JP7135720B2 - 加飾部品 - Google Patents

加飾部品 Download PDF

Info

Publication number
JP7135720B2
JP7135720B2 JP2018200708A JP2018200708A JP7135720B2 JP 7135720 B2 JP7135720 B2 JP 7135720B2 JP 2018200708 A JP2018200708 A JP 2018200708A JP 2018200708 A JP2018200708 A JP 2018200708A JP 7135720 B2 JP7135720 B2 JP 7135720B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
decorative
base material
extending
along
stitch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018200708A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020066346A (ja
Inventor
有希 水野
栄二 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Boshoku Corp
Original Assignee
Toyota Boshoku Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Boshoku Corp filed Critical Toyota Boshoku Corp
Priority to JP2018200708A priority Critical patent/JP7135720B2/ja
Publication of JP2020066346A publication Critical patent/JP2020066346A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7135720B2 publication Critical patent/JP7135720B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Instrument Panels (AREA)

Description

本発明は、表皮に加飾ステッチが施された加飾部品に関する。
下記特許文献1には、(a)基材と、(b)基材を覆う表皮材と、(c)表皮材の表面側に施された加飾ステッチと、(d)加飾ステッチに沿って延びる線状をなして表皮材の裏面側に加飾ステッチによって縫い付けられるとともに、基材に対して取り付けられることで加飾ステッチの基材に対する位置を固定するステッチ位置固定部材(保持部材)と、を含んで構成される加飾部品(アッパボード)が記載されている。このような構成の加飾部品は、製造工程において、まず、表皮材に加飾ステッチを施すのに伴って、その加飾ステッチによってステッチ位置固定部材を表皮材の裏面側に縫い付ける。そして、そのステッチ位置固定部材を基材に取り付けた状態で、表皮材を基材に貼り付けるのである。そのような構成とされることで、加飾部品は、加飾ステッチの基材に対するズレを抑えるように構成される。
特開2015-93601号公報
加飾部品に施される加飾ステッチは、一般的に直線や滑らかな曲線形状とされることが多い。しかしながら、加飾部品が角部を有するものとされ、その角部の外周端部に沿って折れ曲がる加飾ステッチを施したいという要望がある。そのような角部の外周端部に沿って折れ曲がるように加飾ステッチを施す場合、例えば、基材の角部に沿って表皮を貼り付けるために表皮を基材の外側に向かって引っ張ったりすることで、加飾ステッチのズレが生じやすい。また、基材の角部に沿った屈折する加飾ステッチは、そのズレを目視でも認識しやすく、加飾ステッチのズレによる品質の低下が問題となる。
本発明は、そのような実情に鑑みてなされたものであり、角部の外周端部に沿って加飾ステッチを施した加飾部品の品質を向上させることを課題とする。
上記課題を解決するために本発明の加飾部品は、(a)基材と、(b)前記基材を覆う表皮材と、(c)前記表皮材の表面側に施された加飾ステッチと、(d)前記加飾ステッチに沿って延びる線状をなして前記表皮材の裏面側に前記加飾ステッチによって縫い付けられるとともに、前記基材に対して取り付けられることで前記加飾ステッチの前記基材に対する位置を定めるためのステッチ位置固定部材と、を含んで構成される加飾部品であって、
前記基材は、外周に角部を有する形状とされ、
前記加飾ステッチの一部は、前記角部の外周端部に沿って施されており、
前記ステッチ位置固定部材は、前記角部に沿って折れ曲がる屈折部と、前記屈折部から一端側に延びる第1延在部と、前記屈折部から他端側に延びる第2延在部と、を有する形状とされており、
前記屈折部には、前記第1延在部側から前記第2延在部側に渡って形成されて前記基材に向かって突出する突出部が設けられるとともに、前記基材の前記角部には、前記突出部が嵌まり合う嵌合孔が設けられたことを特徴とする。
この構成の加飾部品は、ステッチ位置固定部材の屈折部に設けられた突出部が基材の嵌合孔に嵌まり合うことで、ステッチ位置固定部材は、それの屈折部を基準として、基材に対する位置が定まることになる。つまり、ステッチ位置固定部材の屈折部の基材に対する位置が固定されることで、加飾ステッチの折れ曲がる箇所である屈折点の基材に対する位置が確実に固定される。したがって、この構成の加飾部品は、加飾ステッチの屈折点は基材に対してズレが生じることがないため、当該加飾部品の品質を向上させることができる。
