JP2008126960A - 車両用ガラスの取付構造及び製造方法 - Google Patents

車両用ガラスの取付構造及び製造方法 Download PDF

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正明 森川
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Abstract

【課題】車両ドアに取り付けられる車両用ガラスのシール性を向上させること。
【解決手段】車両用ガラスの取付構造10において、車両用ガラス105の外周縁105aにウェザーストリップ2が取り付けられ、車両用ガラス105及びウェザーストリップ2が、一体で車両ドア100の窓枠103内に嵌合されている。ウェザーストリップ2の底面2hには、シールリップ2gに沿って、車両下方側へ突出する凸状部12が形成されている。車両ドア100の窓枠103内には、凸状部12が当接する位置に、車両上方側へ突出する略台形状の台座部13が形成されている。台座部13は、ウェザーストリップ2の凸状部12が当接するための座面12aと、ウェザーストリップ2が車両前後方向へスライドして、車両ドア100の窓枠103内へ嵌合される際に、凸状部12が摺接して、座面12a上へ昇るための傾斜面12bが形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば、車両のクォータガラスを車両ドアの窓枠に取り付ける車両用ガラスの取付構造及び製造方法に関するものである。
従来、クォータガラスの外周縁にウェザーストリップが嵌合し、ウェザーストリップが車両ドアの窓枠のドアエクステンション部(平坦面部)に係止された自動車のドア構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
当該構造において、ウェザーストリップ及びクォータガラスはドアエクステンション部によって支持され、ウェザーストリップの上端縁が、車両上方側へ押圧されている。これにより、ウェザーストリップの上端縁と窓枠との間のシールが行われている。
実開平5−26563号公報
上記従来の自動車のドア構造において、例えば、製造誤差又は組付誤差に起因して、ドアエクステンション部の高さ寸法にバラツキが生じることがある。この場合、ウェザーストリップの上端縁と、窓枠との間に隙間が生じるため、上記シールが不十分となり、当該部分で水漏れ、音漏れ等が発生する虞がある。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、車両ドアに取り付けられる車両用ガラスのシール性を向上させることを主たる目的とする。
上記目的を達成するための本発明の一態様は、
車両用ガラスの外周縁にウェザーストリップが取り付けられ、前記車両用ガラス及び前記ウェザーストリップが、一体で車両ドアの窓枠内に嵌合されると共に、
前記ウェザーストリップの外周縁には、前記車両ドアの窓枠内に当接して、前記ウェザーストリップと前記窓枠との間のシールを行うシールリップが形成される車両用ガラスの取付構造であって、
前記ウェザーストリップの底面には、前記シールリップに沿って、車両下方側へ突出する凸状部が形成され、
前記車両ドアの窓枠内には、前記凸状部が当接する位置に、車両上方側へ突出する略台形状の台座部が形成され、
該台座部は、前記ウェザーストリップの凸状部が当接するための座面と、前記ウェザーストリップが車両前後方向へスライドして、前記車両ドアの窓枠内へ嵌合される際に、前記凸状部が摺接して、前記座面上へ昇るための傾斜面が形成されている、ことを特徴とする車両用ガラスの取付構造である。
この一態様によれば、車両ドアに取り付けられる車両用ガラスのシール性を向上させることができる。
また、上記目的を達成するための本発明の一態様は、
クォータガラスの外周縁にウェザーストリップが取り付けられ、前記クォータガラス及び前記ウェザーストリップが、一体で車両ドアの窓枠内に嵌入されると共に、
前記ウェザーストリップの外周縁には、前記車両ドアの窓枠内に当接して、前記ウェザーストリップと前記窓枠との間のシールを行うシールリップが形成される車両用ガラスの取付構造の製造方法であって、
前記ウェザーストリップの底面には、前記シールリップに沿って、車両下方側へ突出する凸状部が形成される凸状形成工程と、
