JP6488678B2 - インストルメントパネルとオープニングトリムの合わせ部構造 - Google Patents

インストルメントパネルとオープニングトリムの合わせ部構造 Download PDF

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Description

本発明は、車両室内側のインストルメントパネルと車両室外側のオープニングトリムとの合わせ部構造に関する。
従来のインストルメントパネルの合わせ部構造の中には、特許文献1に開示されているように、車両室内側に配置されるインストルメントパネルと、車両室外側に配置され、ドア開口部の周縁に取付けられるオープニングトリムとの合わせ部において、インストルメントパネルに側壁を設け、該側壁をオープニングトリムのリップ部と常に当接させることにより、当該インストルメントパネルの側壁とフロントピラーのフランジとの間の隙間からインストルメントパネルの内部が見えてしまうのを防止する技術が記載されている。
また、特許文献2に開示されているように、インストルメントパネルとオープニングトリムの合わせ部において、インストルメントパネルにオープニングトリムのリップ部を常に当接させるフランジ部を備えることにより、インストルメントパネルとオープニングトリムの合わせ部の隙間からインストルメントパネルの内部が見えてしまうのを防止する技術が記載されている。
特許第3427942号公報 特開2005−145085号公報
しかしながら、上述した従来の合わせ部構造においては、どちらも、オープニングトリムのリップ部をインストルメントパネルの側壁またはフランジ部と常に一定の関係で当接させる必要があるので、インストルメントパネルの意匠に制約が生じるという問題があった。また、インストルメントパネルの意匠面の側端部は、オープニングトリムよりも車両室内側の範囲にとどまって配置されているので、インストルメントパネルの車両幅方向への広がりを演出することが難しいという問題があった。
なお、インストルメントパネルの車両幅方向の側部は、通常、オープニングトリムよりも車両室内側に収まっているため、オープニングトリムの柔らかいリップ部が車両上下方向に沿って当該側部の端面に当接してシールされている。しかし、インストルメントパネルの車両幅方向の側部がオープニングトリムを越えて車両室外側に張り出す場合、オープニングトリムの車両室内側に位置するリップ部から外れることにより、インストルメントパネルをボディに組付ける際にリップ部が捩じれてしまい、シール性が損なわれるおそれがあった。
また、インストルメントパネルとオープニングトリムの合わせ部の方向が曲線的に変化する場合、インストルメントパネルのような樹脂成形品では必ず生じる型合わせ部に残る線状の痕(パーティングライン)とオープニングトリムとの接触の問題を生じる一方、当該接触を避けるために隙間を大きくすると、見た目が悪くなって外観品質が低下するなどの問題を生じるおそれがあった。
本発明はこのような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、インストルメントパネルとオープニングトリムの隙間から内部が見えるのを防止しながら、インストルメントパネルの意匠面をできるだけ幅広く見せることにより、インストルメントパネルの意匠の自由度及び車両室内の広がり感を向上させることが可能なインストルメントパネルとオープニングトリムの合わせ部構造を提供することにある。
上記従来技術の有する課題を解決するため、本発明は、車両室内側に配置されるインストルメントパネルと、車両室内側から室外側にかけて配置され、ドア開口部の周縁に取付けられるオープニングトリムとの合わせ部構造において、前記インストルメントパネルの上部を形成するアッパーインストルメントパネルの上方を向く意匠面の車両幅方向の側部は、車両室外側に向かって、前記ドア開口部にかけて張り出す形状に形成され、前記インストルメントパネルの張り出し部は、前記ドア開口部の周縁フランジ部を覆う前記オープニングトリムのU字状の嵌合部に重なる位置まで突出して配置され、前記張り出し部は、前記アッパーインストルメントパネルと前記インストルメントパネルの下部を形成するロアインストルメントパネルとの合わせ部に配置され、前アッパーインストルメントパネルの張り出し部分は、前記意匠面の車両幅方向の側端が型抜き可能な抜き勾配を有するように車両下方へ折り曲げた断面略L字状に形成されている。
また、本発明において、記ロアインストルメントパネルの張り出し部分は、前記オープニングトリムの前記嵌合部の上面を斜めに横切るように車両下方へ向かって徐々に車両室内側に向かう傾斜形状に形成されている。
