JP6578736B2 - インストルメントパネルの端部の構造 - Google Patents

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Description

本発明は、上下に分割して形成されるインストルメントパネルの端部の構造に関する。
従来の車両におけるインストルメントパネルの中には、上下に2分割して形成される上部側インストルメントパネル及び下部側インストルメントパネルを有し、これら上部側インストルメントパネルと下部側インストルメントパネルとを合わせて固定する構造のものがある(例えば、特許文献1、2参照)。
このような構造のインストルメントパネルにおいては、左右にオーバーハングして車両室内側の意匠面に車両幅方向への広がり感を持たせる場合は、下部側インストルメントパネルの左右両側面を部品分割している。
特許第4526719号公報 実開平3−33728号公報
しかしながら、上述した従来のインストルメントパネルの構造では、オーバーハングした上部側インストルメントパネルの左右両側面が部品分割されているので、部品点数が増加することになり、部品のコスト高を招くとともに、組付け工数を増やしてしまうという問題があった。また、上部側インストルメントパネルと下部側インストルメントパネルとの上下合わせ部に隙間が生じやすくなるので、インストルメントパネルの外観品質を低下させるおそれがあった。
本発明はこのような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、インストルメントパネルの意匠面をできるだけ幅広く見せることにより、車両室内の広がり感を向上させ、かつ分割される上下のインストルメントパネルの端部の強度を高めるとともに、上下のインストルメントパネルの合わせ部の隙間の発生を防ぎ、高品質の外観と意匠性を持たせることが可能なインストルメントパネルの端部の構造を提供することにある。
上記従来技術の有する課題を解決するために、本発明は、ステアリングサポートメンバーを介して車体に固定されるインストルメントパネルが、上下に分割して形成される上部側インストルメントパネル及び下部側インストルメントパネルを有し、前記上部側インストルメントパネルと前記下部側インストルメントパネルとを合わせて固定するインストルメントパネルの端部の構造において、前記上部側インストルメントパネル及び前記下部側インストルメントパネルの側端部は、ドア開口部の外側に向かって張り出す形状に形成され、前記下部側インストルメントパネルの側端部を上から覆うように前記上部側インストルメントパネルの側端部を合わせることにより、前記ドア開口部の外側に向かって張り出した張り出し部分の上下の合わせ部の少なくとも一部車両前後方向及び車両幅方向の4面が囲まれた囲い形状となるように構成されている。
また、本発明において、前記張り出し部分の前記箱形状部内には、ステアリングサポートメンバーへの固定部が設けられている。
そして、本発明において、前記ステアリングサポートメンバーへの前記下部側インストルメントパネルの固定箇所には、前記ステアリングサポートメンバーの端部の車体への取付ブラケットに固定する連結部が設けられている。
さらに、本発明において、前記下部側インストルメントパネルの前記ステアリングサポートメンバーへの固定部には、前記上部側インストルメントパネルの裏面と係合する支持部が一体に設けられている。
また、本発明において、前記上部側インストルメントパネルの側面から車両室内側への角部には、係合部が設けられ、前記下部側インストルメントパネルの側面の角部には、前記係合部と係合する被係合部が設けられている。
上述の如く、本発明は、ステアリングサポートメンバーを介して車体に固定されるインストルメントパネルが、上下に分割して形成される上部側インストルメントパネル及び下部側インストルメントパネルを有し、前記上部側インストルメントパネルと前記下部側インストルメントパネルとを合わせて固定するインストルメントパネルの端部の構造において、前記上部側インストルメントパネル及び前記下部側インストルメントパネルの側端部は、ドア開口部の外側に向かって張り出す形状に形成され、前記下部側インストルメントパネルの側端部を上から覆うように前記上部側インストルメントパネルの側端部を合わせることにより、前記ドア開口部の外側に向かって張り出した張り出し部分の上下の合わせ部の少なくとも一部車両前後方向及び車両幅方向の4面が囲まれた囲い形状となるように構成されているので、インストルメントパネルの車両幅方向への広がりを演出したい場合でも、張り出し部分のインストルメントパネルの側端部の剛性を向上させることができ、かつ部品点数を増やすことなく、インストルメントパネルに車両幅方向の広がり感を持たせることができる。
