JP6582300B2 - 自動車用ドアロック装置 - Google Patents

自動車用ドアロック装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6582300B2
JP6582300B2 JP2016533743A JP2016533743A JP6582300B2 JP 6582300 B2 JP6582300 B2 JP 6582300B2 JP 2016533743 A JP2016533743 A JP 2016533743A JP 2016533743 A JP2016533743 A JP 2016533743A JP 6582300 B2 JP6582300 B2 JP 6582300B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
vehicle
transmitter
release
unlocking
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016533743A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2017090160A1 (ja
Inventor
幹雄 一瀬
幹雄 一瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Kinzoku ACT Corp
Original Assignee
Mitsui Kinzoku ACT Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Kinzoku ACT Corp filed Critical Mitsui Kinzoku ACT Corp
Publication of JPWO2017090160A1 publication Critical patent/JPWO2017090160A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6582300B2 publication Critical patent/JP6582300B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05BLOCKS; ACCESSORIES THEREFOR; HANDCUFFS
    • E05B81/00Power-actuated vehicle locks
    • E05B81/12Power-actuated vehicle locks characterised by the function or purpose of the powered actuators
    • E05B81/16Power-actuated vehicle locks characterised by the function or purpose of the powered actuators operating on locking elements for locking or unlocking action
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05BLOCKS; ACCESSORIES THEREFOR; HANDCUFFS
    • E05B49/00Electric permutation locks; Circuits therefor ; Mechanical aspects of electronic locks; Mechanical keys therefor
    • E05B49/002Keys with mechanical characteristics, e.g. notches, perforations, opaque marks
    • E05B49/004Keys with mechanical characteristics, e.g. notches, perforations, opaque marks actuating mechanical switches
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05BLOCKS; ACCESSORIES THEREFOR; HANDCUFFS
    • E05B47/00Operating or controlling locks or other fastening devices by electric or magnetic means
    • E05B47/0001Operating or controlling locks or other fastening devices by electric or magnetic means with electric actuators; Constructional features thereof
    • E05B47/0012Operating or controlling locks or other fastening devices by electric or magnetic means with electric actuators; Constructional features thereof with rotary electromotors
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05BLOCKS; ACCESSORIES THEREFOR; HANDCUFFS
    • E05B77/00Vehicle locks characterised by special functions or purposes
    • E05B77/22Functions related to actuation of locks from the passenger compartment of the vehicle
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05BLOCKS; ACCESSORIES THEREFOR; HANDCUFFS
    • E05B77/00Vehicle locks characterised by special functions or purposes
    • E05B77/32Vehicle locks characterised by special functions or purposes allowing simultaneous actuation of locking or unlocking elements and a handle, e.g. preventing interference between an unlocking and an unlatching action
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05BLOCKS; ACCESSORIES THEREFOR; HANDCUFFS
    • E05B81/00Power-actuated vehicle locks
    • E05B81/02Power-actuated vehicle locks characterised by the type of actuators used
    • E05B81/04Electrical
    • E05B81/06Electrical using rotary motors
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05BLOCKS; ACCESSORIES THEREFOR; HANDCUFFS
    • E05B81/00Power-actuated vehicle locks
    • E05B81/24Power-actuated vehicle locks characterised by constructional features of the actuator or the power transmission
    • E05B81/32Details of the actuator transmission
    • E05B81/42Cams
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05BLOCKS; ACCESSORIES THEREFOR; HANDCUFFS
    • E05B81/00Power-actuated vehicle locks
    • E05B81/54Electrical circuits
    • E05B81/64Monitoring or sensing, e.g. by using switches or sensors
    • E05B81/66Monitoring or sensing, e.g. by using switches or sensors the bolt position, i.e. the latching status
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05BLOCKS; ACCESSORIES THEREFOR; HANDCUFFS
    • E05B81/00Power-actuated vehicle locks
    • E05B81/54Electrical circuits
    • E05B81/64Monitoring or sensing, e.g. by using switches or sensors
    • E05B81/76Detection of handle operation; Detection of a user approaching a handle; Electrical switching actions performed by door handles
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05BLOCKS; ACCESSORIES THEREFOR; HANDCUFFS
    • E05B85/00Details of vehicle locks not provided for in groups E05B77/00 - E05B83/00
    • E05B85/10Handles
    • E05B85/12Inner door handles

Landscapes

  • Lock And Its Accessories (AREA)

