JP6623036B2 - フォーカルプレンシャッタ並びにこれを備える撮像装置及び電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、フォーカルプレンシャッタ並びにこれを備える撮像装置及び電子機器に関する。
デジタルカメラ等の撮像装置に搭載されるシャッタには、シャッタ羽根の駆動部が、第1駆動部材と第2駆動部材の2つの駆動部材で構成されたフォーカルプレンシャッタがある(例えば、特許文献1)。特許文献1に記載のフォーカルプレンシャッタでは、シャッタ羽根が連結された第1駆動部材は、セットばねの付勢力によって、セット位置にセットされる。第2駆動部材は、駆動源の付勢力によって、セット位置にセットされた第1駆動部材を押動し、第1駆動部材を伴って走行することによりシャッタ羽根を走行させる。
特許文献1に記載のフォーカルプレンシャッタにおいては、撮像時に、第2駆動部材は第1駆動部材を伴って走行することによってシャッタ羽根を走行させ、シャッタ羽根の走行終了段階で、第2駆動部材が第1緩衝部材に当接し、次いで、第1駆動部材が第2緩衝部材に当接する。これにより、第2駆動部材が第1緩衝部材に当接しバウンドした後に再び第1緩衝部材の方向に走行する時に、第2駆動部材が第2緩衝部材に当接してバウンドする第1駆動部材を押し戻し、シャッタ羽根のバウンドを抑制している。
ここで、バウンドは、駆動部材が緩衝部材などのストッパに当接して所定の方向への走行を停止する場合に、駆動部材やシャッタ羽根が所定の方向と逆方向に走行することを意味する。シャッタ羽根のバウンドが発生すると、撮像装置において露光むらやスミアが発生する。また、シャッタ羽根のバウンドが収束するまで次の動作を実行できないので、フォーカルプレンシャッタの動作にタイムラグが生じる。
特開2013−97032号公報
特許文献1に記載のフォーカルプレンシャッタにおいては、第1駆動部材と第2駆動部材は高速で走行するので、第2駆動部材が第1駆動部材を押し戻すタイミングを適切に設定することが困難である。また、環境変化や部材の経年劣化によって、第2駆動部材が第1駆動部材を押し戻すタイミングがずれることもあり、シャッタ羽根のバウンドを十分に抑制できない場合がある。
さらに、第2駆動部材が第1駆動部材を伴って走行する場合に、第2駆動部材がバウンドする第1駆動部材を押し戻してシャッタ羽根のバウンドを抑制するので、第1駆動部材とシャッタ羽根のみが走行する場合には、シャッタ羽根のバウンドが生じることがある。すなわち、2つの駆動部材でシャッタ羽根を駆動するフォーカルプレンシャッタにおいては、シャッタ羽根が露光開口を閉じる方向又は開ける方向のうちの一方の方向に走行する場合には第2駆動部材が第1駆動部材を伴って走行し、シャッタ羽根が露光開口を閉じる方向又は開ける方向のうちの他方の方向に走行する場合には第1駆動部材のみが走行するので、シャッタ羽根が露光開口を閉じる方向又は開ける方向のうちの他方の方向に走行する場合にはシャッタ羽根のバウンドが生じることがある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、2つの駆動部材で羽根部材を駆動するフォーカルプレンシャッタにおいて、シャッタ地板の開口を閉じる方向へ走行する羽根部材のバウンドと、シャッタ地板の開口を開ける方向へ走行する羽根部材のバウンドとを抑制できるフォーカルプレンシャッタ並びにこれを備える撮像装置及び電子機器を提供することを目的とする。
(1)上記の目的を達成するため、本発明の第1の観点に係るフォーカルプレンシャッタは、
シャッタ地板に形成された開口を開閉する羽根部材と、
前記羽根部材に連結され、第1付勢力によって、前記開口を閉じる方向又は開ける方向のうちの一方の方向に前記羽根部材を駆動する第1駆動部材と、
前記第1付勢力と逆方向の第2付勢力によって、前記第1駆動部材を伴って移動し、前記開口を閉じる方向又は開ける方向のうちの他方の方向に前記羽根部材を駆動する第2駆動部材と、
前記第1駆動部材を係止する係止部と、を備え、
前記係止部は、前記第1付勢力による前記第1駆動部材の移動を停止する第1当接部に当接する前記第1駆動部材を、係止する第1係止部材と、前記第2駆動部材の移動に伴う前記第1駆動部材の移動を停止する第2当接部に当接する前記第1駆動部材を、係止する第2係止部材と、前記第1係止部材と前記第2係止部材とを駆動する係止駆動部と、を有する。
(2)前記係止部は、前記第1駆動部材を保持し、前記開口が開放された状態と前記開口が閉鎖された状態を維持してもよい。
上記(1)、(2)の構成により、シャッタ地板の開口を閉じる方向へ走行する羽根部材のバウンドと、シャッタ地板の開口を開ける方向へ走行する羽根部材のバウンドとを抑制できる。
(3)上記(1)、(2)において、
前記第1係止部材は、前記第1駆動部材を係止する第1係止部と、前記係止駆動部の押動部材によって押動される第1被押動部とを有し、前記第1係止部と前記第1被押動部との間に配置された回転軸を中心に回転し、
前記第2係止部材は、前記第1駆動部材を係止する第2係止部と、前記係止駆動部の押動部材によって押動される第2被押動部とを有し、前記第2係止部と前記第2被押動部との間に配置された前記第1係止部材の回転軸を中心に回転してもよい。
この構成により、第1係止部材と第2係止部材とが同じ回転軸を有するので、係止部を簡素に構成でき、また小型化できる。
(4)上記(3)において、
前記係止部は、前記第1駆動部材を係止する方向に前記第1係止部材を付勢する第1係止付勢部材と、前記第1駆動部材を係止する方向に前記第2係止部材を付勢する第2係止付勢部材と、を備え、
前記係止駆動部の押動部材は、前記第1係止部材の第1被押動部と前記第2係止部材の第2被押動部との間に配置され、前記第1係止部材と前記第2係止部材とを前記第1駆動部材の係止を解除する方向に回転させてもよい。
この構成により、第1駆動部材が、第1係止付勢部材の付勢力又は第2係止付勢部材の付勢力によって係止されるので、羽根部材の移動を規制する力を高めることができ、羽根部材のバウンドをさらに抑制できる。さらに、係止駆動部の押動部材が第1係止部材と第2係止部材との間に配置されるので、係止部を簡素に構成でき、また小型化できる。
(5)上記(1)〜(4)において、
前記第1係止部材は、前記第1付勢力によって移動する前記第1駆動部材と摺動する第1制動部を有し、
前記第2係止部材は、前記第2駆動部材に伴われて移動する前記第1駆動部材と摺動する第2制動部を有し、
前記第1係止部材と前記第2係止部材は前記第1駆動部材を制動してもよい。
この構成により、第1駆動部材が、第1係止部材、第2係止部材によって制動を受けるので、第1駆動部材の移動速度が低下し、羽根部材のバウンドをさらに抑制できる。
(6)本発明の第2の観点に係る撮像装置は、上記フォーカルプレンシャッタを備える。
(7)本発明の第3の観点に係る電子機器は、上記フォーカルプレンシャッタを備える。
本発明によれば、シャッタ地板の開口を閉じる方向へ走行する羽根部材のバウンドと、シャッタ地板の開口を開ける方向へ走行する羽根部材のバウンドとを抑制できる。
本発明の実施の形態に係るフォーカルプレンシャッタを備えた撮像装置を示す模式図である。 本発明の実施の形態に係るフォーカルプレンシャッタを備えた電子機器を示す模式図である。 本実施の形態に係るフォーカルプレンシャッタの撮像における初期状態を示す図である。 本実施の形態に係るフォーカルプレンシャッタの撮像における先羽根戻り動作を示す図である。 本実施の形態に係るフォーカルプレンシャッタの撮像における先羽根戻り動作を示す図である。 本実施の形態に係るフォーカルプレンシャッタの撮像における先羽根戻り動作を示す図である。 本実施の形態に係るフォーカルプレンシャッタの撮像における先羽根の露光動作を示す図である。 本実施の形態に係るフォーカルプレンシャッタの撮像における先羽根の露光動作を示す図である。 本実施の形態に係るフォーカルプレンシャッタの撮像における先羽根の露光動作を示す図である。 本実施の形態に係るフォーカルプレンシャッタの撮像における後羽根の露光動作を示す図である。 本実施の形態に係るフォーカルプレンシャッタの撮像におけるセット動作を示す図である。 本実施の形態に係るフォーカルプレンシャッタの動作を示すフローチャートである。
