JPH11208314A - 計器ユニットの取付構造 - Google Patents

計器ユニットの取付構造

Info

Publication number
JPH11208314A
JPH11208314A JP10026702A JP2670298A JPH11208314A JP H11208314 A JPH11208314 A JP H11208314A JP 10026702 A JP10026702 A JP 10026702A JP 2670298 A JP2670298 A JP 2670298A JP H11208314 A JPH11208314 A JP H11208314A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
instrument
instrument unit
unit
panel
hood member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10026702A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Suzuki
裕明 鈴木
Norio Takai
範夫 高井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Inoac Corp
Denso Corp
Original Assignee
Inoac Corp
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Inoac Corp, Denso Corp filed Critical Inoac Corp
Priority to JP10026702A priority Critical patent/JPH11208314A/ja
Publication of JPH11208314A publication Critical patent/JPH11208314A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インストルメントパネルの組立て作業と同時
に計器ユニットを取付け得るようにして、計器ユニット
を取付ける際の組立て作業の合理化とコスト低減を図
る。 【解決手段】 パネル本体11の上面に形成された収納
部20に、側面部34に係止受部材36を備えた計器ユ
ニット30を、その背面部33を支持部材22に当接さ
せた状態にセットする。そして、フード部材40に配設
した係止突部材42を前記係止受部材36の係止孔37
に整合させ、この状態で該フード部材40をパネル本体
11の上面に取付ける。これにより計器ユニット30
は、係止突部材42と支持部材22により自動的に係止
保持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、計器ユニットの
取付構造に関し、更に詳細には、速度計や表示灯等の各
種計器類を有する計器ユニットを、インストメントパネ
ルの運転席からの視認容易な位置に簡単に取付けること
のできる構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】乗用車等の車両における乗員室内の前方
には、所要形状に成形されて車幅方向に延在するインス
トルメントパネルが設けられている。このインストルメ
ントパネルは、一般的な形態として、速度計やエンジン
回転計等の計器類や各種表示灯類を備えた計器ユニット
(メータパネル)が、運転席からの視認容易な位置に配設
されると共に、各種の小間物や車検証等を収納するグロ
ーブボックスが助手席側等に設置され、オーディオや空
調機器(エアコンユニット)の操作盤が略中央に位置して
いる。
【0003】図11および図12は、従来技術に係る計
器ユニットの取付構造を概略的に示すものであって、イ
ンストルメントパネル65における運転席の前方位置
に、計器ユニット75の挿通を許容する装着孔67が開
設され、該装着孔67の内部に該計器ユニット75を収
納して取付ける収納部68が形成されている。この収納
部68は、図11に示すように、インストルメントパネ
ル65の奥まった位置に一体的に形成された取付受片6
9,69と、車体補強用のリィンフォースバー71から
延出した当接受片72とを備えている。また計器ユニッ
ト75は、ケース体76の外縁部から外方へ延出する取
付片77が、前記取付受片69,69と整合する位置に
形成されている。そして、インストルメントパネル65
