JP5082415B2 - 車両用ドア開閉装置 - Google Patents

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Description

本発明は、アウトサイドハンドルの操作によって車両用ドアを的確に開動作できるようにした車両用ドア開閉装置に関するものである。
パワースライドドア装置を搭載した車両のスライドドア開閉装置として、例えば、特許文献1に記載のものが知られている。かかる特許文献1に記載のものは、車両のスライドドアを車両ボデーに対して閉状態で保持するラッチユニットを備え、このラッチユニットを解除するためのロッキングアクチュエータを備えている。
この種の車両用スライドドア開閉装置においては、車両の施錠状態(ロック状態)において、スライドドアを開動作する場合には、一般に、1回目のリモコン操作によって、運転席のロック状態を解除し、2回目のリモコン操作によって、全席のロック状態を解除し、その状態で、スライドドアのアウトサイドハンドルを操作することにより、パワースライドドア装置が作動してスライドドアが自動的に開かれるようになっている。
ところが、スライドドアを素早く開動作させんがために、ユーザがアウトサイドハンドルの操作を早く行いすぎると、ロッキングアクチュエータによるロッキングレバーの作動によってロックノブがアンロック位置に作動される前に、アウトサイドハンドルに連係するオープンレバーが動作され、このために、オープンレバーに形成された円弧状長穴およびこの円弧状長穴から連続して径方向に延びる凹部に係合するスライドブッシュが円弧状長穴の側壁に当接し、ロッキングアクチュエータによるアンロックができない事態を招く。
このような結果、開けようとするスライドドアを除く他のドアはアンロックされているにも拘らず、開けようとするスライドドアだけがロック状態に持続される、いわゆるパニック状態を招き、このパニック状態を解消するためには、ユーザはアウトサイドハンドルから一旦手を離し、その上でアンロックされている全席のドアをロック状態に戻し、その上で、もう一度、アウトサイドハンドルの操作をやり直さなければならないという問題がある。
このようないわゆるパニック状態を解消するものとして、特許文献2に記載された技術がある。特許文献2に記載のものにおいては、ロッキングレバー(ロックレバー)を、相対回動可能なメインレバーおよびサブレバーと、これらメインレバーとサブレバーとの間に配設されたスプリングとによって構成し、ロック状態において、アウトサイドハンドル等の操作およびロッキングアクチュエータ等の操作が重畳的に加わった場合であっても、アウトサイドハンドル等の操作を元に戻した場合はアンロック状態に切替わるようにし、これによって、再度のアンロック状態への切替え操作を不要にし、操作の煩わしさを排除できるようにしている。
特開2001−182401号公報 特開2004−44360号公報
ところで、車両の所有者(以下、ユーザと称す)の携帯器からの無線送信によって、車両に対するユーザの近接が認証され、かつユーザがドアハンドルに手を近づけたことを検知して車両ドアをロック状態からアンロック状態に切替える通信式ドア開閉システム、いわゆるスマートエントリーシステム(キーレスエントリーシステム)に、パワースライドドア装置が搭載された車両においては、通常、アウトサイドハンドルの操作によって回動されるオープンレバーに、リリースアクチュエータが連結され、アウトサイドハンドルを操作しなくても、リリースアクチュエータの動作に基づいてオープンレバーを作動できるようになっている。
すなわち、特許文献2の図3に示されているように、オープンレバー(43)に、2つの円弧状長穴が形成され、その一方の円弧状長穴には、アウトサイドハンドルユニットのアウトサイドハンドルに連結されたケーブル(43e)がスライド可能に係合され、他方の円弧状長穴には、図3には示されていないが、リリースアクチュエータに連結されるケーブル(図略)がスライド可能に係合されるようになっている。
しかしながら、上記した通信式ドア開閉システムによって車両ドアがロック状態からアンロック状態に切替えられる前に、例えば、後部スライドドアより乗り込もうとしている乗員が、アンロックされていると思い込んでアウトサイドハンドルを操作してしまうと、上記したと同様にして、後部スライドドアを開動作させることができず、しかも、その後に、スライドドアがロック状態からアンロック状態に切替えられ、リリースアクチュエータが作動されても、リリースアクチュエータに連結されたケーブルは円弧状長穴に対して相対的にスライドされるだけで、ロックノブをアンロックすることができないという、別のパニック状態を招来し、依然としてパニック状態を解消することができない。
本発明は、上述した従来の問題を解消するためになされたもので、アウトサイドレバーを、アウトサイドハンドルレバーとリリースレバーの2部材に分割したことにより、ロックノブがアンロックされる前にアウトサイドハンドルを操作しても、車両ドアを的確に開動作できる車両用ドア開閉装置を提供することを目的とするものである。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明の特徴は、車両ドアを車両ボデーに対して閉状態に保持するラッチユニットと、該ラッチユニットに連係され前記ラッチユニットを作動させるリフトレバーと、該リフトレバーに連係されたオープンレバーと、車両ドアに設けられたアウトサイドハンドルに連係されたアウトサイドレバーと、前記オープンレバーに連係された第1レバーおよび該第1レバーに対して所定角度相対回動可能に連係されロッキングアクチュエータによって作動される第2レバーとからなりロックノブをロック、アンロック作動させるロッキングレバーと、前記第1レバーと第2レバーとの間に配設され前記第2レバーを前記第1レバーとの相対回動前の初期位置方向へ付勢する付勢部材とを備えた車両用ドア開閉装置において、前記アウトサイドレバーを、アウトサイドハンドルに連係されたアウトサイドハンドルレバーと、前記リフトレバーに連係されリリースアクチュエータによって作動されるリリースレバーとの2部材によって構成し、前記アウトサイドハンドルレバーと、前記リリースレバーを、同軸的に相対回動可能に支持したことである。
