JP2009083537A - タイヤ用のカーカスプライ材料、及びそれを用いた空気入りタイヤ - Google Patents
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Abstract
【課題】耐空気透過性を高めつつ軽量化を図る。
【解決手段】タイヤ用のカーカスプライ材料10は、カーカスコード11が互いに平行に引き揃えられたコード配列体12と、熱可塑性の合成樹脂フィルム14からなりかつ前記コード配列体12の少なくとも一方面に添着される厚さ0.05〜0.5mmの空気透過防止膜13とからなるシート基体14の両面を、トッピングゴムGで被覆した。
【選択図】図1
Description
本発明は、タイヤの耐空気透過性を高めつつ軽量化を図りうるタイヤ用のカーカスプライ材料、及びそれを用いた空気入りタイヤに関する。
空気入りタイヤの骨格をなすカーカスは、従来、カーカスコードを互いに平行に引き揃えたコード配列体の両面を、トッピングゴムによって被覆したカーカスプライによって形成されている。そしてこのカーカスプライの内面には、例えばブチルゴムなどの低空気透過性ゴムからなるインナーライナが添着され、このインナーライナによりタイヤ内腔面を形成することにより、タイヤ内腔内に充填された高圧空気を気密に保持している。しかしインナーライナが低空気透過性ゴムからなるとはいえ、必要な気密性を確保するためには、例えば1.5〜2.0mm程度のゴム厚さが必要であるなど、タイヤ質量の増加を招く。
そこで近年、軽量化のために、前記インナーライナとして、低空気透過性ゴムに代えてナイロンフィルムを採用することが下記の特許文献1、2等に提案されている。
しかしながら、上記文献で提案される構造では、図5に示すように、ナイロンフィルム層aがタイヤ内腔で露出するため、ナイロンフィルム層aに劣化や損傷を受けやすく、気密性を長期に亘って安定して維持できない恐れがある。又生タイヤ成形時、カーカスプライbの周方向両端を互いに重ね合わせて連結するが、このとき、一端e1側のナイロンフィルム層a1と、他端e2側のカーカスプライb2のトッピングゴムとの接着が不充分となり耐久性を損ねるという問題もある。
そこで本発明は、カーカスコード配列体の少なくとも一方面に熱可塑性の合成樹脂フィルムが添着されたシート基体の両面を、さらにトッピングゴムで被覆したカーカスプライ材料を用いることを基本として、従来のインナーライナを排除でき、耐空気透過性を高めつつタイヤの軽量化を達成しうるとともに、前記合成樹脂フィルムの劣化や損傷を防止して優れた気密性を長期に亘って安定して維持でき、しかもカーカスプライ両端の重合わせ部の接着強度を高めて耐久性を向上しうるタイヤ用のカーカスプライ材料、及びそれを用いた空気入りタイヤを提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本願請求項1の発明はタイヤ用のカーカスプライ材料であって、カーカスコードが互いに平行に引き揃えられたコード配列体と、熱可塑性の合成樹脂フィルムからなりかつ前記コード配列体の少なくとも一方面に添着される厚さ0.05〜0.5mmの空気透過防止膜とからなるシート基体の両面を、トッピングゴムで被覆したことを特徴としている。
又請求項2の発明では、前記カーカスコードは有機繊維コードであることを特徴としている。
又請求項3の発明では、前記合成樹脂フィルムは、ナイロン樹脂フィルムであることを特徴としている。
又請求項4の発明は、請求項1〜3に記載のタイヤ用のカーカスプライ材料を用いた空気入りタイヤであって、
トレッド部からサイドウォール部をへてビード部のビードコアに至るプライ本体部を有するカーカスプライからなるカーカスを具え、
前記カーカスプライは、カーカスコードがタイヤ周方向に対して25〜90°の角度で配列するコード配列体と、熱可塑性の合成樹脂フィルムからなりかつ前記コード配列体の少なくとも一方面に添着される空気透過防止膜とからなるシート基体、及びこのシート基体の両面を被覆するトッピングゴムの被覆層から形成されるとともに、
前記カーカスプライがタイヤ内腔面をなし、しかも前記ビードコア下における空気透過防止膜の厚さを0.05〜0.5mmとしたことを特徴としている。
