JP2017220109A - 情報提供システム及び情報提供方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】建物の建設工事において作業を行う作業者に対して、建設対象の建物や工事の状況に応じた作業支援情報を提供する。【解決手段】作業者端末が、建設工事の状況に関する状況情報を中央管理装置に向けて送信し、データベース部が、建設工事に関する工事関連情報を建物別に記憶すると共に、建設工事中の作業に関する作業支援情報を作業別に記憶している。中央管理装置は、作業者端末から受信した状況情報と対応する建物の建設工事に関する工事関連情報をデータベース部から読み出し、データベース部から読み出した工事関連情報及び作業者端末から受信した状況情報の双方と対応する作業を特定し、特定した作業と対応する作業支援情報をデータベース部から抽出し、抽出した作業支援情報を作業者端末に向けて送信する。【選択図】図6

Description

本発明は、建物の建設工事において作業を行う作業者を支援するための情報提供システム及び情報提供方法に係り、特に、建設対象の建物や工事の状況に応じた情報を提供することが可能な情報提供システム及び情報提供方法に関する。
建物の建設工事において作業を行う作業者は、適切かつ効率よく当該作業を行わなければならない。一方、例えば作業経験が少ない作業者が作業を行う場合には、当該作業の方法や手順に慣れていないため、熟練者や監督者等からの指示や助言が必要となる。このため、近年、建設現場で作業を行う作業者に対して作業手順や作業方法を示す情報を提供する技術が開発されてきており、その一例としては、特許文献1に記載の技術が挙げられる。
特許文献1に記載の技術では、作業者が利用する作業者端末と中央制御装置との間で通信が行われることで、作業手順若しくは作業指示を示す情報(作業支援情報)が中央制御装置から作業者端末に送られる。作業者端末は、作業支援情報を受信すると、当該情報を作業者端末表示部に表示する。これにより、作業者は、建設現場にて効率よく作業手順等を確認することができるようになる。
また、特許文献1に記載の技術では、作業者端末として、作業者が装着可能なウェアラブルコンピュータを用い、また、作業者端末表示部として、ヘッドマウントディスプレイを用いる。これにより、作業者は、作業しながらハンズフリーで作業記録を作成したり、作業手順を確認したりすることが可能である。さらに、特許文献1に記載の技術では、作業者端末が熟練者や設計者の端末と通信することで当該端末から情報を取得する。これにより、作業者は、作業に関して熟練者や設計者から直接助言や指示を受けることが可能となる。
特開2004−102727号公報
ところで、作業者が建設現場で行う作業の内容は、建設対象の建物や工事の状況に応じて変わる。このため、作業者に提供すべき作業支援情報については、建設対象の建物や工事の状況を考慮して適切な情報が提供されるように適宜変更することが必要となる。
そこで、本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、建物の建設工事において作業を行う作業者を支援するための情報提供システム及び情報提供方法として、建設対象の建物や工事の状況に応じた作業支援情報を提供することが可能なシステム及び方法を実現することである。
前記課題は、本発明の情報提供システムによれば、建物の建設工事において作業を行う作業者を支援するための情報提供システムであって、(A)情報を記憶する情報記憶部と、(B)前記作業者によって利用される作業者端末と、(C)該作業者端末と通信可能な通信装置と、を備え、(D)前記作業者端末は、前記建設工事の状況に関する状況情報を前記通信装置に向けて送信するように構成されており、(E)前記情報記憶部は、(e1)前記建設工事に関する前記情報として前記建物別に提供された工事関連情報と、(e2)前記建設工事中の前記作業に関する前記情報として該作業別に提供された作業支援情報と、を記憶しており、(F)前記通信装置は、(f1)前記作業者端末から受信した前記状況情報と対応する前記建物の前記建設工事に関する前記工事関連情報を前記情報記憶部から読み出す処理と、(f2)前記情報記憶部から読み出した前記工事関連情報及び前記作業者端末から受信した前記状況情報の双方と対応する前記作業を特定する処理と、(f3)特定した前記作業と対応する前記作業支援情報を前記情報記憶部から抽出する処理と、(f4)抽出した前記作業支援情報を前記作業者端末に向けて送信する処理と、を実行するように構成されていることにより解決される。
上記のように構成された本発明の情報提供システムは、建設対象の建物に関する工事関連情報、及び、作業者端末から送られてくる状況情報の双方と対応する作業を特定し、当該作業と対応する作業支援情報を作業者端末に向けて送信する。これにより、作業者に対して作業支援情報を提供する際に、建設対象の建物や工事の状況を考慮して適切な情報を提供することが可能となる。
また、上記の情報提供システムにおいて、前記情報記憶部は、特定の施工部材が用いられる前記作業を含む前記建設工事に関する前記工事関連情報と、前記特定の施工部材に関する前記作業支援情報と、を記憶しており、前記通信装置は、前記作業を特定する処理において前記特定の施工部材が用いられる前記作業を特定したとき、前記作業と対応とする前記作業支援情報を抽出する処理では、前記特定の施工部材に関する前記作業支援情報を抽出すると、好適である。
上記の構成では、特定の施工部材を用いて作業を行う場合に、当該部材に関する作業支援情報を作業者に提供することが可能となる。これにより、特定の施工部材を用いて作業を行う作業者に対して、当該部材を取り扱う際の手順や注意事項等を的確に知らせることが可能となる。
また、上記の情報提供システムにおいて、前記作業者端末は、前記建設工事の実施期間中、前記建設工事の進捗度合いを示す前記状況情報を定期的に送信し、前記通信装置は、前記進捗度合いを示す前記状況情報を受信したとき、前記作業を特定する処理において、前記進捗度合いを示す前記状況情報を受信した時点後に行われる前記作業を特定すると、より好適である。
上記の構成では、通信装置が、建設工事の実施期間中、その進捗度合いを示す状況情報を定期的に受信し、当該状況情報の受信時点後に行われる作業を特定し、特定した作業の作業支援情報を作業者端末に向けて送信する。このような構成であれば、工事の進捗度合いに応じて適切に作業支援情報を提供することが可能となる。この結果、作業者は、作業の切り替わり時等において切り替わり後の作業に関する指示や助言を受けることが可能となる。
また、上記の情報提供システムにおいて、前記作業者端末は、前記作業者が前記作業を行っている間、当該作業の様子を撮影した画像情報を前記状況情報として定期的に送信し、前記通信装置は、前記画像情報を受信すると、前記画像情報と対応する前記建設工事に関する前記工事関連情報を前記情報記憶部から読み出す処理と、前記情報記憶部から読み出した前記工事関連情報及び前記画像情報の双方と対応する前記作業を特定する処理と、特定した前記作業と対応する前記作業支援情報を前記情報記憶部から抽出する処理と、抽出した前記作業支援情報を前記作業者端末に向けて送信する処理と、を実行すると、更に好適である。
上記の構成では、作業者が作業を行っている間、通信装置が当該作業の様子を示す画像情報を定期的に受信し、当該画像情報と対応する建設工事に関する工事関連情報を読み出す。そして、通信装置は、読み出した工事関連情報及び受信した画像情報の双方と対応する作業を特定し、特定した作業の作業支援情報を作業者端末に向けて送信する。このような構成であれば、作業者が作業を行っている間に作業支援情報が作業者に対して提供されるため、作業者は、現在行っている作業に関する手順や注意事項等を確認しながら当該作業を行うことが可能となる。
また、上記の情報提供システムにおいて、前記情報記憶部は、前記通信装置が過去に受信した前記画像情報を前記作業別に記憶しており、前記通信装置は、前記作業と対応する前記作業支援情報を前記情報記憶部から抽出する処理において、前記通信装置が過去に受信した前記画像情報のうち、前記作業と対応し、かつ、予め設定された条件を満たす前記画像情報を抽出すると、より一層好適である。
上記の構成では、過去に取得した画像情報のうち、作業と対応し、かつ、所定の条件を満たす画像情報を作業支援情報として提供する。これにより、ある作業の作業支援情報を提供するにあたり、作業者に指示や助言を提供する上で適切な画像情報を選定して送信することが可能となる。
また、上記の情報提供システムにおいて、前記情報記憶部は、前記作業者に関する作業者情報を記憶しており、該作業者情報は、前記作業の経験回数を示す前記情報であり、前記情報記憶部において前記画像情報と関連付けられた状態で記憶されており、前記通信装置は、前記作業と対応する前記作業支援情報を前記情報記憶部から抽出する処理において、前記通信装置が過去に受信した前記画像情報のうち、前記作業と対応し、かつ、前記作業の経験回数が前記条件を満たす前記作業者の前記作業者情報と関連付けられた前記画像情報を抽出すると、益々好適である。
