JP4066419B2 - ボーディングブリッジの集中遠隔監視システム - Google Patents

ボーディングブリッジの集中遠隔監視システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ボーディングブリッジの集中遠隔監視システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
空港における航空機の乗降装置として、ボーディングブリッジ(搭乗橋)がよく用いられている。ボーディングブリッジは、空港ビルと航空機の乗降口とを連絡するトンネル状の歩行通路であり、空港ビルと航空機との間での乗客等の直接の乗り降りを可能にするものである。
【0003】
乗降時には、操作員がボーディングブリッジに設けられた操作盤を操作することによって、ボーディングブリッジの先端のキャブが航空機の乗降口に連結される。そして、乗客等は、歩行通路を通って航空機の乗り降りを行う。
【0004】
ボーディングブリッジには、故障診断機能を備えているものがあり(例えば、特許文献1参照)、その操作盤には、ボーディングブリッジの駆動装置(駆動輪、昇降機構等)の運転状態を表示する表示部が設けられている。そして、駆動装置に故障が生じると、表示部に所定のエラーメッセージが表示される。これにより、操作員は、エラーメッセージを見るだけで駆動装置に故障が発生したことを容易に把握でき、空港内の保全係やボーディングブリッジの保守点検会社等に対して修理や点検の依頼を迅速に要請することができる。
【0005】
修理又は点検の依頼を受けた保守点検者は、当該ボーディングブリッジを調査し、故障内容を把握する。そして、電話やファクシミリ等を利用して、修理に必要な機器等を保守点検会社等の修理者に連絡する。そして、当該連絡を受けた修理者は、必要な機器等を持参し、当該ボーディングブリッジの修理を行う。
【0006】
なお、ボーディングブリッジの点検及び修理の間は、当該ボーディングブリッジは使用不能となるため、点検者又は修理者はその旨を空港の情報管理センタに連絡する。これにより、情報管理センタは、使用可能なボーディングブリッジと使用不能なボーディングブリッジとを容易に区別することができ、着陸した航空機に対して適切なボーディングブリッジを割り当てることができる。
【0007】
【特許文献1】
登録実用新案第2605146号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、一般に、点検者や修理者はボーディングブリッジの機器についての専門知識を有しているのに対し、操作員は操作方法を熟知しているものの、機器についての専門知識までは有していない。そのため、操作員自身は、故障の発生は認識できても、故障の原因までは判断することができない。したがって、点検者は、電話等によって操作員から説明を受けただけでは、故障原因を特定することが困難である。そのため、点検者は、状況把握のためにボーディングブリッジの現地にまで出向く必要があった。また、故障内容によっては、故障発生前の一定時間の履歴データを解析する必要があり、そのような履歴データを収集するために現地に出向く必要もあった。
【0009】
そして、従来は、このように点検者が現地にて故障原因を分析し、その後に、いったん保守点検センタに戻って対策に必要な保守部品等を用意し、再び現地に出向いていた。したがって、操作員による故障の発生から点検者又は修理者による点検又は修理に至るまでに、多くの時間を要していた。
【0010】
特に、空港内に保守点検センタを設置している大空港に比べて、いわゆる地方空港では、ボーディングブリッジの製造会社等の外部の部門に保守点検を委託している場合が多い。このような場合、点検者が連絡を受けて空港外から現地に到着するまでに、相当の時間と費用を要することになる。
【0011】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ボーディングブリッジの点検及び修理の迅速化及び高効率化を図ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るボーディングブリッジの集中遠隔監視システムは、空港ビルに設置されたブリッジ本体と、該ブリッジ本体を駆動する駆動装置と、少なくとも該駆動装置を制御する制御装置と、該制御装置の運転状態を監視する端末装置とを各々備える複数のボーディングブリッジと、ボーディングブリッジの保守点検センタに設けられ、コンピュータネットワークを介して前記各ボーディングブリッジの端末装置に接続された集中管理用サーバと、コンピュータネットワークを介して前記集中管理用サーバと接続され、空港の情報を管理する空港情報サーバと、を備えているものである。
【0013】
そして、前記ボーディングブリッジの端末装置は、前記ボーディングブリッジの異常検出を行い、異常に関するデータである異常データを集中管理用サーバに送信するように構成され、前記集中管理用サーバは、故障診断プログラムを有するデータベースを備え、前記端末装置から異常データを受信すると、前記データベースを用いて故障診断を実行する。
【0014】
なお、「空港の情報」とは、管制塔やいわゆるエプロンコントローラ等により管理されている情報であって、例えば、航空機の着陸情報、フライトスケジュール、空港内に設置されている全てのボーディングブリッジの稼働状況等である。
【0015】
上記集中遠隔監視システムによれば、コンピュータネットワークを通じて、各ボーディングブリッジの端末装置から集中管理用サーバにデータが転送されるので、集中管理用サーバにおいて、各ボーディングブリッジの制御装置の運転状態を一括して把握することができる。そのため、ボーディングブリッジの点検及び修理の迅速化及び高効率化が図られる。
【0016】
また、集中管理用サーバは空港情報を管理する空港情報サーバとコンピュータネットワークを介してデータの送受信が自在であるので、集中管理用サーバによるボーディングブリッジの集中管理を空港情報と関連づけて実行することができる。
【0017】
さらに、上記集中監視システムによれば、ボーディングブリッジの端末装置で異常を検出したときは、集中管理用サーバはその異常データを受け取ると共に、そのデータに基づいて、故障診断プログラムを備えたデータベースを用いて故障診断を行う。
【0018】
前記制御装置は、ボーディングブリッジに連結された航空機の空調を行う空調制御装置を備えていてもよい。
【0019】
上記集中遠隔監視システムによれば、ボーディングブリッジの駆動装置に加えて、空調制御装置の集中遠隔監視も実行される。
【0020】
前記制御装置は、ボーディングブリッジに連結された航空機に電力を供給する電源制御装置を備えていてもよい。
【0021】
上記集中遠隔監視システムによれば、ボーディングブリッジの駆動装置に加えて、電源制御装置の集中遠隔監視も実行される。
【0022】
前記コンピュータネットワークは、インターネット又はイントラネットからなっていることが好ましい。
【0023】
上記集中遠隔監視システムによれば、汎用的なネットワークを利用するので、専用の回線を別途設ける必要がなくなり、専用回線の敷設に伴う高額な費用及び過大な負担は不要となる。
