JP6133740B2 - フォーカルプレンシャッタ - Google Patents
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また、他のフォーカルプレンシャッタとしては、上記の緩衝部材に加え、さらに、先羽根駆動部材及び後羽根駆動部材を制動するブレーキ部材及びバネ等を設けて、機械的に制動するようにしたものが知られている(例えば、特許文献2を参照)。
しかしながら、上記のような緩衝部材やブレーキ部材等を採用して衝撃を緩和するフォーカルプレンシャッタにおいては、羽根部材の高速化に比例して走行完了時の衝撃も大きくなり、その結果、衝撃音、反動(バウンド)、羽根部材の揺れ等が大きくなり、又、部品の耐久性が低下する虞もある。
この構成によれば、駆動部材が付勢バネの付勢力に抗してシャッタ動作前のセット位置にセットされる際に、付勢力調整機構により、付勢バネの付勢力が大きくなるように調整され、大きくされた付勢バネの付勢力により、駆動部材が付勢されて移動し羽根部材を走行させる。そして、シャッタ動作の完了直前に、付勢力調整機構により、付勢バネの付勢力が小さくなるように調整され、駆動部材(及び羽根部材)が所定の走行完了位置に停止する際の衝撃力が低減される。
このように、付勢バネの付勢力をセット位置にセットする際に大きくしかつシャッタ動作の完了直前に小さくする付勢力調整機構を採用したことにより、コマ速度の高速化、羽根部材のシャッタ動作時(シャッタスピード)の高速化等を達成しつつ、羽根部材の走行完了時の衝撃を弱めて、羽根部材の反動(バウンド)、衝撃音、羽根部材の揺れ等を抑制ないし防止することができる。
この構成によれば、駆動部材が付勢バネの付勢力に抗して第1軸線回りに回転させられてシャッタ動作前のセット位置にセットされる際に、回転保持機構により(セット部材を備える場合は、可動調整部材に回転力を及ぼすべくセット部材を用いてもよく、その他の構成により回転力を及ぼしかつ保持及び解除を行ってもよい)、可動調整部材が非巻上位置から巻上位置まで回転することにより付勢バネを巻上げて付勢力を大きくし、シャッタ動作の完了直前に可動調整部材の保持を解除することで、可動調整部材が巻上位置から非巻上位置まで回転することにより付勢バネの付勢力を小さくする。
このように、付勢力調整機構として、第1軸線回りに回動する可動調整部材、可動調整部材の回転、保持、解除を行う回転保持機構を採用することにより、構造の簡素化、小型化、コマ速度の高速化、羽根部材のシャッタ動作時(シャッタスピード)の高速化等を達成しつつ、羽根部材の走行完了時の衝撃を弱めて、羽根部材の反動(バウンド)、衝撃音、羽根部材の揺れ等を抑制ないし防止することができる。
この構成によれば、セット部材により、駆動部材が付勢バネの付勢力に抗して回転させられてセット位置にセットされる際に、セット部材の回転係合部が可動調整部材を連動させて巻上位置まで回転させることで付勢バネの付勢力が大きくなり、係止部材が可動調整部材を巻上位置に保持し、駆動部材がセット位置に吸着保持された後にセット部材が休止位置に戻され、所定のタイミングで吸着状態が解除されて駆動部材(及び羽根部材)がシャッタ動作のために走行し始め、シャッタ動作の(走行)完了直前に駆動部材の一部が係止部材に作用して係止状態が解除されると、可動調整部材は非巻上位置に戻って付勢バネの付勢力が小さくなり、駆動部材(及び羽根部材)がシャッタ動作を完了する際(所定の停止位置に停止する際)の衝撃が低減される。
このように、回転保持機構として、セット部材に設けられた回転係合部、係止部材を採用することで、部品点数の増加を抑えて、構造の簡素化、小型化等を達成することができる。
