JP2001337594A - 言語を学習者に習得させる方法、言語学習システムおよび記録媒体 - Google Patents

言語を学習者に習得させる方法、言語学習システムおよび記録媒体

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JP2001337594A
JP2001337594A JP2000157431A JP2000157431A JP2001337594A JP 2001337594 A JP2001337594 A JP 2001337594A JP 2000157431 A JP2000157431 A JP 2000157431A JP 2000157431 A JP2000157431 A JP 2000157431A JP 2001337594 A JP2001337594 A JP 2001337594A
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正教 山田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 実際の音声を認識しながら言語(特に、日本
人にとっての英語のような非母語)の習得を行えるシス
テムを提供し、言語での会話能力を習得し得る方法,シ
ステムを提供すること。 【解決手段】 コンピュータを用いて、言語を学習者に
習得させる方法である。この方法は、(1)習得させる
言語の単語、その単語を使用した句、およびその句を使
用した例文の順に、その単語、その句、およびその例文
の音声を、その言語で出力するステップと、(2)その
例文の音声をその言語で出力した直後に、その句を使用
した質問文の音声をその言語で出力するステップと、
(3)その質問文に対する回答をその学習者がその言語
で発声する機会をその学習者に提供するステップと、
(4)その質問文に対する回答が正答か否かを、その学
習者が確認する機会をその学習者に提供するステップと
を包含する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、言語を学習者に習
得させる方法、言語学習システムおよび記録媒体に関す
る。より詳細には、単語、句および例文を学習させ、そ
して学習者に確認させることによって、言語を学習者に
習得させる方法、言語学習システムおよび記録媒体に関
する。さらに詳細には、これらの方法、システムおよび
記録媒体は、音声出力ならびに/または音楽および/も
しくはリズムを伴って提供される。
【0002】
【従来の技術】日本人は、複数年学校で英語のような母
語ではない言語(本明細書において、「非母語」とい
う)のような言語を学んでいるが、現在までのところ、
大多数の人々は学習した言語では会話することができな
い。しかし、国の内外を問わず、非母語特に英語で会話
できることは、現代の日本人にとって今や必須の条件で
ある。例えば、大阪を例にとってみると、2008年に
大阪にオリンピックが招致された場合は、関係者はもち
ろん、一般市民の間でも、英語のような非母語で会話す
ることが必要であることが認識されるはずである。現状
のままでは、日本は先進国の一員としても、会話能力の
貧弱さを露呈するだけではなく、国際的な視野にたって
もコミュニケーション能力の不足を諸外国の人々に与え
ざるを得ない。
【0003】従来の言語学習教材(例えば、リンガフォ
ン社のテープ教材など)では、単語または例文などがテ
ープなどの手段によって提示されても、学習者が自分で
習得したか否かを確認することができなかった。例え
ば、テープによる学習では、ある学習事項について、例
文が発声され、練習問題が提供される場合、通常一定時
間が経過すると、自動的に回答が流れる。従って、学習
者は、自分がその学習事項を習得しない場合であって
も、その学習事項については終了したことになる。この
ように習得されない学習事項が積算されると、その言語
についての学習事項が全く習得できていないという結果
に陥り得る。あるいは、自動的に回答が流れる前に、学
習者がテープを停止させて、回答を考えることも行われ
ている。しかし、この場合、学習者が学習項目を習得す
ること以外の事項についても神経を集中させねばなら
ず、学習効率が低下する。
【0004】また、教科書を使用した学習方法では、学
習者が教科書を読むことに集中する傾向があり、音声を
認識しながら言語を習得し、実際に会話能力を身に付け
るのには不適切である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の教
材では、学習する言語を実際使用できる程度に習得する
ことが困難であり、誰もが容易に使用できる程度に習得
させ得る方法は存在しなかった。
【0006】本発明は、実際の音声を認識しながら言語
(特に、日本人にとっての英語のような非母語)の習得
を行えるシステムを提供し、言語、特に非母語での会話
能力を習得させ得るような、言語を学習者に習得させる
方法、言語学習システムおよび記録媒体を提供すること
を目的とする。
【0007】本発明は、システムパターンを活用するこ
とによって、実践で言語を習得し、国際社会においてコ
ミュニケーション能力を最低限備えた人間としての資質
を身につけることを最大の目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の方法は、コンピ
ュータを用いて、言語を学習者に習得させる方法であっ
て、(1)該言語の単語、該単語を使用した句、および
該句を使用した例文の順に、該単語、該句、および該例
文の音声を、該言語で出力するステップと、(2)該例
文の音声を該言語で出力した直後に、該句を使用した質
問文の音声を該言語で出力するステップと、(3)該質
問文に対する回答を該学習者が該言語で発声する機会を
該学習者に提供するステップと、(4)該質問文に対す
る回答が正答か否かを、該学習者が確認する機会を該学
習者に提供するステップとを包含し、これにより、上記
目的が達成される。
【0009】本発明の方法において、前記学習者からの
入力に応答して前記正答の例の音声が前記言語で出力さ