前記車両ドアの窓枠内に、前記凸状部が当接する座面と、該座面に連続する傾斜面とを有し、車両上方側へ突出する略台形状の台座部が形成される台座形成工程と、
前記ウェザーストリップを車両前後方向へスライドさせることで、前記凸状部が前記傾斜面上を摺接して前記座面上に昇り、前記ウェザーストリップの前記シールリップが前記車両ドアの窓枠内に嵌入させるスライド工程と、を含むことを特徴とする車両用ガラスの取付構造の製造方法であってもよい。
この一態様によれば、車両ドアに取り付けられる車両用ガラスのシール性を向上させつつ、組付け性を向上させることができる。
本発明によれば、車両ドアに取り付けられる車両用ガラスのシール性を向上させることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、添付図面を参照しながら実施例を挙げて説明する。なお、上記及び下記の説明において、前方、後方、上方、下方、左方及び右方は、車両前方、車両後方、車両上方、車両下方、車両左方及び車両右方を、夫々指すものとする。
図1は、本発明の一実施例に係る車両用ガラスの取付構造が用いられた車両用ドアの一例を示す図である。本実施例に係る車両用ドア100は、例えば、車両の後方側かつ左方側に開閉可能なように組み付けられている。
車両用ドア100は、主として、ドア本体101と、当該ドア100を開閉する為のドアハンドル102と、ドア本体101の窓枠103に取り付けられる前方側のドアガラス104及び後方側のクォータガラス105と、から構成されている。
前方側のドアガラス104は略矩形状に形成されており、ドア本体101に対して昇降可能に取り付けられている。一方、後方側のクォータガラス105は、略台形状に形成され、ドア本体101の窓枠103内に嵌め込まれ固定されている。これらドアガラス104及びクォータガラス105は、窓枠103に取り付けられたディビジョンバー103aにより隔離されて、取り付けられている。
また、クォータガラス105周囲の窓枠103は、当該枠103の上端辺をなすレール部103bと、下端辺をなすベルトライン部103cと、傾斜し右端辺をなすクォータ部103dと、上下方向へ延在するディビジョンバー103aと、により構成されている。
上述の如く、本実施例に係る車両用ガラスの取付構造10は、例えば、略台形状のクォータガラス105を、後方側の車両ドア100の窓枠103内に取り付ける際の取付構造に関するものである。
図2(a)は、図1に示す車両用ドア100を直線A−Aで切断した際の断面図であり、クォータガラス105の上方側の取付状態を示す図である。また、図2(b)は、図1に示す車両用ドア100を直線B−Bで切断した際の断面図であり、クォータガラス105の下方側の取付状態を示す図である。
図2(a)及び(b)に示すように、クォータガラス105の外周縁105aには、ウェザーストリップ2が取り付けられている。ウェザーストリップ2の内周面2aには、略矩形状の溝部2bが形成されており、この溝部2bにクォータガラス105の外周縁105aが嵌合され、取り付けられている。
ウェザーストリップ2の溝部2bの底面には、僅かに突出する凸状部2cが形成されており、この凸状部2cがクォータガラス105の外周縁105aに当接している。このように、クォータガラス105とウェザーストリップ2とが一体で、窓枠103内に組み付けられている。
なお、ウェザーストリップ2は、例えば、EPDM(エチレン・プロピレン・ジエンゴム)、塩化ビニル等により形成されている。
窓枠103の上端辺をなすレール部103bには、略凹状をなす凹状部103cが形成されており、この凹状部103cは前後方向へ延在している。また、レール部103bの凹状部103cには、クォータガラス105と一体となったウェザーストリップ2の上端辺2dが嵌入される。
なお、ウェザーストリップ2の外周縁であり、その上端辺2dには、例えば、外側、上側及び内側に3つのシールリップ2eが形成されている。各シールリップ2eは、前後方向へ延在しており、窓枠103とウェザーストリップ2の上端辺2dとの間のシールを行う。
窓枠103のレール部103bの凹状部103cに、ウェザーストリップ2の上端辺2dが嵌合すると、各シールリップ2eが、レール部103bの凹状部103c内に当接して、上述の如く、窓枠103のレール部103bとウェザーストリップ2の上端辺2dとの間のシールが行われる。