請求項2に係る発明の特徴は、請求項1において、前記車両用ドア開閉装置は、スライド可能なスライドドアを有するスライドドア装置を備えていることである。
請求項3に係る発明の特徴は、請求項2において、前記スライドドア装置は、パワースライドドア装置からなり、該パワースライドドア装置のスイッチがオンされている場合に、通信式ドア開閉システムによって前記リリースアクチュエータが動作されるようになっていることである。
請求項4に係る発明の特徴は、請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、前記リフトレバーと、前記オープンレバーと、前記ハンドルレバーと、前記リリースレバーは、ベースブラケットに支持された同軸シャフトにそれぞれ回動可能に支持され、前記リリースレバーには、該リリースレバーが前記リリースアクチュエータによって回動された際に、前記リフトレバーに形成された係合フランジに係合して前記リフトレバーを一体的に回動させる係合フランジを有していることである。
請求項5に係る発明の特徴は、車両ドアを車両ボデーに対して閉状態に保持するラッチユニットと、該ラッチユニットに連係され前記ラッチユニットを作動させるリフトレバーと、該リフトレバーに連係されたオープンレバーと、車両ドアに設けられたアウトサイドハンドルに連係されたアウトサイドレバーと、前記オープンレバーに連係された第1レバーおよび該第1レバーに対して所定角度相対回動可能に連係されロッキングアクチュエータによって作動される第2レバーとからなりロックノブをロック、アンロック作動させるロッキングレバーと、前記第1レバーと第2レバーとの間に配設され前記第2レバーを前記第1レバーとの相対回動前の初期位置方向へ付勢する付勢部材とを備えた車両用ドア開閉装置において、前記アウトサイドレバーを、アウトサイドハンドルに連係されたアウトサイドハンドルレバーと、前記リフトレバーに連係されリリースアクチュエータによって作動されるリリースレバーとの2部材によって構成し、前記リフトレバーと、前記オープンレバーと、前記ハンドルレバーと、前記リリースレバーは、ベースブラケットに支持された同軸シャフトにそれぞれ回動可能に支持され、前記リリースレバーには、該リリースレバーが前記リリースアクチュエータによって回動された際に、前記リフトレバーに形成された係合フランジに係合して前記リフトレバーを一体的に回動させる係合フランジを有していることである。
請求項6に係る発明の特徴は、請求項4または請求項5において、前記アウトサイドレバーの前記アウトサイドハンドルレバーには、該アウトサイドハンドルレバーが前記アウトサイドハンドルによって回動された際、前記アウトサイドハンドルレバーに形成された係合フランジに係合して前記オープンレバーを一体的に回動させる係合フランジを有していることである。
上記のように構成した請求項1に係る発明によれば、アウトサイドレバーを、アウトサイドハンドルに連係されたアウトサイドハンドルレバーと、リフトレバーに連係されリリースアクチュエータによって作動されるリリースレバーとの2部材によって構成したので、車両ドアがロック状態からアンロック状態に切替えられる前に、アウトサイドハンドルを操作したような場合においても、パニック状態とならず、リリースアクチュエータによって作動されるリリースレバーによって、リフトレバーをアウトサイドハンドルレバーとは独立的に作動させることができ、車両用ドアを的確に開動作することができる。
しかも、アウトサイドハンドルレバーと、リリースレバーを、同軸的に相対回動可能に支持したので、2部材からなるアウトサイドレバーを容易に構成することができる。
請求項2に係る発明によれば、車両用ドア開閉装置は、スライド可能なスライドドアを有するスライドドア装置を備えているので、車両ドアがロック状態からアンロック状態に切替えられる前に、例えば、後部スライドドアより乗り込もうとしている乗員が、アウトサイドハンドルを操作したような場合においても、パニック状態とならず、スライドドアを的確に開動作することができる。
請求項3に係る発明によれば、スライドドア装置は、パワースライドドア装置からなり、パワースライドドア装置のスイッチがオンされている場合に、通信式ドア開閉システムによってリリースアクチュエータが動作されるようになっているので、携帯器(スマートキー)を所持したユーザが認証された場合以外は、アウトサイドハンドルの操作によってスライドドアが開動作されることがない。
請求項4に係る発明によれば、リフトレバーと、オープンレバーと、ハンドルレバーと、リリースレバーは、ベースブラケットに支持された同軸シャフトにそれぞれ回動可能に支持され、リリースレバーには、リリースレバーがリリースアクチュエータによって回動された際に、リフトレバーに形成された係合フランジに係合してリフトレバーを一体的に回動させる係合フランジを有しているので、例えば、パワースライドドア装置のスイッチがオンされているような場合には、ロックノブのロック、アンロック状態に拘らず、リリースレバーによってリフトレバーを直接作動させ、ラッチユニットを作動させることができる。
