JP2019067050A - 作業支援システム - Google Patents

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Abstract

【課題】作業者の技量に応じて、的確に作業者を支援できる作業支援システムを提供する。【解決手段】作業支援システムが、設備機器(エレベーター1)の設置場所にて実施される機器設備の保全に係る作業を支援するシステムであって、作業を実施する作業者の経歴情報に基づいて、作業者の熟練度を判定する熟練度判定手段(7)と、熟練度判定手段によって判定される熟練度に応じて、作業の完了時に、設備機器の設置場所から離れた個所(拠点パソコン17)へ、作業支援を要請する作業支援指示を発信する通報手段(遠方支援者通報手段13)とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、設備機器の保全作業が的確に行われるように作業者を支援する作業支援システムに関する。
エレベーター等の設備機器は、適切な動作状態や使用状態を維持するために、設備毎に設定される保守点検計画に従って、様々な保守点検が実行される。保守点検作業の際には、種々の作業項目があるため、作業者は、これらの作業項目を漏れなく、的確に実行することが要求される。
このような保守点検作業が的確に実行されるように、作業者を支援する従来技術として、特許文献1に記載される技術が知られている。本従来技術においては、設備管理システムが、点検項目が漏れなく実行されたときに要すると推定される推定作業時間をあらかじめ記憶し、また実際に作業に要した実作業時間を計測して、推定作業時間と実作業時間を比較することにより点検漏れの有無を判定する。具体的には、推定作業時間に対する実作業時間の割合が予め設定した閾値未満であれば、点検漏れがあると判定される。
特開2016−21121号公報
上述の従来技術では、作業漏れが無ければ推定作業時間程度の時間で作業を行うことができる技量レベルの技術者には有効であるが、経験の浅い若手技術者や作業に不慣れな技術者などを的確に支援することが難しい。
そこで、本発明は、作業者の技量に応じて、的確に作業者を支援できる作業支援システムを提供する。
上記課題を解決するために、本発明による作業支援システムは、設備機器の設置場所にて実施される機器設備の保全に係る作業を支援するシステムであって、作業を実施する作業者の経歴情報に基づいて、作業者の熟練度を判定する熟練度判定手段と、熟練度判定手段によって判定される熟練度に応じて、作業の完了時に、設備機器の設置場所から離れた個所へ、作業支援を要請する作業支援指示を発信する通報手段と、を備える。
本発明によれば、作業者の技量に応じて、的確な作業支援をおこなうことができる。
一実施形態である作業支援システムの全体構成を示す。 実施形態における作業支援処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態である作業支援システムの全体構成を示す。なお、本作業支援システムは、故障対応時の作業漏れを監視するなど、エレベーターの保全に係る保守点検作業を行う作業者を支援する。
図1に示すように、本実施形態の作業支援システムは、エレベーター1の運行状況を監視し、故障発生時に管制センター18に通報する機能を備えるエレベーター監視装置2と、現地作業者である技術者が携帯しエレベーター1の故障状態を確認し、故障状態解除指令を発行可能な携帯端末15と、技術者に装着され作業状況の映像・音声を遠隔で送信可能なウェアラブル端末16と、ウェアラブル端末16からの映像・音声を遠隔地にて確認可能な拠点パソコン17(パーソナルコンピュータ)とを備える。なお、拠点パソコン17は、エレベーター1の設置場所から地理的に離れた個所、例えば、現地作業者が所属する拠点に設けられる。
エレベーター1は、一般的なものであり、主ロープで互いに連結される乗りかごおよび釣り合い錘、これらを駆動する巻上機、巻上機を駆動するなど運行制御を行うエレベーター制御装置などを備え、乗客を指定の階に輸送する。
ウェアラブル端末16は、映像を取得するカメラおよび音声を取得するマイクを備えるとともに、エレベーター監視装置2や携帯端末15および拠点パソコン17など外部装置との通信機能を備える。なお、ウェアラブル端末16としては、作業帽やヘルメットとともに頭部に装着する型、名札型、メガネ型など、種々の型のものを適用できる。ウェアラブル端末16は、携帯端末15と無線通信し、携帯端末15を介して拠点パソコン17と通信しても良い。
エレベーター監視装置2は、エレベーター1の設置場所に設けられ、エレベーター制御装置からエレベーター1の運行状況を示す情報を取得する。エレベーター監視装置2は、コンピュータシステムによって構成され、予め備えるプログラムを実行することにより、図1中に示す以下の各手段として機能する。