この構成によれば、ラチェット爪が歯列の一部に係合する(噛み合う)ことでラチェット筒が可動調整部材と一体的に回転するようになり、付勢バネの他端部はラチェット筒を介して可動調整部材に掛止された状態となり、可動調整部材が回動すると、ラチェット筒を介して付勢バネの付勢力が調整される。ここで、ラチェット筒は、付勢バネを組み込んで初期の付勢力を設定する際に使用することができ、それ故に、可動調整部材が巻上位置(あるいは非巻上位置)にあるときの付勢力を、組立時の設定値に対応させることができる。
この構成によれば、補助板に隣接して可動調整部材及び係止部材が配置されているため、部品の集約化、装置の薄型化、装置の小型化等を達成することができる。
この構成によれば、先羽根及び後羽根を備えたフォーカルプレンシャッタにおいて、それぞれ先羽根及び後羽根の高速化を達成することができると共に、先羽根及び後羽根それぞれの走行完了時において衝撃を弱めて、先羽根及び後羽根の反動(バウンド)、衝撃音、先羽根及び後羽根の揺れ等を抑制ないし防止することができる。
この実施形態に係るフォーカルプレンシャッタは、図1及び図2に示すように、地板10及び支持板20、羽根部材としての先羽根30及び後羽根40、先羽根30を駆動する駆動部材としての先羽根駆動レバー50、先羽根駆動レバー50を回転付勢する先羽根用付勢バネ60、先羽根用付勢バネ60の他端部60bを掛止するラチェット筒61、後羽根40を駆動する駆動部材としての後羽根駆動レバー70、後羽根駆動レバー70を回転付勢する後羽根用付勢バネ80、後羽根用付勢バネ80の他端部80bを掛止するラチェット筒81、先羽根駆動レバー50及び後羽根駆動レバー70をシャッタ動作前のセット位置にセットするセット部材90及び戻しバネ91、先羽根駆動レバー50及び後羽根駆動レバー70をセット位置に吸着保持する二つの電磁石100、先羽根駆動レバー50及び後羽根駆動レバー70を走行完了位置において停止させる二つの緩衝部材110、支持板20に隣接して配置された付勢力調整機構(及び回転保持機構)の一部をなす可動調整部材120及び係止部材130、セット部材90を回転駆動する駆動機構(不図示)等を備えている。尚、地板10には、上記各機構の裏側に先羽根30を収容する羽根室を画定する中間板(不図示)及び後羽根40を収容する羽根室を画定する裏板11が所定の間隔をおいて固定されている。
アーム34は、支軸10dにより回動自在に支持されると共に、その一部が先羽根駆動レバー50の駆動ピン51に連結されている。
アーム35は、支軸10eにより回動自在に支持されている。
そして、アーム34が、図8に示すように、先羽根駆動レバー50により上方に向けて(反時計回りに)駆動されることにより、3枚の羽根本体31,32,33が展開して開口部10aを閉鎖し、一方、図7に示すように、先羽根駆動レバー50により下方に向けて(時計回りに)駆動されることにより、3枚の羽根本体31,32,33が重なり合って開口部10aを開放するようになっている。
アーム44は、支軸10fにより回動自在に支持されると共に、その一部が後羽根駆動レバー70の駆動ピン71に連結されている。
アーム45は、支軸10gにより回動自在に支持されている。
そして、アーム44が、図8に示すように、後羽根駆動レバー70により上方に向けて(反時計回りに)駆動されることにより、3枚の羽根本体41,42,43が重なり合って開口部10aを開放し、一方、図7に示すように、後羽根駆動レバー70により下方に向けて(時計回りに)駆動されることにより、3枚の羽根本体41,42,43が展開して開口部10aを閉鎖するようになっている。
駆動ピン51は、地板10の長孔10bに挿入されると共に、時計回りに回転した回転端において長孔10bに固定されたゴム等の緩衝部材110に当接して停止するようになっている。
係合部54は、図10に示すようにシャッタ動作の完了直前において、係止部材130の被係合部133に係合して、係止部材130を時計回りに回転させて、係止部材130による可動調整部材120の係止状態を解除するようになっている。
