JP2016147235A - 竪型粉砕機の粉砕ローラのシール構造 - Google Patents

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紀文 石田
高寛 三隅
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【課題】竪型粉砕機の粉砕ローラとローラ軸の間に粉粒体などの侵入を効率良く遮断する軸竪型粉砕機の粉砕ローラのシール構造を提供する。
【解決手段】回転テーブル上に接して転動する粉砕ローラ16と、前記粉砕ローラ16を回転自在に軸支するローラ軸16aの間に、異物の侵入を防止するシール構造を備えた竪型粉砕機の粉砕ローラのシール構造50において、前記シール構造は、前記粉砕ローラ16のローラカバー62の外周面に形成された円筒状の回転シール60と、前記回転シール60の外周面と所定間隔を開けて対向する内周面を有し、前記ローラ軸16aのブラケット72に取り付けた円筒状の固定シール70を備え、前記回転シール70は、外周面に前記粉砕ローラ16の回転方向と反対方向にねじ切り加工したねじ溝64を形成していることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、主に、石炭、オイルコークス、石灰石、スラグ、クリンカ、セメント原料又は化学品等の原料を回転テーブル上で従動する粉砕ローラで粉砕する竪型粉砕機における、粉砕ローラとローラ軸の間に設けた粉砕ローラのシール構造に関する。
石炭等の原料を粉砕する粉砕機として、竪型粉砕機が広く用いられている。従来の竪型粉砕機は、粉砕機の外郭を形成するケーシング内に、回転テーブルと、回転テーブルの上面外周部を円周方向に等分する位置に配置した複数個の粉砕ローラを備えている。
このような粉砕機は、回転テーブルの中央に粉砕原料が供給されると回転テーブルの回転により、粉砕原料が回転テーブルの外周部へと移動する。外周部には、粉砕ローラが圧接して回転しているので、粉砕原料は、粉砕ローラと回転テーブルの間へ侵入して粉砕される。そして、回転テーブルの外周面とケーシングの内周面との間の環状通路から吹き上がる熱空気によって、熱空気とともに粉粒体が乾燥されながらケーシング内を上昇する。粉粒体は、ケーシング内の上部に設けた分級手段によって振り分けられて所定粒度の製品が外部へ排出される。
分級手段を通過できない粉体は再度回転テーブル上に落下して粉砕される。このような粉砕機の内部では、上昇する粉粒体と落下する粉粒体とが混ざり合い粉粒体濃度が高い状態となっている。
竪型粉砕機の粉砕ローラは回転テーブルの上面に接して従動する構造を採用している。自由回転する粉砕ローラは、固定されたローラ軸によって支持されている。そして粉砕ローラとローラ軸の間にはオイルシールや、ベアリングが取り付けられている。ケーシング内で舞い上がった粉粒体や粉砕原料が粉砕ローラとローラ軸に間に侵入して堆積すると、堆積した粉粒体などがローラ回転と堆積圧によって粉砕ローラとローラ軸の間が摩耗する。この摩耗が進行すると、粉砕ローラとローラ軸の間の隙間が広がってさらに粉粒体、粉砕原料などが入り込みやすくなり、オイルシールの破損や、最終的にはベアリングの損傷が発生し、ローラ回転の不具合の原因となっていた。
このため、従来、粉砕ローラとローラ軸の隙間にシール構造を取り付けて、異物が混入しないように保護している。図5は従来の竪型粉砕機の粉砕ローラのシール構造の説明図である。なお、説明の便宜上、回転シールと固定シールのみ斜線入りで示している。図示のように、従来のシール構造1は、ローラ軸2の円筒状のブラケット3に取り付けた固定シール4と、粉砕ローラ5のローラカバー6の外周面に取り付けた回転シール7を主な基本構成としている。固定シール4および回転シール7はいずれも円筒形状であり、回転シール7の外周面に、固定シール4の内周面が対向するように取り付けられている。また、回転中の粉砕ローラ5は激しく振動するため、固定シール4および回転シール7は接触させることができず、所定の隙間(例えば1.5mm)を設けている。
固定シール4と回転シール7の隙間は、異物が混入しないように小さく設定しているが、粒径の細かい粉粒体の侵入を完全に防ぐことができない。また粒径の細かい微粉が侵入して摩耗が進行して隙間が大きくなると、この間に粒径の大きい粉粒体が侵入して摩耗が加速してしまう。