を予め乗員室内に取付けた後に、前記計器ユニット75
を前記装着孔67を介して収納部68に収納位置決め
し、前記取付受片69に穿設したビス孔70と前記取付
片77に穿設したビス孔78とを整合させた後に、タッ
ピングビス79をねじ込むことにより、該計器ユニット
75がインストルメントパネル65に固定される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記インス
トルメントパネル65の装着孔67は、計器ユニット7
5の挿通を許容する大きな開口面積に設定する必要があ
るため、該装着孔67を介して設置部68に取付けた計
器ユニット75が全体的に透視し得ることは勿論、前記
取付片77やタッピングビス79およびインストルメン
トパネル65内に配設した他の搭載機器や配線等が露出
してしまう問題がある。そこで、前記装着孔67の内側
に整合する外郭形状を有し、計器ユニット75の計器面
よりも僅かに小さい開口部81を有するフード部材80
を別途成形し、計器ユニット75の取付け後に該フード
部材80を装着孔67に装着することで、前記タッピン
グビス79等が外部から見えないよう完全に覆ってしま
う手段が採用されている。しかるに、前述した従来の計
器ユニット75の取付構造では、複数のタッピングビス
79の締付作業を要するために組付けに時間を要し、イ
ンストルメントパネル65の組立て作業の合理化が図り
得ない等の欠点が指摘されていた。
【0005】
【発明の目的】この発明は、前述した欠点に鑑み、これ
を好適に解決するべく提案されたもので、インストルメ
ントパネルの組立て作業と同時に計器ユニットを取付け
得るようにして、計器ユニットを取付ける際の組立て作
業の合理化とコスト低減を図り得る手段を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を克服し、所期
の目的を好適に達成するため、本発明に係る計器ユニッ
トの取付構造は、乗員室内の前方に取付けたパネル本体
と、このパネル本体に上方から組付けられる上部蓋体と
からなり、速度計や表示灯等の各種計器類を有する計器
ユニットが取付けられるインストルメントパネルにおい
て、前記パネル本体の上面に形成され、前記計器ユニッ
トを運転席からの視認容易な位置に収納し得る収納部
と、前記収納部の適所に配設され、該収納部に収納した
前記計器ユニットにその背面部から対向的に当接して、
該計器ユニットを後方側から弾力的に支持する支持部材
と、前記計器ユニットの側面部に形成され、該計器ユニ
ットの前方側に開口する係止孔を備える係止受部材と、
前記上部蓋体に一体的に形成したフード部材に配設さ
れ、該上部蓋体をパネル本体に組付けた際に、前記係止
受部材の係止孔に係止可能な係止突部材とからなり、前
記収納部に計器ユニットを収納した状態で前記上部蓋体
をパネル本体に組付ける際に、前記フード部材に設けた
係止突部材を該計器ユニットの係止孔に前側から係止さ
せると共に、前記支持部材により該計器ユニットを後方
側から弾力的に支持することで、該計器ユニットの計器
面を該フード部材の開口部に臨ませて取付けるよう構成
したことを特徴とする。
【0007】同じく前記課題を克服し、所期の目的を好
適に達成するため、別の発明に係る計器ユニットの取付
構造は、乗員室内の前方に配設され、速度計や表示灯等
の各種計器類を有する計器ユニットが取付けられるイン
ストルメントパネルにおいて、前記パネルの上面に形成
され、前記計器ユニットを運転席からの視認容易な位置
に収納し得る収納部と、前記収納部の適所に配設され、
該収納部に収納した前記計器ユニットにその背面部から
対向的に当接して、該計器ユニットを後方側から弾力的
に支持する支持部材と、前記計器ユニットの側面部に形
成され、該計器ユニットの前方側に開口する係止孔を備
える係止受部材と、前記パネルにおける収納部を上方か
ら被覆可能で、該パネルへの取付時に前記計器ユニット
の計器面を臨ませ得る開口部を備えたフード部材と、前
記フード部材に配設され、該フード部材を前記パネルに
組付けた際に、前記係止受部材の係止孔に係止可能な係
止突部材とからなり、前記収納部に計器ユニットを収納
した状態で前記フード部材をパネルに組付ける際に、前
記フード部材に設けた係止突部材を該計器ユニットの係
止孔に前側から係止させて該フード部材と計器ユニット
を該パネルに共付けすると共に、前記支持部材により該
計器ユニットを後方側から弾力的に支持することで、該
計器ユニットの計器面を該フード部材の開口部に臨ませ
て取付けるよう構成したことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る計器ユニット
