JP6607046B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、空気入りタイヤに関する。詳細には、本発明は、バス、トラック等に装着される重荷重用の空気入りタイヤに関する。
タイヤには、インナーライナーが設けられている。このインナーライナーは、タイヤの内側に位置し、内圧を保持する役割を果たしている。
インナーライナーは、ゴム組成物を用いて作成された架橋ゴムからなる。インナーライナーのゴム組成物は通常、基材ゴムとして、ブチルゴムを含んでいる。ブチルゴムは、空気等の気体が透過しにくいゴムとして知られている。
タイヤは、多数のゴム部材を組み合わせて構成されている。それぞれのゴム部材において、その接着性は重要である。ブチルゴムは、空気遮蔽性、すなわち、耐リーク性能に寄与する一方で、接着性に影響する。このブチルゴムを含むインナーライナーは、他のゴム部材と接合しにくいという問題がある。このため、このインナーライナーの接合に関しては、様々な検討がなされている。この検討の一例が、特開2008−126745公報に開示されている。
特開2008−126745公報
タイヤがリムに組み込まれるとき、タイヤのビードの部分はリムのシートに載せられる。タイヤの内部に空気を充填すると、このビードの部分はシートに沿って軸方向外向きにスライドしていく。このビードの部分は、リムのフランジに接触する。これにより、タイヤのリムへの組み込みは完了する。
重荷重用タイヤでは、シートが軸方向に対して傾斜するように構成されたリムを用いることがある。このリムでは、シートの傾斜角度は通常、15°である。タイヤをこのリムに組み込むと、このタイヤのトゥの部分がシートから浮き上がる。タイヤとシートとの間に隙間が形成されるので、この隙間から、水分や酸素がタイヤに浸透する恐れがある。
タイヤのビードの部分には、コアが存在している。コアには通常、スチールワイヤーが用いられている。このため、水分等が浸透した場合には、コアに錆が発生する恐れがある。このビードの部分には、カーカスプライも位置している。重荷重用タイヤでは、このカーカスプライのカーカスコードに、スチールコードが一般的に用いられる。水分等が浸透した場合には、このカーカスコードにも錆が発生する恐れがある。
錆の発生防止のためには、気体が浸透する箇所にインナーライナーを配置させればよい。しかし前述の通りインナーライナーは、接着性に劣る。このため、インナーライナーの配置箇所によっては、インナーライナーが剥離する恐れがある。この剥離は、タイヤの製造においては、生産性に影響する。タイヤにおいては、この剥離は耐久性に影響する。
本発明の目的は、ビードのコアにおける錆の発生を防止しつつ、耐久性の向上が達成された空気入りタイヤの提供にある。
本発明に係る空気入りタイヤは、内圧を保持するインナーライナーと、リムのシートに載せられるチェーファーと、このリムのフランジに接触させられるクリンチと、上記チェーファーの半径方向外側に位置するコアと、上記インナーライナーの端の部分と接合され、上記コアと上記チェーファーとの間に位置する保護層とを備えている。上記保護層は、上記インナーライナーとの接合部分に位置する第一端と、上記コアの半径方向内側に位置する第二端とを有している。上記コアは、このタイヤが上記リムに組み込まれたときに上記シートと対向する、底面を備えている。このタイヤの中心軸を含む平面に沿った、このタイヤの断面において、上記底面は略軸方向に延在している。軸方向において、上記第二端は上記底面の内側端とこの底面の外側端との間に位置している。上記保護層は、ゴム組成物から作製された架橋ゴムからなる。上記ゴム組成物は基材ゴムを含んでおり、上記基材ゴムはブチルゴムを含んでいる。上記基材ゴム全量に対する上記ブチルゴムの量の比率は、65質量%以上90質量%以下である。
好ましくは、この空気入りタイヤでは、上記保護層の厚さは、0.4mm以上1.5mm以下である。
好ましくは、この空気入りタイヤでは、上記第一端は、上記コアの軸方向内側端よりも半径方向外側に位置している。より好ましくは、この空気入りタイヤでは、上記コアの軸方向内側端から上記第一端までの半径方向距離は3mm以上15mm以下である。
好ましくは、この空気入りタイヤでは、上記接合部分の厚さに対する上記保護層の厚さの比率は50%以上90%以下である。
本発明に係る空気入りタイヤは、インナーライナーの端の部分と接合され、コアとチェーファーとの間に位置する保護層を備えている。保護層は、インナーライナーとの接合部分に位置する第一端と、コアの半径方向内側に位置する第二端とを有している。
