JP6596612B1 - 車両用電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

車両用電動パワーステアリング装置(10)は、中空状の支持部材(70)と、前記支持部材(70)の内周面(73a)にスライド可能に組み付けられた第1部材(80)と、前記第1部材(80)の先端部(82)にスイング可能に連結された第2部材(90)と、前記第2部材(90)に配置されたステアリングホイール(11)と、前記第1部材(80)に設けられた第1モータ(20)と、前記支持部材(70)に設けられた第2モータ(100)とを含む。前記第1モータ(20)は、操舵反力を前記ステアリングホイール(11)に付加する。前記第2モータ(100)は、駆動力伝達部(112)と第1クラッチ機構(130)を介して前記第1部材(80)をスライド駆動するとともに、変換機構(121)と第2クラッチ機構(140)を介して前記第2部材(90)をスイング駆動する。前記第1クラッチ機構(130)と前記第2クラッチ機構(140)とは、制御装置15によって、同時に接続状態に、又は同時に遮断状態に、切り替えるように制御される。

Description

本発明は車両用電動パワーステアリング装置の改良に関する。
近年、車両の自動運転技術の開発が加速している。自動運転車両においては、運転者が自動運転と手動運転とに適宜切り替えつつ走行させることが想定され、自動運転中における運転者の快適性を向上することが求められる。快適性を向上するための技術は、例えば次の技術が知られている。
(1)自動運転時における、運転者のドライビングポジションの調整、リクライニング動作の拡大、格納可能なペダル類を一体とした、機能を集約した運転席の技術。
(2)自動運転時における、車室内での広い居住空間を創出するために、ステアリングホイールを格納する技術。
自動運転による走行の一例としては、市街地での走行のように、転舵用車輪の転舵頻度が多く、転舵角が大きく変化することが多い地域で走行することが想定される。その場合に、ステアリングホイールの回転は、転舵用車輪の転舵に連動して激しく変化し得る。運転者は、目の前で起こる、ステアリングホイールの回転の激しい変化を、不快に感じる可能性がある。このような状況に対処するためにも、ステアリングホイールと転舵部との間が機械的に分離されることによって、自動運転中のステアリングホイールの挙動を抑止できるシステムの、ニーズが増加するものと考えられる。
このようなニーズを踏まえ、車両の高度な自動運転技術に対応するためのステアリング装置としては、ステアリングホイールのテレスコピック運動とチルト運動とが可能な、ステアバイワイヤ(steer-by-wire)式電動パワーステアリング装置の開発が必要となる。ステアバイワイヤ式電動パワーステアリング装置は、ステアリングホイールと転舵部との間を、機械的に分離した構成である。
さらに、自動運転中においては、運転者が自身の都合によって自分で運転したくなった場合や、自動運転車両の自動運転機能に異常が発生した場合が、あり得る。この場合には、自動運転から手動運転へ速やかに切り替え可能であることが好ましい。ステアバイワイヤ式電動パワーステアリング装置においても同様であり、自動操舵から手動操舵に速やかに切り替え可能であることが好ましい。
これに対し、ステアバイワイヤ式ではないものの、一般的な車両用電動パワーステアリング装置において、ステアリングホイールのテレスコピック運動とチルト運動とを、単一のモータによって行う技術は、例えば特許文献1によって知られている。
特許文献1で知られている車両用電動パワーステアリング装置は、ステアリングホイールの操舵トルクにアシスト用モータが発生した補助トルクを付加するとともに、ステアリング軸のチルト運動とテレスコピック運動とを、単一の統合モータ(チルト/テレスコピック用モータ)によって行うものである。
ステアリングホイールを連結可能なステアリング軸は、コラムチューブの中に挿通されている。このコラムチューブの一端(ステアリングホイールとは反対側の端)は、車体に取り付けられるマウンティングブラケットに対して、チルト動作可能に結合されている。また、コラムチューブは、テレスコーピングチューブによって囲まれている。コラムチューブには、前記アシスト用モータと前記統合モータとが取り付けられている。
統合モータは、ムービングロッドを回転且つ直線移動させる。このムービングロッドは、コラムチューブの軸線に沿っている。ムービングロッドには、チルト機構とテレスコピック機構とが連結されている。チルト機構とテレスコピック機構とは、それぞれ独立したクラッチを備える。
チルトクラッチを係合状態にすると、チルト機構は、ムービングロッドの直線移動を、リンクアームを介してコラムチューブのチルト運動に変換する。テレスコーピングクラッチを係合状態にすると、テレスコピック機構は、ムービングロッドの直線移動を、テレスコーピングチューブを介してコラムチューブのテレスコ運動に変換する。このように、2つのクラッチを切り替えて、チルト動作とテレスコピック動作とを、個別に調整ことができる。
米国特許第8904902号明細書
上述のように、特許文献1で知られている車両用電動パワーステアリング装置は、ステアバイワイヤ式の構成を想定したものではない。このため、この車両用電動パワーステアリング装置は、ステアリングホイールに付加する操舵反力を発生するための、反力モータを備えていない。
自動運転車両に搭載するステアリング装置は、ステアリングホイールのテレスコピック運動とチルト運動とが可能な、ステアバイワイヤ式電動パワーステアリング装置であることが求められる。
本発明は、ステアリングホイールのテレスコピック運動とチルト運動とが可能な機能を有した、自動操舵の状態から手動操舵をすることが可能な状態に、速やかに切り替え可能なステアバイワイヤ式電動パワーステアリング装置を提供することを課題とする。
本発明によれば、
車体に取り付け可能な中空状の支持部材と、
前記支持部材の内周面にスライド可能に組み付けられた第1部材と、
前記第1部材の先端部にスイング可能に連結された第2部材と、
前記第2部材に回転可能に設けられたステアリングホイールと、
前記第1部材の内部に設けられるとともに、前記第1部材の軸線に対して同心にモータ軸が位置しており、前記ステアリングホイールの操舵力に抵抗する操舵反力を発生して前記ステアリングホイールに付加する第1モータと、
前記第1部材の前記軸線に対して平行に位置するとともに、前記支持部材の外周面に沿って延びており、前記支持部材に対して相対回転が許容された単一の軸と、
前記支持部材に設けられた第2モータと、
前記第2モータの駆動力を前記軸に伝達して回転運動をさせる駆動力伝達部と、
前記駆動力伝達部と前記軸との間に介在している第1クラッチ機構と、
前記軸の回転運動を前記第1部材のスライド運動に変換する第1変換機構と、
前記軸の回転運動を前記第2部材のスイング運動に変換する第2変換機構と、
前記軸と前記第2変換機構との間に介在している第2クラッチ機構と、
前記第1クラッチ機構と前記第2クラッチ機構との両方を、同時に接続状態に、又は同時に遮断状態に、切り替えるように制御する制御装置と、
を含む車両用電動パワーステアリング装置が提供される。
本発明では、車体に取り付けられる支持部材の内周面に、第1部材がスライド可能に組み付けられている。この第1部材の先端部には、第2部材がスイング可能に連結されている。この第2部材には、ステアリングホイールが配置されている。第1部材又は第2部材は、操舵反力を発生する第1モータを有している。このため、ステアバイワイヤ式の電動パワーステアリング装置に必須である第1モータを、支持部材から外方へ張り出すことなく、第1部材に組み込むことができる。しかも、第1モータのモータ軸を、第1部材の軸線に対して同心に位置している。ステアリングホイールは、非格納位置に位置しているときには、第1部材の軸線上にある。従って、ステアリングホイールのテレスコピック運動とチルト運動とが可能な機能を有した、ステアバイワイヤ式電動パワーステアリング装置を提供することができる。
さらに本発明では、自動運転中において、第1クラッチ機構と第2クラッチ機構との両方を、同時に遮断状態に切り替えることによって、自動操舵の状態から手動操舵をすることが可能な状態に、速やかに切り替えることが可能である。