上記の構成では、ある作業について過去に取得された画像情報のうち、当該作業の経験回数が所定の条件を満たす作業者の作業者情報と関連付けられた画像情報を作業支援情報として提供する。これにより、ある作業の作業支援情報を提供する際に、例えば、当該作業が熟練者によって行われたときの画像情報を送信することが可能となる。この結果、作業者は、熟練者が作業を行ったときの手順や方法等を参考にして同様の作業を行うことが可能となる。
また、上記の情報提供システムにおいて、前記情報記憶部は、前記作業の問題に関する問題情報を前記作業別に記憶しており、前記通信装置は、前記作業を特定する処理において、前記情報記憶部に前記問題情報が所定数以上記憶されている前記作業を特定したときに、特定した前記作業と対応する前記作業支援情報を前記情報記憶部から抽出する処理と、抽出した前記作業支援情報を前記作業者端末に向けて送信する処理と、を実行すると、一段と好適である。
上記の構成では、工事関連情報及び状況情報から作業を特定する処理において、問題情報が多く記憶されている作業が特定されると、その後の処理において、当該作業に関する作業支援情報、すなわちミスや不具合等が発生し易い作業に関する作業支援情報が作業者端末に向けて送信される。これにより、ミスや不具合等が発生し易い作業を行う作業者に対して、的確な指示や助言を提供することが可能となる。
また、上記の情報提供システムにおいて、前記作業者端末は、前記作業者が装着可能なデバイスに接続され、該デバイスから前記状況情報を取得し、取得した前記状況情報を前記通信装置に向けて送信すると、尚一層好適である。
上記の構成では、作業者端末は、作業者が装着可能なデバイスから状況情報を取得する。これにより、作業者がハンドフリーの状態で状況情報を取得することが可能となる。この結果、作業者に作業を中断させることなく状況情報を取得することが可能となる。
また、前述の課題は、本発明の情報提供方法によれば、情報を記憶する情報記憶部と、建物の建設工事において作業を行う作業者によって利用される作業者端末と、該作業者端末と通信可能な通信装置とによって作業者を支援するための情報提供方法であって、(A)前記作業者端末が、前記建設工事の状況に関する状況情報を前記通信装置に向けて送信し、(B)前記情報記憶部が、(b1)前記建設工事に関する情報として前記建物別に提供された工事関連情報と、(b2)前記建設工事中の前記作業に関する情報として該作業別に提供された作業支援情報と、を記憶し、(C)前記通信装置が、(c1)前記作業者端末から受信した前記状況情報と対応する前記建物の前記建設工事に関する前記工事関連情報を前記情報記憶部から読み出す処理と、(c2)前記情報記憶部から読み出した前記工事関連情報及び前記作業者端末から受信した前記状況情報の双方と対応する前記作業を特定する処理と、(c3)特定した前記作業と対応する前記作業支援情報を前記情報記憶部から抽出する処理と、(c4)抽出した前記作業支援情報を前記作業者端末に向けて送信する処理と、を実行することにより解決される。
上記の方法によれば、建物の建設工事において作業を行う作業者に対して作業支援情報を提供する際に、建設対象の建物や工事の状況に応じた情報を提供することが可能となる。
本発明によれば、建物の建設工事において作業を行う作業者を支援するための作業支援情報を提供するにあたり、建設対象の建物や工事の状況に応じた作業支援情報を提供することが可能になる。これにより、作業者は、建設工事の中で作業を行うにあたり、的確な作業指示や助言を受けることが可能となる。この結果、建設工事における業務効率の改善が図られ、建設工事の工期を短縮しつつ施工品質を確保することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る情報提供システムの概念図である。 作業支援情報の表示画面の一例を示す図である。 作業者が作業を行っている様子を示す図である。 本発明の一実施形態に係る情報提供システムの構成を示すブロック図である。 情報記憶部に記憶された各種情報の説明図である。 作業開始時に作業支援情報を提供するフローを示す図である(その1)。 作業開始時に作業支援情報を提供するフローを示す図である(その2)。 作業中に作業支援情報を提供するフローを示す図である(その1)。 作業中に作業支援情報を提供するフローを示す図である(その2)。
以下、本発明の一実施形態(以下、本実施形態)について説明する。なお、以下では、建物の建設工事の一例として住宅の建設工事を挙げて説明することとする。ただし、あくまでも住宅は建物の一例に過ぎず、本発明に係る情報提供システムは、住宅以外の建物の建設工事、例えば施設や商業ビル、工場内の建屋若しくは店舗等の建設工事にも利用可能である。
<<本実施形態に係る情報提供システムの概要>>
先ず、本実施形態に係る情報提供システム(以下、本システム1)の利用目的や機能等について図1乃至3を参照しながら説明する。図1は、本システム1の概略図である。図2は、後述する作業支援情報を表示した画面の一例を示す図である。図3は、作業者が作業を行っている様子を示している図である。
本システム1は、住宅の建設工事において作業を行う作業者(以下、作業者T)に対して当該作業に関する情報を提供して作業者Tを支援する目的で利用される。なお、「建設工事」とは、建設対象の住宅を建てるために実施される一連の工程を意味しており、各工程では当該工程と対応する作業が行われる。作業者Tは、各工程で作業を行うにあたって本システム1を利用する。
本システム1は、作業者Tが利用する作業者端末10と、通信装置に相当する中央管理装置20と、を主な構成機器として有する。また、作業者端末10には各種のデバイスが接続されている。なお、本実施形態において、作業者端末10と各種のデバイスは、図1に図示したように作業者Tに装着された状態で利用される。作業者端末10と中央管理装置20とは、インターネット等の通信網Iを介して通信可能に接続されている。
作業者端末10は、中央管理装置20と通信することにより、中央管理装置20から作業支援情報を受信する。ここで、「作業支援情報」とは、建設工事中の作業に関する情報であり、具体的には、作業の手順や方法、作業に際しての注意事項、作業に関連する法規等の遵守事項、作業を効率よく行うための指示や助言(アドバイス)等が該当する。
そして、作業者Tは、作業者端末10が受信した作業支援情報を確認することが可能である。具体的に説明すると、作業者端末10は、作業支援情報を受信すると、作業者Tが装着しているヘッドマウントディスプレイ11を制御し、当該ヘッドマウントディスプレイ11に上記の作業支援情報を表示する。厳密には、ヘッドマウントディスプレイ11の表示部(具体的には、グラス部分の裏側)に図2に図示の画面が描画され、当該画面において作業支援情報が表示されるようになる。これにより、作業者Tは、これから開始する作業若しくは既に開始している作業(以下、実施対象作業)の作業支援情報を確認して、当該実施対象作業を行うことが可能となる。
なお、本実施形態では、ヘッドマウントディスプレイ11に作業支援情報を表示させるため、作業者Tは、ハンドフリーの状態で作業支援情報を確認することが可能である。この結果、作業者Tは、図2に示すように、実施対象作業を行いながら(つまり、作業を中断することなく)、当該実施対象作業の作業支援情報を確認することが可能である。
また、作業者端末10は、中央管理装置20以外に熟練者の端末(以下、熟練者端末30)や設計者の端末(以下、設計者端末40)に対しても通信可能に接続されている。ここで、「熟練者」とは、住宅の建設工事における一又は二以上の作業について、当該作業の経験回数が比較的多い作業者Tを意味する。また、「設計者」とは、建設対象の住宅の構造や仕様、あるいは住宅の建具や施工部材を設計した者を意味する。
そして、作業者端末10が熟練者端末30や設計者端末40と通信することで、作業者Tは、実施対象作業に関する指示や助言を熟練者や設計者から直接入手し、また、実施対象作業に関する質問や問い合わせを熟練者や設計者に対して直接行う。
ところで、住宅の建設工事の中で行われる作業(すなわち、実施対象作業)の内容は、建設対象の住宅の仕様や建設現場の場所等に応じて変わってくる。また、実施対象作業の内容は、当然ながら、建設工事の状況(具体的には、工事の進捗度合いやスケジュール変更等の有無)に応じて変化する。したがって、発明が解決しようとする課題の項で説明したように、作業者Tに作業支援情報を提供する際には、建設対象の住宅や工事の状況を考慮して適切な情報を提供する必要がある。
本システム1は、上記の要求に応じ得るものであり、換言すると、本システム1の機能により、建設対象の住宅や工事の状況に応じて適切な作業支援情報を作業者Tに対して提供することが可能となる。以下では、本システム1の機能について詳細に説明すると共に、当該機能によって作業支援情報を提供する手順について具体的に説明することとする。
