JP6593126B2 - 竪型粉砕機 - Google Patents
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Description
上記のように、前記粉砕ローラの大径側端面に前記粉砕ローラの大径側端面から前記回転テーブル上面のダムリングへ向けて凸部が突出した凹凸部を設けているので、粉砕ローラの転動によって回転テーブル上とダムリングの間に圧密されて滞留している粉体を凹凸部によって撹拌してかき出すことができる。従って回転テーブル上面の粉体圧密度の違いによって粉砕時の振動発生、滞留による過粉砕がなくなり、粉砕時間の短縮化と粉砕効率を高めることができる。
また、粉砕ローラの大径側端面から突出している凸部が先に摩耗することにより、粉砕ローラ本体の摩耗を保護して延命化を図ることができる。
凹凸部の凹部によって凹部に粉体が入り込み、粉砕ローラの回転時に粉体間ですべり、凸部の摩耗を少なくできる。また凹部の内部に粉体が入り込むことによって凹凸部のかき出し効果は低下するが、耐摩耗の効果が得られる。
粉砕ローラの大径側端面に凹凸部を設けることにより、ダムリングと粉砕ローラの間のデッドスペースを少なくできる。これにより滞留する粉体の堆積量を少なくでき、回転テーブルの遠心力と粉砕ローラの上下運動で圧密される圧密粉体と滑り接触する粉砕ローラの大径側端面の摩耗量を低下させることができる。
このような構成を採用することにより、回転テーブル上面で転動する粉砕ローラにより回転テーブル上面に滞留する粉体を連続的にかき出すことができ、回転テーブル上面の粉体圧密度の違いによって粉砕時の振動発生、滞留による過粉砕がなくなり、粉砕時間の短縮化と粉砕効率を高めることができる。
このような構成を採用することにより、回転テーブル上面で転動する粉砕ローラにより回転テーブル上面に滞留する粉体を連続的にかき出すことができ、回転テーブル上面の粉体圧密度の違いによって粉砕時の振動発生、滞留による過粉砕がなくなり、粉砕時間の短縮化と粉砕効率を高めることができる。
このような構成を採用することにより、粉砕ローラの製造時に容易に形成することができる。また既存の粉砕ローラに容易に取り付けることができる。
上記のように、粉砕原料と接する凸部の面を凹状に形成しているので、滞留部分の粉体をかき出す効果を高めることができる。
図4は竪型粉砕機の構成概略図である。同図に示すように竪型粉砕機10は、ケーシング12と、回転テーブル14と、回転テーブル14の上面外周部を円周方向に等分する位置に配置した複数個の粉砕ローラ16と、回転テーブル14の外周に沿って形成した環状通路40と、ケーシング12の上部に設けた分級手段30と、回転テーブル14の外周縁部上に取り付けたダムリング48と、凹凸部50を主な基本構成としている。
分級手段30は、回転軸30aと、回転羽根30bと、固定羽根30cを備えている。回転軸30aはケーシング12の上面から下方へ垂下し、外部の駆動モータ(不図示)により回転自在な構成である。回転軸30aの下部には、回転軸30aを軸心として環状に複数の回転羽根30bが並んで形成されている。さらに、回転羽根30bの外周には、複数の固定羽根30cが並んで形成されている。回転羽根30b及び固定羽根30cはいずれも、長手方向が回転軸30aの軸心と平行に配置されており、ケーシング12内を上昇してきた熱空気は、回転軸30a軸心と平行な羽根の隙間から供給される。このような構成の分級手段30は、回転軸30aと共に回転羽根30bが回転し、固定羽根30cと回転羽根30bを通過した微細な粉粒体(微粉)のみが上部取出口44から排出される。
原料投入シュート34から投入した原料は、回転テーブル上面14Aを渦巻き状の軌跡を描きながら回転テーブル上面14Aの外周部に移動して、回転テーブル上面14Aと粉砕ローラ16の間に噛み込まれ粉砕される。そして、粉砕された粉粒体の一部は、回転テーブル上面14Aの外縁部に周設されて原料の層厚を調整するダムリング48を乗り越えて、回転テーブル上面14Aの外周部とケーシング12の隙間である環状通路40へと向かう。ここで、下部ケーシング12Bの回転テーブル14の下方には、所定温度に加熱された熱空気を導入するためのガス導入口42を設けている。
竪型粉砕機10内に投入した原料と、回転テーブル14と粉砕ローラ16に粉砕されて後述するダムリング48を乗り越えた粉粒体の一部は、環状通路40からの熱空気によって吹き上げられてケーシング12内を上昇し、分級手段30に到達する。
また、粉砕ローラ16に噛み込まれずそのまま環状通路40に達したような一部の極大の粒径の原料は、環状通路40より回転テーブル14の下方に落下して下部取出口46より竪型粉砕機10の外に取り出される。
図1は本実施形態の凹凸部を形成した粉砕ローラの斜視図である。図2は本実施形態の凹凸部を形成した粉砕ローラの正面の一部断面図である。図3は本実施形態の凹凸部を形成した粉砕ローラの平面図である。
凹凸部50は、凸部52及び凹部54からなり、粉砕ローラ16の大径側端面に粉砕ローラ16の大径側端面から回転テーブル上面14Aのダムリング48へ向けて凸部52が突出するように形成している。また凸部の突出量は、凸部先端とダムリング側面との間に所定間隔の隙間ができるように設定している。