このタイヤでは、保護層はゴム組成物から作製された架橋ゴムからなる。このゴム組成物は基材ゴムを含み、この基材ゴムはブチルゴムを含んでいる。この保護層は、耐リーク性能に寄与する。
このタイヤでは、保護層の第二端はコアの底面の内側端とこの底面の外側端との間に位置している。このタイヤでは、リムに組み込まれた状態において、タイヤとリムとの間に隙間が形成されても、保護層がこの隙間と重複するように配置される。保護層はブチルゴムを含んでいるので、この隙間から水分や酸素がタイヤに浸透することが抑えられる。このタイヤでは、コアにおける錆の発生が防止される。
このタイヤでは、保護層のためのゴム組成物に含まれるブチルゴムの量が適切に調整されている。この保護層は、インナーライナーにもチェーファーにも十分に接合される。言い換えれば、この保護層はインナーライナー及びチェーファーの剥離防止に寄与する。このタイヤでは、インナーライナー又はチェーファーの剥離を原因とする損傷が防止される。このタイヤは、耐久性に優れる。
このタイヤでは、耐リーク性能を損なうことなく、ビードのコアにおける錆の発生を防止しつつ、耐久性の向上が達成される。本発明によれば、ビードのコアにおける錆の発生を防止しつつ、耐久性の向上が達成された空気入りタイヤが得られる。
図1は、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤの一部が示された断面図である。 図2は、図1のタイヤの一部が示された拡大断面図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1には、空気入りタイヤ2が示されている。詳細には、この図1には、このタイヤ2の中心軸を含む平面に沿った、このタイヤ2の断面の一部が示されている。この図1において、上下方向がタイヤ2の半径方向であり、左右方向がタイヤ2の軸方向であり、紙面との垂直方向がタイヤ2の周方向である。図1において、一点鎖線CLはタイヤ2の赤道面を表わす。このタイヤ2の形状は、トレッドパターンを除き、赤道面に対して対称である。
このタイヤ2は、トレッド4、一対のサイドウォール6、一対のクリンチ8、一対のチェーファー10、一対のビード12、カーカス14、ベルト16、インナーライナー18、インスレーション20、一対のフィラー22及び一対の保護層24を備えている。このタイヤ2は、チューブレスタイプである。このタイヤ2は、トラック、バス等に装着される。このタイヤ2は、重荷重用である。
トレッド4は、半径方向外向きに凸な形状を呈している。トレッド4は、路面と接地するトレッド面26を形成する。トレッド4には、溝28が刻まれている。この溝28により、トレッドパターンが形成されている。このトレッド4は、架橋ゴムからなる。このトレッド4では、耐摩耗性、耐熱性及びグリップ性が考慮されている。
それぞれのサイドウォール6は、トレッド4の端から半径方向略内向きに延びている。このサイドウォール6は、カーカス14の軸方向外側に位置している。このサイドウォール6は、耐カット性及び耐候性に優れた架橋ゴムからなる。このサイドウォール6は、カーカス14の損傷を防止する。
それぞれのクリンチ8は、サイドウォール6の半径方向略内側に位置している。クリンチ8は、軸方向において、ビード12及びカーカス14よりも外側に位置している。クリンチ8は、耐摩耗性に優れた架橋ゴムからなる。
それぞれのチェーファー10は、ビード12の近傍に位置している。このタイヤ2では、チェーファー10はクリンチ8の端から軸方向略内向きに延びている。このチェーファー10は、クリンチ8と一体である。チェーファー10の材質は、クリンチ8の材質と同じである。
それぞれのビード12は、クリンチ8の軸方向内側に位置している。ビード12は、コア30と、エイペックス32とを備えている。
コア30は、チェーファー10の半径方向外側に位置している。コア30は、リング状である。コア30は、巻回された非伸縮性ワイヤーを含む。詳細には、巻回された非伸縮性ワイヤーからなる束34がラッピングゴム36で被覆されることにより、このコア30は構成されている。ワイヤーの典型的な材質は、スチールである。
エイペックス32は、コア30から半径方向外向きに延びている。図1から明らかなように、エイペックス32は半径方向外向きに先細りである。エイペックス32は、高硬度な架橋ゴムからなる。
カーカス14は、カーカスプライ38を備えている。このタイヤ2では、カーカス14は1枚のカーカスプライ38からなる。このカーカス14が2枚以上のカーカスプライ38から形成されてもよい。