れる。前記ステップ(4)において、前記学習者からの
入力に応答して前記正答の例の一覧が出力される。好ま
しくは、前記ステップ(4)は、(4−1)前記質問に
対する回答を前記コンピュータに入力するステップと、
(4−2)音声認識を用いて該質問に対する回答が前記
正答に一致するか否かを判定するステップとを包含す
る。前記ステップ(1)および(2)において、前記音
声が、前記言語に適切なリズムおよび/または音楽を背
景に出力される。前記ステップ(1)において、前記音
声は前記学習者が理解できる言語で意味を提示しながら
出力される。
【0010】本発明はまた、(a)前記単語の意味を表
す画像、前記言語での発音の音声を順に出力するステッ
プと、(b)(a)のステップの後に、学習者が理解で
きる言語で該例文の意味を提供しながら、該単語を使用
した例文の音声を出力するステップとをさらに包含し、
前記ステップ(1)〜(4)は、該ステップ(a)およ
び(b)の後に行われる方法であり、これにより、上記
の目的が達成される。
【0011】好ましくは、前記学習者が理解できる言語
は日本語であって、そして前記言語が英語である。前記
言語は日本語であってもよい。
【0012】本発明はまた、コンピュータを用いて、言
語を学習者に習得させるシステムであって、(1)該言
語の単語、該単語を使用した句、および該句を使用した
例文の順に、該単語、該句、および該例文の音声を、該
言語で出力する手段と、(2)該例文の音声を該言語で
出力した直後に、該句を使用した質問文の音声を該言語
で出力する手段と、(3)該質問文に対する回答を該学
習者が該言語で発声する機会を該学習者に提供する手段
と、(4)該質問文に対する回答が正答か否かを、該学
習者が確認する機会を該学習者に提供する手段とを備え
たシステムであり、これにより上記目的が達成される。
【0013】本発明はさらに、コンピュータに言語学習
処理を実行させるためのプログラムを記録したコンピュ
ータ読み取り可能な記録媒体であって、該言語学習処理
は、(1)該言語の単語、該単語を使用した句、および
該句を使用した例文の順に、該単語、該句、および該例
文の音声を、該言語で出力するステップと、(2)該例
文の音声を該言語で出力した直後に、該句を使用した質
問文の音声を該言語で出力するステップと、(3)該質
問文に対する回答を該学習者が該言語で発声する機会を
該学習者に提供するステップと、(4)該質問文に対す
る回答が正答か否かを、該学習者が確認する機会を該学
習者に提供するステップとを包含する、記録媒体であ
り、これにより、上記目的が達成される。
【0014】以上のように、教科書を使用せずに単語か
ら例文を1セットの学習事項として学習させ、音声を音
楽および/またはリズムとともに学習者に認識させなが
ら、言語を習得させることによって上記の課題が解決さ
れた。
【0015】
【発明の実施の形態】(定義)以下、本明細書において
使用される用語を説明する。本明細書では、特に示さな
い限り、当該分野で通常用いられる意味で使用される。
【0016】「言語」とは、自然言語をいう。言語に
は、母語、非母語、第一言語、第二言語などが含まれ
る。本発明において学習者に学習させる言語は任意の言
語を包含するが、好ましくは非母語であり、より好まし
くは英語または日本語である。また、本発明の方法にお
いて利用される「学習者が理解できる言語」とは、本発
明の方法を用いて学習させる学習者が、学習対象となる
言語で提供される、単語、句、例文などの意味を理解で
きる言語をいい、例えば、大部分の日本人にとっては、
学習者が理解できる言語は日本語である。
【0017】本明細書で使用される「単語」とは、通常
の言語学において使用される意味で用いられ、文を構成
する個々の形態素をいう。好ましくは、単語としては、
動詞、名詞、形容詞のような内容形態素が挙げられる。
単語は、代表的に、一つの形態素からなる単語が含まれ
るが、2以上の形態素からなる単語(本明細書中でとき
に、複合語ともいう)も含まれる。具体的な英語の単語
の例としては、名詞としての「cat(猫)」、「do
g(犬)」、および動詞としての「go(行く)」、
「come(来る)」、形容詞としての「ready
(用意ができて)」などが挙げられる。
【0018】本明細書で使用される「句」とは、通常の
言語学において使用される意味で用いられ、特定の意味
を表す1以上の単語からなる文の構成要素をいう。具体
的な英語の句の例としては、動詞句としてとしての「g
o to bed(寝る)」、および「be read
y for(〜の用意ができて)」などが挙げられる。
【0019】本明細書で使用される「文」とは、通常の
言語学において使用される意味で用いられ、完結した内
容を表す最小の言語単位をいう。文は、1以上の句から
なるが、通常は2以上の句から構成される。具体的な英
語の文の例としては、「Igo to bed at
nine o’clock.(私は9時に寝る。)」お
よび「I’m ready for a new li
fe.(私は、新たな生活の用意ができている。)」の
ような平叙文、「What time doyou g
o to bed?(あなたは何時に寝ますか。)」お
よび「Are you ready for your
new life?(あなたは新しい生活の用意がで
きていますか。」のような疑問文が挙げられる。ここ
で、疑問詞(例えば、英語のWhatなど)を使用した
疑問文を特に疑問詞疑問文といい、そして疑問詞を使用
せず、Yes/Noで回答し得る疑問文を単純疑問文と
いう。本発明の方法では、学習の際に使用される文を,
特に「例文」という。例文は、本発明の方法において習
得させる単語および句を用いた文である。
【0020】(発明の実施の形態の詳細な説明)本発明
は、概して、言語を学習者に習得させる方法、言語学習
システムおよび記録媒体に関する。一つの局面におい
て、本発明は、コンピュータを用いて、言語を学習者に
習得させる方法を提供する。本発明の方法は、(1)習
得させる言語の単語、その単語を使用した句、およびそ
の句を使用した例文の順に、その単語、その句、および
その例文の音声を、その言語で出力するステップと、
