JP2014206880A - 作業支援装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】作業者の支援レベルに応じた適切な支援情報を提示する技術を提供する。【解決手段】作業者が実行する作業に含まれる作業項目を提示し、前記作業項目毎の前記作業者の経験回数をログ記録部から取得し、前記経験回数に基づいて前記作業者に対する支援レベルを判定し、前記作業項目に係る支援情報のうち前記作業者の支援レベルに応じた支援情報を支援情報記憶部から読み出し、前記支援情報を提示し、前記作業の結果及び前記作業者の経験回数をログ記憶部に記憶させる。【選択図】図15
Description
本発明は、保守や点検等の作業を支援する技術に関する。
ビルやプラントにおける電力設備や通信設備、水道設備など、基本的な設備に問題が発生すると多大な影響を及ぼすことになるため、定期的に点検や保守等の作業を行い問題の発生を未然に防ぐことが重要である。
従来、これらの設備を対象として作業者が点検作業を実施する場合、携帯端末を所持して現場に出向き、監視センターにアクセスして点検対象装置の仕様に応じた点検項目を取得し、その点検項目に沿って点検作業を実施するといった手順で行われていた。このように点検項目に沿って点検を行えば、点検する項目の漏れを減らすことはできるが、点検時の問題の有無等の判断は作業者が行うので、点検の精度は、作業者が当該設備を熟知しているか否かといった作業者のスキルに依るところが大きい。
このため点検作業時に作業者のスキルに応じ、経験の少ない作業者には支援情報(ヘルプ情報)を提示して点検時の出力し、経験の少ない作業者でも容易に点検を行うことを可能にするシステムが提案されている。
上記のように作業者のスキルに応じてヘルプ情報を出力する場合でも、作業者のスキルを「初心者」「中級」「上級」のように、大雑把に定義したのでは、適切なヘルプ情報を出力することは困難である。
例えば、上級者であっても初めて点検する設備や苦手とする設備は、ヘルプ情報が必要な場合もある。
このため設備毎や作業の種類毎にスキルを設定することも考えられるが、全ての作業者について細かくスキルを設定するのは非常に大変な作業であり、更に各作業者のスキルの変動に合わせて、これらを更新するのは現実的に困難である。
そこで、本発明は、作業者のスキルに応じた適切な支援情報を提示する技術を提供する。
上記課題を解決するため、本発明の作業支援装置は、
作業者が実行する作業に含まれる作業項目を提示する項目提示部と、
前記作業項目毎の前記作業者の経験回数をログ記録部から取得するログ取得部と、
前記経験回数に基づいて前記作業者に対する支援レベルを判定するレベル判定部と、
前記作業項目に係る支援情報のうち前記作業者の支援レベルに応じた支援情報を支援情報記憶部から読み出す支援情報取得部と、
前記支援情報を提示する支援情報提示部と、
前記作業の結果及び前記作業者の経験回数をログ記憶部に記憶させるログ登録部と、
を備えた。
作業者が実行する作業に含まれる作業項目を提示する項目提示部と、
前記作業項目毎の前記作業者の経験回数をログ記録部から取得するログ取得部と、
前記経験回数に基づいて前記作業者に対する支援レベルを判定するレベル判定部と、
前記作業項目に係る支援情報のうち前記作業者の支援レベルに応じた支援情報を支援情報記憶部から読み出す支援情報取得部と、
前記支援情報を提示する支援情報提示部と、
前記作業の結果及び前記作業者の経験回数をログ記憶部に記憶させるログ登録部と、
を備えた。
上記課題を解決するため、本発明の作業支援方法は、
作業者が実行する作業に含まれる作業項目を提示するステップと、
前記作業項目毎の前記作業者の経験回数をログ記録部から取得するステップと、
前記経験回数に基づいて前記作業者に対する支援レベルを判定するステップと、
前記作業項目に係る支援情報のうち前記作業者の支援レベルに応じた支援情報を支援情報記憶部から読み出すステップと、
前記支援情報を提示するステップと、
前記作業の結果及び前記作業者の経験回数をログ記憶部に記憶させるステップと、
をコンピュータが実行する。
作業者が実行する作業に含まれる作業項目を提示するステップと、
前記作業項目毎の前記作業者の経験回数をログ記録部から取得するステップと、
前記経験回数に基づいて前記作業者に対する支援レベルを判定するステップと、
前記作業項目に係る支援情報のうち前記作業者の支援レベルに応じた支援情報を支援情報記憶部から読み出すステップと、
前記支援情報を提示するステップと、
前記作業の結果及び前記作業者の経験回数をログ記憶部に記憶させるステップと、
をコンピュータが実行する。
