JP6580195B1 - 車両用熱交換装置 - Google Patents

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    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
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    • B60H1/039Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices the heat being derived from the propulsion plant and from a source other than the propulsion plant from air leaving the interior of the vehicle, i.e. heat recovery

Abstract

【課題】汎用的な熱交換器を配置するスペースを確保しつつ、必要な熱交換量と送風能力を確保する車両用熱交換装置を提供する。【解決手段】インテークダクト6は排水溝付の外気導入路6cを備え、外気導入口6aからの吸入空気を熱交換器ユニット4に送る役割を果たし、また、外気導入口6aから侵入した雨などを車外へ排水する機能も有する。熱交換器ユニット4はインテークダクト6の内部に固定され、外気導入路6cは排水するための十分な空間を有している。熱交換器ユニット4に全熱交換器7が2つ配置され、さらに送風機8が配置されており、熱交換器ユニット4が外気吸気用ダクト5aによって車両用空調装置5と接続されている。車両用空調装置5には車両用空調装置のブロワ9が配置され、全熱交換器7はXY平面において1次気流Cおよび2次気流Dが流れる構成となっている。全熱交換器7は車両1のY方向に向かって並べて配置される。【選択図】図5

Description

この出願は、車両用熱交換装置、特に、車両に搭載され、車両の室内の空調で外気導入が可能な構成を備えた空調システムにおける熱交換装置に関する。
例えば、特許文献1には、込み入った場所に熱交換器を配置する場合でも大きな熱の回収を実現できる車両用空調装置が開示されている。一般的に、車両用空調装置を設置する場所は狭いため、熱交換器を配置するための十分なスペースを確保することができず、熱交換器のサイズが制限される。結果、熱交換器のサイズが制限され、熱の回収量が低減する。特許文献1では、熱交換器の風路を工夫してこの課題を解決しようとしている。
また、特許文献2には、既存の車両用空調装置を改変することなく熱交換器を配設することができる車両の外気導入構造が開示されている。ここでいう改変とは、例えば、車両用空調装置内、もしくは車両用空調装置に至る流路に熱交換器を配設するために専用の空間を設ける、内気が熱交換器を経由して車外へ排気されるための流路(排気流路と呼ぶ)を別途設ける必要があるなどである。改変を不要とするために、熱交換器のインテークダクトへの配設を提案している。
特開2016−155516号公報 特許5507602号公報
一般的に、車両用空調装置を設置する場所は狭いため、特許文献1のように熱交換器の風路を工夫しても必要な熱容量が確保できない場合もあり得る。また、風路曲がり部を有するため、汎用構造ではなくなり設備費の増加と生産性が落ちる懸念がある。さらに、車両用空調装置の仕様は車両ごとに異なることが多く、熱交換器の仕様も変更する必要が出てくるため、設計と評価の手間が増える問題が予想される。
特許文献2のように、インテークダクトへの設置は、車両用空調装置を改変しなくても対応ができる。しかし、改変せずに熱交換器を1つ設置するという方法では、車両用空調装置の送風機だけで吸気をしなければならず、熱交換器追加による圧力損失増加のために必要な風量が確保できない懸念がある。また、車外へ排気するための送風機がないため、効率良く熱交換できない問題が予想される。
さらに、特許文献2の構成では、熱交換効率を上げようとすると、熱交換器の体積を増やす必要があるが、体積を増やそうとする際に、車両の前後方向(進行方向)において十分なスペースが確保できない懸念がある。ここで、インテークダクトは車両の横方向には長いため、横方向だけに体積を増やすことは可能であるが、熱交換器が細長くなるため生産効率が悪くなる懸念があり、圧力損失が大幅に増加し、送風ができなくなる懸念がある。また、能力を満たす送風機を製作しようとすると、サイズが大きくなり送風機を配置することができなくなる問題も起こり得る。
この出願は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、車両へ熱交換器を配置する際のスペースの問題を解決しつつ、必要な熱交換量と送風能力を確保することができる車両用熱交換装置を得ることを目的としている。
この出願に開示される車両用熱交換装置は、車両のフロント窓部からの排水を受けるとともに外気導入路を形成し車両の幅方向に延在するインテークダクトと、インテークダクトに設置される複数の熱交換器と、車両の室内の空気を室外へ排出する送風機とを備え、車両の室内に導入される外気と送風機により車両の室外へ排出される空気とを熱交換器によって熱交換する車両用熱交換装置であって、直列に気流を熱交換処理するように2つ以上配置されている熱交換器が並列に気流を熱交換処理するように2列以上配置されていることを特徴とするものである。
この出願に開示される車両用熱交換装置によれば、汎用熱交換器を用いて、十分な配置スペースを確保しつつ、必要な熱交換量および送風能力を確保することが可能になる。
実施の形態1に係る車両用熱交換装置を適用した車両1を示す正面図である。 図1の車両1をY方向において図1の右側から左側に向かって見た際の側面図である。 図1の車両1をA−A線で切った断面矢視図であり、かつ、図2のBで示される場所を拡大した部分拡大図である。 熱交換器ユニット4の内部の構成部品である全熱交換器7を示す斜視図である。 図3のE−E線の位置で車両1を切った概略断面矢視図である。 実施の形態1に係る車両用熱交換装置の変形例を示す概略断面矢視図であり、実施の形態1に係る車両用熱交換装置の変形例である車両1A(内部に熱交換器ユニット4Aを含む)を図3と同様のE−E線の位置で切った時の概略断面矢視図である。 実施の形態2に係る車両用熱交換装置を適用した車両1Bを示す正面図である。 図7の車両1BをY方向において図7の右側から左側に向かって見た際の側面図である。 図7の車両1BをAB−AB線で切った概略断面矢視図であり、かつ、図8のBBで示される場所を拡大した概略部分拡大図である。 図9のEB−EB線の位置で車両1Bを切った概略断面矢視図である。 実施の形態3に係る車両用熱交換装置を適用した車両1Cを示す正面図である。 図11の車両1CをY方向において図11の右側から左側に向かって見た際の側面図である。 図11の車両1CをAC−AC線で切った概略断面矢視図であり、かつ、図12のBCで示される場所を拡大した概略部分拡大図である。 図13のEC−EC線の位置で車両1Cを切った概略断面矢視図である。 実施の形態4に係る車両用熱交換装置を適用した車両1Dを示す正面図である。 図15の車両1DをY方向において図15の右側から左側に向かって見た際の側面図である。 図15の車両1DをAD−AD線で切った概略断面矢視図であり、かつ、図16のBDで示される場所を拡大した概略部分拡大図である。 図17のED−ED線の位置で車両1Dを切った概略断面矢視図である。 実施の形態5に係る車両用熱交換装置を適用した車両1Eを示す正面図である。 図19の車両1EをY方向において図19の右側から左側に向かって見た際の側面図である。 図19の車両1EをAE−AE線で切った概略断面矢視図であり、かつ、図20のBEで示される場所を拡大した概略部分拡大図である。 図21のEE−EE線の位置で車両1Eを切った概略断面矢視図である。 図22におけるドア11からなる制御弁が動いた後の動作を示す概略断面矢視図である。 図23のBELで示される場所を拡大した概略部分拡大図である。 図22におけるドア11からなる制御弁が動いた後の動作を示す概略断面矢視図である。 実施の形態6に係る車両用熱交換装置を適用した車両1Fを示す正面図である。 図26の車両1FをY方向において図26の右側から左側に向かって見た際の側面図である。 図26の車両1FをAF−AF線で切った概略断面矢視図であり、かつ、図27のBFで示される場所を拡大した概略部分拡大図である。 図28のEF−EF線の位置で車両1Fを切った概略断面矢視図である。 図29における2つあるドア11からなる制御弁のうちの片方が動いた後の動作を示す概略断面矢視図である。 図29におけるドア11からなる制御弁が動いた後の動作を示す概略断面矢視図である。 実施の形態7に係る車両用熱交換装置を適用した車両1Gを示す正面図である。 図32の車両1GをY方向において図32の右側から左側に向かって見た際の側面図である。 図32の車両1GをAG−AG線で切った概略断面矢視図であり、かつ、図33のBGで示される場所を拡大した概略部分拡大図である。 図34のEG−EG線の位置で車両1Gを切った概略断面矢視図である。 図35における4つあるドア11からなる制御弁のうち、熱交換器ユニット4Gの車室内の空気の吸気口2箇所に設置されている2つのドア11からなる制御弁が動いた後の動作を示す概略断面矢視図である。 実施の形態8に係る車両用熱交換装置を適用した車両1Hを示す正面図である。 図37の車両1HをY方向において図37の右側から左側に向かって見た際の側面図である。 図37の車両1HをAH−AH線で切った概略断面矢視図であり、かつ、図38のBHで示される場所を拡大した概略部分拡大図である。 図39のEH−EH線の位置で車両1Hを切った概略断面矢視図である。 図40における2つあるドア11からなる制御弁が動いた後の動作を示しており、さらに、2つある送風機8は動作を停止しており、また、2つある逆流用送風機8aは動作をしており空気を送風している状態を示す、概略断面矢視図である。 実施の形態9に係る車両用熱交換装置を適用した車両1Iを示す正面図である。 図42の車両1IをY方向において図42の右側から左側に向かって見た際の側面図である。 図42の車両1IをAI−AI線で切った概略断面矢視図であり、かつ、図43のBIで示される場所を拡大した概略部分拡大図である。 図44のEI−EI線の位置で車両1Iを切った概略断面矢視図である。 実施の形態10に係る車両用熱交換装置を適用した車両1Jを示す正面図である。 図46の車両1JをY方向において図46の右側から左側に向かって見た際の側面図である。 図46の車両1JをAJ−AJ線で切った概略断面矢視図であり、かつ、図47のBJで示される場所を拡大した概略部分拡大図である。 図48のEJ−EJ線の位置で車両1Jを切った概略断面矢視図である。 実施の形態11に係る車両用熱交換装置を適用した車両1Kを示す正面図である。 図50の車両1KをY方向において図50の右側から左側に向かって見た際の側面図である。 図50の車両1KをAK−AK線で切った概略断面矢視図であり、かつ、図51のBKで示される場所を拡大した概略部分拡大図である。 図52のEK−EK線の位置で車両1Kを切った概略断面矢視図である。
実施の形態1.
