JP6533404B2 - 防火具及び建築物の防火構造体 - Google Patents

防火具及び建築物の防火構造体 Download PDF

Info

Publication number
JP6533404B2
JP6533404B2 JP2015066149A JP2015066149A JP6533404B2 JP 6533404 B2 JP6533404 B2 JP 6533404B2 JP 2015066149 A JP2015066149 A JP 2015066149A JP 2015066149 A JP2015066149 A JP 2015066149A JP 6533404 B2 JP6533404 B2 JP 6533404B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hole
main body
fire protection
fire
flange
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015066149A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016185199A (ja
Inventor
秀康 中嶋
秀康 中嶋
泰一 牧田
泰一 牧田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP2015066149A priority Critical patent/JP6533404B2/ja
Publication of JP2016185199A publication Critical patent/JP2016185199A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6533404B2 publication Critical patent/JP6533404B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Installation Of Indoor Wiring (AREA)

Description

本発明は、建築物の例えば壁や床、天井などの区画体に形成された貫通孔と、貫通孔に挿通される配管やケーブルなどの管体との隙間から、火災時に火や熱の漏洩を防止するための防火具及び建築物の防火構造体に関する。
この種の防火具として、熱膨張材料からなり、区画体の貫通孔に嵌め込むことが可能な有底筒状に形成されたものが知られている(例えば特許文献1を参照)。特許文献1に記載の防火具は、底部が管体を貫通可能に形成されていることで、区画体の貫通孔に挿通されている管体を保持可能である。特許文献1に記載の防火具は、火災が発生すると、火災時の熱により防火具が熱膨張し、貫通孔と管体との隙間を埋めるとともに管体が溶融又は焼失してできた空間を埋めて、貫通孔を閉塞するので、火炎や熱が貫通孔から漏洩することを防止することができる。
特開2014−5911号公報
しかし、特許文献1に記載の防火具は、貫通孔への嵌め込みにより区画体に取り付けられているところ、熱膨張材料により形成される防火具は外周面が凹凸しているので、貫通孔の内周面と良好に密着しない。よって、防火具に例えば地震などによる振動や外力による衝撃などが作用すると、貫通孔に対して位置ズレが生じ、最悪の場合には、貫通孔から脱落するおそれがある。
本発明は、上記した課題に着目してなされたもので、外部から振動や衝撃などが作用しても、区画体の貫通孔から脱落することを防止できる防火具、及び、当該防火具を用いた建築物の防火構造体を提供することを目的とする。
本発明の上記目的は、建築物の区画体に形成されかつ少なくとも1本の管体が挿通される貫通孔に設置され、前記貫通孔の防火に用いられる防火具であって、熱膨張性を有し、前記貫通孔に挿通されるとともに少なくとも1本の管体が挿通される筒状の本体部と、前記貫通孔から露出し、前記区画体の一方の外面に引っ掛かる第1係止部と、前記貫通孔から露出し、前記区画体の他方の外面に引っ掛かる第2係止部と、を備える防火具により達成される。
上記構成の防火具において、前記本体部は、一端部から他端部に向けて先細りするテーパ状に形成されており、前記本体部には、他端部側に、外周面よりも外側に向かって突き出すフランジが設けられており、前記フランジが前記第1係止部をなし、前記本体部の一端部が前記第2係止部をなすことが好ましい。
なお、上記構成の防火具においては、前記本体部には、一端部側及び他端部側に、外周面よりも外側に向かって突き出すフランジがそれぞれ設けられており、他端部側の前記フランジが前記第1係止部をなし、一端部側の前記フランジが前記第2係止部をなしていてもよい。
また、上記構成の防火具において、前記本体部には、前記第1係止部と前記第2係止部との間に、外周面よりも外側に向かって突き出て前記貫通孔の内周面と接触する突起が設けられていることがさらに好ましい。この場合、前記突起は、前記本体部の外周面に周方向の全周にわたって設けられていてもよいし、前記本体部の外周面に周方向に沿って間隔をあけて複数並べられていてもよい。前記突起が前記本体部の外周面に周方向の全周にわたって設けられている場合には、前記突起の上端面は、周方向に沿って山と谷とが交互に繰り返す断面視波形状に形成されていることが好ましい。
