管理装置へ送信する作業結果登録依頼手段、として機能させることを特徴とする。
『作用』
本発明にあっては、保守員が保守作業者端末装置から保守管理装置へネットワーク経由で保守対象機器で生じた障害現象を指定した障害原因推定要求を送信すると、保守管理装置と保守作業者端末装置との間で、保守対象機器とその障害現象に対応するガイダンス情報に基づいて、障害原因を探るための確認事項の送受信とその応答の送受信、被疑部品の推定結果および作業指示の送受信が行われる。また、作業指示を受けた保守員が保守作業を行い、その終了報告を行うために保守作業者端末装置から保守対象機器について実施した保守作業結果データを含む作業結果登録要求をネットワーク経由で保守管理装置へ送信すると、保守管理装置が、受信した保守作業結果データを作業履歴記憶部に記憶する。
また本発明にあっては、保守作業者端末装置から保守管理装置へ送信する作業結果登録要求に、追加のガイダンス情報を含めることができ、追加のガイダンス情報を含む作業結果登録要求を受信した保守管理装置では、受信した追加のガイダンス情報を前記ガイダンス情報記憶部に登録する。
経験の浅い保守員であっても保守作業を効率良く実施することができる。その理由は、保守員が保守作業者端末装置から保守対象機器の障害現象を含む障害原因推定要求を保守管理装置に送信し、保守管理装置から提示される確認事項について現状を確認し、回答を入力していくことで、実施すべき保守作業の指示を仰ぐことができ、また被疑部品の指摘を受けることができるためである。
実際の保守作業を行った保守員によるガイダンス情報のメンテナンスが可能になる。その理由は、現場の保守作業を実際に担当している保守員によって、作業結果の報告と同時に、不足しているガイダンス情報の追加が行えるからである。
図1を参照すると、本発明の実施の形態にかかる保守支援システムは、LAN、WAN、インターネット等の通信ネットワーク1を通じて相互に通信可能に接続された保守管理装置2と複数の携帯端末3とで構成される。携帯端末3は、ユーザに納入されたコンピュータ装置などの保守対象機器4の保守業務を行う会社の保守員5が常時携帯している保守作業者用の端末装置である。保守管理装置2は、保守センタなどに設置された情報処理装置であり、保守作業を支援するための各種の情報を保持しており、通信ネットワーク1を通じて接続してきた携帯端末3の保守員5に対して、保守作業を支援するための各種の情報を提供する。また保守管理装置2は、保守員5からの作業結果などの情報を携帯端末3から受信して保持管理する。
図2を参照すると、保守管理装置2は、ガイダンス情報記憶部21、作業履歴記憶部22、送受信バッファ23、24、障害原因推定部25、作業結果登録部26および通信部27を備える。
通信部27は、通信ネットワーク1に有線または無線により接続し、通信ネットワーク1に接続された他の装置との間で通信を行う。送受信バッファ23、24は、通信相手と授受するデータを一時的に記憶するための読み書き可能なメモリである。
ガイダンス情報記憶部21は、保守対象機器4の障害原因および故障していると疑われる部品(被疑部品)を特定するために保守員5に確認をとる事項を含むガイダンス情報を記憶する読み書き可能な記憶部である。図3にガイダンス情報記憶部21の記憶内容例を示す。
図3を参照すると、ガイダンス情報記憶部21には、保守対象機器4の種類を一意に識別する装置コード211毎に1以上の障害現象212が記憶される。障害現象212には、「電源が入らない」といった障害の現象を示す文字列と、現象の番号とが設定される。そして、各障害現象212毎に、1以上のガイダンス情報213がその適用順番通りに並べられている。1つのガイダンス情報213は、確認事項214、原因215および被疑部品216の各項目から構成される。確認事項214には、「ACコンセントに電源は供給されているか」といった確認事項を示す文字列と、確認事項の番号とが記憶される。原因215および被疑部品216には、対応する確認事項214の確認結果が否定的であった場合の障害原因を表す文字列と被疑部品を表す文字列とが記憶される。確認番号の若いガイダンス情報213から順に適用され、適用したガイダンス情報213における確認事項214の確認結果が肯定的であれば、次の順番のガイダンス情報213が適用され、確認結果が否定的であれば、当該ガイダンス情報213における原因215および被疑部品216が障害の原因および被疑部品として決定される。
例えば図3には、装置コードN1234−01、障害現象「電源が入らない」に対応して、合計6個のガイダンス情報が記憶されている。そのうち、確認番号(1)のガイダンス情報は、最初に適用されるガイダンス情報であり、「ACコンセントに電源は供給されているか」を確認し、もし否定的であれば、障害の原因は「分電盤故障」であり、被疑部品は「分電盤」であることを表現している。次の確認番号(2)のガイダンス情報は、確認番号(1)のガイダンス情報による確認結果が肯定的であった場合に適用され、「ACコンセントは接続されているか」を確認し、もし否定的であれば、障害の原因は「ACコンセント未接続」にあり、その場合の被疑部品はないことを表現している。次の確認番号(3)のガイダンス情報は、確認番号(2)のガイダンス情報による確認結果が肯定的であった場合に適用され、「ブレーカはONになっているか」を確認し、もし否定的であれば、障害の原因は「ブレーカ未投入」にあり、その場合の被疑部品はないことを表現している。