JP6576995B2 - 光ファイバ素線の製造方法及び製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光ファイバ素線の製造方法に関する。また、光ファイバ素線の製造装置に関する。
光ファイバ素線は、(1)ガラス製の光ファイバ裸線と、(2)光ファイバ素線の側面を覆う、樹脂製の被覆と、により構成されている。被覆は、光ファイバ裸線への側圧を緩和し、耐外傷性を向上させる役割を担う。光ファイバ素線の製造においては、光ファイバ裸線の側面に紫外線硬化樹脂を塗布した後、紫外線を照射することによりこの紫外線硬化樹脂を硬化させて被覆を形成することが一般的である。
光ファイバ素線の製造において、紫外線硬化樹脂に紫外線を照射する照射装置の光源には、従来、メタルハライドランプ等の紫外線ランプが用いられてきた。紫外線ランプには、高照度の紫外線が得られるというメリットがある反面、発熱量が大きいというデメリットがある。このため、紫外線ランプを用いた紫外線照射を長時間行うと、紫外線硬化樹脂が高温になり劣化する可能性がある。また、紫外線ランプを用いた照射装置には、紫外線ランプを冷却するための吸排気機構が欠かせない。このため、吸排気機構を装備した照射装置を用意するためのイニシャルコスト、及び、消費電力の大きい吸排気機構を動作させるためのランニングコストが高価になる。これらの問題に鑑み、最近、紫外線ランプの代替として、紫外線発光ダイオードの利用が検討されている。
特許文献1〜3には、光ファイバ素線の製造において、紫外線ランプの代わりに、または、紫外線ランプと併せて、紫外線発光ダイオードを用いることが記載されている。また、特許文献4には、光ファイバ素線の製造において、被覆を構成する紫外線硬化樹脂に対して、紫外線ランプを用いた紫外線照射を実施した後に、紫外線発光ダイオードを用いた紫外線照射を実施することが記載されている。
特開2014−95923号公報(2014年5月22日公開) 特開2015−212222号公報(2015年11月26日公開) 特開2016−70966号公報(2016年5月9日公開) 特開2010−117525号公報(2010年5月27日公開)
しかしながら、従来の光ファイバ素線の製造方法においては、光ファイバ素線の表面性が悪化しやすいという問題があった。
まず、紫外線発光ダイオードを用いた紫外線照射を実施した後に、紫外線ランプを用いた紫外線照射を実施する場合について考える。紫外線発光ダイオードは、得られる紫外線のスペクトル幅が紫外線ランプよりも狭いので、紫外線硬化樹脂に含まれる光重合開始剤の吸収波長と紫外線発光ダイオードの発光波長との不整合が生じやすい。このため、被覆の表層が十分に硬化せず、光ファイバ素線の表面性が悪化する可能性がある。さらに、被覆の表層が十分に硬化する前に光ファイバ素線が紫外線発光ダイオードを用いた紫外線照射の対象となる区間を通過し、プーリ等に接触するという事態が生じやすい。このような事態が生じると、十分に硬化していない被覆の表層がプーリ等に付着して光ファイバ素線から剥ぎ取られ、光ファイバ素線の表面性がさらに悪化する。
次に、紫外線ランプを用いた紫外線照射を実施した後に、紫外線発光ダイオードを用いた紫外線照射を実施する場合について考える。紫外線ランプは、得られる紫外線のスペクトル幅が紫外線発光ダイオードよりも広いので、紫外硬化樹脂に含まれる光重合開始剤の吸収波長と紫外線ランプの発光波長との不整合は生じにくい。しかしながら、紫外線照射を空気中で実施した場合、酸素による硬化阻害が生じることがある。そうすると、被覆の表層が十分に硬化せず、光ファイバ素線の表面性が悪化する可能性がある。また、酸素による硬化阻害に起因する表面性の悪化は、その後の紫外線照射では充分に改善されない可能性が高い。さらに、被覆の表層が十分に硬化する前に光ファイバ素線が紫外線ランプを用いた紫外線照射の対象となる区間を通過し、プーリ等に接触するという事態が生じる。したがって、紫外線ランプを用いた紫外線照射を実施した後に、紫外線発光ダイオードを用いた紫外線照射を実施する場合であっても、光ファイバ素線の表面性がさらに悪化する可能性を排除することができない。特許文献4においても、このような可能性を排除するための具体的な方法は示されていない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、従来よりも表面性の悪化が生じにくい光ファイバ素線の製造方法及び製造装置を実現することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の光ファイバ素線の製造方法は、被覆を構成する紫外線硬化樹脂のうち、少なくとも当該被覆の表層を構成する紫外線硬化樹脂が未硬化状態の光ファイバ素線の各点に対して、酸素濃度が2%以下の低酸素雰囲気下において、紫外線ランプが発する紫外線を0.01秒以上照射する第1の照射工程と、上記第1の照射工程を実施して得られる、少なくとも上記被覆の表層を構成する紫外線硬化樹脂が硬化した上記光ファイバ素線の各点に対して、紫外線発光ダイオードが発する紫外線を照射する第2の照射工程と、を含み、上記紫外線ランプが発する紫外線のスペクトル幅は、上記紫外線発光ダイオードが発する紫外線のスペクトル幅よりも広い、ことを特徴とする。
また、上記の課題を解決するために、本発明の光ファイバ素線の製造装置は、被覆を構成する紫外線硬化樹脂のうち、少なくとも当該被覆の表層を構成する紫外線硬化樹脂が未硬化状態の光ファイバ素線の各点に対して、酸素濃度が2%以下の低酸素雰囲気下において、紫外線ランプが発する紫外線を0.01秒以上照射する第1の照射部と、上記第1の照射部を実施して得られる、少なくとも上記被覆の表層を構成する紫外線硬化樹脂が硬化した上記光ファイバ素線の各点に対して、紫外線発光ダイオードが発する紫外線を照射する第2の照射部と、を含み、上記紫外線ランプが発する紫外線のスペクトル幅は、上記紫外線発光ダイオードが発する紫外線のスペクトル幅よりも広い、ことを特徴とする。
上記の構成によれば、第1の照射工程(第1の照射部)を通過した光ファイバ素線は、少なくとも被覆の表層が硬化した状態となる。これは、第1の照射工程(第1の照射部)において、酸素濃度が2%以下の酸素濃度管理区間において紫外線ランプが発するスペクトル幅の広い紫外線を0.01秒以上照射しているためである。その結果、第1の照射工程(第1の照射部)より後段の製造過程において生じ得る、光ファイバ素線の表面性の悪化を抑制することができる。
本発明に係る光ファイバ素線の製造方法において、上記被覆は、光ファイバ裸線の側面を覆う1次被覆と、上記1次被覆の外側面を覆う2次被覆とを含み、当該製造方法は、上記第1の照射工程の前に実施される工程として、上記光ファイバ裸線に対して、上記1次被覆を構成する紫外線硬化樹脂及び上記2次被覆を構成する紫外線硬化樹脂を一括塗布する塗布工程をさらに含む、ことが好ましい。