また、本発明において、前記張り出し部分の前記箱形状部内には、ステアリングサポートメンバーへの固定部が設けられているので、高い剛性を備えた箱形状部がステアリングサポートメンバーへの固定部となり、剛性の安定した部分でインストルメントパネルをステアリングサポートメンバーに固定することができる。その結果、上部側インストルメントパネルと下部側インストルメントパネルとの合わせ部に隙間などが生じるのを防ぐことが可能となり、車両室内の高い外観品質を得ることができる。
さらに、本発明において、前記ステアリングサポートメンバーへの前記下部側インストルメントパネルの固定箇所には、前記ステアリングサポートメンバーの端部の車体への取付ブラケットに固定する連結部が設けられているので、最も車体側壁側に寄せてステアリングサポートメンバーへの固定部を設けることができる。したがって、本発明の構造によれば、ドア開口部に極力近い箇所でステアリングサポートメンバーへの固定部を配置することが可能になるので、インストルメントパネルの端部における張り出し部分の位置の寸法精度を向上させ、隙間の発生を防止することができる。
そして、本発明において、前記下部側インストルメントパネルの前記ステアリングサポートメンバーへの固定部には、前記上部側インストルメントパネルの裏面と係合する支持部が一体に設けられているので、ステアリングサポートメンバーに固定した部分に上部側インストルメントパネルを連続して配置することが可能となり、上部側インストルメントパネルの車両幅方向の位置を高い剛性で位置決めすることができ、上部側インストルメントパネルと下部側インストルメントパネルとの合わせ部の隙間の発生を防ぎ、車両室内の高い外観品質を得ることができる。
また、本発明において、前記上部側インストルメントパネルの側面から車両室内側への角部には、係合部が設けられ、前記下部側インストルメントパネルの側面の角部には、前記係合部と係合する被係合部が設けられているので、上部側インストルメントパネル及び下部側インストルメントパネルの角部の剛性向上と車両幅方向左右両側の位置規制を行うことができ、隙間の発生を防ぎ、車両室内の外観品質の向上をより一層図ることができる。
本発明の実施形態に係る端部の構造が適用されるインストルメントパネルの張り出し部分を車両室内側の車両後方から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係るインストルメントパネルの張り出し部分を別の角度で車両室内側の車両後方から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係るインストルメントパネルの張り出し部分を更に別の角度で車両室内側の車両後方から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係るインストルメントパネルを構成する上部側インストルメントパネルと下部側インストルメントパネルがステアリングサポートメンバーに組付けられる前の状態を示す斜視図である。 図4における上部側インストルメントパネル及び下部側インストルメントパネルとステアリングサポートメンバーの配置関係を別の角度で車両後方から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係る上部側インストルメントパネルの側端部を裏側から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係る下部側インストルメントパネルの側端部を表側から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係る上部側インストルメントパネルの側端部と下部側インストルメントパネルの側端部とを組付けた状態を裏側から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係る上部側インストルメントパネル及び下部側インストルメントパネルの側端部をステアリングサポートメンバーに組付けた状態を裏側から見た斜視図である。 図2におけるE部の拡大斜視図である。 図10におけるA−A線断面図である。 図10におけるB−B線断面図である。 図10におけるC−C線断面図である。
