JP6792091B1 - 音声学習システム、および音声学習方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】音声を通じて言語を学習する音声学習システムにおいて、ユーザのリスニング或いはスピーキングの学習レベルに応じて最適な会話形式での外国語学習を可能とし、仮想現実的な会話体験を可能とする。【解決手段】コンピュータ2が再生プログラムを実行することにより、学習者の発話に基づく音声データに対し、前記コンピュータがレベル判定プログラムを実行することにより、音声再生装置により再生される第二言語文の音声の再生速度が調整され、該調整された再生速度に基づき前記再生プログラムにより前記第二言語文の音声が再生される。【選択図】図3

Description

本発明は、音声学習システム、および音声学習方法に関し、最適な会話体験をユーザー(学習者)に提供することのできる音声学習システム、および音声学習方法に関する。
従来から、ユーザが外国語の発音を会話形式で学習することを支援する学習声援装置が開発され提供されている。特許文献1には、会話におけるテキストと音声とを対応付け、指定した話者の音声を無音にして再生できるようにし、外国語での会話の練習を行うことができる学習支援装置が開示されている。
特許文献1に開示された学習支援装置では、ユーザの会話部分で外国語の音声が再生されないため、ユーザが思考しながら発音することができ、外国語の発音と会話との練習効果を上げることができる。
しかしながら、特許文献1に開示された学習支援装置にあっては、ユーザは日本語の問題文を英訳して発音するだけであり、外国語でやり取りされる会話の能力向上に繋がりにくく、また、会話のキャッチボールがないという点でも外国語の会話の練習にならないという問題があった。
また、外国語の会話の練習にはなるが、ユーザの発音が録音されないため、ユーザが、自分が正しい発音をしたが否かを聞き直して確認したり、自分の発音とネイティブの発音とを聴き比べたりすることができない。そのため、外国語の発音と会話の練習効果がさほど上がらない虞があった。
上記のような課題に対し、特許文献2では外国語での会話の練習の際に、自分の発声した音声を録音し、録音した自分の発音を聞き直したりネイティブの発音と聞き比べたりすることが容易にできるようにした学習支援方法が開示されている。
特開2004−205782号公報 特開2016−114673号公報
特許文献2に開示された学習声援方法にあっては、会話形式でユーザの会話パートの際に例えば日本語のテキスト表示がされ、ユーザはそれを見て例えば英語に翻訳して発音し、それが録音される。そして、ユーザは、会話の相手(装置側に予め録音されたネイティブの英語)と自身の発音とを会話形式で後から再生して聞くことができる。
しかしながら、ユーザ(学習者)によって、リスニングやスピーキングのスキル(学習レベル)は様々であり、相手(ネイティブ)側の発話は、ユーザのスキルを考慮したものではなかった。例えば、リスニングのスキルが低いユーザが前記特許文献2に開示された学習支援方法を利用する場合に、相手(ネイティブ)側の発話が速すぎるなどして、意味を把握することができない虞があった。
また、自身の会話パートでは日本語テキストを表示することで、何を発話すべきか解っても、ユーザのスピーキングのスキルが低い場合にはスピーキングに時間を要し、後から会話形式で聞き返す際に、自身の発話速度に対して相手(ネイティブ)の発話速度が速すぎて、自然な会話形式とならず、ユーザにとって学習のモチベーションを低下させる虞があるという課題があった。
本発明は、前記した点に着目してなされたものであり、音声を通じて言語を学習する音声学習システムにおいて、ユーザのリスニング或いはスピーキングの学習レベルに応じて最適な会話形式での外国語学習を可能とし、仮想現実的な会話体験を可能とする音声学習システムおよび音声学習方法を提供することを目的とする。