そこで特許文献1では、固定シールと回転シールの隙間に異物が侵入する方向と逆方向、換言すると外気をケーシング内へ向けて導入可能なシール機構が開示されている。
特開2002−59016号公報
しかしながら特許文献1に開示のシール構造では、ケーシング内の粉粒体などが多い場合、または付着性の高い(粘着性のある)粉砕原料の場合には、稼働初期は異物の侵入を防げるものの、長時間の稼働によって摩耗が進行するおそれがあった。また、回転シールの外周面と固定シールの内周面の隙間が一定、換言すると平行となるように配置されているため、隙間部分が長くなり、外気の通過抵抗が大きく、ケーシング内部の差圧が低下してしまい、粉粒体を吹き飛ばす風力が少なくなって、粉砕工程に支障を来すおそれがある。
上記従来技術の問題点に鑑み、本発明は、竪型粉砕機の粉砕ローラとローラ軸の間に粉粒体などの侵入を効率良く遮断する竪型粉砕機の粉砕ローラのシール構造を提供することを目的としている。
本発明は上記の課題を解決するための第1の手段として、竪型粉砕機の回転テーブル上に接して転動する粉砕ローラと、前記粉砕ローラを回転自在に軸支するローラ軸の間に、異物の侵入を防止するシール構造を備えた竪型粉砕機の粉砕ローラのシール構造において、前記シール構造は、前記粉砕ローラのローラカバーの外周面に形成された円筒状の回転シールと、前記回転シールの外周面と所定間隔を開けて対向する内周面を有し、前記ローラ軸のブラケットに取り付けた円筒状の固定シールを備え、前記回転シールは、外周面に前記粉砕ローラに向けて前記粉砕ローラの回転方向と反対方向にねじ切り加工したねじ溝を形成していることを特徴とする竪型粉砕機の粉砕ローラのシール構造を提供することにある。
このような構成により、回転シールの回転に伴い、エア通路を通過する外気が回転シールの外周面に設けたねじ溝に沿って螺旋状に旋回して遠心力が働いて放射状にケーシング内へ導入される。このためローラ軸の軸心を中心として、粉砕ローラとローラ軸の隙間に侵入しようとする粉粒体を放射状に吹き飛ばすことができる。従って粉粒体の侵入を効率良く防いでベアリングなどの摩耗を低減して、粉砕処理の長時間の稼働を実現できる。
本発明は、上記の課題を解決するための第2の手段として、前記第1の手段において、前記ねじ溝は、多条ねじ加工したことを特徴とする竪型粉砕機の粉砕ローラのシール構造を提供することにある。
このような構成を採用することにより、ねじ溝の通路が長く、換言すると通路面積が大きくなり、ねじ溝に沿って螺旋状に旋回して遠心力がより強く働いて放射状にケーシング内へ導入することができる。
本発明は、上記の課題を解決するための第3の手段として、前記第1または第2の手段において、前記回転シールは、前記ローラカバーの端部から前記粉砕ローラに向けて拡径した円錐台形状に形成したことを特徴とする竪型粉砕機の粉砕ローラのシール構造を提供することにある。
このような構成を採用することにより、外気の導入口が広がって、外気が入り込みやすくなるとともに、排出口が狭まって外気の風速が高まり隙間に侵入しようとする粉粒体をケーシング内部側へ向けて効率的に吹き飛ばすことができる。
上記のような本発明によれば、ローラ軸の軸心を中心として、粉砕ローラとローラ軸の隙間に侵入しようとする粉粒体を放射状に吹き飛ばすことができる。従って、従来のように粉砕ローラと軸受の間の隙間を平行に形成し外気を導入する構成に比べて、粉粒体の侵入を効率良く防いで長期稼働を実現できる。
また、外気の導入口が広がって、外気が入り込みやすくなるとともに、排出口が狭まって外気の風速が高まり隙間に侵入しようとする粉粒体をケーシング内部側へ向けて効率的に吹き飛ばすことができる。
本発明の竪型粉砕機の粉砕ローラのシール構造の拡大図である。 粉砕ローラのエア通路の説明図である。 変形例の竪型粉砕機の粉砕ローラのシール構造の拡大図である。 竪型粉砕機の構成概略図である。 従来の竪型粉砕機の粉砕ローラのシール構造の説明図である。
本発明の竪型粉砕機の粉砕ローラのシール構造の実施形態を添付の図面を参照しながら、以下詳細に説明する。
[竪型粉砕機]
