JP6589998B2 - 排滓方法、スラグの製造方法及び流下スラグのエネルギー減衰構造 - Google Patents

排滓方法、スラグの製造方法及び流下スラグのエネルギー減衰構造

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Description

本開示は、排滓方法、スラグの製造方法及び流下スラグのエネルギー減衰構造に関する。
転炉内の溶鉄の脱珪及び脱燐処理後に溶鉄を転炉内に残したまま転炉を傾けて炉口から上層のスラグの一部を下方に配置した排滓鍋に流下させて排滓し、その後脱炭処理を行う方法が知られている。この方法では、転炉内でスラグをフォーミング(泡立ち)させてスラグの嵩体積を増加させることにより排滓性を確保している。スラグのフォーミングは、溶鉄中の炭素とスラグ中の酸化鉄とが下記の(1)式の反応によりCOガスを生成させ、そのCOガスがスラグに保持されることにより発生する。
C+FeO→CO↑+Fe (1)
ところで、転炉から排滓したスラグを排滓鍋に収容させると、フォーミングしたスラグが排滓鍋の容量を超えて溢出してしまうおそれがある。そして、スラグが排滓鍋から溢出すると、例えば、設備損傷、操業障害等のトラブルを招くおそれがある。そこで、排滓鍋内のフォーミングの鎮静を待つと、排滓速度を低下させて排滓時間の長期化による生産性の低下を招く。また、排滓鍋内のフォーミングの鎮静を待つと、転炉内のスラグのフォーミングが鎮静して流下するスラグの嵩体積が減少する。その結果、排滓後の脱炭処理時に転炉内に残るスラグ量が増加して、脱炭処理時での復燐やスロッピング(溶鉄やスラグの液塊が転炉の炉口から飛び出すこと)の発生を助長するおそれがある。また、復燐やスロッピングの発生を抑制するための生石灰等の副原料の量の増加を招くおそれがある。
そこで、フォーミングしたスラグの排滓鍋からの溢出を抑制するため、様々な方法が提案されている。
例えば、単純な方法として、排滓鍋の容量を大きくする方法がある。しかしながら、排滓鍋の容量を大きくする方法では、転炉の下方のスペースの制約を受けるため、限界がある等の課題がある。
また、日本国特許第4907411号公報、日本国特許第4580434号公報及び日本国特許第4580435号公報には、フォーミング鎮静材を排滓鍋内に投入して、フォーミングを鎮静する方法が開示されている。しかしながら、鎮静材は、化学反応等の作用によりフォーミングしたスラグを鎮静させることから、フォーミング鎮静材の投入量により鎮静効果に限界がある。
また、日本国特許第5000360号公報には、マイクロ波の照射により排滓鍋内のスラグのフォーミングを鎮静する方法が開示されている。しかしながら、マイクロ波のシールド等の課題がある。
なお、日本国特許第2582692号公報には、排滓時にスラグの作業床への流出、飛散を防止し、排滓鍋内にうまく流入させるための水冷式炉前防滓板が開示されている。しかしながら、水冷式炉前防滓板は、排滓鍋内のスラグのフォーミングを鎮静させるためのものではない。
本開示は、転炉から流下させて鍋内に収容されるスラグのフォーミングが鎮静され易い排滓方法、これを用いたスラグの製造方法、及び流下スラグのエネルギー減衰構造の提供を目的とする。
本発明者らは、転炉内の溶鉄の脱珪及び脱燐した後に溶鉄を転炉内に残したまま転炉を傾けて炉口から上層のスラグの一部を下方に配置した排滓鍋に流下して排滓鍋に収容させる排滓方法について、鋭意研究した。その結果、本発明者らは、転炉から流下したスラグ中に混入した溶鉄中の炭素とスラグ中の酸化鉄とが排滓鍋内において前述の(1)式の反応により新たにCOガスを生成させることが、排滓鍋内のフォーミングの鎮静を阻害している要因の1つであることを知見した。
そこで、本発明者らは、排滓鍋内における、溶鉄中の炭素とスラグ中の酸化鉄との前述の(1)式の反応を抑制することに着目し、スラグが排滓鍋内に流下する際の衝撃による撹拌を抑制することが有効であることを見出した。本開示は、かかる知見に基づくものである。
本開示の一態様に係る排滓方法は、以下のとおりである。
脱珪、脱燐又は脱炭のうち少なくとも1つの処理を転炉内で行った後に前記転炉を傾けることで、溶鉄を前記転炉内に残したまま、上層のフォーミングしたスラグを前記転炉の炉口から接触部材の第1位置に流下させ、
前記第1位置から、上下方向に直交する横方向において前記第1位置とずれ、かつ、前記第1位置よりも下方とされた位置である第2位置まで、前記接触部材に接触しつつ移動した前記スラグを前記第2位置から流下させ、
前記第2位置から流下した前記スラグを、前記転炉の下方に配置された鍋内に収容させる、
排滓方法。
本開示の他の態様に係る流下スラグのエネルギー減衰構造は、以下のとおりである。
転炉を傾けることで前記転炉の炉口から流下するスラグに接触する面が形成された接触部材であって、前記炉口から流下した前記スラグを前記面の第1位置で受け取って、前記面に沿って移動した前記スラグを、上下方向に直交する横方向において前記第1位置とずれ、かつ、前記第1位置よりも下方とされる位置である第2位置から鍋内に流下させる接触部材、
を備えた流下スラグのエネルギー減衰構造。
本開示の排滓方法、スラグの製造方法、及び流下スラグのエネルギー減衰構造によれば、転炉から流下させて鍋内に収容されるスラグのフォーミングが鎮静され易い。
