JP2012066753A - 固定窓用ウエザストリップの組付け構造及び組付け方法 - Google Patents

固定窓用ウエザストリップの組付け構造及び組付け方法 Download PDF

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Abstract

【課題】組付け作業性の向上等を図ることのできる固定窓用ウエザストリップの組付け構造及び組付け方法を提供する。
【解決手段】固定窓7の周縁部と固定ガラス6との間をシールするウエザストリップ21は、基底部32と、基底部32の両端から延びる側壁部33、34とを具備する本体部31と、側壁部33、34から本体部31の外側に延出する意匠リップ36、37とを備えている。固定窓7の下縁部は水平方向に対して斜めに延在し、当該傾斜部位に沿って、ウエザストリップ21が取着された固定ガラス6を支持するエクステンションパネル45が設けられている。ウエザストリップ21のうち固定窓7の下縁部に沿って取着されるロア対応部22の本体部31は、エクステンションパネル45と当接する一般部51と、一般部51よりもドアフレーム12側に位置し、一般部51よりも基底部32が薄肉とされた薄肉構成部52とを備えている。
【選択図】 図5

Description

本発明は、車両用ドアの固定窓に取付けられる固定窓用ウエザストリップの組付け構造及び組付け方法に関するものである。
自動車等の車両のドアには、ドア本体とドアフレームとによって囲まれた窓部において上下に延びるディビジョンバーを備え、前記窓部が、昇降ガラスによって開閉可能な開閉窓と、固定ガラスが取着される固定窓とに区画されたものがある。また、固定ガラスの周縁部には、固定ガラスと、固定窓の周縁部(ドアフレーム、ディビジョンバー、及びドア本体)との間をシールするための固定窓用ウエザストリップ(以下、単にウエザストリップという)が取着されている。
ウエザストリップは、ドア本体の上辺部のベルトラインに沿って取付けられるロア対応部と、ディビジョンバーに取付けられるディビジョン対応部と、ドアフレームに取付けられるルーフ対応部とを備えている。また、ウエザストリップは、基底部と、当該基底部の両端から延びる車内側側壁部及び車外側側壁部とを具備し、固定ガラスが挿入される挿入溝部を内周側に有した断面略コ字状の本体部と、車内側側壁部及び車外側側壁部から本体部の外方に延出する車内側意匠リップ及び車外側意匠リップとを備えている。
その一方で、ドア本体、ディビジョンバー、及びドアフレームには、固定窓の周縁部に沿って設けられた互いに対向する車内側フランジ部及び車外側フランジ部を具備する取付部が形成されている。そして、ウエザストリップが取着された固定ガラスの固定窓への取付状態においては、車内側意匠リップと車内側側壁部との間に車内側フランジ部が相対的に挿入されるとともに、車外側意匠リップと車外側側壁部との間に車外側フランジ部が相対的に挿入され、ウエザストリップの本体部が一対のフランジ部の間に嵌め込まれている。
また、ベルトラインのうち固定窓を画定する部位には、ベルトラインに沿って、ドア本体のインナパネルとアウタパネルとを連結するとともに、ウエザストリップが取着された固定ガラスを支持するためのエクステンションパネルが設けられている。
ところで、固定窓の下縁部が略水平に延在する場合、すなわち、エクステンションパネルが略水平に延在する場合には、ウエザストリップが取着された固定ガラスをエクステンションパネルに載せた状態で、該エクステンションパネルに沿ってスライドさせることで固定窓への組付けを行っている(例えば、特許文献1参照。)。
これに対し、ベルトラインがディビジョンバーのところで屈曲するようにして、固定窓の下縁部が水平方向に対して傾斜している場合、ウエザストリップが取着された固定ガラスをエクステンションパネルに載せてスライドさせることができない。このため、例えば、固定ガラスを水平方向に移動させて固定窓に組付けようとする場合、作業者は、ロア対応部及びルーフ対応部のそれぞれの意匠リップが取付部の内側に巻き込まれないように、ロア対応部及びルーフ対応部の両方の本体部を同時に取付部へ嵌め込む必要があり、作業性の低下を招くおそれがある。
従って、固定窓の下縁部が傾斜している場合には、ウエザストリップが取着された固定ガラスを傾かせた状態で、ドアフレームのうち固定窓を画定する部位のディビジョンバーとの境界部近傍の取付部に対し、ルーフ対応部のディビジョン対応部との境界部近傍部位の本体部を押し込むとともに、ロア対応部のルーフ対応部との境界部近傍部位の本体部を、ベルトラインのうち固定窓を画定する部位の取付部に押し込んでから、ルーフ対応部のうち本体部が取付部に嵌め込まれた部位を基点として、ルーフ対応部及びロア対応部の長手方向全域における本体部が取付部に押し込まれるまで固定ガラスを回動させることで、固定ガラスを固定窓に組付けることが考えられる。このように、ルーフ対応部及びロア対応部の長手方向全域の本体部を同時に取付部に押し込むのではなく、先ず、ルーフ対応部及びロア対応部の一部を本体部に押し込んで、当該部位の車内側意匠リップ及び車外側意匠リップを車外側フランジ部の内側面及び車外側フランジ部の外側面に掛けておけば、その後、固定ガラスを回動させることで、車内側意匠リップ及び車外側意匠リップが取付部の内側に巻き込まれることなく、固定ガラスを固定窓に組付けることができる。
特開2008−126960号公報