本発明の実施例1による車両用電動パワーステアリング装置の模式図である。 図1に示される車両用電動パワーステアリング装置を搭載した自動運転車両の模式的な説明図である。 図1に示されるステアリングホイール調節装置の斜視図である。 図3に示されるステアリングホイール調節装置の断面図である。 図4の5矢視図である。 図4に示される第1クラッチ機構の拡大図である。 図6に示される第1クラッチ機構を軸の軸方向から見た構成図兼作用図である。 図4に示される第2クラッチ機構を軸の軸方向から見た構成図兼作用図である。 図4に示されるステアリングホイール調節装置の作用図である。 本発明による実施例2の車両用電動パワーステアリング装置の模式図である。 図10に示される制御装置の制御フローチャートである。 本発明による実施例3の車両用電動パワーステアリング装置の模式図である。 本発明による実施例4の車両用電動パワーステアリング装置の模式図である。 本発明による実施例5の車両用電動パワーステアリング装置の模式図である。 図14に示される制御装置の制御フローチャートの前半部分である。 図14に示される制御装置の制御フローチャートの後半部分である。
本発明を実施するための形態を添付図に基づいて以下に説明する。添付図に示した形態は本発明の一例であり、本発明は当該形態に限定されない。
<実施例1>
図1〜図9を参照しつつ、実施例1の車両用電動パワーステアリング装置10を説明する。図1に示されるように、車両用電動パワーステアリング装置10は、ステアリングホイール11の操舵入力が生じる操舵部12と、左右の転舵車輪13,13(タイヤを含む)を転舵する転舵部14と、制御装置15とを含む。左右の転舵車輪13,13は、転舵部14によって転舵されるものであればよく、前輪、後輪、又は両方を含む。以下、車両用電動パワーステアリング装置10のことを、単に「ステアリング装置10」と略称する。
操舵部12と転舵部14との間は、機械的に分離されている。このため、ステアリング装置10は、ステアリングホイール11の操舵量に応じて転舵用アクチュエータ34を作動させることにより、左右の転舵車輪13,13を転舵する方式、いわゆるステアバイワイヤ式(steer-by-wire)を採用している。
操舵部12は、運転者が操舵するステアリングホイール11と、このステアリングホイール11に一端を連結されているステアリング軸17と、ステアリングホイール11に対しステアリング軸17を介して操舵反力(反力トルク)を付加する反力モータ20と、を含む。
この反力モータ20は、運転者が操舵するステアリングホイール11の操舵力に抵抗する操舵反力を発生するとともに、この操舵反力をステアリングホイール11に付加することによって、運転者に操舵感を与える。この反力モータ20は、電動モータによって構成される。以下、この反力モータ20のことを、適宜「第1モータ20」と言い換える。この第1モータ20の詳細については、後述する。
転舵部14は、車幅方向へ延びている転舵軸31と、この転舵軸31の両端にタイロッド32,32及びナックル33,33を介して連結されている左右の転舵車輪13,13と、転舵軸31に転舵用動力を付加する転舵用アクチュエータ34と、を含む。
転舵用アクチュエータ34は、転舵用動力を発生する転舵モータ35と、転舵用動力を転舵軸31に伝達する転舵動力伝達機構36とからなる。転舵モータ35は、例えば電動モータによって構成される。転舵動力伝達機構36は、例えば第1伝達機構37と第2伝達機構38とからなる。以下、この転舵モータ35のことを、適宜「第3モータ35」と言い換える。
第1伝達機構37は、例えばウォームギア機構によって構成される。このウォームギア機構37(第1伝達機構37)は、転舵モータ35のモータ軸35a(出力軸35a)に設けられたウォーム37aと、伝動軸37bに設けられたウォームホイール37cとからなる。
第2伝達機構38は、例えばラックアンドピニオン機構によって構成される。このラックアンドピニオン機構38(第2伝達機構38)は、伝動軸37bに設けられたピニオン38aと、転舵軸31に設けられたラック38bとからなる。転舵モータ35が発生した転舵用動力は、ウォームギア機構37及びラックアンドピニオン機構38によって転舵軸31に付加される。
車両用ステアリング装置10は操舵角センサ41、操舵トルクセンサ42、その他の各種センサ43を備えている。操舵角センサ41は、ステアリングホイール11の操舵角を検出する。操舵トルクセンサ42は、ステアリング軸17に発生する操舵トルクを検出する。
このステアバイワイヤ式の車両用電動パワーステアリング装置10は、自動運転車両50(図2参照)に搭載することが可能であって、ステアリングホイール11のテレスコピック運動とチルト運動とを行うための、ステアリングホイール調節装置60を備えている。このステアリングホイール調節装置60は、自動運転車両50に搭載されているドライビングポジション装置51の指令を受けた制御装置15によって、制御される。
このステアリングホイール調節装置60によれば、ステアリングホイール11のテレスコピック運動とチルト運動とを、単一のモータ100(第2モータ100)によって行うことができる。この単一のモータ100のことを、以下、適宜「第2モータ100」と言い換える。この第2モータ100は、例えば電動モータによって構成される。
上記制御装置15は、操舵角センサ41と操舵トルクセンサ42とその他の各種センサ43との各信号、及びドライビングポジション装置51の指令に従って、第1モータ20と転舵モータ35と第2モータ100とを制御している。その他の各種センサ43には、各モータ20,35,100の回転角や駆動電流を検出する各センサ、車速センサ、ヨーレートセンサ、加速度センサを含む。
ドライビングポジション装置51は、自動運転車両50による運転状況を判断して、各種の装置を、図2(a)に示される運転者Drが手動運転をする第1ドライビングポジションと、図2(b)に示される運転者Drが自動運転をする第2ドライビングポジションとに、制御する。
図2(a)は、運転者Drが手動運転をする一例の第1ドライビングポジションを示している。この第1ドライビングポジションでは、ステアリングホイール11、シート53及びペダル54は、運転者Drが手動運転をするのに適している、予め設定された各位置に、自動的に制御される。ステアリングホイール11は、非格納位置P1(第1位置P1)に位置している。この非格納位置P1は、運転者Drがステアリングホイール11を操舵し易い位置である。
図2(b)は、運転者Drが自動運転をする一例の第2ドライビングポジションを示している。この第2ドライビングポジションでは、ステアリングホイール11、シート53及びペダル54は、運転者Drがリラックスすることができる、予め設定された各位置に、自動的に制御される。この自動運転時における、車室55内での広い居住空間を創出するために、ステアリングホイール11は格納位置P2(第2位置P2)に位置している。この格納位置P2は、図2(a)に示される非格納位置P1に比べて、前進位置に且つ上に傾いている。
以下、このステアリングホイール調節装置60について、詳しく説明する。図3〜図5に示されるように、このステアリングホイール調節装置60は、支持部材70と第1部材80と第2部材90と第2モータ100と第1伝動機構110と第2伝動機構120と、を含む。
支持部材70は、自動運転車両50の前後方向に延びた状態で位置することが可能な中空状(例えば筒状。好ましくは円筒状)の部材であって、この自動運転車両50の車体56に取り付け可能なブラケット71を有している。この支持部材70の両端は、開放されている。さらに、この支持部材70は、この支持部材70の軸線CL1(中心線CL1)に対して平行なスリット72(長孔を含む)を有する。このスリット72は、支持部材70の周壁73を内外に貫通している。
第1部材80は、支持部材70の周壁73の内周面73aに、この支持部材70の軸線CL1に沿ってスライド可能に組み付けられた中空状(例えば筒状。好ましくは円筒状)の部材である。つまり、第1部材80は、支持部材70の周壁73に軸線CL1に沿ってスライド可能、つまりテレスコピック運動が可能に嵌合している。この第1部材80の両端は、開放されている。第1部材80の軸線CL2(中心線CL2)は、支持部材70の軸線CL1に合致している。この第1部材80は、前記第1モータ20を収納している。この第1モータ20は、第1部材80に対して、軸方向と周方向との両方に相対変位を規制されている。例えば、モータハウジング21が第1部材80に圧入や焼き嵌めされることによって、第1モータ20は第1部材80に対する相対変位を規制される。
第1部材80の長さは、支持部材70に対する第1部材80のスライド可能な範囲(ストローク)、つまり、ステアリングホイール11のテレスコピック運動量を、十分に確保できる長さに設定されている。これに対し、支持部材70に第1モータ20を直接に収納した構成では、十分なストロークを確保するために、第1モータ20が軸方向に大型化してしまうので、得策ではない。第1部材80を設けたので、第1モータ20を大型化することなく、支持部材70に対する第1モータ20のスライド量を、十分に確保することができる。