<<本システム1の構成機器について>>
本システム1の機能について説明するにあたり、本システム1の各構成機器について図4を参照しながら説明する。図4は、本システム1の構成を示すブロック図である。
本システム1は、前述したように、作業者端末10及び中央管理装置20を主要構成機器として有する。また、本システム1の構成機器の中には、情報記憶部に相当するデータベース部50、作業者Tが作業時に装着するデバイス、及び、既出の熟練者端末30や設計者端末40が含まれる。以下では、本システム1の構成機器のうち、作業者端末10、中央管理装置20及びデータベース部50を中心に説明することとする。
(作業者端末10)
作業者端末10は、作業者によって利用される端末であり、具体的には、CPU、メモリ及び通信用インタフェースを有するコンピュータによって構成されている。なお、本実施形態では、図1に示すように、作業者Tが装着可能なウェアラブルコンピュータによって構成されている。ただし、作業者端末10を構成するコンピュータは、特に限定されるものではなく、例えば、作業者Tが携帯するスマートフォンやタブレット型端末、若しくはノート型PCであってもよい。
また、作業者端末10には、コンピュータに作業者端末10としての機能を発揮させるためのプログラム(以下、作業者端末用プログラム)がインストールされている。この作業者端末用プログラムがCPUに読み取られることで、作業者端末10としてのコンピュータが中央管理装置20、熟練者端末30及び設計者端末40の各々と通信する。この結果、作業者端末10は、上記の各装置から送られてくる情報を取得(受信)する。特に、作業者端末10は、中央管理装置20から送られてくる作業支援情報を受信する。
そして、作業者端末10は、受信した作業支援情報を作業者Tに提示するために、当該作業支援情報をヘッドマウントディスプレイ11に表示させる。なお、本実施形態では、作業支援情報の出力方法として、ヘッドマウントディスプレイ11に表示させる方法を採用しているが、これに限定されるものではない。つまり、作業支援情報の出力方法については他の方法も考えられ、例えば、作業支援情報を音声にて提示(報知)してもよい。
また、作業者端末10は、中央管理装置20、熟練者端末30及び設計者端末40の各々と通信する際、当該各装置に向けて情報を送信する。特に、作業者端末10は、建設工事の状況を示す状況情報を中央管理装置20に向けて送信する。
具体的に説明すると、作業者端末10は、作業者Tが装着可能なデバイス(ウェアラブルデバイス)に接続されている。本実施形態では、上記のウェアラブルデバイスとしてカメラ12及びマイク13が用いられている。カメラ12は、作業者Tが作業を行っている間に当該作業の様子を撮影する機器であり、本実施形態では、作業者Tの頭部(厳密には、作業者Tが被るヘルメットの側部)に取り付けられた状態で撮影する。マイク13は、作業者Tが発した声を集音する機器であり、本実施形態ではヘッドセット型のマイクである。
なお、カメラ12及びマイク13を作業者端末10に接続する方式(接続方式)については特に限定されるものではなく、有線接続方式であっても無線接続方式であってもよい。
そして、作業者端末10は、カメラ12及びマイク13から状況情報を取得する。より詳しく説明すると、作業者Tが作業(実施対象作業)を行っている間、作業者端末10は、カメラ12が撮影した作業の様子を示す画像情報を定期的にカメラ12から取得する。ここで、本実施形態に係るカメラ12は、画像情報として静止画像情報を一定時間毎(例えば、10秒毎)に撮影する。この結果、作業者端末10は、実施対象作業が行われている間、当該作業の様子(現状)を示す画像情報を状況情報として10秒毎に取得する。
なお、カメラ12から取得する画像情報については、静止画像情報に限定されるものではなく、動画情報であってもよい。また、画像情報の取得間隔については、上記の時間(10秒)に限定されるものではなく、任意の時間に設定可能である。
また、建設工事の実施期間中、作業者端末10は、毎日、所定時刻に建設工事の進捗度合いを示す状況情報を、マイク13を通じて取得する。より具体的に説明すると、建設工事の実施期間中、作業者Tは、毎日、作業終了時刻になると、その日に行った作業の内容を実施日と共に報告する。マイク13は、このときに作業者Tが発する音声を集音する。その後、作業者端末10は、マイク13が集音した音声情報を取得すると、当該音声情報に対して言語解析処理を適用する。これにより、マイク13によって集音された音声情報が示す内容(すなわち、作業者Tの報告内容)がテキスト化される。この結果、作業者端末10は、当日に行われた作業の報告内容を示すテキスト情報を状況情報として取得する。
そして、作業者端末10は、取得した状況情報を中央管理装置20に向けて送信するように構成されている。より厳密に説明すると、作業者Tが実施対象作業を行っている間、作業者端末10は、カメラ12から一定時間毎に取得した画像情報を逐次、中央管理装置20に向けて送信する。また、建設工事の実施期間中の各日において作業終了時刻となると、作業者端末10は、マイク13によって集音された作業者Tの音声をテキスト化し、そのテキスト情報を中央管理装置20に向けて送信する。
なお、作業者端末10は、上記の画像情報やテキスト情報を送信するにあたり、これらの情報に作業者端末10の位置情報を付加させ、位置情報付きの状況情報として送信する。ここで、位置情報は、作業者端末10の現在位置、換言すると、建設工事において作業者Tが実際に作業を行っている場所の位置を示している。
ちなみに、作業者端末10がカメラ12から取得した画像情報は、中央管理装置20によって受信されると、後述の「施工記録情報」として取り扱われるようになる。また、マイク13によって集音された作業者Tの報告をテキスト化することで得られるテキスト情報は、中央管理装置20によって受信されると、後述の「作業報告書」として取り扱われるようになる。
(中央管理装置20)
中央管理装置20は、作業支援情報の提供サービスを実施する者(例えば、住宅販売会社等の管理会社)が保有するサーバコンピュータによって構成され、CPU、メモリ、ハードディスクドライブ、キーボードやマウス等の入力機器、ディスプレイ等の出力機器及び通信用インタフェースを有する。
また、中央管理装置20には、上記のサーバコンピュータに中央管理装置20としての機能を発揮させるためのプログラム(以下、管理用プログラム)がインストールされている。この管理用プログラムがCPUに読み取られることで、中央管理装置20としてのサーバコンピュータは、作業支援情報の提供に関する一連の工程を実施する。中央管理装置20が実施する主な工程は、状況情報取得工程、作業特定工程、作業支援情報提供工程である。
状況情報取得工程について説明すると、当該工程では、作業者端末10から送信されてくる状況情報(具体的には、作業者端末10がカメラ12から取得した画像情報、及び、マイク13によって集音された作業者Tの報告を作業者端末10がテキスト化することで取得されるテキスト情報)を受信する。なお、中央管理装置20は、受信した状況情報をデータベース部50に記憶させる。この際、状況情報は、当該状況情報の送信元である作業者Tの識別情報(以下、作業者ID)、あるいは当該状況情報によって状況が把握される建設工事の識別情報(以下、工事ID)と関連付けられた状態でデータベース部50に記憶される。
作業特定工程について説明すると、当該工程では、作業者端末10から受信した状況情報を参照し、当該状況情報によって状況が把握される建設工事中のどの作業が実施対象作業に該当するのかを特定する。より具体的に説明すると、作業者Tが作業を行っている間には、状況情報として、作業者端末10がカメラ12から取得した画像情報を受信する。この場合、作業特定工程では、作業者Tが現に行っている作業を特定する。
また、建設工事の実施期間の各日において作業終了時刻になると、作業者Tがその日の作業を報告し、中央管理装置20は、その報告内容をテキスト化したテキスト情報を状況情報として受信する。この場合、作業特定工程では、作業者Tが翌日(あるいは次の作業日)に行う予定の作業を特定する。なお、作業を特定する具体的な手順については、後に説明する。
作業支援情報提供工程について説明すると、当該工程では、作業支援情報のうち、作業特定工程において特定された作業(実施対象作業)と対応する作業支援情報をデータベース部50から抽出し、抽出された作業支援情報を作業者端末10に向けて送信する。より厳密に説明すると、作業支援情報提供工程では、その前工程である作業特定工程にて用いられた状況情報の発信元である作業者端末10を特定し、当該作業者端末10に向けて、抽出された作業支援情報を送信する。なお、作業支援情報を抽出する具体的な手順については、後に説明する。