トレッド部からサイドウォール部をへてビード部のビードコアに至るプライ本体部を有するカーカスプライからなるカーカスを具え、
前記カーカスプライは、カーカスコードがタイヤ周方向に対して25〜90°の角度で配列するコード配列体と、熱可塑性の合成樹脂フィルムからなりかつ前記コード配列体の少なくとも一方面に添着される空気透過防止膜とからなるシート基体、及びこのシート基体の両面を被覆するトッピングゴムの被覆層から形成されるとともに、
前記カーカスプライがタイヤ内腔面をなし、しかも前記ビードコア下における空気透過防止膜の厚さを0.05〜0.5mmとしたことを特徴としている。
本発明のカーカスプライ材料は、カーカスコードが互いに平行に引き揃えられたコード配列体と、熱可塑性の合成樹脂フィルムからなりかつ前記コード配列体の少なくとも一方面に添着される厚さ0.05〜0.5mmの空気透過防止膜とからなるシート基体を有する。従って、従来のインナーライナを排除でき、耐空気透過性を高めつつタイヤの軽量化を達成しうる。
又前記カーカスプライ材料では、前記シート基体の両面が、トッピングゴムの被覆層で被覆保護されている。即ち、合成樹脂フィルムが露出せずにトッピングゴムで被覆保護されているため、この合成樹脂フィルムの劣化や損傷を防止でき、優れた気密性を長期に亘って安定して維持することが可能となる。しかもカーカスプライの両端を重ね合わせて連結する際、トッピングゴム同士の接合となるため接着強度を高めることができ、ひいてはタイヤの耐久性を向上しうる。
以下、本発明の実施の一形態を、図示例とともに説明する。図1は本発明のタイヤ用のカーカスプライ材料を示す斜視図である。
図1に示すように、本実施形態のカーカスプライ材料10は、カーカスコード11が互いに平行に引き揃えられたコード配列体12と、このコード配列体12の少なくとも一方面に添着される厚さ0.05〜0.5mmの薄い空気透過防止膜13とからなるシート基体15、及びこのシート基体15の両面に添着され該両面を被覆保護するトッピングゴムGの被覆層16から形成される。
図1に示すように、本実施形態のカーカスプライ材料10は、カーカスコード11が互いに平行に引き揃えられたコード配列体12と、このコード配列体12の少なくとも一方面に添着される厚さ0.05〜0.5mmの薄い空気透過防止膜13とからなるシート基体15、及びこのシート基体15の両面に添着され該両面を被覆保護するトッピングゴムGの被覆層16から形成される。
前記カーカスコード11としては、例えばナイロン、レーヨン、ポリエステル、アラミド等、従来タイヤに使用されている有機繊維のカーカスコードがそのまま好適に採用できる。なおスチールコードも使用しうるが、コード自体の質量が大であるため本願の主目的である軽量化のメリットを充分に活かすことができない。又前記コード配列体12におけるカーカスコード11の配列密度も特に規制することがなく、従来タイヤの場合と同様、例えば巾5cm当たりの本数を30〜60本程度に設定できる。
次に、前記空気透過防止膜13は、前記コード配列体12の少なくとも一方面に添着される熱可塑性の合成樹脂フィルム14からなり、本例では、前記合成樹脂フィルム14が前記コード配列体12の一方面(図では上面)のみに添着された場合が例示されている。前記空気透過防止膜13は、図2に拡大して示すように、カーカスコード11の外面に沿って湾曲し該外面の少なくとも一部を被覆するコード被覆部13Aと、このコード被覆部13A、13A間を伸びる継ぎ部13Bとからなり、前記コード被覆部13Aの形成により接触面積を増し、カーカスコード11と合成樹脂フィルム14との接着強度の確保が図られる。なお接着する方法として、前記合成樹脂フィルム14を予め形成し、この合成樹脂フィルム14とカーカスコード11とを接着剤を用いて接着することができる。しかし、作業性及び接着強度の観点から、加熱により前記合成樹脂フィルム14をカーカスコード11に溶着させることが好ましい。又空気透過防止膜13の他の形成方法としては、コード配列体12の一方面側から合成樹脂を溶射(溶射成形)することで合成樹脂フィルム14を合成樹脂の溶射皮膜として接着と同時に形成することができる。係る場合にも、作業性及び接着強度の観点から好ましい。