上記構成において、前記第1延在部は、前記第2延在部より長くされており、
前記突出部は、前記第1延在部に沿う部分の寸法が前記第2延在部に沿う部分の寸法より長くされた構成とすることができる。
ステッチ位置固定部材を基材に対して取り付ける際には、第1延在部側はその第1延在部側に引っ張りながら、第2延在部側はその第2延在部側に引っ張りながら、取り付けていくことになる。特に、その延在部の延びる方向が変化しているような形状の場合には、ステッチ位置固定部材の基材への取り付け時に屈折部に作用する力の方向も変化していくことになる。そして、相対的に長くされた第1延在部を取り付ける場合のほうが、第2延在部を取り付ける場合に比較して、屈折部には大きな力が作用する。この構成の加飾部品によれば、突出部は第1延在部に沿う部分の寸法が大きくされていることで、その取付時の力を受けやすくされており、例えば、ステッチ位置固定部材を基材に取付時において、屈折部が基材から外れてしまうような事態を回避することができる。
また、上記構成において、前記突出部は、前記屈折部の内周に沿って形成されている構成とすることができる。
この構成の加飾部品は、ステッチ位置固定部材の加飾ステッチが施される部分を基材の外周端に近い位置に配することができる。つまり、この構成の加飾部品は、加飾ステッチの屈折点を、加飾部品の角部における外周端により近づけることができる。
また、上記構成において、前記基材は、少なくとも前記角部の外周端部から裏側に向かって立設する立壁部を備え、前記嵌合孔は、前記立壁部の内壁から間隔をおいて形成された構成とすることができる。
例えば、基材の角部に、立壁部から連続して嵌合孔を形成してしまうと、基材自体の剛性が低下してしまうことになるが、この構成の加飾部品によれば、基材の剛性の低下を抑えることができる。なお、この構成の加飾部品は、上述した突出部が屈折部の内周に沿って形成された構成に特に有効である。それらの構成を合わせた加飾部品は、加飾ステッチの屈折点を、加飾部品の角部における外周端に近づけても、基材の剛性の低下を抑えることができるのである。
また、上記構成において、前記第1延在部および前記第2延在部は、延在方向に沿って間隔をおいて配列された複数の被取付部を有し、前記基材は、複数の前記被取付部が取り付けられる複数の取付部を有し、前記被取付部は、前記取付部に対して前記延在方向に隙間を有する状態で取り付けられる構成とすることができる。
ステッチ位置固定部材は、成形時に誤差が生じ、被取付部の位置にズレが生じる場合がある。ステッチ位置固定部材を基材に対して取り付ける際に、屈折部を基準として取り付けるが、この構成の加飾部品によれば、そのステッチ位置固定部材の成形時の誤差を、取付部の隙間で吸収することができるため、ステッチ位置固定部材を基材に対して確実に取り付けることができる。
本発明によれば、角部の外周端部に沿って加飾ステッチを施した加飾部品の品質を向上させることができる。
本発明の実施例の加飾部品を含んで構成される車両用ドアトリムを示す正面図である。 本発明の実施例の加飾部品としてのアッパボードの斜視図である。 本発明の実施例の加飾部品としてのアッパボードの分解斜視図である。 図3に示すステッチ位置固定部材の屈折部付近を裏面側からの視点において拡大して示す斜視図である。 本発明の実施例の加飾部品としてのアッパボードの要部(基材の角部に対応する部分)を裏面側からの視点において拡大して示す斜視図である。 図5におけるVI-VI線断面図である。 図5におけるVII-VII線断面図である。 図5におけるVIII-VIII線断面図である。
以下、本発明を実施するための形態として、本発明の実施例を、図を参照しつつ詳しく説明する。なお、本発明は、下記の実施例に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することができる。
本発明の実施例である加飾部品は、図1に示す車両用ドアトリム10が備えている。まず、その車両用ドアトリム10について説明する。ドアトリム10は、図示は省略するが、車両用のサイドドアの車室内側部分を構成するものであり、ドアインナパネルに対して車室内側から取り付けられるものである。ドアトリム10は、概して矩形状をなすトリムボード11を主体として構成され、そのトリムボード11に加えて、トリムボード11上に設けられたインサイドハンドル12、ドアグリップ13、スイッチベース14,アームレスト15、ドアポケット16、スピーカーグリル17等の各種機能部品を含んで構成される。
トリムボード11は、複数のボード部材が互いに組み付けられたものであり、主として、アッパボード20、ロアボード21、オーナメントボード22、および、アームレストボード23によって構成される。オーナメントボード22は、アッパボード20の下方側に配され、アームレストボード23は、そのオーナメントボード22とロアボード21との間に配されている。なお、上記のインサイドハンドル12は、オーナメントボード22に設けられている。アームレスト15は、アームレストボード23がロアボード21の上方側(トリムボード11のほぼ中央)に締結されることによって形成され、スイッチベース14は、そのアームレスト15の前方側に設けられている。ドアグリップ13は、アームレスト15の車両前方側に、ロアボード21からオーナメントボード22の上方まで上下方向に延びるように形成されている。また、ドアポケット16およびスピーカーグリル17は、ロアボード21の下方側に設けられている。
