JP6447821B2 - 竪型粉砕機 - Google Patents
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Description
前記分級手段と前記回転テーブルの間に内部コーンを配置して、前記内部コーンの下端に粉砕トレイと、前記粉砕トレイを加振する加振手段を備え、
前記加振手段は、前記回転テーブル上に取り付けて、上面に前記粉砕トレイを載置して、
前記粉砕トレイを加振するアクチュエータと、前記アクチュエータの振動数を変更可能な制御部と、電源部を備え、
前記粉砕トレイ上の前記粗粉又は前記原料を脱気して前記回転テーブル上に供給することを特徴とする竪型粉砕機を提供することにある。
このような構成を採用することにより、アクチュエータによる振動数を原料の種類、含水率、粉砕量に応じて任意に設定変更することができる。
また、既存の竪型粉砕機に容易に取り付けることができる。
前記分級手段と前記回転テーブルの間に内部コーンを配置して、前記内部コーンの下端に粉砕トレイと、前記粉砕トレイを加振する加振手段を備え、
前記粉砕トレイは、前記内部コーンのフィード管に上下方向に移動可能に取り付けて、
前記加振手段は、前記回転テーブルの回転運動を直線運動に変換して前記粉砕トレイを加振するストライカを備え、
前記粉砕トレイ上の前記粗粉又は前記原料を脱気して前記回転テーブル上に供給することを特徴とする竪型粉砕機を提供することにある。
このような構成を採用することにより、駆動電源を用いることなく、粉砕トレイを加振することができ、装置全体の稼働コストを低減できる。
図2は竪型粉砕機の構成概略図である。図2に示すように竪型粉砕機10は、ケーシング12と、回転テーブル14と、回転テーブル14の上面外周部を円周方向に等分する位置に配置した複数個の粉砕ローラ16と、回転テーブル14の外周に沿って形成した環状通路40と、ケーシング12の上部に設けた分級手段30と、回転テーブル14の外周縁部上に取り付けたダムリング48と、分級手段30と回転テーブル14の間に配置した粉砕トレイ50及び加振手段60を主な基本構成としている。
分級手段30は、回転軸30aと、回転羽根30bと、固定羽根30cを備えている。回転軸30aはケーシング12の上面から下方へ垂下し、外部の駆動モータ(不図示)により回転自在な構成である。回転軸30aの下部には、回転軸30aを軸心として環状に複数の回転羽根30bが並んで形成されている。さらに、回転羽根30bの外周には、複数の固定羽根30cが並んで形成されている。回転羽根30b及び固定羽根30cはいずれも、長手方向が回転軸30aの軸心と平行に配置されており、ケーシング12内を上昇してきた熱空気は、回転軸30a軸心と平行な羽根の隙間から供給される。このような構成の分級手段30は、回転軸30aと共に回転羽根30bが回転し、固定羽根30cと回転羽根30bを通過した微細な粉粒体(微粉)のみが上部取出口44から排出される。
原料投入シュート34から投入した原料は、回転テーブル上面14Aを渦巻き状の軌跡を描きながら回転テーブル上面14Aの外周部に移動して、回転テーブル上面14Aと粉砕ローラ16の間に噛み込まれ粉砕される。そして、粉砕された粉粒体の一部は、回転テーブル上面14Aの外縁部に周設されて原料の層厚を調整するダムリング48を乗り越えて、回転テーブル上面14Aの外周部とケーシング12の隙間である環状通路40へと向かう。ここで、下部ケーシング12Bの回転テーブル14の下方には、所定温度に加熱された熱空気を導入するためのガス導入口42を設けている。
竪型粉砕機10内に投入した原料と、回転テーブル14と粉砕ローラ16に粉砕されて後述するダムリング48を乗り越えた粉粒体の一部は、環状通路40からの熱空気によって吹き上げられてケーシング12内を上昇し、分級手段30に到達する。
また、粉砕ローラ16に噛み込まれずそのまま環状通路40に達したような一部の極大の粒径の原料は、環状通路40より回転テーブル14の下方に落下して下部取出口46より竪型粉砕機10の外に取り出される。
図1は本実施形態の竪型粉砕機の粉砕トレイ及び加振手段の説明図である。図示のように粉砕トレイ50はフィード管30fと回転テーブルの間に配置した円盤である。粉砕トレイ50は、フィード管30fの開口よりも大きく、回転テーブル14上で対向する粉砕ローラ16の間よりも小さい大きさに形成し、外周に回転テーブル14側へ向けて折り曲げたツバを設けている。
このような構成の粉砕トレイ50は、上面をフィード管30fと対向するように配置して、内部コーン30eから落下した粗粉又は原料をトレイ上面で受けることができる。