図4に示されるように、この第1モータ20は、第1部材80の軸線CL2に対して同心に位置している。詳しく述べると、この第1モータ20は、第1部材80の周壁81の内周面81aに固定された有底の中空状(例えば有底筒状。好ましくは有底の円筒状)のモータハウジング21と、このモータハウジング21の開放端を塞いでいるリッド22と、このモータハウジング21の内部に軸受23,23によって回転可能に収納されたモータ軸24(出力軸24)と、このモータ軸24に有しているロータ25と、このロータ25の外周囲に位置してモータハウジング21の内部に設けられたステータ26と、を含む。
この第1モータ20は、例えばブラシレスモータによって構成されており、モータ回転角センサ27(例えばレゾルバ27)と制御ユニット28とを有する。モータ回転角センサ27は、第1モータ20の回転角を検出する。制御ユニット28は、第1モータ20(例えばリッド22)に組み付けられるとともに、第1部材80に収納されされており、制御装置15(図1参照)の制御指令に基づいて第1モータ20を制御する。この第1モータ20のモータ軸24は、第1部材80の軸線CL2に対して同心に位置している。
図3及び図4に示されるように、第2部材90は、非格納位置P1に位置しているときには第1部材80の軸線CL2上に位置するとともに、第1モータ20に向かって開放した有底の中空状(例えば有底筒状。好ましくは有底の円筒状)の部材である。この第2部材90は、第1部材80の先端部82に対して上下方向にスイング可能、つまりチルト運動が可能である。詳しく述べると、第1部材80と第1モータ20との、少なくともいずれか一方は、モータ軸24に沿いつつ、第2部材90まで延びた延長部91を有している。この延長部91は、例えば、モータハウジング21からモータ軸24を挟みつつ、第2部材90の側面90a(図3得参照)まで延びるとともに、この側面90aを挟んでいるフォーク状の構成である。つまり、延長部91は、一対の先端部91a,91aを有している。
第2部材90は、延長部91の一対の先端部91a,91a間に挟まれており、この一対の先端部91a,91aに支持軸92によってスイング可能に連結されている。この結果、第2部材90は、第1部材80の先端部82にスイング可能(チルト可能)に連結されている。
この第2部材90に対し、前記ステアリング軸17は軸受93により、相対回転が許容され且つ軸方向への相対移動が規制されて設けられている。このステアリング軸17は、ステアリングホイール11の非格納位置P1では、第1部材80の軸線CL2に対して同心に位置しており、第2部材90の内部において、第1モータ20のモータ軸24に自在軸継手94(ユニバーサルジョイント94)により連結されている。この結果、前記ステアリングホイール11は、モータ軸24に自在軸継手94によって連結されている。この自在軸継手94が屈曲する点Q1(屈曲点Q1)は、第1部材80に対する第2部材90のスイング基点Q2(支持軸92の中心Q2)に合致している。
図3〜図5に示されるように、第2モータ100は、ギアハウジング74に取り付けられており、単一の軸111を駆動する。ギアハウジング74は、支持部材70の周壁73に有しているベース75に、取り付けられている。
第1伝動機構110は、第2モータ100が発生した駆動力を、第1部材80をスライド駆動するスライド駆動力に変換して、第1部材80に伝達する。この第1伝動機構110は、単一の軸111と、この軸111に第2モータ100の駆動力を伝達する駆動力伝達部112と、この駆動力伝達部112と軸111との間に介在している第1クラッチ機構130と、軸111の回転運動を第1部材80のスライド運動に変換する第1変換機構116と、によって構成されている。
この単一の軸111は、第1部材80の軸線CL2に対して平行に位置するとともに、支持部材70の外周面73b(周壁73の外周面73b)に沿って延びている。この軸111は、ギアハウジング74に軸受76,76によって支持されるとともに、延長部91から軸111へ向かって延びた支持アーム95によって支持されている。この結果、この軸111は、支持部材70に対して、相対回転が許容され且つ軸方向への相対移動が規制されて設けられている。さらに、この軸111は、第1の雄ねじ111aと第2の雄ねじ111bと雄セレーション111cとを有している。
図4及び図6に示されるように、駆動力伝達部112は、例えばウォームギア機構によって構成されている。このウォームギア機構112(駆動力伝達部112)は、第2モータ100のモータ軸101(出力軸101)に設けられたウォーム113(第1ギア113)と、このウォーム113に噛み合い可能なウォームホイール114(第2ギア114)とからなる。このウォームギア機構112は、ギアハウジング74に収納されている。
前記第1クラッチ機構130は、ウォームホイール114のハブ115と、第1付勢部材131と、第1ソレノイド132と、によって構成されている。
図7(a)は、軸111の軸方向から見た接続状態の第1クラッチ機構130を示している。図7(b)は、軸111の軸方向から見た遮断状態の第1クラッチ機構130を示している。
図6及び図7(a)に示されるように、ウォームホイール114のハブ115は、軸111の径方向に長い長孔状の嵌合部115aを有している。つまり、この嵌合部115aは、ウォーム113の外周面に接近、離反する方向に長い。この嵌合部115aは、ウォームホイール114の中心CL3(軸111の中心CL3)に設けられており、軸111を貫通している。軸111と嵌合部115aとの関係を詳しく述べると、次の通りである。嵌合部115aの一部(長孔の内周面の一部)には、雄セレーション111cに噛み合い可能な雌セレーション115bが設けられている。
ウォームホイール114がウォーム113に噛み合っている状態では、ウォームホイール114の回転中心は軸111の中心CL3上に位置している。嵌合部115aの回転中心も、軸111の中心CL3に合致する。この状態で、雌セレーション115bは、雄セレーション111cに噛み合い可能である。言い換えると、嵌合部115aは、軸111に対して接続状態となる第1位置P11に位置している。この第1位置P11は、軸111の中心CL3に合致する。このため、第2モータ100が発生した駆動力は、ウォームホイール114の回転角(長孔状の嵌合部115aの向き)にかかわらず、ウォーム113からウォームホイール114を経て、軸111に伝わる。
一方、図7(b)に示されるように、ウォーム113に対してウォームホイール114が噛み合っていない状態、つまり、ウォーム113の外周面から離反している状態では、嵌合部115aの回転中心(第1位置P11)は、軸111の中心CL3に対して、ウォーム113とは反対側にオフセットしている。このため、雌セレーション115bは、雄セレーション111cに噛み合っていない。言い換えると、嵌合部115aは、軸111に対して遮断状態となる第2位置P12に位置している。第2モータ100が発生した駆動力は、ウォーム113からウォームホイール114へ伝わらないとともに、ウォームホイール114から軸111へも伝わらない。
以上の説明から明らかなように、嵌合部115aは、軸111に対して接続状態となる第1位置P11と、遮断状態となる第2位置P12と、の間で変位可能である。
図6及び図7(a)に示されるように、第1付勢部材131は、ウォームホイール114を第1位置P11方向(軸111に対して、嵌合部115aが接続状態となる方向)へ付勢しており、例えば圧縮コイルばねによって構成されている。
図6及び図7(a),(b)第1ソレノイド132は、第1付勢部材131の付勢力に抗してウォームホイール114を第2位置P12方向(軸111に対して、嵌合部115aが遮断状態となる方向)へ移動させる。この第1ソレノイド132は、ケース133と、このケース133に収納されている第1励磁用コイル134と第1プランジャロッド135と付勢部材136とを含む。この第1ソレノイド132は、第1プランジャロッド135を第1励磁用コイル134の励磁によって後退させる、いわゆるプル型ソレノイドによって構成されている。第1プランジャロッド135は、付勢部材136によって前進方向(ケース133から外方へ伸びる方向)へ常に付勢されており、第1励磁用コイル134の励磁により駆動されて第2ギア114を第2位置P12方向へ移動させる。
図4に示されるように、第1変換機構116は、軸111に有している第1の雄ねじ111aと、この第1の雄ねじ111aに組み合っている第1の雌ねじ117と、この第1の雌ねじ117を有しているアーム118と、によって構成されている。このアーム118は、第1部材80と第1モータ20とのいずれか一方から軸111へ向かって延びている。例えば、このアーム118は、第1モータ20から、スリット72を貫通して軸111まで延びている。第1の雄ねじ111aと第1の雌ねじ117とは、台形ねじによって構成することが好ましい。
図3及び図4に示されるように、第2伝動機構120は、第2モータ100が発生した駆動力を、第2部材90をスイング駆動するスイング駆動力に変換して、第2部材90に伝達する。この第2伝動機構120は、軸111の回転運動を第2部材90のスイング運動に変換する第2変換機構121と、軸111と第2変換機構121との間に介在している第2クラッチ機構140と、によって構成されている。