このタイヤ2では、カーカスプライ38は、両側のビード12の間に架け渡されており、トレッド4、サイドウォール6及びクリンチ8の内側に沿っている。カーカスプライ38は、コア30の周りにて、軸方向内側から外側に向かって折り返されている。この折り返しにより、カーカスプライ38には、主部40と折り返し部42とが形成されている。このカーカスプライ38は、主部40と折り返し部42とを備えている。
図示されていないが、カーカスプライ38は並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。それぞれのコードが赤道面に対してなす角度の絶対値は、75°から90°である。換言すれば、このカーカス14はラジアル構造を有する。コードの材質は、スチールである。このカーカスプライ38は、スチールコードを含んでいる。
このタイヤ2では、折り返し部42の端は半径方向においてエイペックス32の外側端とコア30との間に位置している。前述したように、このタイヤ2はトラック、バス等に装着される。このタイヤ2のビード12の部分には、大きな荷重が作用する。この折り返し部42の端には、歪みが集中する傾向にある。このタイヤ2では、このビード12の部分に、中間層44及びストリップ46がさらに設けられている。これらは、折り返し部42の端への歪みの集中を抑制する。
ベルト16は、トレッド4の半径方向内側に位置している。ベルト16は、カーカス14と積層されている。ベルト16は、カーカス14を補強する。このタイヤ2では、ベルト16は、第一層16a、第二層16b、第三層16c及び第四層16dからなる。このタイヤ2では、ベルト16は4層で構成されている。このベルト16が3層で構成されてもよいし、2層で構成されてもよい。
図1から明らかなように、このタイヤ2では、軸方向において、ベルト16を構成する第一層16a、第二層16b、第三層16c及び第四層16dのうち、第二層16bが最も大きな幅を有している。このタイヤ2では、ベルト16を構成する複数の層のうち、最も大きな軸方向幅を有する層、すなわち、第二層16bの端がベルト16の端である。このタイヤ2では、ベルト16の軸方向幅は第二層16bの軸方向幅で表される。ベルト16の軸方向幅は、タイヤ2の最大幅の0.7倍以上が好ましい。
図示されていないが、第一層16a、第二層16b、第三層16c及び第四層16dのそれぞれは、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。それぞれのコードの材質は、スチールである。このベルト16は、スチールコードを含んでいる。それぞれの層において、コードは、赤道面に対して傾斜している。このコードが赤道面に対してなす角度の絶対値は、12°から70°である。
インナーライナー18は、カーカス14の内側に位置している。インナーライナー18は、インスレーション20を介してカーカス14の内面に接合されている。インナーライナー18は、空気遮蔽性に優れた架橋ゴムからなる。インナーライナー18の典型的な基材ゴムは、ブチルゴム又はハロゲン化ブチルゴムである。インナーライナー18は、タイヤ2の内圧を保持する。言い換えれば、インナーライナー18はタイヤ2の耐リーク性能に寄与する。このタイヤ2では、インナーライナー18の端48はコア30よりも半径方向内側に位置している。これにより、インナーライナー18による内圧保持効果が十分に確保されている。
インスレーション20は、カーカス14とインナーライナー18とに挟まれている。インスレーション20は、接着性に優れた架橋ゴムからなる。インスレーション20は、カーカス14と堅固に接合し、インナーライナー18とも堅固に接合する。インスレーション20により、インナーライナー18のカーカス14からの剥離が防止されている。
それぞれのフィラー22は、ビード12の近くに位置している。フィラー22は、カーカス14と積層されている。フィラー22は、カーカス14の半径方向内側において、ビード12のコア30の周りで折り返されている。図示されていないが、フィラー22は並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。それぞれのコードは、半径方向に対して傾斜している。コードの材質は、スチールである。フィラー22は、ビード12の部分の倒れを抑える。このフィラー22は、タイヤ2の耐久性に寄与する。このタイヤ2では、フィラー22の端はカバーゴム50で覆われている。
それぞれの保護層24は、タイヤ2のトゥ52の部分に位置している。図1に示されているように、このタイヤ2の断面において、この保護層24はL字状を呈している。この保護層24は、トゥ52の部分を起点として、半径方向略外向きに延びる部分(以下、第一本体24aとも称される)と、軸方向略外向きに延びる部分(以下、第二本体24bとも称される)とで、構成されている。
