JP2956864B2 - 竪型粉砕機 - Google Patents
竪型粉砕機Info
- Publication number
- JP2956864B2 JP2956864B2 JP8668192A JP8668192A JP2956864B2 JP 2956864 B2 JP2956864 B2 JP 2956864B2 JP 8668192 A JP8668192 A JP 8668192A JP 8668192 A JP8668192 A JP 8668192A JP 2956864 B2 JP2956864 B2 JP 2956864B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- raw material
- rotary table
- collecting box
- discharge chute
- vertical pulverizer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Crushing And Grinding (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,回転テーブルと粉砕ロ
ーラとの協働により,セメント原料,高炉スラグ,セメ
ントクリンカや各種化学品等の原料を粉砕する竪型粉砕
機に係り,特に粉砕後の原料を排出する製品捕集箱のラ
イナの捕修取替えを簡便に実施できる竪型粉砕機に関す
る。
ーラとの協働により,セメント原料,高炉スラグ,セメ
ントクリンカや各種化学品等の原料を粉砕する竪型粉砕
機に係り,特に粉砕後の原料を排出する製品捕集箱のラ
イナの捕修取替えを簡便に実施できる竪型粉砕機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】石灰石やスラグ,セメント原料などの原
料を細かく粉砕し粉体とする粉砕機の一種として,図3
に示すように,回転テーブルと粉砕ローラとを備えた竪
型粉砕機1が広く用いられている。この種の粉砕機は,
円筒状ケーシング15の下部においてモータ2Aにより
減速機2で駆動されて低速回転する円盤状の回転テーブ
ル3Aと,その上面外周部を円周方向へ等分する箇所に
油圧などで圧接されて従動回転する複数個の粉砕ローラ
4とを備えている。
料を細かく粉砕し粉体とする粉砕機の一種として,図3
に示すように,回転テーブルと粉砕ローラとを備えた竪
型粉砕機1が広く用いられている。この種の粉砕機は,
円筒状ケーシング15の下部においてモータ2Aにより
減速機2で駆動されて低速回転する円盤状の回転テーブ
ル3Aと,その上面外周部を円周方向へ等分する箇所に
油圧などで圧接されて従動回転する複数個の粉砕ローラ
4とを備えている。
【0003】粉砕ローラ4はケーシング15に回転軸6
によって揺動自在に軸支されたアーム5とアーム7を介
して油圧シリンダ9のピストンロッド10に連結されて
おり,油圧シリンダ9を作動させることにより,粉砕ロ
ーラ4を回転テーブル3A上に押圧して原料への粉砕圧
力を与えている。3Bは回転テーブル3Aの外周縁に設
けられ原料層厚を調整するダムリング,14は回転テー
ブル3A周囲のガス吹上用環状空間通路,14Aはガス
供給路,13は羽根13Aにより粉砕された原料を分級
する回転式セパレータ,16はガスと共に製品を取出す
排出口,17は原料投入シュートである。11は油圧シ
リンダ9を内蔵する柱脚(スタンド)で,前記回転軸6
の軸受(図示せず)が頂上に載置固設される。
によって揺動自在に軸支されたアーム5とアーム7を介
して油圧シリンダ9のピストンロッド10に連結されて
おり,油圧シリンダ9を作動させることにより,粉砕ロ
ーラ4を回転テーブル3A上に押圧して原料への粉砕圧
力を与えている。3Bは回転テーブル3Aの外周縁に設
けられ原料層厚を調整するダムリング,14は回転テー
ブル3A周囲のガス吹上用環状空間通路,14Aはガス
供給路,13は羽根13Aにより粉砕された原料を分級