また、本発明は、上記作業支援方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであっても良い。更に、前記プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録されていても良い。
ここで、コンピュータが読み取り可能な記録媒体とは、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、または化学的作用によって蓄積し、コンピュータから読み取ることができる記録媒体をいう。このような記録媒体の内コンピュータから取り外し可能なものとしては、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、CD-R/W、DVD、DAT、8mmテープ、メモリカード等がある。
また、コンピュータに固定された記録媒体としてハードディスクやROM(リードオンリーメモリ)等がある。
本発明は、作業者のスキルに応じた適切な支援情報を提示する技術を提供できる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。以下の実施の形態の構成は例示であり、本発明は実施の形態の構成に限定されない。
〈システム構成〉
図1は、作業支援システムの説明図である。本例の作業支援システム10は、ユーザ(作業者)が点検現場に携行するユーザ端末1や、管理会社に備えられた管理サーバ2、管理者の端末3、点検結果や支援情報を記憶したデータサーバ4を有し、ユーザによる点検作業を支援する。
図1は、作業支援システムの説明図である。本例の作業支援システム10は、ユーザ(作業者)が点検現場に携行するユーザ端末1や、管理会社に備えられた管理サーバ2、管理者の端末3、点検結果や支援情報を記憶したデータサーバ4を有し、ユーザによる点検作業を支援する。
図1に示すように、ユーザ端末1は、ネットワークを介して管理サーバ2に接続し、点検対象の点検項目を取得してユーザに提示し、ユーザは、提示された点検項目に沿って点検を行う。また、ユーザ端末1は、ユーザの点検作業を支援する支援情報の提示も行う。このユーザ端末1が、単独で本発明に係る作業支援装置に相当する構成であっても良いし、ユーザ端末1と、管理サーバ2やデータサーバ4とが協働して本発明に係る作業支援装置を実現する構成であっても良い。
図2は、本発明に係る作業支援装置の機能ブロック図を示す。作業支援装置は、データ記憶部101、ログ取得部102、レベル管理部103、ランク変換部104、支援情報取得部105、ユーザインタフェース106を有している。
データ記憶部101は、点検結果(ログ)や、支援情報、ユーザのスキル情報等のデータを記憶している。即ち、データ記憶部101は、ログ記録部や支援情報記憶部を兼ねている。
ログ取得部102は、作業者の経験回数や作業時間等の各種ログをデータ記憶部101から取得する。
レベル管理部103は、各作業項目に係る支援情報と対応する支援レベルや、経験回数に応じてランク分けする際の閾値を管理者の端末から受け付けて管理する。
ランク変換部104は、各作業者の作業項目毎の経験回数に基づいて前記作業者に対する支援レベルを判定する。例えば経験回数に対応するランクに係数を乗じて支援レベルに変換する。
支援情報取得部105は、作業項目に係る支援情報のうち前記作業者の支援レベルに応じた支援情報を支援情報記憶部から読み出す。
ユーザインタフェース106は、ユーザに対する情報の出力や、ユーザによる情報の入力を行うインタフェースである。例えば、ユーザインタフェース106は、作業者が実行する作業に含まれる作業項目を提示する項目提示部や、支援情報を提示する支援情報提示部としても機能する。また、ユーザインタフェース106は、ユーザによる点検結果の入力も行われる。
図3は、データ記憶部101に記憶される作業結果(ログ)の説明図である。作業結果
は、作業者が作業を実施する毎に作成されるデータであり、図3に示すように、作業毎に、作業ID、対象ID(設備番号)、作業者ID、開始時刻、終了時刻、ミス、作業項目(点検項目)が対応付けられている。
は、作業者が作業を実施する毎に作成されるデータであり、図3に示すように、作業毎に、作業ID、対象ID(設備番号)、作業者ID、開始時刻、終了時刻、ミス、作業項目(点検項目)が対応付けられている。
作業IDは、作業毎に割り当てられる識別情報である。対象IDは、作業対象を特定するための識別情報であり、図3の例では設備番号である。なお、対象IDだけでなく、ビルや、電力設備、通信設備、水道設備など、作業対象の種類を示す情報(対象種類)が作業結果に含まれても良い。
作業者IDは、作業を実施する作業者を特定するための識別情報である。
