JP6613560B2 - 電子機器、学習支援方法およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、電子機器、学習支援方法およびプログラムに係り、特に外国語の発音を会話形式で学習することを支援するための電子機器、学習支援方法およびプログラムに関する。
従来から、ユーザの外国語能力の向上や発音の向上等を支援する学習支援装置が種々開発されている。例えば特許文献1には、日本語の問題文を表示するとともに音声として出力し、ユーザがその回答を英語で発声して録音し、その後、正解文として準備されている英文をネイティブ音声で出力する学習支援装置等が記載されている。その際、ユーザは自ら回答を考えて発音することで、外国語能力向上と発音の練習効果の向上が図られている。
また、ユーザが外国語の発音を会話形式(スキット会話等ともいう。)で学習することを支援する学習支援装置も種々開発されている。例えば特許文献2には、会話におけるテキストと音声とを対応付けておき、指定した話者の音声を無音にして再生できるようにして、外国語での会話の練習を行うことができるように構成された音声表示出力制御装置等が記載されている。
ユーザの会話部分で外国語が再生されると、ユーザは再生されている外国語をただ口真似するようになってしまい、外国語の発音や会話の練習の効果が上がらない場合が少なくないが、上記の音声表示出力制御装置等では、ユーザの会話部分で外国語の音声が再生されないように構成することで、ユーザが思考しながら発音するようになり、外国語の発音と会話との練習効果を上げることが可能となる。
特開平10−228230号公報 特開2004−205782号公報
しかしながら、上記の特許文献1に記載された装置等では、ユーザは日本語の問題文を英訳して発音するだけであるため、外国語でやり取りされる会話の能力向上につながりにくく、また、会話のキャッチボールがない点でも外国語の会話の練習にはなりづらいという問題がある。
また、上記の特許文献2に記載された装置等では、外国語での会話の練習にはなるが、ユーザの発音が録音されないため、ユーザが、自分が正しい発音をしたか否かを聞き直して確認したり、自分の発音とネイティブの発音とを聞き比べたりすることができない。そのため、外国語の発音と会話の練習効果がさほど上がらない虞れがあった。
本発明は、上記の問題点を鑑みてなされたものであり、外国語での会話の練習の際に、自分の発声した音声を録音し、録音した自分の発音を聞き直したりネイティブの発音と聞き比べたりすることが容易に行えるようにした電子機器、学習支援方法およびプログラムを提供することを目的とする。
以上の課題を解決するため、本発明の電子機器は、
複数の話者が交互に発話する会話の第1言語のテキスト、前記テキストに対応する第1言語の音声データおよび前記テキストの意味を示す第2言語のテキストを記憶している記憶部と、
前記複数の話者のうちの録音対象とする話者を特定する話者特定手段と、
前記話者特定手段により特定された前記録音対象とする話者以外の他の話者の前記第1言語による発話部分では前記記憶部に記憶されている前記第1言語の音声データの再生を音声出力部に行わせ、前記録音対象とする話者の前記第1言語による発話部分では前記音声の再生を行わせずに音声入力部から入力されるユーザが発声した前記第1言語による音声の録音を行うように制御する再生録音制御手段と、
前記再生および録音の終了後に、前記録音した前記第1言語による音声の音声データか、前記録音した前記第1言語による音声の音声データに対応する発話部分として前記記憶部に記憶されている前記第1言語の音声データの何れを再生するかの指定を行わせる指定手段と、
前記指定に応じた前記第1言語の音声データを前記音声出力部にて再生させる再生手段と、
前記再生録音制御手段により前記録音対象とする話者の発話部分についてユーザが発声した前記第1言語による音声の録音を行う場合に、前記録音対象とする話者の発話部分に対応して記憶されている前記第1言語のテキストを表示せずに、前記録音対象とする話者の発話部分に対応する前記第1言語の意味として記憶されている前記第2言語のテキストをディスプレイ上に表示するように制御する表示制御手段と、を備え、
前記表示制御手段は、前記録音対象とする話者の発話部分に対応して記憶されている前記第1言語のテキスト、前記他の話者の発話部分に対応して記憶されている前記第1言語のテキスト、および前記他の話者の発話部分に対応して記憶されている前記第2言語のテキストをディスプレイ上に表示させるか否かを制御することを特徴とする。
本発明によれば、外国語の会話の練習の際に、自分の発声した音声を録音し、録音した、自分の発音を聞き直したりネイティブの発音と聞き比べたりすることが容易に行えるようになり、外国語の発音と会話の練習効果を的確に向上させることが可能となる。
電子機器の概観を示す平面図である。 電子機器の別の構成例を表す図である。 電子機器の内部構成を示すブロック図である。 記憶部に記憶されている会話練習DBにおけるテキストと音声データの構成を表す図である。 電子機器の制御部が行う各処理を説明するフローチャートである。 再生モードで行われる各処理を説明するフローチャートである。 録音モードで行われる各処理を説明するフローチャートである。 (A)〜(D)ディスプレイ上の表示内容等を表す図である。 (A)〜(D)ディスプレイ上の表示内容等を表す図である。 (A)、(B)STEP2が選択された場合のディスプレイ上の表示内容等を表す図である。 (A)、(B)STEP3が選択された場合のディスプレイ上の表示内容等を表す図である。 電子機器の制御部が行う各処理の変形例を説明するフローチャートである。
以下、本発明に係る電子機器の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下では、電子機器が、図1に示すようなハンディな一体型の電子機器である場合について説明するが、発明の範囲は、図示例に限定されない。なお、図1に示す本発明に係る電子機器に、電子辞書等の他の機能を持たせるように構成することも可能である。
また、本発明は、例えば図2に示すように、携帯情報端末やスマートフォン等の端末102とメインコンピュータ101とを回線や無線塔で結び、ユーザに端末102を操作させ、それに応じてメインコンピュータ101で種々の処理を行い、メインコンピュータ101から端末102に必要なデータ等を送信する等して、端末102上にテキストを表示させたり端末102上で音声を再生させたり録音させたりする場合も適用される。そして、この場合は、メインコンピュータ101が、本発明に係る電子機器に相当する。