このタイヤ2では、保護層24はゴム組成物から作製された架橋ゴムからなる。このゴム組成物は、基材ゴムを含んでいる。このタイヤ2では、基材ゴムの主成分はブチルゴムである。言い換えれば、この基材ゴムはその主成分としてブチルゴムを含んでいる。
このタイヤ2では、基材ゴムは、ブチルゴム以外に、天然ゴム、イソプレンゴム及びエチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体のような他のゴムを含んでいる。接着性の観点から、他のゴムとしては、天然ゴムが好ましい。
保護層24のためのゴム組成物は、補強剤を含む。典型的な補強剤は、カーボンブラックである。FEF、GPF、HAF、ISAF、SAF等が用いられうる。保護層24の強度の観点から、カーボンブラックの量は、基材ゴム100質量部に対して5質量部以上が好ましく、10質量部以上がより好ましい。基材ゴムの軟質の観点から、カーボンブラックの量は70質量部以下が好ましく、60質量部以下がより好ましい。カーボンブラックと共に、又はカーボンブラックに代えて、シリカが用いられてもよい。この場合、乾式シリカ及び湿式シリカが用いられうる。
保護層24のためのゴム組成物は、補強剤以外に、充填剤、軟化剤、粘着性付与剤、硫黄などの架橋剤、加硫促進剤、架橋助剤、老化防止剤等の薬品も含むことができる。タイヤ2の加工性及び性能が考慮されて、最適な薬品が最適な量でこのゴム組成物に配合される。
図2には、図1のタイヤ2のビード12の部分が示されている。この図2において、上下方向がタイヤ2の半径方向であり、左右方向がタイヤ2の軸方向であり、紙面との垂直方向がタイヤ2の周方向である。
図2には、このタイヤ2が組み込まれるリム54も示されている。このリム54は、正規リムである。タイヤ2はリム54に組み込まれ、タイヤ2の内部には、タイヤ2の内圧が正規内圧となるように空気が充填される。
本明細書において正規リムとは、タイヤ2が依拠する規格において定められたリムを意味する。JATMA規格における「標準リム」、TRA規格における「Design Rim」、及びETRTO規格における「Measuring Rim」は、正規リムである。
本明細書において正規内圧とは、タイヤ2が依拠する規格において定められた内圧を意味する。JATMA規格における「最高空気圧」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「INFLATION PRESSURE」は、正規内圧である。
本発明では、特に言及のない限り、タイヤ2の各部材の寸法及び角度は、タイヤ2が正規リムに組み込まれ、正規内圧となるようにタイヤ2に空気が充填された状態で測定される。測定時には、タイヤ2には荷重がかけられない。なお、乗用車用タイヤ2の場合には、内圧が180kPaの状態で寸法及び角度を測定することがある。
リム54は、一対の嵌合部56を備えている。それぞれの嵌合部56に、タイヤ2のビード12の部分が嵌め合わされる。嵌合部56は、シート58とフランジ60とを備えている。シート58には、このタイヤ2のチェーファー10が載せられる。フランジ60には、このタイヤ2のクリンチ8が接触させられる。
図2に示されたリム54では、シート58は軸方向に対して傾斜している。このシート58の傾斜角度は通常、15°に設定される。シート58の傾斜角度が15°に設定されたリム54は、15°テーパーリムとも称される。この傾斜角度は、シート58の、チェーファー10の側の面の傾斜角度で表される。
このタイヤ2では、ビード12のコア30の断面は六角形状を呈している。このコア30の断面は、6つの角部を有している。図2には、本発明の説明の便宜のために、これらの角部に符号a、b、c、d、e及びfが付されている。このコア30では、角部bがこのコア30の軸方向内側端である。
このタイヤ2では、角部aと角部fとを結ぶ面がコア30の底面62である。この底面62は、シート58と対向している。このタイヤ2のコア30は、このタイヤ2がリム54に組み込まれたとき、リム54のシート58と対向する底面62を備えている。図2に示されたこのタイヤ2の断面は、このタイヤ2の中心軸を含む平面に沿っている。この底面62は、このタイヤ2の断面において、略軸方向に延在している。角部aはこの底面62の軸方向内側端であり、角部fはこの底面62の軸方向外側端である。