実施の形態1を図1から図6までに基いて説明する。
図1は、実施の形態1に係る車両用熱交換装置としての熱交換器ユニットを適用した車両1を示す正面図である。車両1は、フロントガラス2を装着したフロント窓部FWおよびボンネット3を備えた車両である。外気導入口6aは、外気を車室内に取り込むための孔である。外気への排気孔6dは、車室内の空気を車室外に排気するための孔である。Y方向は車両1の幅方向、Z方向は車両1の高さ方向である。
図2は、図1の車両1をY方向において図1の右側から左側に向かって見た際の側面図である。また、図3は、図1の車両1をA−A線で切った概略断面矢視図であり、かつ、図2のBで示される場所を拡大した概略部分拡大図である。X方向は車両1の前後方向である。なお、図2以降の図について、既出の図と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
図3において、熱交換器ユニット4は、外気吸気用ダクト5aを介して車両用空調装置5と接続されており、熱交換器ユニット4に取り込まれた空気は、外気吸気用ダクト5aを経由して車両用空調装置5に送られる。インテークダクト6は、排水溝CDを備えた外気導入路6cを備え、外気導入口6aから吸入した空気を熱交換器ユニット4に送るための経路の役割を果たし、また、外気導入口6aから侵入した雨などを車外へ排水する機能も有する。熱交換器ユニット4は、インテークダクト6の内部に固定されているが、外気導入路6cは排水するための十分な空間を有している。
図4は、熱交換器ユニット4の内部の構成部品である全熱交換器7を示す斜視図であり、図において、7cは伝熱特性および通気性を有する和紙などの材質で構成された平板状の仕切板、7dは各仕切板1間に気流が流動する風路7a,7bを形成するとともに、各仕切板1間に流動する気流の方向が相互に隣接する仕切板1間に流動する気流の方向と相互に交差するように、各仕切板1間にそれぞれ積層された波状の間隔板である。
また、7aは1次気流Cが流動する風路、7bは2次気流Dが流動する風路である。
次に、動作について説明する。まず、間隔板7dは、図4に示すように、各仕切板1間に積層する際、風路の向きが交互に交差するように積層されているので、1次気流Cと2次気流Dがそれぞれ1層おきに熱交換器に取り入れられるようになる。そして、1次気流Cと2次気流Dの間には、温度差があるので顕熱の移動が起こる結果、1次気流Cと2次気流Dの間で熱交換が行われることになる。また、仕切板7cは水分透過性を有する材質にて構成されているため、1次気流Cと2次気流Dの間の湿度差に応じて、仕切板7cを通じて水分の移動(潜熱の移動)が起こる。
なお、この実施の形態1では、全熱交換器7を使用しているため顕熱および潜熱の熱移動が起こっているが、例えば、全熱交換器ではなく顕熱交換器を使用した場合では、顕熱の熱移動のみが起こり、潜熱の移動は起こらない。実施の形態1および以降の実施の形態において、全熱交換器の使用を推奨するが、顕熱交換器を使用することも可能である。ただし、潜熱の移動がなくなるため、熱交換効率は下がる。顕熱交換器は、例えば樹脂等の材質で構成されている。防水性が必要な場合、高湿度環境下で使う場合など全熱交換器の使用が困難な場合などに適用してもよい。
図4は、実施の形態1に係る熱交換器ユニットに搭載される全熱交換器7を示す斜視図であるが、以降に説明される、実施の形態2から後の各実施の形態に係る熱交換器ユニットにも同様に搭載される。
図5は、図3のE−E線の位置で車両1を切った概略断面矢視図である。熱交換器ユニット4に全熱交換器7が2つ配置され、さらに送風機8が配置されており、熱交換器ユニット4が外気吸気用ダクト5aによって車両用空調装置5と接続されている。車両用空調装置5には、車両用空調装置のブロワ9が配置されている。全熱交換器7は、XY平面において1次気流Cおよび2次気流Dが流れる構成となっている。全熱交換器7は車両1のY方向に向かって並べて配置されている。
次に、動作について説明する。図5において、車両用空調装置のブロワ9によって、外気導入口6aから外気が吸気され、その吸気された空気は、排水溝を備えた外気導入路6cを通り、熱交換器ユニット4に送られ、2次気流Dとして、全熱交換器7を通過し、外気吸気用ダクト5aを通過し、車両用空調装置5に送り込まれ、車室内10に送られる。車室内10の空気は、送風機8によって熱交換器ユニット4に送られ、1次気流Cとして、全熱交換器7を通過し、熱交換器ユニット4から排出され、排水溝を備えた外気導入路6cを通り、外気への排気孔6dから車外へ排出される。この時、全熱交換器7にて、車室内の空気である1次気流Cと、外気からの空気である2次気流Dが熱交換される。全熱交換器7は2つあり、それぞれで熱交換が行われる。
このとき、車両用空調装置5の暖房機能が働いていれば、車外から吸気された空気は加熱されて車室内に送り込まれる。また、冷房機能が働いていた場合は、車外から吸気された空気は冷却されて車室内に送り込まれる。加熱も冷却もなく、換気のみの場合もある。
例えば、実施の形態1の構成で、冬の寒い時期に車両1の車室内10の空気を車両用空調装置5の内気循環モードで暖めていたとする。その際、車室内の湿度の上昇により、窓ガラスが曇る場合がある。曇りを除去するために、車室外の比較的乾燥した空気を車室内に取り入れようとして車両用空調装置5を外気導入モードに切り換えると、車室内の暖かい空気は車外に排出される前に、全熱交換器7にて、車室外の外気の冷たい空気と熱交換される。これにより、外気の冷たい空気が温められた状態で車両用空調装置5に取り込まれるため、空気を加熱する熱量が減り、車両用空調装置5の負荷が下がる。よって、車両用空調装置5の効率が上がり、車両1の燃費または電費の改善につながり、航続可能距離が延びるなどの効果が期待できる。
また、実施の形態1の構成で、夏の暑い時期に車両1の車室内10の空気を車両用空調装置5の内気循環モードで冷やしていたとする。その際、車室内の空気を換気、つまり車室外の比較的清浄な空気を車室内に取り入れようとして、車両用空調装置5を外気導入モードに切り換えると、車室内の冷たい空気は車外に排出される前に、全熱交換器7にて、車室外の外気の暖かい空気と熱交換される。これにより、外気の暖かい空気が冷やされた状態で車両用空調装置5に取り込まれるため、空気を冷却するための負荷が減り、車両用空調装置5の負荷が下がる。よって、車両用空調装置5の効率が上がり、車両1の燃費または電費の改善につながり、航続可能距離が延びるなどの効果が期待できる。
ところで、図5において、外気導入口6aと外気への排気孔6dは完全に遮断されているわけではなく、排水溝を備えた外気導入路6cによって空間的にはつながっている。しかし、外気導入口6aを車両1のY方向における外側に配置し、外気への排気孔6dを車両1の中央に配置することで、熱交換器ユニット4へ吸入される車外からの外気と、熱交換器ユニット4から排気される車室内からの空気が混ざらないようにしている。こうすることで空気を流すダクトの費用を削減することが可能になる。車両が小さい場合など、完全に遮断したい場合は、外気導入口6aと熱交換器ユニット4をダクトでつなげることで、熱交換器ユニット4から排気される車室内からの空気が、外気導入口6aから吸気される車室外の外気と混ざらないようにすることが可能である。もしくは、外気への排気孔6dと熱交換器ユニット4をダクトでつなげることで同様の効果を得ることも可能である。