次の確認番号(4)のガイダンス情報は、確認番号(3)のガイダンス情報による確認結果が肯定的であった場合に適用され、「電源スイッチは投入されているか」を確認し、もし否定的であれば、障害の原因は「電源スイッチ未投入」にあり、その場合の被疑部品はないことを表現している。次の確認番号(5)のガイダンス情報は、確認番号(4)のガイダンス情報による確認結果が肯定的であった場合に適用され、「電源ONランプは点灯しているか」を確認し、もし否定的であれば、障害の原因は「電源スイッチ故障」にあり、その場合の被疑備品は「電源スイッチ」であることを表現している。最後の確認番号(6)のガイダンス情報は、確認番号(5)のガイダンス情報による確認結果が肯定的であった場合に適用され、確認すべき事項がなく、当該ガイダンス情報まで辿りついた場合には、障害の原因が「電源ユニット故障」であり、被疑部品は「電源ユニット」であることを表現している。
図4は装置コードN1234−01、障害現象「電源が入らない」に対応してガイダンス情報記憶部21に記憶されている上記6個のガイダンス情報による障害原因と被疑部品の絞り込み手順をフローチャート化したものである。ガイダンス情報記憶部21への或る障害事象に関連する一連のガイダンス情報の登録は、テキストベースで直接作成する方法以外に、図4に示されるようなフローチャートを作成し、これを前述したガイダンス情報に変換することによって行うことも可能である。
再び図2を参照すると、障害原因推定部25は、保守員5の携帯端末3から障害原因推定要求を通信部27および送受信バッファ23を通じて受信したとき、この受信した障害原因推定要求に含まれる保守対象機器コードおよび障害現象データに対応する複数のガイダンス情報をガイダンス情報記憶部21から検索し、この検索した複数のガイダンス情報に基づいて携帯端末3との間で障害原因を探るための確認事項の送信とその応答の受信、被疑部品の推定結果と作業指示の送信を行う機能を有する。
作業履歴記憶部22は、保守員5により保守対象機器4に対して実施された保守作業の履歴を記憶する読み書き可能な記憶部である。図5に作業履歴記憶部22の記憶内容例を示す。
図5を参照すると、作業履歴記憶部22には、ユーザ名221およびそのユーザを一意に識別するユーザコード222の組に対応して、そのユーザの保守対象機器4に対して実施された1以上の作業履歴情報223が記憶される。1つの作業履歴情報223は、作業日224、作業内容225、装置名226および装置コード227の各項目を含む。装置名226は、「中央処理装置」など保守対象機器4の具体的な名前を示し、装置コード227は、装置の種類を一意に識別するためのコードを示す。作業日224は、保守作業が行われた年月日を示し、作業内容225は、実施された保守作業の具体的な内容を示す。
作業結果登録部26は、保守員5の携帯端末3から作業結果登録要求を通信部27および送受信バッファ24を通じて受信したとき、この受信した作業結果登録要求に含まれる保守作業結果データを作業履歴記憶部22に記憶する機能を有する。また、作業結果登録部26は、作業結果登録要求に追加のガイダンス情報が存在するかどうかを調べ、存在すれば、その追加のガイダンス情報をガイダンス情報記憶部21に記憶する機能を有する。
上述のような保守管理装置2は、CPU、ROMやRAM等で構成された主記憶、ハードディスク等で構成された外部記憶装置、通信インタフェースなどを備えたワークステーション等のコンピュータとプログラムとで構成することができる。ガイダンス情報記憶部21、作業履歴記憶部22および送受信バッファ23、24は、外部記憶装置あるいは主記憶に設けられ、障害原因推定部25および作業結果登録部26といった機能手段はプログラムにより実現できる。すなわち、磁気ディスク等のコンピュータ読取可能な記録媒体に記録されたプログラムは、コンピュータの立ち上げ時などにコンピュータにより読み取られ、コンピュータの動作を制御することにより、コンピュータを前記機能手段として動作させる。
図6を参照すると、携帯端末3は、表示装置31、入力装置32、記憶部33、送受信バッファ34、35、障害原因推定依頼部36、作業結果登録依頼部37および通信部38を備える。
通信部38は、通信ネットワーク1に有線または無線により接続し、通信ネットワーク1に接続された他の装置との間で通信を行う。送受信バッファ34、35は、通信相手と授受するデータを一時的に記憶するための読み書き可能なメモリである。
表示装置31はLCDなどで構成され、携帯端末3を持つ保守員に対して各種の情報を表示する。また、入力装置32はキーボードなどで構成され、保守員から指示やデータを受け付ける。
記憶部33は、障害原因推定依頼部36から作業結果登録依頼部37に伝達する情報を記憶する読み書き可能なメモリである。
障害原因推定依頼部36は、保守員5による入力装置32の操作に応答して、保守対象機器4についての障害原因推定要求を送受信バッファ34および通信部38を通じて保守管理装置2へ送信し、保守管理装置2からの障害原因を探るための確認事項の受信とその表示装置31への表示、入力装置32からの前記確認事項に対する応答の入力とその保守管理装置2への送信、保守管理装置2からの被疑部品の推定結果および作業指示の受信とその表示装置31への表示などを行う機能を有する。また、障害原因推定依頼部36は、保守管理装置2とやりとりした情報を記憶部33に保存する機能を有する。
