JP2003181316A - 媒体撹拌粉砕装置およびこの装置を有する粉砕処理システム - Google Patents

媒体撹拌粉砕装置およびこの装置を有する粉砕処理システム

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JP2003181316A
JP2003181316A JP2001383147A JP2001383147A JP2003181316A JP 2003181316 A JP2003181316 A JP 2003181316A JP 2001383147 A JP2001383147 A JP 2001383147A JP 2001383147 A JP2001383147 A JP 2001383147A JP 2003181316 A JP2003181316 A JP 2003181316A
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stirring
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agitating
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Shigenori Toyoda
成紀 豊田
Koji Saegusa
幸治 三枝
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MIG KK
Nippon Eirich Co Ltd
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MIG KK
Nippon Eirich Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 充填物のほぼ全体を撹拌用部材で効率よく均
一に撹拌して被処理物を良好に粉砕することができ、ま
た、撹拌用部材と粉砕媒体の摩耗を低減することができ
る媒体撹拌粉砕装置を提供する。 【解決手段】 媒体撹拌粉砕装置1は、立型で筒状の処
理筒4と、処理筒の内部に設けられて回転駆動される撹
拌用スクリュー6とを備え、ボール9と被処理物10を
処理筒内に充填して撹拌用スクリューを回転させること
により処理筒内の被処理物を撹拌粉砕する。そして、処
理筒の底部11に開口部12を形成し、撹拌用スクリュ
ーの下部には処理筒の底板13の一部を構成する回転盤
14を取付け、この回転盤14を、少なくともボールが
通過しない寸法の間隙eを介して開口部12に回転自在
に配置している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被処理物を撹拌す
るための撹拌用部材を備えた媒体撹拌粉砕装置およびこ
の装置を有する粉砕処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】媒体撹拌粉砕装置は、多数のボールなど
粉砕媒体と被処理物を処理筒内に充填し、撹拌用スクリ
ューなど撹拌用部材を回転させることにより、処理筒内
の被処理物を撹拌粉砕するようになっている。たとえ
ば、特許第2981492号公報には、媒体撹拌粉砕装
置の一種である製粉設備の構成が開示されている。この
公報などに記載されているように、従来の媒体撹拌粉砕
装置は、通常は、処理筒が立型の有底中空筒状で、処理
筒の下端部には底板が固定され、処理筒内には撹拌用ス
クリューが取付けられて回転駆動される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】撹拌用スクリューは処
理筒内で回転するが、撹拌用スクリューの羽根の下端部
と底板との間に、被処理物と粉砕媒体からなる充填物が
滞留してデッドスペースになってしまうことが多い。図
3(B)は、従来の媒体撹拌粉砕装置200の概略構成
を示しており、処理筒204の下部に、デッドスペース
Bができてしまう。しかも、処理筒204に充填された
粉砕媒体としてのボール9のうち、有効に機能するボー
ル9の量(すなわち、有効媒体量)J1が、デッドスペ
ースBの分だけ少なくなる。そうすると、充填物の全体
を撹拌用スクリュー206で効率よく均一に撹拌するの
が困難になる。また、処理筒の底板213が固定側であ
るのに対して、撹拌用スクリュー206が回転するの
で、撹拌用スクリュー206の下部における回転軸や羽
根が摩耗して、撹拌用スクリュー206の寿命が短いと
いう課題があった。そのため、羽根の下部に耐摩耗性の
ライナーなどを設ける必要があり、撹拌用スクリュー2
06の構成が複雑になっていた。また、ボール9自体も
摩耗したり破損する傾向があった。撹拌用スクリュー2
06の回転動作を安定化させるには、下部軸受部を処理
筒204内に設けて撹拌用スクリュー206の下部も支
持するのが好ましい。しかし、この下部軸受部は、充填
物内に埋没してしまうのでメンテナンスが困難である。
【0004】本発明は、このような課題を解決するため
