JP3883416B2 - インストルメントパネルおよびその組付方法 - Google Patents

インストルメントパネルおよびその組付方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は計器類や電装機器などが配設されるインストルメントパネルおよびその組付方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
インストルメントパネルは、車室内において、速度計や燃料計などの計器類や、ヒーターコントロール装置や小物入れなどの筐体部材を配設するための内装部品である。図6に特開昭63−270250号公報記載のインストルメントパネルの斜視図を示す。インストルメントパネル100は、上下方向に二分割できるように構成されている。つまりインストルメントパネル100は、上方パネル割体101と下方パネル割体102とを備えてなる。また上方パネル割体101と下方パネル割体102との間には、筐体用開口が形成されている。そしてこの筐体用開口の内部には、筐体部材104が配設されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、同公報記載のインストルメントパネル100においては、上方パネル割体101と下方パネル割体102とが、それぞれ独立して車両ボディに組み付けられていた。すなわち、上方パネル割体101と下方パネル割体102の車外側つまり車室側から見て前方には、インストルメントパネル100を組み付けるための車両ボディ側固定部材(図略)が配設されている。この車両ボディ側固定部材は、車両ボディのフロントピラー間に横架された三本の鋼管列からなる。上方パネル割体101と下方パネル割体102とは、この車両ボディ側固定部材の別々の部位を組み付け基準位置として、それぞれ独立に組み付けられていた。
【0004】
このため、同公報記載のインストルメントパネル100によると、上方パネル割体101と下方パネル割体102との位置合わせ精度が低かった。また、この低い位置合わせ精度のため、インストルメントパネル100の組み付け時の作業性が低かった。すなわち、上方パネル割体101と下方パネル割体102との組み付け基準位置は異なる。このため、上方パネル割体101と下方パネル割体102とを組み付けた後で、上方パネル割体101と下方パネル割体102との継ぎ目が合わず、左右方向や上下方向にずれが生じてしまう場合があった。また両パネル割体間に隙間が生じてしまう場合があった。そしてこのような場合、再び上方パネル割体101や下方パネル割体102の組み付け位置を微調整する必要があった。
【0005】
本発明のインストルメントパネルおよびその組付方法は、上記課題に鑑みて完成されたものである。したがって本発明は、位置合わせ精度が高く、また組み付け時の作業性が高いインストルメントパネルおよびその組付方法を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
(1)上記課題を解決するため、本発明のインストルメントパネルは、下縁に上半開口を持つ上方パネル割体と、上方パネル割体の下方に配置され上縁に上半開口とつながり筐体用開口を形成する下半開口を持つ下方パネル割体と、筐体用開口内に配置される筐体部材と、を備えてなるインストルメントパネルであって、車両ボディのリインフォースメントバーのブラケットに対する下方パネル割体および筐体部材の位置決めを行った後で、筐体部材に対する上方パネル割体の位置決めを行うことを特徴とする。
【0007】
本発明のインストルメントパネルは、上方パネル割体と下方パネル割体とを備えており、上下方向に二分割できるように構成されている。上方パネル割体と下方パネル割体との間には、筐体用開口が形成されている。この筐体用開口内には、例えば電装機器や小物入れなどの筐体部材が配置されている。
【0008】