請求項5に係る発明によれば、請求項1に係る発明と同様に、車両ドアがロック状態からアンロック状態に切替えられる前に、アウトサイドハンドルを操作したような場合においても、パニック状態とならず、リリースアクチュエータによって作動されるリリースレバーによって、リフトレバーをアウトサイドハンドルレバーとは独立的に作動させることができ、車両用ドアを的確に開動作することができる。
しかも、請求項4に係る発明と同様に、パワースライドドア装置のスイッチがオンされているような場合には、ロックノブのロック、アンロック状態に拘らず、リリースレバーによってリフトレバーを直接作動させ、ラッチユニットを作動させることができる。


請求項6に係る発明によれば、アウトサイドレバーのアウトサイドハンドルレバーには、アウトサイドハンドルレバーがアウトサイドハンドルによって回動された際、オープンレバーに形成された係合フランジに係合してオープンレバーを一体的に回動させる係合フランジを有しているので、例えば、パワースライドドア装置のスイッチがオフされているような場合においても、アウトサイドハンドル操作によってオープンレバーを介してリフトレバーを作動させることができ、スライドドアを手動で開動作させることができる。
以下、本発明に係る車両用ドア開閉装置10の実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施の形態では、車両のユーザの携帯器(スマートキー)からの無線送信によって、車両に対するユーザの近接が認証され、かつユーザがドアハンドルに手を近づけたことを検知して車両ドアをロック状態からアンロック状態に切替える通信式ドア開閉システム、いわゆるスマートエントリーシステム(キーレスエントリーシステム)に、パワースライドドア装置が搭載された形態として説明する。
図1において、車両のスライドドア11には、スライドドア11を車両ボデー12に対して閉状態で保持する前後一対のラッチユニット13、ラッチユニット13を作動させるリモートコントロールユニット14、リモートコントロールユニット14を作動させるインサイドハンドルユニット15およびアウトサイドハンドルユニット16、スライドドア11を車両ボデー12に対して開状態で保持する全開ロックユニット17、スライドドア11を自動で開閉するパワースライドドア装置18が配設されている。リモートコントロールユニット14には、リリースアクチュエータ19等が備えられている。
なお、ラッチユニット13は、車両ボデー12のストライカと係脱する回転自在なラッチおよびラッチと係合してラッチの回転を規制する回転自在なポールを備えた周知の構造であり、また、インサイドハンドルユニット15は、ハンドルベースに揺動自在に支持されたインサイドハンドルを備えた周知の構造であり、さらに、全開ロックユニット17は、車両ボデー12の係合ピンと係脱する回転自在なフックを備えた周知の構造であって、その詳しい説明は、省略する。
リモートコントロールユニット14と前後一対のラッチユニット13、アウトサイドハンドルユニット16とリモートコントロールユニット14、パワースライドドア装置18とリモートコントロールユニット14等は、それぞれ、スライドドア11に配索されたケーブルやロッド等を介して、電気的または機械的に連動可能に連係されている。
図2および図3に示されるように、リモートコントロールユニット14は、ベースブラケット31、オープンレバー32、リフトレバー33、インサイドレバー34、アウトサイドレバー35、全開ロックレバー36、およびロッキングレバー37を備えている。リモートコントロールユニット14は、スライドドア11のドアインナパネルの室内側に配設され、ドアインナパネルに取付けられた図略の室内トリムにより覆われている。
アウトサイドハンドルユニット16は、図3に示すように、揺動可能なアウトサイドハンドル23を備え、アウトサイドハンドル23は、スライドドア11の閉方向縁部の外面に配設されている。アウトサイドハンドル23の内側には、ユーザがアウトサイドハンドル23を握ったときに操作されるスイッチ24が設けられている。なお、インサイドハンドルユニット15は、スライドドア11の内側に設けられた図略のインサイドハンドル、全開ロックハンドル、および後述するロックノブ(53)を備えている
携帯器(スマートキー)を所持した車両のユーザが、施錠された車両に対して一定のエリア内に近づいたことが、携帯器から無線通信されるID信号の照合一致により、車両において認証され、その状態で、ユーザがスライドドア11を開動作させるべく、アウトサイドハンドル23をつかんでスイッチ24が操作されると、全席のドアのロック状態が解除されるとともに、スライドドア11を開動作できるようになる。
アウトサイドレバー35は、アウトサイドハンドル23の操作によって作動されるアウトサイドハンドルレバー41と、リリースアクチュエータ19によって操作されるリリースレバー42との2部材によって構成されている。また、ロッキングレバー37は、所定角度相対回動可能な第1レバー43および第2レバー44との2部材によって構成されている。