図6は、実施の形態1に係る熱交換器ユニットの変形例を示す概略断面矢視図であり、実施の形態1に係る熱交換器ユニットの変形例である車両1A(内部に熱交換器ユニット4Aを含む)を図3と同様のE−E線の位置で切った時の概略断面矢視図である。図6に示すように、熱交換器ユニット4Aに全熱交換器7が2つ配置され、さらに送風機8が2つ配置されており、熱交換器ユニット4Aが外気吸気用ダクト5aによって車両用空調装置5と接続されている。車両用空調装置5には、車両用空調装置のブロワ9が配置されている。全熱交換器7は、XY平面において1次気流Cおよび2次気流Dが流れる構成となっている。全熱交換器7は車両1AのY方向に向かって並べて配置されている。このように、熱交換器ユニット4Aは、熱交換器ユニット4に送風機8を追加したものである。
図6のように、送風機8を熱交換器ユニット4Aと車両用空調装置5の間に配置することで、送風能力が上がる。例えば、全熱交換器の圧力損失が大きい場合、車両用空調装置のブロワ9だけでは、送風能力が満たせないことがある。そのような場合に、図6のように送風機8を配置することで、必要な送風能力が満たせるようになる。
また、熱交換器ユニットを搭載することを想定していない車両について、新たに熱交換器ユニットを搭載する場合、車両用空調装置のブロワを再度設計しなければならない。しかし、再度設計した場合には、車両用空調装置のブロワの大きさおよび仕様が変化し、周辺の部品に大きく影響するため対応が困難になってしまう。このような場合に、図6のように熱交換器ユニットに外気吸気用の送風機と車室内空気の排気用の送風機を配置することで、車両用空調装置のブロワの再設計等の大幅な変更をせずに、熱交換器ユニットの搭載が可能になる。
以上のように、この実施の形態1によれば、熱交換器ユニット4は、車両1のフロントガラス2の前方下にある排水溝CDを備えた外気導入路6cを形成するインテークダクト6の内部に設置されていることを特徴とし、かつ、車両1に搭載される空調システムに含まれていることを特徴とし、その空調システムは車両1の車室外の空気を車両1の車室内に導入できる外気導入モードを備えており、車両1の車室内の空気と車両1の車室外の空気の熱交換を行うことができる熱交換器としての全熱交換器7を2つ以上備え、さらに、それらの全熱交換器7に送風するための送風機8を1つ以上備えており、その送風機8は車両用空調装置に設置されているブロワ9とは異なり、それらの全熱交換器7と送風機8を内部に含んでいる。
このように、車両1のインテークダクト6の内部空間を有効に活用することで、車両用空調装置5の周辺の車室内スペースを使わずに、全熱交換器7を配置することが可能になる。また、インテークダクト6は、車両1のY方向において長いため、全熱交換機をY方向に2つ並べて置くことが可能になり、必要な熱交換量を確保することができる。また、送風機8を配置することで、送風能力も確保し、十分な熱交換ができるようになっている。
実施の形態1における車両用熱交換装置は、図1から図6に示す通り、次の構成が適用されている。
車両1のフロントガラス2が装着されたフロント窓部FWからの排水を排水溝CDにより受けるとともに外気導入路6cを形成し車両の横幅方向に延在するインテークダクト6と、前記インテークダクト6の内部に設置され車両の横幅方向に並んで間隔を置いて並設される複数の熱交換器7,7と、車両の室内の空気を室外へ排出する送風機8とを備え、車両の室内に導入される外気としての2次気流Dと前記送風機8により車両の室外へ排出される室内空気としての1次気流Cとを前記熱交換器7,7によって熱交換することを特徴とする。
この構成により、安価な汎用熱交換器を用いて、十分な配置スペースを確保しつつ、必要な熱交換量および送風能力を確保することが可能になる。
そして、実施の形態1における車両用熱交換装置は、図5および図6に示す通り、前項の構成において、次の構成が適用されている。
室内空気としての1次気流Cは分流して、並置されている2つの熱交換器7,7にそれぞれ送給され通気され熱交換処理される。すなわち、1次気流Cに対して熱交換器7,7が並列に気流を熱交換処理するように配置される。また、外気としての2次気流Dは異なる外気導入口6a,6aから並行して、並置されている2つの熱交換器7,7にそれぞれ送給され通気され熱交換処理される。すなわち、2次気流Dに対して熱交換器7,7が並列に気流を熱交換処理するように配置される。
この構成により、2つの熱交換器7,7が並列に気流を熱交換処理するように配置され、熱交換器7,7のそれぞれに分流された気流に対し、熱交換器7,7のそれぞれにおいて熱交換処理について分散処理を行うことができる。1次気流Cが分流されて熱交換器7,7によりそれぞれ分散処理されることによって、熱交換作用をより有効に行うことができ、熱交換効率を向上させることができる。また、2次気流Dについても、異なる流路で熱交換器7,7により熱交換処理についてそれぞれ分散処理されることによって、熱交換作用をより有効に行うことができ、熱交換効率を向上させることができる。
実施の形態2.
実施の形態2を図7から図10までに基づいて説明する。
図7は、実施の形態2に係る熱交換器ユニットを適用した車両1Bを示す正面図である。図8は、図7の車両1BをY方向において図7の右側から左側に向かって見た際の側面図である。また、図9は、図7の車両1BをAB−AB線で切った概略断面矢視図であり、かつ、図8のBBで示される場所を拡大した概略部分拡大図である。図9において、熱交換器ユニット4Bは、外気吸気用ダクト5aを介して車両用空調装置5と接続されており、熱交換器ユニット4Bに取り込まれた空気は、外気吸気用ダクト5aを経由して車両用空調装置5に送られる。
図10は、図9のEB−EB線の位置で車両1Bを切った概略断面矢視図である。熱交換器ユニット4Bに全熱交換器7が3つ配置され、さらに送風機8が6つ配置されており、熱交換器ユニット4Bが外気吸気用ダクト5aによって車両用空調装置5と接続されている。送風機8は、車室外から外気を吸気するためのものが3つ、車室内の空気を車室外へ排気するためのものが3つ、合計6つである。車両用空調装置5には、車両用空調装置のブロワ9が配置されている。全熱交換器7は、XY平面において1次気流Cおよび2次気流Dが流れる構成となっている。全熱交換器7は車両1BのY方向に向かって並べて配置されている。
次に、動作について説明する。図10において、2次気流Dの側に設置された3つの送風機8および車両用空調装置のブロワ9によって、外気導入口6aから外気が吸気され、その吸気された空気は、排水溝を備えた外気導入路6cを通り、熱交換器ユニット4Bに送られ、2次気流Dとして、全熱交換器7を通過し、外気吸気用ダクト5aを通過し、車両用空調装置5に送り込まれ、車室内10に送られる。車室内10の空気は、1次気流Cの側に設置された3つの送風機8によって熱交換器ユニット4Bに送られ、1次気流Cとして、全熱交換器7を通過し、熱交換器ユニット4Bから排出され、排水溝を備えた外気導入路6cを通り、外気への排気孔6dから車外へ排出される。この時、全熱交換器7にて、車室内の空気である1次気流Cと、外気からの空気である2次気流Dが熱交換される。全熱交換器7は3つあり、それぞれで熱交換が行われる。
以上のように、この実施の形態2によれば、実施の形態1に対して、全熱交換器7が2つから3つに増え、さらに、並列2列で並んでいた全熱交換器7が、並列の3列に増加し、また、送風機8が6つに増加している。このようにすることで、1次気流Cと2次気流Dの熱交換量を増やすことが可能になる。
実施の形態3.