そして、中央管理装置20が上記3つの工程を実施することで、建設対象の住宅や建設工事の状況に応じた作業支援情報が作業者Tに対して提供されるようになる。また、本実施形態では、中央管理装置20が過去に状況情報として受信した画像情報、すなわち、作業者端末10がカメラ12から取得して中央管理装置20に向けて送信した画像情報を作業支援情報として用いる場合がある。
さらに、中央管理装置20は、データベース部50に記憶された各種の情報を修正したり更新したりすることが可能である。一例を挙げて説明すると、ある住宅の設計者が当該住宅の建具を改良した場合、その改良内容が設計者端末40を通じて中央管理装置20へ連絡される。かかる連絡を受け付けた中央管理装置20は、データベース部50に蓄積された情報のうち、建具が改良された住宅に関する情報を読み出し、その情報へ改良内容が反映されるように当該情報を修正する。
(データベース部50)
データベース部50は、情報記憶部に相当し、住宅の建設工事に関する各種情報を記憶している。なお、本実施形態に係るデータベース部50は、中央管理装置20に接続されたデータベースサーバからなる。データベース部50に記憶されている情報には、図4に示すように、工事内容情報D1、立地環境情報D2、施工内容情報D3、工事関係者情報D4、作業情報D5及びその他の情報D6が含まれている。以下、各情報について図5を参照しながら詳しく説明する。図5は、データベース部50に記憶された各種情報の説明図である。
工事内容情報D1は、住宅の建設工事に関する情報であり、本発明の「工事関連情報」に該当する。この工事内容情報D1は、住宅別に提供されており、換言すると、住宅の建設工事毎に用意されている。また、各住宅の工事内容情報D1は、当該各住宅の建設工事に対して設定された識別情報(工事ID)と関連付けられた状態でデータベース部50に記憶されている。
工事内容情報D1には、図5に示すように、仕様書、設計図面、工事スケジュール及び部材搬入予定日が収録されている。仕様書は、住宅の構造、住宅の立地場所、立地場所に対して定められた区分(例えば、都市計画で指定される地域区分や積雪区分)、建設工事において使用される材料(施工部材)、施工方法、仕上げ程度等に関する内容である。
設計図面は、住宅各部の平面図、立面図、矩計図、伏図及び電気配線図等である。なお、本実施形態において、各設計図面には、所定のルールに従って決められた基準位置が示されており、当該基準位置の緯度、経度及び地表からの高さ等が併記されている。
工事スケジュールは、住宅の建設工事の工程計画表であり、建設工事中の各作業がどの時点で行われるのかを示している。部材搬入予定日は、各施工部材が建設現場に搬入される予定日である。なお、本実施形態において、部材搬入予定日は、工事スケジュールとリンクしている。これにより、建設工事中の各作業について、当該作業に用いられる施工部材の品目及び搬入予定日を工事スケジュールから辿ることが可能である。
以上までに説明した工事内容情報D1は、管理会社、住宅の設計者あるいは施工業者等から所定の端末を通じて提供され、中央管理装置20によって受信された後にデータベース部50に記憶されることになっている。そして、建設工事が新たに行われると、その都度、上記の手順にて新たな工事内容情報D1(厳密には、新たに行われる建設工事に関する工事内容情報D1)が入手されてデータベース部50に記憶されるようになる。なお、工事内容情報D1の入手方法については特に限定されるものではない。また、工事内容情報D1として収録される内容については、上記の内容に限定されず、上記の内容以外の内容が含まれてもよい。
立地環境情報D2は、住宅の立地環境に関する情報である。この立地環境情報D2は、住宅別に提供されており、換言すると、住宅の建設工事毎に用意されている。また、各住宅の立地環境情報D2は、対応する工事IDと関連付けられた状態でデータベース部50に記憶されている。
立地環境情報D2には、図5に示すように、天候、災害発生状況、道路状況、高低差、地質及び地盤が収録されている。天候は、住宅の立地場所が属する地域の天候(気候)である。災害発生状況は、住宅の立地場所が属する地域における過去の災害発生状況である。道路状況は、住宅の立地場所に接している道路(いわゆる前面道路)の整備状況等である。高低差は、住宅の立地場所における地盤の高低差である。地質は、住宅の立地場所における地質である。地盤は、住宅の立地場所における地盤の硬さ等を示している。
上記の立地環境情報D2は、管理会社や施工業者等から所定の端末を通じて提供され、中央管理装置20によって受信された後にデータベース部50に記憶されることになっている。そして、建設工事が新たに行われると、その都度、上記の手順にて新たな立地環境情報D2(厳密には、新たな建設工事によって建設される住宅の立地環境情報D2)が入手されてデータベース部50に記憶されるようになる。なお、立地環境情報D2の入手方法については特に限定されるものではない。また、立地環境情報D2として収録される内容については、上記の内容に限定されず、上記の内容以外の内容が含まれてもよい。
施工内容情報D3は、建設工事における施工内容、より具体的には工事の進捗度合いや作業の進行状況等を管理するための情報である。この施工内容情報D3は、建設工事毎に用意され、当該建設工事の実施期間において定期的に(厳密には、毎日)提供される。すなわち、施工内容情報D3は、建設工事の実施期間中、毎日追加されて随時データベース部50に記憶される。また、各建設工事の施工内容情報D3は、当該各建設工事の工事IDと関連付けられた状態でデータベース部50に記憶される。
本実施形態では、2種類の施工内容情報D3が提供されることになっている。具体的に説明すると、図5に示すように、作業報告書と部材施工情報とが施工内容情報D3として提供される。
作業報告書は、建設工事の進捗度合いを示す状況情報に相当し、建設工事に従事している作業者Tが各日の作業終了後に作業内容を報告することで生成される作業日報である。より詳しく説明すると、作業報告書は、作業者Tの報告をマイク13によって集音した後にテキスト化することで得られるテキスト情報であり、作業者端末10から送信されてくる。なお、作業報告書の入手方法については、上記の方法に限定されるものではない。
部材施工情報は、各作業において各施工部材を所定の配置位置に設置したときの当該配置位置及び配置日(施工日)を示すものである。本実施形態において、部材施工情報は、作業報告書を解析することで取得されることになっている。すなわち、作業報告書から各日の作業内容を具体的に特定し、また、特定した作業内容から当該作業に用いた施工部材を特定し、さらに、特定した施工部材から当該施工部材の配置場所等を特定する。なお、部材施工情報の入手方法については、上記の方法に限定されるものではなく、上記以外の方法にて部材施工情報を入手してもよい。
工事関係者情報D4は、住宅の建設工事に関与する者(工事関係者)に関する情報である。この工事関係者情報D4は、住宅の建設工事毎に用意されている。また、各建設工事の工事関係者情報D4は、当該各建設工事の工事IDと関連付けられた状態でデータベース部50に記憶されている。
工事関係者情報D4には、図5に示すように、管理会社情報、担当者情報、施工業者情報、作業者情報及び入退場時刻情報が収録されている。管理会社情報は、建設工事の管理会社に関する情報、例えば管理会社の名称(支店名)や所在地、連絡先及び担当窓口等である。担当者情報は、建設対象の住宅に関する各担当者、より具体的には営業担当者、設計者、工事担当者、アフターサービスの担当者等に関する情報である。施工業者情報は、建設工事の施工業者に関する情報、例えば施工業者の名称や所在地、連絡先及び当該建設工事に参加する各作業者Tの名前等である。
作業者情報は、建設工事中の各作業に従事する作業者Tに関する情報である。この作業者情報は、作業者Tの個人情報を示すと共に、当該作業者Tがこれまでに行った作業の経験回数(すなわち、熟練度)を作業内容別に示している。
入退場時刻情報は、建設工事の実施期間中の各日において作業者Tが建設現場に入場した時刻及び建設現場から退場した時刻を示すものである。この入退場時刻情報は、建設現場に居る作業者Tが入場時及び退場時に作業者端末10にて所定の操作を行うと、これを契機にして作業者端末10から中央管理装置20へ送信されることになっている。なお、入退場時刻情報は、上述の作業者情報とリンクしている。具体的に説明すると、各作業者Tの作業者情報及び入退場時刻情報は、当該各作業者Tに対して設定された識別情報(作業者ID)によって紐付けされている。これにより、入退場時刻情報に基づいて、建設工事に参加する作業者Tのうち、建設現場に居る者を特定することができ、さらに、作業者情報に基づいて、建設現場に居る作業者Tの熟練度を特定することができる。