第2変換機構121は、軸111に有している第2の雄ねじ111bと、第2の雄ねじ111bに組み合っている第2の雌ねじ122と、軸111に沿って変位可能なスライダ123と、スライダ123と第2部材90との間を連係可能に繋いでいるリンク124と、によって構成されている。
スライダ123は、第2の雄ねじ111bと第2の雌ねじ122との相互作用によって軸111に沿って変位可能な構成である。このスライダ123は、リンク124の一端をスイング可能に連結する第1リンク用連結ブラケット125を有している。一方、第2部材90は、リンク124の他端をスイング可能に連結する第2リンク用連結ブラケット126を有している。
第2の雄ねじ111bと第2の雌ねじ122とは、台形ねじによって構成することが好ましい。また、第2の雄ねじ111b及び第2の雌ねじ122は、ねじ方向とピッチとの少なくとも一方を、第1の雄ねじ111a及び第1の雌ねじ117に対して異なっていることが好ましい。例えば、ねじ方向が逆向きである。
図8(a)は、軸111の軸方向から見た接続状態の第2クラッチ機構140を示している。図8(b)は、軸111の軸方向から見た遮断状態の第2クラッチ機構140を示している。
第2クラッチ機構140は、スライダ123に設けられている切り替え部141と、第2付勢部材142と、第2ソレノイド150と、によって構成されている。
図4及び図8(a)に示されるように、切り替え部141は、スライダ123に対して、軸111の径方向への相対スライドのみを許容されており、軸111の軸方向への相対移動は規制されている。この切り替え部141は、長孔状の組み合い孔141aを有している。この組み合い孔141aは、軸111の中心CL3に設けられており、軸111を貫通している。しかも、この組み合い孔141aは、スライダ123に対する切り替え部141のスライド方向に長い、つまり軸111の径方向に長い。
軸111と組み合い孔141aとの関係を詳しく述べると、次の通りである。組み合い孔141aの一部(長孔の内周面の一部)には、第2の雄ねじ111bに噛み合い可能な第2の雌ねじ122が設けられている。第2の雄ねじ111bに対して、第2の雌ねじ122の一部が組み合っている状態では、組み合い孔141aは、軸111に対して接続状態となる、第3位置P13に位置している。このため、第2モータ100が発生した駆動力は、軸111から切り替え部141を介してスライダ123に伝わる。
一方、図8(b)に示されるように、第3位置P13に位置している切り替え部141が、組み合い孔141aの長手方向にスライドして、第4位置P14に位置したときには、組み合い孔141aは、軸111に対して遮断状態となる第4位置P14に位置する。第4位置P14では、第2の雌ねじ122は第2の雄ねじ111bに対して非組み合い状態となる。第2モータ100が発生した駆動力は、軸111から切り替え部141へ伝わらない。この結果、駆動力が軸111からスライダ123へ伝わることはない。
以上の説明から明らかなように、切り替え部141は、軸111に対して接続状態となる第3位置P13と、遮断状態となる第4位置P14とに変位可能である。
図4及び図8(a),(b)に示されるように、第2付勢部材142は、切り替え部141を第3位置P13方向(軸111に対して、組み合い孔141aが接続状態となる方向)へ付勢しており、例えば圧縮コイルばねによって構成されている。
第2ソレノイド150は、第2付勢部材142の付勢力に抗して、直接に又はスイング機構143を介して間接的に、切り替え部141を第4位置P14方向(軸111に対して、組み合い孔141aが遮断状態となる方向)へ移動させる。
この第2ソレノイド150は、ケース151と、このケース151に収納されている第2励磁用コイル152と第2プランジャロッド153と付勢部材154とを含む。この第2ソレノイド150は、第2プランジャロッド153を第2励磁用コイル152の励磁によって後退させる、いわゆるプル型ソレノイドによって構成されている。第2プランジャロッド153は、付勢部材154によって前進方向(ケース151から外方へ伸びる方向)へ常に付勢されており、第2励磁用コイル152の励磁により駆動されて切り替え部141を第4位置P14方向へ移動させる。
次に、ステアリングホイール調節装置60の作用について、図2、図4及び図9を参照しつつ説明する。
図2(a)に示されるステアリングホイール11は、非格納位置P1(第1位置P1)に位置している。このときのステアリングホイール調節装置60は、図4に示される状態にある。つまり、ステアリングホイール11の位置は、第1部材80の軸線CL2上にあるとともに、支持部材70に対して最も自動運転車両50(図2(a)参照)の後方へ離れた位置(前進位置)に位置している。
その後、第2モータ100は制御装置15(図1参照)から格納指令信号を受けることによって、正回転(第1の回転方向へ回転)する。第2モータ100が発生した正回転の駆動力は、ウォームギア機構112を介して軸111に伝わる。この軸111の回転によって、アーム118と第1部材80と第1モータ20は、ステアリングホイール11が支持部材70に対して近づく方向(後退方向)に移動、つまりテレスコピック運動をする。この結果、第1モータ20のモータ軸24に連結されているステアリング軸17と、延長部91の一対の先端部91a,91aに連結されている第2部材90は、後退方向に移動する。
一方、第2の雄ねじ111b及び第2の雌ねじ122のねじ方向が、第1の雄ねじ111a及び第1の雌ねじ117に対して逆向きである。このため、スライダ123はアーム118に対して逆方向(前進方向)に移動し、リンク124を介して第2部材90を上方にスイング駆動する。この結果、第2部材90及びステアリング軸17は、上方にチルト運動をする。
つまり、ステアリングホイール11は、後方にテレスコピック運動をしつつ上方にチルト運動をする。この結果を図9及び図2(b)に示している。図9及び図2(b)は、ステアリングホイール11が格納位置P2(第2位置P2)に位置していることを示している。つまり、ステアリングホイール11の位置は、第1部材80の軸線CL2から予め設定されている角度だけ上方に傾いて後退した位置(後退位置)に位置している。
その後、第2モータ100は制御装置15(図1参照)から非格納指令信号を受けることによって、逆回転(第2の回転方向へ回転)する。第2モータ100が発生した逆回転の駆動力は、ウォームギア機構112を介して軸111に伝わる。この軸111の回転によって、アーム118と第1部材80と第1モータ20は、ステアリングホイール11が支持部材70に対して離れる方向(前進方向)に移動、つまりテレスコピック運動をする。この結果、第1モータ20のモータ軸24に連結されているステアリング軸17と、延長部91の一対の先端部91a,91aに連結されている第2部材90は、前進方向に移動する。
一方、スライダ123はアーム118に対して逆方向(後退方向)に移動し、リンク124を介して第2部材90を下方にスイング駆動する。この結果、第2部材90及びステアリング軸17は、下方にチルト運動をする。つまり、ステアリングホイール11は、前方にテレスコピック運動をしつつ下方にチルト運動をする。この結果を図4及び図2(a)に示している。ステアリングホイール調節装置60は、図4に示される状態に戻る。ステアリングホイール11は、図2(a)に示される非格納位置P1(第1位置P1)に戻る。
図1に示されるように、ステアリングホイール11は、手動操作切り替えスイッチ160を備えている。運転者Dr(図2(b)参照)が自動運転をしている途中で、手動操作切り替えスイッチ160を操作すると、制御装置15は、手動操作切り替えスイッチ160のスイッチ信号を受けて、第1ソレノイド132の第1励磁用コイル134と、第2ソレノイド150の第2励磁用コイル152とを、同時に励磁させる。この結果、第1クラッチ機構130と第2クラッチ機構140とは、同時に接続状態から遮断状態へ切り替わる。第1クラッチ機構130と第2クラッチ機構140との両方を、同時に接続状態から遮断状態に、切り替えることができる。自動操舵の状態から手動操舵をすることが可能な状態に、速やかに切り替えることができる。
上記実施例1の説明をまとめると、次の通りである。
図1、図3〜図9に示されるように、車両用電動パワーステアリング装置10は、
車体56に取り付け可能な中空状の支持部材70と、
前記支持部材70の内周面73aにスライド可能に組み付けられた第1部材80と、
前記第1部材80の先端部82にスイング可能に連結された第2部材90と、
前記第2部材90に回転可能に設けられたステアリングホイール11と、