そして、上記のアッパボード20が、本発明の実施例である加飾部品であり、図2から図8をも参照しつつ、以下に詳しく説明することとする。アッパボード20は、図1および図2に示すように、車両前後方向に延びる長手状で、車両前方側の部分の上下方向の幅が後方側の部分に比較して大きな形状のものとなっている。アッパボード20は、前方側の幅が大きな部分から後方側の幅の小さい部分にかけて、急激に幅が小さくなるような形状となっており、前方側の幅の広い部分における後端は、ほぼ直角な形状をなしている。
アッパボード20は、図3に示すように、ポリプロピレン等の合成樹脂材料などによって形成された板状の基材30と、その基材30の表面側(車室内側,意匠面側)を覆う表皮材31と、を主体として構成される。なお、基材30は、合成材料に限定されず、例えば、木質系材料(ケナフ、ヘンプ、フラックス、サイザルなど)と合成樹脂を混合したものなどを用いてもよい。上述したように、アッパボード20は、前方側の幅の広い部分における後端がほぼ直角な形状をなしており、基材30は、それに合わせた形状となっている。具体的には、基材30は、意匠面を形成する本体部30aと、その本体部30aの下方側の外周端に沿ってオーナメントボード22に対して取り付けるための取付片30bとを含んで構成され、その本体部30aが、前方側の幅の広い部分における後端に角部30cを有する形状となっている。また、表皮材31の表面には、図1および図2に示すように、加飾ステッチSが施されており、表皮材31が基材30を覆った状態において、加飾ステッチSは、基材30の下端に沿って延びている。つまり、加飾ステッチSは、基材30の角部30cに沿ってほぼ直角に折れ曲がる箇所である屈折点Pを有する形状となっている。
また、アッパボード20は、加飾ステッチSの基材30に対する位置を固定するためのステッチ位置固定部材32(以下、単に「固定部材32」と呼ぶ場合がある)を備えている。その固定部材32は、例えば、ポリプロピレン等の合成樹脂材料などによって、加飾ステッチSに沿って延びる線状の部材とされている。詳しく言えば、図3に示すように、固定部材32は、基材30の角部30cに沿って折れ曲がる屈折部32aと、その屈折部32aから一端側である車両後方側に向かって延びる第1延在部32bと、屈折部32aから他端側である車両前方側に向かって延びる第2延在部32cと、を有する形状となっている。なお、第1延在部32bは、屈折部32aから、一旦、上方側に延び出して、概して円弧上に湾曲して車両後方側に向かって延びている。
また、固定部材32は、図3に示すように、基材30の下端側に沿って形成された段差部30dに嵌合可能とされている。そして、固定部材32が、基材30の段差部30dに嵌合された状態において、基材30の表面と固定部材32の表面とが面一となる(図6~図8参照)。
図3に示すように、基材30の段差部30dには、平面視で概して長方形状をなす複数の貫通孔40が形成されている。一方、固定部材32は、第1延在部32bと第2延在部32cとの各々に、延在方向に沿って間隔をおいて配列された複数の突出部41を有するものとなっている。固定部材32の各突出部41は、基材30側に向かって突出しており、貫通孔40に対して表側から取り付けられることで、固定部材32は、基材30に対して固定される。
第2延在部32cに形成された3つのものおよび第1延在部32bに形成されたもののうち屈折部32aに最も近いものの合計4つのものである第1突出部41aは、図4、図5および図6に示すように、幅方向に間隔をおいて形成された一対の突起片部41a1,41a2からなり、それら突起片部41a1,41a2が爪を有する形状とされて、複数の貫通孔40のうちの対応するものである第1貫通孔40aの孔縁部に裏側から掛かり止まるようになっている。また、第1延在部32bに形成されたもののうち車両後方側の3つのものである第2突出部41bは、図3に破線で示すように、幅方向における一端側(上方側)からのみ突出して爪を有していない形状のものであり、複数の貫通孔40のうちの対応するものである第2貫通孔40bに入り込むようになっている。なお、図5に示すように、第1突出部41aは、第1貫通孔40aに対して、延在方向の寸法が小さくされており、延在方向に隙間を有する状態で掛かり止まっている。第2突出部41bも同様に、第2貫通孔40bに対して、延在方向の寸法が小さくされており、その第2貫通孔40bに入り込んだ状態において、延在方向に隙間を有する状態となっている。つまり、第1突出部41aおよび第2突出部41bが、本発明に係る被取付部として機能するとともに、第1貫通孔40aおよび第2貫通孔40bが、本発明に係る取付部として機能するものとなっている。
屈折部32aに形成された第3突出部41cは、図4および図5に示すように、第1延在部32bから第2延在部に渡って形成されるものであり、概してL字形状に突出するものとなっている。また、その第3突出部41cは、屈折部32aの内周に沿って形成されている。一方、第3突出部41cに対応する第3貫通孔40cは、上方側(車両後方側、第1延在部32b側)および車両前方側(第2延在部側)の両者に渡って形成された概してL字形状のものであり、図5に示すように、第3突出部41cが延在方向にほぼ隙間なく嵌まり合うような大きさに形成されている。つまり、第3突出部41cが、本発明に係る突出部として機能するとともに、第3貫通孔40cが、本発明に係る嵌合孔として機能するものとなっている。
なお、固定部材32は、第1延在部32bが第2延在部32cより長くされている。そして、第3突出部41cは、図4および図5に示すように、第1延在部32bと第2延在部32cとの各々の長さに合わせて、第1延在部32bに沿った部分41c1の寸法が第2延在部32cに沿った部分41c2の寸法より長くされている。
