JP2021130423A - 自動車用デビジョンバー及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
そして、断面略U字形状でドアガラス2側に向けて開口部が形成された芯材15が埋設されることによって剛性が高められている。
なお、デビジョンバー10の車外側に装飾テープなどの装飾材を施したものもある。
このとき、デビジョンバー10には上述したように芯材15が埋設されているので、デビジョンバー10の材質がゴム又はTPO部品からなるものであっても曲げ加工は容易ではなく加工作業は煩雑であるという問題がある。
車外側に向けて開口部が形成され内方に保持部(36)が形成され、上下に延びるもので、車内外方向に可撓性を有する芯材(35)が埋設された受け部(34)と、前記受け部(34)の前記ドアガラス(2)側に前記車内側リップ部(37)が一体成形され、前記受け部(34)の前記クォーターガラス(3)側に前記シール部(38)が一体成形された車内側部品(30)と、
車内側に向けて係止突起部(41)が突出形成されるとともに、車内側から車外側に向けて突出湾曲するように上下に延びるもので、前記ドアガラス(2)側に前記車外側リップ部(47)が、前記クォーターガラス(3)側にはシールリップ部(48)がそれぞれ一体成形された、前記車内側部品(30)よりも高剛性の車外側部品(40)を備え、
前記車内側部品(30)の受け部(34)と前記車外側部品(40)の係止突起部(41)が嵌合し、前記車外側部品(40)の車外側リップ部(47)が前記ドアガラス(2)の車外側面に弾接するとともに前記シールリップ部(48)が前記シール部(38)又は前記クォーターガラス(3)に弾接するようにして、前記車内側部品(30)と前記車外側部品(40)が組み付けられてなることを特徴とする。
車外側に向けて開口部が形成され内方に保持部(36)が形成され、上下に延びるもので、車内外方向に可撓性を有する芯材(35)が埋設された受け部(34)と、前記受け部(34)の前記ドアガラス(2)側に前記車内側リップ部(37)が一体成形され、前記受け部の前記クォーターガラス(3)側に前記シール部(38)が一体成形された車内側部品(30)と、
車内側に向けて係止突起部(41)が突出形成され、上下に延びるもので、前記ドアガラス(2)及び前記クォーターガラス(3)の曲率に沿って予め車内側から車外側に向けて突出湾曲するように曲げ加工され、前記ドアガラス(2)側に前記車外側リップ部(47)が、前記クォーターガラス(3)側にはシールリップ部(48)がそれぞれ一体成形された、前記車内側部品(30)よりも高剛性の車外側部品(40)を備える自動車用デビジョンバーの製造方法で、
前記車内側部品(30)は、前記受け部(34)と前記芯材(35)と前記車内側リップ部(37)が一体的に押出成形されたものを、前記芯材(35)の可撓性を利用して前記曲率に沿って車内側から車外側に向けて突出湾曲するように曲げた状態で金型(100)に、前記クォーターガラス(3)とともにセットして前記受け部(34)と前記クォーターガラス(3)間に前記シール部(38)を型成形し、
前記金型(100)から出された前記車内側部品(30)に対して、前記車外側部品(40)を、前記車外側部品(40)の前記係止突起部(41)が、前記車内側部品(30)の前記受け部(34)に挿入されるように、車内側に接近させて、前記車内側部品(30)の受け部(34)と前記車外側部品(40)の係止突起部(41)を嵌合するとともに、前記車外側リップ部(47)を前記ドアガラス(2)に弾接させかつ前記シールリップ部(48)を前記シール部(38)又は前記クォーターガラス(3)に弾接させることを特徴とする。
そして、車内側部品の受け部と車外側部品の係止突起部が嵌合し、車外側部品の車外側リップ部がドアガラスの車外側面に弾接するとともにシールリップ部がシール部又はクォーターガラスに弾接するようにして、車内側部品と車外側部品が組み付けられる。
