JP6133740B2 - フォーカルプレンシャッタ - Google Patents

フォーカルプレンシャッタ Download PDF

Info

Publication number
JP6133740B2
JP6133740B2 JP2013198201A JP2013198201A JP6133740B2 JP 6133740 B2 JP6133740 B2 JP 6133740B2 JP 2013198201 A JP2013198201 A JP 2013198201A JP 2013198201 A JP2013198201 A JP 2013198201A JP 6133740 B2 JP6133740 B2 JP 6133740B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blade
spring
biasing
leading blade
biasing force
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013198201A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015064479A (ja
Inventor
洋史 山村
洋史 山村
康孝 山口
康孝 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Copal Corp
Original Assignee
Nidec Copal Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Copal Corp filed Critical Nidec Copal Corp
Priority to JP2013198201A priority Critical patent/JP6133740B2/ja
Publication of JP2015064479A publication Critical patent/JP2015064479A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6133740B2 publication Critical patent/JP6133740B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Shutters For Cameras (AREA)

Description

本発明は、露光用の開口部を開閉するフォーカルプレンシャッタに関し、特に、銀塩フィルム式カメラ、一眼レフカメラ、ミラーレスカメラ等のデジタルカメラ等に搭載されて露光用の開口部を開閉するフォーカルプレンシャッタに関する。
従来のフォーカルプレンシャッタとしては、露光用の開口部を有する略矩形の地板、地板の開口部を開閉するべく移動自在に形成された先羽根及び後羽根(羽根部材)、先羽根を駆動する先羽根駆動部材、後羽根を駆動する後羽根駆動部材、先羽根駆動部材及び後羽根駆動部材をそれぞれ走行完了位置に向けて回転付勢する付勢バネ、先羽根駆動部材及び後羽根駆動部材にそれぞれ設けられたマグネット吸着部、先羽根駆動部材(及び先羽根)と後羽根駆動部材(及び後羽根)をシャッタ動作前のセット位置にセットするセット部材(チャージカム)及びセット部材を休止位置に戻す戻しバネ、先羽根駆動部材及び後羽根駆動部材をセット位置に保持するべくマグネット吸着部を吸着し得る二つの電磁石、先羽根駆動部材及び後羽根駆動部材が付勢バネの付勢力により走行完了する際にそれぞれの一部を当接させて衝撃力を緩和するように設けられた二つの緩衝部材等を備え、レリーズ直後の撮影開始直前(シャッタ動作前)において、電磁石の磁気的吸引力によりマグネット吸着部に吸着作用を及ぼして先羽根駆動部材(及び先羽根)及び後羽根駆動部材(及び後羽根)をセット位置に吸着保持した後にセット部材を休止位置に戻してセット動作を解除し、その後、電磁石による保持状態を解除して、付勢バネの付勢力により先羽根駆動部材(及び先羽根)及び後羽根駆動部材(及び後羽根)を走行させてシャッタ動作を行うと共に、走行完了時に先羽根駆動部材及び後羽根駆動部材の一部を緩衝部材に当接させて衝撃を緩和するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
また、他のフォーカルプレンシャッタとしては、上記の緩衝部材に加え、さらに、先羽根駆動部材及び後羽根駆動部材を制動するブレーキ部材及びバネ等を設けて、機械的に制動するようにしたものが知られている(例えば、特許文献2を参照)。
ところで、近年のシャッタ性能として要求されるコマ速度の高速化あるいはシャッタスピードの高速化等を満足させるには、走行のための駆動源としての付勢バネの付勢力をより大きくして羽根部材(先羽根及び後羽根)を高速にて走行させる必要がある。
しかしながら、上記のような緩衝部材やブレーキ部材等を採用して衝撃を緩和するフォーカルプレンシャッタにおいては、羽根部材の高速化に比例して走行完了時の衝撃も大きくなり、その結果、衝撃音、反動(バウンド)、羽根部材の揺れ等が大きくなり、又、部品の耐久性が低下する虞もある。
特開2011−137990号公報 特開平9−236846号公報
本発明は、上記の事情に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、構造の簡素化、小型化、コマ速度の高速化、羽根部材のシャッタ動作時(シャッタスピード)の高速化等を図りつつ、羽根部材の走行完了時の衝撃を弱めて、羽根部材の反動(バウンド)、衝撃音、羽根部材の揺れ等を抑制ないし防止できるカメラ用のフォーカルプレンシャッタを提供することにある。
本発明のフォーカルプレンシャッタは、露光用の開口部を有する地板と、開口部を開閉するべく地板に移動自在に設けられた羽根部材と、羽根部材を駆動する駆動部材と、駆動部材を走行させるべく付勢力を及ぼす付勢バネと、駆動部材を付勢バネの付勢力に抗してシャッタ動作前のセット位置にセットした後に付勢バネの付勢力により走行させてシャッタ動作を行うフォーカルプレンシャッタであって、上記付勢バネの付勢力をセット位置にセットする際に大きくしかつシャッタ動作の完了直前に小さくする付勢力調整機構を設けた、ことを特徴としている。
この構成によれば、駆動部材が付勢バネの付勢力に抗してシャッタ動作前のセット位置にセットされる際に、付勢力調整機構により、付勢バネの付勢力が大きくなるように調整され、大きくされた付勢バネの付勢力により、駆動部材が付勢されて移動し羽根部材を走行させる。そして、シャッタ動作の完了直前に、付勢力調整機構により、付勢バネの付勢力が小さくなるように調整され、駆動部材(及び羽根部材)が所定の走行完了位置に停止する際の衝撃力が低減される。