以上までに説明した工事関係者情報D4は、管理会社や施工業者等から所定の端末を通じて提供され、中央管理装置20によって受信された後にデータベース部50に記憶されることになっている。そして、建設工事が新たに行われると、その都度、上記の手順にて新たな工事関係者情報D4(厳密には、新たな建設工事に関与する工事関係者の情報)が入手されてデータベース部50に記憶されるようになる。なお、工事関係者情報D4の入手方法については特に限定されるものではない。また、工事関係者情報D4として収録される内容については上記の内容に限定されず、上記の内容以外の内容が含まれてもよい。
また、工事関係者情報D4中の作業者情報は、作業者Tの熟練度(作業の経験回数)が変わると、これに応じて修正(更新)されることになっている。具体的に説明すると、ある作業者Tがある作業を行ったときの作業報告書を中央管理装置20が作業者端末10から受信すると、中央管理装置20は、データベース部50に記憶された上記作業者Tの作業者情報を読み出し、今回実施した作業の経験回数が1だけ増えるように当該作業者情報を更新する。
作業情報D5は、「作業支援情報」として用いられる情報である。すなわち、作業情報D5は、建設工事において実施対象作業を行う作業者Tに対して、当該実施対象作業の手順や方法、注意点及び遵守事項等を知らせる目的で提供される。また、作業情報D5は、作業別に提供されており、各作業に対して設定された識別情報(以下、作業ID)と関連付けられた状態でデータベース部50に記憶されている。なお、作業情報D5は、建設工事間で共有されることになっており、例えば、ある建設工事中の作業に関する作業情報D5は、他の建設工事であって当該作業と同じ作業を含む工事においても利用される。
作業情報D5には、図5に示すように、工事担当者からの指示事項、標準施工要領書、標準納まり情報、及び施工記録情報が収録されている。工事担当者からの指示事項は、作業に関する工事担当者からの指示事項であり、具体的には、当該作業の手順や方法(やり方)、これらを解説するための画像や動画、及び作業中の遵守事項等が該当する。なお、本実施形態において、工事担当者からの指示事項は、工事担当者により所定の端末を通じて提供され、中央管理装置20によって受信された後にデータベース部50に記憶されることになっている。ただし、上記情報の入手経路については特に限定されるものではない。
標準施工要領書は、各作業の標準的な施工要領を示すものであり、具体的には、標準的な詳細施工図や施工要項に関する文書が該当する。なお、本実施形態において、標準施工要領書は、管理会社や設計者により所定の端末を通じて提供され、中央管理装置20によって受信された後にデータベース部50に記憶されることになっている。ただし、上記情報の入手経路については特に限定されるものではない。
標準納まり情報は、各作業において各施工部材を所定の配置位置に標準的な納まりにて設置するための手順等を示すものであり、具体的には、各施工部材を標準的な納まりにて設置している作業の様子を示す画像情報や当該作業の所要時間(標準的な作業時間)が該当する。なお、本実施形態において、標準納まり情報は、管理会社や設計者により所定の端末を通じて提供され、中央管理装置20によって受信された後にデータベース部50に記憶されることになっている。ただし、上記情報の入手経路については特に限定されるものではない。
施工記録情報は、実際の作業の手順や方法を記録した画像情報である。具体的に説明すると、施工記録情報は、中央管理装置20が作業者端末10から過去に取得した画像情報であり、より詳しくは、作業者Tが作業を行っている間にカメラ12によって撮影された静止画像情報である。かかる画像情報は、当初、作業者Tによって行われている作業の現状を示す状況情報として中央管理装置20に受信され、その後、施工記録情報としてデータベース部50に記憶される。
また、本実施形態において、上記の画像情報は、作業者Tが作業を行っている間、定期的に(例えば、10秒毎に)取得され、その都度、作業者端末10から送信されることになっている。したがって、作業者Tが作業を行っている間には、当該作業の施工記録情報としての画像情報が所定の時間間隔で追加されてデータベース部50に順次記憶されることになる。
また、施工記録情報としての画像情報は、対応する作業を行った作業者Tの作業者情報とリンクしている。具体的に説明すると、各作業の施工記録情報(画像情報)と、当該各作業を行った作業者Tの作業者情報とは、その作業者Tの識別情報(作業者ID)によって紐付けされている。換言すると、作業者情報は、施工記録情報としての画像情報と関連付けられた状態でデータベース部50に記憶されている。これにより、各施工記録情報がどの程度の熟練度を有する作業者Tによって行われた作業に関する情報であるのかを特定することが可能となる。
また、本実施形態において、作業者端末10は、上記の画像情報を送信するにあたり、作業者端末10の位置情報を画像情報中に組み込んだ上で当該画像情報を送信する。つまり、施工記録情報としての画像情報は、作業者Tが作業を行っている場所の位置情報を含んでいる。このため、施工記録情報を解析することにより、当該施工記録情報と対応する作業が行われた場所(位置)を特定することが可能となる。
なお、本実施形態では、施工記録情報が画像情報、特にカメラ12によって撮影された静止画像情報であることとしたが、これに限定されるものではない。施工記録情報としては、動画情報であってもよく、あるいは、マイク13によって集音された音声情報や当該音声情報をテキスト化したテキスト情報であってもよい。
その他の情報D6は、上述した5つの情報を除いた、建設工事及び作業に関する情報である。その他の情報D6の中には、作業者Tが作業者端末10を通じて通知した情報、設計者が設計者端末40を通じて通知した情報、及び、管理会社が中央管理装置20を通じて用意した情報が含まれる。
具体的に説明すると、作業者Tは、ある作業を行った際に不具合や事故が発生した場合、作業者端末10を通じて当該不具合や事故の内容を通知する。また、作業者Tは、ある作業を行っている間に当該作業に関して不明点や質問又は改善要望がある場合、作業者端末10を通じて当該不明点や質問を問い合わせたり改善要望を提出したりする。中央管理装置20は、これらの内容を作業者端末10から受信し、データベース部50に記憶させる。この結果、データベース部50には、過去の問合せ情報、過去の不具合情報、及び過去の事故情報がその他の情報D6として蓄積されるようになる。なお、これらの情報は、作業の問題に関する問題情報に相当する。また、上記3つの情報は、作業別に分けられ、対応する作業の作業IDと関連付けられた状態でデータベース部50に記憶されている。
その他の情報D6について更に説明すると、その他の情報D6の中には、図5に示すように施工部材変更情報が含まれている。この施工部材変更情報は、建設工事において用いられる施工部材について変更があった場合にデータベース部50に記憶されることになっている。より具体的に説明すると、建設対象の住宅の設計者は、当該住宅の施工部材として新規の部材を採用したり、従来使用していた部材を改良したりした場合、設計者端末40を通じて変更後の施工部材に関する情報(例えば、施工部材の品名や型番、図面等)を通知する。ここで、変更後の施工部材は、本発明の「特定の施工部材」に相当する。
そして、中央管理装置20は、変更後の施工部材に関する情報を設計者端末40から受信し、データベース部50に記憶させる。この結果、データベース部50には、変更後の施工部材に関する情報が施工部材変更情報として蓄積されるようになる。
また、本実施形態では、施工部材変更情報がデータベース部50に記録されると、これに伴って中央管理装置20がデータベース部50内の他の情報を書き換える。具体的に説明すると、ある建設工事に変更後の施工部材が用いられるようになった場合、中央管理装置20は、当該ある建設工事に関する工事内容情報D1の部材搬入予定日を、変更後の施工部材の搬入予定日が含まれるように書き換える。なお、上記のように書き換えられた工事内容情報D1は、変更後の施工部材が用いられる作業を含む建設工事に関する工事内容情報D1(工事関連情報)に該当する。
さらに、本実施形態において、中央管理装置20は、施工部材変更情報をデータベース部50に記録させると、変更後の施工部材に関する作業支援情報として、変更後の施工部材を用いる場合の標準施工要領書及び標準納まり情報を新たにデータベース部50に記憶させる。なお、変更後の施工部材を用いる場合の標準施工要領書や標準納まり情報については、管理会社が所定の端末を通じて提供してもよく、あるいは設計者が設計者端末40を通じて提供してよい。
その他の情報D6について更に説明すると、その他の情報D6の中には、図5に示すように工事進捗情報が含まれている。この工事進捗情報は、管理会社が管理している各建設工事の進捗度合いを管理する目的で提供される。より具体的に説明すると、管理会社は、データベース部50において建設工事別に記憶されている作業報告書に基づいて各建設工事の進捗度合いを把握する。その後、管理会社は、中央管理装置20を通じて各建設工事の進捗度合いを登録し、その登録内容を工事進捗情報としてデータベース部50に記憶させる。
