JP2002181353A - 空調設備 - Google Patents

空調設備

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JP2002181353A
JP2002181353A JP2000377178A JP2000377178A JP2002181353A JP 2002181353 A JP2002181353 A JP 2002181353A JP 2000377178 A JP2000377178 A JP 2000377178A JP 2000377178 A JP2000377178 A JP 2000377178A JP 2002181353 A JP2002181353 A JP 2002181353A
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Japan
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ceiling
outside air
outside
space
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JP2000377178A
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English (en)
Inventor
Kenji Komiyama
研二 小宮山
Masaharu Akazawa
正治 赤沢
Ryuta Masai
竜太 政井
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Takenaka Komuten Co Ltd
Original Assignee
Takenaka Komuten Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 全熱交換器を有した空調設備に、大幅なコス
トアップ無く、かつ、天井裏スペースの拡大を図ること
無く外気冷房手段を付加できるようにする。 【解決手段】 全熱交換器12を有した換気装置13
と、天井裏スペースSに設置されるコイルユニット14
とを備え、換気装置13からコイルユニット14に向か
う供給ダクト23を天井裏スペースSに設けてある空調
設備Aにおいて、天井裏スペースSに室内冷却用外気を
取り込み自在な外気導入ファン15と、還気ダクト27
と、天井裏スペースSに取り込まれた外気を室内11に
送る給気部dとを設けるとともに、天井裏スペースS
を、外気導入ファン15によって取り込まれた外気を給
気部dに送るための流通路に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オフィイスビル、
会館等の比較的大規模な建物に好適な空調設備に係り、
詳しくは、冬季等における外気冷房を効率良く行え、し
かもそのための設備コストが廉価で済む状態で実現させ
る技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、OA機器の著しい増加等によって
建物の発熱負荷が増大し、夏季、中間季(春、秋)のみ
なならず、冬季においても冷房を行う場合が多い。この
冬季の冷房手段として、外気冷房手段がある。この外気
冷房手段は、外気のエンタルピー(又は温度)が、室内
エンタルピー(又は温度)より低い場合、外気を冷房用
として直接に取入れて室内に送風するものである。
【0003】従来の空調設備例としては、図5に示され
たものがある。すなわち、空調対象となる貸室(事務室
等)1に隣接して設けられた機械室2に、全熱交換器
3、及び冷却コイルと加熱コイルとで成るコイルユニッ
ト4を有した空調機aを配備し、貸室1の天井5に開口
する送風ダクト6と還気ダクト7とを、天井裏スペース
8を通して機械室2の空調機aに配策して空調設備が構
成されていた。空調機aには、外気導入路9と、排気路
10とが接続されるとともに、内部には送風ファンsf
と還気ファンhfとが装備されている。尚、コイルユニ
ット4は、屋上等に設置された室外機(図示省略)と接
続されている。
【0004】冷房や暖房等の通常の空調時は、還気ファ
ンhfによって還気ダクト7を介して吸引されてくる貸