図11は、実施の形態3に係る熱交換器ユニットを適用した車両1Cを示す正面図である。図12は、図11の車両1CをY方向において図11の右側から左側に向かって見た際の側面図である。また、図13は、図11の車両1CをAC−AC線で切った概略断面矢視図であり、かつ、図12のBCで示される場所を拡大した概略部分拡大図である。図13において、熱交換器ユニット4Cは、外気吸気用ダクト5aを介して車両用空調装置5と接続されており、熱交換器ユニット4Cに取り込まれた空気は、外気吸気用ダクト5aを経由して車両用空調装置5に送られる。
図14は、図13のEC−EC線の位置で車両1Cを切った概略断面矢視図である。熱交換器ユニット4Cに全熱交換器7が2つ配置され、さらに送風機8が2つ配置されており、熱交換器ユニット4Cが外気吸気用ダクト5aによって車両用空調装置5と接続されている。送風機8は、車室外から外気を吸気するためのものが1つ、車室内の空気を車室外へ排気するためのものが1つ、合計2つである。車両用空調装置5には、車両用空調装置のブロワ9が配置されている。全熱交換器7は、XY平面において1次気流Cおよび2次気流Dが流れる構成となっている。全熱交換器7は車両1CのY方向に向かって並べて配置されている。
次に、動作について説明する。図14において、送風機8および車両用空調装置のブロワ9によって、外気導入口6aから外気が吸気され、その吸気された空気は、排水溝を備えた外気導入路6cを通り、熱交換器ユニット4Cに送られ、2次気流Dとして、全熱交換器7を通過し、外気吸気用ダクト5aを通過し、車両用空調装置5に送り込まれ、車室内10に送られる。車室内10の空気は、送風機8によって熱交換器ユニット4Cに送られ、1次気流Cとして、全熱交換器7を通過し、熱交換器ユニット4Cから排出され、排水溝を備えた外気導入路6cを通り、外気への排気孔6dから車外へ排出される。この時、全熱交換器7にて、車室内の空気である1次気流Cと、外気からの空気である2次気流Dが熱交換される。全熱交換器7は2つあり、それぞれで熱交換が行われる。
以上のように、この実施の形態3によれば、実施の形態1に対して、並列2列で並んでいた全熱交換器7が、直列で2つ並ぶ構成に変更になり、また、送風機8が2つ配置されている。このようにすることで、並列に並べていた時のような空気の流れの合流場所がなくなり、送風騒音に対し有利になる効果がある。
そして、2つの熱交換器7,7が直列に配置され、熱交換器7,7に流通される気流に対し、熱交換器7,7のそれぞれにおいて処理が進められる反復処理を行うことができる。1次気流Cが熱交換器7,7によりそれぞれ反復処理されることによって、熱交換作用をより有効に行うことができ、熱交換効率を向上させることができる。また、2次気流Dについても、熱交換器7,7によりそれぞれ反復処理されることによって、熱交換作用をより有効に行うことができ、熱交換効率を向上させることができる。
1次気流Cおよび2次気流Dは、それぞれ2つの熱交換器7,7により反復処理されることによって、熱交換作用をより有効に行うことができ、熱交換効率を向上させることができるものである。
実施の形態4.
図15は、実施の形態4に係る熱交換器ユニットを適用した車両1Dを示す正面図である。図16は、図15の車両1DをY方向において図15の右側から左側に向かって見た際の側面図である。また、図17は、図15の車両1DをAD−AD線で切った概略断面矢視図であり、かつ、図16のBDで示される場所を拡大した概略部分拡大図である。図17において、熱交換器ユニット4Dは、外気吸気用ダクト5aを介して車両用空調装置5と接続されており、熱交換器ユニット4Dに取り込まれた空気は、外気吸気用ダクト5aを経由して車両用空調装置5に送られる。
図18は、図17のED−ED線の位置で車両1Dを切った概略断面矢視図である。熱交換器ユニット4Dに全熱交換器7が6つ配置され、さらに送風機8が2つ配置されており、熱交換器ユニット4Dが外気吸気用ダクト5aによって車両用空調装置5と接続されている。送風機8は、車室外から外気を吸気するためのものが1つ、車室内の空気を車室外へ排気するためのものが1つ、合計2つである。車両用空調装置5には、車両用空調装置のブロワ9が配置されている。全熱交換器7は、XY平面において1次気流Cおよび2次気流Dが流れる構成となっている。全熱交換器7は車両1DのY方向に向かって並べて配置されている。
次に、動作について説明する。図18において、送風機8および車両用空調装置のブロワ9によって、外気導入口6aから外気が吸気され、その吸気された空気は、排水溝を備えた外気導入路6cを通り、熱交換器ユニット4Dに送られ、2次気流Dとして、全熱交換器7を通過し、外気吸気用ダクト5aを通過し、車両用空調装置5に送り込まれ、車室内10に送られる。車室内10の空気は、送風機8によって熱交換器ユニット4Dに送られ、1次気流Cとして、全熱交換器7を通過し、熱交換器ユニット4Dから排出され、排水溝を備えた外気導入路6cを通り、外気への排気孔6dから車外へ排出される。この時、全熱交換器7にて、車室内の空気である1次気流Cと、外気からの空気である2次気流Dが熱交換される。全熱交換器7は6つあり、それぞれで熱交換が行われる。
以上のように、この実施の形態4によれば、実施の形態1に対して、並列2列でそれぞれ1つずつ並んでいた全熱交換器7が、並列2列でそれぞれ直列に3つ並ぶ構成に変更になり、また、送風機8が2つ配置されている。このようにすることで、熱交換量が増え、車両用空調装置5の負荷がさらに下がる。
この実施の形態4では、室内空気としての1次気流Cは分流して、並置されている並列2列の各列3つの熱交換器7,7,7にそれぞれ各列ごとに送給され通気され熱交換処理される。すなわち、1次気流Cに対して各列3つの熱交換器7,7,7が並列に各列で気流を熱交換処理するように配置される。また、外気としての2次気流Dは異なる外気導入口6a,6aから並行して、並置されている並列2列の各列3つの熱交換器7,7,7に各列ごとにそれぞれ送給され通気され熱交換処理される。すなわち、2次気流Dに対して2列の熱交換器7,7,7および熱交換器7,7,7が並列に気流を熱交換処理するように配置される。そして、並置されている並列2列の各列3つの熱交換器7,7,7には、分流された1次気流Cおよび2次気流Dが各列ごとにそれぞれ送給され直列に通気されて熱交換処理され、各列3つの熱交換器7,7,7はそれぞれ1次気流Cおよび2次気流Dに対し熱交換処理を行い、反復して熱交換処理が行われる。
この構成により、並列2列の各列3つの熱交換器7,7,7で熱交換処理について分散処理および反復処理が行われることによって、熱交換作用をより有効に行うことができ、熱交換効率を向上させることができる。
実施の形態5.
図19は、実施の形態5に係る熱交換器ユニットを適用した車両1Eを示す正面図である。図20は、図19の車両1EをY方向において図19の右側から左側に向かって見た際の側面図である。また、図21は、図19の車両1EをAE−AE線で切った概略断面矢視図であり、かつ、図20のBEで示される場所を拡大した概略部分拡大図である。図21において、熱交換器ユニット4Eは、外気吸気用ダクト5aを介して車両用空調装置5と接続されており、熱交換器ユニット4Eに取り込まれた空気は、外気吸気用ダクト5aを経由して車両用空調装置5に送られる。
図22は、図21のEE−EE線の位置で車両1Eを切った概略断面矢視図である。熱交換器ユニット4Eに全熱交換器7が2つ配置され、さらに送風機8が2つ配置されており、熱交換器ユニット4Eが外気吸気用ダクト5aおよび全熱交換器7における2次気流Dが流れる風路をバイパスするように設けられたバイパス風路である外気吸気用バイパスダクト5bによって車両用空調装置5と接続されている。ここで、外気吸気用バイパスダクト5bの吸気口は、ドア11からなる制御弁によって閉じられている。送風機8は、車室外から外気を吸気するためのものが1つ、車室内の空気を車室外へ排気するためのものが1つ、合計2つである。車両用空調装置5には、車両用空調装置のブロワ9が配置されている。全熱交換器7は、XY平面において1次気流Cおよび2次気流Dが流れる構成となっている。全熱交換器7は車両1EのY方向に向かって並べて配置されている。
次に、動作について説明する。図22において、送風機8および車両用空調装置のブロワ9によって、外気導入口6aから外気が吸気され、その吸気された空気は、排水溝を備えた外気導入路6cを通り、熱交換器ユニット4Eに送られ、2次気流Dとして、2つの全熱交換器7を直列に通過し、外気吸気用ダクト5aを通過し、車両用空調装置5に送り込まれ、車室内10に送られる。車室内10の空気は、送風機8によって熱交換器ユニット4Eに送られ、1次気流Cとして、2つの全熱交換器7を直列に通過し、熱交換器ユニット4Eから排出され、排水溝を備えた外気導入路6cを通り、外気への排気孔6dから車外へ排出される。この時、全熱交換器7にて、車室内の空気である1次気流Cと、外気からの空気である2次気流Dが熱交換される。全熱交換器7は2つあり、それぞれで熱交換が行われる。
図23は、図22におけるドア11からなる制御弁が動いた後の動作を示す概略断面矢視図である。ドア11からなる制御弁の位置が変更になった以外、他の部品の配置に変更は無い。ここで、図22では、ドア11からなる制御弁は外気吸気用バイパスダクト5bの吸気口を塞いでいたが、図23では、外気吸気用ダクト5aに通じる熱交換器ユニット4Eの吸気部分を塞いでいる。また、それにより、外気吸気用バイパスダクト5bの吸気口が開放される。
図24は、図23のBELで示される場所を拡大した概略部分拡大図である。図24において、ドア11からなる制御弁と、ドアの回転軸11aおよびドアの軌11bが示されている。ドア11は、ドアの回転軸11aを中心として、ドア11の軌11bの範囲で動かすことができる。このようにドア11からなる制御弁が動くことで、図22および図23で示されるように、車室外から外気を吸気するための吸気口を変更することができる。

