JP2021172498A - エレベーター保全作業支援方法及びエレベーター保全作業支援システム - Google Patents

エレベーター保全作業支援方法及びエレベーター保全作業支援システム Download PDF

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Abstract

【課題】エレベーターの点検項目の中で特に注意する点検項目を重点表示することにより、重要度が高い点検項目の点検漏れを確実に防止できるようにする。【解決手段】エレベーターに対する複数の点検項目を記録するとともに、エレベーターで発生した過去の故障情報を記録する。そして、点検項目と故障情報から必要な計測項目を決定し、決定した計測項目に対して点検作業時に計測処理を実施する。計測した項目の中で、過去の故障情報に関連する項目があった場合には、それを着色などで重点表示させ、決定した計測項目の中に計測未完の項目が存在する場合には点検漏れがあった判定し、重点表示したものについては再計測を行わせる。【選択図】図1

Description

本発明は、エレベーター保全作業支援方法及びエレベーター保全作業支援システムに関する。
ビルに設置されるエレベーターでは、予め設定された点検箇所について、定期的に作業者による点検作業が行われている。そして、エレベーター管理を行う事業者は、エレベーターに異常が発生しないように、事前にエレベーターの異常対策を行うことによって、エレベーターが安定して動作するように保全している。
このエレベーターの点検作業では、エレベーターの設置環境や用途などにより毎回実施すべき作業が異なる。すなわち、作業者は、エレベーターの号機毎に、毎回計画される点検項目の中から今回の点検項目を携帯端末に格納し、携帯端末に格納された点検項目に従って点検作業を行う。そして、作業者は、各作業場所において、携帯端末に点検結果を入力しながら点検作業を進めるようにする。
特許文献1には、点検項目の実施漏れを防止し、エレベーターの品質を保つことができるエレベーター点検項目実施漏れ防止装置が記載されている。
特許文献1に記載の装置は、各点検項目に対する各点検結果を入力する携帯端末を設けて、携帯端末において、各点検項目と点検結果を比較して、点検結果が入力されていない点検項目がある場合に、実施漏れがあると判定する。
すなわち、特許文献1に記載される装置は、エレベーターの点検実施漏れを検出する装置であるが、各顧客ビルに設置されるエレベーターは、エレベーターを一元管理する管理センターと接続されている。そして、管理センターは、全顧客のエレベーターの点検項目を管理センター内で管理し、保存している。
作業者は、特定の顧客エレベーターを訪問する前に、管理センター内で管理され保存されている全顧客エレベーターの点検項目の中から、訪問する顧客エレベーターに対する当月の点検項目を作業者の携帯端末にダウンロードする。
このように、エレベーターの点検項目実施漏れ防止用に従来から提案されている技術は、エレベーターの点検計画を管理センターより事前にダウンロードしておき、点検作業開始から終了までの間に、点検項目の実施漏れがないかをチェックする技術である。実施漏れがあった場合には作業者の携帯端末に音声または映像によりアラートが出力される。
特開2004−299902号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載のエレベーター点検項目実施漏れ防止装置では、各点検項目の重要度に応じた、作業者に対する作業指示は行われていない。つまり、特許文献1に記載の技術では、作業者は点検の重要度に関係なく定期的な点検を行うだけであり、点検項目の重要度について意識する必要はなかった。
本発明は、上記問題に鑑み、管理センターから作業者に対して指示される通常の点検項目以外に、重要な点検項目を重点表示することにより、特に重要度が高い点検項目の点検漏れを確実に防止することを目的とする。
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。
本願は、上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、本発明は、管理センターに設けられた管理サーバーと、作業者の携帯端末と、エレベーター制御装置とをネットワークを介して接続した、作業者によるエレベーターの点検処理を支援するエレベーター保全作業支援方法であって、以下(a)〜(g)に示すステップを含む。
(a)管理サーバーから送信される、エレベーターに対する複数の点検項目を点検項目記録部が記録するステップ、
(b)管理サーバーから送信される、エレベーターで発生した過去の故障情報を故障情報記録部が記録するステップ、
(c)点検項目と故障情報の中から作業者が点検する計測項目を計測項目決定部が決定するステップ、
(d)決定された計測項目に対して点検作業時に点検時計測部が計測処理を行うステップ、
(e)計測処理において、計測未完の項目が存在する場合に、点検漏れ判定部が点検漏れと判定するステップ、