また、ウェザーストリップ2の外周縁であり、その下端辺2fには、例えば、上端辺2dと同様に、外側、下側及び内側に、3つのシールリップ2gが夫々形成されている。各シールリップ2gは前後方向に延在しており、ウェザーストリップ2の下端辺2fと窓枠103のベルトライン部103cとの間のシールを行う。
上述のように窓枠103及びウェザーストリップ2を構成することで、窓枠103とウェザーストリップ2の外周縁2d、2fとの間から車室内への外気及び雨水の流入を防止でき、いわゆる風切り音及び水漏れを抑制することができる。
ウェザーストリップ2の下端辺2fの底面(下方側面)2hには、上述の下側のシールリップ2gに沿って、下方側へ突出する2つの位置決め用凸状部12が形成されている。各位置決め用凸状部12は、前後方向に沿って、例えば、前方側及び後方側に1つずつ形成されている(図3)。各位置決め用凸状部12は、ウェザーストリップ2に一体で成形されている。
また、各位置決め用凸状部12の幅は、ウェザーストリップ2の幅の略半分となっている(図2(b))。さらに、各位置決め用凸状部12は、平面部12aと、この平面部12aの後方側へ連続する曲面部12bと、を有している。この曲面部12bは、各位置決め用凸状部12と、後述の台座部13の傾斜面13aとがスムーズに摺接するように形成されている。
図2(b)に示すように、ドア本体101は、ドアフレームをなすドア内板(インナパネル)101aと、ドア内板101aの外側に配設されたドア外板(アウタパネル)101bと、を有している。ドア内板101aの内側には、ドアトリム101cが配設されている。ドア外板101bの上端辺には、モール101dが嵌合している。
ドア内板101aは、その上面をなし、略平面となるドアエクステンション部101eが形成されている。この前後方向に延在するドアエクステンション部101eの方向が、窓枠103のベルトライン方向となる。
ドアエクステンション部101eには、2つの略台形状の台座部13が形成されている。これら2つの台座部13は、前後方向に併設されている。各台座部13は、前方側に滑り台状の緩やかな傾斜面13aが形成され、この傾斜面13aに連続して、略平面となる座面13bが形成されている。
また、ドアエクステンション部101eの各台座部13は、ウェザーストリップ2の各位置決め用凸状部12が当接する位置に、夫々形成されている。すなわち、クォータガラス105及びウェザーストリップ2が一体で、車両ドア100の窓枠103に組み付けられた状態で、各台座部13の座面13bに、ウェザーストリップ2の各位置決め用凸状部12の平面部12aが夫々当接する(図3)。
これら位置決め用凸状部12及び台座部13の突出量を調整して、ウェザーストリップ2の上端辺2dの各シールリップ2eを、窓枠103のレール部103bの凹状部103c内へ、押圧する際の最適な押圧力を発生させる。
また、窓枠103のレール部103bの方向線X1とベルトライン部103c(ドアエクステンション部101e)の方向線X2とは、前開きの状態となっている。すなわち、レール部103bの方向線X1は、後方下側に僅かに傾斜(水平線に対して、角度Q>0)している。一方、ベルトライン部103cの方向線X2は、後方上側に僅かに傾斜(水平線に対して、角度α>0)している。
例えば、角度(Q+α)が0〜5度程度となるような上記前開きの状態となっている。また、各台座部13の座面13bは、レール部103bの方向線X1と略平行となるように形成されている。
上述のように構成されて、ドアエクステンション部101eの各台座部13の座面の高さ、及びウェザーストリップ2の各位置決め用凸状部12の平面部12aの高さの調整を行う。これにより、ウェザーストリップ2及びクォータガラス105を、窓枠103に対して、簡易かつ高精度に上下方向へ位置出しすることができる。したがって、ウェザーストリップ2の上端辺2dの各シールリップ2eの、窓枠103のレール部103bの凹状部103c内に対する、押圧力を最適な状態にすることができる。例えば、この取付構造10を構成する部材において、製造誤差、組付け誤差等が生じた場合でも、上記簡易かつ高精度に位置出しを行うことで、上記最適な押圧力を確保することができる。したがって、窓枠103のレール部103bと、ウェザーストリップ2の上端辺2dとの間のシールをより確実に行うことができる。
