JP6597069B2 - センサーユニット、電子機器、および移動体 - Google Patents

センサーユニット、電子機器、および移動体 Download PDF

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Description

本発明は、センサーユニット、それを備えた電子機器、および移動体に関する。
従来、加速度センサーや角速度センサー等の慣性センサーを封止樹脂により樹脂封止したセンサーデバイスやその他の電子部品が搭載された基板を、少なくともセンサーデバイスが蓋部材で覆われるように蓋部材を含むケース部材に収容したセンサーユニットが知られている。センサーユニットは、様々な電子機器や機械に組み込まれ、あるいは自動車などの移動体に搭載され、加速度や角速度などの慣性量のモニタリングを行うことなどに用いられる。ここで、センサーユニットに外部からの振動や衝撃が所定の大きさや時間を超えて印加されると、それら振動や衝撃の慣性成分が慣性センサーの振動に重畳されてしまい、慣性量の検出精度が低下してしまう。
このような問題を解決し得るものとして、例えば特許文献1に、センサーデバイスが搭載された基板を、接着部材(接着剤)を介してケース部材(パッケージ)に支持するとともに、基板に搭載されたセンサーデバイスを接着部材で覆った構成のセンサーユニットが示されている。接着部材には、固化後に低弾性率化、低熱伝導率化、および低誘電率化することができるものが用いられる。これにより、外部からの振動や衝撃、あるいは、熱や電磁波のセンサーデバイス(慣性センサー)への伝播が抑えられ、慣性量の検出精度の低下を抑制することを可能としている。
特開2006−153799号公報
センサーデバイスにおいては、上述した問題の他に、高温の環境に暴露された後で、常温に戻しても、慣性量の検出値が変化し続け、検出精度が低下してしまうことがあることを発明者は見出した。その原因としては、基板やセンサーデバイス(封止樹脂)、あるいは蓋部材を含むケース部材の各々が、高温に加熱された際に熱応力による変形を生じ、常温に戻したときには、各々の部材が有する線膨張係数の差異によって熱応力による変形の戻り方に差異が生じることと、常温に戻った後の所定時間は部材の変形(戻り)が継続するために、センサーデバイス(慣性センサー)に応力が加わり続けて、慣性センサーの検出値の経時変化に影響を及ぼすことを発明者は見出した。
特許文献1に記載のセンサーユニットの構成では、ケース部材内でセンサーデバイスが搭載された基板を支持するとともに、基板に搭載されたセンサーデバイスを覆う接着部材は、ケース部材の内壁との間に空間があり接続されていないので、高温の環境に暴露された後に常温に戻った後で、各部材の熱による応力発生に起因する慣性量の検出値の経時変化を抑制できない虞があるという課題があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1] 本適用例にかかるセンサーユニットは、慣性センサーと、前記慣性センサーを封止する封止樹脂と、前記慣性センサーに接続され前記封止樹脂の外面に配置されている電極と、を備えたセンサーデバイスと、前記センサーデバイスが接合された基板と、前記センサーデバイスの少なくとも一部を収容するケース部材と、前記センサーデバイスと前記ケース部材とを接着し、且つ、前記基板と前記ケース部材とを接着する接着部材と、を備え、前記接着部材は、前記基板を前記ケース部材側からみた平面視において、前記センサーデバイスと重なる領域および前記センサーデバイス外縁に接続する外周領域に連続するように配置されていることを特徴とする。
本適用例によれば、基板に接合されたセンサーデバイスを覆うケース部材側からみた平面視において、前記センサーデバイスと重なる領域およびセンサーデバイス外縁に接続する外周領域に連続するように接着部材が設けられている。これにより、基板、および、基板に接合されたセンサーデバイスが、接着部材によって強固に保持されるので、高温に加熱した際の各部材の変形が起こり難くなるため、加熱時および常温に戻される冷却時にセンサーデバイスに印加される応力が抑えられる。
したがって、センサーユニットが高温に曝されたとき、また、高温から常温に戻った後の慣性センサーの検出値の経時変化が抑えられるので、温度変化に曝されたときでも、正確な慣性量の検出をすることが可能なセンサーユニットを提供することができる。
[適用例2] 上記適用例にかかるセンサーユニットにおいて、前記接着部材は、前記センサーデバイスの外面のうち前記基板と対向する面以外の全面を覆うように配置されていることが好ましい。
本適用例によれば、基板、および、センサーデバイスが、接着部材によってより強固に保持されるので、高温に暴露されたときでも、慣性センサーの検出値の経時変化が抑えられ、より正確な慣性量を検出することが可能なセンサーユニットを提供することができる。
[適用例3] 上記適用例にかかるセンサーユニットにおいて、前記基板は、互いに表裏関係にある第1面および第2面と、前記第1面および前記第2面を接続する側面と、を有し、前記第1面および前記第2面に沿う方向を第1方向としたとき、前記接着部材の前記第1方向の線膨張係数が、前記基板および前記ケース部材の前記第1方向の線膨張係数よりも大きいことが好ましい。
本適用例によれば、基板および基板と対向するケース部材の内壁が、基板およびケース部材よりも線膨張係数が大きい接着部材によって接続されるので、高温への加熱時および加熱後の冷却時のような温度変化に曝されたときの基板の変形や、それに伴う応力の発生がより抑えられ、温度変化による慣性量の検出の低下が抑制されたセンサーユニットを提供できる。
[適用例4] 上記適用例にかかるセンサーユニットにおいて、前記接着部材の前記第1方向の線膨張係数が、前記基板および前記ケース部材の前記第1方向の線膨張係数のうちの大きい方の線膨張係数の4倍以下であることが好ましい。
本適用例によれば、高温への加熱時および加熱後の冷却時の各部材の変形や、それに伴う応力の発生による慣性量の検出値の低下がより顕著に抑えられることを発明者は見出した。
[適用例5] 上記適用例にかかるセンサーユニットにおいて、前記基板の前記第1方向の線膨張係数と、前記センサーデバイスの前記封止樹脂の前記第1方向の線膨張係数とが略同一であることが好ましい。ここで略同一とは、両者の差が一方の値の±10%以内であることを意味する。
本適用例によれば、基板とセンサーデバイスとの線膨張係数の差異に起因する各部材の変形や、それにともなう応力の発生が抑えられることにより、温度変化による慣性量の検出値の低下を抑制することができる。
[適用例6] 上記適用例にかかるセンサーユニットにおいて、前記第1面の法線方向において、前記センサーデバイスの厚みh1と、前記基板と前記ケース部材とを接続する領域の前記接着部材の厚みh2との間に、h2/h1≦2の関係が成り立つことが好ましい。
本適用例によれば、基板とセンサーデバイスとの線膨張係数の差異に起因する各部材の変形や、それにともなう応力の発生が抑えられ、温度変化による慣性量の検出値の低下を抑制することができる。
[適用例7] 上記適用例にかかるセンサーユニットにおいて、前記基板は、前記第1面の輪郭に沿って配置された導電端子を備え、前記外面が前記基板の前記側面と対向し、前記外面に配置されている電極と前記導電端子とが導電体により接合されて前記基板に固定された側面配置センサーデバイスをさらに備えていることが好ましい。
本適用例によれば、側面配置センサーデバイスは、基板の第1面および第2面を接続する側面に接合され、そのセンサーデバイスとケース部材とを接続するように接着部材が設けられることになる。これにより、ケース部材の内部空間を効率的に利用できるので、小型のセンサーユニットを実現することができる。
また、基板の第1面側に別のセンサーデバイスを接合し、そのセンサーデバイスとケース部材とを接続するように接着部材を配置すると、接着部材によって、基板の第1面側および側面とケース部材とが接着されるので、ケース部材に対して、基板がより強固に保持される。
したがって、高温への加熱時および加熱後の冷却時の各部材の変形や、それに伴う応力の発生による慣性量の検出値の低下をより顕著に抑えることができる。
[適用例8] 上記適用例にかかるセンサーユニットにおいて、前記側面配置センサーデバイスは、第1方向に沿った軸回りの角速度を検出するように配置された角速度センサーであることが好ましい。
本適用例によれば、小型で、高精度にて複数軸回りの角速度を検出することが可能なセンサーユニットを提供することができる。
[適用例9] 本適用例にかかる電子機器は、上記適用例に記載のセンサーユニットを備えていることを特徴とする。
本適用例によれば、高温への加熱時や、高温から常温への冷却時に、センサーユニットの各部材に発生する変形、および、それに伴う応力変動などよってセンサーデバイスに加わる応力が抑制され、より安定した測定を行うことができると共に、センサーデバイスの検出軸のばらつきが抑制され、慣性センサーの検出精度を向上させたセンサーユニットを備えているので、より信頼性の高い電子機器を提供することが可能となる。