ところで、固定ガラスのがたつき防止やシール性等の観点から、ウエザストリップが取着された固定ガラスを固定窓に対して隙間なくぴったりと組付けられるように、ウエザストリップのロア対応部の基底部がエクステンションパネルに当接・支持された状態では、ルーフ対応部の本体部がドアフレームの取付部の内側に位置するように(ルーフ対応部の意匠リップの付根部が取付部のフランジ部先端と略圧接するように)構成する必要がある。このため、上記のようにウエザストリップが取着された固定ガラスを回動させて組付けようとすると、途中でロア対応部の基底部とエクステンションパネルとが圧接し、固定ガラスをそれ以上回動させるためにはウエザストリップを圧縮させる必要が生じることから、相当の摩擦力が発生することとなり、組付け作業性の低下等を招くおそれがある。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、組付け作業性の向上等を図ることのできる固定窓用ウエザストリップの組付け構造及び組付け方法を提供することにある。
以下、上記課題等を解決するのに適した各手段につき項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果等を付記する。
手段1.ドア本体とドアフレームとによって囲まれた窓部において上下に延びるディビジョンバーを備え、前記ディビジョンバーによって前記窓部が、昇降ガラスによって開閉される開閉窓と、固定ガラスが取着される固定窓とに区画された車両用ドアにおいて、前記固定ガラスと前記固定窓の周縁部との間をシールする固定窓用ウエザストリップの組付け構造であって、
前記固定窓用ウエザストリップは、
前記ドア本体の上辺部のベルトラインに沿って取付けられるロア対応部と、
前記ディビジョンバーに沿って取付けられるディビジョン対応部と、
前記ドアフレームに沿って取付けられるルーフ対応部とを備え、
前記各ロア対応部、ディビジョン対応部、及びルーフ対応部は、
基底部と、当該基底部の両端から延びる車内側側壁部及び車外側側壁部とを具備して断面略コ字状をなし、内周側に前記固定ガラスの周縁部が挿入される挿入溝部を有してなる本体部と、
前記車内側側壁部及び車外側側壁部のうち少なくとも一方から前記本体部の外側かつ前記固定窓の外周側に延出するリップ部とを備え、
前記ドア本体、前記ディビジョンバー、及び前記ドアフレームには、前記固定窓の周縁部に沿って設けられ、互いに対向する車内側フランジ部及び車外側フランジ部を具備する取付部が形成され、
前記固定窓用ウエザストリップが取着された前記固定ガラスの前記固定窓への取付状態においては、前記固定窓用ウエザストリップの前記本体部が前記取付部の前記一対のフランジ部の間に嵌め込まれるとともに、前記リップ部によって対応する前記車内側フランジ部又は車外側フランジ部の端縁が覆われ、
前記ベルトラインのうち前記固定窓の下縁部を画定する部位は、水平方向に対して斜めに傾斜して延在するとともに、当該部位の前記取付部には、前記ベルトラインに沿って、前記ドア本体のアウタパネルとインナパネルとを連結し、前記固定窓用ウエザストリップが取着された前記固定ガラスを支持するエクステンションパネルが設けられ、
前記固定窓用ウエザストリップは、前記固定ガラスの外周に沿って取着された後、
前記ドアフレームのうち前記固定窓を画定する部位の前記ディビジョンバーとの境界部近傍の前記取付部に対し、前記本体部のうち、前記ルーフ対応部の前記ディビジョン対応部との境界部近傍の部位たる第1部位を前記車内側フランジ部と車外側フランジ部との間に嵌め込んだ状態とするとともに、
前記ベルトラインのうち前記固定窓を画定する部位の前記取付部に対し、前記本体部のうち、前記ロア対応部の前記ルーフ対応部側の部位たる第2部位を前記車内側フランジ部と車外側フランジ部との間に嵌め込んだ状態とし、
前記ルーフ対応部の前記取付部に嵌め込まれた前記第1部位を基点として、前記固定窓用ウエザストリップが取着された前記固定ガラスを、前記ロア対応部及び前記ルーフ対応部の長手方向全域の前記本体部が、前記ベルトライン及び前記ドアフレームの前記取付部に嵌め込まれるまで回動させることで、前記固定窓に取着されてなり、
前記ロア対応部の本体部は、前記固定ガラスの組付け状態において前記基底部が前記エクステンションパネルと当接する一般部と、前記一般部よりも前記ルーフ対応部側に位置し、前記基底部の前記固定窓の外周方向における肉厚が、前記一般部の前記基底部の肉厚よりも薄く構成された薄肉構成部とを備え、前記薄肉構成部の一部が前記第2部位と一致するよう組付けが行われることを特徴とする固定窓用ウエザストリップの組付け構造。
手段1によれば、固定窓用ウエザストリップ(以下、ウエザストリップと言う)のロア対応部のルーフ対応部側の部位における基底部の肉厚を薄くすることで、本体部の第1部位及び第2部位を取付部に嵌め込んだ後の固定ガラスの回動作業(以下、単に回動作業と言う)に際し、ロア対応部の基底部がエクステンションパネルに圧接し、固定ガラスを回動させ難くなってしまうといった事態を回避することができる。従って、ウエザストリップが取着された固定ガラスを回動させることで比較的スムースに固定窓への組付けを行うことができ、組付け作業性の向上を図ることができる。
さらに、例えば、ロア対応部の本体部に薄肉構成部が形成されない場合のように、回動作業の途中で、基底部とエクステンションパネルとが圧接しているのにもかかわらず、ウエザストリップを比較的大きく変形させながら無理にねじ込もうとすることで、ウエザストリップやその取付状態(ウエザストリップがずれる等)に悪影響を及ぼしてしまうといった懸念を払拭することができる。また、ロア対応部に関し、リップ部については、長手方向のいずれの部位においても一定の延出長とすることで、ルーフ対応部側の部位においても確実にシールを行うことができるとともに、リップ部の延出長が途中で変化することによる意匠性の低下を回避することができる。