Description

本発明は、自動車用ドアロック装置に関する。
特許文献1に記載された自動車用ドアロック装置は、使用者が携帯する携帯機との間で信号を送受して携帯機の認証を行い、携帯機を認証した状態で使用者の手がドアに近づけられた場合に、使用者にドアのロックを解除する意思があるものとみなして、ドアのアンロック処理を実行する。
日本国特開2015−63876号公報
特許文献1には、アンロック処理が実行された後のドアの開操作について記載されていないが、自動車のドアロック装置には、一般に、ストライカと噛合うラッチと、ラッチと係合可能なラチェットとで構成される噛合機構が設けられており、アンロック状態で、ドアの車外側に設けられるアウトサイドハンドルやドアの車内側に設けられるインサイドハンドルが操作されることによってラチェットとラッチとの係合が解除され、これによりラッチとストライカとの噛合が解除可能となってドアが開かれる。そして、ドアのアンロック状態とロック状態との切り替えは、アウトサイドハンドルやインサイドハンドルの操作をラチェットに中継し、また中継を切断するように切替可能な施解錠機構によってなされる。
特許文献1に記載された自動車用ドアロック装置では、アンロック処理の実行による施解錠機構の切替動作に重複して施解錠機構にハンドル操作が入力される場合があり、この場合に、施解錠機構の切り替えに支障が生じ、ハンドル操作によってもラチェットとラッチとの係合が解除されずにドアが開かない、所謂パニック状態となる虞がある。
本発明は、上述した事情に鑑みなされたものであり、パニック状態の発生を防止することが可能な自動車用ドアロック装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様の自動車用ドアロック装置は、ストライカと噛合することによりドアを閉鎖状態に保持するための噛合機構と、前記ドアの車外側に設けられる外部電気的操作要素と、前記ドアの車内側に設けられる内部機械的操作要素と、前記内部機械的操作要素のドア開操作に基づいて前記噛合機構の噛合を解除可能なアンロック状態及び解除不能なロック状態に選択的に切替可能な施解錠機構と、発信器が発する信号に基づいて前記発信器を認証し、前記発信器が車外にある場合において、前記発信器を認証しているときに前記外部電気的操作要素の操作を有効とし、前記発信器を認証していないときに前記外部電気的操作要素の操作を無効とする制御装置と、前記制御装置が車外の前記発信器を認証しているときの前記外部電気的操作要素の操作に基づく、前記制御装置によるリリース用電動機のリリース駆動により、前記施解錠機構がアンロック状態又はロック状態のいずれの状態にあっても前記噛合機構の噛合を解除可能な電動リリース機構と、を備える。
本発明によれば、パニック状態の発生を防止することが可能な自動車用ドアロック装置を提供することができる。
本発明に係るドアロック装置を備えた自動車の側面図である。 ドアの車外側の斜視図である。 ドアの車内側の斜視図である。 フロントドア用のドアロック装置の斜視図である。 同じくドアロック装置の一部分解斜視図である。 同じくドアロック装置の分解斜視図である。 同じくドアロック装置の後面図である。 同じくドアロック装置の施解錠機構がアンロック状態にあるときの要部の側面図である。 同じくロック状態にあるときの要部の側面図である。 同じくアンロック状態のとき電動リリース作動した状態の要部の側面図である。 同じくロック状態のとき電動リリース作動した状態の要部の側面図である。 同じくアンロック状態のとき手動リリース作動した状態の要部の側面図である。 同じくロック状態のとき手動リリース作動した状態の要部の側面図である。 リヤドア用のドアロック装置の要部の分解斜視図である。 同じく施解錠機構がアンロック状態及びチャイルドプルーフ機構がチャイルドアンロック状態にあるときの要部の側面図である。 同じくアンロック状態及びチャイルドロック状態にあるときの要部の側面図である。 制御回路を示すブロック図である。 車外にある発信器の認証エリアを示す平面図である。 車内にある発信器の認証エリアを示す平面図である。 フロントドアの電気的操作要素と各スイッチとの関係を示す説明図である。 リヤドアの電気的操作要素と各スイッチとの関係を示す説明図である。
図1に示すように、4ドアタイプの自動車VのフロントドアFDには、フロントドアFDを閉鎖位置に保持するためのフォロントドア用のドアロック装置1Fと、車外側に設けられる外部電気的操作要素の外部操作スイッチSW1と、車内側に設けられる内部機械的操作要素のインサイドハンドルIH及び内部電気操作要素の内部操作スイッチSW2と、車外からドアロック装置1Fの後述の施解錠機構をロック状態及びアンロック状態に選択的に切り替え操作するためのキーシリンダKCと、車内から施解錠機構をロック状態及びアンロック状態に選択的に切り替え操作するためのロックノブ(図示省略)とが配置される。
リヤドアRDには、リヤドアRDを閉鎖位置に保持するためのリヤドア用のドアロック装置1Rと、車外側に設けられる外部電気的操作要素の外部操作スイッチSW3と、車内側に設けられる内部機械的操作要素のインサイドハンドルIH及び内部電気的操作要素の内部操作スイッチSW4と、車内からドアロック装置1Rの施解錠機構をロック状態及びアンロック状態に選択的に切り替え操作するためのロックノブ(図示省略)とが配置される。なお、フロントドアFD及びリヤドアRDのロックノブは、仕様に応じて省略される場合もある。
運転席から操作可能な場所(例えば運転席近傍の室内又はフロントドアFDの車内側の側面)には、運転席以外のドアの内部操作スイッチSW2、SW4の操作を有効又は無効に切り替えるためのキャンセルスイッチSW5と、車内から全てのドアの施解錠機構をロック状態又はアンロック状態に一斉に切り替えるための内部施解錠操作スイッチSW11が設けられる。
フロントドアFD及びリヤドアRDには車外からドアを開く際に握られる外部把手OHがそれぞれ設けられており、外部操作スイッチSW1、SW3は、例えば図2に示すように各外部把手OHの表面に配置され、又は裏面若しくはその近傍に配置される。内部操作スイッチSW2、SW4は、例えば図3に示すように各インサイドハンドルIHの表面に配置され、又は裏面若しくはその近傍に配置される。各操作スイッチSW1〜SW4は、本実施形態においては、使用者の指が触れたことを検出する静電容量式のタッチスイッチにより構成されるが、これに限定されるものではなく、人体の一部が接近したことを検出する近接スイッチとしても良い。なお、インサイドハンドルIHが、車内からドアを開く際に握られる取っ手としてだけでなく、ドアロック装置1Fやドアロック装置1Rの後述する噛合機構を解除可能な機械的操作要素として構成されるのに対し、外部把手OHは噛合機構の機械的操作要素としての機能は有しない。自動車Vの外観に表れる外部把手OHが純然たる取っ手として構成されることにより、自動車Vの外観におけるデザイン上の自由度が高められる。
外部操作スイッチSW1、SW3は、自動車専用の発信器(又は電子キー)SW6を携帯した正規の使用者(運転者)が自動車Vに対して所定のエリア内に接近し、発信器SW6と車体の外側に配置された車外レシーバR1との間で行われる無線通信でID信号の照合が一致して、正規の使用者が自動車Vに接近したと認証した場合、使用者による操作が有効となるように、自動車Vに搭載される制御装置ECU(Electronic Control Unit)により電気的制御される。
なお、自動車Vには、車外レシーバR1の他に、室内に配置される車内レシーバR2が設けられる。車外レシーバR1は、車外の予め定めたエリアに存在する発信器SW6の信号を受信可能であり、また、車内レシーバR2は、車内に存在する発信器SW6の信号を受信可能な構成を備えている。
発信器SW6は、使用者が携帯する外部電気的操作要素でもある無線通信式の携帯操作スイッチSW10に内蔵されるか、または携帯操作スイッチSW10と分離して構成される。携帯操作スイッチSW10は、ドアを開けるときに操作されるオープンスイッチ部と、施解錠機構を切り替え操作するときに操作されるロック・アンロックスイッチ部とを有している。なお、オープンスイッチ部は、各ドアごとに割り当てられ、ロック・アンロックスイッチ部は、全てのドア共通として使用される。また、オープンスイッチ部、ロック・アンロックスイッチ部の操作は、発信器SW6のID信号を認証しているときに有効となり、認証していないときには無効となる。
図4は、ドアロック装置1Fの外観斜視図、図5は、ドアロック装置1Fの一部分解斜視図、図6は、ドアロック装置1Fの分解斜視図、図7は、ドアロック装置1Fの後面図、図8〜図13は、要部の動作説明図である。
なお、以下の説明で使用する方位は、ドアロック装置1F、1Rをドアに取り付けた状態を指す。
ドアロック装置1Fは、フロントドアFD内に取り付けられ、車体側のストライカSに噛合することによりフロントドアFDを閉鎖位置に保持するための噛合機構を有する噛合ユニット2と、フロントドアFDをロック状態又はアンロック状態に選択的に切り替え可能な機械的要素(レバー、リンク等)により構成される施解錠機構を有する操作ユニット3とを備える。
噛合ユニット2は、例えば図7に示すように、主な要素として、フロントドアFD内の後端部に複数のボルト(図示省略)により固定されるボディ4と、当該ボディ4内に収容され、車体側に固定されるストライカSと噛合可能なラッチ5及び当該ラッチ5に係合可能なラチェット6を含む噛合機構(符号無し)と、ラチェット6とラッチ5との係合関係を解除させる方向へリリース作動可能なオープンレバー7(例えば、図6参照)とを有する。
ラッチ5は、前後方向を向くラッチ軸8によりボディ4内に枢支されると共に、ラチェット6が係合可能なフルラッチ係合部51及びハーフラッチ係合部52と、ボディ4に設けられたストライカ進入溝41に進入するストライカSと噛合可能な噛合溝53とを有する。
ボディ4のストライカ進入溝41は、図7に示すように、上下方向の略中央部よりも若干上位に設けられ、車内側が開口して車外方向へ延伸する形状を呈する。なお、図7に示す符号「X」は、フロントドアFDの閉鎖時、ストライカSがストライカ進入溝41に対して進入しラッチ5の噛合溝53に噛合する際の進入経路であるストライカ進入線を示す。
また、ラッチ5は、フロントドアFDの閉動作に伴って、ストライカSに噛合していないフロントドアFDの開状態に対応するオープン位置(図7に示す位置から時計方向へ略90度回転した位置)からスプリング(図示省略)の付勢力に抗して反時計方向へ所定角度回動して、ストライカ進入溝41に図7において左方からストライカ進入線Xに沿って進入してきたストライカSに噛合溝53が僅かに噛合する半ドア状態に対応するハーフラッチ位置を通過して、ストライカSに噛合溝53が完全に噛合する全閉状態に対応するフルラッチ位置(図7に示す位置)へ回動し、また、フロントドアFDの開動作によるストライカSのストライカ進入溝41からの退出に伴ってその逆へ回動する。
ラチェット6は、ストライカ進入溝41の下方にあって、前後方向を向くラチェット軸9によりボディ4内に枢支されると共に、スプリング(図示省略)により係合方向(図7において反時計方向で、ラッチ5のフルラッチ係合部51及びハーフラッチ係合部52のいずれかに係合する方向)へ付勢され、フルラッチ係合部51に係合することでフロントドアFDを全閉状態に保持し、また、ハーフラッチ係合部52に係合することでフロントドアFDを半ドア状態に保持する。
図6に示すように、オープンレバー7は、ボディ4の前面側に、ラチェット6と同軸上で、かつラチェット6と一体的に回動し得るように枢支され、リリース作動(図6において反時計方向への回動)することによって、ラチェット6とラッチ5との係合関係を解除する。オープンレバー7の車内側へ延伸する端部には、被解除部71が設けられる。
次に、操作ユニット3について説明する。
