JP6571558B2 - 貯湯装置 - Google Patents

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Description

本発明は、貯湯タンクを筐体に収納した形態の貯湯装置に関する。
貯湯タンクを筐体に収納した形態の貯湯装置は、各種提案されてきた(例えば、特許文献1(図3)参照)。
特許文献1の図3に、筐体の底面パネル(16)(括弧付き数字は、特許文献1に記載された符号を示す。以下同様)、この底面パネル(16)を支える脚材(17)、及び底面パネル(16)に載るジョイント部材(24)が開示されている。
このジョイント部材(24)はボルト、ナットにより脚材(17)に連結される。
脚材(17)は上部に、立設部材(20)から外方へ張り出したフランジ状の水平面(21a、21b)を備え、これらの水平面(21a、21b)に各々ボルトを通す貫通孔(28、28)が設けられている。
水平面(21a、21b)が外方へ張り出しているため、ジョイント部材(24)のベースである水平板(26)は必然的に大きくなり、水平板(26)のための材料コストが嵩む。
また、水平板(26)に設ける貫通孔(27、27)の位置は、下位の貫通孔(28、28)によって定まり、貫通孔(28、28)のピッチが大きいため、貫通孔(27、27)のピッチも大きくなる。ジョイント部材(24)に地震などにより上向き力が加わると、一対の貫通孔(27、27)を支点として、水平板(26)は上方へ凸になるように変形する心配がある。対策として、水平板(26)を厚くすることで、変形を抑制する。しかし、厚くすると水平板(26)が重くなると共に材料コストが嵩む。
そこで、水平板(26)の小型化を図る構造が、提案されてきた(例えば、特許文献2(図7、図8)参照)。
特許文献2を次図に基づいて説明する。
図15(a)は、従来の脚材の展開図であり、帯板から奥壁101、左壁102、右壁103、脚底部104、略正方形の受け部105及びこの受け部105から左右に張り出した耳片106、106からなる切り板107を切り出す。
そして、この切り板107を折り曲げる。
図15(b)において、脚底部104を、左壁102及び右壁103にスポット溶接などにより連結し、耳片106、106を、左壁102及び右壁103にスポット溶接などにより連結する。以上により、得られた脚材100は、奥壁101を有するため剛性が高くなる。
加えて、脚材100は、受け部105が十分に小さく、そこに設けた貫通孔108のピッチPも十分に小さくなる。ピッチPが小さいため、受け部105における局部変形の発生を抑制することができる。
ただし、受け部105に注目すると、耳片106、106を、左壁102及び右壁103にスポット溶接などにより連結することが必須であるため、製造コストが嵩む。
貯湯装置のコストダウンが求められている中、低コストの脚材100を提供することが求められる。
特開2014−29231号公報 特開2011−12896号公報
本発明は、低コストの筐体脚を備える貯湯装置を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、タンク脚が備えられ湯を貯える貯湯タンクと、この貯湯タンクを収納する筐体と、この筐体の底板から下方へ延びて前記筐体及び前記貯湯タンクを支える筐体脚と、この筐体脚と前記タンク脚とを連結する連結ボルトと、を備えている貯湯装置において、
前記タンク脚は、前記筐体の底板に載る底部を有し、この底部は、前記連結ボルトを通すボルト穴を複数個備え、
前記筐体の底板は、前記連結ボルトを通す筐体側通孔を有し、
前記筐体脚は、前記筐体の底板の下面に当接すると共に前記連結ボルトを通す脚側通孔を有する受け部と、この受け部から下方へ延びる脚柱部と、この脚柱部の下部に設けられ設置面に当接する脚底部とを有し、
前記受け部は、折り線を介して前記脚柱部に繋がっている少なくとも2つの片からなり、