図2において、符号CEはタイヤ2とリム54との接触面の一方の端を表している。図2に示されているように、軸方向において、この端CEより内側の部分では、タイヤ2はリム54とは接触していない。この端CEより軸方向内側の部分には、タイヤ2とリム54との間に隙間が形成される。
図2に示されているように、接触面の端CEの位置は、軸方向おいて、コア30の角部aの位置と略一致している。言い換えれば、このタイヤ2がリム54に組み込まれ、正規内圧となるようにタイヤ2に空気が充填された状態では、接触面の端CEは軸方向においてコア30の角部aに対応する位置に形成される。
このタイヤ2では、保護層24は、その第一端64の部分(すなわち第一本体24a)において、インナーライナー18の端48の部分と接合されている。この保護層24の第二端66の部分(すなわち、第二本体24b)は、半径方向においてコア30とチェーファー10との間に位置している。つまり、このタイヤ2は、インナーライナー18の端48の部分と接合され、コア30とチェーファー10との間に位置する保護層24を備えている。そして、この保護層24は、インナーライナー18との接合部分に位置する第一端64と、コア30の半径方向内側に位置する第二端66とを有している。
このタイヤ2では、保護層24の第二本体24bはタイヤ2のトゥ52の部分からシート58に沿って略軸方向外向きに延びている。保護層24の第二端66は、コア30の底面62の内側端aとこの底面62の外側端fとの間に位置している。このタイヤ2では、リム54に組み込まれた状態において、図2に示されたような隙間が形成されても、保護層24がこの隙間と重複するように配置される。前述したように、保護層24のためのゴム組成物は基材ゴムの主成分としてブチルゴムを含んでいる。この保護層24は、隙間から水分や酸素がタイヤ2に浸透することを抑制する。このタイヤ2では、コア30における錆の発生が防止される。
このタイヤ2では、保護層24とコア30との間には、カーカスプライ38及びフィラー22が配置されている。前述したように、カーカスプライ38及びフィラー22のそれぞれはスチールコードを含んでいる。このタイヤ2の保護層24は、カーカスプライ38に含まれるコード及びフィラー22に含まれるコードにおける錆の発生も防止する。
このタイヤ2では、保護層24のためのゴム組成物において、基材ゴム全量に対するブチルゴムの量の比率は60質量%以上である。この保護層24は、耐リーク性能に寄与する。このタイヤ2では、前述したように、インナーライナー18の典型的な基材ゴムはブチルゴム又はハロゲン化ブチルゴムである。このため、このゴム組成物からなる保護層24は、インナーライナー18と十分に接合する。耐リーク性能及び十分な接着性の観点から、この比率は70質量%以上がより好ましい。
保護層24は、インナーライナー18以外に、例えば、チェーファー10及びインスレーション20とも接合される。チェーファー10及びインスレーション20の基材ゴムには、天然ゴムのようなジエン系ゴムが主として用いられる。このため、基材ゴムにブチルゴムが過剰に含まれると、保護層24の、これらの部材に対する接着性が阻害されてしまう。
このタイヤ2では、保護層24のためのゴム組成物において、基材ゴム全量に対するブチルゴムの量の比率は90質量%以下である。この保護層24は、インナーライナー18だけでなく、チェーファー10及びインスレーション20とも十分に接合する。この観点から、この比率は85質量%以下が好ましい。
このように、このタイヤ2では、保護層24のためのゴム組成物に含まれるブチルゴムの量が適切に調整されている。この保護層24は、インナーライナー18に匹敵する気体遮蔽性を有する。このタイヤ2では、耐リーク性能の向上が達成される。しかもこの保護層24は、インナーライナー18にもチェーファー10にも十分に接合される。言い換えれば、この保護層24はインナーライナー18及びチェーファー10の剥離防止に寄与する。このタイヤ2では、インナーライナー18又はチェーファー10の剥離を原因とする損傷が防止される。このタイヤ2は、耐久性に優れる。
このタイヤ2では、耐リーク性能を損なうことなく、ビード12のコア30における錆の発生を防止しつつ、耐久性の向上が達成される。本発明によれば、ビード12のコア30における錆の発生を防止しつつ、耐久性の向上が達成された空気入りタイヤ2が得られる。
前述したように、このタイヤ2では、保護層24はインナーライナー18に匹敵する気体遮蔽性を有し、しかもこの保護層24ではインナーライナー18だけでなくチェーファー10との接着性が十分に考慮されている。このタイヤ2では、従来のタイヤのように、コア30等の錆の発生を防止するために、インナーライナー18を前述の隙間と重複するように、配置する必要はない。このような配置においてインナーライナー18又はチェーファー10の剥離を防止するために、両者との接着性が考慮された別の部材を設ける必要もない。この保護層24は、タイヤ2の軽量化にも寄与する。