尚、固定窓用ウエザストリップが取着された固定ガラスの組付けに際し、本体部の第1部位を取付部に嵌め込む作業(以下、単に上側の作業と言う)、及び、本体部の第2部位を取付部に嵌め込む作業(以下、単に下側の作業と言う)のどちらを先に行ってもよい。但し、下側の作業を先に行う場合、上側の作業を行う際に作業者が主に手首を返すようにして手首の力で固定ガラスを回動させなければならない。これに対し、上側の作業を先に行う場合には、下側の作業を行う際に手の腹の部分でディビジョン対応部を押圧するようにして主に腕の力で固定ガラスを回動させることができる。従って、固定ガラスを組付ける際の作業者の負担軽減等を図ることができる。また、上側の作業後の下側の作業でリップ部が取付部に巻き込まれることなくスムースに本体部を嵌め込むことができた場合、下側の作業で第2部位を取付部に嵌め込む際に固定ガラスを回動させた流れで、そのまま固定ガラスを回動させることで、ロア対応部及びルーフ対応部の長手方向全域における本体部を嵌め込むことができるため、作業性の向上を図ることができる。
手段2.前記エクステンションパネルは、前記ベルトラインに沿って形成された前記取付部のうち、前記本体部の前記第2部位が最初に嵌め込まれる部位にまで延設されていることを特徴とする手段1に記載の固定窓用ウエザストリップの組付け構造。
手段2によれば、本体部の第2部位が最初に嵌め込まれる部位にまでエクステンションパネルを延設することにより、組付け後、一般部とエクステンションパネルとを極力広い範囲で当接させることができ、組付け状態の安定化を図ることができる。
手段3.上記手段1又は2に記載の固定窓用ウエザストリップの組付け方法において、
前記ルーフ対応部は、前記リップ部として、前記車内側側壁部及び車外側側壁部からそれぞれ延出する車内側意匠リップ及び車外側意匠リップを備え、
前記ロア対応部は、前記リップ部として、前記車外側側壁部から延出する車外側意匠リップのみを備える、又は、前記車内側側壁部及び車外側側壁部からそれぞれ延出する車内側意匠リップ及び車外側意匠リップを備えるものの、前記車内側意匠リップに関しては、前記ルーフ対応部の車内側意匠リップに比べて小さく形成され、
前記固定窓用ウエザストリップは、前記固定ガラスの外周に沿って取着された後、前記本体部の前記第1部位を前記取付部に嵌め込む作業を行ってから、前記本体部の前記第2部位を前記取付部に嵌め込む作業を行い、その後、前記第1部位を基点として前記固定ガラスを前記ロア対応部及び前記ルーフ対応部の長手方向全域の前記本体部が前記取付部に嵌め込まれるまで回動させる作業を行うことで前記固定窓に取着されることを特徴とする固定窓用ウエザストリップの組付け方法。
ベルトラインの取付部の車内側には車内側フランジ部に連接するようにしてガーニッシュ等の内装材が設けられるが、ドアフレームの取付部の車内側には車内側フランジ部に連接するような内装材が設けられない車両も存在する。この場合、本手段3のように、ルーフ対応部には車内側意匠リップ及び車外側意匠リップの両方を設けるが、ロア対応部には車外側意匠リップのみ、或いは、車外側意匠リップを設けるとともに、ルーフ対応部の車内側意匠リップよりも小さい車内側意匠リップを設けることが考えられる。
この場合、ロア対応部の車内側意匠リップが省略されている又は比較的小さく構成されていることから、ルーフ対応部に関して、リップ部が取付部の内側に巻き込まれないように本体部の第1部位を取付部に嵌め込む作業よりも、ロア対応部に関して、リップ部が取付部の内側に巻き込まれないように本体部の第2部位を取付部に嵌め込む作業の方が容易である。このため、本手段3に記載のように、上側の作業を先に行ってから下側の作業を行うことによって、先の作業で行われた状態を維持しつつ、後の作業を完了させることが比較的容易になる。従って、上側の作業及び下側の作業のうち一方を行った後、他方を行う際に、前記一方の作業を行う前の状態に戻ってしまうといった事態を抑制することができ、作業性、作業スピード等の向上を図ることができる。特に、固定ガラスに取着されたウエザストリップが取付部に一部でも嵌め込まれてしまうと、車内外方向におけるウエザストリップの変位が規制されてしまうため、車内側意匠リップ及び車外側意匠リップの両方を取付部の外に位置させる必要のあるルーフ対応部の本体部の第1部位を先に取付部に嵌め込んだ方が効率がよい。
自動車を示す斜視図である。 自動車の右側に設けられたドアの固定窓に取着されるウエザストリップを車内側から見た正面図である。 図2におけるJ−J線断面図である。 図2におけるK−K線断面図である。 図2におけるL−L線断面図である。 ウエザストリップの組付け手順を説明するための模式図である。
以下に、一実施形態について図面を参照して説明する。図1に示すように、車両としての自動車1には、ボディ3(車両本体)に形成されたドア用開口部を開閉するリヤドア(以下、単に「ドア2」という)が設けられている。ドア2には、昇降ガラス4によって開閉可能に構成される開閉窓5と、固定ガラス6が設けられる固定窓7とが形成され、両窓部5、7はディビジョンバー8によって区画されている。
また、図2に示すように、固定ガラス6の周縁部には、固定ガラス6と、固定窓7の周縁部との間をシールするための固定窓用ウエザストリップ(以下、単にウエザストリップ21という)が装着されている。本実施形態のウエザストリップ21は軟質のポリ塩化ビニル(PVC)によって形成されている。