図面を参照して、本発明の実施の形態に係るフォーカルプレンシャッタを説明する。
本実施の形態に係るフォーカルプレンシャッタ100は、図1、図2に示すように撮像素子、撮像レンズ等を有する撮像装置5、電子機器6等に搭載される。撮像装置5は、例えば、デジタルカメラ、監視カメラ等である。また、電子機器6は、例えば、撮像機能を有するスマートフォン等の携帯端末、ラップトップ型またはノート型パーソナルコンピュータである。撮像素子は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)のイメージセンサ等である。
本実施の形態では、フォーカルプレンシャッタ100は撮像装置5に備えられている。また、フォーカルプレンシャッタ100は、後述するように、ノーマリーオープンモードで動作する。ここで、ノーマリーオープンモードとは、撮像待機時には開口は開放されており、撮像時には、一旦先羽根が走行して開口を閉鎖した後に、先羽根が走行して開口を開放し、次いで、後羽根が走行して開口を閉鎖するシャッタ動作である。
図3、図4を参照して、フォーカルプレンシャッタ100の構成を説明する。図3は、フォーカルプレンシャッタ100の各部材が撮像待機時の位置、すなわちセット位置にセットされた撮像における初期状態を示す。初期状態は、撮像装置5の表示部等で撮像対象を連続的に視認可能な状態、いわゆるライブビュー状態である。図4は、フォーカルプレンシャッタ100の撮像における先羽根戻り動作を示す。
なお、図3の正面側が被写体側であり、図3の背面側が撮像素子側であるとして説明する。
図3に示すように、フォーカルプレンシャッタ100はシャッタ地板10と、先羽根20と、後羽根30と、先羽根駆動機構と、後羽根駆動機構と、セット部材60と、係止部と、先羽根用電磁石81と、後羽根用電磁石82とを備える。
(シャッタ地板)
シャッタ地板10は、合成樹脂等から略矩形の平板状に形成され、略中央部に長方形の開口10aを有する。
また、シャッタ地板10の背面側には、先羽根20を収容する羽根室を画定する、図示しない中間板と、後羽根30を収容する羽根室を画定する、図示しない補助地板とが、所定の間隔をおいて取り付けられる。中間板と補助地板には、それぞれの略中央部に、シャッタ地板10の開口10aの形状と類似する形状の開口が形成されている。被写体光が通過するシャッタとしての開口は、中間板の開口と補助地板の開口とシャッタ地板10の開口10aとが重ね合わされて形成される。本実施の形態では、中間板の開口の形状と補助地板の開口の形状とが、シャッタ地板10の開口10aの形状と同一であるとして説明する。
開口10aの左側の領域には、円弧状の2つの長孔10b、10cが形成されている。また、シャッタ地板10の長孔10b、10cのそれぞれの上端には、平面形状が略C字状でゴム製の緩衝部材13a、13bが、それぞれ取り付けられている。
また、中間板と補助地板の長孔10b、10cと重なる領域には、長孔10b、10cと略同一形状の長孔が、それぞれ形成されている。
シャッタ地板10の正面、すなわち被写体側の面には、軸11a、11b、11c、11d、11eが立設される。また、シャッタ地板10の背面、すなわち撮像素子側の面には、軸11f、11g、11h、11iが立設される。軸11fは軸11aと同心上に立設され、軸11gは軸11bと同心上に立設されている。
さらに、シャッタ地板10の正面には、ストッパ12a、12bが設けられる。
なお、シャッタ地板10の正面には、このほかにも、複数の柱が立設され、シャッタ地板10側から順に、図示しない支持板とプリント配線板とが取り付けられている。
(先羽根)
先羽根20は先羽根部材あり、シャッタ地板10と中間板との間の羽根室内を走行するメカニカル方式の先幕シャッタである。先羽根20は、開口10aの上方から下方へ走行して開口10aを閉鎖し、開口10aの下方から上方へ走行して開口10aを開放する。
先羽根20は、一端が軸11fに回転可能に取り付けられた先羽根アーム25と、一端が軸11hに回転可能に取り付けられた先羽根アーム26と、先羽根アーム25、26のそれぞれの自由端である他端に向けて順に枢支された4枚の羽根21、22、23、24とから構成される。ここで、羽根24はスリットを形成するスリット形成羽根である。
また、後述する先羽根第1駆動部材41の駆動ピン41bの先端部が、先羽根アーム25に形成された図示しない長孔に嵌合されている。したがって、先羽根20は先羽根第1駆動部材41と連動する。
さらに、シャッタ地板10の軸11hには、図示しない先羽根セットばねが嵌装されている。先羽根セットばねは、捩りコイルばねである。
先羽根セットばねは、一端がシャッタ地板10に設けられた図示しないばね掛け部に掛けられ、他端が先羽根アーム26の孔に掛けられる。これにより、先羽根アーム26は、先羽根セットばねの付勢力(第1付勢力)によって時計回りに付勢されている。また、先羽根アーム25には、先羽根第1駆動部材41の駆動ピン41bが嵌合されているので、先羽根セットばねは、先羽根20を介して間接的に先羽根第1駆動部材41を時計回りに付勢している。したがって、先羽根第1駆動部材41は、時計回りの回転が許容された場合、先羽根セットばねの付勢力によって時計回りに回転し、先羽根第1駆動部材41の回転と共に、先羽根20が開口10aの上方から下方へ走行する。本明細書では、このような、間接的に付勢された駆動部材の回転よる羽根部材の走行も、羽根部材の駆動に含まれている。
なお、先羽根セットばねの付勢力は、後述する先羽根第2駆動部材42を反時計回りに付勢する先羽根駆動ばねの付勢力(第2付勢力)よりも弱く設定される。
(後羽根)
後羽根30は後羽根部材であり、中間板と補助地板との間の羽根室内を走行するメカニカル方式の後幕シャッタである。後羽根30は、開口10aの下方から上方へ走行して開口10aを閉鎖し、開口10aの上方から下方へ走行して開口10aを開放する。
後羽根30は、一端が軸11gに回転可能に取り付けられた後羽根アーム35と、一端が軸11iに回転可能に取り付けられた後羽根アーム36と、後羽根アーム35、36のそれぞれの自由端である他端に向けて順に枢支された4枚の羽根31、32、33、34とから構成される。ここで、羽根34はスリットを形成するスリット形成羽根である。
また、後述する後羽根駆動部材51の駆動ピン51bの先端部が、後羽根アーム35に形成された図示しない長孔に嵌合されている。
なお、シャッタ地板10の軸11iには、図示しないガタ寄せばねが嵌装され、一端がシャッタ地板10に設けられた図示しないばね掛け部に掛けられ、他端が後羽根アーム36の孔に掛けられる。ガタ寄せばねは、後羽根30を時計回りに付勢して後羽根30のガタを寄せている。このガタ寄せばねの付勢力は、後述する後羽根駆動部材51を反時計回りに付勢する後羽根駆動ばねの付勢力よりも弱く設定される。
(先羽根駆動機構)
先羽根駆動機構は先羽根20を駆動する。先羽根駆動機構は、先羽根第1駆動部材41と、先羽根第2駆動部材42と、図示しない先羽根駆動ばねとから構成される。
(先羽根第1駆動部材)
先羽根第1駆動部材41は、軸11aに回転可能に取り付けられる。
先羽根第1駆動部材41は、先羽根セットばねの付勢力によって時計回りに回転し、先羽根20を駆動する。具体的には、先羽根第1駆動部材41が時計回りに回転する場合、後述する先羽根第1駆動部材41の駆動ピン41bが長孔10bの上端から下端14へ走行し、先羽根20は開口10aの上方から下方へ走行して開口10aを閉鎖する。
先羽根第1駆動部材41は、被係止部41aと、駆動ピン41bと、被押動部41cとを有する。
先羽根第1駆動部材41の被係止部41aは、先羽根第1駆動部材41の正面側の面に立設された係止ピンである。
先羽根第1駆動部材41の被係止部41aは、後述する係止部の第1係止部材71の第1係止部71cに係止される。
具体的には、先羽根第1駆動部材41の被係止部41aは、先羽根第1駆動部材41が先羽根セットばねの付勢力によって時計回りに回転し、開口10aが先羽根20によって閉鎖された状態となり、先羽根第1駆動部材41の被押動部41cが後述する先羽根第2駆動部材42の押動部42b(第1当接部)に当接した後に、第1係止部材71の第1係止部71cに係止される。これにより、先羽根第1駆動部材41の先羽根セットばねの付勢力によって回転する方向と逆方向の回転が規制され、先羽根20のバウンドが抑制される。