[適用例10] 本適用例にかかる移動体は、上記適用例に記載のセンサーユニットを備えていることを特徴とする。
本適用例によれば、高温への加熱時や、高温から常温への冷却時に、センサーユニットの各部材に発生する変形、および、それに伴う応力変動などによってセンサーデバイスに加わる応力が抑制され、より安定した測定を行うことができると共に、センサーデバイスの検出軸のばらつきが抑制され、慣性センサーの検出精度を向上させたセンサーユニットを備えているので、より信頼性の高い移動体を提供することが可能となる。
第1実施形態に係るセンサーユニットの概略構成を示す平面図。 第1実施形態に係るセンサーユニットの概略構成を示す正断面図。 第1実施形態に係るセンサーユニットの概略構成を示す底面図。 第1実施形態における台座の概略を示す斜視図。 センサーユニットの実装例を示す正断面図。 第2実施形態に係るセンサーユニットの概略構成を示す平面図。 図6のA−A断面図。 第2実施形態に係るセンサーユニットの底面図。 第2実施形態における台座の概略を示す斜視図。 台座の変形例を示す斜視図。 センサーユニットの変形例を示す正断面図。 一実施形態に係る電子機器の構成を概略的に示すブロック図。 一実施形態に係る移動体の構成を概略的に示すブロック図。 一実施形態に係る機械の構成を概略的に示すブロック図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の各図においては、各層や各部材を認識可能な程度の大きさにするため、各層や各部材について実際とは異なる尺度で示している場合がある。
(第1実施形態)
(センサーユニットの構成)
図1〜図3は、第1実施形態に係るセンサーユニットの外観を概略的に示す図であり、図1は平面図、図2は正断面図、図3は底面図である。なお、図1では、図を見易くするため、ケース部材としてのキャップを省略した図としている。また、図4は、第1実施形態における台座の概略を示す斜視図である。
図1に示すように、第1実施形態に係るセンサーユニット10は、センサーデバイスとしての第1センサーデバイス23と、第1センサーデバイス23に接続されたコネクター14とが設けられた基板11と、基板11を載置し且つコネクター14が露出する開口部としての貫通孔13を備えた台座20と、を含む。また、センサーユニット10は、台座20に接続されて基板11を覆うケース部材(蓋部材)としてのキャップ24を備えている。第1センサーデバイス23は、基板11と台座20との間に設けられた間隙である部品収納部19と平面視(図示Z軸方向から見たとき)で重なる位置に配置されている。なお、本実施形態では、第1センサーデバイスとして慣性センサーを用いた例で説明する。以下、構成部材について他の構成部材も含め詳細を説明する。
(基板)
基板11は、表裏に主面が設けられ、一方の主面である第1面11aと、第1面11aと表裏関係にある他方の主面である第2面11bと、第1面11aと第2面11bとを繋ぐ側面を備えている。そして、基板11は、後述する台座20の基板接合部22a,22b,22cと、図中ハッチングで示す接続領域R1の位置で接続されている。基板11は、例えば樹脂やセラミックといった絶縁体から形成される。基板11の第1面11aおよび第2面11bには、例えばめっき成膜で導電材から形成される配線パターン(実装配線や導電端子、電極など)が形成されているが、図示を省略している。なお、本実施形態の以下の説明において、第1面11aおよび第2面11bに沿う方向を「第1方向」と呼ぶことがある。
台座20に接続されている基板11の部品収納部19と平面視(Z軸方向視)で重なる領域における第1面11aには、第1センサーデバイス23、および、センサーデバイスとしての第2センサーデバイス18が実装されている。慣性センサーである第1センサーデバイス23は、平たい略直方体の外形を有しており、外面の輪郭は長方形に形成されている。第1センサーデバイス23は、図示しない複数の電極としての外部電極が外面に配置されている。そして、第1センサーデバイス23は、部品収納部19と平面視で重なる領域にあって、外面としての底面が基板11の第1面11aに重ねられるように配置される。そして、第1センサーデバイス23は、外面に設けられている電極と基板11に設けられた導電端子とが電気的接続を取って基板11に実装される。実装における接続には、例えばはんだ材といった接合材が用いられる。第1センサーデバイス23は、一軸の検出軸50を有する角速度センサー、すなわちジャイロセンサーから構成される。角速度センサーでは、検出軸50が底面に直交しており、検出軸50回りの角速度が検出される。なお、本例では、第1センサーデバイス23を角速度センサーとして一つ用いる構成を例示したが、後述する第2実施形態のように第1センサーデバイス23と同様なセンサーデバイスを複数用いて、多軸方向の検出軸回りの角速度を検出することが可能な構成とすることもできる。例えば、直交する三軸方向の角速度を検出する場合には、それぞれのセンサーデバイスを、それぞれ直交する三方向に底面を向けて基板11に実装することで実現することができる。
第2センサーデバイス18は、例えば、加速度センサーで構成されている。本例では、一軸(検出軸50)方向の加速度を検出可能なセンサーを例示しており、検出軸50に沿って加速度を検出することができる。ここで、加速度センサーとしての第2センサーデバイス18の検出軸50は、上述した第1方向と交差(本実施形態では「直交」)する第2方向に沿っている。なお、第2センサーデバイス18は、多軸方向の加速度を検出可能な、例えば三軸加速度センサーで構成されてもよい。三軸加速度センサーを用いれば、直交三軸に沿って加速度を検出することができる。
第1センサーデバイス23、および第2センサーデバイス18が実装された基板11の第1面11aと、ケース部材としてのキャップ24とにより形成される空間には、接着部材91が設けられている。接着部材91は、少なくとも第1センサーデバイス23、および第2センサーデバイス18を収容するキャップ24の内壁と、基板11をキャップ24側からみた平面視において、第1センサーデバイス23および第2センサーデバイス18各々の外周を覆って、且つ、第1センサーデバイス23および第2センサーデバイス18とキャップ24とを接続するように設けられている。本実施形態では、第1センサーデバイス23、および第2センサーデバイス18が実装された基板11の第1面11aと、ケース部材としてのキャップ24とにより形成される空間の全体に接着部材91が充填されて固化されている。このような接着部材91の充填状態を実現するセンサーユニット10の製造工程については後述する。
基板11の主面の内で、第1面11aと表裏関係にある第2面11bには、コネクター14、チップ抵抗やチップコンデンサーといったその他の電子部品15、およびICチップ(集積回路)17などが実装されている。実装における接続には、例えば、はんだ材といった接合材が用いられる。なお、チップ抵抗またはチップコンデンサーをセンサーデバイスからの出力特性の改善に用いてもよい。また、コネクター14、その他の電子部品15、およびICチップ(集積回路)17などは、図示しない配線パターンで相互に電気的に接続される。なお、コネクター14は、その底面(固定面)が基板11の第2面11bと重なるように配置され、基板11の第2面11bに取り付けられている。このように、コネクター14が取り付けられることで、第1センサーデバイス23の検出軸50の方向とコネクター14の挿入方向とを、基板11を介して合わせることが可能となる。
なお、上述では、基板11の第1面11aに、第1センサーデバイス23、および第2センサーデバイス18が実装され、第2面11bに、コネクター14、電子部品15、およびICチップ(集積回路)17などが実装されている例で説明したが、実装する面、および組み合わせを特定するものではない。例えば、第1面11aに、電子部品15、およびICチップ(集積回路)17などが実装され、第2面11bに、コネクター14、第1センサーデバイス23、および第2センサーデバイス18などが実装されている構成であってもよい。この場合、第1センサーデバイス23および第2センサーデバイス18が実装される基板11の第2面11b側と、ケース部材として機能する台座20の部品収納部19とにより形成される空間に、少なくとも第1センサーデバイス23および第2センサーデバイス18各々の外周を覆って、且つ、第1センサーデバイス23および第2センサーデバイス18と台座20の部品収納部19の内壁とを接続するように接着部材91が設けられる。
(台座)