ウエザストリップ21は、ドア本体11の上辺部のベルトライン12に沿って取付けられるロア対応部22と、ディビジョンバー8に沿って取付けられるディビジョン対応部23と、ドアフレーム13に沿って取付けられ、ロア対応部22の後端とディビジョン対応部23の上端とを連結するルーフ対応部24とを備え、固定ガラス6の外周形状に対応した略三角枠形状をなしている。また、ウエザストリップ21は、型成形により一体的に形成されている。
図3に示すように、ルーフ対応部24は、基底部32と、当該基底部32の両端から延びる車内側側壁部33及び車外側側壁部34とを具備し、固定ガラス6が挿入される挿入溝部35を内周側に有した断面略コ字状の本体部31と、車内側側壁部33から車内側かつウエザストリップ21(固定窓7)の外周側に延出する車内側意匠リップ36と、車外側側壁部34から車外側かつウエザストリップ21(固定窓7)の外周側に延出する車外側意匠リップ37と、基底部32のウエザストリップ21の外周側の面から延出するシールリップ38とを備えている。尚、固定ガラス6を保持する保持力及び固定ガラス6とのシール性を高めるために、挿入溝部35は開口側が幅狭となっている。
また、ドアフレーム13には、固定窓7側において、ウエザストリップ21のルーフ対応部24が取着される取付部41を備えている。取付部41は、ルーフ対応部24の基底部32と対向する底板部42と、車内外方向において互いに対向する一対の車内側フランジ部43及び車外側フランジ部44とを備え、断面略コ字状をなしている。そして、車内側フランジ部43を車内側意匠リップ36と車内側側壁部33との間に相対的に挿入し、車外側フランジ部44を車外側意匠リップ37と車外側側壁部34との間に相対的に挿入させるようにして、一対のフランジ部43、44の間にルーフ対応部24の本体部31が嵌め込まれることで、ルーフ対応部24がドアフレーム13の取付部41に取付けられている。このように、ルーフ対応部24が取付部41に取着されることで、固定ガラス6の上辺部と固定窓7の上縁部(取付部41)との間がシールされるとともに、意匠リップ36、37によりフランジ部43、44の端縁が覆われ、意匠性の向上が図られている。但し、ルーフ対応部24の取付部41への取付状態においても、ルーフ対応部24の基底部32と底板部42とは離間している。
尚、図示は省略するが、ディビジョン対応部23に関しても、ルーフ対応部24と同様に、本体部31、意匠リップ36、37を備えている。また、ディビジョンバー8に関しても、固定窓7側において、ウエザストリップ21のディビジョン対応部23が取着される取付部41を備えている。そして、ディビジョン対応部23が取付部41に取着されることで、固定ガラス6の前辺部と固定窓7の前縁部(取付部41)との間がシールされるとともに、意匠リップ36、37によりフランジ部43、44の端縁(少なくとも本体部31と各フランジ部43、44との境界部)が覆われる。尚、ディビジョンバー8は、ウエザストリップ21が取着された固定ガラス6が固定窓7に組み付けられた後、上端及び下端が、図示しないブラケットを介して、ドアフレーム13及びドア本体11にそれぞれ固定される。
図4に示すように、ロア対応部22は、ルーフ対応部24と同様に、断面略コ字状の本体部31と、車内側意匠リップ36及び車外側意匠リップ37とを備えている。但し、ロア対応部22のシールリップ38は、基底部32のウエザストリップ21の外周側の面に設けられるのではなく、車内側の面から車内側に向けて(車内側フランジ部43の車外側面に向けて)延出している。さらに、ロア対応部22の車内側意匠リップ36は、ルーフ対応部24の車内側意匠リップ36と比べて小さく構成されている。
また、ベルトライン12においても、ウエザストリップ21のロア対応部22や、開閉窓5の下縁部に沿って設けられる図示しないインナウエザストリップ及びアウタウエザストリップが取着される取付部41を備えている。尚、ベルトライン12の取付部41の車内側フランジ部43及び車外側フランジ部44は、ドア本体11を構成するインナパネル15及びアウタパネル16の上縁部によって構成されている。さらに、ベルトライン12のうち固定窓7の下縁部を画定する部位には、ベルトライン12に沿って、ドア本体11のインナパネル15とアウタパネル16とを連結し、ウエザストリップ21が取着された固定ガラス6を支持するエクステンションパネル45が設けられている。
そして、車外側意匠リップ37と車外側側壁部34との間に車外側フランジ部44を相対的に挿入させるようにして、車内側フランジ部43と車外側フランジ部44との間にロア対応部22の本体部31を嵌め込むことで、ロア対応部22が取付部41に取着されている。これにより、固定ガラス6の下辺部と固定窓7の下縁部(取付部41)との間がシールされるとともに、車外側意匠リップ37により車外側フランジ部44の端縁が覆われる。
また、当該ロア対応部22の取着状態においては、ロア対応部22の基底部32とエクステンションパネル45とが上下に当接し、これにより、ウエザストリップ21が取着された固定ガラス6が支持されるようになっている。さらに、ロア対応部22の取着状態においては、ロア対応部22のシールリップ38の略先端が車内側フランジ部43の車外側面に圧接し、これによって、シール性の向上が図られる上、車内外方向における固定ガラス6の振動が抑制される。