本発明のインストルメントパネルは、後で詳しく説明するように、車両ボディのリインフォースメントバーのブラケットを基準に下方パネル割体と筐体部材との位置決めを行い、位置決め後の筐体部材を基準に上方パネル割体の位置決めを行うものである。すなわち車両ボディの単一の部位を基準に、言わば連鎖的に各部材の位置決めを行うものである。このため車両ボディの複数の部位を基準に、上方パネル割体と下方パネル割体との位置決めを行う場合と比較して、パネル割体同士の位置合わせが容易である。したがって、本発明のインストルメントパネルによると、上方パネル割体と下方パネル割体との位置合わせ精度が高くなる。
【0009】
(2)また、上記課題を解決するため、本発明のインストルメントパネルは、上方パネル割体は、上半開口付近に上方係合部を持ち、下方パネル割体は、車両ボディのリインフォースメントバーのブラケットに固定される下方固定片を持ち、筐体部材は、上方係合部に係合する筐体係合部と、下方固定片とともにブラケットに固定される筐体固定片と、を持ち、ブラケットに下方固定片と筐体固定片とを固定し下方パネル割体および筐体部材の位置決めを行った後で、筐体係合部に上方係合部を係止し上方パネル割体の位置決めを行う構成も特徴とする
【0010】
車両ボディのリインフォースメントバーは、フロントピラー間に横架されている。すなわち車幅方向に延設されている。本構成は、下方パネル割体の下方固定片と筐体部材の筐体固定片とを、このリインフォースメントバーのブラケットに固定することにより、下方パネル割体および筐体部材の車両ボディに対する位置決めを行うものである。そして位置決め後の筐体部材の筐体係合部に上方係合部を係止することにより上方パネル割体の位置決めを行うものである。
【0011】
インストルメントパネル組み付け後に、上方パネル割体と下方パネル割体との継ぎ目のずれや隙間が特に目立つのは、筐体用開口付近である。したがって、筐体用開口付近には、特に高い位置合わせ精度が要求される。本構成においては、筐体用開口の上側部分を形成する上半開口付近に、上方係合部を配置している。また筐体用開口の下側部分を形成する下半開口内に配置される筐体部材に、筐体係合部を配置している。すなわち、高い位置合わせ精度が要求される筐体用開口付近に上方係合部と筐体係合部とが配置されている。このため本構成によると、容易に筐体用開口付近の位置合わせ精度を高くすることができる。
【0012】
(3)また、上記課題を解決するため、本発明のインストルメントパネルの組付方法は、下縁に上半開口を持ち、上半開口付近に上方係合部を持つ上方パネル割体と、上方パネル割体の下方に配置され、上縁に上半開口とつながり筐体用開口を形成する下半開口を持ち、車両ボディのリインフォースメントバーのブラケットに固定される下方固定片を持つ下方パネル割体と、筐体用開口内に配置され、上方係合部に係合する筐体係合部と、下方固定片とともにブラケットに固定される筐体固定片と、を持つ筐体部材と、を備えてなるインストルメントパネルの組付方法であって、ブラケットに下方固定片および筐体固定片を固定することにより下方パネル割体および筐体部材の位置決めを行う下方部材位置決め工程と、位置決めを行った筐体部材の筐体係合部に上方係合部を係止することにより上方パネル割体の位置決めを行う上方パネル割体位置決め工程と、を含むことを特徴とする。
【0013】
本発明の組付方法は、下方部材位置決め工程と上方パネル割体位置決め工程とを含んでいる。
【0014】
下方部材位置決め工程においては、下方固定片および筐体固定片とブラケットとを重ねて配置する。つまり、下方固定片および筐体固定片のブラケットに対する位置決め、言い換えると下方パネル割体および筐体部材のリインフォースメントバーに対する位置決めを行う。そして位置決めがされた状態で、下方パネル割体を、例えばリインフォースメントバーなどに固定する。すなわち、本工程における下方パネル割体および筐体部材の車両ボディに対する組み付け基準位置は、リインフォースメントバーのブラケットである。
【0015】
上方パネル割体位置決め工程においては、固定した筐体部材の筐体係合部に上方係合部を係止する。つまり、上方係合部の筐体係合部に対する位置決め、言い換えると上方パネル割体の筐体部材に対する位置決めを行う。そして位置決めがされた状態で、上方パネル割体を、例えばカウルなどに固定する。すなわち、本工程における上方パネル割体の筐体部材に対する組み付け基準位置は、筐体部材の筐体係合部である。ただし、上述したように、筐体部材の車両ボディに対する組み付け基準位置は、リインフォースメントバーのブラケットである。このため、上方パネル割体は、筐体部材を介して言わば間接的に、ブラケットを基準位置として組み付けられていることになる。