次に、図23の動作について説明する。図23において、車両用空調装置のブロワ9によって、外気導入口6aから外気が吸気され、その吸気された空気は、排水溝を備えた外気導入路6cを通り、熱交換器ユニット4Eに送られ、外気吸気用バイパスダクト5bを通過し、車両用空調装置5に送り込まれ、車室内10に送られる。車室内10の空気は、送風機8によって熱交換器ユニット4Eに送られ、1次気流Cとして、全熱交換器7を通過し、熱交換器ユニット4Eから排出され、排水溝を備えた外気導入路6cを通り、外気への排気孔6dから車外へ排出される。この時、全熱交換器7には、車室内の空気である1次気流Cのみが通過する。全熱交換器7は2つあり、それぞれについて、1次気流Cのみが通過し、車室外からの外気は通過しない。
図25は、図22におけるドア11からなる制御弁が動いた後の動作を示す概略断面矢視図であるが、ドア11からなる制御弁の移動は図23のように、外気吸気用ダクト5aに通じる熱交換器ユニット4Eの吸気部分を完全に塞いではいない。つまり、車室外から吸気した空気は、全熱交換器7を経由し外気吸気用ダクト5aを通過し、かつ、全熱交換器7を経由せずに外気吸気用バイパスダクト5bを通過するもの、これら2つの経路を経由して車両用空調装置5に送り込まれる。よって、例えば、ドア11からなる制御弁の開閉角度を調整し、車両用空調装置5に送り込まれる車室外から吸気する空気のうち、全熱交換器7を経由する空気の量を20%、経由しない空気の量を80%にする、など、2次気流Dの量を調整する。ドアの開閉度の調整は、センサーによる検出出力により制御動作を行うサーボモータなどで調整される。ここで、全熱交換器7にて、車室内の空気である1次気流Cと、外気からの空気である2次気流Dが熱交換される。全熱交換器7は2つあり、それぞれで熱交換が行われる。
以上のように、この実施の形態5によれば、ドア11からなる制御弁によって、熱交換器ユニット4Eの吸気口の場所を切り換えることが可能になる。よって、車室外から吸気した空気について、全熱交換器7を通過させる経路と通過しない経路を選択することが可能になる。このようにすることで、例えば、冬季の外気温度が低い時期に、全熱交換器7が結氷した場合に、ドア11からなる制御弁で経路を切り換えて全熱交換器7に外気が流れないようにし、かつ、車室内の暖かい空気のみを全熱交換器7に通過させることで結氷を解除することが可能になる。
さらに、この実施の形態5によれば、ドア11からなる制御弁によって、熱交換器ユニット4Eに流入する外気の空気量を調整できる、すなわち、全熱交換器7を通過する空気の量を調整することが可能になる。このようにすることで、例えば、冬季の外気温度が低い時期に、全熱交換器7が結氷する可能性がある場合に、ドア11からなる制御弁によって、全熱交換器7を通過する外気の空気量をあらかじめ減らすことで、全熱交換器7の結氷を防ぐことが可能になる。このような制御を行うことで、全熱交換器7が、車室内の空気である1次気流Cと、外気からの空気である2次気流Dが熱交換する時間を増やすことが可能になり、外気の温度の状況に応じて、最も熱交換の効率が良くなるように調整することが可能になる。
そして、熱交換器ユニット4Eに流入する空気の量および流れの経路を調整するためのドア11からなる制御弁を、外気の温度の状況等の条件に応じて制御弁の開閉度を変化させて適宜にするためのセンサーおよびサーボモータを備えた制御手段が制御システムとして組み込まれており、前記調整制御を的確に遂行できるように構成されている。
実施の形態6.
図26は、実施の形態6に係る熱交換器ユニットを適用した車両1Fを示す正面図である。図27は、図26の車両1FをY方向において図26の右側から左側に向かって見た際の側面図である。また、図28は、図26の車両1FをAF−AF線で切った概略断面矢視図であり、かつ、図27のBFで示される場所を拡大した概略部分拡大図である。図28において、熱交換器ユニット4Fは、外気吸気用ダクト5aを介して車両用空調装置5と接続されており、熱交換器ユニット4Fに取り込まれた空気は、外気吸気用ダクト5aを経由して車両用空調装置5に送られる。
図29は、図28のEF−EF線の位置で車両1Fを切った概略断面矢視図である。熱交換器ユニット4Fに全熱交換器7が2つ配置され、さらに送風機8が2つ配置されており、熱交換器ユニット4Fが外気吸気用ダクト5aによって車両用空調装置5と接続されている。ここで、熱交換器ユニット4Fの外気吸気口にある2つのドア11からなる制御弁は、開放されており、熱交換器ユニット4Fに車室外の空気が流入できるようになっている。送風機8は、車室外から外気を吸気するためのものが1つ、車室内の空気を車室外へ排気するためのものが1つ、合計2つである。車両用空調装置5には、車両用空調装置のブロワ9が配置されている。全熱交換器7は、XY平面において1次気流Cおよび2次気流Dが流れる構成となっている。全熱交換器7は車両1FのY方向に向かって並べて配置されている。
次に、動作について説明する。図29において、送風機8および車両用空調装置のブロワ9によって、外気導入口6aから外気が吸気され、その吸気された空気は、排水溝を備えた外気導入路6cを通り、熱交換器ユニット4Fに送られ、2次気流Dとして、全熱交換器7を通過し、外気吸気用ダクト5aを通過し、車両用空調装置5に送り込まれ、車室内10に送られる。車室内10の空気は、送風機8によって熱交換器ユニット4Fに送られ、1次気流Cとして、全熱交換器7を通過し、熱交換器ユニット4Fから排出され、排水溝を備えた外気導入路6cを通り、外気への排気孔6dから車外へ排出される。この時、全熱交換器7にて、車室内の空気である1次気流Cと、外気からの空気である2次気流Dが熱交換される。全熱交換器7は2つあり、それぞれで熱交換が行われる。
図30は、図29における2つあるドア11からなる制御弁のうちの片方が動いた後の動作を示す概略断面矢視図である。2つあるドア11からなる制御弁のうちの片方の位置が変更になった以外、他の部品の配置に変更は無い。ここで、図29とは異なり、図30では、図の下側にあるドア11からなる制御弁が熱交換器ユニット4Fの下側の外気吸気口を塞いでおり、図の下側にある全熱交換器7に外気が流入しないようになっている。
次に、図30の動作について説明する。図30において、送風機8および車両用空調装置のブロワ9によって、図30の上側の外気導入口6aから外気が吸気され、その吸気された空気は、排水溝を備えた外気導入路6cを通り、熱交換器ユニット4Fに送られ、外気吸気用ダクト5aを通過し、車両用空調装置5に送り込まれ、車室内10に送られる。車室内10の空気は、送風機8によって熱交換器ユニット4Fに送られ、1次気流Cとして、図30における2つの全熱交換器7を通過し、熱交換器ユニット4Fから排出され、排水溝を備えた外気導入路6cを通り、外気への排気孔6dから車外へ排出される。この時、全熱交換器7にて、車室内の空気である1次気流Cと、外気からの空気である2次気流Dが熱交換される。ただし、熱交換が行われるのは、図30の上側の全熱交換器7のみであり、図30の下側の全熱交換器7では、熱交換は行われない。図30の下側の全熱交換器7には車室内の空気である1次気流Cのみが通過し、車室外からの外気は通過しない。
図31は、図29におけるドア11からなる制御弁が動いた後の動作を示す概略断面矢視図であるが、ドア11からなる制御弁の移動は図30のように、熱交換器ユニット4Fの下側の吸気部分を完全に塞いではいない。つまり、図30とは異なり、車室外から吸気した空気は、図31の上側の全熱交換器7を通過する経路だけではなく、図31の下側の全熱交換器7を通過する経路のいずれかを経由し、その2つの経路を通過した空気が合わさり、外気吸気用ダクト5aを通過し、車両用空調装置5に送り込まれる。よって、例えば、図31の下側のドア11からなる制御弁の開閉角度を調整することで、車両用空調装置5に送り込まれる車室外から吸気する空気のうち、図31の上側の全熱交換器7を経由する空気の量を80%、図31の下側の全熱交換器7を経由する空気の量を20%にする、など、2次気流Dの量を調整することができる。ドアの開閉度の調整は、センサーによる検出出力により制御動作を行うサーボモータなどで調整される。ここで、2つの全熱交換器7にて、車室内の空気である1次気流Cと、外気からの空気である2次気流Dがそれぞれ熱交換される。ただし、図31の上側の全熱交換器7に流入する2次気流Dの量と、図31の下側の全熱交換器7に流入する2次気流Dの量が異なるため、熱交換効率は異なる。
以上のように、この実施の形態6によれば、ドア11からなる制御弁によって、熱交換器ユニット4Fの吸気口の開閉を切り換えることが可能になる。よって、車室外から吸気した空気について、複数ある全熱交換器7のうち、どの全熱交換器7を通過させるかを選択することが可能になる。このようにすることで、例えば、冬季の外気温度が低い時期に、ある全熱交換器7が結氷した場合に、ドア11からなる制御弁によって外気の流入経路を塞ぎ、結氷した全熱交換器7に外気が流れないようにし、かつ、車室内の暖かい空気のみを、その結氷した全熱交換器7に通過させることで結氷を解除することが可能になる。その際に、結氷していない全熱交換器7を使用して、車室内の空気である1次気流Cと、外気からの空気である2次気流Dの熱交換が可能である。つまり、ドア11からなる制御弁の開閉を制御することで、常に外気と車室内の空気を熱交換し続けることが可能になる。
さらに、この実施の形態6によれば、ドア11からなる制御弁によって、熱交換器ユニット4Fに流入する外気の空気量を調整できる、すなわち、全熱交換器7を通過する空気の量を調整することが可能になる。このようにすることで、例えば、冬季の外気温度が低い時期に、全熱交換器7が結氷する可能性がある場合に、ドア11からなる制御弁によって、全熱交換器7を通過する外気の空気量をあらかじめ減らすことで、全熱交換器7の結氷を防ぐことが可能になる。また、複数ある全熱交換器7について、空気の流入量を調整することが可能なため、結氷しやすい場所の全熱交換器7に流入する空気の量を減らすなど、個々に制御できる。このような制御を行うことで、全熱交換器7が、車室内の空気である1次気流Cと、外気からの空気である2次気流Dが熱交換する量を最適に制御することが可能になり、外気の温度の状況に応じて、最も熱交換の効率が良くなるように調整することが可能になる。
さらに、この実施の形態6について、図は省略したが、実施の形態5のような外気吸気用バイパスダクト5bを追加することで、例えば、冬季の外気温度が低い時期に、2つのドア11からなる制御弁で熱交換器ユニット4Fの吸気口を全て塞ぎ、車室内の空気である1次気流Cのみを2つの全熱交換器7に送風し結氷を解除することも可能である。
実施の形態7.
