JP6619601B2 - 防火構造、防火構造の施工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、防火構造、及び当該防火構造の施工方法に関する。
従来、建築物の壁材として、石膏ボードや珪酸カルシウム板等の耐火ボードが使用されており、耐火ボードに形成した貫通孔にコンセントやスイッチを設置することが行われている。
コンセントやスイッチの設置箇所では、火災の発生時に、コンセントやスイッチが溶融変形して、火災が、耐火ボードの貫通孔を通じて、耐火ボードの裏面側に侵入する虞がある。そして、耐火ボードの裏面側に火災が侵入すると、災がコンセントやスイッチに接続される電線を伝うことで、延焼が生じ得る。
そこで、コンセントやスイッチの背面に鋼製ボックスを設けることが行われており、特許文献1,2には、熱膨張性黒鉛からなる熱膨張性シートを用いて、鋼製ボックスに防火措置を講じることが提案されている。鋼製ボックスは、背面板と、背面板の周縁から立設される側面板とから構成されており、側面板の内側に凹部を有する。この凹部は、電線等を収容する空間として使用されるものであり、背面板の反対面に凹部の開口がある。鋼製ボックスは、側面板の先端が石膏ボードの裏面に沿って、側面板が耐火ボードの貫通孔を囲うように設置される。側面板には開口部(ノックアウト)が形成されており、この開口部から凹部内に引き込まれた電線が、コンセントやスイッチに接続される。熱膨張性シートは、上下に延びる背面板の内面に設置されており、火災の発生時には、熱膨張性シートが膨張することで、鋼製ボックスの内部が閉塞される。
特開2014−39357号 特開2014−39358号
しかしながら特許文献1,2では、上下に延びる背面板の内面に熱膨張性シートを設置することから、背面板の内面が湾曲している場合や、背面板への熱膨張性シートの留め付けを怠った場合には、地震等で鋼製ボックスが揺れた際などに、熱膨張性シートが背面板から倒れる虞がある。そして熱膨張性シートが倒れた場合には、熱膨張性シートが拡がっていない状態で鋼製ボックス内に存在するようになるため、火災の発生時に、熱膨張性シートの膨張で膨張鋼製ボックスの内部を十分閉塞できず、延焼が拡大する虞がある。
本発明は、上記事項に鑑みなされたものであり、その目的は、貫通孔が形成される建築物の壁材と、一面が開口する箱状を呈し、開口を前記壁材に向けて、貫通孔を囲うように設置される鋼製ボックスとを備える防火構造であって、火災の発生時に、熱膨張性シートの膨張で鋼製ボックスの内部を十分閉塞できることで、延焼を確実に防止できる防火構造、及び当該防火構造の施工方法を提供することである。
本発明者らは、熱膨張性シートを鋼製ボックスの内部底面に敷設することで、上記の目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の第1観点に係る防火構造は、貫通孔が形成される建築物の壁材と、 一面が開口する箱状を呈し、前記開口を前記壁材の貫通孔に向けて、前記貫通孔を囲うように設置される鋼製ボックスと、前記鋼製ボックスの内部底面に敷設される熱膨張性シートとを備える。
好ましくは、前記熱膨張性シートは、自己接着性を有することで、前記鋼製ボックスの内部底面に接合する。
好ましくは、前記熱膨張性シートは、熱膨張率が2倍以上50倍以下の熱膨張性黒鉛から形成されるものであり、前記鋼製ボックスの内部上下高さに対する前記熱膨張性シートの厚さの比率は、前記熱膨張性黒鉛の熱膨張率の逆数以上である。
好ましくは、前記熱膨張性シートは、熱膨張性黒鉛を含むことで、熱膨張率が2倍以上20倍以下とされたブチルゴムから形成されるものであり、前記鋼製ボックスの内部上下高さに対する前記熱膨張性シートの厚さの比率は、前記ブチルゴムの熱膨張率の逆数以上である。
