JP6116748B6 - 船舶内の復旧作業管理のサーバ装置、プログラム、記録媒体および方法 - Google Patents

船舶内の復旧作業管理のサーバ装置、プログラム、記録媒体および方法 Download PDF

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Description

本発明は、船舶内の異常を示す装置の復旧作業を管理するための技術に関する。
船舶においていずれかの装置に異常が発生した場合、緊急な対処が要請される場合がある。例えば、主機の燃料油圧力低下が生じると、迅速に異常の原因を特定し復旧を行わなければ、主機が停止し様々な不都合を生じる。従って、船舶内で異常が検知された場合に、船舶内の作業員に対し速やかな対処を促す仕組みが求められる。
上記のニーズに応える技術を提案する文献として、例えば特許文献1がある。特許文献1には、船舶内を複数の区画に分け、船舶内の作業員の保持する携帯端末の位置情報を定期的に更新しておき、検知器が異常を検知した場合、異常の発生した区画内の携帯端末に対し警報を出力することで、作業員による迅速な対処を可能とする警報通知システムが提案されている。
特開2005−332247号公報
船舶には様々な種別の装置が搭載されており、異常を示した装置の種別や異常の種別によって、その異常に対処すべき作業員の職責が異なる。例えば、主機のような重要な装置に関しては、一等機関士またはチーフが作業を行う職責を有し、二等機関士以下の作業員はその作業を行う職責がない、といった制約がある。従って、例えば主機の異常が検知された場合、仮に二等機関士が当該主機の近くにいて当該二等機関士に警報が通知されても、当該二等機関士は検知された異常に対処できない。
上記のような事情に鑑み、本発明は船舶において職責に応じた作業の制約がある場合であっても、異常を示す装置の迅速な復旧を可能とする手段を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、船舶に滞在している複数の作業員の各々に関し、当該作業員の職責を示す職責データを取得する職責データ取得手段と、前記船舶に配置された複数の装置の各々の状態を示す装置状態データを取得する装置状態データ取得手段と、前記装置状態データが前記複数の装置のいずれかの異常を示す場合、前記異常に対処するための複数の作業を手順として示す手順データを取得する手順データ取得手段と、前記装置状態データが前記複数の装置のいずれかの異常を示す場合、前記職責データに基づき、前記手順データが示す複数の作業の各々に関し当該作業を担当すべき職責の作業員を特定する作業員特定手段と、前記作業員特定手段が特定した作業員が携帯する端末装置をネットワーク上で識別する端末装置識別データを取得する端末装置識別データ取得手段と、前記端末装置識別データを用いて、前記作業員特定手段が特定した作業員が携帯する端末装置に前記異常に応じた作業を示す作業データを送信する作業データ送信手段とを備えるサーバ装置を提供する。
また、上述のサーバ装置において、前記手順データが示す手順は、当該手順を構成する複数の作業のうち一の作業の結果により前記一の作業の後に実行されるべき作業が変化する手順を含み、前記一の作業の結果を示す作業結果データを取得する作業結果データ取得手段を備え、前記作業員特定手段は、前記作業結果データが示す作業の結果に応じて前記一の作業の後に実行されるべき作業を前記手順データに基づき特定し、当該特定した作業を担当すべき職責の作業員を特定する、という構成が採用されてもよい。
また、上述のサーバ装置において、前記作業データに応じた作業員による応援作業を示す応援データを取得する応援データ取得手段を備え、前記作業員特定手段は、前記職責データに基づき、前記応援データに示される応援作業に対処すべき職責の作業員を特定する、という構成が採用されてもよい。
また、上述のサーバ装置において、前記船舶の航行状態を示す航行状態データを取得する航行状態データ取得手段を備え、前記作業員特定手段は、前記航行状態データが示す航行状態に応じた前記異常に対処すべき職責の作業員を特定する、という構成が採用されてもよい。
また、上述のサーバ装置において、前記複数の作業員が携帯する端末装置の各々の前記船舶における位置を示す端末装置位置データを取得する端末装置位置データ取得手段を備え、前記作業員特定手段は、前記端末装置位置データが示す位置から前記異常な状態の装置までの移動の所要時間に基づき、前記異常に対処すべき職責の作業員を特定する、という構成が採用されてもよい。
また、上述のサーバ装置において、前記作業データに応じた作業員による作業の状態を示す作業状態データを取得する作業状態データ取得手段と、前記複数の作業員のうちのいずれかの作業員が携帯する端末装置に前記作業状態データを送信する作業状態データ送信手段とを備える、という構成が採用されてもよい。
また、上述のサーバ装置において、前記異常な状態の装置が過去に示した異常な状態に対し行われた作業を示す作業履歴データを取得する作業履歴データ取得手段と、前記複数の作業員のうちのいずれかの作業員が携帯する端末装置に前記作業履歴データを送信する作業履歴データ送信手段とを備える、という構成が採用されてもよい。
また、本発明は、コンピュータに、船舶に滞在している複数の作業員の各々に関し、当該作業員の職責を示す職責データを取得する処理と、前記船舶に配置された複数の装置の各々の状態を示す装置状態データを取得する処理と、前記装置状態データが前記複数の装置のいずれかの異常を示す場合、前記異常に対処するための複数の作業を手順として示す手順データを取得する処理と、前記装置状態データが前記複数の装置のいずれかの異常を示す場合、前記職責データに基づき、前記手順データが示す複数の作業の各々に関し当該作業を担当すべき職責の作業員を特定する処理と、前記特定した作業員が携帯する端末装置をネットワーク上で識別する端末装置識別データを取得する処理と、前記端末装置識別データを用いて、前記特定した作業員が携帯する端末装置に前記異常に応じた作業を示す作業データを送信する処理とを実行させるためのプログラムを提供する。