になされたもので、充填物のほぼ全体を撹拌用部材で効
率よく均一に撹拌して被処理物を良好に粉砕することが
でき、また、撹拌用部材と粉砕媒体の摩耗を低減するこ
とができる媒体撹拌粉砕装置およびこの装置を有する粉
砕処理システムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明にかかる媒体撹拌粉砕装置は、立型で筒状の
処理筒と、この処理筒の内部に設けられて回転駆動され
る撹拌用部材とを備え、粉砕媒体と被処理物を前記処理
筒内に充填して前記撹拌用部材を回転させることによ
り、前記粉砕媒体を介して前記被処理物を撹拌粉砕する
媒体撹拌粉砕装置であって、前記処理筒の底部に開口部
を形成し、前記撹拌用部材の下部には前記処理筒の底板
の一部または全部を構成する回転盤を取付け、この回転
盤を、少なくとも前記粉砕媒体が通過しない寸法の間隙
を介して前記開口部に回転自在に配置している。前記撹
拌用部材は、その上部を撹拌用部材上部支持部により回
転自在に支持されて駆動装置により回転駆動され、前記
処理筒の前記底板の下方には、前記撹拌用部材の下部を
支持するための撹拌用部材下部支持部が配置され、この
撹拌用部材下部支持部には、前記撹拌用部材の回転軸を
回転自在に軸支する下部軸受部が取付けられているのが
好ましい。なお、前記回転盤の外径は、前記撹拌用部材
の羽根の外径とほぼ同じかまたは大きいのが好ましい。
また、平面視での前記間隙の断面積を調整可能な間隙面
積調整手段を、前記処理筒の前記底板の下部に設けるの
が好ましい。一つの好ましい実施態様にかかる媒体撹拌
粉砕装置は、前記撹拌用部材を回転させることにより前
記処理筒内で撹拌粉砕された前記被処理物は、前記間隙
を通って前記処理筒の外部に排出されるようにしてい
る。他の好ましい実施態様にかかる媒体撹拌粉砕装置
は、前記撹拌用部材を回転させることにより前記処理筒
内で撹拌粉砕される前記被処理物のうち、所定の粒径以
下まで粉砕された前記被処理物は、前記間隙を流れて前
記処理筒内に流入する気体の気流により前記処理筒の上
方外部に排出されるようにするのが好ましい。本発明に
かかる粉砕処理システムは、前記媒体撹拌粉砕装置を1
台または複数台組み合わせることにより、所望の粒径の
粉砕品を得るようにするのが好ましい。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる実施の形態
の一例を、図1ないし図10を参照して説明する。図1
は、本発明の媒体撹拌粉砕装置の正面断面図、図2は、
前記媒体撹拌粉砕装置による撹拌粉砕の状態を示す概略
図である。図2(A),(B)は、上部投入,下部排出
時の状態と、上部投入,上部気流排出時の状態をそれぞ
れ示している。図3(A),(B)は、それぞれ本発明
および従来の媒体撹拌粉砕装置の下部の概略構成図であ
る。
【0007】まず最初に、媒体撹拌粉砕装置(以下、粉
砕装置と記載)1について説明する。図1ないし図3に
示すように、本実施形態では立型の粉砕装置1の場合を
示している。立型の粉砕装置1は、その中心軸線CLが
床面2に対してほぼ垂直な場合であるが、中心軸線CL
が、床面2に対して傾斜した場合も含まれる。なお、粉
砕装置1は、乾式運転をする場合を示しているが、広範
囲の湿分域で運転することも可能である。粉砕装置1
は、本体3,処理筒4,駆動装置5,および撹拌用部材
としての撹拌用スクリュー6を備えている。処理筒4は
立型で筒状をなしており、処理筒4は、その内部が外部
から遮断された状態で媒体撹拌粉砕を行うことができる
ようになっている。撹拌用スクリュー6は、中心軸線C
Lが上下方向を向いて処理筒4の内部に設けられてい
る。撹拌用スクリュー6は、その上部をスクリュー上部
支持部23により回転自在に支持され、駆動装置5によ
り回転駆動される。撹拌用スクリュー6の回転軸7の周
囲には、連続性を有する二条のらせん状の羽根8が設け
られている。粉砕装置1は、粉砕媒体としての多数のボ
ール9と被処理物10を処理筒4内に充填して、駆動装
置5で撹拌用スクリュー6を回転させることにより、ボ
ール9を介して被処理物10を撹拌粉砕する。なお、粉
砕媒体は、ボール9以外のものであってもよい。なお、
本実施形態の変形例として、粉砕装置1に設けられる撹
拌用部材は、回転軸7に円筒状の本体部が同心状に且つ
連続性を有して固定され、この円筒状本体部の外周面に
矩形,ひし形などの多数の突出部(撹拌用スクリュー6
の羽根8に相当)が規則的にまたは不規則に並んで突出
形成された場合であってもよい。この場合には、多数の
突出部が並んで配置された結果、突出部の間には、水
平,垂直方向(または、斜め方向)を向く格子状の溝が
形成される場合が多い。
【0008】粉砕装置1の本体3は、床面2上に設置さ
れたベース20と、ベース20に立設された第1のフレ
ーム21と、第1のフレーム21の上部に固定され、ほ
ぼ水平方向に設けられた第2のフレーム22とを有して
いる。第2のフレーム22の上部には、撹拌用スクリュ
ー6を支持するための撹拌用部材上部支持部としてのス