ラチェット筒61は、図2ないし図4、図7に示すように、支軸10h(第1軸線)の周りに回動自在に配置され、先羽根用付勢バネ60の他端部60bが掛止されかつ外周に歯列61aが形成されている。
歯列61aには、組付け時に適宜選択された角度位置(の一部の歯)において、可動調整部材120に設けられたラチェット爪121が係合し得るように形成されている。
そして、ラチェット筒61は、歯列61aにラチェット爪121が係合した状態で、可動調整部材120と一体的に回転するようになっている。
ここで、ラチェット筒61は、先羽根用付勢バネ60を組み込んで初期の付勢力を設定する際に適宜角度位置が調整されるようになっており、それ故に、可動調整部材120が巻上位置(あるいは非巻上位置)にあるときの付勢力を組立時の設定値に対応させることができる。
駆動ピン71は、地板10の長孔10cに挿入されると共に、時計回りに回転した回転端において長孔11cに固定されたゴム等の緩衝部材100に当接して停止するようになっている。
ラチェット筒81は、図2ないし図4、図7に示すように、支軸10iの周りに回動自在に配置され、後羽根用付勢バネ80の他端部80bが掛止されかつ外周に歯列81aが形成されている。
歯列81aは、組付け時に適宜選択された角度位置(の一部の歯)において、支持板20に設けられたラチェット爪20hが係合し得るように形成されている。
ここで、ラチェット筒81は、後羽根用付勢バネ80を組み込んで初期の付勢力を設定する際に適宜角度位置が調整されるようになっている。
戻しバネ91は、捩りコイルバネであり、図7に示すように、支軸10jの周りに配置されており、一端部がセット部材90の掛止部に掛止され、他端部が地板10又は支持板20の一部に掛止されて、セット部材90を図7中の反時計回りに回転付勢して休止位置に戻す付勢力を及ぼすように形成されている。
また、セット部材90は、休止位置から時計回りに回転してセット動作を行う際に、回転係合部90cが可動調整部材120(のフォロワ部123)に回転力を及ぼして(すなわち、セット部材90のセット動作に連動させて)、可動調整部材120を(先羽根用付勢バネ60の付勢力が小さい)非巻上位置から(先羽根用付勢バネ60を巻上げて付勢力を大きくする)巻上位置まで回転させるようになっている。
そして、コイルへの通電により、鉄芯部材101を通る磁力線を発生させて、対向する被吸着部53,73に対して磁気的吸引力を及ぼすようになっている。
そして、緩衝部材110は、先羽根駆動レバー50の駆動ピン51及び後羽根駆動レバー70の駆動ピン71がそれぞれ当接すると、弾性変形して衝撃力を緩和するような弾力性をもつように形成されている。
ラチェット爪121は、組付け時に、ラチェット筒61の適宜選択された角度位置(の歯列61a)の一部の歯に係合させられて、ラチェット筒61を可動調整部材120と一体的に回転させる役割をなすものである。
当接部122は、ストッパ20fに当接することで、可動調整部材120を、先羽根用付勢バネ60が巻上げられていない(付勢力が小さい)非巻上位置に位置決めするようになっている。
フォロワ部123は、図7に示すように回転係合部90cと非接触の状態から図8に示すように回転係合部90cが係合して、先羽根用付勢バネ60が巻上げられて付勢力を大きくする巻上位置まで回転力が及ぼされるようになっている。
被係止部124は、セット部材90が休止位置に戻って回転係合部90cがフォロワ部123から離脱しても、可動調整部材120を巻上位置に保持するべく、係止部材130の係止爪131により係止されるようになっている。
そして、可動調整部材120は、図7に示すように当接部122がストッパ20fに当接して停止した非巻上位置から、セット部材90のセット動作に連動して(フォロワ部123が回転係合部90cにより回転力を受けることで)、図8に示す巻上位置まで回転し、係止部材130により巻上位置に保持され(被係止部124が係止爪131により係止されて保持され)、一方、係止部材130による係止が解除されると先羽根用付勢バネ60の回転付勢力により非巻上位置まで戻るようになっている。