また、本発明の上記目的は、建築物の区画体に形成され、少なくとも1本の管体が挿通される貫通孔に、上記構成の防火具が用いられている建築物の防火構造体によっても達成される。
本発明によれば、外部から振動や衝撃などが作用しても、区画体の貫通孔から防火具が脱落することを防止できる。
本発明の一実施形態に係る防火構造体の概略構成を示す断面図である。 図1の防火具の正面側から視た斜視図である。 図2の正面図である。 図2の背面図である。 本発明の他の実施形態に係る防火構造体の概略構成を示す断面図である。 図5の防火具の正面側から視た斜視図である。 本発明の他の実施形態に係る防火構造体の概略構成を示す断面図である。 図7の防火具の正面側から視た斜視図である。 図7の防火具の突起の変形例を示す部分拡大図である。 図7の防火具の突起の変形例を示す部分拡大図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。本発明の防火具は、建築物の例えば壁や床、天井などの区画体に形成された貫通孔に設置され、この貫通孔の内周面と、貫通孔に挿通される配管やケーブルなどの配管類(管体)との隙間から、火災時に火や熱が漏洩することを防止するためのものである。
図1は、本発明の一実施形態に係る防火具1を用いた建築物の区画体11の貫通孔12における防火構造体10を示している。区画体11は、部屋などの隣接する防火区画A,Bを仕切る役割を果たすものである。なお、本実施形態では、区画体11として、隣接する防火区画A,Bを垂直に仕切る壁に防火具1を設置した防火構造体10を例にして説明しているが、本発明の範囲はこの実施形態に限定されるものでなく、隣接する防火区画を水平に仕切る天井や床などに防火具1を設置した防火構造体も本発明の範囲に含まれることは言うまでもない。
区画体11としての壁の構造は、特に限定されるものではなく、例えば、鉄筋コンクリート構造(RC)や軽量気泡コンクリート構造(ALC)の他、図示は省略するが、木製又は鋼製の間柱を挟み込むように両側に石膏ボードを固定した間仕切壁(中空壁)などを挙げることができる。区画体11には、貫通孔12が形成されており、貫通孔12により隣接する防火区画A,Bが連通している。壁が間仕切壁(中空壁)の場合には、各石膏ボードに貫通孔12が形成されている。貫通孔12の形状は、図示例では断面視円形状であるが、断面視矩形状など、種々の形状であってもよい。貫通孔12は、少なくとも1本の管体13が挿通される。管体13は、各種の配管(例えば水道管や給水管、排水管、冷媒管など)やケーブル(例えば電線や光ファイバケーブルなど)であり、図示例では1本挿通されている。
防火具1は、図2〜図4に示すように、熱膨張性及び耐火性を有し、区画体11の貫通孔12に挿通されるとともに少なくとも1本の管体13が挿通される筒状の本体部2と、区画体11の貫通孔12から露出し、区画体11の一方の外面に引っ掛かる第1係止部3と、区画体11の貫通孔12から露出し、区画体11の他方の外面に引っ掛かる第2係止部4とを備えている。
本体部2は、本実施形態では両端が開口した略円筒形状に形成されており、内部に管体13を挿通可能な挿通孔20を有している。本体部2の長さ(軸方向の寸法)は、貫通孔12の全長(区画体11の厚み)よりも大きく設定されており、本体部2の軸方向の両端部は貫通孔12から突き出ている。
本体部2は、軸方向の一端部から他端部に向けて徐々に先細りする(外径が縮径する)テーパ状に形成されている。本体部2の裾広がりしている一端部の外形(つまりは外径)は貫通孔12の外形(つまりは径)よりも大きく設定されており、他端部側から本体部2が貫通孔12に挿通された際に、一端部は貫通孔12から露出し、区画体11の外面に引っ掛かるようになっている。この本体部2の一端部が、本実施形態では、第2係止部4を構成しており、第2係止部4は、本体部2の一端部に本体部2の一部として設けられている。なお、本体部2の先細りしている他端部の外形(つまりは外径)は貫通孔12の外形(つまりは径)よりも小さく設定されている。
本体部2の厚みは、火災時の熱により熱膨張した際に、少なくとも貫通孔12を閉塞できる程度の寸法を有していれば特に限定されるものではなく、本体部2の厚みが大きいと防火性能が向上するが、管体13の挿通が困難になるうえその分のコストが増大するため、本体部2の厚みはこのトレードオフにより決定される。なお、本体部2の厚みは、図示例のように、内部の挿通孔20の径が軸方向に一定となる(挿通孔20が円柱状となる)よう一端部から他端部に向けて徐々に薄くなっていてもよいし、内部の挿通孔20が軸方向に次第に縮径する(挿通孔20が円錐台状となる)よう軸方向に一定であってもよい。
本体部2は、熱膨張材料により形成されている。熱膨張材料は、加熱により膨張する材料であれば特に限定されないが、50kW/mの加熱条件下で30分間加熱した後の体積膨張率が3倍〜40倍の材料を好適に用いることができる。このような熱膨張材料としては、例えば、バインダー又はマトリックスとしての熱可塑性樹脂やゴム物質、熱硬化性樹脂などの樹脂に加え、熱膨張性黒鉛や無機充填材を含むものが挙げられる。
熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリブテン系樹脂、ポリペンテン系樹脂などのポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリフェニレンエーテル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂などが挙げられる。
ゴム物質としては、例えば、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、1,2−ポリブタジエンゴム(1,2−BR)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、クロロプレンゴム(CR)、ニトリルゴム(NBR)、ブチルゴム(IIR)、エチレン−プロピレンゴム(EPR、EPDM)、クロロスルホン化ポリエチレン(CSM)、アクリルゴム(ACM、ANM)、エピクロルヒドリンゴム(CO、ECO)、多加硫ゴム(T)、シリコーンゴム(Q)、フッ素ゴム(FKM、FZ)、ウレタンゴム(U)などが挙げられる。
熱硬化性樹脂としては、例えば、ポリウレタン、ポリイソシアネート、ポリイソシアヌレート、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリイミドなどが挙げられる。
これらの樹脂は、単独で用いても、2種以上を併用してもよい。これらの樹脂のうち、後述する熱膨張性黒鉛を配合する場合に、その膨張温度以下で成形可能であるという観点から、ポリオレフィン系樹脂又はゴム物質が好ましく、中でもポリエチレン系樹脂が好ましい。また、防火性能をより向上させるために、充填剤を多量に配合することが可能であるという観点からは、ゴム物質が好ましい。さらに、樹脂自体の難燃性を上げて防火性能を向上させるという観点からは、フェノール樹脂、エポキシ樹脂が好ましい。特に分子構造の選択が広範囲で、樹脂組成物の防火性能や力学物性を調整することが容易であることから、エポキシ樹脂が好ましい。
熱膨張性黒鉛は、従来公知の物質であり、天然鱗状グラファイト、熱分解グラファイト、キッシュグラファイトなどの粉末を濃硫酸、硝酸、セレン酸などの無機酸と、濃硝酸、過塩素酸、過塩素酸塩、過マンガン酸塩、重クロム酸塩、過酸化水素などの強酸化剤とで処理してグラファイト層間化合物を生成させたもので、炭素の層状構造を維持したままの結晶化合物である。このように酸処理して得られた熱膨張性黒鉛は、さらにアンモニア、脂肪族低級アミン、アルカリ金属化合物、アルカリ土類金属化合物などで中和したものを使用するのが好ましい。
熱膨張性黒鉛の粒度は、20メッシュが〜200メッシュが好ましい。粒度が200メッシュより小さくなると、黒鉛の熱膨張度が小さく、十分な膨張断熱層が得られず、また粒度が20メッシュより大きくなると、黒鉛の膨張度が大きいという利点はあるが、樹脂に配合する際に分散性が悪くなり、物性の低下が避けられない。熱膨張性黒鉛の市販品としては、例えば、東ソー社製「GREP−EG」、GRAFTECH社製「GRAFGUARD」などが挙げられる。
無機充填剤は、防火材3が熱膨張した際に、熱容量を増大させて伝熱を抑制するとともに、骨材的に働いて熱膨張した防火材3の強度を向上させる。無機充填剤としては特に限定されず、例えば、アルミナ、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化鉄、酸化錫、酸化アンチモン、フェライト類などの金属酸化物;水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、ハイドロタルサイトなどの含水無機物;塩基性炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸亜鉛、炭酸ストロンチウム、炭酸バリウムなどの金属炭酸塩などが挙げられる。
また、無機充填剤としては、これらの他に、硫酸カルシウム、石膏繊維、ケイ酸カルシウムなどのカルシウム塩;シリカ、珪藻土、ドーソナイト、硫酸バリウム、タルク、クレー、マイカ、モンモリロナイト、ベントナイト、活性白土、セピオライト、イモゴライト、セリサイト、ガラス繊維、ガラスビーズ、シリカ系バルン、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化ケイ素、カーボンブラック、グラファイト、炭素繊維、炭素バルン、木炭粉末、各種金属粉、チタン酸カリウム、硫酸マグネシウム「MOS」(商品名)、チタン酸ジルコン酸鉛、アルミニウムボレート、硫化モリブデン、炭化ケイ素、ステンレス繊維、ホウ酸亜鉛、各種磁性粉、スラグ繊維、フライアッシュ、脱水汚泥などが挙げられる。これらの無機充填剤は単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
無機充填剤の粒径としては、0.5μm〜100μmが好ましく、より好ましくは1μm〜50μmである。無機充填剤は、添加量が少ないときは、分散性が性能を大きく左右するため、粒径の小さいものが好ましいが、0.5μm未満になると二次凝集が起こり、分散性が悪くなる。添加量が多いときは、高充填が進むにつれて、樹脂組成物の粘度が高くなり成形性が低下するが、粒径を大きくすることで樹脂組成物の粘度を低下させることができる点から、粒径の大きいものが好ましい。粒径が100μmを超えると、成形体の表面性、樹脂組成物の力学的物性が低下する。
