JP7125042B2 - 脳活動を利用した語学能力評価装置、及び語学能力評価システム - Google Patents
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Description
また、ユーザの解答の正誤が提示されたときの脳波から期待外れ信号を抽出し、期待外れ信号の有無に基づいて、ユーザの理解度を判定する技術が知られている(特許文献1を参照)。
図1に示すように、英語能力評価システム1は、英語能力評価装置10と、音声出力部20と、脳波計30と、ヘッドギア31とを備えている。ここで、英語能力評価システム1は、語学能力評価システムの一例である。
ヘッドギア31は、評価対象者U1の頭部に装着可能であり、脳波を計測するための電極を有する。
音声データ記憶部111は、評価対象者U1に聴かせる英語の音声データを記憶する。音声データ記憶部111は、例えば、英語の音声信号を示す英語音声データと、当該英語音声データに含まれる音素や単語などの種類とその開始時間とを対応付けて記憶する。音声データ記憶部111は、例えば、図2に示すような音声データを記憶する。
図2に示すように、音声データは、“I fell off my bike”などの英語の音声信号を示す英語音声データと、音声に含まれる“ay”、“f”などの音素情報、内容語・機能語の別、及び各音素と各単語のタイミング情報などとが対応付けられて、学習結果記憶部113に記憶されている。
学習データ記憶部112は、各分類項目に対応する要素成分データと、習得レベルとを対応付けた教師付き学習データを記憶する。
なお、学習結果記憶部113は、各要素の分類項目に対応する学習結果を記憶する。
評価結果記憶部115は、後述する判定処理部123が判定した評価対象者U1の英語の習得レベルの判定結果を記憶する。評価結果記憶部115は、各要素の分類項目ごとに、判定結果を記憶する。
図4は、本実施形態による英語能力評価装置10の学習処理の一例を示すフローチャートである。
図5は、本実施形態による英語能力評価装置10の判定処理の一例を示すフローチャートである。
各要素の習得レベルを推定する(ステップS204)。判定処理部123は、例えば、各要素の分類項目に対応する要素成分データから、学習結果記憶部113が記憶する各要素の分類項目に対応する学習結果を用いて、各要素の分類項目ことの評価対象者U1の習得レベルを推定する。判定処理部123は、推定した各要素の分類項目ことの評価対象者U1の習得レベルを評価結果記憶部115に記憶させる。
図6に示すように、英語能力評価装置10は、評価対象者U1の脳波データと、学習結果記憶部113が記憶する学習結果とに基づいて、評価対象者U1の習得レベルを、各要素の分類項目ことの評価判定結果として出力する。
これにより、本実施形態による英語能力評価装置10は、要素ごとのより詳細な評価が可能になる。
これにより、本実施形態による英語能力評価装置10は、分類項目ごとの習得レベルを判定することが可能になり、聴き取り出来ている分類項目と、聴き取り不充分な分類項目を明確にあることができる。このことから、本実施形態による英語能力評価装置10は、さらに効果的に英語の語学学習をすることが可能になる。
これにより、本実施形態による英語能力評価装置10は、新たに機械学習を実行し、学習結果を生成することが可能になり、再学習により学習結果を更新することができる。
これにより、本実施形態による英語能力評価方法は、上述した英語能力評価装置10と同様の効果を奏し、英語のリスニング能力を適切に評価することができる。
これにより、本実施形態による英語能力評価システム1は、上述した英語能力評価装置10と同様の効果を奏し、英語のリスニング能力を適切に評価することができる。
例えば、上記の実施形態において、英語能力評価装置10は、音声出力部20又は脳波計30の一部又は全部を含む形態であってもよい。また、音声出力部20と脳波計30とヘッドギア31は、英語能力評価装置10と異なる場所に置かれてもよく、その場合クラウドコンピューティングの形態でも利用できる。また、記憶部11の一部又は全部を英語能力評価装置10の外部に備える形態であってもよい。また、英語能力評価装置10は、学習処理部122を備えない形態であってもよいし、外部に学習処理部122と同様の処理を実行する学習装置を備えるようにしてもよい。また、脳波計30は、ヘッドギア31を用いない形態であってもよい。また、評価対象者U1に聴かせる音声は、学習被験者に聞かせる音声とは異なるものであってもよい。また、言語の理解に関する要素に対応する評価対象者U1の習得レベルを判定した後、例えば、聴き取り不充分な要素を多く含む音声を選択するまたは音声の速度を変更して再生するなどして評価対象者U1に聴かせ、再度習得レベルを判定する構成とした場合、評価対象者U1個々人の習得レベルを精緻に判別することができる。
また、上記の実施形態において、脳活動の計測データの一例として、脳波データを計測する例を説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、fMRI(functional Magnetic Resonance Imaging)などによる脳活動の計測データでもよいし、他の脳活動の計測データでもよい。
また、上記の実施形態において、脳活動の要素成分データの抽出に一般線形モデル・逆相関法を利用する例を説明したが、これに限定されるものではなく、脳波データから各要素に対応する脳活動の要素成分データが抽出できれば、他の手法を用いてもよい。機械学習の一例として、サポートベクターマシンやリッジ回帰を利用する機械学習などの例を説明したが、これに限定されるものではなく、ニューラルネットワークを用いるものなど、他の手法を用いた機械学習を適用してもよい。
また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD-ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。
Claims (6)
- 評価対象被験者が特定言語の音声を聴いた際に計測された前記評価対象被験者の脳活動の計測データを取得するデータ取得部と、
学習被験者が前記特定言語の音声を聴いた際に計測された前記学習被験者の脳活動の計測データであって、言語の理解に関する要素に対応する前記学習被験者の脳活動の計測データと、前記学習被験者の前記特定言語のリスニングにおける習得レベルとを対応付けた教師付き学習データに基づいて機械学習された学習結果を取得し、前記データ取得部が取得した前記評価対象被験者の脳活動の計測データと、前記学習結果とに基づいて、前記言語の理解に関する要素に対応する前記評価対象被験者のリスニングにおける前記習得レベルを判定する判定部と
を備えることを特徴とする語学能力評価装置。 - 前記言語の理解に関する要素には、品詞、単語の難易度、文の長さ、文の構造、及び前記音声の速度のうちの少なくとも1つが含まれ、
前記判定部は、前記評価対象被験者の脳活動の計測データから前記言語の理解に関する要素に対応する脳活動の要素成分データを抽出し、当該要素成分データと、前記学習結果とに基づいて、前記言語の理解に関する要素ごとの前記評価対象被験者の前記習得レベルを判定する
ことを特徴とする請求項1に記載の語学能力評価装置。 - 前記言語の理解に関する要素は、複数の分類項目に分類されており、
前記判定部は、前記分類項目に対応する前記評価対象被験者の脳活動の計測データ及び前記学習結果に基づいて、前記分類項目ごとの前記習得レベルを判定する
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の語学能力評価装置。 - 前記教師付き学習データに基づいて、機械学習を実行し、前記学習結果を生成する学習部を備える
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の語学能力評価装置。 - 前記脳活動の計測データが脳波データである
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の語学能力評価装置。 - 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の語学能力評価装置と、
評価対象被験者に前記特定言語の音声を出力する音声出力装置と、
前記評価対象被験者の脳活動を計測する脳活動計測装置と
を備え、
前記評価対象被験者が前記音声出力装置からの音声を聴いた際の脳活動を前記脳活動計測装置で計測し、計測した当該計測データを前記語学能力評価装置に入力して前記特定言語の習得レベルを判定する
ことを特徴とする語学能力評価システム。
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