そして、本発明において、前記インストルメントパネルの前記オープニングトリムの前記嵌合部に重なる部分から前記オープニングトリムの車両室内側のリップ部にかけて、前記ロアインストルメントパネルの縁端部が、車両下方に行くほど車両室内側へ傾く傾斜形状に形成されている。
さらに、本発明において、前記オープニングトリムの剛性を有する前記嵌合部と、前記嵌合部に重なる前記インストルメントパネルの縁端部との隙間の距離をXとし、前記隙間よりも下方に位置し、前記オープニングトリムの可撓性を有する前記リップ部と、前記リップ部に重なる前記インストルメントパネルの縁端部との隙間の距離をYとした場合に、前記隙間がY<Xとなるように設定されている。
また、本発明において、前記ロアインストルメントパネルは、前記アッパーインストルメントパネルとの合わせ部を境にして、車両室内側に凹む曲面形状に形成されている。
さらに、本発明において、車体に取付けられた状態の前記インストルメントパネルの前記張り出し部は、ドアの内装材となるドアトリムに対面するように隣接して配置され、前記張り出し部に対面する前記ドアトリムには凹部が形成され、突出した前記張り出し部の側部が前記ドアトリムの前記凹部に収容されるように構成されている。
上述の如く、本発明は、車両室内側に配置されるインストルメントパネルと、車両室内側から室外側にかけて配置され、ドア開口部の周縁に取付けられるオープニングトリムとの合わせ部構造において、前記インストルメントパネルの上部を形成するアッパーインストルメントパネルの上方を向く意匠面の車両幅方向の側部は、車両室外側に向かって、前記ドア開口部にかけて張り出す形状に形成され、前記インストルメントパネルの張り出し部は、前記ドア開口部の周縁フランジ部を覆う前記オープニングトリムのU字状の嵌合部に重なる位置まで突出して配置され、前記張り出し部は、前記アッパーインストルメントパネルと前記インストルメントパネルの下部を形成するロアインストルメントパネルとの合わせ部に配置され、前アッパーインストルメントパネルの張り出し部分は、前記意匠面の車両幅方向の側端が型抜き可能な抜き勾配を有するように車両下方へ折り曲げた断面略L字状に形成されているので、インストルメントパネルとオープニングトリムとの間に形成される隙間の発生を抑え、当該隙間から内部が見えるのを防ぐことが可能となり、外観品質の向上を図ることができる。しかも、本発明の合わせ部構造によれば、従来の構造と比べてインストルメントパネルの意匠面を幅広く見せることが可能になるため、インストルメントパネルの意匠の自由度を高めることができるとともに、車両室内の広がり感を向上させ、乗員に対して広い解放感を持たせることができる。また、最も突出する頂点がインストルメントパネルの合わせ部となり、アッパーインストルメントパネル及びロアインストルメントパネルの側端が共にアンダーカットにならず、通常の上型と下型の合わせによる成形型を形成することができ、複雑な型構造を用いることなく、高いデザイン性を備えたインストルメントパネルを低コストで提供することができる。
また、本発明において、記ロアインストルメントパネルの張り出し部分は、前記オープニングトリムの前記嵌合部の上面を斜めに横切るように車両下方へ向かって徐々に車両室内側に向かう傾斜形状に形成されているので、上記発明と同様の効果が得られる
さらに、本発明において、前記インストルメントパネルの前記オープニングトリムの前記嵌合部に重なる部分から前記オープニングトリムの車両室内側のリップ部にかけて、前記ロアインストルメントパネルの縁端部が、車両下方に行くほど車両室内側へ傾く傾斜形状に形成されているので、オープニングトリムの嵌合部に重なる張り出し部で当接されておらず、張り出し部の内部に位置するリップ部から、張り出し部の下方のインストルメントパネルの側部が当接する位置のリップ部にかけて滑らかに当該リップ部を車両室内側へ向かって押圧した状態とすることができ、インストルメントパネルの車体への取付時におけるインストルメントパネルの張り出し部付近のリップ部の捩れを防止できる。その結果、本発明の合わせ部構造によれば、インストルメントパネルとオープニングトリムとの間に隙間が発生するのを防ぐことが可能となり、インストルメントパネルとオープニングトリムとの間から内部が見えず、外観品質を向上させることができるとともに、エンジン騒音などの車両室内への侵入を防止することができる。