無機充填剤としては、例えば、水酸化アルミニウムでは、粒径18μmの「ハイジライトH−31」(昭和電工社製)、粒径25μmの「B325」(ALCOA社製)、炭酸カルシウムでは、粒径1.8μmの「ホワイトンSB赤」(備北粉化工業社製)、粒径8μmの「BF300」(備北粉化工業社製)などが挙げられる。
熱膨張材料には、熱膨張後の本体部2の強度を増加させ防火性能を向上させるために、上述した各成分に加えて、さらにリン化合物を添加してもよい。リン化合物としては、特に限定されず、例えば、赤リン;トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェート、トリキシレニルホスフェート、クレジルジフェニルホスフェート、キシレニルジフェニルホスフェートなどの各種リン酸エステル;リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、リン酸マグネシウムなどのリン酸金属塩;ポリリン酸アンモニウム類;下記化学式(1)で表される化合物などが挙げられる。これらのうち、防火性能の観点から、赤リン、ポリリン酸アンモニウム類、及び、下記化学式(1)で表される化合物が好ましく、性能、安全性、コストなどの点においてポリリン酸アンモニウム類がより好ましい。
Figure 0006533404
化学式(1)中、R1及びR3は、水素、炭素数1〜16の直鎖状あるいは分岐状のアルキル基、又は、炭素数6〜16のアリール基を表す。R2は、水酸基、炭素数1〜16の直鎖状あるいは分岐状のアルキル基、炭素数1〜16の直鎖状あるいは分岐状のアルコキシル基、炭素数6〜16のアリール基、または、炭素数6〜16のアリールオキシ基を表す。
赤リンとしては、市販の赤リンを用いることができるが、耐湿性、混練時に自然発火しないなどの安全性の点から、赤リン粒子の表面を樹脂でコーティングしたものなどが好適に用いられる。ポリリン酸アンモニウム類としては特に限定されず、例えば、ポリリン酸アンモニウム、メラミン変性ポリリン酸アンモニウムなどが挙げられるが、取り扱い性の点からポリリン酸アンモニウムが好適に用いられる。市販品としては、例えば、クラリアント社製「AP422」、「AP462」、Budenheim Iberica社製「FR CROS 484」、「FR CROS 487」などが挙げられる。
化学式(1)で表される化合物としては、特に限定されず、例えば、メチルホスホン酸、メチルホスホン酸ジメチル、メチルホスホン酸ジエチル、エチルホスホン酸、プロピルホスホン酸、ブチルホスホン酸、2−メチルプロピルホスホン酸、t−ブチルホスホン酸、2,3−ジメチル−ブチルホスホン酸、オクチルホスホン酸、フェニルホスホン酸、ジオクチルフェニルホスホネート、ジメチルホスフィン酸、メチルエチルホスフィン酸、メチルプロピルホスフィン酸、ジエチルホスフィン酸、ジオクチルホスフィン酸、フェニルホスフィン酸、ジエチルフェニルホスフィン酸、ジフェニルホスフィン酸、ビス(4−メトキシフェニル)ホスフィン酸などが挙げられる。中でも、t−ブチルホスホン酸は、高価ではあるが、高難燃性の点において好ましい。リン化合物は、単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
また、熱膨張材料には、その物性を損なわない範囲で、さらにフェノール系、アミン系、イオウ系などの酸化防止剤、金属害防止剤、帯電防止剤、安定剤、架橋剤、滑剤、軟化剤、顔料などが添加されてもよい。また、一般的な難燃剤を添加してもよく、難燃剤による燃焼抑制効果により防火性能を向上させることができる。
熱膨張材料において、熱膨張性黒鉛の配合量は、樹脂成分100重量部に対して10重量部〜300重量部が好ましい。配合量が10重量部以上であると、十分な防火性能が得られ、300重量部以下であると機械的強度が維持される。熱膨張性黒鉛の配合量は、より好ましくは20重量部〜250重量部である。
熱膨張材料において、無機充填剤の配合量は、樹脂成分100重量部に対して10重量部〜400重量部が好ましい。配合量が10重量部以上であると、十分な防火性能が得られ、400重量部以下であると機械的強度が維持される。無機充填剤の配合量は、より好ましくは40重量部〜350重量部である。
熱膨張材料において、リン化合物を添加する場合、リン化合物の配合量は、樹脂成分100重量部に対して30重量部〜300重量部である。配合量が30重量部以上であると、熱膨張後の本体部2の強度を向上させる効果が十分であり、300重量部以下であると、機械的強度が維持される。リン化合物の配合量は、より好ましくは40重量部〜250重量部である。
本体部2の他端部には、外周面よりも外側に向かって突き出す(つまりは径方向外向きに張り出す)フランジ30(以下、「第1フランジ30」という。)が設けられている。第1フランジ30は、本実施形態では、所定の厚みを有する板状でありかつ板面側を正面から視た外形が円形のリング状である。第1フランジ30の外形(つまりは外径)は貫通孔12の外形(つまりは径)よりも大きく形成されており、本体部2が区画体11の貫通孔12に挿通された際に、第1フランジ30は貫通孔12から露出して、区画体11の外面に引っ掛かるようになっている。この第1フランジ30が第1係止部3を構成しており、第1フランジ30(第1係止部3)は、本実施形態では、本体部2と同じ熱膨張材料で本体部2と一体に成形されることで、本体部2の他端部に設けられている。なお、第1フランジ部30は、必ずしも外形が円形である必要はなく、例えば四角形や六角形などの多角形(好ましくは正多角形)であってもよい。また、第1フランジ30は、本体部2の必ずしも他端部ではなく他端部側に設けられていればよい。