エレベーター故障検出手段3は、エレベーター1が故障したことを検知する。
エレベーター故障情報通報手段4は、エレベーター1の故障を検出したことを管制センター18に通報する。なお、本実施形態において、管制センター18は、エレベーター1の設置場所とは地理的に離れた場所に設置される。
現地技術者特定手段5は、エレベーター1が設置される現地にて故障対応している技術者を携帯端末15の情報から特定する。
経歴情報格納手段6は、特定した技術者の経験年数や過去の故障対応経験などの経歴情報を保持する。
熟練度判定手段7は、エレベーター1の故障情報と技術者の経歴情報から現地技術者の熟練度を判定する。
ウェアラブル端末装着指示手段8は、経験が浅いと判定した技術者にウェアラブル端末16の装着を指示する。
標準作業時間記録手段9は、エレベーター1の故障対応時に実施する作業の標準的な作業時間を記録する。
現地作業時間記録手段10は、実際に現地の技術者が実施した作業時間を記録する。
作業時間比較手段11は、標準作業時間と現地作業時間を比較し、比較結果に基づき、作業漏れ等がないかを判定する。
故障状態解除指令発行・保留手段12は、技術者が携帯端末15を介して要求するエレベーター故障状態解除指令を、エレベーター1に発行したり、所定の条件が成立するまで保留したりする。
遠方支援者通報手段13は、ウェアラブル端末16にてカメラ画像や音声として取得された技術者の作業内容を、拠点パソコン17にて確認するように、作業支援者、例えば、拠点に駐在する技術者に通報する。この時、遠方支援者通報手段13は、作業支援を要請する作業支援指示信号を、拠点パソコン17など拠点に設けられる端末あるいは作業支援者が携帯する端末に送信する。
作業許可情報取得手段14は、拠点パソコン17にて作業内容確認した遠方作業者が、現地技術者の作業内容を許可したか否かについての情報を、携帯端末15またはウェアラブル端末16を介して取得する。
表1は、経歴情報格納手段6に格納されている、技術者の経歴情報の一例を示す。
Figure 2019067050
表1に示すように、経歴情報は、技術者毎に付与される各技術者固有の「技術者No.」(技術者識別番号)と、「技術者No.」が付与される技術者の保全業務(保守点検業務)の「経験年数」と、過去にどのようなエレベーターの故障要因に対応してきたかを時系列に記録する「故障対応履歴」を含む。表1の例の故障対応履歴においては、時間的に直近で対応した故障要因、直近の1回前に対応した故障要因など、直近の対応からさかのぼって過去に対応した故障要因が記録される。このように、経歴情報格納手段6には、技術者を識別する技術者No.に対応づけて、技術者の経験年数および故障対応履歴が格納される。
経歴情報格納手段6に格納する経歴情報は、管制センター18あるいは拠点パソコン17からエレベーター監視装置2に更新データを送信することにより、情報内容が更新される。
なお、経歴情報格納手段6を管制センター18または拠点パソコン17に設けて、保守点検作業が実施される時に、エレベーター監視装置2が管制センター18または拠点パソコン17から経歴情報を取得するようにしても良い。
表2は、標準作業時間記録手段9と現地作業時間記録手段10にそれぞれ格納される、標準作業時間情報と現地作業時間情報の一例を示す。
Figure 2019067050
表2に示すように、標準作業時間情報および現地作業時間情報は、故障要因毎に付与される各故障要因固有の「故障要因No.」(故障要因識別番号)に対応づけられて、それぞれ、標準作業時間記録手段9と現地作業時間記録手段10に格納される。
標準作業時間は、作業項目を漏れなく円滑に実施した場合に要する作業時間が予め設定される。例えば、標準的な技量を有する技術者が作業を行う場合における平均的な作業時間が設定される。
現地作業時間は、現地作業時間記録手段10が、作業開始時および作業完了時における携帯端末15の操作に応じて、作業開始時から作業完了時までの時間をカウントすることによって計測される。なお、携帯端末15が計測する現地作業時間を、現地作業時間記録手段10が携帯端末15から取り込むようにしても良い。
次に、本実施形態の動作について説明する。
図2は、本実施形態における作業支援システムにおける作業支援処理を示すフローチャートである。なお、適宜、図1も参照しながら説明する。
まず、エレベーター監視装置2は、エレベーター1が備えるエレベーター制御装置から取得される運転情報に基づいてエレベーター1の運行状況を監視している。監視中、エレベーター故障検出手段3(図1参照(以下の各手段も同様))は、エレベーター1に故障が発生しているか否かを判定する(ステップS1)。故障が発生していると判定される場合(ステップS1でYes)、ステップS2に進み、故障が発生していないと判定される場合(ステップS1でNo)、作業支援処理は終了する。なお、作業支援処理が終了しても、エレベーター監視装置2は、エレベーター1の運行状況の監視を続ける。