図6に示すように、操作ユニット3は、ボディ4の前面を覆うようにボディ4に固定される平面視略L字状の合成樹脂製の第1カバー10と、当該第1カバー10の車内側を向く側面を閉鎖する合成樹脂製の第2カバー11と、当該第2カバー11の略上半部の側面を車内側から閉鎖する合成樹脂製のウォータープルーフサイドカバー12と、第1カバー10と第2カバー11との上部合わせ面を覆うウォータープルーフトップカバー13と、ハウジング内に収容される操作機構(符号無し)とを有する。
なお、本説明で使用する「ハウジング内」は、ボディ4の前面に対して略直角な第1カバー10の側面と、当該側面に対向する第2カバー11の側面との間に形成される収容空間を指す。
操作機構は、施解錠機構の駆動源としての施解錠用モータ14と、施解錠用モータ14の駆動により正逆回転可能な施解錠用ウォームホイール15と、インサイドハンドルIHのドア開操作を有効にするアンロック位置及び無効にするロック位置に移動可能なロックレバー16と、ロックレバー16と共にアンロック位置及びロック位置に移動可能なオープンリンク18と、インサイドハンドルIHに連係されるインサイドレバー19と、キーシリンダKCに連結されるキーレバー20と、オープンリンク18を支持するアーム21と、電動リリース機構の駆動源としてのリリース用モータ22と、リリース用モータ22の駆動により回動可能なリリース用ウォームホイール23と、リリース用ウォームホイール23の回動によりリリース作動(例えば、図8において反時計方向への回動)する電動リリースレバー24と、施解錠用モータ14、リリース用モータ22及び各種スイッチに電気的に接続される配線が施された配線プレート25と、を含んで構成される。また、第2カバー11とウォータープルーフサイドカバー12との間の収容空間には、フロントドアFDの車内側に設けられる手動操作用のロックノブに連係されるノブレバー17が設けられる。なお、ロックノブが省略される場合には、ノブレバー17も省略される。
本実施形態においける施解錠機構は、駆動源としての施解錠用モータ14、機械的要素の施解錠用ウォームホイール15、ロックレバー16及びオープンリンク18を含んで構成される。
また、以下の説明で使用する「アンロック状態」とは、ロックレバー16、ノブレバー17及びオープンリンク18がそれぞれアンロック位置にある状態を指し、また、「ロック状態」とは、ロックレバー16、ノブレバー17及びオープンリンク18がそれぞれロック位置にある状態を指す。なお、施解錠機構の構成は、本実施形態に限定されるものではなく、種々変更可能である。
電動リリース機構は、駆動源としてのリリース用モータ22、リリース用ウォームホイール23及び電動リリースレバー24を含んで構成される。
施解錠用モータ14は、ハウジング内に収容され、自体のケース(ヨーク)14aが図7に示すストライカ進入線Xよりも上位にあって、ケース14aに枢支された出力軸14Bが下方へ向くように配置される。これにより、ストライカ進入溝41から浸入した雨水が施解錠用モータ14のケース14a内に浸入することを極力防止することができる。
配線プレート25は、車載のバッテリ(図示省略)及び制御装置ECUに接続される外部電源の外部コネクタ(図示省略)が接続されるカプラー251を一体形成すると共に、車外側を向く側面には、ハウジング内への電力供給及び各種信号を出力するための配線が施され、施解錠用モータ14のケース14aを車内側から覆うようにしてハウジング内に固定される。配線プレート25の配線は、制御装置ECUにより施解錠用モータ14及びリリース用モータ22が制御されるように、施解錠用モータ14及びリリース用モータ22の端子、並びにカプラー251に接続される外部コネクタにそれぞれ電気的に接続される。なお、図5は、操作ユニット3の内部構造を明示するため、配線プレート25を省略して示している。
図8に示すように、施解錠用ウォームホイール15は、施解錠用モータ14のケース14aよりも下位にある車内外方向を向く軸26によりハウジング内に枢支されると共に、施解錠用モータ14の出力軸14Bに止着されたウォーム141に噛合することで、施解錠用モータ14の駆動に基づいて、軸26回りに巻装されるスプリング27(図6参照)の付勢力に抗して、中立位置(例えば、図8に示す位置)から時計方向又は反時計方向へ回転し、施解錠用モータ14の回転が停止すると、スプリング27の付勢力により回転位置から再び中立位置に戻る。
ノブレバー17は、第2カバー11に設けられた軸111により第2カバー11の側面に枢支されると共に、下方へ延伸する連結アーム部171がボーデンケーブルにより構成される連結部材28を介して手動操作用のロックノブに連結されることにより、ロックノブのアンロック操作及びロック操作に基づいて、例えば、図8に示すアンロック位置及び当該アンロック位置から反時計方向へ所定角度回動した図9に示すロック位置に回動する。なお、ロックノブの操作は、後述のようにノブレバー17を介してロックレバー16及びオープンリンク18に伝達される。また、ロックノブを省略する場合には、連結部材28も省略される。
ウォータープルーフサイドカバー12は、ノブレバー17を第2カバー11に組み付けた後、第2カバー11の外側面に固定されることにより、ノブレバー17が設置される領域を含む第2カバー11の外側面の一部を閉鎖して、ハウジング内への雨水浸入を防止する。
ロックレバー16は、第1カバー10の内側面に設けられた車内方向へ突出した軸101によりハウジング内に枢支されると共に、斜め前下部に形成された歯部161が施解錠用ウォームホイール15に設けられた歯部151に噛合し、上部がキーレバー20に連結され、斜め前上部に形成された連結突部162が第2カバー11に設けられた円弧孔112を通ってノブレバー17の連結孔172に連結される。さらに、ロックレバー16には、回転中心付近から下方へ延伸する案内壁165を有するアーム部164が設けられる。なお、軸101、すなわちロックレバー16の回転中心は、ハウジング内において、ストライカ進入線Xよりも上位になるように配置される。
これにより、ロックレバー16は、キーシリンダKCの操作に基づくキーレバー20の回動、ロックノブの操作に基づくノブレバー17の回動、及び施解錠用モータ14の駆動に基づく施解錠用ウォームホイール15の回動により、図8に示すアンロック位置及び当該アンロック位置から時計方向へ所定角度回動した図9に示すロック位置に回動可能であって、保持部材29の弾性保持力によってアンロック位置及びロック位置にそれぞれ弾性保持される。なお、施解錠用ウォームホイール15が中立位置にある場合、ロックレバー16の歯部161は、施解錠用ウォームホイール15の歯部151に対して非噛合状態となる構成をサイ用しているため、ロックノブ及びキーシリンダKCの操作に基づくロックレバー16の回動は、施解錠用ウォームホイール15に伝達されない構成となっている。
保持部材29は、トーションスプリングにより構成され、コイル部が第1カバー10の内側面に一体形成された円柱状の支持部102(図6参照)に支持され、両アーム部がロックレバー16の連結突部162を挟み込むように設置されることにより、ロックレバー16がアンロック位置(又はロック位置)からロック位置(又はアンロック位置)に回動する際、アンロック位置とロック位置との間の略中間位置を境にして、その付勢方向をアンロック方向(又はロック方向)からロック方向(又はアンロック方向)へ転換する。
なお、ロックレバー16のアンロック位置及びロック位置への停止は、第1カバー10の内側面に固定されるゴム製のストッパ(図示省略)にロックレバー16の一部が当接することによって行われる。
ロックレバー16の上部外周面には、配線プレート25に組み付けられた施解錠状態検出スイッチSW7の検知部が接触するカム面163が設けられる。施解錠状態検出スイッチSW7は、ロックレバー16の回動に伴って検知部がカム面163を相対的に摺接することにより、施解錠機構のアンロック状態/ロック状態に対応する信号を出力する。出力された信号は、配線プレート25の配線を介して制御装置ECUに送信される。
オープンリンク18は、下部の回動部181に鼓上の連結孔182を有し、当該連結孔182にアーム21の車内側端部に設けた板状の連結部211が挿入されることにより、アーム21の連結部211に前後方向へ所定角度回動可能に連結されると共に、上部に設けた連結突部183が後述するようにロックレバー16のアーム部164に連結されることによって、ロックレバー16のアンロック位置及びロック位置への移動に連動して、アーム21の連結部211を中心にアンロック位置(図8に示す位置)及び当該アンロック位置から反時計方向へ所定角度回動したロック位置(図9に示す位置)に回動する。
さらに、オープンリンク18には、上下方向の略中央部にあって、図8に示すアンロック位置にあるとき、オープンレバー7の被解除部71に対して下方から当接可能な解除部184が設けられる。また、オープンリンク18の回動部181には、トーションスプリング36が設置される。
トーションスプリング36は、一端がオープンリンク18、他端がアーム21の連結部211にそれぞれ掛止されることにより、オープンリンク18に対してアーム21の連結部211を中心にアンロック方向(図8において時計方向)への付勢力を常時付与する。なお、トーションスプリング36の付勢力は、保持部材29のロックレバー16をロック位置に弾性保持する保持力よりも小となるように設定される。
オープンリンク18の連結突部183は、ロックレバー16のアーム部164に対して上下方向へ摺動可能で、かつロックレバー16のロック方向(図8において反時計方向)への回動に対してのみ案内壁165に当接可能な形態でロックレバー16のアーム部164に連結される。
これにより、図8に示すアンロック状態において、ロックレバー16がロック位置へ回動する際には、オープンリンク18は、ロックレバー16の案内壁165がオープンリンク18の連結突部183に対して当接することによりアンロック位置から図9に示すロック位置へ回動する。また、図9に示すロック状態において、ロックレバー16がアンロック位置へ回動する際には、オープンリンク18は、案内壁165と連結突部183との互いの当接関係に頼ることなく、トーションスプリング36の付勢力によりロックレバー16の回動に追従してロック位置から図8に示すアンロック位置に回動する。
なお、図9に示すロック状態においては、ロックレバー16に対してトーションスプリング36のアンロック方向(時計方向)への付勢力が作用しているが、トーションスプリング36の付勢力は、保持部材29がロックレバー16をロック位置に保持する際の弾性保持力よりも小であるため、ロックレバー16及びオープンリンク18は、トーションスプリング36の付勢力によりアンロック位置へ回動することはない。
アーム21は、前後方向を向く軸31によりボディ4の前面下部に上下方向へ回動可能に枢支されると共に、車内側の連結部211が前述のようにオープンリンク18に連結され、スプリング(図示省略)の付勢力に抗してリリース方向(図6において反時計方向)へ所定角度回動し、当該回動によりオープンリンク18を上方へリリース作動させる。
リリース用モータ22は、ハウジング内にあって、自体のケース(ヨーク)22aがストライカ進入線Xよりも下位にあって、かつケース22aに枢支された出力軸22bが後斜め下方へ向くように配置される。
なお、リリース用モータ22は、ストライカ進入線Xよりも下位に配置されるため、ストライカ進入溝41から浸入してきた雨水がリリース用モータ22に付着する虞があるが、リリース用モータ22は、出力軸22bが後斜め下方へ向くように配置されるため、ケース22a内への雨水浸入を最小限に抑えることができる。