さらに、以下では、後述する第1言語が外国語(特に英語)であり、第2言語が日本語である場合について説明するが、本発明はこの場合に限定されず、例えば中国人がフランス語の発音を学習するような場合には、第1言語はフランス語、第2言語は中国語となる。このように、第1言語と第2言語の組み合わせは、どの国のユーザがどの外国語を学習するかに応じて適宜決められる。また、例えばユーザの操作によって第1言語と第2言語との組み合わせを切り替えることができるように構成することも可能である。
図1は、本実施形態に係る電子機器の平面図である。図1に示すように、電子機器1は、ディスプレイ2、入力キー群3、マイクロフォン4、スピーカ5等を備えている。
ディスプレイ2は、ユーザによる入力キー群2の操作に応じたテキストや文字、符号等の各種データを白黒またはカラーで表示する部分であり、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)等により構成されている。また、ディスプレイ2は、いわゆるタッチパネルと一体的に形成することも可能であり、タッチパネルと一体的に形成されると、手書き入力等の操作を受け付けることができるようになる。
入力キー群3は、ユーザから電子機器1を操作するための操作を受ける各種キーを有している。具体的には、入力キー群2は、文字キー3aや、決定キー3b、カーソルキー3c等を有している。文字キー3aは、ユーザによる文字の入力等に使用されるキーであり、本実施形態では“A”〜“Z”キーを備えている。決定キー3bは、ユーザが行う選択処理等の際に決定を指示するキーである。カーソルキー3cは、ディスプレイ2の画面内のカーソル位置の移動等に使用されるキーであり、本実施形態においては上下左右の方向を指定可能となっている。
マイクロフォン4は、ユーザが発声する音声を録音するための機器であり、スピーカ5は、後述する音声データやユーザが録音した自分の声を再生して発声させるための機器である。
[内部構成]
次に、電子機器1の内部構造について説明する。図3は、電子機器1の内部構成を示すブロック図である。図3に示すように、電子機器1は、入出力制御部11、表示部12、キー入力部13、音声入力部14、音声出力部15、制御部20、記憶部30、RAM(Random Access Memory)40等がそれぞれ接続されて構成されている。
なお、図2に示したように、メインコンピュータ101と端末102とで構成する場合には、メインコンピュータ101と端末102とは、図3の破線の部分で構成が分けられる。そして、メインコンピュータ101側の制御部20や端末102側の入出力制御部11にはそれぞれ図示しないアンテナや入出力インターフェース等が設けられ、両者の間で直接或いは基地局等を介してデータ等のやり取りが行われるように構成される。
表示部12は、上記のディスプレイ2を備えており、キー入力部13は、上記の入力キー群3を備えている。また、音声入力部14は、上記のマイクロフォン4を備えており、音声出力部15は、上記のスピーカ5を備えている。
入出力制御部11は、ユーザにより入力キー群3の操作が行われてキー入力部13から入力されると、操作されたキーが表す内容を表示部12を介してディスプレイ2上に表示させたり、或いは、操作されたキーの指示内容を制御部20に送信したりする。また、入出力制御部11は、マイクロフォン4で録音されたユーザの声等の録音データが音声入力部14から送られてくると、それを制御部20に送信する。
また、入出力制御部11は、制御部20からテキストデータが送られてくると、表示部12を介してそれをディスプレイ2上に表示させたり、制御部20から音声データが送られてくると、音声出力部15でそれを再生させてスピーカ5から発声させる等の処理を行うようになっている。なお、入出力制御部11と制御部20とを分けずに、制御部20が入出力制御部11としても機能するように構成することも可能である。
記憶部30は、電子機器1の各種機能を実現するための制御プログラムや各種データ等を記憶している。本実施形態では、記憶部30は、制御プログラムや後述する本発明に係るプログラムを記憶する記憶領域31と、テキストや音声データ等が記憶された会話練習データベース(DB)を記憶する記憶領域32と、後述する話者Aが指定された場合や話者Bが指定された場合に必要になるデータ(図3では「A/B選択データ」と記載されている。)を記憶する記憶領域33等を備えている。
RAM40は、制御部20の作業領域として機能するメモリであり、ディスプレイ2上に表示させるテキスト等の表示データを一時的に記憶する記憶領域41や、会話練習データベースから読み出してスピーカ5で再生させる録音データを一時的に記憶する記憶領域42等を有している。
制御部20は、CPU(Central Processing Unit)で形成されており、記憶部30やRAM40等と接続されている。そして、制御部20は、入出力制御部11から入力される指示に応じて所定のプログラムに基づいた処理を実行し、各機能部への指示やデータの転送等を行い、電子機器1を統括的に制御するようになっている。
具体的には、制御部20は、ユーザにより入力キー群3が操作されて入力された操作信号や、ディスプレイ2のタッチパネルにユーザがタッチして入力された操作信号等が、キー入力部13や表示部12等から入出力制御部11に送信され、入出力制御部11からそれらの操作信号等が入力されると、入力される操作信号等に応じて記憶部30に格納された各種プログラムを読み出し、当該プログラムに従って処理を実行する。また、制御部20は、ユーザの声等がマイクロフォン4で録音された録音データが音声入力部14や入出力制御部11を介して送られてくると、それをRAM40に保存する。
そして、制御部20は、処理結果をRAM40に一時的に保存するとともに、当該処理結果を入出力制御部11に送り、表示部12に送ってディスプレイ2上に表示させたり、音声出力部15に送ってスピーカ5で再生させたりする。また、音声データや録音データを再生する指示があった場合は、記憶部30の会話練習DBから音声データを読み出したり、RAM40に保存した録音データを読み出して入出力制御部11に送り、音声出力部15に送ってスピーカ5で再生させる等の処理を行うようになっている。
[記憶部における会話練習DBの構成について]
本発明に係る電子機器1では、後述するように、交互に発話して外国語で会話を行う2人の話者のうち、一方の話者をユーザが指定してその話者になり切り、ディスプレイ2上に表示される外国語のテキストを見ながら、或いは外国語のテキストを表示させない状態で、他方の話者であるネイティブの話者と模擬的に会話を行う。そして、指定した一方の話者の会話部分をユーザが自ら発声した音声を録音し、自分の発音を聞き直したりネイティブの発音と聞き比べたりすることによって、ユーザが外国語の発音と会話の練習を行うようになっている。なお、指定の仕方は録音する側の話者を指定するのではなく、録音しない側の話者を指定するようにしても良い。
