JP6590294B2 - チタン石けんの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、チタン石けんの製造方法に関する。
酸化チタンは半導体として優れた性質を示し、光触媒や強誘電体、圧電素子など様々な材料として使用されるため、酸化チタン薄膜について盛んに開発されている。酸化チタン薄膜の形成方法には、気相成長法である真空蒸着法、スパッタリング法、CVD法などが挙げられる。これらの方法は、いずれも大規模な設備を要し、さらに高真空や高温などの高コストで技術的難易度の高い条件を必要とする。一方、液相成長法では、比較的安価な設備や容易な条件で薄膜を形成できる。
液相成長法を用いて酸化チタン薄膜を形成する手法として、チタンアルコキシドの加水分解を利用するゾル−ゲル法が知られている。ゾル−ゲル法では簡単な装置で安価に作成できるが、用いられるチタンアルコキシドは水との反応性が高いために安定性が低く、空気中の水分と容易に加水分解を起こし、沈殿を発生させる。ここで安定性を高めるために長鎖のアルコキシドを用いると、チタンアルコキシドのチタン含有量が低下し、成膜性が低下する。これらの問題を解決するために、酸化チタン薄膜形成材料として有機酸チタン溶液を塗布液とした、塗布焼成法が開発されている。
塗布焼成法では、溶剤に希釈した有機酸チタンを基板に塗布し、乾燥により溶剤を除去し、焼成することで酸化チタン薄膜を形成する。有機酸チタンとしては、緻密な酸化チタン薄膜を得るために高いチタン含有量が求められ、また塗布性の観点から有機酸チタン溶液は低い粘度であることが求められる。また、より簡易で製造性の高い酸化チタン薄膜形成材料を得るためには、有機酸チタン溶液の一括合成による製造が理想である。
塗布液として用いる有機酸チタンの合成方法として、例えば特開平7−70155では、三塩化チタンと有機酸塩から有機酸チタンを合成している。しかしこのような複分解反応により合成された有機酸チタンでは、異種イオンの混入が避けられず、酸化チタンの半導体性能を低下させる。ここで異種イオンを取り除くためには、精製工程を取り入れる必要があり、工程数が増えて製造性が低下する。そのため、直接法による有機酸チタンの合成が望ましい。
直接法による有機酸チタンの合成として、特開平05−230079ではチタンテトラアルコキシドと脂肪酸の還流反応によりチタン石けんを合成している。
特開平7−70155号公報 特開平05−230079号公報
しかしながら、上記の還流反応による脂肪酸とチタンテトラアルコキシドの反応では、チタンテトラアルコキシドと脂肪酸によるチタン石けんの生成のほかに、アルコキシドと脂肪酸によるエステル化反応が起きる。そして、エステル化によって生じた水がチタンテトラアルコキシドを加水分解してチタン水酸化物を生じ、さらにチタン水酸化物の脱水縮合によるポリチタノキサンの生成が起きる。すなわち、エステルの生成が過度に促進されて水が生成し、チタン石けんを高分子量化させる。これによりチタン石けんの構造が複雑化してチタン石けん溶液が高粘度となり、また合成中に沈殿を生じさせることがある。一方で反応が充分に進行しない場合、チタン石けんのチタン含有量が低くなる。
本発明の課題は、脂肪酸とチタンテトラアルコキシドを特定の条件下で反応することにより、低粘度でチタン含有量の高いチタン石けんを得ることである。
本発明者らは、脂肪酸とチタンテトラアルコキシドを特定の条件下で反応することにより、低粘度でチタン含有量の高いチタン石けんを作成する方法を見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、炭素数4〜10の1価の脂肪酸と炭素数1〜6のアルコキシドからなるチタンテトラアルコキシドとを加熱下に反応させることでチタン石けんを生成させるのに際して、
チタンテトラアルコキシド1モルに対する脂肪酸の仕込み量が2.0〜3.5モルであり、反応温度が85〜110℃であり、反応系から留出するアルコールを、チタンテトラアルコキシドに含まれるアルコキシドに対して総計で0.20モル/モル以上除去しながら前記反応を実施することを特徴とする。
本発明の製造方法で得られるチタン石けんは、チタン含有量が高く、粘度が低いため、塗布焼成法による酸化チタン薄膜用の形成材料に好適である。
以下に、さらに詳細を説明する。
(脂肪酸)
