本明細書で説明される実施形態による、装置及び方法の代表的な適用例が、本セクションで提供される。これらの実施例は、コンテキストを追加し、説明される実施形態の理解を助けるためにのみ、提供されている。それゆえ、これらの具体的な詳細のうちの一部又は全てを使用することなく、本明細書で説明される実施形態を実践することができる点が、当業者には明らかとなるであろう。他の例では、本明細書で説明される実施形態を不必要に不明瞭化することを回避するために、周知のプロセスステップは、詳細には説明されていない。他の適用例が可能であり、それゆえ以下の実施例は、限定するものとして見なされるべきではない。
以下は、作業面、例えばテーブル若しくは机の上に、下に、又は隣接して定置するための、スタンドアロン型デバイスとして構成することが可能な、小型コンピューティングシステムに関する。この小型コンピューティングシステムは、デスクトップコンピュータと称することができる。この小型コンピューティングシステムは、中央処理装置(CPU)基板、1つ以上のグラフィック処理ユニット(GPU)基板、並びに他の一次及び二次内部構成要素を少なくとも含む、複数の内部電子構成要素を含み得る。内部電子構成要素は、概して矩形の形状であるが、この小型コンピューティングシステムは、非矩形の形態を呈し得る。1つ以上の内部電子構成要素基板は、この小型コンピューティングシステムの外側エンクロージャの表面に整合するように成形することができ、例えば、円筒の頂部若しくは底部に整合する、円形の形状、又は外側エンクロージャの湾曲した外側表面に適合する円弧の一区画に整合する、湾曲形状を含む。本明細書で説明されるような代表的実施形態では、小型コンピューティングシステムは、円筒状の形状とすることができ、幾つかの矩形の電子構成要素を、中央コア部として配置構成することにより、高い構成要素充填密度(利用可能な容積当たりの構成要素の数)を有することを特徴とするフォームファクタを提供するように、構成することができる。結果的に得られる小型コンピューティングシステムは、小さく軽量の、可搬性フォームファクタ内に、高いコンピューティング能力密度を提供することができる。一部の実施形態では、小型コンピューティングシステムはまた、他の小型コンピューティングシステムに結合することにより、(データファーム内などでの)サーバコンピュータシステムとして、又は、各小型コンピューティングシステムを1つのノード(又は複数のノード)として有する、ネットワークコンピューティングシステムとして使用することが可能な、マルチコンピュータシステムを形成することもできる。
特定の実施形態では、小型コンピューティングシステムは、中央コア部を取り囲み保護することが可能な、モノリシック筐体を含み得る。このモノリシック筐体は、ユーザサービスのために容易に取り外すことができる。このモノリシック筐体は、筐体を保護し、かつ中央コア部を冷却するための熱伝達を促進する、陽極酸化アルミニウム層を有するアルミニウムで形成することができる。アルミニウムは、モノリシック筐体の選択肢として適切である理由となる、幾つかの特性を有する。例えば、アルミニウムは、良好な電気接地を提供することが可能な、良好な導電体であり、容易に機械加工することができ、周知の冶金学的特性を有する。アルミニウムの優れた導電性は、その筐体内部に適合して動作するように配置構成された内部電気構成要素に、良好なシャーシ接地を提供する。アルミニウム筐体はまた、感度の高い電子構成要素を、外部の電磁エネルギーから保護すると共に、小型コンピューティングシステム内の内部構成要素から発せられ、筐体を貫通する電磁エネルギーの量を低減する、良好な電磁干渉(EMI)シールドを提供することにより、良好な電磁適合性(EMC)の達成を支援することにも寄与する。
酸化アルミニウムの層は、陽極酸化処理と称されるプロセスで、アルミニウムの表面上に形成することができる。一部の場合には、酸化アルミニウムの層は、特定の1つの色又は複数の色を呈するように、1つ以上の色で着色するか又は他の方式で染めることができる。酸化アルミニウムは、良好な電気絶縁体であるため、陽極酸化処理プロセスの間に、筐体の内側表面をマスクして、そのマスクされた領域内のバルク材料の地金状態を保存するか、又は、酸化アルミニウム層の選択部分を除去することにより、電気接点に好適な表面が提供されることに留意されたい。中実の金属構造体として、このアルミニウムのモノリシック筐体は、小型コンピューティングシステムが動作状態の間に、熱冷却を部分的に提供することができる。筐体の表面に適用される陽極酸化処理プロセスは、陽極酸化処理表面の赤外線放射率を増大させることによって、小型コンピューティングシステムの外側表面からの熱放射によって引き起こされる熱放散を改善することができる。
上述のように、この筐体は多くの形態を呈し得るが、しかしながら、以下の本論考に関しては、一般性を失うことなく、この外部筐体は、内部の構造構成要素の円筒状中央コア部、内部の処理構成要素、内部の記憶構成要素、内部の電力調整構成要素、及び相互接続構成要素から分離する、円筒形状を呈する。中央コア部の熱冷却を最大化するために、外部筐体は、剛性の構造要素としての役割、及びヒートシンクとしての役割を果たし得る、内部の構造構成要素の選択部分に、伝導的に結合することができる。外部筐体は、小型コンピューティングシステムの外側表面上の過熱点を緩和するために役立つ、外周方向及び軸方向の熱伝導を促進するように調整された、厚さを有し得る。
温度管理システムは、筐体によって画定される内容積を通過させて、軸方向に大量の空気を移動させることが可能な、送風機を利用することができ、この送風機を使用して、効率的かつ静寂な方式で、小型コンピューティングシステムの中央コア部を冷却することができる。一般的に言えば、この送風機は、中央処理装置(CPU)及び/又はグラフィック処理ユニット(GPU)などの主要構成要素が、高負荷で利用されていない場合に、約15〜20立法フィート毎分(CFM)の空気流の形態で、単位時間当たりのある体積の空気を提供することができる。しかしながら、処理要求が増大する場合、送風機は、空気流を増強することによって、発生した熱のあらゆる増大をも補償することができる。例えば、CPU及び/又はGPUのいずれか若しくは双方からの、処理リソースに対する要求の増大に応じて、送風機は、約35dbAの音響出力と共に、(約25℃の室温で)約15〜20CFMから約25〜30CFMに、空気流を増大させることができる(これらの音響レベルは、送風機が、高い要求の期間中に、その動作範囲の上限領域で機能している場合にのみ経験されるものであり、より通常の動作の間に経験されるものではないことに留意されたい)。より高い周囲温度(35℃)では、送風機は、そのより高い周囲温度での熱伝達の低減を補償するために、空気流を更に増強することができる点に留意されたい。この状況では、送風機は、約35〜40CFM以上に空気流を増強することができ、40dbA以上の、より高い音響出力を有する。
中央コア部と筐体との分離は、内部の迂回する周辺空気流が、外部筐体の一部分を冷却することを可能にすることにより、筐体のタッチ温度を最低限に抑えるために役立ち得る。一実施形態では、外部筐体は、基底ユニットに嵌合させることができ、この基底ユニットは、内部円筒状中央コア部を含む小型コンピューティングシステムを、作業面上に直立して定置した場合に支持するための台座を、部分的に提供する。外部筐体は、この基底ユニットに従ったサイズ及び形状を有する、第1の開口部を含み得る。この第1の開口部は、例えば、基底ユニット内の外周開口部を介した、全周囲空気入口を提供することができ、この円形設計は、小型コンピューティングシステムが隅角内に配置されるか、又は壁に接して配置される状況でさえも、完全な機能性及び適切な空気の取り入れを可能にすることができる。組み立てられた構成では、基底ユニットは、円筒形の基底部に相当する。第1の開口部は、基底ユニット内の通気口を通過する、外部環境からの空気の流れを受け入れるために使用することができる。筐体内に流れ込む空気の量は、送風機アセンブリによって作り出される、外部環境と小型コンピューティングシステムの内部との差圧に関連し得る。送風機アセンブリは、第1の開口部から軸方向で反対側の端部に配置される、第2の開口部に隣接して定置することができる。
一実施形態では、送風機アセンブリは、ファンアセンブリの形態を取ることができる。このファンアセンブリは、上述の差圧を作り出すことによって、空気を筐体に通過させて軸方向に移動させるように構成された、軸流ファンアセンブリとすることができる。このファンアセンブリはまた、軸流ファンアセンブリと遠心ファンアセンブリとの組み合わせとして構成することもできる。一実施形態では、空気は、基底ユニット内の通気口を通過して、小型コンピューティングシステムの内部に入ることができる。一実施形態では、バッフル配置構成により、迂回する周辺空気流から分離する中央の柱の内部に空気流の一部が維持されるように、空気流を分岐させることができ、周辺空気流は、この中央の柱から、半径方向で外向きに配置される。中央の空気の柱(中央空気流)は、1つ以上の内部構成要素基板を取り付けることが可能なヒートシンク構造体に、熱的に係合することができる。それらの内部構成要素基板は、処理ユニット及び/又はメモリを含み得るものであり、それらのうちの少なくとも一部は、ヒートシンク構造体に熱的に結合することができる。迂回する周辺空気流は、高性能処理ユニット、メモリ、ソリッドステートドライブ、及び/又は電力調整構成要素を実装することが可能な、内部構成要素基板の片面若しくは両面の諸部分の上を、通過することができる。熱伝達を最適化するために、それらの構成要素のうちの少なくとも一部を、軸方向に(空気流の方向で)構成及び実装し、かつ適切に離間させることにより、内部構成要素基板の全域にわたって分布する構成要素に係合する、空気の量を最大化することができる。
一実施形態では、ヒートシンク構造体に隣接して定置されている、及び/又はヒートシンク構造体に取り付けられている、ヒートシンク構造体と熱接触する蒸気チャンバを使用することにより、内部構成要素基板から中央空気流に伝達される熱の量を、更に増大させることができる。高性能処理ユニット、及び/又はメモリの諸部分は、ヒートシンク構造体、及び/又はヒートシンク構造体に接続された蒸気チャンバに、直接的な接触を介して、熱的に結合することができる。ヒートシンク構造体を通過する中央空気流、並びに内部構成要素基板及び他の内部構成要素を越える迂回空気流の双方を使用して、小型コンピューティングシステムの中央コア部を冷却し、外部筐体を許容可能なタッチ温度に維持することができる。
良好な電気接地(シャーシ接地とも称される)を使用することにより、著しい電磁エネルギーを放出し得る内部構成要素、例えば、主論理基板(MLB)、より高性能な計算ユニットを有する内部基板、高スループットの相互接続子及び基板、並びに/あるいは高帯域幅インタフェースを有する他の内部構成要素を、電磁エネルギーに対して敏感な無線回路などの回路から、絶縁することができる。この電磁的絶縁は、小型コンピューティングシステム内では特に重要なものであり得るが、これは、電磁エネルギーを放出する内部構成要素と、電磁エネルギーに敏感な、それらの近傍の構成要素との近接性のためである。更には、外部筐体は、基底ユニット又は頂部に取り付けられる送風機アセンブリ上の、対応する取り付け特徴部に嵌合させることによりファラデー箱の形成を完了することが可能な、導電材料(導電性粒子が注入されたガスケットなど)又は他の導電性領域を含み得る。このファラデー箱は、(内部及び外部双方の)電磁エネルギーを有効に遮断して、小型コンピューティングシステムによって生成されるEMIから、外部環境を保護することができる。ファラデー箱を完成させるために、基底ユニット内の通気口は、選択された波長の範囲を有する電磁エネルギーを、有効に遮断及び/又は減衰させるように、サイズ調整することができる。より具体的には、通気口によって遮断及び/又は減衰される電磁エネルギーの波長は、小型コンピューティングシステム内で動作しているアクティブな内部構成要素によって放出される波長と一致し得る。
一実施形態では、小型コンピューティングシステムは、筐体が適切に所定の位置に存在し、内部構成要素に対して位置合わせされているか否かを検出するように構成された、センサを含み得る。モノリシック筐体の適切な定置が重要であり、これは、小型コンピューティングシステムの温度管理、並びに上述のファラデー箱の完成に関して、モノリシック筐体の形状及び構成の双方が担う、重要な役割によるものである。小型コンピューティングシステムは、内部構成要素に対する、モノリシック筐体の存在及び適切な位置合わせを検出する、インターロックシステムを含み得る。適切な位置合わせが検出される場合にのみ、このインターロックシステムは、内部構成要素が電源投入され、システム仕様に一致する方式で動作することを可能にする。一実施形態では、このインターロックシステムは、筐体が適切な位置に存在し、内部構成要素に対して位置合わせされている場合にのみ、ホール効果センサによって検出可能な、磁気要素を含み得る。
少なくとも、筐体を形成するために使用される材料の、強固かつ弾性の性質により、この筐体は、追加的な支持構造体を必要とすることがない、広いスパンを有する大きい開口部を含み得る。そのような開口部を使用して、入出力パネル及び電力供給ポートへのアクセスを提供することができる。入出力パネルは、例えば、入出力データ転送としての拡張能力を提供することが可能な、外部システムを接続するように構成されたデータケーブルに適合するために好適な、データポートを含み得る。この開口部はまた、オーディオ回路、ビデオディスプレイ回路、電源入力などへのアクセスも提供することができる。一実施形態では、1つ以上のデータポート(並びに/あるいは、それらのデータポート及び/又はデータポートのグループを表すアイコン)を照明することにより、低減された採光で、それらの1つ以上のデータポートの位置を特定して接続するための、より容易なアクセスを提供することができる。
図1は、一部の実施形態による、小型コンピューティングシステム100の斜視外観図を示す。小型コンピューティングシステム100は、外部筐体102によって画定される形状に、配置構成することができる。小型コンピューティングシステム100の内部構成要素の配置構成、及び温度管理の方策は、小型コンピューティングシステム100が様々な物理的位置に定置された状態で、高性能のコンピューティングをサポートするために、十分な空気流を有する、計算的に高密度のコンピューティングシステムを提供するように、選択することができる。説明される実施形態では、外部筐体102は、外部筐体102の基底部に第1の円形開口部を有する、円筒形状を備え得るものであり、小型コンピューティングシステム100の構成要素に対する支持を提供することが可能な、空気取り入れ口/基底ユニット104に嵌合する。外部筐体102はまた、第1の円形開口部の反対側に配置された、第2の開口部も含み得るものであり、この第2の開口部は、排気出口と運搬用ハンドル106との組み合わせとして機能し得る。
動作時には、小型コンピューティングシステム100内の送風機アセンブリにより、入口/基底ユニット104内に配置された複数の外周開口部を介して、空気を入り込ませ、内部の構造コア部/ヒートシンクを通過させて、複数の構成要素基板を越えて通過させ、出口/ハンドル106を介して排出させることができる。内部の構造コア部/ヒートシンクのサイズ、複数の内部構成要素基板の配置構成、複数の内部構成要素基板上の計算及びメモリユニットの配置構成、取り付けられる電源の設計、並びに様々な内部構成要素基板の間の高速相互接続子の配置構成が、送風機アセンブリと協調して機能することにより、許容可能なタッチ温度を有する外部筐体102内に収納された、小型で高密度の幾何学的配置構成の、高性能コンピューティングシステムを可能にする、温度管理システムを提供することができる。
小型コンピューティングシステム100の入口/基底ユニット104は、小型コンピューティングシステム100に対する支持を提供することができる。したがって、入口/基底ユニット104は、強固かつ弾性の材料、例えば、動作中に電磁(EM)エネルギーを放射し得る小型コンピューティングシステム100内の内部構成要素からの、EMエネルギーの漏洩を防止することもまた可能な、金属で形成することができる。それゆえ、入口/基底ユニット104は、電磁干渉(EMI)からの内部構成要素の保護、及び放射EMエネルギーの遮断及び/又は減衰に寄与することにより、電磁適合性(EMC)の順守をサポートすることができる。入口/基底ユニット104は、例えば内部に埋め込まれる導電性粒子を使用して、導電性にさせることが可能な、非金属化合物で形成することができる。小型コンピューティングシステム100内の内部構成要素によって放出される電磁エネルギーの漏出が、最小限に抑えられることを確実にするために、導電性シールを使用して、入口/基底ユニット104及び外部筐体102によって少なくとも部分的に形成されたファラデー箱を完成させることができる。
入口/基底ユニット104はまた、入口/基底ユニット104全体の周りに延在する、一連の外周通気口も含み得る。これらの通気口は、外部環境から小型コンピューティングシステム100の内容積に、好適な量の空気流を提供することができる。一実施形態では、これらの通気口を通過する空気流の量は、小型コンピューティングシステム100内部に配置された送風機アセンブリによって作り出される、それらの通気口にわたる差圧に関連し得る。一実施形態では、送風機アセンブリは、小型コンピューティングシステム100に関する出口/ハンドル106を形成する外部筐体102の第2の開口部の近傍に配置されることにより、小型コンピューティングシステム100の外部筐体102内部の周囲圧力を低減する、吸引効果を作り出すことができる。空気流を促進することに加えて、入口/基底部104内の通気口は、組み立てられた小型コンピューティングシステム100の中へ、又は外への、電磁エネルギーの透過を防止するようにサイズ調整することができる。入口/基底部104内の通気口のサイズは、一部の実施形態では、小型コンピューティングシステム100内部に収容された内部構成要素によって放出される電磁エネルギーの、1つ以上の波長に関連し得る。