その際、後で詳しく説明するが、本実施形態では、一方の話者の会話部分や他方の話者の会話部分で、ディスプレイ2上に外国語(第1言語)のテキストやその意味を示す日本語(第2言語)のテキストが表示されたり表示されなかったりする。そのため、本実施形態では、記憶部30に記憶されている会話練習DBには、図4に示すように、2人の話者A、Bが交互に会話する各会話部分について、外国語テキスト(第1言語のテキスト)と、日本語テキスト(第2言語のテキスト)と、外国語テキストに対応するネイティブの外国語の音声データとがそれぞれ会話部分ごとに記憶されるようになっている。
なお、図4や以下の説明では、話者が2人(A、B)の場合について説明するが、話者が3人以上であってもよい。そして、その場合、図示を省略するが、記憶部30に記憶されている会話練習DBには、複数の話者が互いに会話する各会話部分について、外国語テキスト(第1言語のテキスト)と、日本語テキスト(第2言語のテキスト)と、外国語テキストに対応するネイティブの外国語の音声データとがそれぞれ記憶される。また、話者が3人以上の場合においても、以下の説明と同様に説明される。
[動作]
次に、本実施形態に係る電子機器1における動作について、図5〜図7に示すフローチャート等に基づいて説明する。また、本実施形態に係る電子機器1の作用についてもあわせて説明する。なお、以下で説明する電子機器1の動作は、前述した本発明に係るプログラムに従って行われるため、以下の説明は、本発明に係るプログラムについての説明にもなっている。
電子機器1が本発明の外国語の会話学習の専用装置として形成されている場合には、ユーザにより電子機器1の電源がオンされると、電子機器1の制御部20は会話学習を自動的に開始する。また、電子機器1が電子辞書等の他の機能を有している場合には、ユーザにより電子機器1の電源がオンされて外国語の会話学習が選択されると、制御部20は会話学習を開始する。制御部20が行う具体的な各処理を図5のフローチャートに示す。
外国語の会話学習を開始すると、制御部20は、ディスプレイ2上に図8(A)に示すような選択画面を表示させ、ユーザに外国語能力のレベルに相当するSTEPを選択させる(ステップS1)。その際、以下の選択画面においても同様であるが、ユーザは、選択画面上の各項目の左側に記載されているA、B、…等に対応する文字キー3a(図1参照)を押下したり、或いは選択する項目をタッチペン102a(図2参照)でタッチする等して、項目(図8(A)の場合はいずれかのSTEP)を選択することができるようになっている。
なお、ここで、STEP0(A:シャドーインクしよう)が選択されると、後述する話者選択(ステップS3)は行われず、各話者の各会話部分についてそれぞれ図4に示した外国語テキストとその意味を示す日本語テキストとが読み出されてディスプレイ2上に表示され、外国語テキストに対応するネイティブの外国語の音声データが再生されてスピーカ5から発声される。ユーザは、この発声に合わせて自らも発音する会話学習を行う。
そして、外国語の会話が一通り済んだ時点で、会話学習は終了する。この際、ユーザにSTEPを選択させる処理(ステップS1)に戻るように構成することも可能である。以下では、STEP1〜3のいずれかが選択された場合について説明する。
電子機器1の制御部20は、ユーザにより図8(A)に示す選択画面上でSTEP1〜3の何れかが選択されると(ステップS1)、続いて、ディスプレイ2上に図8(B)に示す選択画面を表示させてコンテンツすなわち会話の場面を選択させる(ステップS2)。そして、ユーザによりコンテンツが選択されると、制御部20は、続いて、ディスプレイ2上に図8(C)に示す選択画面を表示させて、複数の話者(この場合は話者A、B)のうちの一の話者を選択させて指定させる(ステップS3)。
ここでは、話者Aは、外国語(本実施形態では英語)を母国語とする外国人であり、話者Bは、外国語を学ぶ日本人である場合が示されている。そして、以下では、ユーザが話者Bを指定して、外国語を学ぶ日本人になり切って会話や発音を学習する場合について説明するが、ユーザは必ずしも日本人である話者Bを指定する必要はなく、外国人である話者Aを選択してもよい。
制御部20は、ユーザにより話者が指定されると、図8(D)に示すように、ディスプレイ2上に選択されたコンテンツのタイトル等を表示させるとともに、ディスプレイ2の下方に、話者A、Bのキャラクタを表示させる。また、ディスプレイ2の下方に、決定キー3b(図1参照)を押下すると会話学習が始まることや、指定した話者Bの番でマイクロフォン4に向かって発声することを指示する表示等を表示させる。
そして、ユーザにより決定キー3bが押下されると、制御部20は、図5のフローチャートのステップS4以降の各処理に移行する。具体的には、制御部20は、記憶部30に記憶されている会話練習DBから、このコンテンツにおける各話者の各会話部分のうち、最初に話す話者(この場合は話者A)の最初の会話部分の外国語テキストと日本語テキストと外国語の音声データとを読み出す(ステップS4)。
そして、制御部20は、ユーザの番であるか否か(ステップS5)すなわちユーザが指定した話者Bの会話の順番か否かを判断し、ユーザの番であれば(ステップS5;Yes)録音モードに移行し(ステップS6)、ユーザの番でなければ(ステップS5;No)再生モードに移行する(ステップS7)。このように、制御部20は、ユーザにより指定された話者B以外の話者Aの会話部分では音声データの再生を行わせ(再生モード)、指定された話者Bの会話部分では音声データの再生を行わせずに録音を行わせる(録音モード)ようになっている。
今の場合、ユーザが指定したのは話者Bであり、最初の会話部分は話者Aの会話部分であり、ユーザ(話者B)の順番ではないから(ステップS5;No)、制御部20は、再生モード(ステップS7)に移行する。以下、再生モード(ステップS7)について説明する。
本実施形態では、制御部20は、ステップS1(図5参照)でユーザにより選択されたSTEPがSTEP1あるいはSTEP2である場合には、以下の各図で説明するように(後述する図9(A)、図10(A)参照)、話者Aの会話部分では外国語テキスト(第1言語のテキスト。本実施形態では英語のテキスト)と第2言語のテキスト(本実施形態では日本語のテキスト)の両方を表示させるパターンでディスプレイ2上に会話テキストを表示させる。