このように、付勢バネの付勢力をセット位置にセットする際に大きくしかつシャッタ動作の完了直前に小さくする付勢力調整機構を採用したことにより、コマ速度の高速化、羽根部材のシャッタ動作時(シャッタスピード)の高速化等を達成しつつ、羽根部材の走行完了時の衝撃を弱めて、羽根部材の反動(バウンド)、衝撃音、羽根部材の揺れ等を抑制ないし防止することができる。
上記構成において、駆動部材は、所定の第1軸線回りに回動自在に配置され、付勢バネは、第1軸線回りに配置されると共に一端部が駆動部材に掛止された捩り型のコイルバネであり、付勢力調整機構は、第1軸線回りに回動自在に配置されると共に付勢バネの他端部が掛止された可動調整部材と、付勢バネの付勢力が小さい非巻上位置から付勢バネを巻上げて付勢力を大きくする巻上位置まで可動調整部材を回転させて保持すると共にシャッタ動作の完了直前にその保持を解除する回転保持機構を含む、構成を採用することができる。
この構成によれば、駆動部材が付勢バネの付勢力に抗して第1軸線回りに回転させられてシャッタ動作前のセット位置にセットされる際に、回転保持機構により(セット部材を備える場合は、可動調整部材に回転力を及ぼすべくセット部材を用いてもよく、その他の構成により回転力を及ぼしかつ保持及び解除を行ってもよい)、可動調整部材が非巻上位置から巻上位置まで回転することにより付勢バネを巻上げて付勢力を大きくし、シャッタ動作の完了直前に可動調整部材の保持を解除することで、可動調整部材が巻上位置から非巻上位置まで回転することにより付勢バネの付勢力を小さくする。
このように、付勢力調整機構として、第1軸線回りに回動する可動調整部材、可動調整部材の回転、保持、解除を行う回転保持機構を採用することにより、構造の簡素化、小型化、コマ速度の高速化、羽根部材のシャッタ動作時(シャッタスピード)の高速化等を達成しつつ、羽根部材の走行完了時の衝撃を弱めて、羽根部材の反動(バウンド)、衝撃音、羽根部材の揺れ等を抑制ないし防止することができる。
上記構成において、駆動部材をセット位置にセットし得ると共に駆動部材がセット位置に吸着保持された後に休止位置に戻されるべく所定の第2軸線回りに回動自在に配置されたセット部材を含み、回転保持機構は、セット部材のセット動作に連動させて可動調整部材を巻上位置まで回転させるべくセット部材に設けられた回転係合部と、巻上位置において可動調整部材を係止して保持すると共にシャッタ動作の完了直前に駆動部材の一部が係合してその係止が解除される係止部材を含む、構成を採用することができる。
この構成によれば、セット部材により、駆動部材が付勢バネの付勢力に抗して回転させられてセット位置にセットされる際に、セット部材の回転係合部が可動調整部材を連動させて巻上位置まで回転させることで付勢バネの付勢力が大きくなり、係止部材が可動調整部材を巻上位置に保持し、駆動部材がセット位置に吸着保持された後にセット部材が休止位置に戻され、所定のタイミングで吸着状態が解除されて駆動部材(及び羽根部材)がシャッタ動作のために走行し始め、シャッタ動作の(走行)完了直前に駆動部材の一部が係止部材に作用して係止状態が解除されると、可動調整部材は非巻上位置に戻って付勢バネの付勢力が小さくなり、駆動部材(及び羽根部材)がシャッタ動作を完了する際(所定の停止位置に停止する際)の衝撃が低減される。
このように、回転保持機構として、セット部材に設けられた回転係合部、係止部材を採用することで、部品点数の増加を抑えて、構造の簡素化、小型化等を達成することができる。
上記構成において、第1軸線回りに回動自在に配置されて付勢バネの他端部が掛止されかつ外周に歯列が形成されたラチェット筒を含み、可動調整部材は、ラチェット筒の歯列の一部に係合してラチェット筒を一体的に回転させるラチェット爪を有する、構成を採用することができる。
この構成によれば、ラチェット爪が歯列の一部に係合する(噛み合う)ことでラチェット筒が可動調整部材と一体的に回転するようになり、付勢バネの他端部はラチェット筒を介して可動調整部材に掛止された状態となり、可動調整部材が回動すると、ラチェット筒を介して付勢バネの付勢力が調整される。ここで、ラチェット筒は、付勢バネを組み込んで初期の付勢力を設定する際に使用することができ、それ故に、可動調整部材が巻上位置(あるいは非巻上位置)にあるときの付勢力を、組立時の設定値に対応させることができる。
上記構成において、地板と協働して駆動部材及びセット部材を回動自在に支持するべく地板に平行に配置されて固定された補助板を含み、可動調整部材及び係止部材は、補助板に隣接して配置されている、構成を採用することができる。
この構成によれば、補助板に隣接して可動調整部材及び係止部材が配置されているため、部品の集約化、装置の薄型化、装置の小型化等を達成することができる。
上記構成において、羽根部材は、先羽根及び後羽根を含み、駆動部材は、先羽根を駆動する先羽根駆動部材及び後羽根を駆動する後羽根駆動部材を含み、付勢バネは、先羽根駆動部材を走行させるべく付勢力を及ぼす先羽根用付勢バネ及び後羽根駆動部材を走行させるべく付勢力を及ぼす後羽根用付勢バネを含み、付勢力調整機構は、先羽根用付勢バネの付勢力をセット位置にセットする際に大きくしかつシャッタ動作の完了直前に小さくする先羽根用付勢力調整機構及び後羽根用付勢バネの付勢力をセット位置にセットする際に大きくしかつシャッタ動作の完了直前に小さくする後羽根用付勢力調整機構を含む、構成を採用することができる。
この構成によれば、先羽根及び後羽根を備えたフォーカルプレンシャッタにおいて、それぞれ先羽根及び後羽根の高速化を達成することができると共に、先羽根及び後羽根それぞれの走行完了時において衝撃を弱めて、先羽根及び後羽根の反動(バウンド)、衝撃音、先羽根及び後羽根の揺れ等を抑制ないし防止することができる。
上記構成をなすフォーカルプレンシャッタによれば、構造の簡素化、小型化、コマ速度の高速化、羽根部材のシャッタ動作時(シャッタスピード)の高速化等を達成しつつ、羽根部材の走行完了時の衝撃を弱めて、羽根部材の反動(バウンド)、衝撃音、羽根部材の揺れ等を抑制ないし防止することができる。