ステップS2において、エレベーター故障情報通報手段4は、管制センター18(図1)に、故障が発生した旨を通知する。ステップS2の次に、処理はステップS3に進む。
ステップS3において、故障通知を受信した管制センター18は、故障現場への出動指示を、故障現場を管轄する拠点を介して、もしくは直接、技術者に発信する。出動指示(故障通知によって通知される故障現場や故障要因に関する概略情報の伝達を含む)は、技術者の携帯端末15へメールを発信したり、管制センター18のセンター員が電話連絡したりすることによって、発信される。なお、メールにより出動指示を発信する場合、メールを自動発信しても良い。ステップS3の次に、処理はステップS4に進む。
ステップS4において、出動指示を受けた技術者は、現地に向かい、到着次第、エレベーター1の故障対応作業を開始する。ステップS4の次に、処理はステップS5に進む。
ステップS5において、技術者は、携帯端末15をエレベーター監視装置2に接続し、作業開始時に、携帯端末を操作することによって、エレベーター故障検出手段3からエレベーター1の故障情報を取得する。技術者は、取得される故障情報によりエレベーター1の故障要因を的確に把握し、故障要因に応じた作業を実施することができる。ステップS5の次に、処理はステップS6に進む。
ステップS6において、現地技術者特定手段5は、エレベーター監視装置2に接続された携帯端末15から、故障に対応する技術者の携帯端末15に登録された技術者No.(表1)を取得する。さらに、同ステップS6において、エレベーター監視装置2は、経歴情報格納手段6を参照して、携帯端末15から取得される技術者No.に対応する経歴情報を確認する。なお、本確認は、熟練度判定手段7あるいはエレベーター監視装置2における図示されない制御部によってなされる。なお、制御部は、確認した経歴情報を熟練度判定手段7に与える。ステップS6の次に、処理はステップS7に進む。
ステップS7において、熟練度判定手段7は、ステップS6で確認された経歴情報に基づいて、技術者の熟練度、すなわち経験が浅いかを判定する。充分な経験があり、経験は浅くないと判定される場合(ステップS7でNo)、作業支援処理は終了する。この場合、技術者は、作業支援システムから作業支援を受けることなく、故障対応作業を実行する。また、経験が浅いと判定される場合(ステップS7でYes)、処理はステップS8へ進む。
ここで、技術者の熟練度は、経歴情報(表1)に含まれる経験年数や故障対応履歴に基づいて判定される。例えば、経験年数が5年以下であり、かつ、故障対応履歴に今回と同じ故障要因の履歴がない場合に、経験が浅いと判定される。なお、技術者の技術レベル(故障要因ごとでも可)を数値化して表し、この数値を経歴情報として熟練度判定に用いても良い。
次に、ステップS8において、ウェアラブル端末装着指示手段8は、経験が浅いと判定された技術者に対してウェアラブル端末16の装着指示を出す。装着指示としては、携帯端末15の画面にメッセージが画像表示されたり、携帯端末15から音声が発せられたりする。ステップS8の次に、処理はステップS9に進む。
ステップS9において、ウェアラブル端末16を装着した技術者は、携帯端末15で読出した故障要因(ステップS5参照)に応じて作業を開始するとともに、現地作業時間記録手段は、現地作業時間の測定を開始する。ステップS9の次に、処理はステップS10に進む。
ここで、ウェアラブル端末16は、技術者が故障対応作業中の映像や音声を取得し、拠点パソコン17に送信する。拠点パソコン17は、送信された映像や音声を、ディスプレイなどの画像表示装置やスピーカーなどの音声表示装置によって表示すると共に、記録装置に記録する。これにより、拠点に駐在する技術支援者が、現地の作業内容を確認することができる。
次に、ステップS10において、携帯端末15に指示された故障対応作業を完了した技術者が、エレベーター1の故障状態すなわち保守・点検モードを解除するために、携帯端末15を操作すると、故障状態解除指令発行・保留手段12は故障状態解除指令を発行する。ステップS10の次に、処理はステップS11に進む。
ステップS11において、故障状態解除指令発行・保留手段12は、発行した故障状態解除指令をエレベーター1におけるエレベーター制御装置に送信するのを一旦保留する。ステップS11の次に、処理はステップS12に進む。
ステップS12において、作業時間比較手段11は、現地作業時間記録手段によって計測され記録された現地技術者の故障対応作業時間(ステップS9からステップS10までの時間)と、標準作業時間記録手段9に予め記録された当該作業を標準的な技量を有する技術者が通常通りに作業した場合に要する標準作業時間とを比較し、著しく差異があるかを判定する。
