JP6571558B2 - 貯湯装置 - Google Patents
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Description
このジョイント部材(24)はボルト、ナットにより脚材(17)に連結される。
特許文献2を次図に基づいて説明する。
図15(a)は、従来の脚材の展開図であり、帯板から奥壁101、左壁102、右壁103、脚底部104、略正方形の受け部105及びこの受け部105から左右に張り出した耳片106、106からなる切り板107を切り出す。
図15(b)において、脚底部104を、左壁102及び右壁103にスポット溶接などにより連結し、耳片106、106を、左壁102及び右壁103にスポット溶接などにより連結する。以上により、得られた脚材100は、奥壁101を有するため剛性が高くなる。
貯湯装置のコストダウンが求められている中、低コストの脚材100を提供することが求められる。
前記タンク脚は、前記筐体の底板に載る底部を有し、この底部は、前記連結ボルトを通すボルト穴を複数個備え、
前記筐体の底板は、前記連結ボルトを通す筐体側通孔を有し、
前記筐体脚は、前記筐体の底板の下面に当接すると共に前記連結ボルトを通す脚側通孔を有する受け部と、この受け部から下方へ延びる脚柱部と、この脚柱部の下部に設けられ設置面に当接する脚底部とを有し、
前記受け部は、折り線を介して前記脚柱部に繋がっている少なくとも2つの片からなり、
前記筐体脚は、前記受け部の下方へ差し込まれるプレートを有し、このプレートは、前記受け部の板厚よりも厚くて、前記連結ボルトをねじ込むことができる複数個の雌ねじ部を有していることを特徴とする。
よって、本発明によれば、低コストの筐体脚を備える貯湯装置が提供される。
図15(a)で説明した受け部105は、奥壁101の幅と同じ長さの辺で構成される四辺形板であって、切り板107は必然的に大きくなる。
この点、本発明の左右の片の突出長さは、各々奥壁の幅の半分程度となる。結果、切り板が小さくなり、材料歩留まり性が向上する。
加えて、左右の片が各々左右の側壁に繋がり、中央片が奥壁に繋がっているため、受け部に加わった力を、左右の側壁及び奥壁からなる脚柱部へ良好に伝えることができ、強度的に好ましい構造であるといえる 。
連結ボルト16は、上から下向きにタンク脚11の底部19に設けられた第1〜第3ボルト穴22〜24の一つを通過し、その下の筐体側通孔15及び脚側通孔34を通過し、雌ねじ部55にねじ込まれている。
結果、底板14を挟んで、筐体脚30とタンク脚11が連結される。
図3(a)に示すように、筐体脚30の要部は、ブランク材32から打ち抜き形成される。
横に延びる谷折り線(線が谷底になるよう折る線。)33より上で、受け部31が形成される。受け部31は、中央片31aと、左片31bと、右片31cとからなる。中央片31aと、左片31bと、右片31cには、各々脚側通孔34が打ち抜き形成されている。脚側通孔34は長孔である。そして、受け部31は谷折り線33により、図面おもて側に折り曲げられる。
図3(b)に示すように、受け突起44は、パンチとダイで形成されるダボである。ただし、受け突起44は短いピンを側壁42L、42Rに溶接又はねじ込んでもよい。
図3(c)に示すように、ストッパ45は、パンチとダイで形成されるダボである。ただし、ストッパ45は短いピンを中央片31aに溶接又はねじ込んでもよい。
ダボであれば短いピンを準備して接合する作業が省ける。部品点数の削減が図れ、部品(ピン)を紛失する心配は無くなる。なお、ストッパ45は、奥壁41に設けてもよい。
このような脚柱部35に、側壁42L、42Rに沿って延びる脚底部46を取付ける。
中央片(図4、符号31a)に、下へ延びるストッパ45を有し、側壁42L、42Rに水平に張り出す受け突起44、44を有する。受け突起44の上端レベルは、折曲部43L、43Rの上端レベルと同じに設定されている。
便宜上、辺51、53の中点を通り且つ1つの雌ねじ部55を通る線を、板中心線56と呼ぶ。