小型コンピューティングシステム100は、インタフェースパネル110に従ったサイズ及び形状を有し得る、外部筐体102内の開口部を更に含み得る。インタフェースパネル110は、小型コンピューティングシステム100と様々な外部システムとの間でデータを通信するために使用することが可能な、様々なポートを含み得る。例えば、インタフェースパネル110は、ヘッドホン、スピーカ、又はオーディオプロセッサなどの外部オーディオシステムに、オーディオストリームを提供するために使用することが可能な、オーディオポートのセット116を含み得る。オーディオポートのセット116はまた、外部オーディオシステム、例えば、マイクロホン又は録音デバイスから、オーディオストリームを受信するために使用することもできる。インタフェースパネル110はまた、バスポートのセット118、高速拡張ポートのセット120、ネットワーキングポートのセット122、及びビデオポートのセット114を含めた、データポートのセットも含み得る。これらのデータポートのセットを使用して、1つ以上の外部回路と小型コンピューティングシステム100との間で、データ及び/又は電力を転送することができる。種々の有線データ通信プロトコルに従った、広範囲のデータ接続に適合するために、これらのデータポートのセット、例えば、1つ以上のユニバーサルシリアルバス(USB)ポート118、1つ以上のThunderbolt(登録商標)高速拡張ポート120、1つ以上のEthernet(登録商標)ネットワーキングポート122、及び1つ以上の高精細度メディアインタフェース(HDMI(登録商標))ポート114を使用することができる。
小型コンピューティングシステム100は、インタフェースパネル110を介して提供される、これらのデータポートのうちの1つ以上を介して、他のコンピューティングシステムに、例えば、データ記憶デバイス、ポータブルメディアプレーヤ、及び/又はビデオ機器に相互接続することにより、コンピューティングシステムのネットワークを形成することができる。したがって、小型コンピューティングシステム100の、インタフェースパネル110及び関連データポートを使用して、小型コンピューティングシステム100から、数多くの様々な外部コンピューティングシステム及び回路への接続を形成することができ、このことは、大量のコンピューティングリソースが必要とされる場合に、特に有用であることが判明し得る。更には、小型コンピューティングシステム100の小型のサイズ及び形状は、一部の代表的な実施形態及び用途では、空間効率の良いコンピューティングネットワーク又はデータファームに役立ち得る。
インタフェースパネル110は、小型コンピューティングシステム100と、外部ビデオモニタ又は他の外部ビデオ処理回路機構との間で、高速ビデオを通信するために使用することが可能な、ビデオポート114を含み得る。インタフェースパネル110は、電源投入シーケンス(例えば、起動プロセスを含む)並びに電源停止シーケンスを開始するための、ユーザのタッチを受け入れるために、容易に利用可能となり得る、電源スイッチ124を含み得る。一部の実施形態では、例えば、小型コンピューティングシステム100内の処理ユニットのソフトウェア制御下で、電源スイッチ124を照明して、ユーザにアクティビティの表示を提供することができる。インタフェースパネル110は、外部筐体102内部の動作電子構成要素に、外部電力を転送するために好適な、電源プラグを受容するように、サイズ調整及び成形することが可能な、交流(AC)電源入力ポート112を含み得る。一部の実施形態では、小型コンピューティングシステム100は、電源入力ポート112を経由して供給される電源に従って、充電及び再充電することが可能な、(バッテリなどの)内部電力リソースを含み得る。
外部筐体102は、小型コンピューティングシステム100の内部構造体に、小型コンピューティングシステム100の外部筐体102を確実に結合するために使用することが可能な、機械式ラッチ108を含み得る。機械式ラッチ108は、スライド式ラッチ、又は手動で係合及び係合解除することができるような、他の動作可能な機構の形態を取り得る。この方式で、ユーザ保守、アップグレード、又はサービスセンターによるサービスのために、小型コンピューティングシステム100の内部構成要素及び内部構造体を露出させるために、外部筐体102を容易に取り外すことができる。小型コンピューティングシステム100の検出回路(図示せず)を使用して、外部筐体102が、内部構成要素及び内部構造体に対して、適切に所定の位置に設置されているか否かを検出することができる。小型コンピューティングシステム100の温度管理の方策は、小型コンピューティングシステム100の内側の、内部構成要素及び送風機アセンブリの配置構成と組み合わされた、外部筐体102の適切な定置及び使用に依存し得るため、この検出回路は、有用な機能を果たし得る。
一部の実施形態では、この検出回路は、外部筐体102が、小型コンピューティングシステム100の内部構造体又は内部構成要素に対して、適切な定置又は位置合わせがなされていないことを判定することができ、この検出回路は、小型コンピューティングシステム100が動作することを防止するか、又は少なくとも、最大能力で動作することを防止することができる。一実施形態では、この検出回路は、小型コンピューティングシステム100上に、外部筐体102が適切に定置及び位置合わせされる場合に、外部筐体102上に配置された1つ以上の磁石を検知するように配置された、(ホール効果デバイスなどの)磁気センサを含み得る。
図2は、外部筐体102が取り外された状態の、小型コンピューティングシステム100の入口/基底部104上に、一体に組み立てられ、位置決めされた、内部構成要素の中央コア部200を示す。小型コンピューティングシステム100の円筒形状は、様々な内部構成要素の配置構成、並びに温度管理に関する設定要件を指定し得る。例えば、小型コンピューティングシステム100の内部構成要素は、構成要素の充填密度(利用可能な容積当たりの動作構成要素の数)及びコンピューティング能力密度(利用可能な容積当たりのコンピューティング能力)の双方を最適化する、軸方向の方式で配置構成することができる。更には、この内部構成要素の軸方向配置構成は、内部構成要素から中央構造ヒートシンクに伝達され、次いで中央構造ヒートシンクを通過する中央空気流(図示せず)に伝達され得る熱の量、並びに、内部構成要素から、それらの内部構成要素を越えて通過する周辺空気流214に伝達され得る熱の量を、最適化することができる。例えば、1つ以上のメモリモジュール216、例えば、デュアルインラインメモリモジュール(DIMM)は、複数のメモリチップが実装される基板から、構築することができる。メモリモジュール216は、その上に含まれる複数のメモリチップを越えて通過し得る周辺空気流214と平行な、小型コンピューティングシステム100の主軸210に沿って、配置構成することができる。メモリチップから周辺空気流214への熱伝達を最適化するために、メモリチップは、一部の実施形態では、周辺空気流214と位置合わせされる方式で、下にある基板上に実装することができる。この方式で、外部筐体102の内側を流れる周辺空気流214と、メモリモジュール216との間に、効率的な熱伝達界面を形成することができる。
一実施形態では、内部構成要素の中央コア部200は、排気アセンブリ218を含み得るものであり、この排気アセンブリ218は、外部筐体102の出口/ハンドル106に近接して配置された送風機アセンブリ(図示せず)を含み得るものであり、排出空気流204に関する出口路を提供することができる。排気アセンブリ218の送風機アセンブリは、内部構成要素の中央コア部200の中央構造ヒートシンクを通過する、中央空気流(図示せず)と、内部構成要素基板及び他の内部構成要素の上を通過する、周辺空気流214とを組み合わせることにより、排出空気流204を形成することができる。排気アセンブリ218は、排出空気流204を、出口/ハンドル106に向けて方向付けることができ、出口/ハンドル106の少なくとも一部は、小型コンピューティングシステム100の内部構成要素によって生成された熱エネルギーの、外部筐体102への伝達を促進する方式で、排出空気流204の一部分を遮断することができる。装飾シールド202を使用して、無線周波数(RF)処理回路機構などの、排気アセンブリ218内に収容された動作構成要素、及び排気アセンブリ218の頂部上に配置された1つ以上のアンテナを覆うことができる。装飾シールド202は、プラスチック、セラミック、又はガラスなどの、RF透過性材料で形成することができる。
外部筐体102の導電性の性質により、外部筐体102をシャーシ接地として使用して、小型コンピューティングシステム100の内部構成要素に、良好な電気接地を提供することが好ましい場合がある。したがって、インタフェースパネル110に隣接する入出力サブアセンブリカバー上の、垂直接点212のセットを、導電材料で形成することができ、小型コンピューティングシステム100の内部構成要素と、外部筐体102の内側表面上の、整合する垂直導電性パッチのセットとの間の、導電経路を形成するために使用することができる。良好な電気的接続を形成するために、垂直接点212と接触する外部筐体102の諸部分を、製造プロセスの間に、マスク及び/又はレーザエッチングすることにより、垂直接点212と接触する部分が、いずれの非導電材料又は絶縁材料(酸化アルミニウムなど)も有さないことを確実にすることができる。外部筐体102が、その上に形成された酸化アルミニウム層を含む場合、その酸化アルミニウムの選択部分を除去することにより、垂直接点212と接触する場所内の、下層の導電性バルク材料を露出させることができる。
シャーシ接地を提供することに加えて、外部筐体102は、入口/基底部104及び排気アセンブリ218と共に使用して、ファラデー箱を形成することによって、小型コンピューティングシステム100の内部構成要素に出入りする電磁エネルギーの漏洩を、防止することができる。排気アセンブリ218の接触面206を、製造プロセスの間に、マスク又はレーザエッチングすることにより、外部筐体102の内側に位置決めされた導電性ガスケットに接触し得る、導電性接触面206を形成することができる。外部筐体102の導電性ガスケットは、外部筐体102が、小型コンピューティングシステム100の内部構成要素の上に適切に定置され、それらの内部構成要素を、確実にラッチした位置で包囲するように位置決めされる場合に、排気アセンブリ218の導電性接触面206に接触することができる。外部筐体102はまた、入口/基底部104上に取り付けられた(又は、その一体部分として形成された)導電性底部ガスケット208と接触し得る、外部筐体102の底部表面上の導電性領域も含み得る。更には、入出力(I/O)サブアセンブリカバーの、インタフェースパネル110を含み得る部分、インタフェースパネル110内部に埋め込まれる部分は、地金領域を含み得るものであり、この地金領域もまた、入口/基底部104及び/又は排気アセンブリ218の、対応する地金領域に直接接触し得る。内部構造コア部/ヒートシンクの選択部分もまた、一部の実施形態では、小型コンピューティングシステム100の内部構成要素が適切に組み立てられる場合に、入口/基底部104及び排気アセンブリ218に接触することができる。
この小型コンピューティングシステムに関する有効なファラデー箱は、以下の組み合わせを使用して形成することができる。(1)排気アセンブリ218の接触面206と、外部筐体102の内部に取り付けられたガスケット(図示せず)との間に形成される、導電性リング、(2)入口/基底部104の底部ガスケット208と、外部筐体102の底部との間に形成される、導電性リング、(3)入口/基底部104の表面に沿った、整合する導電性円弧状領域と接触する、入出力(I/O)サブアセンブリカバーの底部内側表面に沿った1つ以上の円弧状導電性領域、(4)I/Oサブアセンブリカバーの頂部の内側表面に沿った、整合する導電性円弧状領域と接触する、排気アセンブリ218の表面に沿った1つ以上の導電性円弧状領域、及び(5)外部筐体102の内側表面に沿った整合する垂直領域と接触する、垂直接点212。更には、中央構造コア部/ヒートシンク上の取り付け点は、入口/基底部104及び排気アセンブリ218と、電気的に接触することができる。
図3は、一部の実施形態による、小型コンピューティングシステム100の内部構成要素の中央コア部200の分解組立図300を示す。内部構成要素の中央コア部200は、内部構成要素基板を取り付けることが可能な、構造コア部としての機能を果たし得る、構造コア部/ヒートシンク310の周囲に形成することができる。一実施形態では、構造コア部/ヒートシンク310は、三角形として、例えば、2つの等しい長さの辺と、より長い第3の辺とを有する、二等辺三角形として成形され、一部の実施形態では、各角部で延出することにより、構造支持棒要素を形成することができる。冷却フィン311が、より長い辺の内側表面から、2つの等しい辺の内側表面に、扇形に広がることができる。一実施形態では、中央の冷却フィンが、構造コア部/ヒートシンク310の側面によって画定される、三角形の中央容積を二分することにより、2つの同様の三角形領域を形成することができる。一実施形態では、他の冷却フィンは、中央の冷却フィンからの距離に関連する角度で、より長い辺から他の辺に延在することができる。この方式で、それらの冷却フィンは、三角形の中央容積内部に、対称の冷却アセンブリを形成することができる。構造コア部/ヒートシンク310は、小型コンピューティングシステム100の外部筐体102の内部の一部分に垂直方向にわたる、3つの垂直支柱314を含み得る。垂直支柱314の各対の間で、構造コア部/ヒートシンク310の1つの面は、小型コンピューティングシステム100の外部筐体102の内部を横断して水平に伸びる弦の一部分にわたることができる。三角形の構造コア部/ヒートシンク310の、3つの面のそれぞれの上に、蒸気チャンバアセンブリ312を、構造コア部/ヒートシンク310の面の表面に接触するように、位置決めすることができる。代表的実施形態では、構造コア部/ヒートシンク310の各面の一部分を除去することにより、蒸気チャンバアセンブリ312を中に嵌め込むことが可能な、空洞部を形成することができる。一部の実施形態では、構造コア部/ヒートシンク310及び/又は蒸気チャンバアセンブリ312は、内部構成要素基板を取り付けるための、取り付け点を含み得る。内部構成要素基板は、1つ以上の計算処理ユニット、グラフィック処理ユニット、及び/又はメモリユニットを含み得るものであり、それらの中で発生した熱を、蒸気チャンバアセンブリ312を介して、構造コア部/ヒートシンク310に伝達することができる。
代表的実施形態では、構造コア部/ヒートシンク310の2つの面は、それらに取り付けることが可能なグラフィック処理ユニット(GPU)基板306に関して使用されるフォームファクタに従って、サイズ調整することができる。代表的実施形態では、構造コア部/ヒートシンク310の第3の面は、それらに取り付けることが可能な中央処理装置(CPU)基板318に関して使用されるフォームファクタに従って、サイズ調整することができる。一実施形態では、構造コア部/ヒートシンク310は、ほぼ二等辺三角形の形状で形成することができ、この二等辺三角形は、2つのGPU基板306を取り付けるための、等しい幅の2つの面と、1つのCPU基板318を取り付けるための、より長い幅を有する第3の面とを有する。一部の実施形態では、CPU基板318が取り付けられる、構造コア部/ヒートシンク310の面の、より長い幅が、内部構成要素の円筒状中央コア部300の直径を決定することにより、外部筐体102に関する直径、並びに組み立てられた小型コンピューティングシステム100に関する直径を、実質的に決定することができる。
一実施形態では、各GPU基板306は、GPU及び周囲のビデオメモリが、構造コア部/ヒートシンク310に向き合う(及び、熱接触する)状態で、例えば、構造コア部/ヒートシンク310上に取り付けられた、及び/又は埋め込まれた、対応する蒸気チャンバアセンブリ312を介して、構造コア部/ヒートシンク310に取り付けることができる。一実施形態では、外部筐体102とGPU基板306との間の空間内に、ソリッドステートドライブ308を、一方又は双方のGPU基板306の外向きの面上に取り付けることができる。一実施形態では、ソリッドステートドライブ308は、小型コンピューティングシステムの垂直主軸210に沿った、垂直な構成要素のセットとして配置構成することができ、外部筐体102とGPU基板306との間の、最も広い空間を有する領域内で、GPU基板306の幅に沿って中央に位置決めすることができる。ソリッドステートドライブ308の配置構成及び定置は、ソリッドステートドライブ306を越えて通過する空気流の量を、最大化するように決定することができる。一実施形態では、CPU基板318は、CPUが、構造コア部/ヒートシンク310に向き合う(及び、熱接触する)状態で、例えば、構造コア部/ヒートシンク310の面上に取り付けられた、及び/又は埋め込まれた、蒸気チャンバアセンブリ312との直接的な接触を介して、構造コア部/ヒートシンク310に取り付けることができる。