本発明に係るフォーカルプレンシャッタの一実施形態を示す平面図である。 図1に示すフォーカルプレンシャッタの分解斜視図である。 図1に示すフォーカルプレンシャッタの一部を拡大した部分拡大斜視図である。 図1に示すフォーカルプレンシャッタの一部を拡大した部分拡大斜視図である。 図1に示すフォーカルプレンシャッタの一部(可動調整部材が非巻上位置に位置し、係止部材が可動調整部材の係止を解除した状態)を拡大した部分拡大斜視図である。 図1に示すフォーカルプレンシャッタの一部(可動調整部材が巻上位置に位置し、係止部材が可動調整部材を係止した状態)を拡大した部分拡大斜視図である。 図1に示すフォーカルプレンシャッタの一部を示すものであり、セット部材が休止位置に位置し、可動調整部材が非巻上位置に位置し、係止部材が係止解除位置に位置し、駆動部材(及び羽根部材)がシャッタ動作(走行)を完了した状態を示す平面図である。 図1に示すフォーカルプレンシャッタの一部を示すものであり、セット部材がセット動作を行うべく時計回りに回転し、駆動部材がセット位置にセットされ、可動調整部材が巻上位置に位置し、係止部材が係止位置に位置した状態を示す平面図である。 図1に示すフォーカルプレンシャッタの一部を示すものであり、セット部材が反時計回りに回転して休止位置に戻り、駆動部材が(電磁石により)セット位置に吸着保持され、可動調整部材が係止部材により係止されて巻上位置に保持され、駆動部材(及び羽根部材)が走行を開始する前の状態を示す平面図である。 図1に示すフォーカルプレンシャッタの一部を示すものであり、駆動部材の吸着保持が解除されて、駆動部材(及び羽根部材)がシャッタ動作を完了する直前に、係止部材の係止が解除されて、可動調整部材が非巻上位置まで戻り、付勢バネの付勢力が小さくなった状態を示す平面図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
この実施形態に係るフォーカルプレンシャッタは、図1及び図2に示すように、地板10及び支持板20、羽根部材としての先羽根30及び後羽根40、先羽根30を駆動する駆動部材としての先羽根駆動レバー50、先羽根駆動レバー50を回転付勢する先羽根用付勢バネ60、先羽根用付勢バネ60の他端部60bを掛止するラチェット筒61、後羽根40を駆動する駆動部材としての後羽根駆動レバー70、後羽根駆動レバー70を回転付勢する後羽根用付勢バネ80、後羽根用付勢バネ80の他端部80bを掛止するラチェット筒81、先羽根駆動レバー50及び後羽根駆動レバー70をシャッタ動作前のセット位置にセットするセット部材90及び戻しバネ91、先羽根駆動レバー50及び後羽根駆動レバー70をセット位置に吸着保持する二つの電磁石100、先羽根駆動レバー50及び後羽根駆動レバー70を走行完了位置において停止させる二つの緩衝部材110、支持板20に隣接して配置された付勢力調整機構(及び回転保持機構)の一部をなす可動調整部材120及び係止部材130、セット部材90を回転駆動する駆動機構(不図示)等を備えている。尚、地板10には、上記各機構の裏側に先羽根30を収容する羽根室を画定する中間板(不図示)及び後羽根40を収容する羽根室を画定する裏板11が所定の間隔をおいて固定されている。
地板10は、図1、図2及び図7に示すように、略矩形をなす露光用の開口部10a、円弧状の長孔10b及び長孔10c、先羽根30を回動自在に支持する支軸10d,10e、後羽根40を回動自在に支持する支軸10f,10g、先羽根駆動レバー50を回動自在に支持する支軸10h、後羽根駆動レバー70を回動自在に支持する支軸10i、セット部材90を回動自在に支持する支軸10j、支持板20を固定する固定部10k,10m等を備えている。ここで、支軸10hは第1軸線S1を画定し、支軸10jは第2軸線S2を画定するものである。
支持板20は、図1ないし図6に示すように、地板10と平行に配置されて平板状に形成されており、二つの電磁石100を保持する保持部20a,20b、支軸10h,10i,10jを通す切り欠き20c,円孔20d,円孔20e、可動調整部材120を非巻上位置に位置決めするストッパ20f、係止部材130を回動自在に支持する軸受ネジBを捩じ込むネジ孔20g、後羽根用付勢バネ80の他端部80bを掛止するラチェット筒81の歯列81aの一部に係合するラチェット爪20h、ネジにより地板10の固定部10k,10mに固定される固定部20k,20m等を備えている。
先羽根30は、図2、図7及び図8に示すように、3枚の羽根本体31,32,33、羽根本体31,32,33を連結する2つのアーム34,35により構成されている。
アーム34は、支軸10dにより回動自在に支持されると共に、その一部が先羽根駆動レバー50の駆動ピン51に連結されている。
アーム35は、支軸10eにより回動自在に支持されている。
そして、アーム34が、図8に示すように、先羽根駆動レバー50により上方に向けて(反時計回りに)駆動されることにより、3枚の羽根本体31,32,33が展開して開口部10aを閉鎖し、一方、図7に示すように、先羽根駆動レバー50により下方に向けて(時計回りに)駆動されることにより、3枚の羽根本体31,32,33が重なり合って開口部10aを開放するようになっている。
後羽根40は、図2、図7及び図8に示すように、3枚の羽根本体41,42,43、羽根本体41,42,43を連結する2つのアーム44,45により構成されている。
アーム44は、支軸10fにより回動自在に支持されると共に、その一部が後羽根駆動レバー70の駆動ピン71に連結されている。
アーム45は、支軸10gにより回動自在に支持されている。
そして、アーム44が、図8に示すように、後羽根駆動レバー70により上方に向けて(反時計回りに)駆動されることにより、3枚の羽根本体41,42,43が重なり合って開口部10aを開放し、一方、図7に示すように、後羽根駆動レバー70により下方に向けて(時計回りに)駆動されることにより、3枚の羽根本体41,42,43が展開して開口部10aを閉鎖するようになっている。
先羽根駆動レバー50は、図2に示すように、アーム34が連結される駆動ピン51、セット部材90が係合して反時計回りに回転力が及ぼされる係合部52、電磁石100に吸着される被吸着部53、係止部材130の被係合部133に係合して回転力を及ぼす係合部54等を備えており、先羽根30及び後羽根40が移動する面と平行な面内で第1軸線S1を画定する支軸10hにより回動自在に支持されている。
駆動ピン51は、地板10の長孔10bに挿入されると共に、時計回りに回転した回転端において長孔10bに固定されたゴム等の緩衝部材110に当接して停止するようになっている。
係合部54は、図10に示すようにシャッタ動作の完了直前において、係止部材130の被係合部133に係合して、係止部材130を時計回りに回転させて、係止部材130による可動調整部材120の係止状態を解除するようになっている。
先羽根用付勢バネ60は、図2及び図7に示すように、捩りコイルバネであり、支軸10hの周りに配置されており、一端部(不図示)が先羽根駆動レバー50の一部に掛止され、他端部60bがラチェット筒61の一部に掛止されて、先羽根駆動レバー50を図7中の時計回りに回転付勢する付勢力を及ぼすように形成されている。