(f)計測処理において、計測する項目の中に過去の故障情報に関連する項目がある場合には、重点項目表示部が、それらの項目を重点項目として他の項目と異なる表示を行うステップ、
(g)計測処理においいて計測された計測値、判定された点検漏れ有無、及び表示された過去の故障情報の重点表示を含む保全履歴情報を保全履歴情報格納部が格納するステップ。
また、本発明のエレベーター保全作業支援システムは、管理サーバーと、作業者の携帯端末と、エレベーター制御装置をネットワークで接続したエレベーターの点検処理を支援するエレベーター保全作業支援システムであって、
管理サーバーから送信される、エレベーターに対する複数の点検項目を記録する点検項目記録部と、
管理サーバーから送信される、エレベーターで発生した過去の故障情報を記録する故障情報記録部と、
点検項目と故障情報から必要な計測項目を決定する計測項目決定部と、
計測項目に対して点検作業時に計測処理を実施する点検時計測部と、
この計測処理において、計測未完の項目が存在する場合に点検漏れと判定する点検漏れ判定部と、
この計測処理において、計測する項目の中に過去の故障情報に関連する項目がある場合には、それらの項目を重点表示する重点項目表示する重点項目表示部と、
点検時計測部が計測した計測値、点検漏れ判定部が判定した点検漏れの有無、及び重点項目表示部に表示された過去の故障情報の重点表示を含む保全履歴情報を格納する保全履歴情報格納部と、を備える。
本発明によれば、作業者によるエレベーターの点検作業において、計画された点検項目の実施漏れを防止できるだけでなく、重要度が高い点検項目の点検漏れを確実に防止することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明における実施形態例であるエレベーター保全作業支援システムの全体構成を示すブロック図である。 本発明における実施形態例に用いられるエレベーター制御装置に格納されるデータテーブル構造の例である。 本発明における実施形態例のエレベーター保全作業支援システムに用いられる管理サーバー、お客様閲覧用データサーバー、作業者の携帯端末、及びエレベーター制御装置に共通のハードウェア構成を示す図である。 本発明における実施形態例に用いられるエレベーター制御装置における点検作業の処理を示すフローチャートである。 携帯端末における作業者による点検結果をお客様単位で表示した表示例であり、かつお客様のスマートフォン等の情報端末装置に表示される点検結果を示す表示例である。
以下、本発明の一実施形態例(以下、「本例」ということもある)であるエレベーター保全作業支援方法及びエレベーター保全作業支援システムの詳細を図1〜図5を参照して説明する。
図1は、本例のエレベーター保全作業支援システムの全体構成を示す機能ブロック図である。図1に示すように、本例のエレベーター保全作業支援システムでは、エレベーター制御装置8に、エレベーター号機のかご1と、エレベーター乗り場6の乗場呼び釦7と、作業者が保有する携帯端末9と、管理センター10が接続されている。
管理センター10には、すべてのお客様(エレベーターオーナー)が保有するエレベーターの運行制御と保全を管理する管理サーバー11と、お客様に対して点検結果情報を知らせるためのお客様閲覧用データサーバー12が設けられている。
図1には示されていないが、かご1は不図示の昇降路内を昇降する。昇降路の上方には機械室が設けられており、機械室には、かご1を一端に連結し釣合錘を他端に連結した主ロープを巻き上げる巻上機が設けられている。また、機械室には、かご1が昇降路内で停止している時に動かないように制動するためのブレーキと、エレベーターの各種制御と作業者によるエレベーターの通常の点検作業を監視する機能を持つエレベーター制御装置8が設けられている。
また、図1に示すように、かご1には、出入口を開閉するかごドア2と、かごドア2を開閉するドア開閉装置3と、かご内表示器4と、かご内行先階呼び釦5が設けられている。かご内表示器4には、エレベーターの現在位置や走行方向などの各種情報が表示される。また、かご内行先階呼び釦5は、かご1に乗車した利用者が各階への呼びを登録するための呼び釦である。
また、複数あるそれぞれの階には、エレベーターの乗場6が設けられており、各乗場6にはかご1を呼び寄せるための乗場呼び釦7が設けられている。
エレベーター制御装置8には、管理センター10に設けられている管理サーバー11、あるいはかご内行先階呼び釦5及び乗場呼び釦7からエレベーターを制御するに必要な各種信号が入力され、エレベーター制御装置8は、これらの入力信号に基づいてエレベーターの運行制御を行う。また、これらの入力信号により、エレベーターに備えられた各機器の動作回数や時間などが計測される。
[エレベーター制御装置8]
図1に示すように、エレベーター制御装置8は、点検項目記録部8a、故障情報記録部8b、計測項目決定部8c、点検開始・終了判定部8d、点検時計測部8e、点検漏れ判定部8fと、重点項目表示部8g、重点項目判定部8h、保全履歴情報格納部8i、表示情報生成・制御部8j及び点検漏れ警告部8kを備える。