第1フランジ30(第1係止部3)は、本体部2が区画体11の貫通孔12に挿通される際には折れ曲がって貫通孔12内に挿入可能になるとともに、貫通孔12から抜け出て露出した際には元の形状に戻って区画体11の外面に引っ掛かるよう、弾性変形可能である必要がある。よって、第1フランジ30(第1係止部3)が本体部2と同じ熱膨張材料で一体成形される場合には、上述した熱膨張材料の樹脂成分としては、有するポリ塩化ビニル系樹脂やゴム物質などの弾性を有するものを用いることが好ましい。
なお、第1フランジ30(第1係止部3)は、本体部2とは別部材により弾性変形可能に形成し、本体部2の他端部に接着剤などを用いて後付けで設けてもよい。この場合には、第1フランジ30(第1係止部3)は、弾性を有していれば必ずしも熱膨張性を有している必要はないが、耐火性を有していることが好ましい。また、この場合には、本体部2は必ずしも弾性変形可能である必要はない。
上述した防火具1は、射出成形により上記形状に成形することが好ましいが、押出成形や圧縮成形などで成形してもよい。射出成形により成形すると、防火具1を無駄なく歩留まりよく製造できるうえ、複雑な形状に成形できるので好ましい。
次に、区画体11の貫通孔12に対して上述した防火具1を設置するには、防火区画Aの側から防火具1を、本体部2に管体13を挿通させながら、第1フランジ30(第1係止部3)側から貫通孔12に挿入する。このとき、第1フランジ30(第1係止部3)は弾性変形により折れ曲げられた状態で貫通孔12に挿入される。ここで、本体部2が軸方向の一端部から他端部に向けてテーパ状に形成されていて、本体部2の他端部が先細っていることで、本体部2には第1フランジ30(第1係止部3)との境目に径方向内側に向けて括れた凹部21が存在する。この凹部21に折れ曲がった第1フランジ30(第1係止部3)が収納されることで、防火具1を貫通孔12にスムーズに挿入できる。そして、防火具1を貫通孔12に挿し通すと、第1フランジ30(第1係止部3)が貫通孔12から抜け出た際に復元力により元の状態に戻って区画体11の外面に引っ掛かり、この第1フランジ30(第1係止部3)を、接着剤や粘着剤、粘着テープなどを用いて区画体11の外面に固着することで、防火具1が貫通孔12に固定される。これにより、区画体11の貫通部12に対して防火具1が設置され、防火構造体10が施工される。なお、フランジ部3の区画体11と当接する側の面に粘着剤や接着剤などを塗布することで粘着性又は接着性を予め備えさせておいてもよい。
上述した防火具1が用いられた防火構造体10では、例えば防火区画Bから火災が起きても、防火具1の少なくとも本体部2が火災の熱により膨張して貫通孔12を埋めるとともに、火災時に管体13が溶融又は焼失して空間ができたとしても、本体部2の熱膨張により管体13が溶融又は焼失してできた空間が埋められる。これにより、区画体11の貫通孔12が防火具1により完全に閉塞されるため、火炎や熱が貫通孔12から隣接する防火区画Aに漏洩することを防ぐことができる。このように、本発明によれば、区画体11の貫通孔12内に公知のパテ状の熱膨張材を充填しなくても、十分な防火性能を確保できる。
また、区画体11の貫通部12に対して防火構造体10が施工された状態では、区画体11の一方の外面に、本体部2の裾広がりした一端部(第2係止部4)が引っ掛かっており、他方の外面に、本体部2の他端部の第1フランジ30(第1係止部3)が引っ掛かっているので、防火具1は、貫通孔12の軸方向のいずれの方向に対しても、貫通孔12に対して位置ズレすることが規制されている。よって、防火具1に例えば地震などによる振動や外力による衝撃などが作用しても、防火具1が貫通孔12から脱け落ちることを防止できる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、本体部2が軸方向の一端部から他端部に向けて先細りするテーパ状に形成されており、本体部2の裾広がりした一端部が第2係止部4をなしているが、参考例である図5及び図6に示すように、本体部2を、外径が軸方向に一定でかつ区画体11の貫通孔12の径よりも小さな円筒状に形成し、本体部2の一端部にも、他端部の第1フランジ30と同様に、第2係止部4として、外周面よりも外側に向かって突き出す(つまりは径方向外向きに張り出す)フランジ40(以下、「第2フランジ40」という。)を一体に設けてもよい。