ここでは、可動調整部材120が支持板20に隣接して配置されているため、部品の集約化、装置の薄型化、装置の小型化等を達成することができる。
そして、係止部材130は、付勢バネ(不図示)により反時計回りに回転付勢されており、図7に示すように先羽根駆動レバー50の係合部54が被係合部133に係合して時計回りに回転した状態から、図8に示すように先羽根駆動レバー50の係合部54が離脱して付勢バネの付勢力により反時計回りに回転することで当接部132が支持板20の縁部20nに当接して停止すると共に、可動調整部材120がセット部材90のセット動作に連動して時計回りに回転して巻上位置に至る際に、被係止部123の外縁部により押されて一旦時計回りに回転し、その後、図8に示すように反時計回りに回転して係止爪131が被係止部123に対向する位置に戻り、図10に示すようにセット部材90が休止位置に戻った状態において、係止爪131が被係止部123を係止して、可動調整部材120を巻上位置に保持するようになっている。
ここでは、係止部材130が、可動調整部材120と共に支持板20に隣接して配置されているため、部品の集約化、装置の薄型化、装置の小型化等を達成することができる。
また、セット部材90の回転係合部90c、係止部材130等により、先羽根用付勢バネ60の付勢力が小さい非巻上位置から先羽根用付勢バネ60を巻上げて付勢力を大きくする(組立時の設定値にする)巻上位置まで可動調整部材120を回転させて保持すると共にシャッタ動作の完了直前(露光動作完了直前)にその保持を解除する回転保持機構が構成されている。
これによれば、付勢力調整機構(120,90c,130)により、先羽根駆動レバー50が先羽根用付勢バネ60の付勢力に抗してシャッタ動作前のセット位置にセットされる際に先羽根用付勢バネ60の付勢力が大きくなる(組立時の設定値になる)ように調整され、先羽根駆動レバー50が巻上により大きくされた付勢力により付勢されて回転して先羽根30を走行させ、シャッタ動作の完了直前に、先羽根用付勢バネ60の付勢力が(組立時の設定置よりも)小さくなるように調整され、先羽根駆動レバー50(及び先羽根30)が所定の走行完了位置に停止する際の衝撃力が低減される。
上記のように、先羽根用付勢バネ60の付勢力を、セット位置にセットする際に大きくし(組立時の設置値にし)かつシャッタ動作の完了直前に(組立時の設定置よりも)小さくする付勢力調整機構を採用し、この付勢力調整機構として、第1軸線S1回りに回動する可動調整部材120、可動調整部材120の回転、保持、解除を行う(回転保持機構としての)セット部材90の回転係合部90c及び係止部材130を採用することにより、構造の簡素化、小型化、コマ速度の高速化、先羽根30のシャッタ動作時(シャッタスピード)の高速化等を達成しつつ、先羽根30の走行完了時の衝撃を弱めて、先羽根30の反動(バウンド)、衝撃音、先羽根30の揺れ等を抑制ないし防止することができる。
先ず、シャッタ動作完了後(露光動作完了後)の休止状態においては、図7に示すように、セット部材90は戻しバネ91の付勢力により反時計回りに回転して休止位置に位置し、先羽根駆動レバー50は先羽根用付勢バネ60の回転付勢力により時計回りに回転し駆動ピン51が緩衝部材100に当接して停止し、先羽根30は開口部10aを開放した位置に位置し、又、後羽根駆動レバー70は後羽根用付勢バネ80の回転付勢力により時計回りに回転し駆動ピン71が緩衝部材100に当接して停止し、後羽根40は開口部10aを閉鎖した位置に位置している。
この休止状態において、可動調整部材120は非巻上位置に位置し、係止部材130は係止解除位置に位置している。