する回転式セパレータ,16はガスと共に製品を取出す
排出口,17は原料投入シュートである。11は油圧シ
リンダ9を内蔵する柱脚(スタンド)で,前記回転軸6
の軸受(図示せず)が頂上に載置固設される。
【0004】このような竪型粉砕機において,回転テー
ブルの中央部へ原料投入シュート17で供給された原料
は,回転テーブル3Aの回転によりテーブル半径方向の
遠心力を受けて回転テーブル3A上を滑るときに回転テ
ーブル3Aにより回転方向の力を受け,回転テーブル3
Aとの間で滑って回転テーブル3Aの回転数よりいくら
か遅い回転を行なう。以上2つの力,すなわち,半径方
向と回転方向の力とが合成され,原料は回転テーブル3
A上を渦巻状の軌跡を描いて回転テーブル3Aの外周部
へ移動する。この外周部には,ローラが圧接されて回転
しているので,渦巻線を描いた原料は粉砕ローラ4と回
転テーブル3Aとの間へローラ軸方向とある角度をなす
方向から進入して噛込まれて粉砕される。
ブルの中央部へ原料投入シュート17で供給された原料
は,回転テーブル3Aの回転によりテーブル半径方向の
遠心力を受けて回転テーブル3A上を滑るときに回転テ
ーブル3Aにより回転方向の力を受け,回転テーブル3
Aとの間で滑って回転テーブル3Aの回転数よりいくら
か遅い回転を行なう。以上2つの力,すなわち,半径方
向と回転方向の力とが合成され,原料は回転テーブル3
A上を渦巻状の軌跡を描いて回転テーブル3Aの外周部
へ移動する。この外周部には,ローラが圧接されて回転
しているので,渦巻線を描いた原料は粉砕ローラ4と回
転テーブル3Aとの間へローラ軸方向とある角度をなす
方向から進入して噛込まれて粉砕される。
【0005】一方,ケーシング15の基部にはダクト
(ガス箱ともいう)20によって空気,あるいは熱風な
どのガスが導かれており,このガスが回転テーブル3A
の外周面とケーシングの内周面との間の環状空間部14
から吹上がることにより,粉砕された微粉体はガスに同
伴されてケーシング15内を上昇し,上部に位置するセ
パレータ13の羽根13Aにより分級作用を受け,所定
粒度の製品はガスと共に排出口16から排出され次の工
程へ送5られる。
(ガス箱ともいう)20によって空気,あるいは熱風な
どのガスが導かれており,このガスが回転テーブル3A
の外周面とケーシングの内周面との間の環状空間部14
から吹上がることにより,粉砕された微粉体はガスに同
伴されてケーシング15内を上昇し,上部に位置するセ
パレータ13の羽根13Aにより分級作用を受け,所定
粒度の製品はガスと共に排出口16から排出され次の工
程へ送5られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のごとき従来の竪
型粉砕機においては,回転テーブル上に落下した後粉砕
ローラとの間で粉砕作用を受けて微粉となった原料と,
各粉砕ローラに当接せず粉砕作用を何ら受けない原料
は,ともに,回転テーブル外周のダムリングをオーバフ
ローして環状空間通路へ落下し,環状空間通路を下方か
ら上方へ吹上がる上昇気流によって回転テーブルへ戻さ
れたり,比較的粒度の細かい微粉はサパレータまで運ば
れる。ところが,水平な回転テーブル上のほぼ中央に落
下した原料のうち,粉砕ローラに噛込まれる原料は実機
における寸法,回転数において試算した結果,2ローラ
の場合全量の約25%,4ローラの場合には全量の約4
割弱にすぎず,残りの大部分の原料は生石(粉砕作用を
受けず供給した粒径のままの原料粒子)のままダムリン
グをオーバフローするのが実情であり,このため,環状
空間通路の吹上げ気流の流速が一時的に低下したり,円
周等分に供給されないときには,落下原料の重力が吹戻
しエネルギに打ち克って環状空間通路を通過し,異物排
出口から機外へ排出される。こうした排石現象が多発す
ると,排石の処理に労力を費やされるばかりでなく,粉
砕効率そのものが低下するという難点があった。また環
状空間通路への吹上げ気流が円周等分に分配されずバラ
ツキがあるときには,運転中のミル内圧力損失の変動が