一実施形態では、CPUをサポートするフルサイズのデュアルインラインメモリモジュール(DIMM)を、CPU基板318の外向きの面上に(CPU基板318の、CPU及びCPUソケットが定置される反対側の面上に)取り付けられたDIMM機構320内に、位置決めすることができる。DIMM機構320は、構成要素の中央コア部200の内部に向けて、CPUの方向に、例えば、CPU基板318の垂直中心線に向けてDIMMを傾斜させる、ロック位置へと傾けることができる。DIMM機構320はまた、内部構成要素の中央コア部200の内部から離れる方向に、例えば、CPUから離れる方向、かつ外部筐体102の方向にDIMMを傾斜させる、ロック解除位置へと傾けることもできる。一実施形態では、DIMM機構320は、ロック位置にある場合に、ユーザがDIMMを挿入及び/又は除去することを制限することができ、ロック解除位置にある場合に、ユーザがDIMMを挿入及び/又は除去することを許容することができる。DIMM機構320は、ロック位置にある場合に、外部筐体102によって境界される円の内部にDIMMを傾斜させることができ、ロック解除位置にある場合に、少なくとも部分的に、その円の外側にDIMMを位置決めすることにより、小型コンピューティングシステム100のユーザによるDIMMの挿入及び除去のための、アクセスを提供することができる。
CPU基板318及びGPU基板306は、一部の実施形態では主論理基板(MLB)とも称することができる、相互接続基板316を介して、互いに、かつ/又はI/O基板324に、接続することができる。一実施形態では、CPU基板318は、相互接続基板316上の中央に取り付けられた整合するソケットに対する、複列エッジコネクタを介して、相互接続基板316に接続することができる。複列エッジコネクタを介したCPU基板318の接続により、小型コンピューティングシステム100の構成要素の中央コア部200内部に、小型の配置構成を提供することができる。一実施形態では、GPU基板306は、広帯域幅可撓コネクタ(例えば、可撓ケーブル)を介して、相互接続基板316に接続することができる。
一部の実施形態では、この広帯域幅可撓コネクタはまた、入口/基底部104から入来する空気流の少なくとも一部分を分岐させ、GPU基板306の表面全域にわたって拡散するように方向付けるための、バッフルとしての機能も果たし得る。CPU基板306に隣接して、DIMM機構320の間に、電力供給ユニット(PSU)322を位置決めすることができる。一実施形態では、このPSUの断面は、DIMM機構320、CPU基板318、及びI/O基板324の間に緻密に適合するように、台形として成形される。一実施形態では、インタフェースパネル110を介して、及びI/O基板324を介して、外部AC電源をPSU 322に接続することができ、このPSU 322により、そのAC電力を1つ以上のDC電圧に変換することができる。PSU 322からのDC電力は、薄い可撓性の、平坦な銅の母線を介して、GPU基板306及び/又はCPU基板318に接続することができる。I/O基板324は、PSU 322及び/又はI/Oサブアセンブリカバー326に機械的に接続することができ、それらを介して、インタフェースパネル110は、小型コンピューティングシステム100の内部コア部300を、外部の世界に接続することができる。I/O基板326は、相互接続基板316に接続された共通の高帯域幅可撓コネクタを介して、小型コンピューティングシステム100に関する多数の高速インタフェースを提供することができ、その相互接続基板316は、同様に、更なる高帯域幅コネクタによって、CPU基板318及びGPU基板306に接続することができる。図3に示される構成要素基板及び他のユニットの配置構成により、小型コンピューティングシステム100に関する、大きい構造コア部/ヒートシンク310に熱的に結合された、最大限に高密度な構成要素の計算コア部が提供される。
一部の実施形態では、構造コア部/ヒートシンク310は、頂部に取り付けられる排気アセンブリ218に、機械的に接続することができ、この排気アセンブリ218は、排気アセンブリ218に接続されたインペラ304及びプレナムプレート328を含み得るものであり、それらを介して排出空気流204を引き込むことができる。一実施形態では、排気アセンブリ218は、排気アセンブリ218の頂部表面内に組み込まれた空洞部内部に取り付けられ、装飾シールド202によって覆われる、無線サブシステム302を含み得る。一部の実施形態では、構造コア部/ヒートシンク310の垂直支柱314上の取り付け点は、頂部に取り付けられる排気アセンブリ218を、構造コア部/ヒートシンク310に、電気的に結合することができる。構造コア部/ヒートシンク310はまた、底部に取り付けられる入口/基底部104にも、機械的に接続することができる。一部の実施形態では、構造コア部/ヒートシンク310の垂直支柱314上の取り付け点は、入口/基底部104を、構造コア部/ヒートシンク310に、電気的に結合することができる。
図4は、中央に実装されたCPU 402を含む、CPU基板318の第1面400の正面図を示すものであり、このCPU 402の両側に、CPU基板318の反対面上に取り付けられた垂直DIMM機構320が配置される。一部の実施形態では、CPU 402は、(図5〜図7でバネ502として示される)可撓性の高強度バネ機構と協働して、CPU 402の下に配置されたソケット内にCPU 402を圧迫する、薄型の熱モジュール404によって、CPU基板318に、機械的かつ電気的に結合される。CPU基板318内の開口部406を貫通して配置され、薄型の熱モジュール404のネジ付き開口内部に係合する締結具により、このソケット内へのCPU 402の圧迫が可能となる。薄型の熱モジュール404は、図7で、より詳細に説明される。バネ機構は、CPU 402とは反対側の、CPU基板318の他方の面上に配置することができる。CPU基板318は、1つ以上の開口部408を有し得るものであり、この開口部408を貫通して、(図5で締結具504として示される)締結具が、構造コア部/ヒートシンク310上に配置された取り付け点に係合することにより、構造コア部/ヒートシンク310に、CPU基板318を結合することができる。図5でより詳細に説明されるように、バネ機構は、開口部408に対応する開口部を有し得るものであり、その開口部により、締結具は、バネ機構及びCPU基板318の双方に貫入することが可能となる。
一部の実施形態では、CPU基板318のレイアウトは、例えば、図4でCPU基板エッジコネクタ410として示される、CPU基板318の底部の複列エッジコネクタを介した、高帯域幅データ経路を提供する。図4に示されるように、CPU基板318に関するDC電力は、CPU基板318の上縁部上に配置構成された、1つ以上のDC入力412を介して提供することができる。一実施形態では、1つ以上の平坦な銅の相互接続母線が、CPU基板318のDC入力412を、PSU 322に接続する。一実施形態では、CPU基板318上のDC/DC調整部414が、DC入力412を介して提供されるDC電力を調整及び/又は変換することにより、少なくともDIMM機構320内に実装されるメモリ、及びCPU 402を含めた、CPU基板318上に実装される計算構成要素に関して必要とされるような、安定したDC電圧のセットを提供することができる。DC電力が上縁部から流れ、高速デジタルデータ入出力が底縁部から流れる状態に、CPU基板318のレイアウトを配置構成することによって、小型で効率的なCPU基板318を達成することができる。一実施形態では、CPU基板318の底縁部は、複列のCPU基板エッジコネクタ410を含み、このCPU基板エッジコネクタ410を介して、高速デジタルデータ入出力が、相互接続基板316上に取り付けられた整合するソケットに流れる。
一部の実施形態では、DIMM機構320は、例えば、CPU基板318の両面上で、同時に表面実装技術(SMT)を使用することが不必要となるように、CPU基板318に圧入接続されるメモリモジュールソケットを含む。一実施形態では、CPU基板318の構成要素のうちの一部又は全て、例えば、DC/DC調整部414は、底部のCPU基板エッジコネクタ410から、CPU 402、及びDIMM機構320内のメモリを越えて、DC/DC調整部414を通過し、頂部に取り付けられる送風機アセンブリ(図示せず)に至る、垂直方向の空気流を促進するように配置構成される。図示のように、CPU 402は、構造コア部/ヒートシンク310に取り付けられた蒸気チャンバアセンブリ312に接触するように方向付けられる、CPU基板318の一方の面上に取り付けることができる。構造コア部/ヒートシンク310に取り付けられている状態から、CPU基板318を取り外すことなく、メモリモジュールがサービス可能となるように、CPU 402の反対側の、CPU基板318の面上に、DIMM機構320を取り付けることができる。上述のように、一部の実施形態では、DIMM機構320は、ロック位置にある場合に、その中に収容されたメモリモジュールを、小型コンピューティングシステム100の内部に向けて傾斜させ、ロック解除位置にある場合に、メモリモジュールを外向きに傾斜させることにより、ユーザのアクセス性を許容する、傾き及びロック特徴部を含み得る。
図5は、CPUバネ502の一部分を含む、CPU基板318の第2面500の正面図を示すものであり、このCPUバネ502の両側には、CPU基板318の左側及び右側の、DIMM機構320が配置される。CPUバネ502は、一部の実施形態では、1つ以上の取り付け点を介した、ソケット及び/又は構造コア部/ヒートシンク310への、CPU 402の取り付けを提供することができ、この1つ以上の取り付け点は、例えば、構造コア部/ヒートシンク310、及び/又は構造コア部/ヒートシンク310に取り付けられた蒸気チャンバアセンブリ312上に取り付けられ、並びに/あるいは、それらと一体化される。CPUバネ502に沿って、締結具504及び締結具506によって力を加えることにより、図示のように、CPU基板318の第2面に対して、CPUバネ502を平坦化することができる。
一部の実施形態では、CPUバネ502は、ソケット内にCPU 402を固定するための力を提供する、可撓性金属バンド508を含み得る。CPUバネ502はまた、CPU基板318が蒸気チャンバアセンブリ312に結合されることを可能にする、可撓性金属バンド510も含むことにより、構造コア部/ヒートシンク310にCPU基板318を取り付ける際に加えられる力の量を、調整することができる。一部の実施形態では、可撓性金属バンド510は、蒸気チャンバアセンブリ312にCPU基板318を取り付ける際に、約30ポンドの力を加えることができる。可撓性金属バンド510はまた、ソケット内にCPU 402を固定した状態に保つことを助けるために、使用することもできる。CPU基板318が、蒸気チャンバアセンブリ312に固定される場合、可撓性金属バンドが、裏打ちプレート509を介してCPU基板318上に力を加える際に、CPU 402の隆起部分もまた圧迫されることにより、蒸気チャンバアセンブリ312の表面に、CPU 402を直接押し付けることができる。締結具506は、薄型の熱モジュール404内にのみ延在し得ることにより、締結具504を使用して構造コア部/ヒートシンク310にCPU基板318を装着する前に、CPUバネ502により、ソケット内にCPU 402を確実に固定することが可能となる点に留意されたい。
一部の実施形態では、CPUバネ502は、(1)ソケット604内にCPU 402を押圧するための、及び(2)蒸気チャンバアセンブリ312に対してCPU 402を圧迫するための、2つの別個の構造ユニットとして形成することができる。一部の実施形態では、CPUバネ502は、例えば、図5に示されるように、双方の機能を実行する、単一の構造体として形成することができる。
一実施形態では、CPU基板318は、CPU 402を実装することが可能な第1面400とは反対側の、CPU基板318の第2面500上に取り付けられた、1つ以上のDIMMコネクタソケットを含む。一実施形態では、このDIMMコネクタソケットは、(表面実装技術を必要とするコネクタではなく)圧入コネクタを使用して、取り付けられる。一実施形態では、DIMMコネクタソケットは、フルサイズのDIMMを受容する。図5に示されるように、DIMMコネクタソケットは、小型コンピューティングシステム100の内部構成要素の中央コア部200の主軸210に沿って取り付けることができ、このことにより、DIMMを、実質的にそれらの全長に沿って、周辺空気流214と位置合わせされるように方向付けることが可能となる。一実施形態では、DIMM機構320は、小型コンピューティングシステム100が動作状態の場合に使用するためのロック位置への、CPU基板318の中心に向けた傾きを提供し、小型コンピューティングシステムのユーザ(又は、サービス技術者)が、DIMMを挿入、交換、及び/又は、DIMMコネクタソケットから取り外す場合に使用するためのロック解除位置への、CPU基板318の中心から離れる方向への傾きを提供する。
図6は、小型コンピューティングシステム100の内部構成要素の中央コア部200の構造コア部/ヒートシンク310に取り付けられた、CPU基板318の上面図を示す。構造コア部/ヒートシンク310の、垂直支柱314の各対の間に、蒸気チャンバアセンブリ312を、構造コア部/ヒートシンク310の面に取り付けることができる。代表的実施形態では、CPU基板318は、構造コア部/ヒートシンク310の面に沿った蒸気チャンバアセンブリ312を貫通して突出する(及び/又は、一体化された)取り付け点602のセットを介して、構造コア部/ヒートシンク310に取り付けることができる。締結具504は、CPUバネ502、及びCPU基板318の開口部408に貫入させることにより、取り付け点602に係合させることができる。CPUバネ502と共に、締結具504は、CPU 402の隆起部分と蒸気チャンバアセンブリ312との堅牢な熱接触を確立すると同時に、構造コア部/ヒートシンク310にCPU基板318を確実に取り付ける、力を加えることができる。
上述のように、CPU基板318の上縁部に配置された1つ以上のコネクタ(DC入力412)を介して、CPU基板318に、DC電力を供給することができる。一実施形態では、DC入力412は、高速エッジコネクタを含み得るCPU基板318の底縁部とは反対側の、CPU基板318の上縁部上に配置することができ、その高速エッジコネクタを介して、相互接続基板316に高速データを通信することができる。CPU基板318の左右の縁部上には、構造コア部/ヒートシンク310から離れる方向を向く、CPU基板318の面上に(またそれゆえ、CPU 402からは、基板の反対面上に)、2つのDIMM機構320を取り付けることができる。DIMM機構320は、1つ以上のメモリモジュール216、例えば、フルサイズのDIMMを、所定の位置に誘導して保持することができる。一実施形態では、DIMM機構320は、ロック位置にある場合に(例えば、小型コンピューティングシステム100が組み立てられ、動作状態である場合に)、CPU基板318の中心に向けて、内向きに傾けることができ、ロック解除位置では(例えば、DIMMソケット並びにDIMM機構320からの、メモリモジュール216の挿入及び/又は除去を提供する場合に)、CPU基板318の中心から離れる方向で、外向きに傾けることができる。
一実施形態では、(中心冷却フィン311−1と称される)冷却フィンが、第1の平坦面610から、第2の平坦面612と第3の平坦面614との接合部に延在し得る。この方式で、ヒートシンク310によって画定される三角形の中央容積は、それぞれが同様の直角三角形の断面を有する、第1の領域I及び第2の領域IIへと二分される。一実施形態では、領域Iにわたる第1の冷却フィン311−2は、第1の平坦面610に対して、第1の角度φ1で存在し得る。第1の角度φ1は、第1の冷却フィン311−2と中心冷却フィン311−1との距離X1に従って変化する、角度値を有し得る。同様に、領域IIにわたる第2の冷却フィン311−3は、第1の平坦面610に対して、第1の角度φ2で存在し得る。第2の角度φ2は、同じく第2の冷却フィン311−3と中心冷却フィン311−1との距離X2に従って変化する、角度値を有し得る。一般的に言えば、距離X1と距離X2とは、ほぼ等しいが、しかしながら、領域I又は領域II内に実際に実装される冷却フィンの数は、様々な幾何学的関係が可能であるような具体的設計に関する必要に応じて、変化し得る。一実施形態では、第1の角度φ1と第2の角度φ2との総和は、約180°とすることができる。
図7は、一部の実施形態による、小型コンピューティングシステム100の構造コア部/ヒートシンク310に取り付けられる、CPU基板318の断面図700を示す。CPU基板318の断面図700は、小型コンピューティングシステム100の構成要素の中央コア部200の少なくとも一部分を通る、図5に示される切断線A−Aに対応し得る。図7は、薄型の熱モジュール404を使用して、どのようにCPU 402をソケット604に固定することができるかを示すものである。一部の実施形態では、薄型の熱モジュール404は、CPU 402の隆起部分に従ったサイズを有する、開口部を有し得る。この点に関して、隆起部分は、その薄型の熱モジュール404の開口部を貫通し得ることにより、蒸気チャンバアセンブリ312と直接的に熱接触することができる。
この点に関して、CPU 402を固定することに加え、薄型の熱モジュール404は、締結具506を中に係合させることが可能な、ネジ付き開口を有し得る。締結具506は、CPU基板318の開口部406、バネ502内の開口部を貫通して、薄型の熱モジュール404内のネジ付き開口に係合することができる。