ここで、台座20について、図4も加えて参照しながら詳細を説明する。台座20は、基板11の第2面11bと対向するように設けられている。台座20は、基板11の第2面11bと対向するように設けられた板状の基体25と、基体25の外周に沿って基体25から基板11の第2面11bに向かって突出する、基板接合部22a,22b,22cとが設けられている。台座20は、下面(外底面)20bと、下面20bと表裏関係であって基体25の内底面である上面20aと、基板接合部22a,22b,22cの上面である基板11との接合面22fとを有している。基板接合部22a,22b,22cのそれぞれの接合面22fは、同一面で形成されている。
基板接合部22a,22b,22cは、基体25の厚みH1(肉厚:上面20aと下面20bとの厚さ)より大きな厚みH2(肉厚:接合面22fと下面20bとの厚さ)を有している。即ち、基板接合部22a,22b,22cは、基体25の上面20aから突出している。また、本例では、X軸方向の端部にあってY軸方向に延びる基板接合部22aと、Y軸方向の両端部にあってX軸方向に延びる基板接合部22b,22cとで突出部22が形成されている。そして、突出している基板接合部22a,22b,22cの内側面と基体25の上面20aとで形成される空間領域が部品収納部19となる。
台座20の基板接合部22aには、接合面22fから下面20bに貫通する貫通孔13が設けられている。貫通孔13は、後述するように基板11が台座20に接続された際に、基板11に接続されているコネクター14を収納するように設けられている。貫通孔13は、コネクター14の外形よりも一回り大きな形状を有した孔である。本例の貫通孔13は、矩形状の開口を有した孔である。さらに、台座20には、基体25の外周端部に薄肉状に設けられた鍔部21が設けられている。
そして、基板11の外周部およびコネクター14を挿入する貫通孔13の外周部を含む接続領域R1において、基板11が基板接合部22a,22b,22c上に接続されることにより、台座20に基板11が支持される。基板11の接続方法は特に限定されないが、例えば接着剤による接続、あるいはネジ止めによる固定などを用いることができる。なお、接着剤による固定とネジ止めとを併用するのが好ましく、これにより、突出部22への基板11の固定を確実に行うことができる。また、台座20と基板11との間に接着剤の層が介在するため、台座20からの振動を接着剤が吸収、緩和し、基板11の不要な振動が抑制される。その結果、センサーユニット10の検出精度がより向上する。
なお、基板接合部22a,22b,22cは、少なくとも交差する2方向に延在していればよく、基板11を確実に接続することが可能である。例えば、X軸方向、Y軸方向のそれぞれに複数の突起部が設けられてもよいし、基板接合部22aのY軸方向の中央部からX軸方向に向かって延在する一つの突起部が設けられている構成でもよい。このように、基板11が、その外周部において、部品収納部19の周囲に設けられている基板接合部22a,22b,22cに接合して支持されることから、基板11のばたつきや撓みが抑えられ、基板11に接続されているコネクター14の脱着をよりスムースに、確実に行うことができる。また、コネクター14の周囲で基板11と台座20とが接合されることから、コネクター14の接続されている周辺の基板11が撓み難くなり、コネクター14の脱着をよりスムースに、確実に行うことができる。
上面20aを基準としたときの突出部22の高さは、突出部22に基板11が接続されたとき、コネクター14の入出力面14aが、貫通孔13の内に収まるように設定される。換言すれば、突出部22に基板が接続されたとき、コネクター14の入出力面14aが基体25の下面20b(台座20の下面)より内側(上面20a側)に位置している。このように構成することで、不測の事態が起こってもコネクター14に衝撃や負荷が加わることが防止でき、コネクター14の破損を防止することが可能となる。なお、貫通孔13とコネクター14の外周部との隙間には、充填材16が配設されている。このように充填材16によって隙間が埋められていることにより、台座20の下面(基体25の下面20b)への開口部が塞がれるため、台座20の下面側から基板11と台座20との間に設けられた間隙である部品収納部19への水分、塵などの異物侵入を防止することが可能となる。
台座20をこのような構成とすることにより、基板11を簡単に支持することができるとともに、基板11と基体25との間に、チップ抵抗やチップコンデンサーといったその他の電子部品15、およびICチップ(集積回路)17などを収容するスペース(部品収納部19)を確保することができる。このようにして基板11を固定すると、基板11と基体25との間に空間が形成され、当該空間内に、電子部品15、およびICチップ(集積回路)17などが収容される。これにより、これら部品と台座20との接触が防止され、センサーユニット10の信頼性が向上する。また、鍔部21には、後述するケース部材としてのキャップ24が接合されている。キャップ24は、例えばエポキシ樹脂を基材とした樹脂接着剤などを用いることにより、容易に台座20に接合することができる。
このような台座20の構成材料としては、特に限定されないが、制振特性を有する材料であるのが好ましい。これにより、基板11の不要な振動が抑えられ、第1センサーデバイス23、および第2センサーデバイス18などの検出精度が向上する。このような材料としては、例えば、マグネシウム合金、鉄系合金、銅合金、マンガン合金、Ni−Ti系合金などの各種制振合金が挙げられる。
(ケース部材)
ケース部材としてのキャップ24は、箱状をなしており、基板11を覆うように鍔部21の部分で台座20に固定されている。キャップ24は、台座20の鍔部21に沿った略矩形状の開口を有し、その開口が台座20に向かうように配置され、樹脂接着剤などにより台座20に接合されている。なお、キャップ24の台座20への接合方法は、ネジ止めを用いてもよい。
このようなキャップ24の構成材料としては、アルミニウム、ステンレス、鉄系合金、銅系合金などの薄板に表面処理を施した材料を用い、プレス成型などによって形成されたキャップ24を適用することが好ましい。具体的には、接着部材91の上述した第1方向(基板11の第1面11aおよび第2面11bの方向に沿った方向)の線膨張係数よりも、ケース部材としてのキャップ24の第1方向の線膨張係数の方が小さい材料を用いることが好ましい。このとき、基板11の第1方向の線膨張係数についても、接着部材91の第1方向の線膨張計数よりも小さいことが好ましい。このようにすることにより、基板11および基板11と対向するケース部材としてのキャップ24の内壁が、基板11およびキャップ24よりも線膨張係数が大きい接着部材91によって接続されるので、高温への加熱時および加熱後の冷却時のような温度変化に曝されたときの基板11の変形や、それに伴う応力の発生がより抑えられ、温度変化によるセンサーユニット10の慣性量の検出の低下を抑制することができる。
なお、キャップ24の構成材料は、接着部材91の構成材料として、線膨張係数などの特性が適切なものを用いた場合には、上記した金属・合金材料には特に限定されず、各種樹脂材料などを用いることもできる。例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリアミド、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリ−(4−メチルペンテン−1)、アイオノマー、アクリル系樹脂、ポリメチルメタクリレート、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS樹脂)、アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS樹脂)、ブタジエン−スチレン共重合体、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等のポリエステル、ポリエーテル、ポリエーテルケトン(PEK)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルイミド、ポリアセタール(POM)、ポリフェニレンオキシド、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、ポリフェニレンサルファイド、ポリアリレート、芳香族ポリエステル(液晶ポリマー)、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、その他フッ素系樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、シリコーン樹脂、ポリウレタン等、またはこれらを主とする共重合体、ブレンド体、ポリマーアロイ等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
ここで、先に少し触れた、センサーユニット10の組立工程について説明する。