好ましくは、前記熱膨張性シートは、熱膨張性黒鉛を含むことで、熱膨張率が5倍以上50倍以下とされたエポキシ樹脂から形成されるものであり、前記鋼製ボックスの内部上下高さに対する前記熱膨張性シートの厚さの比率は、前記エポキシ樹脂の熱膨張率の逆数以上である。
好ましくは、前記鋼製ボックスは、背面板と、前記背面板の周縁から立設される複数の側面板とから構成され、前記背面板の反対面に前記開口を有するものであって、上下方向に延びる前記壁材に前記開口を向けて、前記複数の側面板が前記貫通孔を囲うように設置され、前記複数の側面板のうち、前記鋼製ボックスの底板を構成する前記側面板の内面に前記熱膨張性シートが敷設される。
好ましくは、前記鋼製ボックスは、背面板と、前記背面板の周縁から立設される複数の側面板とから構成され、前記背面板の反対面に前記開口を有するものであって、水平方向に延びる前記壁材に前記開口を向けて、前記複数の側面板が前記貫通孔を囲うように設置され、前記鋼製ボックスの底板を構成する前記背面板の内面に前記熱膨張性シートが敷設される。
本発明の第2観点に係る施工方法は、前記防火構造の施工方法であって、前記鋼製ボックスの内部底面に前記熱膨張性シートを敷設する工程と、前記鋼製ボックスの前記開口が前記壁材に向くように、前記鋼製ボックスを前記壁材に沿わせる工程と、前記鋼製ボックスの前記開口と重なるように、前記貫通孔を前記壁材に形成する工程とを有する。
本発明の第3観点に係る施工方法は、前記防火構造の施工方法であって、前記鋼製ボックスの前記開口が前記壁材に向くように、前記鋼製ボックスを前記壁材に沿わせる工程と、前記鋼製ボックスの前記開口と重なるように、前記貫通孔を前記壁材に形成する工程と、前記熱膨張性シートを、前記貫通孔から挿入して、前記鋼製ボックスの内部底面に敷設する工程とを有する。
本発明によれば、熱膨張性シートを鋼製ボックスの内部底面に敷設されることから、熱膨張性シートは、常に拡がった状態で鋼製ボックス内に存在する。このため、火災の発生時に、熱膨張性シートの膨張で鋼製ボックスの内部を十分閉塞できるので、延焼を確実に防止できる。
本実施形態に係る防火構造を示す斜視図である。 本実施形態に係る防火構造を示す垂直断面図である。 本実施形態に係る防火構造を示す水平断面図である。 鋼製ボックスを示す斜視図である。 鋼製ボックスに熱膨張性シートを敷設した状態を示す斜視図である。 本実施形態に係る防火構造の施工工程を説明するための垂直断面図である。 本実施形態に係る防火構造の施工工程を説明するための垂直断面図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係る防火構造1を示す斜視図である。図2は、本実施形態に係る防火構造1を示す垂直断面図であり、図3は、本実施形態に係る防火構造1を示す水平断面図である。図4は、後述の鋼製ボックス3を示す斜視図である。
本実施形態に係る防火構造1は、壁材2と、鋼製ボックス3と、熱膨張性シート4とを備える。壁材2は、壁材5とともに、中空壁6を構成するものである。壁材5は、石膏ボードや珪酸カルシウム板を2枚重ね合わせた耐火ボードであり、上下方向に延びる。壁材2及び壁材5は、支柱としての軽量鉄骨7(図3)の一方面及び他方面に張り付けられており、壁材2と壁材5との間には、軽量鉄骨7の幅ほどの間隔があいている。壁材2には、コンセント8やスイッチを設置するための貫通孔20が形成される。