室1内の空気を、コイルユニット4で空調してから送風
ファンsfによって送り出し、送風ダクト6を介して貸
室1内に送るとともに、吸引されてくる空気の一部を全
熱交換器3を介して建物外に排気し、かつ、その排気分
の外気を全熱交換器3を介して取り入れてコイルユニッ
ト4に供給するように作動する。つまり、内気循環によ
る空調作用に、内気と外気との交換による若干の換気作
用を加えるようになっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術による空
調設備に、外気冷房手段を採用するには、外気導入路9
を頗る大きな断面積を有した外気導入ダクトに変更する
必要がある。何故なら、外気冷房は室内の空気をそっく
り外気に入れ換えることによって成されるからである。
【0006】しかしながら、従来の外気冷房方式では、
各種配管等に加えて断面積の大きな外気導入ダクトを狭
い天井裏スペースに設置する設計上の難しさがあるに加
えて、その大きなダクトのコストが高く付いており、外
気冷房手段を導入するには改善の余地が残されているも
のであった。
【0007】本発明の目的は、発想の転換を図ることに
より、全熱交換器を有した空調設備に、大幅なコストア
ップ無く、かつ、天井裏スペースを縮小しつつ外気冷房
手段を付加できるようにする点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】〔構成〕請求項1の構成
は、図1、図2に例示する如く、全熱交換器12を有し
た換気装置13と、天井裏スペースSに設置されるコイ
ルユニット14とを備え、換気装置13からコイルユニ
ット14に向かう供給ダクト23を天井裏スペースSに
設けてある空調設備において、天井裏スペースSに室内
冷却用外気を取り込み自在な外気導入ファン15と、天
井裏スペースSに取り込まれた外気を室内11に送る給
気部dと、給気部dからの室内11への外気供給によっ
て作用する排気部eとを設けるとともに、天井裏スペー
スSを、外気導入ファン15によって取り込まれた外気
を給気部dに送るための流通路に形成してあることを特
徴とする。
【0009】請求項2の構成は、図1、図2に例示する
如く、請求項1の構成において、排気部eは、室内11
の天井11aに開口する状態の還気ダクト27を、天井
裏スペースSに配置することで構成されていることを特
徴とするものである。
【0010】請求項3の構成は、図1、図2に例示する
如く、請求項1又は2の構成において、給気部dは、天
井裏スペースSに取り込まれた外気を吸い込んで室内1
1に送風可能なコイルユニット14で構成されているこ
とを特徴とするものである。
【0011】請求項4の構成は、図2〜図4に例示する
如く、全熱交換器12を有した換気装置29と、天井裏
スペースSに設置されるコイルユニット14とを備え、
換気装置29からコイルユニット14に向かう供給ダク
ト23を天井裏スペースSに設けてある空調設備におい
て、換気装置29に装備される給気ファン30の風量を
変更調節自在な風量調節機構aと、給気ファン30で取
り込まれた外気を、供給ダクト23に送風する状態と、
天井裏スペースSに送風する状態との切換えが自在な送
風切換機構bと、全熱交換器12を通った外気を給気フ
ァン30に導く状態と、全熱交換器12を通らない外気
を給気ファン30に導く状態との切換えが自在な入路切
換機構cと、全熱交換器12を通った排気を外部に導く
状態と、全熱交換器12を通らない排気を外部に導く状
態との切換えが自在な出路切換機構fと、天井裏スペー
スSに送風された外気を室内11に供給可能な給気部d
とを設けるとともに、天井裏スペースSを、これに送風
された外気を給気部dに送るための流通路に形成してあ
ることを特徴とするものである。
【0012】尚、上述のように、図面との対照を便利に
するために符号を記したが、該記入により本発明は添付
図面の構成に限定されるものではない。
【0013】〔作用〕請求項1の構成によれば、外気導
入ファンによって天井裏スペースに外気を取り入れ、そ
の天井裏スペースに取り入れられた外気を給気部によっ
て室内に送るように、すなわち、天井裏スペース自体を
前述の外気導入ダクトとして機能させるものである。こ
れにより、各種配管類の輻輳する天井裏スペースに大断