ベースブラケット31には、同軸シャフト45がかしめにより固設されている。同軸シャフト45には、オープンレバー32、リフトレバー33、インサイドレバー34、アウトサイドレバー35を構成するアウトサイドハンドルレバー41およびリリースレバー42、ならびに全開ロックレバー36がそれぞれ回動自在に支持されている。
リフトレバー33は、その長手方向略中央部位で同軸シャフト45に回動自在に支持されており、その一端はケーブル33bを介してラッチユニット13に連係されている。リフトレバー33には、同軸シャフト45の径方向に延びる長穴33aが形成されており、この径方向長穴33aには、スライドブッシュ47が径方向長穴33aに沿って摺動自在に係合されている。
オープンレバー32は、その略中央部を同軸シャフト45に回動自在に支持されており、その一端には同軸シャフト45を中心とした円弧状の長穴32aおよびこの円弧状長穴32aから連続して径方向に延びる凹部32bが形成されている。これら円弧状長穴32aおよび凹部32bには、スライドブッシュ47の係脱ピン部47aが貫通され、係脱ピン部47aは円弧状長穴32aおよび凹部32bに摺動可能に係合されている。オープンレバー32の他端には、径方向に延びる長穴32cが形成され、この長穴32cに摺動可能に係合する係合ピン48が、インサイドハンドルユニット15に設けられた図略のチャイルドロックレバーに連係されている。
なお、チャイルドロックレバーは、これを操作することで、インサイドハンドルレバー34を操作してもラッチユニット13が作動しないようにする周知の構造であるので、その詳細については省略する。
アウトサイドレバー35を構成するアウトサイドハンドルレバー41およびリリースレバー42は、それぞれ一端を同軸シャフト45に回動自在に支持され、独立して回動できるようになっている。アウトサイドハンドルレバー41の他端は、ケーブル41bを介してアウトサイドハンドル17に連係されている。アウトサイドハンドルレバー41には、係合フランジ41aが形成され、この係合フランジ41aはオープンレバー32に形成された係合フランジ32dに係合し、アウトサイドハンドルレバー42の一方向の回動によってオープンレバー32が一体的に回動されるようになっている。
一方、リリースレバー42の他端は、ケーブル42bを介してリリースアクチュエータ19に連係され、このリリースアクチュエータ19はパワースライドドア装置18の動作に連動して動作されるようになっている。リリースレバー42には、係合フランジ42aが形成され、この係合フランジ42aはリフトレバー33に形成された係合フランジ33cに係合し、リリースレバー42の一方向の回動によってリフトレバー33が一体的に回動されるようになっている。これにより、リフトレバー33を、リリースアクチュエータ19によるリリースレバー42の回動によって直接回動させることができる。
インサイドレバー34は、その一端を同軸シャフト45に回動自在に支持されており、他端はケーブル34bを介してインサイドハンドルユニット15の図略のインサイドハンドルに連結されている。インサイドレバー34の回動により、オープンレバー32を介してリフトレバー33を作動できるようになっている。
ロッキングレバー37は、軸部44aを中心に相対回動可能な第1レバー43と第2レバー44とによって構成されている。第2レバー44の一端には軸部44aが形成され、この軸部44aは第1レバー43の回動中心に形成された嵌合穴43bを貫通してベースブラケット31に回動可能に支持されている。軸部44aは、同軸シャフト45に対して軸線と直交する方向に所定量離間した軸心を中心にして回動可能にベースブラケット31に支持されている。第1レバー43には、同軸シャフト45を中心とした円弧状長穴43aが形成されている。円弧状長穴43aにはスライドブッシュ47の係脱ピン部47aが挿通され、第1レバー43の回転によってスライドブッシュ47の係脱ピン部47aを、オープンレバー32に形成された円弧状長穴32aと凹部32bとの間で作動させるようになっている。
一方、第2レバー44には径方向に延びる長穴44bが形成され、この長穴44bにロッキングアクチュエータ50の出力レバー51に突設された係合ピン52が摺動可能に係合されている。これにより、ロッキングアクチュエータ50の作動によって出力レバー51が回動され、この出力レバー51の回動によって、係合ピン52を介して第2レバー44が所定の角度範囲だけ回動されるようになっている。ロッキングアクチュエータ50は、電動モータにより駆動される周知の構造のもので、ベースブラケット31に固定されている。
出力レバー51には、長穴51aが形成され、この長穴51aにスライド可能なロックノブ53の係止部53aが係合され、ロッキングアクチュエータ50による出力レバー51の回動によって、ロッキングレバー37の第2レバー44が回動されるとともに、ロックノブ53がロック位置とアンロック位置との間で作動されるようになっている。また、ロッキングレバー37の第2レバー44は、ロックノブ53のスライド操作によって出力レバー51の揺動によっても回動可能である
第1レバー43と第2レバー44との間には、トルクスプリング55が介在され、このトルクスプリング55によって、第2レバー44は第1レバー43に対して軸部44aを中心にして、図3の時計回りに付勢され、通常は図5および図6に示すように、第1レバー43に形成した係合面43cに第2レバー44に形成した係合突起44cが係合する角度位置に保持されている。しかるに、第2レバー44は、第1レバー43の回動が阻止されている状態(図7に示す状態)で、ロッキングアクチュエータ50によりトルクスプリング55に抗して所定角度回動可能である。上記した第1レバー43に形成した係合面43cと、第2レバー44に形成した係合突起44cとによって、通常第1レバー43と第2レバー44を所定の角度状態に保持するストッパ機構を構成している。