【0024】
ボーディングブリッジの端末装置は、ボーディングブリッジの運転状態を示す運転履歴データを記憶し、ボーディングブリッジの操作が完了する毎に前記運転履歴データを集中管理用サーバに送信することが好ましい。
【0025】
上記集中遠隔監視システムによれば、例えば、ボーディングブリッジの端末装置は、正常に作動が終了した後は、その制御装置の運転履歴データを集中管理用サーバに送信し、集中管理用サーバはこのデータを受け取り、データベースにこのデータを保存することにより、月報等の報告書の作成等が容易になる。
【0026】
ボーディングブリッジの端末装置は、少なくともボーディングブリッジの運転状態を示す運転履歴データの記憶と前記ボーディングブリッジの異常検出とを行うように構成され、異常を検出したときに、前記ボーディングブリッジのゲート番号及び異常内容を示すデータと、異常検出から所定時間遡った運転履歴データとを集中管理用サーバに送信することが好ましい。
【0027】
上記集中監視システムによれば、例えば、ボーディングブリッジの端末装置で故障を検出したとき、故障データと故障発生時から一定時間遡った運転データを集中管理用サーバに送信することで、集中管理用サーバにおいて故障以前の運行状況を容易に分析することができる。
【0028】
前記集中遠隔監視システムにおいて、異常データを受け取った集中管理用サーバは、予め設定された複数の故障レベルの中から前記ボーディングブリッジの異常に対応する故障レベルを判定し、該故障レベルが所定の軽異常レベルであれば定期メンテナンス時の点検を指示する一方、前記故障レベルが前記軽異常レベルよりも重ければ集中管理用サーバの表示装置又は予め登録しているメンテナンス担当者の所有する端末装置に対し、故障の発生を知らせる信号を送信するとともにゲート番号、異常内容又は対策方法を表示することが好ましい。
【0029】
上記集中監視システムによれば、例えば、ボーディングブリッジの端末装置で異常を検出したときは、集中管理用サーバは予め設定された複数の故障レベルからその重要度を判定し、その故障レベルが軽異常レベルであれば、次回の定期メンテナンス時に点検するように記録され、その故障レベルが修理を必要とする軽異常レベルより重いレベルであれば、故障発生の警報等の信号を集中管理用サーバを含む各端末に発信し、集中管理用サーバの表示装置及び関連する端末装置に異常内容やそれに対する的確な故障対策方法を表示する。これにより、メンテナンス関係者は、各端末を見るだけで、故障を起こしたボーディングブリッジの位置情報、故障内容、故障レベル及び故障対策方法などを的確に把握することができる。これにより、従来のように現場にまで出向いて故障診断を行い、その後に各関係先に連絡することは不要となる。
【0030】
前記集中遠隔監視システムにおいて、異常データを受け取った集中管理用サーバは、ボーディングブリッジの故障レベルが前記軽異常レベルよりも重ければ該ボーディングブリッジの使用を禁止する使用禁止情報を前記空港情報サーバに送信することが好ましい。
【0031】
上記集中遠隔監視システムによれば、例えば、ボーディングブリッジの端末装置で異常を検出したとき、故障診断プログラムを備えたデータベースで故障診断を行い、その故障レベルが軽異常レベルより重いレベルであれば、空港情報サーバにそのボーディングブリッジの使用禁止情報が素早く送信されるため、エプロンコントロールや管制塔はボーディングブリッジの使用可能状況を迅速にかつ正確に把握することができ、着陸直前の航空機に対して適切な誘導を行うことができる。
【0032】
前記集中遠隔監視システムにおいて、集中管理用サーバは、ボーディングブリッジの故障レベルが前記軽異常レベルよりも重ければ、予め定められた複数のメンテナンス担当者の各端末装置に故障修理の出動指令を送信し、その出動指令に対するメンテナンス担当者からの受諾の信号を受信すると、当該受諾者名をデータベースから読み取り、前記各端末装置に修理担当者が決定したことを通知することが好ましい。
【0033】
上記集中遠隔監視システムによれば、例えば、集中管理用サーバは軽異常レベルよりも重いレベルを診断したとき、予め登録された空港内のボーディングブリッジ保守部門担当者の携帯端末に故障修理の出動を指令する信号を発信する。一方、これを受信したボーディングブリッジ保守部門担当者は、携帯端末から受諾の信号を最初に発信することにより、集中管理用サーバはこの受諾信号を受け取り、その発信者名をデータベースから読み取って、各端末に受諾者が決定したことを連絡する。これにより、修理対応の必要なボーディングブリッジの修理要請が各修理作業者に迅速に伝達され、修理受諾者決定の伝達や受諾者名の伝達が容易に行われることになる。
【0034】
前記集中遠隔監視システムにおいて、ボーディングブリッジの端末装置は、ボーディングブリッジの修理が完了して運転データが正常値に復帰すると、前記運転データを集中管理用サーバに送信し、前記運転データを受信した集中管理用サーバは、メンテナンスが完了したことを伝える復帰メッセージを各端末装置に送信することが好ましい。
【0035】
上記集中遠隔監視システムによれば、例えば、出動要請を受けた修理対応者は、ボーディングブリッジの修理を完了した場合、異常の再発のないことを確認するために正常動作確認を行うことで修理を完了させるのであるが、この時ボーディングブリッジの端末装置において動作確認の検知データが正常値に回復したことを検知すると、このデータを集中管理用サーバに自動送信する。他方、このデータを受けた集中管理用サーバは自動診断装置により、故障が復帰したことを判断し、各端末に復帰メッセージを伝達する。
【0036】
このように上記集中遠隔監視システムによれば、異常が発生した時、自動診断装置で故障が診断され、軽異常より重いレベルの場合は集中管理用サーバの端末やメンテナンス関係者の各端末に発報があり、ボーディングブリッジの故障状況及び診断が与えられ、さらに修理担当者の携帯端末に出動指令が伝達されると同時に修理受諾者が決定連絡される。一方、管制塔やエプロンコントロールには使用禁止情報が迅速に表示される。さらに修理対応者が故障を復帰させると同時に復帰メッセージが集中管理用サーバや各端末に連絡されるので、関係者は故障の発生から修理の完了に至るまでの間の状況を逐次把握することができる。
【0037】
前記集中遠隔監視システムにおいて、各ボーディングブリッジの端末装置は、制御装置の運転データを集中管理用サーバに送信し、集中管理用サーバは、上記運転データに基づいて上記各ボーディングブリッジの稼働累計時間を特定し、該稼働累計時間に基づいてボーディングブリッジの点検の順序を決定することが好ましい。
【0038】
上記集中遠隔監視システムによれば、集中管理用サーバは各ボーディングブリッジの稼働累計時間を把握するので、稼働累計時間が多いボーディングブリッジほど優先的に点検を行う等、効率的な点検作業を実行することができる。
【0039】
前記集中遠隔監視システムにおいて、集中管理用サーバは、ブリッジ本体を航空機の乗降口に装着する前に制御機器の試運転を行うことが好ましい。
【0040】