そして、本発明において、前記オープニングトリムの剛性を有する前記嵌合部と、前記嵌合部に重なる前記インストルメントパネルの縁端部との隙間の距離をXとし、前記隙間よりも下方に位置し、前記オープニングトリムの可撓性を有する前記リップ部と、前記リップ部に重なる前記インストルメントパネルの縁端部との隙間の距離をYとした場合に、前記隙間がY<Xとなるように設定されているので、下方に行くほど傾斜しながら隙間を小さく形成することが可能となり、張り出し部の下方の車両室内側に収まる位置のインストルメントパネルの側部まで、リップ部が捩れることなく当接した状態のまま繋げることができ、インストルメントパネルとオープニングトリムとの間における隙間の発生を確実に防止することができる。また、可撓性を有する柔らかいリップ部でインストルメントパネルの縁端部との距離を近づけることにより、インストルメントパネルの縁端部に形成されるパーティングラインがオープニングトリムの剛性を有する硬い嵌合部に接触して傷が付いたり、干渉したりすることを防ぐことができる。
また、本発明において、前記ロアインストルメントパネルは、前記アッパーインストルメントパネルとの合わせ部を境にして、車両室内側に凹む曲面形状に形成されているので、当接するインストルメントパネルとオープニングトリムとの合わせ部をアッパーインストルメントパネルの意匠面の車両幅方向の側部よりも内側に入った状態に配置することができる。したがって、本発明の合わせ部構造によれば、乗員側の目線で見た場合、隙間がアッパーインストルメントパネルの張り出し部分の意匠面に覆われることになるので、外観品質の向上をより一層図ることができる。
さらに、本発明において、車体に取付けられた状態の前記インストルメントパネルの前記張り出し部は、ドアの内装材となるドアトリムに対面するように隣接して配置され、前記張り出し部に対面する前記ドアトリムには凹部が形成され、突出した前記張り出し部の側部が前記ドアトリムの前記凹部に収容されるように構成されているので、インストルメントパネルの張り出し部がドアトリム側に突出していても、ドアトリムへの干渉を防止することができる。
本発明の実施形態の合わせ部構造が適用されるインストルメントパネルの張り出し部とオープニングトリムの配置関係を車両室内側の車両後方から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係るインストルメントパネルの張り出し部とオープニングトリムの配置関係を別の角度で車両室内側の車両後方から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係るインストルメントパネルの張り出し部を更に別の角度で車両室内側の車両後方から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係るインストルメントパネルとオープニングトリムの合わせ部構造において、インストルメントパネルの上下部を形成するアッパーインストルメントパネルとロアインストルメントパネルが組付けられる前の状態を示す斜視図である。 図1におけるインストルメントパネルがステアリングサポートメンバーを介して車体側のダッシュサイドパネルに取付けられる前の状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るオープニングトリムがドア開口部に取付けられる前の状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るオープニングトリムがドア開口部のフランジ部に取付けられた状態を示す断面図である。 本発明の実施形態に係るインストルメントパネルの張り出し部に隣接して配置されるドアトリムを示す斜視図である。 図2におけるZ部の拡大斜視図である。 図9におけるA−A線断面図である。 図9におけるB−B線断面図である。 図9におけるC−C線断面図である。
以下、本発明を図示の実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図1〜図12は本発明の実施形態に係るインストルメントパネルとオープニングトリムの合わせ部構造を示すものである。なお、図において、矢印I方向は車両室内側の方向を示し、矢印O方向は車両室外側の方向を示している。
図1〜図6に示すように、本発明の実施形態の合わせ部構造が適用されるインストルメントパネル1は、車両室内の前方側で車両幅方向の全幅にわたって配置され、全体が上下に分割して形成されており、主として、上部側を形成するアッパーインストルメントパネル2と、乗員に対面する面の下部側を形成するロアインストルメントパネル3とから構成されている。そして、これら2つの樹脂部品を組み合わせた後、インストルメントパネル1には、図示しないガーニッシュやオーナメントなどの意匠性を高めるための部品が更に組み付けられ、多彩なデザインのバリエーションを与えることが可能な構成になっている。