鋼製ボックス3は、コンセントボックス、アウトレットボックス、スイッチボックス、或いはボタンボックスと称されるものであり、中空壁6の内部(壁材2と壁材5との間)に設置される。鋼製ボックス3は、一面が開口する箱状を呈する。具体的には図4に示すように、鋼製ボックス3は、略正方形状の背面板9と、背面板9の周縁から立設される側面板10A,10B,10C,10Dとから構成されて、側面板10A,10B,10C,10Dの内側に凹部11を有する。凹部11は、電線23等を収容する空間として使用されるものであり、背面板9の反対面に凹部11の開口がある。背面板9には、ボルト挿通用の孔12が形成される。上下の側面板10A,10Cの各先端には一対の突出部10b,10bが形成される。突出部10b,10bは、側面板10A,10Cに略垂直かつ凹部11の内方に向かって延びる。突出部10b,10bの各々には、螺子挿通用の孔13が形成される。側面板10Aには、円形の開口部10c(ノックアウト)が形成される。
以上の鋼製ボックス3は、図2や図3に示すように、凹部11の開口を上下に延びる壁材2に向けて、側面板10A,10B,10C,10Dが壁材2の貫通孔20の周囲を囲むように設置される。図3に示すように、軽量鉄骨7には、鋼製ボックス3に向けて延びる支持金具21が取り付けられており、鋼製ボックス3は、孔12(図4)に挿通されるボルトと、このボルトに締結されるナットとより、支持金具21に固定される。また、鋼製ボックス3は、孔13(図4)に挿通される螺子により、壁材2に固定される。開口部10c(図4)にはコネクタ22(図1,図2)が接続されており、このコネクタ22を介して鋼製ボックス3の凹部11内に引き込まれた電線23が、コンセント8やスイッチ(以下、コンセント8等)に接続される。
熱膨張性シート4は、鋼製ボックス3の底板を構成する側面板10Cの内面に敷設される。熱膨張性シート4は、側面板10Cの内面全体に拡がった状態で、当該側面板10Cの内面に接合している。
上述の熱膨張性シート4は、耐火性を有する熱膨張材から形成されたものである。この熱膨張材として、バインダー又はマトリックスとしての熱可塑性樹脂、ゴム物質、又は熱硬化性樹脂などの合成樹脂、熱膨張性黒鉛、及び無機充填材を含む、熱膨張性樹脂組成物が挙げられる。
熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリブテン系樹脂、ポリペンテン系樹脂等のポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリフェニレンエーテル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂等が挙げられる。
ゴム物質としては、例えば、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、1,2−ポリブタジエンゴム(1,2−BR)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、クロロプレンゴム(CR)、ニトリルゴム(NBR)、ブチルゴム(IIR)、エチレン−プロピレンゴム(EPR、EPDM)、クロロスルホン化ポリエチレン(CSM)、アクリルゴム(ACM、ANM)、エピクロルヒドリンゴム(CO、ECO)、多加硫ゴム(T)、シリコーンゴム(Q)、フッ素ゴム(FKM、FZ)、ウレタンゴム(U)等が挙げられる。
熱硬化性樹脂としては、例えば、ポリウレタン、ポリイソシアネート、ポリイソシアヌレート、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリイミド等が挙げられる。
これらの樹脂は、単独で用いても、2種以上を併用してもよい。これらの樹脂のうち、後述する熱膨張性黒鉛を配合する場合に、その膨張温度以下で成形可能であるという観点から、ポリオレフィン系樹脂またはゴム物質が好ましく、中でもポリエチレン系樹脂が好ましい。また、防火性能をより向上させるために、充填剤を多量に配合することが可能であるという観点からは、ゴム物質が好ましい。さらに、樹脂自体の難燃性を上げて防火性能を向上させるという観点からは、フェノール樹脂、エポキシ樹脂が好ましい。特に分子構造の選択が広範囲で、樹脂組成物の防火性能や力学物性を調整することが容易であることから、エポキシ樹脂が好ましい。