そして、ユーザにより選択されたSTEPがSTEP3であった場合には、ユーザの学習のレベルが上がったとして、ユーザの会話能力をさらに向上させるために、図11(A)に示すように、話者Aの会話部分ではディスプレイ2上に外国語テキストも日本語のテキストも表示させず、それらの部分を網掛け等で隠すように表示するパターンでディスプレイ2上に表示させ、音声だけで相手が言ったことを理解し、それに対する会話の練習をするように制御するようになっている。
なお、STEP2、3のいずれのSTEPが選択された場合でも、後述する録音を聞く処理(ステップS11)やお手本を聞く処理(ステップS12)の際には、ユーザが外国語を正しく発音できているか否かを判断することができるようにするために、外国語テキストを表示させる。
図6のフローチャートに戻り、再生モードの説明をする。まず、ステップS1(図5参照)でユーザにより選択されたSTEPがSTEP3であるか否かを判断する(ステップS71)。
そして、STEP3でなければ(ステップS71;No)、すなわちユーザにより選択されたSTEPがSTEP1、2であれば、制御部20は、話者Aの会話部分で外国語テキストを表示させるパターンを選択し、図9(A)や図10(A)に示すように、ディスプレイ2上に、ステップS4で記憶部30に記憶されている会話練習DBから読み出した外国語テキストを表示させる。また、同時に読み出した日本語テキストをその下側に表示させる(ステップS72)。
そして、今は話者Aの会話部分を示す番であるから、図9(A)や図10(A)、図11(A)に示すように、上記の外国語テキストの音声が話者Aによって発声されていることを表すために、制御部20は、外国語テキスト等の表示部分を、話者Aに対応するキャラクタからの吹き出し画像として表示させる(ステップS73)。また、制御部20は、図9(A)等に示すように、話者Aに対応するキャラクタが手を挙げているように表示させて、話者Aの会話部分が再生中であることを表すようにキャラクタを表示させる(ステップS73)。
さらに、制御部20は、図9(A)等に示すように、ディスプレイ2の下方に、例えば「収録音声再生中」等と表示させたり、電子機器1から音声が発声されている状態を表示して音声を再生中であることを表すアイコンを表示させる(ステップS73)。そして、制御部20は、この状態で、ステップS4で記憶部30に記憶されている会話練習DBから読み出した当該会話部分の外国語の音声データを再生させて(ステップS74)スピーカ5から発声させるようになっている。
なお、以下のどの場合においても、制御部20は、上記の吹き出し画像の吹き出しの位置を、話者が交代するごとに、交代後の話者に対応するキャラクタの位置に変える。また、手を挙げるキャラクタを交代後の話者に対応するキャラクタに変えるようになっている。
これは、後述する録音が行われる際にも同様であり(後述する図9(B)参照)、録音が行われている話者(この場合は話者B)に対応するキャラクタから吹き出し画像が吹き出すように表示させ、また、録音が行われている話者に対応するキャラクタが手を挙げるように表示させるように表示の仕方を変える。本実施形態では、制御部20は、このようにして、現在行われている再生や録音が、どの話者の順番で行われているかを識別表示させるようになっている。
また、以下の説明においても同様であるが、再生や録音がどの話者の順番で行われているかを識別表示させる方法としては、図9(A)、(B)等に示すように、録音や音声データの再生が行われている話者に対応するキャラクタが手を挙げるように表示させる方法に限定されず、これ以外にも、例えば、録音や再生が行われている話者に対応するキャラクタを、他の会話していない話者に対応するキャラクタよりも大きく表示させたり、色を変えて表示するように構成することも可能である。
このように、本実施形態では、制御部20は、録音や音声データの再生が行われている話者に対応するキャラクタを、会話していない状態での表示の仕方とは異なる態様でディスプレイ2上に表示させることで、どの話者の順番であるかを識別表示させるようになっている。
一方、制御部20は、ステップS71でSTEP3であると判断した場合(ステップS71;Yes)には、現在の話者Aの外国語及び日本語テキストを表示させないパターンを選択する(図11(A)参照)。
そして、制御部20は、図11(A)に示すように、外国人の話者Aが話している内容すなわち再生させている外国語の音声データに対応する外国語テキストを表示させないようにするために、その部分を網掛け等のマスク表示体で隠すように表示させる。また、図11(A)に示すように、それに対応する日本語テキストも表示させず網掛け等で隠して表示させる(ステップS75)。
そして、制御部20は、上記のように吹き出し画像の吹き出し位置を話者Aに対応するキャラクタの位置に変え、話者Aの会話部分が再生中であることを表すようにキャラクタを表示させて(ステップS73)、当該会話部分の外国語の音声データを再生させて(ステップS74)スピーカ5から発声させる。
このように構成することで、ユーザがSTEP3を選択した場合、ディスプレイ2上に外国語テキスト等が表示されなくなるため、ユーザは、再生される音声データを聞き取って話者Aが話した内容(英語)を理解することが必要となり、外国語会話能力をさらに向上させることが可能となる。
制御部20は、以上のようにして、再生モード(図5のステップS7)を実行して終了すると、選択されたコンテンツに次の会話部分があるか否かを判断する(ステップS8)。この場合、次の話者Bの会話部分があるため(ステップS8;Yes)、制御部20は、ステップS4の処理に戻り、記憶部30に記憶されている会話練習DBから、このコンテンツにおける各話者の各会話部分のうち、次に話す話者Bの会話部分の外国語テキストと日本語テキストと外国語の音声データとを読み出す(ステップS4)。
そして、制御部20は、次はユーザの番であるから(ステップS5;Yes)、すなわち次はユーザが指定した話者Bの会話の順番であるから、録音モードに移行する(ステップS6)。そして、前述したように、ユーザにより指定された話者Bの会話部分では音声データの再生を行わせずに録音を行わせる。以下、図7のフローチャートに従って録音モード(ステップS6)について説明する。
制御部20は、録音モード(ステップS6)では、ユーザにより選択されたSTEPがSTEP1である場合には、図9(B)に示すようにディスプレイ2上に自分が発声する外国語テキストとその意味を示す日本語テキストを表示させるが、ユーザにより選択されたSTEPがSTEP2やSTEP3である場合には、図10(B)や図11(B)に示すようにディスプレイ2上に外国語テキストを表示させず、その部分を網掛けで隠すように表示させる。