前記した課題を解決するために、本発明に係る音声学習システムは、音声を通じて、第一言語を母国語とする学習者が第二言語を学習する音声学習システムであって、第一言語及び第二言語のテキストデータ及び音声データが収録された記憶装置と、前記記憶装置に収録された音声データを再生可能な音声再生装置と、前記記憶装置に収録されたテキストデータを表示可能な表示装置と、第二外国文を音声で入力するための回答入力装置と、前記音声再生装置による音声データの再生、または前記表示装置によるテキストデータの表示を行うための再生プログラムと、前記音声再生装置が再生した第二言語文の音声データに対応し、前記回答入力装置から入力された音声データに基づき学習レベルを判定するレベル判定プログラムと、前記再生プログラムおよび前記レベル判定プログラムを実行するコンピュータとを備え、学習者の発話に基づく音声データに対し、前記コンピュータが前記レベル判定プログラムを実行することにより判定された学習レベルに基づいて、前記音声再生装置により再生される第二言語文の音声の再生速度が調整されるとともに、会話のやり取り回数が調整され、該調整された再生速度と会話のやり取り回数とに基づき前記再生プログラムにより前記第二言語文の音声が再生されることに特徴を有する。
また、前記コンピュータが前記再生プログラムを実行することにより、前記音声再生装置による第二言語文の音声の再生がなされ、前記第二言語文の音声の再生に対して回答する学習者の発話に基づく音声データに対し、前記コンピュータが前記レベル判定プログラムを実行することにより判定された学習レベルに基づいて、前記音声再生装置により再生される第二言語文の音声の再生速度が調整されるとともに、会話のやり取り回数が調整され、該調整された再生速度と会話のやり取り回数とに基づき前記再生プログラムにより前記第二言語文の音声が再生されることが望ましい。
また、前記コンピュータが前記レベル判定プログラムを実行することにより、学習者の発話に対し、少なくとも学習者の発話開始までのレスポンス時間、発話速度、発話リズム、発話内容の正誤判定結果のいずれかに基づき学習者の学習レベルが判定され、前記学習レベルに基づき前記音声再生装置により再生される第二言語文の音声の再生速度が調整されることが望ましい。
また、前記コンピュータが前記レベル判定プログラムを実行することにより判定された学習レベルに基づいて、前記音声再生装置により再生される第二言語文の文章長さが調整されることが望ましい。
このような構成によれば、例えば、学習システム側から話しかけてきて、学習者はそれに答えていくという会話形式、或いは学習者側から学習プログラム側に話しかけて会話する形式において、学習プログラム側が学習者の発話結果をレベル判定し、その結果に基づき次の会話をより自然な会話となるように学習システム側の再生速度を制御する。即ち、学習者の学習レベル(スキル)に応じて、学習システム側の再生速度を調整できるため、自然でリアルな会話を実現することができる。その結果、学習者は、自然でリアルな会話(仮想現実的な会話体験)の中で学習意欲を持続し、自身のスキルアップを行うことができる。
また、前記した課題を解決するために、本発明に係る音声学習方法は、音声を通じて、第一言語を母国語とする学習者が第二言語を学習する音声学習方法であって、コンピュータが学習プログラムを実行することにより、学習者の発話に基づき、学習者の学習レベルを判定するステップと、前記学習者の学習レベルに基づき、次回の第二言語文の音声の再生速度と会話のやり取り回数とを調整し、該調整された再生速度と会話のやり取り回数とに基づき前記第二言語文の音声を再生するステップと、がなされることに特徴を有する。
また、前記学習者の発話に基づき、学習者の学習レベルを判定するステップの前に、音声再生装置により、第二言語文の音声の再生をするステップが実行され、前記学習者の発話は、前記第二言語文の音声の再生に対する回答であることが望ましい。
また、前記第二言語文の音声の再生に対する学習者の発話に基づき、学習者の学習レベルを判定するステップにおいて、少なくとも学習者の発話開始までのレスポンス時間、発話速度、発話リズム、発話内容の正誤判定結果のいずれかに基づき学習者の学習レベルを判定することが望ましい。
また、前記学習者の学習レベルに基づき、次回の第二言語文の音声の再生速度と会話のやり取り回数とを調整し、該調整された再生速度と会話のやり取り回数とに基づき前記第二言語文の音声を再生するステップとにおいて、さらに前記音声再生装置により再生される第二言語文の文章長さが調整されることが望ましい。
このような方法によれば、学習者の学習レベル(スキル)に応じて、学習システム側の再生速度を調整できるため、自然でリアルな会話を実現することができる。その結果、学習者は、自然でリアルな会話(仮想現実的な会話体験)の中で学習意欲を持続し、自身のスキルアップを行うことができる。