熱膨張性黒鉛は、従来公知の物質であり、天然鱗状グラファイト、熱分解グラファイト、キッシュグラファイト等の粉末を濃硫酸、硝酸、セレン酸等の無機酸と、濃硝酸、過塩素酸、過塩素酸塩、過マンガン酸塩、重クロム酸塩、過酸化水素等の強酸化剤とで処理してグラファイト層間化合物を生成させたもので、炭素の層状構造を維持したままの結晶化合物である。このように酸処理して得られた熱膨張性黒鉛は、さらにアンモニア、脂肪族低級アミン、アルカリ金属化合物、アルカリ土類金属化合物等で中和したものを使用するのが好ましい。
熱膨張性黒鉛の粒度は、20〜200メッシュが好ましい。粒度が200メッシュより小さくなると、黒鉛の膨張度が小さく、十分な膨張断熱層が得られず、また粒度が20メッシュより大きくなると、黒鉛の膨張度が大きいという利点はあるが、樹脂に配合する際に分散性が悪くなり、物性の低下が避けられない。熱膨張性黒鉛の市販品としては、例えば、東ソー社製「GREP−EG」、GRAFTECH社製「GRAFGUARD」等が挙げられる。
熱膨張性樹脂組成物には、さらに無機充填剤を配合することが好ましい。
無機充填剤は、膨張断熱層が形成される際、熱容量を増大させ伝熱を抑制するとともに、骨材的に働いて膨張断熱層の強度を向上させる。無機充填剤としては特に限定されず、例えば、アルミナ、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化鉄、酸化錫、酸化アンチモン、フェライト類等の金属酸化物;水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、ハイドロタルサイト等の含水無機物;塩基性炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸亜鉛、炭酸ストロンチウム、炭酸バリウム等の金属炭酸塩等が挙げられる。
また、無機充填剤としては、これらの他に、硫酸カルシウム、石膏繊維、ケイ酸カルシウム等のカルシウム塩;シリカ、珪藻土、ドーソナイト、硫酸バリウム、タルク、クレー、マイカ、モンモリロナイト、ベントナイト、活性白土、セピオライト、イモゴライト、セリサイト、ガラス繊維、ガラスビーズ、シリカ系バルン、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化ケイ素、カーボンブラック、グラファイト、炭素繊維、炭素バルン、木炭粉末、各種金属粉、チタン酸カリウム、硫酸マグネシウム「MOS」(商品名)、チタン酸ジルコン酸鉛、アルミニウムボレート、硫化モリブデン、炭化ケイ素、ステンレス繊維、ホウ酸亜鉛、各種磁性粉、スラグ繊維、フライアッシュ、脱水汚泥等が挙げられる。これらの無機充填剤は単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
無機充填剤の粒径としては、0.5〜100μmが好ましく、より好ましくは1〜50μmである。無機充填剤は、添加量が少ないときは、分散性が性能を大きく左右するため、粒径の小さいものが好ましいが、0.5μm未満になると二次凝集が起こり、分散性が悪くなる。添加量が多いときは、高充填が進むにつれて、樹脂組成物の粘度が高くなり成形性が低下するが、粒径を大きくすることで樹脂組成物の粘度を低下させることができる点から、粒径の大きいものが好ましい。粒径が100μmを超えると、成形体の表面性、樹脂組成物の力学的物性が低下する。