開始時刻は作業を開始した時刻、終了時刻は作業を終了した時刻である。開始時刻及び終了時刻は年月日や曜日を含んでも良い。なお、少なくとも作業にかかった時間が示されれば良く、例えば開始時刻及び終了時刻に代えて、単に作業にかかった時間(作業時間)を記憶しても良い。また、開始時刻と作業時間とを記憶しても良い。なお、図2の例では、一設備毎に開始時刻及び終了時刻を記憶しているが、作業項目毎に開始時刻や終了時刻、作業時間を記憶しても良い。
ミスは、作業時のミスを示す情報であり、例えば、点検漏れや、点検項目の取り違え、採取したデータの記録誤りなどを示す。
作業項目は、作業の項目毎に、項目IDと結果情報を対応付けて記憶される。項目IDは、作業項目を特定するための識別情報である。結果情報は、項目毎の作業結果を示す情報であり、本実施形態では、点検結果(問題の有無)と点検時の作業者のコメントを記憶する。
図4は、ビルを対象としたスキル情報の一例を示す図である。スキル情報は、各作業者の作業対象毎の熟練度を示す情報であり、図4の例では、作業者ID、対象ID(ビル番号)、経験回数、ランク、係数、ステータスが対応付けられている。
図4の例では、対象IDとしてビル番号が用いられている。ビル番号は、作業対象のビルを特定するための識別情報である。
経験回数は、対応付けられた作業者IDで特定される作業者が、対応付けられた対象ID(ビル番号)に係る作業を実施した回数である。例えば、図3に示す作業結果のうち、作業者ID及びビル番号が一致する件数(レコード数)をカウントして経験回数として求める。
ランクは、対応する経験回数に応じて定められる習熟の程度である。例えば、経験回数とランクとを対応付けたランクテーブルに従って、経験回数と対応するランクが求められる。なお、テーブルに限らず、経験回数から関係式に従ってランクが算出されても良い。
係数は、ランクからステータスを求めるための値であり、本実施形態では、管理者によって設定される。
ステータス(支援レベル)は、作業者が必要とする支援の程度を示す情報であり、本実施形態では、ランクに係数を乗じて求められる。即ち、本実施形態において、ステータスは、経験回数に基づいて求められている。
図5は、経験回数に応じてランクを求めるランクテーブルの一例を示す図である。図5
のランクテーブルは、経験回数とランクとを対応付けて記憶している。例えば、5回未満はランク1、5回以上10回未満はランク2、10回以上20回未満はランク3、20回以上50回未満はランク4、50回以上はランク5のように対応付けている。
のランクテーブルは、経験回数とランクとを対応付けて記憶している。例えば、5回未満はランク1、5回以上10回未満はランク2、10回以上20回未満はランク3、20回以上50回未満はランク4、50回以上はランク5のように対応付けている。
なお、図5のランクテーブルにおいて、各ランクを分ける経験回数の値(閾値)は、管理者によって定義されている。例えば、管理者が端末3を操作してランクテーブルの閾値を入力すると、レベル管理部103が、この閾値を受け付けてランクテーブルを更新する。
ランクテーブルは、共通のランクテーブルを全ての作業対象に適用しても良いし、対象種類毎にランクテーブルを作成し、対象種類に応じてランクテーブルの経験回数からランクを求めても良い。また、図5の例では、ランクを5段階で示したが、これに限らず、3段階や10段階など、任意に設定して良い。
図6は、係数テーブルの一例を示す図である。係数テーブルは、図6に示すように、対象IDと係数とを対応付けて記憶している。係数テーブルの係数は、作業対象毎に管理者によって定義されている。例えば、管理者が端末3を操作して係数テーブルの係数を入力すると、レベル管理部103が、この係数を受け付けて係数テーブルを更新する。
図7は、設備を対象としたスキル情報の一例を示す図である。図5のスキル情報は、各作業者の対象設備毎の熟練度を示す情報であり、作業者ID、対象ID(設備番号)、経験回数、経験回数のランク、経験回数の係数、作業時間、作業時間のランク、作業時間の係数、ステータスが対応付けられている。
図7の例では、対象IDとして設備番号が用いられている。設備番号は、作業対象の設備を特定するための識別情報である。
経験回数は、対応付けられた作業者IDで特定される作業者が、対応付けられた対象ID(設備番号)に係る作業を実施した回数である。例えば、図3に示す作業結果のうち、作業者ID及び設備番号が一致する件数(レコード数)をカウントして経験回数として求める。
経験回数のランク及び経験回数の係数は、図4のランク及び係数と同様であり、経験回数に応じてランクを求め、ステータスを求めるために当該ランクに係数を乗ずる。
作業時間は、対応する作業者IDで特定される作業者が作業対象の設備に係る作業を実施した際の作業時間の平均である。なお、作業時間は、平均作業時間に限らず、前回の作業時間、累積作業時間、経験回数等から予測した予測時間、又はこれらの組み合わせであっても良い。