リリース用ウォームホイール23は、円板状であって、車内外方向を向く軸39によりハウジング内に枢支されると共に、リリース用モータ22のケース22aに枢支された出力軸22bに止着されたウォーム221に噛合し、リリース用モータ22の駆動に基づいて、軸39周りに巻装されるスプリング35(図6参照)の付勢力に抗して、セット位置(例えば、図8に示す位置)から時計方向へ所定角度回転し、図10に示す位置まで回動してリリース用モータ22の回転が停止すると、スプリング35の付勢力により回転した位置から再びセット位置に戻る。また、リリース用ウォームホイール23には、回転中心から外周面までの距離が例えば図8において反時計回りに漸次大きくなるようにしたインボリュート曲線状のカム面231が設けられる。
電動リリースレバー24は、ハウジング内にあって、前後方向の中央部が軸103により枢支されると共に、前方へ延伸し先端部がリリース用ウォームホイール23のカム面231を摺接可能な第1アーム部241と、後方へ延伸し先端部がオープンレバー7の被解除部71に対して下方から当接可能な第2アーム部242とを有している。
例えば、図8に示すように、リリース用ウォームホイール23がセット位置にあるときには、電動リリースレバー24の第1アーム部241の先端部がリリース用ウォームホイール23におけるカム面231の小径部に当接することにより、電動リリースレバー24は、図8に示すセット位置に保持されている。この状態において、リリース用モータ22の駆動に基づいて、リリース用ウォームホイール23が図8に示すセット位置から時計方向へ所定角度回動し図10に示すリリース位置に回動すると、電動リリースレバー24の第1アーム部241の先端部がカム面231を相対的に摺動してカム面231の大径部に変位することにより、電動リリースレバー24は、図10に示すリリース作動位置に回動し、第2アーム部242の先端部がオープンレバー7の被解除部71に対して下方から当接して、オープンレバー7をリリース作動させ、ラッチ5とラチェット6との係合関係を解除してフロントドアFDを開くことができる。
インサイドレバー19は、ハウジング内にあって、上下方向における中央部の若干下部が電動リリースレバー24と同軸の軸103により枢支されると共に、上方へ延伸して第2カバー11に設けられた円弧状の開口113(図5参照)から外側に突出する第1アーム部191と、斜め後下方へ延伸する第2アーム部192と、第1アーム部191の上端部に形成され、ノブレバー17の連結アーム部171の下部の一部173に対して当接可能なアンロック作用部193とを有し、第1アーム部191の上部がボーデンケーブル等により構成される連結部材33を介してフロントドアFDのインサイドハンドルIHに連結されることによって、インサイドハンドルIHのドア開操作に基づいて、軸103周りに巻装されたスプリング34の付勢力に抗して、例えば図8に示すセット位置から反時計方向へ所定角度回動し、図12に示すようにリリース作動する。
第2アーム部192の先端部には、インサイドレバー19がリリース作動した際、オープンリンク18の回動部181に対して下方から当接可能な当接部192aが形成される。
連結部材33は、ハウジング内の上部に配置される施解錠用モータ14のケース14aと、同じく下部に配置されるリリース用モータ22のケース22aとの間を通るようにしてインサイドレバー19の第1アーム部191の上部に連結される。これにより、連結部材33が車内外方向への厚みが大のケース14a、22aに対して車内外方向に重なり合わないため、ハウジングの車内方向への厚みを薄くすることができる。
次に、図14〜16に基づいて、リヤドアRD用のドアロック装置1Rについて説明する。
ドアロック装置1Rは、ドアロック装置1Fの噛合ユニット2と同一構造の図示略の噛合ユニット2と、一部構成が相違する操作ユニット3とを備える。したがって、ドアロック装置1Rの説明は、ドアロック装置1Fとの相違点のみを説明する。
ドアロック装置1Rは、ドアロック装置1Fのインサイドレバー19に代えて、第1インサイドレバー19A及び第2インサイドレバー19Bと、チャイルドプルーフ機構を構成するチャイルドプルーフ操作レバー19C及びコネクトリンク19Dを有している。
第1、2インサイドレバー19A、19Bは、電動リリースレバー24と同軸の軸103にそれぞれ枢支される。
第1インサイドレバー19Aは、上方へ延伸する第1アーム部191Aの上端部が連結部材33を介してリヤドアRDのインサイドハンドルIHに連結され、インサイドハンドルIHのドア開操作に基づいて、図15に示すセット位置から反時計方向へリリース作動する。また、第1インサイドレバー19Aには、側面視略L字状の制御孔195が設けられる。
第2インサイドレバー19Bは、第1インサイドレバー19Aの制御孔195の一部に重なる上下方向の長孔196と、当接部192aBとを有している。
チャイルドプルーフ操作レバー19Cは、ハウジング内に軸104により枢支され、図15に示すチャイルドアンロック位置と、当該チャイルドアンロック位置から反時計方向へ所定角度回動した図16に示すチャイルドロック位置に回動することができる。チャイルドプルーフ操作レバー19Cの前部には前後方向を向く円弧孔197、また同じく後部にはリヤドアRDの後端面から外部に突出する操作部198がそれぞれ設けられる。
コネクトリンク19Dは、上下方向中央部に設けた長孔19Daが軸103に上下方向へ摺動可能に係合し、下部に設けた下突部19Dbがチャイルドプルーフ操作レバー19Cの円弧孔197に摺動可能に係合し、上部に設けた上突部19Dcが制御孔195及び長孔196にそれぞれ摺動可能に係合することにより、チャイルドプルーフ操作レバー19Cが図14に示すチャイルドアンロック位置にあるとき、上突部19Dcが制御孔195の狭幅の上部に係合することで、第1インサイドレバー19Aのリリース作動を第2インサイドレバー19Bに伝達可能とし、また、チャイルドプルーフ操作レバー19Cが図15に示すチャイルドロック位置にあるとき、上突部19Dcが制御孔195の拡幅の下部に位置することで、第1インサイドレバー19Aのリリース作動を第2インサイドレバー19Bに伝達不能とする。
次に、本実施形態に係る制御装置ECUを含む電気回路について説明する。
図17に示すように、制御装置ECUは、制御プログラムを記憶しているROMと、CPUのワークエリアとして機能するRAMとともに一体型のワンチップCPUとして構成され、ROMに記憶された制御プログラムにより一連の制御処理を実行する。また、制御装置ECUには、発信器SW6と各レシーバR1、R2との間で行われる無線通信のID信号の照合を行う認証部を含む構成とする。なお、認証部は、制御装置ECUと分離した構成としても良い。
制御装置ECUの入力ポートには、各レシーバR1、R2と、各ドアの外部操作スイッチSW1、SW3及び内部操作スイッチSW2、SW4並びに施解錠状態検出スイッチSW7と、キャンセルスイッチSW5と、チャイルドプルーフ機構の各状態を検出するためのチャイルドロック状態検出スイッチSW8と、車速を検出するための車速センサSW9と、内部施解錠操作スイッチSW11がそれぞれ電気的に接続されて各信号が入力される。また、出力ポートには、各ドアの施解錠用モータ14及びリリース用モータ22がそれぞれ電気的に接続される。
キャンセルスイッチSW5は、運転席のフロントドアFD以外のドアに設けられる内部操作スイッチSW2、SW4の操作を有効にするアンセット状態又は無効にするキャンセル状態に切り替えるときに操作される。制御装置ECUは、キャンセルスイッチSW5のアンセット信号を受信することで、内部操作スイッチSW2、SW4の操作を有効にするアンセット状態に保持し、キャンセルスイッチSW5のキャンセル信号を受信することで、内部操作スイッチSW2、SW4の操作を無効にするキャンセル状態に保持する。
施解錠状態検出スイッチSW7は、施解錠機構の状態を検出するものであって、アンロック状態を検出することでアンロック信号、またロック状態を検出することでロック信号をそれぞれ制御装置ECUに送信する。
チャイルドロック状態検出スイッチSW8は、チャイルドプルーフ機構の状態を検出するものであって、チャイルドアンロック状態を検出することでチャイルドアンロック信号、またチャイルドロック状態を検出することでチャイルドロック信号をそれぞれ制御装置ECUに送信する。
車速センサSW9は、自動車の停止、走行を検出するものであって、停止又は予め定めた所定の速度以下を検出している場合には停止信号、また所定の速度以上を検出している場合には走行信号をそれぞれ制御装置ECUに送信する。
内部施解錠操作スイッチSW11は、車内に設けられ、アンロック操作でアンロック信号、ロック操作でロック信号を制御装置ECUにそれぞれ送信する。制御装置ECUは、アンロック信号を受信した場合には、施解錠機構をアンロック状態に切り替えるべく施解錠用モータ14のアンロック駆動制御を行い、また、ロック信号を受信した場合には、施解錠機構をロック状態に切り替えるべく施解錠用モータ14のロック駆動制御を行う。
図18は、車外にある発信器SW6の認証エリアの平面図、図19は車内にある発信器SW6の認証エリアの平面図である。
車外レシーバR1は、車外の予め定めたエリアに存在する発信器SW6の信号を受信可能に配置される。図18に示す例では、車外レシーバR1が運転席側及び助手席側のフロントドアFDにそれぞれ配置され、車外にある発信器SW6の信号を受信可能なエリアとして、運転席側のフロントドアFDに隣接するエリアOA1及び助手席側のフロントドアFDに隣接するエリアOA2が設定されている。発信器SW6がエリアOA1及びOA2のいずれかのエリアの内側に配置され、当該エリアに対応する車外レシーバR1と発信器SW6との間で行われる無線通信でID信号の照合が一致した場合に、制御装置ECUは、正規の使用者が自動車Vに接近したと認証する。
さらに、制御装置ECUは、ID信号の照合を行った車外レシーバR1が運転席側のエリアOA1に対応する車外レシーバR1である場合に、運転席側のフロントドアFDを関連付けて発信器SW6を認証し、ID信号の照合を行った車外レシーバR1が助手席側のエリアOA2に対応する車外レシーバR1である場合に、助手席側のフロントドアFDを関連付けて発信器SW6を認証する。
なお、車外にある発信器SW6の信号を受信可能なエリアの設定は、図18に示した例に限定されるものではない。例えば、運転席側のフロントドアFDに隣接するエリアOA1のみとしてもよい。
車内レシーバR2もまた同様に、車内の予め定めたエリアに存在する発信器SW6の信号を受信可能に配置され、図19に示す例では、車内レシーバR2は車室及びラゲッジルームに分散して配置され、発信器SW6の信号を受信可能なエリアとして、運転席側のフロントドアFDに隣接して車室及びラゲッジルームに広がる一つのエリアIAが設定されている。発信器SW6がエリアIAの内側に配置され、車内レシーバR2と発信器SW6との間で行われる無線通信でID信号の照合が一致した場合に、制御装置ECUは、運転席側のフロントドアFDを関連付けて発信器SW6を認証する。
なお、車内にある発信器SW6の信号を受信可能なエリアの設定もまた、図19に示した例に限定されるものではない。例えば、車室及びラゲッジルームを、運転席側のフロントドアFDに隣接するエリアと、助手席側のフロントドアFDに隣接するエリアとに二分割し、運転席側のフロントドアFD又は助手席側のフロントドアFDのいずれかを関連付けて発信器SW6を認証するようにしてもよい。
制御装置ECUは、発信器SW6、キャンセルスイッチSW5、施解錠状態検出スイッチSW7、チャイルドロック状態検出スイッチSW8及び車速センサSW9の各信号を受信することによって、そのときの受信状況に応じて、各操作スイッチSW1〜SW4及び携帯操作スイッチSW10のドア開操作を有効にしたり無効にしたりする切替制御を行うと共に、有効となっている各操作スイッチSW1〜SW4及び携帯操作スイッチSW10のドア開操作信号を受信することで、ドア開操作されたドアのリリース用モータ22のリリース駆動制御を行う。
制御装置ECUの切替制御は、フロントドアFDにおいては図20、リヤドアRDにおいては図21にそれぞれ示す通りである。
