JP6555527B2 - 竪型粉砕機の粉砕ローラ - Google Patents
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Description
上記のように、竪型粉砕機の環状通路を上昇する熱空気と対向する粉砕ローラの外周面に熱空気の流れを回転テーブル上面へ向ける反射部を設けているので、粉砕ローラの転動によって回転テーブル上とダムリングの間に圧密されて滞留している粉体を回転テーブル上面から吹き飛ばすことができる。従って回転テーブル上面の粉体圧密度の違いによって粉砕時の振動発生、滞留による過粉砕がなくなり、粉砕ローラの大径側端部の摩耗が低減される。このため、粉砕時間の短縮化と粉砕効率を高めることができる。
反射部の間の外周面(凹部)に空気溜まりが生じて上昇する熱空気が減速され、かつ粉砕ローラの軸回りに粉体が付着することによる付着層に粉体が衝突することによって、粉砕ローラのローラ軸の摩耗を防止することができる。
このような構成を採用することにより、上昇気流の熱空気を反転させることにより、回転テーブル上面に滞留する粉体を連続的に吹き飛ばすことができ、回転テーブル上面の粉体圧密度の違いによって粉砕時の振動発生、滞留による過粉砕がなくなり、粉砕ローラの大径側端部の摩耗が低減されて、粉砕時間の短縮化と粉砕効率を高めることができる。
このような構成を採用することにより、粉砕ローラの製造時に容易に形成することができる。また既存の粉砕ローラに容易に取り付けることができる。
図4は竪型粉砕機の構成概略図である。同図に示すように竪型粉砕機10は、ケーシング12と、回転テーブル14と、回転テーブル14の上面外周部を円周方向に等分する位置に配置した複数個の粉砕ローラ16と、回転テーブル14の外周に沿って形成した環状通路40と、ケーシング12の上部に設けた分級手段30と、回転テーブル14の外周縁部上に取り付けたダムリング48と、反射部50を主な基本構成としている。
分級手段30は、回転軸30aと、回転羽根30bと、固定羽根30cを備えている。回転軸30aはケーシング12の上面から下方へ垂下し、外部の駆動モータ(不図示)により回転自在な構成である。回転軸30aの下部には、回転軸30aを軸心として環状に複数の回転羽根30bが並んで形成されている。さらに、回転羽根30bの外周には、複数の固定羽根30cが並んで形成されている。回転羽根30b及び固定羽根30cはいずれも、長手方向が回転軸30aの軸心と平行に配置されており、ケーシング12内を上昇してきた熱空気は、回転軸30a軸心と平行な羽根の隙間から供給される。このような構成の分級手段30は、回転軸30aと共に回転羽根30bが回転し、固定羽根30cと回転羽根30bを通過した微細な粉粒体(微粉)のみが上部取出口44から排出される。
原料投入シュート34から投入した原料は、回転テーブル上面14Aを渦巻き状の軌跡を描きながら回転テーブル上面14Aの外周部に移動して、回転テーブル上面14Aと粉砕ローラ16の間に噛み込まれ粉砕される。そして、粉砕された粉粒体の一部は、回転テーブル上面14Aの外縁部に周設されて原料の層厚を調整するダムリング48を乗り越えて、回転テーブル上面14Aの外周部とケーシング12の隙間である環状通路40へと向かう。ここで、下部ケーシング12Bの回転テーブル14の下方には、所定温度に加熱された熱空気を導入するためのガス導入口42を設けている。
竪型粉砕機10内に投入した原料と、回転テーブル14と粉砕ローラ16に粉砕されて後述するダムリング48を乗り越えた粉粒体の一部は、環状通路40からの熱空気によって吹き上げられてケーシング12内を上昇し、分級手段30に到達する。
また、粉砕ローラ16に噛み込まれずそのまま環状通路40に達したような一部の極大の粒径の原料は、環状通路40より回転テーブル14の下方に落下して下部取出口46より竪型粉砕機10の外に取り出される。
図1は反射部を形成した竪型粉砕機の粉砕ローラの説明図である。図2は反射部を形成した竪型粉砕機の粉砕ローラの拡大図である。図3は変形例の反射部を形成した竪型粉砕機の粉砕ローラの拡大図である。