以下、本発明を図示の実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図1〜図13は本発明の実施形態に係るインストルメントパネルの端部の構造を示すものである。なお、図において、矢印I方向は車両室内側の方向を示し、矢印O方向は車両室外側の方向を示している。
図1〜図9に示すように、本発明の実施形態の構造が適用されるインストルメントパネル1は、車両室内の前方側で車両幅方向の全幅にわたって配置され、全体が上下に2分割して形成されており、主として、上部を形成する上部側インストルメントパネル2と、乗員に対面する面の下部を形成する下部側インストルメントパネル3とを有し、これら上部側インストルメントパネル2及び下部側インストルメントパネル3の外側の端部を車両上下方向で合わせて固定することにより構成されている。そして、これら2つの樹脂部品を組み合わせた後、インストルメントパネル1には、ガーニッシュ10や図示しないオーナメントなどの意匠性を高めるための部品が更に組み付けられ、多彩なデザインのバリエーションを与えることが可能な構成になっている。
また、インストルメントパネル1の内部には、図4、図5及び図9に示すように、車両幅方向に沿って延在するステアリングサポートメンバー4が内蔵されており、当該インストルメントパネル1は、ステアリングサポートメンバー4の車両幅方向左右両端部の取付ブラケット41を介して、ボディ(車体)5側のダッシュサイドパネルにボルト及ナット42等で締結されることにより、ボディ5に支持固定されている。
車両室外側のボディ5の車両側部には、図11〜図13に示すように、アウターボディパネル、インナーボディパネル等の周縁部を重ね合わせ、該周縁部のフランジ部51の重ね合わせ面をスポット溶接等で固着することによって形成されたドア開口部5Aが設けられており、該ドア開口部5Aは、サイドドア6によって開閉されるようになっている。
車両側部のドア開口部5Aには、シール材としてフランジ部51に嵌合される環状のオープニントリム7が全周にわたって取付けられている。このオープニントリム7は、車種によってはドア開口部5Aの全周ではなく、上半分のみや上部のみに嵌め込まれている場合もあるが、本発明の実施形態の合わせ部構造に適用可能な構成では、少なくともインストルメントパネル1の車両幅方向側部のドア開口部5Aにはオープニントリム7が嵌め込まれて取付けられている。
このオープニントリム7は、図11〜図13に示すように、フランジ部51を挟むように嵌め込む断面U字状の嵌合部71と、該嵌合部71の車両室外側に形成され、サイドドア6に圧縮されて気密性を保つためのシール部72と、嵌合部71の車両室内側に形成され、車両室内へ向かって延びるヒレ状のリップ部73とを有している。嵌合部71は、内部に芯金を内包した主にゴム材からなり、剛性を有する硬い部分である。リップ部73は、可撓性を有する柔らかいゴム材からなり、インストルメントパネル1や車両室内の内装材と当接し、内装材の縁端などを覆ったり、圧接したりする役割を有している。
図1〜図3、図5、図10及び図11に示すように、本実施形態の端部の構造において、上部側インストルメントパネル2の上方を向く意匠面2aの車両幅方向の側端部(図5の符号Mで囲まれた箇所)21は、ドア開口部5Aの車両室外側に向かって(矢印O方向)張り出す形状に形成されている。しかも、上部側インストルメントパネル2の側端部21は、周囲を下方へほぼ直角に折れ曲げた断面略L字型のフランジ形状に形成されている。一方、下部側インストルメントパネル3の車両幅方向の側端部(図5の符号Nで囲まれた箇所)31も、上部側インストルメントパネル2の側端部21と同様、ドア開口部5Aの車両室外側に向かって(矢印O方向)張り出す形状に形成されている。しかも、下部側インストルメントパネル3の側端部31は、少なくとも車両前後面と車両外側側面が縦壁で囲まれた上面開口の箱形状に形成されているとともに、当該上面開口が側端部31の上部へ行くに従って広がるような形状に形成されている。