なお、当接とは、衝突の意味を含んでいる。
また、先羽根第1駆動部材41の被係止部41aは、先羽根第1駆動部材41が、先羽根セットばねの付勢力によって時計回りに回転し、先羽根第1駆動部材41の被押動部41cが先羽根第2駆動部材42の押動部42bに当接する前に、後述する第1係止部材71の第1制動部71dと摺動する。これにより、先羽根第1駆動部材41の回転が制動され、先羽根第1駆動部材41の回転速度が低下するので、先羽根20のバウンドがさらに抑制される。
第1係止部材71による先羽根第1駆動部材41の被係止部41aの係止と摺動については、後述する。
さらに、先羽根第1駆動部材41の被係止部41aは、後述する係止部の第2係止部材73の第2係止部73cに係止される。
具体的には、先羽根第1駆動部材41の被係止部41aは、先羽根第1駆動部材41が先羽根駆動ばねの付勢力によって先羽根第2駆動部材42に伴われて反時計回りに回転し、開口10aが先羽根20によって開放された状態となり、先羽根第1駆動部材41の駆動ピン41bが長孔10bの上端に設けられた緩衝部材13a(第2当接部)に当接した後に、第2係止部材73の第2係止部73cに係止される。これにより、先羽根第1駆動部材41において、先羽根駆動ばねの付勢力によって先羽根第2駆動部材42の回転に伴い先羽根第1駆動部材41が回転する方向と、逆方向の回転が規制され、先羽根20のバウンドが抑制される。
なお、先羽根第1駆動部材41の被係止部41aが第2係止部材73の第2係止部73cに係止されている位置が、先羽根第1駆動部材41のセット位置となる。
また、先羽根第1駆動部材41の被係止部41aは、先羽根第1駆動部材41が先羽根駆動ばねの付勢力によって先羽根第2駆動部材42に伴われて反時計回りに回転し、先羽根第1駆動部材41の駆動ピン41bが長孔10bの上端に設けられた緩衝部材13aに当接する前に、後述する係止部の第2係止部材73の第2制動部73dと摺動する。これにより、先羽根第1駆動部材41の回転が制動され、先羽根第1駆動部材41の回転速度が低下するので、先羽根20のバウンドがさらに抑制される。
第2係止部材73による先羽根第1駆動部材41の被係止部41aの係止と摺動については、後述する。
先羽根第1駆動部材41の駆動ピン41bは、先羽根第1駆動部材41の先端部の背面側に配置される。先羽根第1駆動部材41の駆動ピン41bは、長孔10bに挿入され、先端部が先羽根アーム25に形成された図示しない長孔に嵌合される。これにより、先羽根第1駆動部材41は、シャッタ地板10と中間板との間の羽根室内で先羽根20に連結され、先羽根第1駆動部材41は先羽根20と連動する。したがって、先羽根第1駆動部材41が時計回りに回転した場合、先羽根第1駆動部材41の駆動ピン41bは長孔10bの上端から下端14へ走行し、先羽根20は開口10aの上方から下方へ走行して開口10aを閉鎖する。また、先羽根第1駆動部材41が反時計回りに回転した場合、先羽根第1駆動部材41の駆動ピン41bは長孔10bの下端14から上端へ走行し、先羽根20は開口10aの下方から上方へ走行して開口10aを開放する。
また、先羽根第1駆動部材41の駆動ピン41bの基端部は、断面が略円形状に形成され、長孔10bの上端に設けられた緩衝部材13aに当接する。先羽根第1駆動部材41が反時計回りに回転し、駆動ピン41bが緩衝部材13aに当接した場合、先羽根第1駆動部材41は反時計回りの回転を停止する。
先羽根第1駆動部材41の被押動部41cは、先羽根第1駆動部材41の正面側の面に駆動ピン41bと重なる位置に設けられる。
先羽根第1駆動部材41の被押動部41cは、先羽根第2駆動部材42が先羽根駆動ばねの付勢力によって回転する場合に、先羽根第2駆動部材42の押動部42bに押動される。先羽根第1駆動部材41は、被押動部41cが先羽根第2駆動部材42の押動部42bに押動され、先羽根第2駆動部材42に伴われて回転する。
また、先羽根第1駆動部材41の被押動部41cは、先羽根第1駆動部材41が時計回りに回転し先羽根20が開口10aを閉鎖した後に、先羽根第2駆動部材42の押動部42bに当接する。この場合、先羽根第1駆動部材41は時計回りの回転を停止する。
(先羽根第2駆動部材)
先羽根第2駆動部材42は、先羽根第1駆動部材41と同様に、軸11aに回転可能に取り付けられる。軸11aには、先羽根第2駆動部材42が正面側に、先羽根第1駆動部材41がシャッタ地板10側に取り付けられる。
先羽根第2駆動部材42は、先羽根駆動ばねの付勢力によって、先羽根第1駆動部材41を伴って回転し、先羽根20に開口10aを開放させる。ここで、先羽根駆動ばねは、軸11aに嵌装され先羽根第2駆動部材42を反時計回りに付勢している。
具体的には、先羽根第2駆動部材42は、反時計回りに回転すると共に先羽根第1駆動部材41を押動することによって、先羽根20を駆動し、先羽根20を開口10aの下方から上方へ走行させる。
先羽根第2駆動部材42は、取り付け部42aと、押動部42bと、被係止部42cとを有する。
先羽根第2駆動部材42の取り付け部42aは、被写体側に部厚く形成され、内部に図示しない圧縮ばねを介在させて鉄片部材44が取り付けられる。鉄片部材44は、軸部を有する。鉄片部材44の軸部の一端には円盤状の頭部が形成され、他端には鉄片部が取り付けられる。鉄片部材44は、先羽根第2駆動部材42の取り付け部42aの内部で鉄片部材44の軸部に嵌装されている圧縮ばねによって、鉄片部を先羽根第2駆動部材42の取り付け部42a内から突き出すように付勢されている。
先羽根第2駆動部材42の押動部42bは、先羽根第2駆動部材42の側面に形成され、先羽根第2駆動部材42が先羽根駆動ばねの付勢力によって回転する場合に、先羽根第1駆動部材41の被押動部41cを押動する。これにより、先羽根第2駆動部材42は、先羽根第1駆動部材41を伴って反時計回りに回転し、先羽根20を駆動し、先羽根20を開口10aの下方から上方へ走行させる。
また、先羽根第2駆動部材42が後述するセット位置に位置する場合、押動部42bは、先羽根第1駆動部材41が時計回りに回転し先羽根20が開口10aを閉鎖した後に、先羽根第1駆動部材41の被押動部41cと当接する位置に位置し、先羽根第1駆動部材41の時計回りの回転を停止する。
先羽根第2駆動部材42の被係止部42cは、先羽根第2駆動部材42の側面に設けられ、後述するセット部材60の第1係止部60aに押動され、また係止される。
先羽根第2駆動部材42の被係止部42cは、セット部材60が反時計回りに回転する場合に、セット部材60の第1係止部60aに押動される。これにより、先羽根第2駆動部材42は、先羽根駆動ばねの付勢力に抗して時計回りに回転する。また、先羽根第2駆動部材42の被係止部42cは、セット部材60が反時計回りの回転を停止した場合に、セット部材60の第1係止部60aに係止される。これにより、先羽根第2駆動部材42は先羽根駆動ばねの付勢力による反時計回りの回転が抑止され、セット部材60によって保持される。セット部材60によって係止された位置が、先羽根第2駆動部材42のセット位置となる。
(後羽根駆動機構)
後羽根駆動機構は後羽根30を駆動する。後羽根駆動機構は後羽根駆動部材51と、図示しない後羽根駆動ばねとから構成される。
後羽根駆動部材51は、軸11bに回転可能に取り付けられる。
後羽根駆動部材51は、後羽根駆動ばねの付勢力によって反時計回りに回転し、後羽根30を駆動する。後羽根駆動部材51は、後羽根30を開口10aの下方から上方へ走行させ、後羽根30に開口10aを閉鎖させる。後羽根駆動ばねは、軸11bに嵌装され、後羽根駆動部材51を反時計回りに付勢している。
後羽根駆動部材51は、取り付け部51aと、駆動ピン51bと、被係止部51cとを有する。
後羽根駆動部材51の取り付け部51aは、被写体側に部厚く形成され、内部に図示しない圧縮ばねを介在させて鉄片部材52が取り付けられる。鉄片部材52は、軸部を有する。鉄片部材52の軸部の一端には円盤状の頭部が形成され、他端には鉄片部が取り付けられる。鉄片部材52は、後羽根駆動部材51の取り付け部51aの内部で鉄片部材52の軸部に嵌装されている圧縮ばねによって、鉄片部を後羽根駆動部材51の取り付け部51a内から突き出すように付勢されている。