上記の構成によれば、1次被覆及び2次被覆をそれぞれ構成する紫外線硬化樹脂を一括塗布する光ファイバ素線の製造過程において、第1の照射工程が、塗布工程を実施して得られる、1次被覆を構成する紫外線硬化樹脂及び2次被覆を構成する紫外線硬化樹脂が未硬化状態の光ファイバ素線の各点に対して実施される。これにより、第1の照射工程を通過した光ファイバ素線は、少なくとも2次被覆の表層を構成する紫外線硬化樹脂が硬化した状態となる。その後、第2の照射工程が、第1の照射工程を実施して得られる、少なくとも2次被覆の表層を構成する紫外線硬化樹脂が硬化した光ファイバ素線の各点に対して実施される。これにより、第2の照射工程を通過した光ファイバ素線は、1次被覆まで硬化した状態となる。すなわち、上記の構成によれば、Wet−On−Wet方式により形成される2次被覆の表面性の悪化を抑制することができる。
本発明に係る光ファイバ素線の製造方法において、上記被覆は、光ファイバ裸線の側面を覆う1次被覆と、上記1次被覆の外側面を覆う2次被覆とを含み、当該製造方法は、上記第1の照射工程の前に実施される工程として、(1)光ファイバ裸線に対して、1次被覆を構成する紫外線硬化樹脂を塗布する第1の塗布工程と、(2)上記第1の塗布工程を実施して得られる、上記1次被覆を構成する紫外線硬化樹脂が未硬化状態の上記光ファイバ素線の各点に対して、紫外線発光ダイオードが発する紫外線を照射する第3の照射工程と、(3)上記第3の照射工程を実施して得られる、上記1次被覆を構成する紫外線硬化樹脂が硬化した上記光ファイバ素線に対して、2次被覆を構成する紫外線硬化樹脂を塗布する第2の塗布工程と、をさらに含む、ことが好ましい。
上記の構成によれば、1次被覆及び2次被覆をそれぞれ構成する紫外線硬化樹脂を順次塗布する光ファイバ素線の製造過程において、第1の照射工程が、1次被覆を構成する紫外線硬化樹脂が硬化した状態であり、且つ、2次被覆を構成する紫外線硬化樹脂が未硬化状態である光ファイバ素線の各点に対して実施される。これにより、第1の照射工程を通過した光ファイバ素線は、少なくとも2次被覆の表層を構成する紫外線硬化樹脂が硬化した状態となる。その後、第2の照射工程が、第1の照射工程を実施して得られる、少なくとも2次被覆の表層を構成する紫外線硬化樹脂が硬化した光ファイバ素線の各点に対して実施される。これにより、第2の照射工程を通過した光ファイバ素線は、1次被覆及び2次被覆も硬化した状態となる。すなわち、上記の構成によれば、Dry−On−Wet方式により形成される2次被覆の表面性の悪化を抑制することができる。
本発明に係る光ファイバ素線の製造方法において、上記第2の照射工程の前に実施される工程として、上記第1の照射工程を実施して得られる、上記被覆の表層が硬化した上記光ファイバ素線の各点に対して、空気中において、紫外線ランプが発する紫外線を照射する第4の照射工程をさらに含む、ことが好ましい。
上記の構成によれば、第1の照射工程及び第4の照射工程において、紫外線ランプが発する紫外線を十分に照射することができる。しかも、上記の構成によれば、既に被覆の表層が硬化した光ファイバ素線に対して紫外線を照射する第4の照射工程を空気中で実施する。このため、第4の照射工程を低酸素雰囲気化で実施する場合と比べて、酸素濃度管理に要するイニシャルコスト及びランニングコストを省くことができる。
本発明に係る光ファイバ素線の製造方法において、上記第1の照射工程では、上記光ファイバ素線が内部を走行する石英管であって、酸素濃度が2%以下の不活性ガスで満たされている石英管と、上記石英管を介して上記光ファイバ素線に対して上記紫外線を照射する上記紫外線ランプと、を有する1つ以上の照射ユニットを、上記石英管の内部を走行する上記光ファイバ素線の各点に対する上記紫外線の照射時間が0.01秒以上となるよう配置した照射装置を用いる、ことが好ましい。
上記の構成によれば、第1の照射工程(第1の照射部)を通過した光ファイバ素線の少なくとも被覆の表層を、より確実に硬化した状態にすることができる。
本発明に係る光ファイバ素線の製造方法において、上記第1の照射工程では、上記光ファイバ素線の各点に対して、上記紫外線ランプが発する紫外線を0.07秒以下照射する、ことが好ましい。
上記の構成によれば、第1の照射工程において、被覆を構成する紫外線硬化樹脂を劣化させるほど当該被覆が高温になることを防止することができる。また、酸素濃度が管理された区間の長さが制限されるため、当該製造方法を実施する製造装置の大規模化を抑制することができる。
本発明によれば、従来よりも表面性の悪化が生じにくい光ファイバ素線の製造方法及び製造装置を実現することができる。
本発明の各実施形態において製造される光ファイバ素線の横断面を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る光ファイバ素線の製造装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態において1次照射部のUVランプ及び2次照射部のUVLEDからそれぞれ出射される紫外線のスペクトルの一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る1次照射部を構成する第1照射ユニットの断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る2次照射部を構成する第2照射ユニットの断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る光ファイバ素線の製造方法を説明するフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る光ファイバ素線の製造装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る光ファイバ素線の製造方法を説明するフローチャートである。フローチャートである。
以下、本発明の各実施形態に係る光ファイバの製造装置及び製造方法について説明する。なお、各実施形態において、同一の構成及び工程には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
〔光ファイバ素線の構成〕
まず、後述する各実施形態に係る光ファイバの製造装置及び製造方法により製造される光ファイバ素線10について、図1を参照して説明する。図1は、光ファイバ素線10の横断面(光軸に直交する断面)を示す断面図である。
光ファイバ素線10は、円柱状の光ファイバ裸線11と、光ファイバ裸線11の側面を覆う被覆12と、を備えている。
光ファイバ裸線11は、円柱状のコア11aと、コア11aの側面を覆う円筒状のクラッド11bと、により構成される。コア11a及びクラッド11bは、何れも石英ガラスにより構成されている。ただし、クラッド11bを構成する石英ガラスの屈折率は、コア11aを構成する石英ガラスの屈折率よりも低い。コア11aとクラッド11bとの屈折率差は、例えば、コア11aを構成する石英ガラスに屈折率を上昇させるためのドーパント(例えば、ゲルマニウム)を添加することによって、あるいは、クラッド11bを構成する石英ガラスに屈折率を低下させるためのドーパント(例えば、フッ素)を添加することによって形成される。なお、クラッド11bの屈折率をコア11aの屈折率よりも低くするのは、コア11aに光を閉じ込める機能を光ファイバ裸線11に付与するためである。