本発明で用いられる脂肪酸は、炭素数4〜10の1価の脂肪酸である。炭素数が3以下だと得られるチタン石けんのチタン含有量が高すぎて沈殿を作りやすくなり、塗布液として使用できず、炭素数が11以上であるとチタン含有量が低下する。この脂肪酸の炭素数は、5以上が好ましく、6以上が更に好ましい。また、脂肪酸の炭素数は、9以下が好ましく、8以下がさらに好ましい。
該脂肪酸は、飽和もしくは不飽和のいずれであってもよく、単独で、又は2種類以上のものを併用して用いてもよい。該脂肪酸の例として、酪酸、イソ酪酸、吉草酸、イソ吉草酸、カプロン酸、2−エチル酪酸、エナント酸、カプリル酸、2−エチルヘキサン酸、ペラルゴン酸、カプリン酸などが挙げられる。
〈チタンテトラアルコキシド〉
本発明で用いられるチタンテトラアルコキシドを構成する4つのアルコキシドの炭素数は、それぞれ、1〜6である。チタンテトラアルコキシドを構成する4つのアルコキシドは、互いに同一でも異なっていてもよいが、入手の容易さなどの点から、同一のものが好ましく用いられる。各アルコキシドの炭素数は2以上であることが好ましく、3以上であることが更に好ましい。また、各アルコキシドの炭素数は5以下であることが好ましく、4以下であることが更に好ましい。
該チタンテトラアルコキシドの例として、チタンテトラメトキシド、チタンテトラエトキシド、チタンテトラ−n−プロポキシド、チタンテトライソプロポキシド、チタンテトラ−n−ブトキシド、チタンテトライソブトキシド、チタンテトラ−sec−ブトキシド、チタンテトラ−n−ペントキシド、チタンテトラ−n−ヘキソキシドなどが挙げられる。
(仕込み量)
チタンは、一般的に4つの結合を形成することができるが、立体障害等の理由から、脂肪酸との反応では3つまでの結合が主たる生成物となる。また、チタンテトラアルコキシド1モルに対する脂肪酸の仕込み量が2.0モル未満であると、チタンと反応する脂肪酸が少なくなり、チタンと酸素の結合が多くなるため高分子量化し、チタン石けんが高粘度となる。チタンテトラアルコキシド1モルに対する脂肪酸の仕込み量が3.5モルよりも多くなると、チタンと反応する脂肪酸が多くなり、チタン石けんのチタン含有量が低下する。
このため、チタンテトラアルコキシド1モルに対する脂肪酸の仕込み量は2.0〜3.5モルとする。チタンテトラアルコキシド1モルに対する脂肪酸の仕込み量は、2.5以上であることが更に好ましく、また、3.0以下であることが更に好ましい。
(反応温度)
反応温度は85〜110℃とする。この反応温度が85℃未満であると反応が遅く、110℃よりも高温であると、チタン石けんの高分子量化が進み沈殿を生じさせる。この反応温度は、90℃以上が更に好ましく、また、100℃以下が更に好ましい。
(留出アルコール)
反応の経時で留出するアルコールは、原料のチタンテトラアルコキシドに対して4等量含まれているアルコキシドに由来する。留出アルコールは、このアルコキシドに対して総計で0.2モル/モル以上取り除く。この除去量が0.2モル/モル未満であると、エステル化が進行するため系中に水が発生し、チタンテトラアルコキシドの加水分解と脱水縮合により高分子量化し、沈殿が発生する。
このアルコールの除去量は、アルコキシドに対して総計で0.25モル/モル以上であることが更に好ましい。
また、留出するアルコールの除去量は、アルコキシドに対して総計で0.5モル/モル以下であることが好ましい。また、留出するアルコールを反応系外に実質的に全量除去することもできる。
なお、留出するアルコールの除去量の単位「モル/モル」は、アルコキシド1モルに対する、反応系から除去されたアルコールのモル数である。
留出するアルコールを取り除く方法は、特に限定はされないが、反応液を窒素やアルゴンなどの不活性ガスでバブリングすることや、反応系を減圧することが望ましい。
留出するアルコールを取り除く速さは、1時間当たりの留出量が0.005〜0.2モル/モルが好ましく、0.008〜0.12モル/モルがさらに好ましい。この速度が遅いと、エステル化の進行によって反応系中に水が発生し、チタンテトラアルコキシドの加水分解と脱水縮合により高分子量化し、沈殿が発生する傾向がある。しかし、1時間当たりの除去量を0.01モル/モル以上とすることによって、こうした沈殿を更に抑制し易くなる。また、1時間当たりの留出量が0.2モル/モルより多いと、エステル化により生成される水が減少し、チタンテトラアルコキシドの加水分解が過剰に抑制されチタン石けんが低分子量化して、チタン含有量が低下する傾向がある。留出するアルコールを取り除く速さは、反応の開始から終了までに一定でも変化させても構わないが、初留が得られた後、一定の速さで取り除くことが好ましい。