前記熱可塑性の合成樹脂フィルム14として、例えばナイロンフィルム、ポリエステルフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム等が好適に使用しうるが、
(ア)生タイヤ形成時のシェーピング工程などにおいて自在な方向に容易に伸張でき、コード配列を乱さないこと、即ち伸び性に優れかつ2軸延伸性(伸びに方向性を持たない)であること;
(イ)耐空気透過性に優れること;
(ウ)ゴムとの接着性に優れること;
が重要である。このような観点から、特にナイロンフィルムがより好適に採用しうる。なおナイロンフィルムとしては、例えばナイロン66タイプ、ナイロン610タイプ、ナイロン3タイプなどが挙げられる。
(ア)生タイヤ形成時のシェーピング工程などにおいて自在な方向に容易に伸張でき、コード配列を乱さないこと、即ち伸び性に優れかつ2軸延伸性(伸びに方向性を持たない)であること;
(イ)耐空気透過性に優れること;
(ウ)ゴムとの接着性に優れること;
が重要である。このような観点から、特にナイロンフィルムがより好適に採用しうる。なおナイロンフィルムとしては、例えばナイロン66タイプ、ナイロン610タイプ、ナイロン3タイプなどが挙げられる。
ここで、前記空気透過防止膜13の厚さt(図2に示す)が0.05mm未満の場合には、耐空気透過性が不充分となってタイヤ内腔Hの気密性を充分に確保することができなくなる。逆に厚さtが0.5mmを超えると、空気透過防止膜13の柔軟性が低下し、タイヤ剛性のバランスを損ねて走行性能に影響を及ぼす他、走行中のタイヤ変形に追従しきれず空気透過防止膜13に損傷を招く傾向となる。このような観点から、空気透過防止膜13の厚さtの下限値は0.05mm以上、さらには0.1mm以上がより好ましく、又上限値は0.5mm以下、さらには0.3mm以下がより好ましい。なお空気透過防止膜13の前記厚さtは、無延伸状態において前記継ぎ部13Bで測定した厚さを意味する。又図3に示す如く、コード配列体12の両面に合成樹脂フィルム14が添着される場合には、前記空気透過防止膜13の厚さtは、前記継ぎ部13Bにおける2枚の合成樹脂フィルム14、14の厚さの和として示される。
又前記カーカスプライ材料10では、前記シート基体15の両面は、該両面に添着されトッピングゴムGの被覆層16により被覆保護される。前記トッピングゴムGとしては、従来のカーカスプライに用いるトッピングゴムが好適に使用でき、例えばゴム基材として、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン・ブタジエンゴム等のジエン系ゴムを単独で或いは2種以上をブレンドして使用される。又添加剤としても、カーボンブラックなどの補強剤、硫黄などの加硫剤、さらには加硫促進剤、加硫促進助剤等の周知の配合薬剤が選択的に使用される。なお前記被覆層16は、シート基体15に、カレンダロールを用いた従来と同様のトッピング作業を行うことで形成できる。この場合、トッピングゴムGが高温状態にてシート基体15圧接されるため、トッピングゴムGと合成樹脂フィルム14との接着力は高く確保される。なお要求により、合成樹脂フィルム14の表面に接着剤を塗布することもできる。又被覆層16における最小被覆厚さTmin は0.05〜0.2mmの範囲が好ましい。
次に、このようなカーカスプライ材料10を用いた空気入りタイヤ1の一実施例を図4に例示する。図4において、空気入りタイヤ1は、自動二輪車用タイヤであって、トレッド部2からサイドウォール部3をへてビード部4のビードコア5に至るカーカス6と、このカーカス6の外側かつトレッド部2の内部に配されるトレッド補強コード層7とを具える。前記トレッド部2は、タイヤ赤道Cからトレッド端Teに向かって凸円弧状に湾曲してのびるトレッド面2Sを有し、前記トレッド端Te、Te間の距離であるトレッド巾TWがタイヤ最大巾をなすことにより、大きなバンク角での旋回走行を可能としている。
前記カーカス6は、カーカスコード11がタイヤ周方向に対して25〜90°の角度で配列するコード配列体12を有する1枚のカーカスプライ6Aからなり、このカーカスプライ6Aは、前記ビードコア5、5間に跨るトロイド状のプライ本体部6aの両端に、前記ビードコア5の廻りでタイヤ軸方向内側から外側に折り返されるプライ折返し部6bを一連に具える。又該プライ本体部6aとプライ折返し部6bとの間には、前記ビードコア5からタイヤ半径方向外側に先細状にのびるビード補強用のビードエーペックスゴム8が配置されている。