前記第1部材80の内部に設けられるとともに、前記第1部材80の軸線CL2に対して同心にモータ軸24が位置しており、前記ステアリングホイール11の操舵力に抵抗する操舵反力を発生して前記ステアリングホイール11に付加する第1モータ20(反力モータ20)と、
前記第1部材80の前記軸線CL2に対して平行に位置するとともに、前記支持部材70の外周面73bに沿って延びており、前記支持部材70に対して相対回転が許容された単一の軸111と、
前記支持部材70に設けられた第2モータ100と、
前記第2モータ100の駆動力を前記軸111に伝達して回転運動をさせる駆動力伝達部112と、
前記駆動力伝達部112と前記軸111との間に介在している第1クラッチ機構130と、
前記軸111の回転運動を前記第1部材80のスライド運動に変換する第1変換機構116と、
前記軸111の回転運動を前記第2部材90のスイング運動に変換する第2変換機構121と、
前記軸111と前記第2変換機構121との間に介在している第2クラッチ機構140と、
前記第1クラッチ機構130と前記第2クラッチ機構140との両方を、同時に接続状態に、又は同時に遮断状態に、切り替えるように制御する制御装置15と、
を含む車両用電動パワーステアリング装置が提供される。
このように、実施例1では、車体56に取り付けられる筒状の支持部材70の内周面73aに、第1部材80がスライド可能に組み付けられている。このため、支持部材70によって、第1部材80をスライド可能に支持する剛性を十分に高めることができる。この第1部材80の先端部82には、第2部材90がスイング可能に連結されている。この第2部材90には、ステアリングホイール11が配置されている。第1部材80は、操舵反力を発生する第1モータ20を有している。このため、ステアバイワイヤ式の電動パワーステアリング装置10に必須である第1モータ20を、支持部材70から外方へ張り出すことなく、第1部材80に組み込むことができる。しかも、第1モータ20のモータ軸24を、第1部材80の軸線CL2に対して同心に位置している。ステアリングホイール11は、非格納位置P1に位置しているときには、第1部材80の軸線CL2上にある。従って、ステアリングホイール11のテレスコピック運動とチルト運動とが可能な機能を有した、より小型のステアバイワイヤ式の電動パワーステアリング装置10を提供することができる。この結果、自動運転車両50に対する電動パワーステアリング装置10の搭載性を、高めることができる。
加えて、重量物である第1モータ20を、チルト運動をする第2部材90ではなく、この第2部材90を支持する第1部材80に収納した。この第1部材80を組み付けた支持部材70は、車体56に取り付け可能である。車体56に取り付けられる基端側の支持部材70及び第1部材80に重量物を集約するとともに、チルト運動をする先端側の第2部材90を軽量化することができる。つまり、支持部材70及び第1部材80の剛性と、第2部材90の剛性とを、合理的に高めることができる。このため、ステアリングホイール11のテレスコピック運動とチルト運動とが可能な機能を有している装置60、つまりステアリングホイール調節装置60の全体の剛性をバランス良く高めることができる。
さらに加えて、自動運転中において、第1クラッチ機構130と第2クラッチ機構140との両方を、同時に遮断状態に切り替えることによって、自動操舵の状態から手動操舵をすることが可能な状態に、速やかに切り替えることが可能である。
さらには、前記駆動力伝達部112は、前記第2モータ100のモータ軸101に設けられた第1ギア113(ウォーム113)と、前記第1ギア113に噛み合い可能な第2ギア114(ウォームホイール114)と、によって構成され、
前記第1クラッチ機構130は、
前記第2ギア114の中心CL3に設けられており、前記軸111に対して接続状態となる第1位置P11と遮断状態となる第2位置P12とに変位可能な、前記軸111の径方向に長い長孔状の嵌合部115aを有している、前記第2ギア114のハブ115と、
前記第2ギア114を前記第1位置P11方向へ付勢する第1付勢部材131と、
前記第1付勢部材131の付勢力に抗して前記第2ギア114を前記第2位置P12方向へ移動させる第1ソレノイド132と、
によって構成されており、
前記第2変換機構121は、
回転運動をする前記軸111に有している雄ねじ111b(第2の雄ねじ111b)と、前記雄ねじ111bに組みう雌ねじ122(第2の雌ねじ122)と、の相互作用によって前記軸111に沿って変位可能なスライダ123と、
前記スライダ123と前記第2部材90との間を連係可能に繋いでいるリンク124と、によって構成され、
前記第2クラッチ機構140は、
前記雄ねじ111bを貫通するとともに前記雌ねじ122を有している前記軸111の径方向に長い長孔状の組み合い孔141aを備えており、前記雄ねじ111bに対し、前記雌ねじ122の一部が組み合い状態となる第3位置P13と、前記雌ねじ122が非組み合い状態となる第4位置P14と、に変位可能に前記スライダ123に設けられている切り替え部141と、
前記切り替え部141を前記第3位置P13方向へ付勢する第2付勢部材142と、
前記第2付勢部材142の付勢力に抗して前記切り替え部141を前記第4位置P14方向へ移動させる第2ソレノイド150と、によって構成されている。
さらには、前記雄ねじ111b(第2の雄ねじ111b)と前記雌ねじ122(第2の雌ねじ122)とは、台形ねじによって構成されている。
このため、簡単な構成によって、セルフロック機能を高めることができる。
しかも、第2クラッチ機構140を遮断状態に切り替えることによって、セルフロック機能を容易に解除することができる。
さらには、前記第1ソレノイド132は、第1励磁用コイル134と、前記第1励磁用コイル134の励磁により駆動されて前記第2ギア114を前記第2位置P12方向へ移動させる第1プランジャロッド135と、によって構成されており、
前記第2ソレノイド150は、第2励磁用コイル152と、前記第2励磁用コイル152の励磁により駆動されて前記切り替え部141を前記第4位置P14方向へ移動させる第2プランジャロッド153と、によって構成されている。
実施例1を、より詳しくまとめると、図1、図3〜図9に示されるように、車両用電動パワーステアリング装置10は、
車体56に取り付け可能な筒状の支持部材70と、
前記支持部材70の内周面73a(周壁73の内周面73a)にスライド可能に組み付けられた第1部材80と、
前記第1部材80の先端部82にスイング可能に連結された第2部材90と、
前記第2部材90に配置されるとともに、非格納位置P1に位置しているときには前記第1部材80の軸線CL2上にあるステアリングホイール11と、
前記第1部材80の内部に設けられるとともに、前記第1部材80の前記軸線CL2に対して同心にモータ軸24が位置しており、前記ステアリングホイール11の操舵力に抵抗する操舵反力を発生して前記ステアリングホイール11に付加する第1モータ20と、
前記第1部材80の前記軸線CL2に対して平行に位置するとともに、前記支持部材70の外周面73bに沿って延び、前記支持部材70に対して相対回転が許容されて設けられており、台形ねじから成る第1の雄ねじ111a及び第2の雄ねじ111bを有している単一の軸と、
前記支持部材70に設けられた第2モータ100と、
前記第2モータ100の駆動力を前記軸111に伝達して回転運動をさせる駆動力伝達部112と、
前記駆動力伝達部112と前記軸111との間に介在している第1クラッチ機構130と、
前記軸111の回転運動を前記第1部材80のスライド運動に変換する第1変換機構116と、
前記軸111の回転運動を前記第2部材90のスイング運動に変換する第2変換機構121と、
前記軸111と前記第2変換機構121との間に介在している第2クラッチ機構140と、
前記第1クラッチ機構130と前記第2クラッチ機構140との両方を、同時に接続状態に、又は同時に遮断状態に、切り替えるように制御する制御装置15と、
を含み、
前記駆動力伝達部112は、
前記第2モータ100のモータ軸101に設けられたウォーム113と、前記ウォーム113に噛み合い可能なウォームホイール114と、によって構成されており、
前記第1クラッチ機構130は、
前記ウォームホイール114の中心CL3に設けられており、前記軸111に対して接続状態となる第1位置P11と遮断状態となる第2位置P12とに変位可能な、前記軸111の径方向に長い長孔状の嵌合部115aを有している、前記ウォームホイール114のハブ115と、
前記ウォームホイール114を前記第1位置P11方向へ付勢する第1付勢部材131と、
前記第1付勢部材131の付勢力に抗して前記ウォームホイール114を前記第2位置P12方向へ移動させる第1ソレノイド132と、によって構成されており、