【0016】
例えば、上方パネル割体と下方パネル割体との車両ボディに対する組み付け基準位置を各パネル割体ごとに別々に設定し、各パネル割体を車両ボディに別々に組み付ける組付方法も考えられる。しかしながら、この組付方法によると、各パネル割体の組み付け基準位置が離間している。このため、下方パネル割体と上方パネル割体との位置合わせが困難となる。
【0017】
これに対し本発明の組付方法によると、上述したように、下方パネル割体および上方パネル割体の組み付け基準位置は、リインフォースメントバーのブラケットである。つまり本発明の組付方法によると、ブラケットのみを組み付け基準位置として、下方パネル割体および上方パネル割体を組み付けることができる。このため、下方パネル割体と上方パネル割体との位置合わせが容易であり、作業性に優れている。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のインストルメントパネルおよびその組付方法の実施の形態について説明する。
【0019】
まず、本実施形態のインストルメントパネルの構成について説明する。図1に本実施形態のインストルメントパネル1の分解図を示す。図に示すように、インストルメントパネル1は、上方パネル割体2と下方パネル割体3とナビゲーションシステム4とを備えてなる。またインストルメントパネル1は、リインフォースメントバー5に固定されている。なおナビゲーションシステム4は、本発明における筐体部材に含まれる。
【0020】
上方パネル割体2は、樹脂製であり、下縁21の車幅方向中央部には、上半開口20が形成されている。上半開口20は、下方に向かって開口するC字状を呈している。また上半開口20の車室側から見て右側には、半楕円状のメーター枠22が形成されている。メーター枠22には、速度計や燃料計などの計器類(図略)が配設されている。
【0021】
下方パネル割体3は、樹脂製であり、上縁34の車幅方向中央部には、下半開口30が形成されている。下半開口30は、上方に向かって開口するU字状を呈している。そして下半開口30は、前記上半開口20とつながって筐体用開口47を形成している。言い換えると筐体用開口47は、上方パネル割体2の下縁21と、下方パネル割体3の上縁34との間に形成されている。下半開口30のU字両端部付近には、二つの下方固定片31が配置されている。各々の下方固定片31は、車室側から見て前方に向かって開口する箱状を呈している。各々の下方固定片31の上壁には、下方固定片孔310が穿設されている。また下方固定片31の前方端部同士は連結されている。そして各々の下方固定片31の前方端部には、下方割体孔330が穿設されている。また下方固定片31の左右両側には、斜め前上方に向かって延びる複数の下方割体ブラケット33が立設されている。これら複数の下方割体ブラケット33の先端にも、下方割体孔330が穿設されている。
【0022】
ナビゲーションシステム4は、ディスプレイ本体40とカバー部41とからなる。ディスプレイ本体40は箱状であって、前記筐体用開口47の内部に収納配置されている。ディスプレイ本体40は、下方に収納箱を備えている。またディスプレイ本体40の左右両側面には、前後方向に延びる細板状の筐体固定片44が、それぞれ立設されている。また各々の筐体固定片44には、筐体固定片孔440が穿設されている。ディスプレイ本体40の上面からは、係合孔座42が立設されている。この係合孔座42は、まず上方に伸び、続いて前方に屈曲して配置されている。そして係合孔座42の屈曲した上壁には、係合孔420が穿設されている。なお、係合孔420は本発明にいう筐体係合部に含まれる。カバー部41は、長方形板状であって、前記筐体用開口47の周縁の一部を覆うように、ディスプレイ本体40の後方に配置されている。すなわち、カバー部41は車室側に表出している。またディスプレイ本体40とカバー部41とは、タッピングスクリュー(図略)により組み付けられている。カバー部41の中央には、長方形状の画面枠45が配置されている。画面枠45はカバー部41を前後方向に貫通している。このため、搭乗者は、画面枠45を介して、車室側からディスプレイ本体40の画面400を視認することができる。また画面枠45の左右両側には、空調装置のレジスタ(図略)が組み込まれるレジスタ枠46が配置されている。