また、インストルメントパネル1の内部には、図5及び図6に示すように、車両幅方向に沿って延在するステアリングサポートメンバー4が内蔵されており、当該インストルメントパネル1は、ステアリングサポートメンバー4の左右両端の結合ブラケット41を介して、ボディ(車体)5側のダッシュサイドパネル51にボルト等で締結されることにより、ボディ5に支持固定されている。
なお、アッパーインストルメントパネル2とロアインストルメントパネル3とは、スクリュー6などにより互いに締結されている。このため、アッパーインストルメントパネル2の内壁面には、図10に示すように、ねじ穴を有するボス20が突設され、ロアインストルメントパネル3には、スクリュー6を挿通させる挿通孔30が穿設されている。また、ロアインストルメントパネル3は、図11に示すように、スクリュー6及び固定ブラケット42によってステアリングサポートメンバー4に固定されている。
車両室外側のボディ5の車両側部には、図6〜図8に示すように、アウターボディパネル52及びインナーボディパネル53の周縁部52a,53aを重ね合わせ、該周縁部52a,53aのフランジ部54の重ね合わせ面をスポット溶接等で固着することによって形成されたドア開口部5Aが設けられており、該ドア開口部5Aは、サイドドア7によって開閉されるようになっている。
車両側部のドア開口部5Aには、シール材としてフランジ部54に嵌合される環状のオープニントリム8が全周にわたって取付けられている。このオープニントリム8は、車種によってはドア開口部5Aの全周ではなく、上半分のみや上部のみに嵌め込まれている場合もあるが、本発明の実施形態の合わせ部構造に適用可能な構成では、少なくともインストルメントパネル1の車両幅方向側部のドア開口部5Aにはオープニントリム8が嵌め込まれて取付けられている。
本実施形態のオープニントリム8は、図7に示すように、フランジ部54を挟むように嵌め込む断面U字状の嵌合部81と、該嵌合部81の車両室外側に形成され、サイドドア7に圧縮されて気密性を保つための断面中空円状のシール部82と、嵌合部81の車両室内側に形成され、車両室内へ向かって延びるヒレ状のリップ部83とを有している。嵌合部81は、内部に芯金84を内包した主にゴム材からなり、剛性を有する硬い部分である。リップ部83は、可撓性を有する柔らかいゴム材からなり、インストルメントパネル1や車両室内の内装材と当接し、内装材の縁端などを覆ったり、圧接したりする役割を有している。
なお、オープニントリム8の直線部は、押し出し成形などの断面が一定の形状となる一般的な製造法などで形成され、ドア開口部5Aの角部などに嵌合される箇所は、押し出し成形された直線部を型にセットし、当該角部を射出型成形方法などで成形して直線部と連結することにより、オープニントリム8は、ドア開口部5Aと対応させた環状に形成されることになる。
本実施形態の合わせ部構造において、アッパーインストルメントパネル2の上方を向く意匠面2aの車両幅方向の側部は、図1〜図3、図9及び図10に示すように、車両室外側に向かって(矢印O方向)、ドア開口部5Aにかけて張り出す形状に形成されている。また、ロアインストルメントパネル3の車両幅方向の側部も、車両室外側に向かって(矢印O方向)、ドア開口部5Aにかけて張り出す形状に形成されている。そして、インストルメントパネル1の張り出し部Dは、ドア開口部5Aの周縁のフランジ部54を覆うオープニングトリム8の嵌合部81に重なる位置まで突出して配置されている。
この張り出し部Dは、図10に示すように、アッパーインストルメントパネル2とロアインストルメントパネル3との合わせ部21,31に配置されており、ロアインストルメントパネル3の縁端部3aは、オープニングトリム7の車両後方(矢印Rの方向)に配置されている。アッパーインストルメントパネル2の張り出し部分22は、意匠面2aの車両幅方向の側端が型抜き可能な抜き勾配を有するように車両下方へ折り曲げた断面略L字状に形成されている。また、ロアインストルメントパネル3の張り出し部分32は、図2及び図9に示すように、オープニングトリム8の嵌合部81の上面を斜めに横切るように車両下方へ向かって徐々に車両室内側に向かう傾斜形状の傾斜面32aに形成されている。これにより、車両幅方向で最も突出する頂点がアッパーインストルメントパネル2とロアインストルメントパネル3との合わせ部21,31(インストルメントパネル1の合わせ部)となり、アッパーインストルメントパネル2及びロアインストルメントパネル3の側端が共にアンダーカットにならないようになっている。したがって、通常の上型と下型の合わせによる型形成によって、高いデザイン性能のインストルメントパネル1が実現可能になる。