第2フランジ40は、本実施形態では、所定の厚みを有する板状でありかつ板面側を正面から視た外形が円形のリング状である。第2フランジ40は、貫通孔12の外形(つまりは径)よりも大きな外形(つまりは外径)に形成され、これにより、防火具1が区画体11の貫通孔12に設置された際に、区画体11の外面に引っ掛かることで、防火具1が貫通孔12から脱け落ちることが防止される。また、第2フランジ40(第2係止部4)を、第1フランジ30(第1係止部3)と同様に、接着剤や粘着剤、粘着テープなどを用いて区画体11の外面に固着することで、防火具1が貫通孔12に固定される。また、防火具1が区画体11の貫通孔12に設置される際には、第1フランジ30(第1係止部3)は弾性変形により折れ曲げられた状態で貫通孔12内に挿入されるが、図5及び図6の実施形態においても、本体部2の外径が貫通孔12の径よりも小さいことで、本体部2と第1フランジ30(第1係止部3)との境目の凹部21に折れ曲がった第1フランジ30(第1係止部3)を収納できる。よって、防火具1を貫通孔12内にスムーズに挿入できる。なお、第2フランジ部40は、必ずしも外形が円形である必要はなく、例えば正四角形や正六角形などの多角形であってもよい。また、第2フランジ40は、本体部2の必ずしも一端部ではなく一端部側に設けられていればよい。
この第2フランジ40(第2係止部4)は、本体部2と同じ熱膨張材料で一体成形することで本体部2の一端部に設けてもよいし、本体部2とは別部材として形成し、接着剤などを用いて本体部2の一端部に後付けで設けてもよい。なお、第2フランジ40(第2係止部4)を、本体部2とは別部材とする場合には、第2フランジ40(第2係止部4)は、必ずしも熱膨張性を有している必要はないが、耐火性及び弾性を有していることが好ましい。
また、上記実施形態の防火具1において、図7及び図8に示すように、本体部2の第1係止部3と第2係止部4との間に、外周面よりも外側に向かって突き出す(つまりは径方向外向きに張り出す)突起5を設けてもよい。図7では、突起5は円環板形状であり、周方向の全周にわたって設けられている。また、突起5は、防火具1が区画体11の貫通孔12に設置された際に、上端面が貫通孔12の内周面と接触するよう、その高さが設定されている。本実施形態のように、突起5の上端面が貫通孔12の内周面に接触していると、防火具1に例えば地震などによる振動や外力による衝撃などが作用しても、突起5の上端面と貫通孔12の内周面との間に生じる摩擦力により、防火具1が貫通孔12に対して位置ズレすることが抑制される。よって、防火具1が貫通孔12から脱け落ちることをより効果的に防止できる。
なお、突起5は、上端面が周方向の全周にわたって貫通孔12の内周面と接触している必要はなく、周方向に沿って部分的に貫通孔12の内周面と接触していてもよい。つまり、突起5の上端面が、図9に拡大して示すように、周方向に沿って山と谷とが交互に繰り返す断面視波形状に形成されていてもよい。
また、図10に拡大して示すように、貫通孔12の内周面と接触するよう高さが設定されている複数の突起6を、本体部2の外周面に、周方向に沿って間隔をあけて並べてもよい。
図9及び図10の実施形態においても、防火具1が区画体11の貫通孔12に設置された際に、突起5,6の上端面が貫通孔12の内周面に接触するので、防火具1に例えば地震などによる振動や外力による衝撃などが作用しても、突起5,6の上端面と貫通孔12の内周面との間に生じる摩擦力により、防火具1が貫通孔12に対して位置ズレすることが抑制される。よって、防火具1が貫通孔12から脱け落ちることをより効果的に防止できる。また、突起5,6が断面視波形状又は凹凸状であると、貫通孔12の寸法が設計値より若干ずれたとしても、突起5,6が変形して貫通孔12の内周面と接触できるうえ、貫通孔12の内周面との接触面積が大きくなって、大きな摩擦効果を得られるため、防火具1が貫通孔12に対して位置ズレすることを効果的に防止できる。
これらの突起5,6は、本体部2と同じ熱膨張材料で一体成形することで本体部2の外周面に設けてもよいし、本体部2とは別部材として形成し、接着剤などを用いて本体部2の外周面に後付けで設けてもよい。なお、突起5,6を、本体部2とは別部材とする場合には、突起5,6は、必ずしも熱膨張性を有している必要はないが、耐火性及び弾性を有していることが好ましい。なお、上述した突起5及び突起6の列は、図8〜図10では、本体部2の外周面に1つ(1列)だけ設けられているが、本体部2の外周面に軸方向に沿って複数(複数列)設けてもよい。また、図8〜図10では、図6に示す実施形態の外径が軸方向に一定の本体部2に対して突起5,6を設けているが、図2に示す実施形態の外径が軸方向に縮径する本体部2に対して突起5,6を設けてもよい。
また、上記実施形態の防火構造体10において、区画体11の貫通孔12の内周面に、耐火性能を高めるために、不燃性材料からなる不燃材を設けてもよい。このような不燃材としては、アルミガラスクロス(ALGC)テープを例示することができる。アルミガラスクロスによる層の熱の反射効果によって、遮熱性及び遮炎性の効果をさらに高めることができる。
また、上記実施形態の防火構造体10においては、パテ状の熱膨張材を使用していないが、パテ状の熱膨張材を貫通孔12内の空隙に追加的に充填してもいてもよく、パテ状の熱膨張材を用いた防火構造体10も本発明の範囲に入るものとする。また、非熱膨張性のパテ状の耐火材を貫通孔12内の空隙に追加的に充填してもいてもよく、パテ状の耐火材を用いた防火構造体10も本発明の範囲に入るものとする。
本明細書中に引用されているすべての特許出願および文献の開示は、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれるものとする。
1 防火具
2 本体部
3 第1係止部
4 第2係止部
5 突起
6 突起
10 防火構造体
11 区画体
12 貫通孔
13 管体
30 第1フランジ
40 第2フランジ