【0023】
ナビゲーションシステム4と上方パネル割体2との位置合わせは、係合孔420に、上方パネル割体2に立設されたクリップ(図略)を挿入し係止することにより行われる。なお、クリップは、本発明における上方係合部に含まれる。
【0024】
またナビゲーションシステム4と下方パネル割体3との位置合わせは、筐体固定片孔440と下方固定片孔310と後述するブラケット孔500とを直列に並べ、これらの孔内にボルト(図略)を貫通させナット(図略)を螺着することにより行う。すなわちボルト止めにより行う。
【0025】
リインフォースメントバー5は、鋼管製である。リインフォースメントバー5は、車両ボディのフロントピラー(図略)間に横架されており、車幅方向に延びて配置されている。リインフォースメントバー5の側周面の中央部、すなわち車幅方向中央部からは、後方に向かって延びる二本のブラケット50が立設されている。これらのブラケット50は細板状を呈している。また各々のブラケット50の先端には、ブラケット孔500が穿設されている。またリインフォースメントバー5の側周面には、ちょうど笛孔のように、複数のバー孔51がリインフォースメントバー5の軸方向に直列に並ぶように穿設されている。
【0026】
リインフォースメントバー5と下方パネル割体3との位置合わせは、前述したブラケット孔500を介したボルト止めにより行う。また下方パネル割体3のリインフォースメントバー5に対する固定は、バー孔51と下方割体孔330とを直列に並べ、両孔内にタッピングスクリュー(図略)を貫通させることにより行う。
【0027】
次に、本実施形態のインストルメントパネルの組付方法について説明する。この組付方法は、下方部材位置決め工程と上方パネル割体位置決め工程とを有する。
【0028】
まず、下方部材位置決め工程について説明する。本工程では、下方部材、つまり下方パネル割体3およびナビゲーションシステム4を、ブラケット50に組み付ける。本工程ではまず、予め成形された下方パネル割体3のブラケット50に対する位置決めを行う。そして下方パネル割体3をブラケット50に固定する。図2に下方パネル割体3をブラケット50に組み付けている状態を示す。ブラケット50は、図中白抜き矢印で示すように、箱状の下方固定片31の内部に挿入される。このときブラケット孔500と下方固定片孔310とが直列に連通するように両孔の位置合わせを行う。そして下方固定片31のブラケット50に対する位置決め、つまり下方パネル割体3のブラケット50に対する位置決めを行う。続いて、この状態で、図1に一点鎖線で示すように、下方割体孔330とバー孔51とをタッピングスクリューにより螺着する。このようにして下方パネル割体3をブラケット50に固定する。
【0029】
本工程では次に、ナビゲーションシステム4の下方パネル割体3に対する位置決めを行う。そしてナビゲーションシステム4を下方パネル割体3に固定する。図3にナビゲーションシステム4を下方パネル割体3に組み付けている状態を示す。ナビゲーションシステム4は、図中白抜き矢印で示すように、二つの下方固定片31の間に挿入される。このとき筐体固定片孔440と下方固定片孔310とが直列に連通するように両孔の位置合わせを行う。そして筐体固定片44の下方固定片31に対する位置決め、つまりナビゲーションシステム4の下方パネル割体3に対する位置決めを行う。なお、位置決め後の状態においては、上方から筐体固定片孔440と下方固定片孔310とブラケット孔500とが直列に連通している。この状態で、これら三つの孔に上方からボルト48を貫通させる。そしてボルト48の貫通端にナット49を螺着する。このようにしてナビゲーションシステム4を下方パネル割体3に固定する。
【0030】