本発明によれば、音声を通じて言語を学習する音声学習システムにおいて、ユーザのリスニング或いはスピーキングの学習レベルに応じて最適な会話形式での外国語学習を可能とし、仮想現実的な会話体験を可能とする音声学習システムおよび音声学習方法を提供することができる。
図1は、本発明に係る音声学習システムの実施形態の構成を示すブロック図である。 図2は、英語文の音声データ、テキストデータと日本語文のテキストデータとを対応付ける対応テーブルの例を示す図である。 図3は、本実施の形態における学習プログラムの実施の流れを示すフローチャートである。 図4(a)、(b)は、本実施の形態における表示画面の一例を示す図である。 図5(a)、(b)は、本実施の形態における表示画面の一例を示す図である。 図6(a)、(b)は、本実施の形態における表示画面の一例を示す図である。
以下、本発明に係る音声学習システム及び音声学習方法の実施の形態につき、図面に基づいて説明する。なお、以下で説明する本実施の形態では、第一言語(母国語)が日本語である学習者が第二言語(外国語)として英語を学習する場合を例にとって説明するが、本発明の実施は、第一、第二言語がそれぞれ特定の言語に限定されるものではない。
本発明に係る音声学習システムの実施形態について、図1から図6を用いて説明する。図1は、本発明に係る音声学習システムの実施形態の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、音声学習システム100は、コンピュータとしての機能を代表するCPU2と、音声再生装置として機能するスピーカ3および音声出力部4と、学習者が回答などを入力するための操作部5と、学習プログラム61等を実行するために一次記憶しておくメモリ6と、音声データおよびテキストデータなどを記憶しておく記憶装置7と、学習者に正解文その他の情報を表示するための表示部8と、音声入力装置として機能するマイク9および音声入力部10と、音声認識部11とを備えている。音声学習システム200は、通常のパーソナルコンピュータを用いても実現し得るし、タブレットコンピュータやスマートフォンを用いても実現し得る。
CPU2は、メモリ6に記憶されている学習プログラム61などの一般的なプログラムを実行可能に構成された汎用マイクロプロセッサを用いることができる。すなわち、CPU2は、学習プログラム61だけでなく、音声学習システム100の各構成を制御するための制御プログラム62なども実行することができるように構成されている。これにより、CPU2が学習プログラム61を実行することによって、音声学習システム100は、実施の形態に係る音声学習方法を提供することが可能となっている。
スピーカ3は、音声出力部4が出力した電気信号を音波に変換する機能を有するものである。なお、音声出力部4は、CPU2からの指令に従ってスピーカ3を制御するためにデジタル/アナログ変換等の処理を行う。ここで、スピーカ3は、ヘッドホンやイヤホンなどの形態でもよい。また、スピーカ3がヘッドホンやイヤホンである場合には、スピーカ3が音声学習システム100に対してコネクタを介して外部に接続することになるが、このような構成も本発明の実施の形態の範疇に属する。
学習者は、スピーカ3から出力される英語の音声を聞き取り、或いは、表示部8に表示された英語文を見て、これを出題文として頭の中で英語に翻訳することになる。また、スピーカ3は、解答時間の開始や終了を示す触発音の出力にも用いられる。
操作部5は、学習者が例えば会話のシチュエーション選択画面で選択入力する機能を提供する。操作部5は、例えばキーボードまたはタッチパネルなどを用いることができる。操作部5としてハードウェアキーボードを用いる場合、操作部5が音声学習システム100に対してコネクタを介して外部に接続することになるが、このような構成も本発明の実施の形態の範疇に属する。また、操作部5としてタッチパネル(ソフトウェアキーボードを含む)を用いる場合、操作部5と表示部8は一体の構成とすることが好ましい。
メモリ6は、読み出しおよび書き込みが可能な、いわゆるRAM(揮発性メモリ)で構成されている。メモリ6は、CPU2が実行するためのプログラムおよびプログラムを実行するためのデータなどを一時的に記憶しておくための構成である。したがって、CPU2が実行する学習プログラム61(音声再生プログラム61a、レベル判定プログラム61b、表示プログラム61c等を含む)や制御プログラム62は、使用時にはメモリ6に展開されているが、未使用時には、別途の記憶装置に格納されている。また、この場合の記憶装置とは、音声学習システム100の内部に備えられている場合もあれば、有線または無線のネットワークを介してダウンロードし得るように構成された記憶装置である場合も含まれる。