なお、図20、21に記載の「発信器SW6」の欄において、「認証(車外)」は、発信器SW6を携帯した利用者が車外の所定のエリア内にあって、車外レシーバR1と発信器SW6との間で行われるID信号の照合結果が一致して、発信器SW6を認証している場合であり、「非認証」は、発信器SW6が車外の所定のエリア及び車内に存在せず、発信器SW6を認証していない場合であり、また、「認証(車内)」は、発信器SW6が車内、すなわち利用者が車内に乗り込んだ状況にあって、車内レシーバR2と発信器SW6との間に行われるID信号の照合結果が一致して、発信器SW6を認証している場合である。
図20、21を参照して説明すると、制御装置ECUは、例えば、次のような切替制御を行う。ここで、「認証(車外)」及び「認証(車内)」において、運転席側のフロントドアFDが関連付けられて発信器SW6が認証されているものとする。
<フロントドアFD>
図20から理解できるように、発信器SW6の「認証(車外)」状態においては、運転席ドアの外部操作スイッチSW1及び内部操作スイッチSW2、並びに携帯操作スイッチSW10の操作は、車速センサSW9が自動車Vの停止を検出していれば、キャンセルスイッチSW5及び施解錠状態検出スイッチSW7の検出状態に関係なく有効とする。一方、助手席ドアの外部操作スイッチSW1の操作は、車速センサSW9が自動車Vの停止を検出しており、且つ施解錠状態検出スイッチSW7がアンロック状態を検出していれば有効とし、施解錠状態検出スイッチSW7がロック状態を検出している場合には、車速センサSW9が自動車Vの停止を検出していても無効とする。また、キャンセルスイッチSW5のキャンセル操作によりキャンセル状態に保持している場合、又は施解錠状態検出スイッチSW7がロック状態を検出している場合、助手席ドアの内部操作スイッチSW2の操作は、車速センサSW9が停止信号を出力していても無効とする。
発信器SW6の「非認証」状態においては、キャンセルスイッチSW5の操作によりアンセット状態に保持している場合、運転席ドア及び助手席ドアの内部操作スイッチSW2の操作は、車速センサSW9が停止信号を出力していれば有効とする。これ以外の操作は、全て無効とする。このようにすることによって、正規の利用者が車内にいない場合であっても、同乗者は、内部操作スイッチSW2の操作により迅速にフロントドアFDを開けることができ、同乗者の閉じ込めを防止することができる。なお、セキュリティの観点から、キャンセルスイッチSW5の操作によりアンセット状態に保持している場合の運転席ドア及び助手席ドアの内部操作スイッチSW2の操作も含めた全ての操作を無効としてもよい。
発信器SW6の「認証(車内)」状態においては、運転席ドア及び助手席ドアの各外部操作スイッチSW1の操作は、施解錠状態検出スイッチSW7がアンロック状態を検出している場合には有効とするが、ロック状態を検出している場合には無効とする。このようにすることによって、利用者が車内に居る場合、外部者により車外から不意にドアが開かれる虞がない。また、運転席ドアの内部操作スイッチSW2の操作は、車速センサSW9が自動車Vの停止を検出していれば、キャンセルスイッチSW5及び施解錠状態検出スイッチSW7の検出状態に関係なく有効とするが、助手席ドアの内部操作スイッチSW2の操作は、車速センサSW9が自動車Vの停止を検出しており、且つ施解錠状態検出スイッチSW7がアンロック状態を検出し、キャンセルスイッチSW5の操作によってアンセット状態に保持されていれば有効とし、施解錠状態検出スイッチSW7がロック状態を検出している場合、又はキャンセルスイッチSW5の操作によってキャンセル状態に保持されている場合には、車速センサSW9が自動車Vの停止を検出していても無効とする。
<リヤドアRD>
図21から理解できるように、発信器SW6の「認証(車外)」状態においては、携帯操作スイッチSW10の操作は、車速センサSW9が停止信号を出力していれば、キャンセルスイッチSW5、施解錠状態検出スイッチSW7及びチャイルドロック状態検出スイッチSW8の検出状態に関係なく有効とする。一方、外部操作スイッチSW3の操作は、車速センサSW9が自動車Vの停止を検出しており、且つ施解錠状態検出スイッチSW7がアンロック状態を検出していれば、キャンセルスイッチSW5及びチャイルドロック状態検出スイッチSW8の検出状態に関係なく有効とし、施解錠状態検出スイッチSW7がロック状態を検出している場合には、車速センサSW9が自動車Vの停止を検出していても無効とする。また、内部操作スイッチSW4の操作は、車速センサSW9が自動車Vの停止を検出しており、且つ施解錠状態検出スイッチSW7がアンロック状態を検出し、キャンセルスイッチSW5の操作によってアンセット状態に保持されており、さらにチャイルドロック状態検出スイッチSW8がチャイルドアンロック状態を検出していれば有効とし、施解錠状態検出スイッチSW7がロック状態を検出している場合、又はキャンセルスイッチSW5の操作によってキャンセル状態に保持されている場合には無効とする。また、チャイルドロック状態検出スイッチSW8がチャイルドロック状態を検出している場合にも、内部操作スイッチSW4の操作は、車速センサSW9の検出状態に関係なく無効とする。これにより、子供等による内部操作スイッチSW4の誤操作を防止できる。
発信器SW6の「非認証」状態において、キャンセルスイッチSW5の操作によりアンセット状態に保持している場合、内部操作スイッチSW4の操作は、車速センサSW9が停止信号を出力しているときに限って有効とする。これ以外の操作は、全て無効とする。このようにすることによって、正規の利用者が車内にいない場合であっても、同乗者は、内部操作スイッチSW4の操作により迅速にリヤドアRDを開けることができ、同乗者の閉じ込めを防止することができる。なお、セキュリティの観点から、キャンセルスイッチSW5の操作によりアンセット状態に保持している場合の内部操作スイッチSW4の操作も含めた全ての操作を無効としてもよい。
発信器SW6の「認証(車内)」状態においては、外部操作スイッチSW3の操作は、施解錠状態検出スイッチSW7がアンロック状態を検出している場合には有効とするが、ロック状態を検出している場合には無効とする。このようにすることによって、利用者が車内に居る場合、外部者により車外から不意にドアが開かれる虞がない。また、内部操作スイッチSW4の操作は、車速センサSW9が自動車Vの停止を検出し、且つ施解錠状態検出スイッチSW7がアンロック状態を検出し、キャンセルスイッチSW5の操作によりアンセット状態に保持し、さらにチャイルドロック状態検出スイッチSW8がチャイルドアンロック状態を検出していれば有効とし、施解錠状態検出スイッチSW7がロック状態を検出している場合、キャンセルスイッチSW5の操作によってキャンセル状態に保持されている場合、又はチャイルドロック状態検出スイッチSW8がチャイルドロック状態を検出している場合には、車速センサSW9が自動車Vの停止を検出していても無効とする。
次に、ドアロック装置1F、1Rの主な動作について説明する。
なお、以下に説明する状態は、各ドアが閉鎖状態にあって、制御装置ECUが運転席側のフロントドアFDを関連付けて発信器SW6を認証し、車速センサSW9が停止信号を出力し、キャンセルスイッチSW5の操作によってアンセット状態に保持されていることを前提とする。
また、フロントドアFD及びリヤドアRDの動作が共通である場合には、フロントドアFDを代表して説明する。
<施解錠機構がアンロック状態にあって、インサイドハンドルIHが操作された場合(フロントドアFD及びリヤドアRD対象)>
図8に示す施解錠機構のアンロック状態において、インサイドハンドルIHがドア開操作されると、当該開操作は、連結部材33を介してインサイドレバー19に伝達される。インサイドレバー19は、電動リリースレバー24と同軸の軸103を中心に反時計方向へ所定角度回動するべくリリース作動し、図12に示すように、第2アーム部192の当接部192aがオープンリンク18の回動部181に対して下方から当接して、オープンリンク18を上方へリリース作動させる。オープンリンク18は、リリース作動により解除部184がオープンレバー7の被解除部71に下方から当接して、オープンレバー7をリリース方向へ回動させて噛合機構の噛合を解除してフロントドアFDを開くことができる。
<施解錠機構がロック状態にあって、インサイドハンドルIHが操作された場合(フロントドア対象)>
図9に示すロック状態において、インサイドハンドルIHがドア開操作されると、インサイドレバー19は、図9に示すセット位置からスプリング34の付勢力に抗してリリース作動(図9において反時計方向への回動)して、図13に示すように、インサイドレバー19のアンロック作用部193がノブレバー17の一部173に当接することによって、ロックレバー16及びオープンリンク18をロック位置からアンロック位置に移動させる。
この場合、オープンリンク18は、インサイドレバー19のリリース作動に伴って、オープンレバー7の被解除部71の前方を横切る空振り状態で上方へ移動するのと相俟って、ロックレバー16と共にアンロック方向へ回動するため、図13に示すように、オープンリンク18の一部がオープンレバー7の一部に対してオープンレバー7を回動不能な方向から当接するため、オープンリンク18がアンロック位置の手前で一旦停止する。そして、インサイドハンドルIHを一旦非操作位置に戻すと、オープンリンク18は、下方へ移動してオープンリンク18の一部がオープンレバー7の一部から外れることによって、トーションスプリング36の付勢力によりアンロック位置へ移動してアンロック位置に移動する。これにより、施解錠機構は、アンロック状態に完全に切り替わる。この後、再び、インサイドハンドルIHをドア開操作することによって、噛合機構の噛合を解除してフロントドアFDを開けることができる。
<施解錠機構がアンロック状態、チャイルドプルーフ機構がチャイルドアンロック状態にある場合(リヤドアRD対象)>
なお、「チャイルドアンロック状態」は、チャイルドプルーフ操作レバー19Cがチャイルドアンロック位置にある状態にあって、第1インサイドレバー19Aの動作を第2インサイドレバー19Bに伝達可能な状態を指し、「チャイルドロック状態」は、チャイルドプルーフ操作レバー19Cがチャイルドロック位置にあって、第1インサイドレバー19Aの動作を第2インサイドレバー19Bに伝達不能な状態を指す。
図15に示す状態において、インサイドハンドルIHがドア開操作されると、第1インサイドレバー19Aは軸103を中心にセット位置から反時計方向へ所定角度回動する。当該回動は、コネクトリンク19Dを介して第2インサイドレバー19Bに伝達され、第2インサイドレバー19Bは、第1インサイドレバー19Aと共に反時計方向へリリース作動する。これにより、第2インサイドレバー19Bの当接部192aBがオープンリンク18の回動部181の下部に下方から当接して、オープンリンク18を上方へリリース作動させる。オープンリンク18は、リリース作動により解除部184がオープンレバー7の被解除部71に下方から当接して、オープンレバー7をリリース方向へ回動させて噛合機構の噛合を解除し、リヤドアRDを開き可能にする。
<施解錠機構がアンロック状態、チャイルドプルーフ機構がチャイルドロック状態にある場合(リヤドアRD対象)>
図16に示す状態において、インサイドハンドルIHのドア開操作に基づいて、第1インサイドレバー19Aがリリース作動しても、当該リリース作動は、第2インサイドレバー19Bに伝達されないため、リヤドアRDを開くことはできない。したがって、この状態においては、車内からのインサイドハンドルIHの操作ではリヤドアRDを開けることはできない。
<施解錠機構がアンロック状態にあって、外部操作スイッチSW1、SW3又は携帯操作スイッチSW10のオープンスイッチ部が操作された場合(フロントドアFD及びリヤドアRD対象)>