(2)その例文の音声をその言語で出力した直後に、そ
の句を使用した質問文の音声をその言語で出力するステ
ップと、(3)その質問文に対する回答をその学習者が
その言語で発声する機会をその学習者に提供するステッ
プと、(4)その質問文に対する回答が正答か否かを、
その学習者が確認する機会をその学習者に提供するステ
ップとを包含する。
【0021】1つの実施態様において、ステップ(1)
では、習得する単語の音声が、反復してその言語で出力
され、次いで習得する句の音声が、反復してその言語で
出力され、そして習得する句を用いた例文の音声が、反
復してその言語で出力される。各反復は、習得を強化す
るように音楽および/またはリズムとともに行われ得
る。好ましくは、習得する単語、句および例文の音声
は、学習者が理解できる言語で意味を提示しながら出力
される。習得する単語、句および例文の音声の出力は、
少なくとも1回以上反復され、好ましくは2回以上、よ
り好ましくは3回以上反復される。この反復は、学習者
が習得する単語、句および例文を発声するに十分な間隔
をおいてなされ得る。この間隔は、好ましくは3秒間で
あるが、学習者、学習環境などによりその間隔は変動し
得る。この実施態様において、学習者には、音楽および
/またはリズムに合わせて習得する単語、句および例文
の音声を発声する機会が与えられる。このステップで
は、提供される学習内容はまた、文字によっても提供さ
れる。
【0022】ステップ(2)では、ステップ(1)で習
得する単語、句および例文に関連して、その句を使用し
た質問文の音声が学習する言語で出力される。質問文
は、疑問詞を使用した回答パターンが複数ある質問文で
もよいし、「はい」または「いいえ」で回答可能な質問
文でもよい。この質問文の音声もまた、リズムおよび/
または音楽を背景に出力され得る。さらなる実施態様で
は、この質問文は、実践会話に頻繁に使用されるものが
出力される。好ましくは、この質問文は、実際の会話の
場面に適切な質問文である。このステップでは、提供さ
れる学習内容はまた、文字によっても提供される。
【0023】ステップ(3)では、ステップ(2)で出
力された質問文に対する回答を、学習者がその言語で発
声する機会がその学習者に提供される。1つの実施態様
では、その質問文に対する回答例が学習者に理解できる
言語で提供される。この回答例が提供された後、学習者
は、習得する言語で回答する。別の実施態様では、この
機会は、音声の出力を伴わずに間隔が提供されることに
よって与えられる。この場合、学習者は、ステップ
(2)で出力された質問文に対する回答を自由に回答す
る。好ましくは、学習者は、実践会話で頻繁に使われる
ように回答する。このステップでは、提供される学習内
容はまた、文字によっても提供される。
【0024】ステップ(4)では、ステップ(3)の質
問文に対する回答が正答か否かを学習者が確認する機会
が学習者に提供される。1つの実施態様では、このステ
ップでは、学習者からの入力に応答して上記正答の例の
音声がその言語で出力される。また、別の実施態様で
は、学習者からの入力に応答して上記正答の例の一覧が
出力される。ここで、学習者からの入力は、例えば、コ
ンピュータのマウスのクリック、キーボード、タッチパ
ネル、音声認識技術などを介して行われ得る。好ましく
は、コンピュータのマウスのクリックを用いる。学習者
からの入力があるまで正答を待機させることによって、
学習者が能動的に学習することが可能になる。従って、
学習者は、自分がどの程度その単語を習得したかを確認
しながら学習を進めていくことができる。このステップ
では、提供される学習内容はまた、文字によっても提供
される。
【0025】別の実施態様において、本発明の方法は、
複数の単語について提供される。ここで提供される単語
数は、10以上、50以上、100以上、200以上、
400以上または1000以上であり得る。好ましく
は、380〜400語程度提供される。提供される単語
についての質問文およびその正答例はセットにされ得
る。このセットは、シャッフルして提供され得る。
【0026】学習者が理解できる言語で正答例が提示さ
れない場合は、学習者は自分で回答を作成しなければな
らない。このような場合、学習者は適宜臨機応変に回答
することが要求される。このようなパターンの場合、よ
り実践に近い形での練習を行うことが可能である。
【0027】ステップ(3)での質問文が疑問詞疑問
文、またはときに、単純疑問文の形式で提示され、学習
者が理解できる言語で正答例が提示されない場合は、正
答例が複数存在する可能性がある。そのような場合、正
答の一覧が提供され得る。この正答の一覧は、提示した
質問文に適切な回答を複数用意する。ここで用意する回
答例は、実践会話で実際に使用される表現が好ましい。
また、この質問文および回答例は、種々の場面を設定し
て提供され得る。このような場面の例としては、挨拶、
旅行、観光、日本の家庭への招待、スポーツ、ホテル、
電話での会話、空港で、機内で、台所、商店(コンビ
ニ、スーパー、百貨店、免税店など)で、路上で、レス
トラン、オフィス、銀行で、パーティーなどが挙げられ
る。このような場面は、好ましくは、ロケーションを行
って録画収録される。
【0028】さらなる実施態様では、ステップ(4)
は、(4−1)質問に対する回答をコンピュータに入力
するステップと、(4−2)音声認識を用いてこの質問
に対する回答が正答に一致するか否かを判定するステッ
プとを包含する。音声認識技術は、当該分野で周知の技
術を使用し得る。音声認識技術は、音声を出力するコン
ピュータと同じシステムに組み込まれてもよく、別個の
システムを利用してもよい。学習者が発した音声は、音
声認識技術によって認識され、習得する言語で解釈され
る。音声認識技術によって認識された学習者の回答は、
好ましくは、言語分析システムによって分析される。こ
のような言語分析システムには当該分野で周知のものを
使用し得る。音声認識技術には、学習者の発した音声
を、ネイティブスピーカーとほぼ同一であることを基準
とするように厳密に認識させてもよく、また、ある程度
の揺れを許容して認識させてもよい。ある程度の揺れを