本工程ではそれから、下方パネル割体3およびナビゲーションシステム4が固定されたリインフォースメントバー5を、フロントピラーに固定する。具体的には、リインフォースメントバー5の車幅方向両端をフロントピラーに止着する。また下方パネル割体3の車幅方向両端もフロントピラーに止着する。このようにして下方パネル割体3およびナビゲーションシステム4を車両ボディに固定する。
【0031】
次に、上方パネル割体位置決め工程について説明する。本工程では、予め成形された上方パネル割体2のナビゲーションシステム4に対する位置決めを行う。そして上方パネル割体2をナビゲーションシステム4に係止する。図4に上方パネル割体2をナビゲーションシステム4に組み付けている状態を示す。上方パネル割体2のクリップ座23に装着されたクリップ230は、図中白抜き矢印で示すように、上方から係合孔420に挿入される。クリップ230の先端部分の外周径は係合孔420の内周径よりも大きい。このためクリップ230の先端部分は、係合孔420通過中は弾性的に縮径している。この先端部分は係合孔420出側から突出すると、図5に示すように、弾性的に拡径し復元する。そしてクリップ230は、所定の荷重を加えなければ係合孔420から抜けなくなる。このようにしてクリップ230の係合孔420に対する位置決め、つまり上方パネル割体2のナビゲーションシステム4に対する位置決めを行う。そして上方パネル割体2をナビゲーションシステム4に固定する。なお上方パネル割体2はカウル(図略)にも止着される。また、図1に示すように、下半開口30と上半開口20とがつながり筐体用開口47が形成される。このようにして、インストルメントパネル1が完成する。
【0032】
本実施形態のインストルメントパネル1によると、下方パネル割体3およびナビゲーションシステム4および上方パネル割体2の各部材が、直接あるいは間接にリインフォースメントバー5のブラケット50を基準に位置決めされている。このため各部材の位置合わせ精度が高い。また上半開口20付近にはクリップ230が、下半開口30内に配置される係合孔座42には係合孔420が、それぞれ配置されている。そしてクリップ230が係合孔420に係止されている。このため本実施形態のインストルメントパネル1は、筐体用開口47付近の位置合わせ精度が非常に高い。
【0033】
また本実施形態のインストルメントパネル1の組付方法によると、下方部材位置決め工程において、まずブラケット50を下方固定片31内部に挿入し、続いて下方固定片31の上面に筐体固定片44を配置している。すなわち、鋼製であって剛性の高いブラケット50の上方に、筐体固定片44を配置している。このため、筐体固定片44を下方固定片31の上面に載せ、続いて前方向にスライドさせるという比較的負荷の小さい作業により、重いナビゲーションシステム4を組み付けることができる。すなわち作業負荷の大きかったナビゲーションシステム4の組み付けを容易に行うことができる。特に、筐体部材としてナビゲーションシステムやヒーターコントロール装置やオーディオ装置などがモジュール化された機器を組み付ける場合など、より重い筐体部材を配置する場合であっても、本実施形態の組付方法によると負荷が小さく作業が容易となる。また、本実施形態の組付方法によると、下方パネル割体3およびナビゲーションシステム4および上方パネル割体2の各部材の位置合わせ精度が高いため、組み付け後の各部材位置の微調整の頻度が少ない。したがって作業時間の短縮化を図ることができる。
【0034】
以上、本発明のインストルメントパネルの実施の形態について説明した。しかしながら実施の形態は上記形態に特に限定されるものではない。当業者が行いうる種々の変形的形態、改良的形態で行うことも可能である。
【0035】
例えば、本実施形態においては、上方係合部としてクリップ230を配置している。また、筐体係合部として係合孔420を配置している。しかしながら、上方係合部として係合孔を、筐体係合部としてクリップを、それぞれ配置してもよい。また、上方係合部および筐体係合部をともにフック状とし、両係合部を互いに係合させることにより上方パネル割体2をナビゲーションシステム4に位置決めしてもよい。
【0036】