作業時間のランクは、対応する作業時間に応じて定められる習熟の程度である。例えば、図8に示す作業時間とランクとを対応付けたランクテーブルに従って、作業時間と対応するランクが求められる。なお、テーブルに限らず、作業時間から関係式に従ってランクが算出されても良い。
係数は、図4の係数と同様であり、ステータスを求めるために作業時間のランクに乗じられる値である。
ステータスは、作業者が必要とする支援の程度を示す情報であり、図7の例では、式1のように経験回数のランクLnに経験回数の係数Knを乗じ、作業時間のランクLtに作
業時間の係数Ktを乗じ、これらを積算してステータスStを求める。
業時間の係数Ktを乗じ、これらを積算してステータスStを求める。
St=Ln×Kn+Lt×Kt ・・・(式1)
図8は、作業時間に応じてランクを求めるランクテーブルの一例を示す図である。図8のランクテーブルは、作業時間とランクとを対応付けて記憶している。例えば、作業時間が規定時間未満はランク5、規定時間以上で規定時間の1.2倍未満はランク4、規定時間の1.2倍以上で規定時間の1.5倍未満はランク3、規定時間の1.5倍以上で規定時間の2倍未満はランク2、規定時間の2倍以上はランク1のように対応付けている。
図8は、作業時間に応じてランクを求めるランクテーブルの一例を示す図である。図8のランクテーブルは、作業時間とランクとを対応付けて記憶している。例えば、作業時間が規定時間未満はランク5、規定時間以上で規定時間の1.2倍未満はランク4、規定時間の1.2倍以上で規定時間の1.5倍未満はランク3、規定時間の1.5倍以上で規定時間の2倍未満はランク2、規定時間の2倍以上はランク1のように対応付けている。
なお、図8のランクテーブルにおいて、各ランクを分ける規定時間やその倍数(作業時間の閾値)は、管理者によって定義される。例えば、管理者が端末3を操作してランクテーブルの閾値を入力すると、レベル管理部103が、この閾値を受け付けてランクテーブルを更新する。また、図8の例では、ランクを5段階で示したが、これに限らず、3段階や10段階など、任意に設定して良い。
図9は、ミスに係るスキル情報の一例を示す図である。図9のスキル情報は、各作業者のミスをする程度を示す情報であり、作業者ID、対象ID(設備番号)、ミス回数、ミスのランク、ミスの係数、ステータスが対応付けられている。
ミス回数は、対応付けられた作業者IDで特定される作業者が、対応付けられた対象ID(設備番号)に係る作業を実施した際にミスをした回数である。例えば、図3に示す作業結果のうち、作業者ID及び設備番号が一致し、ミスが記録されている件数(レコード数)をカウントしてミス回数(累積ミス回数)として求める。なお、ミス回数は、所定期間内の点検結果から求めても良い。例えば、直近の3カ月の点検結果に記録されているミスの回数をカウントする。これにより長期間従事している作業者のミス回数が際限なく累積されてステータスが低くなることが防止される。また、ミス回数は、累積ミス回数に限らず、累積ミス回数を経験回数で除して求めた平均ミス回数(ミス発生率)を用いても良い。
ミスのランクは、対応するミス回数に応じて定められるミスし易さの程度を示す情報である。例えば、図10に示すミス回数とランクとを対応付けたランクテーブルに従って、ミス回数と対応するランクが求められる。なお、テーブルに限らず、ミス回数から関係式に従ってランクが算出されても良い。
ミスの係数は、図4の係数と同様であり、ステータスを求めるためにミス回数のランクに乗じられる値である。
ミスのステータスは、作業者が必要とする支援の程度を示す情報であり、図7の例では、式2のようにミスのランクLmにミスの係数Kmを乗じてステータスSmを求める。
Sm=Lm×Km ・・・(式2)
図10は、ミス回数に応じてランクを求めるランクテーブルの一例を示す図である。図10のランクテーブルは、ミス回数とランクとを対応付けて記憶している。例えば、ミス回数が3回未満はランク0、3回以上10回未満はランク1、10回以上15回未満はランク2、15回以上20回未満はランク3、20回以上はランク4のように対応付けている。
図10は、ミス回数に応じてランクを求めるランクテーブルの一例を示す図である。図10のランクテーブルは、ミス回数とランクとを対応付けて記憶している。例えば、ミス回数が3回未満はランク0、3回以上10回未満はランク1、10回以上15回未満はランク2、15回以上20回未満はランク3、20回以上はランク4のように対応付けている。
なお、図10のランクテーブルにおいて、各ランクを分けるミス回数の値(閾値)は、管理者によって定義されている。例えば、管理者が端末3を操作してランクテーブルの閾値を入力すると、レベル管理部103が、この閾値を受け付けてランクテーブルを更新す