許容すれば、初心者の発音も認識することができ、他
方、ネイティブスピーカー並みの基準で認識させれば、
上級者に対応させることが可能である。
【0029】別の局面において、本発明は、コンピュー
タを用いて、ある言語の単語を学習者に習得させる方法
を提供する。この方法は、(1)その言語の単語の意味
を表す画像を、その言語のネイティブスピーカーによる
その単語の発音とともに提供するステップと、(2)学
習者がその単語の発音をする機会をその学習者に提供す
るステップと、(3)その単語を使用した例文を、学習
者が理解できる言語でその例文の意味を提供しながら提
示するステップとを包含する。
【0030】1つの実施態様において、ステップ(1)
とステップ(2)とが交互に繰り返して提供され、そし
て最後にステップ(1)が提供される。ここでの繰り返
し回数は、1以上の任意の整数であるが、好ましくは、
2回以上である。ここで、上記ステップ(2)において
提供される機会は好ましくは、3秒以内の間隔である。
これらのステップでは、提供される学習内容はまた、文
字によっても提供される。好ましくは、ステップの繰り
返しの最後に文字および画像が同時に提供される。この
繰り返しステップは、好ましくは、その言語に適合した
音楽および/またはリズムとともに提供される。適切な
音楽および/またはリズムを提供することにより、学習
者は効率よく単語を習得することができる。この音楽お
よび/またはリズムは、好ましくは、学習する言語に適
した音楽および/またはリズムである。
【0031】本明細書において、「音楽および/または
リズム」という場合、この用語は音楽の三要素であるリ
ズム、メロディーおよびハーモニーを包含し得る。従っ
て、本発明が音楽および/またはリズムとともに提供さ
れる場合、リズム、メロディーおよびハーモニーの少な
くとも1つ、好ましくは3つ全ての要素について、学習
する言語に適合させた音楽および/またはリズムが提供
される。学習する言語に適合させた音楽および/または
リズムが提供されることによって、正しい発音で自然な
イントネーション(抑揚)をつけて話す練習を行うこと
ができる。また、適正な速さで強弱(ストレス)をつけ
て発音することが可能になる。言語または同一言語でも
種々の状況によって、種々のリズムのテンポが存在す
る。このような適正なテンポもまた、音楽および/また
はリズムを学習する言語に適合させることによってその
言語の習得効率を増強し得る。また、会話の第一歩とも
いえる、正しい発音かつ整ったイントネーションで話
し、聞き取る際に重要なハーモニーについても、音楽お
よび/またはリズムを学習する言語に適合させることに
よってその言語の習得効率を増強し得る。
【0032】音楽および/またはリズムとしては、学習
者の右脳を活性化するものおよび/または学習者の脳内
にα(アルファ)波を発生させるものを使用することが
好ましい。これにより、学習者は、会話パターンを耳と
口と目とを使って右脳に浸透させ、その会話パターンを
体全身で体感することが可能になる。このように、学習
者の右脳を活性化したり、学習者の脳内にα(アルフ
ァ)波を発生させるように設計されていることが本発明
の方法およびシステムの最大の特徴である。
【0033】この方法を行って単語を習得した後、上記
のコンピュータを用いて、言語を学習者に習得させる方
法を行い得る。このように種々の習得方法を組み合わせ
ることによって、言語を効率的に習得させることが可能
である。
【0034】別の実施態様において、上記ステップ
(1)〜(3)のパターンは、複数の単語について提供
される。提供される単語数は、好ましくは5以上、より
好ましくは、10以上、20以上、50以上、100以
上である。最も好ましくは、20語の単語がこのパター
ンで提供される。好ましい実施態様では、複数の単語は
シャッフルして提供される。シャッフルされることによ
って、次にどのような単語が出現するかわからないので
学習者の単語学習効率が増大する。このシャッフルパタ
ーンもまた、複数提供され得る。好ましくは、5パター
ン提供される。このようなパターンを用いて、通常、学
習者は200〜210語程度、またはそれ以上の単語を
習得することが可能である。ここで習得するために提供
される単語は、基本単語、実用単語、学習指導要領に掲
載されている単語などであり得る。
【0035】本発明の方法で習得させ得る言語は、任意
の自然言語であり得る。このような言語の例としては、
英語、日本語、中国語、韓国語、ドイツ語、フランス
語、ロシア語、スペイン語、アラビア語、他のインド・
ヨーロッパ語族の言語、ウラル語族の言語、他のアルタ
イ語族の言語、セム語族の言語、ハム語族の言語などが
あるがそれらに限定されない。好ましくは、英語、日本
語、中国語であり、最も好ましくは、英語である。ま
た、学習者が理解できる言語は、学習者が学習する言語
を理解するに利用可能であるならば、任意の言語であり
得る。通常、学習者が理解できる言語は、その学習者の
母語であることが多く、しばしば、学習者が居住する国
の公用語または国語であり得る。そのような言語の例と
しては、日本人にとっての日本語、アメリカ人にとって
の英語もしくはスペイン語、中国人にとっての中国語、
韓国人にとっての韓国語、ドイツ人にとってのドイツ
語、フランス人にとってのフランス語などが挙げられる
が、これらに限定されない。
【0036】(言語学習システム)本発明はまた、別の
局面において、コンピュータを用いて、言語を学習者に
習得させるシステムを提供する。このシステムは、
(1)言語の単語、その単語を使用した句、およびその
句を使用した例文の順に、単語、句、および例文の音声
を、その言語で出力する手段と、(2)その例文の音声
をその言語で出力した直後に、その句を使用した質問文
の音声をその言語で出力する手段と、(3)その質問文
に対する回答をその学習者がその言語で発声する機会を
その学習者に提供する手段と、(4)その質問文に対す
る回答が正答か否かを、その学習者が確認する機会をそ
の学習者に提供する手段とを備える。
【0037】以下、図面を参照しながら本発明のシステ
ムを説明する。