これによって、従来例と比較して、車内側部品と車外側部品を組み付けて一体化した場合、車外側部品の車外側面と、車外側リップ部が弾接するドアガラスまでの距離を小さくすることができるので、ドアガラスからの段差が小さくなり外観上見栄えがよくなる。
これによって、従来例と比較して、車内側部品と車外側部品を組み付けて一体化した場合、車外側部品の車外側面と、シールリップ部が弾接するシール部又はクォーターガラスまでの距離を小さくすることができるので、クォーターガラスからの段差が小さくなり外観上見栄えがよくなる。
これに対して、車外側部品は、ドアガラス及びクォーターガラスの曲率に沿って予め車内側から車内側に向けて突出湾曲するように曲げ加工されるものであるので、従来例で示したように、デビジョンバーの全体について曲げ加工する場合と比較すると加工作業は容易である。車外側部品は、車内側部品よりも高剛性であるが、内部に従来例で示したような芯材は特に埋設されたものではなく、係止突起部と車外側リップ部とシールリップ部を備えるものであるので湾曲に加工することは容易である。
本発明の実施形態に係る自動車用デビジョンバー50は、図1及び図6に示すように、自動車のリヤドア1において、昇降するドアガラス2と固定されたクォーターガラス3の間に設けられている。車両前側となる、ドアガラス2側にはそのドアガラス2の両側面にそれぞれ弾接する車内側リップ部37及び車外側リップ部47が成形され、車両後側となる、クォーターガラス3側には、そのクォーターガラス3の周端部が固定されたシール部38が成形されている。
断面略U字形状の受け部34は、ドアガラス2側に位置して車内外方向に延びる第一側壁31と、クォーターガラス3側に位置して車内外方向に延びる第二側壁32と、両側壁31,32を連結する連結壁33からなり、連結壁33は自動車の前後方向に延びる。
開口部34の内方には、後述する車外側部品40の係止突起部41を係止して保持するための複数の保持部36が形成されている。保持部36は、くさび形状で第一側壁31の内面と第二側壁32の内面の連結壁33側にそれぞれ設けられ抑え面36aが形成された2つの第一保持部36Aと、それら第一保持部36Aよりも車外側に寄った位置で第一側壁31の内面と第二側壁32の内面から連結壁33側に延びるリップ状の2つの第二保持部36Bからなる。
芯材35は、車内外方向に可撓性を有するものであり、ここでは、図3に示すように、断面略U字形状で両側部分(片側部分であってもよい)に複数のスリット部分35aが形成されたフィッシュボーンタイプのものである。芯材35は、金属でも樹脂でもよいがここでは金属製のものを使用している。なお、芯材35は、車内外方向に撓んでも各連結部分35bは容易に切断されることがないようになっている。芯材35の各連結部分35bは、受け部34の連結壁33に位置するように埋設されている。
車内側リップ部37は、断面略舌状で、ドアガラス2側に向けて車内側から車外側に受け部34の第一側壁31に接近するように斜めに延び、その車外側面がドアガラス2の車内側面に弾接する。
シール部38は、クォーターガラス3の端部を固定し、受け部34の第二側壁32に固定されて、車外側面は、クォーターガラス3の車外側面及び第二側壁32の端面と面一になるようにされている。
これにより、車内側部品30は金型100内においては、図4に示すように、車外側部品40と同様に車内側から車外側に向けて突出湾曲するようにセットされ、金型100から出された後も車内側部品30は車外側部品40と同様に車内側から車外側に向けて突出湾曲した状態となっている。
受け部34,シール部38及び支持柱部39は、ソリッド製のゴム材又は樹脂材で形成されているが、これらは車外側部品40の剛性よりも低いものが使用されている。また、車内側リップ部37はスポンジ製のゴム材又は樹脂材で形成されている。
またシールリップ部48は、クォーターガラス3側に向けて車外側から車内側に斜めに延び、その車内側面が、クォーターガラス3の車外側面に弾接する。