また、本発明は、コンピュータに、船舶に滞在している複数の作業員の各々に関し、当該作業員の職責を示す職責データを取得する処理と、前記船舶に配置された複数の装置の各々の状態を示す装置状態データを取得する処理と、前記装置状態データが前記複数の装置のいずれかの異常を示す場合、前記異常に対処するための複数の作業を手順として示す手順データを取得する処理と、前記装置状態データが前記複数の装置のいずれかの異常を示す場合、前記職責データに基づき、前記手順データが示す複数の作業の各々に関し当該作業を担当すべき職責の作業員を特定する処理と、前記特定した作業員が携帯する端末装置をネットワーク上で識別する端末装置識別データを取得する処理と、前記端末装置識別データを用いて、前記特定した作業員が携帯する端末装置に前記異常に応じた作業を示す作業データを送信する処理とを実行させるためのプログラムを持続的に記録するコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
また、本発明は、サーバ装置が、船舶に滞在している複数の作業員の各々に関し、当該作業員の職責を示す職責データを取得するステップと、前記サーバ装置が、前記船舶に配置された複数の装置の各々の状態を示す装置状態データを取得するステップと、前記サーバ装置が、前記装置状態データが前記複数の装置のいずれかの異常を示す場合、前記異常に対処するための複数の作業を手順として示す手順データを取得するステップと、前記サーバ装置が、前記装置状態データが前記複数の装置のいずれかの異常を示す場合、前記職責データに基づき、前記手順データが示す複数の作業の各々に関し当該作業を担当すべき職責の作業員を特定するステップと、前記サーバ装置が、前記特定した作業員が携帯する端末装置をネットワーク上で識別する端末装置識別データを取得するステップと、前記サーバ装置が、前記端末装置識別データを用いて、前記特定した作業員が携帯する端末装置に前記異常に応じた作業を示す作業データを送信するステップとを備える作業管理方法を提供する。
本発明によれば、船舶で装置に異常が発生した場合、当該装置に対する復旧作業が可能な職責の作業員に作業要請が行われるため、装置の迅速な復旧が可能となる。
一実施形態にかかる作業管理システムの全体構成を示した図。 一実施形態にかかるサーバ装置の機能構成を示した図。 一実施形態にかかる手順マスターDBのデータ構成を例示した図。 一実施形態にかかる作業員DBのデータ構成を例示した図。 一実施形態にかかる移動所要時間DBのデータ構成を例示した図。 一実施形態にかかる異常DBのデータ構成を例示した図。 一実施形態にかかる異常DBのデータ構成を例示した図。 一実施形態にかかる端末装置の機能構成を示した図。 一実施形態にかかる端末装置に表示される警告画面を例示した図。 一実施形態にかかる端末装置に表示される警告画面を例示した図。 一実施形態にかかる端末装置に表示される作業要請画面を例示した図。 一実施形態にかかる端末装置に表示される状況確認画面を例示した図。 一実施形態にかかる端末装置に表示される詳細画面を例示した図。 一実施形態にかかる端末装置に表示される詳細画面を例示した図。 一実施形態にかかる端末装置に表示される対処画面(作業開始前)を例示した図。 一実施形態にかかる端末装置に表示される対処画面(作業中)を例示した図。 一実施形態にかかる端末装置に表示される対処画面(作業完了後)を例示した図。 一実施形態にかかる端末装置に表示される備考登録画面を例示した図。 一実施形態にかかる端末装置に表示される履歴画面を例示した図。
[実施形態]
以下に本発明の一実施形態にかかる作業管理システム1を説明する。作業管理システム1は、船舶に配置された主機、発電機、ボイラー等の装置に異常が発生した場合に、当該装置の復旧作業を支援するためのシステムである。
図1は、作業管理システム1の全体構成を示した図である。作業管理システム1は、復旧作業を管理するためのデータの記憶および送受信を行うサーバ装置11と、船舶に滞在する作業員が携帯するi個の端末装置12−1〜12−i(ただし、iは作業員の人数に応じた任意の自然数)と、船舶の装置の状態を継続的に特定して特定した状態を示す装置状態データを順次サーバ装置11に送信するセンサ13−1〜13−j(ただし、jは任意の自然数)と、船舶の装置を継続的に撮影して得られる画像データを順次サーバ装置11に送信するカメラ14−1〜14−k(ただし、kは任意の自然数)と、船舶の現在位置を測定するGPSユニット等の位置測定装置15と、船内管理者がサーバ装置11に対し各種データの入力等を行うために用いる端末装置16を備える。
以下、端末装置12−1〜12−iを端末装置12と総称し、センサ13−1〜13−jをセンサ13と総称し、カメラ14−1〜14−kをカメラ14と総称する。サーバ装置11と、端末装置12の各々、センサ13の各々、カメラ14の各々、位置測定装置15、および端末装置16とは、ネットワーク9を介して互いに通信可能である。ネットワーク9はその一部に無線通信区間を含み、例えば端末装置12の各々は、作業員に携帯され、ネットワーク9との間で無線通信を行う。そのため、船舶内には様々な場所に無線アクセスポイント(図1において図示略)が設置されており、サーバ装置11はこれらの無線アクセスポイントのいずれに端末装置12が通信接続しているかに基づき、端末装置12の船舶における位置を特定することができる。なお、センサ13、カメラ14、位置測定装置15、および端末装置16の少なくとも一部が、ネットワーク9を介さずにサーバ装置11に接続されていてもよい。また、作業管理システム1が端末装置16を備える構成に代えて、サーバ装置11に液晶ディスプレイ等の表示装置と、キーボードやマウス等の操作装置を接続(または内蔵)させる構成が採用されてもよい。この場合、船内管理者はサーバ装置11を直接操作することにより、サーバ装置11に各種データの入力等を行うことになる。