の取付構造につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を
参照しながら以下説明する。
【0009】
【第1実施例】図1は、本発明の第1実施例に係る計器
ユニットの取付構造を実施したインストルメントパネル
の概略縦断側面図である。第1実施例に係るインストル
メントパネル10は、図5に示すように、右ハンドル仕
様として設計されたものを例示しており、別体として成
形されるパネル本体11および上部蓋体12とを、上下
に組付ける分割タイプとして構成されている。なお説明
の便宜上、図5における左側をインストルメントパネル
の「左側」、右側をインストルメントパネルの「右側」とす
ると共に、同図の手前側(乗員室内側)を該インストルメ
ントパネルの「前側」、奥側(フロントガラス側)を「後側」
とする。前記パネル本体11には、小間物や車検証等を
収納するグローブボックス13が助手席側の前面に設置
されると共に、ステアリングコラム(図示せず)が挿通す
る開口部14が運転席側の前面に形成され、オーディオ
や空調機器等の操作盤15が左右略中央に配設されてい
る。また前記上部蓋体12には、図示しない空調機器か
らの調温空気を乗員室内へ吹出し案内する空気吹出口1
6が、前面中央部および左右端部近傍に配設されてい
る。
【0010】そして第1実施例のインストルメントパネ
ル10では、前記パネル本体11における運転席側の上
面に、図1および図3に示すように、速度計やエンジン
回転計および表示灯等の各種計器類を備えた計器ユニッ
ト30を、載置状態で収納し得る収納部20が形成され
ている。この収納部20は、左右両側部および後部が上
方に突出成形されて前方および上方に開口したコ字枠状
に形成され、また左右方向に延在する第1設置台21
が、底面部から適宜突出した状態で一体的に成形されて
いる。第1設置台21の後側には、該第1設置台21よ
りも上方へ適宜突出した第2設置台25が配設され、こ
の第2設置台25の上面は所要角度で後下方へ傾斜する
保持面25aとして形成されている。更に前記第2設置
台25の後方側には、略コ字状に曲折成形されて弾性変
形が可能な2組の板バネ(支持部材)22が、両端部を収
納部20の底面部と後面部に係止した状態で配設されて
いる。これら板バネ22は、図1に示すと共に後述する
ように、収納部20に収納した計器ユニット30が後方
へ傾動した際に、ケース体31の背面部33が当接面2
3に当接することにより、適宜弾性変形して該計器ユニ
ット30を後方側から弾力的に支持するようになってい
る。
【0011】前記計器ユニット30は、前側部分に対し
て後側部分が適宜小サイズに成形された前後2段形状の
ケース体31の前面に、内部の計器類や表示灯類を透視
し得る計器面38を有する箱体状に形成され、該ケース
体31の前底面部32aが第1設置台21の上面に整合
した状態で収納部20に収納される。また前記ケース体
31の後底面部32bは、図1に示すように、計器ユニ
ット30が後傾状態へ姿勢変位した際に前記第2設置台
25の保持面25aと整合するようになり、該計器ユニ
ット30が所要角度の後傾姿勢状態で収納部20に位置
決めされるようになる。また、ケース体31の左右の両
側面部34,34には、左右外方へ延出した取付片(係止
受部材)36,36が形成または配設されており、夫々の
取付片36には、後述する係止突部材42が嵌挿状態で
係止し得る係止孔37が、計器ユニット30の前方側を
指向した状態に穿設されている。
【0012】前記上部蓋体12においては、収納部20
に収納した計器ユニット30の計器面38に整合する開
口部41を形成したフード部材40が該上部蓋体12と
一体的に成形されており、上縁部が全体的に上方へ膨出
した庇状になっている。前記開口部41は、計器面38
よりも僅かに小さい開口面積に設定されており、該計器
面38を介して視認される速度計やエンジン回転計等の
計器類および各種表示灯類が、該開口部41から運転者
に目視され得るようになる。更に、前記フード部材40
の両外側縁部には、収納部20に載置した計器ユニット
30の前記各取付片36,36に整合する係止突部材4
2,42が、後側下方へ突出した状態で対向的に配設さ
れている。各係止突部材42の先端には、先細状に曲折
成形されて弾性変形可能な係着片43が配設されてお
り、該係止突部材42が係止孔37に挿通される際には
弾性変形してその挿通を許容すると共に、挿通後は係止
孔37に適宜係着して係止突部材42の容易な脱抜を規