Claims (6)

  1. 建築物の区画体に形成されかつ少なくとも1本の管体が挿通される貫通孔に設置され、前記貫通孔の防火に用いられる防火具であって、
    熱膨張性を有し、前記貫通孔に挿通されるとともに少なくとも1本の管体が挿通される筒状の本体部と、
    前記貫通孔から露出し、前記区画体の一方の外面に引っ掛かる第1係止部と、
    前記貫通孔から露出し、前記区画体の他方の外面に引っ掛かる第2係止部と、を備え、前記本体部は、一端部から他端部に向けて先細りするテーパ状に形成されており、
    前記本体部には、他端部側に、外周面よりも外側に向かって突き出すフランジが設けられており、
    前記フランジが前記第1係止部をなし、前記本体部の一端部が前記第2係止部をなす防火具。
  2. 前記本体部には、前記第1係止部と前記第2係止部との間に、外周面よりも外側に向かって突き出て前記貫通孔の内周面と接触する突起が設けられている請求項に記載の防火具。
  3. 前記突起は、前記本体部の外周面に周方向の全周にわたって設けられている請求項に記載の防火具。
  4. 前記突起の上端面が、周方向に沿って山と谷とが交互に繰り返す断面視波形状に形成されている請求項に記載の防火具。
  5. 複数の前記突起が、前記本体部の外周面に、周方向に沿って間隔をあけて並べられている請求項に記載の防火具。
  6. 建築物の区画体に形成され、少なくとも1本の管体が挿通される貫通孔に、請求項1〜のいずれかに記載の防火具が用いられている建築物の防火構造体。
JP2015066149A 2015-03-27 2015-03-27 防火具及び建築物の防火構造体 Active JP6533404B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015066149A JP6533404B2 (ja) 2015-03-27 2015-03-27 防火具及び建築物の防火構造体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015066149A JP6533404B2 (ja) 2015-03-27 2015-03-27 防火具及び建築物の防火構造体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016185199A JP2016185199A (ja) 2016-10-27
JP6533404B2 true JP6533404B2 (ja) 2019-06-19