サーバ装置11は一般的なサーバ装置用のコンピュータに、本実施形態にかかるサーバ装置用のプログラムに従った処理を実行させることにより実現される。図2は、サーバ装置11の機能構成を示した図である。すなわち、サーバ装置11のハードウェアを構成するコンピュータのプロセッサは、メモリに記憶されているプログラムに従った処理を実行することにより、図2に示す構成を備える装置として機能する。
サーバ装置11は、機能構成として、端末装置12の各々、センサ13の各々、カメラ14の各々、位置測定装置15、および端末装置16から送信されてくる各種データを受信する受信部111と、各種データを記憶する記憶部112と、異常が発生した場合に当該異常に対処するための作業の要請先の作業員を特定する作業員特定部113(作業員特定手段の一例)と、各種データを端末装置12の各々に送信する送信部114を備える。
記憶部112には、手順マスターDB(Database)、作業員DB、移動所要時間DB、および異常DBが記憶されている。
図3は、手順マスターDBのデータ構成を例示した図である。手順マスターDBは、様々な装置において発生し得る異常の種別の各々に関し、当該異常な状態の装置を復旧するための手順(実行されるべき複数の作業)を示す手順データを管理するためのデータベースである。手順マスターDBは発生し得る異常の種別の各々に応じたレコードの集まりであり、各レコードはフィールド[装置種別名]、[職責名]、[異常名]、[緊急度]、[原因種別名]、[手順]を有する。
フィールド[装置種別名]は、「主機」、「ボイラー」、「発電機」等の船舶の装置の種別名を示すデータを格納する。フィールド[職責名]は、フィールド[装置種別名]が示す装置種別の装置に対し作業を行うことが許可されている作業員の職責の名称を示すデータが格納される。フィールド[職責名]に格納されるデータは、例えば、「一等機関士」、「二等機関士」等である。フィールド[異常名]は、「燃料油圧力低下」、「水位上昇」等の異常の名称を示すデータを格納する。図3に例示のデータ構成においては、フィールド[異常名]に格納されるデータは1つであり、フィールド[装置種別名]と[異常名]に格納されるデータの組み合わせにより異常の種別が特定される。
フィールド[緊急度]は、異常に対する対処が緊急を要する程度を示すデータを格納する。作業管理システム1においては、船舶の航行状態に応じて同じ異常であっても対処の緊急度は異なり得る。例えば、ボイラーの燃料油圧力が低下した場合、航行中であれば仮にボイラーが失火しても主機の排気ガス等から回収される熱エネルギーによりボイラーの蒸気圧が急速に低下することはないが、船舶が港に停泊中であればボイラーが失火すれば蒸気圧が急速に低下し荷役作業等に影響が出るため、迅速な復旧が要請される。従って、フィールド[緊急度]には、例えば、「航行中:通常、待機中:通常、停泊中:高」といったデータが格納される。なお、「待機中」とは、沖で港への停泊を待っている状態である。
フィールド[原因種別名]は、「燃料油ポンプの異常」、「ヒーターの故障」等の、異常の原因種別の名称を示すデータを格納する。図3に例示のデータ構成においては、フィールド[原因種別名]には、フィールド[装置種別名]と[異常名]に格納されるデータで特定される異常の原因として考えられる複数の原因種別を示すデータが格納される。
フィールド[手順]は、フィールド[原因種別名]に格納されるデータの各々に応じて、当該データが示す原因種別に対処するための手順を示す手順データを格納する。フィールド[手順]は、サブフィールド[作業内容]、[実行条件]、[開始条件]、[職責名]を有する。
サブフィールド[作業内容]は、時系列で実行されるべき複数の作業を示すデータを格納する。サブフィールド[作業内容]に格納されるデータは、例えば、「ST1:燃料油ポンプの切り替え」といったデータである。ここで、「ST1」等は手順内における作業の識別子であり、以下、個々の作業を指定する場合、「作業ST1」のように記載する。
サブフィールド[実行条件]は、作業が要請される条件を示すデータを格納する。サブフィールド[実行条件]に格納されるデータは、例えば、作業ST1に後続する作業ST2に関し、「ST1が不可の場合、実行」といったデータである。この例の場合、作業ST2は、作業ST1が成功した場合には実行が要請されることはない。
サブフィールド[開始条件]は、作業の開始において要求される条件を示すデータを格納する。サブフィールド[開始条件]に格納されるデータは、例えば、作業ST3に続く作業ST4に関し、「ST3:完了」といったデータである。この例の場合、作業ST3が完了しなければ、作業ST4の実行は許可されない。従って、図3に例示の開始条件「ST3:完了」は、ボイラー再点火(ST3)の完了後でなければST4の発電機切り替えは許可されないことを示す。
上記のように、手順データが実行条件や開始条件を示すことにより、手順データが示す手順においては、作業の同時並行や、先行する作業の結果に応じた後続する作業の変更(選択)が許容される。
サブフィールド[職責名]は、手順データが示す手順に含まれる作業の各々に関し、当該作業が実行可能な作業員の職責名を示すデータを格納する。サブフィールド[職責名]には、「二等機関士」のように職責名のみを示すデータが格納される場合と、「三等機関士(ST1)」のように、職責名と作業の識別子とを示すデータが格納される場合がある。例えば、サブフィールド[職責名]に、作業ST3に関し「三等機関士(ST1)」というデータが格納されている場合、このデータは、作業ST3は作業ST1を担当する三等機関士が担当すべきであることを示す。