図32は、実施の形態7に係る熱交換器ユニットを適用した車両1Gを示す正面図である。図33は、図32の車両1GをY方向において図32の右側から左側に向かって見た際の側面図である。また、図34は、図32の車両1GをAG−AG線で切った概略断面矢視図であり、かつ、図33のBGで示される場所を拡大した概略部分拡大図である。図34において、熱交換器ユニット4Gは、外気吸気用ダクト5aを介して車両用空調装置5と接続されており、熱交換器ユニット4Gに取り込まれた空気は、外気吸気用ダクト5aを経由して車両用空調装置5に送られる。
図35は、図34のEG−EG線の位置で車両1Gを切った概略断面矢視図である。熱交換器ユニット4Gに全熱交換器7が2つ配置され、さらに送風機8が2つ配置されており、熱交換器ユニット4Gが外気吸気用ダクト5aによって車両用空調装置5と接続されている。ここで、熱交換器ユニット4Gにおいて、車室外の空気の吸気口にある2つのドア11からなる制御弁および、車室内の空気の吸気口にある2つのドア11からなる制御弁、合計4つのドア11からなる制御弁は、全熱交換器7に対する流路が何れも開放されており、熱交換器ユニット4Gに車室外の空気および車室内の空気が流入できるようになっている。送風機8は、車室外から外気を吸気するためのものが1つ、車室内の空気を車室外へ排気するためのものが1つ、合計2つである。車両用空調装置5には、車両用空調装置のブロワ9が配置されている。全熱交換器7は、XY平面において1次気流Cおよび2次気流Dが流れる構成となっている。全熱交換器7は車両1GのY方向に向かって並べて配置されている。
次に、動作について説明する。図35において、送風機8および車両用空調装置のブロワ9によって、外気導入口6aから外気が吸気され、その吸気された空気は、排水溝を備えた外気導入路6cを通り、熱交換器ユニット4Gに送られ、2次気流Dとして、全熱交換器7を通過し、外気吸気用ダクト5aを通過し、車両用空調装置5に送り込まれ、車室内10に送られる。車室内10の空気は、送風機8によって熱交換器ユニット4Gに送られ、1次気流Cとして、全熱交換器7を通過し、熱交換器ユニット4Gから排出され、排水溝を備えた外気導入路6cを通り、外気への排気孔6dから車外へ排出される。この時、全熱交換器7にて、車室内の空気である1次気流Cと、外気からの空気である2次気流Dが熱交換される。全熱交換器7は2つあり、それぞれで熱交換が行われる。
図36は、図35における4つあるドア11からなる制御弁のうち、熱交換器ユニット4Gの車室内の空気の吸気口2箇所に設置されている2つのドア11からなる制御弁が動いた後の動作を示す概略断面矢視図である。4つあるドア11からなる制御弁のうち、熱交換器ユニット4Gの車室内の空気の吸気口2箇所に設置されている2つのドア11からなる制御弁の位置が変更になった以外、他の部品の配置に変更は無い。
次に、図36の動作について説明する。図36において、送風機8および車両用空調装置のブロワ9によって、外気導入口6aから外気が吸気され、その吸気された空気は、排水溝を備えた外気導入路6cを通り、熱交換器ユニット4Gに送られ、外気吸気用ダクト5aを通過し、車両用空調装置5に送り込まれ、車室内10に送られる。車室内10の空気は、送風機8および車両用空調装置のブロワ9によって、車室外の側に直接連通するように開かれた図の右側の上下2つのドア11の部分から排出されて、全熱交換器7をバイパスし、排水溝を備えた外気導入路6cを通り、外気への排気孔6dから車外へ排出される(押し出される)。この時、全熱交換器7において、車室内の空気は通過せず、車室外からの空気、すなわち2次気流Dのみが通過する。よって、全熱交換器7では、熱交換は行われない。
以上のように、この実施の形態7によれば、ドア11からなる制御弁によって、熱交換器ユニット4Gの車室内の吸気口の開閉を切り換えることが可能になる。このようにすることで、例えば、夏季の車内温度が高い時期に、車室内の空気を換気しようとした場合に、熱交換器ユニット4Gの車室内の空気の吸気口2箇所に設置されている2つのドア11からなる制御弁によって、熱交換器ユニット4Gの車室内の空気の流入経路を塞ぎ、全熱交換器7に車室内の高温の空気が流れないようにすることが可能になる。もし、全熱交換器7に車室内の高温の空気が流れる状態で車室内の空気を換気しようとすると、車室内の高温の空気が、車室外の比較的低温の空気を暖めてしまい、車室内の空気が冷えにくくなってしまう。よって、熱交換器ユニット4Gの車室内の空気の吸気口2箇所に設置されている2つのドア11からなる制御弁によって、夏季の車内温度が高い時期でも速やかに車室内を換気することが可能になる。
ところで、この実施の形態7では、ドア11からなる制御弁を4つ備えている。これは、全熱交換器の搭載目的は、主に冬季での使用が一般的であり、夏のみに使用することは想定しにくいためである。よって、実施の形態6のような使い方に加えて、実施の形態7のように使用することが推奨される。
実施の形態8.