次に、本実施例に係る車両用ガラスの取付構造10の製造方法について、詳細に説明する。
まず、ドアエクステンション部101eに台座部13が、上述の如く、形成される(台座部形成工程)。次に、ドアエクステンション部101eの精度が安定した状態で、位置決め用凸状部12の平面部12aの高さを決定し、この高さで位置決め用凸状部12を成形する(凸状形成工程)。
例えば、決定した凸形状を型に掘り込み精度合わせを行うことで位置決め凸形状部12は形成される。なお、量産が開始された後の上記精度のバラツキは、例えば、レール部103bの凹状部103cに嵌入されるウェザーストリップ2のラップ代(変形)により、抑制される。
さらに、クォータガラス105の外周縁105aに、ウェザーストリップ2の凹状部2bが嵌入されて、取り付けられる。これにより、クォータガラス105及びウェザーストリップ2は、一体として構成される。
次に、この一体となったウェザーストリップ2(以下、一体ウェザーストリップ2と称す)の上端辺2dが、窓枠103のレール部103bに合わせられ、かつウェザーストリップ2の各位置決め用凸状部12がドアエクステンション部101eの各台座部13と隣合うような暫定位置に置かれる。
このとき、一体ウェザーストリップ2の上端辺2dが、窓枠103のレール部103bの凹状部103cに軽く触れる状態となっている。一方、一体ウェザーストリップ2の下端辺2fの各位置決め用凸状部12の曲面部12bが、窓枠103のドアエクステンション部101eの対応する台座部13の傾斜面13aの下方付近に触れる状態となっている。
上記状態から、一体ウェザーストリップ2は、窓枠103のレール部103bに沿って、後方側へスライドされる(スライド工程)。
このスライド工程で、一体ウェザーストリップ2の各位置決め用凸状部12の曲面部12bが、窓枠103のドアエクステンション部101eの各台座部13の傾斜面13aに摺接して、後方側へスライドしつつ、当該傾斜面13aに沿って上方へ移動する。
この位置決め用凸状部12の上方への移動により、一体ウェザーストリップ2の上端辺2dが、窓枠103のレール部103bの凹状部103c内へ、徐々に押圧され、嵌入される。したがって、必要とする取付荷重が軽減され、組付け性が向上する。
なお、一体ウェザーストリップ2の各位置決め用凸状部12の曲面部12bが、窓枠103のドアエクステンション部101eの各台座部13の傾斜面13aを昇る。そして、各位置決め用凸状部12は座面13bに到達すると、一体ウェザーストリップ2の上端辺2dが、窓枠103のレール部103bの凹状部103c内へ、完全に嵌入される。
このとき、一体ウェザーストリップ2の上端辺2dの各シールリップ2eは、窓枠103のレール部103bの凹状部103c内に十分な押圧力で当接し、上述した窓枠103のシールが確実に行われる。
そして、一体ウェザーストリップ2の各位置決め用凸状部12が、窓枠103のドアエクステンション部101eの各台座部13の座面13bに対して、さらに後方側にスライドすると、最終的に、一体ウェザーストリップ2の右端辺が窓枠103のクォータ部103dの凹状部内に完全に嵌入される。
このとき、ドアエクステンション部101eの各台座部13の座面13bに、一体ウェザーストリップ2の各位置決め用凸状部12の平面部12aが夫々当接する。
さらに、一体ウェザーストリップ2が完全に嵌入された状態で、この一体ウェザーストリップ2の左端辺がディビジョンバー103aにより固定される。
図4は、本実施例に係る取付構造10の製造方法に必要な取付荷重の変化と、従来の取付構造の製造方法に必要な取付荷重の変化との比較を示す図である。図4において、縦軸は取付荷重を示しており、横軸は一体ウェザーストリップ2の前後方向の相対位置を示している。なお、上記及び下記取付荷重とは、例えば、後述の各過程において、一体ウェザーストリップ2に加えられる荷重を指すものとする。
本実施例の取付構造10の製造方法において、上記スライド過程により、一体ウェザーストリップ2の上端辺2dが、窓枠103のレール部103bの凹状部103c内へ、徐々に押圧され、嵌入される過程において、取付荷重が比較的に大きく増加する(図4の(1))。これは、一体ウェザーストリップ2の各シールリップ2eを、変形させながらレール部103bの凹状部103c内へ収めるため、上記取付荷重が徐々に増加する。