図2から明らかなように、このタイヤ2では、保護層24の第二端66はコア30の角部aよりも軸方向外側に位置している。この保護層24は、タイヤ2とリム54との間に形成される隙間を十分に覆う。このタイヤ2では、この隙間から水分や酸素がタイヤ2に浸透することが効果的に抑えられる。このタイヤ2では、コア30等における錆の発生が一層防止される。この観点から、このタイヤ2では、保護層24は、その第二端66がコア30の角部aすなわちコア30の底面62の軸方向内側端よりも軸方向外側に位置するように構成されるのが好ましい。
ブチルゴムの量が適切に調整されているとはいえ、保護層24はブチルゴムを含んでいるため、ブチルゴムを含んでいないゴム部材に比してこの保護層24は接着性に劣る。このため、保護層24の第二端66がコア30の角部fよりも軸方向外側に位置すると、この第二端66に歪みが集中し、場合によっては、保護層24がチェーファー10又はクリンチ8から剥がれる恐れがある。
図2から明らかなように、このタイヤ2では、保護層24の第二端66はコア30の角部fよりも軸方向内側に位置している。このため、この保護層24の第二端66には歪みは集中しにくい。このタイヤ2では、この保護層24の、チェーファー10又はクリンチ8からの剥がれが効果的に防止されている。このタイヤ2は、耐久性に優れる。この観点から、このタイヤ2では、保護層24は、その第二端66がコア30の角部fすなわちコア30の底面62の軸方向外側端よりも軸方向内側に位置するように構成されるのが好ましい。耐久性を損なうことなく、錆の発生を十分に抑えることができるとの観点から、保護層24は、軸方向において、その第二端66がコア30の底面62の中心と外側端との間に位置するように構成されるのがより好ましい。
このタイヤ2では、保護層24の第一端64はコア30の角部b、すなわち、コア30の軸方向内側端よりも半径方向において外側に位置している。このタイヤ2では、保護層24の第二本体24bだけでなく、その第一本体24aも耐リーク性能に効果的に寄与する。このタイヤ2では、耐リーク性能を確保しつつ、保護層24とインナーライナー18との接着面積が十分に確保される。このタイヤ2では、耐リーク性能を損なうことなく、コア30等における錆の発生を防止しつつ、耐久性の一層の向上を図ることができる。この観点から、このタイヤ2では、保護層24の第一端64はコア30の軸方向内側端よりも半径方向において外側に位置しているのが好ましい。具体的には、この保護層24の第一端64は、このコア30の軸方向内側端からこの第一端64までの半径方向距離が3mm以上15mm以下となるように配置されるのが好ましい。
図1(又は図2)に示されているように、このタイヤ2では、インナーライナー18の端48の部分は半径方向内向きに先細りな形状を呈している。
前述したように、このタイヤ2では、保護層24は耐リーク性能に寄与する。このため、インナーライナー18の、この保護層24との接合部分を、このタイヤ2のように、先細りな形状としても、コア30等における錆の発生を防止しつつ、良好な耐リーク性能を維持することができる。しかもインナーライナー18の端48の部分を半径方向内向きに先細りな形状で構成することにより、このタイヤ2の製造において、この端48の部分にエアが巻き込むことが効果的に防止される。そして、端48の部分が半径方向内向きに先細りな形状で構成されたインナーライナー18は、タイヤ2の質量への影響を抑える。この保護層24は、高品質なタイヤ2の製造及びタイヤ2の軽量化に寄与する。
このタイヤ2では、保護層24の第一端64の部分は半径方向外向きに先細りな形状を呈している。前述したように、インナーライナー18の端48の部分は半径方向内向きに先細りな形状を呈している。このタイヤ2では、保護層24とインナーライナー18との接合部分では、保護層24及びインナーライナー18のそれぞれは先細りな形状を呈している。このタイヤ2では、この接合部分による、タイヤ2の質量への影響が小さく抑えられている。
このタイヤ2では、保護層24の第一端64の部分は、インナーライナー18の端48から半径方向外側において、先細りな形状とされ、インナーライナー18の端48の部分は、保護層24の第一端64から半径方向内側において先細りな形状とされるのが好ましい。これにより、インナーライナー18及び保護層24で構成される部分に、特異な厚さを有する部分が形成されることが防止される。このタイヤ2では、インナーライナー18及び保護層24で構成される部分が、全体として、概ね一様な厚さで構成される。このインナーライナー18及び保護層24で構成される部分は、全体として良好な耐リーク性能に寄与する。