ラチェット筒61は、図2ないし図4、図7に示すように、支軸10h(第1軸線)の周りに回動自在に配置され、先羽根用付勢バネ60の他端部60bが掛止されかつ外周に歯列61aが形成されている。
歯列61aには、組付け時に適宜選択された角度位置(の一部の歯)において、可動調整部材120に設けられたラチェット爪121が係合し得るように形成されている。
そして、ラチェット筒61は、歯列61aにラチェット爪121が係合した状態で、可動調整部材120と一体的に回転するようになっている。
ここで、ラチェット筒61は、先羽根用付勢バネ60を組み込んで初期の付勢力を設定する際に適宜角度位置が調整されるようになっており、それ故に、可動調整部材120が巻上位置(あるいは非巻上位置)にあるときの付勢力を組立時の設定値に対応させることができる。
後羽根駆動レバー70は、図2及び図7に示すように、アーム44が連結される駆動ピン71、セット部材90が係合して反時計回りに回転力が及ぼされる係合部72、電磁石100に吸着される被吸着部73等を備えており、先羽根30及び後羽根40が移動する面と平行な面内で支軸10iにより回動自在に支持されている。
駆動ピン71は、地板10の長孔10cに挿入されると共に、時計回りに回転した回転端において長孔11cに固定されたゴム等の緩衝部材100に当接して停止するようになっている。
後羽根用付勢バネ80は、図2及び図7に示すように、捩りコイルバネであり、支軸10iの周りに配置されており、一端部(不図示)が後羽根駆動レバー70の一部に掛止され、他端部80bがラチェット筒81の一部に掛止されて、後羽根駆動レバー70を図7中の時計回りに回転付勢する付勢力を及ぼすように形成されている。
ラチェット筒81は、図2ないし図4、図7に示すように、支軸10iの周りに回動自在に配置され、後羽根用付勢バネ80の他端部80bが掛止されかつ外周に歯列81aが形成されている。
歯列81aは、組付け時に適宜選択された角度位置(の一部の歯)において、支持板20に設けられたラチェット爪20hが係合し得るように形成されている。
ここで、ラチェット筒81は、後羽根用付勢バネ80を組み込んで初期の付勢力を設定する際に適宜角度位置が調整されるようになっている。
セット部材90は、図2ないし図4及び図7に示すように、第2軸線S2を画定する支軸10jにより、先羽根30及び後羽根40が移動する面と平行な面内で回動自在に支持されており、先羽根駆動レバー50の係合部52に係合し得る係合部90a、後羽根駆動レバー70の係合部72に係合し得る係合部90b、可動調整部材120の一部(フォロワ部123)に係合して回転力を及ぼす回転係合部90c、戻しバネ91の一端部が掛止される掛止部(不図示)等を備えている。
戻しバネ91は、捩りコイルバネであり、図7に示すように、支軸10jの周りに配置されており、一端部がセット部材90の掛止部に掛止され、他端部が地板10又は支持板20の一部に掛止されて、セット部材90を図7中の反時計回りに回転付勢して休止位置に戻す付勢力を及ぼすように形成されている。
そして、セット部材90は、駆動機構が及ぼす駆動力により、戻しバネ91の付勢力に抗して図7に示すシャッタ動作が完了(露光動作が完了)した休止位置から時計回りに回転すると、係合部90aが係合部52に回転力を及ぼしかつ係合部90bが係合部72に回転力を及ぼして、図8に示すように、先羽根駆動レバー50及び後羽根駆動レバー70をそれぞれの先羽根用付勢バネ60及び後羽根用付勢バネ80の回転付勢力に抗しつつ反時計回りに回転させてシャッタ動作前のセット位置にセットするセット動作を行い、一方、セット位置において先羽根駆動レバー50が電磁石100により吸着保持されかつ後羽根駆動レバー70が電磁石100により吸着保持された状態で、戻しバネ91の付勢力により反時計回りに回転して休止位置に戻ると、図9に示すように、係合部90aが係合部52から離脱しかつ係合部90bが係合部72から離脱して、先羽根駆動レバー50及び後羽根駆動レバー70の時計回りの回転を許容する状態とするものである。
また、セット部材90は、休止位置から時計回りに回転してセット動作を行う際に、回転係合部90cが可動調整部材120(のフォロワ部123)に回転力を及ぼして(すなわち、セット部材90のセット動作に連動させて)、可動調整部材120を(先羽根用付勢バネ60の付勢力が小さい)非巻上位置から(先羽根用付勢バネ60を巻上げて付勢力を大きくする)巻上位置まで回転させるようになっている。
電磁石100は、図2及び図7に示すように、支持板20の保持部22a,22bにそれぞれ保持されており、所定の長さの鉄芯部材101、鉄芯部材101の周りおいてボビンに巻回された励磁用のコイル(不図示)等により構成されている。
そして、コイルへの通電により、鉄芯部材101を通る磁力線を発生させて、対向する被吸着部53,73に対して磁気的吸引力を及ぼすようになっている。
緩衝部材110は、図2及び図7に示すように、駆動ピン51,71がそれぞれ当接する部分を円弧状に湾曲させてゴム材料により形成されており、地板10の長孔10b,10cのそれぞれの一端側に嵌め込まれて固定されている。
そして、緩衝部材110は、先羽根駆動レバー50の駆動ピン51及び後羽根駆動レバー70の駆動ピン71がそれぞれ当接すると、弾性変形して衝撃力を緩和するような弾力性をもつように形成されている。
可動調整部材120は、図1ないし図7に示すように、平板状に形成されると共に第1軸線S1を画定する支軸10h回りに回動自在に支持板20の上面に沿って配置され、ラチェット筒61の歯列61aの一部の歯に係合するラチェット爪121、支持板20のストッパ20fに当接する当接部122、セット部材90の回転係合部90cが係合して回転力が及ぼされるフォロワ部123、係止部材130の係止爪131により係止される被係止部124等を備えている。
ラチェット爪121は、組付け時に、ラチェット筒61の適宜選択された角度位置(の歯列61a)の一部の歯に係合させられて、ラチェット筒61を可動調整部材120と一体的に回転させる役割をなすものである。
当接部122は、ストッパ20fに当接することで、可動調整部材120を、先羽根用付勢バネ60が巻上げられていない(付勢力が小さい)非巻上位置に位置決めするようになっている。
フォロワ部123は、図7に示すように回転係合部90cと非接触の状態から図8に示すように回転係合部90cが係合して、先羽根用付勢バネ60が巻上げられて付勢力を大きくする巻上位置まで回転力が及ぼされるようになっている。