実施形態のエネルギー減衰構造を用いて転炉から流下したスラグを排滓鍋内に収容している状態を示す模式的な断面図である。 実施形態のエネルギー減衰構造を構成するガイドの斜視図である。 比較形態において、転炉から流下したスラグを鍋内に収容している状態を示す模式的な断面図である。 第1変形例のエネルギー減衰構造を用いて転炉から流下したスラグを鍋内に収容している状態を示す模式的な断面図である。 第2変形例のエネルギー減衰構造を用いて転炉から流下したスラグを鍋内に収容している状態を示す模式的な断面図である。 第3変形例のエネルギー減衰構造を用いて転炉から流下したスラグを鍋内に収容している状態を示す模式的な断面図である。 第4変形例のエネルギー減衰構造を用いて転炉から流下したスラグを鍋内に収容している状態を示す模式的な断面図である。 第5変形例のエネルギー減衰構造を用いて転炉から流下したスラグを鍋内に収容している状態を示す模式的な断面図である。 第6変形例のエネルギー減衰構造を用いて転炉から流下したスラグを鍋内に収容している状態を示す模式的な断面図である。 第7変形例のエネルギー減衰構造を用いて転炉から流下したスラグを鍋内に収容している状態を示す模式的な断面図である。 実施例及び比較例における実験の条件及び実験の結果をまとめた表である。 排滓鍋の変形例を台車に載せた状態で示す模式的な断面図である。
≪概要≫
以下、実施形態、実施形態の変形例(第1〜第8変形例)並びに実施例及び比較例における実験について説明する。以下の説明では、図面に矢印X及び矢印−Xで示す方向をエネルギー減衰構造10(図1参照)の幅方向、図面に矢印Z及び矢印−Zで示す方向を上下方向(以下、矢印Z方向を上方、矢印−Z方向を下方という。)とする。また、幅方向及び上下方向のそれぞれに直交する方向(矢印Y及び矢印−Y方向)を奥行き方向とする。ここで、幅方向は、横方向の一例である。
≪本実施形態≫
以下、実施形態について説明する。まず、実施形態のエネルギー減衰構造10(図1参照)の構成について説明する。次いで、エネルギー減衰構造10を用いたスラグSの製造方法(排滓方法)について説明する。次いで、実施形態の作用について説明する。
<エネルギー減衰構造の構成>
本実施形態のエネルギー減衰構造10は、転炉20(図1参照)から流下したスラグSを排滓鍋30(図1参照)内に収容する際に、転炉20から流下して排滓鍋30に収容される前のスラグSに後述するガイド板42(図1参照)の凹み面42A(図2参照)を接触させて、スラグSのエネルギーを減衰させる機能を有する。ここで、排滓鍋30は、鍋の一例である。なお、転炉20から排滓鍋30に至るまでに流下するスラグSは、流下スラグの一例である。
なお、ガイド板42は、図1に示されるように、排滓鍋30よりも上方に配置されている。また、転炉20には、開口22(炉口)が形成されている。転炉20は、奥行き方向を回転軸方向とする回転装置(図示省略)により上下方向に対して傾斜可能に構成されている。排滓鍋30は、スラグSの排滓の際、後述する台車50により移動されて、転炉20の下方に配置されるようになっている。また、排滓鍋30は、図1に示されるように、上方から見て円形の底32と、上方ほど内径が大きくなる内周面34Aを有する周壁34と、を備えている。すなわち、本実施形態の排滓鍋30は、逆円錐台状である。ここで、図1は、転炉20が回転装置により回転されて傾斜してスラグSを流下(排滓)している状態を示しているが、この状態において、転炉20の開口22の下端から排滓鍋30の上端までの離間距離は、一例として3〜10mである。
本実施形態のエネルギー減衰構造10は、図1に示されるように、ガイド部40を備えている。
[ガイド部]
ガイド部40は、ガイド板42と、支持部44と、を含んで構成されている。ここで、ガイド板42は、接触部材の一例である。ガイド板42は、正面視にて、上下方向に対して一例として時計回りに10°傾斜した状態で、支持部44に支持されている。そして、ガイド板42は、転炉20から流下したスラグSに凹み面42A(図2参照)で接触するようになっている。すなわち、ガイド板42には、転炉20から流下して排滓鍋30内に収容されるスラグSに接触する凹み面42Aが形成されている。ここで、凹み面42Aは、面の一例である。なお、ガイド板42は、樋状とされている。具体的には、図2に示されるように、ガイド板42は、スラグSが流れる方向に垂直な断面形状が下方に凸の湾曲した形状とされている。また、本実施形態のガイド板42は、一例として鋼鉄製とされている。また、ガイド板42の幅(すなわち奥行き方向の寸法)は、特に限定されないが、本実施形態では開口22の直径の0.5倍以上1.0倍以下の範囲に設計されている。
本実施形態では、支持部44として、転炉20の側方に設けられた作業床が用いられている。換言すると、ガイド板42は、支持部44としての作業床に図示しない固定部材などを介して固定されている。ここでいう作業床とは、転炉20が回転されて約90°傾斜した状態で、開口22の下端と同じくらいの高さに位置する床であり、転炉20内の補修作業や転炉20の底吹き羽口の補修、交換作業などに利用される床である。図1に示されるように、ガイド板42が作業床(支持部44)に固定された状態では、ガイド板42の上端は、作業床よりも上方に位置しており、ガイド板42の下端42A2は、作業床よりも下方に位置している。
なお、転炉20の開口22から排滓する際には、転炉20に設けられた出鋼口(図示省略)から出鋼する際とは逆方向に転炉20を傾ける。このため、ガイド板42が固定される作業床は、直立状態の転炉20における出鋼口とは反対側に設けられた作業床である。
ガイド板42は、図1に示されるように、転炉20から流下したスラグSを凹み面42Aの第1位置42A1で受け取って、凹み面42Aに沿って(下方側に)移動したスラグSを、凹み面42Aの下端42A2から排滓鍋30内に流下させるようになっている。ここで、「転炉20から流下したスラグSを凹み面42Aの第1位置42A1で受け取る」とは、転炉20から流下したスラグSが凹み面42Aの第1位置42A1に上方から衝突することを意味する。また、下端42A2は、第2位置の一例である。また、前述のとおり、ガイド板42は傾斜した状態とされていることから、下端42A2は、上下方向に直交する幅方向において、第1位置42A1とずれ、かつ、第1位置42A1よりも下方とされている。なお、ガイド板42の下端42A2は、排滓鍋30の上端からの上下方向における離間距離Lが一例として1mである。なお、本明細書では、ガイド板42の傾斜角θを、上下方向の仮想直線(図示省略)と、第1位置42A1と第2位置42A2とを結ぶ仮想直線(図示省略)とで形成される角度のうち小さい方の角度とする。そうすると、本実施形態における、ガイド板42の傾斜角θは、10°である。