ここで、標準作業時間に対して現地作業時間が所定量短い場合、および所定量長い場合、著しく差異があると判定される。例えば、標準作業時間に対する現地作業時間の比率(現地作業時間/標準作業時間)を算出し、現地作業時間が20%以上短い場合および20%以上長い場合に、作業に漏れや不備がある可能性が高いと推定されるので、著しい差異があると判定する。表2においては、「故障要因A」について、標準作業時間50分に対して現地作業時間45分であり、差異は20%以内のため、著しい差異はないと判定される。また、「故障要因B」について、標準作業時間40分に対して現地作業時間80分であり、差異は20%以上のため、著しい差異があると判定される。
なお、故障要因によっては、故障部位のある場所(例えば、ピット)と、他の場所(例えば、機械室など)との間の移動を要する場合があり、この場合、移動に要する時間も含めて現地作業時間が計測される。このような故障要因に対しては、計測された現地作業時間の所定の割合(例えば、80%)と標準作業時間を比較する。これにより、技術者の技量に関わる正味の故障対応作業時間について標準作業時間との差異が判定されるので、作業の漏れや不備の推定精度が向上する。なお、移動時間も含めて、予め標準作業時間を設定しても良い。この場合、計測された現地作業時間がそのまま判定に用いられる。
ステップS12において、著しい差異がないと判定される場合(ステップS12でNo)、後述するステップS18に進み、著しい差異があると判定される場合(ステップS12でYes)、処理は次にステップS13に進む。
ステップS13において、遠方支援者通報手段13は、ステップS12における判定結果を受け、拠点による支援、すなわち実施された故障対応作業の状態を拠点における作業支援者(図中では「遠方支援者」と記す)が確認することを要すると判断し、ウェアラブル端末16もしくは携帯端末15を経由して拠点パソコン17に作業支援者への確認指示、すなわち支援要請信号を送信する。確認指示は、メールによるメッセージ送信でも良いし、拠点パソコン17に接続される回転灯や点滅灯の作動指令でも良い。ステップS13の次に、処理はステップS14に進む。
ステップS14において、通報をうけた拠点の作業支援者は、拠点パソコン17によって、ウェアラブル端末16で取得した画像および音声を確認する。ステップS14の次に、処理はステップS15に進む。
ステップS15において、作業支援者は、確認した画像および音声に基づいて、現地の技術者の作業内容に問題が無いかを判定する。問題があると判定すると(ステップS15でNo)、ステップS16に進み、作業支援者は、現地の技術者に対し、作業漏れ箇所の実行や作業不備への対応を拠点パソコン17から携帯端末15へのメール送信もしくは電話連絡により指示し、漏れや不備への現地技術者の対応作業が完了次第、ステップS14に戻って、再度、作業内容を確認する。また、問題が無いと判定すると(ステップS15でYes)、処理は、ステップS17へ進む。
なお、遠方支援者通報手段13は、上述のステップS13において、現地作業時間記録手段によって計測され記録された現地作業時間(作業開始(ステップS9)〜作業完了(ステップS10)を拠点パソコン17に通知しても良い。この場合、拠点の作業支援者は、現地作業時間の過小あるいは過大の程度を考慮しながら、画像および音声を確認できるので、作業漏れや作業不備を効率的に見つけることができる。
次に、ステップS17において、拠点の技術者の操作により拠点パソコン17は、作業許可を発行し、ウェアラブル端末16経由でエレベーター監視装置2に許可信号を送信する。ステップS17の次に、処理はステップS18に進む。
上述のステップS12で現地作業時間が標準作業時間と著しい差異が無いと判定された場合、並びにステップS17実行後、ステップS18において、作業許可情報取得手段14は、作業許可信号を受信すると、ステップS11にて保留していた故障状態解除指令をエレベーター1のエレベーター制御装置に発行する。ステップS18の次に、処理はステップS19に進む。
ステップS19において、エレベーター1のエレベーター制御装置が故障状態解除指令を受信すると、エレベーター1は故障状態から通常の運転状態へ復旧し、作業支援処理は終了する。
本実施形態の作業支援システムによれば、現地技術者の熟練度を自動的に判定し、判定結果に応じて、作業完了時に、拠点のようにエレベーターの設置場所から離れた個所に支援要請を発信するので、作業者の技量に応じて、的確に作業者を支援できる。特に、経験が浅い技術者や作業に不慣れな技術者に対しては、作業漏れや作業の不備を防止できるように適切な作業支援を行うことができる。