また、本実施形態の合わせ部構造では、図11及び図12に示すように、インストルメントパネル1のオープニングトリム8の嵌合部81に重なる部分からオープニングトリム81の車両室内側のリップ部83にかけて、オープニングトリム8の縁端部が、車両下方に行くほど車両室内側へ傾く傾斜形状に形成されている。これにより、オープニングトリム8の嵌合部81に重なるインストルメントパネル1の張り出し部Dで当接されておらず、張り出し部Dの内部に位置するリップ部83から、張り出し部Dの下方のロアインストルメントパネル3の側部が当接する位置のリップ部83にかけて滑らかに当該リップ部83を車両室内側へ向かって押圧した状態とすることが可能となり、インストルメントパネル1のボディ5への取付時におけるインストルメントパネル1の張り出し部D付近のリップ部83の捩れが防止され、インストルメントパネル1とオープニングトリム8との間に隙間が発生せず、インストルメントパネル1とオープニングトリム8との間から内部が見えないようになっている。
さらに、本実施形態の合わせ部構造では、図10及び図11に示すように、オープニングトリム8の嵌合部81と、該嵌合部81に重なるロアインストルメントパネル3の縁端部3aとの隙間の距離をXとし、この隙間Xよりも下方に位置し、オープニングトリム8のリップ部83と、該リップ部83に重なるロアインストルメントパネル3の縁端部3aとの隙間の距離をYとしたときに、隙間X,YがY<Xとなるような関係に設定されている。また、図12に示すロアインストルメントパネル3の縁端部3aは、図10及び図11に示す位置よりも下方位置において、オープニングトリム8の車両室内側に配置されている。しかも、ロアインストルメントパネル3には、当該縁端部3aからオープニングトリム8と平行に延在する側壁部3bが形成されており、この側壁部3bは、オープニングトリム8のリップ部83と干渉可能な位置に配置されている。
これにより、下方に行くほど傾斜しながら隙間を小さく形成することが可能となり、張り出し部Dの下方の車両室内側に収まる位置のロアインストルメントパネル3の側壁部3bまで、リップ部83が捩れることなく当接した状態のまま繋げられ、インストルメントパネル1とオープニングトリム8との間に隙間が発生しないようになっている。しかも、可撓性を有する柔らかいリップ部83でロアインストルメントパネル3の縁端部3aとの距離が近づけられることから、ロアインストルメントパネル3の縁端部3aに形成されるパーティングラインがオープニングトリム8の剛性を有する硬い嵌合部81に接触して傷付いたり、干渉したりするような事態が起こらないのみならず、インストルメントパネル1の車両幅方向の側部がオープニングトリム8に対して車両室内外側に出入りすることにより、インストルメントパネル1の意匠の自由度が向上するようになっている。
また、本実施形態のロアインストルメントパネル3の張り出し部分32は、図10及び図11に示すように、アッパーインストルメントパネル2の張り出し部分22との合わせ部21,31を境にして、車両室内側に向かって凹む湾曲面形状に形成されている。これにより、当接するインストルメントパネル1とオープニングトリム8との合わせ部がアッパーインストルメントパネル2の意匠面2aの車両幅方向の側部よりも内側に入った状態に配置されることになり、車両室内のシートに着座した乗員側の目線などで見た場合に、隙間がたとえ形成されていても、当該隙間はアッパーインストルメントパネル2の張り出し部分22の意匠面2aに覆われるようになっている。
さらに、本実施形態の合わせ部構造において、ボディ5に取付けられた状態のインストルメントパネル1の張り出し部Dは、図3及び図8に示すように、サイドドア7の車両室内側を覆う内装材であるドアトリム71に対面するように隣接して配置されている。しかも、張り出し部Dに対面するドアトリム71には、突出した張り出し部Dの側部と対応する形状及び大きさの凹部72が逃げ形状に形成されており、突出した張り出し部Dの側部がドアトリム71の凹部72に収容されるように構成されている。これにより、インストルメントパネル1の張り出し部Dがサイドドア6のドアトリム71側に向かって突出して配置されていても、ドアトリム71への干渉が防止されるようになっている。
このように、本発明の実施形態の合わせ部構造では、インストルメントパネル1の上部を形成するアッパーインストルメントパネル2の上方を向く意匠面2aの車両幅方向の側部が、車両室外側に向かって、ドア開口部5Aにかけて張り出す形状に形成され、インストルメントパネル1の張り出し部Dが、ドア開口部5Aの周縁フランジ部54を覆うオープニングトリム8の嵌合部81に重なる位置まで突出して配置されているので、インストルメントパネル1とオープニングトリム8との間に内部が見えるような隙間が発生するのを防止でき、インストルメントパネル1の外観品質を向上させることができる。また、本実施形態の合わせ部構造においては、従来の合わせ部構造よりも車両室外側に突出した張り出し部Dによって、インストルメントパネル1の意匠全体が幅広く感じるように見えるので、車両室内の広がり感を向上させ、乗員に対して広い解放感を持たせ、居住性を高めることができる。