作業結果登録依頼部37は、保守員5による入力装置32の操作に応答して、保守管理装置2から受信された作業指示に対する保守作業結果データ、および保守員5からの入力があれば追加のガイダンス情報を含む作業結果登録要求を送受信バッファ35および通信部38を通じて保守管理装置2へ送信する機能を有する。送信される作業結果登録要求には、障害原因推定依頼部36が保守管理装置2とやりとりした情報の全部または一部が含まれ、これらの情報は記憶部33から作業結果登録依頼部37に読み込まれる。
上述のような携帯端末3は、CPU、ROMやRAM等で構成された主記憶、ハードディスク等で構成された外部記憶装置、通信インタフェースなどを備えた携帯情報端末や携帯電話機等のコンピュータとプログラムとで構成することができる。記憶部33および送受信バッファ34、35は、外部記憶装置あるいは主記憶に設けられ、障害原因推定依頼部36および作業結果登録依頼部37といった機能手段はプログラムにより実現できる。すなわち、磁気ディスク等のコンピュータ読取可能な記録媒体に記録されたプログラムは、コンピュータの立ち上げ時などにコンピュータにより読み取られ、コンピュータの動作を制御することにより、コンピュータを前記機能手段として動作させる。
次に本実施の形態の動作を説明する。
保守対象機器4に何らかの不具合が発生したためにユーザから障害コールを受けた保守員5は、現場に出向き、以下のような手順で保守作業を進める。
まず、保守員は、携帯端末3を通信ネットワーク1を通じて保守管理装置2に接続し、携帯端末3の入力装置32を操作して障害原因推定要求を保守管理装置2へ送信する(図7のステップS1)。障害原因推定要求には、ユーザ名、保守対象機器4の装置コードおよび障害の現象を付加する。障害の現象は、「電源が入らない」といった所定の文字列で表現される。すなわち、保守員が携帯端末3の入力装置32から、ユーザ名、装置コードおよび障害現象を入力し、障害原因推定の指示を与えると、障害原因推定依頼部36がこれらの情報から障害原因推定依頼要求を作成して送受信バッファ34に格納し、通信部38を通じてネットワーク1経由で保守管理装置2へ送信する。
保守管理装置2では、携帯端末3から送信された障害原因推定依頼要求が通信部27で受信されて送受信バッファ23に格納される(図8のステップS11)。障害原因推定部25は、送受信バッファ23に格納された障害原因推定依頼要求に含まれる装置コードと障害現象をキーにガイダンス情報記憶部21を検索する(ステップS12)。例えば、装置コードが「N1234−01」、障害現象が「電源が入らない」であれば、図3のガイダンス情報記憶部21の場合、合計6個のガイダンス情報213が検索される。
次に障害原因推定部25は、1番目のガイダンス情報213に注目し(ステップS13)、注目中のガイダンス情報213の確認事項214を含む障害原因推定画面情報を作成し、送受信バッファ23および通信部27を通じてネットワーク1経由で携帯端末3へ送信する(ステップS14)。携帯端末3では、この障害原因推定画面情報が通信部38および送受信バッファ34を通じて障害推定依頼部36で受信され、表示装置31に障害原因推定画面が表示される(図7のステップS2)。
図9に携帯端末3の表示装置31に表示される障害原因推定画面の一例を示す。この例の障害原因推定画面には、作業指示番号欄1001、ユーザ名欄1002、装置コード欄1003、障害現象欄1004、確認事項と回答欄1005、回答送信ボタン1006、被疑部品推定結果欄1007および作業指示内容欄1008が設けられている。また、欄1001には障害原因推定部25が障害原因推定依頼毎に採番した作業指示番号「20050127−001」が設定され、障害原因推定依頼に含まれていたユーザ名、装置コードおよび障害現象が欄1002、1003、1004に、「A株式会社」、「N1234−01」、「電源が入らない」として設定されている。そして、欄1005には1番目のガイダンス情報に基づく確認事項「(1)ACコンセントに電源は供給されているか」が設定されており、他の欄は空白になっている。
保守員5が図9の障害原因推定画面の欄1005に表示された確認事項について保守対象機器4の現状を確認し、入力装置32の操作によって、欄1005の回答欄にYESまたはNOの回答を入力し、回答送信ボタン1006を操作すると、障害原因推定依頼部36が回答内容を入力して、送受信バッファ34および通信部38を通じてネットワーク1経由で保守管理装置2へ送信する(図7のステップS3)。
上記の回答を通信部27および送受信バッファ23を通じて受信した保守管理装置2の障害原因推定部25は(図8のステップS15)、YESによる肯定的な回答か、NOによる否定的な回答かを判別する(ステップS16)。もし、肯定的な回答であれば、2番目のガイダンス情報213に注目を移し(ステップS17)、その注目を移したガイダンス情報213の確認事項214がNULLかどうかを判別し(ステップS18)、NULLでなければ、注目中のガイダンス情報213の確認事項214を送受信バッファ23および通信部27を通じて通信ネットワーク1経由で携帯端末3へ送信し(ステップS19)、その回答を待つ。他方、回答が否定的であるか(ステップS16でNO)、回答が肯定的であっても次の順番のガイダンス情報213の確認事項がNULLであれば(ステップS18でYES)、注目中のガイダンス情報213の原因215に基づいて作業指示内容を作成し、被疑部品216の情報と共に送受信バッファ23および通信部27を通じてネットワーク1経由で携帯端末3へ送信し(ステップS20)、図8の処理を終える。
