JP2016113036A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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大介 工藤
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大介 工藤
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Abstract

【課題】内圧保持性能の更なる向上が達成された空気入りタイヤ22の提供。【解決手段】このタイヤ22は、トレッド24、一対のサイドウォール26、一対のビード32、カーカス34及び遮蔽層42を備える。それぞれのサイドウォール26は、トレッド24の端から半径方向略内向きに延びる。それぞれのビード32は、サイドウォール26よりも半径方向内側に位置する。カーカス34は、トレッド24及びサイドウォール26の内側に沿って一方のビード32と他方のビード32との間に架け渡される。遮蔽層42は、カーカス34の外側に沿って一方のビード32と他方のビード32との間に架け渡される。遮蔽層42は、第一ゴム組成物からなる主層64を備える。第一ゴム組成物は第一基材ゴムを含み、この第一基材ゴムの主成分はブチル系ゴムである。このタイヤ22がリムRに組み込まれたとき、遮蔽層42はこのリムRと当接する。【選択図】図1

Description

本発明は、空気入りタイヤに関する。
図10には、従来のタイヤ2が示されている。このタイヤ2は、リムRに組み込まれている。このタイヤ2は、トレッド4、一対のサイドウォール6、一対のクリンチ8、一対のビード10、カーカス12、ベルト14、バンド16、インナーライナー18及び一対のチェーファー20を備えている。
インナーライナー18は、カーカス12の内面に接合されている。この図10には示されていないが、インナーライナー18は通常、ブチル層と接着層とで構成される。ブチル層は、ブチルゴムを含む。ブチル層は、内圧を保持する役割を果たす。接着層は、天然ゴムを含む。接着層は、ブチル層に積層されている。接着層は、インナーライナー18をカーカス12に接合する役割を果たす。このようなインナーライナー18は、特開2010−167829公報及び特開2012−166712公報に開示されている。
特開2010−167829公報 特開2012−166712公報
チェーファー20は、ビード10の近傍に位置している。タイヤ2がリムRに組み込まれると、チェーファー20がリムRと当接する。この当接により、ビード10の近傍が保護される。
図10に示されているように、チェーファー20はタイヤ2の内面の一部をなしている。チェーファー20は、布とこの布に含浸したゴムとからなる。チェーファー20は、空気を通しやすい。このタイヤ2では、このチェーファー20を通じて空気が漏れる恐れがある。
チェーファー20の内側において、インナーライナー18がビード10の周りにて折り返されることがある。インナーライナー18とリムRとの間にチェーファー20が存在するため、この場合においても、このチェーファー20を通じて空気が漏れる恐れがある。
チェーファー20がクリンチ8と一体とされることがある。この場合、チェーファー20の材質はクリンチ8の材質と同じとされる。この材質には空気遮蔽性は考慮されていないので、この場合においても、チェーファー20を通じて空気が漏れる恐れがある。
図10において、符号Ptはタイヤ2のトゥである。このトゥPtの位置までインナーライナー18を設ければ、タイヤ2の内面全体がインナーライナー18で構成される。この場合、タイヤ2の内圧保持性能の向上が期待される。しかしタイヤ2のトゥPtの部分は動きやすく、このトゥPtの部分がリムRを締め付ける力は十分ではない。このため、トゥPtの位置までインナーライナー18を設けタイヤ2の内面全体をインナーライナー18で構成しても、空気の漏れを十分に抑えることはできない。
図10に示されたタイヤ2の構成では、内圧保持性能を更に向上させることは難しい。
本発明の目的は、内圧保持性能の更なる向上が達成された空気入りタイヤの提供にある。
本発明に係る空気入りタイヤは、トレッド、一対のサイドウォール、一対のビード、カーカス及び遮蔽層を備えている。それぞれのサイドウォールは、上記トレッドの端から半径方向略内向きに延びている。それぞれのビードは、上記サイドウォールよりも半径方向内側に位置している。上記カーカスは、上記トレッド及び上記サイドウォールの内側に沿って一方のビードと他方のビードとの間に架け渡されている。上記遮蔽層は、上記カーカスの外側に沿って一方のビードと他方のビードとの間に架け渡されている。上記遮蔽層は、第一ゴム組成物からなる主層を備えている。上記第一ゴム組成物は第一基材ゴムを含んでおり、この第一基材ゴムの主成分はブチル系ゴムである。このタイヤがリムに組み込まれたとき、上記遮蔽層はこのリムと当接する。