上記集中遠隔監視システムによれば、航空機への連結前にボーディングブリッジの試運転が行われるので、制御装置に故障があれば、当該故障を予め検出することができる。
【0041】
前記集中遠隔監視システムにおいて、空港情報サーバは、複数のボーディングブリッジの中から航空機に連結すべきボーディングブリッジが選定されると、選定されたボーディングブリッジの選定情報データを集中管理用サーバに送信し、集中管理用サーバは、上記選定情報データを受けると、選定されたボーディングブリッジの試運転を実行することが好ましい。
【0042】
上記集中遠隔監視システムによれば、使用開始予定のボーディングブリッジに対して試運転が実行され、故障の有無が判断されることになる。
【0043】
前記集中遠隔監視システムにおいて、ボーディングブリッジの端末装置は、該ボーディングブリッジと航空機との連結状態を監視し、連結の有無を示す連結情報データを集中管理用サーバに送信することが好ましい。
【0044】
上記集中遠隔監視システムによれば、集中管理用サーバによって、空港内のボーディングブリッジの連結状況を把握することができる。そのため、航空機の着陸状況だけでなく乗客の乗降状況も把握することが可能となる。
【0045】
前記集中遠隔監視システムにおいて、空港情報サーバは、航空機が着陸すると着陸情報データを集中管理用サーバに送信し、集中管理用サーバは、該航空機に連結される予定のボーディングブリッジの端末装置に対して、上記着陸情報データを送信し、上記ボーディングブリッジの端末装置は、上記着陸情報データを受けると上記航空機が着陸したことを通知することが好ましい。
【0046】
上記集中遠隔監視システムによれば、ボーディングブリッジ内において、連結予定の航空機の着陸状況を把握することができる。そのため、ボーディングブリッジの操作員は、操作準備を円滑に進めることができる。
【0047】
前記集中遠隔監視システムにおいて、空港情報サーバは、航空機に連結する予定のボーディングブリッジの変更があったときに、変更情報データを集中管理用サーバに送信し、集中管理用サーバは、少なくとも変更前の連結予定のボーディングブリッジの端末装置に対して、上記変更情報データを送信し、上記ボーディングブリッジの端末装置は、上記変更情報データを受けると連結予定のボーディングブリッジが変更されたことを通知することが好ましい。
【0048】
上記集中遠隔監視システムによれば、連結予定のボーディングブリッジに変更があったときは、少なくとも変更前のボーディングブリッジの端末装置に変更通知がなされるので、変更前のボーディングブリッジで待機している操作員は、ボーディングブリッジの変更があった事実を迅速かつ正確に把握することができる。そのため、操作員は、変更後のボーディングブリッジに移動する等の対応を迅速かつ容易にとることができる。
【0049】
【発明の効果】
本発明によれば、保守点検センタに設けられた集中管理用サーバによって、空港内のボーディングブリッジを集中的に遠隔監視することができる。そのため、ボーディングブリッジの点検及び修理の迅速化及び高効率化を図ることができる。
【0050】
コンピュータネットワークとしてインターネット又はイントラネットを用いることとすれば、専用回線の敷設が不要となり、設備コストの低減を図ることができる。
【0051】
集中管理用サーバと空港情報サーバとをコンピュータネットワークを介して接続することとすれば、ボーディングブリッジの集中管理を空港情報と関連づけて実行することができ、より高度な集中管理が可能となる。
【0052】
集中管理用サーバにおいてボーディングブリッジの故障診断を実行することとすれば、点検員による故障診断が不要となるので、点検及び修理の更なる迅速化を図ることができる。
【0053】
故障検出時に端末装置から集中管理用サーバに運転履歴データを送信することとすれば、運転履歴データに基づく詳細な故障診断が可能となる。
【0054】
故障検出時に修理を促す通知を発することとすれば、故障の発生を迅速に把握することができる。
【0055】
故障検出時に故障内容と故障レベルとを通知することとすれば、故障レベルに応じた対応を迅速に行うことが可能となる。
【0056】
集中管理用サーバにおいて修理状況に応じた通知を順次発することとすれば、故障の発生から修理の完了に至るまでの間の状況を逐次把握することができる。
【0057】
各ボーディングブリッジの稼働累計時間に基づいて点検を行うこととすれば、より効率的な点検作業を実行することが可能となる。
【0058】
航空機への連結前にボーディングブリッジの試運転を行うこととすれば、ボーディングブリッジの故障を未然に検出することが容易になる。
【0059】
試運転中に故障を検出したときに空港情報サーバに使用禁止情報を送信することとすれば、故障の生じたボーディングブリッジの使用を未然に避けることができ、着陸直後の航空機に対して適切な誘導を行うことができる。
【0060】
集中管理用サーバがボーディングブリッジの選定情報データを受け、選定されたボーディングブリッジの試運転を実行することとすれば、使用開始予定のボーディングブリッジに対して試運転が無駄なく実行され、故障の有無が判断されることになる。
【0061】
端末装置から集中管理用サーバに連結情報データを送信することとすれば、ボーディングブリッジの連結状況を一括して把握することができ、航空機の着陸状況だけでなく乗客の乗降状況も把握することが可能となる。
【0062】
着陸情報データを受けると端末装置が航空機の着陸を通知することとすれば、操作員はボーディングブリッジ内において航空機の着陸状況を把握することができ、操作準備を円滑に進めることができる。
【0063】
端末装置が連結予定のボーディングブリッジの変更を伝える変更情報データを受け、その変更を通知することとすれば、変更前のボーディングブリッジで待機している操作員は変更の事実を容易に把握することができ、その後の対応を迅速に採ることが可能となる。
【0064】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0065】
−システム構成−
図1に示すように、実施形態に係る集中遠隔監視システム20は、航空機の離発着ゲート21〜23、ボーディングブリッジ保守部門30、空港ビル管理部門40、管制塔60、エプロンコントロール70、及びボーディングブリッジ製造会社50等がコンピュータネットワークを介して接続されることによって構成されている。なお、ここでいう接続とは、有線又は無線によりデータの送受信が可能な状態にあることをいう。離発着ゲート21〜23、ボーディングブリッジ保守部門30、空港ビル管理部門40、管制塔60、及びエプロンコントロール70は空港内に所在しており、ボーディングブリッジ製造会社50は空港の外部に所在している。
【0066】
空港内には、空港内LANとして、イントラネット80が構築されている。各ゲート21〜23の端末装置11(図3参照)とボーディングブリッジ保守部門30のコンピュータ31〜33とは、イントラネット80を介して接続されている。一方、ボーディングブリッジ保守部門30、空港ビル管理部門40及びボーディングブリッジ製造会社50における各コンピュータ同士は、インターネット90を介して接続されている。空港ビル管理部門40、管制塔60及びエプロンコントロール70における各コンピュータ同士は、専用回線を介して接続されている。ただし、各部門のコンピュータ同士の接続態様は、上記態様に限定されるものではない。例えば、前記各コンピュータのすべてがインターネット90を介して接続されていてもよい。