前記筐体脚は、前記受け部の下方へ差し込まれるプレートを有し、このプレートは、前記受け部の板厚よりも厚くて、前記連結ボルトをねじ込むことができる複数個の雌ねじ部を有していることを特徴とする。
請求項に係る発明では、脚柱部は、プレートが出し入れできるように、左右の側壁とこれらの奥端を繋ぐ奥壁とで構成され、受け部は、折り線を介して左の側壁に繋がっている左片と、折り線を介して右の側壁に繋がっている右片とからなることを特徴とする。
請求項に係る発明では、脚柱部は、プレートが出し入れできるように、左右の側壁とこれらの奥端を繋ぐ奥壁とで構成され、受け部は、折り線を介して左の側壁に繋がっている左片と、折り線を介して右の側壁に繋がっている右片と、折り線を介して奥壁に繋がっている中央片とからなることを特徴とする。
請求項に係る発明では、側壁に、プレートを仮受けする受け突起を設けたことを特徴とする。
請求項に係る発明では、脚柱部は、側板の先端部に内側へ折り曲げた折曲部を有し、折曲部の上端でもプレートを仮受けさせるようにしたことを特徴とする。
請求項に係る発明では、受け部又は奥壁に、プレートの差し込み距離を規定するストッパを設けたことを特徴とする。
請求項1に係る発明では、受け部を構成する少なくとも2つの片は、折り曲げるだけであって、付近の部材(側壁など)にスポット溶接する必要はない。よって、スポット溶接などに要する製造コストを下げることができる。
よって、本発明によれば、低コストの筐体脚を備える貯湯装置が提供される。
加えて、請求項に係る発明では、筐体脚は、受け部の下方へ差し込まれるプレートを有し、このプレートは、受け部の板厚よりも厚くて、連結ボルトをねじ込むことができる複数個の雌ねじ部を有している。プレートで受け部を補強することができるため、受け部を薄くすることができる。なお、プレートはナットの代替品であるため、コストアップに繋がらない。
請求項に係る発明では、受け部は、折り線を介して左の側壁に繋がっている左片と、折り線を介して右の側壁に繋がっている右片とからなる。
図15(a)で説明した受け部105は、奥壁101の幅と同じ長さの辺で構成される四辺形板であって、切り板107は必然的に大きくなる。
この点、本発明の左右の片の突出長さは、各々奥壁の幅の半分程度となる。結果、切り板が小さくなり、材料歩留まり性が向上する。
請求項に係る発明では、受け部は、折り線を介して左の側壁に繋がっている左片と、折り線を介して右の側壁に繋がっている右片と、折り線を介して奥壁に繋がっている中央片とからなる。左右の片の突出長さは、各々奥壁の幅の半分程度となり、中央片の突出長さは、側壁の幅の半分程度になる。結果、切り板が小さくなり、材料歩留まり性が向上する。
加えて、左右の片が各々左右の側壁に繋がり、中央片が奥壁に繋がっているため、受け部に加わった力を、左右の側壁及び奥壁からなる脚柱部へ良好に伝えることができ、強度的に好ましい構造であるといえる 。
請求項に係る発明では、側壁に設けた受け突起に、プレートを仮受けさせることができる。すなわち、連結ボルトをねじ込む前にプレートを手で持ち上げる必要がなく、組付け作業が容易になる。
請求項に係る発明では、脚柱部は、側板の先端部に内側へ折り曲げた折曲部を有し、折曲部の上端でもプレートを仮受けさせるようにした。請求項では、受け突起は左右、前後に合計4個が必要である。請求項では、2個を折曲部に委ねるため、受け突起は2個で済む。また、折曲部は、脚柱部の剛性を高める役割を果たす。
請求項に係る発明では、受け部又は奥壁に、プレートの差し込み距離を規定するストッパを設けた。折曲部に載せる都合上、プレートを過度に差し込むことはできない。過度に差し込むとプレートが折曲部から外れるからである。本発明によれば、ストッパにプレートが当たった時点で差し込み作業が終了するため、組付け作業が容易になる。プレートが折曲部から外れる心配もない。