激しく,したがってミル内圧力損失(ミル差圧)を一定
にするように原料供給量を制御している運転において
は,原料供給量の変動が大きく安定した運転が継続し難
いが故に,異常振動が起こり易いという難点があった。
型粉砕機においては,回転テーブル上に落下した後粉砕
ローラとの間で粉砕作用を受けて微粉となった原料と,
各粉砕ローラに当接せず粉砕作用を何ら受けない原料
は,ともに,回転テーブル外周のダムリングをオーバフ
ローして環状空間通路へ落下し,環状空間通路を下方か
ら上方へ吹上がる上昇気流によって回転テーブルへ戻さ
れたり,比較的粒度の細かい微粉はサパレータまで運ば
れる。ところが,水平な回転テーブル上のほぼ中央に落
下した原料のうち,粉砕ローラに噛込まれる原料は実機
における寸法,回転数において試算した結果,2ローラ
の場合全量の約25%,4ローラの場合には全量の約4
割弱にすぎず,残りの大部分の原料は生石(粉砕作用を
受けず供給した粒径のままの原料粒子)のままダムリン
グをオーバフローするのが実情であり,このため,環状
空間通路の吹上げ気流の流速が一時的に低下したり,円
周等分に供給されないときには,落下原料の重力が吹戻
しエネルギに打ち克って環状空間通路を通過し,異物排
出口から機外へ排出される。こうした排石現象が多発す
ると,排石の処理に労力を費やされるばかりでなく,粉
砕効率そのものが低下するという難点があった。また環
状空間通路への吹上げ気流が円周等分に分配されずバラ
ツキがあるときには,運転中のミル内圧力損失の変動が
激しく,したがってミル内圧力損失(ミル差圧)を一定
にするように原料供給量を制御している運転において
は,原料供給量の変動が大きく安定した運転が継続し難
いが故に,異常振動が起こり易いという難点があった。
【0007】また,回転テーブルをオーバフローした原
料は,それが粉砕されて微粉や微粒子になったものか未
だ粉砕作用を受けずに供給されたままの大きなサイズの
ままかの如何に拘らず,環状空間通路で吹上げて回転テ
ーブルへ戻したり,セパレータまで空気搬送しなければ
ならないので,高速でかつ,大容量の空気やガスをミル
内へ供給する必要があり,粉砕設備全電力消費量のうち
ほぼ半分程度が吸引ファンの動力に消費されていた。
料は,それが粉砕されて微粉や微粒子になったものか未
だ粉砕作用を受けずに供給されたままの大きなサイズの
ままかの如何に拘らず,環状空間通路で吹上げて回転テ
ーブルへ戻したり,セパレータまで空気搬送しなければ
ならないので,高速でかつ,大容量の空気やガスをミル
内へ供給する必要があり,粉砕設備全電力消費量のうち
ほぼ半分程度が吸引ファンの動力に消費されていた。
【0008】以上の難点を解消するため,上述した環状
空間通路から高速上昇気流を形成して粗粒を回転テーブ
ルへ還元したり,微粉をセパレータまで空気搬送する,
いわゆる,エアスエプト方式を採らずに,環状空間通路
に上昇気流を供給せず,回転テーブルを溢流した原料は
すべて一旦ミル外へ排出させ,機械的な輸送手段によっ
て再び原料投入シュートを介してミル内へ供給する方法
も採用された(外部循環法)。
空間通路から高速上昇気流を形成して粗粒を回転テーブ
ルへ還元したり,微粉をセパレータまで空気搬送する,
いわゆる,エアスエプト方式を採らずに,環状空間通路
に上昇気流を供給せず,回転テーブルを溢流した原料は
すべて一旦ミル外へ排出させ,機械的な輸送手段によっ
て再び原料投入シュートを介してミル内へ供給する方法
も採用された(外部循環法)。
【0009】しかしながら,この方法では回転テーブル
の全周外側に原料が落下するので,図4に示すように,
これらの原料を受け止める円環状の原料捕集箱30と原
料捕集箱30の下端に取付けた排出シュート40が必要
であり,さらに原料捕集箱30内の原料を排出シュート
40へ掻き寄せるスクレーパ40aを回転テーブル3A
の外周下端に取付けていたが,粉砕原料が,たとえば,
高炉スラグやセメントクリンカなどの硬くて摩耗性の強
いものであるときには,原料捕集箱30の底面や側面は