なお、その際、日本語テキストも網掛けで隠してしまうと、話者Aに対してどのような内容を答えればよいかが分からなくなってしまうため、本実施形態では、図10(B)や図11(B)に示すように、日本語テキストは表示されるようになっている。日本語テキストも網掛けで隠すように表示させることも可能である。
上記のように、ユーザにより選択されたSTEPにより外国語テキストの表示のさせ方が変わるため、制御部20は、録音モードでは、まず、ユーザにより選択されたSTEPがSTEP1であるか否かを判断する(図7のステップS61)。
そして、制御部20は、選択されたSTEPがSTEP1であれば(ステップS61;Yes)、図9(B)に示すように、外国語テキストと日本語テキストの両方を表示させるパターンを選択する(ステップS62)。また、選択されたSTEPがSTEP2やSTEP3であれば(ステップS61;No)、図10(B)や図11(B)に示すように、外国語テキストを表示せず網掛けで隠して表示させるパターンを選択する(ステップS63)。
そして、今は話者Bの会話部分を示す番であるから、図9(B)や図10(B)、図11(B)に示すように、上記の外国語テキストを話者B(すなわちユーザ)が発声することを表すために、制御部20は、外国語テキスト等の表示部分を、話者Bに対応するキャラクタからの吹き出し画像として表示させる(ステップS64)。また、制御部20は、図9(B)等に示すように、話者Bに対応するキャラクタが手を挙げているように表示させて、話者Bの会話部分が録音されることを表すようにキャラクタを表示させる(ステップS73)。
さらに、制御部20は、図9(B)等に示すように、ディスプレイ2の下方に、例えば「録音中」等と表示させて(ステップS64)ユーザが発声する音声を録音中であることを表す。そして、制御部20は、この状態で、ユーザが発声する音声をマイクロフォン4(図1参照)で録音する録音処理を開始する(ステップS65)。ユーザは、図8(D)に示したタイトル画面の下方に記載された「Bの番でマイクに向かって話しましょう」等の記載を読んでいるため、話者Bの番になった時点でマイクロフォン4に向かって外国語を発声する。
制御部20は、上記のようにして録音を開始すると同時に、図9(B)等に示すように、ディスプレイ2の下方に、録音時間をバーで表すインジケータを表示させる(ステップS66)。そして、インジケータの左側に「0:00」と表示させ、右側に「0:15」と表示させて、予め設定された録音時間が15秒間であることをユーザに知らせる。
また、それと同時に、録音開始と同時に「0:00」側すなわちインジケータの左端側からバーの延出を開始し、録音開始から15秒が経過した時点で「0:15」側すなわちインジケータの右端側にバーの先端が到達するようにバーを延ばしていくように表示させて、録音開始からの経過時間をユーザに知らせる。
そして、制御部20は、例えば録音を開始してから予め設定された録音時間(例えば15秒)が経過してしまいタイムオーバーになった場合は(ステップS67;Yes)、制御部20は、録音された音声を、前述した録音データ(図3参照)としてRAM40に記憶させて、録音モード(ステップS6)を終了する。
また、制御部20は、例えばインジケータの下方に、録音を停止する場合には決定キー3b(図1参照)を押下する旨を表示させる。そして、録音を開始した後、予め設定された録音時間(例えば15秒)が経過する前に、ユーザにより決定キー3bが押下され録音を停止する操作がなされた場合には、その時点で録音を停止するようになっている。
そして、制御部20は、このように、ユーザにより録音中に決定キー3bが押下され、録音を停止する操作がなされた場合も(ステップS67;No、ステップS68;Yes)、ユーザが発声して録音された音声を前述した録音データ(図3参照)としてRAM40に記憶させて、録音モード(ステップS6)を終了するようになっている。
予め設定した録音時間が経過しないと録音が終了しないように構成すると、予め設定した録音時間より短い時間でユーザが外国語を発声し終わった場合に、ユーザの発声後に無言の時間ができてしまい、会話が不自然になる可能性があるが、上記のように、ユーザが発声を終了した時点で録音を停止することができるように構成することで、不要な無言の時間が生じなくなり、会話を自然に行っている印象を与えることが可能となる。
このようにして、録音モードを終了すると、制御部20は、選択されたコンテンツに次の会話部分があるか否かを判断し(図5のステップS8)、次の話者Aの会話部分があれば(ステップS8;Yes)、上記と同様にステップS4の処理から各処理を繰り返して行い、話者Aの会話部分では再生モード(ステップS7)が選択されて、例えば図9(C)に示すように、話者Aの会話部分の表示や音声データの再生がなされる。
一方、制御部20は、以上のようにして、ユーザにより選択されたコンテンツの各話者A、Bの会話部分の再生や録音が全て終了すると(ステップS8;No)、会話練習を終了して、ユーザが復習等を行うためのメニューを表示する(ステップS9)。ユーザはこのメニューから所望の項目を選択することで、録音データを再生するか、お手本の音声データを再生するか等の指定ができるようになっている。そして、制御部90は、ユーザにより指定がなされるとその指定に応じた処理を行う。
具体的には、制御部20は、上記のようにして行った会話練習が終了すると、図9(D)に示すように、ディスプレイ2上にコンテンツのタイトル等を表示させるとともに、ディスプレイ2の下方に、復習等のためのメニューを表示する。具体的なメニューとしては、ユーザが録音した自分の外国語の発音を聞くこと(図中の「録音を聞く」参照)や、ネイティブの発音を聞くこと(図中の「お手本を聞く」参照)、或いはもう一度録音をし直すこと(図中の「もう一度録音」参照)等を表示させる。
なお、図9(D)では、ユーザが各項目をタッチすることで指定する場合が示されているが、例えば各項目にA、B、…等を表示させ、そのA、B、…等に対応する文字キー3a(図1参照)を押下することで指定することができるように構成することも可能である。
制御部20は、録音を聞くことが指定された場合には(ステップS11)、上記と同様にして、記憶部30に記憶されている会話練習DBから話者A、Bの外国語テキストと日本語テキストとを読み出して、図9(A)〜(C)に示したように、ディスプレイ2上に外国語テキストや日本語テキスト、吹き出し画像、キャラクタ、アイコン等を表示させる。そして、話者Aの会話部分では会話練習DBから読み出した外国語の音声データを再生させ、話者Bの会話部分ではRAM40に記憶させたユーザの録音データを読み出して再生させて、それぞれスピーカ5(図1参照)から発声させる。