被覆12は、光ファイバ裸線11の側面(クラッド11bの外側面)を覆う円筒状の1次被覆12aと、1次被覆12aの外側面を覆う円筒状の2次被覆12bと、により構成されている。1次被覆12a及び2次被覆12bは、何れも紫外線硬化樹脂により構成されている。ただし、1次被覆12aを構成する紫外線硬化樹脂のヤング率は、2次被覆12bを構成する紫外線硬化樹脂のヤング率よりも低い。1次被覆12aと2次被覆12bとのヤング率差は、例えば、1次被覆12a及び2次被覆12bを構成する紫外線硬化樹脂の重合度を異ならせることにより形成される。なお、2次被覆12bのヤング率を相対的に高く、1次被覆12aのヤング率を相対的に低くするのは、硬質の2次被覆12bにより耐外傷性を向上させると共に、軟質の1次被覆12aにより衝撃吸収性を向上させるためである。
1次被覆12a及び2次被覆12bを構成する紫外線硬化樹脂には、それぞれ、光重合開始剤が含まれている。これらの紫外線硬化樹脂の硬化は、光重合開始剤の吸収波長帯に属する波長を有する紫外線により開始される。なお、硬化時の温度が高いほど、2次被覆12bを構成する紫外線硬化樹脂の硬化が進みやすく、1次被覆12aを構成する紫外線硬化樹脂の硬化が進みにくい傾向がある。また、硬化時の温度が低いほど、2次被覆12bを構成する紫外線硬化樹脂の硬化が進みにくく、1次被覆12aを構成する紫外線硬化樹脂の硬化が進みやすい傾向がある。
〔第1の実施形態〕
(光ファイバの製造装置の構成)
本発明の第1の実施形態に係る製造装置1の構成について、図2を参照して説明する。図2は、製造装置1の構成を示すブロック図である。
製造装置1は、光ファイバ素線10(図1参照)を製造するための装置であり、線引部101、冷却部102、裸線外径測定部103、塗布部104、素線外径測定部105、1次照射部106、引取部107、2次照射部108、及び巻取部109を備えている。これらの構成要素は、光ファイバ素線10の走行経路に沿ってこの順に配置される。さらに、製造装置1は、裸線外径測定部103及び素線外径測定部105から取得したモニタ信号を参照して塗布部104及び引取部107を制御する制御部110を備えている。また、製造装置1は、複数のプーリ111_1〜111_6を備えている。光ファイバ素線10の走行経路は、これらのプーリ111_1〜111_6によって規定される。
なお、1次照射部106は、本発明における第1の照射部の一例を構成する。また、2次照射部108は、本発明における第2の照射部の一例を構成する。
線引部101は、光ファイバ裸線11の母材となるプリフォームを線引きするための手段である。本実施形態においては、加熱炉を線引部101として用いる。プリフォームは、この加熱炉により加熱され、溶融する。そして、溶融したプリフォームは、自重により引き伸ばされる。このように、プリフォームを溶融して引き伸ばすことを、「線引き」という。線引部101において線引きされたプリフォームは、線引部101の下方に配置された冷却部102に送り込まれる。
冷却部102は、線引きされたプリフォームを冷却するための手段である。本実施形態においては、冷却筒を冷却部102として用いる。線引きされたプリフォームは、この冷却筒内を流れる冷却ガスにより冷却され、硬化する。これにより、光ファイバ裸線11が得られる。冷却部102において得られた光ファイバ裸線11は、光ファイバ裸線11の外径を測定するための裸線外径測定部103を経由した後、冷却部102の下方に配置された塗布部104に送り込まれる。
塗布部104は、被覆12の母材となる未硬化状態の紫外線硬化樹脂を光ファイバ裸線11の側面に塗布するための手段である。本実施形態においては、2つの塗布ダイスが重ねて設けられた二重塗布ダイスを塗布部104として用いる。光ファイバ裸線11の側面には、上流側の塗布ダイスによって、1次被覆12aの母材となる未硬化状態の紫外硬化樹脂が塗布され、1次被覆12aの外側面には、下流側の塗布ダイスによって、2次被覆12bの母材となる未硬化状態の紫外線硬化樹脂が塗布される。これにより、1次被覆12a及び2次被覆12bが共に未硬化状態である光ファイバ素線10が得られる。この状態の光ファイバ素線10のことを、以下、光ファイバ素線10αと記載する。塗布部104において得られた光ファイバ素線10αは、光ファイバ素線10αの外径を測定するための素線外径測定部105を経由した後、塗布部104の下方に配置された1次照射部106に送り込まれる。
なお、塗布部104が塗布する紫外線硬化樹脂の厚みは、可変であり、素線外径測定部105にて測定された光ファイバ素線10αの外径に基づいて、制御部110により制御されている。制御部110は、光ファイバ素線10αの外径が予め定められた値よりも小さい場合、塗布する紫外線硬化樹脂の厚み増加するように塗布部104を制御する。逆に、制御部110は、光ファイバ素線10αの外径が予め定められた値よりも大きい場合、塗布する紫外線硬化樹脂の厚みが減少するように塗布部104を制御する。これにより、得られる光ファイバ素線10の外径を予め定められた値に近づけることができる。
1次照射部106は、光ファイバ素線10αに対して、低酸素雰囲気化においてUVランプ(紫外線ランプ)を用いて紫外線を照射するための手段である。本実施形態においては、UVランプを光源とするn個(nは1以上の自然数)のUVランプユニット106_1〜106_nを、1次照射部106として用いる。各UVランプユニット106_i(iは1以上n以下の自然数)の構成については、参照する図面を代えて後述する。なお、図2においては、n=3の場合を例示しているが、1次照射部106を構成するUVランプユニット106_iの個数は任意である。
被覆12の母材となる紫外線硬化樹脂は、1次照射部106におけるUVランプを用いた紫外線照射によって、外側から順に硬化していく。1次照射部106におけるUVランプを用いた紫外線照射では、主に2次被覆12bを構成する紫外線硬化樹脂が硬化する。ただし、1次照射部106におけるUVランプを用いた紫外線照射が完了した段階では、少なくとも2次被覆12bの表層を構成する紫外線硬化樹脂が十分に硬化していればよく、その余の紫外硬化樹脂は、未硬化状態であっても、半硬化状態であっても構わない。この状態の光ファイバ素線10のことを、以下、光ファイバ素線10βと記載する。1次照射部106において得られた光ファイバ素線10βは、プーリ111_1を経由した後、引取部107に送り込まれる。プーリ111_1は、光ファイバ素線10βの走行経路を重力方向に平行な第1方向(図2における下方向)から重力方向に垂直な第2方向(図2における右方向)に変えるターンプーリとして機能する。