以上までに説明してきたように、データベース部50には、現在行われている建設工事に関する情報に加えて、過去に行われた建設工事に関する情報や当該建設工事中の各作業に関する情報等が蓄積されている。そして、データベース部50に蓄積された各種情報を有効に活用することにより、建設工事における施工品質を簡単にチェックすることが可能となる。具体的に説明すると、作業情報D5の施工記録情報(画像情報)を施工終了後に参照することで、各部材の配置位置や不具合の有無等をチェックすることが可能となる。すなわち、上記の施工記録情報は、工事のトレーサビリティ情報として利用可能である。なお、施工品質のチェックを実施するにあたっては、チェック対象の作業が属する建設工事及び作業場所を特定することが必要となるが、その際には、施工記録情報に組み込まれた位置情報と工事内容情報D1の設計図面とを照合する等して特定すればよい。
また、データベース部50に蓄積された各種情報を、例えば、将来行われる予定の建設工事を計画する際に参照することも可能である。具体的に説明すると、データベース部50に記憶されている過去の問合せ情報、過去の不具合情報、及び過去の事故情報を参照することにより、改善すべき作業を特定し、当該作業中の問題点(設計ミス等)を抽出することが可能となる。これにより、改善すべき作業と同様の作業を含む建設工事を計画する際には、上記の問題点を改善した内容で計画することが可能となる。
<<本実施形態に係る情報提供方法について>>
次に、本システム1を用いて作業支援情報を提供する方法、すなわち本実施形態に係る情報提供方法について説明する。本実施形態では、建設工事の実施期間における各日の作業において、作業開始時に作業支援情報を提供するフロー(以下、作業開始時フロー)と、作業中に作業支援情報を提供するフロー(以下、作業中フロー)とが実施される。そして、各フローでは、本実施形態に係る情報提供方法が採用されており、当該方法に則って作業支援情報が提供される。ここで、本実施形態に係る情報提供方法は、本発明の情報提供方法に相当する。換言すると、各フロー中の各ステップは、本発明の情報提供方法の構成要素に該当する。
以下、上述した2つのフローの各々について具体的な流れを説明する。なお、以下では、ある住宅の建設工事(以下、建設工事X)において作業者TであるMさんが作業を行うケースを具体例に挙げて説明する。また、建設工事XにおいてMさんは作業W1、W2、、、Wnを順に行うこととする。
(作業開始時フロー)
作業開始時フローの流れについて図6及び図7を参照しながら説明する。図6及び図7は、作業開始時フローの流れを示す図である。作業開始時フローは、Mさんが建設工事Xの現場において作業を開始する前の時点、例えば、作業開始直前又は作業当日の朝礼において実施される。
作業開始時フローは、図6に示すように、Mさんが作業者端末10を装着してログイン操作を行い、作業者端末10が当該ログイン操作を受け付けるところから始まる(S001)。作業者端末10は、ログイン操作を受け付けると、その時点での時刻をMさんの入場時刻として特定し、その特定された時刻を示す入場時刻情報を中央管理装置20に向けて送信する(S002)。なお、送信される入場時刻情報には、Mさんの作業者IDが組み込まれている。
中央管理装置20は、通信網Iを介して上記の入場時刻情報を受信する(S003)。そして、中央管理装置20は、受信した入場時刻情報に組み込まれている作業者IDを特定する(S004)。その後、中央管理装置20は、特定した作業者IDがどの建設工事に参加している作業者Tの作業者IDであるのかを、データベース部50に記憶されている工事関係者情報D4から特定する。これにより、Mさんが参加している建設工事(以下、対象工事)が特定され、本ケースでは建設工事Xであると特定される(S005)。
次に、中央管理装置20は、データベース部50に記憶されている工事内容情報D1のうち、対象工事である建設工事Xに関する工事内容情報D1、より厳密には、建設工事Xの工事スケジュールを読み出し、当日が工事初日であるかどうかを判定する(S006)。そして、当日が工事初日であると判定した場合、中央管理装置20は、前ステップで読み出した工事スケジュールから、Mさんが当日に行う作業(すなわち、実施対象作業)を特定し、具体的には作業W1であると特定する(S007)。
他方、当日が工事初日ではないと判定した場合、中央管理装置20は、図7に図示の手順にて当日の作業を特定する。具体的に説明すると、中央管理装置20は、データベース部50に記憶された施工内容情報D3のうち、前日にMさんの作業者端末10から送られた作業報告書(厳密には、建設工事Xの工事IDと関連付けられた状態で送られた前回の作業報告書)を読み出す(S013)。なお、ステップS013が行われるということは、その前提として、Mさんがその前日の作業終了時刻に作業報告を行い、その内容をテキスト化した作業報告書が状況情報として作業者端末10から送信されていることになる。
ステップS013の後、中央管理装置20は、読み出した作業報告書から、建設工事Xにおいて前日に終了した作業を特定する(S014)。また、中央管理装置20は、建設工事Xの工事スケジュールを再度読み出す(S015)。つまり、ステップS015では、ステップS013にて読み出した作業報告書(換言すると、前日に作業者端末10から受信した作業報告書)と対応する建設工事に関する工事内容情報D1として、建設工事Xの工事スケジュールを読み出す処理を実行することになる。
そして、中央管理装置20は、ステップS015で読み出した工事スケジュールと、ステップS014で特定した前日の作業と、に基づいて当日の作業(すなわち、実施対象作業)を特定する処理を実行する(S016)。例えば、前日の作業が仮に作業W1であった場合には、当日の作業が作業W2であると特定(判定)することになる。以上のように当日が工事初日ではない場合には、データベース部50から読み出した工事スケジュール、及び、前日に作業者端末10から受信した作業報告書の双方と関連付けられた作業を実施対象作業として特定する。
ステップS007又はステップS016にて当日の作業を特定した後、中央管理装置20は、データベース部50に施工部材変更情報が記憶されているか否かを確認すると共に、建設工事Xの工事スケジュール及びこれにリンクした部材搬入予定日を参照する。これにより、中央管理装置20は、当日の作業が変更後の施工部材を用いる作業であるか否かを判定する(S008)。なお、変更後の施工部材とは、建設工事Xにおいて建設される住宅の施工部材として新たに採用されることになった部材、あるいは、従来使用されていた施工部材を改良した部材のことである。
そして、当日の作業が変更後の施工部材を用いる作業である場合、中央管理装置20は、データベース部50に記憶されている作業情報D5中、変更後の施工部材に関する作業支援情報、具体的には変更後の施工部材を用いる場合の標準施工要領書及び標準納まり情報をデータベース部50から抽出する処理を実行する(S009)。ここで、抽出される作業支援情報は、ステップS007又はステップS016にて特定された当日の作業(実施対象作業)と対応する作業支援情報に該当する。
その後、中央管理装置20は、抽出した変更後の施工部材に関する作業支援情報を、Mさんが装着している作業者端末10に向けて送信する処理を実行する(S010)。作業者端末10は、中央管理装置20から送信されてくる作業支援情報を受信すると(S011)、Mさんが装着しているヘッドマウントディスプレイ11を制御し、受信した作業支援情報をヘッドマウントディスプレイ11に表示させる(S012)。そして、ステップS012が終了した時点で作業開始時フローが終了する。
以上の流れにて作業開始時フローが実施されることで、Mさんは、当日の作業の開始前、すなわち変更後の施工部材を用いて作業を行う前に当該作業の手順や方法、並びに変更後の施工部材を扱う際の注意点等を確認することが可能となる。また、当日が工事初日ではない場合には、前述したように、前日に受信した作業報告書が示す建設工事Xの進捗度合いに基づいて、当日(すなわち、作業報告書の受信時点の翌日)の作業を特定する。これにより、当日の作業に関する作業支援情報を提供する際には、建設工事の進捗度合いに応じて適切に作業支援情報を抽出して提供することが可能となる。
なお、本実施形態では、ステップS008において当日の作業が変更後の施工部材を用いる作業ではないと判断されると、その時点で作業開始時フローが終了することになっている。ただし、これに限定されるものではなく、当日の作業が変更後の施工部材を用いる作業ではない場合にも作業支援情報を提供してもよい。より詳しく説明すると、当日の作業が変更後の施工部材を用いる作業ではない場合には、先ず、当日の作業の作業IDを特定する。その後、データベース部50に記憶されている作業情報D5のうち、上記作業IDと関連付けられた作業情報D5を抽出し、抽出した作業情報D5を当日の作業に関する作業支援情報として提供する。これにより、Mさんは、当日の作業が変更後の施工部材を用いる作業ではない場合にも作業開始前に当日の作業に関する手順や注意事項等を確認することが可能となる。