なお、作業支援者は、現地技術者の作業完了時に作業支援をするので、複数の作業項目相互の作業状態や作業の流れも含めて作業内容を確認するので、作業漏れや作業不備を的確に把握することができる。また、作業支援の負担を軽減することもできる。
また、本実施形態では、上述の故障解除指令発行・保留手段(図1)を備えることにより、作業完了時点で作業漏れや作業不備があっても、これらが解消された故障対応済の状態で、確実にエレベーターを復旧できる。
また、本実施形態では、熟練度判定手段7の判定結果および作業時間比較手段11の比較結果に応じて支援要請が発信されるので、作業支援を要する技量の技術者であることを高精度に判断して、的確に支援要請を発信できる。
また、本実施形態では、経歴情報が経験年数と故障称対応履歴を含むので(表1参照)、現地で対応する故障要因に対応するための熟練度を高精度に判定できる。
本実施形態では、現地における作業内容情報(カメラ画像、音声)がウェアラブル端末16を用いて取得されるが、これに限らず、故障対応作業場所に設置するカメラやマイクを用いても良い。この場合、図2のステップS8は、ウェアラブル端末の装着指示に替えて、カメラやマイクの設置指示となる。なお、作業者が装着するウェアラブル端末をもちいることにより、現地における作業内容情報を的確に取得することができる。
また、拠点における作業支援者が作業内容情報を確認する時に、現在取得されている画像や音声を拠点へ送信しても良い。
また、図2におけるステップS12は実行せずに、作業時間の大小にかかわらず、塾零度に応じて支援要請を発信しても良い。
なお、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、前述した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置き換えをすることが可能である。
例えば、上記の作業支援システムは、エスカレーターや動く歩道のようなエレベーター伊以外の昇降機や、昇降機以外の設備機器、例えば空調装置などにも適用できる。
1 エレベーター
2 エレベーター監視装置
3 エレベーター故障検出手段
4 エレベーター故障情報通報手段
5 現地技術者特定手段
6 経歴情報格納手段
7 熟練度判定手段
8 ウェアラブル端末装着指示手段
9 標準作業時間記録手段
10 現地作業時間記録手段
11 作業時間比較手段
12 故障状態解除指令発行・保留手段
13 遠方支援者通報手段
14 作業許可情報取得手段
15 携帯端末
16 ウェアラブル端末
17 拠点パソコン
18 管制センター

Claims (7)

  1. 設備機器の設置場所にて実施される前記設備機器の保全に係る作業を支援する作業支援システムであって、
    前記作業を実施する作業者の経歴情報に基づいて、前記作業者の熟練度を判定する熟練度判定手段と、
    前記熟練度判定手段によって判定される前記熟練度に応じて、前記作業の完了時に、前記設備機器の前記設置場所から離れた個所へ、作業支援を要請する作業支援指示を発信する通報手段と、
    を備えることを特徴とする作業支援システム。
  2. 請求項1に記載される作業支援システムであって、さらに、
    前記作業の前記完了時に、前記設備機器の保守・点検モードを解除する解除指令を保留し、前記離れた個所からの許可信号を受信したら、前記解除指令を前記設備機器へ送信する解除指令発行・保留手段を備えることを特徴とする作業支援システム。
  3. 請求項1に記載される作業支援システムであって、
    前記設備機器の前記設置場所において取得される、前記作業者の作業内容情報に基づいて、前記作業支援が実施されることを特徴とする作業支援システム。
  4. 請求項1または請求項2に記載される作業支援システムであって、さらに、
    前記作業者の作業時間と、予め設定される標準作業時間とを比較する作業時間比較手段を備え、
    前記通報手段は、前記作業時間比較手段による比較結果に応じて、前記作業支援指示を発信することを特徴とする作業支援システム。
  5. 請求項3に記載される作業支援システムであって、
    前記作業内容情報は、前記設備機器の前記設置場所で取得される画像情報または音声情報であることを特徴とする作業支援システム。
  6. 請求項5に記載される作業支援システムであって、
    前記作業内容情報は、前記作業者が装着するウェアラブル端末によって取得されることを特徴とする作業支援システム。
  7. 請求項1に記載される作業支援システムであって、
    前記作業は故障対応作業であり、
    前記経歴情報は、前記作業者の経験年数および前記作業者が過去に対応した故障要因を記録する故障対応履歴を含むことを特徴とする作業支援システム。
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