記憶装置7には、日本語文のテキストデータ75と、その日本語文のテキストデータに対応した音声データ71と、前記日本語文に対応する英語文のテキストデータ72と、その英語文のテキストデータに対応した英語文の音声データ73とが収録されている。日本語文の音声データと英語文のテキストデータと英語文の音声データとは、別途の対応テーブル74によって管理し、実体のデータはそれぞれ別のファイルとして収録してもよい。
なお、日本語文と英語文との対応関係は、必ずしも1対1ではなく、1対多となることも許容する。例えば、「私は去年の夏この時計をハワイで手に入れました。」という日本語文には、「I got this watch in Hawaii last summer.」という英語文が対応し得るが、「I bought this watch in Hawaii last summer.」という英語文も対応し得る。
また、記憶装置7は、例えばハードディスクやソリッドステートドライブ(SSD)を用いて音声学習システム100内に備える構成としてもよいし、例えばCD−ROMやDVD−ROMやSDカードなどの記憶媒体を用いて音声学習システム100に読み込ませる構成としてもよい。また、有線または無線のネットワークを介してダウンロードし得るように構成してもよい。
表示部8は、例えば液晶ディスプレイ(LCD)で構成されており、先述したように操作部5と一体的にタッチパネルとして構成してもよい。表示部8では、出題される日本語文や学習者が入力した英語文の語順や正解の英語文などを表示することができるように構成されている。
マイク9および音声入力部10は、学習者が発声した音声を入力するための機能を提供する。一方、音声認識部11は、マイク9および音声入力部10を用いて入力された学習者の音声をテキストデータとして認識するための機能を提供する。レベル判定プログラム61bは、音声認識部11にてテキストデータとして認識された学習者の回答に基づき、学習者の語学学習スキルをスコアリングするための機能を提供する。
ここで、マイク9は音波を電気信号へ変換することができる通常のマイクを用いることができる。音声入力部10は、マイク9が変換した電気信号をアナログ/デジタル変換等してCPU2および音声認識部11が処理し得る情報へ変換する。
音声認識部11は、マイク9および音声入力部10から入力された学習者の音声情報を周波数ごとの強度に変換する音声解析部11aと、音声解析部11aが解析した解析情報と参照辞書(言語モデル、音響モデル、認識辞書等)とを照らし合わせて、学習者が発声した音声を認識する認識エンジン11bと、入力された学習者の音声をメモリ6上に一時的に録音する音声録音プログラム11cとを有する。この音声認識部11は、すべてソフトウエアプログラムにより構成されてもよいが、専用ICにより構成すれば、より安定した高速処理が可能である。
図2は、英語文のテキストデータ、音声データ、及びその英語文に対応する日本語文の音声データ、テキストデータを対応付ける対応テーブルの例を示す図である。図2に示されるテーブルは、図1に示される対応テーブル74に相当している。
図2に示されるように、対応テーブル74には、会話シチュエーション(カテゴリー、場面)毎に、プログラム(話者Aとする)により発話される英語文のテキストデータ71及び音声データ73と、それに対して答えとなる英語文テキストデータ72及び(模範となる)音声データ73、及びそれに対応する日本語文テキストデータ75の対応関係が記録されている。
第1列には、「会話No.」が記録されており、話者Aの一発話に対する学習者の一発話を一会話として通し番号を記録されている。第2列には、「発話者A英語テキストファイル」のファイル名が記録されており、話者Aが発話時に表示すべきテキストデータを指定している。第3列には、「発話者A音声ファイルノーマルスピード」のファイル名が記録されており、話者Aが通常速度で再生すべき音声データを指定している。第4列には、「発話者A音声ファイルスロースピード」のファイル名が記録されており、話者Aが通常速度よりゆっくりとした速度で再生すべき音声データを指定している。第5列には、「発話者A音声ファイルファストスピード」のファイル名が記録されており、話者Aが通常速度より速い速度で再生すべき音声データを指定している。第6列には、「学習者用日本語テキストファイル」のファイル名が記録されており、学習者が頭の中で翻訳すべき日本語文を指定している。第7列には、「学習者用英語テキストファイル」のファイル名が記録されており、学習者が発話すべき英語文を指定している。また、第8列には、「学習者用英語模範音声ファイル」のファイル名が記録され、学習者が発話すべき英語文の模範音声ファイルも記録されている。