る。
る。
ランクテーブルは、共通のランクテーブルを全ての作業対象に適用しても良いし、対象種類毎にランクテーブルを作成し、対象種類に応じてランクテーブルのミス回数からランクを求めても良い。また、図10の例では、ランクを5段階で示したが、これに限らず、3段階や10段階など、任意に設定して良い。
支援情報取得部105は、例えば式3のように設備を作業対象としたステータスStからミスのステータスSmを減算することで、支援レベルSを求める。
S=St−Sm ・・・式3
そして、支援情報取得部105は、支援レベルSと対応する支援情報をデータ記憶部101から取得する。なお、これに限らず、支援情報取得部105は、設備を作業対象としたステータスStやビルを作業対象としたステータスを支援レベルとし、これらと対応する支援情報を取得しても良い。
そして、支援情報取得部105は、支援レベルSと対応する支援情報をデータ記憶部101から取得する。なお、これに限らず、支援情報取得部105は、設備を作業対象としたステータスStやビルを作業対象としたステータスを支援レベルとし、これらと対応する支援情報を取得しても良い。
図11は、データ記憶部101に記憶された支援情報を示す図である。図11に示すように、支援情報は、対象IDや、支援レベルと対応付けて記憶されている。このように支援情報が支援レベルと対応付けられていることで、作業者の支援レベルに合わせた支援情報を取得し、作業者に提示できる。例えば、支援レベルが低い作業者には多くの支援情報を提示する。一方、支援レベルが高い作業者に対して多くの支援情報を提示したのでは、作業者が、必要としない情報を多く受信することになり、重要な情報が埋もれてしまい煩わしいため、重要な情報のみを提示する。なお、作業者の支援レベルに応じた支援情報とは、例えば作業者が実施する作業の対象IDと対応付けられた支援情報のうち、作業者の支援レベルと一致する支援レベルに対応付けられた支援情報や、作業者の支援レベルと最も近い支援レベルに対応付けられた支援情報、作業者の支援レベル以上の支援レベルに対応付けられた支援情報であっても良い。
図12は、管理サーバ2のハードウェア構成図である。図12に示すように、管理サーバ2は、CPU(central processing unit)やメインメモリ等よりなる演算処理部21
、演算処理の為のデータやソフトウェアを記憶した記憶部(ハードディスク)23、入出力インタフェース24、通信制御部(CCU:Communication Control Unit)25等を備えたコンピュータである。
、演算処理の為のデータやソフトウェアを記憶した記憶部(ハードディスク)23、入出力インタフェース24、通信制御部(CCU:Communication Control Unit)25等を備えたコンピュータである。
入出力インタフェース24は、入出力手段と接続し、信号の入出力を行うインタフェースである。入出力インタフェース24には、コンソール(キーボードやディスプレイを含む)や記憶媒体の読み書き装置等が入出力手段として適宜接続される。
CCU25は、ネットワークを介して他のコンピュータとの接続を確立し、CPUからの命令に応じた他のコンピュータとの通信の制御を行う。
記憶部23には、オペレーティングシステム(OS)やアプリケーションソフト(サーバプログラム、作業支援プログラム)といったソフトウェアがインストールされている。
演算処理部21は、前記OSやアプリケーションプログラムを記憶部23から適宜読み出して実行し、入出力インタフェース24やCCU25から入力された情報、及び記憶部23から読み出した情報を演算処理することにより、ログ取得部102や、レベル管理部103、ランク変換部104、支援情報取得部105としても機能する。
図1のデータサーバ4は、図12の管理サーバ2と同様に、CPUやメインメモリ等よ
りなる演算処理部、記憶部(補助記憶装置)、入出力インタフェース、通信制御部(CCU)等を備え、データの記憶及び提供に特化したコンピュータであり、本実施形態の作業支援システムにおいて、データ記憶部101として機能する。
りなる演算処理部、記憶部(補助記憶装置)、入出力インタフェース、通信制御部(CCU)等を備え、データの記憶及び提供に特化したコンピュータであり、本実施形態の作業支援システムにおいて、データ記憶部101として機能する。
図13は、ユーザ端末1のハードウェア構成図である。図13に示すように、ユーザ端末1は、CPU(central processing unit)やメインメモリ等よりなる演算処理部11
、演算処理の為のデータやソフトウェアを記憶した記憶部(ハードディスク)13、入出力インタフェース14、通信制御部(CCU:Communication Control Unit)15等を備えたコンピュータである。