上述した構成のセンサーユニット10の組立工程では、まず、基板11に、第1センサーデバイス23、第2センサーデバイス18、ICチップ17、コネクター14、およびその他電子部品15などの電子部品を実装する。次に、各電子部品が実装された基板11を、台座20に位置決め・固定する。次に、キャップ24の開口部を上向きにして置いた状態で、そのキャップ24の開口部から、硬化前の液状またはゲル状の接着部材91を所定量入れる。そして、接着部材91が所定量入れられたキャップ24の開口部側から、各電子部品が実装された基板11を固定した台座20を位置決めしながら嵌め込み、キャップ24と台座20とを接着剤により固定する。そして、キャップ24と台座20とを接着する接着剤、および、第1センサーデバイス23、第2センサーデバイス18が実装された基板11の第1面11aと、キャップ24の内壁と間に充填された状態の接着部材91を加熱することなどにより硬化させて、一連のセンサーユニット10の製造工程を終了する。
以上説明したセンサーユニット10を実装基板に実装する構成について、図5を用いて説明する。図5は、センサーユニットの実装例を示す正断面図である。なお、同図においては、上述の実施形態と同じ構成には同符号を付してあり、また実装基板に係る構成は2点鎖線によって表してある。また、上述の実施形態と同じ構成の説明は省略する。
図5に示すように、センサーユニット10は、コネクター14(オス型コネクター)に実装基板30側のコネクター31(メス型コネクター)が挿入されるとともに、実装基板30の上面30aに台座20の下面20bが重なるように配置されて接続されている。このように、センサーユニット10のコネクター14と実装基板30のコネクター31とを直接接続する。なお、コネクター14がオス型コネクター、コネクター31がメス型コネクターの例で説明したが、逆の構成、即ちコネクター14がメス型コネクター、コネクター31がオス型コネクターであってもよい。
また、センサーユニット10の外周下部(図中符号Wで示す範囲)を接着剤28などによって接合してもよい。この接合によって、センサーユニット10を実装基板30により強固に接合することができる。なお、接着剤28は、センサーユニット10の底面(台座20の基体25の下面20b)と実装基板30との間に施してもよい。接着剤28は、センサーユニット10の外周下部の全周に亘って施すことでシール効果が生じる。このように、接着剤28をセンサーユニット10の外周下部の全周に亘って施すことでセンサーユニット10の底面(台座20の基体25の下面20b)に位置する貫通孔13からの異物侵入を防止することが可能となる。
また、センサーユニット10の外周下部(図中符号Wで示す範囲)に位置するキャップ24の表面に、接着剤28の濡れ性を向上させるための処理を施すことが好ましい。この処理方法としては、ホーニング、あるいはエッチングなどによりキャップ24の表面を粗くする処理(例えば、MAT処理)などを用いることができる。また、キャップ24の材質がアルミニウムを用いている場合には、図中符号Wで示す範囲を除きアルマイト処理を施し、図中符号Wで示す範囲にアルマイト処理を施さない方法を適用することができる。なお、符号Wで示す範囲は、キャップ24の開口する端から1mm程度であることが好ましい。
このように、センサーユニット10の外周下部(図中符号Wで示す範囲)の処理を行うことにより、図中符号Wで示す範囲における接着剤28の濡れ性を向上させることができ、接着剤の塗布を確実に行うことが可能となる。また、図中符号Wで示す範囲以外への接着剤28の流れ出しを防止することができる。これらにより、接着剤28の塗布量を安定させ、シール効果をより確実にすることができる。
上述した第1実施形態のセンサーユニット10によれば、第1センサーデバイス23および第2センサーデバイス18各々の外周を覆って、且つ、第1センサーデバイス23および第2センサーデバイス18とケース部材としてのキャップ24との間に形成される空間に、第1センサーデバイス23および第2センサーデバイス18とキャップ24の内壁とを接続するように接着部材91を設けた。これにより、基板11、および、基板11に接合された第1センサーデバイス23および第2センサーデバイス18が、接着部材91によってよりキャップ24内に強固に保持されるので、高温に加熱した際の基板11の変形が起こり難くなるため、加熱時および常温に戻される冷却時に第1センサーデバイス23および第2センサーデバイス18に印加される応力が抑えられる。したがって、センサーユニット10が高温に曝されたとき、また、高温から常温に戻った後の第1センサーデバイス23や第2センサーデバイス18各々の検出値の低下が抑えられるので、温度変化に曝されたときでも、正確な慣性量の検出をすることが可能なセンサーユニット10を提供することができる。
また、第1実施形態のセンサーユニット10によれば、部品収納部19より厚い肉厚を有する基板接合部22aと基板接合部22bおよび基板接合部22cとが、交差する2方向(X軸方向、Y軸方向)に延在して設けられている。そしてこの基板接合部22a,22b,22cに、例えば第1センサーデバイス23やコネクター14が接続された基板11が接続される。基板接合部22a,22b,22cは、肉厚が厚く交差する2方向に延在しているため剛性が高く、且つ台座20の底面(下面20b)を基準として一体的に接合面22fの高さを揃えることができるため、高さのばらつきを抑えることができ、基板11の接合姿勢を安定させることができる。これにより、台座20の底面(実装基板への接続面である下面20b)基準での基板11の姿勢を揃える(ばらつきを小さくする)ことが可能となり、結果として第1センサーデバイス23などのセンサーデバイスの検出軸方向のばらつきを抑えることができ、検出精度を安定させることができる。
また、センサーユニット10によれば、台座20の開口部としての貫通孔13の中にコネクター14が露出しているため、センサーユニット10が接続される実装基板30のコネクター31とセンサーユニット10のコネクター14とを直接接続することができる。これにより、従来用いていた配線やフレキシブル配線基板などが不要となり、配線やフレキシブル配線基板の共振現象が基板を介して慣性センサーとしての第1センサーデバイス23に伝播し、第1センサーデバイス23の特性に影響を与えることが生じなくなる。また、第1センサーデバイス23は、台座20と基板11とが接続されている接続領域R1以外の位置で基板11に接続されているため、台座20から受ける応力変動(熱歪み、振動、衝撃など)が第1センサーデバイス23に伝播し難い。したがって、本例のセンサーユニット10は、外部からの共振振動、応力変動などを抑制し、より安定した測定を行うことが可能となる。
(第2実施形態)
次に、センサーユニットの第2実施形態について、図6〜図8、および図9を参照して説明する。図6〜図8は、第2実施形態に係るセンサーユニットの概略構成を示すものであり、図6は平面図、図7は図6のA−A断面図、図8は底面図である。なお、図6では、図を見易くするため、ケース部材としてのキャップを省略した図としている。また、図9は、第2実施形態における台座の概略を示す斜視図である。なお、前述の第1実施形態と同様の構成については同符号を付している。また、同じ構成についての説明は省略することがある。
図6〜図8に示すように、第2実施形態に係るセンサーユニット60は、センサーデバイスとしての第1センサーデバイス23および第2センサーデバイス18と、側面配置センサーデバイスとしての第3センサーデバイス33および第4センサーデバイス43と、第1、第2、第3、第4センサーデバイス23,18,33,43に接続されたコネクター14とが設けられた基板11と、基板11を載置し且つコネクター14が露出する開口部としての貫通孔13を備えた台座40と、を含む。また、センサーユニット60は、台座40に接続されて基板11を覆うケース部材としてのキャップ24を備えている。第1センサーデバイス23および第2センサーデバイス18は、基板11と台座40との間に設けられた間隙である部品収納部19と平面視(図示Z軸方向から見たとき)で重なる位置における基板11の第1面11aに所謂横置きで配置されている。また、第3センサーデバイス33および第4センサーデバイス43は、基板11の切り欠き部11h,11kに所謂縦置きで実装されている。この第1センサーデバイス23、第3センサーデバイス33および第4センサーデバイス43の実装については後述する。なお、本実施形態では、第1センサーデバイス23、第3センサーデバイス33および第4センサーデバイス43として慣性センサーを用いた例で説明する。以下、構成部材について他の構成部材も含め詳細を説明する。
(基板)
基板11は、表裏に主面が設けられ、一方の主面である第1面11aと、第1面11aと表裏関係にある他方の主面である第2面11bと、第1面11aと第2面11bとを繋ぐ側面を備えている。加えて本例の基板11は、2つの角部に切り欠き部11hと切り欠き部11kとを有している。切り欠き部11hは、基板11の第1面11aの向く方向であるZ軸方向と直交するY軸方向に側面11cを有している。また、切り欠き部11kは、Z軸方向およびY軸方向の双方と直交するX軸方向に側面11dを有している。そして、基板11は、後述する台座40の基板接合部22a,22b,22cと、図中ハッチングで示す接続領域R1の位置で接続されている。基板11は、例えば樹脂やセラミックといった絶縁体から形成される。基板11の第1面11aおよび第2面11bには、例えばめっき成膜で導電材から形成される配線パターン(実装配線や導電端子、電極など)が形成されている。また、切り欠き部11h,11kの縁(第1面11aの輪郭)に沿った第1面11aには、後述する第3センサーデバイス33および第4センサーデバイス43を実装する導電端子が配置されている。なお、これらの配線パターン(実装配線や導電端子、電極など)は、図示を省略している。
台座40に接続されている基板11の部品収納部19と平面視(Z軸方向視)で重なる領域における第1面11aには、第1センサーデバイス23、および第2センサーデバイス18が実装されている。慣性センサーである第1センサーデバイス23は、平たい略直方体の外形を有しており、外面の輪郭は長方形に形成されている。第1センサーデバイス23は、図示しない複数の電極としての外部電極が外面に配置されている。そして、第1センサーデバイス23は、部品収納部19と平面視で重なる領域にあって、外面としての底面が基板11の第1面11aに重ねられるように配置される。そして、第1センサーデバイス23は、外面に設けられている導電端子と基板11に設けられた電極とが電気的接続を取って、基板11に実装される。実装における接続には、例えばはんだ材といった接合材が用いられるが図示では省略している。第1センサーデバイス23は、一軸の検出軸50を有する角速度センサー、すなわちジャイロセンサーから構成される。角速度センサーでは、検出軸50が底面に直交しており、検出軸50回りの角速度が検出される。
さらに、基板11の切り欠き部11hには、その側面11cに第3センサーデバイス33が実装されている。第3センサーデバイス33は、図示しない複数の電極としての外部電極が外面(底面)に配置されている。そして、第3センサーデバイス33は、部品収納部19の内の段差部19b(図9参照)と平面視で重なる領域にあって、底面が切り欠き部11hの側面11cに対向し当接された状態で、基板11に実装(固定)されている。第3センサーデバイス33は、その底面(外面)に設けられている電極(図示せず)と、切り欠き部11hの縁に沿って設けられている導電端子(図示せず)とが、例えばはんだ材といった接合材としての導電体38によって電気的接続を取って実装される。第3センサーデバイス33は、一軸の検出軸51を有する角速度センサー、すなわちジャイロセンサーから構成される。角速度センサーでは、検出軸51が底面に直交しており、Y軸方向に沿った検出軸51回りの角速度が検出される。
また、第3センサーデバイス33と同様に、第4センサーデバイス43も基板11に実装されている。第4センサーデバイス43は、基板11の切り欠き部11kに配置されている。第4センサーデバイス43は、図示しない複数の電極が外面(底面)に配置されている。そして、第4センサーデバイス43は、部品収納部19の内の段差部19c(図9参照)と平面視で重なる領域にあって、底面が切り欠き部11kの側面11dに対向し当接された状態で、基板11に実装(固定)されている。第4センサーデバイス43は、その底面(外面)に設けられている電極(図示せず)と、切り欠き部11kの縁に沿って設けられている導電端子(図示せず)とが、例えばはんだ材といった接合材としての導電体39によって電気的接続を取って実装される。第4センサーデバイス43は、一軸の検出軸52を有する角速度センサー、すなわちジャイロセンサーから構成される。角速度センサーでは、検出軸52が底面に直交しており、X軸方向に沿った検出軸52回りの角速度が検出される。
第2センサーデバイス18は、例えば、加速度センサーで構成されている。本例では、一軸(検出軸50)方向の加速度を検出可能なセンサーを例示しており、検出軸50に沿って加速度を検出することができる。なお、第2センサーデバイス18は、多軸方向の加速度を検出可能な、例えば三軸加速度センサーで構成されてもよい。三軸加速度センサーを用いれば、直交三軸に沿って加速度を検出することができる。
第1センサーデバイス23、第3センサーデバイス33、第4センサーデバイス43、および第2センサーデバイス18が実装された基板11の第1面11aと、ケース部材としてのキャップ24とにより形成される空間には、接着部材91が設けられている。このうち、第3センサーデバイス33および第4センサーデバイス43においては、基板11の第1面11a側に突き出た部分の外周とキャップ24とが接続されるように接着部材91が設けられている。
ここで、第3センサーデバイス33および第4センサーデバイス43が、振動子と振動子を収納するパッケージ部材を備え、振動駆動させている振動子の振動数変化により角速度あるいは加速度を検出する方式のセンサーデバイスである場合、上記のようにパッケージ部材とケース部材とを接着部材91で接続することは基板とケース部材とがパッケージ部材を介して接続することとなる。このように基板系の振動要素の接続状況を変化させることで基板系の固有振動数と振動子の駆動周波数との差を大きくすることができる。これにより両者の振動数が接近していることで共振現象が発生しセンサーデバイスの出力異常低下が起こることを防ぐことができる。
基板11の主面の内で、第1面11aと表裏関係にある第2面11bには、コネクター14、チップ抵抗やチップコンデンサーといったその他の電子部品15、およびICチップ(集積回路)17などが実装されている。実装における接続には、例えば、はんだ材といった接合材が用いられる。なお、チップ抵抗またはチップコンデンサーをセンサーデバイスからの出力特性の改善に用いてもよい。また、コネクター14、その他の電子部品15、およびICチップ(集積回路)17などは、図示しない配線パターンで相互に電気的に接続される。なお、コネクター14は、その底面(固定面)が基板11の第2面11bと重なるように配置され、基板11の第2面11bに取り付けられている。このように、コネクター14が取り付けられることで、第1センサーデバイス23の検出軸50の方向とコネクター14の挿入方向とを、基板11を介して合わせることが可能となる。
なお、上述では、基板11の第1面11aに、第1センサーデバイス23、および第2センサーデバイス18が実装され、第2面11bに、コネクター14、電子部品15、およびICチップ(集積回路)17などが実装されている例で説明したが、実装する面、および組み合わせを特定するものではない。例えば、第1面11aに、電子部品15、およびICチップ(集積回路)17などが実装され、第2面11bに、コネクター14、第1センサーデバイス23、および第2センサーデバイス18などが実装されている構成であってもよい。
(台座)
ここで、台座40について、図9も加えて参照しながら詳細を説明する。台座40は、基板11の第2面11bと対向するように設けられている。台座40は、基板11の第2面11bと対向するように設けられた板状の基体25と、基体25の外周に沿って基体25から基板11の第2面11bに向かって突出する、基板接合部22a,22b,22cとが設けられている。台座40は、下面(外底面)20bと、下面20bと表裏関係であって基体25の内底面である上面20aと、基板接合部22a,22b,22cの上面である基板11との接合面22fとを有している。基板接合部22a,22b,22cのそれぞれの接合面22fは、同一面で形成されている。基板接合部22a,22b,22cは、基体25の厚みH1(肉厚:上面20aと下面20bとの厚さ)より大きな厚みH2(肉厚:接合面22fと下面20bとの厚さ)を有している。即ち、基板接合部22a,22b,22cは、基体25の上面20aから突出している。また、本例では、X軸方向の端部にあってY軸方向に延びる基板接合部22aと、Y軸方向の両端部にあってX軸方向に延びる基板接合部22b,22cとで突出部22が形成されている。
また、基板接合部22aが設けられている側と反対側の2つの角部には、上面20aから段差を有し、上面20aの部分よりさらに肉厚の薄い厚みH3を有する段差部19bと段差部19cが設けられている。段差部19bおよび段差部19cには、前述した第3センサーデバイス33および第4センサーデバイス43が配置される。このように段差部19b,19cを設けることで、厚さの異なる領域が部品収納部19に設けられることになり、部品収納部19の剛性を高めることができる。これにより台座40の剛性も高まり、台座40の変形などを起こり難くすることができる。そして、突出している基板接合部22a,22b,22cの内側面と基体25の上面20a、および段差部19bおよび段差部19cの上面20cとで形成される空間領域が部品収納部19となる。
さらに、台座40の基板接合部22aには、接合面22fから下面20bに貫通する貫通孔13が設けられている。貫通孔13は、後述するように基板11が台座40に接続された際に、基板11に接続されているコネクター14を収納するように設けられている。貫通孔13は、コネクター14の外形よりも一回り大きな形状を有した孔である。本例の貫通孔13は、矩形状の開口を有した孔である。また、台座40には、基体25の外周端部に薄肉状に設けられた鍔部21が設けられている。
そして、基板11の外周部およびコネクター14を挿入する貫通孔13の外周部を含む接続領域R1において、基板11が基板接合部22a,22b,22c上に接続されることにより、台座40に基板11が支持される。台座40への基板11の支持については、前述の第1実施形態と同様であるのでここでの説明は省略する。
上面20aを基準としたときの突出部22の高さは、突出部22に基板11が接続されたとき、コネクター14の入出力面14aが、貫通孔13の内に収まるように設定される。換言すれば、突出部22に基板が接続されたとき、コネクター14の入出力面14aが基体25の下面20b(台座40の下面)より内側(上面20a側)に位置している。このように構成することで、不測の事態が起こってもコネクター14に衝撃や負荷が加わることが防止でき、コネクター14の破損を防止することが可能となる。なお、貫通孔13とコネクター14の外周部との隙間には、充填材16が配設されている。このように充填材16によって隙間が埋められていることにより、台座40の下面(基体25の下面20b)への開口部が塞がれるため、台座40の下面側から基板11と台座40との間に設けられた間隙である部品収納部19への水分、塵などの異物侵入を防止することが可能となる。
また、台座40の基板接合部22a,22b,22c上に、基板11を接続したときに、第3センサーデバイス33および第4センサーデバイス43は、段差部19bおよび段差部19cの上面20cとの間に、間隙が設けられるように配置されている。このように、間隙を設けることにより、外部から台座40が受ける衝撃、あるいは変形などの応力が、第3センサーデバイス33および第4センサーデバイス43などのセンサーデバイスに直接伝わることを防止することができ、センサーデバイスの検出精度を高めることが可能となる。
台座40をこのような構成とすることにより、基板11を簡単に支持することができるとともに、基板11と基体25との間に、チップ抵抗やチップコンデンサーといったその他の電子部品15、およびICチップ(集積回路)17などを収容するスペース(部品収納部19)を確保することができる。このようにして基板11を固定すると、基板11と基体25との間に空間が形成され、当該空間内に、電子部品15、およびICチップ(集積回路)17などが収容される。これにより、これら部品と台座40との接触が防止され、センサーユニット60の信頼性が向上する。また、鍔部21には、後述するケース部材としてのキャップ24が接合されている。キャップ24は、例えばエポキシ樹脂を基材とした樹脂接着剤などを用いることにより、容易に台座40に接合することができる。なお、ケース部材としてのキャップ24は、前述の第1実施形態と同様であるので本実施形態での説明は省略する。
このような台座40の構成材料としては、特に限定されないが、制振特性を有する材料であるのが好ましい。これにより、基板11の不要な振動が抑えられ、第1センサーデバイス23、第2センサーデバイス18、第3センサーデバイス33、および第4センサーデバイスの検出精度が向上する。このような材料としては、例えば、マグネシウム合金、鉄系合金、銅合金、マンガン合金、Ni−Ti系合金などの各種制振合金が挙げられる。
以上説明したセンサーユニット60は、前述の第1実施形態と同様に実装基板に実装することができる。なお、実装構成、およびキャップ24の表面処理などについては、第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
上述した第2実施形態のセンサーユニット60によれば、前述の第1実施形態と同様な効果を有すると共に、次のような効果も併せて有している。なお、ここでの説明では、第1実施形態と重複する効果の記載は省略し、異なる効果について記載する。
第2実施形態のセンサーユニット60は、第3センサーデバイス33を基板11の切り欠き部11hの側面11cに実装し、第4センサーデバイス43を、基板11の切り欠き部11kの側面11dに実装している。このように、センサーデバイスを基板11の側面11c,11dに対向して実装し、第3センサーデバイス33および第4センサーデバイス43の電極と基板11の導電端子とを接合材としての導電体38,39により電気的かつ機械的に確実に固定することにより、既存のセンサーパッケージを用いて小型で低背なセンサーユニットを提供できる。また、センサーユニット60では、台座40に段差部19b,19cが設けられている。このように段差部19b,19cを設けることで、センサーユニットの高さ方向の寸法を小さくすることができる。
また、本実施形態のセンサーユニット60は、基板11の切り欠き部11hの側面11cに実装された第3センサーデバイス33および基板の切り欠き部11kの側面11dに実装された第4センサーデバイス43の各々と、ケース部材としてのキャップ24の内壁とを接続するように接着部材91が設けられている。即ち、第1センサーデバイス23および第2センサーデバイス18が実装された基板11の第1面11a側だけでなく、第3センサーデバイス33および第4センサーデバイス43が実装された基板11の側面11c側および側面11d側のキャップ24の内壁との間の空間にも接着部材91が配置される。
これにより、上記第1実施形態のセンサーユニット10よりも、各センサーデバイスが実装された基板11が、接着部材91によって、キャップ24に対してより強固に保持される。したがって、高温への加熱時および加熱後の冷却時の各部材の変形や、それに伴う応力の発生による慣性量の検出値の低下をより顕著に抑えることができるとともに、耐衝撃性の高いセンサーユニット60を実現することができる。
また、樹脂により形成されている基板11は、単一温度において複数の共振周波数のモードを有し、即ち複数の共振点を有しており、各共振点における共振周波数は温度と共に所定の傾きにて変化することが知られている。これにより、センサーデバイスの各慣性センサーのセンサー素子からの漏れ振動と同期してしまうと、基板11とセンサー素子とが共振し、慣性の測定値の誤差を引き起こす虞があった。本実施形態によれば、第3センサーデバイス33および第4センサーデバイス43とキャップ24とが接着部材91により保持されることにより、第3センサーデバイス33および第4センサーデバイス43の各々に備わる慣性センサーのセンサー素子の振動漏れが抑制される。したがって、各センサーデバイスの慣性センサー(センサー素子)からの漏れ振動が抑えられ、基板11の共振による慣性の測定誤差を抑えることができるという効果を奏する。
(台座の変形例)
台座の変形例について、図10を参照しながら説明する、図10は、台座の変形例を示す斜視図である。図10に示す台座80は、第2実施形態で説明した台座40と基板接合部の構成が異なっている。本説明では、第2実施形態の台座40と異なる構成を説明し、同様な構成については説明を省略する。
台座80は、第2実施形態の台座40に設けられている基板接合部22a,22b,22cに加えて、基板接合部22dが設けられている。基板接合部22dは、基板接合部22aの設けられている端と反対側の端側に有って、段差部19bと段差部19cとの間に設けられている。基板接合部22dは、他の基板接合部22a,22b,22cと同一平面となる高さの上面を有している。
このような台座80によれば、基板11における4方向の外周を接続することができるため、第2実施形態の台座40と比べ更に、接続された基板11のばたつきや撓みが生じ難く、基板11に接続されている第3センサーデバイス33、第4センサーデバイス43、コネクター14の接合の信頼度を高めることができる。また、コネクター14の脱着をよりスムースに、確実に行うことができる。
(センサーユニットの変形例)
次に、センサーユニットの変形例について、図11を参照しながら説明する。図11は、センサーユニットの変形例を示す正断面図である。図11に示すセンサーユニット110は、第1実施形態で説明したセンサーユニット10(図1〜図3を参照)と、充填部材の充填状態の態様が異なっている。以下、本変形例の説明では、第1実施形態の接着部材91と異なる構成を説明し、同様な構成については同一符号を付して、詳細な説明は省略する。
図11に示すように、本変形例のセンサーユニット110では、第1センサーデバイス23、および第2センサーデバイス18が実装された基板11の第1面11a側と、ケース部材としてのキャップ24とを接続するように設けられた接着部材91は、第1センサーデバイス23、および第2センサーデバイス18を収容するキャップ24の内壁と、基板11をキャップ24側からみた平面視において、第1センサーデバイス23および第2センサーデバイス18各々の外周を覆って、且つ、その第1センサーデバイス23および第2センサーデバイス18各々の外周を覆った領域にて、第1センサーデバイス23および第2センサーデバイス18とキャップ24とを接続するように設けられている。
上記第1実施形態のセンサーユニット10では、第1センサーデバイス23、および第2センサーデバイス18が実装された基板11の第1面11aと、ケース部材としてのキャップ24とにより形成される空間の全体に接着部材91が充填されて固化された構成を示した(図1〜図3を参照)。これに限らず、本変形例のセンサーユニット110のように、接着部材91を、少なくとも第1センサーデバイス23、および第2センサーデバイス18を収容するキャップ24の内壁と、基板11をキャップ24側からみた平面視において、第1センサーデバイス23および第2センサーデバイス18各々の外周を覆った領域にて、第1センサーデバイス23および第2センサーデバイス18とキャップ24とを接続するように設けた構成によれば、上記実施形態のセンサーユニット10の構成により得られる効果と概ね同様な効果を得ることができる。
以下、本発明を実施例に基づき詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
1.センサーユニット(サンプル)の作成
上記実施形態および変形例で説明したセンサーユニットを構成する主要な部材のうち、下記実施例で示すように、一部の部材を変更した複数の組み合わせにてセンサーユニットを作成した。ここで、使用する各部材の特性のうち、本発明の効果に特に寄与すると考えられる線膨張係数(上述した「第1方向」に沿う方向の線膨張係数)を測定して明らかにした。線膨張係数の測定には、部材の種類ごとに、次に示すJIS規格のいずれかの熱膨張の測定法を用いた。
<金属系材料>JIS2285:2003「金属材料の線膨張係数の測定法など」
<樹脂系材料>JIS K7197「プラスチックの熱機械分析による線膨張率試験方法」
また、センサーユニットの構成のうち、部材の種類を含む下記1−(1)〜1−(3)の構成については、後述の各実施例において共通の構成とした。
1−(1)接着部材の配置の態様は、各部材の特性の差が顕著に発現すると考えられることから、図11に示す変形例のセンサーユニット110における接着部材91の態様とした。
1−(2)基板11の材料として、汎用のFR4基板を用いた。基板11の線膨張係数は14ppm/℃(13〜15ppm/℃)であった。
1−(3)センサーモジュールの封止樹脂として、LSI用のモールド材を用いた。この封止樹脂の線膨張係数は13ppm/℃(12〜14ppm/℃)であった。
2.熱的ストレス印加後の加速度測定値の安定性評価
後述する各実施例および比較例で得られたセンサーユニットは、以下に示す評価方法により、熱的ストレス印加後の加速度測定値の安定性評価をおこなった。
2−(1)熱的ストレスの印加とその後の加速度の測定
作成したセンサーユニットを恒温槽内に載置し、恒温槽を常温から90℃に加熱し、90℃に達してから1時間の高温放置を行った後、恒温槽を常温設定にして常温まで冷却した。そして、センサーユニットが常温になってから、加速度センサー(第2センサーデバイス18)により加速度の測定を開始し、200時間の測定を行った。
2−(2)加速度測定値の安定性評価
センサーユニットが常温になってから150時間連続測定した加速度測定値の変化率を確認した。加速度の測定は一水準につき5個のサンプルにて行い、それらの平均変化率を加速度測定値の変化率として、次の評価基準にて評価した。
◎:1%未満
○:1%以上、4%未満
△:4%以上、11%未満
×:11%以上
(比較例)
比較例のセンサーユニットとして、図11に示すセンサーユニット110の構成のうち、接着部材91の態様について次のように変更した二水準のサンプルを作成した。
<水準A>:接着部材91がキャップ24の内壁に触れずに、接着部材91とキャップ24との間に隙間を設けた構成とした。
<水準B>:接着部材91がセンサーデバイス(23,18)とキャップ24の内壁とに接触するように設けられてはいるが、センサーデバイス(23,18)の側面(外周)を覆ってはおらず、接着部材91からセンサーデバイス(23,18)の側面が露出した構成とした。
なお、上述した共通材料を用いる部材の他の部材の材料には、次のものを用いた。
ケース部材:アルミ合金(線膨張係数:18〜24ppm/℃)
接着部材:エポキシ系樹脂(電子部品ポッティング用、線膨張係数:41ppm/℃)
そして、作成した「水準A」および「水準B」の各々のサンプルについて、上記した熱的ストレス印加後の加速度の測定と、その安定性評価を行った。その結果、「水準A」および「水準B」いずれも×評価となった。
(実施例1)
[サンプルの作成1]
次に、実施例1のセンサーユニットの作成、および、そのセンサーユニットにおける熱的ストレス印加後の加速度測定値の安定性評価結果について説明する。実施例1では、上述した共通材料を用いる各部材の他、接着部材91には上記比較例と同じエポキシ系樹脂(線膨張係数41ppm/℃)を用いるとともに、次に示す4水準の材料をキャップ24の材料として用いて4水準のセンサーユニット110を形成した。
1a).アルミ合金(線膨張係数:23ppm/℃)
1b).黄銅(線膨張係数:20ppm/℃)
1c).ステンレス(線膨張係数:10.4ppm/℃)
1d).石英(線膨張係数:10.3ppm/℃)
[評価結果1]
実施例1の各サンプルについて、上述の加速度測定値の安定性評価を実施した結果いずれのサンプルについても評価が◎(非常に良い)となった。このことから、次の考察を得た。
1).アルミ合金、黄銅、ステンレス、および石英のいずれもが、センサーユニット110のキャップ24の材料として好適に適用できる。即ち、実施例1のセンサーユニット110の構成において、キャップ24の材料には、線膨張係数23ppm/℃以下のものがより好適に適用できる。また、キャップ24の材料には、材料コストや加工容易性などの観点から、アルミ合金、黄銅が特に好ましいといえる。
2).本実施例のセンサーユニット110の構成において、キャップ24の材料の線膨張係数は、接着部材91の線膨張係数(41ppm/℃)よりも小さい。同様に、基板11の線膨張係数(14ppm/℃)についても、接着部材91の線膨張係数よりも小さい。これらのことは、基板11に実装されたセンサーデバイスの外周を覆って、且つ、センサーデバイスとキャップ24とを接続するように接着剤を設けるセンサーユニット110の構成において、構成部材間の熱応力が抑制されることから好ましいことであり、本実施例の評価結果が良好であったことの一要因となっていると考えられる。
3).本実施例のセンサーユニット110の構成において、基板11の線膨張係数(14ppm/℃)と、センサーデバイスの封止樹脂の線膨張係数(13ppm/℃)とは概ね近似している。このことは、センサーユニット110の構成部材間の熱応力が抑えられることから好ましいことであり、本実施例の評価結果が良好であったことの一要因になっていると考えられる。
4)センサーユニット110の構成において、加速度測定に用いた第2センサーデバイス18の厚みh1と、基板11およびキャップ24の対向面間の長さ(基板11とキャップ24とを接続するように配置された接着部材91の厚み)h2との関係は、h2/h1≦2であることが加速度測定値の安定性を良好に保持できて好ましく、h2/h1≦1.75であることがより好ましい。本実施例のセンサーユニット110の構成においては、h2=1.73mm、h1=1.0mmであり、h2/h1=1.73であった。したがって、h2/h1≦1.75の範囲であれば、加速度測定値の安定性をより確実に保持することができるといえる。
(実施例2)
[サンプルの作成2]
次に、実施例2について説明する。実施例2では、上述した共通材料を用いる各部材の他に、上記実施例1で評価が◎(特に良好)であったケース部材の材料のうち、比較的安価で入手が容易な材料であるアルミ合金をキャップ24として用いて、次に示す線膨張係数の異なる接着部材91を用いて、4水準のセンサーユニット110を形成した。なお、4種類の接着部材は、いずれも、電子部品ポッティング用のエポキシ系樹脂を用いた。
2a).エポキシ系接着部材a(線膨張係数:64ppm/℃)
2b).エポキシ系接着部材b(線膨張係数:81ppm/℃)
2c).エポキシ系接着部材c(線膨張係数:93ppm/℃)
2d).エポキシ系接着部材d(線膨張係数:101ppm/℃)
[評価結果2]
実施例2の各サンプルについて、上述の加速度測定値の安定性評価を実施した結果を下記に示す。
2a).エポキシ系接着部材a:◎
2b).エポキシ系接着部材b:◎
2c).エポキシ系接着部材c:◎