なお、先述したように、音声学習システム100では、日本語文と英語文との対応関係は、必ずしも1対1ではなく、1対多となることも許容する。したがって、例えば、「英語An(nは整数)」のように、話者Aの音声ファイルの「英語Ann.mp3」に対応する正解テキストは、「英語Bn−1.txt」と「英語Bn−2.txt」になることもあり、また、正解テキストに対応する正解音声もこれに応じて複数であることも許容する。
図3は、学習プログラム61の実施の流れを示すフローチャートである。音声学習システム100は、CPU2が学習プログラム61(音声再生プログラム61a、レベル判定プログラム61b、及び表示プログラム61dを含む)を実行することによって、実施の形態に係る音声学習方法を提供する。
図3に示すように、学習プログラム61が実行されると(ステップS1)、表示部8には図4(a)に示すように複数のカテゴリー選択画面が表示される(ステップS2)。カテゴリーとは、例えば、旅行、食事、買い物等が挙げられる。
学習者(Bとする)が、図4(a)の画面で例えば旅行をタッチして選択すると、図4(b)に示すように場面選択画面が表示される(ステップS3)。場面とは、例えば、空港、駅、機内などが挙げられる。
ステップS3で例えば機内の場面が選択されると、本実施形態の例では、話者Aが先に会話を開始するものとして(ステップS4)、話者A(Emma)の発話が標準速度で再生される(ステップS5)。また、同時に画面上には、図5(a)に示すように話者Aの発話した内容がテキスト表示される。
次いで、無音期間(学習者Bの発話パート時間)が開始される(ステップS6)。ここで、図5(b)に示すように画面上には、学習者Bが英語文に翻訳すべき日本語文が表示される。尚、ステップS4において、学習者Bが先に会話を開始する場合には、ステップS5を飛ばして最初に学習者Bが発話すべき翻訳前の日本文が画面表示される。
学習者Bは瞬時に頭の中で、前記表示された日本文を英語に翻訳し発話する(ステップS7)。ここで、学習者Bが発話した音声は、マイク9および音声入力部10を介して音声認識部11に入力される。
音声認識部11では、入力された学習者Bの音声をテキストデータとして認識するとともに音声録音プログラムにより音声データとしてレベル判定プログラム61bにわたす。テキストデータに変換された学習者Bの発話内容は、図6(a)に示すようにテキストデータ(Green tea, please)として表示される。尚、図6(a)に符号31で示すように、発話内容に合わせて所定の制限時間を設けて、無音期間の制限時間までの時間進行を示すバーを表示するようにしてもよい。
また、同時にレベル判定プログラム61bにおいて学習者Bの発話をスコアリングする(ステップS8)。
スコアリングの採点基準としては、ステップS5での無音期間開始から学習者Bが発話開始するまでの時間(Response Speed)、学習者Bが発話開始してから終了するまでの時間に基づき求められた発話速度(Talk Speed)、学習者Bの発話音量(Voice Volume)、学習者Bの発話内容の正誤判定、音声の波形に基づくリズム判定、等が挙げられ、例えば図6(b)に示すように、それらが総合的に具体的な点数としてスコアリングされる。
尚、本実施形態においては、説明を容易とするためにスコアが200満点中0−50点を初級者、51−100点を中級者、101−200点を上級者として説明する。
スコアリングの結果、例えば各項目を合わせた点数が平均50点以下であった場合、学習プログラム61は初級者と判定し、次の話者Aの発話が通常速度よりもゆっくり(×0.n倍(nは整数))となるよう音声ファイル(例えば英語A2s.mp3)を選択し再生させる(ステップS9)。
また、スコアが平均51−100点であった場合、学習プログラム61は中級者と判定し、次の話者Aの発話も通常速度(×1倍)となるよう音声ファイル(例えば英語A2n.mp3)を選択し再生させる(ステップS9)。