後羽根駆動部材51の駆動ピン51bは、後羽根駆動部材51の先端部の背面側に配置される。後羽根駆動部材51の駆動ピン51bは、長孔10cに挿入され、先端部が後羽根アーム35に形成された図示しない長孔に嵌合される。これにより、後羽根駆動部材51は中間板と補助地板との間の羽根室内で後羽根30に連結され、後羽根駆動部材51は後羽根30と連動する。したがって、後羽根駆動部材51が時計回りに回転した場合、後羽根駆動部材51の駆動ピン51bは長孔10cの上端から下端へ走行し、後羽根30は開口10aの上方から下方へ走行して開口10aを開放する。また、後羽根駆動部材51が反時計回りに回転した場合、後羽根駆動部材51の駆動ピン51bは長孔10cの下端から上端へ走行し、後羽根30は開口10aの下方から上方へ走行して開口10aを閉鎖する。
また、後羽根駆動部材51の駆動ピン51bの基端部は、断面が略円状に形成され、長孔10cの上端に設けられた緩衝部材13bに当接する。後羽根駆動部材51は反時計回りに回転し、駆動ピン51bが緩衝部材13bに当接した場合、反時計回りの回転を停止する。
後羽根駆動部材51の被係止部51cは、後羽根駆動部材51の正面側の面に設けられたローラであり、後述するセット部材60の第2係止部60bに押動され、また係止される。
後羽根駆動部材51の被係止部51cは、セット部材60が反時計回りに回転する場合に、セット部材60の第2係止部60bに押動される。これにより、後羽根駆動部材51は、後羽根駆動ばねの付勢力に抗して時計回りに回転する。後羽根駆動部材51の被係止部51cは、セット部材60が反時計回りの回転を停止した場合に、セット部材60の第2係止部60bに係止される。これにより、後羽根駆動部材51は後羽根駆動ばねの付勢力による反時計回りの回転が抑止され、セット部材60によって保持される。なお、セット部材60によって係止された位置が、後羽根駆動部材51のセット位置となる。
(セット部材)
セット部材60は、後述する初期位置からセット位置に回転し、先羽根駆動機構と後羽根駆動機構の部材のそれぞれを、それぞれの撮像待機時のセット位置にセットする。セット部材60は、軸11cに回転可能に取り付けられ、図示しない付勢ばねによって時計回りに付勢されている。
セット部材60は、第1係止部60aと、第2係止部60bとを有する。
セット部材60は、撮像装置5の図示しない駆動機構に押圧されることによって、初期位置から付勢ばねの付勢力に抗して反時計回りに回転し、第1係止部60aが先羽根第2駆動部材42の被係止部42cを押動すると共に、第2係止部60bが後羽根駆動部材51の被係止部51cを押動する。これにより、セット部材60は、先羽根第2駆動部材42と後羽根駆動部材51とを時計回りに回転させ、先羽根第2駆動部材42と後羽根駆動部材51とをセット位置にセットする。ここで、セット部材60の初期位置は、図4に示すように、セット部材60が先羽根第2駆動部材42と後羽根駆動部材51から離反した位置である。
また、セット部材60は、図3に示すように、先羽根第2駆動部材42と後羽根駆動部材51とをセットした位置で、撮像装置5の駆動機構によって保持される。これにより、先羽根第2駆動部材42と後羽根駆動部材51は、セット部材60に係止される。なお、この状態でのセット部材60の位置が、セット部材60のセット位置となる。
セット部材60は、先羽根第2駆動部材42の鉄片部材44の鉄片部と後羽根駆動部材51の鉄片部材52の鉄片部のそれぞれが、先羽根用電磁石81と後羽根用電磁石82のそれぞれに吸着保持された状態において、撮像装置5の駆動機構による押圧が解除されると、付勢ばねの付勢力により時計回りに回転しセット位置から初期位置に戻る。これにより、セット部材60の第1係止部60aが先羽根第2駆動部材42の被係止部42cから離脱すると共に、セット部材60の第2係止部60bが後羽根駆動部材51の被係止部51cから離脱し、先羽根第2駆動部材42と後羽根駆動部材51の係止が解除されるので、先羽根第2駆動部材42と後羽根駆動部材51の反時計回りの回転が許容される。
セット部材60の第1係止部60aは、セット部材60が初期位置からセット位置に回転する場合に、先羽根第2駆動部材42の被係止部42cを押動し、先羽根第2駆動部材42を先羽根駆動ばねの付勢力に抗して時計回りに回転させる。また、セット部材60の第1係止部60aは、セット位置で先羽根第2駆動部材42の被係止部42cを係止し、先羽根駆動ばねの付勢力による先羽根第2駆動部材42の反時計回りの回転を抑止する。
セット部材60の第2係止部60bは、セット部材60が初期位置からセット位置に回転する場合に、後羽根駆動部材51の被係止部51cを押動し、後羽根駆動部材51を後羽根駆動ばねの付勢力に抗して時計回りに回転させる。また、セット部材60の第2係止部60bは、セット位置で後羽根駆動部材51の被係止部51cを係止し、後羽根駆動ばねの付勢力による後羽根駆動部材51の反時計回りの回転を抑止する。
(係止部)
係止部は、先羽根第1駆動部材41を係止して、先羽根20のバウンドを抑制する。また、係止部は、先羽根第1駆動部材41を係止して、開口10aが開放された状態と閉鎖された状態とを維持する。
係止部は、第1係止部材71と、第1係止付勢部材72と、第2係止部材73と、第2係止付勢部材74と、係止駆動部75とから構成される。
(第1係止部材)
係止部の第1係止部材71は、先羽根第1駆動部材41の被押動部41cが先羽根第2駆動部材42の押動部42bに当接した後に、先羽根第1駆動部材41の被係止部41aを係止する。なお、先羽根第1駆動部材41が第1係止部材71によって係止された状態では、先羽根20は開口10aを閉鎖している。
係止部の第1係止部材71は略「レ」の字形状に形成され、第1アーム71aと第2アーム71bとを有する。係止部の第1係止部材71は、第1アーム71aと第2アーム71bとの間で、軸11dに回転可能に取り付けられる。
係止部の第1係止部材71は、軸11dに嵌装された第1係止付勢部材72の付勢力によって時計回りに回転する。係止部の第1係止部材71における時計回りの回転は、第1係止部材71の第1アーム71aの先端部がストッパ12aと係合することによって、規制される。第1係止部材71がストッパ12aと係合している位置が、第1係止部材71のセット位置である。また、第1係止部材71がセット位置に位置する場合、後述する第1係止部71cと第1制動部71dは、先羽根第1駆動部材41の被係止部41aの回転軌跡内に位置している。
第1係止部材71の第1アーム71aは第1係止部71cと第1制動部71dとを有し、第1係止部材71の第2アーム71bは第1被押動部71eを有する。第1アーム71aは先羽根第1駆動部材41側の側面が山型に形成され、先端部側の凹状の面に第1係止部71cが形成され、軸11d側の面に第1制動部71dが形成されている。また、第2アーム71bの第1被押動部71eは、第2アーム71bの先端部に凸状に形成されている。
先羽根第1駆動部材41の被押動部41cが先羽根第2駆動部材42の押動部42bに当接した時に、第1係止部材71はセット位置に位置し、第1アーム71aの側面の先端部側に形成された第1係止部71cは先羽根第1駆動部材41の被係止部41aの回転軌跡内に位置する。したがって、第1係止部材71の第1係止部71cは、先羽根第1駆動部材41が、先羽根セットばねの付勢力によって時計回りに回転し、開口10aが先羽根20によって閉鎖された状態となり、先羽根第1駆動部材41の被押動部41cが先羽根第2駆動部材42の押動部42bに当接した後に、先羽根第1駆動部材41の被係止部41aを係止できる。
これにより、先羽根第1駆動部材41の先羽根セットばねの付勢力によって回転する方向と逆方向の回転が規制され、先羽根20のバウンドが抑制される。また、開口10aが先羽根20によって閉鎖された状態が維持される。
また、第1係止部材71の第1係止部71cは、第1係止付勢部材72の付勢力による時計回りの回転がストッパ12aにより規制されたセット位置で、先羽根第1駆動部材41の被係止部41aを係止している。すなわち、第1係止部材71は、第1係止付勢部材72の付勢力によって先羽根第1駆動部材41を係止している。したがって、第1係止部材71は、例えば無通電状態の電磁アクチュエータ等よりも強い力で、先羽根第1駆動部材41の先羽根セットばねの付勢力によって回転する方向と逆方向の回転を規制できる。