点検項目記録部8aには、管理サーバー11より受信した、エレベーター制御装置8が制御する当該エレベーターに関する複数の点検項目が記録される。また、故障情報記録部8bには、同じく管理サーバー11より受信した当該エレベーターで過去に発生した機器故障、取り扱い不良等を含む故障情報が記録される。
計測項目決定部8cは、点検項目記録部8aに記録された点検項目と、故障情報記録部8bに記録された故障情報から当該エレベーターの点検に必要な計測項目を決定する。なお、計測項目は点検項目の中から選ばれるので、計測項目決定部8cで決定される計測項目の数は、点検項目記録部8aに記録された点検項目の数と同じか、もしくはそれより少ない数になる。
点検開始・終了判定部8dは、作業者が点検作業を開始したことまたは終了したことを判定する。点検開始は、作業者が点検を開始したことを、携帯端末9を通してエレベーター制御装置8に送信したことをもって判定される。また、点検終了は、作業者が予定していたすべての点検を終了したことを、携帯端末9を通してエレベーター制御装置8に送信したことをもって判定される。
点検時計測部8eは、計測項目決定部8cで決定された計測項目が、作業者による点検の中で計測されたかどうかを常時監視している。但し、作業者は、計測項目決定部8cで決定された計測項目については、予め知らされていない。作業者は、点検日当日に点検することになった当該エレベーターに対して、予め定められている通常の点検作業を実施する。
エレベーター制御装置8の点検時計測部8eは、作業者による点検開始から点検終了までの点検作業を自動的に監視し、作業者による点検結果を保全履歴情報格納部8iに格納する。そして、点検漏れ判定部8fは、計測項目決定部8cで決定された計測項目が、作業者により点検されたかどうか、すなわち点検漏れがないかどうかを判定する。
なお、作業者による点検は、計測項目決定部8cで決定された計測項目の他にも多々あり、その中には、例えばエレベーターかご内の蛍光灯のチェックやエレベーターの清掃なども含まれる。そして、点検漏れ判定部8fは、計測項目決定部8cで決定した計測項目の中に、作業者による点検が行われなかった項目があった場合には、点検漏れの項目について作業者に再計測させるか、または点検漏れがある旨を告知する。
すなわち、点検漏れ判定部8fは、作業者からの点検完了報告の中に、計測未完の項目が存在する場合には、「点検漏れ有り」と判定する。
また、重点項目表示部8gは、計測項目決定部8cで決定された計測項目の中に、故障情報記録部8bに記録された過去の故障情報に関連する計測項目がある場合には、この計測項目を表示画面上で着色する。すなわち、過去の故障情報に関係する点検項目に関しては、作業者に漏れなく点検させる必要があるから、重点項目以外の他の計測項目とは異なる表示を行うようにする。なお、重点項目を着色表示するのはあくまでも一例であり、重点項目であることが分かれば、着色以外の他の表示方法を用いてもよい。
重点項目判定部8hは、点検漏れ判定部8fで判定した点検漏れの項目の中に、重点項目表示部8gで着色された計測項目があるか否かを判定する。
保全履歴情報格納部8iには、作業者の点検結果から点検時計測部8eが計測した計測値、点検漏れ判定部8fが判定した点検漏れの有無、及び重点項目表示部8gで重点表示された過去の故障情報など(例えば、故障機器がある階床や故障要因など)が格納される。
表示情報生成・制御部8jは、保全履歴情報格納部8iに格納された保全履歴情報に基づいてバーコードシンボルを生成し、かご内表示器4に表示する。ここで、表示情報生成・制御部8jにより生成されるバーコードシンボルは、例えばQRコード(登録商標)等の二次元バーコードである。
点検漏れ警告部8kは、エレベーター制御装置8の計測項目決定部8cで決定した計測項目の中で、作業者の点検漏れがあった場合に、作業者に対して点検漏れがある旨の警告を行う。なお、後述するように、本例のシステムでは、点検漏れ判定部8fが判定した未計測項目が重点項目である場合には、点検時計測部8eは、作業者の携帯端末9に対して再計測を指示する。
一方、点検漏れ判定部8fが判定した未計測項目が重点項目ではない場合には、点検漏れ警告部8kは、作業者の携帯端末9に未計測項目がある旨の警告を送り、再計測が必要か否かを作業者に判断させる。
[作業者の携帯端末9]
作業者の携帯端末9は、エレベーター保全作業を実施する作業者が携帯しているコンピュータ装置であり、図3で後述するハードウェア構成を備える。例えば、携帯端末9は、スマートフォン、ノートパソコンまたはタブレット端末等のコンピュータ装置であり、通信機能及びカメラ機能を有する。作業者は、この携帯端末9を用いて点検作業の結果を報告書として編集し、エレベーター制御装置8に送信する他、不図示のプリンターに出力する。
[管理サーバー11]