また、スコアが平均101−200点であった場合、学習プログラム61は上級者と判定し、次の話者Aの発話が通常速度よりも早く(×1.n倍(nは整数)と)なるよう音声ファイル(例えば英語A2f.mp3)を選択し再生させる(ステップS9)。尚、図6(b)に示す例では101−200点の間を更に101−150点(GREAT)と151−200点(AMAZING)の二段階に分けている。
ステップS9での話者Aの発話を聞いた学習者Bは、それに対して回答すべき内容があれば(ステップS10)、ステップS6に戻り、再び発話すべき内容を発話する。それに対し、再びステップS8,S9のスコアリングがなされる(ステップS6〜S10の繰り返し)。
或いは、ステップS9での話者Aの発話を聞いた学習者Bは、それに対して回答すべき内容がなければ(ステップS10)、この場面での学習が終了となる。
また、学習プログラム61は、この場面ごとの学習結果を記憶装置7にログとして記録し、次回以降の学習にフィードバックする。
また、場面ごとに複数の会話のやり取りが終了すると、学習者Bの発話内容は音声録音プログラム11cによって録音されているため、学習者Bは一連の会話のやり取りを再生し、スピーカ3から聞いて確認することができる。即ち、自身の発話パートは自身の発音を聞くことで、発音、発話のリズム感などを繰り返し聞いてチェックし、自身にフィードバックすることができる。
以上のように本発明に係る実施の形態によれば、例えば学習プログラム61側から話しかけてきて、学習者はそれに答えていくという会話形式、或いは自ら話しかけて学習プログラム61側と会話する形式であって、学習プログラム61側で学習者の発話結果をレベル判定し、その結果に基づき次の会話をより自然な会話となるように学習プログラム61側の再生速度を制御する。即ち、学習者の学習レベル(スキル)に応じて、学習プログラム61側の再生速度を調整できるため、自然でリアルな会話を実現することができる。その結果、学習者は、自然でリアルな会話(仮想現実的な会話体験)の中で学習意欲を持続し、自身のスキルアップを行うことができる。
尚、前記実施の形態にあっては、レベル判定プログラム61bによる3段階のレベル判定(初級者、中級者、上級者)としたが、本発明にあっては、その形態に限定されるものではなく、さらに細かにレベルを分けて、それぞれに対応させた音声再生速度を設定するようにしてもよい。
また、前記実施の形態にあっては、学習者の学習レベル(スキル)に応じて、学習プログラム61側からの音声再生速度を変化させるのみとしたが、更に、会話のやり取り回数や単語の難易度、文章の長さ等を調整するようにしてもよい。
例えば、学習レベルが初級者と判定された場合は、会話のやり取り回数を少なくし、上級者と判定された場合は、会話のやり取り回数を多くするように制御してもよい。
或いは、初級者と判定された場合は、単語の難易度を容易なものにしたり、文章を短いものにしたりプログラム側が制御するようにしてもよい。一方、上級者と判定された場合は、単語を難しいものにしたり、文章を長くしたりして難易度を上げるように制御してもよい。
また、前記実施の形態においては、学習プログラム61側からの音声再生速度を自動的に変化させるものとしたが、予め学習者自身で学習プログラム61側(装置側)からの音声再生速度を設定(例えば、通常速度1に対し、0.5、0.7、1,3、1.5など)し、学習を開始するようにしてもよい。また、予め学習者自身が難易度(単語の種類、会話の応答回数など)を設定し、学習開始するようにしてもよい。
また、全実施の形態においては、母国語を日本語とする学習者が英会話する場面を例に説明したが、本発明にあっては、それに限らず学習者とプログラム側との会話の中に日本語と英語とが混在する場合もあってもよいし、或いは3ヶ国語以上が混在する場合があってもよい。
100 音声学習システム
2 CPU(コンピュータ)
3 スピーカ
4 音声出力部
5 操作部
6 メモリ
61 学習プログラム
61a 音声再生プログラム(再生プログラム)
61b レベル判定プログラム
61c 表示プログラム
7 記憶装置
74 対応テーブル
8 表示部
9 マイク
10 音声入力部
11 音声認識部
11a 音声解析部
11b 認識エンジン
11c 音声録音プログラム

Claims (8)

  1. 音声を通じて、第一言語を母国語とする学習者が第二言語を学習する音声学習システムであって、