反射部50は、竪型粉砕機10の環状通路40を上昇する熱空気と対向する粉砕ローラ16の外周面で、板面が粉砕ローラ16の軸心に沿って形成された部材である。
図2に示すように反射部50は、平板状のベース板52と、ベース板52の主面から垂直方向に伸びる平板状の反射板54から構成されている。ベース板52と反射板54はいずれも粉砕ローラ16と同質材料あるいはそれよりも剛性の高い金属を用いることができる。ベース板52と反射板54は、溶接などの接合手段を用いて接合している。またベース板52には粉砕ローラ16に取り付けるための締結孔53が形成されている。このような反射部50は、締結ボルト56を用いて粉砕ローラ16の軸回りに着脱自在に取り付けることができる。また締結ボルト56のヘッド部には粉体接触による摩耗防止のためのカバーを取り付けている。
なお反射部50,50Aは、締結ボルト56,56Aを用いて粉砕ローラ16に着脱自在な構成を採用することにより、既存の粉砕ローラ16に容易に取り付けることができる。このほか、粉砕ローラ16と同質材料の場合、粉砕ローラ16の製造時に一体的に形成することもできる。
このような反射部50は、反射板54の主面が粉砕ローラ16の軸回りに軸心から粉砕面へ向けて放射状に位置するように複数形成している。そして、反射部50は、粉砕ローラ16の軸回りに沿って環状に形成している。このような反射部50は、粉砕ローラ16の軸回りに沿って反射板54(凸部)の間に凹部が交互に形成される構成となる。
上記構成による本発明の竪型粉砕機の粉砕ローラの作用について、以下説明する。
竪型粉砕機10の回転テーブル14を回転させると、油圧シリンダ24によって回転テーブル上面14Aに押圧された粉砕ローラ16も回転する。そして、原料投入口32から回転テーブル上面14Aに粉砕原料が投入されると、回転テーブル上面14Aに落下して回転テーブル上面14Aを渦巻き状の軌跡を描きながら遠心力でテーブルの外周部に設けたダムリング48側へ移動する。
回転テーブル14の外周面とケーシング12の内周面との間の環状通路40から吹き上がる熱空気によって、熱空気とともに粉粒体が乾燥されながらケーシング12内を上昇する。
本発明の竪型粉砕機10の粉砕ローラ16は、環状通路40を上昇する熱空気の流れを回転テーブル上面14Aへ向ける反射部50を設けていることにより、粉砕ローラ16の転動によって回転テーブル上面14Aとダムリング48の間に圧密されて滞留している粉体をこの反射部50によって回転テーブル上面14Aから吹き飛ばすことができる。従って回転テーブル上面14Aの粉体圧密度の違いによって粉砕時の振動発生、滞留による過粉砕がなくなり、粉砕時間の短縮化と粉砕効率を高めることができる。
また、粉砕ローラ16の軸回りの反射部50の間の凹部によって空気溜まりが生じて上昇する熱空気が減速され、かつ粉砕ローラ16の軸回りに粉体が付着することによって形成される付着層に粉体が衝突することによって、粉砕ローラ16のローラ軸の摩耗を防止することができる。
Claims (3)
- 竪型粉砕機の回転テーブル上面で粉砕原料を介して回転自在に転動させて前記粉砕原料を粉砕する竪型粉砕機の粉砕ローラにおいて、
前記竪型粉砕機の環状通路を上昇する熱空気と対向する前記粉砕ローラの外周面に前記熱空気の流れを前記回転テーブル上面へ向ける反射部を設けたことを特徴とする竪型粉砕機の粉砕ローラ。 - 前記反射部は、前記粉砕ローラの軸回りに軸心から粉砕面に向けて放射状に複数形成したことを特徴とする請求項1に記載の竪型粉砕機の粉砕ローラ。
- 前記反射部は、前記粉砕ローラと一体的に形成又は反射板を前記粉砕ローラの外周面に締結手段を用いて着脱可能に形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の竪型粉砕機の粉砕ローラ。
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JP2015229620A JP6555527B2 (ja) | 2015-11-25 | 2015-11-25 | 竪型粉砕機の粉砕ローラ |
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