図8は、一部の実施形態による、グラフィック処理ユニット(GPU)基板の第1面800の図を示す。GPU 802は、GPU基板306上の中央に実装することができ、1つ以上のビデオランダムアクセスメモリ(VRAM)804ユニットを、GPU 802を中心として対称的に位置決めすることができる代表的実施形態では、GPU 802及びVRAM 804は、構造コア部/ヒートシンク310の面の内部に埋め込まれた蒸気チャンバアセンブリ312と接触させて定置することが可能な、GPU基板306の同じ面上に実装することができる。一実施形態では、GPU熱モジュールバネが、GPU 802を、蒸気チャンバアセンブリ312に対して圧迫することにより、GPU基板306が、取り付け点602のセットを介して構造コア部/ヒートシンク310に取り付けられる場合に、構造コア部/ヒートシンク310に対するGPU 802の熱結合を提供することができる。一部の実施形態では、VRAM 804もまた、蒸気チャンバアセンブリ312に接触することにより、GPU基板306が構造コア部/ヒートシンク310に取り付けられる場合に、構造コア部/ヒートシンク310への熱伝導経路を提供することができる。一実施形態では、このGPU 802の周囲のVRAM 804のレイアウトにより、GPU基板306が構造コア部/ヒートシンク310に取り付けられる場合に、ほぼ等しい空気流が、VRAM 804を越える、及び/又はVRAM 804に隣接することを許容するように、VRAM 804を配置構成することができる。
一実施形態では、GPU基板306は、GPU基板306の上縁部に、(GPUのDC入力806として図8に示される)1つ以上の電力接続点を含み得るものであり、この電力接続点を介して、PSU 322からDC電力を供給することができる。CPU基板318に関して上述されたように、GPU基板306は、GPU基板306の上縁部でのDC/DC電力調整、及びGPU基板306の底縁部からの高速デジタルデータ接続を含み得る。一実施形態では、GPU基板306は、高速可撓コネクタを介して、相互接続基板316に接続することができる。一部の実施形態では、この高速可撓コネクタはまた、入口/基底部104からの空気流を、構造コア部/ヒートシンク310を通過する中央空気流と、内部構成要素基板の表面を越える周辺空気流214とに分岐させるための、空気バッフルも提供する。一実施形態では、この高速可撓コネクタはまた、GPU基板306の外側区画に沿った空気流、例えば、VRAM 804を越える、及び/又はVRAM 804に隣接する空気流を提供するように、周辺空気流214を拡散させる。
図9は、一部の実施形態による、GPU基板306の第2面900を示す。上述のように、GPU基板306は、例えば、構造コア部/ヒートシンク310及び/又は蒸気チャンバアセンブリ312に接続された、及び/又はそれらの一体部分である、取り付け点602を使用して、GPU 802及びVRAM 804が、構造コア部/ヒートシンク310に向けて面し、かつ構造コア部/ヒートシンク310と熱接触する状態で、取り付けることができる。一実施形態では、GPU熱モジュールバネ902を少なくとも部分的に使用して、取り付け点602によって、構造コア部/ヒートシンク310にGPU基板306を取り付けることができる。一実施形態では、GPU熱モジュールバネ902が、蒸気チャンバアセンブリ312に対してGPU 802を圧迫することにより、例えば、構造コア部/ヒートシンク310の面上に取り付けられた、及び/又は面内に埋め込まれた、蒸気チャンバアセンブリ312を介して、GPU 802と構造コア部/ヒートシンク310との間に、確実な熱接触を提供することができる。
一部の実施形態では、GPU熱モジュールバネ902はまた、GPU 802に隣接するVRAM 804の全て又は一部分を、蒸気チャンバアセンブリ312に接触させることにより、VRAM 804の冷却のための熱接触も提供することができる。一部の実施形態では、GPU基板306の上縁部に配置された1つ以上のGPUのDC入力806を介して、1つ以上のDC電圧を、GPU基板306に提供することができる。一部の実施形態では、DC/DC調整部414が、それらの1つ以上のDC電圧を調整及び変換して、GPU基板306の構成要素に、DC電力を提供することができる。一実施形態では、GPU基板306は、底縁部(DC電力を供給することが可能な上縁部の反対側)に沿って配置された、GPU剛性可撓コネクタソケット904を含み得るものであり、このGPU剛性可撓コネクタソケット904を介して、高速可撓コネクタが、相互接続基板316にデータを通信することができる。一部の実施形態では、図9に示されるように、ソリッドステートドライブ(SSD)308を、GPU 802の裏側にわたり、かつGPU熱モジュールバネ902を跨いで、GPU基板306の主軸210に沿って、GPU基板306の(左右方向の)中心に、取り付けることができる。一実施形態では、GPU基板306上の構成要素のレイアウトは、より高い構成要素を、GPU基板306の中央の(上下方向の)正中線に向けて定置し、より低い構成要素を、GPU基板306の外側に向けて定置することができる。
一部の実施形態では、隣接する領域よりも高い構成要素の高さに適合することが可能な、小型コンピューティングシステムの内部の領域内に、GPU基板306の中央主軸210に沿って、GPU基板306の複数の構成要素(例えば、GPU 802、GPU熱モジュールバネ902、及びSSD 308)を積み重ねることができる。一部の実施形態では、GPU基板306は、構造コア部/ヒートシンク310に取り付けられ、外部筐体102内部で入口/基底部104上に定置される場合、外部筐体102の内部を横切る弦の区画を形成することができ、その弦の区画の中央に沿って、より大きい容積が、構成要素の定置のために利用可能であり、その弦の区画の外側部分に沿って、より小さい容積が、構成要素の定置のために利用可能である。一部の実施形態では、GPU基板306上での構成要素の定置は、外部筐体102に対するGPU基板306の位置によって課される、この容積の制約に適合するように、配置構成することができる。
図10は、一部の実施形態による、小型コンピューティングシステム100の構造コア部/ヒートシンク310に取り付けられた、GPU基板306の断面図1000を示す。断面図1000は、一部の実施形態では、小型コンピューティングシステム100の構成要素の中央コア部200の少なくとも一部分を通る、図9に示される線Bに沿って切断された図に対応し得る。GPU基板306は、GPU 802が蒸気チャンバアセンブリ312の表面に接触する状態で、構造コア部/ヒートシンク310の面に取り付けることができ、蒸気チャンバアセンブリ312は、その構造コア部/ヒートシンク310の面に取り付ける、及び/又は埋め込むことができる。GPU熱モジュールバネ902は、一実施形態では、GPU 802を、蒸気チャンバアセンブリ312に対して圧迫することができる。一実施形態では、GPU基板306は、構造コア部/ヒートシンクから突出する取り付け点602のセットを介して、構造コア部/ヒートシンク310に取り付けることができる。一実施形態では、構造コア部/ヒートシンク310の2つの面のそれぞれに、別個のGPU基板306を取り付けることができ、構造コア部/ヒートシンク310の第3の面に、CPU基板318を取り付けることができる。一実施形態では、GPU 802を実装することが可能な面とは反対側の、GPU基板306の面上に、GPU熱モジュールバネ902を跨いで、ソリッドステートドライブ308を取り付けることができる。
図11は、一部の実施形態による、取り付けられたDIMM機構320を含む、CPU基板318の斜視図1100を示す。一実施形態では、CPU基板318は、図11に示されるCPUバネ502の反対側の面上に実装された、CPU 402を含む。一実施形態では、DIMM機構320とCPU 402とは、CPU基板318の反対面上に実装される。一実施形態では、CPU 402の上方の、基板の上縁部の1つ以上のDC入力412を介して、DC電力が供給され、CPU 402の下方の、基板の底縁部を介して、例えば、CPU基板エッジコネクタ410を介して、高速デジタル信号が通信される。一実施形態では、DIMM機構320は、中に装着されるメモリモジュール216に関する、誘導、捻り支持、傾き機能、及びロック/ロック解除機能を提供する。一実施形態では、DIMM機構320は、DIMM機構320を傾け、ロックし、及びロック解除するために、ユーザが関与することが可能な、DIMM機構アクチュエータ1104を含む。アクチュエータ1104は、以降ではボタン1104と称されるが、DIMM機構320を作動させるために好適な、いずれのタイプの機構も可能であることが想到される点に留意されたい。
一実施形態では、DIMM機構320は、CPU基板318に取り付けられたDIMMコネクタ基底部1102内に、メモリモジュール216を固定するための、ガイド部を含む。一実施形態では、DIMMコネクタ基底部1102は、圧入コネクタとして、CPU基板318に取り付けられる。一実施形態では、ユーザは、例えば、DIMMコネクタ基底部1102内のソケット内に、メモリを確実にロックするために、DIMM機構ボタン1104を押すことによって、DIMM機構320に関与することにより、DIMM機構320を、ロック解除(外向きに傾く)位置から、ロック(内向きに傾く)位置に切り替えることができる。ユーザはまた、例えば、DIMM機構320内のメモリモジュール216を、除去、交換、又は装着するために、DIMM機構ボタン1104を押すことによって、DIMM機構320に関与することにより、DIMM機構320を、ロック位置から、ロック解除位置に切り替えることができる。一実施形態では、DIMM機構320は、ユーザがDIMM機構ボタン1104を押圧して、DIMM機構320がロック位置にある場合に、短いオーバートラベル距離を提供する。一実施形態では、DIMM機構320は、ユーザがDIMM機構ボタン1104を押圧した後に、DIMM機構320を、内向きのロック位置から外向きのロック解除位置に傾けるための、バネ付勢作用を提供する。
図12は、一部の実施形態による、取り付けられたDIMM機構320を含む、CPU基板318の別の斜視図1200を示す。図11に示されるDIMM機構320には、メモリモジュール216が装着された状態で配置されているが、図12に示されるDIMM機構320は空であり、メモリモジュール216は装着されていない。DIMM機構320は、DIMM機構320の2つの端部を一体に連結して、DIMM機構320の一方の端部、例えば、DIMM機構ボタン1104に加えられた力を、DIMM機構320の他方の端部に伝達して加える、トーションバー1202を含み得る。DIMM機構320はまた、メモリモジュール216を、DIMMコネクタ基底部1102と接続するようにDIMM機構320内に挿入する際に、ユーザが適切に位置合わせして固定することを支援する、DIMMガイド1204も含み得る。一部の実施形態では、DIMM機構320は、約133mmの長さを有する「フルサイズ」のDIMMである(例えば、デスクトップパーソナルコンピュータ内で使用されるような)、メモリモジュール216に適合し得る。
一実施形態では、DIMM機構320は、メモリモジュール216の、DIMMコネクタ基底部1102に対する鋭角の(垂直ではない)挿入を受け入れることができる。一部の実施形態では、ユーザは、ロック解除位置で、DIMM機構320内に、メモリモジュール216を鋭角で挿入して、DIMM機構320の一方の側、例えば、DIMM機構ボタン1104を押圧することによって、DIMM機構320をロック位置へと回転させることができる。一部の実施形態では、DIMM機構320のトーションバー1202は、例えばDIMM機構ボタン1104を押圧することによって、DIMM機構320の一方の端部上にユーザによって加えられた力の少なくとも一部分を、DIMM機構320の反対側の端部に伝達することにより、例えば、DIMMコネクタ基底部1102のソケット内の完全長のDIMMの、回転、ロック、位置決め、及び/又は作動を支援する。
図13Aは、一部の実施形態による、DIMM機構320の前面斜視図1300及び背面斜視図1310を示す。DIMM機構320の各端部は、ロックされた動作位置にある場合に、DIMM機構320(その中に装着されたメモリモジュール216を含む)を、小型コンピューティングシステム100の内部へと傾斜させ、メモリモジュール216の装着及び除去のためのロック解除位置にある場合に、DIMM機構320の少なくとも一部分を、外部筐体102によって境界される円形領域の外側に傾斜させる、プッシュ/プッシュ型DIMMロック機構1302を含み得る。DIMM機構320の各端部は、トーションバー1202によって、DIMM機構320の反対側の端部に接続する。
DIMM機構320の一方の端部は、DIMM機構ボタン1104を含み得るものであり、このDIMM機構ボタン1104を介して、ユーザは、DIMM機構320をロック位置へと傾けるために押圧することができ、又は、ロック位置からロック解除位置へと、DIMM機構320を解除することができる。一実施形態では、DIMM機構320が傾くと、その中に収容されたメモリモジュール216もまた傾く。一部の実施形態では、ユーザは、DIMM機構320の1つ又は複数の表面上を押圧することにより、メモリモジュール216を、ロック位置へ、又はロック解除位置へと傾けることができる。一部の実施形態では、ユーザは、メモリモジュール216の表面上を押圧することにより、DIMM機構326(及び、その中に収容されたメモリモジュール216)をロック位置へと傾けるか、又は、ラッチを解除して、DIMM機構326(及び、その中に収容されたメモリモジュール216)をロック解除位置へと傾けることができる。一部の実施形態では、「ロック」及び「ロック解除」(及び、これらの語の他の形態)はまた、「ラッチ」及び「ラッチ解除」(並びに、他の同義語)とも称することができる。
図13B及び図13Cは、デュアルインラインメモリモジュール(DIMM)機構の別の実施形態を示す。より具体的には、図13Bは、閉鎖された、すなわちラッチされた構成での、DIMM機構1320の前面斜視図を示し、その一方で、図13Cは、開放された、すなわちラッチ解除された構成での、DIMM機構1320を示す。一実施形態では、ロック解除位置では、DIMM機構1320内部に位置決めされたメモリモジュール216は、DIMMコネクタ基底部1102を介してDIMM機構1320を取り付けることが可能なプリント回路板に対して、実質的に垂直である。この実施形態では、DIMM機構1320は、第1のアクチュエータ1322及び第2のアクチュエータ1324を含み得る。一実施形態では、第1のアクチュエータ1322及び第2のアクチュエータ1324は、すっきりとした審美的に好ましい外観を提示することを踏まえて、単一部品の外観を提示するように構成される。いずれの場合にも、第1のアクチュエータ1322及び第2のアクチュエータ1324は、筐体102に加えられる高い衝撃加重にもかかわらず、DIMM機構1320の開放(ラッチ解除)に抵抗するような方式で、設計される。より具体的には、特定の方式で作用されない限り、DIMM機構1320は、ラッチ構成のまま維持されることにより、DIMM 310を内部に固定する。したがって、DIMM機構1320は、ラッチ構成で、DIMM 310を固定することができ、その一方で、DIMM機構1320は、ラッチ解除構成で、DIMM 310を、除去(又は、交換)のためにアクセス可能及び利用可能にさせることができる。
図13Bに示されるように、第1のアクチュエータ1322及び第2のアクチュエータ1324は、互いに対して同一平面であり、小型の、明確に画定された、審美的に好ましい構造体を提示する。DIMM機構1320によって固定されたDIMM 310にアクセスして解放する(又は、新たなDIMM又は交換用DIMMを受容するように、DIMM機構1320を利用可能にする)ために、アクチュエータ1322に、第1の力F1を直接加えることができる。一実施形態では、第1の力F1は、付勢部材によって加えられる(図15Bでより詳細に示される)付勢力を克服しなければならず、この第1の力F1が、第1のアクチュエータ1322を、旋回軸1326を中心に移動させることにより、DIMMロック機構1328を、図13Bに示されるようなロック位置から、図13Cに示されるようなロック解除位置へと傾ける。一実施形態では、DIMM機構1320が傾くと、その中に収容されたメモリモジュール216もまた傾くことにより、メモリモジュール216の除去又は挿入を容易にする、容易なユーザアクセスが提供される。ロック機構1328が、ラッチ位置からラッチ解除位置へと(逆もまた同様)傾く際に、第2のアクチュエータ1324は、ラッチ構成及びラッチ解除構成での第2のアクチュエータ1324の向きが、DIMM基底部1102に対して本質的に変化しないまま維持される方式で、移動することにも留意されたい。この方式で、第2のアクチュエータ1324は、ユーザが第2のアクチュエータ1326にラッチ力F2を加えるための、良好な位置にあり、このラッチ力F2が、ロック機構1328をラッチ位置に戻して傾け、第1のアクチュエータ1322に、旋回軸1326を中心とする第2の移動を経験させる。
図14は、一部の実施形態による、DIMM機構ボタン1104を含む、DIMM機構320の端部の、前面斜視図1400及び背面斜視図1410を示す。各端部のDIMM機構320は、可動連結アセンブリを形成する複数の相互接続された棒を含む、プッシュ/プッシュ型DIMMロック機構1302を含み得る。DIMM機構320の一方の端部は、DIMM機構ボタン1104を含み得るものであり、DIMM機構320の各端部は、メモリモジュール326を挿入時に位置合わせするための、DIMMガイド1204を含み得る。一部の実施形態では、DIMM機構320は、不適切に挿入されたメモリモジュール216が、DIMMコネクタ基底部1102内のソケットと係合することを、阻止することができる。