クリュー上部支持部23が取付けられている。処理筒4
は、第1のフレーム21と第2のフレーム22により支
持されている。駆動装置5は、第1のフレーム21の上
部に取付けられ出力軸が上方を向く駆動用モータ24
と、この出力軸に取付けられたモータ側プーリ25と、
スクリュー側プーリ26と、1本または複数本のベルト
27とを有している。ベルト27は、モータ側プーリ2
5とスクリュー側プーリ26との間に掛け渡されてい
る。
【0009】スクリュー上部支持部23は、スクリュー
支持用シャフト28を上部軸受部(図示せず)などによ
り回転自在に軸支している。スクリュー支持用シャフト
28の上端部には、スクリュー側プーリ26が取付けら
れている。スクリュー支持用シャフト28の下端部と撹
拌用スクリュー6の回転軸7は、カップリング29によ
り連結されている。処理筒4の底板13の下方には、撹
拌用スクリュー6の下部を支持するための撹拌用部材下
部支持部としてのスクリュー下部支持部35が配置され
ている。スクリュー下部支持部35には、撹拌用スクリ
ュー6の回転軸7を回転自在に軸支する下部軸受部36
が取付けられている。スクリュー側プーリ26,スクリ
ュー支持用シャフト28および撹拌用スクリュー6は、
スクリュー上部支持部23の上部軸受部と、スクリュー
下部支持部35の下部軸受部36とにより、ラジアル方
向およびスラスト方向に支持されるととともに重量も支
持された状態で、自在に回転することができる。
【0010】処理筒4は、有底円筒状をなして本体3に
取付けられている。処理筒4は、円筒状の側板37と、
側板37の上部および下部にそれぞれ設けられた天井板
38および底板13とを有している。側板37は、円筒
状の場合を示したが、筒状であれば、断面が楕円形,長
円形,多角形など他の形状であってもよい。処理筒4の
上部には供給口39が設けられている。バッチ運転をす
る場合には、供給口39には、開閉可能な蓋が設けられ
る。供給口39を介して、ボール9や被処理物10を処
理筒4の内部に供給することができる。側板37には、
底板13の近傍に位置して、処理筒4の内部に連通する
点検口40が設けられている。点検口40には、開閉可
能な蓋が取付けられており、点検時には、点検口40か
らボール9や被処理物10を排出可能になっている。
【0011】処理筒4の底部11には、円形の開口部1
2が形成されている。撹拌用スクリュー6の下部には、
処理筒4の底板13の一部または全部(本実施形態で
は、一部)を構成する回転盤14が取付けられている。
底板13は、側板37に固定されて開口部12が形成さ
れた円環状板41と、回転軸7に固定された回転盤14
とにより構成されている。スクリュー支持用シャフト2
8,スクリュー側プーリ26,スクリュー上部支持部2
3,撹拌用スクリュー6,回転盤14,下部軸受部36
および開口部12は、同一の中心軸線CLを有してい
る。回転盤14は、少なくともボール9が通過しない寸
法の間隙eを介して、開口部12に回転自在に配置され
ている。回転盤14の外径Dは、撹拌用スクリュー6の
羽根8の外径dとほぼ同じかまたは大きい。このように
すれば、処理筒4の円環状板41に対する羽根8の相対
的な移動がほとんどなくなるので、羽根8の摩耗を低減
することができる点で好ましい。
【0012】円環状板41の内周部には耐摩耗部材42
が取付けられ、回転盤14の外周部にも耐摩耗部材43
が取付けられている。耐摩耗部材42,43は、たとえ
ば、高クロム鋳鉄,高マンガン鋳鋼,高マンガンクロム
鋳鋼,タングステンカーバイド,セラミックス,ウレタ
ン樹脂,繊維強化プラスチック(FRP),硬質ゴムな
ど、耐摩耗性を有する材料により円環状に形成されてい
る。半径方向外方側の耐摩耗部材42と半径方向内方側
の耐摩耗部材43とが対向して、間隙eが形成され、こ
の間隙eからはボール9が流出しないようになってい
る。粉砕された被処理物10は、間隙eを通って回転盤
14の下方に落下することができる。
【0013】スクリュー下部支持部35は、底板13と
ほぼ平行な支持板50と、側板37を円環状板41より
さらに下方に延ばした下部側板51と、支持板50の下
面側に取付けられて下方に膨出する箱体52とを有して
いる。下部側板51,支持板50および箱体52で囲ま
れた内部は、スペース53になっている。スペース53
は、支持板50の上部および下部に位置している。上下
のスペース53は、支持板50に形成された複数の貫通
孔54により連通しており、また、箱体52の下部に取
付けられた連通口55により外部と連通している。支持
板50の中心部上面には、下部軸受部36が位置決め固
定されている。撹拌用スクリュー6などの荷重を支持す
るために、スクリュー下部支持部35は、ベース20に
固定されたサポート材56により支持されている。
【0014】次に、粉砕装置1の動作について説明す
る。処理筒4の内部が空の場合には、処理筒4の上部の
供給口39から、ボール9と被処理物10からなる充填
物を処理筒4の内部に供給する。このとき、充填物の供