なお、正方形板50のセンター位置と3個の雌ねじ部55、55、55からなる正三角形のセンター位置とが、略重なっている。後に詳しく説明するが、センター位置が重なっていることで、正方形板50を正面向きに差し込んでも、横向きに差し込んでも同一のセンター位置になるため、タンク脚(図10、符号11)の第1〜第3ボルト穴(図10、符号22〜24)で形成する正三角形のセンター位置と重なり、タンク脚11の共通化が可能となる。
図6(b)において、雌ねじ部55は、上から下へねじ切りされたものであり、不可避的に下面から下方へ張り出すバリ55bが残る。バリ55bを除去するバリ取り加工が望まれるが、バリ55bが軽微であれば、バリ取り加工を省くことがあり、この場合には、バリ55bは残ったままとなる。
図7(a)にて、受け部31と受け突起44との間隔D1は、正方形板50の板厚Tより僅かに大きい。受け部31と折曲部43Rとの間隔D2は、間隔D1とほぼ同じであって、正方形板50の板厚Tより僅かに大きい。
しかし、本実施例では、誤差し込み防止用のダボ57を備えており、正方形板50は、矢印(2)のように、差し込もうとすると、ダボ57が受け部31に当たるため、差し込むことができない。よって、正方形板50の誤差し込みが防止され、結果として正方形板50を確実に受け部31に密着させることができる。
図8(a)に示すように、折曲部43L、43Rの外面からストッパ45までの距離D3は、正方形板50の辺52の長さとほぼ同じに設定しておく。
正方形板50の板中心線56が側壁42L、42Rと平行になる向きで且つ辺51を先頭にして正方形板50を差し込む。この差し込みの際に、左右の折曲部43L、43R上を滑らせるようにし、且つ途中から左右の受け突起44、44上を滑らせるようにしてもよい。辺51がストッパ45に当たると差し込み作業は終了する。正方形板50は、4箇所(左右の折曲部43L、43R及び左右の受け突起44、44)で支持されるため、落下する心配はない。
図9(a)に示すように、辺54を先頭にし、板中心線56が側壁42L、42Rと直角になるようにする。この状態で、正方形板50を差し込む。
図9(b)に示すように、脚側通孔34、34、34を通して雌ねじ部55、55、55が見える。辺54が奥壁41に接近し、板中心線56が側壁42L、42Rに直角になっている図9(b)の形態を、(Bパターン)筐体脚30と呼ぶ。
ただし、左右2個の受け突起44、44を左右4個にすることにより、折曲部43L、43Rを省くことは可能である。よって、折曲部43L、43Rを設けるか否かは任意である。
3個の筐体脚30は、位置を特定するために、手前の脚を筐体脚30F、左奥の脚を筐体脚30L、右奥の脚を筐体脚30Rと呼ぶ。
図10(c)では、3個の筐体脚30F、30L、30Rは、図9(b)で説明した(Bタイプ)筐体脚30である。タンク脚11、11、11に筐体脚30F、30L、30Rを連結することができる。
この点、本発明では、正方形板50が沈み込む心配がないため、脚側通孔34の孔径を大きくすることができる。孔経が大きいため、厳しい位置決めが不要となり、作業性が高まる。正方形板50が座金の役割を発揮するため、座金は不要となり、準備する部品を削減することができる。
この点、本発明では、受圧面積がナットよりも格段に大きな正方形板50を採用したため、受け部31に局部変形が発生する心配がない。受け部31を厚くする必要がないため、ブランク材32は薄くでき、筐体脚30の軽量化が図れる。
この点、本発明では、正方形板50に有する3個の雌ねじ部55が上から見えるため、正方形板50は初回のみ位置決めするだけで、3本の連結ボルト16を速やかに手締めすることができ、作業の迅速化が図れる。ナットのように脱落する頻度はごく少ない。よって、作業が容易になる。
図11(a)に示すように、長尺材を得るために、板61と板62を繋ぐことがある。このときの代表的な接続構造を図11(b)に示す。