本発明に係る貯湯装置の断面図である。 図1の2部拡大図である。 筐体脚の展開図である。 筐体脚の平面図である。 筐体脚の正面図である。 プレートとしての正方形板の平面図及び断面図である。 受け突起の作用図である。 Aタイプ筐体脚を説明する図である。 Bタイプ筐体脚を説明する図である。 筐体脚の配置を説明する図である。 プレートの作用を説明する図である。 材料歩留まりを説明する図である。 受け部の変更例を説明する図である。 貯湯装置の要部の変更例を説明する図である。 従来の筐体脚の展開図及び斜視図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1に示すように、貯湯装置10は、タンク脚11を有する縦長の貯湯タンク12と、この貯湯タンク12を収納する筐体13と、この筐体13の底板14から下方へ延びて筐体13及び貯湯タンク12を支える筐体脚30と、この筐体脚30とタンク脚11とを連結する連結ボルト16とを備えている。給水管17で水を貯湯タンク12に供給し、出湯管18で湯を貯湯タンク12から取り出すことができる。
図2に示すように、タンク脚11の底部19は、筐体13の底板14に載っている。また、筐体13の底板14は、筐体脚30の上部を構成する受け部31に載っている。受け部31の下にプレートとしての正方形板50が差し込まれている。プレートとしての正方形板50は雌ねじ部55を有する。例えば、受け部31の板厚は2〜3mmであり、正方形板50の板厚は4〜5mmであって、正方形板50は、受け部31に比較して格段に厚い。すなわち、受け部31は、正方形板50に比較して格段に薄い。
筐体13の底板14には、筐体側通孔15が設けられている。
連結ボルト16は、上から下向きにタンク脚11の底部19に設けられた第1〜第3ボルト穴22〜24の一つを通過し、その下の筐体側通孔15及び脚側通孔34を通過し、雌ねじ部55にねじ込まれている。
結果、底板14を挟んで、筐体脚30とタンク脚11が連結される。
以下、筐体脚30とタンク脚11につき詳しく説明する。
図3(a)に示すように、筐体脚30の要部は、ブランク材32から打ち抜き形成される。
横に延びる谷折り線(線が谷底になるよう折る線。)33より上で、受け部31が形成される。受け部31は、中央片31aと、左片31bと、右片31cとからなる。中央片31aと、左片31bと、右片31cには、各々脚側通孔34が打ち抜き形成されている。脚側通孔34は長孔である。そして、受け部31は谷折り線33により、図面おもて側に折り曲げられる。
横に延びる谷折り線33より下で、脚柱部35が形成される。脚柱部35は、縦に延びる谷折り線36、37、38、39で谷折りされる。谷折り線37と谷折り線38とで奥壁41が形成され、谷折り線36と谷折り線37とで左の側壁42L(Lは左を示す添え字。以下同)が形成され、谷折り線36で左の折曲部43Lが形成され、谷折り線38と谷折り線39とで右の側壁42R(Rは右を示す添え字。以下同じ)が形成され、谷折り線39で右の折曲部43Rが形成される。
好ましくは、左右の側壁42L、42Rに受け突起44、44を形成する。
図3(b)に示すように、受け突起44は、パンチとダイで形成されるダボである。ただし、受け突起44は短いピンを側壁42L、42Rに溶接又はねじ込んでもよい。
さらに好ましくは、中央片31aにストッパ45を設ける。
図3(c)に示すように、ストッパ45は、パンチとダイで形成されるダボである。ただし、ストッパ45は短いピンを中央片31aに溶接又はねじ込んでもよい。
ダボであれば短いピンを準備して接合する作業が省ける。部品点数の削減が図れ、部品(ピン)を紛失する心配は無くなる。なお、ストッパ45は、奥壁41に設けてもよい。
図4に示すように、折り曲げ形成された角筒状の脚柱部35は、中央片31aと、左片31bと、右片31cとからなる受け部31を一体的に備えている。受け部31は、3個の脚側通孔34を有している。
このような脚柱部35に、側壁42L、42Rに沿って延びる脚底部46を取付ける。