、演算処理の為のデータやソフトウェアを記憶した記憶部(ハードディスク)13、入出力インタフェース14、通信制御部(CCU:Communication Control Unit)15等を備えたコンピュータである。
入出力インタフェース14は、入出力手段と接続し、信号の入出力を行うインタフェースである。入出力インタフェース14には、例えば、キーボード、操作ボタン、ポインティングデバイス、タッチパネル、マイク、カメラ、GPS受信機、加速度センサ、地磁気センサ等の入力手段が適宜接続され、各センサ等から信号が入力される。また、表示部(ディスプレイ)やスピーカ、バイブレータ等の出力手段が接続され、表示出力、音声出力、振動の出力等を行う。
CCU15は、ネットワークを介して他のコンピュータとの接続を確立し、CPUからの命令に応じた他のコンピュータとの通信の制御を行う。
記憶部13には、オペレーティングシステム(OS)やアプリケーションソフト(サーバプログラム、作業支援プログラム)といったソフトウェアがインストールされている。
演算処理部11は、前記OSやアプリケーションプログラムを記憶部13から適宜読み出して実行し、入出力インタフェース14やCCU15から入力された情報、及び記憶部13から読み出した情報を演算処理することにより、項目提示部111や、支援情報提示部112、ログ登録部113としても機能する。
項目提示部111は、管理サーバ2から作業者が実行する作業に含まれる作業項目を取得し、表示部に表示させて作業者に提示する。
支援情報提示部112は、管理サーバ2から支援情報を取得し、表示部に表示させて作業者に提示する。
ログ登録部113は、ネットワークを介して、作業の結果や作業者の経験回数をデータ記憶部(ログ記憶部)101に送信して記憶させる。
ユーザ端末1の項目提示部111、支援情報提示部112、ログ登録部113は、図2のユーザインタフェース106に相当する。即ち、本実施形態では、管理サーバ2のログ取得部102や、レベル管理部103、ランク変換部104、支援情報取得部105と、ユーザ端末1のユーザインタフェース106とで作業支援装置を構成している。
〈作業支援方法〉
上記構成の作業支援システムにおいて、点検作業の支援を行う作業支援方法について図14〜図17を用いて説明する。
上記構成の作業支援システムにおいて、点検作業の支援を行う作業支援方法について図14〜図17を用いて説明する。
図14〜図17では、支援を開始すると、作業者が作業場所(ビル)へ向かい、ビル内を巡回する作業(移動作業)と、当該作業場所で対象の設備を点検する作業(点検作業)とを複合して実施する例を示す。
図14は、移動作業の作業支援方法の説明図、図15は、移動作業時の画面遷移を示す図、図16は、作業場所のフロアマップの一例を示す図、図17は、点検作業の作業支援方法の説明図である。
図14,図17の作業支援方法は、ユーザ端末1及び管理サーバ2が各々作業支援プログラムを起動し、各ステップを実行することで実現している。
先ず、作業者がユーザ端末1を操作し、作業支援の開始を選択すると、ユーザ端末1は、作業支援プログラムを起動し、図15に示す起動画面51に続いてログイン画面52を表示させて認証情報の入力を促す。作業者が、ログイン画面52の入力欄に作業者IDとパスワードを入力して送信を選択すると、ユーザ端末1は、入力された認証情報(作業者IDとパスワード)を管理サーバ2へ送信してログインを要求する(ステップS10)。
管理サーバ2は、受信した認証情報を登録情報と比較して一致した場合には、ログインを許可し、当該作業者IDで特定される作業者の作業予定とスキル情報をデータ記憶部101から読み出してユーザ端末1へ送信する。ユーザ端末1は、この作業予定及びスキル情報を取得し(ステップS20)、記憶部23から読み出し、作業予定を図15の一覧画面53のように表示して作業者に作業の選択を促す(ステップS30)。
作業者が実施する作業を選択すると、ユーザ端末1は、この選択された作業の作業IDを管理サーバ2へ送信し、管理サーバ2が当該作業IDと対応する作業場所の情報をデータ記憶部101から読み出してユーザ端末1へ送信する。
ユーザ端末1は、管理サーバ2から作業場所情報を取得(受信)すると(ステップS40)、この作業場所情報に基づいて作業ルートの提示を行う(ステップS50)。
図15の例では、作業場所画面54のように、作業場所の住所や最寄り駅などの所在地情報を提示する。なお、作業ルートの提示は、表示に限らず、音声で提示しても良い。
また、管理サーバ2は、当該作業者のスキル情報に基づき、支援レベルを求め、支援レベルに応じた支援情報をデータ記憶部101から取得してユーザ端末1に送信する(ステップS60)。