[台車]
さらに、本実施形態のエネルギ減衰構造10は、台車50を備えている。
台車50は、凹み面42Aに接触して流下したスラグSを排滓鍋30の内周面34Aで受け取らせるように、排滓鍋30を幅方向に移動させることで排滓鍋30の幅方向の位置を調整する機能を有する。すなわち、本実施形態の台車50は、排滓鍋30の幅方向の位置の調整手段といえる。
台車50は、図1に示されるように、台52と、複数の車輪54と、駆動源(図示省略)と、を含んで構成されている。台52の上には、排滓鍋30が載せられている。複数の車輪54は、台52に取り付けられている。そして、複数の車輪54が駆動源により駆動されると、台52は、幅方向に移動するようになっている。すなわち、排滓鍋30は、台車50により幅方向に移動可能とされている。なお、駆動源は、オペレータにより制御されて作動するようになっている。
[添加部]
さらに、本実施形態のエネルギ減衰構造10は、添加部60を備えている。
添加部60は、ガイド板42の凹み面42Aに沿って移動しているスラグSに鎮静材Mを添加する機能を有する。添加部60は、図1に示されるように、凹み面42Aに対向する位置に配置されている。そして、添加部60は、鎮静材Mを凹み面42Aに向けて散布させるようになっている。なお、本実施形態の鎮静材Mは、スラグSのフォーミングを鎮静させるためのものであり、一例として、安価な有機物系の熱分解物質である製紙スラッジと安価な比重調整のための物質である製鋼スラグとを混合して成型したものである。
以上が、エネルギー減衰構造10の構成についての説明である。
<スラグの製造動作>
次に、本実施形態のスラグSの製造動作(排滓方法)について、図1を参照しつつ説明する。
まず、オペレータは、台車50に載せられた排滓鍋30を転炉20の下方に移動させる。そして、転炉20内の溶鉄の脱珪及び脱燐処理が行われた後、転炉20を、図1に示されるように、回転装置により回転させる。これに伴い、転炉20内で生成されたスラグSは、転炉20の開口22からガイド板42に向けて流下する。
次いで、転炉20から流下したスラグSは、ガイド板42の凹み面42Aにおける第1位置42A1で受け取られ、更に、スラグSは、凹み面42Aに沿って下端42A2まで移動する。そして、凹み面42Aの下端42A2まで移動したスラグSは、下端42A2から下方に流下する。また、添加部60は、凹み面42Aに沿って移動しているスラグSに鎮静材Mを添加する。
凹み面42Aの下端42A2から流下したスラグSは、排滓鍋30の内周面34Aで受け取られて、排滓鍋30内に収容される。なお、排滓鍋30内にスラグSが収容されている期間中、排滓鍋30内のスラグSの液面の高さが高くなってもスラグSが内周面34Aで受け取られるように、台車50に載せられた排滓鍋30は、転炉20からのスラグSの流下が開始される前に、その位置が調整されている。
なお、排滓鍋30に収容されたスラグSは、その後スラグSの冷却場(図示省略)に運搬されて、排滓鍋30から排出された後、冷却されてスラグが製造される
以上が、本実施形態のスラグSの製造動作についての説明である。
<作用>
次に、本実施形態の作用(第1〜第6の作用)について説明する。
[第1の作用]
第1の作用は、転炉20から流下したスラグSを凹み面42Aに接触させてスラグSのエネルギーを減衰させることの作用である。第1の作用については、本実施形態を以下に想定する比較形態と比較しながら図面を参照しつつ説明する。なお、比較形態の説明において、本実施形態で用いた部品等と同じ部品等を用いる場合、同じ符号を付して詳細な説明(共通する作用も含む)は適宜省略する。
比較形態の場合、図3に示されるように、転炉20内で生成されたスラグSは、そのまま、排滓鍋30の底32に向けて流下し、排滓鍋30内に収容される。また、比較形態の場合、添加部60は、排滓鍋30内のスラグSに向けて鎮静材Mを添加する。比較形態は、上記の点以外、本実施形態と同様の構成とされている。
比較形態の場合、前述のとおり、転炉20内で生成されたスラグSは、そのまま、排滓鍋30の底32に向けて流下し、排滓鍋30内に収容される。その際、転炉20内のスラグSの位置エネルギーは、排滓鍋30内において、スラグSの運動エネルギー、別言すれば、撹拌エネルギーに転換される。そして、排滓鍋30内におけるスラグSの攪拌エネルギーが大きいと、排滓鍋30内に収容されているスラグSと、スラグS中に混入して収容されている溶鉄Fとの混合、すなわち、物質移動が促進されることになる。その結果、比較形態の場合、溶鉄F中の炭素とスラグS中の酸化鉄との反応により排滓鍋30内で新たなCOガスの生成が促進されて、スラグSのフォーミングが助長される(フォーミングの鎮静が阻害される)。
これに対して、本実施形態の場合、図1に示されるように、転炉20から流下したスラグSは、ガイド板42の凹み面42Aに接触してから、排滓鍋30内に収容される。そのため、本実施形態の場合、転炉20から流下したスラグSは、ガイド板42との接触摩擦抵抗によりスラグSが転炉20内に収容されていた際の位置エネルギーが減衰される。その結果、本実施形態の場合、ガイド板42に接触して排滓鍋30内に収容されるスラグSは、比較形態の場合に比べて、撹拌エネルギーが低減される。