管理センター10の管理サーバー11は、不図示の一般公衆回線を介して複数のエレベーター制御装置8と接続されている。そして、管理サーバー11は、点検項目記録部11a及び故障情報記録部11bを含む記録装置を備える。点検項目記録部11aには、管理センター10で管理する全エレベーターに関する点検項目が個別に記録されている。同様に、故障情報記録部11bには、管理センター10で管理する全エレベーターに関して、過去に発生した故障情報、例えば、故障機器がある階床や故障要因などが個別に記録されている。
管理サーバー11は、管理センター10で管理する各エレベーターのエレベーター制御装置8に対して、作業者による点検開始の日時と点検項目、及び当該エレベーターで発生した過去の故障情報を送信する。また、管理サーバー11は、エレベーター制御装置8からの当該エレベーターに関する新たな故障信号などを受信する。
管理サーバー11から送られた点検項目は、作業者による点検作業の開始前に、エレベーター制御装置8の点検項目記録部8aに記録される。同様に、管理サーバー11から送られた故障情報は、作業者による点検作業の開始前に、エレベーター制御装置8の故障情報記録部8bに記録される。
すなわち、管理サーバー11は、作業者によるエレベーター点検日の当日朝に、点検作業を行うエレベーターのエレベーター制御装置8に、点検内容や日時、及び過去に発生した故障情報を送信する。
また、管理サーバー11は、お客様閲覧用データサーバー12に接続されており、エレベーター制御装置8から送信されたエレベーターの点検結果に関する情報をお客様閲覧用データサーバー12に送信する。
[お客様閲覧用データサーバー12]
お客様閲覧用データサーバー12は、管理サーバー11に格納されている各エレベーターの点検内容や日時、及びエレベーターで発生した故障情報等をエレベーターオーナーなどのユーザに閲覧させるためのサーバーである。すなわち、お客様であるエレベーターオーナーは、このお客様閲覧用データサーバー12を経由して、自分のパソコンやスマートフォンにより、エレベーター制御装置8が計測した様々な計測情報やエレベーターの稼働状態を遠隔で確認することができる。
[エレベーター制御装置8に格納されるデータテーブル20の一例]
図2は、エレベーター制御装置8の保全履歴情報格納部8iに格納される保全履歴情報データのデータ構造の例を示している。なお、ここに例示する保全履歴情報データは、5階床のエレベーターを想定したデータである。
図2に示すように、保全履歴情報格納部8iに格納されるデータテーブル20は、点検フィールド20a、計測対象フィールド20b、計測テーブルフィールド20c及び故障情報フィールド20dを有する。
点検フィールド20aには、作業者が点検作業を行うエレベーターに対する複数の点検項目が格納される。図2では、一例として、かごドア廻り整備D、着床レベル整備D、ブレーキ整備Dが記載されている。
かごドア廻り整備Dは、かごドア2やドア開閉装置3を点検し、かごドア2の開閉状態に異常がないか否かを確認する点検作業である。着床レベル整備Dは、かご1が走行路内を走行し着床した後の乗場6との床面とのズレがないかどうかを確認する点検作業である。
また、ブレーキ整備Dは、昇降路内でかご1が停止する時に、かご1の停止位置が動かないように制動するブレーキの動作状態に異常があるか否かを確認する点検作業である。
計測対象フィールド20bには、点検フィールド20aに格納される各点検項目に対して、計測項目決定部8cにて割付けたそれぞれの計測対象が格納される。この計測対象フィールド20bに格納される計測対象は、エレベーター制御装置8の計測項目決定部8cで決定される計測項目に相当する。
すなわち、計測対象フィールド20bには、かごドア廻り整備Dの点検に対して、ドア開時間Dとドア閉時間Dが割り付けられている。ドア開時間Dは、かごドア2が全閉している状態から全開するまでの計測時間である。ドア閉時間Dは、かごドア2が全開している状態から全閉するまでの計測時間である。ドア開時間D及びドア閉時間Dは、エレベーターが停止する乗場6毎に計測される。
着床レベル整備Dに対しては、計測対象として、UP(アップ)着床レベルDとDN(ダウン)床レベルDが割り付けられている。UP着床レベルDは、かご1が走行路内を上方向に走行して着床した後の乗場6と床面のズレである。これに対して、DN着床レベルDは、かご1が走行路内を下方向に走行し着床した後の乗場6と床面のズレである。UP着床レベルD及びDN床レベルDは、エレベーターが停止する乗場6毎に計測される。
ブレーキ整備Dに対しては、計測対象として、ブレーキ動作時間(起動時)Dとブレーキ動作時間(着床時)Dが割り付けられている。
ブレーキ動作時間(起動時)Dは、かご1が走行開始してからブレーキが解除するまでの時間である。ブレーキ動作時間(着床時)Dは、かご1が走行して着床した後にブレーキが動作するまでの時間である。起動時及び着床時のブレーキ動作時間D、Dは、エレベーター毎に計測が行われる。
図2に示す計測テーブルフィールド20cには、作業者が点検し計測した計測結果が格納される。例えば、ドア開時間Dに関連して、かごドア2を開閉した1階、2階、3階、5階では、ドア開時間Dの計測結果は、それぞれ2.7秒、2.7秒、2.9秒、2.7秒である。なお、3階のドア開時間D4は未計測となっている。