基材30の本体部30aは、図5に示すように、下方側の外周端部に沿って、裏側に向かって立設する立壁部30eを備えている。そして、上記の第3貫通孔40cは、その立壁部30eの内壁から内側に間隔をおいて形成されている。換言すれば、立壁部30eの内壁と、第3貫通孔40cの内壁とが、連続しないように形成されている。立壁部30eの内壁と第3貫通孔40cの内壁とが連続してしまうと、基材30自体の剛性が低下することになるが、本実施例の加飾部品であるアッパボード20は、基材30の剛性の低下が抑えられている。
そして、上記のように構成された固定部材32は、表皮材31の裏面に加飾ステッチSに沿って配された状態で、その加飾ステッチSによって表皮材31に縫い付けられる。そして、その後、固定部材32の複数の突出部41を基材30の複数の貫通孔40に嵌め合わせるようにして、固定部材32が基材30に取り付けられ、それとともに、表皮材31が基材30の表面に貼り付けられているのである。このような構成により、アッパボード20は、加飾ステッチSの基材30に対する位置が固定されたものとなっているのである。
さらに言えば、本実施例のアッパボード20においては、表皮材31に縫い付けられた固定部材32を基材30に取り付ける際、まず、第3突出部41cを第3貫通孔40cに嵌め入れる。これにより、固定部材32は、それの屈折部32aを基準として、基材30に対する位置が定まることになる。つまり、屈折部32aの基材30に対する位置が固定されることで、加飾ステッチSの屈折点Pの基材30に対する位置が確実に固定される。したがって、本実施例のアッパボード20においては、加飾ステッチSの屈折点Pは基材30に対してズレが生じることがないため、当該アッパボード20は、高い品質を有するものとなる。
また、第3突出部41cは、屈折部32aの内周に沿って形成されているため、固定部材32の屈折部32aを、基材30の外周端に近い位置に配置することができ、ひいては、加飾ステッチSの屈折点Pを基材30の外周端に近い位置に配置することができるのである。なお、前述したように、固定部材32を外周端に沿って配しているものの、第3突出部41cは内周に沿って形成されているため、基材30の第3貫通孔40cは立壁部30eの内壁より内側に間隔をおいた位置に配され、基材30の剛性の低下をも抑える事ができるのである。つまり、上述の、第3貫通孔40cが立壁部30eの内壁から内側に間隔をおいて形成された構成は、第3突出部41cが屈折部32aの内周に沿って形成された構成に対して、特に有効である。
本実施例のアッパボード20は、第3突出部41cを第3貫通孔40cに嵌め入れた後、第1延在部32bおよび第2延在部32cの各々の突出部41を、屈折部32aに近いものから順次取り付けていくことになる。そして、本実施例のアッパボード20は、第1突出部41aが、第1貫通孔40aに対して、第2突出部41bが、第2貫通孔40bに対して、延在方向の寸法が小さくされており、延在方向に隙間を有する状態で取り付けられている。そのため、本実施例のアッパボード20は、固定部材32に成形誤差(突出部41の位置ズレ等)が生じていても、その隙間によって、その成形時の誤差を吸収して、第1延在部32bおよび第2延在部32cの突出部41を貫通孔40に確実に取り付けることができる。
さらに、本実施例のアッパボード20においては、第1延在部32bおよび第2延在部32cの各々の突出部41を貫通孔40取り付けて行く際、第1延在部32bおよび第2延在部32cを引っ張りつつ、突出部41を貫通孔40取り付けて行くことになる。固定部材32は、第1延在部32bが第2延在部32cより長くされているため、第1延在部32bの突出部41を取り付けていく場合には、第2延在部32cの突出部41を取り付けていく場合に比較して、屈折部32aに大きな力が作用すると考えられる。しかしながら、本実施例のアッパボード20においては、屈折部32aに形成された第3突出部41cは第1延在部32b側の部分41c1の寸法が第2延在部32c側の寸法より長くされているため、その第1延在部32bが延在する方向に引っ張られた際に生じる力を受け止めやすくなっている。したがって、本実施例のアッパボード20によれば、例えば、固定部材32を基材30に取り付ける際に、屈折部32aが基材30から外れてしまうような事態を回避することができる。
本実施例においては、加飾部品として、車両用ドアトリム10のアッパボード20を例示したが、これに限定されない。例えば、他の車両用内装材としてのインストゥルメントパネルやピラーガーニッシュなどを構成する加飾部品に、本発明を適用することができる。また、本発明の加飾部品は、車両や乗物用に限定されず、例えば、家具などに用いられる加飾部品に適用することもできる。また、上記実施例においては、屈折部がほぼ直角な部分とされ加飾ステッチSがほぼ直角に折れ曲がる形状であったが、それに限定されず、屈折部が、直角に近い鈍角に折れ曲がるような形状や、鋭角に折れ曲がるような形状の場合にも、本発明を適用することができる。
10…車両用ドアトリム、20…アッパボード〔加飾部品〕、30…基材、30c…角部、30e…立壁部、31…表皮材、S…加飾ステッチ、Ps…屈折点、32…ステッチ位置固定部材、32a…屈折部、32b…第1延在部、32c…第2延在部、40a…第1貫通孔〔取付部〕、40b…第2貫通孔〔取付部〕、40c…第3貫通孔〔嵌合孔〕、41a…第1突出部〔被取付部〕、41b…第2突出部〔被取付部〕、41c…第3突出部〔突出部〕