このようにして、音声データと録音データとを交互に再生させて発声させることで、ユーザは、自分の発音を聞き直して、発音が正しく行われたかや、話者Aとの会話が成立しているか等をチェックすることが可能となる。
また、制御部20は、お手本を聞くことが指定された場合には(ステップS12)、上記と同様にして、記憶部30に記憶されている会話練習DBから話者A、Bの外国語テキストと日本語テキストと外国語の音声データを読み出して、図9(A)〜(C)に示したように、ディスプレイ2上に外国語テキストや日本語テキスト等を表示させながら、話者A、Bの両方について外国語の音声データを再生させてスピーカ5から発声させる。
このようにして、ネイティブの外国語の音声データを再生させて発声させることで、ユーザは、正しい発音を確認したり、自分の発音と聞き比べる等して、発音を的確に修正したり、話者Aとの会話が成立するためにはどのように発音すればよかったのか等をチェックすることが可能となる。
また、制御部20は、もう一度録音が指定された場合には(ステップS13)、上記のステップS4以降の各処理をやり直して、ユーザが発声する音声を録音し直す。そして、制御部20は、ユーザにより図9(D)に画面に示したメニューの中から「終了する」が選択された場合には(ステップS10;Yes)、会話学習を終了させる。
[効果]
以上のように、本実施形態に係る電子機器1やプログラムによれば、ユーザにより指定された一の話者(上記の場合は話者B)以外の話者(話者A)の会話部分では音声データの再生を行わせるが、指定された一の話者(話者B)の会話部分では音声データの再生を行わせずに録音を行うため、ユーザが外国語での会話を練習する際に、自分のパートでは外国語が再生されない。
そのため、ユーザが、再生されている外国語を口真似してしまう状態にはならず、ユーザが自ら思考して会話することが可能となり、ユーザの外国語の発音と会話の練習効果を的確に向上させることが可能となる。
また、ユーザが自分の発声を録音した後で、自分の発音を聞き直したり、ネイティブの発音と聞き比べたりすることが可能となるため、ユーザの外国語の発音と会話の練習効果をさらに向上させることが可能となる。
[変形例1]
なお、上記の実施形態では、ユーザに自分の外国語能力のレベルに相当するSTEPを選択させた(図5のステップS1参照)。しかし、例えば、制御部20が、会話学習の練習の回数に応じてSTEPを自動的に設定するように構成することも可能である。この場合は、制御部20は、図5に示したフローチャートに代えて、図12に示すフローチャートに従って各処理を行うように構成される。
具体的には、制御部20は、図5のフローチャートでは、録音を聞き直したり(ステップS11)、お手本を聞いたり(ステップS12)したり、或いはもう一度録音(ステップS13)した後、ユーザにより図9(D)に画面に示したメニューの中から「終了する」が選択された場合には(ステップS10;Yes)、会話学習をすぐに終了させるように構成されていた。
しかし、この変形例では、制御部20は、会話学習の練習の回数(すなわち上記のステップS10で「終了する」が選択された回数に等しい。)をカウントするように構成されており、上記のようにステップS11〜13の処理を行う等した後(なお図12ではステップS11〜13の各処理の図示が省略されている。)、ユーザにより「終了する」が選択された場合(ステップS10;Yes)、制御部20は、練習回数を1だけインクリメント(ステップS23)してメモリに保存させた後、会話学習を終了させる。
そして、外国語の会話学習を開始されると、制御部20は、図5のフローチャートでは、ユーザに外国語能力のレベルに相当するSTEPを選択させた後(ステップS1)、会話の場面であるコンテンツを選択させたが(ステップS2)、この変形例では、図12のフローチャートに示すように、ユーザによりSTEPを選択させずに、ユーザにコンテンツを選択させた後(ステップS2)、メモリに保存させた上記の練習回数を読み出し(ステップS21)、練習回数に応じて外国語能力のレベルに相当するSTEPを制御部20が自動的に設定する(ステップS22)ようになっている。
なお、制御部20がSTEPを自動的に設定(ステップS22)した後は、図5のフローチャートで説明したステップS3〜S9(図6のステップS71〜S74や図7のステップS61〜S68を含む。)と同様の各処理を行うように構成され、ユーザにより「終了する」が選択された時点で(ステップS10;Yes)、制御部20は、再度、練習回数を1だけインクリメントさせて(ステップS23)、会話学習を終了させる。
また、制御部20が練習回数に応じてSTEPを設定する方法としては、例えば、練習回数が0〜9回の場合はSTEP1、10〜19回の場合はSTEP2、20回以上の場合はSTEP3のように設定することが可能であるが、この方法に限定されない。また、ユーザが練習回数をリセットすることができるように構成することも可能である。
このように構成すれば、ユーザが会話学習の練習を重ねるごとに練習回数が増加していくため、練習を重ねることで外国語能力のレベルを表すSTEPが自動的に上がっていくようになる。そのため、練習を重ねており外国語能力が向上しているにも関わらずなかなか上のレベルすなわち高いSTEPを選択しようとしないユーザに対し、半ば強制的にSTEPを上げることで、より高いSTEPに挑戦させることが可能となり、ユーザの外国語能力をより向上させることが可能となる。
[変形例2]
また、上記の実施形態では、ユーザが自分の発声を録音することができる録音時間が例えば15秒に予め設定されている場合について説明したが、例えば上記のように練習回数をカウントするように構成し、練習回数が増加するに従って、この録音時間を短くしていくように構成することも可能である。
このように構成すれば、練習回数が増すに従って、ユーザはより速く外国語を発音することが要求されるようになり、上記のようにユーザの外国語の発音と会話の練習効果を向上させることが可能となると同時に、よりネイティブに近いスピードで外国語を発音することができるようになり、ユーザの外国語能力をより向上させることが可能となる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上記の実施形態等に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
複数の話者が交互に発話する会話のテキストおよび当該テキストに対応する音声データを記憶している記憶部と、