前記第1ソレノイドは、第1励磁用コイル134と、前記第1励磁用コイル134の励磁により駆動されて前記ウォームホイール114を前記第2位置P12方向へ移動させる第1プランジャロッド135と、によって構成されており、
前記第1変換機構116は、
回転運動をする前記軸111に有している前記第1の雄ねじ111aと、
前記第1の雄ねじ111aに組み合う台形ねじから成る第1の雌ねじ117を有しているアーム118と、
によって構成され、
前記第2変換機構121は、
回転運動をする前記軸111に有している前記第2の雄ねじ111bと、前記第2の雄ねじ111bに組み合う台形ねじから成る第2の雌ねじ122と、の相互作用によって前記軸111に沿って変位可能なスライダ123と、
前記スライダ123と前記第2部材90との間を連係可能に繋いでいるリンク124と、によって構成され、
前記第2クラッチ機構140は、
前記第2の雄ねじ111bを貫通するとともに前記第2の雌ねじ122を有している前記軸111の径方向に長い長孔状の組み合い孔141aを備えており、前記第2の雄ねじ111bに対し、前記第2の雌ねじ122の一部が組み合い状態となる第3位置P13と、前記第2の雌ねじ122が非組み合い状態となる第4位置P14と、に変位可能に前記スライダ123に設けられている切り替え部141と、
前記切り替え部141を前記第3位置P13方向へ付勢する第2付勢部材142と、
前記第2付勢部材142の付勢力に抗して前記切り替え部141を前記第4位置P14方向へ移動させる第2ソレノイド150と、によって構成されており、
前記第2ソレノイド150は、第2励磁用コイル152と、前記第2励磁用コイル152の励磁により駆動されて前記切り替え部141を前記第4位置P14方向へ移動させる第2プランジャロッド153と、によって構成されている。
実施例1を、更にまとめると、図1、図3〜図9に示されるように、車両用電動パワーステアリング装置10は、
ステアリング軸17に設けられたステアリングホイール11と、
前記ステアリングホイール11を前方及び後方に移動させるテレスコピック動作と、前記ステアリングホイール11の昇降を行うチルト動作と、を制御するモータ100(第2モータ100)と、
前記ステアリングホイール11が格納位置P2に位置している自動運転中に、前記ステアリングホイール11を引き抜く運転者の意志を確認した場合に、前記ステアリングホイール11の前記テレスコピック動作及び前記チルト動作を手動で行うことを可能とする制御装置15と、を含む。
このため、ステアリングホイール11のテレスコピック運動とチルト運動とが可能な機能を有した、自動操舵の状態から手動操舵をすることが可能な状態に、速やかに切り替え可能なステアバイワイヤ式の電動パワーステアリング装置10を提供することができる。この結果、自動運転車両50に対する電動パワーステアリング装置10の搭載性を、高めることができる。
<実施例2>
図10及び図11を参照しつつ、実施例2の車両用電動パワーステアリング装置200を説明する。図10は、上記図1に対応して表してある。
実施例2の車両用電動パワーステアリング装置200は、上記図1〜図9に示される実施例1の車両用電動パワーステアリング装置10に有している制御装置15を変更した(図10参照)ことと、手動操舵意志検出部210を追加したことを特徴とし、他の構成は実施例1と同じなので、説明を省略する。
図2及び図10に示されるように、手動操舵意志検出部210は、自動運転中に運転者Drが手動操舵をする意志があることを検出するものである。この手動操舵意志検出部210は、自動運転中のステアリングホイール11を、格納位置P2から非格納位置P1へ、運転者Drが引き出すときの引き出し力を検出する荷重センサによって構成される。この荷重センサは、ステアリングホイール11に設けられている。
実施例2の制御装置15は、手動操舵意志検出部210の検出信号を受けたと判断した場合に、第1クラッチ機構130と第2クラッチ機構140とを同時に、接続状態から遮断状態へ切り替え制御する構成である。例えば、制御装置15は、荷重センサによって検出した引き出し力の値(検出値)が、予め設定されている基準引き出し力を超えたと判断した場合に、手動操舵意志検出部210から検出信号を受けたと判断することになる。
この制御装置15は、例えばマイクロコンピュータによって構成される。マイクロコンピュータによって構成した制御装置15の、具体的な制御の一例を説明すると、次の通りである。図2〜図10を参照しつつ、図11に基づいて制御装置15の制御について説明する。
図11は、制御装置15の制御フローチャートであって、制御装置15の一連の制御のなかの、第1クラッチ機構130と第2クラッチ機構140とを同時に、接続状態から遮断状態へ切り替え処理を実行するサブルーチンを示している。このサブルーチンは、例えば所定の条件による割込処理や、時分割処置によって実行する。
制御装置15は制御を開始すると、先ずステップS01では、第1ソレノイド132の第1励磁用コイル134と、第2ソレノイド150の第2励磁用コイル152とを、非励磁状態にする。つまり第1ソレノイド132と第2ソレノイド150とをオフにする。
次に、ステップS02では、図2(a)に示されるようにステアリングホイール11を手動運転用ポジション(第1ドライビングポジション)に設定する。つまり第2モータ100を制御する。
次に、ステップS03では、ドライビングポジション装置51から、自動運転モードへの切換え指令があるか否かを判断する。ここで、自動運転モードへの切換え指令が無いと判断した場合には、ステップS04に進む。ステップS04では、このサブルーチンを終了するか否かを判断する。ここで、終了すると判断した場合にはこのサブルーチンを終了し、続行すると判断した場合にはステップS03に戻る。このように、ステップS03では、自動運転モードへの切換え指令が有ると判断するまで、このステップS03を繰り返す。
ステップS03において、自動運転モードへの切換え指令が有ると判断と判断した場合には、ステップS05に進む。ステップS05では、図2(b)に示されるようにステアリングホイール11を自動運転用ポジション(第2ドライビングポジション)に設定する。つまり第2モータ100を制御する。
次に、ステップS06では、ドライビングポジション装置51から、手動運転モードへの切換え指令があるか否かを判断する。ここで、手動運転モードへの切換え指令が有ると判断した場合には、ステップS07に進む。ステップS07では、このサブルーチンを終了するか否かを判断する。ここで、終了すると判断した場合にはこのサブルーチンを終了し、続行すると判断した場合にはステップS02に戻って、ステアリングホイール11を手動運転用ポジションに設定する。
一方、ステップS06において、手動運転モードへの切換え指令が無いと判断した場合には、ステップS08に進む。ステップS08では、手動操舵意志検出部210の検出信号を受けたか否かを判断する。ここで、手動操舵意志検出部210の検出信号を受けたということは、「引き抜き意志あり」「自動運転中に運転者Drが手動操舵をする意志がある」と判断することになる。
ステップS08において、検出信号を受けない、つまり手動操舵をする意志がないと判断した場合には、ステップS09に進む。ステップS09では、このサブルーチンを終了するか否かを判断する。ここで、終了すると判断した場合にはこのサブルーチンを終了し、続行すると判断した場合にはステップS05に戻る。
一方、ステップS08において、検出信号を受た、つまり手動操舵をする意志があると判断した場合には、ステップS10に進む。ステップS10では、第1ソレノイド132の第1励磁用コイル134と、第2ソレノイド150の第2励磁用コイル152とを、励磁状態にする。つまり第1ソレノイド132と第2ソレノイド150とをオンにする。この結果、図2(a)に示すように、運転者Drは手動操舵をするためにステアリングホイール11を非格納位置P1に引き出すことができる。
次に、ステップS11では、このサブルーチンを終了するか否かを判断する。ここで、終了すると判断した場合にはこのサブルーチンを終了し、続行すると判断した場合には、終了するまでこのステップを繰り返す。
実施例2をまとめると、次の通りである。
前記ステアリングホイール11を自動運転中の格納位置P2から手動運転をする非格納位置P1へ引き出して手動操舵をする意志があることを検出する手動操舵意志検出部210を、更に有し、
前記制御装置15は、前記手動操舵意志検出部210の検出信号を受けたと判断した場合に、前記第1クラッチ機構130と前記第2クラッチ機構140とを同時に、前記接続状態から前記遮断状態へ切り替え制御する構成である。
このように、自動運転中には、運転者Drがステアリングホイール11を操舵をしないので、あえてステアリングホイール11を引き出すことによって、明確に手動操舵をする意志があると、判断することができる。その他の作用、効果は実施例1と同様なので説明を省略する。
<実施例3>