一部の実施形態では、DIMM機構320は、不適切に挿入されたメモリモジュール216を拒絶することができる。一部の実施形態では、DIMM機構320は、ユーザが、不適切に挿入されたメモリモジュール216をロック位置へとラッチすることを、防止することができる。一部の実施形態では、DIMM機構320は、メモリモジュール216が不適切に挿入される場合に、ロック位置へとラッチすることを不可能にすることができる。一部の実施形態では、DIMMガイド1204は、ユーザが、メモリモジュール216を、DIMM機構320に適切に係合させるための正確な向きで挿入することを、少なくとも部分的に支援することができる。一部の実施形態では、DIMM機構320は、ロック位置にある場合に、メモリモジュール216を正確な位置に保持する、保持特徴部を含む。一部の実施形態では、1つ以上の「押さえ保持」特徴部は、ロック位置にある場合に、メモリモジュール216をDIMM機構320内の適切な位置に保持する位置へと、並進移動することができる。
図15Aは、プッシュ/プッシュ型DIMMロック機構1302がロック解除位置に向けられている、DIMM機構320の第1の端面図1500、及びプッシュ/プッシュ型DIMMロック機構1302がロック位置に向けられている、DIMM機構320の第2の端面図1510を示す。一実施形態では、ロック解除位置では、DIMM機構320内部に位置決めされたメモリモジュール216は、DIMMコネクタ基底部1102を介してDIMM機構320を取り付けることが可能な、プリント回路板に対して、実質的に垂直である。一実施形態では、ロック位置では、DIMM機構320内部に位置決めされたメモリモジュール216は、垂直から離れる方向に傾けられ、DIMM機構320を取り付けることが可能なプリント回路板の中央区域に向けて傾斜する。一実施形態では、ユーザは、DIMM機構ボタン1104を押すことにより、DIMM機構320を、ロック解除位置1500からロック位置1510へと傾けることができる。
一実施形態では、プッシュ/プッシュ型DIMMロック機構1302は、3つの平行棒を含み、各平行棒は、それらの3つの平行棒に交差する第4の棒に接続される。一実施形態では、この第4の交差棒は、プッシュ/プッシュ型DIMMロック機構1302の、第1の外側平行棒の一方の端部、及び第2の外側平行棒の反対側端部に接続することができる。一実施形態では、第4の交差棒はまた、2つの外側平行棒の間に位置決めされる、内側平行棒にも接続する。一実施形態では、第4の交差棒は、プッシュ/プッシュ型DIMMロック機構1302が係合及び係合解除される際に、例えば、ロック位置からロック解除位置に変化する場合に、第4の交差棒が、下にある3つの平行棒に対して移動することを可能にする、開口領域を含む。一実施形態では、この第4の交差棒の開口領域のサイズは、DIMM機構320のロック解除位置とロック位置との間の移動量を、少なくとも部分的に決定し得る。一実施形態では、バネ式ラッチ(図示せず)が、ロック位置にある場合にプッシュ/プッシュ型DIMMロック機構1302に係合することができ、ユーザは、DIMM機構ボタン1104を押すことにより、プッシュ/プッシュ型DIMMロック機構をロック解除することができる。プッシュ/プッシュ型DIMMロック機構は、更に内向きに短い距離を「オーバートラベル」することにより、バネ式ラッチを係合解除して、第4の交差棒が開口領域の端部に到達するまで回転及びスライドしながら、プッシュ/プッシュ型DIMMロック機構を、強制的に外向きに回転させることができる。一実施形態では、プッシュ/プッシュ型DIMMロック機構1302による、内向きの「オーバートラベル」の量、及び外向きの移動量は、少なくとも部分的に、第4の交差棒の開口領域の長さによって決定することができる。
図15B〜図15Dは、(プッシュ/プッシュ型)DIMMロック機構1328が、ラッチ(ロック)された向きからラッチ解除(ロック解除)された向きに移行する方式を示す、DIMM機構1320の図である。より具体的には、図15Bは、ラッチされた向き1502でのDIMM機構1320を示し、その一方で、図15Cは、より良好にDIMM機構1320の運動学を示すための、過渡的な向き1504でのDIMM機構1320を示し、最後に、図15Dは、ラッチ解除(ロック解除)された向き1506でのDIMM機構1320を示す。図15Bに示される実施形態では、DIMMロック機構1328は、ラッチ位置1502に向けられていることにより、第1のアクチュエータ1322と一体形成されたアーム部1510の表面1508は、付勢機構1512によって提供される付勢力Fbiasに抗して、所定の位置に保持される。一実施形態では、付勢機構1512は、バネの形態を取ることができる。より具体的には、付勢機構1512は、DIMMロック機構1328に捻り付勢力を提供するように構成された、捻りバネの形態を取ることができる。より具体的には、付勢力Fbiasは、アーム部1510の表面1508と、DIMMロック機構1328の一部であるロック特徴部1516の表面1514との、摩擦結合を作り出すことができる。表面1508と表面1514との空間的関係を調節することにより、DIMM機構1320の「感触」をカスタマイズすることが可能であることに留意されたい。フット部1516により、旋回軸1326を中心とする第1のアクチュエータの旋回移動を、限定することが可能である点に留意されたい。この方式で、ラッチされた向きでの第1のアクチュエータ1322及び第2のアクチュエータ1324によって達成される、単一部品の外観を提供するような方式で、第1のアクチュエータ1322を、第2のアクチュエータ1324と位置合わせすることができる。
図15Cに示されるように、力F1が第1のアクチュエータ1322に加えられると、第1のアクチュエータ1322及び第1部材1518の双方が、旋回軸1326を中心として移動する。旋回軸1326を中心とする第1部材1518の移動は、第2部材1520を、(ピン1522がスロット1524を通って移動することによって)水平方向及び垂直方向の双方に並進移動させることにより、結果として、第2のアクチュエータ1324は、水平方向に並進移動し、このラッチ解除プロセスの全体を通して、本質的に元の向きのまま維持される。換言すれば、図15Dに示されるように、第2のアクチュエータ1324の最終位置は、DIMM基底部1102に対する第2のアクチュエータ1324の初期位置に平行である。この方式で、第2のアクチュエータ1326とのユーザの相互作用もまた、DIMM機構1320の現在の(ラッチ又はラッチ解除された)向きに関わりなく、本質的に変化しないまま維持される。DIMM機構1320が、過渡的な向き1506から、図15Dに示されるラッチ解除された向き1508に移動する際の、「スナップ」の感触をカスタマイズする方式で、表面1508の縁部と表面1514の縁部との空間的関係を調節することができる点にもまた留意されたい。
表面1504及び表面1510の相対的輪郭を使用して、ラッチ解除プロセスの間の、DIMM機構1302の「感触」を調節することができる点に留意されたい。ラッチ解除された向きでは、DIMM機構1320内部に位置決めされたメモリモジュール216は、DIMMコネクタ基底部1102を介してDIMM機構1320を取り付けることが可能な、プリント回路板に対して、実質的に垂直である。一実施形態では、ロック位置では、DIMM機構1320内部に位置決めされたメモリモジュール216は、垂直から離れる方向に傾けられ、DIMM機構1320を取り付けることが可能なプリント回路板の中央区域に向けて傾斜する。
図16は、一部の実施形態による、小型コンピューティングシステム100の無線サブシステム302の上面図1600を示す。一実施形態では、1つ以上のアンテナ1604が、排気アセンブリ筐体1602の空気排出通気口の内側に取り付けられる。一実施形態では、1つ以上のアンテナ1604は、排気アセンブリ筐体1602の中心点に対して、対称的に配置構成される。各アンテナ1604は、無線処理回路機構頂部カバー1606の下に取り付けられた無線処理回路機構(図示せず)への、対応するアンテナケーブル1608に接続することができる。一部の実施形態では、無線処理回路機構頂部カバー1606は、導電性金属で形成され、外来の無線周波数干渉又はノイズから、無線処理回路機構を保護するための、ファラデー箱を部分的に形成することができる。
一部の実施形態では、無線周波数透過性の装飾シールド202により、アンテナアセンブリ及び無線処理回路機構を覆うことができる。一実施形態では、排気アセンブリ筐体1602内に埋め込まれた磁石のリングが、アンテナアセンブリを取り囲み、無線周波数透過性の装飾シールド202の内側に取り付けられた金属リングに対する磁気的吸引力を提供することができる。一実施形態では、幾つかの導電性ガスケット1612を、磁石1610の間に定置して、無線周波数干渉信号に関する導電経路を提供することができる。磁石1610及び導電性ガスケット1612は、一部の実施形態では省略することができ、無線周波数透過性の装飾シールド202は、排気アセンブリ筐体1602に機械的に取り付けることができ、例えば、小型コンピューティングシステム100上に組み付けられる場合に、排気アセンブリ筐体1602の一部分を把持するように成形することが可能な、柔軟材料で形成することができる。一実施形態では、アンテナ1604は、インペラ304が排気アセンブリ筐体1602に取り付けられる、インペラ取り付け点1614のセットの外側に位置決めすることができる。一実施形態では、インペラ取り付け点及び/又は取り付け機構の少なくとも一部分を導電性とすることにより、インペラ取り付け点1614が、無線サブシステム302の無線周波数アンテナ1604の近位で、自由に浮動する金属片ではないことを確実にすることができる。
図17は、一部の実施形態による、小型コンピューティングシステム100の無線サブシステム302の別の上面図1700を示す。図17での上面図1700は、排気アセンブリ筐体1602内部にインペラ304を取り付ける、インペラ取り付け点1614の間に設置された、無線処理回路機構を示す。図17での上面図1700は、無線処理回路機構頂部カバー1606が取り外された状態の、図16の上面図1600に類似する。一実施形態では、1つ以上のアンテナ1604は、関連するアンテナケーブル1608を介して、無線処理回路機構基板1702上の、個別の無線アンテナ接続点1708に接続することができ、この無線処理回路機構基板1702は、インペラ取り付け点1604の間で、無線インタポーザ基板1704に挟み込むことができる。
無線処理回路機構相互接続子1706は、無線処理回路機構基板1702から、小型コンピューティングシステム100の別の回路基板(図示せず)に、更なる処理のためにデジタル(及び/又はアナログ)信号を通信することが可能な、平坦な可撓性ケーブルを含み得る。無線処理回路機構相互接続子1706はまた、例えば、変調及びアンテナ1604のうちの1つ以上を介した送信のために、小型コンピューティングシステム100内の他の処理回路機構から、無線処理回路機構基板1702に、信号を通信することもできる。一部の実施形態では、アナログ無線周波数処理回路機構及び/又はデジタル無線周波数処理回路機構を、無線処理回路機構基板1702上に実装することができる。この無線処理回路機構基板1702上のアナログ及びデジタル無線周波数処理回路機構は、1つ以上の無線通信プロトコルに従った、プロトコルデータ単位の送受信を、少なくとも部分的に提供することができる。一部の実施形態では、複数のアンテナ1604は、小型コンピューティングシステム100と更なる無線通信デバイスとの間の、無線周波数信号の送信及び/又は受信のために使用することができる。
図18は、一部の実施形態による、小型コンピューティングシステム100に関するアンテナアセンブリ及び無線処理回路機構の上面斜視図1800を示す。一実施形態では、3つの対称的に位置決めされたアンテナ1604は、それぞれ、別個のアンテナケーブル1608を介して、無線処理回路機構基板1702に接続することができる。更なる二次アンテナ筐体1806は、二次アンテナケーブル1804を介して無線処理回路機構基板1702に接続する、第4のアンテナを含み得る。一実施形態では、3つの頂部アンテナ1604は、第1の無線通信プロトコルに従って通信するために使用することができ、その一方で、前面に取り付けられる第4の(二次)アンテナは、第2の無線通信プロトコルに従って通信するために使用することができる。一実施形態では、4つのアンテナ1604(前面に取り付けられる二次アンテナを含む)を共に使用して、特定の無線通信プロトコルに従って、例えば、マルチインプットマルチアウトプット(MIMO)モードで通信することができる。
一実施形態では、無線処理回路機構基板1702上の無線信号処理回路機構は、測定される無線周波数信号品質条件に基づいて、種々のアンテナ1604(一部の実施形態では、前面に取り付けられる二次アンテナを含む)の中から選択し、それらのアンテナ1604のうちの1つ以上を、単独で、又は共に使用して、無線周波数信号を送信及び/又は受信することができる。一実施形態では、無線処理回路機構基板1702は、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)通信プロトコル、例えば、Wi−Fi(登録商標)プロトコルに従って、及び/又は無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)通信プロトコル、例えば、Bluetooth(登録商標)プロトコルに従って通信することが可能な、無線周波数処理回路機構を含む。一実施形態では、無線処理回路機構基板1702からのデジタル信号は、無線処理回路機構相互接続子1706ケーブルを介して、更なる処理のために、小型コンピューティングシステムの別の回路基板(図示せず)に通信することができる。一部の実施形態では、無線処理回路機構基板1702のデジタル信号は、無線処理回路機構相互接続子1706を取り付けることが可能な、無線インタポーザ基板1704を通過することができる。
図19は、一部の実施形態による、小型コンピューティングシステム100の無線サブシステム302の底面斜視図1900を示す。一実施形態では、無線処理回路機構1902は、無線処理回路機構基板1702上に実装することができ、アンテナケーブル1608によって接続された1つ以上のアンテナ1604、及び/又は、二次アンテナ筐体1806内の前面に取り付けられるアンテナを介して、無線周波数信号を、受信及び/又は送信することができる。無線処理回路機構基板1702は、小型コンピューティングシステムの別の回路機構基板(図示せず)に取り付けることが可能な、無線処理回路機構相互接続子1706ケーブルを介して、デジタルデータ(例えば、プロトコルデータ単位)を通信することにより、例えば、「上位層」アプリケーションプロセッサ、例えば、CPU 402、あるいはデジタル通信のフォーマッティング及び処理のために提供される他のデジタルチップと、通信することができる。一部の実施形態では、無線処理回路機構相互接続子1706は、無線インタポーザ基板1704に接続することができ、次いで、この無線インタポーザ基板1704は、無線処理回路機構基板1702に接続することができる。
図20は、一部の実施形態による、頂部に取り付けられる送風機アセンブリに結合された、入出力(I/O)アセンブリの斜視図2000を示す。頂部に取り付けられる送風機アセンブリは、一部の実施形態では、排気アセンブリ218に結合され、プレナムプレート328によって覆われた、インペラ304を含み得るものであり、このインペラ304により、小型コンピューティングシステム100の構成要素の中央コア部200を通過させて、空気流を引き込むことができる。小型コンピューティングシステム100の外部筐体102は、例えば、図1に示されるように、インタフェースパネル110を貫通させて配置することが可能な、開口部を含み得る。インタフェースパネル110は、I/Oサブアセンブリカバー326に取り付けることができ、このことにより、外部筐体102に電磁エネルギーが出入りすることを阻止及び/又は減衰させるファラデー箱の一部分を、少なくとも部分的に完成することができる。一実施形態では、インタフェースパネル100は、無線周波数透過性材料、例えば、硬化プラスチックで形成することができ、別個の有孔ワイヤメッシュパネル(図示せず)が、インタフェースパネル110の内部の諸部分を裏打ちすることにより、インタフェースパネル110を電磁エネルギーが通過することを、制限することができる。
図20に示されるように、I/Oポート用の幾つかの開口部を、適合させることができる。更には、一部の実施形態では、二次アンテナ(図示せず)を収容する二次アンテナ筐体1806を、I/Oサブアセンブリカバー326の内側に取り付けることにより、インタフェースパネル110(及び/又は、I/Oサブアセンブリカバー326)内の無線周波数透過性窓を介して、無線周波数信号を通信することができる。一部の実施形態では、無線処理回路機構1902(図示せず)は、I/Oアセンブリの裏面に沿って定置される回路基板(図示せず)に取り付けることが可能な、無線処理回路機構相互接続子1706ケーブルを介して、デジタル信号を通信することができる。一実施形態では、インタフェースパネル110のI/Oポートに関する、1つ以上の個別のアイコン及び/又はグループ化アイコンを、本明細書で更に説明されるように、発光ダイオード(LED)のコンピュータ制御下で、照明することができる一部の実施形態では、I/Oポートに関する個別のアイコン及び/又はグループ化アイコンのうちの1つ以上の照明を制御するための信号は、インタフェースパネル110の後部に(及び又は、I/Oサブアセンブリカバー326に)取り付けられた、LED可撓ケーブル2002を介して通信することができる。一実施形態では、インタフェースパネル110は、AC電力接続112用の開口部を含み、AC電力ケーブル2004は、AC電力コネクタ112からの受信AC電力を、電力供給ユニット322(図示せず)に送信することができる。