また、ドア閉時間Dに関連して、かごドア2を開閉した1階、2階、3階、5階では、ドア閉時間Dの計測結果は、それぞれ3.4秒、3.5秒、3.6秒、3.4秒である。なお、3階は、ドア閉時間Dもドア開時間Dと同様に未計測となっている。
ドア開時間D及びドア閉時間Dに格納されるデータは、ドアの開閉という事象が発生するごとに、計測結果が上書きされて保全履歴情報格納部8iに格納される。
また、計測テーブルフィールド20cには、UP着床レベルDに関連して、1階は計測対象外であるが、1階から2階に走行した場合には、2階のテーブルに+2mmと格納されている。また、4階のテーブルには+1mmが格納され、5階のテーブルには0mmが格納されている。
また、DN着床レベルDに関連して、5階は計測対象外となっているが、5階から1階に走行した場合は、4階のテーブルに−1mmが格納され、2階のテーブルには+1mmが格納されている。この着床レベルの計測では、例えば、かご1と乗場6の床面を比較し、かご1の方が上の場合は「+」記号、かご1の方が下の場合は「−」記号になる。
UP着床レベルD及びDN着床レベルDにおいても、同様の事象が発生した場合は、計測テーブルフィールド20cに上書きして保全履歴情報格納部8iに格納される。
なお、上述したように、最下階である1階のUP着床レベルDと、最上階である5階のDN着床レベルDは、エレベーターの移動のスタート階であるため計測対象外となっている。
ブレーキ動作時間(起動時)D及びブレーキ動作時間(着床時)Dは、エレベーターの号機毎に計測が行われる。例えば、1階から5階までかご1が走行し、かご1の走行が完了した場合は、ブレーキ動作時間(起動時)Dとして、320msecが格納される。また、エレベーター号機の着床時のブレーキ動作時間(着床時)Dとしては、80msecが格納されている。この起動時と着床時のブレーキ動作時間D、Dも同様の事象が発生した場合には、上書きして保全履歴情報格納部8iに格納される。
図2では、計測テーブルの中で3階のドア開時間D、ドア閉時間D、UP着床レベルD及びDN着床レベルDは、いずれも「未計測」となっている。これは、エレベーターが3階に停止しなかったが、あるいは他の事情により作業者が計測できなかったことを意味している。このように、計測対象フィールド20bに挙げた計測対象ごとに、計測した結果を計測テーブルに格納することで、エレベーター制御装置8の点検漏れ判定部8fは、計測完了項目と計測未完了項目の判別を行うことができる。
故障情報フィールド20dには、エレベーター制御装置8が管理サーバー11より受信した、点検するエレベーターに関係する過去の故障情報D10が格納される。すなわち、故障情報フィールド20dには、作業者が保全作業を行うエレベーターにおいて、過去に発生した故障情報の例が格納される。
故障情報D10として、図2に示すように、4階で使い勝手によるドア故障の可能性があるといった情報が格納されている。この理由としては、いろいろ考えられるが、例えば、乗客がかごドア2を蹴飛ばした等の理由が挙げられる。このような場合には、計測テーブルのドア開時間Dとドア閉時間Dの4階の欄が、例えば青色に着色されて重点表示される。
また、点検フィールド20aのブレーキ整備Dに関連して、機器故障によるブレーキ故障の情報が格納された場合には、計測テーブルのブレーキ動作時間(起動時)Dとブレーキ動作時間(着床時)Dの欄が、例えば赤色に着色されて重点表示される。なお、カラー表示ができないため、図2では、網掛け表示にしている。
このように、故障情報D10が存在する部分の計測テーブルを、色情報等を使って重点表示することで、作業者は、点検後に重要度が高い点検項目を確実に把握することができる。
[本例のエレベーター保全作業支援システムのハードウェア構成]
次に、本例のエレベーター保全作業支援システムを構成するエレベーター制御装置8、作業者の携帯端末9、管理サーバー11及びお客様閲覧用データサーバー12のハードウェア構成について説明する。
図3に示すように、本例のエレベーター保全作業支援システムを構成するエレベーター制御装置8、作業者の携帯端末9、管理サーバー11及びお客様閲覧用データサーバー12は、いずれもコンピュータ装置として構成される。
エレベーター制御装置8を例として、そのハードウェア構成を説明すると、エレベーター制御装置8は、バス30に接続されたCPU(Central Processing Unit)31、ROM(Read Only Memory)32、RAM(Random Access Memory)33、不揮発性ストレージ34を備える。また、外部との通信を行うための通信インタフェース(通信部IF)35を備える。