給量が、処理筒4の内部で所定の最大高さを超えないよ
うに注意する。充填物の充填作業が終了すると、供給口
39の蓋を閉じて、処理筒4の内部を密閉状態にする。
次いで、駆動用モータ24を駆動すると、その回転力
は、駆動用モータ24の出力軸からモータ側プーリ2
5,ベルト27,スクリュー側プーリ26を介してスク
リュー支持用シャフト28に伝達され、スクリュー支持
用シャフト28が、スクリュー上部支持部23の上部軸
受部に軸支されて回転する。スクリュー支持用シャフト
28の回転力は、カップリング29を介して回転軸7に
伝達される。すると、撹拌用スクリュー6と回転盤14
は、矢印Gに示すように、上方から見て中心軸線CLを
中心として時計まわり方向に回転運動を行う。
【0015】撹拌用スクリュー6の羽根8が回転する
と、羽根8に近い半径方向内方側の位置では充填物の上
昇流が生じ、羽根8から遠い半径方向外方側の位置で
は、充填物の下降流が生じる。このような充填物の流れ
により、被処理物10は、ボール9とともに撹拌されな
がら粉砕される。こうして撹拌用スクリュー6を回転さ
せることにより処理筒4内でボール9を介して撹拌粉砕
される被処理物10のうち、所定の粒径以下まで粉砕さ
れた被処理物10は、その自重などにより間隙eを通っ
て回転盤14の下方に落下し、処理筒4の外部に排出さ
れる。すなわち、間隙eを通った被処理物10は、矢印
Eに示すように、支持板50の上部のスペース53を通
り、貫通孔54から支持板50の下方のスペース53を
通って、連通口55から下方外部に排出されることにな
る。なお、粉砕装置1の運転は、上述のようにバッチ運
転でもよいが、被処理物10の供給と排出を連続的に行
う連続運転であってもよい。
【0016】図2(A)は、図1の実施形態と同様に、
被処理物10の上部投入,下部排出を行った場合におけ
る撹拌粉砕の状態を示している。この場合には、被処理
物10は、矢印H1に示すように、上部から投入された
後、処理筒4内で撹拌粉砕され、やがて間隙eを通過
し、処理筒4の下部から粉砕品16として排出される。
図2(B)は、被処理物10の上部投入,上部気流排出
を行った場合における撹拌粉砕の状態を示している。な
お、図2(A),(B)で、矢印Kはボール9の挙動を
示している。図2(B)に示す撹拌粉砕では、気体とし
ての空気A1が、矢印H3に示すように、間隙eを流れて
処理筒4内に流入するようになっている。この場合に
は、撹拌用スクリュー6を回転させることにより処理筒
4内でボール9を介して撹拌粉砕される被処理物10の
うち、所定の粒径以下まで粉砕された被処理物10は、
処理筒4内に流入した空気A1の気流により、処理筒4
の上方外部に排出される。すなわち、被処理物10は、
矢印H2に示すように、処理筒4の上部から投入された
後、処理筒4内で撹拌粉砕される。所定の粒径以下まで
粉砕された被処理物10は、その比表面積が増大するの
で、矢印H3に示すような空気A1の気流に乗って、処理
筒4の上方外部に排出されることになる。
【0017】ところで、上述のように、図3(B)に示
すような従来の媒体撹拌粉砕装置200では、処理筒2
04の下部にデッドスペースBができてしまう。その結
果、処理筒204内のボール9の有効媒体量J1が、デ
ッドスペースBの分だけ少なくなり、また、撹拌用スク
リュー206とボール9も摩耗する。これに対して、本
発明では、図1ないし図3(A)に示すように、撹拌用
スクリュー6の下部に、処理筒4の底板13の一部また
は全部(本実施形態では、一部)を構成する回転盤14
を取付けたので、撹拌用スクリュー6が回転すると回転
盤14も一体的に回転する。その結果、撹拌用スクリュ
ー6の下部のデッドスペースBがなくなるので、処理筒
4内に充填されたボール9の全量が有効媒体量J2とな
る。この有効媒体量J2は、従来と比べてデッドスペー
スBとほぼ同じ量Baの分だけ多くなっている。したが
って、充填物のほぼ全体を撹拌用スクリュー6で効率よ
く均一に撹拌して、被処理物10を良好に粉砕すること
ができる。
【0018】本発明の撹拌用スクリュー6の下部におい
て、充填物の不動部分をほぼ完全になくすることができ
るので、回転盤14と撹拌用スクリュー6との間で摩耗
が発生することはない。したがって、撹拌用スクリュー
6とボール9の摩耗を低減することができる。特に、撹
拌用スクリュー6の下部における回転軸7や羽根8の摩
耗を防止して、撹拌用スクリュー6の寿命を延ばすこと
ができる。羽根8の下部に耐摩耗性のライナーなどを設
ける必要がないので、撹拌用スクリュー6の構成が簡略
化する。また、前記摩耗が低減するので、被処理物10
に金属類などがコンタミナント(汚染物)となって混入
するのを低減することができる。特に、被処理物10が
電子材料などの場合、金属類が被処理物10に混入する
のを低減して、粉砕品(製品)の品質を向上させること
ができる。
【0019】撹拌用スクリュー6の下部に回転盤14を
設けたので、回転盤14が処理筒4の内部と外部を仕切
る機能を発揮することになって、回転軸7を回転盤14