被係止部124は、セット部材90が休止位置に戻って回転係合部90cがフォロワ部123から離脱しても、可動調整部材120を巻上位置に保持するべく、係止部材130の係止爪131により係止されるようになっている。
そして、可動調整部材120は、図7に示すように当接部122がストッパ20fに当接して停止した非巻上位置から、セット部材90のセット動作に連動して(フォロワ部123が回転係合部90cにより回転力を受けることで)、図8に示す巻上位置まで回転し、係止部材130により巻上位置に保持され(被係止部124が係止爪131により係止されて保持され)、一方、係止部材130による係止が解除されると先羽根用付勢バネ60の回転付勢力により非巻上位置まで戻るようになっている。
ここでは、可動調整部材120が支持板20に隣接して配置されているため、部品の集約化、装置の薄型化、装置の小型化等を達成することができる。
係止部材130は、図2、図4ないし図6に示すように、平板状に形成されると共に支持板20の上面に沿って配置されて支持板20のネジ孔20gに捩じ込まれる軸受ネジBにより回動自在に支持され、可動調整部材120の被係止部124を係止し得る係止爪131、反時計回りに回転して支持板20の縁部20nに当接する当接部132、先羽根駆動レバー50の係合部54が離脱可能に係合し得る被係合部133等を備えている。
そして、係止部材130は、付勢バネ(不図示)により反時計回りに回転付勢されており、図7に示すように先羽根駆動レバー50の係合部54が被係合部133に係合して時計回りに回転した状態から、図8に示すように先羽根駆動レバー50の係合部54が離脱して付勢バネの付勢力により反時計回りに回転することで当接部132が支持板20の縁部20nに当接して停止すると共に、可動調整部材120がセット部材90のセット動作に連動して時計回りに回転して巻上位置に至る際に、被係止部123の外縁部により押されて一旦時計回りに回転し、その後、図8に示すように反時計回りに回転して係止爪131が被係止部123に対向する位置に戻り、図10に示すようにセット部材90が休止位置に戻った状態において、係止爪131が被係止部123を係止して、可動調整部材120を巻上位置に保持するようになっている。
ここでは、係止部材130が、可動調整部材120と共に支持板20に隣接して配置されているため、部品の集約化、装置の薄型化、装置の小型化等を達成することができる。
この実施形態においては、可動調整部材120、セット部材90の回転係合部90c、係止部材130等により、先羽根用付勢バネ60の付勢力をセット位置にセットする際に大きくしかつシャッタ動作の完了直前に小さくする付勢力調整機構が構成されている。
また、セット部材90の回転係合部90c、係止部材130等により、先羽根用付勢バネ60の付勢力が小さい非巻上位置から先羽根用付勢バネ60を巻上げて付勢力を大きくする(組立時の設定値にする)巻上位置まで可動調整部材120を回転させて保持すると共にシャッタ動作の完了直前(露光動作完了直前)にその保持を解除する回転保持機構が構成されている。
これによれば、付勢力調整機構(120,90c,130)により、先羽根駆動レバー50が先羽根用付勢バネ60の付勢力に抗してシャッタ動作前のセット位置にセットされる際に先羽根用付勢バネ60の付勢力が大きくなる(組立時の設定値になる)ように調整され、先羽根駆動レバー50が巻上により大きくされた付勢力により付勢されて回転して先羽根30を走行させ、シャッタ動作の完了直前に、先羽根用付勢バネ60の付勢力が(組立時の設定置よりも)小さくなるように調整され、先羽根駆動レバー50(及び先羽根30)が所定の走行完了位置に停止する際の衝撃力が低減される。
上記のように、先羽根用付勢バネ60の付勢力を、セット位置にセットする際に大きくし(組立時の設置値にし)かつシャッタ動作の完了直前に(組立時の設定置よりも)小さくする付勢力調整機構を採用し、この付勢力調整機構として、第1軸線S1回りに回動する可動調整部材120、可動調整部材120の回転、保持、解除を行う(回転保持機構としての)セット部材90の回転係合部90c及び係止部材130を採用することにより、構造の簡素化、小型化、コマ速度の高速化、先羽根30のシャッタ動作時(シャッタスピード)の高速化等を達成しつつ、先羽根30の走行完了時の衝撃を弱めて、先羽根30の反動(バウンド)、衝撃音、先羽根30の揺れ等を抑制ないし防止することができる。
次に、このフォーカルプレンシャッタの動作について説明する。
先ず、シャッタ動作完了後(露光動作完了後)の休止状態においては、図7に示すように、セット部材90は戻しバネ91の付勢力により反時計回りに回転して休止位置に位置し、先羽根駆動レバー50は先羽根用付勢バネ60の回転付勢力により時計回りに回転し駆動ピン51が緩衝部材100に当接して停止し、先羽根30は開口部10aを開放した位置に位置し、又、後羽根駆動レバー70は後羽根用付勢バネ80の回転付勢力により時計回りに回転し駆動ピン71が緩衝部材100に当接して停止し、後羽根40は開口部10aを閉鎖した位置に位置している。
この休止状態において、可動調整部材120は非巻上位置に位置し、係止部材130は係止解除位置に位置している。
ここで、シャッタ動作の準備指令(露光動作前のセット動作の指令)が発せられると、図8に示すように、セット部材90が戻しバネ91の付勢力に抗して時計回りに回転して、係合部90aが係合部52に係合して先羽根駆動レバー50を反時計回りに回転させ、先羽根30が開口部10aを閉鎖する位置に移動し、係合部90bが係合部72に係合して後羽根駆動レバー70を反時計回りに回転させ、後羽根40が開口部10aを開放する位置に移動する。これにより、セット部材90によるセット動作が完了する。
すなわち、先羽根駆動レバー50(及び先羽根30)がシャッタ動作前のセット位置(開口部10aを閉鎖した状態)に位置付けられ、後羽根駆動レバー70(及び後羽根40)がシャッタ動作前のセット位置(開口部10aを開放した状態)に位置付けられる。
また、セット部材90のセット動作に伴って、回転係合部90cがフォロワ部123に係合して回転力を及ぼし、可動調整部材120が非巻上位置から回転して巻上位置まで至り、先羽根用付勢バネ60の付勢力が大きくなる(組立時の設定置となる)ように調整される。
さらに、先羽根駆動レバー50の反時計回りの回転により、係合部54が被係合部133から離脱することで、係止部材130が付勢バネの付勢力により反時計回りに回転して、係止爪131が可動調整部材120の被係止部124に対向する位置に至る。