引取部107は、光ファイバ素線10βを特定の引取速度で引き取るための手段である。ここで、引取速度とは、引取部107が単位時間あたりに引き取る光ファイバ素線10βの長さのことである。本実施形態においては、キャプスタンを引取部107として用いる。引取部107により引き取られた光ファイバ素線10βは、プーリ111_2〜111_6を経由した後、引取部107の側方に配置された2次照射部108に送り込まれる。ここで、プーリ111_5は、第1方向と平行に(図2における上下方向に)変位可能なダンサープーリである。このプーリ111_5を第1方向に(図2における下方向に)付勢することによって、光ファイバ素線10βに張力が掛けられる。
なお、引取部107の引取速度は、可変であり、裸線外径測定部103にて測定された光ファイバ裸線11の外径に基づいて、制御部110により制御されている。制御部110は、光ファイバ裸線11の外径が予め定められた値よりも小さい場合、引取速度が低下するように引取部107を制御する。逆に、制御部110は、光ファイバ裸線11の外径が予め定められた値よりも大きい場合、引取速度が上昇するように引取部107を制御する。これにより、得られる光ファイバ裸線11の外径を予め定められた値に近づけることができる。
2次照射部108は、UVLED(紫外線発光ダイオード)を用いて光ファイバ素線10βに紫外線を照射するための手段である。本実施形態においては、UVLEDを光源とするm個(mは1以上の自然数)のUVLEDユニット108_1〜108_mを、2次照射部108として用いる。各UVLEDユニット108_j(jは1以上m以下の自然数)の構成については、参照する図面を代えて後述する。なお、図2においては、m=2の場合を例示しているが、2次照射部108を構成するUVLEDユニット108_jの個数は任意である。
被覆12の母材となる紫外線硬化樹脂のうち、1次照射部106におけるUVランプを用いた紫外線照射でも未だ十分に硬化していない紫外線硬化樹脂は、2次照射部108におけるUVLEDを用いた紫外線照射によって硬化が完了する。2次照射部108におけるUVLEDを用いた紫外線照射では、主に1次被覆12aを構成する紫外線硬化樹脂が硬化する。これにより、光ファイバ素線10が得られる。2次照射部108において得られた光ファイバ素線10は、巻取部109に送り込まれる。
巻取部109は、光ファイバ素線10を巻き取るための手段である。本実施形態においては、第2方向に平行な回転軸を有する巻取ドラム109aと、第2方向と平行に変位可能なプーリ109bを、巻取部109として用いる。巻取ドラム109aを回転させながら、プーリ109bを第2方向と平行に往復移動させることによって、光ファイバ素線10が巻取ドラム109aに均等に巻き取られる。
以上のように、製造装置1においては、1次照射部106の光源として、UVランプを用いると共に、2次照射部108の光源として、UVLEDを用いている。これは、以下の理由による。
UVLEDは、UVランプに比べて消費電力が小さい。また、UVLEDは、高温になりにくいため、冷却装置を簡略化することができ、その結果、運転時の消費電力を更に抑えることができる。また、UVLEDには、高温環境下で生じ得る紫外線硬化樹脂の劣化を抑えることができるというメリットがある。しかしながら、1次照射部106の光源として、UVLEDを用いると、次のような問題を生じる。
すなわち、図3に示すように、UVLEDから発せられる紫外線は、UVランプから発せられる紫外線に比べてスペクトル幅が狭い。そのため、UVLEDのピーク波長が、2次被覆12bに含まれる光重合開始剤の吸収波長と異なる可能性が高い。加えて、2次被覆12bは、硬化時のファイバ温度が高いほど硬化が進みやすい傾向がある。そのため、1次照射部106にUVLEDを用いると、2次被覆12bの表層を構成する紫外線硬化樹脂を1次照射部106において十分に硬化することができない可能性が高くなる。そうすると、光ファイバ素線10βがプーリ111_1に接触した際に、2次被覆12bの表面がプーリ111_1に付着して剥離されるといった問題を生じる。
そこで、製造装置1においては、1次照射部106の光源として、UVランプを用いることによって、これらの問題を回避している。
さらに、製造装置1は、上述の1次照射部106において、次の構成を採用する。
すなわち、1次照射部106は、光ファイバ素線10αに対して、UVランプを用いた紫外線照射を、酸素濃度が2%以下の低酸素雰囲気下で行う。これは、紫外線硬化樹脂の酸素による硬化阻害を防止するためである。具体的には、1次照射部106は、UVランプから発光される紫外線を照射する光ファイバ素線10αが走行する石英管に、酸素濃度が2%以下の不活性ガスが流れるよう構成される。
また、1次照射部106は、光ファイバ素線10αの各点に対して、UVランプを用いた紫外線照射を、0.01秒以上行うよう構成される。これは、2次被覆12bの少なくとも表層を構成する紫外線硬化樹脂を十分に硬化させるための照射時間である。なお、照射時間とは、光ファイバ素線10αの各点が、1次照射部106による紫外線照射区間に進入してから進出するまでの時間をいう。例えば、線引速度が3000メートル/分であることを想定する。この場合、0.01秒の照射時間を確保するためには、1次照射部106における低酸素雰囲気下での照射区間の長さが、0.6メートル以上となるよう構成すればよい。
さらに、1次照射部106は、光ファイバ素線10αの各点に対して、UVランプを用いた紫外線の照射時間が、0.07秒以下となるよう構成される。これは、2次被覆12bの少なくとも表層を構成する紫外線硬化樹脂を十分に硬化させながらも、UVランプによる高温環境下で生じ得る紫外線硬化樹脂の劣化を防止するための照射時間である。例えば、線引速度が1000メートル/分であることを想定する。この場合、照射時間を0.07秒以下にするためには、1次照射部106における低酸素雰囲気下での照射区間の長さが、1.2メートル以下となるよう構成すればよい。
さらに、製造装置1は、上述の2次照射部108において、次の構成を採用してもよい。
すなわち、2次照射部108は、UVLEDとして、1次被覆12aを構成する紫外線硬化樹脂に含まれる光重合開始材の吸収波長を有する紫外線を発光するUVLEDを用いてもよい。これは、本実施形態では、光ファイバ素線10βでは、1次照射部106を通過したことによって2次被覆12aを構成する紫外線硬化樹脂がある程度硬化している可能性が高い。そのため、光ファイバ素線10βにおいて、被覆12の母材となる紫外線硬化樹脂のうち未だ硬化が十分でない部分は、主に1次被覆12aを構成する紫外線硬化樹脂であると考えられるからである。
(UVランプユニット及びUVLEDユニットの構成)
1次照射部106を構成するUVランプユニット106_iの構成について、図4を参照して説明する。図4は、UVランプユニット106_iの断面図である。