尚、比較的小さく構成された車内側意匠リップ36に関しては、ロア対応部22の取付部41への取付状態においても、車外側フランジ部44の先端縁よりも固定窓7の内周側に位置するように構成されている。また、ドア2には、内装材としてのガーニッシュ49が設けられており、ガーニッシュ49の端縁は、ロア対応部22の車内側意匠リップ36に当接又は近接するようになっている。
さて、本実施形態では、ベルトライン12の傾きがディビジョンバー8の後辺部を境に前後で異なっており、前方の開閉窓5の下縁部を画定する部位に関しては、略水平方向に延在し、後方の固定窓7の下縁部を画定する部位に関しては、後方に向けて上方傾斜して延在している。このため、エクステンションパネル45についても後方に向けて上方傾斜して(ほぼ真直ぐに)延在している。従って、ウエザストリップ21の固定窓7への取付状態において、ロア対応部22は後方に向けて上方傾斜して延在することとなる。また、ルーフ対応部24は後方に向けて下方傾斜して延在し、ディビジョン対応部23は略鉛直方向に(上方に向けて若干後方に傾斜して)延在する。
尚、ルーフ対応部24とロア対応部22との境界部は、ディビジョン対応部23とロア対応部22との境界部よりも上方、かつ、ディビジョン対応部23とルーフ対応部24との境界部よりも下方に位置している。また、ルーフ対応部24はロア対応部22よりも短く、ディビジョン対応部23とルーフ対応部24とのなす角度は、ディビジョン対応部23とロア対応部22とのなす角度よりも大きくなっている。加えて、ディビジョン対応部23は、ロア対応部22よりも若干短く(ほぼ同じ)、ルーフ対応部24よりも長く形成されている。
さて、図2、図4、図5に示すように、ロア対応部22の本体部31は、その基底部32のウエザストリップ21(固定窓7)の外周方向における肉厚が、ルーフ対応部24やディビジョン対応部23の基底部32の肉厚よりも厚く構成された一般部51(図4参照)と、基底部32が一般部51の基底部32よりも薄肉(ルーフ対応部24やディビジョン対応部23の基底部32と同程度)に構成された薄肉構成部52(図5参照)とを備えている。本実施形態では、ロア対応部22のうち、ディビジョン対応部23との境界部近傍部位から、ルーフ対応部24との境界部側にロア対応部22の全長の2/3程度変位した部位までの間の本体部31が一般部51とされ、それ以外のディビジョン対応部23との境界部近傍部位、及び、ルーフ対応部24との境界部側の部位の本体部31が薄肉構成部52とされている。
図4に示すように、一般部51に関しては、ロア対応部22が取付部41へ取付けられると、基底部32とエクステンションパネル45とが当接することとなるが、図5に示すように、薄肉構成部52に関しては、ロア対応部22が取付部41に取付けられても、基底部32とエクステンションパネル45とが当接しないようになっている。特に、本実施形態では、当初から一般部51に対応する部位にのみエクステンションパネル45が設けられている。さらに、一般部51の基底部32とエクステンションパネル45とが当接することにより、ウエザストリップ21が取着された固定ガラス6の上下方向における位置決めが行われ、ルーフ対応部24の本体部31がドアフレーム13の取付部41の内側に嵌め込まれるとともに、ルーフ対応部24の各意匠リップ36、37の付根部が、ドアフレーム13の各フランジ部43、44の先端縁と略圧接状態となるように構成されている。
また、ロア対応部22における車外側シールリップ38の延出長は、ロア対応部22の長手方向全域にわたりほぼ一定となっている。尚、ロア対応部22における車内側シールリップ38の延出長についても基本的にほぼ一定の長さとなっているが、ロア対応部22とルーフ対応部24とが交わるコーナー部においては、劣角側の空間を埋めるようにして車内側シールリップ38がウエザストリップ21の内周側に比較的大きく突出してからウエザストリップ21の外周側に折り返すようにして形成されており、ロア対応部22のその他の部位の車内側シールリップ38とは断面形状が異なっている。
次に、固定ガラス6の組付け手順について、図6等を参照して説明する。先ず、固定ガラス6の外周にウエザストリップ21を取着する。続いて、ウエザストリップ21が取着された固定ガラス6を、固定窓7への組付け後の姿勢よりも、ロア対応部22とルーフ対応部24との境界部が相対的に下方に位置するような傾いた姿勢で保持する。
そして、図6の一点差線で示すように、ドアフレーム13の取付部41に対し、ルーフ対応部24の本体部31のうちディビジョン対応部23との境界部近傍の部位(以下、ルーフ側先行挿入部53と言う)を押し込むとともに、車内側意匠リップ36を車内側フランジ部43の車内側に位置させ、車外側意匠リップ37を車外側フランジ部44の車外側に位置させる。尚、このとき、固定ガラス6が傾いた状態で保持されていることから、ウエザストリップ21のうちルーフ側先行挿入部53及びその近傍部位のみが固定窓7の周縁部(ドアフレーム13等の取付部41)に当接し、その他の部位は固定窓7の周縁部に当接していない状態となっている。また、ルーフ側先行挿入部53は、ドアフレーム13のうち固定ガラス6の組付け後においてルーフ側先行挿入部53が配置される位置に押し込まれる。