さらに、先羽根第1駆動部材41が先羽根セットばねの付勢力によって時計回りの回転を開始する時に、第1係止部材71はセット位置に位置し、第1アーム71aの側面の軸11d側に形成された第1制動部71dは先羽根第1駆動部材41の被係止部41aの回転軌跡内に位置する。したがって、第1係止部材71の第1制動部71dは、先羽根第1駆動部材41が先羽根セットばねの付勢力によって時計回りに回転し、先羽根第1駆動部材41の被押動部41cが先羽根第2駆動部材42の押動部42bに当接する前に、先羽根第1駆動部材41の被係止部41aと摺動できる。これにより、先羽根第1駆動部材41の回転が制動され、先羽根第1駆動部材41の回転速度が低下するので、先羽根20のバウンドがさらに抑制される。
第1係止部材71の第1被押動部71eは、後述する係止駆動部75のロータ75aの押動部75dに押動される。第1係止部材71は、第1被押動部71eがロータ75aの押動部75dに押動されることによって、第1係止付勢部材72の付勢力に抗してセット位置から反時計回りに回転する。これにより、第1係止部材71の第1係止部71cは先羽根第1駆動部材41の被係止部41aの回転軌跡から離脱し、先羽根第1駆動部材41の係止を解除する。第1係止部材71の第1係止部71cによる係止が解除された先羽根第1駆動部材41は、先羽根駆動ばねの付勢力による先羽根第1駆動部材41の反時計回りの回転が許容される。
(第1係止付勢部材)
係止部の第1係止付勢部材72は、軸11dに嵌装されたコイルばねである。係止部の第1係止付勢部材72は、係止部の第1係止部材71を時計回りに付勢する。
(第2係止部材)
係止部の第2係止部材73は、先羽根第1駆動部材41の駆動ピン41bが長孔10bの上端に設けられた緩衝部材13aに当接した後に、先羽根第1駆動部材41の被係止部41aを係止する。なお、先羽根第1駆動部材41が第2係止部材73によって係止された状態では、先羽根20は開口10aを開放している。
係止部の第2係止部材73は略「I」の字形に形成され、第3アーム73aと第4アーム73bとを有する。係止部の第2係止部材73は、第3アーム73aと第4アーム73bとの間で、軸11dに回転可能に取り付けられる。すなわち、係止部の第2係止部材73と第1係止部材71は同じ回転軸を有しており、これにより、係止部を簡素に構成でき、また小型化できる。なお、本実施の形態では、第2係止部材73がシャッタ地板10側に、第1係止部材71が正面側に取り付けられている。
係止部の第2係止部材73は、軸11dに嵌装された第2係止付勢部材74の付勢力によって、反時計回りに回転する。係止部の第2係止部材73における反時計回りの回転は、第2係止部材73の第3アーム73aの先端部がストッパ12bと係合することによって、規制される。第2係止部材73がストッパ12bと係合している位置が、第2係止部材73のセット位置である。また、第2係止部材73がセット位置に位置する場合、後述する第2係止部73cと第2制動部73dは、先羽根第1駆動部材41の被係止部41aの回転軌跡内に位置している。
第2係止部材73の第3アーム73aは第2係止部73cと第2制動部73dとを有し、第2係止部材73の第4アーム73bは第2被押動部73eを有する。第3アーム73aは先羽根第1駆動部材41側の側面が山型に形成され、先端部側の凹状の面に第2係止部73cが形成され、軸11d側の面に第2制動部73dが形成されている。また、第4アーム73bの第2被押動部73eは、第4アーム73bの先端部に凸状に形成されている。
先羽根第1駆動部材41の駆動ピン41bが長孔10bの上端に設けられた緩衝部材13aに当接した時に、第2係止部材73はセット位置に位置し、第3アーム73aの側面の先端部側に形成された第2係止部73cは先羽根第1駆動部材41の被係止部41aの回転軌跡内に位置する。したがって、第2係止部材73の第2係止部73cは、先羽根第1駆動部材41が先羽根駆動ばねの付勢力によって先羽根第2駆動部材42に伴われて反時計回りに回転し、開口10aが先羽根20によって開放された状態となり、先羽根第1駆動部材41の駆動ピン41bが長孔10bの上端に設けられた緩衝部材13aに当接した後に、先羽根第1駆動部材41の被係止部41aを係止できる。
これにより、先羽根第1駆動部材41における、先羽根駆動ばねの付勢力によって先羽根第2駆動部材42の回転に伴い先羽根第1駆動部材41が回転する方向と、逆方向の回転が規制され、先羽根20のバウンドが抑制される。また、開口10aが先羽根20によって開放された状態が維持される。
また、第2係止部材73の第2係止部73cは、第2係止付勢部材74の付勢力による反時計回りの回転がストッパ12bにより規制されたセット位置で、先羽根第1駆動部材41の被係止部41aを係止している。すなわち、第2係止部材73は、第2係止付勢部材74の付勢力によって先羽根第1駆動部材41を係止している。したがって、第2係止部材73は、例えば無通電状態の電磁アクチュエータ等よりも強い力で、先羽根第1駆動部材41の先羽根駆動ばねの付勢力よって回転する方向と逆方向の回転を規制できる。
先羽根第1駆動部材41が先羽根駆動ばねの付勢力によって先羽根第2駆動部材42に伴われて時計回りの回転を開始する時に、第2係止部材73の第2係止部73cはセット位置に位置し、第3アーム73aの側面の軸11d側に形成された第2制動部73dは先羽根第1駆動部材41の被係止部41aの回転軌跡内に位置する。したがって、第2係止部材73の第2制動部73dは、先羽根第1駆動部材41が先羽根駆動ばねの付勢力によって先羽根第2駆動部材42に伴われて時計回りに回転し、先羽根第1駆動部材41の駆動ピン41bが長孔10bの上端に設けられた緩衝部材13aに当接する前に、先羽根第1駆動部材41の被係止部41aと摺動できる。これにより、先羽根第1駆動部材41の回転が制動され、先羽根第1駆動部材41の回転速度が低下するので、先羽根20のバウンドがさらに抑制される。
第2係止部材73の第2被押動部73eは、係止駆動部75のロータ75aの押動部75dに押動される。第2係止部材73は、第2被押動部73eがロータ75aの押動部75dに押動されることによって、第2係止付勢部材74の付勢力に抗してセット位置から時計回りに回転する。これにより、第2係止部材73の第2係止部73cは、先羽根第1駆動部材41の被係止部41aの回転軌跡から離脱し、先羽根第1駆動部材41の係止を解除する。第2係止部材73の第2係止部73cによる係止が解除された先羽根第1駆動部材41は、先羽根セットばねの付勢力による先羽根第1駆動部材41の時計回りの回転が許容される。
(第2係止付勢部材)
係止部の第2係止付勢部材74は、軸11dに嵌装されたコイルばねである。係止部の第2係止付勢部材74は、係止部の第2係止部材73を反時計回りに付勢する。
(係止駆動部)
係止部の係止駆動部75は、例えば電磁アクチュエータである。係止部の係止駆動部75は、第1係止部材71の第1被押動部71eと第2係止部材73の第2被押動部73eとを押動し、第1係止部材71と第2係止部材73とを駆動する。
係止駆動部75は、ロータ75aと、ヨーク75bと、コイル75cとを備える。
係止駆動部75のロータ75aは軸11eに回転可能に取り付けられる。係止駆動部75のロータ75aは、コイル75cに通電されていない場合には開始位置にあり、コイル75cへの通電方向に応じて、所定の角度範囲で所定の方向に回転する回転子である。
また、係止駆動部75のロータ75aは押動部75dを有し、押動部75dは、第1係止部材71の第1被押動部71eと第2係止部材73の第2被押動部73eとの間に配置される。係止駆動部75のロータ75aが開始位置に位置する場合、ロータ75aの押動部75dは、第1係止部材71の第1被押動部71eも第2係止部材73の第2被押動部73eも押動していない。したがって、係止駆動部75のロータ75aが開始位置に位置する場合、第1係止部材71と第2係止部材73は、それぞれのセット位置に位置する。