制御装置ECUは、外部操作スイッチSW1、SW3又は携帯操作スイッチSW10のいずれかのドア開操作信号を受信すると、ドア開操作対象ドア(外部操作スイッチSW1、SW3が操作されたドア、又は携帯操作スイッチSW10で選択してドア)のリリース用ウォームホイール23をセット位置からリリース方向(例えば図8において時計方向)を回動させるべくリリース用モータ22をリリース駆動制御する。これにより、電動リリースレバー24は、施解錠機構の状態に係わりなく、リリース用ウォームホイール23のリリース方向への回動に伴って、第1アーム部241の先端部がリリース用ウォームホイール23のカム面231を摺動してセット位置からリリース作動位置(アンロック状態では図10、ロック状態では図11にそれぞれ示す位置)に回動し、第2アーム部242の先端部がオープンレバー7の被解除部71に対して下方から当接し、オープンレバー7をリリース作動させる。これにより、噛合機構の噛合状態を解除して、ドア開操作対象ドアを開くことができる。
この動作においては、電動リリースレバー24は、施解錠機構の状態とは無関係に、オープンレバー7を直接リリース作動させるものであるから、施解錠機構がロック状態にあっても、外部操作スイッチSW1の1回のドア開操作をもって、リリース用モータ22のリリース駆動によりドア開操作対象ドアを迅速に開くことができる。
<施解錠機構がロック状態にあって、運転席側のフロントドアFDの外部操作スイッチSW1が操作された場合>
車外にある発信器SW6を運転席側のフロントドアFDと関連付けて認証している場合において、制御装置ECUは、運転席側のフロントドアFDの外部操作スイッチSW1のドア開操作信号を受信すると、運転席側のフロントドアFDのリリース用モータ22をリリース駆動制御する。これにより、運転席側のフロントドアFDの施解錠機構の状態に係わりなくリリース作動し、運転席側のフロントドアFDの外部操作スイッチSW1の1回のドア開操作をもって、運転席側のフロントドアFDを迅速に開けることができ、さらに内部施解錠操作スイッチSW11が略同時に操作されて施解錠機構のロック状態からアンロック状態への切り替え作動と電動リリースレバー24のリリース作動とが互いに重なり合っても所謂パニック現象が発生しないため、施解錠機構をアンロック状態に確実に切り替えることができる。
<施解錠機構がロック状態にあって、助手席側のフロントドアFDの外部操作スイッチSW1、又はリヤドアRDの外部操作スイッチSW3が操作された場合>
車外にある発信器SW6を運転席側のフロントドアFDと関連付けて認証している場合において、制御装置ECUは、助手席側のフロントドアFDの外部操作スイッチSW1やリヤドアRDの外部操作スイッチSW3のドア開操作信号を受信すると、助手席側のフロントドアFDやリヤドアRDの施解錠機構がロック状態にある場合に、これらの外部操作スイッチSW1、SW3の操作を無効とし、リリース用モータ22のリリース駆動を行わない。
ただし、運転席側のフロントドアFDの外部操作スイッチSW1に基づいて運転席側のフロントドアFDのリリース用モータ22のリリース駆動を行ったときに、制御装置ECUは、併せて、運転席側のフロントドアFD、そして助手席側のフロントドアFD及びリヤドアRDのそれぞれの施解錠機構の施解錠用モータ14をアンロック駆動制御し、これらのドアの施解錠機構をアンロック状態に切り替える。この動作により、施解錠機構がアンロック状態となった助手席側のフロントドアFDの外部操作スイッチSW1やリヤドアRDの外部操作スイッチSW3の操作が有効となり、これらの外部操作スイッチSW1、SW3のドア開操作をもって、助手席側のフロントドアFDやリヤドアRDを開くことができる。
このように、発信器SW6の認証に関連付けられたドア(運転席側のフロントドアFD)、すなわち発信器SW6の所持者が開けようとしているドアは、施解錠機構の状態に係わりなく外部操作スイッチの操作によってリリース作動させ、他のドア(助手席側のフロントドア及びリヤドアRD)は、外部操作スイッチの操作によるリリース作動を施解錠機構がアンロック状態でのみ可能とし、発信器SW6の認証に関連付けられたドアのリリース作動に併せて施解錠機構をアンロック状態に切り替えることにより、乗車の際の開扉において周囲の安全に対する注意を同乗者に喚起させることができる。
<施解錠機構がアンロック状態にあって、内部操作スイッチSW2又はSW4が操作された場合(フロントドアFD及びリヤドアRD対象)>
制御装置ECUは、内部操作スイッチSW2又はSW4のドア開操作信号を受信すると、ドア開操作対象ドアのリリース用モータ22をリリース駆動制御する。これにより、電動リリースレバー24は、施解錠機構(リヤドアRDにおいては、チャイルドプルーフ機構も含む)の状態に係わりなくリリース作動し、内部操作スイッチSW2又はSW4の1回のドア開操作をもって、ドア開操作対象ドアを迅速に開くことができる。
なお、リヤドアRDの内部操作スイッチSW4の操作については、チャイルドプルーフ機構がチャイルドロック状態にある場合に、施解錠機構がアンロック状態にあったとしてもリヤドアRDの内部操作スイッチSW4の操作を無効とし、リヤドアRDのリリース用モータ22のリリース駆動制御を行わないようにしてもよい。
<施解錠機構がロック状態にあって、運転席側のフロントドアFDの内部操作スイッチSW2が操作された場合>
車内にある発信器SW6を運転席側のフロントドアFDと関連付けて認証している場合において、制御装置ECUは、運転席側のフロントドアFDの内部操作スイッチSW2のドア開操作信号を受信すると、運転席側のフロントドアFDのリリース用モータ22をリリース駆動制御する。これにより、運転席側のフロントドアFDの施解錠機構の状態に係わりなくリリース作動し、運転席側のフロントドアFDの内部操作スイッチSW2の1回のドア開操作をもって、運転席側のフロントドアFDを迅速に開くことができ、さらにインサイドハンドルIHが略同時に操作されて施解錠機構のロック状態からアンロック状態への切り替え作動と電動リリースレバー24のリリース作動とが互いに重なり合っても所謂パニック現象が発生しない。
<施解錠機構がロック状態にあって、助手席側のフロントドアFDの内部操作スイッチSW2、又はリヤドアRDの内部操作スイッチSW4が操作された場合>
車内にある発信器SW6を運転席側のフロントドアFDと関連付けて認証している場合において、制御装置ECUは、助手席側のフロントドアFDの内部操作スイッチSW2やリヤドアRDの内部操作スイッチSW4のドア開操作信号を受信すると、助手席側のフロントドアFDやリヤドアRDの施解錠機構がロック状態にある場合に、これらの内部操作スイッチSW2、SW4の操作を無効とし、リリース用モータ22のリリース駆動を行わない。
例えば、運転席から操作可能な内部施解錠操作スイッチSW11のアンロック操作信号を制御装置ECUが受信することで、制御装置ECUは施解錠用モータ14のアンロック駆動制御を行い、助手席側のフロントドアFD及びリヤドアRDを含む全てのドアの施解錠機構をアンロック状態に切り替える。この動作により、施解錠機構がアンロック状態となった助手席側のフロントドアFDの内部操作スイッチSW2やリヤドアRDの内部操作スイッチSW4の操作が有効となり、これらの内部操作スイッチSW2、SW4のドア開操作をもって、助手席側のフロントドアFDやリヤドアRDを開くことができる。なお、運転席側のフロントドアFDの内部操作スイッチSW2に基づいて運転席側のフロントドアFDのリリース用モータ22のリリース駆動を行ったときに、併せて、運転席側のフロントドアFD、そして助手席側のフロントドアFD及びリヤドアRDのそれぞれの施解錠機構の施解錠用モータ14をアンロック駆動制御し、これらのドアの施解錠機構をアンロック状態に切り替えるようにしてもよい
このように、発信器SW6の認証に関連付けられたドア(運転席側のフロントドアFD)、すなわち発信器SW6の所持者が開けようとしているドアは、施解錠機構の状態に係わりなく内部操作スイッチの操作によってリリース作動させ、他のドア(助手席側のフロントドア及びリヤドアRD)は、内部操作スイッチの操作によるリリース作動を施解錠機構がアンロック状態でのみ可能とすることにより、後者の際の開扉において周囲の安全に対する注意を同乗者に喚起させることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、上記実施形態に対して、次のような種々の変形や変更、又はそれらの組み合わせを施すことが可能である。
(1)ドアを、車体の側面に前後方向へ開閉可能に支持されるスライドドアとする。
(2)モータ等を駆動源とするドア開閉装置によって、ドアを電動開閉させる。この場合は、電気的操作要素のドア開操作をもって、噛合機構の噛合を解除した後に、ドア開閉装置を駆動制御して、ドアを開方向へ移動させるようにする。
(3)車速センサが停止状態から走行を検出した場合、全てのドアの施解錠機構の施解錠用モータ14をロック駆動制御し、施解錠機構をロック状態に切り替えるようにする。
(4)認証部がID信号を認証していない状態であっても、アンロック状態にあるドアの外部操作スイッチSW1、SW3のドア開操作を有効にして、当該ドア開操作をもって、ドアを開けることができるようにする。
1F、1R ドアロック装置
2 噛合ユニット
3 操作ユニット
4 ボディ
5 ラッチ(噛合機構)
6 ラチェット(噛合機構)
7 オープンレバー
8 ラッチ軸
9 ラチェット軸
10 第1カバー
11 第2カバー
12 ウォータープルーフサイドカバー
13 ウォータープルーフトップカバー
14 施解錠用モータ
14a ケース
14b 出力軸
15 施解錠用ウォームホイール(施解錠機構)
16 ロックレバー(施解錠機構)
17 ノブレバー
18 オープンリンク(施解錠機構)
19 インサイドレバー
19A 第1インサイドレバー
19B 第2インサイドレバー
19C チャイルドプルーフ操作レバー
19D コネクトリンク
19Da 長孔
19Db 下突部
19Dc 上突部
20 キーレバー
21 アーム
22 リリース用モータ
22a ケース
22b 出力軸
23 リリース用ウォームホイール(電動リリース機構)
24 電動リリースレバー(電動リリース機構)
25 配線プレート
26 軸
27 スプリング
28 連結部材
29 保持部材
31 軸
33 連結部材
34 スプリング
35 スプリング
36 トーションスプリング
39 軸
41 ストライカ進入溝
51 フルラッチ係合部
52 ハーフラッチ係合部
53 噛合溝
71 被解除部
101 軸
102 支持部
103、104、111 軸
112 円弧孔
113 開口
141 ウォーム
151 歯部
161 歯部
162 連結突部
163 カム面
164 アーム部
165 案内壁
171 連結アーム部
172 連結孔
173 一部
181 回動部
182 連結孔
183 連結突部
184 解除部
191、191A 第1アーム部
192 第2アーム部
192a、192aB 当接部
193 アンロック作用部
195 制御孔
196 長孔
197 円弧孔
198 操作部
211、212 連結部
221 ウォーム
231 カム面
241 第1アーム部
242 第2アーム部
251 カプラー
ECU 制御装置
FD フロントドア
IH インサイドハンドル(内部機械的操作要素)
KC キーシリンダ
OH 外部把手
RD リヤドア
R1 車外レシーバ
R2 車内レシーバ
S ストライカ
SW1、SW3 外部操作スイッチ(外部電気的操作要素)
SW2、SW4 内部操作スイッチ(内部電気的操作要素)
SW5 キャンセルスイッチ
SW6 発信器
SW7 施解錠状態検出スイッチ
SW8 チャイルドロック状態検出スイッチ
SW9 車速センサ
SW10 携帯操作スイッチ(外部電気的操作要素)
SW11 内部施解錠操作スイッチ
X ストライカ進入線
V 自動車