管理サーバ2から支援情報を取得したユーザ端末1は、この支援情報をユーザに提示する(ステップS70)。例えば図15の画面55は、支援情報として所在地周辺の地図を表示した例を示し、画面56は作業場所までのルート案内を行う動画像を表示した例を示している。なお、作業場所までのルート案内を行う場合、ユーザ端末1のGPS受信機で受信したGPS信号に基づいて現在地を特定し、現在地から作業場所までのルート案内を行うようにしても良い。
また、ビルやプラント等の施設によっては、点検作業前に守衛所での手続きが必要な場合や、施設に立ち入る前に人感センサーをOFFにする必要がある場合など、施設毎に必要な項目があるので、これを移動作業時の作業項目として順次提示して行く。
作業場所に到着した場合、図15の画面57のようにフロアガイドを表示し、作業者がフロアを選択した場合、画面58のように選択したフロアのフロアマップを表示する。
図16は、このフロアマップの一例であり、点検対象の設備や、点検のルート等が示されている。
そして点検作業を行う設備に到達した場合、設備の点検作業を行う(ステップS80)。
一つの箇所の点検作業が終わって、次の点検箇所に移動する場合は(ステップS90,yes)、ステップS40にもどって次の点検場所の情報を取得してルートを提示し(ステップS40−S70)、点検作業を行う設備に到達した場合、次の設備の点検作業を行う(ステップS80)。
そして次の点検箇所がなくなった場合(ステップS90,No)、即ち点検作業が終了した場合、ユーザ端末1は、作業結果(点検結果)を管理サーバ2へ送信し、データ記憶部101に記憶させて(ステップS100)、処理を終了する。
図17は、ステップS80で行う点検作業の処理の説明図である。ステップS80の処理即ち図17の処理が開始されると、作業者は設備61(図18)に付されたバーコード(例えばQRコード)等の識別情報62を読み取り、読み取った識別情報(設備ID)を管理サーバ2へ送信する(ステップS110)。なお、設備の識別情報は、バーコードに限らず、RFIDに記録されたものでも良い。
管理サーバ2が受信した設備IDと対応する作業項目(点検項目)をデータ記憶部101から取得し、ユーザ端末1へ送信すると、ユーザ端末1は、図18の画面63のように、この点検項目を一覧表示し(ステップS120)、点検項目を順に読み上げる(ステップS130)。この点検項目の読みあげは、音声データを再生するものでも良いが、テキストデータで記録された点検項目を音声データに変換して音声として読み上げるのが望ましい。
管理サーバ2は、当該作業者のスキル情報に基づいて支援レベルを求め、支援レベルに応じた支援情報をデータ記憶部101から取得してユーザ端末1に送信する(ステップS140)。なお、前回の作業結果にミスが記録されている場合は、当該設備の支援情報を全て、或いはレベルの高い順に所定数取得する。また、この場合、当該作業者の支援レベルを一時的に所定数下げて、対応する支援情報を取得しても良い。
管理サーバ2から支援情報を取得したユーザ端末1は、この支援情報をユーザに提示する(ステップS150)。例えば図18の画面64は、支援情報として「圧縮機○○ランプの点滅は問題ありません。」のようにメッセージ65を表示すると共に音声出力する。
また、ユーザ端末1は、作業者による要求の有無を判定し、作業者がヘルプ(支援情報)の提示を選択した場合には(ステップS160,Yes)、ステップS140に戻り支援情報を取得する。この場合、当該作業者の支援レベルを一時的に所定数下げ、前回ステップS150で提示されなかった支援情報を取得する。これに限らず、前回ステップS150で提示されなかった支援情報のうち、対応する支援レベルが高い順に所定数の支援情報を取得することとしても良い。
一方、ステップS160で、ヘルプ要求がなければ(ステップS160,No)、ステップS170へ移行する。ステップS170でユーザ端末1は、点検結果の入力の有無を判定し、入力が無ければ(ステップS170,No)、作業項目を読み上げてから所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS180)。ここで所定時間経過していなければステップS160に戻って、ステップS160,ステップS170を繰り返し、所定時間経過していれば、ステップと140に戻り、支援情報を取得する。この場合、当該作業者の支援レベルを一時的に所定数下げ、前回ステップS150で提示されなかった支援情報を取得する。これに限らず、前回ステップS150で提示されなかった支援情報のうち
、対応する支援レベルが高い順に所定数の支援情報を取得することとしても良い。なお、ステップS180において、所定時間は、点検結果の作業項目毎に平均作業時間や前回の作業時間、予測作業時間が記録されている場合、この作業時間を用いても良い。