携帯端末3では、保守管理装置2から次に受信する内容が「確認事項」であれば、表示装置31に表示されている図9の障害原因推定画面の欄1005に今回受信した確認事項を表示し(ステップS4、S5)、回答の入力と送信を行うステップS3へ戻る。反対に、今回受信した内容が「作業指示内容」と「被疑部品」であれば、図9の障害原因推定画面の欄1008に今回受信した作業指示内容を表示し、また欄1007に今回受信した被疑部品の情報を表示する(ステップS4、S6)。そして、障害原因推定画面の情報を記憶部33に保存し(ステップS7)、図7の処理を終える。
図10は、作業指示と被疑部品の情報が表示されるに至った障害原因推定画面の一例を示す。この例では、図3のガイダンス情報記憶部21における装置コード「N1234−01」、障害現象「電源が入らない」に対応する1番目から4番目までの確認事項に対する回答がすべて肯定的であり、5番目の確認事項に対する回答が否定的であったために、5番目のガイダンス情報213の原因「電源スイッチ故障」と被疑部品216「電源スイッチ」に基づいて、「電源スイッチの交換」が作業指示内容欄1008に表示され、被疑部品推定結果欄1007に「電源スイッチ」が表示されている例である。
こうして、保守員5は、保守対象機器4の障害の現象の入力に続いて、保守管理装置2から提示される確認事項について現状を確認し、回答を入力していくことで、実施すべき保守作業の指示を仰ぐことができ、また被疑部品の指摘を受けることができる。これによって、経験の浅い保守員であっても保守作業を効率良く実施することができる。
次に保守作業を行った保守員が作業結果を保守管理装置2に報告する際の動作を説明する。
保守作業を終えた保守員は、携帯端末3の入力装置32を操作して作業結果登録依頼部37に指示を出し、記憶部33に記憶されている障害原因推定画面情報のうち、作業結果を入力する案件にかかる障害原因推定画面情報を表示装置31に表示させる(図11のステップS31)。既に該当する障害原因推定画面が表示装置31に表示されている場合、このステップS31の手順は省略される。
次に保守員が入力装置32から作業結果の報告を行う旨の指示を入力すると、作業結果登録依頼部37は、表示装置31に現在表示されている障害原因推定画面に必要な項目を追加して作業結果登録画面を作成し、表示装置31に表示する(ステップS32)。図12に作業結果登録画面の一例を示す。
この例の作業結果登録画面は、図10の最終的な障害原因推定画面の下部に、作業日欄2001、作業結果登録欄2002、追加ガイダンス情報欄2003および送信ボタン2008が追加されている。また、追加ガイダンス情報欄2003は、確認事項欄2004、原因欄2005、被疑部品欄2006および追加箇所欄2007で構成される。
保守員5は、表示装置31に表示された作業結果登録画面における作業日欄2001および作業結果登録欄2002へ作業日および作業結果を入力し、また追加したいガイダンス情報があれば、追加ガイダンス情報欄2003(欄2004〜2007)に必要な情報を入力する(ステップS33、S34)。そして、送信ボタン2008が入力装置32によって操作されると、作業結果登録依頼部37は、作業結果登録画面情報を送受信バッファ35および通信部38を通じてネットワーク1経由で保守管理装置2へ送信する(ステップS35)。
上記の作業結果登録欄2002には、保守員5が実際に行った保守作業の内容を入力する。作業指示欄1008で指示された作業内容と一致するのが一般的であるが、ガイダンス情報記憶部21に記憶されているガイダンス情報が不十分であったために、指示された作業内容が誤っており、別の作業を行って障害を復旧させた場合には、両者は相違する。例えば、図10の障害原因推定画面では、電源スイッチの交換が指示されているが、保守対象機器4には電源スイッチとは別に補助電源スイッチなるものが存在し、この補助電源スイッチを投入してみたところ、電源ONランプが点灯し、障害が復旧した場合、作業結果登録欄2002には、例えば「補助電源スイッチ投入にて復旧」なる作業結果を入力する。
また、上記の追加ガイダンス情報欄2003には、今回の保守作業を通じて必要と判断した新たなガイダンス情報を入力する。例えば前述した補助電源スイッチによる復旧の例では、補助電源スイッチの投入状態を確認する以下のようなガイダンス情報が4番目のガイダンス情報と5番目のガイダンス情報の間に記述されていれば、正しい作業指示が出せる。
追加ガイダンス情報
確認事項:補助電源スイッチは投入されているか
原因:補助電源スイッチ未投入
被疑部品:NULL
図13は作業結果や追加ガイダンス情報を入力した状態の作業結果登録画面の一例を示す。この画面の状態で送信ボタン2008が操作されると、この作業結果登録画面の情報が携帯端末3から保守管理装置2へ送信されることになる。