そして、本実施形態の端部の構造では、図11及び図12に示すように、下部側インストルメントパネル3の側端部31を上から覆うように被せて上部側インストルメントパネル2の側端部21を合わせることにより、ドア開口部5Aの車両室外側に向かって張り出した張り出し部分Dの上下の合わせ部が、インストルメントパネル1の側端部において箱形状部11となるように構成されている。これにより、インストルメントパネル1の側端部がドア開口部5Aの車両室外側に向かって張り出した張り出し部分Dにしたとしても、上部側インストルメントパネル2の側端部21と下部側インストルメントパネル3の側端部31とを合わせた時に当該合わせ部が閉じた箱形状部11となり、高い剛性が確保されるようになっている。また、下部側インストルメントパネル3の側端部31は上部側に広がる形状を有し、下部側インストルメントパネル3の側端部31が上部側インストルメントパネル2の側端部21によって覆われているため、張り出し部分Dの合わせ部が外部から見えにくくなり、インストルメントパネル1の側端部が高い外観を保持しながらドア開口部5Aの車両室外側に向けて張り出して広がるインストルメントパネル1の意匠が得られるようになっている。
張り出し部分Dの箱形状部11内には、図7〜図9及び図12に示すように、ステアリングサポートメンバー4への固定部Fが設けられている。このステアリングサポートメンバー4への固定部Fは、箱形状で高い剛性を備えた箱形状部11の箇所に配設されており、インストルメントパネル1は、剛性の安定した部分でステアリングサポートメンバー4に固定されるように構成されている。これにより、上部側インストルメントパネル2及び下部側インストルメントパネル3の側端部21,31の合わせ部には、外観を損なうような隙間が生じないようになっている。
ステアリングサポートメンバー4への固定部Fは、下部側インストルメントパネル3の側端部31の裏面側に一体的に設けられ、車両下方へ向かって延在するボス32及びピン33を備えている。これらボス32及びピン33は、側端部31の裏面から車両下方へ向かって突設した基台部31aの前面に設けられており、ボス32とピン33とは、車両上下方向に間隔を空けて配置されている。そして、ボス32には、挿入したスクリュー8の雄ねじ部8aと螺合する雌ねじ部32aが設けられ、ピン33の先端部は、挿入しやすいように先細りの形状に形成されている。
また、ステアリングサポートメンバー4への下部側インストルメントパネル3の固定箇所には、図5、図7、図9及び図12に示すように、ステアリングサポートメンバー4の端部を車両側部のボディ5に取付ける取付ブラケット41に固定するための連結部材(連結部)43が設けられている。この連結部材43は、下部側インストルメントパネル3のボス32及びピン33と対向して配置されており、取付ブラケット41の上面部に固定されている。このような位置に連結部材43が配置されていることによって、ステアリングサポートメンバー4への固定部Fを最も車体側壁側のボディ5に寄せてドア開口部5Aに極力近い箇所で設けることが可能になり、インストルメントパネル1の張り出し部分Dにおける位置の寸法精度の向上が実現可能になる。
そのため、連結部材43は、取付ブラケット41の上面部に起立した状態で配置される支持片43Aと、取付ブラケット41の上面部に接合される固定片43Bとによって車両側方視でL字状に屈曲形成されており、支持片43Aの幅方向中間部には、スクリュー8の雄ねじ部8aを差し込む差込孔43aと、ピン33の先端部を挿入する挿入孔43bが上下に間隔を空けて穿設されている。したがって、下部側インストルメントパネル3の側端部31は、ピン33を支持片43Aの挿入孔43bに挿入し、スクリュー8の雄ねじ部8aを支持片43Aの差込孔43aよりボス32の雌ねじ部32aにねじ込むことにより、連結部材43を介して取付ブラケット41に固定されるようになっている。
さらに、ステアリングサポートメンバー4への下部側インストルメントパネル3の固定部Fには、図12に示すように、上部側インストルメントパネル2と係合する支持部Gが一体に設けられている。この支持部Gは、下部側インストルメントパネル3の側端部31において、基台部31aの後面側に延出して設けられる図7の係止片34と、上部側インストルメントパネル2の側端部21の裏面側壁に設けられる図6の位置決めリブ22とを備えており、これら係止片34及び位置決めリブ22は、上部側インストルメントパネル2と下部側インストルメントパネル3との組付け時に、互いに差し込む差し込み構造として構成されている。このような支持部Gを設けることにより、ステアリングサポートメンバー4への固定部F(ステアリングサポートメンバー4に固定した部分)に上部側インストルメントパネル2が連続して配置され、インストルメントパネル1の中間部において、上部側インストルメントパネル2の車両幅方向の位置が下部側インストルメントパネル3などに対して高い剛性で位置決めされることになり、上部側インストルメントパネル2と下部側インストルメントパネル3との合わせ部には、外観を損ねる隙間が生じないようになっている。