図21は、一部の実施形態による、頂部に取り付けられる送風機アセンブリに結合された、入出力アセンブリの別の斜視図2100を示す。図21は、入出力(I/O)サブアセンブリカバーの内側面上に取り付けられた、I/O基板2102を示す。一部の実施形態では、図21に示されるI/O基板2102は、図3に示されるI/O基板324に実質的に対応する。I/O基板2102は、インタフェースパネル110を貫通して突出し得る、複数のI/Oコネクタを含み得る。このI/O基板は、小型コンピューティングシステム100のI/Oポートのセットに、I/O剛性可撓コネクタ2104を介した高速データ接続を提供することができる。一実施形態では、I/O剛性可撓コネクタ2104は、相互接続基板316に接続する可撓ケーブル(図示せず)を終端することにより、I/O基板2102上のI/Oポートのセットと、同じく相互接続基板316に接続するCPU基板318及びGPU基板306との間に、高帯域幅接続を提供することができる。
無線処理回路機構相互接続子1706もまた、I/O基板2102に接続することにより、送風機アセンブリの頂部部分内に取り付けられた無線処理回路機構1902と、相互接続基板316、CPU基板318、及び/又はGPU基板306上の、1つ以上の処理チップとの間の、データ経路の少なくとも一部分を提供することができる。一実施形態では、可撓コネクタを介したGPU基板306への高速接続、及び/又はエッジコネクタを介したCPU基板318への高速接続は、周辺構成要素相互接続エクスプレス(PCIe)インタフェースの複数のレーン、例えば、PCIe 2.X/3.X/4.Xインタフェースの32のレーンを含み得る。一部の実施形態では、I/O基板2102と相互接続基板316との高帯域幅接続は、1つ以上の周辺構成要素相互接続エクスプレス(PCIe)インタフェースの複数のレーン、例えば、PCIeインタフェースの32のレーン、2つの平行なPCIeインタフェースの2×16のレーン、複数のPCIeインタフェースのn×32のレーン、又は1つ以上のPCIeインタフェースの他の組み合わせを利用することができる。
図22は、一部の実施形態による、小型コンピューティングシステム100のインタフェースパネル110の正面図2200を示す。一実施形態では、インタフェースパネル110は、その表面上の1つ以上の塗料の層で覆われた、透明材料を使用して、少なくとも部分的に形成することができる。一実施形態では、1つ以上の塗料の層の一部分をレーザエッチングすることにより、その下の表面層の一部分を露出させることができる。一実施形態では、インタフェースパネル110の表面の塗装及びレーザエッチングを含むプロセスを使用して、1つ以上のアイコン及び/又はグループ化を形成することができる。図22に示されるように、インタフェースパネル110上のアイコンは、個別のポート、及び/又はポートのグループを示し得る。一実施形態では、インタフェースパネル110上に、照明可能アイコン2202を、個別のポートに隣接して、及び/又はポートのグループの間の中心に、形成することができる。照明可能アイコン2202は、その照明可能アイコン2202が関連し得るポートの機能の、グラフィック表示を提供することができる。一実施形態では、オーディオポートのセット116は、1つ以上の照明可能アイコン2202、例えば、スピーカ(オーディオ出力)ポートを示すための第1の照明可能アイコン2202、及びマイクロホン(オーディオ入力)ポートを示すための第2の照明可能アイコン2202を使用して、標識することができる。一実施形態では、バスポートのセット118は、例えば、そのバスポートのセット118の間の中央に定置された、照明可能アイコン2202を使用して標識することができ、また、インタフェースパネル110上の隣接するポートから、バスポートのセット118を外周方向で区切ることが可能な、照明パターン2204を使用して、標識することもできる。
一実施形態では、図22に示されるように、照明パターン2204は、バスポートのセット118を取り囲む、縁部が丸みを帯びた矩形を含み得る。同様に、一実施形態では、高速拡張ポートのセット120は、中央に定置された照明可能アイコン2202と、周囲が境界された照明パターン2204との組み合わせを使用して、標識することができる。一実施形態では、ネットワーキングポートのセット122は、照明可能アイコン2202を使用して、及びネットワーキングポートのセット122を取り囲む照明パターン2204によって、標識することができる。一実施形態では、隣接する照明可能アイコン2202が、ビデオポート114を標識することができる。一部の実施形態では、電源スイッチ124を照明することができ、その照明に対する点滅(又は、他の変化)を介して、1つ以上のアクティビティの表示を提供することができる。インタフェースパネル110はまた、AC電源入口開口部2206も含み得るものであり、このAC電源入口開口部2206を介して、AC電源入力ポート112にアクセスすることができる。
図23は、一部の実施形態による、小型コンピューティングシステム100に関するインタフェースパネル110の内部上に取り付けることが可能な、入出力(I/O)可撓性壁アセンブリ2310の正面図2300を示す。I/O可撓性壁アセンブリ2310は、1つ以上のアイコン光ガイド2302に隣接して位置決めすることが可能な、1つ以上のアイコン発光ダイオード(LED)2304を含み得る。アイコンLED 2304は、対応する照明可能アイコン2202の背後に定置することが可能な、アイコン光ガイド2302に、光を透過させることができる。一実施形態では、各照明可能アイコン2202は、対応するアイコン光ガイド2302及びアイコンLED 2304と対にすることができ、このアイコン光ガイド2302及びアイコンLED 2304は、例えば、小型コンピューティングシステム100内の制御処理回路機構からLED可撓ケーブル2002を介して受信された制御信号を介して、対応する照明可能アイコン2202を照明するように、制御することができる。一部の実施形態では、1つ以上のグループ化LED 2308は、ポートのグループの周りに、例えば、対応する照明パターン2204の背後に定置することが可能な、1つ以上のグループ化光ガイド2306に隣接して位置決めすることができる。1つ以上のグループ化LED 2308は、そのグループ化光ガイド2306に、光を透過させることができる。一実施形態では、各照明パターン2204は、インタフェースパネル110のポートのセットの周囲に光を透過させることが可能な、対応するグループ化光ガイド2306と対にすることができる。代表的実施形態では、一対のグループ化LED 2308を、各グループ化光ガイド2306の角部に定置することができる。
図24は、一部の実施形態による、小型コンピューティングシステム100のインタフェースパネル110の裏面に取り付けられた、入出力可撓性壁アセンブリ2310の背面図2400を示す。I/O可撓性壁アセンブリ2310は、1つ以上のLED 2304/2308からの光を、照明可能アイコン2202及び/又は照明パターン2204の背後の領域に提供するように、1つ以上のアイコン光ガイド2302及び/又はグループ化光ガイド2306を位置決めするために、取り付けることができる。照明可能アイコン2202及び/又は照明パターン2204は、小型コンピューティングシステム100内の1つ以上のプロセッサの制御下で、点灯させることができる。一実施形態では、1つ以上のセンサ、例えば加速度計が、小型コンピューティングシステムの移動を感知して、1つ以上の照明可能アイコン2202及び/又は照明パターン2204を照明することにより、その小型コンピューティングシステムのユーザが、インタフェースパネル110上の特定のポート又はポートのセットの位置を見つけ出すことを、支援することができる。
図25は、一部の実施形態による、小型コンピューティングシステム100のインタフェースパネル110の一部分の、背面図2500及び断面図2510を示す。図22〜図24に関して上述されたように、1つ以上の照明可能アイコン2202及び/又は照明パターン2204を、インタフェースパネル110上に(及び/又は、インタフェースパネル110を通して)形成することができ、対応する光ガイド及びLEDを使用して、背後から照明することができる。インタフェースパネル110は、一部の実施形態では、様々な領域及び/又は区域内を、着色並びに/あるいは塗装することが可能な、半透明材料及び/又は光透過性材料で形成することができる。一実施形態では、インタフェースパネル110のI/Oポートが貫通して突出することが可能な、1つ以上のポート開口部2502の外周の周りに、遮光領域2504を形成することができる。一実施形態では、遮光領域2506は、インタフェースパネル110内の1つ以上のポート開口部2502に隣接する領域内に、浸透染料を注入することによって形成することができる。一実施形態では、ポート開口部2502のそれぞれを取り囲む遮光領域2506には、光透過性領域1504が当接し得る。
一実施形態では、インタフェースパネル110は、最初に、光透過性材料(プラスチックなど)で、実質的に全体を形成し、インタフェースパネル110内の各ポート開口部2502を取り囲む選択領域を、遮光領域2506となるように変質させることができる。一実施形態では、1つ以上の遮光領域に隣接する、各光透過性領域2504は、あるポートのセットに関する照明パターン2204を少なくとも含む区域を、包含し得る。この照明パターンは、インタフェースパネル110の表面に適用された1つ以上の塗料の層を、レーザエッチングで除去することによって、形成することができる。断面図2510によって示されるように、インタフェースパネル110は、遮光領域2506によって取り囲まれたポート開口部2502を含み得るものであり、この遮光領域2506は、光透過性領域2504に隣接している。製造プロセスで、インタフェースパネル110の外向き表面に、1つ以上の塗料の層を適用することができる。一実施形態では、白色塗料層2508の後に続けて、黒色塗料層2512を、インタフェースパネル110の外向き表面に適用することができる。その後、黒色塗料層2512の一部分をレーザエッチングすることにより、黒色塗料を除去して、黒色塗料層2512内に(例えば、照明可能アイコン2202及び/又は照明パターン2204の形状で)レーザエッチング開口部2514を形成することにより、その下の白色塗料層2508を露出させることができる。
一部の実施形態では、この白色塗料層は、インタフェースパネル110の後ろ向き面に隣接して定置されたグループ化光ガイド2306によって透過される、グループ化LED 2308によって提供された光の一部分に対して、透過性である。図25に示されるように、グループ化LED 2308からのLED光2516は、グループ化光ガイド2306によって誘導されて、レーザエッチング開口部2514の背後の、光透過性領域2504の一部分を通過することにより、照明パターン2204に関する(又は同様に、照明可能アイコン2202に関する)背面照明を提供することができる。LED光2516が通過する光透過性領域2504と、ポート開口部2502との間に位置する、遮光領域2506により、そのポート開口部からLED光2516が発せられることを阻止することができる。
図26は、一部の実施形態による、小型コンピューティングシステム100の移動の検出に応じて、インタフェースパネル110上のポートのセットの照明パターン2204を照明するための、方法2600を示す。この方法は、少なくとも以下のステップを含む。第1のステップ2602では、小型コンピューティングシステム100内の処理要素が、小型コンピューティングシステム100の回転移動及び並進移動のうちの少なくとも一方を検出する。第2のステップ2604では、この処理要素が、小型コンピューティングシステム100のインタフェースパネル110の内側面上に取り付けられた、入出力可撓性壁2310に、照明制御信号を通信する。第3のステップ2606では、この照明制御信号の取得に応じて、ポートのセットに関連付けられた1つ以上の発光ダイオード(LED)、例えば、1つ以上のグループ化LED 2308が、アクティブ化されることにより、そのポートのセットに隣接するグループ化光ガイド2306によって誘導される、LED光2516のビームを、インタフェースパネル110の外表面上の塗料層2512内の、レーザエッチング開口部2514に通して透過させる。レーザエッチング開口部2514は、ポートのセットを取り囲み、グループ化光ガイド2306に隣接するインタフェースパネル110の第1の部分は、LED光2516のビームに対して少なくとも部分的に透過性であり(例えば、光透過性領域2504)、このインタフェースパネル110の第1の部分に隣接し、かつポートのセット内の少なくとも1つのポートに隣接する、インタフェースパネル110の第2の部分は、光のビームを通さない、例えば、遮光領域2506である。
図27は、小型コンピューティングシステム2700の斜視図を示す。小型コンピューティングシステム2700は、筐体2702によって画定される形状を有し得る。説明される実施形態では、筐体2702は、直径d1を有することを特徴とする第1の開口部2704を有する、円筒形の形状とすることができる。より具体的には、筐体2702は、筐体2702によって包囲された中央容積の中心線に沿って延びる、長手方向軸を有する、直円筒形の形態を取ることができる。筐体2702は、その長手方向軸上の対応する点と一致する中心点を有する、円形断面を有することを特徴とし得る。この円形断面は、長手方向軸に垂直であり、かつ長手方向軸から外向きに延びる、半径を有する。したがって、筐体2702(より具体的には、筐体壁)の厚さtは、筐体2702の外部に関連付けられる外半径r0と、筐体2702の内側表面に関連付けられる内半径riとの差異として定義することができる。更には、筐体2702は、第1の開口部2704から軸方向に配置された、第2の開口部2706を含み得るものであり、この第2の開口部2706は、排気リップ部2708によって部分的に画定される直径d2を有し、d1は、少なくともd2と等しいか、又はd2よりも大きい。筐体2702は、排気リップ部2708を形成する方式で押出成形することが可能な、円板の形態の、単一のアルミニウムのビレットから形成することができる。筐体2702の厚さtは、過熱点を緩和するように調整することができる。この点に関して、筐体2702は、不均一な厚さtを有し得る。具体的には、排気リップ部2708の近傍の部分2710は、約4〜6mmの第1の厚さを有し得るものであり、次いで、この第1の厚さは、第1の厚さから低減され、かつ排気リップ部2708から離れる方向に配置された部分2712に関連付けられる、第2の厚さに変化する。この方式で、部分2710は、小型コンピューティングシステム2700を把持するために使用される、一体型ハンドルとしての役割を果たすと共に、排気リップ部2708に係合する排出空気流2714の一部分から伝達される、熱エネルギーを吸収して伝導する特徴部としての役割も果たし得る。放射熱伝達及び伝導熱伝達を介して、並びに部分2712に伝達される熱の量を制限することによって、筐体2702内の局所的な過熱点の形成を緩和することができる。筐体2702の厚さを調整することは、例えば、金属円板を使用する衝撃押出プロセスを使用して、次いで、それを所望の厚さプロファイルに機械加工することで、達成することができる。この金属円板は、アルミニウム、チタン、並びに、所望の強度、熱伝導率、及びRF絶縁を提供する任意の他の金属材料で作製することができる。この押出プロセスは、所望の断面プロファイル、及び外部からの所望の視覚的訴求力もまた獲得するように、外部部分並びに内部部分を機械加工される、円筒形を形成する。
小型コンピューティングシステム2700は、基底ユニット2716を更に含み得る。基底ユニット2716を使用して、小型コンピューティングシステム2700に対する支持を提供することができる。したがって、基底ユニット2716は、動作中に電磁(EM)エネルギーを放射する小型コンピューティングシステム2700内部の構成要素からの、EMエネルギーの漏洩を防止することもまた可能な、金属のような強固かつ弾性の材料で形成することができる。基底ユニット2716はまた、非金属化合物で形成することができ、その非金属化合物は、それでもなお、例えば内部に埋め込まれる導電性粒子を使用して、導電性にさせることができる。小型コンピューティングシステム2700内部の構成要素によって放出される、いずれの電磁エネルギーも漏出しないことを確実にするために、下側導電性ガスケット2718を使用して、基底ユニット2716及び筐体2702によって形成されるファラデー箱を完成させることができる。部分2710の下縁部の近傍の、筐体2702の内側表面上に、上側導電性ガスケット2720(図3でより詳細に示される)を配置することができる。ファラデー箱を完成させるための導電性ガスケット2718及び120の使用により、EMI絶縁を、約20dB増大させることができる。