次に、図6の二点鎖線で示すように、ルーフ側先行挿入部53を基点に、固定ガラス6を固定窓7に対して相対的に回動させ、ロア対応部22の本体部31のうち薄肉構成部52のルーフ対応部24側の部位(以下、ロア側先行挿入部54と言う)をベルトライン12の取付部41に押し込むとともに、車外側意匠リップ37を車外側フランジ部44の車外側に位置させる。尚、上記のように、ロア対応部22の車内側意匠リップ36は比較的小さく、固定ガラス6の組付け後の状態においても車内側フランジ部43よりも固定窓7の内周側に位置するため、当該ロア側先行挿入部54の押し込みに際して車内側意匠リップ36が取付部41の内側に巻き込まれるといった事態は生じず、また、作業者が車内側意匠リップ36を車内側フランジ部43の車内側に位置させるといった必要もない。
尚、ベルトライン12の取付部41のうち、当該作業に際してロア側先行挿入部54が押し込まれる部位は、エクステンションパネル45が存在する部位となっている。つまり、固定ガラス6の組付け後、ロア対応部22の本体部31の一般部51が配置される部位である。また、本実施形態では、ルーフ側先行挿入部53が第1部位に相当し、ロア側先行挿入部54が第2部位に相当する。
そして、ルーフ側先行挿入部53及びロア側先行挿入部54の2箇所において本体部31が取付部41に押し込まれた状態から、ルーフ側先行挿入部53を基点として、ルーフ対応部24及びロア対応部22の長手方向全域の本体部31が各取付部41に押し込まれるまで固定ガラス6を回動させる。このとき、ルーフ対応部24に関してはルーフ側先行挿入部53の嵌め込みに対応して既に車内側意匠リップ36及び車外側意匠リップ37が取付部41の外側に配置され、ロア対応部22に関してはロア側先行挿入部54の嵌め込みに対応して既に車外側意匠リップ37が取付部41の外側に配置されるため、上記のように固定ガラス6を回動させていくだけで、ルーフ対応部24及びロア対応部22のその他の部位の意匠リップ36、37についても、本体部31が順次取付部41に押し込まれていくのに伴って、取付部41の内側に巻き込まれることなく、順次取付部41の外側に飛び出した状態とされていく。そして、固定ガラス6が固定窓7に完全に組み付けられると、エクステンションパネル45と、ロア対応部22の一般部51の基底部32とが当接状態とされるとともに、ルーフ対応部24の意匠リップ36、37の付根部と、ドアフレーム13の取付部41のフランジ部43、44の先端縁とが略圧接状態とされる。
以上詳述したように、本実施形態では、ロア対応部22のルーフ対応部24側の部位において薄肉構成部52を設けることで、ウエザストリップ21が取着された固定ガラス6を回動させて固定窓7に組付ける際に、ロア対応部22の基底部32がエクステンションパネル45に圧接し、固定ガラス6を回動させ難くなってしまうといった事態を回避することができる。従って、ウエザストリップ21が取着された固定ガラス6を回動させることで比較的スムースに固定窓7への組付けを行うことができ、組付け作業性の向上を図ることができる。また、ロア対応部22の一般部51の基底部32とエクステンションパネル45とを当接させることで、ルーフ対応部24の本体部31(固定ガラス6が挿入されている部位)を取付部41の内側に確実に位置させるとともに、ルーフ対応部24の意匠リップ36、37の付根部とドアフレーム13の取付部41のフランジ部43、44とを略圧接させることができる。従って、ウエザストリップ21が取着された固定ガラス6を固定窓7に対して外れる(動作する)余地が生じないようにぴったりと組付けることができ、固定ガラス6の振動(ガタツキ)やシール性の低下等を確実に防止することができる。
さらに、例えば、ロア対応部22の本体部31に薄肉構成部52が形成されない場合のように、固定ガラス6を回動させて組付ける作業の途中で、基底部32とエクステンションパネル45とが圧接しているのにもかかわらず、ウエザストリップ21を比較的大きく変形させながら無理にねじ込もうとすることで、ウエザストリップ21やその取付状態(ウエザストリップ21がずれる等)に悪影響を及ぼしてしまうといった懸念を払拭することができる。また、ロア対応部22においても、車外側意匠リップ37については、長手方向のいずれの部位においても一定の延出長となっている。このため、ルーフ対応部24側の部位においても確実にシールを行うことができるとともに、車外側意匠リップ37の延出長が途中で変化すること(車外側意匠リップ37の先端縁が凹凸すること)による意匠性の低下を回避することができる。
また、本実施形態では、ルーフ対応部24の本体部31のルーフ側先行挿入部53を取付部41に嵌め込んでから、ロア対応部22の本体部31のロア側先行挿入部54を取付部41に嵌め込んでいる。このため、ルーフ側先行挿入部53を嵌め込んだ後、手の腹の部分でディビジョン対応部23を押圧するようにして主に腕の力で固定ガラス6を回動させることでロア側先行挿入部54を嵌め込むことができ、例えば、ロア側先行挿入部54を取付部41に嵌め込む作業の方を先に行う場合のように、後でルーフ側先行挿入部53を取付部41に嵌め込む際に、作業者が主に手首を返すようにして手首の力で固定ガラス6を回動させなければならないような場合に比べ、固定ガラス6を組付ける際の作業者の負担軽減等を図ることができる。また、ロア側先行挿入部54を取付部41に押し込んだ際にロア側先行挿入部54の車外側意匠リップ37の巻き込みがなければ、ロア側先行挿入部54を取付部41に押し込んだ流れで、そのまま固定ガラス6をルーフ側先行挿入部53を基点に回動させれば固定ガラス6の組付けを進行させることができるため、作業性の向上を図ることができる。