Claims (5)

  1. (a)基材と、(b)前記基材を覆う表皮材と、(c)前記表皮材の表面側に施された加飾ステッチと、(d)前記加飾ステッチに沿って延びる線状をなして前記表皮材の裏面側に前記加飾ステッチによって縫い付けられるとともに、前記基材に対して取り付けられることで前記加飾ステッチの前記基材に対する位置を定めるためのステッチ位置固定部材と、を含んで構成される加飾部品であって、
    前記基材は、外周に角部を有する形状とされ、
    前記加飾ステッチの一部は、前記角部の外周端部に沿って施されており、
    前記ステッチ位置固定部材は、前記角部に沿って折れ曲がる屈折部と、前記屈折部から一端側に延びる第1延在部と、前記屈折部から他端側に延びる第2延在部と、を有する形状とされており、
    前記屈折部には、前記第1延在部側から前記第2延在部側に渡って形成され、前記第1延在部の延在方向に沿って延びる第1部分と、前記第2延在部の延在方向に沿って延びる第2部分とが連なって前記角部に沿ったL字形状をなし、前記基材に向かって突出する突出部が設けられるとともに、前記基材の前記角部には、前記突出部が嵌まり合う嵌合孔が設けられた加飾部品。
  2. (a)基材と、(b)前記基材を覆う表皮材と、(c)前記表皮材の表面側に施された加飾ステッチと、(d)前記加飾ステッチに沿って延びる線状をなして前記表皮材の裏面側に前記加飾ステッチによって縫い付けられるとともに、前記基材に対して取り付けられることで前記加飾ステッチの前記基材に対する位置を定めるためのステッチ位置固定部材と、を含んで構成される加飾部品であって、
    前記基材は、外周に角部を有する形状とされ、
    前記加飾ステッチの一部は、前記角部の外周端部に沿って施されており、
    前記ステッチ位置固定部材は、前記角部に沿って折れ曲がる屈折部と、前記屈折部から一端側に延びる第1延在部と、前記屈折部から他端側に延びる第2延在部と、を有する形状とされており、
    前記屈折部には、前記第1延在部側から前記第2延在部側に渡って形成されて前記基材に向かって突出する突出部が設けられるとともに、前記基材の前記角部には、前記突出部が嵌まり合う嵌合孔が設けられ、
    前記基材は、少なくとも前記角部の外周端部から裏側に向かって立設する立壁部を備え、
    前記嵌合孔は、前記立壁部の内壁から間隔をおいて形成された加飾部品。
  3. 前記第1延在部は、前記第2延在部より長くされており、
    前記突出部は、前記第1延在部に沿って延びる第1部分の寸法が前記第2延在部に沿って延びる第2部分の寸法より長くされた請求項1または請求項2に記載の加飾部品。
  4. 前記突出部は、前記屈折部の内周に沿って形成されている請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の加飾部品。
  5. 前記第1延在部および前記第2延在部は、延在方向に沿って間隔をおいて配列された複数の被取付部を有し、
    前記基材は、複数の前記被取付部が取り付けられる複数の取付部を有し、
    前記被取付部は、前記取付部に対して前記延在方向に隙間を有する状態で取り付けられる請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の加飾部品。
JP2018200708A 2018-10-25 2018-10-25 加飾部品 Active JP7135720B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018200708A JP7135720B2 (ja) 2018-10-25 2018-10-25 加飾部品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018200708A JP7135720B2 (ja) 2018-10-25 2018-10-25 加飾部品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020066346A JP2020066346A (ja) 2020-04-30
JP7135720B2 true JP7135720B2 (ja) 2022-09-13