(作業中フロー)
作業中フローの流れについて図8及び図9を参照しながら説明する。図8及び図9は、作業中フローの流れを示す図である。作業中フローは、Mさんが建設工事Xにおいて作業を行っている間、随時実施される。具体的に説明すると、本実施形態では、予め決められた時間間隔(例えば、10秒間隔)で画像取得時間が設定されている。そして、Mさんが作業(実施対象作業)を行っている間、画像取得時間になる度に、Mさんが装着しているカメラ12が作業の様子を撮影し、Mさんが装着している作業者端末10がその画像情報を取得する(S021、S022)。
そして、作業者端末10は、画像情報を取得する都度、当該画像情報を状況情報として中央管理装置20に向けて送信する(S023)。なお、送信される画像情報には、Mさんの作業者ID、及び、Mさんの現在位置(厳密には、Mさんが装着している作業者端末10の現在位置)を示す位置情報が組み込まれている。
中央管理装置20は、通信網Iを通じて上記の画像情報を受信し、その後に当該画像情報を施工記録情報としてデータベース部50に記憶させる(S024)。また、中央管理装置20は、受信した画像情報に組み込まれている作業者ID及び位置情報を特定する(S025)。さらに、中央管理装置20は、特定した作業者IDがどの建設工事に参加している作業者Tの作業者IDであるのかを、データベース部50に記憶されている工事関係者情報D4から特定する。これにより、Mさんが参加している建設工事(以下、対象工事)が特定され、本ケースでは建設工事Xであると特定される(S026)。
次に、中央管理装置20は、データベース部50に記憶されている工事内容情報D1のうち、対象工事である建設工事Xに関する工事内容情報D1、より厳密には、建設工事Xの工事スケジュール及び設計図面等を読み出す(S027)。つまり、ステップS027では、ステップS024にて受信した状況情報(画像情報)と対応する建設工事に関する工事内容情報D1として、建設工事Xの工事スケジュール及び設計図面等を読み出す処理を実行する。
そして、中央管理装置20は、ステップS027で読み出した建設工事Xの工事スケジュール及び設計図面等と、ステップS024で受信した画像情報と、に基づいて、Mさんが現在行っている作業(すなわち、実施対象作業)を特定する処理を実行する(S028)。具体的に説明すると、中央管理装置20は、読み出した建設工事Xの工事スケジュールから、当日行われている作業を特定する。また、中央管理装置20は、画像情報に組み込まれている位置情報と、読み出した建設工事Xの設計図面とに基づいて、建設現場におけるMさんの作業場所を特定する。その後、中央管理装置20は、当日行われる建設工事Xの作業のうち、Mさんが上記の作業場所で行っている作業を特定する。なお、以下では、ステップS028にて特定された作業が作業W2である場合を例に挙げて説明する。
次に、中央管理装置20は、データベース部50に記憶されている工事関係者情報D4のうち、ステップS024にて受信した画像情報に組み込まれた作業者IDと関連付けられている作業者情報(分かり易くは、Mさんの作業者情報)を読み出す(S029)。その後、中央管理装置20は、読み出した作業者情報からMさんの熟練度、より厳密には作業W2の経験回数を特定し、当該経験回数が基準値以下であるか否かを判定する(S030)。
作業W2に関するMさんの経験回数が基準値以下であると判定した場合、中央管理装置20は、データベース部50に記憶された過去の問合せ情報、不具合情報及び事故情報(以下、問合せ情報等)のうち、実施対象作業と同じ作業である作業W2についての問合せ情報等を集計する(S031)。その後、中央管理装置20は、作業W2について過去に取得した問合せ情報等の集計数が所定数以上であるか否かを判定する(S032)。
問合せ情報等の集計数が所定数以上であると判定した場合、中央管理装置20は、データベース部50に記憶された作業情報D5のうち、作業W2に関する標準納まり情報をデータベース部50から抽出する処理を実行する(S033)。厳密に説明すると、中央管理装置20は、作業W2の作業IDと関連付けられた標準納まり情報を抽出する。ここで、抽出される標準納まり情報は、ステップS028で特定された現行の作業(すなわち、作業W2)と対応する作業支援情報に該当する。
また、中央管理装置20は、作業W2について過去に取得した画像情報、すなわち施工記録情報をデータベース部50から抽出する処理を実行する(S034)。ここで、抽出される施工記録情報は、ステップS028で特定された現行の作業(すなわち、作業W2)と対応する作業支援情報に該当する。また、抽出した作業W2の施工記録情報には、それぞれ、過去に作業W2を行ったことがある作業者の作業IDが関連付けられている。つまり、抽出した作業W2の各施工記録情報は、過去に作業W2を行ったことがある作業者Tの作業者情報と紐付けられていることになる。
そして、中央管理装置20は、ステップS034において抽出した作業W2の施工記録情報のうち、最も熟練度の高い作業者T(換言すると、作業W2の経験回数が最も多い作業者T)の作業者情報と紐付けられた施工記録情報を選定する(S035)。より具体的に説明すると、複数の作業者Tが過去に作業W2を行っていた場合、データベース部50には、作業W2の施工記録情報が作業者T別に記憶されることになる。中央管理装置20は、作業者T別に記憶された作業W2の施工記録情報の中から、予め設定された条件を満たす作業者Tの施工記録情報を送信候補の情報として選定する。本実施形態では、作業W2の経験回数が最も多い作業者Tの施工記録情報を送信候補として選定する。
その後、中央管理装置20は、ステップS033で抽出した作業W2の標準納まり情報と、ステップS035で選定した作業W2の施工記録情報と、を比較し、どちらがより優位な情報であるかを判定する(S036)。ステップS036について詳しく説明すると、中央管理装置20は、作業W2を行う際の作業効率の観点で、標準納まり情報及び施工記録情報のうちのいずれの情報が提供すべき情報としてより適当であるかを判定する。
より具体的に説明すると、中央管理装置20は、ステップS033で抽出した標準納まり情報を解析することで、標準納まり情報が示す手順にて作業W2を行った場合の所要時間を特定する。また、中央管理装置20は、ステップS035で選定した作業W2の施工記録情報から、当該施工記録情報が示す手順にて作業W2を行った場合の所要時間を特定する。厳密に説明すると、ステップS035で選定した作業W2の施工記録情報は、最も熟練度の高い作業者Tが実際に作業W2を行った際の様子を撮影した画像情報であり、当該画像情報は、作業中において一定の時間間隔毎(例えば、10秒毎)に取得される。したがって、最も熟練度の高い作業者Tが作業W2を行っている間に取得された画像情報の数、すなわち施工記録情報の数を計数することにより、当該施工記録情報が示す手順に従って作業W2を行った場合の所要時間を算出することが可能となる。
そして、ステップS033で抽出した標準納まり情報の方がより優位であると判定した場合、中央管理装置20は、当該標準納まり情報を作業W2の作業支援情報としてMさんの作業者端末10に向けて送信する処理を実行する(S037)。他方、ステップS035で選定した施工記録情報の方がより優位であると判定した場合、中央管理装置20は、当該施工記録情報を作業W2の作業支援情報として送信する処理を実行する(S038)。
作業者端末10は、中央管理装置20から送信されてくる作業支援情報を受信すると(S039)、Mさんが装着しているヘッドマウントディスプレイ11を制御し、受信した作業支援情報をヘッドマウントディスプレイ11に表示させる(S040)。そして、ステップS040が終了した時点で作業中フローが終了する。
以上の流れにて作業中フローが実施されることで、Mさんは、作業(実施対象作業)を行っている間に、当該作業の手順や方法並びに注意点等を確認することが可能となる。なお、本実施形態では、実施対象作業に関する作業支援情報を提供するにあたり、Mさんが過去に実施対象作業と同様の作業を行った経験回数が基準値以下であるかを判定し、基準値以下であると判定した場合に限って作業支援情報を提供することとした。これにより、作業支援情報の提供の要否を、当該作業支援情報の提供先である作業者Tの熟練度に応じて判断することが可能となる。すなわち、本実施形態において、作業中フローでは、習熟度が比較的に低い作業者Tに対して、当該作業者Tが現在行っている作業に関する作業支援情報を提供する。ただし、上記の内容に限定されるものではなく、作業を行っている作業者Tに対しては、その者の熟練度の高低に関係なく作業支援情報を提供してもよい。