【0067】
次に、各離発着ゲート21〜23の構成について説明する。なお、図1には第1〜第3ゲート21〜23の3つのゲートしか図示していないが、ゲートの数は3つに限定されるものではない。
【0068】
図2に示すように、各ゲート21〜23には、ボーディングブリッジ1が設けられている。ボーディングブリッジ1は、空港ビルの乗降口2に接続されたロータンダ(基部円形室)4と、ロータンダ4に固定されたトンネル部5と、トンネル部5の先端に正逆回転自在に設けられたキャブ(先端円形室)6とを備えている。これらロータンダ4、トンネル部5及びキャブ6は、ブリッジ本体を形成している。なお、後述するように、このブリッジ本体には、ロータンダ4の回転、トンネル部5の伸縮、キャブ6の昇降及び回転、駆動輪9の走行等を実行するための駆動装置16(図3参照)が設けられている。
【0069】
ロータンダ4は、支持台7によって鉛直軸回りに正逆回転自在に支持されている。トンネル部5は、乗降口2と航空機の乗降口(図示せず)とをつなぐ連絡通路を形成する伸縮自在な筒状体であり、その内部には歩行通路が形成されている。トンネル部5は、第1トンネル部5a及び第2トンネル部5bによって構成されている。第2トンネル部5bは、第1トンネル部5aに対しスライド移動自在に組み立てられている。そして、第2トンネル部5bが第1トンネル部5aに対してスライドすることにより、トンネル部5の全体が伸縮するようになっている。第2トンネル部5bには、支持脚としてドライブコラム8が設けられている。このドライブコラム8の下端部には、駆動輪9が設けられている。また、ドライブコラム8には、トンネル部5を上下移動させる昇降機構10が設けられている。昇降機構10には、図示しないモータが内蔵されている。
【0070】
キャブ6は、第2トンネル部5bの先端に設けられており、図示しない駆動機構によって第2トンネル部5bに対し鉛直軸回りに正逆回転自在に構成されている。なお、このようにキャブ6はトンネル部5の先端に取り付けられているので、ドライブコラム8の昇降機構10によってトンネル部5を上下移動させることにより、キャブ6もトンネル部5と同様に上下移動することになる。つまり、キャブ6は上下移動自在に構成されている。キャブ6の先端側には、クロージャ3が設けられている。また、図示は省略するが、キャブ6の内部には可動床が設けられている。
【0071】
ボーディングブリッジ1には、ロータンダ4の回転角度、トンネル部5の長さ、キャブ6の回転角度、キャブ6の水平位置、ブリッジ本体と航空機との連結の有無等を検出する各種センサ19(図3参照)が設けられている。
【0072】
図3は、各ゲート21〜23の制御系統の主要な構成を示すブロック図である。ボーディングブリッジ1のキャブ6の内部には、操作員によって操作される端末装置11が設置されている。ボーディングブリッジ1の駆動装置16には、当該駆動装置16を制御する駆動制御用コントローラ13が設けられている。
【0073】
また、各ゲート21〜23には、ボーディングブリッジ1に連結された航空機の空調を行う空調装置17が設けられている。空調装置17には、当該空調装置17の制御を行う空調制御用コントローラ14が設けられている。
【0074】
さらに、各ゲート21〜23には、ボーディングブリッジ1に連結された航空機に電力を供給する電源装置18が設置されている。電源装置18には、当該電源装置18の制御を行う電源制御用コントローラ15が設けられている。なお、電源装置18は、ボーディングブリッジ1のトンネル部5を通じて航空機に電力を供給するように構成されていてもよく、ボーディングブリッジ1と独立して構成されていてもよい。例えば、電源装置18の電源ケーブル等がエプロン85(図2参照)に埋設され、空港ビルから航空機に電力を直接供給するように構成されていてもよい。
【0075】
駆動制御用コントローラ13、空調制御用コントローラ14及び電源制御用コントローラ15は、それぞれPLC(Programmable Logic Controller)によって構成されている。これらコントローラ13,14,15は、端末装置11に接続されている。端末装置11は、コントローラ13,14,15及びセンサ19からデータを受け取り、駆動装置16、空調装置17及び電源装置18の運転状態を監視する。なお、コントローラ13,14,15は、本発明でいうところの制御装置12を構成している。
【0076】
また、図示は省略するが、端末装置11には、ボーディングブリッジ1の駆動装置16等を操作するための操作盤が設けられている。また、端末装置11には、タッチパネル式の入力装置やディスプレイからなる表示装置等が設けられている。当該表示装置には、駆動装置16の運転状態等が表示される。各ゲート21〜23の端末装置11は、図1に示すように、イントラネット80に接続されている。
【0077】
ボーディングブリッジ保守部門30は、空港内のボーディングブリッジ1の保守点検を担当する部門である。このボーディングブリッジ保守部門30には、ボーディングブリッジ1についての専門知識を有する保守点検員(保守部門担当者)が駐在している。また、ボーディングブリッジ保守部門30には、ボーディングブリッジの集中管理を行う集中管理用サーバ32と、端末装置31と、データベース33とが設置されている。集中管理用サーバ32は、イントラネット80を介して各ゲート21〜23の端末装置11と接続されている。そして、集中管理用サーバ32は、各端末装置11とデータの送受信を行い、各ゲート21〜23の運転状態等を一括して監視している。また、ボーディングブリッジ保守部門30の集中管理用サーバ32は、インターネット90に接続されている。
【0078】
ボーディングブリッジ保守部門30の保守点検員は、携帯端末34を携帯している。また、その他の空港関係者も携帯端末35を携帯している。そのため、保守点検員及び空港関係者は、携帯端末34,35を用いることにより、インターネット90を通じてボーディングブリッジ保守部門30の集中管理用サーバ32とデータの送受信が可能となっている。ただし、セキュリティ上の理由から、集中管理用サーバ32にアクセスするためには、予めユーザ名やパスワード等を入力し、所定の認証を受ける必要がある。なお、携帯端末34,35としては、携帯電話、PDA、ノート型パソコン等を好適に用いることができる。
【0079】
空港ビル管理部門40は、空港における一般的な管理業務を担当する部門である。空港ビル管理部門40には、端末装置41と空港情報サーバ42とデータベース43とが設置されている。端末装置41及び空港情報サーバ42は、インターネット90を介してボーディングブリッジ保守部門30等とデータの送受信が自在に構成されている。
【0080】