制するよう機能する。
【0013】このように構成された第1実施例に係る計
器ユニットの取付構造では、図1に示すように、パネル
本体11と上部蓋体12とを組付けた状態において、計
器ユニット30が所定角度の後傾姿勢状態で固定保持さ
れ、開口部41を介して運転者が最も目視し易い状態と
なっている。すなわち計器ユニット30は、ケース体3
1の後底面部32bが第2設置台25の保持面25aに
係着し、該ケース体31の両側面部34,34に位置し
た取付片36,36が、係止孔37に突入した係止突部
材42の係着片43で係止され、更に背面部33が2組
の板バネ22の各当接面23,23で弾力的に支持され
るので、がたつき等が全く無い状態で好適に固定保持さ
れる。
【0014】
【第1実施例の作用】次に、前述のように構成された第
1実施例に係る計器ユニットの取付構造の作用につき説
明する。第1実施例のインストルメントパネル10で
は、空調機器やエアバッグ等の各種搭載装置や機器等を
乗員室内の前方の所定位置に設置した後に、先ず前記パ
ネル本体11を例えばタッピングネジやボルト等を利用
して車体に取付ける。
【0015】そして、パネル本体11の車体への取付け
が完了したら、図2および図3に示すように、該パネル
本体11に形成した収納部20に計器ユニット30を上
方からセットし、第1設置台21の上面にケース体31
の第1底面部32aを整合した状態で収納する。このと
き、ケース体31の第2底面部32bが第2設置台25
の最上部に接触すると共に、該ケース体31の背面部3
3が2組の板バネ22の各当接面23,23に接触し、
更に両取付片36,36の外側端部が収納部20の両内
側面に略接触した状態となる。従って計器ユニット30
は、前後,左右および上下方向に位置決めされた状態で
収納される。
【0016】前記収納部20に対する計器ユニット30
の収納が完了したら、図4および図5に示すように、前
記上部蓋体12をパネル本体11の上方から組付ける。
この際に、先ず各係止突部材42の先端を各取付片36
の係止孔37に前側から整合させ、この状態で上部蓋体
12を後方側へスライドさせれば、該計器ユニット30
の上方側が後方へ押圧されるようになり、第2底面部3
2bと第2設置台25の最上部との係止作用下に、計器
ユニット30は適宜後傾状態に姿勢変位される。このと
き、計器ユニット30におけるケース体31の背面部3
3が、前記板バネ22,22の各当接面23,23に当接
して各板バネ22を弾性変形させることに伴い、各板バ
ネ22に発生した復帰弾力により該計器ユニット30は
所定の後傾状態で姿勢保持されるようになる。
【0017】そして、上部蓋体12をパネル本体11の
上面に完全に合致した状態に位置決めすると、各係止突
部材42の係着片43が係止孔37に突入するに至り、
これら係着片43と係止孔37とが適宜の係着力を以っ
て係合するようになる(図1参照)。更に、上部蓋体12
とパネル本体11との当接部を、図示しないタッピング
ネジやボルト等を利用して接合固定することにより、イ
ンストルメントパネル10の組立ておよび計器ユニット
30の取付けが同時に完了する。従って、第1実施例の
インストルメントパネル10では、パネル本体11と上
部蓋体12との接合固定状態で、計器ユニット30が所
定角度で後方へ傾斜した後傾姿勢状態で固定保持され、
フード部材40の開口部41を介して運転者が最も目視
し易い状態となる。しかも計器ユニット30は、ケース
体31の後底面部32bが第2設置台25の保持面25
aに係着し、該ケース体31の両側面部34,34に位
置した各取付片36が係止突部材42で係止され、更に
背面部33が2組の板バネ22で後方側から弾力的に支
持されており、がたつきが全く無い状態で好適に固定保
持される。
【0018】このように第1実施例に係る計器ユニット
の取付構造では、インストルメントパネル10を構成す
るパネル本体11と上部蓋体12との組付け作業時に、
予め収納部20に収納セットしておいた計器ユニット3
0を同時に組付け保持することができ、従来のインスト
ルメントパネルの組立工程と比較して工程数を減らし得
ると共に、ビスの締付作業等を一切不要として組付け時
間の短縮や組立て作業の合理化を図ることが可能とな
る。また、上部蓋体12とフード部材40とを一体的に
成形したことにより部品点数が減少し、構成部品の製造
コストの低減を図り得る利点もある。
【0019】
【第2実施例】図6は、本発明の第2実施例に係る計器
ユニットの取付構造を、インストルメントパネルとの関
係で示す概略縦断側面図である。第2実施例に係るイン