UVランプユニット106_iは、筐体106aと、筐体106aを貫通する石英管106bと、筐体106aの内部に収容されたUVランプ106cと、筐体106aの内部において石英管106b及びUVランプ106cを取り囲む反射板106dと、を備えている。UVランプ106cとしては、例えば、メタルハライドランプを挙げることができる。UVランプ106cから発せられた紫外線は、直接、又は、反射板106dにて反射された後、石英管106bの内部を走行する光ファイバ素線10αに照射される。
なお、筐体106aには、冷却用ガスを筐体106a内に給気するための給気口106a1と、この冷却用ガスを筐体106a外に排気するための排気口106a2とが設けられている。筐体106aの内部に収容されたUVランプ106cは、この冷却用ガスによって冷却される。
また、UVランプユニット106_iは、さらに、筐体106aから上方に突出した石英管106bの上端を収容する上部キャップ106eと、筐体106aから下方に突出した石英管106bの下端を収容する下部キャップ106fと、を備えている。上部キャップ106eには、低酸素濃度の不活性ガスを上部キャップ106e内に供給するための給気口106e1が設けられており、下部キャップ106fには、この不活性ガスを下部キャップ106f外に排気するための排気口106f1が設けられている。不活性ガスとしては、例えば、窒素、アルゴン、又はヘリウムが挙げられる。上部キャップ106e、石英管106b、及び下部キャップ106fの内部は、この不活性ガスにより満たされる。このため、石英管106bの内部を走行する光ファイバ素線10αは、低酸素雰囲気下で紫外線を照射されることになる。
本実施形態では、このようなUVランプユニット106_1〜3が、連続して配置される。各UVランプユニット106_iにおいて紫外線が照射される区間の合計の長さは、引取速度の変化に伴い照射時間が0.01秒以上0.07秒以下となる長さであるものとする。
次に、2次照射部108を構成するUVLEDユニット108_jの構成について、図5を参照して説明する。図5は、UVLEDユニット108_jの断面図である。
UVLEDユニット108_jは、筐体108aと、筐体108aを貫通する石英管108bと、筐体108aの内部に収容されたUVLEDバー108cと、筐体108aの内部においてUVLEDバー108cと対向するように石英管108bを取り囲む反射板108dと、を備えている。UVLEDバー108cは、複数のUVLED素子108c1〜108c5を直線状に並べた紫外線光源である。UVLEDバー108cから発せられた紫外線は、直接、又は、反射板108dにて反射された後、石英管108bの内部を走行する光ファイバ素線10βに照射される。
(光ファイバ素線の製造方法)
本発明の第1の実施形態に係る光ファイバ素線10の製造方法S1について、図6を参照して説明する。図6は、光ファイバ素線10の製造方法S1を示すフローチャートである。製造方法S1は、光ファイバ素線10(図1参照)を製造するための方法であり、以下に説明する工程S101〜S109を含んでいる。
工程S101:線引部101は、光ファイバ裸線11の母材となるプリフォームを線引きする。
工程S102:冷却部102は、工程S101にて線引きされたプリフォームを冷却する。これにより、光ファイバ裸線11が得られる。
工程S103:裸線外径測定部103は、工程S102にて得られた光ファイバ裸線11の外径を測定し、外径の測定値を表すモニタ信号を制御部110に提供する。
工程S104(塗布工程):塗布部104は、工程S103にて外径を測定された光ファイバ裸線11の側面に、被覆12の母材となる未硬化状態の紫外線硬化樹脂を塗布する。詳細には、塗布部104は、光ファイバ裸線11の外側面に、1次被覆12aの母材となる未硬化状態の紫外硬化樹脂を塗布する作業と、1次被覆12aの外側面に、2次被覆12bの母材となる未硬化状態の紫外線硬化樹脂を塗布する作業とを一括して実施する。これにより、光ファイバ素線10αが得られる。
なお、工程S104にて塗布される紫外線硬化樹脂の厚みは、後述する工程S105で測定される光ファイバ素線10αの外径に基づく制御部110の制御により調整される。
工程S105:素線外径測定部105は、工程S104にて得られた光ファイバ素線10αの外径を測定し、外径の測定値を表すモニタ信号を制御部110に提供する。
工程S106(第1の照射工程):1次照射部106は、工程S105にて得られた光ファイバ素線10αに、UVランプを用いて紫外線を照射する。これにより、主に2次被覆12bの母材となる紫外線硬化樹脂が硬化し、光ファイバ素線10βが得られる。少なくとも2次被覆12bの表層を構成する紫外線硬化樹脂は、本工程において十分に硬化される。
工程S107:引取部107は、工程S106にて得られた光ファイバ素線10βを特定の引取速度で引き取る。
なお、工程S107にて光ファイバ素線10βを引き取る引取速度は、前述した工程S103で測定された光ファイバ裸線11の外径に基づく制御部110の制御により調整される。
工程S108(第2の照射工程):2次照射部108は、工程S107にて引き取られた光ファイバ素線10βに、UVLEDを用いて紫外線を照射する。これにより、主に1次被覆12aの母材となる紫外線硬化樹脂が硬化し、光ファイバ素線10が得られる。
工程S109:巻取部109は、工程S108にて得られた光ファイバ素線10を巻取ドラム109aに巻き取る。これにより、巻取ドラム109aに巻き取られた光ファイバ素線10が得られる。
なお、上述した工程S106において、1次照射部106によるUVランプを用いた紫外線照射は、前述したように、酸素濃度が2%以下の低酸素雰囲気下で0.01秒以上行われる。
以上説明したように、本実施形態は、被覆を構成する紫外線硬化樹脂の少なくとも表層を含む部分が未硬化状態の光ファイバ素線の各点に対して、酸素濃度が2%の低酸素雰囲気下で、UVランプによる紫外線照射を0.01秒以上行う。その後、本実施の形態は、光ファイバ素線の各点に対して、UVLEDによる紫外線照射を行う。
ここで、2次被覆12bに含まれる光重合開始剤の吸収波長は、UVランプから発せられるスペクトル幅が広帯域の紫外線に含まれる可能性が高い。また、2次被覆12bは、硬化時のファイバ温度が高いほど硬化が進みやすい傾向がある。
したがって、本実施形態は、光ファイバ素線10の製造工程の前段の照射において、2次被覆12bの少なくとも表層を十分に硬化させることができる。その結果、本実施形態は、1次被覆12a及び2次被覆12bを一括して塗布する製造装置1において、従来よりも表面性の悪化が生じにくい光ファイバ素線10を製造することができる。
(変形例)