続いて、レリーズ等の信号により、電磁石100が通電されると、鉄芯部材101が被吸着部53,73を磁気的吸引力により吸着し、時計回りに回転付勢する先羽根用付勢バネ60,後羽根用付勢バネ80の付勢力に抗して、先羽根駆動レバー50及び後羽根駆動レバー70をセット位置に保持して位置決めする。
そして、図9に示すように、セット部材90が反時計回りに回転すると、係合部90aが係合部52から離脱しかつ係合部90bが係合部72から離脱して、先羽根駆動レバー50及び後羽根駆動レバー70の時計回りの回転を規制する状態が解除され、回転係合部90cがフォロワ部123から離脱する。
また、係止部材130の係止爪131が、可動調整部材120の被係止部124を係止して、可動調整部材120を巻上位置に保持する。
続いて、所望のタイミングで、電磁石100の通電が断たれると、図10に示すように、先羽根駆動レバー50が先羽根用付勢バネ60の(大きくされた)付勢力により時計回りに回転し、シャッタ動作の完了直前に(図10に示す位置に先羽根30が達した時点又はその近傍において)係合部54が被係合部133に係合して係止部材130を時計回りに回転させることで可動調整部材120の係止状態が解除され、図7に示すように、可動調整部材120が非巻上位置まで戻って先羽根用付勢バネ60の付勢力が(組立時の設定置よりも)小さくされ、その後、駆動ピン51が緩衝部材100に当接して停止する。
また、先羽根駆動レバー50に対応する電磁石100の通電を断った後の所定のタイミングにおいて、後羽根駆動レバー70に対応する電磁石100の通電が断たれると、図10に示すように、後羽根駆動レバー70が後羽根用付勢バネ80の付勢力により時計回りに回転し、図7に示すように駆動ピン71が緩衝部材100に当接して停止する。
以上により、先羽根30及び後羽根40により、開口部10aの開閉動作が行われて、シャッタ動作(露光動作)が完了する。
このように、付勢力調整機構(120、90c)により、シャッタ動作前のセット位置にセットされる際に先羽根用付勢バネ60の付勢力が大きくなるように調整され、大きくされた付勢力により先羽根駆動レバー50が回転して先羽根30を走行させ、シャッタ動作の完了直前に先羽根用付勢バネ60の付勢力が小さくなるように調整されるため、コマ速度の高速化、シャッタ動作時(シャッタスピード)の高速化等を達成しつつ、先羽根駆動レバー50(及び先羽根30)が所定の走行完了位置に停止する際の衝撃力が低減され、先羽根30の反動(バウンド)、衝撃音、先羽根30の揺れ等を抑制ないし防止することができる。
上記構成をなすフォーカルプレンシャッタによれば、構造の簡素化、小型化、コマ速度の高速化、羽根部材(30)のシャッタ動作時(シャッタスピード)の高速化等を達成しつつ、羽根部材(30)の走行完了時の衝撃を弱めて、羽根部材(30)の反動(バウンド)、衝撃音、羽根部材(30)の揺れ等を抑制ないし防止することができる。
上記実施形態においては、先羽根30及び後羽根40を備えた構成において、先羽根駆動レバー50を回転付勢する先羽根用付勢バネ60に対してのみ本発明の付勢力調整機構を採用した場合を示したが、これに限定されるものではなく、付勢力調整機構として、先羽根用付勢バネ60の付勢力をセット位置にセットする際に大きくしかつシャッタ動作の完了直前に小さくする先羽根用付勢力調整機構と、後羽根用付勢バネ80の付勢力をセット位置にセットする際に大きくしかつシャッタ動作の完了直前に小さくする後羽根用付勢力調整機構を含む構成を採用してもよい。
これによれば、先羽根30及び後羽根40を備えたフォーカルプレンシャッタにおいて、それぞれ先羽根30及び後羽根40の高速化を達成することができると共に、先羽根30及び後羽根40それぞれの走行完了時において衝撃を弱めて、羽根部材(30,40)の反動(バウンド)、衝撃音、羽根部材(30,40)の揺れ等を抑制ないし防止することができる。
上記実施形態においては、羽根部材として先羽根30及び後羽根40、駆動部材として先羽根駆動レバー50及び後羽根駆動レバー70、付勢バネとして先羽根用付勢バネ60及び後羽根用付勢バネ80を備えた構成において、本発明の付勢力調整機構を採用した、すなわち二つの羽根部材を備えた構成において本発明を採用した場合を示したが、これに限定されるものではなく、例えば、一つの羽根部材を備え、単に開口部を開放した状態から閉鎖した状態に移動することでシャッタ動作を行う構成において本願明を採用することもできる。
上記実施形態においては、駆動部材として、所定の軸線回りに回動する先羽根駆動レバー50及び後羽根駆動レバー70を採用し、セット部材として、所定の軸線回りに回動するセット部材90を採用した場合を示したが、これに限定されるものではなく、その他の形態をなす駆動部材及びセット部材において、本発明を適用してもよい。
上記実施形態においては、ラチェット筒61を介して先羽根用付勢バネ60の他端部61bを可動調整無事120に掛止する構成を示したが、これに限定されるものではなく、ラチェット筒61を廃止して、先羽根用付勢バネの他端部を可動調整部材に直接掛止する構成を採用してもよい。
上記実施形態においては、回転保持機構として、セット部材90を用いて可動調整部材120を巻上位置まで回転させる構成を示したが、これに限定されるものではなく、その他の駆動機構を採用してもよい。
以上述べたように、本発明のフォーカルプレンシャッタは、構造の簡素化、小型化、コマ速度の高速化、羽根部材のシャッタ動作時(シャッタスピード)の高速化等を達成しつつ、羽根部材の走行完了時の衝撃を弱めて、羽根部材の反動(バウンド)、衝撃音、羽根部材の揺れ等を抑制ないし防止することができるため、銀塩フィルム式のカメラ、一眼レフカメラ、ミラーレスカメラ等デジタルカメラに適用できるのは勿論のこと、その他の露光用の開口部を備えた光学機器に対しても有用である。
10 地板
10a 開口部
10h 支軸
S1 第1軸線
10j 支軸
S2 第2軸線
20 補助板
20f ストッパ
30 先羽根(羽根部材)
40 後羽根(羽根部材)
50 先羽根駆動レバー(駆動部材)
51 駆動ピン
52 係合部
53 被吸着部
54 係合部(駆動部材の一部)
60 先羽根用付勢バネ(付勢バネ)
60b 他端部
61 ラチェット筒
61a 歯列
70 後羽根駆動レバー(駆動部材)
71 駆動ピン
72 係合部
73 被吸着部
80 後羽根用付勢バネ(付勢バネ)
81 ラチェット筒
90 セット部材
90a,90b 係合部
90c 回転係合部(回転保持機構、付勢力調整機構)
100 電磁石
110 緩衝部材
120 可動調整部材(付勢力調整機構)
121 ラチェット爪
122 当接部
123 フォロワ部
124 被係止部
130 係止部材(回転保持機構、付勢力調整機構)
131 係止爪
132 当接部
133 被係合部