また例えば、本実施形態においては、ナビゲーションシステム4は、筐体固定片44の筐体固定片孔440により、下方パネル割体3に固定されている。そして筐体固定片孔440には上下方向にボルト48が貫通している。またナビゲーションシステム4は、係合孔座42の係合孔420により、上方パネル割体2に固定されている。そして係合孔420には上下方向にクリップ230が貫通している。このため、組み付け後において、ナビゲーションシステム4を前後方向に脱着するのが煩雑である。そこで、ナビゲーションシステム4のディスプレイ本体40と、係合孔座42および筐体固定片44とを、前後方向に分解可能に配置してもよい。ディスプレイ本体40と係合孔座42および筐体固定片44とが分解可能だと、組み付け後において、ディスプレイ本体40を筐体用開口47から容易に引き抜くことができる。このため、例えばディスプレイ本体40を修理したい場合などに便利である。
【0037】
【発明の効果】
本発明によると、位置合わせ精度が高く、また組み付け時の作業性が高いインストルメントパネルおよびその組付方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態のインストルメントパネルの分解図である。
【図2】 下方パネル割体をブラケットに組み付けている状態を示す図である。
【図3】 ナビゲーションシステムを下方パネル割体に組み付けている状態を示す図である。
【図4】 上方パネル割体をナビゲーションシステムに組み付けている状態を示す図である。
【図5】 本実施形態のインストルメントパネルの断面図である。
【図6】 従来のインストルメントパネルの斜視図である。
【符号の説明】
1:インストルメントパネル、2:上方パネル割体、20:上半開口、21:下縁、22:メータ枠、23:クリップ座、230:クリップ(上方係合部)、3:下方パネル割体、30:下半開口、31:下方固定片、310:下方固定片孔、33:下方割体ブラケット、330:下方割体孔、34:上縁、4:ナビゲーションシステム(筐体部材)、40:ディスプレイ本体、41:カバー部、42:係合孔座、420:係合孔(筐体係合部)、44:筐体固定片、440:筐体固定片孔、45:画面枠、46:レジスタ枠、47:筐体用開口、48:ボルト、49:ナット、5:リインフォースメントバー、50:ブラケット、500:ブラケット孔、51:バー孔。

Claims (2)

  1. 下縁に上半開口を持つ上方パネル割体と、該上方パネル割体の下方に配置され上縁に該上半開口とつながり筐体用開口を形成する下半開口を持つ下方パネル割体と、該筐体用開口内に配置される筐体部材と、を備えてなるインストルメントパネルであって、
    前記上方パネル割体は、前記上半開口付近に上方係合部を持ち、
    前記下方パネル割体は、車両ボディのリインフォースメントバーのブラケットに固定される下方固定片を持ち、
    前記筐体部材は、該上方係合部に係合する筐体係合部と、該下方固定片とともに該ブラケットに固定される筐体固定片と、を持ち、
    該ブラケットに該下方固定片と該筐体固定片とを固定し該下方パネル割体および該筐体部材の位置決めを行った後で、該筐体係合部に該上方係合部を係止し該上方パネル割体の位置決めを行うことを特徴とするインストルメントパネル。
  2. 下縁に上半開口を持ち、該上半開口付近に上方係合部を持つ上方パネル割体と、
    該上方パネル割体の下方に配置され、上縁に該上半開口とつながり筐体用開口を形成する下半開口を持ち、車両ボディのリインフォースメントバーのブラケットに固定される下方固定片を持つ下方パネル割体と、
    該筐体用開口内に配置され、該上方係合部に係合する筐体係合部と、該下方固定片とともに該ブラケットに固定される筐体固定片と、を持つ筐体部材と、
    を備えてなるインストルメントパネルの組付方法であって、
    該ブラケットに該下方固定片および該筐体固定片を固定することにより該下方パネル割体および該筐体部材の位置決めを行う下方部材位置決め工程と、
    位置決めを行った該筐体部材の該筐体係合部に該上方係合部を係止することにより該上方パネル割体の位置決めを行う上方パネル割体位置決め工程と、
    を含むことを特徴とするインストルメントパネルの組付方法。
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