本発明においては、チタンテトラアルコキシドと脂肪酸とを含む反応系を加熱して反応させている間に、反応系から留出するアルコールを除去する。反応が終了してから後でアルコールを除去しても、前記の沈殿は防止できない。
(エステル)
本製造方法では、チタン石けんと同時に原料脂肪酸とアルコキシドによる脂肪酸エステルが生成するため、チタン石けんの脂肪酸エステル溶液が得られる。この脂肪酸エステルはチタン石けんを安定に溶解させ、さらに該溶液は粘度が低いため、酸化チタン薄膜形成用塗布液として好適である。
一方で、本発明の製造方法で得られたチタン石けんは、酸化チタン薄膜を形成する基板や装置等に応じて、溶剤の種類やチタン石けんの濃度を変更することができる。チタン石けんは、トルエン、テトラヒドロフラン、他の脂肪酸エステル等の溶剤に溶解するため、これらを溶媒として塗布液を調製し、酸化チタン薄膜形成材料として用いることができる。
本製造方法で得られるチタン石けんの溶剤としては、脂肪酸エステルが特に好ましい。
チタン石けんと溶剤の重量比(両者の合計重量を100とする)は、1:99から70:30が好ましい。チタン石けんの重量比を1以上とすることによって、溶液中のチタン分が高く、充分な成膜が得られ易い。この観点からは、チタン石けんと溶剤の重量比を10以上:90以下とすることが好ましい。また、チタン石けんの重量比を70以下とすることによって、溶液の粘度を低くでき、均一な成膜を行い易く、またチタン分も高すぎないので膜厚が増加しにくい。この観点からは、チタン石けんと溶剤の重量比を60以下:40以上とすることがさらに好ましい。
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は以下の実施例により限定されるものではない。
(実施例1)
温度計、窒素導入管、冷却管を取り付けた水分定量受器、撹拌羽を取り付けた4つ口フラスコにカプリル酸135.4g(0.94mol、NAA-82、日油株式会社)を加えて窒素バブリングをしながら、チタンテトラ−n−ブトキシド106.6g(0.32mol、オルガチックスTA−25、マツモトファインケミカル株式会社)を加え、真空ポンプにより100mmHgまで減圧させ、95℃で加熱撹拌した。1時間当たりの1−ブタノール留出量は0.100mol/mol・hであり、留出量の総計が0・390mol/molで留出物がなくなり、褐色のチタン石けん溶液が得られた。
(実施例2)
実施例1に記載の反応装置および反応原料を用いて、窒素バブリングを300ml/min、常圧で95℃で加熱撹拌した。1時間当たりの1−ブタノール留出量は0.026mol/mol・hであり、留出量の総計が0・320mol/molで留出物がなくなり、褐色のチタン石けん溶液が得られた。
(実施例3)
実施例1に記載の反応装置および反応原料を用いて、窒素バブリングを100ml/min、常圧で95℃で加熱撹拌した。1時間当たりの1−ブタノール留出量は0・020mol/mol・hであり、留出量の総計が0・320mol/molで留出物がなくなり、褐色のチタン石けん溶液が得られた。
(実施例4)
実施例1に記載の反応装置および反応原料を用いて、窒素バブリングを100ml/min、常圧で95℃で加熱撹拌した。1時間当たりの1−ブタノール留出量は0.012mol/mol・hであり、留出量の総計が0・300mol/molで留出物がなくなり、褐色のチタン石けん溶液が得られた。
(実施例5)
実施例1に記載の反応装置および反応原料を用いて、窒素バブリングを100ml/min、常圧で95℃で加熱撹拌した。1時間当たりの1−ブタノール留出量は0.011mol/mol・hであり、留出量の総計が0・260mol/molで留出物がなくなり、褐色のチタン石けん溶液が得られた。
(実施例6)
実施例1に記載の反応装置および反応原料を用いて、窒素バブリングを100ml/min、常圧で95℃で加熱撹拌した。1時間当たりの1−ブタノール留出量は0.008mol/mol・hであり、留出量の総計が0・210mol/molで留出物がなくなり、褐色のチタン石けん溶液が得られた。
(比較例1)