前記ビードエーペックスゴム8のビードベースラインBLからの半径方向高さh1は、前記トレッド端Teの半径方向高さheより小であり、好ましくは、その下限値を前記高さheの35%以上さらには40%以上、又上限値を70%以下さらには60%以下としている。本例では、前記プライ折返し部6bが、サイドウォール部3を通った後、前記プライ本体部6aとトレッド補強コード層7との間に挟まれて終端するハイターンアップ構造をなす場合を例示しているが、トレッド補強コード層7の外端よりも半径方向内側で終端させた構造でも良い。
又前記トレッド補強コード層7として、本例ではベルト層9が配される。このベルト層9は、タイヤ周方向に対して例えば10〜35°の角度で配列されたベルトコードの配列体を、トッピングゴムにて被覆した周知構成の少なくとも2枚、本例では2枚のベルトプライ9A、9Bから形成される。このベルト層9は、ベルトコードがプライ間相互で交差することによりベルト剛性を高め、前記トレッド部2をタガ効果を有して強固に補強する。なおトレッド補強コード層7としては、前記ベルト層9の外側に、例えばバンドコードをタイヤ周方向に螺旋状に巻回させた1枚以上のバンドプライからなるバンド層を具えることもでき、又ベルト層9を有することなくバンド層のみによってトレッド補強コード層7を構成することもできる。
そして、前記カーカスプライ6Aは、前記図2、3に示すようなカーカスプライ材料10を用いて形成される。即ちカーカスプライ6Aは、前記コード配列体12の少なくとも一方面に添着される熱可塑性の合成樹脂フィルム14からなる空気透過防止膜13を有するシート基体14と、このシート基体14の両面を被覆するトッピングゴムGの被覆層15とから形成される。又前記プライ本体部6aは、タイヤ内腔Hで露出することによりタイヤ内腔面HSを形成する。このように本実施形態の空気入りタイヤ1では、前記空気透過防止膜13がタイヤの内圧保持を受け持ち、従来的なタイヤにおけるインナーライナを排除している。従ってタイヤの内圧保持性を従来以上に高めつつ、タイヤ質量を低減することが可能となる。
前記空気透過防止膜13の表面は、トッピングゴムGの被覆層14で被覆保護されている。従って、この空気透過防止膜13がタイヤ内腔に露出することに起因する該空気透過防止膜13の劣化や損傷を効果的に防止でき、優れた気密性を長期に亘って安定して維持することが可能となる。しかも生タイヤ成形時、カーカスプライ6の両端を重ね合わせて連結するが、そのときトッピングゴムG同士の接合となるため接着強度を高めることができ、ひいてはタイヤの耐久性を向上しうる。
なお前記空気透過防止膜13は、前記ビードコア下、即ちビードコア5の半径方向内方位置において測定された厚さが0.05〜0.5mmの範囲をなす。これは、カーカスプライ材料10における空気透過防止膜13が、タイヤの加硫成形よって伸張し、その厚さtが各部位によって変化するからであり、厚さ変化が殆ど生じないビードコア下での空気透過防止膜13の厚さを測定することで、前記カーカスプライ材料10における空気透過防止膜13の厚さtを掌握できる。なお空気入りタイヤ1では、空気透過防止膜13の伸張は、タイヤ赤道Cにおいて最も大となる。従って、タイヤの内圧保持性の観点から、前記タイヤ赤道Cにおける空気透過防止膜13の厚さを0.1mm以上とするのが好ましい。
なお図4において、符号20は、耐摩耗性に優れる硬質のゴムからなりビード部4をリムずれ等から保護するとともにビード剛性を高めるクリンチゴム、符号21は、柔軟性に優れる軟質のゴムからなり前記カーカス6を外傷から保護するサイドウォールゴム、符号22は、耐摩耗性に優れ路面と接地するトレッドゴムである。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、例えば乗用車用タイヤなど他のカテゴリーのタイヤにも採用しうる等、種々の態様に変形して実施しうる。
図1に示す構造をなしかつ表1の仕様のカーカスプライ材料を用いて、図4に示す構造の自動二輪車用タイヤ(タイヤサイズ120/70ZR17)を試作するとともに、各試供タイヤの、質量及び耐空気透過性を比較し、その結果を表1に記載した。表1に記載以外は同仕様である。