本実施形態では、1次照射部106を構成するUVランプユニット106_1〜106_3において、それぞれ酸素濃度が2%以下の低酸素雰囲気下で照射が行われるものとして説明した。ただし、1次照射部106を構成するUVランプユニット106_iのうち、下流側の1つ以上のUVランプユニット106_iにおける紫外線照射は、必ずしも低酸素雰囲気下で実施されなくてもよい。つまり、上流側の1つ以上のUVランプユニット106_iにより0.01秒以上の照射時間が確保されれば、残りの下流側のUVランプユニット106_iでは、紫外線の照射は空気中で行われても構わない。すなわち、そのような下流側のUVランプユニット106_i内には、低酸素濃度の不活性ガスが流れていなくてもよい。
これは、1次照射部106の上流側のUVランプユニット106_iで2次被覆12bを構成する紫外線硬化樹脂の表層が十分に硬化すれば、その余の紫外線硬化樹脂は露出していないため、酸素による硬化阻害を防止する必要がないからである。
このように構成した場合、本発明における第1の照射工程が、1次照射部106のうち低酸素雰囲気下で紫外線を照射する上流側の1つ以上のUVランプユニット106_iにより実施される。その後、本発明における第4の照射工程が、1次照射部106のうち空気中で紫外線を照射する下流側の残りのUVランプユニット106_iにより実施される。その後、本発明における第2の照射工程が、2次照射部108により実施される。
(その他の変形例)
本実施形態では、光ファイバ素線10の被覆12が、1次被覆12a及び2次被覆12bの2層からなる例について説明した。ただし、本実施形態は、被覆12が1層からなる場合にも適用可能である。その場合、本実施形態において、塗布部104が、被覆12を形成する紫外線硬化樹脂を光ファイバ裸線11に塗布するよう構成すればよい。
〔第2の実施形態〕
(光ファイバ素線の製造装置の構成)
本発明の第2の実施形態に係る製造装置2について、図7を参照して説明する。図7は、製造装置2の構成を示すブロック図である。
製造装置2は、光ファイバ素線10(図1参照)を製造するための装置であり、線引部201、冷却部202、裸線外径測定部203、1次塗布部204、1次照射部205、2次塗布部206、素線外径測定部207、2次照射部208、引取部209、3次照射部210、及び巻取部211を備えている。これらの構成要素は、光ファイバ素線10の走行経路に沿ってこの順に配置される。さらに、製造装置2は、裸線外径測定部203及び素線外径測定部207から取得したモニタ信号を参照して1次塗布部204、2次塗布部206及び引取部209を制御する制御部212を備えている。また、製造装置2は、複数のプーリ213_1〜213_6を備えている。光ファイバ素線10の走行経路は、これらのプーリ213_1〜213_6によって規定される。
なお、1次照射部205は、本発明における第3の照射工程を実施する構成要素の一例である。また、2次照射部208は、本発明における第1の照射部の一例を構成する。また、3次照射部210は、本発明における第2の照射部の一例を構成する。
ここで、本実施形態に係る製造装置2の構成のうち、線引部201、冷却部202、裸線外径測定部203、素線外径測定部207、引取部209、巻取部211、及びプーリ213は、第1の実施形態における同名の要素と同様に機能するよう構成される。本実施形態に係る製造装置2の構成のうち、第1の実施形態に係る製造装置1の構成に対して異なる要素は、1次塗布部204、1次照射部205、2次塗布部206、2次照射部208、3次照射部210、及び制御部212である。以下では、第1の実施形態と異なるこれらの構成要素について、詳細に説明する。
1次塗布部204は、1次被覆12aの母材となる未硬化状態の紫外線硬化樹脂を光ファイバ裸線11の側面に塗布するための手段である。1次塗布部204は、冷却部202の下方に配置される。1次塗布部204には、冷却部202において得られた光ファイバ裸線11が送り込まれる。本実施形態においては、塗布ダイスを1次塗布部204として用いる。光ファイバ裸線11の側面には、塗布ダイスによって、1次被覆12aの母材となる未硬化状態の紫外線硬化樹脂が塗布される。これにより、未硬化状態の1次被覆12aと光ファイバ裸線11からなる光ファイバ素線10が得られる。この状態の光ファイバ素線10のことを、以下、光ファイバ素線10α1と記載する。光ファイバ素線10α1は、1次塗布部204の下方に配置された1次照射部205に送り込まれる。
1次照射部205は、UVLEDを用いて、光ファイバ素線10α1に紫外線を照射するための手段である。本実施形態においては、UVLEDを光源とするm1個(m1は1以上の自然数)のUVLEDユニット205_1〜205_m1を、1次照射部205として用いる。各UVLEDユニット205_k(kは1以上m1以下の自然数)の構成は、図5を参照して説明した第1の実施形態におけるUVLEDユニット108_iと同様であるため、本実施形態における説明を省略する。なお、図7においては、m1=1の場合を例示しているが、1次照射部205を構成するUVLEDユニット205_kの個数は任意である。
1次被覆12aの母材となる未硬化状態の紫外線硬化樹脂は、1次照射部205におけるUVLEDを用いた紫外線照射によって硬化する。ただし、1次照射部205におけるUVLEDを用いた紫外線照射が完了した段階では、1次被覆12aが十分に硬化していなくてもよく、未硬化状態又は半硬化状態の部分があっても構わない。この状態の光ファイバ素線10のことを、以下、光ファイバ素線10α2と記載する。1次照射部205において得られた光ファイバ素線10α2は、1次照射部205の下方に配置された2次塗布部206に送り込まれる。
2次塗布部206は、2次被覆12bの母材となる未硬化状態の紫外線硬化樹脂を、1次被覆12aの外側面に塗布するための手段である。本実施形態においては、塗布ダイスを2次塗布部206として用いる。光ファイバ素線10α2において光ファイバ裸線11を覆う1次被覆12aの側面には、塗布ダイスによって、2次被覆12bの母材となる未硬化状態の紫外線硬化樹脂が塗布される。これにより、被覆12のうち少なくとも2次被覆12bが未硬化状態である光ファイバ素線10が得られる。この状態の光ファイバ素線10のことを、以下、光ファイバ素線10α3と記載する。光ファイバ素線10α3は、光ファイバ素線10α3の外径を測定するための素線外径測定部207を経由した後、2次塗布部206の下方に配置された2次照射部208に送りこまれる。
なお、1次塗布部204及び2次塗布部206が塗布する紫外線硬化樹脂の厚みは、可変であり、素線外径測定部207にて測定された光ファイバ素線10α3の外径に基づいて、制御部212により制御されている。制御部212は、光ファイバ素線10α3の外径が予め定められた値よりも小さい場合、塗布する紫外線硬化樹脂の厚み増加するように1次塗布部204及び2次塗布部206の一方または両方を制御する。逆に、制御部212は、光ファイバ素線10α3の外径が予め定められた値よりも大きい場合、塗布する紫外線硬化樹脂の厚みが減少するように1次塗布部204及び2次塗布部206の一方または両方を制御する。これにより、得られる光ファイバ素線10の外径を予め定められた値に近づけることができる。なお、制御部212は、第1の実施形態における制御部110と同様に、裸線外径測定部203にて測定された光ファイバ裸線11の外径に基づいて、引取部209の引取速度を制御する処理も行う。