    第一言語及び第二言語のテキストデータ及び音声データが収録された記憶装置と、前記記憶装置に収録された音声データを再生可能な音声再生装置と、前記記憶装置に収録されたテキストデータを表示可能な表示装置と、第二外国文を音声で入力するための回答入力装置と、前記音声再生装置による音声データの再生、または前記表示装置によるテキストデータの表示を行うための再生プログラムと、前記音声再生装置が再生した第二言語文の音声データに対応し、前記回答入力装置から入力された音声データに基づき学習レベルを判定するレベル判定プログラムと、前記再生プログラムおよび前記レベル判定プログラムを実行するコンピュータとを備え、
    学習者の発話に基づく音声データに対し、前記コンピュータが前記レベル判定プログラムを実行することにより判定された学習レベルに基づいて、前記音声再生装置により再生される第二言語文の音声の再生速度が調整されるとともに、会話のやり取り回数が調整され、該調整された再生速度と会話のやり取り回数とに基づき前記再生プログラムにより前記第二言語文の音声が再生されることを特徴とする音声学習システム。
  2. 前記コンピュータが前記再生プログラムを実行することにより、前記音声再生装置による第二言語文の音声の再生がなされ、
    前記第二言語文の音声の再生に対して回答する学習者の発話に基づく音声データに対し、前記コンピュータが前記レベル判定プログラムを実行することにより判定された学習レベルに基づいて、前記音声再生装置により再生される第二言語文の音声の再生速度が調整されるとともに、会話のやり取り回数が調整され、該調整された再生速度と会話のやり取り回数とに基づき前記再生プログラムにより前記第二言語文の音声が再生されることを特徴とする請求項1に記載された音声学習システム。
  3. 前記コンピュータが前記レベル判定プログラムを実行することにより、学習者の発話に対し、少なくとも学習者の発話開始までのレスポンス時間、発話速度、発話リズム、発話内容の正誤判定結果のいずれかに基づき学習者の学習レベルが判定され、前記学習レベルに基づき前記音声再生装置により再生される第二言語文の音声の再生速度が調整されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載された音声学習システム。
  4. 前記コンピュータが前記レベル判定プログラムを実行することにより判定された学習レベルに基づいて、前記音声再生装置により再生される第二言語文の文章長さが調整されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載された音声学習システム。
  5. 音声を通じて、第一言語を母国語とする学習者が第二言語を学習する音声学習方法であって、
    コンピュータが学習プログラムを実行することにより、
    学習者の発話に基づき、学習者の学習レベルを判定するステップと、
    前記学習者の学習レベルに基づき、次回の第二言語文の音声の再生速度と会話のやり取り回数とを調整し、該調整された再生速度と会話のやり取り回数とに基づき前記第二言語文の音声を再生するステップと、がなされることを特徴とする音声学習方法。
  6. 前記学習者の発話に基づき、学習者の学習レベルを判定するステップの前に、
    音声再生装置により、第二言語文の音声の再生をするステップが実行され、
    前記学習者の発話は、前記第二言語文の音声の再生に対する回答であることを特徴とする請求項5に記載された音声学習方法。
  7. 前記第二言語文の音声の再生に対する学習者の発話に基づき、学習者の学習レベルを判定するステップにおいて、
    少なくとも学習者の発話開始までのレスポンス時間、発話速度、発話リズム、発話内容の正誤判定結果のいずれかに基づき学習者の学習レベルを判定することを特徴とする請求項5または請求項6に記載された音声学習方法。
  8. 前記学習者の学習レベルに基づき、次回の第二言語文の音声の再生速度と会話のやり取り回数とを調整し、該調整された再生速度と会話のやり取り回数とに基づき前記第二言語文の音声を再生するステップとにおいて、
    さらに前記音声再生装置により再生される第二言語文の文章長さが調整されることを特徴とする請求項5乃至請求項7のいずれかに記載された音声学習方法。
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