なお従来例では、カーカスプライ材料として、コード配列体の両面をトッピングゴムで被覆したものを使用している。又インナーライナは、ブチルゴムからなる厚さ0.7mmの空気透過防止層と、SBR(スチレンブタジエンゴム)からなる厚さ0.7mmの接着層とからなる従来的な2層構造を有している。
なお各タイヤとも、
<カーカス>
・プライ枚数−−−1枚、
・カーカスコード−−−ナイロン(1400dtex/2)、
・コード角度−−−90°
<ベルト層>
・プライ枚数−−−2枚、
・ベルトコード−−−アラミド(1670dtex/2)、
・コード角度−−−+20°/−20°
<カーカス>
・プライ枚数−−−1枚、
・カーカスコード−−−ナイロン(1400dtex/2)、
・コード角度−−−90°
<ベルト層>
・プライ枚数−−−2枚、
・ベルトコード−−−アラミド(1670dtex/2)、
・コード角度−−−+20°/−20°
(1)タイヤ質量:
タイヤ1本当たりの質量を測定した。
タイヤ1本当たりの質量を測定した。
(2)耐空気透過性:
リム(17×MT3.5)に装着したタイヤに内圧(290kPa)を充填し、90日間自然放置した後の内圧を測定した。
リム(17×MT3.5)に装着したタイヤに内圧(290kPa)を充填し、90日間自然放置した後の内圧を測定した。
表1に示すように、実施例のタイヤは、優れた耐空気透過性を確保しながら、質量が大幅に低減されているのが確認できる。
1 空気入りタイヤ
2 トレッド部
3 サイドウォール部
4 ビード部
5 ビードコア
6 カーカス
6A カーカスプライ
6a プライ本体部
10 カーカスプライ材料
11 カーカスコード
12 コード配列体
13 空気透過防止膜
14 合成樹脂フィルム
15 シート基体
16 被覆層
2 トレッド部
3 サイドウォール部
4 ビード部
5 ビードコア
6 カーカス
6A カーカスプライ
6a プライ本体部
10 カーカスプライ材料
11 カーカスコード
12 コード配列体
13 空気透過防止膜
14 合成樹脂フィルム
15 シート基体
16 被覆層
Claims (4)
- カーカスコードが互いに平行に引き揃えられたコード配列体と、熱可塑性の合成樹脂フィルムからなりかつ前記コード配列体の少なくとも一方面に添着される厚さ0.05〜0.5mmの空気透過防止膜とからなるシート基体の両面を、トッピングゴムで被覆したことを特徴とするタイヤ用のカーカスプライ材料。
- 前記カーカスコードは有機繊維コードであることを特徴とする請求項1記載のタイヤ用のカーカスプライ材料。
- 前記合成樹脂フィルムは、ナイロン樹脂フィルムであることを特徴とする請求項1又は2記載のタイヤ用のカーカスプライ材料。
- 請求項1〜3に記載のタイヤ用のカーカスプライ材料を用いた空気入りタイヤであって、
トレッド部からサイドウォール部をへてビード部のビードコアに至るプライ本体部を有するカーカスプライからなるカーカスを具え、
前記カーカスプライは、カーカスコードがタイヤ周方向に対して25〜90°の角度で配列するコード配列体と、熱可塑性の合成樹脂フィルムからなりかつ前記コード配列体の少なくとも一方面に添着される空気透過防止膜とからなるシート基体、及びこのシート基体の両面を被覆するトッピングゴムの被覆層から形成されるとともに、
前記カーカスプライがタイヤ内腔面をなし、しかも前記ビードコア下における空気透過防止膜の厚さを0.05〜0.5mmとしたことを特徴とする空気入りタイヤ。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007252182A JP2009083537A (ja) | 2007-09-27 | 2007-09-27 | タイヤ用のカーカスプライ材料、及びそれを用いた空気入りタイヤ |
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- 2007-09-27 JP JP2007252182A patent/JP2009083537A/ja active Pending
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