図4は、作業員DBのデータ構成を例示した図である。作業員DBは、作業員の各々に関するデータを管理するためのデータベースである。作業員DBは作業員の各々に応じたレコードの集まりであり、各レコードはフィールド[作業員名]、[職責名]、[当番/非番]、[エリア名]、[アドレス]を有する。
フィールド[作業員名]は、作業員の名称を示すデータを格納する。フィールド[職責名]は、作業員の職責名を示すデータを格納する。フィールド[当番/非番]は、作業員が現在、当番と非番のいずれであるかを示すデータを格納する。フィールド[エリア名]は、作業員が携帯する端末装置12が現在位置するエリアの名称を示すデータを格納する。なお、作業管理システム1においては、端末装置12の位置は端末装置12がネットワーク9に接続する際にアクセスする無線アクセスポイントの位置に基づき特定される。フィールド[アドレス]は、ネットワーク9において端末装置12を識別するアドレス(端末装置識別データの一例)を格納する。サーバ装置11はフィールド[アドレス]に格納されているアドレスに基づき、特定の端末装置12にデータの送信を行うことができる。
図5は、移動所要時間DBのデータ構成を例示した図である。移動所要時間DBは、船舶の中の複数のエリアの各々の代表位置(例えば、各エリアの中央位置)から装置の各々の位置まで作業員が通常の速度で移動する際に要する時間を管理するデータベースである。移動所要時間DBは装置とエリアの組み合わせの各々に応じたレコードの集まりであり、各レコードはフィールド[装置名]、[エリア]、[所要時間]を有する。
フィールド[装置名]は、装置の名称を示すデータを格納する。フィールド[エリア]は船舶内のエリアの名称を示すデータを格納する。フィールド[所要時間]は、フィールド[装置名]で示される装置の位置まで、フィールド[エリア]で示されるエリアの代表位置から移動するために要する所要時間を示すデータを格納する。
図6Aおよび図6B(以下、これらを「図6」と総称する)は、異常DBのデータ構成を例示した図である。図6Bは図6Aにおいて「XXXXX」で表示される「作業詳細」の例を示している。異常DBは、発生した異常に関するデータを管理するデータベースである。異常DBは発生した異常の各々に応じたレコードの集まりであり、各レコードはフィールド[異常ID]、[発生時刻]、[解決時刻]、[装置名]、[異常名]、[緊急度]、[航行状態]、[原因名]、[作業内容]、[作業詳細]を有する。
フィールド[異常ID]は、異常の各々を識別する異常IDを格納する。フィールド[発生時刻]は、異常の発生時刻を示すデータを格納する。フィールド[解決時刻]は、異常に対処するための作業が全て完了し異常が解消した時刻を示すデータを格納する。フィールド[装置名]は、異常を示した装置の名称を示すデータを格納する。フィールド[緊急度]は、異常の緊急度を示すデータを格納する。フィールド[航行状態]は、異常が発生した時点における航行状態を示すデータを格納する。フィールド[原因名]は、異常の原因名を示すデータを格納する。フィールド[作業内容]は、異常に対処するために行われた作業の内容を示すデータを格納する。フィールド[作業詳細]は、作業内容の詳細な履歴を示すデータを格納する。
フィールド[作業詳細]は、図6Bに示されるように、サブフィールド[時刻]、[作業名]、[作業員名]、[備考]を有する。サブフィールド[時刻]は、作業員が作業の要請を受諾した時刻、作業を開始した時刻、または作業を完了した時刻を示すデータを格納する。サブフィールド[作業名]は、作業の名称を示すデータを格納する。サブフィールド[作業名]に格納されるデータは、例えば、「ST1:燃料油ポンプの切り替え」のようなデータであり、手順マスターDB(図3)のフィールド[手順]に格納されているデータのいずれかのコピーである。サブフィールド[作業員名]は、作業を受諾し実行した作業員の名称を示すデータを格納する。サブフィールド[備考]は、作業員が入力した作業に関する備考情報を示すデータを格納する。
端末装置12は一般的な端末装置用のコンピュータに、本実施形態にかかる端末装置用のプログラムに従った処理を実行させることにより実現される。図7は、端末装置12の機能構成を示した図である。すなわち、端末装置12のハードウェアを構成するコンピュータのプロセッサは、メモリに記憶されているプログラムに従った処理を実行することにより、図7に示す構成を備える装置として機能する。なお、端末装置12のハードウェアを構成するコンピュータは、例えば無線通信インタフェース、タッチディスプレイ、スピーカ、マイク、カメラを備えるタブレット型コンピュータであるが、その種別はノート型パソコン、スマートフォン等のいずれであってもよい。
端末装置12は、機能構成として、サーバ装置11から送信されてくる各種データを受信する受信部121と、画像を表示する表示部122と、警告音や通話相手の音声を発音する発音部123と、作業員に警告の通知を行うための振動を発する振動部124と、作業員の操作を受け付ける操作部125と、通話時に作業員の音声を拾音する拾音部126と、撮像を行う撮像部127と、各種データをサーバ装置11に送信する送信部128を備える。
続いて、船舶の装置のいずれかに異常が発生した場合の作業管理システム1の動作を、装置名「ボイラーB05」であるボイラーの燃料油圧力が異常に低下した場合を例として説明する。
まず、サーバ装置11の記憶部112には、上述した手順マスターDB、作業員DB、移動所要時間DB、および異常DBが記憶されている。また、記憶部112には、サーバ装置11が装置の異常を検出するための閾値を示すデータが記憶されている。なお、作業員DB(図4)にはフィールド[職責名]に作業員の職責を示すデータ(職責データ)が格納されており、作業員DBを記憶する記憶部112は職責データ取得手段の一例として機能する。また、手順マスターDB(図3)にはフィールド[手順]に手順データが格納されており、手順マスターDBを記憶する記憶部112は手順データ取得手段の一例として機能する。また、手順マスターDB(図3)にはフィールド[手順]に手順データが格納されており、手順マスターDBを記憶する記憶部112は手順データ取得手段の一例として機能する。