【0038】図1は、本発明の実施の形態の言語学習シ
ステム10の概観を示す。言語学習システム10は、コ
ンピュータ20と光ディスク再生装置30とを含む。
【0039】コンピュータ20には、キーボード24
a、マウス24bなどの入力機器と、画像を表示可能な
ディスプレイ25aなどの表示機器と、音声を出力可能
なヘッドホン25bなどの出力機器が接続されている。
【0040】光ディスク再生装置30の開口部30a
は、光ディスク38(図1には示されていない。図2参
照)を収納可能に構成されている。光ディスク38に
は、学習する言語の学習内容が、音声、画像および/ま
たは文字情報の形式で記録されている。光ディスク38
は、例えば、DVD(Digital Versati
le Disk)であり、光ディスク再生装置30は、
例えば、DVDプレイヤーである。
【0041】コンピュータに言語処理を実行させるため
のプログラムは、フロッピー(登録商標)ディスク、M
O、CD−ROM、DVD−ROMのような任意のタイ
プの記録媒体に記録され得る。そのような記録媒体に記
録された言語学習用プログラムは、光ディスク再生装置
30を介してコンピュータ20にロードされる。コンピ
ュータ20はロードされたプログラムを実行することに
よって、本発明の言語学習方法を実行する装置として機
能する。
【0042】光ディスク再生装置30は、コンピュータ
20による制御の下で、光ディスク38に記録されてい
る言語の学習内容を再生する。光ディスク再生装置30
によって再生された学習内容は、ディスプレイ25aま
たはヘッドホン25bに出力される。
【0043】図1において、参照番号40は、言語学習
システム10を用いて言語を学習する学習者を示す。学
習者10は、例えば、マウス24bを操作することによ
って、コンピュータ20に学習内容の出力指示を送る。
コンピュータ20は、その出力指示に従って、光ディス
ク再生装置30によって、学習内容を制御する。言語学
習システム10では、学習内容(例えば、言語の単語、
単語を使用した句、および該句を使用した例文、ならび
にこの句を使用した質問文)が光ディスク再生装置30
によって出力される。
【0044】言語学習システム10では、質問文に対す
る回答が正答か否かを、学習者が確認する機会をその学
習者に提供する手段は、マウス24bまたはキーボード
24aのような入力機器によって提供される。学習者は
提供された質問文に対する回答を出すと、マウス24b
等をクリックし、コンピュータ20に確認指示を送る。
コンピュータ20は、その確認指示に従って、光ディス
ク再生装置30による再生を制御し正答を提示する。
【0045】また、言語学習システム10は音声認識機
能を有していてもよい。音声認識機能は、例えば、コン
ピュータ20が音声認識処理を実行することによって実
現され得る。あるいは、コンピュータ20に音声認識装
置を接続することによって音声認識機能を実現するよう
にしてもよい。学習者が出した回答が、コンピュータ2
0に入力されると、音声認識技術を用いてその回答が正
答に一致するか否かが判定される。その判定結果に基づ
いて、コンピュータ20は次の指示を出す。
【0046】なお、光ディスク再生装置30によって再
生された画像をディスプレイ25aの代わりにテレビジ
ョンに表示するようにしてもよい。また、光ディスク再
生装置30によって再生された音声をヘッドホン25b
の代わりにスピーカに出力するようにしてもよい。
【0047】図2は、図1に示される言語学習システム
10の具体的な構成例を示す。
【0048】コンピュータ20は、CPU21と、主記
憶22と、ハードディスク装置(HDD)23と、入力
インタフェース部24と、出力インタフェース部25
と、光ディスク再生装置インタフェース部26とを含
む。これらの構成要素21〜26は、例えば、バス27
を介して互いに接続されている。コンピュータ20は、
例えば、パーソナルコンピュータ、携帯端末であり得
る。
【0049】HDD23には、光ディスク再生装置30
による再生を制御するために必要なプログラムが予めイ
ンストールされている。
【0050】CPU21は、HDD23に格納されてい
るプログラムを実行する。そのプログラムの一部または
データの一部は、必要に応じて主記憶22に移される。
CPU21は、主記憶22に高速にアクセスすることが
可能である。
【0051】入力インタフェース部24には、キーボー
ド24a、マウス24bなどの入力機器が接続される。
【0052】出力インタフェース部25には、ディスプ
レイ25aなどの表示機器とヘッドホン25bなどの出
力機器とが接続される。
【0053】光ディスク再生装置インタフェース部26
は、光ディスク再生装置30と制御信号またはデジタル
画像を通信するために使用される。
【0054】光ディスク再生装置30は、CPU31
と、ランダムアクセスメモリ(RAM)32と、リード
オンリーメモリ(ROM)33と、コンピュータインタ
フェース部34と、光ディスクドライバ35とを含む。
これらの構成要素31〜35は、例えば、バス36を介
して互いに接続されている。
【0055】ROM33には、光ディスクドライバ35
を制御するための制御プログラムが予め格納されてい
る。CPU31は、その制御プログラムを実行すること
により光ディスクドライバ35を制御する。光ディスク
ドライバ35によって、再生ヘッド37の位置および光
ディスク38の回転が制御される。
【0056】コンピュータインタフェース部34は、コ
ンピュータ20と、制御信号または映像/音声データを
通信するために使用される。RAM32は、制御プログ
ラムの実行に必要なパラメータおよびデータを一時的に
格納するために使用される。
【0057】なお、図2に示される構成は、あくまで言
語学習システム10の一例である。出願人は、言語学習
システム10の構成を図2に示される構成に限定するこ
とを意図していない。言語学習システム10は、それと
同等の機能を実現する限り任意の構成を有し得る。
【0058】例えば、図2に示される例では、光ディス
ク再生装置インタフェース部26とコンピュータインタ
フェース部34とは、ケーブル39を介して接続されて