無機充填剤としては、例えば、水酸化アルミニウムでは、粒径18μmの「ハイジライトH−31」(昭和電工社製)、粒径25μmの「B325」(ALCOA社製)、炭酸カルシウムでは、粒径1.8μmの「ホワイトンSB赤」(備北粉化工業社製)、粒径8μmの「BF300」(備北粉化工業社製)等が挙げられる。
熱膨張性樹脂組成物では、膨張断熱層の強度を増加させ防火性能を向上させるために、前記の各成分に加えて、さらにリン化合物を添加してもよい。リン化合物としては、特に限定されず、例えば、赤リン;トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェート、トリキシレニルホスフェート、クレジルジフェニルホスフェート、キシレニルジフェニルホスフェート等の各種リン酸エステル;リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、リン酸マグネシウム等のリン酸金属塩;ポリリン酸アンモニウム類;下記化学式(1)で表される化合物等が挙げられる。これらのうち、防火性能の観点から、赤リン、ポリリン酸アンモニウム類、及び、下記化学式(1)で表される化合物が好ましく、性能、安全性、コスト等の点においてポリリン酸アンモニウム類がより好ましい。
化学式(1)中、R1及びR3は、水素、炭素数1〜16の直鎖状あるいは分岐状のアルキル基、または、炭素数6〜16のアリール基を表す。R2は、水酸基、炭素数1〜16の直鎖状あるいは分岐状のアルキル基、炭素数1〜16の直鎖状あるいは分岐状のアルコキシル基、炭素数6〜16のアリール基、または、炭素数6〜16のアリールオキシ基を表す。
赤リンとしては、市販の赤リンを用いることができるが、耐湿性、混練時に自然発火しない等の安全性の点から、赤リン粒子の表面を樹脂でコーティングしたもの等が好適に用いられる。ポリリン酸アンモニウム類としては特に限定されず、例えば、ポリリン酸アンモニウム、メラミン変性ポリリン酸アンモニウム等が挙げられるが、取り扱い性等の点からポリリン酸アンモニウムが好適に用いられる。市販品としては、例えば、クラリアント社製「AP422」、「AP462」、Budenheim Iberica社製「FR CROS 484」、「FR CROS 487」等が挙げられる。
化学式(1)で表される化合物としては特に限定されず、例えば、メチルホスホン酸、メチルホスホン酸ジメチル、メチルホスホン酸ジエチル、エチルホスホン酸、プロピルホスホン酸、ブチルホスホン酸、2−メチルプロピルホスホン酸、t−ブチルホスホン酸、2,3−ジメチル−ブチルホスホン酸、オクチルホスホン酸、フェニルホスホン酸、ジオクチルフェニルホスホネート、ジメチルホスフィン酸、メチルエチルホスフィン酸、メチルプロピルホスフィン酸、ジエチルホスフィン酸、ジオクチルホスフィン酸、フェニルホスフィン酸、ジエチルフェニルホスフィン酸、ジフェニルホスフィン酸、ビス(4−メトキシフェニル)ホスフィン酸等が挙げられる。中でも、t−ブチルホスホン酸は、高価ではあるが、高難燃性の点において好ましい。前記のリン化合物は、単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
また、樹脂組成物には、その物性を損なわない範囲で、さらにフェノール系、アミン系、イオウ系等の酸化防止剤、金属害防止剤、帯電防止剤、安定剤、架橋剤、滑剤、軟化剤、顔料等が添加されてもよい。また、一般的な難燃剤を添加してもよく、難燃剤による燃焼抑制効果により防火性能を向上させることができる。
樹脂組成物において、無機充填剤の配合量は、樹脂成分100重量部に対して10〜400重量部が好ましい。配合量が10重量部以上であると、十分な防火性能が得られ、400重量部以下であると機械的強度が維持される。無機充填剤の配合量は、より好ましくは40〜350重量部である。