また、サーバ装置11の受信部111(端末装置識別データ取得手段の一例)は、端末装置12の各々がネットワーク9に接続した際に端末装置12に割り当てられたアドレス(端末装置識別データの一例)を受信し、作業員DBのフィールド[アドレス]に格納する。また、サーバ装置11の受信部111(端末装置位置データ取得手段の一例)は、無線アクセスポイントから当該無線アクセスポイントにアクセスしている端末装置12のアドレスを受信し、例えば予め記憶部112に記憶されている無線アクセスポイントの配置されているエリア名を示すデータに従い、作業員DB(図4)のフィールド[エリア名]を更新する。
また、サーバ装置11の受信部111(装置状態データ取得手段の一例)は、継続的にセンサ13の各々から装置の状態を示す装置状態データを受信する。また、サーバ装置11の受信部111は、継続的に位置測定装置15から船舶の現在位置を示す船舶現在位置データを受信する。サーバ装置11は、例えば、いずれかのセンサ13から受信する主機の運転状態を示す装置状態データと、位置測定装置15から受信する船舶現在位置データに基づき、船舶の航行状態を特定する。従って、主機の運転状態を示す装置状態データと船舶現在位置データは船舶の航行状態を示す航行状態データの一例であり、これらのデータを受信する受信部111は航行状態データ取得手段の一例として機能する。
上記のような状況下において、ボイラーB05の燃料油圧力が異常に低下すると、サーバ装置11は、例えば記憶部112に予め記憶している閾値との比較により、その異常を検出する。異常の検出に応じて、サーバ装置11の作業員特定部113は異常DB(図6)に新たなレコードを追加し、フィールド[異常ID]、[発生時刻]、[装置名]、[異常名]、[航行状態]にデータを格納する。
続いて、作業員特定部113は、手順マスターDB(図3)から発生した異常に対応するレコードを読み出し、読み出したレコードのフィールド[緊急度]のデータのうち、その時点の船舶の航行状態に応じたデータが示す緊急度が「高」であるか「通常」であるかを判定する。作業員特定部113は判定した緊急度を示すデータを、先に異常DBに追加したレコード(以下、「該当レコード」という)のフィールド[緊急度]に格納する。
緊急度が「高」である場合、作業員特定部113は全ての作業員をこの異常の初期対処の要請先の作業員として特定する。送信部114(作業データ送信手段の一例)は、作業員DB(図4)を参照し、作業員特定部113により特定された、初期対処の要請先の作業員、すなわち全ての作業員の端末装置12のアドレスに宛てて、図8Aに例示する警告画面の表示を指示する警告画面データ(作業データの一例)を送信する。
一方、緊急度が「通常」である場合、作業員特定部113はまず、手順マスターDB(図3)を参照し、発生した異常に対応するレコードのフィールド[職責名]のデータを読み出し、初期対処を行うべき作業員の職責名を特定する。続いて、作業員特定部113は作業員DB(図4)を参照し、初期対処を行うべき作業員の職責名に対応し、当番である作業員のレコードを抽出する。続いて、作業員特定部113は移動所要時間DB(図5)を参照し、異常が発生している装置に対応するレコードを抽出する。作業員特定部113はこのように作業員DBから抽出したレコードをこの異常の初期対処を行う作業員の候補者として特定するとともに、移動所要時間DBから抽出したレコードのデータに基づき、初期対処を行う作業員の候補者を異常が発生している装置までの移動に要する所要時間が短い順に並べる。続いて、作業員特定部113は、所定時間の経過毎に、もしくは要請先の作業員により要請に応じられない旨の応答があった場合はそのタイミングで、候補者の中から一人ずつ、並び順に従い初期対処の要請先の作業員を選択する。この作業員特定部113による要請先の作業員を順次選択する処理は、いずれかの要請先の作業員が要請に応じるまで継続される。
緊急度が「通常」である場合、サーバ装置11の送信部114は、作業員DB(図4)を参照し、作業員特定部113が要請先として選択している作業員の端末装置12のアドレスに宛てて、図8Aに例示する警告画面の表示を指示する警告画面データ(作業データの一例)を送信するとともに、その他の全ての作業員の端末装置12のアドレスに宛てて、図8Bに例示する警告画面の表示を指示する警告画面データを送信する。
サーバ装置11から警告画面データを受信した端末装置12は、表示部122により警告画面を表示するとともに、発音部123により警告音を発し、また、振動部124により振動を発することで、作業員に異常の発生を通知する。警告画面により、作業員に対して、例えば、異常の発生時刻、異常を示している装置とその位置、異常の種類、緊急度が通知される。また、初期対処の要請先の作業員に対しては、初期対処の要請も通知される。
警告画面を見た作業員が警告画面の「確認」ボタンを操作すると、この操作に応じて端末装置12からサーバ装置11に送信される要求に応じて、サーバ装置11は図9Aに例示するような作業要請画面(要請先の作業員の端末装置12用)の表示を指示する作業要請画面データ、または図9Bに例示するような状況確認画面(要請先でない作業員の端末装置12用)の表示を指示する状況確認画面データを生成し、要求元の端末装置12に送信する。端末装置12は作業要請画面データに従い作業要請画面(図9A)、もしくは状況確認画面データに従い状況確認画面(図9B)を表示する。作業要請画面および状況確認画面には、作業の対応状況に関する情報が、「未対処」、「対処中」、「解決済み」といったステイタスとともにリスト表示される。また、作業要請画面には、作業員に対し対処が要請されている作業が、例えば太枠で示されるとともに、要請に応じる場合に操作される「受諾」ボタンと、要請に応じられない場合に操作される「拒否」ボタンが表示される。