また、本実施形態では、実施対象作業に関する作業支援情報を提供するにあたり、当該作業に関する過去の問合せ情報等を集計し、その集計数が所定数以上である場合に限って当該作業の作業支援情報を提供することとした。これにより、実施対象作業が過去に問い合わせが多かった作業、あるいは過去に不具合や事故が頻発した作業等に該当するために作業者T(特に、習熟度が比較的に低い作業者T)に対して当該作業の手順や注意点等を指示する必要がある場合に、的確に指示を行うことが可能となる。ただし、上記の内容に限定されるものではなく、作業を行っている作業者Tに対しては、当該作業の内容や過去の問合せ情報等の数に関係なく作業支援情報を提供してもよい。
また、本実施形態では、実施対象作業に関する作業支援情報の候補として当該実施対象作業の標準納まり情報及び施工記録情報の双方を抽出し、より優位ないずれか一方の情報(厳密には、作業効率の観点でより有用な情報)のみを提供することとした。これにより、実施対象作業を行っている作業者Tにとって、当該実施対象作業を効率よく行う上でより有用となる作業支援情報を提供することが可能となる。ただし、上記の内容に限定されるものではなく、標準納まり情報及び施工記録情報の双方を作業支援情報として提供してもよい。
<<その他の実施形態>>
以上までに本発明の情報提供システム及び情報提供方法の具体例について説明してきたが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。すなわち、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
また、上記の実施形態では、中央管理装置20とデータベース部50とが、それぞれ別々のコンピュータによって構成されていることとしたが、これに限定されるものではない。中央管理装置20の機能とデータベース部50の機能とが共通のコンピュータによって実現されてもよい。
また、上記の実施形態では、状況情報を取得するためのデバイスが作業者Tによって装着された状態で利用される機器であることとしたが、これに限定されるものではない。例えば、自律走行可能なロボットや移動体(飛行体)に上記のデバイスが搭載され、作業者Tが作業を行っている間、上記のロボットや移動体が作業現場を移動しながら上記のデバイスが状況情報を取得してもよい。
1 本システム(情報提供システム)
10 作業者端末
11 ヘッドマウントディスプレイ
12 カメラ
13 マイク
20 中央管理装置(通信装置)
30 熟練者端末
40 設計者端末
50 データベース部(情報記憶部)
I 通信網
D1 工事内容情報(工事関連情報)
D2 立地環境情報
D3 施工内容情報
D4 工事関係者情報
D5 作業情報(作業支援情報)
D6 その他の情報
T 作業者

Claims (9)

  1. 建物の建設工事において作業を行う作業者を支援するための情報提供システムであって、
    情報を記憶する情報記憶部と、
    前記作業者によって利用される作業者端末と、
    該作業者端末と通信可能な通信装置と、を備え、
    前記作業者端末は、前記建設工事の状況に関する状況情報を前記通信装置に向けて送信するように構成されており、
    前記情報記憶部は、
    前記建設工事に関する前記情報として前記建物別に提供された工事関連情報と、
    前記建設工事中の前記作業に関する前記情報として該作業別に提供された作業支援情報と、を記憶しており、
    前記通信装置は、
    前記作業者端末から受信した前記状況情報と対応する前記建物の前記建設工事に関する前記工事関連情報を前記情報記憶部から読み出す処理と、
    前記情報記憶部から読み出した前記工事関連情報及び前記作業者端末から受信した前記状況情報の双方と対応する前記作業を特定する処理と、
    特定した前記作業と対応する前記作業支援情報を前記情報記憶部から抽出する処理と、
    抽出した前記作業支援情報を前記作業者端末に向けて送信する処理と、を実行するように構成されていることを特徴とする情報提供システム。
  2. 前記情報記憶部は、特定の施工部材が用いられる前記作業を含む前記建設工事に関する前記工事関連情報と、前記特定の施工部材に関する前記作業支援情報と、を記憶しており、
    前記通信装置は、前記作業を特定する処理において前記特定の施工部材が用いられる前記作業を特定したとき、前記作業と対応とする前記作業支援情報を抽出する処理では、前記特定の施工部材に関する前記作業支援情報を抽出することを特徴とする請求項1に記載の情報提供システム。
  3. 前記作業者端末は、前記建設工事の実施期間中、前記建設工事の進捗度合いを示す前記状況情報を定期的に送信し、
    前記通信装置は、前記進捗度合いを示す前記状況情報を受信したとき、前記作業を特定する処理において、前記進捗度合いを示す前記状況情報を受信した時点後に行われる前記作業を特定することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報提供システム。
  4. 前記作業者端末は、前記作業者が前記作業を行っている間、当該作業の様子を撮影した画像情報を前記状況情報として定期的に送信し、
    前記通信装置は、前記画像情報を受信すると、前記画像情報と対応する前記建設工事に関する前記工事関連情報を前記情報記憶部から読み出す処理と、前記情報記憶部から読み出した前記工事関連情報及び前記画像情報の双方と対応する前記作業を特定する処理と、特定した前記作業と対応する前記作業支援情報を前記情報記憶部から抽出する処理と、抽出した前記作業支援情報を前記作業者端末に向けて送信する処理と、を実行することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の情報提供システム。
  5. 前記情報記憶部は、前記通信装置が過去に受信した前記画像情報を前記作業別に記憶しており、
    前記通信装置は、前記作業と対応する前記作業支援情報を前記情報記憶部から抽出する処理において、前記通信装置が過去に受信した前記画像情報のうち、前記作業と対応し、かつ、予め設定された条件を満たす前記画像情報を抽出することを特徴とする請求項4に記載の情報提供システム。
  6. 前記情報記憶部は、前記作業者に関する作業者情報を記憶しており、
    該作業者情報は、前記作業の経験回数を示す前記情報であり、前記情報記憶部において前記画像情報と関連付けられた状態で記憶されており、
    前記通信装置は、前記作業と対応する前記作業支援情報を前記情報記憶部から抽出する処理において、前記通信装置が過去に受信した前記画像情報のうち、前記作業と対応し、かつ、前記作業の経験回数が前記条件を満たす前記作業者の前記作業者情報と関連付けられた前記画像情報を抽出することを特徴とする請求項5に記載の情報提供システム。
  7. 前記情報記憶部は、前記作業の問題に関する問題情報を前記作業別に記憶しており、
    前記通信装置は、前記作業を特定する処理において、前記情報記憶部に前記問題情報が所定数以上記憶されている前記作業を特定したときに、特定した前記作業と対応する前記作業支援情報を前記情報記憶部から抽出する処理と、抽出した前記作業支援情報を前記作業者端末に向けて送信する処理と、を実行することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の情報提供システム。
  8. 前記作業者端末は、前記作業者が装着可能なデバイスに接続され、該デバイスから前記状況情報を取得し、取得した前記状況情報を前記通信装置に向けて送信することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の情報提供システム。
  9. 情報を記憶する情報記憶部と、建物の建設工事において作業を行う作業者によって利用される作業者端末と、該作業者端末と通信可能な通信装置とによって作業者を支援するための情報提供方法であって、
    前記作業者端末が、前記建設工事の状況に関する状況情報を前記通信装置に向けて送信し、
    前記情報記憶部が、
    前記建設工事に関する情報として前記建物別に提供された工事関連情報と、
    前記建設工事中の前記作業に関する情報として該作業別に提供された作業支援情報と、を記憶し、
    前記通信装置が、
    前記作業者端末から受信した前記状況情報と対応する前記建物の前記建設工事に関する前記工事関連情報を前記情報記憶部から読み出す処理と、
    前記情報記憶部から読み出した前記工事関連情報及び前記作業者端末から受信した前記状況情報の双方と対応する前記作業を特定する処理と、
    特定した前記作業と対応する前記作業支援情報を前記情報記憶部から抽出する処理と、
    抽出した前記作業支援情報を前記作業者端末に向けて送信する処理と、を実行することを特徴とする情報提供方法。
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