、対応する支援レベルが高い順に所定数の支援情報を取得することとしても良い。なお、ステップS180において、所定時間は、点検結果の作業項目毎に平均作業時間や前回の作業時間、予測作業時間が記録されている場合、この作業時間を用いても良い。
そして、点検結果の入力があった場合(ステップS170,Yes)、この点検結果をメモリに記憶し(ステップS190)、完了が選択されていない場合、例えば図18の完了ボタン67が選択された場合や、音声で“完了”や“終了”と入力された場合には(ステップS200,No)、ステップS120へ戻って作業項目の一覧を表示し、次の項目の読みあげ以降の処理を繰り返す。点検結果の入力は、画面上の入力ボタンの選択や操作ボタンによる入力のほか、作業者の音声をマイクから入力し、音声認識によりテキストデータに変換して点検結果として記憶しても良い。なお、点検結果は、OK、NG等の定型的な結果の他、メータ等の測定値の入力や、自由形式での入力で良い。例えば、「次回メンテナンス時に交換必要」「僅かに異音が発生している」など、点検時のメモ等を記録することもできる。
一方、ステップS200で完了が選択された場合には、全ての項目の入力が完了したか否かを判定し(ステップS210)、漏れている項目があれば、図18の画面66のように点検漏れを通知すると共に、ミス(点検漏れ)が発生したことをメモリに記憶し(ステップS220)、ステップS120に戻って処理を繰り返す。なお、このメモリ上のミスの記憶は、ステップS100で点検結果としてデータ記憶部101に記憶させる。
また、ステップと210で、全ての項目の入力が完了していた場合は、図17の処理を終了して図14の処理に戻り、ステップS90へ移行する。
以上のように本実施形態によれば、作業者の支援レベルに応じた適切な支援情報を提示する技術を提供できる。
1 ユーザ端末
2 管理サーバ
3 管理者端末
4 データサーバ
10 作業支援システム
11 演算処理部
13 記憶部
14 入出力インタフェース
21 演算処理部
23 記憶部
24 入出力インタフェース
101 データ記憶部
102 ログ取得部
103 レベル管理部
104 ランク変換部
105 支援情報取得部
106 ユーザインタフェース
2 管理サーバ
3 管理者端末
4 データサーバ
10 作業支援システム
11 演算処理部
13 記憶部
14 入出力インタフェース
21 演算処理部
23 記憶部
24 入出力インタフェース
101 データ記憶部
102 ログ取得部
103 レベル管理部
104 ランク変換部
105 支援情報取得部
106 ユーザインタフェース
Claims (3)
- 作業者が実行する作業に含まれる作業項目を提示する項目提示部と、
前記作業項目毎の前記作業者の経験回数をログ記録部から取得するログ取得部と、
前記経験回数に基づいて前記作業者に対する支援レベルを判定するレベル判定部と、
前記作業項目に係る支援情報のうち前記作業者の支援レベルに応じた支援情報を支援情報記憶部から読み出す支援情報取得部と、
前記支援情報を提示する支援情報提示部と、
前記作業の結果及び前記作業者の経験回数をログ記憶部に記憶させるログ登録部と、
を備えた作業支援装置。 - 作業者が実行する作業に含まれる作業項目を提示するステップと、
前記作業項目毎の前記作業者の経験回数をログ記録部から取得するステップと、
前記経験回数に基づいて前記作業者に対する支援レベルを判定するステップと、
前記作業項目に係る支援情報のうち前記作業者の支援レベルに応じた支援情報を支援情報記憶部から読み出すステップと、
前記支援情報を提示するステップと、
前記作業の結果及び前記作業者の経験回数をログ記憶部に記憶させるステップと、
をコンピュータが実行する作業支援方法。 - 作業者が実行する作業に含まれる作業項目を提示するステップと、
前記作業項目毎の前記作業者の経験回数をログ記録部から取得するステップと、
前記経験回数に基づいて前記作業者に対する支援レベルを判定するステップと、
前記作業項目に係る支援情報のうち前記作業者の支援レベルに応じた支援情報を支援情報記憶部から読み出すステップと、
前記支援情報を提示するステップと、
前記作業の結果及び前記作業者の経験回数をログ記憶部に記憶させるステップと、
をコンピュータに実行させるための作業支援プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013084376A JP2014206880A (ja) | 2013-04-12 | 2013-04-12 | 作業支援装置 |
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