より下方に延ばすことができる。こうすることにより、
回転軸7の下方端が、処理筒4より下方外部に位置する
ので、下部軸受部36を処理筒4の下方外部に配置し
て、回転軸7の下方端部を軸支することができる。その
結果、下部軸受部36は、処理筒4内の充填物の内部に
埋没することがないので、故障が起こりにくくメンテナ
ンスが容易になる。撹拌用スクリュー6の上部は、カッ
プリング29とスクリュー支持用シャフト28を介し
て、スクリュー上部支持部23の上部軸受部により軸支
され、撹拌用スクリュー6の下部が、下部軸受部36に
より回転自在に軸支される。したがって、撹拌用スクリ
ュー6は、両持ち支持されることになり回転動作が安定
する。これにより、回転盤14は、中心軸線CLまわり
に精度よく安定して回転することができ、間隙eの寸法
を常時ほぼ一定に維持することができる。間隙eを形成
している一方の円環状板41は固定で、他方の回転盤1
4は回転動作を行なっている。したがって、間隙eが動
的なスペースになるので、粉砕処理された被処理物10
が間隙eを通過するときに、目詰まりを起こす恐れがほ
とんどない。間隙eは密封しない構造になっているの
で、この間隙eにシール材を取付ける必要がなく、製造
およびメンテナンスが容易である。
【0020】次に、本発明者の行なった実験について説
明する。本発明の粉砕装置1としては、図3(A)の概
略構成に対応する図1に示す構成の粉砕装置1を使用
し、従来の媒体撹拌粉砕装置200としては、図3
(B)に示す撹拌用スクリュー206などを図1に示す
粉砕装置1に取付けて実験を行った。図4は、本発明の
撹拌用スクリュー6と従来の撹拌用スクリュー206の
各下端部における摩耗量を示すグラフである。横軸は摩
耗量(摩耗量=測定値−設計値)を示し、縦軸は撹拌用
スクリュー6,206の下端部からの高さを示してい
る。なお、図4中の摩耗量は、撹拌用スクリュー6,2
06の下端部およびその近傍における羽根の外径(直
径)dの値で示している。実験条件は下記の通りであ
る。
【0021】・処理能力:150kg/h ・駆動用モータ24:7.5kw ・撹拌用スクリュー6,206の材質:SS400 ・撹拌用スクリュー6,206の外径:190mm(設計
値) ・撹拌用スクリュー6,206の回転速度:800min
−1 ・間隙eの寸法:5mm ・ボール9:直径25mmの鉄球 ・使用ボール量:90kg ・被処理物10:なし(充填せず) ・運転時間:16時間
【0022】図4に示すように、回転盤14を設けない
場合には、撹拌用スクリュー206の下端部およびその
近傍の摩耗量が大きくなっている。たとえば、撹拌用ス
クリュー206の下端部では、羽根の外径dが摩耗によ
り約6mm小さくなった。これに対して、回転盤14を撹
拌用スクリュー6に取付けた場合には、撹拌用スクリュ
ー6の下端部およびその近傍の摩耗はほとんど起こって
いないことが分かる。
【0023】図5は、本発明の実施形態の変形例を示す
図である。図5(A)は、媒体撹拌粉砕装置(以下、粉
砕装置と記載)1aの下部を示す部分断面図、図5
(B)は、図5(A)のV−V線断面図である。なお、
図5ないし図10に示す変形例および実施形態におい
て、前記実施形態と同一または相当部分には同一符号を
付してその説明を省略し、異なる部分のみ説明する。
【0024】図5(A),(B)に示すように、粉砕装
置1aは、平面視での間隙eの断面積を調整可能な間隙
面積調整手段60を有している。この間隙面積調整手段
60は、処理筒4の底板13の下部に設けられている。
間隙面積調整手段60は、ガイド部材61と複数(ここ
では、合計5個)の移動部材62とを有している。ガイ
ド部材61は、円環状板41の下方に円環状板41と平
行に配置され、下部側板51に取付けられて全体が円環
状をなしている。移動部材62は、円環状板41とガイ
ド部材61にサンドイッチ状に挟まれた状態で、中心軸
線CLを中心として矢印Mに示すように半径方向に移動
調整可能である。下部側板51の外方から把持部63を
操作することにより、矢印Mに示すように、移動部材6
2を半径方向に移動させることができる。移動部材62
は、中心軸線CL方向(半径方向内方)に移動すると間
隙eを部分的に塞ぎ、半径方向外方に移動すると、間隙
eから離れて被処理物10の通過の邪魔をしないように
なっている。これら複数の移動部材62の位置を、それ
ぞれ独立して位置決めすることにより、平面視での間隙
eの断面積を調整できるので、間隙eを通ってスペース
53に落下する被処理物10の排出量を調整することが
できる。なお、この粉砕装置1aでは、間隙eの上端側
開口が低くなるように、円環状板41と回転盤14に、
傾斜面64,65をそれぞれ形成している。これによ
り、処理筒4内の被処理物10が、スムーズに間隙eに
流れ込むことができるので好ましい。
【0025】図6は、本発明の実施形態の他の各種変形
例を示す図である。図6(A)に示すように、回転盤1
4は、その上面が全体的に傾斜しているコーン形であっ