上記した構成により、図7に示すように、仮にアウトサイドハンドルレバー41の回動(矢印B方向)によって、スライドブッシュ47の係脱ピン部47aが、オープンレバー32の円弧状長穴32a内に突入係合されていても、ロッキングレバー37の第2レバー44は、第1レバー43に対してトルクスプリング55に抗して回動可能であり、これにより、第1レバー43に連係するオープンレバー32およびアウトサイドハンドルレバー41の作動状態に拘らず、ロッキングアクチュエータ50によってロックノブ53をアンロック動作させることが可能となる。
全開ロックレバー36は、その長手方向中央部位で同軸シャフト45に回動可能に支持されている。全開ロックレバー36は、その一端でケーブル36aを介して全開ロックユニット17に連係されており、他端で図略のロッドを介して全開ロックハンドルに連結されている。これにより、全開ロックレバー36は、全開ロックハンドルを操作することにより回動される。
同軸シャフト45の周りには、一端が全開ロックレバー36に係止されかつ他端が同軸シャフト45に係止されたトルクスプリング60が配設されている。また、全開ロックレバー36とベースブラケット31との間には、引張スプリング61が配設され、この引張スプリング61の付勢力によって、全開ロックレバー36は図3の反時計回り(図5の時計回り)に回動されて、通常は図5に示す原位置に位置決め保持されている。また、アウトサイドハンドルレバー41およびオープンレバー32は、アウトサイドハンドルレバー41の係合フランジ41aにオープンレバー32の係合フランジ32dが当接した状態で、図5に示す原位置に位置決めされており、同様に、リリースレバー42の係合フランジ42aにリフトレバー33の係合フランジ33cが当接した状態で、リリースレバー42およびリフトレバー33は、図5に示す原位置に位置決め保持されている。
次に、上記した構成における車両用ドア開閉装置10の動作について説明する。図5ないし図8は、リモートコントロールユニット14の作動状態を示すもので、図5は、リモートコントロールユニット14のロック状態を示し、図6は、リモートコントロールユニット14のアンロック状態を示し、図7は、ロックノブ53がアンロックされる前に、アウトサイドハンドルレバー41が回動されたことにより、ロッキングレバー37の第1レバー43の回動が阻止され、第2レバー44のみがアンロック位置に作動された状態を示し、図8は、アウトサイドハンドルレバー41およびリリースレバー42が共に作動された状態を示している。
スライドドア11を含む車両のすべてのドアが施錠されている状態において、携帯器(スマートキー)を所持した車両のユーザが、施錠された車両に対して一定のエリア内に近づいたことが、携帯器から無線通信されるID信号の照合一致により、車両において認証される。この状態で、スライドドア11を開動作させるべく、アウトサイドハンドル23を握ることにより、アウトサイドハンドル23に設けられたスイッチ24が操作され、このスイッチ24の操作に基づいて、ロッキングアクチュエータ50が動作される。このとき、運転席に配備されたパワースライドドア装置18のメインスイッチがオフされている場合には、リリースアクチュエータ19は動作されない。
かかるロッキングアクチュエータ50の動作によって、ロッキングレバー37の第2レバー44が軸部44aを中心にして、図6の反時計回り(矢印A方向)に回動されるため、第1レバー43もトルクスプリング55を介して一体的に反時計回りに回動され、第1レバー43の円弧状長穴43aに係合するスライドブッシュ47を、オープンレバー32の円弧状長穴32aから凹部32b内に移動させる。これによって、リモートコントロールユニット14がアンロック状態となる。
この状態で、アウトサイドハンドル23を操作すると、アウトサイドハンドルレバー41が同軸シャフト45を中心にして、図3の時計回り(図6の反時計回り)に回動され、これにより、オープンレバー32が係合フランジ41aおよび係合フランジ32dを介してアウトサイドハンドルレバー41と一体に回動されることにより、オープンレバー32の凹部32bに係合するスライドブッシュ47を介して、リフトレバー33が同軸シャフト45を中心に図3の時計回り(図6の反時計回り)に回動され、ラッチユニット13が解錠される。従って、スライドドア11を手動操作によって、開動作することができるようになる。
ところで、ユーザがアウトサイドハンドル23を素早く操作することにより、ロッキングアクチュエータ50によってロックノブがアンロックされる前に、アウトサイドハンドルレバー41とともにオープンレバー32が回動されると、スライドブッシュ47がオープンレバー32の円弧状長穴32a内に相対移動されるため、従来においては、ロッキングアクチュエータ50によってロッキングレバー37を回動することができなくなり、ロックノブ53をアンロック位置に移動できない異常な状態となる。