いる。しかし、コンピュータ20と光ディスク再生装置
30とが1:1に接続されていることは必須ではない。
例えば、ネットワークを介して1台の光ディスク再生装
置30に対して複数台のコンピュータ20を接続するよ
うにしてもよい。ネットワークは、局所ネットワークで
あるか広域ネットワークであるかを問わない。
【0059】複数台のコンピュータ20が1台の光ディ
スク再生装置30に同時にアクセス可能とすることも可
能である。例えば、公知の「ビデオオンデマンド」方式
を採用することにより、1台の光ディスク再生装置30
によって再生される画像データおよび音声データを複数
台のコンピュータ20に供給することが可能である。こ
のようにして、語学教室などで多人数に言語を習得させ
ることができる。
【0060】また、光ディスク再生装置インタフェース
部26とコンピュータインタフェース部34とは、有線
で接続されていてもよいし、無線で接続されていてもよ
い。
【0061】さらに、画像データと音声データとがイン
ターネットなどのネットワークを介してコンピュータ2
0に電子配信される場合には、光ディスク再生装置30
を使用する必要はない。光ディスク38を再生すること
なく、画像データと音声データとを取得することができ
るからである。
【0062】図3は、ディスプレイ25aの代わりに使
用され得るゴーグル型のディスプレイ25cの概観を示
す。ゴーグル型のディスプレイ25cは、ディスプレイ
25aに表示される画像と同一の画像を学習者40に知
覚させるように構成されている。ゴーグル型のディスプ
レイ25cとしては、例えば、既に市販されているタイ
プのものを利用することができる。ゴーグル型のディス
プレイ25cを使用することにより、学習者40は、机
上のパソコンに向うことが不要になる。その結果、学習
者40は、任意の場所で言語を学習することが可能にな
る。
【0063】この場合、学習者40からの再生指示は、
専用のリモコン(図示せず)を用いてコンピュータ20
に入力するようにしてもよい。そのような専門のリモコ
ンをゴーグル型のディスプレイ25cに組み込んでもよ
い。あるいは、音声認識装置をゴーグル型のディスプレ
イ25cに組み込んでもよい。
【0064】(記録媒体)他の局面において、本発明
は、コンピュータに言語学習処理を実行させるためのプ
ログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
体に関する。この言語学習処理は、(1)その言語の単
語、その単語を使用した句、およびその句を使用した例
文の順に、その単語、その句、およびその例文の音声
を、その言語で出力するステップと、(2)その例文の
音声をその言語で出力した直後に、その句を使用した質
問文の音声をその言語で出力するステップと、(3)そ
の質問文に対する回答をその学習者がその言語で発声す
る機会をその学習者に提供するステップと、(4)その
質問文に対する回答が正答か否かを、その学習者が確認
する機会をその学習者に提供するステップとを包含す
る。
【0065】本発明の記録媒体は、フロッピーディス
ク、MO、CD−ROM、DVD−ROMのような任意
のタイプの記録媒体であり得る。図2を参照しながら説
明すると、このような記録媒体に記録された言語学習プ
ログラムは、コンピュータ20の主記憶22にロードさ
れる。CPU21が言語学習処理プログラムを実行する
ことによって、コンピュータ20は、本発明の言語学習
システムとして機能する。
【0066】以下に本発明を説明する目的で実施例を提
示するが、これらは例示の目的のみに提供され、本発明
を限定することは決して意図しない。本明細書の開示に
鑑みて、当業者は任意の改変または変更を施して実施し
得ることが理解される。
【0067】
【実施例】(実施例1 パターンA:英語の単語を画像
とともに提示して単語を習得させる方法)本発明を実現
するために、英語を学習対象の言語として採用し、単語
を画像とともに提示して単語を習得させる方法を実施す
る。本実施例では、言語学習処理プログラムを記録した
DVDをコンピュータで再生させて本発明の方法を実現
する。
【0068】<ステップ1>本発明のシステムは、猫の
絵を画像で出力し、次いでcatのネイティブの音声を
出力し、再び猫の絵の画像、次いでcatのネイティブ
の音声を出力し、最後に猫の絵および英語の綴り(ca
t)を画像出力する。猫の絵を提示する間隔は全て3秒
とする。このステップにおいて、猫の絵および発音は、
英語の音楽およびリズムを背景に出力される。
【0069】<ステップ2>次のステップにおいて、本
実施例のシステムは、catの英語でのネイティブ音声
を出力し、次に猫の絵の画像を出力して3秒間の間隔待
機する。この3秒間の間に、学習者はステップ1で習得
するcatの英語の発音を反復する。このパターンをも
う一度繰り返し、学習者の習熟度を向上させる。このス
テップにおいてもまた、猫の絵の画像およびcatの音
声は、英語の音楽およびリズムを背景に出力される。
【0070】<ステップ3>本実施例のシステムは、最
後のステップにおいて、catを使用する例文である
「I love cats」のネイティブによる音声を
出力し、次にその日本語による意味「猫が好き」のナレ
ーションの音声を出力する。
【0071】(単語シャッフル)本実施例のシステム
は、ステップ1〜3を20語単位で出力し、必要に応じ
てシャッフルして出力する。このシャッフルは5パター
ン用意して出力する。シャッフルは無作為化して行うの
で、学習者はパターンを予測できない。これにより、学
習者は、習熟度および達成度を自己確認し得る。
【0072】本実施例の方法は、主に小学生を対象と
し、学習者は200〜210語程度の単語を習得させる
ことができる。
【0073】(実施例2 パターンB:単語学習から例
文への応用をセットにして単語を習得させる方法)本実
施例では、英語を一度学習することがある学習者が単語
を習得するレベルにまで学習することができる方法を実
現する。本実施例の方法を、図4に代表的なフローチャ
ートとして示す。
【0074】<ステップ1:単語>本実施例のシステム