図37は、実施の形態8に係る熱交換器ユニットを適用した車両1Hを示す正面図である。図38は、図37の車両1HをY方向において図37の右側から左側に向かって見た際の側面図である。また、図39は、図37の車両1HをAH−AH線で切った概略断面矢視図であり、かつ、図38のBHで示される場所を拡大した概略部分拡大図である。図39において、熱交換器ユニット4Hは、外気吸気用ダクト5aを介して車両用空調装置5と接続されており、熱交換器ユニット4Hに取り込まれた空気は、外気吸気用ダクト5aを経由して車両用空調装置5に送られる。
図40は、図39のEH−EH線の位置で車両1Hを切った概略断面矢視図である。熱交換器ユニット4Hに全熱交換器7が2つ配置され、さらに送風機8が2つ配置されており、また、逆流用送風機8aが2つ配置されており、熱交換器ユニット4Hが外気吸気用ダクト5aによって車両用空調装置5と接続されている。送風機8は、車室外から外気を吸気するためのものが1つ、車室内の空気を車室外へ排気するためのものが1つ、合計2つである。逆流用送風機8aは、車室内の空気を車室外へ排気するためのものが1つ、車室外から外気を吸気するためのものが1つ、合計2つである。ただし、図40では、送風機8のみが送風をしており、逆流用送風機8aは停止している。送風機8および、逆流用送風機8aは、仮に停止していたとしても、風路を塞ぐことはなく、空気は流れることが可能である。図40において、送風機8と逆流用送風機8aは隣り合って配置されているが、送風機8と逆流用送風機8aが送風することができる方向は、お互いに逆向きである。つまり、送風機8を作動させることによって流れる空気の向きは、逆流用送風機8aを作動させることによって流れる空気の向きと逆である。車両用空調装置5には、車両用空調装置のブロワ9が配置されている。全熱交換器7は、XY平面において1次気流Cおよび2次気流Dが流れる構成となっている。全熱交換器7は車両1HのY方向に向かって並べて配置されている。外気導入口兼排気孔6eは、車室外の空気を吸気する場合と、車室内の空気を外気へと排気する場合の両方で使用される。また、ドア11からなる制御弁が2つ設置されている。
次に、動作について説明する。図40において、送風機8および車両用空調装置のブロワ9によって、図の下側の外気導入口兼排気孔6eから外気が吸気され、その吸気された空気は、排水溝を備えた外気導入路6cを通り、熱交換器ユニット4Hに送られ、2次気流Dとして、全熱交換器7を直列に通過した後、外気吸気用ダクト5aを通過し、車両用空調装置5に送り込まれ、車室内10に送られる。車室内10の空気は、送風機8によって熱交換器ユニット4Hに送られ、1次気流Cとして、全熱交換器7を直列に通過し、熱交換器ユニット4Hから排出され、排水溝を備えた外気導入路6cを通り、図の上側の外気導入口兼排気孔6eから車外へ排出される。この時、全熱交換器7にて、車室内の空気である1次気流Cと、外気からの空気である2次気流Dが熱交換される。全熱交換器7は2つあり、それぞれで熱交換が行われる。ここで、図40において、ドア11からなる制御弁が2つ設置されているが、図40の上側のドア11からなる制御弁は、車室内から排気される空気が車両用空調装置5に戻らないようにしており、図40の下側のドア11からなる制御弁は、車室外から吸気した空気が、車両用空調装置5を通過せずに、結氷解除用室内気排気用ダクト5cを通過して、車室内10に流れ込むことを防いでいる。
図41は、図40における2つあるドア11からなる制御弁が動いた後の動作を示しており、さらに、2つある送風機8は動作を停止しており、また、2つある逆流用送風機8aは動作をしており空気を送風している状態を示す、概略断面矢視図である。2つのドア11からなる制御弁の位置が変更になった以外、他の部品の配置に変更は無い。
次に、動作について説明する。図41において、逆流用送風機8aおよび車両用空調装置のブロワ9によって、図の上側の外気導入口兼排気孔6eから外気が吸気され、その吸気された空気は、排水溝を備えた外気導入路6cを通り、熱交換器ユニット4Hに送られ、2次気流Dとして、全熱交換器7を通過し、外気吸気用ダクト5aを通過し、車両用空調装置5に送り込まれ、車室内10に送られる。車室内10の空気は、逆流用送風機8aによって、結氷解除用室内気排気用ダクト5cを通過して、熱交換器ユニット4Hに送られ、1次気流Cとして、全熱交換器7を通過し、熱交換器ユニット4Hから排出され、排水溝を備えた外気導入路6cを通り、図の下側の外気導入口兼排気孔6eから車外へ排出される。この時、全熱交換器7にて、車室内の空気である1次気流Cと、外気からの空気である2次気流Dが熱交換される。全熱交換器7は2つあり、それぞれで熱交換が行われる。ここで、図41において、ドア11からなる制御弁が2つ設置されているが、図41の上側のドア11からなる制御弁は、車室外から吸気した空気が、車両用空調装置5を通過せずに車室内10に流れ込むことを防いでおり、図41の下側のドア11からなる制御弁は、車室内から排気される空気が車両用空調装置5に戻らないようにしている。図41において、全熱交換器7を通過する1次気流Cと2次気流Dの経路は逆になっている。
以上のように、この実施の形態8によれば、2つの送風機8および2つの逆流用送風機8a、2つのドア11からなる制御弁によって、熱交換器ユニット4Hの内部にある、全熱交換器7を流れる、車室外から吸気した空気と車室内から排気される空気の経路を変更することが可能になる。例えば、冬季の外気温度が低い時期に、送風機8を作動させている状態(逆流用送風機8aは停止状態)で、全熱交換器7において、外気の冷たい空気(2次気流D)が流れる経路が結氷した場合に、2つのドア11からなる制御弁の位置を変えて、かつ、送風機8を停止させ、逆流用送風機8aを作動させて、全熱交換器の空気の流れる経路を変更することで、全熱交換器7の、外気の冷たい空気(2次気流D)が流れていた経路には、車室内の暖かい空気(1次気流C)が流れるようになり、結氷が解除される。よって、全熱交換器7の熱交換機能を停止させることなく、常に、車室外から吸気した空気と車室内から排気される空気の熱交換が可能になる。
実施の形態9.
図42は、実施の形態9に係る熱交換器ユニットを適用した車両1Iを示す正面図である。図43は、図42の車両1IをY方向において図42の右側から左側に向かって見た際の側面図である。また、図44は、図42の車両1IをAI−AI線で切った概略断面矢視図であり、かつ、図43のBIで示される場所を拡大した概略部分拡大図である。図44において、熱交換器ユニット4Iは、外気吸気用ダクト5aを介して車両用空調装置5と接続されており、熱交換器ユニット4Iに取り込まれた空気は、外気吸気用ダクト5aを経由して車両用空調装置5に送られる。
図45は、図44のEI−EI線の位置で車両1Iを切った概略断面矢視図である。熱交換器ユニット4Iに全熱交換器7が6つ配置され、さらに送風機8が2つ配置されており、熱交換器ユニット4Iが外気吸気用ダクト5aによって車両用空調装置5と接続されている。送風機8は、車室外から外気を吸気するためのものが1つ(図の右側)、車室内の空気を車室外へ排気するためのものが1つ(図の左側)、合計2つである。車両用空調装置5には、車両用空調装置のブロワ9が配置されている。全熱交換器7は、XY平面において1次気流Cおよび2次気流Dが流れる構成となっている。全熱交換器7は車両1IのY方向に向かって並べて配置されている。熱交換器ユニット4Iは、断熱材12で覆われており、熱交換器ユニット4I内部の空気は、排水溝を備えた外気導入路6cの空気との温度差の影響を受けないようになっている。
次に、動作について説明する。図45において、送風機8および車両用空調装置のブロワ9によって、外気導入口6aから外気が吸気され、その吸気された空気は、排水溝を備えた外気導入路6cを通り、熱交換器ユニット4Iに送られ、2次気流Dとして、全熱交換器7を通過し、外気吸気用ダクト5aを通過し、車両用空調装置5に送り込まれ、車室内10に送られる。車室内10の空気は、送風機8によって熱交換器ユニット4Iに送られ、1次気流Cとして、全熱交換器7を通過し、熱交換器ユニット4Iから排出され、排水溝を備えた外気導入路6cを通り、外気への排気孔6dから車外へ排出される。この時、全熱交換器7にて、車室内の空気である1次気流Cと、外気からの空気である2次気流Dが熱交換される。全熱交換器7は6つあり、それぞれで熱交換が行われる。
以上のように、この実施の形態9によれば、熱交換器ユニット4Iは、断熱材12で覆われており、熱交換器ユニット4I内部の空気は、排水溝を備えた外気導入路6cの空気との温度差の影響を受けない構造になっている。このようにすることで、例えば、冬季の外気温度が低い時期に、排水溝を備えた外気導入路6cに低温の空気があったとしても、車室内の暖かい空気が車外へ排出されるために熱交換器ユニット4Iの内部を通過する際に、排水溝を備えた外気導入路6cの空気によって冷却されることがなくなる。つまり、外気導入口6aから吸気された外気が、車両用空調装置5に送り込まれるまでの間に、全熱交換器7において、車室内の暖かい空気と熱交換が高効率で行われる。もし、断熱材12が無かった場合は、車室内の暖かい空気が、排水溝を備えた外気導入路6cの低温の空気と熱交換をしてしまい、それによって、全熱交換器を通過する車室内からの空気(1次気流C)が低温になり、車室外から車室内に吸気される外気からの空気(2次気流D)が十分に暖められることなく車室内に取り込まれてしまう。すると、車両用空調装置5の負荷が増えてしまう。このように、断熱材12で熱交換器ユニット4Iを覆うことで、車室外から吸気した空気と車室内から排気される空気を高効率で熱交換することが可能になる。
実施の形態10.