係止駆動部75のロータ75aは、所定の角度で所定の方向に回転にすることによって、押動部75dで第1係止部材71の第1被押動部71eと第2係止部材73の第2被押動部73eのそれぞれを、それぞれの方向に押動する。これにより、1つの駆動源である係止駆動部75によって、第1係止部材71と第2係止部材73とを駆動でき、係止部を簡素、小型に構成できる。
係止駆動部75のヨーク75bは、係止駆動部75のロータ75aを挟んで対向する一対の磁極を有する略コの字状の鉄心部材である。
係止駆動部75のコイル75cは、ヨーク75bの周りに電線を巻回して形成された励磁用のコイルである。例えば、係止駆動部75のコイル75cに一方向に通電すると、係止駆動部75のヨーク75bの磁極間に磁束が発生し、係止駆動部75のロータ75aは時計回りに回転する。係止駆動部75のロータ75aが開始位置から時計回りに回転すると、第1係止部材71の第1被押動部71eが押動され、第1係止部材71は第1係止付勢部材72の付勢力に抗して反時計回りに回転する。これにより、第1係止部材71による先羽根第1駆動部材41の係止が解除され、先羽根第1駆動部材41の反時計回りの回転が許容される。
一方、係止駆動部75のコイル75cに逆方向に通電すると、係止駆動部75のロータ75aは反時計回りに回転する。係止駆動部75のロータ75aが開始位置から反時計回りに回転すると、第2係止部材73の第2被押動部73eが押動され、第2係止部材73は第2係止付勢部材74の付勢力に抗して時計回りに回転する。これにより、第2係止部材73による先羽根第1駆動部材41の係止が解除され、先羽根第1駆動部材41の時計回りの回転が許容される。
以上のように、係止部の係止駆動部75は、コイル75cへの通電によって第1係止部材71と第2係止部材73とを駆動するので、第1係止部材71と第2係止部材73とを任意のタイミングで駆動できる。したがって、係止部は、先羽根第1駆動部材41の係止と係止の解除のタイミングを容易に設定できる。
(先羽根用電磁石と後羽根用電磁石)
先羽根用電磁石81と後羽根用電磁石82のそれぞれは、先羽根第2駆動部材42と後羽根駆動部材51のそれぞれを磁力によって吸着し保持する。
先羽根用電磁石81は、先羽根第2駆動部材42の鉄片部材44の鉄片部と接触して、先羽根第2駆動部材42を磁力によって吸着し保持する。また、後羽根用電磁石82は、後羽根駆動部材51の鉄片部材52の鉄片部と接触して、後羽根駆動部材51を磁力によって吸着保持する。なお、先羽根用電磁石81と後羽根用電磁石82は支持板に設けられる。
先羽根用電磁石81は、略U字形の2つの脚部の先端を磁極部とした鉄芯部材81aと、鉄芯部材81aの一方の脚部に嵌装された、図示しないボビンに巻回された励磁用のコイル等を有する。先羽根用電磁石81のコイルへの通電により鉄芯部材81aが励磁され、鉄芯部材81aに発生した磁力によって、セット部材60によってセット位置にセットされた先羽根第2駆動部材42の鉄片部材44の鉄片部が鉄芯部材81aに吸着される。これにより、セット部材60が初期位置に戻り、セット部材60による先羽根第2駆動部材42の係止が解除された状態で、先羽根第2駆動部材42は先羽根駆動ばねの付勢力に抗してセット位置に保持される。
先羽根第2駆動部材42が先羽根用電磁石81に吸着された状態において、先羽根用電磁石81のコイルへの通電が停止されると、先羽根第2駆動部材42は先羽根駆動ばねの付勢力により反時計回りに回転する。
後羽根用電磁石82は、先羽根用電磁石81と同様に、略U字形の2つの脚部の先端を磁極部とした鉄芯部材82aと、鉄芯部材82aの一方の脚部に嵌装された、図示しないボビンに巻回された励磁用のコイル等を有する。後羽根用電磁石82のコイルへの通電により鉄芯部材82aが励磁され、鉄芯部材82aに発生した磁力によって、セット部材60によってセット位置にセットされた後羽根駆動部材51の鉄片部材52の鉄片部が鉄芯部材82aに吸着される。これにより、セット部材60が初期位置に戻り、セット部材60による後羽根駆動部材51の係止が解除された状態で、後羽根駆動部材51は後羽根駆動ばねの付勢力に抗してセット位置に保持される。
後羽根駆動部材51が後羽根用電磁石82に吸着された状態において、後羽根用電磁石82のコイルへの通電が停止されると、後羽根駆動部材51は後羽根駆動ばねの付勢力により反時計回りに回転する。
次に、図3〜図12を参照して、フォーカルプレンシャッタ100の動作について説明する。なお、図4〜図11においては、理解を容易にするために各動作に関連する部材の符号のみを付している。
フォーカルプレンシャッタ100はノーマリーオープンモードで動作し、図12に示すように、初期状態から、先羽根戻り動作、露光動作、セット動作の順に動作して初期状態に戻る。
(初期状態)
初期状態では、図3に示すように、先羽根第1駆動部材41は第2係止部材73によって係止され、セット位置に位置している。したがって、羽根21、22、23、24は畳まれた状態で開口10aの上方に位置し、先羽根20は開口10aを開放している。
先羽根第2駆動部材42は、セット部材60によって係止されている。すなわち、先羽根第2駆動部材42は、先羽根駆動ばねの付勢力に抗して先羽根20を走行させ開口10aを開放させる駆動力がチャージされた状態にあり、セット位置に位置している。
後羽根駆動部材51は、セット部材60によって係止されている。すなわち、後羽根駆動部材51は、後羽根駆動ばねの付勢力に抗して後羽根30を走行させ開口10aを閉鎖させる駆動力がチャージされた状態にあり、セット位置に位置している。また、羽根31、32、33、34は畳まれた状態で開口10aの下方に位置し、後羽根30は開口10aを開放している。
また、セット部材60はセット位置にあり、先羽根駆動ばねの付勢力に抗して先羽根第2駆動部材42を係止し、後羽根駆動ばねの付勢力に抗して後羽根第駆動部材51を係止している。
さらに、第1係止部材71は第1係止付勢部材72の付勢力による時計回りの回転がストッパ12aにより規制されたセット位置に位置する。第2係止部材73は先羽根第1駆動部材41を係止し、第2係止付勢部材74の付勢力による反時計回りの回転がストッパ12bにより規制されたセット位置に位置する。
係止駆動部75のコイル75cには通電されず、係止駆動部75のロータ75aは開始位置にあり、ロータ75aの押動部75dは第1係止部材71と第2係止部材73を押動していない。
(先羽根戻り動作)
初期状態において、フォーカルプレンシャッタ100を備える撮像装置5のレリーズボタンが押下されると、先羽根用電磁石81と後羽根用電磁石82とに通電され、先羽根第2駆動部材42と後羽根駆動部材51のそれぞれは、先羽根用電磁石81と後羽根用電磁石82のそれぞれに吸着保持される。先羽根第2駆動部材42と後羽根駆動部材51とが吸着保持された後、セット部材60は、撮像装置5の駆動機構による押圧が解除され、セット位置から初期位置に戻る。
次いで、図4に示すように、係止駆動部75のコイル75cに通電され、ロータ75aが反時計回りに回転することによって、ロータ75aの押動部75dが第2係止部材73の第2被押動部73eを押動する。ロータ75aの押動部75dに押動された第2係止部材73は、第2係止付勢部材74の付勢力に抗して時計回りに回転する。これにより、第2係止部材73の第2係止部73cが先羽根第1駆動部材41の被係止部41aの回転軌跡から離脱し、先羽根第1駆動部材41の係止を解除する。第2係止部材73による係止が解除された先羽根第1駆動部材41は、先羽根セットばねの付勢力によって時計回りに回転し、先羽根第1駆動部材41の駆動ピン41bは長孔10bの上端から下端14への走行を開始する。また、先羽根20は、先羽根セットばねの付勢力によって、上方から下方へ走行しながら広がり開口10aを閉鎖していく。
一方、先羽根第1駆動部材41の駆動ピン41bが走行を開始すると、係止駆動部75のコイル75cへの通電が停止され、係止駆動部75のロータ75aは開始位置に戻り、第2係止部材73は第2係止付勢部材74の付勢力によって反時計回りに回転し、セット位置へ戻る。
時計回りに回転していく先羽根第1駆動部材41は、図5に示すように、回転中に、被係止部41aが、セット位置で被係止部41aの回転軌跡内に位置する第1係止部材71の第1制動部71dと摺動し、被押動部41cが先羽根第2駆動部材42の押動部42bに当接する前に制動を受ける。これにより、先羽根第1駆動部材41の回転速度が低下し、先羽根20のバウンドを抑制できる。