また、車外側部品40は、全体が一体的に押出成形されたものであるが、図4に示すように、ドアガラス2の曲率(クォーターガラス3の曲率と同一)に沿って車外側に向かって突出湾曲するように予め曲げ加工が施されている。なお、ここでは車外側部品40を押出成形したが、これに限らず型成形したものであってもよい。
車内側部品30と車外側部品40が組み付けのとき、係止突起部41の凸条部41bは、車外側から2つの第二保持部36B間、そして2つの第一保持部36A間を通って第一保持部36Aの車内側に納められる。このとき、2つの第一保持部36Aに形成された抑え面36aが、係止突起部41の凸条部41bの水平面41cに密着した状態で当接し、凸条部41bの先端は受け部34の連結壁33の車外側面に押し当てられる。それと同時に、2つの第二保持部36Bは突出バー41aを挟み込むようにそれぞれ突出バー41aの周面に弾接する。
このとき、車内側部品30,車外側部品40とも、図4に示すように、ドアガラス2の曲率(クォーターガラス3の曲率と同一)に沿って車内側から車外側に向けて突出湾曲した状態で配置する。
そして、車内側部品30よりも高剛性である車外側部品40を、車内側部品30に対して接近するようにして両者を組み付ける。
つまり、車外側部品40の係止突起部41が、車内側部品30の受け部34に挿入されるように、車内側部品30に対して車外側部品40を車外側から車内側に接近させて、車内側部品30の受け部34と車外側部品40の係止突起部41を嵌合するとともに、車外側リップ部47をドアガラス2に弾接させかつシールリップ部48をクォーターガラス3に弾接させるものである。
そして、車内側部品30の受け部34と車外側部品40の係止突起部41が嵌合し、車外側部品40の車外側リップ部47がドアガラス2の車外側面に弾接するとともにシールリップ部48がクォーターガラス3に弾接するようにして、車内側部品30と車外側部品40が組み付けられる。
これにより、従来例で示したように、デビジョンバーの全体について曲げ加工する必要はないので、その分、加工作業の煩雑さは解消される。
これによって、従来例と比較して、車内側部品30と車外側部品40を組み付けて一体化した場合、図1に示すように、車外側部品40の車外側面と、車外側リップ部47が弾接するドアガラス2までの距離L3を小さくすることができるので、ドアガラス2からの段差が小さくなり外観上見栄えがよくなる。
これによって、従来例と比較して、車内側部品30と車外側部品40を組み付けて一体化した場合、車外側部品40の車外側面と、シールリップ部48が弾接するクォーターガラス3までの距離を小さくすることができるので、クォーターガラス3からの段差が小さくなり外観上見栄えがよくなる。
また、車内側部品30の芯材35としては、断面略U字形状で両側部分に複数のスリット部分35aが形成されたフィッシュボーンタイプのものとしたが、上下に延びるもので、車内外方向に可撓性を有する芯材であればその他の構成のものであってもよい。
例えば、図5に示すように、係止突起部41を球状として受け部34にもそれを受ける球状の凹部を用意したものであってもよい。
2 ドアガラス
3 クォーターガラス
10 デビジョンバー
11 車内側リップ部
12 車外側リップ部
13 シール部
15 芯材
30 車内側部品
31 第一側壁
32 第二側壁
33 連結壁
34 受け部
35 芯材
35a スリット部分
35b 連結部分
36 保持部
36a 抑え面
36A 第一保持部
36B 第二保持部
37 車内側リップ部
38 シール部
39 支持柱部
40 車外側部品
41 係止突起部
41a 突出バー
41b 凸条部
41c 水平面
42 装飾材
47 車外側リップ部
48 シールリップ部
50 デビジョンバー
100 金型
Claims (5)