摩耗の進行が激しく,この場合には,作業員が減速機2
と柱脚(スタンド)11の狭い空間に入り,原料捕集箱
30を全面撤去して,新しいものと取替えたり,損傷個
所を補修して元通りに据付けることになり,補修やライ
ナの取替えが容易でなく補修作業に多くの労務や時間を
費し,操業損失が大きいという問題点があった。
の全周外側に原料が落下するので,図4に示すように,
これらの原料を受け止める円環状の原料捕集箱30と原
料捕集箱30の下端に取付けた排出シュート40が必要
であり,さらに原料捕集箱30内の原料を排出シュート
40へ掻き寄せるスクレーパ40aを回転テーブル3A
の外周下端に取付けていたが,粉砕原料が,たとえば,
高炉スラグやセメントクリンカなどの硬くて摩耗性の強
いものであるときには,原料捕集箱30の底面や側面は
摩耗の進行が激しく,この場合には,作業員が減速機2
と柱脚(スタンド)11の狭い空間に入り,原料捕集箱
30を全面撤去して,新しいものと取替えたり,損傷個
所を補修して元通りに据付けることになり,補修やライ
ナの取替えが容易でなく補修作業に多くの労務や時間を
費し,操業損失が大きいという問題点があった。
【0010】
【課題を解決するための手段】以上述べた課題を解決す
るために,本発明の竪型粉砕機においては,回転テーブ
ルの外周部上面に複数個の回転自在な粉砕ローラを配置
し,回転テーブル中央部に供給した原料を粉砕ローラに
所定の粉砕圧力を与えて回転テーブル上面と粉砕ローラ
周面との間で粉砕する竪型粉砕機において,該回転テー
ブル外周側面に円環状の原料捕集箱を配設するとともに
その内面に耐摩耗用のライナを内張りし,該原料捕集箱
の少なくとも円周1個所に排出シュートを連結するとと
もに該原料捕集箱に落下した原料を該排出シュートまで
掻き寄せ移送するスクレーパを該回転テーブルに突設し
た構成とした。
るために,本発明の竪型粉砕機においては,回転テーブ
ルの外周部上面に複数個の回転自在な粉砕ローラを配置
し,回転テーブル中央部に供給した原料を粉砕ローラに
所定の粉砕圧力を与えて回転テーブル上面と粉砕ローラ
周面との間で粉砕する竪型粉砕機において,該回転テー
ブル外周側面に円環状の原料捕集箱を配設するとともに
その内面に耐摩耗用のライナを内張りし,該原料捕集箱
の少なくとも円周1個所に排出シュートを連結するとと
もに該原料捕集箱に落下した原料を該排出シュートまで
掻き寄せ移送するスクレーパを該回転テーブルに突設し
た構成とした。
【0011】
【作用】本発明の竪型粉砕機においては,従来と違って
セパレータは無く,したがって,エアスエプト用の気流
は不要で,回転テーブル上に供給した原料は粉砕ローラ
で粉砕された後,回転テーブルのダムリングを越えて溢
流して環状空間通路を通過し原料捕集箱へ落下する。そ
して,スクレーパで掻き寄せられて排出シュートへ移送
され排出シュートから排出される。このようにして,運
転中常時原料捕集箱へ落下した原料が原料捕集箱の内面
を排出シュートまで摺動するため,特にクリンカや高炉
スラグなど摩耗性の強い原料の場合には原料捕集箱に耐
摩耗性のライナを内張りしてあっても摩耗により損傷し
短時間で補修が必要となるが,この場合には,従来と違
って原料捕集箱が回転テーブル外周側面に位置している
ので,運転を停止して静止した回転テーブル上に作業員
が立ち,回転テーブル上から損傷個所を点検したり損傷
個所を容易に補修,または取替えすることができる。
セパレータは無く,したがって,エアスエプト用の気流
は不要で,回転テーブル上に供給した原料は粉砕ローラ
で粉砕された後,回転テーブルのダムリングを越えて溢
流して環状空間通路を通過し原料捕集箱へ落下する。そ
して,スクレーパで掻き寄せられて排出シュートへ移送
され排出シュートから排出される。このようにして,運
転中常時原料捕集箱へ落下した原料が原料捕集箱の内面
を排出シュートまで摺動するため,特にクリンカや高炉
スラグなど摩耗性の強い原料の場合には原料捕集箱に耐
摩耗性のライナを内張りしてあっても摩耗により損傷し