管制塔60には、端末装置61及びデータベース62が設置されている。エプロンコントロール70は、主として、着陸した航空機を所定のゲートに誘導する部門である。エプロンコントロール70にも、端末装置71及びデータベース72が設置されている。管制塔60及びエプロンコントロール70の端末装置61,71及びデータベース62,72は、空港ビル管理部門40の空港情報サーバ42等とデータの送受信が自在に構成されている。これにより、空港ビル管理部門40は、空港内の情報を一元的に管理することができる。
【0081】
ボーディングブリッジ製造会社50は、ボーディングブリッジ1の設計や製造を行った部門であり、空港の遠隔地に所在している。ボーディングブリッジ製造会社50には、端末装置51とサーバ52とデータベース53とが設置されている。ボーディングブリッジ製造会社50の端末装置51やサーバ52等は、インターネット90を介してボーディングブリッジ保守部門30等とデータの送受信が自在に構成されている。
【0082】
ボーディングブリッジ製造会社50の関係者は、携帯端末54を携帯している。この携帯端末54も、インターネット90を介してボーディングブリッジ保守部門30等とデータの送受信が可能となっている。携帯端末54としては、携帯電話、PDA、ノート型パソコン等を好適に用いることができる。
【0083】
−故障診断−
次に、図4を参照しながら、集中遠隔監視システム20による故障診断について説明する。
【0084】
空港に航空機が着陸すると、ステップS1に示すように、管制塔60から空港ビル管理部門40に対して、航空機が着陸した旨を伝える着陸情報が送信される。着陸情報を受けた空港ビル管理部門40は、空港内のボーディングブリッジ1の使用状況を考慮したうえで、着陸した上記航空機に使用するゲートを選定する。これにより、着陸した上記航空機に連結されるボーディングブリッジ1が選定される(ステップS2)。
【0085】
ボーディングブリッジ1の選定情報は、インターネット90を通じてボーディングブリッジ保守部門30の集中管理用サーバ32に送信される。選定情報を受けた集中管理用サーバ32は、選定されたボーディングブリッジ1の端末装置11に対して、選定情報を送信する。また、集中管理用サーバ32は、選定されたボーディングブリッジ1の試運転を行う(ステップS3)。すなわち、選定されたボーディングブリッジ1が上記航空機に連結される前に、ボーディングブリッジ1の駆動装置16、空調装置17及び電源装置18の試運転を行う。
【0086】
例えば、ボーディングブリッジ1の駆動装置16には、走行装置、トンネル上下装置、キャブ旋回装置、オートレベラ装置、及びそれらを制御しているPLCなどの機器が含まれ、ここではそれぞれの作動状態の試運転が行われる。
【0087】
走行装置の作動検査については、図示しないトンネル長さ検出センサ及びホイール旋回角度センサを読み取ることにより、異常の有無を検出する。例えば、キャブがトンネルに対して真っ直ぐな状態で前進すると、トンネル長さデータが変化する。それを時間と比較すれば正常かどうかが判断できる。実際の試運転では、5秒間にわたって前進走行させた場合は、トンネルの長さデータが100mm加算されれば正常であり、その加算データに大きな誤差があれば異常と判断できる。
【0088】
ホイールの旋回も同様に、動作旋回角度を旋回時間と距離とで比較することにより判断される。
【0089】
オートレベラ機能とは、機体の乗り入れや貨物の乗り入れにより機体の高さが常に上下方向に変化するが、これにキャブ高さを追従させる機能のことである。この装置を作動させるためには、キャブ先端に付いたホイールを機体に接触させ、機体の上下移動距離をホイール回転角度を検出して測定する必要がある。試運転では、このホイールを機体に接触させるために水平方向に伸縮させる動作確認を行う。
【0090】
このホイールを伸縮する機構には、図示しない伸張限界センサ及び伸縮限界センサが設けられており、ホイールを出す方向に動かすと、伸張限界センサが働いて動作確認ができる。この動作確認も時間との比較で行い、ある時間以内に伸張限界センサが働かない場合は異常と判断できる。
【0091】
また、キャブ旋回装置も同様に、時間と旋回センサの検出値との比較で判断される。
【0092】
PLCとは、これらのボーディングブリッジの機器を制御している集中演算装置のことであり、この装置自体を異常検出する装置が組み込まれており、試運転時に異常有無の確認が行われる。
【0093】
試運転の運転中又は終了後、試運転に関する各種データは、端末装置11から集中管理用サーバ32に送信される。
【0094】
装置16〜18の動作が正常に終了すれば、制御装置12に蓄えられた運転データは端末装置11から集中管理用サーバ32に送信され、履歴データとしてデータベース33に保管される。
【0095】
試運転の運転中に機器の異常が発生した場合は、ボーディングブリッジ1の端末装置11で異常内容がメッセージとして表示され、ボーディングブリッジの端末装置11から異常内容のメッセージ、異常データ及び異常発生から一定時間遡った履歴データがボーディングブリッジ保守部門30の集中管理用サーバ32に送信される(ステップS4)。
【0096】
集中管理用サーバ32は、送られてきたデータを受信すると、端末装置31でゲート番号、異常内容のメッセージを表示する。次に、データをボーディングブリッジ保守部門30のデータベース33に送り、ここでデータが記録されるとともに、故障の分析(故障診断)が行われる(ステップS5)。
【0097】
異常データを受けたデータベース33では、予めプログラムされた故障診断プログラムに基づいて、“軽異常”、“故障”、“重故障”の3段階の故障レベルから上記異常に対応した故障レベルを選定し、さらに異常推定原因、対策方法が分析され、端末装置31に表示される(ステップS6)。なお、異常内容と故障レベルとの関係は、予め集中管理用サーバ32に記憶されていてもよい。
【0098】
ここで、“軽異常”とは、直ちに修理する必要はないものの、定期的なメンテナンス作業の際に点検が必要な程度の状態である。故障レベルが“軽異常”の場合には、この情報が定期メンテナンスの際に利用できるように、運転履歴データがボーディングブリッジ保守部門30のデータベース33に保管される(ステップS14)。
【0099】
“故障”とは、修理が必要な状態であって、ボーディングブリッジ保守部門30の保守点検員によって修理が可能な状態である。故障レベルが“故障”の場合には、ボーディングブリッジ保守部門30は保守点検員を当該ボーディングブリッジ1に派遣する。
【0100】
“重故障”とは、修理が必要な状態であるが、ボーディングブリッジ保守部門30の保守点検員だけでは修理が困難な状態である。故障レベルが“重故障”の場合には、ボーディングブリッジ保守部門30からボーディングブリッジ製造会社50に対し、修理を要請する旨の情報と故障内容のデータが送信される。
【0101】
ここでは、“故障”が発生した場合について説明する。この場合、集中管理用サーバ32は、端末装置31から警報を発報し、ゲート番号、故障レベル、故障内容、故障原因の推定予測、対策方法、交換すべき部品等の修理に関する情報を表示する。また、保守部門の端末装置31やボーディングブリッジ保守部門30の保守点検員の端末装置に故障の修理を促す所定の通知を発し、出動要請を行う(ステップS7)。