加振手段60は、回転テーブル14の回転テーブル上面14Aの中心に取り付けて、上面に粉砕トレイ50を取り付けている。加振手段60は、アクチュエータ62と、制御部64と、電源部66を主な基本構成としている。アクチュエータ62は、粉砕トレイ50を上下方向に加振する駆動部である。制御部64は、アクチュエータ62と電気的に接続して、加振するアクチュエータ62の振動数を任意の振動数に設定変更することができる。制御部64による振動数の設定は、原料の種類、含水率、粉砕量によって制御可能であり、一例として、1秒間に1サイクル〜10サイクルの範囲内で設定することができる。電源部66は、アクチュエータ62及び制御部64と電気的に接続して電源を供給する。
図3は変形例の竪型粉砕機の粉砕トレイ及び加振手段の説明図である。
[粉砕トレイ50A]
図示のように、変形例の竪型粉砕機の粉砕トレイ50Aは、フィード管30fにハンガー70を用いて取り付けている。ハンガー70は、取付治具72とロッド74と締結ナット76からなる。取付治具72はL字金具であり、フィード管30fの下端外周に複数等間隔となるように取り付けている。取付治具72には貫通孔が設けてあり、フィード管30fの長手方向に沿うように貫通している。ロッド74は粉砕トレイ50Aの上面から分級手段30に向かって伸びる長ボルトである。ロッド74は、粉砕トレイ50Aに設けた孔に下面から挿入してヘッドが下面と接触し、ネジ部を取付治具72の貫通孔に挿入している。締結ナット76は、ロッド74のネジ部と螺合して、ロッド74を所定高さに締結することができる。
このような構成の粉砕トレイ50Aは、フィード管30fの下端から下方の回転テーブル上面14Aへ向けて吊り下げられた構成となる。粉砕トレイ50Aは、ロッドの長さに相当する分だけ上下方向に移動可能とすることができる。
変形例の加振手段60Aは、回転テーブル14の回転運動を直線運動に変換して粉砕トレイ50Aを上下方向に加振する機構を採用し、本実施形態では、ストライカとなるトレイ側ストライカ80とテーブル側ストライカ82を主な基本構成としている。
トレイ側ストライカ80は、粉砕トレイ50Aの下面から下方の回転テーブル上面14Aへ向けて突出した棒状の突起である。トレイ側ストライカ80は、回転テーブル14の回転中心から偏心した位置であって、平面視で後述するテーブル側ストライカ82と一部重なるように取り付けている。また、トレイ側ストライカ80の先端はR形状又は球状に形成している。
テーブル側ストライカ82は、回転テーブル14の上面から上方のフィード管30fへ向けて突出した棒状の部材である。テーブル側ストライカ82は、軸心を回転テーブル14の回転の中心軸上に配置している。また、テーブル側ストライカ82の先端は、端面が円形ではなく楕円形状となるように形成、換言すると端面が傾斜するように形成している。
なお、加振手段60Aの構成は上記構成に限らず、回転テーブル14の回転運動を直線運動に変換して粉砕トレイ50Aを上下方向に加振する機構であれば、他の構成も取りえる。
上記構成による本発明の竪型粉砕機の作用について、以下説明する。
Claims (2)
- 回転テーブル上に回転自在な粉砕ローラと、前記粉砕ローラの上方に分級手段を備え、前記回転テーブルと前記粉砕ローラの間で粉砕した原料を、前記回転テーブルの下方から導入したガスによって吹き上げて前記分級手段により粗粉と細粉に分離し、前記細粉を製品として取り出す竪型粉砕機において、
前記分級手段と前記回転テーブルの間に内部コーンを配置して、前記内部コーンの下端に粉砕トレイと、前記粉砕トレイを加振する加振手段を備え、
前記加振手段は、前記回転テーブル上に取り付けて、上面に前記粉砕トレイを載置して、
前記粉砕トレイを加振するアクチュエータと、前記アクチュエータの振動数を変更可能な制御部と、電源部を備え、
前記粉砕トレイ上の前記粗粉又は前記原料を脱気して前記回転テーブル上に供給することを特徴とする竪型粉砕機。 - 回転テーブル上に回転自在な粉砕ローラと、前記粉砕ローラの上方に分級手段を備え、前記回転テーブルと前記粉砕ローラの間で粉砕した原料を、前記回転テーブルの下方から導入したガスによって吹き上げて前記分級手段により粗粉と細粉に分離し、前記細粉を製品として取り出す竪型粉砕機において、
前記分級手段と前記回転テーブルの間に内部コーンを配置して、前記内部コーンの下端に粉砕トレイと、前記粉砕トレイを加振する加振手段を備え、
前記粉砕トレイは、前記内部コーンのフィード管に上下方向に移動可能に取り付けて、
前記加振手段は、前記回転テーブルの回転運動を直線運動に変換して前記粉砕トレイを加振するストライカを備え、
前記粉砕トレイ上の前記粗粉又は前記原料を脱気して前記回転テーブル上に供給することを特徴とする竪型粉砕機。
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