短時間で補修が必要となるが,この場合には,従来と違
って原料捕集箱が回転テーブル外周側面に位置している
ので,運転を停止して静止した回転テーブル上に作業員
が立ち,回転テーブル上から損傷個所を点検したり損傷
個所を容易に補修,または取替えすることができる。
【0012】
【実施例】以下図面に基づいて本発明の実施例について
説明する。図1〜図2は本発明に係る竪型粉砕機の実施
例を示し,図1は竪型粉砕機の粉砕部の縦断面図,図2
は竪型粉砕機の要部拡大縦断面図である。
説明する。図1〜図2は本発明に係る竪型粉砕機の実施
例を示し,図1は竪型粉砕機の粉砕部の縦断面図,図2
は竪型粉砕機の要部拡大縦断面図である。
【0013】図において,ケーシング15の天板の中央
より原料投入シュート17が垂下され,その下端開口部
は回転テーブル3Aの中央直上に対向している。回転テ
ーブル3Aの外周には,図1,図2に示すように,回転
テーブル3Aの外周側面に円環状で両側面と底面とを有
し断面略コの字形の原料捕集箱30がケーシング15に
配設される。原料捕集箱30の内部には同じく略コの字
状の耐摩耗性材料からなるライナ30aが固設される。
一方,原料捕集箱30の少なくとも円周1ケ所には排出
シュート40が配設され,ミル外へ原料を自由落下させ
るようになっている。また,原料捕集箱30へ落下した
原料を排出シュート40まで掃過する。平板から形成さ
れたスクレーパ40aが回転テーブル3Aのダミリング
3Bに円周1個ないし2個取付けられる。
より原料投入シュート17が垂下され,その下端開口部
は回転テーブル3Aの中央直上に対向している。回転テ
ーブル3Aの外周には,図1,図2に示すように,回転
テーブル3Aの外周側面に円環状で両側面と底面とを有
し断面略コの字形の原料捕集箱30がケーシング15に
配設される。原料捕集箱30の内部には同じく略コの字
状の耐摩耗性材料からなるライナ30aが固設される。
一方,原料捕集箱30の少なくとも円周1ケ所には排出
シュート40が配設され,ミル外へ原料を自由落下させ
るようになっている。また,原料捕集箱30へ落下した
原料を排出シュート40まで掃過する。平板から形成さ
れたスクレーパ40aが回転テーブル3Aのダミリング
3Bに円周1個ないし2個取付けられる。
【0014】また,図2に示すように,回転する回転テ
ーブル3Aと原料捕集箱30の内面とは接触干渉しない
よう5〜10mm程度のクリアランスが設けられ,回転
テーブル3Aからの溢流する原料がこのクリアランスか
ら落下しないようにカバー3Cが回転テーブル3Aの外
周上端にボルト締めにて締結され,落下原料をすべて原
料捕集箱30へ導くようになっている。本発明の竪型粉
砕機にはセパレータは無く,その他の構造は従来技術で
説明したとおりであるから説明を省略する。
ーブル3Aと原料捕集箱30の内面とは接触干渉しない
よう5〜10mm程度のクリアランスが設けられ,回転
テーブル3Aからの溢流する原料がこのクリアランスか
ら落下しないようにカバー3Cが回転テーブル3Aの外
周上端にボルト締めにて締結され,落下原料をすべて原
料捕集箱30へ導くようになっている。本発明の竪型粉
砕機にはセパレータは無く,その他の構造は従来技術で
説明したとおりであるから説明を省略する。
【0015】以上のように構成された本発明の竪型粉砕
機の作動について説明する。原料投入シュート17から
供給された原料は,回転する回転テーブル3Aの遠心力
により渦巻状に外周側に向かって移動し,粉砕ローラ4
と回転テーブル3Aとの間に噛込んで粉砕される。この
ようにして粉砕された原料はダムリング3Bを越え回転
テーブル3Aをオーバフローして回転テーブル3Aの外
周に配設された円環状の原料捕集箱30へ落下する。原
料捕集箱30へ落下した原料は,回転テーブル3Aと一
緒に回転するスクレーパ40aに掻き寄せられ排出シュ
ート40から落下してミル外へ排出される。
機の作動について説明する。原料投入シュート17から
供給された原料は,回転する回転テーブル3Aの遠心力
により渦巻状に外周側に向かって移動し,粉砕ローラ4