図5に示すように、脚底部46は設置面47に載る部材である。そして、コ字状に曲げ形成された脚底部46は角筒状の脚柱部35の下部に嵌められ、その後に、脚底部46と脚柱部35とは、スポット溶接やかしめ法で連結され一体化される。この連結法は、リベットやボルトナットでもよく、任意である。
中央片(図4、符号31a)に、下へ延びるストッパ45を有し、側壁42L、42Rに水平に張り出す受け突起44、44を有する。受け突起44の上端レベルは、折曲部43L、43Rの上端レベルと同じに設定されている。
図6(a)に示すように、正方形板50は、長さが等しく互いに直交する4つの辺51、52、53、54で構成されるプレートである。正方形板50は、連結ボルト16をねじ込むことができる3個の雌ねじ部55を有している。3個の雌ねじ部55、55、55は正三角形の頂点に配置される。
便宜上、辺51、53の中点を通り且つ1つの雌ねじ部55を通る線を、板中心線56と呼ぶ。
好ましくは、空いている部位に、誤差し込み防止用のダボ57、57、57を設ける。
なお、正方形板50のセンター位置と3個の雌ねじ部55、55、55からなる正三角形のセンター位置とが、略重なっている。後に詳しく説明するが、センター位置が重なっていることで、正方形板50を正面向きに差し込んでも、横向きに差し込んでも同一のセンター位置になるため、タンク脚(図10、符号11)の第1〜第3ボルト穴(図10、符号22〜24)で形成する正三角形のセンター位置と重なり、タンク脚11の共通化が可能となる。
図6(b)は、図6(a)のb−b線断面図である。
図6(b)において、雌ねじ部55は、上から下へねじ切りされたものであり、不可避的に下面から下方へ張り出すバリ55bが残る。バリ55bを除去するバリ取り加工が望まれるが、バリ55bが軽微であれば、バリ取り加工を省くことがあり、この場合には、バリ55bは残ったままとなる。
ダボ57、57、57は、バリ55b側に凸になるように設けられ、例えばパンチとダイで形成される。ダボ57は、小ピースを正方形板50の下面に溶接してもよく、ダボ57の形成方法は任意である。
図7に基づいて、正方形板50の差し込み手順を説明する。
図7(a)にて、受け部31と受け突起44との間隔D1は、正方形板50の板厚Tより僅かに大きい。受け部31と折曲部43Rとの間隔D2は、間隔D1とほぼ同じであって、正方形板50の板厚Tより僅かに大きい。
図7(b)に示す正方形板50は誤差し込み防止用のダボ57が下に向いており、正方形板50は、矢印(1)(正しくは、矢印は図面おもてから裏へ延びる。)のように、間隔D1、D2へ差し込むことができる。矢印に○を付した。バリ55bは下面に存在するため、実害はない。
一方、図7(c)に示す正方形板50は誤差し込み防止用のダボ57が上に向いており、バリ55bは上面に存在する。仮に、この向きで正方形板50を受け部31に当てると、バリ55bが噛み込み、受け部31に正方形板50が密着しないという不具合が起こる。
しかし、本実施例では、誤差し込み防止用のダボ57を備えており、正方形板50は、矢印(2)のように、差し込もうとすると、ダボ57が受け部31に当たるため、差し込むことができない。よって、正方形板50の誤差し込みが防止され、結果として正方形板50を確実に受け部31に密着させることができる。
ダボ57は1個でも差し支えないが、本例では3個設けた。ダボ57を上に向けた状態で、図6(a)において、辺51を先頭にして差し込もうとすると、辺51近傍のダボ57、57が受け部31に当たる。辺52を差し込もうとすると、辺52近傍のダボ57が受け部31に当たる。辺53を差し込もうとすると、辺53近傍のダボ57が受け部31に当たる。辺54を差し込もうとすると、辺54近傍のダボ57が受け部31に当たる。すなわち、正方形板50は僅かしか差し込まれない。殆ど差し込まれないため、誤差し込みが確実に防止される。
図7(b)の向きとされた正方形板50において、それの差し込み形態が2種類ある。これらの形態を、図8と図9とで各々説明する。
図8(a)に示すように、折曲部43L、43Rの外面からストッパ45までの距離D3は、正方形板50の辺52の長さとほぼ同じに設定しておく。