てもよい。このようにすれば、所定の粒径以下に粉砕さ
れた被処理物10が、回転盤14上に永く滞留すること
なく間隙eにスムーズに移動する。図6(B)に示すよ
うに、回転盤14が、処理筒4の底板13の全部を構成
する場合であってもよい。このようにすれば、部品点数
が少なくなって(たとえば、円環状板41が不要にな
る)、構成が簡略化する。図6(C)に示すように、回
転盤14を、回転軸7の中心軸線CLに対して所定角度
傾斜させて取付けてもよい。このように、回転盤14を
斜めに取付ければ、間隙eで、回転盤14が回転動作の
ほか上下動作も行うので、間隙eでさらに目詰まりが生
じにくくなる。図6(D)に示すように、回転盤14の
外径を開口部12の内径より若干大きくし、回転盤14
の下面と円環状板41の上面との間に間隙eを形成する
ようにしてもよい。この場合も、回転盤14は、ボール
9が通過しない寸法の間隙eを介して、開口部12に回
転自在に配置されたことになる。
【0026】図6(E)に示すように、円形の開口部1
2に対して、回転盤14を円形以外の形状(たとえば、
図示するように若干の楕円形)にして、間隙eの寸法が
変化するようにしてもよい。なお、回転盤14を、長円
形,多角形,偏心した円形,歯車状のような、円形以外
の形状にしてもよい。これとは逆に、回転盤14を円形
にし、開口部12を円形以外の形状(たとえば、若干の
楕円形,長円形,多角形,偏心した円形,歯車状)にし
てもよい。また、回転盤14の外周部に一つまたは複数
(複数の場合を図示)の凹部70を形成する場合や(図
6(F))、回転盤14の外周部に一つまたは複数(一
つの場合を図示)の凸部71を設ける場合であってもよ
い(図6(G))。この凸部71は間隙e内を回転する
ことになる。図6(E)〜(G)に示すようにすれば、
回転盤14の回転中に間隙eの寸法が変化するので、さ
らに間隙eでの目詰まりを防止することができる。
【0027】図5および図6に示す変形例の媒体撹拌粉
砕装置においても、前記実施形態の粉砕装置1と同様の
作用効果を奏する。図1ないし図3(A),図5および
図6に示す粉砕装置1,1aは、被処理物10を、処理
筒4の下方外部および上方外部のいずれであっても排出
することができるので、粉砕装置1,1aを連続運転す
ることができる。
【0028】図7ないし図10は、本発明の媒体撹拌粉
砕装置1,1aを有する粉砕処理システムの工程図であ
る。この粉砕処理システムは、媒体撹拌粉砕装置1(ま
たは、1a)を1台または複数台組み合わせることによ
り、所望の粒径の粉砕品16を得るようにしている。図
7は、1台の粉砕装置1,1aを有して下部排出を行う
粉砕処理システムを示しており、図7(A)は、下部排
出を行う1パス粉砕処理システム80を示している。こ
の粉砕処理システム80では、粉砕装置1,1aの上部
から、供給装置81で被処理物10を連続的(または、
間欠的)に供給する。粉砕装置1,1aで所望の粒径に
粉砕処理された粉砕品16は、粉砕装置1の下部に設け
られた搬送装置82で排出される。供給装置81に被処
理物10を連続的に供給することにより、粉砕処理シス
テム80を連続運転することができる。
【0029】図7(B)は、下部排出を行う循環バッチ
粉砕処理システム80aを示している。この粉砕処理シ
ステム80aでは、粉砕装置1の下部に排出された被処
理物10を、搬送装置82で循環タンク83に一旦貯留
する。循環タンク83に貯留された被処理物10は、循
環装置84により連続的(または、間欠的)に抜き出さ
れ、再び供給装置81を通って粉砕装置1,1aに供給
されて、再び撹拌粉砕処理される。こうして、被処理物
10を循環させることにより、被処理物10が所望の粒
径まで撹拌粉砕された後、循環タンク83の下部から粉
砕品16を得ることができる。図7(C)は、下部排出
を行う閉回路粉砕処理システム80bを示している。こ
の粉砕処理システム80bでは、粉砕装置1,1aの下
部から抜き出された被処理物10を搬送装置82で分級
機85に搬送する。分級機85で分級された所望の粒径
の粉砕品16は、製品として排出される。粒径の大きい
被処理物10は、分級機85から粗流搬送装置86で供
給装置81に搬送され、供給装置81から粉砕装置1,
1aに再び供給されて撹拌粉砕される。なお、供給装置
81に新たな原料(被処理物10)を連続的に供給すれ
ば、粉砕処理システム80bを連続運転することができ
る。
【0030】図8は、1台の粉砕装置1(または、粉砕
装置1a)を有して上部気流排出を行う粉砕処理システ
ムを示している。図8(A)は、上部気流排出を行う1
パス粉砕処理システム80cを示している。この粉砕処
理システム80cでは、粉砕装置1,1aに排気ブロア
87を接続することにより、粉砕装置1,1aの下部か
ら空気A1を間隙eを介して処理筒4の内部に供給する
ようにしている。これは、図2(B)に示す概略構成と
ほぼ同じである。供給装置81から処理筒4の内部に供
給された被処理物10は、所定の粒径以下まで粉砕され
ると、この所定の粒径以下の被処理物10は、処理筒4