基底ユニット2716はまた、通気口2722も含み得る。通気口2722は、外部環境からの好適な量の空気が、吸入空気流2724の形態で、通気口2722を通過して流れることができるような方式で、基底ユニット2716内に通気口2722を配置構成することができるという点で、二重目的のものとすることができる。一実施形態では、吸入空気流2724は、小型コンピューティングシステム2700に配置された送風機によって作り出される、通気口2722にわたる差圧に関連し得る。一実施形態では、この送風機は、第2の開口部2706の近傍に配置されることにより、筐体2702内部の周囲圧力を低減する、吸引効果を作り出すことができる。吸入空気流2724を促進することに加えて、通気口2722は、それらを通過する電磁エネルギーの漏洩を防止するようにサイズ調整することができる。通気口2722のサイズは、内部構成要素によって放出される電磁エネルギーに対応する、波長に関連し得る。
円筒状筐体が示されるが、それでもなお、任意の好適な形状の筐体を使用することができる点に留意されたい。例えば、筐体2702は、矩形断面、円錐断面(円は、そのうちの1つに過ぎない)を有し得るものであり、又は断面は、n角形の形態を取ることができ(矩形は、n=4である場合のものであり、三角形は、n=3の場合である)、nは、少なくとも3の値を有する整数である。
内容積を画定する内側表面を有し、長手方向軸を有する筐体と、計算構成要素を含むコンピューティングエンジンと、内容積内部に位置決めされた構造コア部であって、コンピューティングエンジンに対する構造的支持を提供することにより、コンピューティングエンジンが、その構造コア部の全体的形状を呈する、構造コア部とを有する、デスクトップコンピューティングシステムが説明される。一実施形態では、構造コア部は、コンピューティングエンジンによって生成された少なくとも一部の熱の、デスクトップコンピューティングシステムからの除去を促進する、ヒートシンクを含む。
一実施形態では、構造コア部は、円筒状容積からの熱の除去を促進する、ヒートシンクを含み、このヒートシンクは、三角形の断面を有する中央の熱ゾーンを包囲する、三角形の形状を有する構造コア部を提供する、複数の平坦面を含むことにより、コンピューティングエンジンは、その構造コア部の三角形の形状を呈する。一実施形態では、中央の熱ゾーンは、長手方向軸に概して平行であり、複数の平坦面の外側表面と、円筒状筐体の内側表面とが、中央の熱ゾーンから離れた、周辺の熱ゾーンを画定する。一実施形態では、温度管理システム及びコンピューティングエンジンは、中央空気流が中央の熱ゾーンを通過し、周辺空気流が周辺の熱ゾーンを通過して方向付けられるように協働することにより、計算構成要素の温度を、既定の動作温度の範囲内に維持する。一実施形態では、このデスクトップコンピューティングシステムは、ある時間量にわたるコンピューティングエンジンのピーク動作レートを、円筒状容積で除算することによって定義される、コンピューティング密度を有することを特徴とする。一実施形態では、円筒状筐体は、アルミニウムで形成される。一実施形態では、計算構成要素は、長い方の寸法に対応する長中心線と短い方の寸法に対応する短中心線とを有する形状を有する。一実施形態では、長い方の寸法は長い方の長さに対応し、短い方の寸法は短い方の長さに対応する。一実施形態では、長い方の寸法は長さ(L)であり、短い方の寸法は幅である。一実施形態では、長い方の寸法は、長手方向軸に概して平行である。一実施形態では、短い方の寸法は、長手方向軸に概して平行である。
一実施形態では、長中心線は、短中心線に対して垂直である。一実施形態では、計算構成要素の内部構造体は、長中心線に概して平行に、かつ長い方の長さに従って構成される。一実施形態では、計算構成要素は、第1の端部に第1のノードを含み、第1の端部の反対側の第2の端部に、第2のノードを含む。デスクトップコンピューティングシステムはまた、プリント回路板(PCB)も含み、このPCBは、PCB長中心線によって画定されるPCB形状、及び電気トレースを有し、計算構成要素は、PCBに実装されて、電気トレースに電気的に接続される。一実施形態では、PCBは、複数の平坦面のうちの1つに取り付けられ、PCB中心線は、長手方向軸に概して平行であり、PCBは、それぞれが長手方向軸に概して平行な対応のPCB長中心線を有する、複数のPCBのうちの1つであり、少なくとも1つのPCBは、グラフィック処理ユニット(GPU)基板であり、一実施形態では、GPU基板は、グラフィック処理ユニット(GPU)と、対応する電気トレースを介してGPUに結合された、ビデオランダムアクセスメモリ(VRAM)とを備える。一実施形態では、このシステムは、中央処理装置(CPU)基板を含み、この中央処理装置(CPU)基板は、CPU基板の第1面に実装される中央処理装置(CPU)と、CPU基板の第2面上に実装され、CPUに電気的に接続される、メモリモジュールとを備え、第1面は、CPU基板の第2面の反対側である。
一実施形態では、入出力(I/O)インタフェース基板を含む、入出力(I/O)基板は、高速データポートを備え、この高速データポートは、外部システムにアクセス可能である。一実施形態では、このシステムは、(1)第1の広帯域幅相互接続ケーブルを介して、GPU基板に、(2)第2の広帯域幅相互接続ケーブルを介して、I/Oインタフェース基板に、並びに(3)CPU基板上の広帯域幅エッジコネクタ、及び相互接続基板上のソケットコネクタを介して、CPU基板に接続される、相互接続基板を含む。一実施形態では、このシステムはまた、第1の広帯域幅相互接続ケーブルが取り付けられるGPU基板の底縁部の反対側の、GPU基板の上縁部に、及び、広帯域幅エッジコネクタを含むCPU基板の底縁部の反対側の、CPU基板の上縁部に、1つ以上の直流(DC)電圧を提供するように配置構成された、電力供給ユニットも含む。一実施形態では、第1の広帯域幅相互接続子及び第2の広帯域幅相互接続子は、可撓性ケーブルを備え、第3の広帯域幅相互接続子は、相互接続基板上の1つ以上の対応するソケットコネクタに嵌合する、CPU基板上の1つ以上のエッジコネクタを備える。
デスクトップコンピューティングシステムが説明される。このデスクトップコンピューティングシステムは、長手方向軸を有する内容積を画定する、内側表面を有する、筐体と、この内容積内部に配置されたコンピューティングエンジンとを含み、このコンピューティングエンジンは、長手方向軸に垂直な、概して三角形の断面を有する。
一実施形態では、このデスクトップコンピューティングシステムは、少なくとも計算構成要素と熱接触する、ヒートシンクを含み、このヒートシンクは、複数の平坦面を含み、それらの複数の平坦面のうちの少なくとも1つは、長手方向軸に平行であり、それらの複数の平坦面のうちの少なくとも1つは、コンピューティングエンジンに対する構造的支持を提供する。一実施形態では、計算/コンピューティング構成要素は、複数の平坦面のうちの1つに取り付けられる。一実施形態では、計算構成要素は、長い方の寸法に対応する長中心線と短い方の寸法に対応する短中心線とを備える形状を有し、一実施形態では、長い方の寸法は、長さ(L)であり、短い方の寸法は、幅(W)である。一実施形態では、計算構成要素の内部構造体は、長中心線に概して平行に構成される。コンピューティングエンジンは、複数の電気トレースを備えるプリント回路板(PCB)を更に含み、このプリント回路板は、長手方向軸に概して平行な、PCB長中心線を有する。一実施形態では、このプリント回路板は、中央処理装置(CPU)基板であり、このCPU基板の第1面にCPUが実装され、そのCPUは、複数の電気トレースのうちの1つに接続される。一実施形態では、CPU基板は、CPU基板の第1面の反対側の、CPU基板の第2面上に実装される、メモリモジュールを更に備える。
このデスクトップコンピューティングシステムはまた、CPU基板の第2面上に配置され、メモリモジュールに対する支持を提供するように構成された、メモリモジュール機構も含む。一実施形態では、このメモリモジュール機構は、支持部材によって互いに接続された、一対の端部ガイドを含み、各端部ガイドは、メモリモジュールの端部を保持して、CPU基板上に取り付けられたソケットにメモリモジュールを方向付けるように構成された、スロットを備える。一実施形態では、メモリモジュール機構はまた、ロック解除位置とロック位置との間の、メモリモジュール機構の移動を提供するように構成された、ロック機構と、第1の端部ガイドに取り付けられた、アクチュエータであって、このアクチュエータ又は支持部材のいずれかに加えられた力を受け取ることによって、メモリモジュール機構のロック機能を作動させることにより、ロック解除位置とロック位置との間で、メモリモジュール機構を移動させる、アクチュエータとを含む。一実施形態では、支持部材は、構造的支持を提供し、第1の端部ガイドの反対側の第2の端部ガイドへの、加えられた力の一部分の伝達を促進して、メモリモジュール機構の捻れに抵抗するように構成される。一実施形態では、メモリモジュール機構は、ロック解除位置で、メモリモジュールの挿入及び除去を可能にし、ロック位置で、メモリモジュールの挿入及び除去を制限する。一実施形態では、メモリモジュール機構は、メモリモジュール機構がロック位置にある場合に、加えられた力をアクチュエータ又は支持部材で受け取ることに応じて、第1の方向での、メモリモジュール機構のオーバートラベル移動を提供する。一実施形態では、メモリモジュールは、このオーバートラベル移動に応じて、ロック位置からロック解除位置に、第1の方向とは反対の第2の方向で、メモリモジュール機構を移動させる、バネ付勢機構を更に含む。一実施形態では、メモリモジュールは、約133mmの長さを有する、デュアルインラインメモリモジュールである。一実施形態では、メモリモジュール機構は、ロック位置で、ソケットにメモリモジュールを係合させ、ロック解除位置で、ソケットからメモリモジュールを係合解除する。一実施形態では、ロック機構は、複数の相互接続された棒を備える、可動連結アセンブリを備える。一実施形態では、筐体は、内容積の形状を円筒状容積であるように画定する、円筒状筐体である。
デスクトップコンピューティングシステムが説明される。このデスクトップコンピューティングシステムは、長手方向軸と、この長手方向軸に垂直な半径によって画定される円形断面とを有する内容積を包囲する、筐体を含む。このシステムはまた、概して長手方向軸に平行かつ半径に垂直なPCB長中心線によって部分的に画定される形状を有し、長手方向軸から半径に沿った半径距離で半径方向に位置決めされた、内容積内部に配置されたプリント回路板(PCB)も含む。一実施形態では、筐体は、内容積の形状を円筒状容積であるように画定する、円筒形状を有する。
一実施形態では、この半径は、円筒状筐体の内側表面で、最大半径距離を有する。一実施形態では、PCBは、半径に沿った第1の半径距離に配置された中央処理装置(CPU)基板であって、長手方向軸に概して平行なCPU基板中心線を有し、そのCPU基板中心線に概して平行な、CPU基板の第1面上に実装された、CPU中心線を有するCPUを備え、第1の端部に電力入力ノードを備え、第1の端部の反対側の第2の端部に、1つ以上の広帯域幅エッジコネクタを備えるデータノードを備え、第1の端部と第2の端部とが、CPU基板の反対側端部に位置する、中央処理装置(CPU)基板と、そのCPU基板に結合されて、電力入力ノードに1つ以上の直流(DC)電圧を提供するように配置構成された、電力供給ユニットとを含む、相互接続されたPCBの積み重ねの一部である。一実施形態では、相互接続されたPCBの積み重ねは、半径距離よりも大きい第2の半径距離に配置された、入出力(I/O)インタフェース基板を更に含み、それらの半径距離のそれぞれは、最大半径距離よりも小さく、また、1つ以上の外部システムに対する複数の高速データポートと、少なくとも1つが複数の高速データポートのうちの1つに対応する、複数の照明可能I/Oポートを備える、I/Oインタフェースパネルであって、円筒状デスクトップコンピューティングシステムの移動をセンサが検出すると、複数の照明可能I/Oポートのうちの少なくとも一部に関する照明パターン表示インジケータが照明される、I/Oインタフェースパネルとを含む。
センサによって検出された移動に従って、照明制御信号を受信するように構成された、可撓性I/O壁サブアセンブリが、I/Oインタフェースパネルの内側表面上に取り付けられる。一実施形態では、可撓性I/O壁サブアセンブリは、光を生成することによって照明制御信号に応じる、発光ダイオード(LED)と、複数のI/Oポートのうちの少なくとも1つに隣接して位置決めされ、LEDによって生成された光を受け取り、I/Oインタフェースパネルの外表面上の不透明層の開口部に通過させて誘導するように構成された、グループ化光ガイドとを更に含み、その開口部は、複数のI/Oポートのうちの少なくとも1つを取り囲む。一実施形態では、グループ化光ガイドに隣接する、インタフェースパネルの第1の部分は、光に対して少なくとも部分的に透過性であり、このインタフェースパネルの第1の部分に隣接し、かつ少なくとも1つのI/Oポートに隣接する、インタフェースパネルの第2の部分は、光を通さない。また、インタフェースパネルの第1の部分は、照明パターン表示インジケータを含み、インタフェースパネルの第2の部分は、少なくとも1つのI/Oポートから、光が発せられることを阻止する。一実施形態では、移動は、回転移動及び並進移動のうちの少なくとも一方を含む。
デスクトップコンピューティングシステムの移動を示す方法が説明される。この方法は、センサによって、デスクトップコンピューティングシステムの移動を検出することと、その移動に従って、プロセッサに、センサによる移動検出信号を提供することと、その移動検出信号に応じて、発光ダイオード(LED)を備えるI/Oインタフェースパネルに、プロセッサによる照明制御信号を提供することと、その照明制御信号に応じて、LEDによって光を生成することと、その光の少なくとも一部使用して、I/Oポートを照明することにより、デスクトップコンピューティングシステムの移動を示すこととによって実施することができる。
このデスクトップコンピューティングシステムは、軸対称の形状及び長手方向軸を有する筐体と、その筐体の全長にわたる空気通路と、その空気通路内部に配置された計算構成要素とを含む。一実施形態では、このシステムは、空気通路内部に配置され、計算構成要素と熱接触する、三角形の断面を有するヒートシンクを含み、この三角形のヒートシンクは、複数の平坦面を含み、それらの複数の平坦面のうちの1つの平坦面に、計算構成要素が取り付けられる。
円筒状小型コンピューティングシステムに関する、内部構成要素を含む内部構成要素配置構成と、外部インタフェース配置構成とを有する、コンピュータアーキテクチャが説明され、この内部構成要素及び外部インタフェースの配置構成は、複数の冷却フィンによって第2面に接続される第1面を含めた、小型コンピューティングシステムのコンピューティングコアの計算構成要素が取り付けられる複数の面を含む、構造ヒートシンクを有する。
小型コンピューティングシステムの入出力(I/O)インタフェースパネル上のI/Oポートのセットに関する、照明パターン表示インジケータを照明するための方法が説明される。この方法は、小型コンピューティングシステムの回転移動及び並進移動のうちの少なくとも一方を検出することと、小型コンピューティングシステムのI/Oインタフェースパネルの内側面上に取り付けられたI/O可撓性壁サブアセンブリに、照明制御信号を提供することと、提供された照明制御信号に応じて、1つ以上の発光ダイオード(LED)をアクティブにすることにより、I/Oポートのセットに隣接して位置決めされた、グループ化光ガイドによって誘導される光のビームを、インタフェースパネルの外表面上の塗料層のレーザエッチング開口部に通して透過させることによって実施され、このレーザエッチング開口部は、それらのポートのセットを取り囲む。一実施形態では、グループ化光ガイドに隣接する、インタフェースパネルの第1の部分は、光のビームに対して少なくとも部分的に透過性であり、このインタフェースパネルの第1の部分に隣接し、かつポートのセット内の少なくとも1つのポートに隣接する、インタフェースパネルの第2の部分は、光のビームを通さない。
回転及びロックするメモリモジュール機構が説明され、このメモリモジュール機構は、支持部材によって接続された、一対の端部ガイドであって、各端部ガイドが、メモリモジュールの端部を保持し、回路基板上に取り付けられたソケットにメモリモジュールを方向付けるための、スロットを含む、一対の端部ガイドと、ロック解除位置とロック解除位置との間の、メモリモジュール機構の回転を提供するように構成された、ロック機構と、一対の端部ガイド内の第1の端部ガイドに取り付けられた、アクチュエータであって、ユーザが、このアクチュエータ又は支持部材に押圧力を加えることによって、メモリモジュール機構の回転及びロック機能を作動させることにより、ロック解除位置とロック位置との間で、メモリモジュール機構を回転させる、アクチュエータと、アクチュエータに加えられた押圧力の一部分を、アクチュエータの反対側の端部ガイドに伝達し、かつメモリモジュール機構の捻れに抵抗するための、構造的支持を提供するように構成された、支持部材とを含む。一実施形態では、メモリモジュール機構は、ロック解除位置にある間、メモリモジュールの挿入及び除去を可能にし、ロック位置にある間、メモリモジュールの挿入及び除去を制限する。
一実施形態では、ロック解除位置とロック位置との間の、メモリモジュール機構の移動に関する、ロック機構が提供され、アクチュエータが、第1の端部ガイドに取り付けられ、このアクチュエータは、アクチュエータ又は支持部材のいずれかに加えられた力を受け取ることによって、メモリモジュール機構のロック機能を作動させることにより、ロック解除位置とロック位置との間で、メモリモジュール機構を移動させる。一実施形態では、支持部材は、構造的支持を提供し、第1の端部ガイドの反対側の第2の端部ガイドへの、加えられた力の一部分の伝達を促進して、メモリモジュール機構の捻れに抵抗するように構成される。一実施形態では、メモリモジュール機構は、ロック解除位置で、メモリモジュールの挿入及び除去を可能にし、ロック位置で、メモリモジュールの挿入及び除去を制限する。