したがって、本実施形態によれば、転炉20内で生成されたスラグSをそのまま排滓鍋30内に収容される場合に比べて、転炉20から流下させて排滓鍋30内に収容されるスラグSのフォーミングが鎮静され易い。
[第2の作用]
第2の作用は、ガイド板42の凹み面42Aが正面視にて上下方向に対して傾斜していることの作用である。ここで、転炉20から流下したスラグSが上下方向に傾斜していない凹み面42Aに接触して、排滓鍋30内に収容される場合であっても、ガイド板42との接触摩擦抵抗によりスラグSが転炉20内に収容されていた際の位置エネルギーは減衰される。しかしながら、本実施形態の場合、ガイド板42の凹み面42Aは、図1及び図2に示されるように、正面視にて上下方向に対して傾斜して配置されている。そのため、本実施形態の場合、転炉20から流下したスラグSが上下方向に傾斜していない凹み面42Aに接触させる場合に比べて、転炉20内に収容されていた際のスラグSの位置エネルギーの減衰が大きい。したがって、本実施形態によれば、転炉20から流下したスラグSが上下方向に傾斜していない凹み面42Aに接触させる場合に比べて、スラグSのフォーミングが鎮静され易い。
[第3の作用]
第3の作用は、排滓鍋30の上端からガイド板42の下端42A2までの上下方向における離間距離Lが1m以内であることの作用である。ガイド板42の下端42A2から流下したスラグSは、図1に示されるように、下端42A2での位置エネルギーを持って、排滓鍋30内に流下される。別言すると、排滓鍋30内にスラグSが流下すると、下端42A2での位置エネルギーが攪拌エネルギーに転換される。このメカニズムによれば、スラグSがガイド板42から離れる位置(下端42A2)から排滓鍋30までの上下方向の離間距離Lが小さいほど、スラグSのフォーミングが鎮静され易い。したがって、本実施形態によれば、排滓鍋30の上端からガイド板42の下端42A2までの上下方向における離間距離Lが1mよりも大きい場合に比べて、スラグSのフォーミングが鎮静され易い。
[第4の作用]
第4の作用は、ガイド板42の下端42A2から流下するスラグSが排滓鍋30の内周面34Aに受け取られて収容されることの作用である。第3の作用での説明のとおり、スラグSがガイド板42から離れる位置(下端42A2)から排滓鍋30までの上下方向の離間距離Lが小さいほど、スラグSのフォーミングが鎮静され易い。そして、本実施形態の場合、ガイド板42の下端42A2から流下したスラグSは、排滓鍋30の内周面34Aで受け取られて排滓鍋30内に収容される。そのため、本実施形態の場合、ガイド板42の下端42A2から流下したスラグSを排滓鍋30内に収容されているスラグSに直接流下させる場合に比べて、スラグSの位置エネルギーを減衰させ易い。したがって、本実施形態によれば、ガイド板42の下端42A2から流下したスラグSを排滓鍋30内に収容されているスラグSに直接流下させる場合に比べて、スラグSのフォーミングが鎮静され易い。
なお、本実施形態の場合、図1に示されるように、排滓鍋30内にスラグSが収容されている期間中、スラグSが内周面34Aで受け取られるように、排滓鍋30は予め台車50により移動される。そのため、本実施形態によれば、スラグSが内周面34Aで受け取られるように、排滓鍋30の位置が容易に調整される。この場合、内周面34Aの一部は、受滓位置(転炉20から排滓されたスラグSを受け取る位置)である。
[第5の作用]
第5の作用は、ガイド板42が樋状であることの作用である。本実施形態のガイド板42は、図2に示されるように、樋状とされている。そして、本実施形態の場合、ガイド板42の形状が樋状であることから、ガイド板42の凹み面42Aを移動するスラグSが流下方向(スラグSの進行方向)に対して奥行き方向に広がり難い。したがって、本実施形態のガイド板42によれば、ガイド板42の形状が平面状である場合に比べて、排滓鍋30内へ収容性が安定する(こぼれ難い)。なお、ガイド板42の形状が平面状である場合も、上記の第1〜第3の作用を奏する。
[第6の作用]
第6の作用は、添加部60を有することの作用、別言すれば、ガイド板42の凹み面42Aを移動しているスラグSに鎮静材Mを添加することの作用である。本実施形態の場合、図1に示されるように、添加部60によりガイド板42を移動しているスラグSに鎮静材Mが添加される。第6の作用については、本実施形態を前述の比較形態と比較しながら図面を参照しつつ説明する。なお、比較形態の説明において、本実施形態で用いた部品等と同じ部品等を用いる場合、同じ符号を付して詳細な説明(共通する作用も含む)は適宜省略する。
比較形態の場合、図3に示されるように、添加部60は、排滓鍋30内のスラグSに向けて鎮静材Mを添加する。そのため、比較形態の場合、転炉20から流下して排滓鍋30内に収容される前のスラグSは元々(転炉20内で)フォーミングしていた状態のまま排滓鍋30内に収容される。
これに対して、本実施形態の場合、ガイド板42の凹み面42Aを移動しているスラグS、すなわち、転炉20から流下して排滓鍋30内に収容される前のスラグSに鎮静材Mが添加されるため、スラグSと鎮静材Mとが良好に混合されてフォーミングの鎮静が進行し易い。このため、排滓鍋30内に収容されるスラグSは、元々(転炉20内で)フォーミングしていた状態よりもフォーミングが鎮静された状態で収容される。また、本実施形態の場合、鎮静材MはスラグSとともに流下することから、鎮静材Mは排滓鍋30内で攪拌され易い(これに伴い、排滓鍋30内で鎮静材Mが反応し易い)。
したがって、本実施形態によれば、ガイド板42の凹み面42Aを移動しているスラグSに鎮静材Mを添加しない場合に比べて、スラグSのフォーミングが鎮静され易い。
≪変形例≫
次に、本実施形態の変形例(第1〜第8変形例)について図面を参照しつつ説明する。
<第1変形例>