保守管理装置2では、携帯端末3から送信された作業結果登録画面情報は、通信部27で受信され、送受信バッファ24を通じて作業結果登録部26に伝達される(図14のステップS41)。作業結果登録部26は、受信した作業結果登録画面情報から欄2001の作業日、欄2002の作業内容、欄1003の装置コードを抽出し、図示しない装置コードと装置名の対応表を検索して装置名を取得し、これらから作業履歴記憶部22に登録する作業履歴情報を作成する(図14のステップS42)。そして、受信した作業結果登録画面情報から欄1002のユーザ名を抽出し、図示しないユーザ名とユーザコードとの対応表を検索してユーザコードを取得し、この取得したユーザコードとユーザ名との組に対応する作業履歴記憶部22の領域に、ステップS42で作成した作業履歴情報を記憶する(ステップS43)。
例えば、図13の作業結果登録画面情報を受信した場合、作業結果登録部26は、作業日「2005/1/27」、作業内容「補助電源スイッチ投入にて復旧」、装置コード「N1234−01」を抽出して作業履歴情報を作成し、また、ユーザ名「A株式会社」を抽出して、図5の作業履歴記憶部22におけるユーザ名221が「A株式会社」でユーザコード222がそれに対応するコードを持つ領域に、前記作成した作業履歴情報を追加する。これにより、図5の作業履歴記憶部22は図15に示されるように更新される。
次に作業結果登録部26は、受信した作業結果登録画面情報に有効な追加のガイダンス情報が含まれているかどうかを判定する(図14のステップS44)。この判定は、作業結果登録画面情報の欄2004、2005、2007がNULLかどうかによって行う。これらの欄の少なくとも1つの欄がNULLであれば、追加のガイダンス情報が含まれていないか、含まれていても要件不足であると判断し、これら全ての欄がNULLでなければ、有効な追加のガイダンス情報が含まれていると判断する。そして、有効な追加のガイダンス情報が含まれていると判断した場合、作業結果登録部26は、そのガイダンス情報をガイダンス情報記憶部21へ追加する(ステップS45)。
具体的には、作業結果登録部26は、欄2003の内容を確認事項214、欄2005の内容を原因215、欄2006の内容を被疑部品216とするガイダンス情報213を作成し、欄1003の装置コードと欄1004の障害現象をキーとして検索したガイダンス情報記憶部21の既存のガイダンス情報のうち、欄2007の内容で指定された追加箇所に前記作成したガイダンス情報を挿入し、確認事項の番号を調整する。
例えば、図13の作業結果登録画面情報を受信した場合、作業結果登録部26は、欄2004、2005、2007がNULLでないので、追加のガイダンス情報ありと判断し、欄2003の「補助電源スイッチは投入されているか」を確認事項214、欄2005の「補助電源スイッチ未投入」を原因215、欄2006の「NULL」を被疑部品216とするガイダンス情報213を作成し、欄1003の装置コード「N1234−01」と欄1004の障害現象「電源が入らない」をキーとして検索した図3のガイダンス情報記憶部21の既存の6つのガイダンス情報のうち、欄2007の「(4)と(5)の間」で指定される箇所に前記作成したガイダンス情報を挿入し、確認事項の番号を調整する。これにより、図3のガイダンス情報記憶部21は、図16のように更新される。
次に本実施の形態の効果を説明する。
経験の浅い保守員であっても保守作業を効率良く実施することができる。その理由は、保守員5が携帯端末3から保守対象機器4の障害の現象を含む障害原因推定依頼を保守管理装置2に送信した後、保守管理装置2から提示される確認事項について現状を確認し、回答を入力していくことで、実施すべき保守作業の指示を仰ぐことができ、また被疑部品の指摘を受けることができるためである。
実際の保守作業を行った保守員が知得した知識に基づくガイダンス情報を、ガイダンス情報記憶部21に手軽にフィードバックすることができる。その理由は、現場の保守作業を実際に担当している保守員によって、作業結果の報告と同時に、不足しているガイダンス情報の追加が可能だからである。これによって、障害原因や被疑部品の推定精度を向上させることができる。
以上本発明の実施の形態について説明したが、本発明は以上の実施の形態にのみ限定されず、その他各種の付加変更が可能である。例えば、ガイダンス情報213は、確認事項214とその確認事項に対する回答が否定的であった場合に対応する原因215と被疑部品216とで構成されたが、確認事項214の文言を否定的な表現にする(例えば、投入されているかを、投入されていないかにする)ことも可能であり、その場合には原因215と被疑部品216は、その確認事項に対する回答が肯定的であった場合に対応するものとなる。また、少なくとも1ビットのフラグを追加し、原因215と被疑部品216が確認事項に対する回答が否定的、肯定的のどちらの場合に対応するかをフラグの値で指示するようにしてもよい。