そして、この一体ウェザーストリップ2の嵌入後、上記一体ウェザーストリップ2がスライドされる過程において、取付荷重は略一定となる(図4の(2))。これは、一体ウェザーストリップ2と窓枠103との間の摩擦力だけが、取付荷重となるからである。
さらに、一体ウェザーストリップ2の右端辺の各シールリップ2eが、窓枠103のクォータ部103dの凹状部内に押圧され嵌入される過程で、上記同様に、取付荷重が比較的に大きく増加する(図4の(3))。
上述の如く、本実施例に係る取付構造10の製造方法において、一体ウェザーストリップ2の上端辺2dの嵌入が行われるタイミングと、一体ウェザーストリップ2の右端辺の嵌入が行われるタイミングと、を明確にずらすことができる。
これにより、必要とする取付荷重を分散することができ、取付荷重の増加を効果的に抑制することができる。一方、従来の取付方法において、一体ウェザーストリップの上端辺の嵌入と、一体ウェザーストリップの右端辺の嵌入と、が略同時に行われるため、この嵌入時に必要とする取付荷重が一時的に大幅に増加する(図4の(4))。
すなわち、図4に示す如く、本実施例に係る取付構造10の製造方法を用いることにより、上記取付荷重の増加を、従来の製造方法の取付荷重の増加と比較して、分散され、全体的に低く、かつ、なだらかな状態に抑えることができる。したがって、この取付荷重の軽減により、作業効率の向上及び組み付け性の向上も期待できる。
以上、本実施例に係る車両用ガラスの取付構造10において、ウェザーストリップ2の底面2hには2つの位置決め用凸状部12が形成され、窓枠103のドアエクステンション部101eには2つの台座部13が形成されている。また、各台座部13は、対応するウェザーストリップ2の凸状部12が当接するための座面13bと、ウェザーストリップ2が後方向へスライドして、窓枠103のレール部103bの凹状部103cへ嵌合される際に、各位置決め用凸状部12の曲面部12bが摺接し、座面13bへ昇るための傾斜面13aが形成されている。
これにより、ウェザーストリップ2の上端辺2dの各シールリップ2eを、窓枠103のレール部103bの凹状部103c内へ、最適な押圧力で押圧することができる。したがって、ウェザーストリップ2の上端辺2dと、窓枠103のレール部103bとのシール性を向上させることができる。すなわち、車両ドア100に取り付けられる車両用ガラス105のシール性を向上させることができる。
さらに、一体ウェザーストリップ2の上端辺2dの嵌入が行われるタイミングと、一体ウェザーストリップ2の右端辺の嵌入が行われるタイミングと、を明確にずらすことができる。したがって、取付構造10における取付荷重の軽減により、組付け性の向上させることができる。すなわち、車両ドア100に取り付けられる車両用ガラス105のシール性を向上させつつ、組付け性を向上させることができる。
以上、本発明を実施するための最良の形態について一実施例を用いて説明したが、本発明はこうした一実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しな
い範囲内において、上述した一実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
上記一実施例において、車両の後方側かつ左方側の車両ドア100のクォータガラス105に適用されているが、これに限らず、車両の後方側かつ右方側の車両ドア、或いは、車両の前方側かつ左右側の車両ドアにも適用可能である。さらには、車両ドア以外の車両本体側に取り付けられるクォータガラスにも適用可能である。
上記一実施例において、クォータガラス105の形状は略台形状に形成されているが、これに限らず、例えば、略三角形状に形成されていてもよい。
上記一実施例において、位置決め用凸状部12はウェザーストリップ2に一体で成形されているが、凸状部を別部材として形成し、ウェザーストリップに取り付ける構成であってもよい。
上記一実施例において、位置決め用凸状部12は、ウェザーストリップ2と同一材料であるゴム等により一体成形されているが、これに限られず、例えば、樹脂等により形成されていてもよく、任意の材料が適用可能である。
上記一実施例において、ウェザーストリップ2の下端辺2fの底面2hには、2つの位置決め用凸状部12が形成されているが、形成される位置決め凸状部の数は任意でよい。位置決め凸状部は、例えば、ウェザーストリップ2の底面2hにおいて、前方側、後方側及びこれらの中間に、1つずつ形成されていてもよい。この場合、各位置決め用凸状部に対応するように、各台座部が形成される。