第1変形例の場合、図4に示されるように、転炉20内で生成されて、ガイド板42に接触して移動したスラグSは、排滓鍋30の底32に向けて流下し、排滓鍋30内に収容される。第1変形例は、上記の点以外、本実施形態と同様の構成とされている。第1変形例の場合、ガイド板42から流下したスラグSは、排滓鍋30の内周面34Aで受け取られない。しかしながら、第1変形例の場合、前述の第1〜第3、第5及び第6の作用を奏する。
<第2変形例>
第2変形例の場合、図5に示されるように、ガイド板42の下端42A2は、排滓鍋30内に配置されている。また、第2変形例の場合、ガイド板42は、支持部44に対して上下方向(又はガイド板42の傾斜方向)に移動可能に支持されている。そして、排滓鍋30内のスラグSの液面の高さが予め定められた高さとなったところで、ガイド板42は上方に移動されるようになっている。第2変形例は、上記の点以外、本実施形態と同様の構成とされている。第2変形例の場合、前述の第1〜第6の作用を奏する。
<第3変形例>
第3変形例の場合、図6に示されるように、ガイド板42は、支持部44が設けられている側に屈曲する屈曲部42Bを有する樋状とされている。そして、第3変形例の場合、ガイド板42の第1位置42A1に受け取られて移動したスラグSは、屈曲部42Bから排滓鍋30内に向けて流下される。ここで、屈曲部42Bは、第2位置の一例である。第3変形例は、上記の点以外、本実施形態と同様の構成とされている。第3変形例の場合、前述の第1〜第6の作用を奏する。
<第4変形例>
第4変形例の場合、図7に示されるように、ガイド板42は、支持部44が設けられている側と反対側に屈曲する屈曲部42Bを有する樋状とされている。そして、第4変形例の場合、ガイド板42の第1位置42A1に受け取られて移動したスラグSは、屈曲部42Bで移動方向が変更され下端42A2から排滓鍋30内に向けて流下される。ここで、下端42A2は、第2位置の一例である。第4変形例は、上記の点以外、本実施形態と同様の構成とされている。第4変形例の場合、前述の第1〜第6の作用を奏する。なお、また、第4変形例における離間距離Lは、本実施形態(図1)及び他の変形例(図4、図6及び図9)の離間距離Lに比べて小さく図示されているが、実際には同等である。
<第5変形例>
第5変形例の場合、図8に示されるように、ガイド板42におけるスラグSが接触する面42Cが正面視にてスラグSが接触する側に凸となる湾曲している。第5変形例は、上記の点以外、本実施形態と同様の構成とされている。第5変形例の場合、前述の第1〜第6の作用を奏する。また、第5変形例における離間距離Lは、本実施形態(図1)及び他の変形例(図4、図6及び図9)の離間距離Lに比べて大きく図示されているが、実際には同等である。
<第6変形例>
第6変形例の場合、図9に示されるように、ガイド板42におけるスラグSが接触する面42Dが正面視にてスラグSが接触する側に凹となる湾曲している。第6変形例は、上記の点以外、本実施形態と同様の構成とされている。第6変形例の場合、前述の第1〜第6の作用を奏する。
<第7変形例>
第7変形例の場合、図10に示されるように、ガイド部40が2つ備えられている。そして、第7変形例の場合、上方のガイド板42に接触して流下したスラグSが下方のガイド板42に接触して流下して、排滓鍋30内に収容される。第7変形例は、上記の点以外、本実施形態と同様の構成とされている。第7変形例の場合、前述の第1〜第6の作用を奏する。
<第8変形例>
第8変形例の場合、ガイド板42は、その傾斜角θが調整可能に構成されている。そして、第8変形例の場合、排滓鍋30内にスラグSが収容されている期間中、排滓鍋30内のスラグSの液面の高さが高くなってもスラグSが内周面34Aで受け取られるように、転炉20からのスラグSの流下が開始される前に、オペレータによりガイド板42の傾斜角θが調整される。第8変形例は、上記の点以外、本実施形態と同様の構成とされている。第8変形例の場合、前述の第1〜第6の作用を奏する。
≪実施例≫
次に、実施例及び比較例について説明する。
<共通条件>
実施例及び比較例の試験は、350t規模の上底吹き転炉(図1の転炉20)において、脱珪及び脱燐処理の後のスラグSの流下中に実施した。転炉20内にスクラップ(図示省略)及び溶鉄(図示省略)を装入した後、溶鉄の量及びSi濃度、リサイクルしたスラグSの量及びその組成に応じて、スラグSが所定の塩基度となるように生石灰等の副原料を投入して溶鉄の脱珪及び脱燐処理を行った。なお、共通条件のばらつきによる評価への影響をほぼ無視できる程度に、極力条件を揃えるようにしており、脱珪及び脱燐処理の後の転炉20内のスラグSの量は約20tであった。脱珪及び脱燐処理の後に溶鉄Fを転炉20内に残したまま転炉20を傾けて炉口(開口22)から上層のスラグSを下方に配置した排滓鍋30に収容させた。スラグSの流下中は排滓鍋30からフォーミングしたスラグSが溢出しないようにフォーミングの鎮静の状況を監視しながら、転炉20の傾き動作、台車50の位置をオペレータが手動で制御して行った。また、フォーミングしたスラグSが排滓鍋30から溢出しそうになった場合は、オペレータの判断で鎮静材Mを排滓鍋30内に投入した。排滓鍋30に投入した鎮静材Mは、安価な有機物系の熱分解物質である製紙スラッジ(図示省略)と安価な比重調整のための物質である製鋼スラグ(図示省略)とを混合して成型したものを用いた。ここで、製鋼スラグへの鎮静材Mの投入量は投入操作1回につき約50kgとした。その際、ガイド板42の有無、ガイド板42の傾斜、ガイド板42の下端42A2と排滓鍋30の上端との上下方向の離間距離L、排滓鍋30へのスラグSの流下位置、ガイド板42への鎮静材Mの添加有無等の条件を変更し、排滓量、排滓時間を評価した。