本発明の実施の形態にかかる保守支援システムのブロック図である。 本発明の実施の形態にかかる保守管理装置のブロック図である。 本発明の実施の形態にかかる保守管理装置におけるガイダンス情報記憶部の記憶内容例を示す図である。 本発明の実施の形態にかかる保守管理装置におけるガイダンス情報記憶部の記憶に記憶されている一連のガイダンス情報による障害原因と被疑部品の絞り込み手順をフローチャート化した図である。 本発明の実施の形態にかかる保守管理装置における作業履歴記憶部の記憶内容例を示す図である。 本発明の実施の形態にかかる保守作業者用の携帯端末のブロック図である。 本発明の実施の形態にかかる保守作業者用の携帯端末における障害原因推定依頼部の処理例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態にかかる保守管理装置における障害原因推定部の処理例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態にかかる保守作業者用の携帯端末の表示装置に表示される障害原因推定画面の一例を示す図である。 本発明の実施の形態にかかる保守作業者用の携帯端末の表示装置に表示される障害原因推定画面の一例を示す図である。 本発明の実施の形態にかかる保守作業者用の携帯端末における作業結果登録依頼部の処理例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態にかかる保守作業者用の携帯端末の表示装置に表示される作業結果登録画面の一例を示す図である。 本発明の実施の形態にかかる保守作業者用の携帯端末の表示装置に表示される作業結果登録画面の一例を示す図である。 本発明の実施の形態にかかる保守管理装置における作業結果登録部の処理例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態にかかる保守管理装置における更新後の作業履歴記憶部の記憶内容例を示す図である。 本発明の実施の形態にかかる保守管理装置における更新後のガイダンス情報記憶部の記憶内容例を示す図である。
符号の説明
1…通信ネットワーク
2…保守管理装置
21…ガイダンス情報記憶部
22…作業履歴記憶部
23、24…送受信バッファ
25…障害原因推定部
26…作業結果登録部
27…通信部
3…携帯端末
31…表示装置
32…入力装置
33…記憶部
34、35…送受信バッファ
36…障害原因推定依頼部
37…作業結果登録依頼部
38…通信部
4…保守対象機器
5…保守員

Claims (13)

  1. 通信ネットワークを通じて相互に通信可能な保守管理装置および保守作業者端末装置を備え、
    前記保守管理装置は、保守対象機器で生じた障害現象の発生原因を探るために確認すべき確認事項の記述を含むガイダンス情報を記憶するガイダンス情報記憶部と、前記保守作業者端末装置から保守対象機器で生じた障害現象を指定した障害原因推定要求を受信し、その保守対象機器とその障害現象に対応するガイダンス情報を前記ガイダンス情報記憶部から検索し、該検索したガイダンス情報に基づいて前記保守作業者端末装置との間で障害原因を探るための確認事項の送信とその応答の受信、被疑部品の推定結果および作業指示の送信を行う障害原因推定部と、保守対象機器に対して実施された保守作業の履歴を記憶する作業履歴記憶部と、前記保守作業者端末装置から保守対象機器について実施された保守作業の結果データおよび追加のガイダンス情報を含む作業結果登録要求を受信し、該受信した保守作業の結果データを前記作業履歴記憶部に記憶すると共に、前記受信した追加のガイダンス情報を前記ガイダンス情報記憶部に追加する作業結果登録部とを備え、
    前記保守作業者端末装置は、入力装置と、表示装置と、前記入力装置の操作に応答して保守対象機器で生じた障害現象を指定した障害原因推定要求を前記保守管理装置へ送信し、前記保守管理装置からの障害原因を探るための確認事項の受信とその前記表示装置への表示、前記入力装置からの前記確認事項に対する応答の入力とその前記保守管理装置への送信、前記保守管理装置からの被疑部品の推定結果および作業指示の受信とその前記表示装置への表示を行う障害原因推定依頼部と、前記入力装置の操作に応答して保守対象機器について実施された保守作業の結果データおよび追加のガイダンス情報を含む作業結果登録要求を前記保守管理装置へ送信する作業結果登録依頼部とを備えることを特徴とする保守支援システム。
  2. 前記ガイダンス情報記憶部は、保守対象機器の装置コードと障害現象を表すデータの組に対応して複数のガイダンス情報を記憶するものであり、各ガイダンス情報は、障害現象を招いた原因を探るための確認事項の項目と、その確認事項による確認の回答結果に対応する障害原因の項目および被疑部品の項目とを含むものであることを特徴とする請求項1記載の保守支援システム。
  3. 保守対象機器の装置コードと障害現象を表すデータの組に対応して前記ガイダンス情報記憶部に記憶される複数のガイダンス情報には前記障害原因推定部が使用する順番が付いており、前記追加のガイダンス情報には既存の複数のガイダンス情報のどの箇所に追加するかを指定する追加箇所の情報が付いており、前記作業結果登録部は、追加箇所の情報で指定された箇所に追加のガイダンス情報を挿入するものであることを特徴とする請求項2記載の保守支援システム。
  4. 通信ネットワークを通じて相互に通信可能な保守管理装置および保守作業者端末装置を備え、