は、「go(行く)」という英語の単語のネイティブ音
声を出力し、次に3秒間の間隔待機する。この間隔にお
いて、学習者はその単語の発音を発声する。ここでも音
声の出力は、英語に適する音楽およびリズムとともに行
う。次にこのパターンを繰り返し、最後に「go」のネ
イティブでの音声を出力し、続いて日本語での意味を示
すナレーション「行く」の音声を出力する。このステッ
プでは、出力された音声を表記する原文表記が画像とと
もに出力される。
【0075】<ステップ2:句>次に、本実施例のシス
テムは、ステップ1で学習した単語を用いた句「got
o bed(寝る)」という英語の句のネイティブ音声
を出力し、続いて3秒間の間隔をあけた。この間隔にお
いて、学習者はその句の発音を発声する。このパターン
もまた、英語に適した音楽およびリズムとともに提供し
た。次にこのパターンを繰り返し、最後に「go to
bed」のネイティブでの音声を出力し、続いて日本
語での意味を示すナレーション「寝る」の音声を出力し
た。このステップでは、出力された音声を表記した原文
表記が画像とともに出力される。
【0076】<ステップ3:例文>次に、本実施例のシ
ステムは、ステップ2で学習した句を用いた例文「I
go to bed(私は寝る)」という英語の例文の
ネイティブ音声を出力し、続いて3秒間の間隔待機す
る。この間隔において、学習者はその例文の発音を発声
する。このパターンもまた、英語に適した音楽およびリ
ズムとともに出力した。次にこのパターンを繰り返し、
最後に「I go to bed」のネイティブ音声を
出力し、続いて日本語での意味を示すナレーション「私
は寝る」の音声を出力する。このステップでは、出力さ
れた音声を表記した原文表記が画像とともに出力され
る。
【0077】<ステップ4:質問文の提示>本実施例の
システムは、ステップ2で学習した句を用いた質問文
「Whattime do you go to be
d?(何時に寝ますか。)」のネイティブ音声を出力す
る。
【0078】<ステップ5:学習者の確認>本実施例の
システムは、ステップ4の直後に、日本語でのナレーシ
ョン「私は9時に寝る」の音声を出力する。学習者は、
この日本語に従って、本実施例で学習すべき句を使用し
て英語で発声する。学習者は、自分で回答を発声したこ
とを認識した後で、マウスをクリックする。クリックの
信号を受けた本実施例でのシステムは、この日本語のナ
レーションに対応した英語の回答例「I go tob
ed at nine.」のネイティブ音声を出力す
る。このステップでは、出力された音声を表記した原文
表記が画像とともに出力される。
【0079】(単語シャッフル)本実施例のシステム
は、ステップ1〜5を必要に応じてシャッフルして出力
する。このシャッフルにおいて、質問文および回答例の
セットを予め用意して出力する。シャッフルは無作為化
して行うので、学習者はパターンを予測できない。これ
により、学習者は、習熟度および達成度を自己確認し得
る。
【0080】本実施例の方法は、一度英語を学習した経
験のある人を主に対象として、380〜400語程度の
単語を習得させることができる。
【0081】(実施例3 パターンC:実践単語の習得
方法)本実施例では、主に、過去に英語を学習したこと
があり、再度生活の必要に迫られて習得を希望する人を
対象に、単語が実践会話で実際に使用できるレベルにま
で習得させることを目的とする。
【0082】<ステップ1:単語>本実施例のシステム
は、「ready(用意ができて)」という英語の単語
のネイティブ音声を出力し、次に1秒間の間隔待機す
る。この間隔において、学習者はその単語の発音を発声
する。ここでも音声の出力は、英語に適する音楽および
リズムとともに行う。次にこのパターンを繰り返し、最
後に「ready」のネイティブでの音声を出力し、続
いて日本語での意味を示すナレーション「用意ができ
て」の音声を出力する。このステップでは、出力された
音声を表記する原文表記が画像とともに出力される。
【0083】<ステップ2:句>次に、ステップ1で学
習する単語を用いた句「be ready for(の
用意ができて)」という英語の句のネイティブ音声を出
力し、続いて1秒間の間隔をあける。この間隔におい
て、学習者はその句の発音を発声する。このパターンも
また、必要に応じて変化させてこの句に対応させた音楽
およびリズムとともに提供する。次にこのパターンを繰
り返し、最後に「be ready for」のネイテ
ィブでの音声を出力し、続いて日本語での意味を示すナ
レーション「〜の用意ができて」の音声を出力する。こ
のステップでは、出力された音声を表記する原文表記が
画像とともに出力される。
【0084】<ステップ3:例文>次に、ステップ2で
学習した句を用いた例文「I’m ready for
a new life(私は新たな人生への用意ができ
ている)」という英語の例文のネイティブ音声を出力
し、続いて1秒間の間隔待機する。この間隔において、
学習者はその例文の発音を発声する。このパターンもま
た、英語に適した音楽およびリズムとともに出力する。
次にこのパターンを繰り返し、最後に「I’m rea
dy for a new life」のネイティブ音
声を出力する。このステップでは、出力された音声を表
記した原文表記が画像とともに出力される。
【0085】<ステップ4:質問文>ステップ3の後、
ステップ2で学習する句を用いた質問文「Are yo
uready for a new life?(あな
たは新たな人生への用意ができていますか。)」のネイ
ティブ音声を出力する。
【0086】<ステップ5:学習者の習得の確認>ステ
ップ4の質問文に対して、学習者は「Yes(はい)」
または「No(いいえ)」あるいはその他適切な回答を
発声する。学習者は、実践会話で使用される回答になる
ように意識して回答を発声する。学習者は、回答を発声
する後に、マウスをクリックする。クリックの信号を受
けた本実施例でのシステムは、この日本語のナレーショ
ンに対応する英語の回答例の一覧「Yes,I’m r
eady for it.」、「No,I’m not
ready for it.」、「Let me s