実施例1に記載の反応装置および反応原料を用いて、窒素バブリングを10ml/min、常圧で95℃で加熱撹拌した。1時間当たりの1−ブタノール留出量は0.006mol/mol・hであり、反応中に白色沈殿が生じた。
(比較例2)
実施例1に記載の反応装置および反応原料を用いて、窒素バブリングを10ml/min、常圧で95℃で加熱撹拌した。1時間当たりの1−ブタノール留出量は0.004mol/mol・hであり、反応中に白色沈殿が生じた。
(比較例3)
温度計、窒素導入管、冷却管、撹拌羽を取り付けた4つ口フラスコにカプリル酸135.4g(0.94mol、NAA-82、日油)を加えて窒素バブリングをしながら、チタンテトラ−n−ブトキシド106.6g(0.32mol、オルガチックスTA−25、マツモトファインケミカル)を加え、95℃で2時間加熱撹拌し、還流反応をした。その後、1−ブタノールを系外へ留去し、褐色のチタン石けん溶液が得られた。
(比較例4)
比較例2に記載の反応装置および反応原料を用いて、窒素バブリングをしながら、95℃で14時間加熱撹拌による還流反応をしたところ、反応中に白色沈殿が得られた。
(実施例7)
原料をカプリル酸111.2g(0.78mol)、チタンテトラ−n−ブトキシド128.8g(0.39mol)にした以外は、実施例2と同様に反応を行った。1時間当たりの1−ブタノール留出量は0.027mol/mol・hであり、留出量の総計が0・410mol/molで留出物がなくなり、褐色のチタン石けん溶液が得られた。
(比較例5)
原料をカプリル酸152.4g(1.08mol)、チタンテトラ−n−ブトキシド88.4g(0.27mol)にした以外は、実施例2と同様に反応を行った。1時間当たりの1−ブタノール留出量は0.026mol/mol・hであり、留出量の総計が0・350mol/molで留出物がなくなり、褐色のチタン石けん溶液が得られた。
(チタン石けんの単離)
実施例1〜7、および比較例3,5で得られたチタン石けん溶液を150℃で減圧留去し、褐色の油状物であるチタン石けんを単離した。
(脂肪酸チタン溶液A)
上記で得られたチタン石けんに対し、チタン分が15.0%となるようにカプリル酸ブチル(東京化成工業株式会社)を添加し、チタン石けん溶液Aとした。
〈分析〉
(粘度)
実施例1〜7および比較例3、5で得られたチタン石けん溶液と、チタン石けん溶液Aについて、レオメーター(Anton Paar製MCR302)を用いて、25℃におけるせん断粘度を測定した。
(チタン分)
実施例1〜7および比較例3、5で得られたチタン石けん溶液と、単離したチタン石けん、チタン石けん溶液Aについて、下記方法を用いてチタン分を測定した。
磁性るつぼに秤量した試料を加え、電熱器上で加熱し、着火して燃焼させた。次に650℃の電気炉で空気下3時間加熱し、試料を灰化させた。得られた灰化物を秤量し、下記数式に従って試料のチタン分を算出した。

チタン分(%)=
(灰化物重量/試料重量)×(チタンの原子量/二酸化チタンの式量)×100
Figure 0006590294
Figure 0006590294
表1、2の「沈殿」の項目は以下のとおりである。
「○」: 沈殿なく製造できた
「×」: 製造中に沈殿が発生した
実施例1〜7で得られたチタン石けんおよびチタン石けん溶液は低粘度であり、含まれるチタン石けんのチタン分は高い値を示した。
比較例1、2および3では合成中に白色沈殿を生じてしまった。
比較例3で得られたチタン石けんおよびチタン石けん溶液は粘度が高く、含まれるチタン石けんのチタン分は低い値を示した。
比較例5で得られたチタン石けんは粘度が低かったが、チタン石けん溶液の粘度は高く、含まれるチタン石けんのチタン分は低い値を示した。

Claims (1)

  1. チタンテトラアルコキシドと炭素数4〜10の1価の脂肪酸とを加熱下に反応させることでチタン石けんを生成させるのに際して、
    前記チタンテトラアルコキシドを構成する各アルコキシドの炭素数が1〜6であり、チタンテトラアルコキシド1モルに対する前記脂肪酸の仕込み量が2.0〜3.5モルであり、反応温度が85〜110℃であり、反応系から留出するアルコールを、前記チタンテトラアルコキシドに含まれるアルコキシドに対して総計で0.20モル/モル以上除去しながら前記反応を実施することを特徴とする、チタン石けんの製造方法。
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