図4は竪型粉砕機の構成概略図である。なお図4において竪型粉砕機の粉砕ローラのシール構造の構成は省略している。図4に示すように竪型粉砕機10は、ケーシング12と、回転テーブル14と、回転テーブル14の上面外周部を円周方向に等分する位置に配置した複数個の粉砕ローラ16と、回転テーブル14の外周に沿って形成した環状通路40と、ケーシング12の上部に設けた分級手段30を主な基本構成としている。
粉砕ローラ16は、支点となる下部ケーシング12Bに回動自在に軸着した上部アーム20と、上部アーム20と一体に形成した下部アーム22とを介して油圧シリンダ24のピストンロッドに連結されている。粉砕ローラ16は油圧シリンダ24の作動によって回転テーブル上面14Aに横圧されて、回転テーブル14に粉砕原料を介して従動することによって回転する。
ケーシング12の回転テーブル上面14Aの上方には、分級手段30が設けられている。
分級手段30は、回転軸30aと、回転羽根30bと、固定羽根30cを備えている。回転軸30aはケーシング12の上面から下方へ垂下し、外部の駆動モータ(不図示)により回転自在な構成である。回転軸30aの下部には、回転軸30aを軸心として環状に複数の回転羽根30bが並んで形成されている。さらに、回転羽根30bの外周には、複数の固定羽根30cが並んで形成されている。回転羽根30b及び固定羽根30cはいずれも、長手方向が回転軸30aの軸心と平行に配置されており、ケーシング12内を上昇してきた熱空気は、回転軸30a軸心と平行な羽根の隙間から供給される。このような構成の分級手段30は、回転軸30aと共に回転羽根30bが回転し、固定羽根30cと回転羽根30bを通過した微細な粉粒体のみが上部取出口44から排出される。
固定羽根30cの下端部には、整流コーン30eが設けられている。整流コーン30eは、上方から下方に向かって径が小さくなる漏斗状に形成し、分級手段30を通過できなかった粉粒体を捕捉して、下部の排出口から回転テーブル上面14Aへ供給する構造となっている。
整流コーン30eには、原料投入シュート34が接続している。この原料投入シュート34を介して原料投入口32から回転テーブル上面14Aに原料が投入される。
原料投入シュート34から投入した原料は、回転テーブル上面14Aを渦巻き状の軌跡を描きながら回転テーブル上面14Aの外周部に移動して、回転テーブル上面14Aと粉砕ローラ16の間に噛み込まれ粉砕される。そして、粉砕された粉粒体の一部は、回転テーブル上面14Aの外縁部に周設されて原料の層厚を調整するダムリング38を乗り越えて、回転テーブル上面14Aの外周部とケーシング12の隙間である環状通路40へと向かう。ここで、下部ケーシング12Bの回転テーブル14の下方には、所定温度に加熱された熱空気を導入するためのガス導入口42を設けている。
竪型粉砕機10の運転中において、ガス導入口42より熱空気を導入することによって、ケーシング12内において回転テーブル14の下方から分級手段30を通過して上部取出口44へと流れる熱空気の気流が生じている。
竪型粉砕機10内に投入した原料と、回転テーブル14と粉砕ローラ16に粉砕されてダムリング38を乗り越えた粉粒体の一部は、環状通路40からの熱空気によって吹き上げられてケーシング12内を上昇し、分級手段30に到達する。
ここで、径及び質量の大きな粉粒体は、分級手段30の固定羽根30c及び回転羽根30bを通過することができず、整流コーン30eに落下して再度粉砕ローラ16に噛み込まれて粉砕される。一方、径の小さな粉粒体は、隙間を開けて並べられた固定羽根30b及び回転羽根30cの間を抜けて分級手段30を通過して上部取出口44よりケーシング12外へ取り出される。
また、粉砕ローラ16に噛み込まれずそのまま環状通路40に達したような一部の極大の粒径の原料は、環状通路40より回転テーブル14の下方に落下して下部取出口46より竪型粉砕機10の外に取り出される。
[竪型粉砕機の粉砕ローラのシール構造]
図1は本発明の竪型粉砕機の粉砕ローラのシール構造の拡大図である。図2は粉砕ローラのエア通路の説明図である。図示のように竪型粉砕機の粉砕ローラのシール構造50は、ケーシング内部で粉砕ローラ16とローラ軸16aの隙間に粉粒体などが侵入することを防止するため、粉砕ローラ16とローラ軸16aの隙間とケーシング内部を遮断する箇所に取り付けられている。本実施形態の竪型粉砕機の粉砕ローラのシール構造50は、回転シール60と固定シール70を主な基本構成としている。