ストルメントパネル50では、図10に示すように、右
ハンドル仕様として設計されたものを例示しており、例
えば別体として成形される下部半体51および上部半体
52からなるパネル本体53と、該パネル本体53に形
成した開口部54に整合セットされるフード部材55と
から構成されている。なお、第2実施例のインストルメ
ントパネル50では、下部半体51の構成および収納部
20の形態,構成等は、前記第1実施例のパネル本体1
1と全く同一であるから、ここでは詳細な説明および図
示は省略する。
【0020】第2実施例のインストルメントパネル50
における上部半体52においては、前記収納部20に整
合する運転席の対応位置に、前記フード部材55が整合
する前記開口部54が形成してあり、該上部半体52を
下部半体51に取付けた状態においては、該開口部54
と収納部20とが整合して該収納部20が上方へ露出し
た状態となる。この開口部54における前方下縁には、
図7および図8に示すように、水平後方に延出した庇状
の第1係合受片56が上部半体52と一体的に成形され
ており、合計3個の係止孔57が所定間隔毎に形成され
ている。また開口部54における後方上縁には、垂直下
方に延出した第2係合受片58が上部半体52と一体的
に成形されており、合計2個の係止孔59が所定間隔に
形成されている。
【0021】また前記フード部材55は、前記開口部5
4の内側に整合し得る形状に成形されていると共に、収
納部20に載置した計器ユニット30の計器面38に整
合する開口部41が形成され、上部が全体的に上方へ膨
出した庇形状となっている。前記開口部41は、前記計
器面38よりも僅かに小さい開口面積に設定されてお
り、該計器面38を介して視認される速度計やエンジン
回転計等の計器類や各種表示灯類が、該開口部41から
運転者に目視され得るようになる。そしてフード部材5
5の前端下部には、図9および図10に示すように、前
記各係止孔57に嵌挿可能な3個の鉤状フック60が、
所定間隔毎に垂下状態に配設されている。またフード部
材55の後端部には、前記各係止孔59に嵌挿可能な2
個の鉤状フック61が、所定間隔毎に水平後方へ延出し
た状態に配設されている。更に、前記開口部41の両外
側縁部には、計器ユニット30における前記取付片3
6,36に整合する係止突部材42,42が、後側下方へ
突出した状態で対向的に配設されている。各係止突部材
42の先端には、先細状に曲折成形されて弾性変形可能
な係着片43が配設されており、該係止突部材42が係
止孔37に挿通される際には弾性変形してその挿通を許
容すると共に、挿通後は係止孔37に適宜係着して係止
突部材42の容易な脱抜を規制するよう機能する。
【0022】
【第2実施例の作用】次に、前述のように構成された第
2実施例に係る計器ユニットの取付構造の作用につき説
明する。第2実施例のインストルメントパネル50で
は、空調機器やエアバッグ等の各種搭載装置や機器等を
乗員室内の前方の所定位置に設置した後に、先ず前記下
部半体51を例えばタッピングネジやボルト等を利用し
て車体に固定的に取付ける。そして、下部半体51の車
体への組付けが完了したら、上部半体52を該下部半体
51の上方から位置決めセットし、タッピングネジやボ
ルト等を利用して両半体51,52を接合固定してパネ
ル本体53を形成する。なお上部半体52と下部半体5
1は、車体に取付ける前段階において前もって接合し、
パネル本体53として構成した後に車体に組付けること
も可能である。
【0023】そして、パネル本体53の車体への取付け
が完了したら、図7および図8に示すように、開口部5
4を介して計器ユニット30を収納部20にセットし、
第1設置台21の上面にケース体31の前底面部32a
を整合した状態で収納する。このとき前述したように、
ケース体31の後底面部32bが第2設置台25の最上
部に接触すると共に、該ケース体31の背面部33が2
組の板バネ22の各当接面23,23に接触し、更に両
取付片36,36の外側端部が収納部20の両内側面に
略接触した状態となる。従って計器ユニット30は、前
後,左右および上下方向に位置決めされた状態で収納さ
れる。
【0024】前記収納部20に対する計器ユニット30
の収納セットが完了したら、図9および図10に示すよ
うに、前記フード部材55をパネル本体53の開口部5
4に組付ける。この際に、先ず各係止突部材42の先端
を、各取付片36の係止孔37に前側から整合させ、こ
の状態でフード部材55を後方側へスライドさせれば、
該計器ユニット30の上方側が後方へ押圧されるように