樹脂組成物において、リン化合物を添加する場合、リン化合物の配合量は、樹脂成分100重量部に対して30〜300重量部である。配合量が30重量部以上であると、膨張断熱層の強度を向上させる効果が十分であり、300重量部以下であると、機械的強度が維持される。リン化合物の配合量は、より好ましくは40〜250重量部である。
また、熱膨張性シート4を形成するために使用可能な市販の熱膨張性の耐火性シートとしては、例えば積水化学工業社製フィブロック(登録商標。エポキシ樹脂またはブチルゴムを樹脂成分とし、リン化合物、熱膨張性黒鉛および無機充填材等を含む熱膨張性樹脂組成物のシート状成形物)、住友スリーエム社のファイアバリア(クロロプレンゴムとバーミキュライトを含有する樹脂組成物からなるシート材料、膨張率:3倍、熱伝導率:0.20kcal/m・h・℃)、三井金属塗料化学社のメジヒカット(ポリウレタン樹脂と熱膨張性黒鉛を含有する樹脂組成物からなるシート材料、膨張率:4倍、熱伝導率:0.21kcal/m・h・℃)などが挙げられる。
なお、熱膨張性シート4を側面板10Cの内面に接合する作業を容易とするために、熱膨張性シート4は、自己粘着性を有する熱膨張性黒鉛或いはブチルゴム等から形成されることが好ましい。また本発明では、自己粘着性のない熱膨張性シート4を使用することもでき、この場合、側面板10Cの内面に塗布した粘着層に熱膨張性シート4を重ね合わせることや、接着剤を用いることで、熱膨張性シート4が側面板10Cの内面に接合される。
次に、本実施形態に係る防火構造1の施工方法について図5や図6を参照して説明する。
防火構造1の施工は、壁材5が軽量鉄骨7に貼り付けられていないことで、壁材2の裏側から作業が可能なときに行われる。
まず図5に示すように、鋼製ボックス3の側面板10Cの内面に熱膨張性シート4を敷設・接合する。
ついで図6(a)に示すように、鋼製ボックス3の凹部11の開口を壁材2の裏面側壁面2aに向けて、側面板10A,10B,10C,10Dの先端が壁材2の壁面2aに沿うように、鋼製ボックス3を設置する。この際には、側面板10Cが、鋼製ボックス3の底板となるように、鋼製ボックス3の向きを調整する。また、孔13(図4)に挿通される螺子により鋼製ボックス3を壁材2に固定し、孔12(図4)に挿通されるボルトと、これに締結されるナットとより、鋼製ボックス3を支持金具21に固定する。
ついで図6(b)に示すように、壁材2に貫通孔20を形成する。この際には、鋼製ボックス3の凹部11の開口と、貫通孔20とが重なるように、貫通孔20の形成位置が調整される。
以上の工程で、防火構造1が構成される。この後、貫通孔20からの作業により、図6(c)に示すように、コネクタ22を介して凹部11内に電線23を引き込むとともに、電線23をコンセント8等に接続して、コンセント8等を貫通孔20の周囲に取り付けることが行われる。
或いは、防火構造1を構築するために以下に示す施工が行われてもよい。
まず図7(a)に示すように、鋼製ボックス3の凹部11の開口を壁材2の壁面2aに向けて、側面板10A,10B,10C,10Dの先端が壁材2の壁面2aに沿うように、鋼製ボックス3を設置する。
ついで図7(b)に示すように、鋼製ボックス3の凹部11の開口と重なるように、貫通孔20を壁材2に形成する。
ついで図7(c)に示すように、熱膨張性シート4を貫通孔20から鋼製ボックス3の内部に挿入して、鋼製ボックス3の内部底面をなす側面板10Cの内面に、熱膨張性シート4を敷設・接合する。
以上の工程によっても防火構造1が構築され、この後、図7(d)に示すように、コネクタ22から凹部11内に引き込んだ電線23をコンセント8等に接続して、コンセント8等を貫通孔20の周囲に取り付けることが行われる。