すなわち、携帯器(スマートキー)による認証の基に、アウトサイドハンドル23に設けられたスイッチ24が操作されると、全席のドアにそれぞれに設けられたロックノブ53がロッキングアクチュエータ50によってアンロック状態に作動されるにも拘らず、ユーザが開動作させようとしているドア(スライドドア11)のロックノブ53だけが、上記したようにアンロックされない異常な状態、いわゆるパニック状態となる。このような状態においては、アウトサイドハンドル23を何度操作しても、ロックノブ53をアンロック位置に作動させることができず、スライドドア11を開動作できなくなる。かかる状態を解消するためには、全席のドアを一旦ロック状態に戻し、その上で、もう一度アウトサイドハンドル23の操作をし直さなければならない。
しかしながら、仮に、ユーザがアウトサイドハンドル23を素早く操作することにより、ロッキングアクチュエータ50によってロックノブ53がアンロックされる前に、アウトサイドハンドルレバー41とともにオープンレバー32が回動されても、ロックノブ53をアンロック位置に作動できるとともに、リモートコントロールユニット14をアンロックさせることができるようになる。
すなわち、ロッキングアクチュエータ50によってロックノブ53がアンロックされる前に、アウトサイドハンドル23が操作されると、図7に示すように、アウトサイドハンドルレバー41およびオープンレバー32の反時計回りの回動(図7の矢印B方向)によって、スライドブッシュ47がオープンレバー32の円弧状長穴32aに相対移動される。これによって、スライドブッシュ47に係合するロッキングレバー37の第1レバー43の回動は阻止されるが、ロッキングアクチュエータ50によって回動される第2レバー44は、トルクスプリング55の付勢力に抗して第1レバー43に対して相対回動され、アンロック位置に回動できる。かかる第1レバー43のアンロック位置への回動により、ロックノブ53がアンロック位置に作動される。
従って、一旦、アウトサイドハンドル23から手を離してやれば、アウトサイドハンドルレバー41およびオープンレバー32が引張スプリング61の復元力によって元の状態に復帰するため、オープンレバー32の凹部32bにスライドブッシュ47が再び対応するようになる。この際、第1レバー43には、トルクスプリング55によって軸部44aを中心とした時計回りの付勢力が常時作用しているため、スライドブッシュ47がオープンレバー32の凹部32bに対応すると、第1レバー43に作用するトルクスプリング55の付勢力によって、第1レバー43が第2レバー44の係合突起44cに係合面43cが係合するまで回動される。これにより、スライドブッシュ47がオープンレバー32の凹部32b内に突入係合され、リモートコントロールユニット14がアンロック状態となる(図5の状態)。このようにして、1回目のハンドル操作によって、ロックノブ53がアンロック位置に作動できるので、アウトサイドハンドル23を、スイッチ24を押さずにもう1回操作して、アウトサイドハンドルレバー41およびオープンレバー32を回動させてやることにより、スライドブッシュ47を介してリフトレバー33が回動され、ラッチユニット13が解錠される。
従って、ロッキングアクチュエータ50によってロックノブ53がアンロックされる前に、アウトサイドハンドルレバー41が回動されても、ロックノブ53をアンロック位置に移動することができ、パニック状態の発生を防止することができる。
一方、ロッキングアクチュエータ50によってロックノブ53がアンロックされる前に、スライドドア11を開放しようとアウトサイドハンドル23を操作した場合には、まず、アウトサイドハンドルレバー41が、図7に示すように、矢印B方向に回動される。これにより、オープンレバー32が係合フランジ41aおよび係合フランジ32dを介してアウトサイドハンドルレバー41と一体に回動され、スライドブッシュ47をオープンレバー32の円弧状長穴32aの端部に移動させる。しかる後、ロッキングアクチュエータ50によってロッキングレバー37の第2レバー44が、図7に示すように、矢印A方向に回動されるが、円弧状長穴32aに係合するスライドブッシュ47によって、第1レバー43の回動が阻止され、アンロック位置に回動されない。
しかしながら、本実施の形態においては、アウトサイドレバー35がアウトサイドハンドルレバー41とリリースレバー42との2部材によって構成されているので、ロッキングアクチュエータ50の作動にタイムラグを有して作動されるリリース用アクチュエータ19によって、リリースレバー42が図8に示すように反時計回りに回動され、このリリースレバー42の回動により、リフトレバー33が係合フランジ42a、33cを介して、同軸シャフト45を中心に時計回りに一体的に回動される。かかるリフトレバー33の回動により、ラッチユニット13が解錠される。従って、スライドドア11を手動操作によって、開動作することができるようになる。
また、パワースライドドア装置18のメインスイッチがオンされている状態で、上記したように、スマートキーを所持した車両のユーザが、車両に対して一定のエリア内に近づくと、これが車両において認証される。この状態で、スライドドア11を開動作させるべく、アウトサイドハンドル23に設けられたスイッチ24が操作されると、このスイッチ24の操作に基づいて、ロッキングアクチュエータ50が動作されるとともに、リリースアクチュエータ19が動作される。リリースアクチュエータ19の動作により、リリースレバー42が図3および図5の時計回りに回動され、このリリースレバー42の回動により、リフトレバー33が係合フランジ42a、33cを介して、同軸シャフト45を中心に時計回りに一体的に回動される。かかるリフトレバー33の回動により、ラッチユニット13が解錠され、スライドドア11がパワースライドドア装置18によって自動的に開動作される。