そして凹凸部50は、粉砕ローラ16と同質材料あるいはそれよりも剛性の高い金属を用いることができ、同質材料の場合、粉砕ローラ16の製造時に粉砕ローラ16の大径側端面に一体的に形成することができる。この他にも凸部52を構成する突起ピースを締結ボルト又は溶接などの固定手段を用いて取り付ける構成を採用することができ、この場合、既存の粉砕ローラ16に容易に取り付けることができる。
また凸部52は、回転テーブル14の回転方向に沿って回転テーブル上14Aの粉砕原料と接する面を凹状53、換言するとスプーン形状に形成している。
上記構成による本発明の竪型粉砕機の作用について、以下説明する。
竪型粉砕機10の回転テーブル14を回転させると、油圧シリンダ24によって回転テーブル上面14Aに押圧された粉砕ローラ16も回転する。そして、原料投入口32から回転テーブル上面14Aに粉砕原料が投入されると、回転テーブル上面14Aに落下して回転テーブル上面14Aを渦巻き状の軌跡を描きながら遠心力でテーブルの外周部に設けたダムリング48側へ移動する。
本発明の竪型粉砕機10は、粉砕ローラ16の大径側端面に、粉砕ローラ16の大径側端面から回転テーブル上面14Aのダムリング48へ向けて凸部52が突出した凹凸部50を設けていることにより、粉砕ローラ16の転動によって回転テーブル上面14Aとダムリング48の間に圧密されて滞留している粉体をこの凹凸部50によって撹拌してかき出すことができる。従って回転テーブル上面14Aの粉体圧密度の違いによって粉砕時の振動発生、滞留による過粉砕がなくなり、粉砕時間の短縮化と粉砕効率を高めることができる。
また、凹凸部50の凹部54によって凹部54に粉体が入り込み、粉砕ローラ16の回転時に粉体間ですべり、凸部52の摩耗を少なくできる。また凹部54の内部に粉体が入り込むことによって凹凸部50のかき出し効果は低下するが、粉砕ローラ16全体としての耐摩耗の効果が得られる。
さらに粉砕ローラ16の大径側端面に凹凸部50を設けることにより、ダムリング48と粉砕ローラ16の間のデッドスペースを少なくできる。これにより滞留する粉体の堆積量を少なくでき、回転テーブル14の遠心力と粉砕ローラ16の上下運動で圧密される圧密粉体と滑り接触する粉砕ローラ16の大径側端面の摩耗量を低下させることができる。
Claims (5)
- 粉砕ローラを回転テーブル上面で粉砕原料を介して回転自在に転動させて、前記粉砕原料を粉砕する竪型粉砕機において、
前記粉砕ローラの大径側端面に前記粉砕ローラの大径側端面から前記回転テーブル上面のダムリングへ向けて凸部が突出した凹凸部を設けたことを特徴とする竪型粉砕機。 - 前記凹凸部は、前記粉砕ローラの大径側端面の中心から外周に向けて放射状に形成したことを特徴とする請求項1に記載の竪型粉砕機。
- 前記凹凸部は、前記粉砕ローラの大径側端面の外周側に沿って環状に形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の竪型粉砕機。
- 前記凹凸部は、前記粉砕ローラと一体的に形成又は前記凸部を構成する突起ピースを前記粉砕ローラの大径側端面に固定手段を用いて形成したことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1に記載の竪型粉砕機。
- 前記凸部は、回転テーブルの回転方向に沿って前記回転テーブル上の前記粉砕原料と接する面を凹状に形成していることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1に記載の竪型粉砕機。
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JP2015229599A JP6593126B2 (ja) | 2015-11-25 | 2015-11-25 | 竪型粉砕機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015229599A JP6593126B2 (ja) | 2015-11-25 | 2015-11-25 | 竪型粉砕機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2017094284A JP2017094284A (ja) | 2017-06-01 |
JP6593126B2 true JP6593126B2 (ja) | 2019-10-23 |
Family
ID=58803262
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015229599A Active JP6593126B2 (ja) | 2015-11-25 | 2015-11-25 | 竪型粉砕機 |
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- 2015-11-25 JP JP2015229599A patent/JP6593126B2/ja active Active
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