面積を有したダクトを配策する難しさ、並びにそのため
の必要コストいずれからも解放されるようになる。そし
て、無駄な空間部が無くなるので、専用のダクトを設け
る場合に比べて天井裏スペースを縮小することが可能に
なる。
【0014】請求項2の構成によれば、次のような作用
が得られる。天井裏スペースに導入された外気を空調対
象室内に偏り無く供給するには、複数の天井開口部から
供給する必要があり、そのためには天井裏スペースの全
体に外気が存在する状態(即ち請求項1の構成による状
態)が望ましい。これに対して、室内排気に関しては、
給気量に対応した排気量が確保されていれば良く、配置
場所や排気口数等の制限が緩いものであるから、例え
ば、換気装置に最も近い側壁の1箇所に排気口を設ける
といった具合に、天井裏スペース内での還気ダクトのた
めの所要スペースを小さく、或いは少なくすることがで
きる。
【0015】従って、天井裏スペースに外気冷房用のた
めの還気ダクトを設けても、導入された大量の外気を送
る機能を損なうことが無く、或いは僅かに損なう程度で
あり、天井裏スペースを外気導入ダクトとして利用でき
る状態を維持しながら、還気ダクトも天井裏スペースに
収容できるようになった。これは、天井裏スペースを還
気ダクトに利用して、複数の給気ダクトを天井裏スペー
スに設ける構造を採る場合に比べて、ダクト量が少なく
て済むこと、及びその占める容積も少なくて済むことに
おいて明らかに有利である。
【0016】請求項3の構成によれば、天井裏に装備さ
れている空調用のコイルユニットを、天井裏スペースに
導入された外気の送風機として利用するものである。つ
まり、コイルユニットを、その送風ファンだけが作動す
る状態を現出できるようにする等により、天井裏に漂っ
ている外気を下方の室内に送り込めるようにすることが
可能であり、これによって外気冷房専用の送風機を省略
することができる。
【0017】請求項4の構成によれば、元々備わってい
る換気装置の給気ファンを、外気冷房用の外気導入ファ
ンに兼用させるものである。即ち、通常の空調時におけ
る換気量に比べて、外気冷房用の換気量は多いので、既
存の給気ファンの風量調節が可能に構成し、かつ、通常
の空調時に使用する換気状態と、外気冷房時等に使用す
る外気空調状態との切換えが可能とすることにより、風
量を大にし、かつ、外気空調状態に夫々切換えれば、大
量の外気を天井裏スペースに取り込めるようになる。そ
して、風量を小に、かつ、換気状態に夫々切換えれば、
少量の外気を空調後の空気に混ぜて送る通常の空調状態
を現出することができる。従って、外気空調状態を得る
ための専用のファンが省略でき、コスト的に有利とな
る。
【0018】〔効果〕請求項1に記載の空調設備では、
天井裏スペース自体を外気導入ダクトに形成し、かつ、
その天井裏スペースに換気装置を配備させることによ
り、天井裏スペースを拡張することや設計の難しさな
く、大なる風量を通すことが必要な外気冷房を、天井裏
スペースの有効利用を図りながら、設備コストの抑制も
可能となる状態で実現することができた。
【0019】請求項2に記載の空調設備では、天井裏ス
ペースの外気導入ダクトとしての機能を損なうことな
く、天井裏スペースに還気ダクトを配備することがで
き、空調対象室の容積拡大がより推進できるとか、空調
機器の集約配置による効率改善が図れるようにしなが
ら、請求項1の構成による効果を奏することができた。
【0020】請求項3に記載の空調設備では、請求項1
又は2の構成による効果を有するとともに、既存のコイ
ルユニットで外気冷房用の送風機を兼ねることができ、
外気冷房専用の送風機を省略できて、天井裏スペースを
ダクトとしてより効率良く使用できるとか、コストダウ
ンが図れる等の利点がある。
【0021】請求項4に記載の空調設備では、請求項1
の構成による効果を奏するとともに、換気装置の工夫に
より、給気ファンで外気導入ファンを兼用できるように
なり、外気冷房専用の導入ファンを省略でき、コストダ
ウンが図れるとか小スペース化が図れる等の利点を得る
ことが可能になった
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1、図2にビル用の空調設備A
が示されている。この空調設備Aは、室内11の天井裏