Family

ID=70389378

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018200708A Active JP7135720B2 (ja) 2018-10-25 2018-10-25 加飾部品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7135720B2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015093601A (ja) 2013-11-13 2015-05-18 トヨタ紡織株式会社 加飾部品

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6164530A (ja) * 1984-09-05 1986-04-02 Kasai Kogyo Co Ltd 自動車用ドアトリムにおける中接部材の取付構造

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015093601A (ja) 2013-11-13 2015-05-18 トヨタ紡織株式会社 加飾部品

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020066346A (ja) 2020-04-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6136867B2 (ja) 加飾部品
JP5983510B2 (ja) ドアトリム
JP5639392B2 (ja) 車両用内装部材
JP2016147523A (ja) 内装部材構造
US7644975B2 (en) Mounting arrangement for mounting cladding to vehicle body
CN109383406B (zh) 车门装饰件结构
JP7135720B2 (ja) 加飾部品
JP2009137397A (ja) 車両用ドア
JP2010023749A (ja) 車両用インストルメントパネル上面部支持構造
JP3755702B2 (ja) 自動車のテールエンドメンバートリム構造
JP6248427B2 (ja) 車両用内装材
JP5131914B2 (ja) 車室前部構造
US10328857B2 (en) Door mirror device
JP4521325B2 (ja) 合成樹脂パネルの取付構造
JP2009259022A (ja) 車両のレバーブーツ取付構造
JP5200832B2 (ja) サイドマッドガードの取付構造
JP5343717B2 (ja) 車両用内装部材の取付構造
JP4100296B2 (ja) 樹脂部品の取り付け構造
JP2014218220A (ja) 車両用ドアトリム
JP2006327486A (ja) ウインドウモールディングとカウルとの連結構造
JP2014080156A (ja) 車両用アームレスト
JP2013116683A (ja) カバー部材の固定構造
JPH072140A (ja) センターピラーロアトリムの取付構造
JP5423507B2 (ja) 車両用内装材
JP7314511B2 (ja) 車両用ドア内装構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210406

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220426

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220510

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220706

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220802

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220815

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7135720

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151