CPU31は、エレベーター制御装置8の各部の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードをROM32から読み出して実行する。RAM33には、エレベーター制御装置8内で行われる演算処理の途中で発生した変数等が一時的に書き込まれる。CPU31がROM32に記録されているプログラムコードを実行することにより、図1で説明したエレベーター制御装置8の各種機能が実現される。
通信インタフェース35としては、例えば、NIC(Network Interface Card)等が用いられる。この通信インタフェース35は、図1に示される作業者の携帯端末9及び管理サーバー11と不図示のネットワークを介して接続されている。
不揮発性ストレージ34は、SSD(Solid State Drive)等の不揮発性のメモリで構成される。この不揮発性ストレージ34には、CPU31が動作するために必要なプログラムやデータ等が格納される。また、不揮発性ストレージ34は、図1に示す点検項目記録部8a、故障情報記録部8b及び保全履歴情報格納部8iの機能を有する。なお、不揮発性ストレージ34には、ハードディスク等の補助記憶装置も含まれる。
また、図3では、入力部36と出力部37が設けられているが、入力部36と出力部37は、エレベーター制御装置8にとっては、必ずしも必要な構成ではない。
むしろ、入力部36と出力部37は、図1の作業者の携帯端末9、管理サーバー11及びお客様閲覧用データサーバー12のコンピュータ装置に必要とされるものである。
なお、エレベーター制御装置8を構成するハードウェア構成は、複数の計算機で分けて実現してもよいし、単独の計算機で全ての機能を実現するようにしてもよい。そして、上述したエレベーター制御装置8の各種機能は、エレベーター制御装置8を構成するCPU31が、不揮発性ストレージ34に記録されているデータベースを参照しながら、ROM32にロードされたプログラムを実行することによって実現される。
[エレベーター制御装置8における処理の流れ]
図4は、作業者の点検作業を監視するエレベーター制御装置8による処理の流れを説明するためのフローチャートである。
図4に示すように、最初に、エレベーター制御装置8の点検開始・終了判定部8dは、作業者の携帯端末9から作業者が点検開始したことを知らせる点検開始指令があったか否かを判定する(S1)。作業者からの点検開始指令がない場合(S1のNO)には、点検開始指令があるまで待機する。
ステップS1で点検開始・終了判定部8dが作業者の携帯端末9からの点検開始指令があると判定した場合には(S1のYES)、次に、計測項目決定部8cは、点検項目記録部8aに記録された点検項目に基づいて当該エレベーターに関する計測項目を作成する(S2)。既に説明したように、計測項目決定部8cが作成する計測項目は、点検項目記録部8aに記録された点検項目の中から選定されるため、点検項目の数と等しいか、それより少ない項目数となる。なお、作業者実施する点検項目は、計測項目決定部8cで作成された計測項目に限定されない。作業者は、当該エレベーター用に予め設定された点検項目に従って点検を開始する。
ステップS2で、計測項目決定部8cが点検項目に対応した計測テーブルを作成すると、点検時計測部8eは、作業者が実施している当該エレベーターの点検作業を監視する。そして、点検時計測部8eは、図2で説明した点検フィールド20aの点検項目に対応した計測対象フィールド20bの計測対象に関しての計測値を自動的に取得し、保全履歴情報格納部8iに格納する(S3)。
次に、点検開始・終了判定部8dは、作業者の携帯端末9から点検終了指令があったか否かを判定する(S4)。
ステップS4で、点検開始・終了判定部8dが、作業者の携帯端末9からの点検終了指令があったと判定した場合は(S4でYES)、点検時計測部8eは作業者の点検作業が終了したと判断する。ステップS4で、点検開始・終了判定部8dが作業者の携帯端末9からの点検終了指令がないと判定した場合には(S4のNO)、ステップS3に戻り、作業者の処理の終了を待つ。
作業者の点検作業が終了すると、次に、点検漏れ判定部8fは、作業者からの点検結果の中に計測項目決定部8cが決定した計測項目の中の未計測な項目がないかどうかを判定する(S5)。
ステップS5で、点検漏れ判定部8fが未計測な項目があると判定した場合には(S5のNO)、次に、重点項目判定部8hは、未計測項目が例えば重点項目表示部8gで着色された重点項目であるか否かを判定する(S6)。
ステップS6で、重点項目判定部8hが未計測項目を重点項目と判定した場合には(S6のNO)、点検時計測部8eは、点検漏れのあった重点項目に対する再計測が必要であると判断して、作業者の携帯端末9を通して、作業者にステップS3の処理を再開するように指示する。作業者は、ステップS3の処理を繰り返し、再計測の結果が入力された計測テーブルを作成する。
一方、ステップS6で、重点項目判定部8hが、未計測項目は重点項目ではないと判定した場合には(S6のYES)、点検漏れ警告部8kは、携帯端末9を保有する作業者に対して点検漏れがあった旨の警告を行い、作業者に対して再計測の要否確認の判断を促す(S7)。