回転シール60は、粉砕ローラ16のローラカバー62の外周面に形成された部材である。回転シール60は、材質に所定の剛性を備え、加工性の良い鋼材などを用いることができる。本実施形態の回転シール60は、ツバ付円筒状のローラカバー62の円筒部の外周面に取り付けた円筒状の部材である。ローラカバー62の円筒部は、ローラ軸16aの外周面とオイルシール66を介して接触している。
また、回転シール60は、外周面に粉砕ローラ16側に向けて粉砕ローラ16の回転方向と反対方向にねじ切り加工したねじ溝64を形成している。
ねじ溝64は、1条ねじの雄ねじ切り加工のほか、例えば2条、3条など多条の雄ねじ加工で形成することもできる。
このような回転シール60は、粉砕ローラ16の回転に伴ってローラ軸16aの軸回りをローラ軸16aの軸心を中心として回転可能に構成されている。
固定シール70は、ローラ軸16aのブラケット72に形成された円筒状の部材である。固定シール70は、回転シール60と同様に、材質に所定の剛性を備え、加工性の良い鋼材などを用いることができる。本実施形態の固定シール70は、ブラケットにボルト、ねじなどの締結手段74を用い着脱可能に取り付けている。また固定シール70は、内周面が回転シール60の外周面と所定の隙間、例えば1.5mmで、かつ対向するように取り付けている。
このような固定シール70は、ローラ軸16a側に固定されており、粉砕ローラ16が回転しても回転することはない。
上記のような構成の竪型粉砕機の粉砕ローラのシール構造50は、ローラ軸16aのブラケット72に取り付けた円筒状の固定シール70の筒内に、粉砕ローラ16のローラカバー62に取り付けた回転シール60が同心円上に取り付けられた構成となる。固定シール70の内周面と回転シール60の外周面の隙間には外気のエア通路が形成される。そして、図2に示すように、エア通路はブラケット72の内部でローラ軸16aの軸心に沿って伸びる外気導入路76からの外気を流入可能に構成されている。なお外気導入路76の外気導入口は、単なる開口のほか、エア送風手段を取り付けて、外気導入路76に積極的に外気を導入するように構成することもできる。
固定シール60の円筒内部で回転シール70が回転すると、粉砕シール16側に向けてねじ切り加工したねじ溝64に沿って、エア通路を通気する外気が螺旋状に旋回して遠心力が働いて放射状にケーシング内へ導入される。
[変形例]
図3は変形例の竪型粉砕機の粉砕ローラのシール構造の拡大図である。図示のように、変形例の竪型粉砕機の粉砕ローラのシール構造50Aは、回転シール60Aの形状を断面視で円錐台形状に形成している。その他の構成は、図1に示す構成と同一であり、同様の作用効果を奏する。
回転シール60Aは、ローラカバー62の端部(ケーシングの外側)から粉砕ローラ16に向けて拡径した断面視で円錐台形状に形成している。本実施形態の回転シール60Aは、一例として、エア通路の排出側の隙間が約1.5mmで、エア通路の流入側の隙間が1.5mmよりも大きく設定し、外周面がテーパ状となるように形成されている。
このような構成の竪型粉砕機の粉砕ローラのシール構造50Aは、固定シール70の円筒内部の回転シール60が回転すると、粉砕ローラ16側に向けてねじ切り加工したねじ溝64に沿って、エア通路を通気する外気が螺旋状に旋回して遠心力が働いて放射状にケーシング内へ導入される。さらに、外気の導入口が広がって、外気が入り込みやすくなるとともに、排出口が狭まって外気が排出するときの風速を高めることができる。
[作用]
上記構成による本発明の竪型粉砕機の粉砕ローラのシール構造の作用について、以下説明する。
竪型粉砕機10の回転テーブル14を回転させると、油圧シリンダ24によって回転テーブル上面14Aに横圧された粉砕ローラ16も回転する。そして、原料投入口32から回転テーブル上面14Aに粉砕原料が投入されると、回転テーブル上面14Aを渦巻き状の軌跡を描きながらテーブルの外周部に移動して、回転テーブル上面14Aと粉砕ローラ16の間に噛み込まれ粉砕される。
粉粒体の一部は、回転テーブル上面14Aの外縁部とケーシング12との隙間である環状通路40へと向かう。