図46は、実施の形態10に係る熱交換器ユニットを適用した車両1Jを示す正面図である。図47は、図46の車両1JをY方向において図46の右側から左側に向かって見た際の側面図である。また、図48は、図46の車両1JをAJ−AJ線で切った概略断面矢視図であり、かつ、図47のBJで示される場所を拡大した概略部分拡大図である。図48において、熱交換器ユニット4Jは、外気吸気用ダクト5aを介して車両用空調装置5と接続されており、熱交換器ユニット4Jに取り込まれた空気は、外気吸気用ダクト5aを経由して車両用空調装置5に送られる。
図49は、図48のEJ−EJ線の位置で車両1Jを切った概略断面矢視図である。熱交換器ユニット4Jに全熱交換器7が2つ配置され、さらに送風機8が2つ配置されており、熱交換器ユニット4Jが外気吸気用ダクト5aによって車両用空調装置5と接続されている。送風機8は、車室外から外気を吸気するためのものが1つ、車室内の空気を車室外へ排気するためのものが1つ、合計2つである。車両用空調装置5には、車両用空調装置のブロワ9が配置されている。全熱交換器7は、XY平面において1次気流Cおよび2次気流Dが流れる構成となっている。全熱交換器7は車両1JのY方向に向かって並べて配置されている。熱交換器ユニット4Jにおいて、2つある車室外の空気の吸気口には、プレフィルター13がそれぞれ配置されている。このプレフィルター13は、木の葉および小さいゴミなど、車両が走行している際に飛来する異物を通過させないような構造になっている。
次に、動作について説明する。図49において、送風機8および車両用空調装置のブロワ9によって、外気導入口6aから外気が吸気され、その吸気された空気は、排水溝を備えた外気導入路6cを通り、プレフィルター13を通過し、熱交換器ユニット4Jに送られ、2次気流Dとして、全熱交換器7を通過し、外気吸気用ダクト5aを通過し、車両用空調装置5に送り込まれ、車室内10に送られる。車室内10の空気は、送風機8によって熱交換器ユニット4Jに送られ、1次気流Cとして、全熱交換器7を通過し、熱交換器ユニット4Jから排出され、排水溝を備えた外気導入路6cを通り、外気への排気孔6dから車外へ排出される。この時、全熱交換器7にて、車室内の空気である1次気流Cと、外気からの空気である2次気流Dが熱交換される。全熱交換器7は2つあり、それぞれで熱交換が行われる。
以上のように、この実施の形態10によれば、熱交換器ユニット4Jの外気吸気口には、プレフィルター13が配置されており、木の葉および小さいゴミなどの車両が走行している際に飛来する異物が、熱交換器ユニット4Jに入らない構造になっている。このようにすることで、上記異物が全熱交換器7に到達することを防ぎ、異物によって全熱交換器7の空気が流れる経路が塞がれて熱交換効率が下がることを防ぐ。
実施の形態11.
図50は、実施の形態11に係る熱交換器ユニットを適用した車両1Kを示す正面図である。図51は、図50の車両1KをY方向において図50の右側から左側に向かって見た際の側面図である。また、図52は、図50の車両1KをAK−AK線で切った概略断面矢視図であり、かつ、図51のBKで示される場所を拡大した概略部分拡大図である。図52において、熱交換器ユニット4Kは、外気吸気用ダクト5aを介して車両用空調装置5と接続されており、熱交換器ユニット4Kに取り込まれた空気は、外気吸気用ダクト5aを経由して車両用空調装置5に送られる。
図53は、図52のEK−EK線の位置で車両1Kを切った概略断面矢視図である。熱交換器ユニット4Kに全熱交換器7が2つ配置され、さらに送風機8が2つ配置されており、熱交換器ユニット4Kが外気吸気用ダクト5aによって車両用空調装置5と接続されている。送風機8は、車室外から外気を吸気するためのものが1つ、車室内の空気を車室外へ排気するためのものが1つ、合計2つである。車両用空調装置5には、車両用空調装置のブロワ9が配置されている。全熱交換器7は、XY平面において1次気流Cおよび2次気流Dが流れる構成となっている。全熱交換器7は車両1KのY方向に向かって並べて配置されている。熱交換器ユニット4Kにおいて、2つある車室外の空気の吸気口には、エアコンフィルター14がそれぞれ配置されている。このエアコンフィルター14は、一般的な車両では車両用空調装置5に搭載されているものであり、花粉および埃など、車両が走行している際に飛来する微細な異物を通過させないような構造になっている。
次に、動作について説明する。図53において、図の右側の送風機8および車両用空調装置のブロワ9によって、外気導入口6aから外気が吸気され、その吸気された空気は、排水溝を備えた外気導入路6cを通り、エアコンフィルター14を通過し、熱交換器ユニット4Kに送られ、2次気流Dとして、全熱交換器7を通過し、外気吸気用ダクト5aを通過し、車両用空調装置5に送り込まれ、車室内10に送られる。車室内10の空気は、図の左側の送風機8によって熱交換器ユニット4Kに送られ、1次気流Cとして、全熱交換器7を通過し、熱交換器ユニット4Kから排出され、排水溝を備えた外気導入路6cを通り、外気への排気孔6dから車外へ排出される。この時、全熱交換器7にて、車室内の空気である1次気流Cと、外気からの空気である2次気流Dが熱交換される。全熱交換器7は2つあり、それぞれで熱交換が行われる。
以上のように、この実施の形態11によれば、熱交換器ユニット4Kの外気吸気口には、エアコンフィルター14が配置されており、花粉および埃などの車両が走行している際に飛来する微細な異物が、熱交換器ユニット4Kに入らない構造になっている。このようにすることで、上記異物が全熱交換器7に到達することを防ぎ、異物によって全熱交換器7の空気が流れる経路が塞がれて熱交換効率が下がることを防ぐ。また、車両用空調装置5にエアコンフィルターを設置する必要がないため、車室内の空間を有効に使うことができる。
なお、この出願における技術思想としての開示事項は、その技術範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
1,1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G,1H,1I,1J,1K 車両、2 フロントガラス、3 ボンネット、4,4A,4B,4C,4D,4E,4F,4G,4H,4I,4J,4K 熱交換器ユニット、5 車両用空調装置、5a 外気吸気用ダクト、5b 外気吸気用バイパスダクト、5c 結氷解除用室内気排気用ダクト、6 インテークダクト、6a 外気導入口、6b 車両用空調装置用外気吸気口、6c 排水溝を備えた外気導入路、6d 外気への排気孔、6e 外気導入口兼排気孔、7 全熱交換器、7a,7b 風路、7c 仕切板、7d 間隔板、8 送風機、8a 逆流用送風機、9 車両用空調装置のブロワ、10 車室内、11 ドア(制御弁)、11a ドアの回転軸、11b ドアの軌道、12 断熱材、13 プレフィルター、14 エアコンフィルター、C 1次気流、D 2次気流、CD 排水溝。

Claims (10)

  1. 車両のフロント窓部からの排水を受けるとともに外気導入路を形成し車両の幅方向に延在するインテークダクトと、前記インテークダクトに設置される複数の熱交換器と、車両の室内の空気を室外へ排出する送風機とを備え、車両の室内に導入される外気と前記送風機により車両の室外へ排出される空気とを前記熱交換器によって熱交換する車両用熱交換装置であって、直列に気流を熱交換処理するように2つ以上配置されている前記熱交換器が並列に気流を熱交換処理するように2列以上配置されていることを特徴とする車両用熱交換装置。
  2. 前記熱交換器に流入する空気の量および流れの経路を調整するための制御弁が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用熱交換装置。
  3. 前記熱交換器を構成する1次気流の流路をバイパスするバイパス風路、または前記1次気流の流路を流れる気体と熱交換させる次気流の流路をバイパスするバイパス風路を備えたことを特徴とする請求項に記載の車両用熱交換装置。
  4. 前記熱交換器に流入する空気の量および流れの経路を調整するための制御弁を、条件に応じて制御弁の開閉度を変化させて最適化するためのセンサーおよびサーボモータを備えた制御手段が組み込まれていることを特徴とする請求項に記載の車両用熱交換装置。
  5. 前記熱交換器で熱交換されて室内に導入される外気の送風経路に、前記外気の送風方向と逆方向に送風するための送風機が設置されていることを特徴とする請求項または請求項に記載の車両用熱交換装置。
  6. 前記熱交換器には保温のための断熱材が設置されていることを特徴とする請求項1から請求項までの何れか1項に記載の車両用熱交換装置。
  7. 前記熱交換器の上流の外気吸気部に異物侵入防止のためのフィルターが配置されていることを特徴とする請求項1から請求項までの何れか1項に記載の車両用熱交換装置。
  8. 前記熱交換器の上流の外気吸気部に、車両用空調装置として設置されるエアコン用フィルターが配置されていることを特徴とする請求項1から請求項までの何れか1項に記載の車両用熱交換装置。
  9. 前記熱交換器を全熱交換器としたことを特徴とする請求項1から請求項までの何れか1項に記載の車両用熱交換装置。
  10. 前記熱交換器を顕熱交換器としたことを特徴とする請求項1から請求項までの何れか1項に記載の車両用熱交換装置。
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