なり、後底面部32bと第2設置台25の最上部との係
止作用下に、計器ユニット30は適宜後傾状態に姿勢変
位される。このとき、計器ユニット30におけるケース
体31の背面部33が、前記板バネ22,22の各当接
面23,23に当接して各板バネ22を弾性変形させる
ことに伴い、各板バネ22に発生した復帰弾力により該
計器ユニット30は所定の後傾状態で姿勢保持される。
【0025】そして、フード部材55を開口部54に完
全に合致した状態に位置決めすると、各係止突部材42
の先端部が係止孔37に突入するに至り、これら係着片
43と該係止孔37とが適宜の係着力を以って係合する
ようになる(図6参照)。この際に、先ずフード部材55
の後方側の各鉤状フック61を各係止孔59に前側から
突入させて係止させた後に、前方側の各鉤状フック60
を各係止孔57に上方から突入させて係止させることに
より、インストルメントパネル50の組立ておよび計器
ユニット30の取付けが同時に完了する。従って、第2
実施例のインストルメントパネル50では、パネル本体
53とフード部材55との組付け状態で、計器ユニット
30が所定角度で後方へ傾斜した後傾姿勢状態で固定保
持され、開口部41を介して運転者が最も目視し易い状
態となる。しかも計器ユニット30は、ケース体31の
後底面部32bが第2設置台25の保持面25aに係着
し、該ケース体31の両側面部34,34に位置した各
取付片36が係止突部材42で係止され、更に背面部3
3が2組の板バネ22で後方側から弾力的に支持されて
おり、がたつきが全く無い状態で好適に固定保持され
る。
【0026】このように第2実施例に係る計器ユニット
の取付構造では、インストルメントパネル50を構成す
るパネル本体53とフード部材55との組付け作業時
に、予め収納部20にセットしておいた計器ユニット3
0を同時に組付け保持することができ、従来のインスト
ルメントパネルの組立工程と比較して工程数を減らして
組立て作業の合理化を図ることが可能となる。
【0027】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明に係る計
器ユニットの取付構造によれば、インストルメントパネ
ルを組立てる際に、収納部に予め収納セットしておいた
計器ユニットを該パネルに同時に組付け保持することが
できる。従って、従来のインストルメントパネルの組立
工程と比較して、工程数を減らし得ると共にビスの締付
作業等が一切不要となって、組付け時間の短縮や組付け
作業の合理化等を図ることができる。また、フード部材
を一体的に成形し得る請求項1に係る発明にあっては、
構成部品点数が少なくなることから、インストルメント
パネル製造に係るコスト低減が可能となる利点をも有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る計器ユニットの取付
構造を、インストルメントパネルとの関係で示す概略縦
断側面図である。
【図2】図1に示すインストルメントパネルにおいて、
パネル本体に形成した収納部に計器ユニットをセットす
る状態を示す概略縦断側面図である。
【図3】パネル本体に形成した収納部に計器ユニットを
セットする状態を示す概略斜視図である。
【図4】図1に示すインストルメントパネルにおいて、
設置部に計器ユニットをセットした後に、パネル本体に
対して上部蓋体を取付ける状態を示す概略縦断側面図で
ある。
【図5】設置部に計器ユニットをセットした後に、パネ
ル本体に対して上部蓋体を取付ける状態を示す概略斜視
図である。
【図6】第2実施例に係る計器ユニットの取付構造を、
インストルメントパネルとの関係で示す概略縦断側面図
である。
【図7】図6に示すインストルメントパネルにおいて、
パネル本体に形成した収納部に計器ユニットをセットす
る状態を示す概略縦断側面図である。
【図8】パネル本体に形成した収納部に計器ユニットを
セットする状態を示す概略斜視図である。
【図9】図6に示すインストルメントパネルにおいて、
収納部に計器ユニットをセットした後に、パネル本体に
対してフード部材を取付ける状態を示す概略縦断側面図
である。
【図10】収納部に計器ユニットをセットした後に、パ
ネル本体に対してフード部材を取付ける状態を示す概略
斜視図である。
【図11】従来の計器ユニットの取付構造を、インスト
ルメントパネルとの関係で示す概略縦断側面図である。
【図12】図11に示すインストルメントパネルにおい
て、開口部を介して計器ユニットおよびフード部材を取