上部側インストルメントパネル2の側端部21の裏面側であって、側面から車両室内側へ向かう下側角部には、図6、図8及び図13に示すように、下部側インストルメントパネル3の側端部31へ向かって突出する係合爪(係合部)23が設けられている。また、下部側インストルメントパネル3の側端部31の表面側であって、側面の下側角部には、図7及び図13に示すように、係合爪23と係合する係合孔(被係合部)35が設けられている。そのため、上部側インストルメントパネル2と下部側インストルメントパネル3とは、インストルメントパネル1の下部において、これらの係合爪23と係合孔35とを係合させることによって組み合わされ、上部側インストルメントパネル2及び下部側インストルメントパネル3の角部の剛性が高められ、かつ車両幅方向左右両側の位置規制が行われるようになっている。
また、図10に示すように、インストルメントパネル1の張り出し部分Dの車室内側であって、車両の前後左右に延びる見切りの角部Dcにおいては、上部側インストルメントパネル2の側端部21が下部側インストルメントパネル3の側端部31に対して張り出しているように見せて張り出す意匠を強調するために有効な手段として、下部側インストルメントパネル3の側端部31が大きく湾曲した湾曲形状に形成されている。このため、上部側インストルメントパネル2の側端部21の裏面側における下側角部は、図6及び図13に示すように、係合爪23と連結する平面状の合わせ面24を有しており、該合わせ面24によって、角部Dcで下部側インストルメントパネル3の側端部31の湾曲部分が大きく、上部側インストルメントパネル2の側端部21との合わせ部における車両幅方向の段差Y1が大きくなっても、当該合わせ部に隙間Y2が生じることはなく、インストルメントパネル1の内部が見えない構造となっている。しかも、合わせ面24は、係合爪23を補強する機能を有し、かつ合わせ面24と係合爪23とを連結する形状に形成されているため、係合孔35に係合させる係合爪23と合わせ面24とを用いることによって、上部側インストルメントパネル2の側端部21と下部側インストルメントパネル3の側端部31との難しい合わせ作業が容易に行えるようになっている。
さらに、本実施形態の端部の構造において、上部側インストルメントパネル2の側端部21と下部側インストルメントパネル3の側端部31とは、図8、図9及び図11に示す結合部Hによっても結合されるように構成されている。この結合部Hは、上部側インストルメントパネル2の側端部21の裏面側に一体的に設けられる上部ボス25及び上部ピン26と、下部側インストルメントパネル3の側端部31の上部に穿設される貫通孔36及び挿通孔37とを備えている。
上部ボス25及び上部ピン26は、図6、図8、図9及び図11に示すように、側端部21の上部裏面から車両下方へ向かって延在しており、上部ボス25と上部ピン26とは、車両幅方向に間隔を空けて配置されている。そして、上部ボス25には、挿入したスクリュー8の雄ねじ部8aと螺合する雌ねじ部25aが設けられ、上部ピン26の先端部は、挿入しやすいように先細りの形状に形成されている。一方、貫通孔36及び挿通孔37は、図7〜図9及び図11に示すように、側端部31の上部のボックス状の凸部38に設けられており、貫通孔36と挿通孔37とは、車両幅方向に間隔を空けて配置されている。したがって、上部側インストルメントパネル2の側端部21と下部側インストルメントパネル3の側端部31とは、インストルメントパネル1の上部において、上部ピン26を凸部38の挿通孔37に挿通し、スクリュー8の雄ねじ部8aを凸部38の貫通孔36より上部ボス25の雌ねじ部25aにねじ込むことにより、結合部Hを介して互いに結合されるようになっている。
なお、下部側インストルメントパネル3の側端部31は、図7及び図8に示すように、ガーニッシュ10の端末部に設けた爪部10aが嵌合する嵌合孔31bを有しており、爪部10aを嵌合孔31bに嵌め込むことにより、上部側インストルメントパネル2の側端部21と下部側インストルメントパネル3の側端部31との合わせ部付近において、下部側インストルメントパネル3とガーニッシュ10との嵌合位置を強制的に決められるようになっている。