この際、リリースアクチュエータ19とともにロッキングアクチュエータ50が動作されるため、出力レバー51を介してロッキングレバー37の第2レバー44が回動される。この場合には、上記したように、リリースレバー42の回動によってリフトレバー33が回動され、このリフトレバー33の回動によってスライドブッシュ47がオープンレバー32の凹部32bに対応した状態で、オープンレバー32がスライドブッシュ47を介して一体的に回動されるため、ロッキングレバー37を構成する第1レバー43と第2レバー44がトルクスプリング55に抗して相対回動することがなく、第1レバー43と第2レバー44は所定の角度状態を保持しながら一体的に回動され、スライドブッシュ47がオープンレバー32の凹部32b内に移動される。
なお、スライドドア11の施錠状態において、携帯器(スマートキー)を所持していない者がアウトサイドハンドル23のスイッチ24を操作しても、リリースアクチュエータ19およびロッキングアクチュエータ50が動作されないので、リモートコントロールユニット14がアンロック状態となることはなく、また、アウトサイドハンドル23の操作によって、アウトサイドレバー35が回動されても、オープンレバー32はリフトレバー33に対して空振りするだけでラッチユニット13は作動せず、ドアを開くことはできない。
なお、ロックノブ53をロック位置に操作した場合には、出力レバー51を介してロッキングレバー37が図5および図6の反時計方向に回動されるため、スライドブッシュ47がオープンレバー32の凹部32bから円弧状長穴32a側に移動され、これによってスライドドア11が施錠状態となる。このとき、アウトサイドハンドル32あるいは図略のインサイドハンドルを操作しても、オープンレバー32がリフトレバー33に対して空振りするだけでラッチユニット13は作動しない。
上記した実施の形態によれば、アウトサイドレバー35を、アウトサイドハンドル23に連係されたアウトサイドハンドルレバー41と、リフトレバー33に連係されリリースアクチュエータ19によって作動されるリリースレバー42との2部材によって構成したので、スライドドア11がロック状態からアンロック状態に切替えられる前に、例えば、スライドドア11より乗り込もうとしている乗員が、アウトサイドハンドル23を操作したような場合においても、パニック状態とならず、リリースアクチュエータ19によって作動されるリリースレバー42によって、リフトレバー33をアウトサイドハンドルレバー41とは独立的に作動させることができ、スライドドア11を的確に開動作することができる。
上記した実施の形態によれば、アウトサイドハンドルレバー41と、リリースレバー42を、同軸的に相対回動可能に支持したので、2部材からなるアウトサイドレバーを容易に構成することができる。
上記した実施の形態によれば、スライドドア装置は、パワースライドドア装置18からなり、パワースライドドア装置18のスイッチがオンされている場合に、通信式ドア開閉システムによってリリースアクチュエータ19が動作されるようになっているので、携帯器(スマートキー)を所持したユーザが認証された場合以外は、アウトサイドハンドル23の操作によってスライドドア11が開動作されることがない。
上記した実施の形態によれば、リフトレバー33と、オープンレバー32と、アウトサイドハンドルレバー41と、リリースレバー42は、ベースブラケット31に支持された同軸シャフト45にそれぞれ回動可能に支持され、リリースレバー42には、リリースレバー42がリリースアクチュエータ19によって回動された際に、リフトレバー33に形成された係合フランジ33cに係合してリフトレバー33を一体的に回動させる係合フランジ42aを有しているので、パワースライドドア装置18のメインスイッチがオンされている場合には、ロックノブ53のロック、アンロック状態に拘らず、リリースレバー42によってリフトレバー33を直接作動させて、ラッチユニット13を作動させることができる。
上記した実施の形態によれば、アウトサイドレバー35のアウトサイドハンドルレバー41には、アウトサイドハンドルレバー41がアウトサイドハンドル23によって回動された際、オープンレバー32に形成された係合フランジ32dに係合してオープンレバー32を一体的に回動させる係合フランジ41aを有しているので、パワースライドドア装置18のメインスイッチがオフされている場合においても、アウトサイドハンドル23の操作によってオープンレバー32を介してリフトレバー33を作動させることが可能となり、スライドドア11を手動で開動作させることができる。
上記した実施の形態においては、スライド可能なスライドドア11を開閉する例で述べたが、本発明は、スイング式の車両ドアにも適用できるものであり、スライドドア11の開閉に限定されるものではなく、また、パワースライドドア装置18も必ずしも必要な要件ではない。
また、上記した実施の形態においては、ロックノブ53をロック位置とアンロック位置とにスライドさせる例で述べたが、ロックノブを揺動させてロック位置とアンロック位置との間で作動させるものであってもよい。
斯様に、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能であることは勿論である。
本発明の実施の形態を示す車両用ドア開閉装置の正面図である。 車両用ドア開閉装置の断面図である。 車両用ドア開閉装置の分解斜視図である。 アウトサイドハンドルの概略図である。 車両用ドア開閉装置のロック状態を示す動作説明図である。 車両用ドア開閉装置のアンロック状態を示す動作説明図である。 ロックノブのみがアンロックされている状態を示す動作説明図である。 アウトサイドハンドルレバーおよびリリースレバーの作動状態を示す動作説明図である。