付ける状態を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
10,50 インストルメントパネル 11 パネル本体 12 上部蓋体 20 収納部 22 板バネ(支持部材) 30 計器ユニット 33 背面部 34 側面部 36 係止受部材 37 係止孔 38 開口部 40,55 フード部材 42 係止突部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高井 範夫 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗員室内の前方に取付けたパネル本体(1
    1)と、このパネル本体(11)に上方から組付けられる上部
    蓋体(12)とからなり、速度計や表示灯等の各種計器類を
    有する計器ユニット(30)が取付けられるインストルメン
    トパネル(10)において、 前記パネル本体(11)の上面に形成され、前記計器ユニッ
    ト(30)を運転席からの視認容易な位置に収納し得る収納
    部(20)と、 前記収納部(20)の適所に配設され、該収納部(20)に収納
    した前記計器ユニット(30)にその背面部(33)から対向的
    に当接して、該計器ユニット(30)を後方側から弾力的に
    支持する支持部材(22)と、 前記計器ユニット(30)の側面部(34)に形成され、該計器
    ユニット(30)の前方側に開口する係止孔(37)を備える係
    止受部材(36)と、 前記上部蓋体(12)に一体的に形成したフード部材(40)に
    配設され、該上部蓋体(12)をパネル本体(11)に組付けた
    際に、前記係止受部材(36)の係止孔(37)に係止可能な係
    止突部材(42)とからなり、 前記収納部(20)に計器ユニット(30)を収納した状態で前
    記上部蓋体(12)をパネル本体(11)に組付ける際に、前記
    フード部材(40)に設けた係止突部材(42)を該計器ユニッ
    ト(30)の係止孔(37)に前側から係止させると共に、前記
    支持部材(22)により該計器ユニット(30)を後方側から弾
    力的に支持することで、該計器ユニット(30)の計器面(3
    8)を該フード部材(40)の開口部(41)に臨ませて取付ける
    よう構成したことを特徴とする計器ユニットの取付構
    造。
  2. 【請求項2】 乗員室内の前方に配設され、速度計や表
    示灯等の各種計器類を有する計器ユニット(30)が取付け
    られるインストルメントパネル(50)において、 前記パネル(50)の上面に形成され、前記計器ユニット(3
    0)を運転席からの視認容易な位置に収納し得る収納部(2
    0)と、 前記収納部(20)の適所に配設され、該収納部(20)に収納
    した前記計器ユニット(30)にその背面部(33)から対向的
    に当接して、該計器ユニット(30)を後方側から弾力的に
    支持する支持部材(22)と、 前記計器ユニット(30)の側面部(34)に形成され、該計器
    ユニット(30)の前方側に開口する係止孔(37)を備える係
    止受部材(36)と、 前記パネル(50)における収納部(20)を上方から被覆可能
    で、該パネル(50)への取付時に前記計器ユニット(30)の
    計器面(38)を臨ませ得る開口部(41)を備えたフード部材
    (55)と、 前記フード部材(55)に配設され、該フード部材(55)を前
    記パネル(50)に組付けた際に、前記係止受部材(36)の係
    止孔(37)に係止可能な係止突部材(42)とからなり、 前記収納部(20)に計器ユニット(30)を収納した状態で前
    記フード部材(55)をパネル(50)に組付ける際に、前記フ
    ード部材(55)に設けた係止突部材(42)を該計器ユニット
    (30)の係止孔(37)に前側から係止させて該フード部材(5
    5)と計器ユニット(30)を該パネル(50)に共付けすると共
    に、前記支持部材(22)により該計器ユニット(30)を後方
    側から弾力的に支持することで、該計器ユニット(30)の
    計器面(38)を該フード部材(55)の開口部(41)に臨ませて
    取付けるよう構成したことを特徴とする計器ユニットの
    取付構造。
  3. 【請求項3】 前記支持部材(22)は、前記計器ユニット
    (30)の背面部(33)に当接する板バネである請求項1また
    は2記載の計器ユニットの取付構造。