図11(b)に示すように、板61と板62に跨るように上下にガセット63、63を添え、複数のボルト64とナット65で連結する。ガセット63、63は骨折治療の副木の役割を果たす。これで、板61と板62は直接繋がっていないにも拘わらず、接続される。
図12(a)は図3(a)で説明したブランク材32の再掲図であり、図12(b)は、図14(a)で説明した切り板107の再掲図である。
図12(a)に示すブランク材32の全長はL1である。ブランク材32の受け部31の突出長さは、ほぼ奥壁31の幅の半分になる。
図12(b)に示す奥壁101と略正方形の受け部105を合わせた長さはL2である。受け部105は、奥壁101の幅を一辺とする正方形に近似する。
よって、長さL2は、長さL1よりΔLだけ大きくなる。ΔLは、奥壁41、101の幅の約半分になる。
比較例の切り板107に比較して、本発明に係るブランク材32は小さくなり、材料歩留まりがよくなる。
図13(a)に示すように、脚側通孔34は、長孔ではなく、丸孔34、34であってもよい。
また、図13(b)に示すように、受け部31は、左片31bと右片31cとだけで構成してもよい。脚側通孔34が偶数個であれば、半数を左片31bに設け、残りを右片31cに設けることができる。すなわち、脚側通孔34が偶数個であるときに図13(b)の形態が好ましい。なお、折り曲げた形態で、左片31bと右片31cを奥壁41に載せるようにしてもよい。
図14に示すように、受け部31の下面に座金67を当て、連結ボルト16にナット68をねじ込んでもよい。底板14に載ったタンク脚11の底部19と、底板14を受ける受け部31とが、連結ボルト16とナット68とにより連結される。
この変更例でも、受け部31は折り曲げ形成するだけで、周辺部材にスポット溶接をしないため、溶接コストが不要となる。
Claims (6)
- タンク脚が備えられ湯を貯える貯湯タンクと、この貯湯タンクを収納する筐体と、この筐体の底板から下方へ延びて前記筐体及び前記貯湯タンクを支える筐体脚と、この筐体脚と前記タンク脚とを連結する連結ボルトと、を備えている貯湯装置において、
前記タンク脚は、前記筐体の底板に載る底部を有し、この底部は、前記連結ボルトを通すボルト穴を複数個備え、
前記筐体の底板は、前記連結ボルトを通す筐体側通孔を有し、
前記筐体脚は、前記筐体の底板の下面に当接すると共に前記連結ボルトを通す脚側通孔を有する受け部と、この受け部から下方へ延びる脚柱部と、この脚柱部の下部に設けられ設置面に当接する脚底部とを有し、
前記受け部は、折り線を介して前記脚柱部に繋がっている少なくとも2つの片からなり、
前記筐体脚は、前記受け部の下方へ差し込まれるプレートを有し、このプレートは、前記受け部の板厚よりも厚くて、前記連結ボルトをねじ込むことができる複数個の雌ねじ部を有していることを特徴とする貯湯装置。 - 前記脚柱部は、前記プレートが出し入れできるように、左右の側壁とこれらの奥端を繋ぐ奥壁とで構成され、
前記受け部は、前記折り線を介して前記左の側壁に繋がっている左片と、前記折り線を介して前記右の側壁に繋がっている右片とからなることを特徴とする請求項1記載の貯湯装置。 - 前記脚柱部は、前記プレートが出し入れできるように、左右の側壁とこれらの奥端を繋ぐ奥壁とで構成され、
前記受け部は、前記折り線を介して前記左の側壁に繋がっている左片と、前記折り線を介して前記右の側壁に繋がっている右片と、前記折り線を介して前記奥壁に繋がっている中央片とからなることを特徴とする請求項1記載の貯湯装置。 - 前記側壁に、前記プレートを仮受けする受け突起を設けたことを特徴とする請求項2又は請求項3記載の貯湯装置。
- 前記脚柱部は、前記側板の先端部に内側へ折り曲げた折曲部を有し、前記折曲部の上端でも前記プレートを仮受けさせるようにしたことを特徴とする請求項4記載の貯湯装置。
- 前記受け部又は前記奥壁に、前記プレートの差し込み距離を規定するストッパを設けたことを特徴とする請求項5記載の貯湯装置。
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