ところで、本実施形態の端部の構造において、下部側インストルメントパネル3は、図12及び図13に示すように、側端部31の意匠が型抜き方向からアンダーになっているため、意匠面(境界Q〜境界R)をスライドで方向Uへ、また当該意匠面の裏側はキャビとコアのアンダーが切り替わる中間部に型仕切り面Kを設け、境界Pを境にしてキャビは方向Sへ抜け、コアは方向Tへ抜ける型構造としている。この型仕切り面Kにより、型抜きのアンダー方向に湾曲した意匠が成立するようになっている。その際、上部側インストルメントパネル2の側端部21と下部側インストルメントパネル3の側端部31との合わせは、隙間X1及び段差X2で設定され(図11参照)、位置決めリブ22は、隙間V及び隙間Wで設定され(図12参照)され、型仕切り面K上の係合爪23及び係合孔35は、係合爪23の組付け上の理由から隙間Zで設定されている。これらの隙間の関係は、上部側インストルメントパネル2の側端部21と下部側インストルメントパネル3の側端部31との合わせの車両前後方向において、隙間V<隙間Z≦隙間Y2とし、係合爪23が係合孔35へ必要以上に引き込まれた場合でも、隙間Y2から隙間が0となる範囲での意匠隙間を可能にしている。
また、これらの隙間の関係は、上部側インストルメントパネル2の側端部21と下部側インストルメントパネル3の側端部31との合わせ部の車両幅方向において、意匠段差>側端部21の板厚2h又は側端部31の板厚3hの関係になると、側端部21,31の意匠に隙間が生じてしまうため、隙間V<段差X2<板厚2h<板厚3hとし、位置決めリブ22及びその受け部である係止片34によって、側端部21,31の意匠に隙間が生じないような合わせ構造としている(図11及び図12参照)。
さらに、上部側インストルメントパネル2と下部側インストルメントパネル3との合わせ部は、図11及び図12に示すように、側端部21と側端部31の板厚だけの突き合わせ構造となっており、部品の公差上、一定した精度の合わせを安定して成立させることが難しいことから、結合の末端となる結合部Hの位置で、側端部21と側端部31とを上部ピン26を凸部38の挿通孔37に挿通して位置決めし、スクリュー8の雄ねじ部8aを凸部38の貫通孔36より上部ボス25の雌ねじ部25aにねじ込んでスクリュー固定を行い(図8及び図11参照)、その周囲を側端部21,31の壁と繋いで箱形状部11とし、結合部Hの結合をより強固にして難しい合わせが可能な構造になっている。
このように、本発明の実施形態に係るインストルメントパネル1の端部の構造では、上下に2分割して形成される上部側インストルメントパネル2の側端部21と下部側インストルメントパネル3の側端部31とを合わせて固定する構造であり、上部側インストルメントパネル2及び下部側インストルメントパネル3の側端部31が、ドア開口部5Aの外側に向かって張り出す形状に形成され、下部側インストルメントパネル3の側端部31を上から覆うように上部側インストルメントパネル2の側端部21を合わせることにより、ドア開口部5Aの外側に向かって張り出した張り出し部分Dの上下の合わせ部が箱形状部11に構成されているので、インストルメントパネル1の車両幅方向への広がりを演出すべくこれら側端部21,31を張り出す場合でも、部品点数を増やすことなく、張り出し部分Dに必要な剛性を確保することができる。
また、本実施形態のインストルメントパネル1の端部の構造においては、従来の構造よりも車両室外側に突出した張り出し部分Dによって、インストルメントパネル1の意匠全体が幅広く感じるように見えるので、インストルメントパネル1に車両幅方向の広がりを持たせて車両室内の広がり感を向上させ、居住性を高めることができる。
さらに、本実施形態のインストルメントパネル1の端部の構造では、上部側インストルメントパネル2の側端部21と下部側インストルメントパネル3の側端部31とを合わせた時に当該合わせ部が閉じた高い剛性の箱形状部11となり、下部側インストルメントパネル3の側端部31は上部側に広がる形状を有し、下部側インストルメントパネル3の側端部31が上部側インストルメントパネル2の側端部21によって覆われているので、張り出し部分Dの合わせ部が外部から見えにくく、かつ側端部21,31の板厚同士の突き合わせても隙間が発生しない合わせ構造を実現でき、高い品質の外観と優れた意匠性を有するインストルメントパネル1を得ることができる。