スペースSに、全熱交換機12を有した換気装置13、
冷却コイルと加熱コイルとで成るコイルユニット14の
複数、外気導入ファン15、誘引ファン16、還気ファ
ン17を配備して構成されている。
【0023】換気装置13には、全熱交換機12の他に
給気ファン18と還気ファン19とが装備されるととも
に、第1外気導入ダクト20と第1還気ダクト21とが
接続されている。コイルユニット14には、天井11a
に開口する送風路14rと、吸気口14kとが装備され
るとともに、屋上等に設置される室外機36と協動して
空調装置Eを形成するための冷媒(温媒)路14aが接
続されている。尚、冷媒としては冷水や冷ガス等であ
り、温媒としては温水や温ガス等である。又、空調用の
還気スリット22を天井11aの多数箇所に設けてあ
る。
【0024】換気装置13の給気ファン18に接続され
た供給ダクト23の先端開口は、コイルユニット14の
吸気口14kに所定の間隙を空けて対峙する状態に配置
してあり、この供給ダクト23から出る給気ファン18
による風や、還気スリット22から天井裏スペースSに
入ってくる空気のいずれも吸気口14kから吸引可能と
されている。換気装置13の還気ファン19と、天井1
1aに形成された単一の掃気口24とを、比較的小さな
断面積を有した掃気ダクト25を用いて接続してある。
【0025】外気導入ファン15は、大なる断面積を有
した第2外気導入ダクト26が接続された状態で天井裏
スペースSに配置されており、天井裏スペース26に対
して送風するように構成されている。又、第2外気導入
ダクト26と同様の断面積を有した第2還気ダクト(排
気部eの一例)27を、その排気口27aが形成される
側壁28に近い位置において天井11aに開口される状
態に配置構成してあり、それによってダクト全長を短い
ものにしてある。
【0026】次に、以上のように構成された空調設備A
の空調作用について説明する。先ず、一般的な冷房や暖
房、即ち通常の空調を行うときには、空調装置Eと換気
装置13とを作動させて、送風路14rから室内11に
冷風(又は熱風)を送り込むとともに、還気スリット2
2からの排風、及び供給ダクト23から出てくる外気と
の双方を吸気口14kから吸い込み、コイルユニット1
4にて熱交換した後に送風路14rに送り出す、という
一連の循環サイクルを実行させ、室内11を冷房(又は
暖房)する。この場合、外気導入ファン15、誘引ファ
ン16、還気ファン17は停止している。
【0027】尚、急速冷房(又は暖房)や効率の良い冷
房(又は暖房)を行う場合には、換気装置13を停止さ
せて空調装置Eのみを作動させ、完全な内気循環作動状
態とする。又、換気による余剰分の空気は、掃気ダクト
25から換気装置13を介して外部に排気されるように
なる。
【0028】次に、外気冷房を行うときには、外気導入
ファン15、誘引ファン16、還気ファン17を作動さ
せ、換気装置13は停止するとともに、空調装置Eにつ
いては、コイルユニット14のみ作動させ、単なる送風
ファンとして動かすようにする。すると、大なる風量に
よって天井裏スペースSに取り込まれた外気は、誘引フ
ァン16によって奥の方まで行く届くようになり、送風
路14rからはコイルユニット14によって勢い良く冷
たい外気が室内11に供給される(通常の空調時には排
気用となる還気スリット22から穏やかに室内11に冷
たい外気が供給されることもある)。
【0029】そして、外気導入に伴なって押出される室
内11の温い空気は、還気ファン17及び第2還気ダク
ト27によって建物外に吸い出されるのである。この場
合には、コイルユニット14(送風路14r)が「天井
裏スペースに取り入れられた外気を室内に送る給気部
d」に相当するが、場合によっては還気スリット22も
給気部dに相当することもある。即ち、コイルユニット
14が天井裏スペースS内の空気を吸っているので、そ
の吸引力によって還気スリット22から室内11の空気
が天井裏スペースSに引込まれる状態と、取り込まれた
外気の圧力がコイルユニット14の吸引力よりも高くて
還気スリット22からも外気が室内11に供給される状
態とが、諸条件によって決定されるからである。しかし
て、天井裏スペースに換気装置13を置く構造では、そ
のための専用の機械室が省略でき、空調対象室の容積拡
大が可能になっている。