作業員は異常に対する対処状況に関してより詳しい情報を得たい場合、情報を得たい作業を作業要請画面のリストから選択した後、「詳細」ボタンを操作する。この操作に応じて端末装置12からサーバ装置11に送信される要求に応じて、サーバ装置11は図10A(要請先の作業員の端末装置12用)または図10B(要請先でない作業員の端末装置12用)に例示するような詳細画面の表示を指示する詳細画面データを生成し、要求元の端末装置12に送信する。詳細画面には、例えば、装置名、異常名等の基本情報に加え、異常を示している装置を撮影するカメラ14からサーバ装置11が順次受信する画像データが示す動画と、例えば、異常を示している計測値(この場合、ボイラーB05の燃料油圧力)の時系列変化を示すグラフが表示される。
初期対処の要請先の作業員は、要請されている作業を引き受ける場合、作業要請画面(図9A)または詳細画面(図10A)において「受諾」ボタンを操作する。この操作に応じて、端末装置12からサーバ装置11に、作業の受諾を示す作業受諾データが送信される。サーバ装置11の受信部111は作業受諾データに従い、異常DB(図6)の該当レコードのフィールド[作業詳細]のデータを更新する。
初期対処の作業を受諾した作業員が、作業開始前に作業要請画面(図9A)にて自分が受諾した作業をリストから選択すると、「受諾」ボタンに代えて「対処」ボタンが表示される。作業員が「対処」ボタンを操作すると、図11に例示するような対処画面が表示される。対処画面には、異常に関する基本情報に加え、「作業開始」ボタンが表示される。
作業員はボイラーB05の場所に到着し作業を開始する時に、「作業開始」ボタンを操作する。この操作に応じて、端末装置12からサーバ装置11に、作業の開始を示す作業状態データが送信される。サーバ装置11の受信部111(作業状態データ取得手段の一例)は作業状態データを受信し、当該作業状態データに従い、異常DB(図6)の該当レコードのフィールド[作業詳細]のデータを更新する。
「作業開始」ボタンが操作された後、端末装置12には図12に例示するような対処画面が表示される。すなわち、作業開始後の対処画面には、作業結果の入力欄と、「作業終了」ボタンが表示される。
作業員は、この場合、ボイラーB05の燃料油圧力の低下の原因の特定を初期対処の作業として要請されている。従って、作業員はボイラーB05の状態を点検し、異常の原因を特定すると、特定した原因種別名を作業結果の入力欄に入力し、「作業終了」ボタンを操作する。この操作に応じて、端末装置12からサーバ装置11に、作業結果の入力欄に入力された情報を示す作業結果データと、作業の終了を示す作業状態データが送信される。サーバ装置11の受信部111(作業状態データ取得手段および作業結果データ取得手段の一例)は作業結果データと作業状態データを受信すると、まず、作業状態データに従い、異常DB(図6)の該当レコードのフィールド[作業詳細]のデータを更新する。
続いて、作業員特定部113は、手順マスターDB(図3)を参照し、異常を示している装置および発生している異常の異常名に応じたレコードのフィールド[手順]に格納される手順データのうち、端末装置12から受信した作業結果データが示す原因種別名に対応するものを読み出す。続いて、作業員特定部113は、読み出した手順データが示す作業のうち、実行条件が満たされている作業(実行条件が課されていない作業を含む)の各々の職責名を、それらの作業を行うべき作業員の職責名として特定する。
続いて、作業員特定部113は、先に初期対処の要請先の作業員を特定した場合と同様に、作業員DB(図4)および移動所要時間DB(図5)を参照して、初期対処を行った作業員により特定された原因種別名に応じた手順データが示す作業(実行条件が満たされている作業)の各々に関し、作業の要請先の作業員を職責名、当番/非番、および作業対象の装置までの移動の所要時間に基づき特定する。送信部114は、作業員DB(図4)を参照し、作業員特定部113により特定された要請先の作業員の端末装置12のアドレスに宛てて、警告画面データを送信する。
警告画面データを受信した端末装置12は、受信した警告画面データに従い、警告画面(図8A)を表示するとともに、警告音および振動を発して、作業要請があったことを作業員に通知する。その後、警告画面により作業要請がされた作業員の各々は、上述した初期対処の作業要請を受けた作業員と同様に、要請された作業の確認や承諾を行い、承諾した場合は作業対象の装置の場所まで移動し、要請された作業を行う。その際に作業員が端末装置12に対し行う操作や、作業員の操作に応じてサーバ装置11および端末装置12が行う処理は上述した初期対処の作業における場合と同様である。
作業員は、自分が受諾した作業を完了した後、完了した作業に関する備考情報を端末装置12に入力することができる。図13は、図12に例示の対処画面において作業員が「作業終了」ボタンを操作した後に表示される対処画面を例示している。すなわち、作業終了後に端末装置12に表示される対処画面には、「備考登録」ボタンが表示される。作業者が「備考登録」ボタンを操作すると、端末装置12には図14に例示するような備考登録画面が表示される。作業員は、備考登録画面において自由に備考情報を入力するとともに、例えば作業中に端末装置12を用いて撮影した画像データを「画像選択」ボタンを操作して選択し、備考情報とともに登録することができる。備考登録画面において、作業員が「登録」ボタンを操作すると、その操作に応じて、端末装置12からサーバ装置11に備考情報を示す備考データと、作業員に選択された画像データが送信される。サーバ装置11は、受信した備考データおよび画像データを、異常DB(図6)の該当データのフィールド[作業履歴]のサブフィールド[備考]に格納する。