【0102】
なお、当該通知には、故障の発生したボーディングブリッジのゲート番号や故障の原因の分析予測、対策方法、交換すべき部品等の修理に関する情報が含まれていることが好ましい。当該通知を受けた保守点検員の事前準備を容易にするためである。
【0103】
保守点検員が外出している場合には、保守点検員が携帯する携帯端末34に所定の通知を送り、保守点検員を呼び出すことも可能である。これにより、ボーディングブリッジ保守部門30の保守点検員等は、故障の発生、状況、対応方法を迅速かつ正確に把握することができる。
【0104】
また、保守点検員への通知に加えて、ボーディングブリッジ保守部門30から空港ビル管理部門40の空港情報サーバ42、空港関係者の携帯端末35、ボーディングブリッジ製造会社50のサーバ52等に対して、故障警報や故障内容等の情報を伝達してもよい。
【0105】
また、集中管理用サーバ32は、“故障”の発生したボーディングブリッジ1に対し、故障発生通知を送信する。そして、当該ボーディングブリッジ1の端末装置11の表示装置には、故障が発生した旨の警報表示がなされる。
【0106】
また、選定されたボーディングブリッジ1に“故障”が発生した旨の情報(以下、故障発生情報という)は、空港ビル管理部門40に使用禁止情報として送信される(ステップS7’)。そして、使用禁止情報を受けた空港ビル管理部門40は、故障が発生したボーディングブリッジ1に代えて、他のボーディングブリッジ1を選定する(ステップS2)。
【0107】
なお、変更されたボーディングブリッジ1に対しても試運転が行われ(ステップS3)、試運転により異常がないことが確認されると、当該ボーディングブリッジ1が使用されることになる。
【0108】
一方、ボーディングブリッジ1の変更情報はエプロンコントロール70に伝達され、エプロンコントロール70は、着陸した上記航空機を変更後のゲートに誘導する。
【0109】
上述したように、集中管理用サーバ32は、保守部門の端末装置31や保守部門担当者の端末装置に故障修理の出動要請を行う信号を発信する(ステップS7)。
【0110】
保守部門の端末装置31から保守部門担当者がこの修理要請を受諾する場合は、端末装置31から担当者のID番号を入力することで、また保守部門担当者の携帯端末装置33から出動要請に応じる場合は、受諾の番号を集中管理用サーバ32に送信することで、修理担当者が決定される。
【0111】
集中管理用サーバ32は、この信号を受信すると、出動要請の信号を取り消し、データベース33からその発信者名を読み取って、保守部門の端末装置31や保守部門担当者の携帯端末装置34に修理担当者名を発信する(修理責任者決定通知。ステップS8)。この情報により、保守部門担当者は、部署内にいなくても、修理担当者が決定されたことを知ることができる。
【0112】
出動要請を受諾した修理担当者は、端末装置31等の故障診断情報から対策方法、交換すべき部品等の修理に関する情報に応じた保守用機器又は交換部品等を持参し、故障の発生したボーディングブリッジ1に向かう。
【0113】
その後、ボーディングブリッジ1の修理が完了すると(ステップS9)、修理担当者は動作確認作業を行い(ステップS10参照)、正常に運転が行われたことを確認すると(ステップS11)、この制御装置12に蓄えられた運転データは端末装置11から集中管理用サーバ32に送信され、このデータを受けた集中管理用サーバ32は故障が復旧したことを診断し、復帰メッセージを端末装置31や保守部門担当者の携帯端末装置34等に発信する(修理完了通知。ステップS12)。また、空港ビル管理部門40の管制塔60、エプロンコントロール70の使用禁止情報を消去する信号を発信する(ステップS13)。
【0114】
これにより、関係者はボーディングブリッジ1の修理が完了し、正常復帰したことを把握することができる。
【0115】
−予防保全−
次に、集中遠隔監視システム20による予防保全について説明する。
【0116】
予防保全は、空港内の各ボーディングブリッジ1の運行履歴データを参照しながら行われる。なお、運行履歴データは、各ゲート21〜23の端末装置11からボーディングブリッジ保守部門30の集中管理用サーバ32に送信され、データベース33に保管される。
【0117】
予防保全に際しては、集中管理用サーバ32が上記運行履歴データに基づき、各ボーディングブリッジ1の稼働累計時間を調査する。そして、原則的に、稼働累計時間の長いボーディングブリッジ1から点検作業を行うように、点検作業の優先順位を決定する。なお、点検作業の優先順位付けは、ボーディングブリッジ1の駆動装置16、空調装置17又は電源装置18等の各機器ごとの稼働累計時間に基づいて行ってもよく、例えば駆動装置16の一部等、各機器の部位ごとの稼働累計時間に基づいて行ってもよい。
【0118】
一方、前述の故障診断によって“軽異常”と判断されたボーディングブリッジ1は、たとえ稼働累計時間が短くても早期に点検すべきである。そこで、本実施形態では、“軽異常”と診断されたボーディングブリッジ1に関しては、優先順位を繰り上げることとしている。
【0119】
集中管理用サーバ32は、点検作業の優先順位を決定すると、その順位を保守点検員に通知する。そして、保守点検員は、当該通知に基づいて点検作業を実行する。
【0120】
なお、集中管理用サーバ32は、点検作業に先立って、稼働累計時間に基づいて交換が必要と予想される部品等のリストを作成し、当該リストを保守点検員に通知するようにしてもよい。また、“軽異常”のボーディングブリッジ1に関しては、点検前に、保守点検員に異常部位と異常内容を通知しておくことが好ましい。保守点検員は、このような事前情報を受け取ることによって、点検作業を円滑に進めることができる。なお、集中管理用サーバ32からの通知は、ボーディングブリッジ保守部門30の端末装置31から行ってもよいし、保守点検員の携帯端末34を介して行ってもよい。また、ボーディングブリッジ1の端末装置11に所定の表示を行い、端末装置11を通じて通知することも可能である。
【0121】
故障診断と同様、集中管理用サーバ32が点検作業の開始や完了等の状況を逐次把握し、関係者が集中管理用サーバ32にアクセスすることによって、それらの状況をリアルタイムに把握できるようにしてもよい。
【0122】
点検作業に関する情報は、点検作業報告又は点検結果報告等として、空港ビル管理部門40に伝達される。これらの報告は逐次行ってもよく、定期的に行ってもよい。例えば、日報又は月報として報告するようにしてもよい。なお、点検作業に関する情報は、ボーディングブリッジ製造会社50にも送信するようにしてもよい。
【0123】
−操作員に対する通知−
ボーディングブリッジ1の操作は、操作員によって行われる。操作員は、空港ビル管理部門40からの指示に従って、連結予定のボーディングブリッジ1に向かい、当該ボーディングブリッジ1の操作を行う。
【0124】