Claims (6)

  1. 露光用の開口部を有する地板と、前記開口部を開閉するべく前記地板に移動自在に設けられた羽根部材と、前記羽根部材を駆動する駆動部材と、前記駆動部材を走行させるべく付勢力を及ぼす付勢バネと、前記駆動部材を前記付勢バネの付勢力に抗してシャッタ動作前のセット位置にセットした後に前記付勢バネの付勢力により走行させてシャッタ動作を行うフォーカルプレンシャッタであって、
    前記駆動部材は、所定の第1軸線回りに回動自在に配置され、
    前記付勢バネは、前記第1軸線回りに配置されると共に一端部が前記駆動部材に掛止されたコイルバネであり、
    前記付勢力調整機構は、前記第1軸線回りに回動自在に配置されると共に前記付勢バネの他端部が掛止された可動調整部材と、前記付勢バネの付勢力が小さい非巻上位置から前記付勢バネを巻上げて付勢力を大きくする巻上位置まで前記可動調整部材を回転させて保持すると共にシャッタ動作の完了直前にその保持を解除する回転保持機構を含む、付勢力調整機構を設けた、
    ことを特徴とするフォーカルプレンシャッタ。
  2. 前記駆動部材を前記セット位置にセットし得ると共に前記駆動部材が前記セット位置に吸着保持された後に休止位置に戻されるべく所定の第2軸線回りに回動自在に配置されたセット部材を含み、
    前記回転保持機構は、前記セット部材のセット動作に連動させて前記可動調整部材を前記巻上位置まで回転させるべく前記セット部材に設けられた回転係合部と、前記巻上位置において前記可動調整部材を係止して保持すると共に前記シャッタ動作の完了直前に前記駆動部材の一部が係合してその係止が解除される係止部材を含む、
    ことを特徴とする請求項に記載のフォーカルプレンシャッタ。
  3. 前記第1軸線回りに回動自在に配置されて前記付勢バネの他端部が掛止されかつ外周に歯列が形成されたラチェット筒を含み、
    前記可動調整部材は、前記ラチェット筒の歯列の一部に係合して前記ラチェット筒を一体的に回転させるラチェット爪を有する、
    ことを特徴とする請求項又はに記載のフォーカルプレンシャッタ。
  4. 前記地板と協働して前記駆動部材及びセット部材を回動自在に支持するべく前記地板に平行に配置されて固定された補助板を含み、
    前記可動調整部材及び係止部材は、前記補助板に隣接して配置されている、
    ことを特徴とする請求項に記載のフォーカルプレンシャッタ。
  5. 前記羽根部材は、先羽根及び後羽根を含み、
    前記駆動部材は、前記先羽根を駆動する先羽根駆動部材及び前記後羽根を駆動する後羽根駆動部材を含み、
    前記付勢バネは、前記先羽根駆動部材を走行させるべく付勢力を及ぼす先羽根用付勢バネ及び前記後羽根駆動部材を走行させるべく付勢力を及ぼす後羽根用付勢バネを含み、
    前記付勢力調整機構は、前記先羽根用付勢バネの付勢力を前記セット位置にセットする際に大きくしかつシャッタ動作の完了直前に小さくする先羽根用付勢力調整機構及び前記後羽根用付勢バネの付勢力を前記セット位置にセットする際に大きくしかつシャッタ動作の完了直前に小さくする後羽根用付勢力調整機構を含む、
    ことを特徴とする請求項1に記載のフォーカルプレンシャッタ。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のフォーカルプレンシャッタを備えるカメラ。
JP2013198201A 2013-09-25 2013-09-25 フォーカルプレンシャッタ Active JP6133740B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013198201A JP6133740B2 (ja) 2013-09-25 2013-09-25 フォーカルプレンシャッタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013198201A JP6133740B2 (ja) 2013-09-25 2013-09-25 フォーカルプレンシャッタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015064479A JP2015064479A (ja) 2015-04-09
JP6133740B2 true JP6133740B2 (ja) 2017-05-24