2次照射部208は、UVランプを用いて光ファイバ素線10α2に紫外線を照射するための手段である。本実施形態においては、UVランプを光源とするn個のUVランプユニット208_1〜208_nを、2次照射部208として用いる。各UVランプユニット208_iの構成は、図3を参照して説明した第1の実施形態におけるUVランプユニット106_iと同様であるため、本実施形態における説明を省略する。なお、図7においては、n=2の場合を例示しているが、2次照射部208を構成するUVランプユニット208_iの個数は任意である。
2次照射部208によるUVランプを用いた紫外線照射では、主に、2次被覆12bを構成する紫外線硬化樹脂が硬化する。ただし、2次照射部208におけるUVランプを用いた紫外線照射が完了した段階では、少なくとも2次被覆12bの表層を構成する紫外線硬化樹脂が十分に硬化していればよく、その余の紫外硬化樹脂は、未硬化状態であっても、半硬化状態であっても構わない。この状態の光ファイバ素線10を、以下、光ファイバ素線10β1と記載する。
2次照射部208において得られた光ファイバ素線10β1は、プーリ213_1、引取部209、プーリ213_2〜213_6を経由した後、引取部209の側方に配置された3次照射部210に送り込まれる。
3次照射部210は、UVLEDを用いて光ファイバ素線10β1に紫外線を照射するための手段である。本実施形態においては、UVLEDを光源とするm2(m2は1以上の自然数)個のUVLEDユニット210_1〜210_m2を、3次照射部210として用いる。各UVLEDユニット210_j(jは1以上m2以下の自然数)の構成は、図4を参照して説明した第1の実施形態におけるUVLEDユニット108_jと同様であるため、本実施形態における説明を省略する。なお、図7においては、m2=1の場合を例示しているが、3次照射部210を構成するUVLEDユニット210_jの個数は任意である。
光ファイバ素線10β1において、被覆12の母材となる紫外線硬化樹脂のうち、1次照射部205におけるUVLEDを用いた紫外線照射、及び2次照射部208におけるUVランプを用いた紫外線照射でも未だ十分に硬化していない部分がある。この未だ十分に硬化していない部分の紫外線硬化樹脂は、3次照射部210におけるUVLEDを用いた紫外線照射によって、外側から順に硬化していく。3次照射部210におけるUVLEDを用いた紫外線照射では、主に2次被覆12bを構成する紫外線硬化樹脂が硬化する。これにより、光ファイバ素線10が得られる。3次照射部210において得られた光ファイバ素線10は、巻取部211に送り込まれる。
なお、第1の実施形態において本発明の第2の照射部を構成するUVLEDユニット108_iでは、UVLEDとして、1次被覆12aを構成する紫外線硬化樹脂に含まれる光重合開始材の吸収波長を有する紫外線を発光するUVLEDを用いてもよいとして説明した。本実施形態では、本発明の第2の照射部を構成するUVLEDユニット210_iでは、UVLEDとして、2次被覆12bを構成する紫外線硬化樹脂に含まれる光重合開始材の吸収波長を有する紫外線を発光するUVLEDを用いてもよい。これは、本実施形態では、光ファイバ素線10β1では、1次照射部205を既に通過していることによって1次被覆12aを構成する紫外線硬化樹脂がある程度硬化している可能性が高い。そのため、光ファイバ素線10β1において、被覆12の母材となる紫外線硬化樹脂のうち未だ硬化が十分でない部分は、主に2次被覆12bを構成する紫外線硬化樹脂であると考えられるからである。
(光ファイバ素線の製造方法)
次に、第2の実施形態に係る製造装置2を用いて光ファイバ素線10を製造する方法について、図8を参照して説明する。図8は、製造装置2を用いた製造方法を示すフローチャートである。
工程S201:線引部201は、光ファイバ裸線11の母材となるプリフォームを線引きする。
工程S202:冷却部202は、工程S201にて線引きされたプリフォームを冷却する。これにより、光ファイバ裸線11が得られる。
工程S203:裸線外径測定部203は、工程S202にて得られた光ファイバ裸線11の外径を測定し、外径の測定値を表すモニタ信号を制御部212に提供する。
工程S204(第1の塗布工程):1次塗布部204は、工程S203にて外径を測定された光ファイバ裸線11の側面に、1次被覆12aの母材となる未硬化状態の紫外線硬化樹脂を塗布する。これにより、光ファイバ素線10α1が得られる。
なお、工程S204にて塗布される紫外線硬化樹脂の厚みは、後述する工程S207で測定される光ファイバ素線10α3の外径に基づく制御部212の制御により調整される。
工程S205(第3の照射工程):1次照射部205は、工程S204にて得られた光ファイバ素線10α1に、UVLEDを用いて紫外線を照射する。これにより、1次被覆12aの母材となる紫外線硬化樹脂が硬化した光ファイバ素線10α2が得られる。ただし、光ファイバ素線10α2において、1次被覆12aを構成する紫外線硬化樹脂は、部分的に未硬化状態又は半硬化状態であってもよい。
工程S206(第2の塗布工程):2次塗布部206は、工程S205にて得られた光ファイバ素線α2に、2次被覆12bの母材となる未硬化状態の紫外線硬化樹脂を塗布する。これにより、光ファイバ素線10α3が得られる。
なお、工程S206にて塗布される紫外線硬化樹脂の厚みは、後述する工程S207で測定される光ファイバ素線10α3の外径に基づく制御部212の制御により調整される。
工程S207:素線外径測定部207は、工程S206にて得られた光ファイバ素線10α3の外径を測定し、外径の測定値を表すモニタ信号を制御部212に提供する。
工程S208(第1の照射工程):2次照射部208は、工程S207にて得られた光ファイバ素線10α3に、UVランプを用いて紫外線を照射する。これにより、主に2次被覆12bの母材となる紫外線硬化樹脂が硬化し、光ファイバ素線10β1が得られる。2次被覆12bの少なくとも表層を構成する紫外線硬化樹脂は、本工程において十分に硬化される。
工程S209:引取部209は、工程S208にて得られた光ファイバ素線10β1を特定の引取速度で引き取る。
なお、工程S209にて光ファイバ素線10β1を引き取る引取速度は、前述した工程S203で測定された光ファイバ裸線11の外径に基づく制御部212の制御により調整される。
工程S210(第2の照射工程):3次照射部214は、工程S209にて引き取られた光ファイバ素線10β1に、UVLEDを用いて紫外線を照射する。これにより、主に2次被覆12bの母材となる紫外線硬化樹脂の未硬化状態又は半硬化状態の部分が硬化し、光ファイバ素線10が得られる。