本実施形態では、航空機が着陸すると、空港ビル管理部門40から連結予定のボーディングブリッジ1の端末装置11に対して、当該航空機が着陸したことを伝える着陸情報が送信される。そして、当該端末装置11の表示部に、着陸情報が表示される。その結果、ボーディングブリッジ1に乗り込んでいる操作員は、航空機の着陸状況を迅速に把握することができ、その後の準備作業を円滑に進めることができる。
【0125】
また、前述したように、ボーディングブリッジ1の試運転時の際に故障が検出されると、当該ボーディングブリッジ1の端末装置11には、故障が発生した旨の警報表示が行われる。そのため、ボーディングブリッジ1に乗り込んでいる操作員は、上記警報表示によって、当該ボーディングブリッジ1の故障を迅速に把握することができる。
【0126】
さらに、本実施形態では、連結予定のボーディングブリッジ1を変更したときには、故障が発生した上記ボーディングブリッジ1の端末装置11に、変更後のボーディングブリッジ1の識別番号(すなわち、ゲート番号)に関する情報が送信される。そして、上記端末装置11の表示部には、変更後のボーディングブリッジ1の識別番号が表示される。そのため、操作員は、変更後のボーディングブリッジ1の識別番号を迅速かつ正確に認識することができ、変更後のボーディングブリッジ1への移動等を円滑に行うことができる。
【0127】
−連結情報の通知−
各ゲート21〜23のセンサ19には、ボーディングブリッジ1と航空機との連結の有無を検知する連結検知センサ(図示せず)が設けられている。端末装置11は、当該連結検知センサの情報に基づき、ボーディングブリッジ1と航空機との連結の有無を伝える連結情報を、ボーディングブリッジ保守部門30の集中管理用サーバ32に送信する。このことにより、集中管理用サーバ32において、各ボーディングブリッジ1の連結状況を一括して把握することができる。
【0128】
この連結情報は、空港ビル管理部門40においても把握することができる。そのため、空港ビル管理部門40は、着陸後の航空機とボーディングブリッジ1とが現に連結されたときに、乗客が航空機から降りている途中であることを空港ロビーの表示板等に表示等することが可能となる。また、空港ビル管理部門40は、出発時に航空機とボーディングブリッジ1との連結が解除されていることを迅速に知ることができ、そのことを空港ロビーの表示板等に表示等することが可能となる。
【0129】
−ボーディングブリッジの遠隔操作−
なお、本集中遠隔監視システム20によれば、ボーディングブリッジ保守部門30において、各ボーディングブリッジ1の機器を遠隔操作することができる。例えば、使用されていないボーディングブリッジ1の蛍光灯が点灯状態で放置されているような場合には、ボーディングブリッジ保守部門30における操作によって、上記蛍光灯の電源を消去するようにしてもよい。このことにより、省エネルギー化を図ることができる。
【0130】
−実施形態の効果−
以上のように、本実施形態によれば、コンピュータネットワークを通じて、ボーディングブリッジ1の情報をボーディングブリッジ保守部門30の集中管理用サーバ32において集中管理することができるので、空港内のボーディングブリッジ1の駆動装置16、空調装置17及び電源装置18に対して、遠隔監視を一括して行うことができる。
【0131】
コンピュータネットワークとしてイントラネット80及びインターネット90を用いているので、専用回線を用いる場合に比べて、システムを安価に構築することができる。
【0132】
インターネット90を用いることにより、世界中どこからでも遠隔監視を行うことができる。特に、ボーディングブリッジ製造会社50にとって、世界中に搬入したボーディングブリッジの集中監視が可能となる。
【0133】
ボーディングブリッジ保守部門30における保守点検作業及びボーディングブリッジ1における修理作業を、空港ビル管理部門40の空港情報と関連づけて実行することができる。
【0134】
ボーディングブリッジ保守部門30の集中管理用サーバ32がデータベース33を参照しながら故障診断を行うので、ボーディングブリッジ保守部門30の保守点検員やボーディングブリッジ製造会社50の担当者が現場で調査しなくても、故障内容を診断することができる。そのため、保守点検者又は製造会社50の担当者の調査のための移動が不要となり、故障の発見から修理に至るまでの時間を短縮することができる。
【0135】
集中管理用サーバ32は、故障診断の際には、故障発生時から所定時間前までの運転履歴データを収集し、当該データに基づいて故障診断を行う。そのため、より詳細な分析が可能となり、高度な故障診断を実行することが可能となる。また、運転履歴データは端末装置11から集中管理用サーバ32に自動的に送信されるので、保守点検員がデータを収集するためにボーディングブリッジ1に出向く必要はない。
【0136】
故障診断の結果、故障が検出されると、集中管理用サーバ32から修理を促す通知が発せられる。そのため、保守点検員等は、故障の発生を迅速に認識することができる。
【0137】
故障診断にあたっては、故障内容を複数のレベルに分類し、故障内容とともに故障レベルも通知される。そのため、故障レベルに応じた適切な対応を容易に講じることができる。
【0138】
故障の発生、保守点検員等の出動、修理の開始、及び修理完了等の情報は、端末装置11や集中管理用サーバ32等において逐一把握される。そのため、空港関係者等は、インターネット等を介して、ボーディングブリッジ1の状況をリアルタイムで正確に把握することができる。
【0139】
着陸した航空機がゲートに到着してからボーディングブリッジ1の故障が発見されると、航空機自体はゲートインしているにも拘わらず乗客を降ろすことができない状態となる。このような場合、航空機を他のゲートに誘導する必要があるが、航空機自身は後退することができないため、トーイングカー等の準備が必要となり、乗客を降ろすまでに相当な時間がかかる。そのため、乗客は迷惑を被ることになる。しかし、本実施形態では、ボーディングブリッジ1は、航空機との連結前に試運転され、事前に故障診断が行われる。そのため、ボーディングブリッジ1に故障が生じている場合、その故障は事前に発見される。
【0140】
また、使用予定のボーディングブリッジ1に故障が発生している場合には、使用予定のボーディングブリッジ1は変更され、着陸した航空機は別のボーディングブリッジ1に誘導される。そのため、ボーディングブリッジ1の故障によって乗客に迷惑をかけるおそれはない。
【0141】
予防保全に関して、稼働累計時間の長いボーディングブリッジ1、又は軽異常を起こしているボーディングブリッジ1を優先的に点検することができるので、効率的かつ効果的なメンテナンスを実現することができる。
【0142】
ボーディングブリッジ1の連結状況を把握することができるので、航空機の着陸状況だけでなく、乗客の乗降状況も容易に把握することができる。
【0143】
−変形例−
なお、上記実施形態は、比較的規模の大きな空港に設けられた集中遠隔監視システムであった。しかし、空港の規模によっては、複数の部門が統合されていてもよく、いくつかの要素が省略されていてもよい。例えば、いわゆる地方空港のような中小空港では、独立したボーディングブリッジ保守部門30を設けていない場合もある。そのため、集中管理用サーバ32をボーディングブリッジ製造会社50内に設置してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 集中遠隔監視システムのブロック図である。