作業員は、作業要請画面(図9A)または状況確認画面(図9B)、詳細画面(図10Aまたは図10B)、対処画面(図11乃至図13)において、「履歴」ボタンを操作して、作業対象の装置に過去に生じた異常に関する履歴情報を表示させることができる。作業員が「履歴」ボタンを操作すると、この操作に応じて端末装置12からサーバ装置11に送信される要求に応じて、サーバ装置11は記憶部112(作業履歴データ取得手段の一例)に記憶されている異常DBのフィールド[作業内容]から読み出したデータを用いて、図15に例示するような履歴画面の表示を指示する履歴画面データを生成する。その後、送信部114(作業履歴データ送信手段の一例)は、履歴画面データを要求元の端末装置12に送信する。履歴画面には、作業対象の装置に関し過去に発生した異常の履歴が、例えば発生時期の新しい順にリスト表示される。また、履歴画面において作業員が異常の履歴のいずれかを選択すると、選択した異常と同種の異常に対して過去に行われた作業の履歴が表示される。作業員は、履歴画面に表示される情報を参考にしつつ現在対処中の作業を行うことができる。
また、作業員は、図12または図13に例示の対処画面において、「応援要請」ボタンを操作することで、応援作業の要請を行うことができる。作業員が「応援要請」ボタンを操作すると、この操作に応じて、端末装置12からサーバ装置11に要請する応援作業を示す応援データが送信される。サーバ装置11の受信部111(応援データ取得手段の一例)により応援データが受信されると、作業員特定部113は、要請元の端末装置12の作業員が受諾し現在作業を行っている作業を実行可能な職責の作業員の中から、当番であり装置に早く辿り着ける作業員を特定する。サーバ装置11の送信部114は、作業員特定部113により特定された作業員の端末装置12に警告画面データを送信する。その結果、警告画面データを受信した端末装置12には、応援作業の要請のための警告画面が表示されることになる。
また、作業員は、作業要請画面(図9A)または状況確認画面(図9B)、詳細画面(図10Aまたは図10B)、対処画面(図11乃至図13)において、「通話」ボタンを操作することで、希望する他の作業員と通話を行うことができる。作業員が「通話」ボタンを操作すると、例えば当番の作業員のリストが表示され、そのリストから通話を行いたい作業者を選択することで、その作業員の端末装置12に対し音声通話の呼び出しを行うことができる。従って、作業員は必要に応じて他の作業員と連絡を取りながら作業を進めることができる。
上述した作業管理システム1によれば、装置に異常が発生した場合、異常に対処するための作業を実行可能な職責の作業員に対し作業要請が行われる。その結果、異常の速やかな解決が可能となる。
また、作業管理システム1によれば、初期対処を行った作業員により特定された原因種別に応じた作業データに従い、異常の解決のために必要な複数の作業の各々に関し、当該作業を実行可能な職責の作業員に対する作業要請が行われる。異常の解決のために、平行して複数の作業が行われる必要がある場合など、作業要請が一斉に行われるため、異常の速やかな解決が可能となる。
また、作業管理システム1によれば、作業を受諾した作業員が応援の作業員を要請することも容易である。
さらに、作業管理システム1によれば、装置の異常が発生した場合、作業員に作業要請を行うコーディネートの作業を当直機関士等の作業員が行う必要がないため、そのための人員を削減することができる。
[変形例]
上述した実施形態は、本発明の技術的思想の範囲内で様々に変形することができる。以下にそれらの変形の例を示す。
(1)上述した実施形態において示したデータベースのデータ構成や画面はあくまで例示であって、他の構成のデータベースや画面が採用されてもよい。
(2)上述した実施形態においては、装置種別に応じて作業を実行可能な職責が定められているものとしたが、どの作業をどの職責の作業員が実行可能とするかは任意に設定可能である。例えば、装置種別と異常種別の組み合わせに応じて作業を実行可能な職責が定められてもよい。
(3)上述した実施形態においては、端末装置12の現在位置は端末装置12がアクセスしている無線アクセスポイントの位置に基づき特定されるものとしたが、端末装置12の現在位置の特定は他の方法により行われてもよい。例えば、作業員が端末装置12に現在位置を入力し、作業員により入力された現在位置に基づきサーバ装置11が端末装置12の現在位置を特定してもよい。
(4)上述した実施形態においては、サーバ装置11および端末装置12はコンピュータがプログラムに従った処理を実行することにより実現される。これに代えて、サーバ装置11および端末装置12の少なくとも一部が、いわゆる専用装置として構成されてもよい。
1…作業管理システム、9…ネットワーク、11…サーバ装置、12…端末装置、13…センサ、14…カメラ、15…位置測定装置、111…受信部、112…記憶部、113…作業員特定部、114…送信部、121…受信部、122…表示部、123…発音部、124…振動部、125…操作部、126…拾音部、127…撮像部、128…送信部

Claims (10)

  1. 船舶に滞在している複数の作業員の各々に関し、当該作業員の職責を示す職責データを取得する職責データ取得手段と、
    前記船舶に配置された複数の装置の各々の状態を示す装置状態データを取得する装置状態データ取得手段と、
    前記装置状態データが前記複数の装置のいずれかの異常を示す場合、前記異常に対処するための複数の作業を手順として示す手順データを取得する手順データ取得手段と、
    前記装置状態データが前記複数の装置のいずれかの異常を示す場合、前記職責データに基づき、前記手順データが示す複数の作業の各々に関し当該作業を担当すべき職責の作業員を特定する作業員特定手段と、