本発明は、例えば、車両ドアの窓枠にクォータガラスを取り付ける車両用ガラスの取付構造に利用できる。搭載される車両の外観、重量、サイズ、走行性能等は問わない。
本発明の一実施例に係る車両用ガラスの取付構造が用いられた車両用ドアの一例を示す図である。 (a)図1に示す車両用ドアを直線A−Aで切断した際の断面図であり、クォータガラスの上方側の取付状態を示す図である。(b)図1に示す車両用ドアを直線B−Bで切断した際の断面図であり、クォータガラスの下方側の取付状態を示す図である。 台座部の座面にウェザーストリップの位置決め用凸状部の平面部が当接した状態の概略を示す側方図である。 本実施例に係る取付構造の製造方法に必要な取付荷重の変化と、従来の取付構造の製造方法に必要な取付荷重の変化との比較を示す図である。
符号の説明
2 ウェザーストリップ
2f 下端辺
2g シールリップ
2h 底面
10 車両用ガラスの取付構造
12 位置決め用凸状部(凸状部)
13 台座部
13a 傾斜面
13b 座面
100 車両ドア
103 窓枠
105 クォータガラス(車両用ガラス)
105a 外周縁

Claims (2)

  1. 車両用ガラスの外周縁にウェザーストリップが取り付けられ、前記車両用ガラス及び前記ウェザーストリップが、一体で車両ドアの窓枠内に嵌合されると共に、
    前記ウェザーストリップの外周縁には、前記車両ドアの窓枠内に当接して、前記ウェザーストリップと前記窓枠との間のシールを行うシールリップが形成される車両用ガラスの取付構造であって、
    前記ウェザーストリップの底面には、前記シールリップに沿って、車両下方側へ突出する凸状部が形成され、
    前記車両ドアの窓枠内には、前記凸状部が当接する位置に、車両上方側へ突出する略台形状の台座部が形成され、
    該台座部は、前記ウェザーストリップの凸状部が当接するための座面と、前記ウェザーストリップが車両前後方向へスライドして、前記車両ドアの窓枠内へ嵌合される際に、前記凸状部が摺接して、前記座面上へ昇るための傾斜面が形成されている、ことを特徴とする車両用ガラスの取付構造。
  2. クォータガラスの外周縁にウェザーストリップが取り付けられ、前記クォータガラス及び前記ウェザーストリップが、一体で車両ドアの窓枠内に嵌入されると共に、
    前記ウェザーストリップの外周縁には、前記車両ドアの窓枠内に当接して、前記ウェザーストリップと前記窓枠との間のシールを行うシールリップが形成される車両用ガラスの取付構造の製造方法であって、
    前記ウェザーストリップの底面には、前記シールリップに沿って、車両下方側へ突出する凸状部が形成される凸状形成工程と、
    前記車両ドアの窓枠内に、前記凸状部が当接する座面と、該座面に連続する傾斜面とを有し、車両上方側へ突出する略台形状の台座部が形成される台座形成工程と、
    前記ウェザーストリップを車両前後方向へスライドさせることで、前記凸状部が前記傾斜面上を摺接して前記座面上に昇り、前記ウェザーストリップの前記シールリップが前記車両ドアの窓枠内に嵌入させるスライド工程と、を含むことを特徴とする車両用ガラスの取付構造の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009078587A (ja) * 2007-09-25 2009-04-16 Toyoda Gosei Co Ltd クォーターウエザストリップ
JP2010241224A (ja) * 2009-04-03 2010-10-28 Toyota Motor Corp 窓構造
JP2012066753A (ja) * 2010-09-27 2012-04-05 Toyoda Gosei Co Ltd 固定窓用ウエザストリップの組付け構造及び組付け方法
WO2013091153A1 (zh) * 2011-12-19 2013-06-27 信义汽车玻璃(深圳)有限公司 具有异形件的汽车玻璃
JP2021138170A (ja) * 2020-03-02 2021-09-16 トヨタ車体株式会社 車両のドア構造

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