と回転テーブル3Aとの間に噛込んで粉砕される。この
ようにして粉砕された原料はダムリング3Bを越え回転
テーブル3Aをオーバフローして回転テーブル3Aの外
周に配設された円環状の原料捕集箱30へ落下する。原
料捕集箱30へ落下した原料は,回転テーブル3Aと一
緒に回転するスクレーパ40aに掻き寄せられ排出シュ
ート40から落下してミル外へ排出される。
【0016】次に,原料捕集箱30の補修について述べ
る。定期休転時に回転テーブル3A上から原料捕集箱3
0のライナ30aの損傷状況を点検し,損傷が激しい個
所があれば,その部分のライナ30aを回転テーブル上
から取外し新しいライナ30aと取替える。このため,
ライナ30aは円周一体でなく,円周複数等分(たとえ
ば12等分)のセグメントで構成し,損傷個所のみ取替
えるようにすると経済的で作業時間も短縮できる。
る。定期休転時に回転テーブル3A上から原料捕集箱3
0のライナ30aの損傷状況を点検し,損傷が激しい個
所があれば,その部分のライナ30aを回転テーブル上
から取外し新しいライナ30aと取替える。このため,
ライナ30aは円周一体でなく,円周複数等分(たとえ
ば12等分)のセグメントで構成し,損傷個所のみ取替
えるようにすると経済的で作業時間も短縮できる。
【0017】本発明の竪型粉砕機は,従来の竪型粉砕機
で使用したガス箱を廃止して,回転テーブル外周側面に
原料捕集箱を配置したので,原料捕集箱またはライナの
補修が容易であるばかりでなく,ガス箱設置のスペース
を確保する必要がない分回転テーブル3Aの高さを低く
留めることができるから,竪型粉砕機の高さが低くなり
イニシャルコストが低くなるという波及効果も得られ
る。
で使用したガス箱を廃止して,回転テーブル外周側面に
原料捕集箱を配置したので,原料捕集箱またはライナの
補修が容易であるばかりでなく,ガス箱設置のスペース
を確保する必要がない分回転テーブル3Aの高さを低く
留めることができるから,竪型粉砕機の高さが低くなり
イニシャルコストが低くなるという波及効果も得られ
る。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように,本発明の竪型粉砕
機においては,原料捕集箱の点検ならびに損傷個所の補
修が容易でメインテナンス性が向上するとともに,ミル
高さが低くなることによってミル本体ならびに原料供給
系の設備の機高が低くなるから設備費が低減される。
機においては,原料捕集箱の点検ならびに損傷個所の補
修が容易でメインテナンス性が向上するとともに,ミル
高さが低くなることによってミル本体ならびに原料供給
系の設備の機高が低くなるから設備費が低減される。
【図1】本発明の実施例に係る竪型粉砕機の粉砕部の縦
断面図である。
断面図である。
【図2】本発明の実施例に係る竪型粉砕機の要部拡大縦
断面図である。
断面図である。
【図3】従来の竪型粉砕機の全体縦断面図である。
【図4】従来の竪型粉砕機の粉砕部の縦断面図である。
1 竪型粉砕機 3A 回転テーブル 3B ダムリング 3C カバー 4 粉砕ローラ 15 ケーシング 17 原料投入シュート 20 ガス箱 30 原料捕集箱 30a ライナ 40 排出シュート 40a スクレーパ
Claims (1)
- 【請求項1】 回転テーブルの外周部上面に複数個の回
転自在な粉砕ローラを配置し,回転テーブル中央部に供
給した原料を粉砕ローラに所定の粉砕圧力を与えて回転
テーブル上面と粉砕ローラ周面との間で粉砕する竪型粉
砕機において, 該回転テーブル外周側面に円環状の原料捕集箱を配設す
るとともにその内面に耐摩耗用のライナを内張りし,該
原料捕集箱の少なくとも円周1個所に排出シュートを連
結するとともに該原料捕集箱に落下した原料を該排出シ
ュートまで掻き寄せ移送するスクレーパを該回転テーブ