すなわち、先羽根駆動レバー50(及び先羽根30)がシャッタ動作前のセット位置(開口部10aを閉鎖した状態)に位置付けられ、後羽根駆動レバー70(及び後羽根40)がシャッタ動作前のセット位置(開口部10aを開放した状態)に位置付けられる。
また、セット部材90のセット動作に伴って、回転係合部90cがフォロワ部123に係合して回転力を及ぼし、可動調整部材120が非巻上位置から回転して巻上位置まで至り、先羽根用付勢バネ60の付勢力が大きくなる(組立時の設定置となる)ように調整される。
さらに、先羽根駆動レバー50の反時計回りの回転により、係合部54が被係合部133から離脱することで、係止部材130が付勢バネの付勢力により反時計回りに回転して、係止爪131が可動調整部材120の被係止部124に対向する位置に至る。
そして、図9に示すように、セット部材90が反時計回りに回転すると、係合部90aが係合部52から離脱しかつ係合部90bが係合部72から離脱して、先羽根駆動レバー50及び後羽根駆動レバー70の時計回りの回転を規制する状態が解除され、回転係合部90cがフォロワ部123から離脱する。
また、係止部材130の係止爪131が、可動調整部材120の被係止部124を係止して、可動調整部材120を巻上位置に保持する。
また、先羽根駆動レバー50に対応する電磁石100の通電を断った後の所定のタイミングにおいて、後羽根駆動レバー70に対応する電磁石100の通電が断たれると、図10に示すように、後羽根駆動レバー70が後羽根用付勢バネ80の付勢力により時計回りに回転し、図7に示すように駆動ピン71が緩衝部材100に当接して停止する。
以上により、先羽根30及び後羽根40により、開口部10aの開閉動作が行われて、シャッタ動作(露光動作)が完了する。
このように、付勢力調整機構(120、90c)により、シャッタ動作前のセット位置にセットされる際に先羽根用付勢バネ60の付勢力が大きくなるように調整され、大きくされた付勢力により先羽根駆動レバー50が回転して先羽根30を走行させ、シャッタ動作の完了直前に先羽根用付勢バネ60の付勢力が小さくなるように調整されるため、コマ速度の高速化、シャッタ動作時(シャッタスピード)の高速化等を達成しつつ、先羽根駆動レバー50(及び先羽根30)が所定の走行完了位置に停止する際の衝撃力が低減され、先羽根30の反動(バウンド)、衝撃音、先羽根30の揺れ等を抑制ないし防止することができる。
これによれば、先羽根30及び後羽根40を備えたフォーカルプレンシャッタにおいて、それぞれ先羽根30及び後羽根40の高速化を達成することができると共に、先羽根30及び後羽根40それぞれの走行完了時において衝撃を弱めて、羽根部材(30,40)の反動(バウンド)、衝撃音、羽根部材(30,40)の揺れ等を抑制ないし防止することができる。
上記実施形態においては、ラチェット筒61を介して先羽根用付勢バネ60の他端部61bを可動調整無事120に掛止する構成を示したが、これに限定されるものではなく、ラチェット筒61を廃止して、先羽根用付勢バネの他端部を可動調整部材に直接掛止する構成を採用してもよい。
上記実施形態においては、回転保持機構として、セット部材90を用いて可動調整部材120を巻上位置まで回転させる構成を示したが、これに限定されるものではなく、その他の駆動機構を採用してもよい。
10a 開口部
10h 支軸
S1 第1軸線
10j 支軸
S2 第2軸線
20 補助板
20f ストッパ
30 先羽根(羽根部材)
40 後羽根(羽根部材)
50 先羽根駆動レバー(駆動部材)
51 駆動ピン
52 係合部
53 被吸着部
54 係合部(駆動部材の一部)
60 先羽根用付勢バネ(付勢バネ)
60b 他端部
61 ラチェット筒
61a 歯列
70 後羽根駆動レバー(駆動部材)
71 駆動ピン
72 係合部
73 被吸着部
80 後羽根用付勢バネ(付勢バネ)
81 ラチェット筒
90 セット部材