2d).エポキシ系接着部材d:○
なお、上記実施例(1)の評価結果の考察(2)〜(4)で述べた事項は、本実施例でも同様に当てはまる。
以上の評価結果から、本実施例のセンサーユニット110の構成において、接着部材91に用いる材料として、線膨張係数が64ppm/℃(エポキシ系接着部材a)から93ppm/℃(エポキシ系接着部材c)までは、加速度測定値の安定性が良好に保持され、線膨張係数が100ppm/℃を超えると、実用レベルではあるものの、加速度測定値の変化率が若干高くなることが確認された。これに、上記実施例1の「水準a).」の評価結果を加えれば、本実施例のセンサーユニット110の構成において、接着部材91に用いる材料としては、線膨張係数が41ppm/℃から93ppm/℃までは、加速度測定値の安定性が良好に保持されることが確認できたといえる。
ここで、キャップ24の材料であるアルミ合金(線膨張係数:23ppm/℃)と、接着部材91として用いたエポキシ系接着部材a〜dの各々の線膨張係数の関係をみると、エポキシ系接着部材aの線膨張係数が64ppm/℃で約2.8倍、エポキシ系接着部材bの線膨張係数が81ppm/℃で約3.5倍、エポキシ系接着部材cの線膨張係数が93ppm/℃で約4倍、エポキシ系接着部材dの線膨張係数が101ppm/℃が約4.4倍である。したがって、本実施例のセンサーユニット110の構成において、接着部材91の使用材料としては、基板11およびキャップ24の線膨張係数のうちの大きい方の線膨張係数(本実施例ではキャップ24の線膨張係数)の4倍以下であることが好ましいということができる。
(センサーユニットの適用例)
以上のようなセンサーユニット10,60は、電子機器、移動体、およびその他の機械などに適用することが可能である。以下、センサーユニット10を用いた構成を例示して詳細を説明する。
<電子機器>
以上のようなセンサーユニット10は、例えば図12に示されるように、電子機器101に組み込まれて利用されることができる。電子機器101では例えばメインボード(実装基板)102に演算処理回路103およびコネクター104が実装される。コネクター104には例えばセンサーユニット10のコネクター14が結合されることができる。演算処理回路103にはセンサーユニット10から検出信号が供給されることができる。演算処理回路103はセンサーユニット10からの検出信号を処理し処理結果を出力する。電子機器101には、例えばモーションセンシングユニットや民生用ゲーム機器、運動解析装置、外科手術ナビゲーションシステム、自動車のナビゲーションシステムなどが例示されることができる。
<移動体>
センサーユニット10は、例えば図13に示されるように、移動体105に組み込まれて利用されることができる。移動体105では例えば制御ボード(実装基板)106に制御回路107およびコネクター108が実装される。コネクター108には例えばセンサーユニット10のコネクター14が結合されることができる。制御回路107にはセンサーユニット10から検出信号が供給されることができる。制御回路107はセンサーユニット10からの検出信号を処理し処理結果に応じて移動体105の運動を制御することができる。こういった制御には、移動体の挙動制御、自動車のナビゲーション制御、自動車用エアバッグの起動制御、飛行機や船舶の慣性航法制御、誘導制御などが例示されることができる。
<その他の機械>
センサーユニット10は、例えば図14に示されるように、機械109に組み込まれて利用されることができる。機械109では例えば制御ボード(実装基板)111に制御回路112およびコネクター113が実装される。コネクター113には例えばセンサーユニット10のコネクター14が結合されることができる。制御回路112にはセンサーユニット10から検出信号が供給されることができる。制御回路112はセンサーユニット10からの検出信号を処理し処理結果に応じて機械109の動作を制御することができる。こういった制御には、産業用機械の振動制御および動作制御やロボットの運動制御などが例示されることができる。
なお、上記のように、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。したがって、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれる。例えば、明細書または図面において、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語とともに記載された用語は、明細書または図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えられることができる。また、センサーユニット10、基板11、第1センサーデバイス23、および第2センサーデバイス18、電子部品15等の構成および動作も上記実施形態で説明したものに限定されず、種々の変形が可能である。
10,60,110…センサーユニット、11…基板、11a…第1面、11b…第2面、11c,11d…側面、11h,11k…切り欠き部、13…貫通孔、14…コネクター、14a…入出力面、15…電子部品、16…充填材、17…ICチップ、18…第2センサーデバイス、19…部品収納部、19b…段差部、20,40,80…台座、20a…上面、20b…下面、20c…段差部の上面、21…鍔部、22…突出部、22a,22b,22c,22d…基板接合部、22f…接合面、23…第1センサーデバイス、24…ケース部材としてのキャップ、25…基体、28…接着剤、30…実装基板、30a…上面、31…コネクター、33…第3センサーデバイス、38,39…導電体、43…第4センサーデバイス、50…検出軸、51…検出軸、52…検出軸、91…接着部材、101…電子機器、103…演算処理回路、104…コネクター、105…移動体、107…制御回路、108…コネクター、109…機械、112…制御回路、113…コネクター。

Claims (8)

  1. 慣性センサーと、前記慣性センサーを封止している封止樹脂と、前記慣性センサーに接続され前記封止樹脂の外面に配置されている電極と、を備えたセンサーデバイスと、
    前記センサーデバイスが接合されている基板と、
    前記センサーデバイスの少なくとも一部を収容しているケース部材と、
    前記センサーデバイスと前記ケース部材とを接着し、且つ、前記基板と前記ケース部材とを接着している接着部材と、を備え、
    前記接着部材は、前記基板を前記ケース部材側からみた平面視において、前記センサーデバイスと重なる領域および前記センサーデバイスの外縁に連続するように配置され
    前記接着部材は、前記センサーデバイスの外面のうち前記基板と対向している面以外の全面を覆い、
    前記基板は表裏に主面が設けられ、一方の主面である第1面と、前記第1面と表裏関係にある他方の主面である第2面とを有し、
    前記第1面の法線方向において、前記センサーデバイスの厚みh1と、前記基板と前記ケース部材とを接続する領域の前記接着部材の厚みh2との間に、h2/h1≦2の関係が成り立つことを特徴とするセンサーユニット。
  2. 前記基板は、前記第1面および前記第2面を接続している側面を有し、前記第1面および前記第2面に沿う方向を第1方向としたとき、前記接着部材の前記第1方向の線膨張係数が、前記基板および前記ケース部材の前記第1方向の線膨張係数よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載のセンサーユニット。
  3. 前記接着部材の前記第1方向の線膨張係数が、前記基板および前記ケース部材の前記第1方向の線膨張係数のうちの大きい方の線膨張係数の4倍以下であることを特徴とする請求項に記載のセンサーユニット。
  4. 前記基板の前記第1方向の線膨張係数と、前記センサーデバイスの前記封止樹脂の前記第1方向の線膨張係数と、が略同一であることを特徴とする請求項またはに記載のセンサーユニット。
  5. 複数の前記センサーデバイスと、
    前記基板の前記第1面の輪郭に沿って配置されている導電端子を備え、
    前記センサーデバイスのうちの少なくとも一つの前記センサーデバイスの外面が、前記基板の前記側面と対向し、前記センサーデバイスの前記電極と前記導電端子とが導電体により接合されていることを特徴とする請求項2または3に記載のセンサーユニット。
  6. 前記側面配置センサーデバイスは、前記第1方向に沿った軸回りの角速度を検出するように配置されている角速度センサーであることを特徴とする2〜5のいずれか一項に記載のセンサーユニット。
  7. 請求項1〜のいずれか一項に記載のセンサーユニットを備えていることを特徴とする電子機器。
  8. 請求項1〜のいずれか一項に記載のセンサーユニットを備えていることを特徴とする移動体。
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