一実施形態では、メモリモジュール機構は、メモリモジュール機構がロック位置にある場合に、加えられた力をアクチュエータ又は支持部材で受け取ることに応じて、第1の方向での、メモリモジュール機構のオーバートラベル移動を提供する。一実施形態では、メモリモジュールはまた、このオーバートラベル移動に応じて、ロック位置からロック解除位置に、第1の方向とは反対の第2の方向で、メモリモジュール機構を移動させる、バネ付勢機構も含む。一実施形態では、メモリモジュールは、約133mmの長さを有する、デュアルインラインメモリモジュールである。一実施形態では、メモリモジュール機構は、ロック位置で、ソケットにメモリモジュールを係合させ、ロック解除位置で、ソケットからメモリモジュールを係合解除する。一実施形態では、ロック機構は、複数の相互接続された棒を備える、可動連結アセンブリを含む。
円筒状デスクトップコンピューティングシステムは、温度管理システムと協働して、単位容積当たりの高い計算処理レートを促進する、円筒状筐体内部に位置決めされたコンピューティングエンジンを含む。
メモリモジュール機構は、支持部材によって接続された、第1の端部ガイド及び第2の端部ガイドを有する、一対の端部ガイドであって、各端部ガイドが、メモリモジュールの端部を保持し、回路基板上に取り付けられたソケットにメモリモジュールを方向付けるための、スロットを含む、一対の端部ガイドと、ロック解除位置とロック位置との間の、メモリモジュール機構の回転を提供するように構成された、ロック機構と、一対の端部ガイド内の第1の端部ガイドに取り付けられた、アクチュエータであって、ユーザが、このアクチュエータ又は支持部材に力を加えることによって、メモリモジュール機構の回転及びロック機能を作動させることにより、ロック解除位置とロック位置との間で、メモリモジュール機構を回転させる、アクチュエータとを含む。
デスクトップコンピューティングシステムの移動を示す方法が説明される。この方法は、少なくとも以下の動作、すなわち、センサによって、デスクトップコンピューティングシステムの移動を検出することと、その移動に従って、プロセッサに、センサによる移動検出信号を提供することと、その移動検出信号に応じて、発光ダイオード(LED)を備えるI/Oインタフェースパネルに、プロセッサによる照明制御信号を提供することと、その照明制御信号に応じて、LEDによって光を生成することと、その光の少なくとも一部使用して、I/Oポートを照明することにより、デスクトップコンピューティングシステムの移動を示すこととを含む。一実施形態では、LEDによって生成された光の少なくとも一部を、複数のI/Oポートに隣接するグループ化光ガイドによって受け取ることであって、このグループ化光ガイドは、受け取った光の一部を、I/Oインタフェースパネルの外表面上の不透明層の開口部に通過させて誘導する。一実施形態では、I/Oインタフェースパネルの第1の部分は、グループ化光ガイドに隣接し、光に対して少なくとも部分的に透過性である。一実施形態では、インタフェースパネルの第1の部分に隣接し、かつ少なくとも1つのI/Oポートに隣接する、I/Oインタフェースパネルの第2の部分は、光を通さない。
小型コンピューティングシステムの入出力(I/O)インタフェースパネル上のI/Oポートのセットに関する、照明パターン表示インジケータを照明するための方法が説明される。この方法は、小型コンピューティングシステムの回転移動及び並進移動のうちの少なくとも一方を検出することと、小型コンピューティングシステムのI/Oインタフェースパネルの内側面上に取り付けられたI/O可撓性壁サブアセンブリに、照明制御信号を提供することと、提供された照明制御信号に応じて、1つ以上の発光ダイオード(LED)をアクティブにすることにより、I/Oポートのセットに隣接して位置決めされた、グループ化光ガイドによって誘導される光のビームを、インタフェースパネルの外表面上の塗料層のレーザエッチング開口部に通して透過させることによって実施され、このレーザエッチング開口部は、それらのポートのセットを取り囲む。一実施形態では、グループ化光ガイドに隣接する、インタフェースパネルの第1の部分は、光のビームに対して少なくとも部分的に透過性であり、このインタフェースパネルの第1の部分に隣接し、かつポートのセット内の少なくとも1つのポートに隣接する、インタフェースパネルの第2の部分は、光のビームを通さない。
小型デスクトップコンピューティングシステムは、対応する円筒状筐体及び温度管理システムと協働して、単位容積当たりの高い計算処理レートを促進する、概して三角形のレイアウトを有するコンピューティングエンジンを含む。
デスクトップコンピューティングシステムは、長手方向軸を有する筐体であって、その長手方向軸に対して対称な内容積を包囲して画定する、筐体と、この内容積内部に配置されたコンピューティングエンジンと、内容積内部に位置決めされた構造コア部であって、コンピューティングエンジンに対する構造的支持を提供することにより、コンピューティングエンジンが、その構造コア部の全体的形状を呈する、構造コア部とを含む。
一実施形態では、構造コア部は、軸対称容積からの熱の除去を促進する、ヒートシンクを備える。一実施形態では、このヒートシンクは、多角形の形状を有する構造コア部を提供する、複数の平坦面を備え、この構造コア部は、多角形の形状の断面を有する中央の熱ゾーンを包囲する。一実施形態では、コンピューティングエンジンは、構造コア部の形状を呈する。一実施形態では、中央の熱ゾーンは、長手方向軸に概して平行である。一実施形態では、複数の平坦面の外側表面と、筐体の内側表面とが、中央の熱ゾーンから離れた、周辺の熱ゾーンを画定する。一実施形態では、温度管理システム及びコンピューティングエンジンが協働することにより、計算構成要素の温度を、既定の動作温度の範囲内に維持する。一実施形態では、軸対称の形状を有する筐体は、円筒状筐体である。一実施形態では、軸対称容積は、円筒状容積である。一実施形態では、多角形は三角形である。
小型デスクトップコンピューティングシステムは、長さLを有する長手方向軸を有する、筐体であって、その長手方向軸に対して対称な容積Vを有する内部空間を包囲して画定する、筐体と、その内部空間内に位置決めされたコンピューティングエンジンと、そのコンピューティングエンジンに密接に結合された、温度管理システムとを含み、この温度管理システムは、高い計算処理レートでコンピューティングエンジンが動作することに従って、そのコンピューティングエンジンをある熱状態に維持するように作用する。一実施形態では、温度管理システムは、コンピューティングエンジンに対する構造的支持を提供する、構造コア部を備える。一実施形態では、構造コア部は、多角形に従った断面を有するヒートシンクを形成し、かつ中央の熱ゾーンを画定する、複数の平坦面を備える。
一実施形態では、コンピューティングエンジンの少なくとも一部分は、複数の側面のうちの少なくとも1つに取り付けられて支持され、ヒートシンクと密接に熱接触する。一実施形態では、温度管理システムとコンピューティングエンジンとの密接な結合は、コンピューティングエンジンがヒートシンクの全体的形状を呈することを含む。一実施形態では、温度管理システムは、中央の熱ゾーンに空気を通過させて移動させるように構成された、送風機を更に備える。一実施形態では、温度管理システムとコンピューティングエンジンとの密接な結合はまた、コンピューティングエンジンの計算処理レートに応じて、送風機によって、所定量の空気を、ある速度で中央の熱ゾーンに通過させて移動させることも含む。一実施形態では、多角形は三角形である。
一実施形態では、計算処理密度は、容積Vで除算された計算処理レートとして定義される。一実施形態では、筐体は円筒状であり、内部空間は、長手方向軸に垂直な、面積Aを有する、円形断面を含み、容積Vは、長さLと面積Aとの積(L×A)にほぼ等しい。別の実施形態では、筐体は、n個の側面を備え、nは、少なくとも3の値を有する整数であり、内部空間は、長手方向軸に垂直な、面積Aを有する、n個の辺の断面を含み、容積Vは、長さLと面積Aとの積(L×A)にほぼ等しい。更に別の実施形態では、筐体は、対応する内部空間が、長手方向軸に垂直な、面積Aを有する、円錐断面を含むような形状を有し、容積Vは、長さLと面積Aとの積(L×A)にほぼ等しい。
デスクトップコンピューティングシステムは、長手方向軸を有する筐体であって、その長手方向軸に対して対称な内容積を画定する、筐体と、計算構成要素を備えるコンピューティングエンジンと、そのコンピューティングエンジンに対する構造的支持を提供する、内容積内部に位置決めされた構造コア部とを含む。
デスクトップコンピューティングシステムは、長手方向軸、及びその長手方向軸に対して対称な内容積を画定する内側表面を有する、筐体と、計算構成要素を備えるコンピューティングエンジンとを含み、そのコンピューティングエンジンは、多角形形状を有し、かつ長手方向軸に垂直な断面を含む、内容積内部に配置される。
デスクトップコンピューティングシステムは、長手方向軸を有する円筒状筐体であって、その長手方向軸を中心とし、長手方向軸を中心として長手方向軸に垂直な半径によって画定される円形断面を有する、内容積を包囲して画定する、円筒状筐体と、内容積内部に配置されたプリント回路板(PCB)であって、長手方向軸に平行かつ半径に垂直な、長中心線によって部分的に画定される形状を含み、長手方向軸から半径に沿ってある距離に配置された、プリント回路板(PCB)とを含む。
デスクトップコンピューティングシステムの移動を示す方法は、少なくとも以下の動作、すなわち、センサによって、デスクトップコンピューティングシステムの移動を検出することと、その移動に従って、プロセッサに、センサによる移動検出信号を提供することと、その移動検出信号に応じて、発光ダイオード(LED)を備えるI/Oインタフェースパネルに、プロセッサによる照明制御信号を提供することと、その照明制御信号に応じて、LEDによって光を生成することと、その光の少なくとも一部使用して、I/Oポートを照明することにより、デスクトップコンピューティングシステムの移動を示すこととを含む。
デスクトップコンピューティングシステムは、長手方向軸に対して対称な形状を有する筐体と、その筐体の全長にわたる空気通路と、その空気通路内部に配置された計算構成要素とを含む。
小型コンピューティングシステムに関する、内部構成要素及び外部インタフェースの配置構成を含む、コンピュータアーキテクチャが説明される。この内部構成要素及び外部インタフェースの配置構成は、長さ方向軸を有する構造ヒートシンクであって、計算構成要素を有するコンピューティングエンジンに対する構造的支持を提供する、構造ヒートシンクを含み、この構造ヒートシンクは、長さ方向軸に垂直な多角形断面を有する中央領域を画定する平坦面であって、そのうちの少なくとも1つが計算構成要素を担持する平坦面と、第1の平坦面の内側表面を、少なくとも第2の平坦面の内側表面に接続し、かつ中央領域にわたる、冷却部とを含む。
小型コンピューティングシステムの入出力(I/O)インタフェースパネル上のI/Oポートのセットに関する、照明パターン表示インジケータを照明するための方法が説明される。この方法は、小型コンピューティングシステムの回転移動及び並進移動のうちの少なくとも一方を検出することと、小型コンピューティングシステムのI/Oインタフェースパネルの内側面上に取り付けられたI/O可撓性壁サブアセンブリに、照明制御信号を提供することと、提供された照明制御信号に応じて、1つ以上の発光ダイオード(LED)をアクティブにすることにより、I/Oポートのセットに隣接して位置決めされた、グループ化光ガイドによって誘導される光のビームを、インタフェースパネルの外表面上の塗料層のレーザエッチング開口部に通して透過させることによって実施され、このレーザエッチング開口部は、それらのポートのセットを取り囲み、グループ化光ガイドに隣接するインタフェースパネルの第1の部分は、光のビームに対して少なくとも部分的に透過性であり、このインタフェースパネルの第1の部分に隣接し、かつポートのセット内の少なくとも1つのポートに隣接する、インタフェースパネルの第2の部分は、光のビームを通さない。
回転及びロックするメモリモジュール機構は、支持部材によって接続された、一対の端部ガイドであって、各端部ガイドが、メモリモジュールの端部を保持し、回路基板上に取り付けられたソケットにメモリモジュールを方向付けるための、スロットを含む、一対の端部ガイドと、ロック解除位置とロック位置との間の、メモリモジュール機構の回転を提供するように構成された、ロック機構と、一対の端部ガイド内の第1の端部ガイドに取り付けられた、アクチュエータであって、ユーザが、このアクチュエータ又は支持部材に押圧力を加えることによって、メモリモジュール機構の回転及びロック機能を作動させることにより、ロック解除位置とロック位置との間で、メモリモジュール機構を回転させる、アクチュエータと、アクチュエータに加えられた押圧力の一部分を、アクチュエータの反対側の端部ガイドに伝達し、かつメモリモジュール機構の捻れに抵抗するための、構造的支持を提供するように構成された、支持部材とを含む。メモリモジュール機構は、ロック解除位置にある間、メモリモジュールの挿入及び除去を可能にし、ロック位置にある間、メモリモジュールの挿入及び除去を制限する。
デスクトップコンピューティングシステムは、長手方向軸を有する円筒状容積を画定する、円筒状筐体内部に位置決めされた、コンピューティングエンジンと、そのコンピューティングエンジンに密接に結合された、温度管理システムとを含み、この温度管理システムは、コンピューティングエンジンのアクティビティレベルの変化に、リアルタイムで直接応じる。
メモリモジュール機構は、支持部材によって接続された、第1の端部ガイド及び第2の端部ガイドを備える、一対の端部ガイドであって、各端部ガイドが、メモリモジュールの端部を保持し、回路基板上に取り付けられたソケットにメモリモジュールを方向付けるための、スロットを含む、一対の端部ガイドと、ロック解除位置とロック位置との間の、メモリモジュール機構の回転を提供するように構成された、ロック機構と、一対の端部ガイド内の第1の端部ガイドに取り付けられた、アクチュエータであって、ユーザが、このアクチュエータ又は支持部材に力を加えることによって、メモリモジュール機構の回転及びロック機能を作動させることにより、ロック解除位置とロック位置との間で、メモリモジュール機構を回転させる、アクチュエータとを含む。
デスクトップコンピューティングシステムは、長手方向軸を有する円筒状容積を画定する、内側表面を有する、筐体と、プリント回路板(PCB)に実装された計算構成要素を備える、コンピューティングエンジンであって、円筒状容積内部に配置され、長手方向軸に垂直な、概して三角形の断面を有する、コンピューティングエンジンとを含む。
デスクトップコンピューティングシステムは、長手方向軸を有する筐体であって、その長手方向軸に対して対称な内容積を包囲して画定する、筐体と、この内容積内部に配置されたコンピューティングエンジンと、この内容積内部に位置決めされた構造ヒートシンクであって、コンピューティングエンジンに対する構造的支持を提供することにより、コンピューティングエンジンの形状が、構造ヒートシンクの形状に対応し、内容積からの熱の除去を促進する、構造ヒートシンクとを含む。
小型デスクトップコンピューティングシステムは、長さLを有する長手方向軸を有する、筐体であって、その長手方向軸に対して対称な、容積Vを有する内部空間を包囲して画定する、筐体と、その内部空間内に位置決めされたコンピューティングエンジンと、そのコンピューティングエンジンに密接に結合された、温度管理システムとを含み、この温度管理システムにより、コンピューティングエンジンは、ある計算処理レートで動作することが可能となる。
デスクトップコンピューティングシステムは、内部空間を画定する筐体と、この筐体の全長にわたる長さを有する、内部空間内に位置決めされた空気通路と、この空気通路内部に配置された計算構成要素とを含み、空気通路を通過して移動する空気の量は、計算構成要素の現在の動作に従う。
上述の説明は、説明の目的上、本発明の完全な理解を提供するために、具体的な専門用語を使用するものとした。しかしながら、それらの具体的な詳細は、本発明を実践するために必須のものではないことが、当業者には明らかとなるであろう。それゆえ、上述の本発明の具体的な実施形態の説明は、例示及び説明の目的のために提示される。それらの説明は、網羅的であることも、又は開示される厳密な形態に本発明を限定することも、意図するものではない。上記の教示を鑑みて、多くの修正形態及び変形形態が可能であることが、当業者には明らかとなるであろう。
これらの実施形態は、本発明の原理、及びその実際の適用を最も良好に説明するために、またそれにより、他の当業者が、想到される具体的な用途に適するような様々な修正を使用して、本発明及び様々な実施形態を最も良好に利用することを可能にするために、選択及び説明されたものである。本発明の範囲は、以下の特許請求の範囲、及びそれらの等価物によって定義されることが意図される。
実施形態は、幾つかの特定の実施形態の観点から説明されているが、これらの一般概念の範囲内に含まれる、変更、置換、及び等価物が存在する。本発明の実施形態の方法及び装置を実装する、多くの代替的方式が存在することにもまた、留意されたい。それゆえ、以下に添付される特許請求の範囲は、説明される実施形態の真の趣旨及び範囲内に含まれるものとして、全てのそのような変更、置換、及び等価物を含むように解釈されることが意図される。