Claims (11)

  1. ストライカと噛合することによりドアを閉鎖状態に保持するための噛合機構と、
    前記ドアの車外側に設けられ、前記噛合機構と機械的に非連係な外部把手と、
    前記ドアの車外側に設けられる外部電気的操作要素と、
    前記ドアの車内側に設けられる内部機械的操作要素と、
    前記内部機械的操作要素のドア開操作に基づいて前記噛合機構の噛合を解除可能なアンロック状態及び解除不能なロック状態に選択的に切替可能な施解錠機構と、
    発信器が発する信号に基づいて前記発信器を認証し、前記発信器が車外にある場合において、前記発信器を認証しているときに前記外部電気的操作要素の操作を有効とし、前記発信器を認証していないときに前記外部電気的操作要素の操作を無効とする制御装置と、
    前記制御装置が車外の前記発信器を認証しているときの前記外部電気的操作要素の操作に基づく、前記制御装置によるリリース用電動機のリリース駆動により、前記施解錠機構がアンロック状態又はロック状態のいずれの状態にあっても前記噛合機構の噛合を解除可能な電動リリース機構と、
    を備える自動車用ドアロック装置。
  2. 請求項1記載の自動車用ドアロック装置であって、
    前記制御装置は、車外の前記発信器が前記ドアの車外側の所定エリア内に配置されている場合に当該ドアを関連付けて当該発信器を認証し、車外の前記発信器の認証に関連付けられた前記ドアの前記電動リリース機構に対し、当該ドアの前記外部電気的操作要素の操作に基づいて前記リリース用電動機のリリース駆動を行う自動車用ドアロック装置。
  3. 請求項2記載の自動車用ドアロック装置であって、
    前記制御装置は、車外の前記発信器の認証に関連付けられた前記ドアの前記電動リリース機構に対して前記リリース用電動機のリリース駆動を行ったときに、認証に関連付けられた前記ドア及び他の前記ドアの前記施解錠機構の施解錠用電動機をアンロック駆動し、前記施解錠機構をアンロック状態に切り替える自動車用ドアロック装置。
  4. 請求項2又は3記載の自動車用ドアロック装置であって、
    前記制御装置は、車外の前記発信器の認証に関連付けられた前記ドアを除く他の前記ドアの前記電動リリース機構に対し、当該ドアの前記施解錠機構がアンロック状態にある場合に、当該ドアの前記外部電気的操作要素の操作に基づいて前記リリース用電動機のリリース駆動を行う自動車用ドアロック装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項記載の自動車用ドアロック装置であって、
    前記ドアの車内側に設けられる内部電気的操作要素を備え、
    前記制御装置は、前記発信器が車内にある場合において、前記発信器を認証しているときに前記内部電気的操作要素の操作を有効とし、前記発信器を認証していないときに前記内部電気的操作要素の操作を無効とし、
    前記電動リリース機構は、前記制御装置が車内の前記発信器を認証しているときの前記内部電気的操作要素の操作に基づく、前記制御装置による前記リリース用電動機のリリース駆動により、前記施解錠機構がアンロック状態又はロック状態のいずれの状態にあっても前記噛合機構の噛合を解除可能である自動車用ドアロック装置。
  6. 請求項5記載の自動車用ドアロック装置であって、
    前記制御装置は、車内の前記発信器が前記ドアの車内側の所定エリア内に配置されている場合に当該ドアを関連付けて当該発信器を認証し、車内の前記発信器の認証に関連付けられた前記ドアの前記電動リリース機構に対し、当該ドアの前記内部電気的操作要素の操作に基づいて前記リリース用電動機のリリース駆動を行う自動車用ドアロック装置。
  7. 請求項6記載の自動車用ドアロック装置であって、
    前記制御装置は、車内の前記発信器の認証に関連付けられた前記ドアを除く他の前記ドアの前記電動リリース機構に対し、当該ドアの前記施解錠機構がアンロック状態にある場合に、当該ドアの前記内部電気的操作要素の操作に基づいて前記リリース用電動機のリリース駆動を行う自動車用ドアロック装置。
  8. 請求項7記載の自動車用ドアロック装置であって、
    前記制御装置は、車内の前記発信器の認証に関連付けられた前記ドアを除く他の前記ドアの前記施解錠機構がロック状態にある場合に、当該ドアの前記内部電気的操作要素の操作を無効とする自動車用ドアロック装置。
  9. 請求項5〜8のいずれか一項記載の自動車用ドアロック装置であって、
    一つ以上の前記ドアの前記内部機械的操作要素の操作を無効にするチャイルドロック状態に切り替え可能なチャイルドプルーフ機構を備え、
    前記制御装置は、前記チャイルドプルーフ機構がチャイルドロック状態にある場合に、前記チャイルドプルーフ機構によって前記内部機械的操作要素の操作が無効にされる前記ドアの前記内部電気的操作要素の操作を無効にする自動車用ドアロック装置。
  10. 請求項5〜9のいずれか一項記載の自動車用ドアロック装置であって、
    前記制御装置は、車速センサが走行を検出している場合、全ての前記ドアの前記内部電気的操作要素の操作を無効にする自動車用ドアロック装置。
  11. 請求項1〜10のいずれか一項記載の自動車用ドアロック装置であって、
    前記制御装置は、車速センサが停止状態から走行を検出した場合、全ての前記ドアの前記施解錠機構の施解錠用電動機をロック駆動し、前記施解錠機構をロック状態に切り替える自動車用ドアロック装置。
JP2016533743A 2015-11-26 2015-11-26 自動車用ドアロック装置 Active JP6582300B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2015/083260 WO2017090160A1 (ja) 2015-11-26 2015-11-26 自動車用ドアロック装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2017090160A1 JPWO2017090160A1 (ja) 2018-10-11
JP6582300B2 true JP6582300B2 (ja) 2019-10-02