工程S211:巻取部211は、工程S210にて得られた光ファイバ素線10を巻取ドラム211aに巻き取る。これにより、巻取ドラム211aに巻き取られた光ファイバ素線10が得られる。
以上説明したように、本実施形態は、2次照射部208が、1次被覆12aがある程度硬化し且つ2次被覆12bが未硬化状態の光ファイバ素線α2の各点に対して、酸素濃度が2%の低酸素雰囲気下で、UVランプによる紫外線照射を0.01秒以上行う。
ここで、2次被覆12bに含まれる光重合開始剤の吸収波長は、UVランプから発せられるスペクトル幅が広帯域の紫外線に含まれる可能性が高い。また、2次被覆12bは、硬化時のファイバ温度が高いほど硬化が進みやすい傾向がある。
したがって、本実施形態は、光ファイバ素線10の製造工程の2次被覆12b塗布後の照射において、2次被覆12bの少なくとも表層を十分に硬化させることができる。その結果、本実施形態は、1次被覆12aと2次被覆12bとを別時期に塗布する製造装置2において、従来よりも表面性の悪化が生じにくい光ファイバ素線10を製造することができる。
(変形例)
本実施形態では、2次照射部208を構成するUVランプユニット208_1〜208_2において、それぞれ酸素濃度が2%以下の低酸素雰囲気下で照射が行われるものとして説明した。ただし、2次照射部208を構成するUVランプユニット208_iのうち、下流側のUVランプユニット208_iにおける紫外線照射は、空気中で実施されてもよい。その理由は、本発明の第1の実施形態の変形例で述べた通りであるため、本実施形態では説明を省略する。
〔付記事項〕
本発明は、上述した各実施形態に限定されるものでなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1、2 製造装置
10 光ファイバ素線
11a コア
11b クラッド
12a 1次被覆
12b 2次被覆
11 光ファイバ裸線
101、201 線引部
102、202 冷却部
103、203 裸線外径測定部
104 塗布部
105、207 素線外径測定部
106、205 1次照射部
107、209 引取部
108、208 2次照射部
109、211 巻取部
110、212 制御部
111、213 プーリ
204 1次塗布部
206 2次塗布部
210 3次照射部
106a、108a 筐体
106b、108b 石英管
106c UVランプ
108c UVLEDバー
106a1、106e1 給気口
106a2、106f2 排気口
106d、108d 反射板

Claims (6)

  1. 被覆を構成する紫外線硬化樹脂のうち、少なくとも当該被覆の表層を構成する紫外線硬化樹脂が未硬化状態の光ファイバ素線の各点に対して、酸素濃度が2%以下の低酸素雰囲気下において、紫外線ランプが発する紫外線を0.01秒以上照射する第1の照射工程と、
    上記第1の照射工程を実施して得られる、少なくとも上記被覆の表層を構成する紫外線硬化樹脂が硬化した上記光ファイバ素線の各点に対して、紫外線発光ダイオードが発する紫外線を照射する第2の照射工程と、を含み、
    上記紫外線ランプが発する紫外線のスペクトル幅は、上記紫外線発光ダイオードが発する紫外線のスペクトル幅よりも広く、
    上記第2の照射工程の前に実施される工程として、上記第1の照射工程を実施して得られる、上記被覆の表層が硬化した上記光ファイバ素線の各点に対して、空気中において、紫外線ランプが発する紫外線を照射する第4の照射工程をさらに含む、
    ことを特徴とする光ファイバ素線の製造方法。
  2. 上記被覆は、光ファイバ裸線の側面を覆う1次被覆と、上記1次被覆の外側面を覆う2次被覆とを含み、
    当該製造方法は、上記第1の照射工程の前に実施される工程として、上記光ファイバ裸線に対して、上記1次被覆を構成する紫外線硬化樹脂及び上記2次被覆を構成する紫外線硬化樹脂を一括塗布する塗布工程をさらに含む、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ素線の製造方法。
  3. 上記被覆は、光ファイバ裸線の側面を覆う1次被覆と、上記1次被覆の外側面を覆う2次被覆とを含み、
    当該製造方法は、上記第1の照射工程の前に実施される工程として、(1)光ファイバ裸線に対して、1次被覆を構成する紫外線硬化樹脂を塗布する第1の塗布工程と、(2)上記第1の塗布工程を実施して得られる、上記1次被覆を構成する紫外線硬化樹脂が未硬化状態の上記光ファイバ素線の各点に対して、紫外線発光ダイオードが発する紫外線を照射する第3の照射工程と、(3)上記第3の照射工程を実施して得られる、上記1次被覆を構成する紫外線硬化樹脂が硬化した上記光ファイバ素線に対して、2次被覆を構成する紫外線硬化樹脂を塗布する第2の塗布工程と、をさらに含む、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ素線の製造方法。
  4. 上記第1の照射工程において、上記光ファイバ素線が内部を走行する石英管であって、酸素濃度が2%以下の不活性ガスで満たされている石英管と、上記石英管を介して上記光ファイバ素線に対して上記紫外線を照射する上記紫外線ランプと、を有する1つ以上の照射ユニットを、上記石英管の内部を走行する上記光ファイバ素線の各点に対する上記紫外線の照射時間が0.01秒以上となるよう配置した照射装置を用いる、
    ことを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の光ファイバ素線の製造方法。
  5. 上記第1の照射工程において、上記光ファイバ素線の各点に対して、上記紫外線ランプが発する紫外線を0.07秒以下照射する、
    ことを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の光ファイバ素線の製造方法。
  6. 被覆を構成する紫外線硬化樹脂のうち、少なくとも当該被覆の表層を構成する紫外線硬化樹脂が未硬化状態の光ファイバ素線の各点に対して、酸素濃度が2%以下の低酸素雰囲気下において、紫外線ランプが発する紫外線を0.01秒以上照射する第1の照射部と、
    上記第1の照射部を実施して得られる、少なくとも上記被覆の表層を構成する紫外線硬化樹脂が硬化した上記光ファイバ素線の各点に対して、紫外線発光ダイオードが発する紫外線を照射する第2の照射部と、を含み、
    上記紫外線ランプが発する紫外線のスペクトル幅は、上記紫外線発光ダイオードが発する紫外線のスペクトル幅よりも広く、
    上記第2の照射部による照射の前に、上記第1の照射部による照射によって得られる、上記被覆の表層が硬化した上記光ファイバ素線の各点に対して、空気中において、紫外線ランプが発する紫外線を照射する第4の照射部をさらに含む、
    ことを特徴とする光ファイバ素線の製造装置。
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