そして、点検漏れ警告部8kは、作業者の携帯端末9から再計測不要の回答があったか否かを判断する(S8)。ステップS8で、作業者からの回答が再計測必要である場合には(S8でNO)、点検時計測部8eは、再計測が必要であると判断して、作業者に対して、ステップS3の計測処理を行うことを指示する。
また、ステップS8で、点検漏れ警告部8kが作業者からの情報に基づいて再計測不要と判定した場合には(S8のYES)、表示情報生成・制御部8jは、計測テーブルに格納された保全作業履歴に基づいてよりバーコードシンボルを作成する(S9)。
そして、表示情報生成・制御部8jは、かご内表示器4に作成したバーコードシンボルを表示し(S10)、処理を終了する。
なお、ステップS8において、再計測が不要である旨の作業者からの回答の中には、例えば、4階はエレベーターのかご1の停止階ではないため点検不要などの回答が含まれる。
また、ステップS5で、点検漏れ判定部8fにより未計測項目がないと判定された場合には(S5のYES)、同様に表示情報生成・制御部8jは、ステップS9、S10の処理を行って、全ての処理を終了する。
かご内表示器4に表示されるバーコードシンボルは、保全履歴情報格納部8iに格納された情報が二次元バーコードに変換されたものであり、図2のデータテーブル20に含まれる点検情報を含む。作業者は、かご内表示器4に表示されるバーコードシンボルを携帯端末9で読み込み、携帯端末9に点検結果を表示する。
そして、作業者は携帯端末9に表示された点検結果を報告書に盛り込んで出力することができる。これにより、作業者は、点検作業終了時の報告書作成業務を簡略化することが可能になる。
なお、作業者は、報告書作成に際して、赤色や青色表示があった重点項目に対して、以下の図5に示すような文章を作成してエレベーターオーナーに対して説明を行うことが求められる。
図5は、かご内表示器4に表示されたバーコードシンボルを、作業者の携帯端末9で読み取ったときに、携帯端末9に表示される表示画面の一例であり、この表示画面と同じ情報が、お客様閲覧用データサーバー12を介してエレベーターオーナーのスマートフォンやタブレットに表示される。
あくまでも一例であるが、図5には、「XXエレベーターサービス」といった作業者が所属する会社名9a、お客様名称9b、エレベーター号機名9c、点検日時9d、作業内容9eが表示されている。特に、作業内容に関しては、図2でも説明したように、(1)かごドア廻り整備、(2)着床レベル整備、及び(3)ブレーキ整備が挙げられている。
そして、お客様への連絡事項9fとして、「20XX/XX/XX XX:XXに発生したブレーキ故障に関しては、本日ブレーキ整備を行い正常動作することを確認しております。安心して利用ください。」といった文章が記載されている。この文章は、作業者が携帯端末9から入力したものであり、図2に示すブレーキ整備D3に赤色表示がある例についての点検結果を報告したものである。
また、図5には示されていないが、図2における青色表示(使い勝手による故障)があった場合には、「ドアの開閉性能に関しては、正常であることを確認しました。安心して利用ください。」といった内容の文章も報告書に追記される。
また、図5には、作業者の点検内容9gが表示されており、この点検内容9gは、図2に示す計測対象と計測テーブルに対応している。この点検内容9gは、バーコードシンボルとしてかご内表示器4に表示される内容であり、保全履歴情報格納部8iに格納された内容と同じものである。
また、エレベーター制御装置8は、保全履歴情報格納部8iに格納された保全履歴情報を、一般公衆回線を介して管理サーバー11に送信する。
管理サーバー11は、エレベーター制御装置8の保全履歴情報格納部8iに格納された保全履歴情報を、管理サーバー11の不図示の記憶装置に格納する。
その結果、お客様であるエレベーターオーナーは、管理サーバー11に接続されているお客様閲覧用データサーバー12経由で、自身のパソコンやスマートフォンにて、例えば1カ月などの一定期間だけ、図5に示される作業者からの情報(保全履歴情報を含む)閲覧することが可能になる。
このように構成することで、点検対象のエレベーターの近隣に住んでいないお客様の場合でも、メールまたは郵送にて報告書を受領することができるので、お客様であるエレベーターオーナーは、点検終了後、すぐに報告書の内容を確認することができる。
また、本例のエレベーター保全作業支援方法及びシステムによれば、計画された点検項目の中で、特に重要度が高い点検項目に対して作業漏れを確実に防止することができる。
なお、本発明は、上述した実施の形態例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。また、上述した実施の形態例は、本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
さらに、上述した実施の形態例において、本発明の主旨を変えない範囲内で、装置またはシステム構成の変更や、一部の処理手順の省略や入れ替えを行ってもよい。