    前記保守管理装置は、保守対象機器コードと障害現象データの組に対応してその障害現象を招いた原因を探るための確認事項とその確認事項による確認の回答結果に対応する障害原因および被疑部品との記述を含み且つ使用順番が付けられた複数のガイダンス情報を記憶するガイダンス情報記憶部と、前記保守作業者端末装置から保守対象機器コードおよび障害現象データを含む障害原因推定要求を受信し、該受信した保守対象機器コードおよび障害現象データに対応する複数のガイダンス情報を前記ガイダンス情報記憶部から検索し、該検索した複数のガイダンス情報をその使用順番通りに適用して前記保守作業者端末装置との間で障害原因を探るための確認事項の送信とその応答の受信、被疑部品の推定結果および作業指示の送信を行う障害原因推定部と、保守対象機器コードに対応して実施された保守作業の履歴を記憶する作業履歴記憶部と、前記保守作業者端末装置から保守対象機器コード、障害現象データ、保守作業結果データ、追加のガイダンス情報およびその追加箇所の情報を含む作業結果登録要求を受信し、該受信した前記保守作業結果データを前記受信した保守対象機器コードに対応付けて前記作業履歴記憶部に記憶すると共に、前記受信した追加のガイダンス情報を前記受信した保守対象機器コードと前記障害現象データの組に対応して前記ガイダンス情報記憶部に記憶されている複数のガイダンス情報のうち、前記追加箇所の情報で指定された箇所に挿入する作業結果登録部とを備え、
    前記保守作業者端末装置は、入力装置と、表示装置と、前記入力装置の操作に応答して保守対象機器コードおよび障害現象データを含む障害原因推定要求を前記保守管理装置へ送信し、前記保守管理装置からの障害原因を探るための確認事項の受信とその前記表示装置への表示、前記入力装置からの前記確認事項に対する応答の入力とその前記保守管理装置への送信、前記保守管理装置からの被疑部品の推定結果および作業指示の受信とその前記表示装置への表示を行う障害原因推定依頼部と、前記入力装置の操作に応答して保守対象機器コード、障害現象データ、保守作業結果データ、追加のガイダンス情報および追加箇所の情報を含む作業結果登録要求を前記保守管理装置へ送信する作業結果登録依頼部とを備えることを特徴とする保守支援システム。
  5. 通信ネットワークを通じて保守作業者端末装置と相互に通信可能に接続される保守管理装置において、
    保守対象機器で生じた障害現象の発生原因を探るために確認すべき確認事項の記述を含むガイダンス情報を記憶するガイダンス情報記憶部と、前記保守作業者端末装置から保守対象機器で生じた障害現象を指定した障害原因推定要求を受信し、その保守対象機器とその障害現象に対応するガイダンス情報を前記ガイダンス情報記憶部から検索し、該検索したガイダンス情報に基づいて前記保守作業者端末装置との間で障害原因を探るための確認事項の送信とその応答の受信、被疑部品の推定結果および作業指示の送信を行う障害原因推定部と、保守対象機器に対して実施された保守作業の履歴を記憶する作業履歴記憶部と、前記保守作業者端末装置から保守対象機器について実施された保守作業の結果データおよび追加のガイダンス情報を含む作業結果登録要求を受信し、該受信した保守作業の結果データを前記作業履歴記憶部に記憶すると共に、前記受信した追加のガイダンス情報を前記ガイダンス情報記憶部に追加する作業結果登録部とを備えることを特徴とする保守管理装置。
  6. 前記ガイダンス情報記憶部は、保守対象機器の装置コードと障害現象を表すデータの組に対応して複数のガイダンス情報を記憶するものであり、各ガイダンス情報は、障害現象を招いた原因を探るための確認事項の項目と、その確認事項による確認の回答結果に対応する障害原因の項目および被疑部品の項目とを含むものであることを特徴とする請求項5記載の保守管理装置。
  7. 保守対象機器の装置コードと障害現象を表すデータの組に対応して前記ガイダンス情報記憶部に記憶される複数のガイダンス情報には前記障害原因推定部が使用する順番が付いており、前記追加のガイダンス情報には既存の複数のガイダンス情報のどの箇所に追加するかを指定する追加箇所の情報が付いており、前記作業結果登録部は、追加箇所の情報で指定された箇所に追加のガイダンス情報を挿入するものであることを特徴とする請求項6記載の保守管理装置。
  8. 通信ネットワークを通じて保守作業者端末装置と相互に通信可能に接続される保守管理装置において、
    保守対象機器コードと障害現象データの組に対応してその障害現象を招いた原因を探るための確認事項とその確認事項による確認の回答結果に対応する障害原因および被疑部品との記述を含み且つ使用順番が付けられた複数のガイダンス情報を記憶するガイダンス情報記憶部と、前記保守作業者端末装置から保守対象機器コードおよび障害現象データを含む障害原因推定要求を受信し、該受信した保守対象機器コードおよび障害現象データに対応する複数のガイダンス情報を前記ガイダンス情報記憶部から検索し、該検索した複数のガイダンス情報をその使用順番通りに適用して前記保守作業者端末装置との間で障害原因を探るための確認事項の送信とその応答の受信、被疑部品の推定結果および作業指示の送信を行う障害原因推定部と、保守対象機器コードに対応して実施された保守作業の履歴を記憶する作業履歴記憶部と、前記保守作業者端末装置から保守対象機器コード、障害現象データ、保守作業結果データ、追加のガイダンス情報およびその追加箇所の情報を含む作業結果登録要求を受信し、該受信した前記保守作業結果データを前記受信した保守対象機器コードに対応付けて前記作業履歴記憶部に記憶すると共に、前記受信した追加のガイダンス情報を前記受信した保守対象機器コードと前記障害現象データの組に対応して前記ガイダンス情報記憶部に記憶されている複数のガイダンス情報のうち、前記追加箇所の情報で指定された箇所に挿入する作業結果登録部とを備えることを特徴とする保守管理装置。