Family

ID=58763333

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016533743A Active JP6582300B2 (ja) 2015-11-26 2015-11-26 自動車用ドアロック装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US11085204B2 (ja)
JP (1) JP6582300B2 (ja)
CN (1) CN108291408B (ja)
WO (1) WO2017090160A1 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6729241B2 (ja) * 2016-09-23 2020-07-22 アイシン精機株式会社 車両用開閉体制御装置
DE102017124527A1 (de) * 2017-10-20 2019-04-25 Kiekert Ag Kraftfahrzeug
JP7175181B2 (ja) * 2018-12-20 2022-11-18 株式会社ユーシン ドアラッチ装置
US20200240182A1 (en) * 2019-01-30 2020-07-30 Toyota Motor Engineering & Manufacturing North America, Inc. Gapless door handle assemblies for vehicles including touch switches
CN110159110A (zh) * 2019-05-16 2019-08-23 广东远峰汽车电子有限公司 车门把手装置及车辆
KR102633868B1 (ko) * 2019-07-26 2024-02-05 현대자동차 주식회사 차량용 전동식 도어 래치
JP7300368B2 (ja) * 2019-10-30 2023-06-29 株式会社ユーシン ドアロックシステム

Family Cites Families (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1214170C (zh) * 1997-12-12 2005-08-10 约翰·菲利普·薛瓦利埃 汽车门或闭合件的闩锁装置
US6776442B2 (en) * 2001-01-09 2004-08-17 Strattec Security Corporation Latch apparatus and method
JP2004218295A (ja) * 2003-01-15 2004-08-05 Calsonic Kansei Corp 車両用ドア半開装置
JP2007120277A (ja) * 2005-10-28 2007-05-17 Shuichi Okubo 車両用ヒンジ型ドア小開装置
US7330113B1 (en) * 2005-12-27 2008-02-12 Decosey Randall C Multifunctional locating and actuating system
JP5082415B2 (ja) * 2006-12-07 2012-11-28 アイシン精機株式会社 車両用ドア開閉装置
US8022808B2 (en) * 2007-10-01 2011-09-20 Denso International America, Inc. Vehicle power door control with passive entry
JP2009133158A (ja) * 2007-11-30 2009-06-18 Toyota Motor Corp ドア施錠装置
JP2009220924A (ja) 2008-03-14 2009-10-01 Toshiba Elevator Co Ltd エレベータのセキュリティシステム
DE102009005525A1 (de) * 2008-07-03 2010-01-07 Huf Hülsbeck & Fürst Gmbh & Co. Kg Sicherheitssystem
JP2010133099A (ja) * 2008-12-03 2010-06-17 Panasonic Corp 無線装置、その制御方法、およびプログラム
CA2697768A1 (en) * 2009-03-25 2010-09-25 Magna Closures Inc. Closure latch for vehicle door
CN103031996B (zh) * 2009-09-04 2015-07-29 三井金属爱科特株式会社 与门闩锁设备一起使用的内侧把手组件
JP5310474B2 (ja) 2009-10-16 2013-10-09 アイシン精機株式会社 ダブルロック式車両用ドアロック装置
JP2011132771A (ja) * 2009-12-25 2011-07-07 Aisin Seiki Co Ltd 車両用ドア開閉装置
JP5604314B2 (ja) * 2011-01-13 2014-10-08 オムロンオートモーティブエレクトロニクス株式会社 電波送受体の検出装置、検出システム及び検出方法
JP5734253B2 (ja) * 2012-09-13 2015-06-17 株式会社ホンダロック 車両のドアロック表示通電制御装置
US8825287B2 (en) * 2013-01-09 2014-09-02 GM Global Technology Operations LLC Vehicle door latch system and method
US9227558B2 (en) * 2013-01-14 2016-01-05 GM Global Technology Operations LLC Vehicle exterior door handle lighting
JP6123612B2 (ja) 2013-09-26 2017-05-10 トヨタ自動車株式会社 車両用認証装置
JP6171864B2 (ja) * 2013-11-08 2017-08-02 スズキ株式会社 車両用施開錠システム
US9903142B2 (en) * 2014-05-13 2018-02-27 Ford Global Technologies, Llc Vehicle door handle and powered latch system
CN104442702B (zh) 2014-07-28 2020-07-28 冯林 一种汽车无钥匙进入系统
CN107407110B (zh) * 2015-02-17 2019-07-26 Gecom公司 机动车用门闩装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20180355636A1 (en) 2018-12-13
CN108291408B (zh) 2020-03-20
CN108291408A (zh) 2018-07-17
JPWO2017090160A1 (ja) 2018-10-11
US11085204B2 (en) 2021-08-10
WO2017090160A1 (ja) 2017-06-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6606787B2 (ja) 自動車用ドアロック装置
JP6582300B2 (ja) 自動車用ドアロック装置
JP6582301B2 (ja) 自動車用ドアロック装置
WO2016132464A1 (ja) 自動車用ドアラッチ装置
JP6651710B2 (ja) 自動車用ドアロック装置
JP6450979B2 (ja) 自動車用ドアロック装置
JP6483353B2 (ja) 車両用ドア開閉装置
WO2016132463A1 (ja) 自動車用ドアラッチ装置
JP6672564B2 (ja) ドアロックシステム
JP4501710B2 (ja) 車両におけるエンジンの始動制御装置
US20180016823A1 (en) Tray device for vehicle
RU2782043C1 (ru) Ручка двери автомобиля со встроенным датчиком для постановки и снятия с охраны и система реализации охраны
JP4285189B2 (ja) 車両の扉開閉装置
JP6398112B2 (ja) 車両制御装置
JP2014148852A (ja) 車両扉開閉装置
KR20240112320A (ko) 센서가 내장된 자동차 도어 손잡이
JP2014148853A (ja) 車両扉開閉装置
JP2014125759A (ja) 車両用ドア制御装置
JPH08246732A (ja) ドアロック装置

Legal Events

Date Code Title Description
A524 Written submission of copy of amendment under article 19 pct

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A527

Effective date: 20160524

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20170123

A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20180403

A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20180828

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190806

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190809

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6582300

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250