1.かご…1、かごドア…2、ドア開閉装置…3、かご内表示器…4、かご内行先階呼び釦…5、乗場…6、乗場呼び釦…7、エレベーター制御装置…8、点検項目記録部…8a、11a、故障情報記録部…8b、11b、計測項目決定部…8c、点検開始・終了判定部…8d、点検時計測部…8e、点検漏れ判定部…8f、重点項目表示部…8g、保全履歴情報格納部…8h、表示情報生成・制御部…8i、点検漏れ警告部…8j、携帯端末…9、管理センター…10、管理サーバー…11、お客様閲覧用データサーバー…12、20…データテーブル、20a…点検フィールド、20b…計測対象フィールド、20c…計測テーブルフィールド、20d…故障情報フィールド、D…かごドア廻り整備、D…着床レベル整備、D…ブレーキ整備、D…ドア開時間、D…ドア閉時間、D…UP(アップ)着床レベル、D…DN(ダウン)着床レベル、D…ブレーキ動作時間(起動時)、D…ブレーキ動作時間(着床時)、D10…故障情報

Claims (7)

  1. 管理サーバーと、作業者の携帯端末と、エレベーター制御装置をネットワークで接続したエレベーターの点検処理を支援するエレベーター保全作業支援方法であって、
    前記管理サーバーから送信される、エレベーターに対する複数の点検項目を点検項目記録部が記録するステップと、
    前記管理サーバーから送信される、エレベーターで発生した過去の故障情報を故障情報記録部が記録するステップと、
    前記点検項目と前記故障情報の中から作業者が点検する計測項目を計測項目決定部が決定するステップと、
    前記計測項目に対して点検作業時に点検時計測部が計測処理を行うステップと、
    前記計測処理において、計測未完の項目が存在する場合に、点検漏れ判定部が点検漏れと判定するステップと、
    前記計測処理において、計測する項目の中に過去の故障情報に関連する項目がある場合には、重点項目表示部がそれらの項目を重点項目として他の項目と異なる表示を行うステップと、
    前記計測処理により計測された計測値、前記判定された点検漏れの有無、及び前記表示された過去の故障情報の重点表示を含む保全履歴情報を保全履歴情報格納部が格納するステップと、を含む
    エレベーター保全作業支援方法。
  2. さらに、前記点検漏れと判定された項目が前記重点項目であった場合には、作業者の前記携帯端末に再計測を行わせるように点検時計測部が指示するステップを、含む
    請求項1に記載のエレベーター保全作業支援方法。
  3. さらに、前記点検漏れと判定された項目が前記重点項目でなかった場合には、点検漏れ警告部が作業者に対して点検漏れの警告を行うステップと、を含む
    請求項1に記載のエレベーター保全作業支援方法。
  4. さらに、前記点検漏れの警告に対して、作業者の前記携帯端末からが再計測不要との通知があった場合には、作業者に再計測をさせることなく、前記保全履歴情報に基づいて、表示情報生成・制御部がバーコードシンボルを作成し、かご内表示器に作成したバーコードシンボルを表示するステップと、を含む
    請求項3に記載のエレベーター保全作業支援方法。
  5. 前記バーコードシンボルは、作業者の前記携帯端末で読み込まれることによって、作業者の保全作業履歴情報を含む報告書作成に用いられる
    請求項4に記載のエレベーター保全作業支援方法。
  6. 管理サーバーと、作業者の携帯端末と、エレベーター制御装置をネットワークで接続したエレベーターの点検処理を支援するエレベーター保全作業支援システムであって、
    前記管理サーバーから送信される、エレベーターに対する複数の点検項目を記録する点検項目記録部と、
    前記管理サーバーから送信される、エレベーターで発生した過去の故障情報を記録する故障情報記録部と、
    前記点検項目と前記故障情報から必要な計測項目を決定する計測項目決定部と、
    前記計測項目に対して点検作業時に計測処理を実施する点検時計測部と、
    前記計測処理において、計測未完の項目が存在する場合に点検漏れと判定する点検漏れ判定部と、
    前記計測処理において、計測する項目の中に過去の故障情報に関連する項目がある場合には、それらの項目を重点表示する重点項目表示部と、
    前記点検時計測部が点検した計測値、前記点検漏れ判定部で判定された点検漏れ有無、及び前記重点項目表示部に表示された過去の故障情報の重点表示を含む保全履歴情報を格納する保全履歴情報格納部と、を備える
    エレベーター保全作業支援システム。
  7. さらに、前記点検漏れ判定部で点検漏れ有りと判定された項目が前記重点項目表示部に表示された重点項目である場合には、作業者に対して再計測を行わせることを指示し、前記点検漏れ判定部で点検漏れ有りと判定された項目が前記重点項目表示部に表示された重点項目でない場合には、作業者に対して再計測の要否を確認するための警告を行う点検漏れ警告部と、を備える、
    請求項6に記載のエレベーター保全作業支援システム。
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