先羽根第1駆動部材41は、被係止部41aが第1係止部材71の第1制動部71dと摺動しつつ、さらに回転し、第1係止部材71を第1係止付勢部材72の付勢力に抗して押動し反時計回りに回転させ、第1係止部材71を押し退ける。
第1係止部材71を押し退けた先羽根第1駆動部材41は、さらに回転し、図6に示すように、被押動部41cがセット位置に位置する先羽根第2駆動部材42の押動部42bに当接し、時計回りの回転を停止する。この時には、先羽根20は開口10aを閉鎖している。
一方、先羽根第1駆動部材41によって反時計回りに回転させられ押し退けられた第1係止部材71は、第1係止付勢部材72によって時計回りに付勢されているので、先羽根第1駆動部材41の被係止部41aが通過すると、時計回りに回転しセット位置へ戻る。この場合、先羽根第1駆動部材41は、被押動部41cが先羽根第2駆動部材42の押動部42bに当接することによって一旦停止し、また、第1係止部材71の第1係止部71cが凹面に形成されているので、被係止部41aが第1係止部材71の第1係止部71cを第1係止付勢部材72の付勢力に抗して押し退けられず、被押動部41cが先羽根第2駆動部材42の押動部42bに当接した後、第1係止部材71の第1係止部71cによって動きが制限される。
これにより、先羽根第1駆動部材41の先羽根セットばねの付勢力によって回転する方向と逆方向の回転が規制され、先羽根20のバウンドが抑制される。
以上により、先羽根戻り動作が終了する。
(露光動作)
先羽根戻り動作の終了後、露光動作が開始される。
(先羽根の露光動作)
先羽根戻り動作の終了後、図7に示すように、係止駆動部75のコイル75cに通電され、ロータ75aが時計回りに回転することによって、ロータ75aの押動部75dが第1係止部材71の第1被押動部71eを押動する。ロータ75aの押動部75dに押動された第1係止部材71は、第1係止付勢部材72の付勢力に抗して反時計回りに回転する。これにより、第1係止部材71の第1係止部71cは先羽根第1駆動部材41の被係止部41aの回転軌跡から離脱し、先羽根第1駆動部材41の係止を解除する。第1係止部材71による係止が解除された先羽根第1駆動部材41は、反時計回りの回転が許容される。
次いで、先羽根用電磁石81への通電が停止され、先羽根用電磁石81による先羽根第2駆動部材42の保持が解除される。先羽根駆動ばねによって反時計回りに付勢されている先羽根第2駆動部材42は、先羽根用電磁石81による保持が解除されると、反時計回りに回転する。そして、第1係止部材71による先羽根第1駆動部材41の係止が解除されているので、先羽根第2駆動部材42は、押動部42bで先羽根第1駆動部材41の被押動部41cを押動し、先羽根第1駆動部材41を伴って反時計回りに回転していく。
先羽根第1駆動部材41が反時計回りに回転するので、先羽根第1駆動部材41の駆動ピン41bが長孔10bの下端14から上端へ走行する。これにより、先羽根20は、上方へ走行しながら畳まれ開口10aを開放していく。
一方、先羽根第1駆動部材41の駆動ピン41bが走行を開始すると、係止駆動部75のコイル75cへの通電が停止され、係止駆動部75のロータ75aは開始位置に戻り、第1係止部材71は第1係止付勢部材72の付勢力によって時計回りに回転し、セット位置へ戻る。
図8に示すように、反時計回りに回転していく先羽根第1駆動部材41は、被係止部41aが、セット位置に戻り被係止部41aの回転軌跡内に位置する第2係止部材73の第2制動部73dと摺動し、駆動ピン41bが緩衝部材13aに当接する前に制動を受ける。これにより、先羽根第1駆動部材41の回転速度が低下し、先羽根20のバウンドを抑制できる。
先羽根第1駆動部材41は、被係止部41aが第2係止部材73の第2制動部73dと摺動しつつ、先羽根第2駆動部材42に伴われてさらに回転し、第2係止部材73を第2係止付勢部材74の付勢力に抗して押動し時計回りに回転させ、第2係止部材73を押し退ける。
第2係止部材73を押し退けた先羽根第1駆動部材41は、先羽根第2駆動部材42に伴われてさらに回転し、図9に示すように、駆動ピン41bが長孔10bの上端に設けられた緩衝部材13aに当接し、反時計回りの回転を停止する。また、先羽根第1駆動部材41を押動している先羽根第2駆動部材42も、反時計回りの回転を停止する。この時には、先羽根20は開口10aを開放している。
一方、先羽根第1駆動部材41によって時計回りに回転させられ押し退けられた第2係止部材73は、第2係止付勢部材74によって反時計回りに付勢されているので、先羽根第1駆動部材41の被係止部41aが通過すると、反時計回りに回転しセット位置へ戻る。この場合、先羽根第1駆動部材41は、駆動ピン41bが緩衝部材13aに当接することによって一旦停止し、また、第2係止部材73の第2係止部73cが凹面に形成されているので、被係止部41aが第2係止付勢部材74の付勢力に抗して第2係止部材73の第2係止部73cを押し退けられず、駆動ピン41bが緩衝部材13aに当接した後、第2係止部材73の第2係止部73cによって動きが制限される。
これにより、先羽根第1駆動部材41における、先羽根駆動ばねの付勢力によって先羽根第2駆動部材42の回転に伴い先羽根第1駆動部材41が回転する方向と、逆方向の回転が規制され、先羽根20のバウンドが抑制される。
(後羽根の露光動作)
先羽根用電磁石81への通電の停止から所定時間経過後、後羽根用電磁石82への通電が停止され、後羽根用電磁石82による後羽根駆動部材51の保持が解除される。
後羽根駆動ばねによって反時計回りに付勢されている後羽根駆動部材51は、後羽根用電磁石82による保持が解除されると、反時計回りに回転していく。
また、後羽根駆動部材51が反時計回りに回転するので、後羽根駆動部材51の駆動ピン51bが、長孔10cの下端から上端へ走行する。これにより、後羽根30は、上方へ走行しながら広がり開口10aを閉鎖していく。
そして、図10に示すように、後羽根駆動部材51の駆動ピン51bが、長孔10cの上端に設けられた緩衝部材13bに当接し、後羽根駆動部材51は反時計回りの回転を停止する。この時には、後羽根30は開口10aを閉鎖している。
以上により、露光動作が終了する。
(セット動作)
露光動作の終了後、セット動作が開始される。
セット動作では、セット部材60が、次の撮像に備え、先羽根駆動機構、後羽根駆動機構の部材のそれぞれを押動してそれぞれのセット位置にセットした後、係止する。
先羽根戻り動作において初期位置に戻ったセット部材60は、撮像装置5の駆動機構によって押圧され、付勢ばねの付勢力に抗して反時計回りに回転する。
図11に示すように、セット部材60の回転に伴い、先羽根第2駆動部材42の被係止部42cがセット部材60の第1係止部60aによって押動され、先羽根第2駆動部材42は先羽根駆動ばねの付勢力に抗して時計回りに回転する。
また、後羽根駆動部材51の被係止部51cがセット部材60の第2係止部60bによって押動され、後羽根駆動部材51は後羽根駆動ばねの付勢力に抗して時計回りに回転する。後羽根駆動部材51の回転によって、後羽根30は、開口10aの下方に移動しながら畳まれ開口10aを開放していく。
セット部材60がセット位置に達すると、セット部材60は撮像装置5の駆動機構により反時計回りの回転を停止され、撮像装置5の駆動機構によってセット位置に保持される。これにより、先羽根第2駆動部材42の被係止部42cはセット部材60の第1係止部60aによって係止され、後羽根駆動部材51の被係止部51cはセット部材60の第2係止部60bによって係止される。このように、先羽根第2駆動部材42と後羽根駆動部材51とに駆動力がチャージされる。
以上により、セット動作が終了する。
セット動作が終了すると、フォーカルプレンシャッタ100は、図3に示す初期状態に戻る。