【0030】〔別実施形態〕換気装置によって大量の外
気を導入可能として、外気導入ファン15を省略した構
成としても良い。即ち、図3、図4に示すように、換気
装置29に装備される給気ファン30の風量を変更調節
自在な風量調節機構aと、給気ファン30で取り込まれ
た外気を、供給ダクト23に送風する状態と、天井裏ス
ペースSに送風する状態との切換えが自在な送風切換機
構bと、全熱交換器12を通った外気を給気ファン30
に導く状態と、全熱交換器12を通らない外気を給気フ
ァン30に導く状態との切換えが自在な入路切換機構c
と、全熱交換器12を通った排気を外部に導く状態と、
全熱交換器12を通らない排気を外部に導く状態との切
換えが自在な出路切換機構fとを設ける。
【0031】風量調節機構aの一例としては、給気ファ
ン30の駆動用モータ30aの回転数を調節自在な制御
装置31を設けて構成する。給気ファン30の回転数を
遅くすると通常空調時における換気に適した少ない風量
に設定でき、回転数を速くすると外気冷房時における大
量の外気導入に適した大なる風量に設定することが可能
である。
【0032】送風切換機構bの一例としては、給気ファ
ン30の風下側に、全風量を供給ダクト23に送る姿勢
と、全風量を天井裏スペースSに送り込む姿勢とが切換
自在な風向板32を配置して構成する。風向板32は支
点Pで揺動自在に装備され、上方に揺動して換気作用姿
勢にすれば全風量が供給ダクト23に送られ、下方に揺
動して外気冷房姿勢にすれば全風量が天井裏スペースS
に送られる。
【0033】入路切換機構cの一例としては、換気装置
29における吸気側経路33に、全熱交換器12を取ら
ないバイパス路34を設けるとともに、取り込まれた外
気が全て全熱交換器12に向うよう、吸気側経路33に
おけるバイパス路34への入口を閉じた換気姿勢と、取
り込まれた外気が全てバイパス路34に向うよう、吸気
側経路33に面した全熱交換機12を遮断する外気冷房
姿勢とに支点Xで揺動切換自在な経路切換板35を設け
て構成する。
【0034】出路切換機構fの一例としては、換気装置
29における還気側経路36に、全熱交換器12を取ら
ないバイパス路37を設けるとともに、還気ファン19
から排出される内気が全て全熱交換器12に向うよう、
還気側経路36におけるバイパス路37への入口を閉じ
た換気姿勢と、排出される内気が全てバイパス路37に
向うよう、還気側経路36に面した全熱交換機12を遮
断する外気冷房姿勢とに支点Yで揺動切換自在な経路切
換板38を設けて構成する。
【0035】つまり、給気ファン30の回転数を遅く
し、風向板32を換気作用姿勢に、かつ、経路切換板3
5を換気姿勢に夫々切換えることにより、コイルユニッ
ト14による空調時に、全熱交換された若干の外気を混
ぜて室内11に送る換気状態が現出される。そして、給
気ファン30の回転数を速くし、風向板32を外気冷房
姿勢に、かつ、経路切換板35及び38を外気冷房姿勢
に夫々切換えることにより、全熱交換されない外気をそ
のまま天井裏スペースSに送風する外気冷房状態が現出
されるのである。尚、図3は、図1(図2)と異なる部
分のみを示すものであり、その他の部分は図1(図2)
と同じである。
【0036】又、経路切換板38の姿勢切換えにより、
排気を熱交換しながら外部に排出する状態と、排気を熱
交換せずに外部に排出する状態とが選択自在である。従
って、外気冷房時に、換気装置13も運転させるととも
に、空調装置Eについては、コイルユニット14のみ作
動させ、単なる送風ファンとして動かすようにすること
が可能であり、この場合の換気装置13は、入路切換機
構cと出路切換機構fとを共に作動させることにより、
熱交換することなく単に給気と排気とを行うバイパス状
態にしておく。
【0037】排気部eとしては、側壁28の上部に設け
た排気口や、室内11の床付近の壁に設けた還気スリッ
ト、或いは室内11に配備された専用のダクトでも良
い。又、給気部dとしては、専用の吹き出しファンを設
けるとか、天井11aには吹き出しスリットを設けるだ
けとして、外気導入ファン15と誘引ファン16とによ
る送風力によって吹き出しスリットから外気を室内11
に送る構造でも良い。
【0038】空調対象室とは別に設けられた機械室に、
冷却コイル及び加熱コイルで成るコイルユニットと全熱