さらに、ロア対応部22の車内側意匠リップ36が比較的小さく構成されていることから、ルーフ対応部24に関して、車内側意匠リップ36及び車外側意匠リップ37の両方が取付部41の内側に巻き込まれないように本体部31を取付部41に嵌め込む作業よりも、ロア対応部22に関して、車外側意匠リップ37が取付部41の内側に巻き込まれないように本体部31を取付部41に嵌め込む作業の方が容易である。このため、ルーフ側先行挿入部53を取付部41に嵌め込む作業の方を先に行ってから、ロア側先行挿入部54を取付部41に嵌め込む作業を行うことによって、先の作業で行われた状態を維持しつつ、後の作業を完了させることが比較的容易になる。従って、作業性、作業スピード等の向上を図ることができる。特に、固定ガラス6に取着されたウエザストリップ21の本体部31が取付部41に一部でも嵌め込まれてしまうと、車内外方向におけるウエザストリップ21の変位が規制されてしまうため、車内側意匠リップ36及び車外側意匠リップ37の両方を取付部41の外に位置させる必要のあるルーフ対応部24のルーフ側先行挿入部53を先に取付部41に嵌め込んだ方が効率がよい。
また、エクステンションパネル45は、ロア対応部22のロア側先行挿入部54が最初に嵌め込まれる部位にまで延設されている。このように、一般部51及びエクステンションパネル45の延在範囲を極力延長することで、固定ガラス6の組付け後、一般部51とエクステンションパネル45とを極力広い範囲で当接させることができ、組付け状態の安定化を図ることができる。
尚、上記実施の形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)上記実施形態では、リヤドアの固定窓7に取着されるウエザストリップ21に具体化されているが、これに限定されるものではなく、例えば、フロントドアの固定窓に取着されるウエザストリップに適用することも可能である。
(b)上記実施形態では、ウエザストリップ21がPVCにより構成されているが、EPDM(エチレン−プロピレン−ジエン共重合ゴム)や、TPO(オレフィン系熱可塑性エラストマー)等の他の素材により構成してもよい。
(c)上記実施形態では、固定窓7が略三角形状であったが、略四角形状(ドアフレーム13のうち固定窓7を画定する内周側の端縁が屈曲している)でもよい。この場合も、ロア対応部22のうちルーフ対応部24側の部位に薄肉構成部52を設けることで、上記実施形態と同様の作用効果が奏される。
(d)上記実施形態では、ロア対応部22の車内側意匠リップ36は、ルーフ対応部24の車内側意匠リップ36よりも小さく構成されるとともに、固定ガラス6の組付け後においても車内側フランジ部43よりも固定窓7の内周側に位置するように構成されているが、小さく形成することなく、固定ガラス6の組付け後、車内側フランジ部43の車内側面にかかるように構成してもよい。尚、ロア対応部22の車内側意匠リップ36を省略することも可能である。
(e)上記実施形態では、ウエザストリップ21が取着された固定ガラス6の固定窓7への組付けに際し、ルーフ対応部24のルーフ側先行挿入部53を先にドアフレーム13の取付部41に嵌め込んでから、ロア対応部22のロア側先行挿入部54をベルトライン12の取付部41に嵌め込むこととしているが、ロア側先行挿入部54を先に嵌め込んでから、ルーフ側先行挿入部53を嵌め込むこととしてもよい。この場合にも、ルーフ側先行挿入部53及びロア側先行挿入部54の両方が取付部41に嵌め込まれた状態としては上記実施形態と同じなので、その状態からルーフ側先行挿入部53を基点として固定ガラス6を回動させることで、ロア対応部22の基底部32とエクステンションパネル45とが(ほとんど)圧接することなく、比較的スムースにウエザストリップ21が取着された固定ガラス6を固定窓7に組付けることができる。
但し、ロア側先行挿入部54を先に嵌め込む場合、ルーフ側先行挿入部53を嵌め込む際に作業者が手首を返すようにして固定ガラス6を回動させなければならず、ルーフ側先行挿入部53を先に嵌め込む場合のように、ロア側先行挿入部54を嵌め込む際に、手の腹でディビジョン対応部23を押圧するようにして固定ガラス6を回動させる場合に比べ、作業が行い難い。さらに、ルーフ対応部24についてはルーフ側先行挿入部53を取付部41に嵌め込む際に、車内側意匠リップ36及び車外側意匠リップ37の両方に関して取付部41の内側に巻き込まないように作業する必要があるが、ロア対応部22については、車内側意匠リップ36が比較的小さく、車外側意匠リップ37に関してのみ取付部41の内側に巻き込まないように作業するだけで済む。つまり、ルーフ側先行挿入部53及びロア側先行挿入部54の取付部41への嵌め込み作業のうち、後で行う方の作業に関しては、既に取付部41に嵌め込まれている部位が取付部41から抜け出さないように比較的慎重に作業を行う必要があり、しかも、意匠リップ36、37が取付部41の内側に位置してしまった場合には、意匠リップ36、37を取付部41の内側から抜き出す作業が必要となり、片手での作業を強いられる。このとき、ルーフ対応部24のルーフ側先行挿入部53の嵌め込み作業が後である場合、これらの作業が非常に困難となることが懸念される。特に、固定ガラス6に取着されたウエザストリップ21が取付部41に一部でも嵌め込まれてしまうと、車内外方向におけるウエザストリップ21の変位が規制されてしまうため、後で行う方の作業が比較的困難となる。従って、上記実施形態のようにルーフ側先行挿入部53を先に嵌め込むことで、ルーフ側先行挿入部53及びロア側先行挿入部54を取付部41に嵌め込んだ状態とするまでの作業性の向上、作業者の負担軽減等を図ることができる。