  9. 通信ネットワークを通じて保守管理装置と相互に通信可能に接続される保守作業者端末装置において、
    入力装置と、表示装置と、前記入力装置の操作に応答して保守対象機器で生じた障害現象を指定した障害原因推定要求を前記保守管理装置へ送信し、前記保守管理装置からの障害原因を探るための確認事項の受信とその前記表示装置への表示、前記入力装置からの前記確認事項に対する応答の入力とその前記保守管理装置への送信、前記保守管理装置からの被疑部品の推定結果および作業指示の受信とその前記表示装置への表示を行う障害原因推定依頼部と、前記入力装置の操作に応答して保守対象機器について実施された保守作業の結果データおよび追加のガイダンス情報を含む作業結果登録要求を前記保守管理装置へ送信する作業結果登録依頼部とを備えることを特徴とする保守作業者端末装置。
  10. 前記ガイダンス情報は、障害現象を招いた原因を探るための確認事項の項目と、その確認事項による確認の回答結果に対応する障害原因の項目および被疑部品の項目とを含むものであることを特徴とする請求項9記載の保守作業者端末装置。
  11. 通信ネットワークを通じて保守管理装置と相互に通信可能に接続された保守作業者端末装置において、
    入力装置と、表示装置と、記憶部と、前記入力装置の操作に応答して保守対象機器コードおよび障害現象データを含む障害原因推定要求を前記保守管理装置へ送信し、前記保守管理装置からの障害原因を探るための確認事項の受信とその前記表示装置への表示、前記入力装置からの前記確認事項に対する応答の入力とその前記保守管理装置への送信、前記保守管理装置からの被疑部品の推定結果および作業指示の受信とその前記表示装置への表示を行い、且つ、前記保守管理装置と授受した情報を前記記憶部に保存する障害原因推定依頼部と、前記入力装置の操作に応答して、保守作業結果を登録する保守対象機器について前記保守管理装置と授受された情報を前記記憶部から読み出して保守対象機器コード、障害現象データ、確認事項とその応答内容、被疑部品の推定結果および作業指示の内容が設定済みの作業結果登録画面を作成して前記表示装置に表示し、前記入力装置から保守作業結果データ、追加のガイダンス情報およびその追加箇所の情報を受け付け、前記入力装置からの送信操作に応答して保守対象機器コード、障害現象データ、保守作業結果データ、追加のガイダンス情報および追加箇所の情報を含む作業結果登録要求を前記保守管理装置へ送信する作業結果登録依頼部とを備えることを特徴とする保守作業者端末装置。
  12. 通信ネットワークを通じて保守作業者端末装置と相互に通信可能に接続され、保守対象機器で生じた障害現象の発生原因を探るために確認すべき確認事項の記述を含むガイダンス情報を記憶するガイダンス情報記憶部と、保守対象機器に対して実施された保守作業の履歴を記憶する作業履歴記憶部とを有する保守管理装置を構成するコンピュータを、前記保守作業者端末装置から保守対象機器で生じた障害現象を指定した障害原因推定要求を受信し、その保守対象機器とその障害現象に対応するガイダンス情報を前記ガイダンス情報記憶部から検索し、該検索したガイダンス情報に基づいて前記保守作業者端末装置との間で障害原因を探るための確認事項の送信とその応答の受信、被疑部品の推定結果および作業指示の送信を行う障害原因推定手段、前記保守作業者端末装置から保守対象機器について実施された保守作業の結果データおよび追加のガイダンス情報を含む作業結果登録要求を受信し、該受信した保守作業の結果データを前記作業履歴記憶部に記憶すると共に、前記受信した追加のガイダンス情報を前記ガイダンス情報記憶部に追加する作業結果登録手段、として機能させるためのプログラム。
  13. 通信ネットワークを通じて保守管理装置と相互に通信可能に接続され、入力装置と表示装置と記憶部とを有する保守作業者端末装置を構成するコンピュータを、前記入力装置の操作に応答して保守対象機器コードおよび障害現象データを含む障害原因推定要求を前記保守管理装置へ送信し、前記保守管理装置からの障害原因を探るための確認事項の受信とその前記表示装置への表示、前記入力装置からの前記確認事項に対する応答の入力とその前記保守管理装置への送信、前記保守管理装置からの被疑部品の推定結果および作業指示の受信とその前記表示装置への表示を行い、且つ、前記保守管理装置と授受した情報を前記記憶部に保存する障害原因推定依頼手段、前記入力装置の操作に応答して、保守作業結果を登録する保守対象機器について前記保守管理装置と授受された情報を前記記憶部から読み出して保守対象機器コード、障害現象データ、確認事項とその応答内容、被疑部品の推定結果および作業指示の内容が設定済みの作業結果登録画面を作成して前記表示装置に表示し、前記入力装置から保守作業結果データ、追加のガイダンス情報およびその追加箇所の情報を受け付け、前記入力装置からの送信操作に応答して保守対象機器コード、障害現象データ、保守作業結果データ、追加のガイダンス情報および追加箇所の情報を含む作業結果登録要求を前記保守管理装置へ送信する作業結果登録依頼手段、として機能させるためのプログラム。
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