    前記作業員特定手段が特定した作業員が携帯する端末装置をネットワーク上で識別する端末装置識別データを取得する端末装置識別データ取得手段と、
    前記端末装置識別データを用いて、前記作業員特定手段が特定した作業員が携帯する端末装置に前記異常に応じた作業を示す作業データを送信する作業データ送信手段と
    を備えるサーバ装置。
  2. 前記手順データが示す手順は、当該手順を構成する複数の作業のうち一の作業の結果により前記一の作業の後に実行されるべき作業が変化する手順を含み、
    前記一の作業の結果を示す作業結果データを取得する作業結果データ取得手段を備え、
    前記作業員特定手段は、前記作業結果データが示す作業の結果に応じて前記一の作業の後に実行されるべき作業を前記手順データに基づき特定し、当該特定した作業を担当すべき職責の作業員を特定する
    請求項に記載のサーバ装置。
  3. 前記作業データに応じた作業員による応援作業を示す応援データを取得する応援データ取得手段
    を備え、
    前記作業員特定手段は、前記職責データに基づき、前記応援データに示される応援作業に対処すべき職責の作業員を特定する
    請求項1または2に記載のサーバ装置。
  4. 前記船舶の航行状態を示す航行状態データを取得する航行状態データ取得手段
    を備え、
    前記作業員特定手段は、前記航行状態データが示す航行状態に応じた前記異常に対処すべき職責の作業員を特定する
    請求項1乃至のいずれか1項に記載のサーバ装置。
  5. 前記複数の作業員が携帯する端末装置の各々の前記船舶における位置を示す端末装置位置データを取得する端末装置位置データ取得手段
    を備え、
    前記作業員特定手段は、前記端末装置位置データが示す位置から前記異常な状態の装置までの移動の所要時間に基づき、前記異常に対処すべき職責の作業員を特定する
    請求項1乃至のいずれか1項に記載のサーバ装置。
  6. 前記作業データに応じた作業員による作業の状態を示す作業状態データを取得する作業状態データ取得手段と、
    前記複数の作業員のうちのいずれかの作業員が携帯する端末装置に前記作業状態データを送信する作業状態データ送信手段と
    を備える請求項1乃至のいずれか1項に記載のサーバ装置。
  7. 前記異常な状態の装置が過去に示した異常な状態に対し行われた作業を示す作業履歴データを取得する作業履歴データ取得手段と、
    前記複数の作業員のうちのいずれかの作業員が携帯する端末装置に前記作業履歴データを送信する作業履歴データ送信手段と
    を備える請求項1乃至のいずれか1項に記載のサーバ装置。
  8. コンピュータに、
    船舶に滞在している複数の作業員の各々に関し、当該作業員の職責を示す職責データを取得する処理と、
    前記船舶に配置された複数の装置の各々の状態を示す装置状態データを取得する処理と、
    前記装置状態データが前記複数の装置のいずれかの異常を示す場合、前記異常に対処するための複数の作業を手順として示す手順データを取得する処理と、
    前記装置状態データが前記複数の装置のいずれかの異常を示す場合、前記職責データに基づき、前記手順データが示す複数の作業の各々に関し当該作業を担当すべき職責の作業員を特定する処理と、
    前記特定した作業員が携帯する端末装置をネットワーク上で識別する端末装置識別データを取得する処理と、
    前記端末装置識別データを用いて、前記特定した作業員が携帯する端末装置に前記異常に応じた作業を示す作業データを送信する処理と
    を実行させるためのプログラム。
  9. コンピュータに、
    船舶に滞在している複数の作業員の各々に関し、当該作業員の職責を示す職責データを取得する処理と、
    前記船舶に配置された複数の装置の各々の状態を示す装置状態データを取得する処理と、
    前記装置状態データが前記複数の装置のいずれかの異常を示す場合、前記異常に対処するための複数の作業を手順として示す手順データを取得する処理と、
    前記装置状態データが前記複数の装置のいずれかの異常を示す場合、前記職責データに基づき、前記手順データが示す複数の作業の各々に関し当該作業を担当すべき職責の作業員を特定する処理と、
    前記特定した作業員が携帯する端末装置をネットワーク上で識別する端末装置識別データを取得する処理と、
    前記端末装置識別データを用いて、前記特定した作業員が携帯する端末装置に前記異常に応じた作業を示す作業データを送信する処理と
    を実行させるためのプログラムを持続的に記録するコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  10. サーバ装置が、船舶に滞在している複数の作業員の各々に関し、当該作業員の職責を示す職責データを取得するステップと、
    前記サーバ装置が、前記船舶に配置された複数の装置の各々の状態を示す装置状態データを取得するステップと、
    前記サーバ装置が、前記装置状態データが前記複数の装置のいずれかの異常を示す場合、前記異常に対処するための複数の作業を手順として示す手順データを取得するステップと、
    前記サーバ装置が、前記装置状態データが前記複数の装置のいずれかの異常を示す場合、前記職責データに基づき、前記手順データが示す複数の作業の各々に関し当該作業を担当すべき職責の作業員を特定するステップと、
    前記サーバ装置が、前記特定した作業員が携帯する端末装置をネットワーク上で識別する端末装置識別データを取得するステップと、
    前記サーバ装置が、前記端末装置識別データを用いて、前記特定した作業員が携帯する端末装置に前記異常に応じた作業を示す作業データを送信するステップと
    を備える作業管理方法。
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