JP10026702A 1998-01-23 1998-01-23 計器ユニットの取付構造 Pending JPH11208314A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10026702A JPH11208314A (ja) 1998-01-23 1998-01-23 計器ユニットの取付構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10026702A JPH11208314A (ja) 1998-01-23 1998-01-23 計器ユニットの取付構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11208314A true JPH11208314A (ja) 1999-08-03

Family

ID=12200731

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10026702A Pending JPH11208314A (ja) 1998-01-23 1998-01-23 計器ユニットの取付構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11208314A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003146111A (ja) * 2001-11-08 2003-05-21 Toyoda Gosei Co Ltd インストルメントパネルおよびその組付方法
JP2009255871A (ja) * 2008-04-21 2009-11-05 Honda Motor Co Ltd メータ取付構造

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003146111A (ja) * 2001-11-08 2003-05-21 Toyoda Gosei Co Ltd インストルメントパネルおよびその組付方法
JP2009255871A (ja) * 2008-04-21 2009-11-05 Honda Motor Co Ltd メータ取付構造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6502888B2 (en) Instrument panel arrangement for motor vehicles
US7222906B2 (en) Mounting structure for console
JP2001065524A (ja) クリップ
JPH11208314A (ja) 計器ユニットの取付構造
US5479693A (en) Automotive instrument panel installantion arrangement and method for mounting
CN215244619U (zh) 一种扶手箱支架和车辆
JP2855511B2 (ja) 自動車用ランプの取付構造
JP3564986B2 (ja) 自動車のベルトリトラクタ取付構造
JP4040342B2 (ja) インストルメントパネル
JP3078388B2 (ja) 自動車のエアバッグ取付構造
JP3353646B2 (ja) エアバッグ装置の取付構造
JP3777827B2 (ja) 自動車用アウタミラー
JP2019055615A (ja) センタークラスタパネルの取付構造
JP4466317B2 (ja) 車両用インストルメントパネルへの機器の取付構造
JPH11115624A (ja) ランプの取付構造
JP2002347660A (ja) 車両用装飾部品の取付構造
JP3821344B2 (ja) 自動車のエアバッグ取付構造
JPH09104275A (ja) アームレスト取付構造
JP4071566B2 (ja) 車両用インストルメントパネル構造
KR0145465B1 (ko) 자동차용 도어 트림의 암 레스트 결합구조
US20200307469A1 (en) Reinforcing trim panel for vehicle interior
KR100698715B1 (ko) 차량용 리어 모니터 마운팅 구조
JP2001055070A (ja) シートクッションにおける操作レバー収容部の構造
JP4711555B2 (ja) ダッシュサイドトリムの取付け構造
JPH0728012Y2 (ja) 自動車のヒーターコントロールボデー取付け装置