ここで、排滓量については、台車50に配置した秤量器(図示省略)で測定した。排滓時間については、スラグSの流下のために転炉20の傾き動作を開始してから、スラグSの下方の溶鉄Fが炉口(開口22)から流出するまでの時間とした。なお、本試験では、排滓量が多く、排滓時間が短いほど、排滓性は良好と評価した。
<非共通条件及び結果>
各水準の条件及び各結果を図11の表に示す。
水準1及び水準2は比較例であり、ガイド板42が配置されていない。水準1及び水準2はそれぞれ排滓鍋30へのスラグSの流下位置が異なる。水準2は、排滓鍋30側の壁上部の内周面34AにスラグSが当たる(内周面34AでスラグSが受け取られる)ようにした。そして、水準2は、水準1に比べて、排滓性が若干良好であった。
水準3〜9は実施例であり、転炉20と排滓鍋30との間にガイド板42が配置されている。ガイド板42は、その内部に水冷構造(ガイド板42を冷却する構造であって、ガイド板42内に形成された空洞に冷却水を循環させる構造)を有し、鋼鉄製の樋状(図2参照)とされており、流下方向(スラグSの進行方向)において直線状とされている。
水準3〜5では、それぞれガイド板42の傾斜角θの角度が異なる。水準3〜5(実施例)は、水準1及び水準2(比較例)に比べて、排滓性が向上している。この理由は、水準3〜5(実施例)の場合、転炉20から流下したスラグSがガイド板42に接触してエネルギーが減衰されたためと推考される。すなわち、水準3〜5は、前述の第1の作用を奏するといえる。また、図11の表によれば、傾斜角θが大きくなるほど排滓性が向上しているが、傾斜角が10°以上であれば、排滓性に大きな差異はないといえる。すなわち、水準3〜5は、前述の第2の作用を奏するといえる。また、実施例の場合、比較例に比べて、排滓鍋30への鎮静材Mの添加量が少なかった。
水準6及び水準7は実施例であり、ガイド板42の傾斜角θ(=10°)の条件で、ガイド板42の下端42A2と排滓鍋30の上端との上下方向の離間距離Lが異なる。水準4、水準6及び水準7を比較すると、ガイド板42の下端42A2と排滓鍋30の上端の上下方向の離間距離Lが小さくなるほど排滓性は向上するといえるが、離間距離Lが1m以内であれば、排滓性に大きな差異はないといえる。すなわち、水準6及び水準7は、前述の第3の作用を奏するといえる。
水準8は実施例であり、ガイド板42の下端42A2から排滓鍋30に収容される際のスラグSが排滓鍋30の側壁上部の内周面34Aに当たるように台車50により排滓鍋30を移動して排滓鍋30の位置を調整されている。水準8は、その他の条件が同等とされる水準6と比較すると、排滓性が向上しているといえる。すなわち、水準8は、前述の第4の作用を奏するといえる。
水準9は実施例であり、ガイド板42に接触して移動しているスラグSに鎮静材Mが添加されている。鎮静材Mとしては、排滓鍋30に投入する鎮静材Mと同様、製紙スラッジと製鋼スラグとを混合成形したものを用い、ガイド板42の上方に配置したシュート(添加部60)を経由して、移動中のスラグに100kgを連続的に添加した。水準9は、その他の条件が同等とされる水準8と比較すると、排滓性が向上している。すなわち、水準9は、前述の第6の作用を奏するといえる。また、水準9は、水準8と比較すると、排滓鍋30内への鎮静材Mの添加量が少なく、かつ、合計の鎮静材Mの添加量も少ない。
水準3〜9(実施例)は、水準1及び水準2(比較例)に比べて、排滓時間が短縮されるとともに、排滓量も増加している。また、転炉20内に残留するスラグSの嵩体積は、実施例及び比較例の場合に関わらず、ほぼ同程度であったが、排滓時間が長いほど、転炉20内のスラグSのフォーミングが鎮静して嵩密度が増加する。転炉20内に残留するスラグSの重量は、スラグSの嵩体積と嵩密度を乗じたものであるため、排滓時間が短いほど転炉20内に残留するスラグSの量が減少、すなわち、排滓量が増加する。
以上のとおり、実施例は、比較例に比べ、排滓鍋30内のフォーミングの鎮静が良好であるため、排滓性が向上しているといえる。また、ガイド板42の傾斜、ガイド板42の下端42A2と排滓鍋30の上端との上下方向の離間距離L、排滓鍋30へのスラグSの流下位置(排滓鍋30におけるスラグSの受け取り位置)、ガイド板42への鎮静材Mの添加等を適正な条件とすることで、さらに効率的にフォーミングを鎮静でき、排滓性が向上するといえる。
以上、特定の実施形態について詳細に説明したが、以下のように変更して実施してもよい。
上記実施形態での排滓は、転炉20内で脱珪及び脱燐処理を行った後の排滓として説明したが、本開示の排滓方法は、これに限定されない。例えば、転炉20内で脱珪処理と脱燐処理のうち一方のみを行った後に転炉20を傾けて開口22(炉口)から排滓する際にも、本開示の排滓方法を用いてもよい。また例えば、転炉20内で脱炭処理のみを行った後に転炉20を傾けて開口22(炉口)から排滓する際にも、本開示の排滓方法を用いてもよい。
なぜなら、排滓したスラグが排滓鍋内でのフォーミングにより溢出してしまうおそれがある点では、脱珪処理と脱燐処理のうち一方のみを行った後や、脱炭処理のみを行った後に転炉20の開口22(炉口)から排滓をする場合も、脱珪及び脱燐処理を行った後の排滓と同様であるからである。
例えば、ガイド板42は、実施例のように水冷構造としてもよい。この場合、ガイド板42が水冷構造を有していることで、ガイド板42の破損や変形を抑制できる。また、スラグSとガイド板42との接触によりスラグSを冷却し、その熱衝撃でスラグS中の気泡を破泡してフォーミングの鎮静が促進されるという効果を奏する。
また、ガイド板42におけるスラグSが接触する面を凹凸形状としてもよい。凹凸形状とすることで、接触するスラグSからの接触摩擦抵抗によりエネルギーが減衰され易くなる。