本実施形態によれば、熱膨張性シート4が鋼製ボックス3の内部底面(側面板10Cの内面)に敷設されることから、熱膨張性シート4は、常に拡がった状態で鋼製ボックス3内に存在する。このため、火災の発生時に、熱膨張性シート4の膨張で鋼製ボックス3の内部を確実に閉塞できる。したがって延焼を確実に防止できる。
また、熱膨張性シート4が鋼製ボックス3の内部底面(側面板10Cの内面)に接合されるので、地震等により鋼製ボックス3が揺れた場合にも、熱膨張性シート4の位置がずれたり、熱膨張性シート4が屈曲することが生じない。このため、熱膨張性シート4が拡がった状態を確実に維持できる。
なお本実施形態では、熱膨張性シート4の膨張で鋼製ボックス3の内部全体を閉塞するために、好ましくは、熱膨張性シート4が、熱膨張率が2倍以上50倍以下の熱膨張性黒鉛、或いは熱膨張性黒鉛を含むことで熱膨張率が2倍以上20倍以下とされたブチルゴム、或いは熱膨張性黒鉛を含むことで熱膨張率が5倍以上50倍以下とされたエポキシ樹脂を用いて形成されるとともに、鋼製ボックス3の内部上下高さT(図2)に対する熱膨張性シート4の厚さBの比率B/Tが、熱膨張性シート4を形成する熱膨張性黒鉛・ブチルゴム・エポキシ樹脂の熱膨張率の逆数以上に設定される。
例えば、熱膨張性シート4を形成する熱膨張性黒鉛やエポキシ樹脂の熱膨張率が50倍であり、鋼製ボックス3の内部上下高さTが10cmである場合には、熱膨張性シート4の厚さBは、0.2cm以上5cm以下に設定される(上記の比率B/Tは1/50以上1/2以下に設定される)。また、熱膨張性シート4を形成するブチルゴムの熱膨張率が20倍であり、鋼製ボックス3の内部上下高さTが10cmである場合には、熱膨張性シート4の厚さBは、0.5cm以上5cm以下に設定される(上記の比率B/Tは1/20以上1/2以下に設定される)。
以上のようにすれば、熱膨張性シート4の膨張で鋼製ボックス3の内部全体を閉塞できるので、延焼をより確実に防止できる。また上述のように熱膨張性シート4の厚さが5cm以下に設定されれば、熱膨張性シート4が電線23を引き込む作業の妨げにならない。
本発明は上記実施形態に示す例に限定されず、種々変更することができる。
例えば上記実施形態では、熱膨張性シート4の寸法は、防火効果が確保される限り、任意の寸法に設定され得る。
また上記実施形態では、必ずしも熱膨張性シート4を鋼製ボックス3の内部底面に接合する必要はなく、自己接着性のない熱膨張性シート4を、鋼製ボックス3の内部底面に敷設して、当該鋼製ボックス3の内部底面に接合しないようしてもよい。このようにしても、鋼製ボックス3の内部底面が水平方向に延びる面であるため、熱膨張性シート4は、倒れるようなことがなく拡がった状態を維持できる。
また上記実施形態では、必ずしも鋼製ボックス3の背面板9の形状が略正方形である必要もなく、背面板9は、略長方形のような他の矩形であってよいし、矩形以外の形状をしていてもよい。
また上記実施形態では、中空壁6を構成する壁材2に鋼製ボックス3を取り付ける例を示したが、鋼製ボックス3は、片壁に取り付けられてもよい。この場合、片壁は、例えばSウオール(吉野石膏登録商標)と称される耐火ボードから構成され、片壁には、コンセント8やスイッチを設置するための貫通孔が形成される。鋼製ボックス3は、凹部11の開口を片壁の貫通孔に向けて、貫通孔を囲うように設置され、熱膨張性シート4は、鋼製ボックス3の内部底面に敷設される。この防火構造は、図5〜図7に示す工程と同様の工程から構築できる。
また上記実施形態では、鋼製ボックス3を上下方向に延びる壁材2に取り付ける例を示したが、例えば、鋼製ボックス3は、水平方向に延びる壁材の下側或いは上側に取り付けられてもよい。この場合、水平方向に延びる壁材には、コンセント8やスイッチを設置するための貫通孔が形成される。鋼製ボックス3は、壁材に凹部11の開口を向けて、壁材の貫通孔を囲うように設置される。そして、鋼製ボックス3の底板となる背面板9の内面に、熱膨張性シート4が敷設される。この防火構造1は、以下の工程によって構築できる。