内に流入する空気A1の気流により、処理筒4の上方外
部に排出される。そして、被処理物10と空気A1は、
排出ダクト88を通って捕集装置89に流れる。捕集装
置89では、粉砕品16が捕集されて下方に排出され、
空気A1は排気ブロア87により排出される。
【0031】図8(B)は、上部気流排出を行う閉回路
粉砕処理システム80dを示している。この粉砕処理シ
ステム80dにおいては、排出ダクト88の出口側に、
分級機90が接続されている。分級機90に流入した空
気A1と被処理物10のうち、被処理物10が分級され
る。所定の粒径以上の被処理物は、粗粒搬送装置86で
供給装置81に搬送され、供給装置81で粉砕装置1,
1aに再び供給されて撹拌粉砕される。分級機90で分
級された所定の粒径以下の被処理物は、捕集装置89で
捕集されて粉砕品16として下方外部に排出される。な
お、供給装置81に新たな原料(被処理物10)を連続
的に供給することにより、粉砕処理システム80c,8
0dを連続運転することができる。
【0032】図9は、2台の粉砕装置1(または、粉砕
装置1a)を有して下部排出を行う粉砕処理システム8
0e,80fを示している。この粉砕処理システム80
e,80fは、第1の工程と第2の工程を有する構成に
なっている。図9(A)は、下部排出を行う複数パス粉
砕処理システム80eを示している。この粉砕処理シス
テム80eは、図7(A)に示す1パス粉砕処理システ
ム80を直列に二つ接続した構成である。図9(B)
は、下部排出を行う閉回路粉砕処理と1パス粉砕処理と
を組み合わせた粉砕処理システム80fを示している。
この粉砕処理システム80fは、図7(C)に示す閉回
路粉砕処理システム80b(第1の工程)と、図7
(A)に示す1パス粉砕処理システム80(第2の工
程)とを直列に接続し、両方の粉砕処理システム80
b,80を微粉搬送装置91で接続した構成である。し
たがって、閉回路粉砕処理システム80bの分級機85
で分級された被処理物10は、微粉搬送装置91で1パ
ス粉砕処理システム80に一次処理品として搬送され
る。この一次処理品としての被処理物10は、1パス粉
砕処理システム80において、供給装置81により粉砕
装置1(または、粉砕装置1a)に供給されて、さらに
撹拌粉砕される。こうして、さらに微細な粒径になった
後の粉砕品16は、製品として排出される。
【0033】図10は、下部排出を行う1パス粉砕処理
(第1の工程)と、上部気流排出を行う閉回路粉砕処理
(第2の工程)とを組み合わせた粉砕処理システム80
gを示している。この粉砕処理システム80gは、図7
(A)に示す1パス粉砕処理システム80と、図8
(B)に示す閉回路粉砕処理システム80dとを直列に
接続した構成である。1パス粉砕処理システム80で排
出された被処理物10は、搬送装置82で閉回路粉砕処
理システム80dに搬送される。こうして、一次処理品
として搬送された被処理物10は、閉回路粉砕処理シス
テム80dの分級機90に供給されて分級される。その
後、被処理物10は、閉回路粉砕処理システム80d
で、所望の粒径になるまで撹拌粉砕されて、最終的に、
捕集装置89で粉砕品16として捕集されて排出され
る。図9および図10に示す粉砕処理システム80e〜
80gにおいて、第1の工程の粉砕処理システムの供給
装置81に新たな原料(被処理物10)を連続的に供給
することにより、粉砕処理システム80e〜80gを連
続運転することができる。なお、粉砕処理システム80
e〜80gは、粉砕装置1(または、粉砕装置1a)が
それぞれ2台設置されているが、3台以上設置した場合
であってもよい。
【0034】本発明では、各粉砕処理システム80〜8
0dをユニット化して、ユニット80〜80dどうしを
自在に組み合わせることができる。たとえば、図9およ
び図10に示すように、ユニット(粉砕処理システム8
0,80b,80d)を組み合わせて接続することによ
り、所望の能力を有する粉砕処理システム80e〜80
gを容易に構築することができる。本発明の粉砕処理シ
ステム80〜80gによれば、所望の処理量で所望の粒
径を有する粉砕品16を得ることができる。なお、各図
中同一符号は同一または相当部分を示す。
【0035】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したので、粉
砕媒体と被処理物からなる充填物のほぼ全体を撹拌用部
材で効率よく均一に撹拌して被処理物を良好に粉砕する
ことができ、また、撹拌用部材と粉砕媒体の摩耗を低減
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図10は本発明の実施形態を説明す
るための図で、図1は本発明にかかる媒体撹拌粉砕装置
の正面断面図である。
【図2】前記媒体撹拌粉砕装置による撹拌粉砕の状態を
示す概略図である。
【図3】図3(A),(B)は、それぞれ本発明および
従来の媒体撹拌粉砕装置の下部の概略構成図である。
【図4】本発明および従来の撹拌用スクリューの下端部