図12を参照しつつ、実施例3の車両用電動パワーステアリング装置300を説明する。図12は、上記図10に対応して表してある。
実施例3の車両用電動パワーステアリング装置300は、図10に示される実施例2の車両用電動パワーステアリング装置200の手動操舵意志検出部210を、図12に示される手動操舵意志検出部310に変更したことを特徴とし、他の構成は実施例2と同じなので、説明を省略する。
実施例3の手動操舵意志検出部310は、実施例2の手動操舵意志検出部210と同様に、自動運転中に運転者Drが手動操舵をする意志があることを検出するものである。実施例3の手動操舵意志検出部310は、第1モータ20に備えているモータ回転角センサ27(例えばレゾルバ27)によって構成される。自動運転中において、格納位置P2に位置しているステアリングホイール11を、運転者Drが握って回す(操舵の動作をする)ことにより、第1モータ20のモータ軸24が回る。このモータ軸24の回転角を、モータ回転角センサ27(手動操舵意志検出部310)によって、検出することができる。実施例3の制御装置15は、検出された回転角の値が、予め設定されている基準回転角を超えたと判断した場合に、「引き抜き意志あり」「自動運転中に運転者Drが手動操舵をする意志がある」と判断する。
このように、自動運転中には、運転者Drがステアリングホイール11を操舵しないので、あえて操舵することによって、明確に手動操舵をする意志があると、判断することができる。その他の作用、効果は実施例2と同様なので説明を省略する。
<実施例4>
図13を参照しつつ、実施例3の車両用電動パワーステアリング装置400を説明する。図13は、上記図10に対応して表してある。
実施例4の車両用電動パワーステアリング装置400は、図10に示される実施例2の車両用電動パワーステアリング装置200の手動操舵意志検出部210を、図13に示される手動操舵意志検出部410に変更したことを特徴とし、他の構成は実施例2と同じなので、説明を省略する。
実施例4の手動操舵意志検出部410は、実施例2の手動操舵意志検出部210と同様に、自動運転中に運転者Drが手動操舵をする意志があることを検出するものである。実施例4の第1モータ20は、ブラシ付きモータによって構成される。実施例4の手動操舵意志検出部410は、第1モータ20に発生した逆起電流(逆起電力)を検出する電流検出センサによって構成される。
自動運転中において、格納位置P2に位置しているステアリングホイール11を、運転者Drが握って回す(操舵の動作をする)ことにより、第1モータ20のモータ軸24及びロータ25が回る。このときにステータ26は逆起電流が発生する。この逆起電流を電流検出センサ410(手動操舵意志検出部410)によって、検出することができる。実施例4の制御装置15は、検出された逆起電流の値が、予め設定されている基準逆起電流を超えたと判断した場合に、「引き抜き意志あり」「自動運転中に運転者Drが手動操舵をする意志がある」と判断する。
このように、自動運転中には、運転者Drがステアリングホイール11を操舵しないので、あえて操舵することによって、明確に手動操舵をする意志があると、判断することができる。その他の作用、効果は実施例3と同様なので説明を省略する。
<実施例5>
図14〜図16を参照しつつ、実施例5の車両用電動パワーステアリング装置500を説明する。図14は、上記図10に対応して表してある。図15は、上記図11に対応して表してある。
実施例5の車両用電動パワーステアリング装置500は、上記図10に示される実施例2の車両用電動パワーステアリング装置200に有している制御装置15を変更した(図10参照)ことと、転舵角検出部510及び路面情報検出部520を備えたことを特徴とし、他の構成は実施例2と同じなので、説明を省略する。
転舵角検出部510は、転舵用車輪13,13の転舵角を直接に又は間接的に検出する。転舵角検出部510は、例えば転舵モータ35の回転角を検出することによって、転舵角を検出する検出することができる。
路面情報検出部520は、転舵用車輪13,13から得られた路面情報を直接に又は間接的に検出する。この路面情報は、自動運転車両50(図2参照)を走行させた場合や、車両用ステアリング装置500を操舵した場合に、走行路面から転舵用車輪13,13に伝わる、路面の情報(状況)である。
ここで、路面の情報(路面情報)及び路面情報検出部520について詳しく説明する。走行路面から転舵用車輪13,13に伝わる「路面の状況」としては、例えば降雨、降雪、凍結、砂利道等による、走行路面と転舵用車輪13,13との間の摩擦係数の変化や、轍、うねり、石畳路等の凹凸変化が挙げられる。このような路面情報は、走行路面から転舵用車輪13,13へ、例えば振動の変化、荷重(圧力)の変化、歪み量の変化として伝わる。
図15は及び図16は、実施例5の制御装置15の制御フローチャートでる。図15に示されるステップS01〜S10は、図11に示されるステップS01〜S10と同じなので、説明を省略する。
実施例5の制御装置15は、ステップS10において、第1ソレノイド132の第1励磁用コイル134と、第2ソレノイド150の第2励磁用コイル152とを、励磁状態にした後に、ステップS21以降(図16参照)に進む。
ステップS21では、転舵角検出部510によって検出された転舵用車輪13,13の転舵角の値を得る。
次のステップS22では、転舵角検出部510によって検出された転舵角を運転者Drに報知する。この結果、運転者Drは、手動操舵をするためにステアリングホイール11を非格納位置P1に引き出したときの転舵角、つまり転舵状況を速やかに認識して手動操舵に移行することができる。
次のステップS23では、路面情報検出部520によって検出された路面情報を得る。次のステップS24では、転舵角検出部510によって検出された転舵角と、路面情報検出部520によって検出された路面情報と、に基づいて、第1モータ20(反力モータ20)が発生する操舵反力の初期値(初期反力)を設定する。
次のステップS25では、第1モータ20が初期反力を発生して、ステアリングホイール11に付加する。この結果、運転者Drは、手動操舵をするためにステアリングホイール11を非格納位置P1に引き出したときに、その時点における現実の転舵角及び路面情報に基づく操舵反力を、ステアリングホイール11から受けることができる。このため、自動操舵から手動操舵へ移行したときに、瞬間的に操舵反力が無いという現象を回避することができる。従って、自動操舵状態から手動操舵状態へ速やかに且つ的確に移行することができる。
次のステップS26では、通常の手動操舵条件に伴う第1モータ20(反力モータ20)と転舵モータ35の制御をする。これによって、ステアバイワイヤ式電動パワーステアリング装置500における手動運転を、的確に行うことができる。
次に、ステップS27では、このサブルーチンを終了するか否かを判断する。ここで、終了すると判断した場合にはこのサブルーチンを終了し、続行すると判断した場合には、終了するまでステップS26を繰り返す。
このように、自動運転中に、運転者Drが手動操舵をするためにステアリングホイール11を非格納位置P1に引き出したときの、転舵状況や路面状況を速やかに且つ正確に把握して、的確に手動操舵状態に移行することができる。その他の作用、効果は実施例2と同様なので説明を省略する。
なお、本発明による車両用電動パワーステアリング装置10,200,300,400,500は、本発明の作用及び効果を奏する限りにおいて、実施例に限定されるものではない。例えば、実施例1〜5は適宜組み合わせることができる。
本発明の車両用電動パワーステアリング装置10,200,300,400,500は、自動運転車両50に搭載するのに好適である。
10,200,300,400,500 車両用電動パワーステアリング装置
11 ステアリングホイール
15 制御装置
17 ステアリング軸
20 第1モータ(反力モータ)
24 モータ軸
28 制御ユニット
50 自動運転車両
56 車体
60 ステアリングホイール調節装置
70 支持部材
73 支持部材の周壁
73a 周壁の内周面
73b 周壁の外周面
80 第1部材
81 第1部材の周壁
81a 周壁の内周面
82 第1部材の先端部
90 第2部材
90a 第2部材の側面
91 延長部
91a 延長部の先端部
92 支持軸
100 第2モータ
101 モータ軸
110 第1伝動機構
111 単一の軸
111a 第1の雄ねじ
111b 第2の雄ねじ
112 駆動力伝達部
115 ハブ
115a 嵌合部
116 第1変換機構
117 第1の雌ねじ
118 アーム
120 第2伝動機構
121 第2変換機構
122 第2の雌ねじ
123 スライダ
124 リンク
CL2 第1部材の軸線
P11 軸に対して接続状態となる嵌合部の第1位置
P12 軸に対して遮断状態となる嵌合部の第2位置
P13 軸に対して接続状態となる組み合い孔の第3位置