図2において、両矢印T2は保護層24の厚さである。この厚さT2は、軸方向において、コア30の底面62の軸方向内側端、すなわち角部aに対応する位置において計測される、保護層24の厚さで表される。
このタイヤ2では、保護層24の厚さT2は、0.4mm以上が好ましく、1.5mm以下が好ましい。この厚さが0.4mm以上に設定されることにより、保護層24が隙間からの水分や酸素の浸透を十分に抑える。このタイヤ2では、保護層24がコア30等における錆の発生を効果的に防止する。この厚さT2が1.5mm以下に設定されることにより、この保護層24の第二端66における段差によるエアの巻き込みが防止される。この保護層24は、高品質なタイヤ2の製造に寄与する。
図2において、両矢印TJは保護層24とインナーライナー18との接合部分の厚さである。両矢印T1は、この接合部分における保護層24(第一本体24a)の厚さである。この厚さTJ及びT1は、半径方向における、コア30の軸方向内側端、すなわち角部bに対応する位置において、軸方向に沿って計測される。
このタイヤ2では、接合部分の厚さTJに対する保護層24の厚さT1の比率は50%以上が好ましく、90%以下が好ましい。この比率が50%以上に設定されることにより、インナーライナー18による質量への影響が抑えられるとともに、このインナーライナー18の端48の部分におけるエアの巻き込みが効果的に防止される。この観点から、この比率は60%以上がより好ましい。この比率が90%以下に設定されることにより、接合部分においても、インナーライナー18単体で構成される部分と略同等の内圧保持効果が得られる。このタイヤ2は、良好な耐リーク性能が維持される。この観点から、この比率は80%以下がより好ましい。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
図1−2に示されたタイヤを製作した。このタイヤのサイズは、275/80R22.5である。この実施例1には、保護層が設けられている。このことが、表1の保護層の欄に「Y」で表されている。保護層の第一端は、コアの軸方向内側端(コアの角部b)より半径方向外側に配置された。このことが、表1の第一端の位置の欄に「out」で表されている。この保護層の第二端は、軸方向において、コアの底面の内側端(コアの角部a)とその外側端(コアの角部f)との間に配置された。このことが、表1の第二端の位置の欄に「a−f」で表されている。保護層のためのゴム組成物において、基材ゴム全量に対するブチルゴムの量の比率(表1のIIR比率)は70質量%に設定された。保護層の厚さT2は、1.0mmであった。
[比較例1]
保護層を設けなかった他は実施例1と同様にして、比較例1のタイヤを得た。この比較例1は、従来のタイヤである。保護層が設けられていないことが、表1の保護層の欄に「N」で表されている。
[比較例2]
保護層の第二端の位置をコアの底面の内側端(コアの角部a)よりも軸方向内側に配置させた他は実施例1と同様にして、比較例2のタイヤを得た。第二端の位置をコアの底面の内側端よりも軸方向内側に配置させたことが、表1の第二端の位置の欄に「in」で表されている。
[比較例3]
保護層の第二端の位置をコアの底面の外側端(コアの角部f)よりも軸方向外側に配置させた他は実施例1と同様にして、比較例3のタイヤを得た。第二端の位置をコアの底面の外側端よりも軸方向外側に配置させたことが、表1の第二端の位置の欄に「out」で表されている。
[実施例2−4]
保護層の厚さT2を下記の表2の通りとした他は実施例1と同様にして、実施例2−4のタイヤを得た。
[実施例5−7]
ブチルゴムの比率を下記の表3の通りとした他は実施例1と同様にして、実施例5−7のタイヤを得た。
[耐リーク性能]
タイヤに正規リムに組み込み、このタイヤに内圧が正規内圧となるように空気を充填した。空気を充填後、9週間放置した。充填直後の内圧と放置後の内圧とから放置による内圧の低下率を求め、この低下率に基づいて耐リーク性能を評価した。この結果が、指数で下記の表1−3に示されている。数値が大きいほど低下率が小さく耐リーク性能に優れている。
[耐久性]
タイヤを正規リムに組み込み、このタイヤの内部に水(約100cc)を入れた後、このタイヤに空気を充填して内圧を830kPaとした。このタイヤを70℃に設定されたオーブンに投入した。この状態で1週間放置し、タイヤを劣化させた。劣化後のタイヤをドラム式走行試験機に装着し、規格荷重(36.77kNの縦荷重)をタイヤに負荷した。このタイヤを、80km/hの速度で、半径が1.7mであるドラムの上を走行させた。タイヤが破壊するまでの走行距離を測定した。この結果が、指数として、下記の表1−3に示されている。数値が大きいほど測定距離は長く耐久性に優れている。
[チェーファーの剥がれ]
試作タイヤを正規リムに組み込み、このタイヤに内圧が830kPaとなるように空気を充填した。このタイヤを、トラック(10トン)の前輪及び後輪に装着し、フル積載状態で80km/hの速度でサーキットコースを走行させた。トレッドが摩滅するまで、この走行は継続された。走行後、タイヤを回収し、チェーファーの剥がれの有無を確認した。各試作タイヤ100本あたりに、チェーファーの剥がれが確認された本数を求め、この剥がれの発生率を得た。この結果が、指数として、下記の表1−3に示されている。数値が大きいほどチェーファーの剥がれの発生率は低い。
[錆の発生]
タイヤを正規リムに組み込み、このタイヤの内部に水(約100cc)を入れた後、このタイヤに空気を充填して内圧を830kPaとした。このタイヤを70℃に設定されたオーブンに投入した。この状態で1週間放置し、タイヤを劣化させた。劣化後のタイヤについて、ビードのコアに錆が発生しているかを確認した。この結果が、錆の発生があった場合が「Y」で、錆の発生がなかった場合が「N」で、下記の表1−3に示されている。
Figure 0006607046
Figure 0006607046
Figure 0006607046
表1−3に示されるように、実施例のタイヤでは、比較例のタイヤに比べて評価が高い。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
以上説明された保護層に関する技術は、種々のタイヤにも適用されうる。
2・・・タイヤ
4・・・トレッド
6・・・サイドウォール
8・・・クリンチ
10・・・チェーファー
12・・・ビード
14・・・カーカス
18・・・インナーライナー
24・・・保護層
24a・・・第一本体
24b・・・第二本体
30・・・コア
32・・・エイペックス
38・・・カーカスプライ
40・・・主部
42・・・折り返し部
48・・・インナーライナー18の端
52・・・タイヤ2のトゥ
54・・・リム
58・・・シート
60・・・フランジ
62・・・コア30の底面
64・・・第一端
66・・・第二端

Claims (5)

  1. 内圧を保持するインナーライナーと、
    リムのシートに載せられるチェーファーと、
    このリムのフランジに接触させられるクリンチと、
    上記チェーファーの半径方向外側に位置するコアと、
    上記インナーライナーの端の部分と接合され、上記コアと上記チェーファーとの間に位置する保護層とを備えており、
    上記保護層が、上記インナーライナーとの接合部分に位置する第一端と、上記コアの半径方向内側に位置する第二端とを有しており、
    上記コアが、このタイヤが上記リムに組み込まれたときに上記シートと対向する、底面を備えており、
    このタイヤの中心軸を含む平面に沿った、このタイヤの断面において、上記底面が略軸方向に延在しており、
    軸方向において、上記第二端が上記底面の内側端とこの底面の外側端との間に位置しており、
    上記保護層が、ゴム組成物から作製された架橋ゴムからなり、
    上記ゴム組成物が基材ゴムを含んでおり、
    上記基材ゴムがブチルゴムを含んでおり、
    上記基材ゴム全量に対する上記ブチルゴムの量の比率が65質量%以上90質量%以下である、空気入りタイヤ。
  2. 上記保護層の厚さが、0.4mm以上1.5mm以下である、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 上記第一端が、上記コアの軸方向内側端よりも半径方向外側に位置している、請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 上記コアの軸方向内側端から上記第一端までの半径方向距離が3mm以上15mm以下である、請求項3に記載の空気入りタイヤ。
  5. 上記接合部分の厚さに対する上記保護層の厚さの比率が50%以上90%以下である、請求項1から4のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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