前記複数の話者のうちの一の話者を指定させる話者指定手段と、
前記話者指定手段により指定された前記一の話者及び前記一の話者以外の他の話者のいずれか一方の会話部分では前記記憶部に記憶されている音声データの再生を音声出力部に行わせ、前記一の話者及び前記一の話者以外の他の話者のいずれか他方の会話部分では前記音声の再生を行わせずに音声入力部から入力されるユーザが発声した音声の録音を行うように制御する再生録音制御手段と、
前記再生および録音の終了後に、前記録音した音声データか、前記録音した音声データに対応する会話部分として前記記憶部に記憶されている音声データの何れを再生するかの指定を行わせる指定手段と、
前記指定に応じた音声データを前記音声出力部にて再生させる再生手段と、
を備えることを特徴とする電子機器。
<請求項2>
前記再生録音制御手段は、前記録音を開始した後、予め設定された録音時間が経過する前に、ユーザにより前記録音を停止する操作がなされた場合には、その時点で前記録音を停止することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
<請求項3>
前記テキストは、前記音声に対応する第1言語のテキストと、その意味を示す、第2言語のテキストとを備え、
ユーザにより選択されたレベルに応じて、前記各話者の会話部分について、前記第1言語のテキストと前記第2言語のテキストをディスプレイ上に表示させるか否かを制御する表示制御手段を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電子機器。
<請求項4>
前記記憶部には、前記複数の話者についてそれぞれ、前記会話部分ごとに、前記音声データと、前記第1言語のテキストと、前記第2言語のテキストとが記憶されていることを特徴とする請求項3に記載の電子機器。
<請求項5>
前記再生および録音の際に複数の話者に対応する複数のキャラクタを表示させ、どの話者の順番であるかを識別表示させる識別表示手段を備えることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の電子機器。
<請求項6>
前記再生手段が前記指定に応じた音声を再生させて行った会話学習の練習の回数をカウントするカウント手段と、
前記カウント手段によりカウントされた前記練習の回数に応じてレベルを自動的に設定するレベル設定手段と、
を備えることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の電子機器。
<請求項7>
複数の話者が交互に発話する会話のテキストおよび当該テキストに対応する音声データを記憶している記憶部を備えたコンピュータを、
前記複数の話者のうちの一の話者を指定させる話者指定手段と、
前記話者指定手段により指定された前記一の話者及び前記一の話者以外の他の話者のいずれか一方の会話部分では前記記憶部に記憶されている音声データの再生を音声出力部に行わせ、前記一の話者及び前記一の話者以外の他の話者のいずれか他方の会話部分では前記音声の再生を行わせずに音声入力部から入力されるユーザが発声した音声の録音を行うように制御する再生録音制御手段と、
前記再生および録音の終了後に、前記録音した音声データか、前記録音した音声データに対応する会話部分として前記記憶部に記憶されている音声データの何れを再生するかの指定を行わせる指定手段と、
前記指定に応じた音声データを前記音声出力部にて再生させる再生手段、
として機能させるためのプログラム。
1、101 電子機器
2 ディスプレイ
14 音声入力部
15 音声出力部
20 制御部(話者指定手段、再生録音制御手段、指定手段、再生手段、表示制御手段、識別表示手段、カウント手段、レベル設定手段)
30 記憶部
A 一の話者以外の話者
B 一の話者
STEP レベル

Claims (8)

  1. 複数の話者が交互に発話する会話の第1言語のテキスト、前記テキストに対応する第1言語の音声データおよび前記テキストの意味を示す第2言語のテキストを記憶している記憶部と、
    前記複数の話者のうちの録音対象とする話者を特定する話者特定手段と、
    前記話者特定手段により特定された前記録音対象とする話者以外の他の話者の前記第1言語による発話部分では前記記憶部に記憶されている前記第1言語の音声データの再生を音声出力部に行わせ、前記録音対象とする話者の前記第1言語による発話部分では前記音声の再生を行わせずに音声入力部から入力されるユーザが発声した前記第1言語による音声の録音を行うように制御する再生録音制御手段と、
    前記再生および録音の終了後に、前記録音した前記第1言語による音声の音声データか、前記録音した前記第1言語による音声の音声データに対応する発話部分として前記記憶部に記憶されている前記第1言語の音声データの何れを再生するかの指定を行わせる指定手段と、
    前記指定に応じた前記第1言語の音声データを前記音声出力部にて再生させる再生手段と、
    前記再生録音制御手段により前記録音対象とする話者の発話部分についてユーザが発声した前記第1言語による音声の録音を行う場合に、前記録音対象とする話者の発話部分に対応して記憶されている前記第1言語のテキストを表示せずに、前記録音対象とする話者の発話部分に対応する前記第1言語の意味として記憶されている前記第2言語のテキストをディスプレイ上に表示するように制御する表示制御手段と、を備え、
    前記表示制御手段は、前記録音対象とする話者の発話部分に対応して記憶されている前記第1言語のテキスト、前記他の話者の発話部分に対応して記憶されている前記第1言語のテキスト、および前記他の話者の発話部分に対応して記憶されている前記第2言語のテキストをディスプレイ上に表示させるか否かを制御する、電子機器。
  2. 前記表示制御手段は、設定されたレベルに応じて、前記録音対象とする話者の発話部分に対応して記憶されている前記第1言語のテキストと、前記他の話者の発話部分に対応して記憶されている前記第1言語のテキストと、前記他の話者の発話部分に対応して記憶されている前記第2言語のテキストのそれぞれをディスプレイ上に表示させるか否かを制御する、請求項1に記載の電子機器。
  3. 複数の話者が交互に発話する会話の第1言語のテキスト、前記テキストに対応する第1言語の音声データおよび前記テキストの意味を示す第2言語のテキストを記憶している記憶部と、
    前記複数の話者のうちの録音対象とする話者を特定する話者特定手段と、