90a,90b 係合部
90c 回転係合部(回転保持機構、付勢力調整機構)
100 電磁石
110 緩衝部材
120 可動調整部材(付勢力調整機構)
121 ラチェット爪
122 当接部
123 フォロワ部
124 被係止部
130 係止部材(回転保持機構、付勢力調整機構)
131 係止爪
132 当接部
133 被係合部
Claims (6)
- 露光用の開口部を有する地板と、前記開口部を開閉するべく前記地板に移動自在に設けられた羽根部材と、前記羽根部材を駆動する駆動部材と、前記駆動部材を走行させるべく付勢力を及ぼす付勢バネと、前記駆動部材を前記付勢バネの付勢力に抗してシャッタ動作前のセット位置にセットした後に前記付勢バネの付勢力により走行させてシャッタ動作を行うフォーカルプレンシャッタであって、
前記駆動部材は、所定の第1軸線回りに回動自在に配置され、
前記付勢バネは、前記第1軸線回りに配置されると共に一端部が前記駆動部材に掛止されたコイルバネであり、
前記付勢力調整機構は、前記第1軸線回りに回動自在に配置されると共に前記付勢バネの他端部が掛止された可動調整部材と、前記付勢バネの付勢力が小さい非巻上位置から前記付勢バネを巻上げて付勢力を大きくする巻上位置まで前記可動調整部材を回転させて保持すると共にシャッタ動作の完了直前にその保持を解除する回転保持機構を含む、付勢力調整機構を設けた、
ことを特徴とするフォーカルプレンシャッタ。 - 前記駆動部材を前記セット位置にセットし得ると共に前記駆動部材が前記セット位置に吸着保持された後に休止位置に戻されるべく所定の第2軸線回りに回動自在に配置されたセット部材を含み、
前記回転保持機構は、前記セット部材のセット動作に連動させて前記可動調整部材を前記巻上位置まで回転させるべく前記セット部材に設けられた回転係合部と、前記巻上位置において前記可動調整部材を係止して保持すると共に前記シャッタ動作の完了直前に前記駆動部材の一部が係合してその係止が解除される係止部材を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のフォーカルプレンシャッタ。 - 前記第1軸線回りに回動自在に配置されて前記付勢バネの他端部が掛止されかつ外周に歯列が形成されたラチェット筒を含み、
前記可動調整部材は、前記ラチェット筒の歯列の一部に係合して前記ラチェット筒を一体的に回転させるラチェット爪を有する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のフォーカルプレンシャッタ。 - 前記地板と協働して前記駆動部材及びセット部材を回動自在に支持するべく前記地板に平行に配置されて固定された補助板を含み、
前記可動調整部材及び係止部材は、前記補助板に隣接して配置されている、
ことを特徴とする請求項2に記載のフォーカルプレンシャッタ。 - 前記羽根部材は、先羽根及び後羽根を含み、
前記駆動部材は、前記先羽根を駆動する先羽根駆動部材及び前記後羽根を駆動する後羽根駆動部材を含み、
前記付勢バネは、前記先羽根駆動部材を走行させるべく付勢力を及ぼす先羽根用付勢バネ及び前記後羽根駆動部材を走行させるべく付勢力を及ぼす後羽根用付勢バネを含み、
前記付勢力調整機構は、前記先羽根用付勢バネの付勢力を前記セット位置にセットする際に大きくしかつシャッタ動作の完了直前に小さくする先羽根用付勢力調整機構及び前記後羽根用付勢バネの付勢力を前記セット位置にセットする際に大きくしかつシャッタ動作の完了直前に小さくする後羽根用付勢力調整機構を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のフォーカルプレンシャッタ。 - 請求項1〜5のいずれか1項に記載のフォーカルプレンシャッタを備えるカメラ。
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