- 昇降するドアガラスと固定されたクォーターガラスの間に設けられ、前記ドアガラス側にはそのドアガラスの両側面にそれぞれ弾接する車内側リップ部及び車外側リップ部が成形され、前記クォーターガラス側には、そのクォーターガラスの周端部が固定されたシール部が成形された自動車用デビジョンバーであって、
車外側に向けて開口部が形成され内方に保持部が形成され、上下に延びるもので、車内外方向に可撓性を有する芯材が埋設された受け部と、前記受け部の前記ドアガラス側に前記車内側リップ部が一体成形され、前記受け部の前記クォーターガラス側に前記シール部が一体成形された車内側部品と、
車内側に向けて係止突起部が突出形成されるとともに、車内側から車外側に向けて突出湾曲するように上下に延びるもので、前記ドアガラス側に前記車外側リップ部が、前記クォーターガラス側にはシールリップ部がそれぞれ一体成形された、前記車内側部品よりも高剛性の車外側部品を備え、
前記車内側部品の受け部と前記車外側部品の係止突起部が嵌合し、前記車外側部品の車外側リップ部が前記ドアガラスの車外側面に弾接するとともに前記シールリップ部が前記シール部又は前記クォーターガラスに弾接するようにして、前記車内側部品と前記車外側部品が組み付けられてなることを特徴とする自動車用デビジョンバー。 - 前記車外側リップ部は、前記ドアガラス側に向けて車外側から車内側に斜めに延び、その車内側面が、前記ドアガラスの車外側面に弾接することを特徴とする請求項1に記載の自動車用デビジョンバー。
- 前記シールリップ部は、前記クォーターガラス側に向けて車外側から車内側に斜めに延び、その車内側面が、前記シール部の車外側面又は前記クォーターガラスの車外側面に弾接することを特徴とする請求項1又は2に記載の自動車用デビジョンバー。
- 前記芯材は、断面略U字形状で片側部分又は両側部分に複数のスリット部分が形成されたフィッシュボーンタイプのものであることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一つに記載の自動車用デビジョンバー。
- 昇降するドアガラスと固定されたクォーターガラスの間に設けられ、前記ドアガラス側にはそのドアガラスの両側面にそれぞれ弾接する車内側リップ部及び車外側リップ部が成形され、前記クォーターガラス側には、そのクォーターガラスの周端部が固定されたシール部が成形された自動車用デビジョンバーであって、
車外側に向けて開口部が形成され内方に保持部が形成され、上下に延びるもので、車内外方向に可撓性を有する芯材が埋設された受け部と、前記受け部の前記ドアガラス側に前記車内側リップ部が一体成形され、前記受け部の前記クォーターガラス側に前記シール部が一体成形された車内側部品と、
車内側に向けて係止突起部が突出形成され、上下に延びるもので、前記ドアガラス及び前記クォーターガラスの曲率に沿って予め車内側から車内側に向けて突出湾曲するように曲げ加工され、前記ドアガラス側に前記車外側リップ部が、前記クォーターガラス側にはシールリップ部がそれぞれ一体成形された、前記車内側部品よりも高剛性の車外側部品を備える自動車用デビジョンバーの製造方法で、
前記車内側部品は、前記受け部と前記芯材と前記車内側リップ部が一体的に押出成形されたものを、前記芯材の可撓性を利用して前記曲率に沿って車内側から車外側に向けて突出湾曲するように曲げた状態で金型に、前記クォーターガラスとともにセットして前記受け部と前記クォーターガラス間に前記シール部を型成形し、
前記金型から出された前記車内側部品に対して、前記車外側部品を、前記車外側部品の前記係止突起部が、前記車内側部品の前記受け部に挿入されるように、車内側に接近させて、前記車内側部品の受け部と前記車外側部品の係止突起部を嵌合するとともに、前記車外側リップ部を前記ドアガラスに弾接させかつ前記シールリップ部を前記シール部又は前記クォーターガラスに弾接させることを特徴とする自動車用デビジョンバーの製造方法。
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