交換器とを有した空調機を配備した構造(図5に示され
たような構造)の空調設備において、空調対象室の天井
裏スペース自体を外気導入用ダクトに形成し、機械室に
配置された外気導入ファンや換気装置により、天井裏ス
ペースによる外気導入用ダクトを介して室内に外気を送
り込み可能とする構造でも良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】通常空調状態を示す空調設備の模式図
【図2】外気冷房状態を示す空調設備の模式図
【図3】空調設備の別構造を示す模式図
【図4】図3の換気装置の構造を示す側面図
【図5】従来の空調設備を示す模式図
【符号の説明】
11 室内 11a 天井 12 全熱交換器 13 換気装置 14 コイルユニット 15 外気導入ファン 23 供給ダクト 27 還気ダクト 29 換気装置 30 給気ファン S 天井裏スペース a 風量調節機構 b 送風切換機構 c 入路切換機構 d 給気部 e 排気部 f 出路切換機構

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 全熱交換器を有した換気装置と、天井裏
    スペースに設置されるコイルユニットとを備え、前記換
    気装置から前記コイルユニットに向かう供給ダクトを前
    記天井裏スペースに設けてある空調設備であって、 前記天井裏スペースに室内冷却用外気を取り込み自在な
    外気導入ファンと、前記天井裏スペースに取り込まれた
    外気を室内に送る給気部と、前記給気部からの前記室内
    への外気供給によって作用する排気部とを設けるととも
    に、前記天井裏スペースを、前記外気導入ファンによっ
    て取り込まれた外気を前記給気部に送るための流通路に
    形成してある空調設備。
  2. 【請求項2】 前記排気部は、前記室内の天井に開口す
    る状態の排気ダクトを、前記天井裏スペースに配置する
    ことで構成されている請求項1に記載の空調設備。
  3. 【請求項3】 前記給気部は、前記天井裏スペースに取
    り込まれた外気を吸い込んで前記室内に送風可能な前記
    コイルユニットで構成されている請求項1又は2に記載
    の空調設備。
  4. 【請求項4】 全熱交換器を有した換気装置と、天井裏
    スペースに設置されるコイルユニットとを備え、前記換
    気装置から前記コイルユニットに向かう供給ダクトを前
    記天井裏スペースに設けてある空調設備であって、 前記換気装置に装備される給気ファンの風量を変更調節
    自在な風量調節機構と、前記給気ファンで取り込まれた
    外気を、前記供給ダクトに送風する状態と、前記天井裏
    スペースに送風する状態との切換えが自在な送風切換機
    構と、前記全熱交換器を通った外気を前記給気ファンに
    導く状態と、前記全熱交換器を通らない外気を前記給気
    ファンに導く状態との切換えが自在な入路切換機構と、
    前記全熱交換器を通った排気を外部に導く状態と、前記
    全熱交換器を通らない排気を外部に導く状態との切換え
    が自在な出路切換機構と、前記天井裏スペースに送風さ
    れた外気を室内に供給可能な給気部とを設けるととも
    に、 前記天井裏スペースを、これに送風された外気を前記給
    気部に送るための流通路に形成してある空調設備。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016151377A (ja) * 2015-02-17 2016-08-22 三機工業株式会社 給気ボックス及び給気ボックスを用いた居室用の空調システム
JP2018096663A (ja) * 2016-12-16 2018-06-21 株式会社ササクラ 空気調和システム
JP2018123498A (ja) * 2017-01-30 2018-08-09 パナソニックIpマネジメント株式会社 建物ユニット及び建物
JP2020094724A (ja) * 2018-12-11 2020-06-18 協立エアテック株式会社 全館空調システム

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