また、本実施形態では、鎮静材Mは、安価な有機物系の熱分解物質である製紙スラッジと安価な比重調整のための物質である製鋼スラグとを混合して成型したものとして説明した。しかしながら、鎮静材はこれに限定されず、スラグのフォーミングを鎮静させる機能を有していればよい。例えば、スラグとの濡れ性が悪く、微細なスラグ中気泡の合体を促進して粗大化させる作用を持つ炭材(コークス粉、石炭粉、グラファイト粉等)や急激なガス発生のエネルギーにより物理的衝撃で破泡を促進する熱分解性物質(炭酸塩、有機物、プラスチック等)を含む物質を単体でまたは組み合わせて使用することが望ましい。
また、本実施形態では、ガイド板42は、正面視にて、上下方向に一例として時計回りに10°傾斜した状態(傾斜角θが10°の状態)で、支持部44に支持されているとして説明した。しかしながら、ガイド板42が正面視にて、上下方向に時計回りに傾斜した状態で支持部44に支持されていれば、傾斜角θは10°でなくてもよい。ただし、排滓性を向上させる観点からすると、傾斜角θは、5°以上が好ましく、より好ましくは10°以上である。また一方で、傾斜角θを大きくするほど転炉20の下のスペースやガイド板42の固定方法などの制約が増える。このような観点からすると、傾斜角θは20°以下が好ましく、より好ましくは15°以下である。
また、本実施形態では、排滓鍋30は、図1に示されるように、上方から見て円形の底32と、上方ほど内径が大きくなる内周面34Aを有する周壁34と、を備えた逆円錐台状の容器であるとして説明した。しかしながら、スラグSを収容することができれば、排滓鍋の形状は、本実施形態の形状と異なる形状であってもよい。例えば、排滓鍋の形状は、筒状、半球状、逆楕円錐状その他の形状であってもよい。なお、図12の排滓鍋30A(鍋の一例)のように、その内面34B(内側の面)が断面円弧状である場合、排滓鍋30Aにおける内周面34Cとは、内面34Bにおける上下方向の最下点34B1の位置を0%(基準)、開口縁34B2の位置を100%とした場合、内面34Bにおける基準に対する位置が20%以上100%以下の部分をいう。
また、本実施形態の説明では、エネルギー減衰構造10は、ガイド部40と、台車50と、添加部60と、を含んで構成されているとして説明した。しかしながら、エネルギー減衰構造10が少なくともガイド板42を含む構成であり、転炉20から排滓され、エネルギーが減衰された状態のスラグSを排滓鍋30に収容することができる構成であれば、添加部60及び台車50の少なくとも何れか一方又は両方を含んでいなくてもよい。変形例の場合についても同様である。
≪付記≫
本明細書からは、少なくとも以下の(1)〜(11)までの態様が概念化される。
(1)
脱珪、脱燐又は脱炭のうち少なくとも1つの処理を転炉内で行った後に前記転炉を傾けることで、溶鉄を前記転炉内に残したまま、上層のフォーミングしたスラグを前記転炉の炉口から接触部材の第1位置に流下させ、
前記第1位置から、上下方向に直交する横方向において前記第1位置とずれ、かつ、前記第1位置よりも下方とされた位置である第2位置まで、前記接触部材に接触しつつ移動した前記スラグを前記第2位置から流下させ、
前記第2位置から流下した前記スラグを、前記転炉の下方に配置された鍋内に収容させる、
排滓方法。
(2)
前記接触部材は、前記転炉の側方に設けられた作業床に固定されており、
前記第2位置は、前記作業床よりも下方に位置している、
(1)に記載の排滓方法。
(3)
前記接触部材の傾斜角は、5°以上20°以下である、
(1)又は(2)に記載の排滓方法。
(4)
前記鍋の上端から前記第2位置までの上下方向の離間距離は、1m以内である、
(1)〜(3)の何れか1項に記載の排滓方法。
(5)
前記第2位置から流下した前記スラグを前記鍋内に収容させる際、前記スラグを前記鍋の内周面で受け取らせる、
(1)〜(4)の何れか1項に記載の排滓方法。
(6)
前記接触部材に接触して流下した前記スラグを前記鍋の前記内周面で受け取らせるように、前記鍋の横方向の位置及び前記接触部材の姿勢の少なくとも一方を調整してから、前記スラグを前記鍋内に収容させる、
(5)に記載の排滓方法。
(7)
前記接触部材を移動している前記スラグに鎮静材を添加する、
(1)〜(6)の何れか1項に記載の排滓方法。
(8)
(1)〜(7)の何れか1項に記載の排滓方法により前記鍋内に収容した前記スラグを排出して冷却する、
スラグの製造方法。
(9)
転炉を傾けることで前記転炉の炉口から流下するスラグに接触する面が形成された接触部材であって、前記炉口から流下した前記スラグを前記面の第1位置で受け取って、前記面に沿って移動した前記スラグを、上下方向に直交する横方向において前記第1位置とずれ、かつ、前記第1位置よりも下方とされる位置である第2位置から鍋内に流下させる接触部材、
を備えた流下スラグのエネルギー減衰構造。
(10)
前記接触部材は、前記鍋の上端から前記第2位置までの上下方向の離間距離が1m以内になるように、配置されている、
(10)記載の流下スラグのエネルギー減衰構造。
(11)
前記面に沿って移動している前記スラグに鎮静材を添加する添加部、
をさらに備えた(9)又は(10)に記載の流下スラグのエネルギー減衰構造。
また、本明細書からは、少なくとも以下の<1>〜<9>までの他の態様が概念化される。
<1>
転炉内の溶銑を脱珪及び脱燐して生成されたスラグを前記転炉の下方に配置された部材の第1位置に流下させ、
前記第1位置に対し、上下方向に直交する横方向において前記第1位置とずれ、かつ、前記第1位置よりも下方とされる第2位置まで前記部材に接触しつつ移動してエネルギーが減衰された前記スラグを前記第2位置から流下させ、
前記第2位置から流下したスラグを、前記部材の下方に配置された鍋内に収容させる、
排滓方法。
<2>
前記鍋の上端から前記第2位置までの上下方向の離間距離を1m以内にして、前記第2位置から流下したスラグを前記鍋内に収容させる、