まず、鋼製ボックス3の内部底面をなす背面板9の内面に熱膨張性シート4を敷設する。ついで、鋼製ボックス3の凹部11の開口が壁材2に向くように、鋼製ボックス3の側面板10A,10B,10C,10Dを壁材に沿わせる。ついで、鋼製ボックス3の凹部11の開口と重なるように、貫通孔を壁材に形成する。
或いは、以下の工程によっても構築できる。
まず、鋼製ボックス3の開口が壁材に向くように、鋼製ボックス3の側面板10A,10B,10C,10Dを壁材に沿わせる。ついで、鋼製ボックス3の開口と重なるように、貫通孔を壁材に形成する。ついで、熱膨張性シート4を、壁材の貫通孔から挿入して、鋼製ボックス3の内部底面をなす背面板9の内面に敷設する。
1 防火構造
2 壁材
3 鋼製ボックス
4 熱膨張性シート9 背面板
10A,10A,10A,10D 側面板
20 貫通孔

Claims (7)

  1. 貫通孔が形成される建築物の壁材と、
    一面が開口する箱状を呈し、前記開口を前記壁材の貫通孔に向けて、前記貫通孔を囲うように設置される鋼製ボックスと、
    前記鋼製ボックスの内部底面のみに敷設される熱膨張性シートとを備え、
    前記鋼製ボックスは、背面板と、前記背面板の周縁から立設される複数の側面板とから構成され、前記背面板の反対面に前記開口を有するものであって、 上下方向に延びる前記壁材に前記開口を向けて、前記複数の側面板が前記貫通孔を囲うように設置され、
    前記複数の側面板のうち、前記鋼製ボックスの底板を構成する前記側面板の内面が、前記熱膨張性シートが敷設される前記鋼製ボックスの内部底面に相当し、
    前記熱膨張性シートは、熱膨張性黒鉛を含む防火構造。
  2. 前記熱膨張性シートは、自己接着性を有することで、前記鋼製ボックスの内部底面に接合する請求項1に記載の防火構造。
  3. 前記熱膨張性シートは、熱膨張率が2倍以上50倍以下の熱膨張性黒鉛から形成され、 前記鋼製ボックスの内部上下高さに対する前記熱膨張性シートの厚さの比率は、前記熱膨張性黒鉛の熱膨張率の逆数以上である請求項1又は2に記載の防火構造。
  4. 前記熱膨張性シートは、熱膨張性黒鉛を含むことで、熱膨張率が2倍以上20倍以下とされたブチルゴムから形成され、
    前記鋼製ボックスの内部上下高さに対する前記熱膨張性シートの厚さの比率は、前記ブチルゴムの熱膨張率の逆数以上である請求項1又は2に記載の防火構造。
  5. 前記熱膨張性シートは、熱膨張性黒鉛を含むことで、熱膨張率が5倍以上50倍以下とされたエポキシ樹脂から形成され、
    前記鋼製ボックスの内部上下高さに対する前記熱膨張性シートの厚さの比率は、前記エポキシ樹脂の熱膨張率の逆数以上である請求項1又は2に記載の防火構造。
  6. 請求項1に記載の防火構造の施工方法であって、
    前記鋼製ボックスの内部底面のみに前記熱膨張性シートを敷設する工程と、
    前記鋼製ボックスの前記開口が前記壁材に向くように、前記鋼製ボックスを前記壁材に沿わせる工程と、
    前記鋼製ボックスの前記開口と重なるように、前記貫通孔を前記壁材に形成する工程とを有する防火構造の施工方法。
  7. 請求項1に記載の防火構造の施工方法であって、
    前記鋼製ボックスの前記開口が前記壁材に向くように、前記鋼製ボックスを前記壁材に沿わせる工程と、
    前記鋼製ボックスの前記開口と重なるように、前記貫通孔を前記壁材に形成する工程と、
    前記熱膨張性シートを、前記貫通孔から挿入して、前記鋼製ボックスの内部底面のみに敷設する工程とを有する防火構造の施工方法。
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