ee. You gave me a difficu
lt question.」等の例を複数個出力する。
【0087】
【発明の効果】新たに言語を学ぶ学習者、または以前に
は言語習得に困難を有していた言語学習者は、本発明の
方法を用いて学習すれば、従来方法に比して短期間で、
より習熟度の高い言語習得をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の言語学習システム10の
概観図である。
【図2】図1に示される言語学習システム10の具体的
な構成図である。
【図3】ディスプレイ25aの代わりに使用され得るゴ
ーグル型のディスプレイ25cの概観図である。
【図4】本発明の実施の形態である、言語を学習者に習
得させる方法の代表的なフローチャートである。
【符号の説明】
10 言語学習システム 20 コンピュータ 21 CPU 22 主記憶 23 HDD 24 入力インタフェース部 24a キーボード 24b マウス 25 出力インタフェース部 25a ディスプレイ 25b ヘッドホン 25c ゴーグル型のディスプレイ 26 光ディスク再生装置インタフェース部 27 バス 30 光ディスク装置 30a 開口部 31 CPU 32 RAM 33 ROM 34 コンピュータインタフェース部 35 光ディスクドライバ 36 バス 37 再生ヘッド 38 光ディスク 39 ケーブル 40 学習者

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンピュータを用いて、言語を学習者に
    習得させる方法であって、 (1)該言語の単語、該単語を使用した句、および該句
    を使用した例文の順に、該単語、該句、および該例文の
    音声を、該言語で出力するステップと、 (2)該例文の音声を該言語で出力した直後に、該句を
    使用した質問文の音声を該言語で出力するステップと、 (3)該質問文に対する回答を該学習者が該言語で発声
    する機会を該学習者に提供するステップと、 (4)該質問文に対する回答が正答か否かを、該学習者
    が確認する機会を該学習者に提供するステップとを包含
    する、方法。
  2. 【請求項2】 前記ステップ(4)において、前記学習
    者からの入力に応答して前記正答の例の音声が前記言語
    で出力される、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記ステップ(4)において、前記学習
    者からの入力に応答して前記正答の例の一覧が出力され
    る、請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記ステップ(4)は、 (4−1)前記質問に対する回答を前記コンピュータに
    入力するステップと、 (4−2)音声認識を用いて該質問に対する回答が前記
    正答に一致するか否かを判定するステップとを包含す
    る、請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記ステップ(1)および(2)におい
    て、前記音声が、前記言語に適切なリズムおよび/また
    は音楽を背景に出力される、請求項1〜4のいずれかに
    記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記ステップ(1)において、前記音声
    は前記学習者が理解できる言語で意味を提示しながら出
    力される、請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記方法は、 (a)前記単語の意味を表す画像、前記言語での発音の
    音声を順に出力するステップと、 (b)(a)のステップの後に、学習者が理解できる言
    語で該例文の意味を提供しながら、該単語を使用した例
    文の音声を出力するステップとをさらに包含し、前記ス
    テップ(1)〜(4)は、該ステップ(a)および
    (b)の後に行われる、請求項1〜6のいずれかに記載
    の方法。
  8. 【請求項8】 前記学習者が理解できる言語が日本語で
    あって、そして前記言語が英語である、請求項1〜7の
    いずれかに記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記言語が日本語である、請求項1〜7
    のいずれかに記載の方法。
  10. 【請求項10】 コンピュータを用いて、言語を学習者
    に習得させるシステムであって、 (1)該言語の単語、該単語を使用した句、および該句
    を使用した例文の順に、該単語、該句、および該例文の
    音声を、該言語で出力する手段と、 (2)該例文の音声を該言語で出力した直後に、該句を
    使用した質問文の音声を該言語で出力する手段と、 (3)該質問文に対する回答を該学習者が該言語で発声
    する機会を該学習者に提供する手段と、 (4)該質問文に対する回答が正答か否かを、該学習者
    が確認する機会を該学習者に提供する手段とを備えた、
    システム。
  11. 【請求項11】 コンピュータに言語学習処理を実行さ
    せるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り
    可能な記録媒体であって、 該言語学習処理は、 (1)該言語の単語、該単語を使用した句、および該句
    を使用した例文の順に、該単語、該句、および該例文の
    音声を、該言語で出力するステップと、 (2)該例文の音声を該言語で出力した直後に、該句を
    使用した質問文の音声を該言語で出力するステップと、 (3)該質問文に対する回答を該学習者が該言語で発声
    する機会を該学習者に提供するステップと、 (4)該質問文に対する回答が正答か否かを、該学習者
    が確認する機会を該学習者に提供するステップとを包含
    する、記録媒体。
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