ケーシング12内では、ガス導入口42から熱空気が導入されて、回転テーブル14の下方から環状通路40を通過し上部取出口44へと流れる熱空気の上昇気流が発生している。このためケーシング内は負圧の状態となっており、外気が外気導入路76へ導入される。外気導入路76を通過した外気はエア通路へ導入される。
このとき粉砕ローラの回転に伴って回転シールも回転し、粉砕ローラ16側に向けてねじ切り加工したねじ溝64に沿って、エア通路を通気する外気が螺旋状に旋回して遠心力が働いて加速し放射状にケーシング内へ導入される。そして、ケーシング内部でエア通路側に流入しようとする粉粒体などの異物をケーシング内部へ向けて吹き飛ばすことができる。
また、多条ねじ加工したねじ溝を適用することにより、ねじ溝の通路が長く、換言すると通路面積が大きくなり、ねじ溝に沿って螺旋状に旋回して遠心力がより強く働いて放射状にケーシング内へ導入することができる。ケーシング内部でエア通路側に流入しようとする粉粒体などの異物をケーシング内部へ向けて、より強く吹き飛ばすことができる。
さらに、断面視形状をローラカバーの端部から粉砕ローラに向けて拡径した円錐台形状に形成された回転シールを用いることにより、外気の導入口が広がって、外気が入り込みやすくなるとともに、排出口が狭まって外気の風速が高まり隙間に侵入しようとする粉粒体をケーシング内部側へ向けて効率的に吹き飛ばすことができる。
このような本発明の竪型粉砕機の粉砕ローラのシール構造によれば、ケーシング内の粉粒体などの濃度が高くなったり、または一時的に粉砕原料が多く投入されたりしても、ケーシング内部の負圧によりエア通路からケーシング内部へ向けて外気を加速して導入させることができる。このため、ケーシング内部でエア通路側に流入しようとする粉粒体などの異物をケーシング内部へ向けて吹き飛ばすことができる。
また、外気を加速して導入させることができるため、長期に亘って粉粒体などの異物の侵入を防止することができ、ローラ回転の不具合を低減して粉砕処理の長時間の稼働を実現できる。
本発明は、粉砕ローラの粉砕ローラに取り付けて、粉砕ローラとローラ軸の隙間に異物の混入を防止するシール構造を備えた竪型粉砕機に特に有用である。
1………シール構造、2………ローラ軸、3………ブラケット、4………固定シール、5………粉砕ローラ、6………ローラカバー、7………回転シール、10………竪型粉砕機、12………ケーシング、12B………下部ケーシング、14………回転テーブル、14A………回転テーブル上面、16………粉砕ローラ、16a………ローラ軸、20………上部アーム、22………下部アーム、24………油圧シリンダ、30………分級手段、30a………回転軸、30b………回転羽根、30c………固定羽根、30e………整流コーン、32………原料投入口、34………原料投入シュート、38………ダムリング、40………環状通路、42………ガス導入口、44………上部取出口、50,50A………竪型粉砕機の粉砕ローラのシール構造、60,60A………回転シール、62………ローラカバー、64………ねじ溝、70………固定シール、72………ブラケット、74………締結手段、76………外気導入路。

Claims (3)

  1. 竪型粉砕機の回転テーブル上に接して転動する粉砕ローラと、前記粉砕ローラを回転自在に軸支するローラ軸の間に、異物の侵入を防止するシール構造を備えた竪型粉砕機の粉砕ローラのシール構造において、
    前記シール構造は、
    前記粉砕ローラのローラカバーの外周面に形成された円筒状の回転シールと、
    前記回転シールの外周面と所定間隔を開けて対向する内周面を有し、前記ローラ軸のブラケットに取り付けた円筒状の固定シールを備え、
    前記回転シールは、外周面に前記粉砕ローラに向けて前記粉砕ローラの回転方向と反対方向にねじ切り加工したねじ溝を形成していることを特徴とする竪型粉砕機の粉砕ローラのシール構造。
  2. 前記ねじ溝は、多条ねじ加工したことを特徴とする請求項1に記載の竪型粉砕機の粉砕ローラのシール構造。
  3. 前記回転シールは、前記ローラカバーの端部から前記粉砕ローラに向けて拡径した円錐台形状に形成したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の竪型粉砕機の粉砕ローラのシール構造。
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