以上のように、フォーカルプレンシャッタ100においては、先羽根第1駆動部材41は、先羽根セットばねの付勢力によって時計回りに回転し、開口10aが先羽根20によって閉鎖された状態となり、先羽根第1駆動部材41の被押動部41cが先羽根第2駆動部材42の押動部42bに当接した後に、第1係止部材71の第1係止部71cに係止される。これにより、先羽根第1駆動部材41の先羽根セットばねの付勢力により先羽根第1駆動部材41の回転する方向と逆方向の回転が規制され、先羽根20のバウンドが抑制される。また、先羽根第1駆動部材41は、先羽根セットばねの付勢力によって時計回りに回転し、先羽根第1駆動部材41の被押動部41cが先羽根第2駆動部材42の押動部42bに当接する前に、第1係止部材71の第1制動部71dと摺動する。これにより、先羽根第1駆動部材41の回転が制動され、先羽根第1駆動部材41の回転速度が低下するので、先羽根20のバウンドがさらに抑制される。
さらに、先羽根第1駆動部材41は、先羽根駆動ばねの付勢力によって先羽根第2駆動部材42に伴われて時計回りに回転し、開口10aが先羽根20によって開放された状態となり、先羽根第1駆動部材41の駆動ピン41bが長孔10bの上端に設けられた緩衝部材13aに当接した後に、第2係止部材73の第2係止部73cに係止される。これにより、先羽根第1駆動部材41において、先羽根駆動ばねの付勢力によって先羽根第2駆動部材42の回転に伴い先羽根第1駆動部材41が回転する方向と、逆方向の回転が規制され、先羽根20のバウンドが抑制される。また、先羽根第1駆動部材41は、先羽根駆動ばねの付勢力によって先羽根第2駆動部材42に伴われて時計回りに回転し、先羽根第1駆動部材41の駆動ピン41bが長孔10bの上端に設けられた緩衝部材13aに当接する前に、第2係止部材73の第2制動部73dと摺動する。これにより、先羽根第1駆動部材41の回転が制動され、先羽根第1駆動部材41の回転速度が低下するので、先羽根20のバウンドがさらに抑制される。
したがって、フォーカルプレンシャッタ100は、開口10aを閉じる方向へ走行する先羽根部材20のバウンドと、開口10aを開ける方向へ走行する先羽根部材20のバウンドとを抑制できる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、上記の実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、実施の形態では、先羽根セットばねの一端をシャッタ地板10のばね掛け部に掛け他端を先羽根アーム26の孔に掛けて、先羽根セットばねによって先羽根第1駆動部材41を間接的に付勢したが、先羽根セットばねを軸11aに嵌装し先羽根セットばねの一端を先羽根第1駆動部材41に掛けて、先羽根セットばねが先羽根第1駆動部材41を直接付勢してもよい。この場合も、先羽根第1駆動部材41は、先羽根セットばねの付勢力によって回転し、先羽根20を駆動する。
また、本実施の形態では、先羽根20に本発明を採用したが、後羽根30あるいは先羽根20と先羽根20とに採用してもよい。実施の形態では、フォーカルプレンシャッタ100はノーマリーオープンモードで動作しているが、ノーマリークローズモードで動作させても構わない。ノーマリークローズモードでの動作は、撮影待機時には、開口10aは先羽根20によって閉鎖され、撮影時には、先羽根20が開口10aを開放し、後羽根30が開口10aを閉鎖する動作である。
さらに、本実施の形態では、先羽根第1駆動部材41は、被押動部41cが先羽根第2駆動部材42の押動部42bに当接することによって、先羽根20が開口10aを閉じる方向への回転を停止したが、先羽根20が開口10aを閉じる方向への回転を停止するための部材(第1当接部)は先羽根第2駆動部材42の押動部42bに限られず、例えば長孔10bの下端14であってもよい。また、先羽根第1駆動部材41は、駆動ピン41bが長孔10bの上端に設けられた緩衝部材13aに当接することによって、先羽根20が開口10aを開ける方向への回転を停止したが、先羽根20が開口10aを開ける方向への回転を停止するための部材は長孔10bの上端に設けられた緩衝部材13aに限られない。例えば、先羽根第1駆動部材41は、シャッタ地板10の正面側の面に設けられた緩衝部材に当接することによって、先羽根20を開ける方向又は開ける方向への回転を停止してもよい。
5 撮像装置
6 電子機器
10 シャッタ地板
10a 開口
10b、10c 長孔
11a、11b、11c、11d、11e、11f、11g、11h、11i 軸
12a、12b ストッパ
13a 緩衝部材(第2当接部)
13b 緩衝部材
14 長孔の下端
20 先羽根
21、22、23、24 羽根
25、26 先羽根アーム
30 後羽根
31、32、33、34 羽根
35、36 後羽根アーム
41 先羽根第1駆動部材
41a 被係止部
41b 駆動ピン
41c 被押動部
42 先羽根第2駆動部材
42a 取り付け部
42b 押動部(第1当接部)
42c 被係止部
44 鉄片部材
51 後羽根駆動部材
51a 取り付け部
51b 駆動ピン
51c 被係止部
52 鉄片部材
60 セット部材
60a 第1係止部
60b 第2係止部
71 第1係止部材
71a 第1アーム
71b 第2アーム
71c 第1係止部
71d 第1制動部
71e 第1被押動部
72 第1係止付勢部材
73 第2係止部材
73a 第3アーム
73b 第4アーム
73c 第2係止部
73d 第2制動部
73e 第2被押動部
74 第2係止付勢部材
75 係止駆動部
75a ロータ
75b ヨーク
75c コイル
75d ロータの押動部
81 先羽根用電磁石
81a 鉄芯部材
82 後羽根用電磁石
82a 鉄芯部材
100 フォーカルプレンシャッタ

Claims (6)

  1. シャッタ地板に形成された開口を開閉する羽根部材と、
    前記羽根部材に連結され、第1付勢力によって、前記開口を閉じる方向又は開ける方向のうちの一方の方向に前記羽根部材を駆動する第1駆動部材と、
    前記第1付勢力と逆方向の第2付勢力によって、前記第1駆動部材を伴って移動し、前記開口を閉じる方向又は開ける方向のうちの他方の方向に前記羽根部材を駆動する第2駆動部材と、
    前記第1駆動部材を係止する係止部と、を備え、
    前記係止部は、前記第1付勢力による前記第1駆動部材の移動を停止する第1当接部に当接する前記第1駆動部材を、係止する第1係止部材と、前記第2駆動部材の移動に伴う前記第1駆動部材の移動を停止する第2当接部に当接する前記第1駆動部材を、係止する第2係止部材と、前記第1係止部材と前記第2係止部材とを駆動する係止駆動部と、を有
    前記第1係止部材は、前記第1駆動部材を係止する第1係止部と、前記係止駆動部の押動部材によって押動される第1被押動部とを有し、前記第1係止部と前記第1被押動部との間に配置された回転軸を中心に回転し、
    前記第2係止部材は、前記第1駆動部材を係止する第2係止部と、前記係止駆動部の押動部材によって押動される第2被押動部とを有し、前記第2係止部と前記第2被押動部との間に配置された前記第1係止部材の回転軸を中心に回転する、
    フォーカルプレンシャッタ。
  2. 前記係止部は、前記第1駆動部材を保持し、前記開口が開放された状態と前記開口が閉鎖された状態を維持する、
    請求項1に記載のフォーカルプレンシャッタ。
  3. 前記係止部は、前記第1駆動部材を係止する方向に前記第1係止部材を付勢する第1係止付勢部材と、前記第1駆動部材を係止する方向に前記第2係止部材を付勢する第2係止付勢部材と、を備え、
    前記係止駆動部の押動部材は、前記第1係止部材の第1被押動部と前記第2係止部材の第2被押動部との間に配置され、前記第1係止部材と前記第2係止部材とを前記第1駆動部材の係止を解除する方向に回転させる、
    請求項1又は2に記載のフォーカルプレンシャッタ。
  4. 前記第1係止部材は、前記第1付勢力によって移動する前記第1駆動部材と摺動する第1制動部を有し、
    前記第2係止部材は、前記第2駆動部材に伴われて移動する前記第1駆動部材と摺動する第2制動部を有し、
    前記第1係止部材と前記第2係止部材は前記第1駆動部材を制動する、
    請求項1乃至のいずれか1項に記載のフォーカルプレンシャッタ。
  5. 請求項1乃至のいずれか1項に記載のフォーカルプレンシャッタを備える、撮像装置。
  6. 請求項1乃至のいずれか1項に記載のフォーカルプレンシャッタを備える、電子機器。
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