【図2】 ボーディングブリッジの側面図である。
【図3】 ゲートの制御系統のブロック図である。
【図4】 故障診断のフローチャートである。
【符号の説明】
1 ボーディングブリッジ
11 端末装置
12 制御装置
14 空調制御用コントローラ(空調制御装置)
15 電源制御用コントローラ(電源制御装置)
20 集中遠隔監視システム
30 ボーディングブリッジ保守部門(保守点検センタ)
32 集中管理用サーバ
42 空港情報サーバ

Claims (16)

  1. 空港ビルに設置されたブリッジ本体と、該ブリッジ本体を駆動する駆動装置と、少なくとも該駆動装置を制御する制御装置と、該制御装置の運転状態を監視する端末装置とを各々備える複数のボーディングブリッジと、
    ボーディングブリッジの保守点検センタに設けられ、コンピュータネットワークを介して前記各ボーディングブリッジの端末装置に接続された集中管理用サーバと、
    コンピュータネットワークを介して前記集中管理用サーバと接続され、空港の情報を管理する空港情報サーバと、
    を備え
    前記ボーディングブリッジの端末装置は、前記ボーディングブリッジの異常検出を行い、異常に関するデータである異常データを集中管理用サーバに送信するように構成され、
    前記集中管理用サーバは、故障診断プログラムを有するデータベースを備え、前記端末装置から異常データを受信すると、前記データベースを用いて故障診断を実行するボーディングブリッジの集中遠隔監視システム。
  2. 前記制御装置は、ボーディングブリッジに連結された航空機の空調を行う空調制御装置を備えている請求項1に記載のボーディングブリッジの集中遠隔監視システム。
  3. 前記制御装置は、ボーディングブリッジに連結された航空機に電力を供給する電源制御装置を備えている請求項1又は2に記載のボーディングブリッジの集中遠隔監視システム。
  4. 前記コンピュータネットワークは、インターネット又はイントラネットからなっている請求項1〜3のいずれか一つに記載のボーディングブリッジの集中遠隔監視システム。
  5. ボーディングブリッジの端末装置は、ボーディングブリッジの運転状態を示す運転履歴データを記憶し、ボーディングブリッジの操作が完了する毎に前記運転履歴データを集中管理用サーバに送信する請求項1〜4のいずれか一つに記載のボーディングブリッジの集中遠隔監視システム。
  6. ボーディングブリッジの端末装置は、少なくともボーディングブリッジの運転状態を示す運転履歴データの記憶と前記ボーディングブリッジの異常検出とを行うように構成され、異常を検出したときに、前記ボーディングブリッジのゲート番号及び異常内容を示すデータと、異常検出から所定時間遡った運転履歴データとを集中管理用サーバに送信する請求項1〜4のいずれか一つに記載のボーディングブリッジの集中遠隔監視システム。
  7. 異常データを受け取った集中管理用サーバは、予め設定された複数の故障レベルの中から前記ボーディングブリッジの異常に対応する故障レベルを判定し、該故障レベルが所定の軽異常レベルであれば定期メンテナンス時の点検を指示する一方、前記故障レベルが前記軽異常レベルよりも重ければ集中管理用サーバの表示装置又は予め登録しているメンテナンス担当者の所有する端末装置に対し、故障の発生を知らせる信号を送信するとともに、ゲート番号、異常内容又は対策方法を表示する請求項に記載のボーディングブリッジの集中遠隔監視システム。
  8. 異常データを受け取った集中管理用サーバは、ボーディングブリッジの故障レベルが前記軽異常レベルよりも重ければ該ボーディングブリッジの使用を禁止する使用禁止情報を前記空港情報サーバに送信する請求項に記載のボーディングブリッジの集中遠隔監視システム。
  9. 集中管理用サーバは、ボーディングブリッジの故障レベルが前記軽異常レベルよりも重ければ、予め定められた複数のメンテナンス担当者の各端末装置に故障修理の出動指令を送信し、その出動指令に対するメンテナンス担当者からの受諾の信号を受信すると、当該受諾者名をデータベースから読み取り、前記各端末装置に修理担当者が決定したことを通知する請求項に記載のボーディングブリッジの集中遠隔監視システム。
  10. ボーディングブリッジの端末装置は、ボーディングブリッジの修理が完了して運転データが正常値に復帰すると、前記運転データを集中管理用サーバに送信し、
    前記運転データを受信した集中管理用サーバは、メンテナンスが完了したことを伝える復帰メッセージを各端末装置に送信する請求項に記載のボーディングブリッジの集中遠隔監視システム。
  11. 各ボーディングブリッジの端末装置は、制御装置の運転データを集中管理用サーバに送信し、
    集中管理用サーバは、上記運転データに基づいて上記各ボーディングブリッジの稼働累計時間を特定し、該稼働累計時間に基づいてボーディングブリッジの点検の順序を決定する請求項1〜10のいずれか一つに記載のボーディングブリッジの集中遠隔監視システム。
  12. 集中管理用サーバは、ブリッジ本体を航空機の乗降口に装着する前に制御機器の試運転を行う請求項5〜10のいずれか一つに記載のボーディングブリッジの集中遠隔監視システム。
  13. 空港情報サーバは、複数のボーディングブリッジの中から航空機に連結すべきボーディングブリッジが選定されると、選定されたボーディングブリッジの選定情報データを集中管理用サーバに送信し、
    集中管理用サーバは、上記選定情報データを受けると、選定されたボーディングブリッジの試運転を実行する請求項5〜10のいずれか一つに記載のボーディングブリッジの集中遠隔監視システム。
  14. ボーディングブリッジの端末装置は、該ボーディングブリッジと航空機との連結状態を監視し、連結の有無を示す連結情報データを集中管理用サーバに送信する請求項1〜4のいずれか一つに記載のボーディングブリッジの集中遠隔監視システム。
  15. 空港情報サーバは、航空機が着陸すると着陸情報データを集中管理用サーバに送信し、
    集中管理用サーバは、該航空機に連結される予定のボーディングブリッジの端末装置に対して、上記着陸情報データを送信し、
    上記ボーディングブリッジの端末装置は、上記着陸情報データを受けると上記航空機が着陸したことを通知する請求項1に記載のボーディングブリッジの集中遠隔監視システム。
  16. 空港情報サーバは、航空機に連結する予定のボーディングブリッジの変更があったときに、変更情報データを集中管理用サーバに送信し、
    集中管理用サーバは、少なくとも変更前の連結予定のボーディングブリッジの端末装置に対して、上記変更情報データを送信し、
    上記ボーディングブリッジの端末装置は、上記変更情報データを受けると連結予定のボーディングブリッジが変更されたことを通知する請求項1に記載のボーディングブリッジの集中遠隔監視システム。
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