<1>に記載の排滓方法。
<3>
前記部材に接触して流下したスラグを前記鍋の内周面で受け取らせて、前記鍋内にスラグを収容させる、
<1>又は<2>に記載の排滓方法。
<4>
前記部材に接触して流下したスラグを前記鍋の内周面で受け取らせるように、前記鍋の横方向の位置及び前記部材の姿勢の少なくとも一方を調整してから、スラグを前記鍋内に収容させる、
<3>に記載の排滓方法。
<5>
前記部材を移動しているスラグに鎮静材を添加して、前記第2位置から前記鎮静材が添加されたスラグを前記鍋内に流下させる、
<1>〜<4>の何れか1項に記載の排滓方法。
<6>
<1>〜<5>の何れか1項に記載の排滓方法により前記鍋内に収容したスラグを排出して冷却する、
スラグの製造方法。
<7>
転炉から流下して鍋内に収容されるスラグに接触する面が形成された接触部材であって、転炉から流下したスラグを前記面の第1位置で受け取って、前記面に沿って移動したスラグを、上下方向に直交する横方向において前記第1位置とずれ、かつ、前記第1位置よりも下方とされる第2位置から鍋内に流下させる接触部材、
を備えた流下スラグのエネルギー減衰構造。
<8>
前記接触部材は、前記鍋の上端から前記第2位置までの上下方向の離間距離が1m以内になるように、配置されている、
<7>記載の流下スラグのエネルギー減衰構造。
<9>
前記面に沿って移動しているスラグに鎮静材を添加する添加部、
を備えた<7>又は<8>に記載のエネルギー減衰構造。
2016年1月28日に出願された日本国特許出願2016-014686号の開示は、その全体が参照により本明細書に取り込まれる。
本明細書に記載された全ての文献、特許出願、および技術規格は、個々の文献、特許出願、および技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に参照により取り込まれる。
以上、種々の典型的な実施の形態を説明してきたが、本発明はそれらの実施の形態に限定されない。本発明の範囲は、次の請求の範囲によってのみ限定されるものである。

Claims (11)

  1. 脱珪、脱燐又は脱炭のうち少なくとも1つの処理を転炉内で行った後に前記転炉を傾けることで、溶鉄を前記転炉内に残したまま、上層のフォーミングしたスラグを前記転炉の炉口から接触部材の面の第1位置に流下させ、
    前記第1位置から、上下方向に直交する横方向において前記第1位置とずれ、かつ、前記第1位置よりも下方とされた位置である前記面の第2位置まで、前記接触部材の前記面に接触しつつ移動した前記スラグを前記第2位置から流下させ、
    前記第2位置から流下した前記スラグを、前記転炉の下方に配置された鍋内に収容させる、
    排滓方法であって、
    前記スラグが接触しつつ移動する前記面は、上下方向に対して傾斜している、
    排滓方法。
  2. 前記接触部材は、前記転炉の側方に設けられた作業床に固定されており、
    前記第2位置は、前記作業床よりも下方に位置している、
    請求項1に記載の排滓方法。
  3. 上下方向の仮想直線と、前記第1位置と前記第2位置とを結ぶ仮想直線とで形成される角度のうち小さい方の角度を前記接触部材の傾斜角としたとき、
    前記接触部材の傾斜角は、5°以上20°以下である、
    請求項1又は請求項2に記載の排滓方法。
  4. 前記鍋の上端から前記第2位置までの上下方向の離間距離は、1m以内である、
    請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の排滓方法。
  5. 前記第2位置から流下した前記スラグを前記鍋内に収容させる際、前記スラグを前記鍋の内周面で受け取らせる、
    請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の排滓方法。
    ここで、前記鍋の前記内周面とは、前記鍋の内面が断面円弧状である場合、前記内面における上下方向の最下点の位置を基準である0%、前記鍋の開口縁の位置を100%とした場合、前記内面における基準に対する高さ位置が20%以上100%以下の部分をいう。
  6. 前記接触部材に接触して流下した前記スラグを前記鍋の前記内周面で受け取らせるように、前記鍋の横方向の位置及び前記接触部材の姿勢の少なくとも一方を調整してから、前記スラグを前記鍋内に収容させる、
    請求項5に記載の排滓方法。
  7. 前記接触部材を移動している前記スラグに鎮静材を添加する、
    請求項1〜6の何れか1項に記載の排滓方法。
  8. 請求項1〜7の何れか1項に記載の排滓方法により前記鍋内に収容した前記スラグを排出して冷却する、
    スラグの製造方法。
  9. 転炉を傾けることで前記転炉の炉口から流下するスラグに接触する面が形成された接触部材であって、前記炉口から流下した前記スラグを前記面の第1位置で受け取って、前記面に沿って移動した前記スラグを、上下方向に直交する横方向において前記第1位置とずれ、かつ、前記第1位置よりも下方とされる位置である第2位置から鍋内に流下させる接触部材であって、前記スラグが移動する前記面は上下方向に対して傾斜している前記接触部材
    を備えた流下スラグのエネルギー減衰構造。
  10. 前記接触部材は、前記鍋の上端から前記第2位置までの上下方向の離間距離が1m以内になるように、配置されている、
    請求項9記載の流下スラグのエネルギー減衰構造。
  11. 前記面に沿って移動している前記スラグに鎮静材を添加する添加部、
    をさらに備えた請求項9又は10に記載の流下スラグのエネルギー減衰構造。
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