以上、本発明の実施の形態につき述べたが、本発明は既述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能である。
1 インストルメントパネル
2 アッパーインストルメントパネル
2a 意匠面
3 ロアインストルメントパネル
3a 縁端部
3b 側壁部
5 ボディ(車体)
5A ドア開口部
7 サイドドア
8 オープニングトリム
21 アッパーインストルメントパネルの合わせ部
22 アッパーインストルメントパネルの張り出し部分
31 ロアインストルメントパネルの合わせ部
32 ロアインストルメントパネルの張り出し部分
32a 傾斜面
54 フランジ部
71 ドアトリム
72 凹部
81 嵌合部
82 シール部
83 リップ部
84 芯金
D インストルメントパネルの張り出し部

Claims (6)

  1. 車両室内側に配置されるインストルメントパネルと、車両室内側から室外側にかけて配置され、ドア開口部の周縁に取付けられるオープニングトリムとの合わせ部構造において、
    前記インストルメントパネルの上部を形成するアッパーインストルメントパネルの上方を向く意匠面の車両幅方向の側部は、車両室外側に向かって、前記ドア開口部にかけて張り出す形状に形成され、
    前記インストルメントパネルの張り出し部は、前記ドア開口部の周縁フランジ部を覆う前記オープニングトリムのU字状の嵌合部に重なる位置まで突出して配置され、前記張り出し部は、前記アッパーインストルメントパネルと前記インストルメントパネルの下部を形成するロアインストルメントパネルとの合わせ部に配置され、前記アッパーインストルメントパネルの張り出し部分は、前記意匠面の車両幅方向の側端が型抜き可能な抜き勾配を有するように車両下方へ折り曲げた断面略L字状に形成されていることを特徴とするインストルメントパネルとオープニングトリムの合わせ部構造。
  2. 記ロアインストルメントパネルの張り出し部分は、前記オープニングトリムの前記嵌合部の上面を斜めに横切るように車両下方へ向かって徐々に車両室内側に向かう傾斜形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のインストルメントパネルとオープニングトリムの合わせ部構造。
  3. 前記インストルメントパネルの前記オープニングトリムの前記嵌合部に重なる部分から前記オープニングトリムの車両室内側のリップ部にかけて、前記ロアインストルメントパネルの縁端部が、車両下方に行くほど車両室内側へ傾く傾斜形状に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のインストルメントパネルとオープニングトリムの合わせ部構造。
  4. 前記オープニングトリムの剛性を有する前記嵌合部と、前記嵌合部に重なる前記インストルメントパネルの縁端部との隙間の距離をXとし、前記隙間よりも下方に位置し、前記オープニングトリムの可撓性を有する前記リップ部と、前記リップ部に重なる前記インストルメントパネルの縁端部との隙間の距離をYとした場合に、前記隙間がY<Xとなるように設定されていることを特徴とする請求項3に記載のインストルメントパネルとオープニングトリムの合わせ部構造。
  5. 前記ロアインストルメントパネルは、前記アッパーインストルメントパネルとの合わせ部を境にして、車両室内側に凹む曲面形状に形成されていることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載のインストルメントパネルとオープニングトリムの合わせ部構造。
  6. 車体に取付けられた状態の前記インストルメントパネルの前記張り出し部は、ドアの内装材となるドアトリムに対面するように隣接して配置され、前記張り出し部に対面する前記ドアトリムには凹部が形成され、突出した前記張り出し部の側部が前記ドアトリムの前記凹部に収容されるように構成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のインストルメントパネルとオープニングトリムの合わせ部構造。
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