ルに突設したことを特徴とする竪型粉砕機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8668192A JP2956864B2 (ja) | 1992-02-25 | 1992-02-25 | 竪型粉砕機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8668192A JP2956864B2 (ja) | 1992-02-25 | 1992-02-25 | 竪型粉砕機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0788390A JPH0788390A (ja) | 1995-04-04 |
JP2956864B2 true JP2956864B2 (ja) | 1999-10-04 |
Family
ID=13893759
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8668192A Expired - Fee Related JP2956864B2 (ja) | 1992-02-25 | 1992-02-25 | 竪型粉砕機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2956864B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101473060B1 (ko) * | 2012-11-30 | 2014-12-15 | 한국서부발전 주식회사 | 미분기의 잔탄 역류 방지형 공기 덕트 구조 |
-
1992
- 1992-02-25 JP JP8668192A patent/JP2956864B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101473060B1 (ko) * | 2012-11-30 | 2014-12-15 | 한국서부발전 주식회사 | 미분기의 잔탄 역류 방지형 공기 덕트 구조 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0788390A (ja) | 1995-04-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6665547B2 (ja) | 竪型粉砕機 | |
JPH0538464A (ja) | スラグ粉砕設備 | |
KR101634763B1 (ko) | 세로형 분쇄 장치 | |
JP2956864B2 (ja) | 竪型粉砕機 | |
JP7327129B2 (ja) | 竪型粉砕機 | |
JP2795363B2 (ja) | 粉砕設備 | |
JP2003181316A (ja) | 媒体撹拌粉砕装置およびこの装置を有する粉砕処理システム | |
JP3216677B2 (ja) | 粉砕設備 | |
JPH0576793A (ja) | 微粉砕設備 | |
JP3074656B2 (ja) | 粉砕設備 | |
JP2622909B2 (ja) | 竪型粉砕機 | |
JP2613509B2 (ja) | 竪型粉砕機 | |
JP2009028660A (ja) | 竪型粉砕機の運転方法 | |
JP2704477B2 (ja) | 竪型粉砕機 | |
JP6593126B2 (ja) | 竪型粉砕機 | |
JP2795361B2 (ja) | 粉砕設備 | |
JPH0515805A (ja) | 粉砕設備 | |
JP2904371B2 (ja) | 粉砕設備 | |
JP2570708Y2 (ja) | 竪型粉砕機 | |
JP7543693B2 (ja) | 竪型粉砕機 | |
JP7372593B2 (ja) | 竪型粉砕機 | |
JP2795362B2 (ja) | 粉砕設備 | |
JP3562213B2 (ja) | 竪型粉砕機 | |
JP2730656B2 (ja) | 竪型粉砕機 | |
JP7131556B2 (ja) | 竪型粉砕機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |