JP6573752B2 - 建物 - Google Patents

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Description

本発明は、特に、外壁面の一部にルーバースクリーンが取り付けられた建物に関する。
住宅の計画においては、例えば南側に広い空地(庭など)を確保するために、極力北側に無駄な空間が形成されないように、北側の敷地境界線に近接して建物を配置することがある。この場合、北側の外壁面には、外観に変化を与えるベランダ等は設けられない。そのため、北側の外壁面が扁平で単調なものとなりがちである。
また、建物の北側には、水廻りや階段室などが配置されて室内空間が細かく区画されることが多い。そのため、北側の外壁面における窓の位置や大きさは、室内空間の制約を受けやすく、窓の位置を見栄えよく揃えることは難しい。たとえば、上下階で窓の位置や大きさを揃えるのは難しい。特に、敷地が北側で接道している場合などは、このような単調さや不揃い感が特に目立って印象を悪くする。
下記の特許文献1には、折れ階段を被覆する被覆壁の開口部に設けられた、複数本の縦桟及び横桟からなる面格子パネルが記載されている。この建物では、面格子パネルによって階段を隠しながら通風および採光を確保することにより、外観性を高めている。
特開2002−30876号公報
しかしながら、この面格子パネルは、開口部に嵌め込まれるようにして取り付けられるものであり、被覆壁自体の連続性すなわち単調さは変わらない。単調さを改善するためには、被覆壁すなわち建物のプラン自体を改変する必要がある。
本発明は、建物のプラン自体を改変することなく外壁面の単調さを改善することができる建物を提供することを目的とする。
本発明の建物は、複数の階層を備え、鉛直面に沿って延びる外壁面の一部にルーバースクリーンが取り付けられた陸屋根形式の建物において、複数の階層にわたって連続し、同一面内に形成された外壁面であって、互いに隣接すると共に異なる高さを有する低壁部と高壁部とを有してL字状をなす外壁面と、複数本の縦桟材を有し、外壁面の水平方向の中間部において外壁面のうちの低壁部に沿って平行に取り付けられた矩形状のルーバースクリーンと、を備え、ルーバースクリーンは、ルーバースクリーンが取り付けられた低壁部の最下層である1階の下端から、低壁部の最上層の上端まで達するように設けられており、ルーバースクリーンの水平方向の一方側および他方側には、外壁面がルーバースクリーンによって覆われずに露出する部分である矩形状の第1領域および矩形状の第2領域がそれぞれ形成されており、第1領域は低壁部によって構成され、第2領域は高壁部によって構成され、ルーバースクリーンの水平方向の他方側の側端部は、低壁部と高壁部との境界線に略一致していることを特徴とする。
この建物によれば、外壁面の水平方向の中間部には、複数本の縦桟材を有する矩形状のルーバースクリーンが取り付けられる。このルーバースクリーンは、最下層である1階の下端から、中間部における最上層の上端まで達するように設けられて、ルーバースクリーンの水平方向の一方側および他方側には、ルーバースクリーンによって覆われずに露出する第1領域および第2領域が形成される。このように、本来単調である外壁面は、1階の下端から最上層の上端まで連層で設けられたルーバースクリーンにより分断されて、非連続となる。よって、建物のプラン自体を改変することなく外壁面の単調さを改善することができる。また、低壁部および高壁部のいずれか一方に沿って取り付けられたルーバースクリーンの側端部が低壁部と高壁部との境界線に略一致するため、露出している方の壁部とルーバースクリーンとの境界が一直線状となり、美しい仕上がりが実現される。
外壁面がルーバースクリーンによって覆われた部分である第3領域において、所定の階層に設けられた窓の水平方向の位置は、他の階層に設けられた窓の水平方向の位置に対してずれている。この構成によれば、第3領域では上下階で窓の位置が一致しないが、この第3領域がルーバースクリーンで覆われるため、窓の位置は外部から視認し難くなる。よって、窓の位置の不揃い感を解消できる。
第1領域および第2領域の少なくとも一方の領域において、所定の階層に設けられた窓の水平方向の位置は、他の階層に設けられた窓の水平方向の位置と一致する。この構成によれば、第1領域および第2領域の少なくとも一方の領域において上下階で窓の位置が一致するため、外壁面が露出する領域における美観性が向上する。
第1領域および第2領域の少なくとも一方の領域において、ルーバースクリーンが取り付けられた外壁面の最下層である1階から最上層までのいずれかの1つの階層にのみ窓が設けられる。この構成によれば、外壁面が露出する領域において、複数階層のうち1つの階層にのみ窓が設けられるため、すっきりした外観が実現される。
第1領域および第2領域の少なくとも一方の領域において、ルーバースクリーンが取り付けられた外壁面の最下層である1階から最上層までのいずれの階層にも窓が設けられない。この構成によれば、外壁面が露出する領域において、複数階層のうちいずれの階層にも窓が設けられないため、すっきりした外観が実現される。
第1領域および第2領域の少なくとも一方の領域において、1または複数の窓が設けられており、窓は、当該一方の領域内において左右対称に配置されている。この構成によれば、窓が領域内で左右対称に配置されることにより、その領域における美観性が向上する。
上記建物は所定の平面モジュールを有する規格化建物であり、外壁面は、平面モジュールの整数倍の幅を有する壁パネル及び窓が連設されて構成されており、複数本の縦桟材の配列ピッチは、平面モジュールの整数分の1であり、壁パネルの目地の端部または窓の端部の位置が複数本の縦桟材のうち1本の位置に一致する。この構成によれば、目地の端部または窓の端部の位置と縦桟の位置とが一致し、意匠性が向上する。また、ルーバースクリーンの各縦桟材で窓を覆う場合に、無駄なく窓を覆うことができる。
本発明によれば、建物のプラン自体を改変することなく外壁面の単調さを改善することができる。
本発明の一実施形態に係る建物を示す正面図である。 (a)は図1中のルーバースクリーンを示す斜視図、(b)は下地材に対するルーバーユニットの取り付けを示す斜視図である。 (a)は階層間における取り付け構造を示す断面図、(b)は基礎に対する取り付け構造を示す断面図である。 下地材に対する連結材の嵌め込みを示す側面図である。 (a)〜(d)は各種のルーバーユニットを示す平面図である。 図1中のルーバースクリーン付近を拡大して示す正面図である。 図6のVII−VII線に沿った断面図であり、1階部分の断面図である。 図6のVIII−VIII線に沿った断面図であり、2階部分の断面図である。 図6のIX−IX線に沿った断面図であり、屋上階部分の断面図である。 本発明の参考形態に係る建物を示す正面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図1および図2に示されるように、ルーバースクリーン1が取り付けられた建物2は、複数の階層を備えている。建物2は、たとえば陸屋根を有する2階建てであり、1階F1と2階F2とを備えている。建物2は、水平方向の一方側(図示右側)の部分において、2階F2の上に屋上階(陸屋根の上に転落防止用の腰高の外壁を巡らして、居住者が物干しや植物の栽培等の場として利用可能とした領域)F3を備えている。建物2は、たとえば305mmの平面モジュールMを有する工業化住宅(規格化建物)である。なお、本実施形態では、規格化建物の一例として工業化住宅を説明するが、本来、規格化建物とは、規格化(もしくは標準化)された複数の部材の組み合わせにより構築される建物を広く含む。また、平面モジュールMとは、建築において設計上の基準となる基本寸法を意味し、建物の各部分を一定の大きさの倍数で統一するときの基準となる大きさを意味する。また、本実施形態では、ルーバースクリーン1が工業化住宅に適用される場合について説明するが、ルーバースクリーンは、工業化住宅以外の建物に適用することもできる。
工業化住宅である建物2を建築する際には、敷地の形状や所望の間取りに合わせて縦、横の通り芯(たとえば図7〜図9の通り芯L3参照)が設定される。通り芯とは、構造柱や構造柱間に架け渡される梁の配置の基準線であり、構造柱を割り付ける際などに利用され、例えば、縦、横の通り芯の交点に構造柱が設置される。また、通り芯は、外壁3を形成する際の基準になり、外壁3の出寸法、すなわち、外通りの通り芯から外壁面3aまでの距離が所定の値となるように設定される。本実施形態に係る外壁3の出寸法は、ほぼ平面モジュールMの整数分の1、具体的には、2分の1に設定されている。
建物2は、鉛直面に沿って延びる外壁面3aを備えている。建物2は、たとえば、北側の敷地境界線に近接して配置されており、図1に示される外壁面3aは、北側の外壁面である。この外壁面3aは、複数の階層である1階F1から2階F2、さらには屋上階F3にわたって連続しており、同一平面内に形成されている。このような外壁面3aは、通常、変化に乏しく単調なものとなりがちである。
建物2では、外壁面3aの水平方向の中間部に、外壁面3aの一部を覆う2つのルーバースクリーン1が取り付けられている。2つのルーバースクリーン1,1は、外壁面3aに沿って平行に取り付けられている。一方のルーバースクリーン1は、建物2の1階F1の外壁面3aに取り付けられて、1階F1に設けられた矩形の窓61を覆っている。他方のルーバースクリーン1は、建物2の2階F2の外壁面3aに取り付けられて、2階F2に設けられた矩形の窓62を覆っている。これらのルーバースクリーン1,1は、窓61,62における遮光や目隠し等として機能するが、さらには、建物2の外壁面3aにおける単調さを解消し得るように設けられている(詳しくは後述)。
各ルーバースクリーン1の基本的構成について説明する。図2(a)および図2(b)に示されるように、ルーバースクリーン1は、所定の間隔をもって配列された複数の縦桟材21を有するルーバーユニット20を、建物2の外壁面3aに沿って水平方向に複数並設することにより形成されている。これらのルーバーユニット20は、建物2の外壁面3aに対して水平に固定された2本の長尺状の壁際材(下地材)16に取り付けられている。各ルーバーユニット20は、壁際材16に対向する位置に設けられて複数の縦桟材21が固定された2本の胴縁(連結材)22を有している。すなわち、胴縁22は、複数の縦桟材21の裏面側に固定されている。この胴縁22が壁際材16に対して係合し、固定されることにより、ルーバーユニット20が壁際材16に固定される。壁際材16は、上記した開口部6よりも上方および下方の外壁面3aに設けられている。
次に、外壁面3aに対する壁際材16の固定について説明する。図3(a)は、階層間における取り付け構造を示す断面図、図3(b)は、基礎に対する取り付け構造を示す断面図である。図3(a)では、2階F2に取り付けられたルーバースクリーン1の下部と、1階F1に取り付けられたルーバースクリーン1の上部とが示されている。
図3(a)に示されるように、1階F1/2階F2間の取り付け構造Aにおいては、2階床梁(躯体)23に固定されてこの2階床梁23から持ち出されたアンカー部材24に、各壁際材16が固定されている。より具体的には、アンカー部材24は、2階床梁23のウェブ部23aに固定された鋼板材からなるブラケット26と、ブラケット26の先端部の上下に固定された円筒状のナット27と、ナット27に螺合するボルト28とから構成されている。これらのブラケット26およびナット27は、外壁3を構成するALC製の壁パネル29,29間の合わせ部に介在されている。
アンカー部材24のナット27は、外壁面3aから所定長さ突出している。このアンカー部材24に壁際材16が固定されることで、外壁面3aと壁際材16とが離隔しており、これらの間には隙間Sが形成されている。そのため、ルーバースクリーン1を取り付けた状態においても外壁面3aのメンテナンスが容易に行えるようになっている。
図3(b)に示されるように、基礎に対する取り付け構造Bにおいては、基礎(躯体)30に固定されてこの基礎30から持ち出されたアンカー部材31に、壁際材16が固定されている。より具体的には、アンカー部材31は、2枚の断面L字状の取り付け金具32a,32bと、取り付け金具32aを基礎30に対して固定するためのボルト・ナット33と、取り付け金具32a,32b同士を接合するためのボルト・ナット34と、取り付け金具32bに壁際材16を固定するためのボルト・ナット36とから構成されている。この取り付け構造Bにおいても、外壁面3aと壁際材16は離隔しており、外壁面3aのメンテナンスが容易に行えるようになっている。
次に、壁際材16に対する胴縁22の接合について説明する。図4に示されるように、外壁面3aに対して固定された壁際材16は、断面L字状をなしている。壁際材16は、ナット27およびボルト28によって起立片42aが固定されたL字状のベース板42と、その起立片42aの上部から前方かつ水平に張り出すと共にその前端が上向きに折り返された(図4に示される折り返し部40a)L字状の受け部40と、ベース板42の水平片42bの前端から立ち上がると共にその上端が後ろ向き(外壁面3a側)に折り返されたL字状の引掛け部41とを有している。受け部40は、上方に開口している。
一方、縦桟材21の裏面側にビス45によって固定された胴縁22は、断面逆L字状をなしており、壁際材16に嵌合されることにより断面四角形の接合部D(図3参照)を構成する。胴縁22は、ビス45によって垂直片39aが固定された逆L字状のベース板39と、ベース板39の水平片39bの後端から垂下すると共にその下端が前向きに折り返されたL字状の係合片37と、ベース板39の垂直片39aの下部から後方かつ水平に延びると共にその後端が下向きに折り返されたL字状の係合片38とを有している。
上記構成を有する壁際材16および胴縁22において、ルーバーユニット20が取り付けられる際には、壁際材16の受け部40に胴縁22の係合片37が上方から嵌入されると共に、壁際材16の引掛け部41に胴縁22の係合片38が上方から引っ掛けられる。すなわち、壁際材16の受け部40は、上方の開口を介して胴縁22の係合片37を受け入れる。そして、ルーバーユニット20が壁際材16に取り付けられた状態では、胴縁22および縦桟材21は、前後方向(外壁面3aに直交する方向)への移動を規制される。すなわち、受け部40の折り返し部40aが胴縁22の前方(図示左方向)への移動を規制すると共に、起立片42aの上部が胴縁22の後方(図示右方向)への移動を規制する。折り返し部40aは、係合片37の前後方向における移動を規制する規制部に相当する。このようにして、胴縁22の位置決めがなされる。なお、胴縁22は、図示しないビスによって壁際材16に対して固定され、これによって横方向(壁際材16の延在方向)の移動が拘束される。
次に、ルーバーユニット20の構成について説明する。図5(a)〜(d)は、ルーバースクリーン1に用いられる各種のルーバーユニット20の一例を示す平面図である。これらは、建物2の外壁面3aの構成によって適宜組み合わせられる。なお、図5(a)〜(d)に示したルーバーユニット20以外にも、縦桟材21の本数の異なるルーバーユニットを用いてもよい。
図5(a)に示されるルーバーユニット20Aは、8本の縦桟材21を有しており、建物2の外側から見て右側専用として用いられるルーバーユニットである。図5(b)に示されるルーバーユニット20Bは、7本の縦桟材21を有しており、建物2の外側から見て左側および中間部に用いられるルーバーユニットである。図5(c)に示されるルーバーユニット20Cは、6本の縦桟材21を有しており、建物2の外側から見て右側専用として用いられるルーバーユニットである。図5(d)に示されるルーバーユニット20Dは、5本の縦桟材21を有しており、建物2の外側から見て左側および中間部に用いられるルーバーユニットである。
これらのルーバーユニット20A〜20Dにおいては、縦桟材21の配列ピッチPは、61mmであり、305mmの平面モジュールMの5分の1(整数分の1)となっている。また、ルーバーユニット20A,20Cにおいては、胴縁22の左右端縁22a,22bは、複数の縦桟材21の左右端面21a,21bに一致している。一方、ルーバーユニット20B,20Dにおいては、向かって左側の端縁(一端縁)22aは縦桟材21の左側の端面(一端面)21aに一致しているが、向かって右側の端縁(他端縁)22bは、縦桟材21の右側の端面(他端面)21bから長さRだけ延出している。そして、この延出長さRは、縦桟材21同士の間隔に等しくなっている。なお、ルーバーユニット20A,20B,20C,20Dの幅W1,W2,W3,W4は、それぞれ458mm、427mm、336mm、305mmである。
このようなルーバーユニット20A〜20D等を組み合わせることにより、規格化建物におけるどのような外壁面3aにも、美観を損なうことなくルーバースクリーン1を取り付けることができる。
図1に戻り、建物2の外壁面3aに取り付けられたルーバースクリーン1,1の大きさおよび配置について説明する。1階F1に設けられた下側のルーバースクリーン1の幅と、2階F2に設けられた上側のルーバースクリーン1の幅とは同一である。これらのルーバースクリーン1,1の水平方向の位置は等しくされており、水平方向の両端部の位置は一致している。このようにして上下方向に並設されたルーバースクリーン1,1は、ルーバースクリーン1,1が取り付けられた中間部の最下層である1階F1の下端から、最上層である2階F2の上端まで達している。すなわち、ルーバースクリーン1,1は、外観上、建物2の単調な外壁面3aを2つに分断している。
このような配置により、ルーバースクリーン1,1の水平方向の一方側および他方側には、外壁面3aがルーバースクリーン1,1によって覆われずに露出する部分である第1領域51および第2領域52がそれぞれ形成されている。言い換えれば、第1領域51と第2領域52とは、ルーバースクリーン1,1によって、外観上、完全に分断されて非連続となっている。建物2では、第1領域51および第2領域52は、それぞれ矩形状である。このようにして、平坦で単調な外壁面3aに変化が与えられている。
図6に示されるように、第1領域51と第2領域52との間の矩形状の第3領域53は、ルーバースクリーン1,1によって覆われる。この第3領域53の1階F1部分に、窓61が設けられ、2階F2部分に窓62が設けられている。
ここで、外壁面3aがルーバースクリーン1,1によって覆われた部分である第3領域53において、2階F2に設けられた窓62の水平方向の位置は、1階F1に設けられた窓61の水平方向の位置に対してずれている。すなわち、窓61の幅と、窓62の幅は異なっており、窓61の水平方向の端部の位置と、窓62の水平方向の端部の位置は異なっている。このように水平方向の位置ずれを有する窓61,62であっても、ルーバースクリーン1,1によって覆われているので、窓61,62による外観上の不揃い感は低減されている。
図1に示されるように、露わとなっている第1領域51の1階F1部分には、矩形の窓63が設けられ、2階F2部分には、矩形の窓64が設けられている。2階F2に設けられた窓64の水平方向の位置は、1階F1に設けられた窓63の水平方向の位置と一致している。すなわち、窓63の幅と、窓64の幅は同じであり、窓62の水平方向の端部の位置と、窓64の水平方向の端部の位置も同じである。このような窓63,64の配置により、第1領域51における外観が美しくなっている。
また、露わとなっている第2領域52の1階F1部分には、2つの窓66,67が水平方向に並設されている。一方、第2領域52の2階F2部分には、窓が設けられていない。すなわち、ルーバースクリーン1,1が取り付けられた外壁面3aの最下層である1階F1にのみ窓が設けられている。
さらには、1階F1に設けられた2つの窓66,67は、第2領域52内において左右対称に配置されている。言い換えれば、窓66,67は、第2領域52の水平方向における中心線L2に関して対象に配置されている。そのため、左側の窓66の左端と第2領域52の左端との距離(余白部分)は、右側の窓67の右端と第2領域52の右端との距離(余白部分)に等しい。
このように、第2領域52における窓66,67の配置と、2階F2には窓が設けられないことにより、美しくかつすっきりした外観が実現されている。
建物2において、第1領域51および第3領域53は、外壁面3a全面のうち向かって左側の部分に相当し、屋上階F3を含まない、1階F1および2階F2の外壁面3aの左側部分である。第2領域52は、外壁面3a全面のうち向かって右側の部分に相当し、1階F1、2階F2および屋上階F3を含む、外壁面3aの右側部分である。
外壁面3aは、第1領域51および第3領域53を構成する低壁部LWと、低壁部LWに水平方向で隣接して、第2領域52を構成する高壁部HWとを有する。高壁部HWは、屋上階F3の分だけ、低壁部LWよりも高くなっている。低壁部LWと高壁部HWとの間には、鉛直方向に延在する段部Gが形成されている。
建物2では、ルーバースクリーン1,1は低壁部LWに取り付けられている。図1、図6および図9に示されるように、ルーバースクリーン1,1の水平方向の側端部(高壁部HW側の側端部)は、水平方向の位置において、低壁部LWと高壁部HWとの境界線L1に略一致している。すなわち、ルーバースクリーン1,1の高壁部HW側の端部の縦桟材21の位置は、高壁部HWの端部ライン(高壁部HWに直交する外壁面3a(図9参照)のツラ)に略一致している。このように、異なる高さを有する低壁部LWおよび高壁部HW間の境界線L1にルーバースクリーン1,1の端部を合わせることにより、美しい外観が実現されている(図1参照)。
上記したように、規格化建物である建物2の外壁面3aは、平面モジュールMの整数倍の幅(M×N)を有する壁パネル29が連設されて構成されているが、窓61,62,63,64,66,67も、平面モジュールMの整数倍の幅(M×N)を有している。すなわち、外壁面3aは、基本的に、平面モジュールMの整数倍の幅(M×N)を有する壁パネル29及び窓61,62,63,64,66,67等が連設されて構成されている。
図7〜9に示されるように、ルーバーユニット20を構成する複数本の縦桟材21の配列ピッチPは、平面モジュールMの整数分の1(M/n、本実施形態では305/5=61mm)であり、壁パネル29の目地(パネル目地または化粧目地)の端部の位置または窓61,62の端部の位置が、複数本の縦桟材21のうち1本の位置に一致している。
また、図9に示されるように、建物2において、通り芯L3からの外壁面3a(高壁部HWに直交する外壁面3a)の出寸法は、およそ平面モジュールMの整数分の1(M/n´、本実施形態では148mm≒305/2=152.5mm)である。
以上説明した建物2によれば、外壁面3aの水平方向の中間部には、複数本の縦桟材21を有する矩形状のルーバースクリーン1,1が取り付けられる。このルーバースクリーン1,1は、最下層である1階F1の下端から、中間部における最上層である2階F2の上端まで達するように設けられて、ルーバースクリーン1,1の水平方向の両側には、ルーバースクリーン1,1によって覆われずに露出する第1領域51および第2領域52が形成される。よって、本来単調である外壁面3aが、1階F1の下端から2階F2の上端まで連層で設けられたルーバースクリーン1,1により分断されて非連続となるため、建物2のプラン自体を改変することなく、外壁面3aの単調さが改善されている(図1参照)。
また、低壁部LWに沿って取り付けられたルーバースクリーンの側端部が低壁部LWと高壁部HWとの境界線L1に略一致するため、露出している方の壁部である高壁部HWとルーバースクリーンとの境界が一直線状となり(段部Gと一直線状となり)、美しい仕上がりが実現される。
また、第3領域53では上下階で窓61,62の位置が一致しないが、この第3領域53がルーバースクリーン1,1で覆われるため、窓61,62の位置は外部から視認し難くなる。よって、窓61,62の位置の不揃い感が解消されている。
従来の技術では、開口部の大きさや配置によってパネルの位置や大きさが決まるため、上述したように北側の外壁面において室内空間の制約を受けた場合には、上下階での窓の位置の不揃いを解決することはできなかった。建物2に設けられたルーバースクリーン1,1によれば、窓61,62の位置の不揃い感が容易に解消される。
また、第1領域51において上下階で窓63,64の位置が一致するため、外壁面3aが露出する領域における美観性が向上している。
また、外壁面3aが露出する第2領域52において、複数階層F1,F2のうち1階F1にのみ窓66,67が設けられるため、すっきりした外観が実現されている。
また、窓66,67は、第2領域52内において左右対称に配置されていることにより、第2領域52における美観性が向上している。
また、縦桟材21の配列ピッチPは、平面モジュールMの整数分の1(M/n)であり、壁パネル29の目地の端部の位置または窓61,62の端部の位置が、複数本の縦桟材21のうち1本の位置に一致しているため、目地の端部または窓61,62の端部の位置と縦桟の位置とが一致し、意匠性が向上している(図1参照)。また、ルーバースクリーン1,1の各縦桟材21で窓61,62を覆う場合に、無駄なく窓を覆うことができる(図6参照)。
図10は、本発明の参考形態に係る建物を示す正面図である。図10に示される建物2Aは、2階建ての工業化住宅(規格化建物)であり、1階F1と2階F2とを備えている。建物2Aは、1階F1と2階F2とにわたって連続し、同一面内に形成された平坦かつ単調な外壁面3aを備えている。建物2の外壁面3aには、水平方向の中間部において複数本の縦桟材21を有する矩形状のルーバースクリーン1A,1Aが取り付けられている。ルーバースクリーン1A,1Aの構成は、ルーバースクリーン1,1の構成と同様である。このルーバースクリーン1A,1Aによって、本来単調である外壁面3aは2つに分断されており、第1領域51と第2領域52とが形成されている。これにより、建物2のプラン自体を改変することなく、外壁面3aの単調さが改善されている。
また、第1領域51には、ルーバースクリーン1A,1Aが取り付けられた外壁面3aの最下層である1階F1から最上層である2階F2までのいずれの階層にも、窓は設けられない。このように、外壁面3aが露出する第1領域51において、1階F1および2階F2のうちいずれの階層にも窓が設けられないため、すっきりした外観が実現されている。
また、露わとなっている第2領域52の2階F2部分には、1つの窓68が設けられている。一方、第2領域52の1階F1部分には、窓が設けられていない。すなわち、ルーバースクリーン1A,1Aが取り付けられた外壁面3aの最上層である2階F2にのみ窓が設けられている。このように、複数階層F1,F2のうち2階F2にのみ窓68が設けられるため、すっきりした外観が実現されている。
さらには、2階F2に設けられた窓68は、第2領域52内において左右対称に配置されている。言い換えれば、窓68は、第2領域52の水平方向における中心線L2に関して対象に配置されている。そのため、窓68の左端と第2領域52の左端との距離(余白部分)は、窓68の右端と第2領域52の右端との距離(余白部分)に等しい。このように第2領域52内において窓68が左右対称に配置されていることにより、第2領域52における美観性が向上している。
なお、ルーバースクリーン1A,1Aによって覆われた第3領域53において、1階F1部分には窓71が設けられ、2階F2部分には窓72が設けられている。窓71および窓72は同じ大きさ・形状であり、その水平方向の側端部の位置は揃っている。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではない。たとえば、建物2,2Aでは、建物が2階建てである場合について説明したが、建物は3階建て以上であってもよい。第1領域51および第2領域52は、矩形状である場合に限られず、隅部が切り欠かれた形状であってもよいし、斜辺を有する形状であってもよい。
また、建物2では、ルーバースクリーン1,1によって覆われる第3領域53の窓61の幅と窓62の幅が異なっている場合について説明したが、1階F1の窓の幅と2階F2の窓の幅が同じであって、水平方向の位置がずれていてもよい。第3領域53における1階F1の窓の位置と2階F2の窓の位置が揃っていてもよい。
1,1A…ルーバースクリーン、2,2A…建物、3a…外壁面、20…ルーバーユニット、21…縦桟材、51…第1領域、52…第2領域、53…第3領域、61,62…窓、63,64…窓、66,67…窓、68…窓、HW…高壁部、F1…1階、F2…2階、F3…屋上階、G…段部、L1…境界線、LW…低壁部、P…配列ピッチ。

Claims (7)

  1. 複数の階層を備え、鉛直面に沿って延びる外壁面の一部にルーバースクリーンが取り付けられた陸屋根形式の建物において、
    前記複数の階層にわたって連続し、同一面内に形成された前記外壁面であって、互いに隣接すると共に異なる高さを有する低壁部と高壁部とを有してL字状をなす前記外壁面と、
    複数本の縦桟材を有し、前記外壁面の水平方向の中間部において前記外壁面のうちの前記低壁部に沿って平行に取り付けられた矩形状の前記ルーバースクリーンと、を備え、
    前記ルーバースクリーンは、前記ルーバースクリーンが取り付けられた前記低壁部の最下層である1階の下端から、前記低壁部の最上層の上端まで達するように設けられており、
    前記ルーバースクリーンの前記水平方向の一方側および他方側には、前記外壁面が前記ルーバースクリーンによって覆われずに露出する部分である矩形状の第1領域および矩形状の第2領域がそれぞれ形成されており、前記第1領域は前記低壁部によって構成され、前記第2領域は前記高壁部によって構成され、
    前記ルーバースクリーンの前記水平方向の前記他方側の側端部は、前記低壁部と前記高壁部との境界線に略一致している
    ことを特徴とする建物。
  2. 前記外壁面が前記ルーバースクリーンによって覆われた部分である第3領域において、所定の階層に設けられた窓の水平方向の位置は、他の階層に設けられた窓の水平方向の位置に対してずれている
    ことを特徴とする請求項1に記載の建物。
  3. 前記第1領域および前記第2領域の少なくとも一方の領域において、所定の階層に設けられた窓の水平方向の位置は、他の階層に設けられた窓の水平方向の位置と一致する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の建物。
  4. 前記第1領域および前記第2領域の少なくとも一方の領域において、前記ルーバースクリーンが取り付けられた前記外壁面の最下層である1階から最上層までのいずれかの1つの階層にのみ窓が設けられる
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の建物。
  5. 前記第1領域および前記第2領域の少なくとも一方の領域において、前記ルーバースクリーンが取り付けられた前記外壁面の最下層である1階から最上層までのいずれの階層にも窓が設けられない
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の建物。
  6. 前記第1領域および前記第2領域の少なくとも一方の領域において、1または複数の窓が設けられており、前記窓は、当該一方の領域内において左右対称に配置されている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の建物。
  7. 所定の平面モジュールを有する規格化建物であり、
    前記外壁面は、前記平面モジュールの整数倍の幅を有する壁パネル及び窓が連設されて構成されており、
    前記複数本の縦桟材の配列ピッチは、前記平面モジュールの整数分の1であり、
    前記壁パネルの目地の端部または前記窓の端部の位置が前記複数本の縦桟材のうち1本の位置に一致する
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の建物。
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