    前記話者特定手段により特定された前記録音対象とする話者以外の他の話者の前記第1言語による発話部分では前記記憶部に記憶されている前記第1言語の音声データの再生を音声出力部に行わせ、前記録音対象とする話者の前記第1言語による発話部分では前記音声の再生を行わせずに音声入力部から入力されるユーザが発声した前記第1言語による音声の録音を行うように制御する再生録音制御手段と、
    前記再生および録音の終了後に、前記録音した前記第1言語による音声の音声データか、前記録音した前記第1言語による音声の音声データに対応する発話部分として前記記憶部に記憶されている前記第1言語の音声データの何れを再生するかの指定を行わせる指定手段と、
    前記指定に応じた前記第1言語の音声データを前記音声出力部にて再生させる再生手段と、
    前記再生録音制御手段により前記録音対象とする話者の発話部分についてユーザが発声した前記第1言語による音声の録音を行う場合に、前記録音対象とする話者の発話部分に対応して記憶されている前記第1言語のテキストを表示せずに、前記録音対象とする話者の発話部分に対応する前記第1言語の意味として記憶されている前記第2言語のテキストをディスプレイ上に表示するように制御する表示制御手段と、
    前記再生手段が前記指定に応じた音声を再生させて行った会話学習の練習の回数をカウントするカウント手段と、を備え、
    前記表示制御手段は、前記録音対象とする話者の発話部分に対応して記憶されている前記第1言語のテキスト、前記他の話者の発話部分に対応して記憶されている前記第1言語のテキスト、および前記他の話者の発話部分に対応して記憶されている前記第2言語のテキスト、のうちの少なくとも1つのテキストについて、当該テキストをディスプレイ上に表示させるか否かを前記カウント手段によりカウントされた前記練習の回数に応じて制御する、電子機器。
  4. 前記再生録音制御手段は、前記録音を開始した後、予め設定された録音時間が経過する前に、ユーザにより前記録音を停止する操作がなされた場合には、その時点で前記録音を停止する、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電子機器。
  5. 前記表示制御手段は、前記再生録音制御手段により前記録音対象とする話者の発話部分についてユーザが発声した前記第1言語による音声の録音を行う場合に、前記録音対象とする話者の発話部分に対応して記憶されている前記第1言語のテキストを表示するか否かを選択可能である、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の電子機器。
  6. 前記再生および録音の際に複数の話者に対応する複数のキャラクタを表示させ、どの話者の順番であるかを識別表示させる識別表示手段を備えることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の電子機器。
  7. 装置が、
    記憶部に記憶されている、複数の話者が交互に発話する会話の第1言語のテキスト、前記テキストに対応する第1言語の音声データおよび前
    記テキストの意味を示す第2言語のテキストに基づいて、
    前記複数の話者のうちの録音対象とする話者を特定し、
    前記特定された前記録音対象とする話者以外の他の話者の前記第1言語による発話部分では前記記憶部に記憶されている前記第1言語の音声データの再生を音声出力部に行わせ、前記録音対象とする話者の前記第1言語による発話部分では前記音声の再生を行わせずに音声入力部から入力されるユーザが発声した前記第1言語による音声の録音を行うように制御し、
    前記再生および録音の終了後に、前記録音した前記第1言語による音声の音声データか、前記録音した前記第1言語による音声の音声データに対応する発話部分として前記記憶部に記憶されている前記第1言語の音声データの何れを再生するかの指定を行わせ、
    前記指定に応じた前記第1言語の音声データを前記音声出力部にて再生させ、
    前記録音対象とする話者の発話部分についてユーザが発声した前記第1言語による音声の録音を行う場合に、前記録音対象とする話者の発話部分に対応して記憶されている前記第1言語のテキストを表示せずに、前記録音対象とする話者の発話部分に対応する前記第1言語の意味として記憶されている前記第2言語のテキストをディスプレイ上に表示するように制御し、
    前記録音対象とする話者の発話部分に対応して記憶されている前記第1言語のテキスト、前記他の話者の発話部分に対応して記憶されている前記第1言語のテキスト、および前記他の話者の発話部分に対応して記憶されている前記第2言語のテキストをディスプレイ上に表示させるか否かを制御する、学習支援方法。
  8. 複数の話者が交互に発話する会話の第1言語のテキスト、前記テキストに対応する第1言語の音声データおよび前記テキストの意味を示す第2言語のテキストを記憶している記憶部を備えたコンピュータを、
    前記複数の話者のうちの録音対象とする話者を特定する話者特定手段と、
    前記話者特定手段により特定された前記録音対象とする話者以外の他の話者の前記第1言語による発話部分では前記記憶部に記憶されている前記第1言語の音声データの再生を音声出力部に行わせ、前記録音対象とする話者の前記第1言語による発話部分では前記音声の再生を行わせずに音声入力部から入力されるユーザが発声した前記第1言語による音声の録音を行うように制御する再生録音制御手段と、
    前記再生および録音の終了後に、前記録音した前記第1言語による音声の音声データか、前記録音した前記第1言語による音声の音声データに対応する発話部分として前記記憶部に記憶されている前記第1言語の音声データの何れを再生するかの指定を行わせる指定手段と、
    前記指定に応じた前記第1言語の音声データを前記音声出力部にて再生させる再生手段と、
    前記再生録音制御手段により前記録音対象とする話者の発話部分についてユーザが発声した前記第1言語による音声の録音を行う場合に、前記録音対象とする話者の発話部分に対応して記憶されている前記第1言語のテキストを表示せずに、前記録音対象とする話者の発話部分に対応する前記第1言語の意味として記憶されている前記第2言語のテキストをディスプレイ上に表示するように制御する表示制御手段、として機能させ、
    前記表示制御手段は、前記録音対象とする話者の発話部分に対応して記憶されている前記第1言語のテキスト、前記他の話者の発話部分に対応して記憶されている前記第1言語のテキスト、および前記他の話者の発話部分に対応して記憶されている前記第2言語のテキストをディスプレイ上に表示させるか否かを制御する、プログラム。
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