以上、本発明の実施の形態につき述べたが、本発明は既述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能である。
1 インストルメントパネル
2 上部側インストルメントパネル
2a 意匠面
3 下部側インストルメントパネル
4 ステアリングサポートメンバー
5 ボディ(車体)
5A ドア開口部
7 オープニングトリム
8 スクリュー
11 箱形状部
21 上部側インストルメントパネルの側端部
22 位置決めリブ
23 係合爪(係合部)
24 合わせ面
25 上部ボス
26 上部ピン
31 下部側インストルメントパネルの側端部
31a 基台部
32 ボス
33 ピン
34 係止片
35 係合孔(被係合部)
36 貫通孔
37 挿通孔
41 取付ブラケット
43 連結部材(連結部)
43A 支持片
43a 差込孔
43b 挿入孔
D インストルメントパネルの張り出し部分
F ステアリングサポートメンバーへの固定部
G 支持部
H 結合部

Claims (6)

  1. ステアリングサポートメンバーを介して車体に固定されるインストルメントパネルが、上下に分割して形成される上部側インストルメントパネル及び下部側インストルメントパネルを有し、前記上部側インストルメントパネルと前記下部側インストルメントパネルとを合わせて固定するインストルメントパネルの端部の構造において、
    前記上部側インストルメントパネル及び前記下部側インストルメントパネルの側端部は、ドア開口部の外側に向かって張り出す形状に形成され、
    前記下部側インストルメントパネルの側端部を上から覆うように前記上部側インストルメントパネルの側端部を合わせることにより、前記ドア開口部の外側に向かって張り出した張り出し部分の上下の合わせ部の少なくとも一部車両前後方向及び車両幅方向の4面が囲まれた囲い形状となるように構成されていることを特徴とするインストルメントパネルの端部の構造。
  2. ステアリングサポートメンバーを介して車体に固定されるインストルメントパネルが、上下に分割して形成される上部側インストルメントパネル及び下部側インストルメントパネルを有し、前記上部側インストルメントパネルと前記下部側インストルメントパネルとを合わせて固定するインストルメントパネルの端部の構造において、
    前記上部側インストルメントパネル及び前記下部側インストルメントパネルの側端部は、ドア開口部の外側に向かって張り出す形状に形成され、
    前記上部側インストルメントパネルの側端部は、周囲を下方へ折り曲げた断面略L字状に形成され、前記下部側インストルメントパネルの側端部は前記上部側インストルメントパネルの側端部に側面視で一部重なるように配置され、
    前記下部側インストルメントパネルの側端部よりも前記上部側インストルメントパネルの側端部が車両幅方向外側に張り出すように構成されていることを特徴とするンストルメントパネルの端部の構造。
  3. 前記張り出し部分の前記囲い形状部内には、ステアリングサポートメンバーへの固定部が設けられていることを特徴とする請求項に記載のインストルメントパネルの端部の構造。
  4. 前記ステアリングサポートメンバーへの前記下部側インストルメントパネルの固定箇所には、前記ステアリングサポートメンバーの端部の車体への取付ブラケットに固定する連結部が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のインストルメントパネルの端部の構造。
  5. 前記下部側インストルメントパネルの前記ステアリングサポートメンバーへの固定部には、前記上部側インストルメントパネルの裏面と係合する支持部が一体に設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のインストルメントパネルの端部の構造。
  6. 前記上部側インストルメントパネルの側面から車両室内側への角部には、係合部が設けられ、前記下部側インストルメントパネルの側面の角部には、前記係合部と係合する被係合部が設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のインストルメントパネルの端部の構造。
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