Family

ID=52832403

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013198201A Active JP6133740B2 (ja) 2013-09-25 2013-09-25 フォーカルプレンシャッタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6133740B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05107592A (ja) * 1991-07-02 1993-04-30 Canon Inc カメラ
JP2782186B2 (ja) * 1997-03-26 1998-07-30 セイコープレシジョン株式会社 カメラ用シャッタの幕速調整機構
JP2001343675A (ja) * 2000-05-30 2001-12-14 Canon Inc シャッタ装置および光学機器
JP4948367B2 (ja) * 2007-11-12 2012-06-06 セイコープレシジョン株式会社 フォーカルプレーンシャッタ
JP5573155B2 (ja) * 2009-12-28 2014-08-20 株式会社ニコン シャッタ駆動装置およびカメラ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015064479A (ja) 2015-04-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4931471B2 (ja) デジタルカメラ用フォーカルプレンシャッタ
JP5191518B2 (ja) フォーカルプレーンシャッタ及び光学機器
US8449206B2 (en) Focal plane shutter and optical apparatus
JP6147652B2 (ja) カメラ用フォーカルプレンシャッタ、及びそれを備えたデジタルカメラ
JP5941030B2 (ja) カメラ用フォーカルプレンシャッタ及びそれを備えたデジタルカメラ
JP6163114B2 (ja) フォーカルプレンシャッタ及びカメラ
JP6133740B2 (ja) フォーカルプレンシャッタ
JP6216630B2 (ja) フォーカルプレンシャッタ及びカメラ
JP6313176B2 (ja) カメラ用フォーカルプレンシャッタ、及びそれを備えたデジタルカメラ
JP6081892B2 (ja) フォーカルプレンシャッタ及び光学機器
JP6623036B2 (ja) フォーカルプレンシャッタ並びにこれを備える撮像装置及び電子機器
JP6228628B2 (ja) カメラ用フォーカルプレンシャッタ及びそれを備えたデジタルカメラ
JP2016011979A (ja) フォーカルプレンシャッタ及びカメラ
JP6313055B2 (ja) フォーカルプレンシャッタ及びカメラ
JP2008275778A (ja) カメラ用フォーカルプレンシャッタ
JP2015079113A (ja) フォーカルプレンシャッタ
JP6180319B2 (ja) フォーカルプレンシャッタ
JP6529361B2 (ja) カメラ用フォーカルプレーンシャッタ及びカメラ
JP4450492B2 (ja) カメラ用シャッタ装置
JP6329480B2 (ja) カメラ用シャッタ及びカメラ
JP6411104B2 (ja) フォーカルプレンシャッタ及びカメラ
JP6329495B2 (ja) カメラ用フォーカルプレンシャッタ、及びそれを備えたカメラ
JP6133761B2 (ja) フォーカルプレンシャッタ及びカメラ
JP5905424B2 (ja) フォーカルプレンシャッタ
JP6353794B2 (ja) カメラ用フォーカルプレンシャッタ、及びそれを備えたカメラ

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20160114

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160216

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161205

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161213

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170201

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170404

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170420

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6133740

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250