P14 軸に対して遮断状態となる組み合い孔の第4位置

Claims (7)

  1. 車体に取り付け可能な中空状の支持部材と、
    前記支持部材の内周面にスライド可能に組み付けられた第1部材と、
    前記第1部材の先端部にスイング可能に連結された第2部材と、
    前記第2部材に回転可能に設けられたステアリングホイールと、
    前記第1部材の内部に設けられるとともに、前記第1部材の軸線に対して同心にモータ軸が位置しており、前記ステアリングホイールの操舵力に抵抗する操舵反力を発生して前記ステアリングホイールに付加する第1モータと、
    前記第1部材の前記軸線に対して平行に位置するとともに、前記支持部材の外周面に沿って延びており、前記支持部材に対して相対回転が許容された単一の軸と、
    前記支持部材に設けられた第2モータと、
    前記第2モータの駆動力を前記軸に伝達して回転運動をさせる駆動力伝達部と、
    前記駆動力伝達部と前記軸との間に介在している第1クラッチ機構と、
    前記軸の回転運動を前記第1部材のスライド運動に変換する第1変換機構と、
    前記軸の回転運動を前記第2部材のスイング運動に変換する第2変換機構と、
    前記軸と前記第2変換機構との間に介在している第2クラッチ機構と、
    前記第1クラッチ機構と前記第2クラッチ機構との両方を、同時に接続状態に、又は同時に遮断状態に、切り替えるように制御する制御装置と、
    を含む車両用電動パワーステアリング装置。
  2. 前記駆動力伝達部は、前記第2モータのモータ軸に設けられた第1ギアと、前記第1ギアに噛み合い可能な第2ギアと、によって構成され、
    前記第1クラッチ機構は、
    前記第2ギアの中心に設けられており、前記軸に対して接続状態となる第1位置と遮断状態となる第2位置とに変位可能な、前記軸の径方向に長い長孔状の嵌合部を有している、前記第2ギアのハブと、
    前記第2ギアを前記第1位置方向へ付勢する第1付勢部材と、
    前記第1付勢部材の付勢力に抗して前記第2ギアを前記第2位置方向へ移動させる第1ソレノイドと、
    によって構成されており、
    前記第2変換機構は、
    回転運動をする前記軸に有している雄ねじと、前記雄ねじに組み合う雌ねじと、の相互作用によって前記軸に沿って変位可能なスライダと、
    前記スライダと前記第2部材との間を連係可能に繋いでいるリンクと、
    によって構成され、
    前記第2クラッチ機構は、
    前記雄ねじを貫通するとともに前記雌ねじを有している前記軸の径方向に長い長孔状の組み合い孔を備えており、前記雄ねじに対し、前記雌ねじの一部が組み合い状態となる第3位置と、前記雌ねじが非組み合い状態となる第4位置と、に変位可能に前記スライダに設けられている切り替え部と、
    前記切り替え部を前記第3位置方向へ付勢する第2付勢部材と、
    前記第2付勢部材の付勢力に抗して前記切り替え部を前記第4位置方向へ移動させる第2ソレノイドと、によって構成されている、
    請求項1に記載の車両用電動パワーステアリング装置。
  3. 前記雄ねじと前記雌ねじとは、台形ねじによって構成されている、請求項2に記載の車両用電動パワーステアリング装置。
  4. 前記第1ソレノイドは、第1励磁用コイルと、前記第1励磁用コイルの励磁により駆動されて前記第2ギアを前記第2位置方向へ移動させる第1プランジャと、によって構成されており、
    前記第2ソレノイドは、第2励磁用コイルと、前記第2励磁用コイルの励磁により駆動されて前記切り替え部を前記第4位置方向へ移動させる第2プランジャと、によって構成されている、
    請求項2又は請求項3に記載の車両用電動パワーステアリング装置。
  5. 車体に取り付け可能な筒状の支持部材と、
    前記支持部材の内周面にスライド可能に組み付けられた第1部材と、
    前記第1部材の先端部にスイング可能に連結された第2部材と、
    前記第2部材に配置されるとともに、非格納位置に位置しているときには前記第1部材の軸線上にあるステアリングホイールと、
    前記第1部材に設けられるとともに、前記第1部材の前記軸線に対して同心にモータ軸が位置しており、前記ステアリングホイールの操舵力に抵抗する操舵反力を発生して前記ステアリングホイールに付加する第1モータと、
    前記第1部材の前記軸線に対して平行に位置するとともに、前記支持部材の外周面に沿って延びており、前記支持部材に対して相対回転が許容されて設けられており、台形ねじから成る第1の雄ねじ及び第2の雄ねじを有している単一の軸と、
    前記支持部材に設けられた第2モータと、
    前記第2モータの駆動力を前記軸に伝達して回転運動をさせる駆動力伝達部と、
    前記駆動力伝達部と前記軸との間に介在している第1クラッチ機構と、
    前記軸の回転運動を前記第1部材のスライド運動に変換する第1変換機構と、
    前記軸の回転運動を前記第2部材のスイング運動に変換する第2変換機構と、
    前記軸と第2変換機構との間に介在している第2クラッチ機構と、
    前記第1クラッチ機構と前記第2クラッチ機構との両方を、同時に接続状態に、又は同時に遮断状態に、切り替えるように制御する制御装置と、
    を含み、
    前記駆動力伝達部は、
    前記第2モータのモータ軸に設けられたウォームと、前記ウォームに噛み合い可能なウォームホイールと、によって構成されており、
    前記第1クラッチ機構は、
    前記ウォームホイールの中心に設けられており、前記軸に対して接続状態となる第1位置と遮断状態となる第2位置とに変位可能な、前記軸の径方向に長い長孔状の嵌合部を有している、前記ウォームホイールのハブと、
    前記ウォームホイールを前記第1位置方向へ付勢する第1付勢部材と、
    前記第1付勢部材の付勢力に抗して前記ウォームホイールを前記第2位置方向へ移動させる第1ソレノイドと、によって構成されており、
    前記第1ソレノイドは、第1励磁用コイルと、前記第1励磁用コイルの励磁により駆動されて前記ウォームホイールを前記第2位置方向へ移動させる第1プランジャと、によって構成されており、
    前記第1変換機構は、
    回転運動をする前記軸に有している前記第1の雄ねじと、
    前記第1の雄ねじに組み合う台形ねじから成る第1の雌ねじを有しているアームと、
    によって構成され、
    前記第2変換機構は、
    回転運動をする前記軸に有している前記第2の雄ねじと、前記第2の雄ねじに組みう台形ねじから成る第2の雌ねじと、の相互作用によって前記軸に沿って変位可能なスライダと、
    前記スライダと前記第2部材との間を連係可能に繋いでいるリンクと、
    によって構成され、
    前記第2クラッチ機構は、
    前記第2の雄ねじを貫通するとともに前記第2の雌ねじを有している前記軸の径方向に長い長孔状の組み合い孔を備えており、前記第2の雄ねじに対し、前記第2の雌ねじの一部が組み合い状態となる第3位置と、前記第2の雌ねじが非組み合い状態となる第4位置と、に変位可能に前記スライダに設けられている切り替え部と、
    前記切り替え部を前記第3位置方向へ付勢する第2付勢部材と、
    前記第2付勢部材の付勢力に抗して前記切り替え部を前記第4位置方向へ移動させる第2ソレノイドと、によって構成されており、
    前記第2ソレノイドは、第2励磁用コイルと、前記第2励磁用コイルの励磁により駆動されて前記切り替え部を前記第4位置方向へ移動させる第2プランジャと、によって構成されている、
    車両用電動パワーステアリング装置。
  6. 前記ステアリングホイールを自動運転中の格納位置から手動運転をする非格納位置へ引き出して手動操舵をする意志があることを検出する手動操舵意志検出部を、更に有し、
    前記制御装置は、前記手動操舵意志検出部の検出信号を受けたと判断した場合に、前記第1クラッチ機構と前記第2クラッチ機構とを同時に、前記接続状態から前記遮断状態へ切り替え制御する構成である、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の車両用電動パワーステアリング装置。
  7. ステアリング軸に設けられたステアリングホイールと、
    前記ステアリングホイールを前方及び後方に移動させるテレスコピック動作と、前記ステアリングホイールの昇降を行うチルト動作と、を制御するモータと、
    自動運転中に、前記ステアリングホイールを引き抜く運転者の意志を確認した場合に、前記ステアリングホイールの前記テレスコピック動作及び前記チルト動作を手動で行うことを可能とする制御装置と、
    を含む車両用電動パワーステアリング装置。
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