符号の説明
10・・・車両用ドア開閉装置、11・・・スライドドア、12・・・車両ボデー、13・・・ラッチユニット、14・・・リモートコントロールユニット、15・・・インサイドハンドルユニット、16・・・アウトサイドハンドルユニット、17・・・全開ロックユニット、18・・・パワースライドドア装置、19・・・リリースアクチュエータ、23・・・アウトサイドハンドル、24・・・スイッチ、31・・・ベースブラケット、32・・・オープンレバー、32a・・・円弧状長穴、32b・・・凹部、32d・・・係合フランジ、33・・・リフトレバー、33a・・・径方向長穴、33c・・・係合フランジ、34・・・インサイドレバー、35・・・アウトサイドレバー、36・・・全開ロックレバー、37・・・ロッキングレバー、41・・・アウトサイドハンドルレバー、41a・・・係合フランジ、42・・・リリースレバー、42a・・・係合フランジ、43・・・第1レバー、44・・・第2レバー、43c、44c・・・ストッパ機構(係合面、係合突起)、45・・・同軸シャフト、47・・・スライドブッシュ、50・・・ロッキングアクチュエータ、51・・・出力レバー、53・・・ロックノブ、55、60、61・・・スプリング。

Claims (6)

  1. 車両ドアを車両ボデーに対して閉状態に保持するラッチユニットと、
    該ラッチユニットに連係され前記ラッチユニットを作動させるリフトレバーと、
    該リフトレバーに連係されたオープンレバーと、
    車両ドアに設けられたアウトサイドハンドルに連係されたアウトサイドレバーと、
    前記オープンレバーに連係された第1レバーおよび該第1レバーに対して所定角度相対回動可能に連係されロッキングアクチュエータによって作動される第2レバーとからなりロックノブをロック、アンロック作動させるロッキングレバーと、前記第1レバーと第2レバーとの間に配設され前記第2レバーを前記第1レバーとの相対回動前の初期位置方向へ付勢する付勢部材とを備えた車両用ドア開閉装置において、
    前記アウトサイドレバーを、アウトサイドハンドルに連係されたアウトサイドハンドルレバーと、前記リフトレバーに連係されリリースアクチュエータによって作動されるリリースレバーとの2部材によって構成し、
    前記アウトサイドハンドルレバーと、前記リリースレバーを、同軸的に相対回動可能に支持した車両用ドア開閉装置。
  2. 請求項1において、前記車両用ドア開閉装置は、スライド可能なスライドドアを有するスライドドア装置を備えている車両用ドア開閉装置。
  3. 請求項2において、前記スライドドア装置は、パワースライドドア装置からなり、該パワースライドドア装置のスイッチがオンされている場合に、通信式ドア開閉システムによって前記リリースアクチュエータが動作されるようになっている車両用ドア開閉装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、前記リフトレバーと、前記オープンレバーと、前記ハンドルレバーと、前記リリースレバーは、ベースブラケットに支持された同軸シャフトにそれぞれ回動可能に支持され、前記リリースレバーには、該リリースレバーが前記リリースアクチュエータによって回動された際に、前記リフトレバーに形成された係合フランジに係合して前記リフトレバーを一体的に回動させる係合フランジを有している車両用ドア開閉装置。
  5. 車両ドアを車両ボデーに対して閉状態に保持するラッチユニットと、
    該ラッチユニットに連係され前記ラッチユニットを作動させるリフトレバーと、
    該リフトレバーに連係されたオープンレバーと、
    車両ドアに設けられたアウトサイドハンドルに連係されたアウトサイドレバーと、
    前記オープンレバーに連係された第1レバーおよび該第1レバーに対して所定角度相対回動可能に連係されロッキングアクチュエータによって作動される第2レバーとからなりロックノブをロック、アンロック作動させるロッキングレバーと、前記第1レバーと第2レバーとの間に配設され前記第2レバーを前記第1レバーとの相対回動前の初期位置方向へ付勢する付勢部材とを備えた車両用ドア開閉装置において、
    前記アウトサイドレバーを、アウトサイドハンドルに連係されたアウトサイドハンドルレバーと、前記リフトレバーに連係されリリースアクチュエータによって作動されるリリースレバーとの2部材によって構成し、
    前記リフトレバーと、前記オープンレバーと、前記ハンドルレバーと、前記リリースレバーは、ベースブラケットに支持された同軸シャフトにそれぞれ回動可能に支持され、前記リリースレバーには、該リリースレバーが前記リリースアクチュエータによって回動された際に、前記リフトレバーに形成された係合フランジに係合して前記リフトレバーを一体的に回動させる係合フランジを有している車両用ドア開閉装置。
  6. 請求項4または請求項5において、前記アウトサイドレバーの前記アウトサイドハンドルレバーには、該アウトサイドハンドルレバーが前記アウトサイドハンドルによって回動された際、前記アウトサイドハンドルレバーに形成された係合フランジに係合して前記オープンレバーを一体的に回動させる係合フランジを有している車両用ドア開閉装置。
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