Family

ID=57202301

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015066149A Active JP6533404B2 (ja) 2015-03-27 2015-03-27 防火具及び建築物の防火構造体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6533404B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6388022B2 (ja) * 2016-12-27 2018-09-12 積水ハウス株式会社 貫通部耐火部材及び耐火施工方法
JP2020191694A (ja) * 2019-05-17 2020-11-26 積水化学工業株式会社 区画貫通構造、その施工方法、及び区画貫通構造キット

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3683727B2 (ja) * 1998-04-17 2005-08-17 未来工業株式会社 貫通部閉鎖方法
JP4933412B2 (ja) * 2007-02-28 2012-05-16 未来工業株式会社 熱膨張性耐火具及び耐火構造
JP4955528B2 (ja) * 2007-12-14 2012-06-20 未来工業株式会社 熱膨張性耐火具及び耐火構造
JP5779435B2 (ja) * 2011-07-15 2015-09-16 積水化学工業株式会社 防火区画貫通部構造
US20150079350A1 (en) * 2012-03-30 2015-03-19 Sekisui Chemical Co., Ltd. Epoxy-resin-containing thermally expandable resin composition sheet and method for constructing penetration structure for fireproof compartment
JP2014070678A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Inaba Denki Sangyo Co Ltd 貫通孔防火措置具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016185199A (ja) 2016-10-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2016223190A (ja) 貫通孔カバー、及び区画貫通孔の防火構造
JP6641094B2 (ja) 建築物の防火構造体
JP6791618B2 (ja) スリーブおよび区画貫通構造
JP2018105067A (ja) 建築物の床又は壁体に区画貫通孔を形成するためのスリーブ
JP6588722B2 (ja) 耐火構造
JP6533404B2 (ja) 防火具及び建築物の防火構造体
JP6737569B2 (ja) ケーブル用保護管、及び耐火構造
JP6683519B2 (ja) 防火カバー及び区画貫通部の防火構造
JP2018044356A (ja) 建築物の床又は壁体の区画貫通部に設置されるスリーブ
JP6533405B2 (ja) 防火具及び建築物の防火構造体
JP6553902B2 (ja) 建築物の区画体における貫通部の耐火構造及びその施工方法
JP6357437B2 (ja) 被覆材、配管、及び耐火構造
JP6506068B2 (ja) 防火具及び建築物の防火構造体
JP2016191209A (ja) 区画貫通部用のカバー部材および区画貫通部構造
JP6505485B2 (ja) 防火具、建築物の防火構造体及び防火構造体の施工方法
JP7050861B2 (ja) ケーブル用保護管、及び耐火構造
JP6713744B2 (ja) 防火構造、防火構造の施工方法
JP6654811B2 (ja) 防火カバー及び区画貫通孔の防火構造
JP2017131561A (ja) 防火材、防火材の成形方法
JP2020073819A (ja) 被覆材、配管、及び耐火構造
JP6619601B2 (ja) 防火構造、防火構造の施工方法
JP6616693B2 (ja) 防火材、防火材の成形方法
JP2019183635A (ja) 区画貫通部用のカバー部材および区画貫通部構造
JP6832055B2 (ja) 熱膨張性ブッシング
JP6568446B2 (ja) 防火構造、防火構造の施工方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180216

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190108

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190305

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190415

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190507

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190524

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6533404

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151