1…自動車、2…ドア、6…固定ガラス、7…固定窓、8…ディビジョンバー、11…ドア本体、12…ベルトライン、13…ドアフレーム、21…ウエザストリップ、22…ロア対応部、23…ディビジョン対応部、24…ルーフ対応部、31…本体部、32…基底部、33…車内側側壁部、34…車外側側壁部、36…車内側意匠リップ、37…車外側意匠リップ、41…取付部、43…車内側フランジ部、44…車外側フランジ部、45…エクステンションパネル、51…一般部、52…薄肉構成部、53…ルーフ側先行挿入部、54…ロア側先行挿入部。

Claims (3)

  1. ドア本体とドアフレームとによって囲まれた窓部において上下に延びるディビジョンバーを備え、前記ディビジョンバーによって前記窓部が、昇降ガラスによって開閉される開閉窓と、固定ガラスが取着される固定窓とに区画された車両用ドアにおいて、前記固定ガラスと前記固定窓の周縁部との間をシールする固定窓用ウエザストリップの組付け構造であって、
    前記固定窓用ウエザストリップは、
    前記ドア本体の上辺部のベルトラインに沿って取付けられるロア対応部と、
    前記ディビジョンバーに沿って取付けられるディビジョン対応部と、
    前記ドアフレームに沿って取付けられるルーフ対応部とを備え、
    前記各ロア対応部、ディビジョン対応部、及びルーフ対応部は、
    基底部と、当該基底部の両端から延びる車内側側壁部及び車外側側壁部とを具備して断面略コ字状をなし、内周側に前記固定ガラスの周縁部が挿入される挿入溝部を有してなる本体部と、
    前記車内側側壁部及び車外側側壁部のうち少なくとも一方から前記本体部の外側かつ前記固定窓の外周側に延出するリップ部とを備え、
    前記ドア本体、前記ディビジョンバー、及び前記ドアフレームには、前記固定窓の周縁部に沿って設けられ、互いに対向する車内側フランジ部及び車外側フランジ部を具備する取付部が形成され、
    前記固定窓用ウエザストリップが取着された前記固定ガラスの前記固定窓への取付状態においては、前記固定窓用ウエザストリップの前記本体部が前記取付部の前記一対のフランジ部の間に嵌め込まれるとともに、前記リップ部によって対応する前記車内側フランジ部又は車外側フランジ部の端縁が覆われ、
    前記ベルトラインのうち前記固定窓の下縁部を画定する部位は、水平方向に対して斜めに傾斜して延在するとともに、当該部位の前記取付部には、前記ベルトラインに沿って、前記ドア本体のアウタパネルとインナパネルとを連結し、前記固定窓用ウエザストリップが取着された前記固定ガラスを支持するエクステンションパネルが設けられ、
    前記固定窓用ウエザストリップは、前記固定ガラスの外周に沿って取着された後、
    前記ドアフレームのうち前記固定窓を画定する部位の前記ディビジョンバーとの境界部近傍の前記取付部に対し、前記本体部のうち、前記ルーフ対応部の前記ディビジョン対応部との境界部近傍の部位たる第1部位を前記車内側フランジ部と車外側フランジ部との間に嵌め込んだ状態とするとともに、
    前記ベルトラインのうち前記固定窓を画定する部位の前記取付部に対し、前記本体部のうち、前記ロア対応部の前記ルーフ対応部側の部位たる第2部位を前記車内側フランジ部と車外側フランジ部との間に嵌め込んだ状態とし、
    前記ルーフ対応部の前記取付部に嵌め込まれた前記第1部位を基点として、前記固定窓用ウエザストリップが取着された前記固定ガラスを、前記ロア対応部及び前記ルーフ対応部の長手方向全域の前記本体部が、前記ベルトライン及び前記ドアフレームの前記取付部に嵌め込まれるまで回動させることで、前記固定窓に取着されてなり、
    前記ロア対応部の本体部は、前記固定ガラスの組付け状態において前記基底部が前記エクステンションパネルと当接する一般部と、前記一般部よりも前記ルーフ対応部側に位置し、前記基底部の前記固定窓の外周方向における肉厚が、前記一般部の前記基底部の肉厚よりも薄く構成された薄肉構成部とを備え、前記薄肉構成部の一部が前記第2部位と一致するよう組付けが行われることを特徴とする固定窓用ウエザストリップの組付け構造。
  2. 前記エクステンションパネルは、前記ベルトラインに沿って形成された前記取付部のうち、前記本体部の前記第2部位が最初に嵌め込まれる部位にまで延設されていることを特徴とする請求項1に記載の固定窓用ウエザストリップの組付け構造。
  3. 上記請求項1又は2に記載の固定窓用ウエザストリップの組付け方法において、
    前記ルーフ対応部は、前記リップ部として、前記車内側側壁部及び車外側側壁部からそれぞれ延出する車内側意匠リップ及び車外側意匠リップを備え、
    前記ロア対応部は、前記リップ部として、前記車外側側壁部から延出する車外側意匠リップのみを備える、又は、前記車内側側壁部及び車外側側壁部からそれぞれ延出する車内側意匠リップ及び車外側意匠リップを備えるものの、前記車内側意匠リップに関しては、前記ルーフ対応部の車内側意匠リップに比べて小さく形成され、
    前記固定窓用ウエザストリップは、前記固定ガラスの外周に沿って取着された後、前記本体部の前記第1部位を前記取付部に嵌め込む作業を行ってから、前記本体部の前記第2部位を前記取付部に嵌め込む作業を行い、その後、前記第1部位を基点として前記固定ガラスを前記ロア対応部及び前記ルーフ対応部の長手方向全域の前記本体部が前記取付部に嵌め込まれるまで回動させる作業を行うことで前記固定窓に取着されることを特徴とする固定窓用ウエザストリップの組付け方法。
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