における摩耗量を示すグラフである。
【図5】本発明の実施形態の変形例を示す図である。図
5(A)は、媒体撹拌粉砕装置の下部を示す部分断面
図、図5(B)は、図5(A)のV−V線断面図であ
る。
【図6】本発明の実施形態の他の各種変形例を示す図で
ある。
【図7】図7ないし図10は、本発明の媒体撹拌粉砕装
置を有する粉砕処理システムの工程図である。図7は、
1台の媒体撹拌粉砕装置を有して下部排出を行う粉砕処
理システムの工程図である。
【図8】1台の媒体撹拌粉砕装置を有して上部気流排出
を行う粉砕処理システムを示す工程図である。
【図9】2台の媒体撹拌粉砕装置を有して下部排出を行
う粉砕処理システムを示す工程図である。
【図10】下部排出を行う1パス粉砕処理と、上部気流
排出を行う閉回路粉砕処理とを組み合わせた粉砕処理シ
ステムを示す工程図である。
【符号の説明】
1,1a 媒体撹拌粉砕装置 4 処理筒 5 駆動装置 6 撹拌用スクリュー(撹拌用部材) 7 回転軸 8 羽根 9 ボール(粉砕媒体) 10 被処理物 11 底部 12 開口部 13 底板 14 回転盤 16 粉砕品 23 スクリュー上部支持部(撹拌用部材上部支持
部) 35 スクリュー下部支持部(撹拌用部材下部支持
部) 36 下部軸受部 60 間隙面積調整手段 80〜80g 粉砕処理システム A1 空気(気体) D 回転盤の外径 d 羽根の外径 e 間隙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三枝 幸治 埼玉県北足立郡伊奈町栄2丁目61番3号 株式会社エムアイジー内 Fターム(参考) 4D063 FF15 FF35 GC12 GC14

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 立型で筒状の処理筒と、この処理筒の内
    部に設けられて回転駆動される撹拌用部材とを備え、 粉砕媒体と被処理物を前記処理筒内に充填して前記撹拌
    用部材を回転させることにより、前記粉砕媒体を介して
    前記被処理物を撹拌粉砕する媒体撹拌粉砕装置であっ
    て、 前記処理筒の底部に開口部を形成し、前記撹拌用部材の
    下部には前記処理筒の底板の一部または全部を構成する
    回転盤を取付け、この回転盤を、少なくとも前記粉砕媒
    体が通過しない寸法の間隙を介して前記開口部に回転自
    在に配置したことを特徴とする媒体撹拌粉砕装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の媒体撹拌粉砕装置であ
    って、 前記撹拌用部材は、その上部を撹拌用部材上部支持部に
    より回転自在に支持されて駆動装置により回転駆動さ
    れ、 前記処理筒の前記底板の下方には、前記撹拌用部材の下
    部を支持するための撹拌用部材下部支持部が配置され、 この撹拌用部材下部支持部には、前記撹拌用部材の回転
    軸を回転自在に軸支する下部軸受部が取付けられている
    ことを特徴とする媒体撹拌粉砕装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の媒体撹拌粉砕
    装置であって、 前記回転盤の外径は、前記撹拌用部材の羽根の外径とほ
    ぼ同じかまたは大きいことを特徴とする媒体撹拌粉砕装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項2または3に記載の媒体撹拌粉砕
    装置であって、 平面視での前記間隙の断面積を調整可能な間隙面積調整
    手段を、前記処理筒の前記底板の下部に設けたことを特
    徴とする媒体撹拌粉砕装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかの項に記載
    の媒体撹拌粉砕装置であって、 前記撹拌用部材を回転させることにより前記処理筒内で
    撹拌粉砕された前記被処理物は、前記間隙を通って前記
    処理筒の外部に排出されるようにしたことを特徴とする
    媒体撹拌粉砕装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし4のいずれかの項に記載
    の媒体撹拌粉砕装置であって、 前記撹拌用部材を回転させることにより前記処理筒内で
    撹拌粉砕される前記被処理物のうち、所定の粒径以下ま
    で粉砕された前記被処理物は、前記間隙を流れて前記処
    理筒内に流入する気体の気流により前記処理筒の上方外
    部に排出されるようにしたことを特徴とする媒体撹拌粉
    砕装置。
  7. 【請求項7】 請求項5または6に記載の媒体撹拌粉砕
    装置を1台または複数台組み合わせることにより、所望
    の粒径の粉砕品を得るようにしたことを特徴とする媒体
    撹拌粉砕装置を有する粉砕処理システム。
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