好ましくは、この空気入りタイヤでは、上記主層の厚さは0.7mm以上1mm以下である。
好ましくは、この空気入りタイヤでは、上記遮蔽層は上記主層に積層されたタイ層をさらに備えている。上記タイ層は第二ゴム組成物からなり、この第二ゴム組成物は第二基材ゴムを含み、この第二基材ゴムの主成分はジエン系ゴムである。
好ましくは、この空気入りタイヤでは、上記遮蔽層は上記タイ層を2層備えている。一方のタイ層は上記主層の内面と接合されており、他方のタイ層はこの主層の外面と接合されている。
好ましくは、この空気入りタイヤでは、上記遮蔽層は、上記主層を含むシートを周方向に巻回しこのシートの第一端とその第二端とを接合して、筒を形成することにより得られる。上記接合部分において、上記第一端における上記主層と上記第二端における上記主層とが接合されている。
本発明に係る空気入りタイヤでは、遮蔽層はカーカスの外側に沿って一方のビードと他方のビードとの間に架け渡されている。このタイヤがリムに組み込まれたとき、この遮蔽層はこのリムと当接する。この遮蔽層がリムと当接する部分はタイヤのヒールの近くに位置するため、この遮蔽層はリムに十分に押し付けられる。このタイヤでは、遮蔽層の主層は空気遮蔽性に優れるブチル系ゴムを含んでいる。この遮蔽層は、従来のタイヤに設けられるインナーライナーよりも、空気の漏れを効果的に防止する。本発明によれば、内圧保持性能の更なる向上が達成された空気入りタイヤが得られる。
図1は、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤの一部が示された断面図である。 図2は、図1のタイヤの製造の様子が示された模式図である。 図3は、遮蔽層のためのシートの接合の様子が模式的に示された断面図である。 図4は、遮蔽層のためのシートの一例が示された正面図である。 図5は、図4のシートの接合の様子が模式的に示された断面図である。 図6は、遮蔽層のためのシートの他の一例が示された正面図である。 図7は、図6のシートの接合の様子が模式的に示された断面図である。 図8は、図2とは別の製造の様子が示された模式図である。 図9は、図8とは別の製造の様子が示された模式図である。 図10は、従来の空気入りタイヤの一部が示された断面図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1には、空気入りタイヤ22が示されている。図1において、上下方向がタイヤ22の半径方向であり、左右方向がタイヤ22の軸方向であり、紙面との垂直方向がタイヤ22の周方向である。図1において、一点鎖線CLはタイヤ22の赤道面を表わす。このタイヤ22の形状は、トレッドパターンを除き、赤道面に対して対称である。このタイヤ22は、リムRに組み込まれている。このリムRは、正規リムである。
本発明では、特に言及がない限り、タイヤ22の各部材の寸法及び角度は、タイヤ22が正規リムに組み込まれ、正規内圧となるようにタイヤ22に空気が充填された状態で測定される。測定時には、タイヤ22には荷重がかけられない。
本明細書において正規リムとは、タイヤ22が依拠する規格において定められたリムを意味する。JATMA規格における「標準リム」、TRA規格における「Design Rim」、及びETRTO規格における「Measuring Rim」は、正規リムである。
本明細書において正規内圧とは、タイヤ22が依拠する規格において定められた内圧を意味する。JATMA規格における「最高空気圧」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「INFLATION PRESSURE」は、正規内圧である。乗用車用タイヤの場合は、内圧が180kPaの状態で、寸法及び角度が測定される。
このタイヤ22は、トレッド24、一対のサイドウォール26、一対のウィング28、一対のクリンチ30、一対のビード32、カーカス34、ベルト36、バンド38、一対のチェーファー40及び遮蔽層42を備えている。このタイヤ22は、チューブレスタイプである。このタイヤ22は、乗用車に装着される。
トレッド24は、半径方向外向きに凸な形状を呈している。トレッド24は、路面と接地するトレッド面44を形成する。トレッド24には、溝46が刻まれている。この溝46により、トレッドパターンが形成されている。トレッド24は、ベース層48とキャップ層50とを有している。キャップ層50は、ベース層48の半径方向外側に位置している。キャップ層50は、ベース層48に積層されている。ベース層48は、接着性に優れた架橋ゴムからなる。ベース層48の典型的な基材ゴムは、天然ゴムである。キャップ層50は、耐摩耗性、耐熱性及びグリップ性に優れた架橋ゴムからなる。
それぞれのサイドウォール26は、トレッド24の端から半径方向略内向きに延びている。このサイドウォール26は、耐カット性及び耐候性に優れた架橋ゴムからなる。このサイドウォール26は、カーカス34の損傷を防止する。図1から明らかなように、サイドウォール26の外端部分はトレッド24の端の部分を覆っている。このタイヤ22は、SOT(Sidewall on Tread)構造を有している。
それぞれのウィング28は、トレッド24とサイドウォール26との間に位置している。ウィング28は、トレッド24と接合している。このウィング28は、サイドウォール26と接合している。ウィング28は、接着性に優れた架橋ゴムからなる。
それぞれのクリンチ30は、サイドウォール26の半径方向略内側に位置している。クリンチ30は、軸方向において、ビード32及びカーカス34よりも外側に位置している。クリンチ30は、耐摩耗性に優れた架橋ゴムからなる。クリンチ30は、リムRのフランジFと当接する。
それぞれのビード32は、クリンチ30の軸方向内側に位置している。前述したように、クリンチ30はサイドウォール26の半径方向略内側に位置している。ビード32は、サイドウォール26よりも半径方向内側に位置している。ビード32は、コア52と、このコア52から半径方向外向きに延びるエイペックス54とを備えている。コア52はリング状であり、巻回された非伸縮性ワイヤーを含む。ワイヤーの典型的な材質は、スチールである。エイペックス54は、半径方向外向きに先細りである。エイペックス54は、高硬度な架橋ゴムからなる。
カーカス34は、カーカスプライ56からなる。カーカスプライ56は、トレッド24、サイドウォール26及びクリンチ30の内側に沿って、両側のビード32の間に架け渡されている。カーカスプライ56は、コア52の周りにて、軸方向内側から外側に向かって折り返されている。この折り返しにより、カーカスプライ56には、主部と折り返し部とが形成されている。このカーカス34が2枚以上のカーカスプライ56で構成されてもよい。
図示されていないが、カーカスプライ56は並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。それぞれのコードが赤道面に対してなす角度の絶対値は、75°から90°である。換言すれば、このカーカス34はラジアル構造を有する。コードは、有機繊維からなる。好ましい有機繊維として、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。
ベルト36は、半径方向において、トレッド24とカーカス34との間に位置している。ベルト36は、カーカス34を補強する。ベルト36は、内側層58及び外側層60からなる。図1から明らかなように、軸方向において、内側層58の幅は外側層60の幅よりも若干大きい。図示されていないが、内側層58及び外側層60のそれぞれは、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。それぞれのコードは、赤道面に対して傾斜している。傾斜角度の一般的な絶対値は、10°以上35°以下である。内側層58のコードの赤道面に対する傾斜方向は、外側層60のコードの赤道面に対する傾斜方向とは逆である。コードの好ましい材質は、スチールである。コードに、有機繊維が用いられてもよい。ベルト36の軸方向幅は、タイヤ22の最大幅の0.7倍以上が好ましい。ベルト36が、3以上の層を備えてもよい。
バンド38は、ベルト36の半径方向外側に位置している。軸方向において、バンド38の幅はベルト36の幅よりも大きい。図示されていないが、このバンド38は、コードとトッピングゴムとからなる。コードは、螺旋状に巻かれている。このバンド38は、いわゆるジョイントレス構造を有する。コードは、実質的に周方向に延びている。周方向に対するコードの角度は、5°以下、さらには2°以下である。このコードによりベルト36が拘束されるので、ベルト36のリフティングが抑制される。コードは、有機繊維からなる。好ましい有機繊維として、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。
ベルト36及びバンド38は、補強層を構成している。ベルト36のみから、補強層が構成されてもよい。バンド38のみから、補強層が構成されてもよい。
それぞれのチェーファー40は、ビード32の近傍に位置している。タイヤ22がリムRに組み込まれると、このチェーファー40がリムRと当接する。この当接により、ビード32の近傍が保護される。この実施形態では、チェーファー40は布とこの布に含浸したゴムとからなる。このチェーファー40が、クリンチ30と同じ材質で構成されてもよい。
遮蔽層42は、カーカス34と積層されている。図1から明らかなように、遮蔽層42は、カーカス34の外側に沿って、両側のビード32の間に架け渡されている。ベルト36は、この遮蔽層42に積層されている。半径方向において、遮蔽層42はベルト36とカーカス34との間に位置している。サイドウォール26及びクリンチ30は、遮蔽層42に積層されている。軸方向において、遮蔽層42はサイドウォール26及びクリンチ30とカーカス34との間に位置している。遮蔽層42の端62は、このタイヤ22の外面上にある。
図1において、符号Ptはタイヤ22のトゥである。符号Phは、タイヤ22のヒールである。このタイヤ22では、遮蔽層42の端62はトゥPtとヒールPhとの間にある。
このタイヤ22では、遮蔽層42は主層64で構成されている。このタイヤ22では、主層64は第一ゴム組成物を架橋することにより得られる。この主層64は、架橋ゴムである。この主層64が、従来のタイヤ2のインナーライナー18におけるブチル層のためのゴム組成物と同等のゴム組成物で構成されてもよい。
第一ゴム組成物は、第一基材ゴムを含む。このタイヤ22では、第一基材ゴムの主成分はブチル系ゴムである。ブチル系ゴムは、他のゴムに比して小さな空気透過係数を有する。ブチル系ゴムは、空気遮蔽性に優れる。
ブチル系ゴムとしては、ブチルゴム及びハロゲン化ブチルゴムが例示される。ハロゲン化ブチルゴムとしては、クロロブチルゴム及びブロモブチルゴムが例示される。空気遮蔽性の観点から、ブチル系ゴムとしてはブチルゴムが好ましい。二種類以上のブチル系ゴムが併用されてもよい。
このタイヤ22では、加工性の観点から、ブチル系ゴム以外の他のゴムを第一基材ゴムは含むことができる。この他のゴムとしては、天然ゴム、イソプレンゴム及びエチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体が例示される。前述したように、このタイヤ22では、第一基材ゴムの主成分はブチル系ゴムである。第一基材ゴムがブチル系ゴム以外の他のゴムを含む場合には、第一基材ゴム全量に対するこのブチル系ゴムの量の比率は、60質量%以上、特には80質量%以上が好ましい。
第一ゴム組成物は、補強剤を含む。典型的な補強剤は、カーボンブラックである。FEF、GPF、HAF、ISAF、SAF等が用いられうる。主層64の強度の観点から、カーボンブラックの量は、第一基材ゴム100質量部に対して5質量部以上が好ましく、10質量部以上が特に好ましい。主層64の軟質の観点から、カーボンブラックの量は50質量部以下が好ましく、40質量部以下が特に好ましい。カーボンブラックと共に、又はカーボンブラックに代えて、シリカが用いられてもよい。この場合、乾式シリカ及び湿式シリカが用いられうる。
第一ゴム組成物は、充填剤を含むことができる。この充填剤としては、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、アルミナ、クレー、タルク及び酸化マグネシウムが例示される。第一ゴム組成物に、2以上の充填剤が併用されてもよい。第一ゴム組成物は、充填剤以外に、軟化剤、粘着性付与剤、硫黄などの架橋剤、加硫促進剤、架橋助剤、老化防止剤等の薬品も含むことができる。タイヤ22の加工性及び性能が考慮されて、最適な薬品が最適な量でこの第一ゴム組成物に配合される。
このタイヤ22では、遮蔽層42がタイ層をさらに備えてもよい。この場合、タイ層は主層64に積層される。このタイヤ22では、タイ層は第二ゴム組成物を架橋することにより得られる。このタイ層は、架橋ゴムである。このタイ層が、従来のタイヤ2のインナーライナー18における接着層のためのゴム組成物と同等のゴム組成物で構成されてもよい。
第二ゴム組成物は、第二基材ゴムを含む。このタイヤ22では、第二基材ゴムの主成分は好ましくはジエン系ゴムである。ジエン系ゴムは、接着性に寄与する。
ジエン系ゴムとしては、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレンブタジエンゴム、クロロプレンゴム及びアクリロニトリルブタジエンゴムが例示される。接着性の観点から、このジエン系ゴムとしては、天然ゴムが好ましい。二種以上のジエン系ゴムが併用されてもよい。
このタイヤ22では、加工性の観点から、ジエン系ゴム以外の他のゴムを第二基材ゴムは含むことができる。この他のゴムとしては、エチレンプロピレンゴム、ウレタンゴム及びアクリルゴムが例示される。前述したように、第二基材ゴムの主成分は好ましくはジエン系ゴムである。第二基材ゴムがジエン系ゴム以外の他のゴムを含む場合には、第二基材ゴム全量に対するこのジエン系ゴムの量の比率は、60質量%以上、特には80質量%以上が好ましい。
第二ゴム組成物は、補強剤を含む。典型的な補強剤は、カーボンブラックである。FEF、GPF、HAF、ISAF、SAF等が用いられうる。タイ層の強度の観点から、カーボンブラックの量は、基材ゴム100質量部に対して5質量部以上が好ましく、10質量部以上が特に好ましい。タイ層の軟質の観点から、カーボンブラックの量は50質量部以下が好ましく、40質量部以下が特に好ましい。カーボンブラックと共に、又はカーボンブラックに代えて、シリカが用いられてもよい。乾式シリカ及び湿式シリカが用いられうる。
第二ゴム組成物は、充填剤を含むことができる。この充填剤としては、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、アルミナ、クレー、タルク及び酸化マグネシウムが例示される。第二ゴム組成物に、2以上の充填剤が併用されてもよい。第二ゴム組成物は、充填剤以外に、軟化剤、粘着性付与剤、硫黄などの架橋剤、加硫促進剤、架橋助剤、老化防止剤等の薬品も含むことができる。タイヤ22の加工性及び性能が考慮されて、最適な薬品が最適な量でこの第二ゴム組成物に配合される。
以上説明されたタイヤ22は、次のようにして製造される。このタイヤ22の製造では、従来のタイヤ2の製造のための設備をそのまま用いることができる。このため、本明細書においては、この設備に関する説明は省略している。
このタイヤ22の製造では、カレンダーロールを用いて、第一ゴム組成物がシーティングされる。これにより、主層64のための第一ロングシートが準備される。このタイヤ22では、遮蔽層42が主層64からなるので、この第一ロングシートは遮蔽層42のためのロングシートでもある。なお、遮蔽層42が主層64以外にタイ層を含む場合は、主層64のための第一ロングシート以外に、第二ゴム組成物をシーティングして、タイ層のための第二ロングシートも準備される。第一ロングシートに第二ロングシートを積層して、遮蔽層42のためのロングシートが準備される。
遮蔽層42のためのロングシートは、タイヤ22のサイズに合わせて、所定の長さで切断される。これにより、遮蔽層42のためのショートシートが得られる。遮蔽層42のためのロングシートは主層64を含んでいるので、このショートシートも主層64を含んでいる。
ショートシート66は、図2に示されるように、第一フォーマー68のドラム70に巻回される。ショートシート66の第一端72とその第二端74とが接合される。これにより、筒が形成される。ドラムの周方向はタイヤ22の周方向に一致するので、このタイヤ22の製造では、主層64を含むショートシート66を周方向に巻回しこのショートシート66の第一端72とその第二端74とを接合し、筒が形成される。
図3には、筒76におけるショートシート66の接合部分78が示されている。前述したように、このタイヤ22の遮蔽層42は主層64のみからなる。したがって、この接合部分では、ショートシート66の第一端72における主層64とその第二端74における主層64とが接合される。この図3に示された接合部分78では、この第一端72における主層64に第二端74における主層64が積層されている。接合部分において主層64同士が繋げられているので、このタイヤ22の遮蔽層42では、主層64は周方向に途切れることなく連続している。
図4には、主層64とタイ層80とで構成された遮蔽層42のためのショートシート66aが示されている。この図4において、左右方向はこのショートシート66aの幅方向であり、タイヤ22の周方向に相当する。
この遮蔽層42のためのショートシート66aは、主層64以外に、この主層64に積層されたタイ層80を1層備えている。このショートシート66aでは、タイ層80は、主層64の内面と接合されている。図4から明らかなように、タイ層80の幅は主層64の幅よりも狭い。このショートシート66aでは、その第二端74aの側において、主層64がタイ層80から突出している。主層64に対するタイ層80の位置及び幅が考慮され、第二端74aの側だけでなく第一端72aの側においても、主層64がタイ層80から突出するように、このショートシート66aが構成されてもよい。このショートシート66aを用いた場合も、ショートシート66aを巻回しこのショートシート66aの第一端72aとその第二端aとを接合して、筒76が形成される。
図5には、図4のショートシート66aを用いて形成した筒76の接合部分78aが示されている。この図5に示されているように、図4のショートシート66aを用いて筒76を形成した場合においても、第一端72aにおける主層64とその第二端74aにおける主層64とが接合される。したがって、このショートシート66aから得られる遮蔽層42においても、主層64は周方向に途切れることなく連続する。
図6には、図4のショートシート66aの態様とは別の態様を有するショートシート66bが示されている。この図6において、左右方向はこのショートシート66bの幅方向であり、タイヤ22の周方向に相当する。
この遮蔽層42のためのショートシート66bは、主層64以外に、この主層64に積層されたタイ層80を2層備えている。このショートシート66では、一方のタイ層80は主層64の内面と接合されている。他方のタイ層80は、この主層64の外面と接合されている。このショートシート66bでは、主層64の両側にタイ層80が配されている。
図6から明らかなように、一方のタイ層80の幅は主層64の幅よりも狭い。このショートシート66bでは、その第二端74bの側において、主層64が一方のタイ層80から突出している。他方のタイ層80の幅も主層64の幅よりも狭い。このショートシート66bでは、その第一端72bの側においても、主層64が他方のタイ層80から突出している。このショートシート66bを用いた場合も、ショートシート66bを巻回しこのショートシート66bの第一端72bとその第二端74bとを接合して、筒76が形成される。
図7には、図6のショートシート66bを用いて形成した筒76の接合部分78bが示されている。この図7に示されているように、図6のショートシート66bを用いて筒76を形成した場合においても、第一端72bにおける主層64とその第二端74bにおける主層64とが接合される。したがって、このショートシート66bから得られる遮蔽層42においても、主層64は周方向に途切れることなく連続する。
図8には、遮蔽層42のための筒76を形成した後のタイヤ22の製造の様子が模式的に示されている。この図8において、左右方向はタイヤ22の軸方向に相当する。
このタイヤ22の製造では、遮蔽層42に、ベルト36の構成要素である内側層58及び外側層60が積層される(図8(a))。内側層58及び外側層60を積層してベルト36を構成した後、バンド38が積層される(図8(b))。ベルト36及びバンド38からなる補強層を構成した後、トレッド24がさらに積層される(図8(c))。このようにして、遮蔽層42、ベルト36、バンド38及びトレッド24を含む第一プレ成形体82が準備される(図8(d))。
このタイヤ22の製造では、カーカス34及びビード32を含む第二プレ成形体84が準備される。図9には、この第二プレ成形体84の形成の様子が示されている。この図9において、左右方向はタイヤ22の軸方向に相当する。
この第二プレ成形体84の準備では、カーカスプライ56が第二フォーマー86のドラム88に巻回される。これにより、筒状のカーカスプライ56が得られる(図9(a))。筒状のカーカスプライ56に、リング状のビード32が組み合わされる(図9(b))。ビード32が倒され、このビード32の周りにてカーカスプライ56が折り返される(図9(c))。これにより、第二プレ成形体84が得られる。そして、このタイヤ22の製造では、この第二プレ成形体84に、前述の第一プレ成形体82が組み合わされる(図9(d))。図示されていないが、第二プレ成形体84に第一プレ成形体82が組み合わされたものに、サイドウォール26等が組み合わされ、全体の形を整えることで、ローカバー(未加硫タイヤ22)が得られる。
このタイヤ22の製造では、ローカバーはモールドに投入される。ローカバーの外面は、モールドのキャビティ面と当接する。ローカバーの内面は、ブラダー又は中子に当接する。ローカバーは、モールド内で加圧及び加熱される。加圧及び加熱により、ローカバーのゴム組成物が流動する。加熱によりゴムが架橋反応を起こし、図1に示されたタイヤ22が得られる。これにより、ショートシート66から形成された筒76から遮蔽層42が得られる。なお、このタイヤ22の製造では、従来のローカバーの加圧及び加熱のための条件をそのまま用いることができる。このため、本明細書においては、この加圧及び加熱のための条件に関する説明は省略している。
前述したように、このタイヤ22では、遮蔽層42はカーカス34の外側に沿って一方のビード32と他方のビード32との間に架け渡されている。しかも遮蔽層42の端62の部分は露出している。図1に示されているように、このタイヤ22がリムRに組み込まれたとき、この遮蔽層42の端62はこのリムRのシートSと当接する。
このタイヤ22では、遮蔽層42がリムRと当接する部分はタイヤ22のヒールPhの近くに位置する。このため、この遮蔽層42はリムRに十分に押し付けられる。前述したように、このタイヤ22では、遮蔽層42の主層64のための第一ゴム組成物は空気遮蔽性に優れるブチル系ゴムを含んでいる。この遮蔽層42は、従来のタイヤ2に設けられるインナーライナー18よりも、空気の漏れを効果的に防止する。本発明によれば、内圧保持性能の更なる向上が達成された空気入りタイヤ22が得られる。
前述したように、このタイヤ22では、遮蔽層42では、主層64は周方向に途切れることなく連続しているのが好ましい。この主層64を有する遮蔽層42は、空気の漏れをさらに効果的に防止する。このタイヤ22は、内圧保持性能に一層優れる。
前述したように、主層64は第一ゴム組成物からなり、この第一ゴム組成物の第一基材ゴムの主成分はブチル系ゴムである。図1のタイヤ22の遮蔽層42は、この主層64のみで構成されている。この遮蔽層42は、接着性に劣る恐れがある。
前述したように、タイ層80のための第二ゴム組成物は第二基材ゴムを含み、この第二基材ゴムの主成分はジエン系ゴムである。ジエン系ゴムは接着性に寄与するので、このタイ層80は接着性に優れる。遮蔽層42の、他の部材からの剥離を防止するとの観点から、遮蔽層42が主層64とこの主層64に積層されたタイ層80とで構成されてもよい。剥離の効果的な防止の観点から、遮蔽層42は主層64と2のタイ層80とで構成され、これらのタイ層80が主層64の両側に配されるのがより好ましい。なお、遮蔽層42を主層64及びタイ層80で構成する場合には、周方向に途切れることなく連続する主層64が得られるとの観点から、図4及び6で示されているように、その端部において主層64がタイ層80から突出するように構成されたショートシート66を用いて遮蔽層42が形成されるのが好ましい。
このタイヤ22では、遮蔽層42が空気の漏れ防止に寄与する。したがって、このタイヤ22のように、従来のタイヤ2に設けられるインナーライナー18は不要である。インナーライナー18を除去することにより、小さな質量を有するタイヤ22が得られる。インナーライナー18を除去することにより、低コストのタイヤ22が得られる。この遮蔽層42は、タイヤ22の軽量化及びコストの低減に寄与する。
図1において、両矢印tは遮蔽層42をなす主層64の厚さを表している。この厚さtは、赤道面に沿って計測される。
このタイヤ22では、主層64の厚さtは0.7mm以上1mm以下が好ましい。この厚さtが0.7mm以上に設定されることにより、この主層64が空気の漏れを効果的に防止する。この観点から、この厚さtは0.8mm以上がより好ましい。この厚さtが1mm以下に設定されることにより、主層64による質量への影響が抑えられる。この観点から、この厚さtは0.9mm以下がより好ましい。
前述したように、このタイヤ22では、剥離防止の観点から、遮蔽層42には、タイ層80が設けられることがある。この場合、十分な接着の観点から、このタイ層80の厚みは0.2mm以上が好ましい。タイ層80による質量への影響を抑えるとの観点から、このタイ層80の厚みは1mm以下が好ましい。
図3において、両矢印Lは主層64のみで構成された遮蔽層42の接合部分78における主層64の重複長さである。主層64同士が十分に接合し、空気の漏れが防止されるとの観点から、この長さLは7mm以上が好ましい。接合部分78による質量への影響が抑えられるとの観点から、この長さLは13mm以下が好ましい。
図5において、両矢印Laは主層64と一のタイ層80とで構成された遮蔽層42の接合部分78aにおける主層64の重複長さである。主層64同士が十分に接合し、空気の漏れが防止されるとの観点から、この長さLaは7mm以上が好ましい。接合部分78aによる質量への影響が抑えられるとの観点から、この長さLaは13mm以下が好ましい。
図7において、両矢印Lbは主層64の両側にタイ層80が配された遮蔽層42の接合部分78bにおける主層64の重複長さである。主層64同士が十分に接合し、空気の漏れが防止されるとの観点から、この長さLbは7mm以上が好ましい。接合部分78bによる質量への影響が抑えられるとの観点から、この長さLbは13mm以下が好ましい。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
図1に示されたタイヤを製作した。このタイヤのサイズは、225/45R17である。遮蔽層は、主層のみで構成されている。このことが、表の遮蔽層における構成の欄に、「M」で表されている。この実施例1では、主層の厚さは1.0mmとされた。この遮蔽層における接合部分では、主層同士が接合されている。このことが、表の遮蔽層における接合部分の欄に、「M/M」で表されている。この実施例1には、インナーライナーは設けられていない。このことが、表のインナーライナーにおける接合部分の欄に、「−」で表されている。
[比較例1]
比較例1は、従来のタイヤである。この比較例1は、図10に示された構成を有している。この比較例1には、遮蔽層は設けられていないが、インナーライナーが設けられている。このインナーライナーは、ブチル層及び接着層で構成されたシートを巻回し、シートの第一端とその第二端とを接合して形成されている。このインナーライナーにおける接合部分では、第一端における接着層に第二端におけるブチル層が接合されている。このことが、表のインナーライナーにおける接合部分の欄に、「B/N」で表されている。このインナーライナーでは、ブチル層は接合部分において途切れている。
[実施例2−5]
比較例1に設けられているインナーライナーと同等のインナーライナーを設けるとともに、主層厚さを下記の表1の通りとした他は実施例1と同様にして、実施例2−5のタイヤを得た。
[実施例6]
主層の内面にタイ層を積層させたシートで遮蔽層を構成するとともに、比較例1に設けられているインナーライナーと同等のインナーライナーを設けた他は実施例1と同様にして、実施例6のタイヤを得た。主層の内面にタイ層を積層させたシートで遮蔽層を構成したことが、表の遮蔽層における構成の欄に、「M/T」で表されている。タイ層の厚さは、0.5mmとされた。この遮蔽層の接合部分では、シートの第一端における主層とその第二端における主層との間にはタイ層が位置している。この接合部分では、主層同士は接合されていない。このことが、表の遮蔽層における接合部分の欄に、「M/T」で表されている。
[実施例7]
主層の内面にタイ層(厚さ=0.5mm)を積層させたシートで遮蔽層を構成した他は実施例1と同様にして、実施例7のタイヤを得た。この実施例7の遮蔽層の接合部分では、シートの第一端における主層とその第二端における主層との間にはタイ層が位置している。
[実施例8]
主層の内面にタイ層(厚さ=0.5mm)を積層させたシートで遮蔽層を構成した他は実施例1と同様にして、実施例8のタイヤを得た。この実施例8では、遮蔽層の形成には、図4に示されたシートが用いられた。この実施例8の遮蔽層の接合部分では、シートの第一端における主層にその第二端における主層が積層されている。
[実施例9]
主層の両側にタイ層(厚さ=0.5mm)を配したシートで遮蔽層を構成した他は実施例1と同様にして、実施例9のタイヤを得た。主層の両側にタイ層を配したシートで遮蔽層を構成したことが、表の遮蔽層における構成の欄に、「T/M/T」で表されている。この実施例9の遮蔽層の接合部分では、シートの第一端における主層とその第二端における主層との間にはタイ層が位置している。
[実施例10]
主層の両側にタイ層(厚さ=0.5mm)を配したシートで遮蔽層を構成した他は実施例1と同様にして、実施例10のタイヤを得た。この実施例10では、遮蔽層の形成には、図6に示されたシートが用いられた。この実施例10の遮蔽層の接合部分では、シートの第一端における主層にその第二端における主層が積層されている。
[内圧低下率]
タイヤを正規リムに組み込み、このタイヤに内圧が230kPaとなるように空気を充填した。このタイヤを常温で2ヶ月間放置した。2ヶ月経過の時点で、内圧を計測し、内圧低下率を算出した。この算出結果が、下記の表1−2に示されている。この数値が小さいほど好ましい、つまり、内圧保持性能に優れる。なお、本発明では、この内圧低下率が2.5%以下であることが目標値に設定されている。
[タイヤの質量]
タイヤの質量を計測した。この計測結果が、比較例1を100とした指数で、下記の表1−2に示されている。この数値が小さいほどタイヤの質量は小さい、つまり、軽量であることを表す。なお、本発明では、この質量の指数が110を超えないことが目標値に設定されている。
Figure 2016113036
Figure 2016113036
表1−2に示されるように、実施例のタイヤでは、比較例のタイヤに比べて評価が高い。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
以上説明された遮蔽層に関する技術は、種々のタイヤにも適用されうる。
2、22・・・タイヤ
4、24・・・トレッド
6、26・・・サイドウォール
8、30・・・クリンチ
10、32・・・ビード
12、34・・・カーカス
14、36・・・ベルト
16、38・・・バンド
18・・・インナーライナー
20、40・・・チェーファー
42・・・遮蔽層
62・・・遮蔽層42の端
64・・・主層
66、66a、66b・・・ショートシート
72、72a、72b・・・ショートシートの第一端
74、74a、74b・・・ショートシートの第二端
76・・・筒
78、78a、78b・・・筒におけるショートシートの接合部分
80・・・タイ層

Claims (5)

  1. トレッド、一対のサイドウォール、一対のビード、カーカス及び遮蔽層を備えており、
    それぞれのサイドウォールが、上記トレッドの端から半径方向略内向きに延びており、
    それぞれのビードが、上記サイドウォールよりも半径方向内側に位置しており、
    上記カーカスが、上記トレッド及び上記サイドウォールの内側に沿って一方のビードと他方のビードとの間に架け渡されており、
    上記遮蔽層が、上記カーカスの外側に沿って一方のビードと他方のビードとの間に架け渡されており、
    上記遮蔽層が、第一ゴム組成物からなる主層を備えており、
    上記第一ゴム組成物が第一基材ゴムを含んでおり、この第一基材ゴムの主成分がブチル系ゴムであり、
    このタイヤがリムに組み込まれたとき、上記遮蔽層がこのリムと当接する、空気入りタイヤ。
  2. 上記主層の厚さが0.7mm以上1mm以下である請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 上記遮蔽層が、上記主層に積層されたタイ層をさらに備えており、
    上記タイ層が第二ゴム組成物からなり、この第二ゴム組成物が第二基材ゴムを含んでおり、この第二基材ゴムの主成分がジエン系ゴムである、請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 上記遮蔽層が、上記タイ層を2層備えており、
    一方のタイ層が上記主層の内面と接合されており、他方のタイ層がこの主層の外面と接合されている、請求項3に記載の空気入りタイヤ。
  5. 上記遮蔽層が、上記主層を含むシートを周方向に巻回しこのシートの第一端とその第二端とを接合して、筒を形成することにより得られており、
    上記接合部分において、上記第一端における上記主層と上記第二端における上記主層とが接合されている、請求項1から4のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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