正方形板50の板中心線56が側壁42L、42Rと平行になる向きで且つ辺51を先頭にして正方形板50を差し込む。この差し込みの際に、左右の折曲部43L、43R上を滑らせるようにし、且つ途中から左右の受け突起44、44上を滑らせるようにしてもよい。辺51がストッパ45に当たると差し込み作業は終了する。正方形板50は、4箇所(左右の折曲部43L、43R及び左右の受け突起44、44)で支持されるため、落下する心配はない。
図8(b)に示すように、脚側通孔34、34、34を通して雌ねじ部55、55、55が見える。辺51が奥壁41に接近し、板中心線56が側壁42L、42Rに平行になっている図8(b)の形態を、(Aパターン)筐体脚30と呼ぶ。
図8(a)において、正方形板50のセンター位置と3個の雌ねじ部55、55、55からなる正三角形のセンター位置とが、略重なっているおり、90°回転させてもセンター位置は変わらないため、正方形板50を時計方向に90°回転させることができる。
図9(a)に示すように、辺54を先頭にし、板中心線56が側壁42L、42Rと直角になるようにする。この状態で、正方形板50を差し込む。
図9(b)に示すように、脚側通孔34、34、34を通して雌ねじ部55、55、55が見える。辺54が奥壁41に接近し、板中心線56が側壁42L、42Rに直角になっている図9(b)の形態を、(Bパターン)筐体脚30と呼ぶ。
脚側通孔34は、正方形板50を図8(a)のように正面向きで差し込んだ際の雌ねじ部55の各位置と、正方形板50を図9(a)のように横向きで差し込んだ際にそれぞれ対応する雌ねじ部55の各位置とを結ぶ範囲で開口した長孔である。
なお、図8(a)において、折曲部43L、43Rは、脚柱部35の剛性(曲げ剛性、撓み剛性)を高める役割をも果たす。すなわち、側壁42L、42Rが単なる平壁であるときよりも、折曲部43L、43Rを付属することにより、側壁42L、42Rの剛性が高まる。
ただし、左右2個の受け突起44、44を左右4個にすることにより、折曲部43L、43Rを省くことは可能である。よって、折曲部43L、43Rを設けるか否かは任意である。
図10(a)に示すように、貯湯タンク12は、θが120°となるように等ピッチで3個のタンク脚11を備えている。なお、タンク脚11は、一般に貯湯タンク12に重なるように貯湯タンク12の下に配置されるが、見やすくするために、本図では貯湯タンク12と重ならない位置に配置した。
3個のタンク脚11は、貯湯タンク12の中心12aから放射状に延びる基準線21に沿って配置される。1個のタンク脚11は、基準線21上に配置される第1ボルト穴22と、基準線21に線対称になるように配置される第2ボルト穴23及び第3ボルト穴24を有する。第1〜第3ボルト穴22〜24は正三角形の頂点に配置されている。
便宜的に、筐体脚30は、タンク脚11と離れた位置に図示するが、正しくはタンク脚11の真下に配置される。
3個の筐体脚30は、位置を特定するために、手前の脚を筐体脚30F、左奥の脚を筐体脚30L、右奥の脚を筐体脚30Rと呼ぶ。
図10(a)では、3個の筐体脚30F、30L、30Rは、図8(b)で説明した(Aタイプ)筐体脚30である。タンク脚11、11、11に各々筐体脚30F、30L、30Rを連結することができる。
図10(b)では、手前の筐体脚30Fが、図9(b)で説明した(Bタイプ)筐体脚30である。(Bタイプ)筐体脚30であるため、手前のタンク脚11に手前の筐体脚30Fを連結することができる。
図10(c)では、3個の筐体脚30F、30L、30Rは、図9(b)で説明した(Bタイプ)筐体脚30である。タンク脚11、11、11に筐体脚30F、30L、30Rを連結することができる。
すなわち、図7に示す正方形板50を備える筐体脚30を準備するだけで、図10(a)〜(c)の形態を実現することができた。結果、筐体脚30F、30L、30Rが1種類でありながら、筐体脚30F、30L、30Rを90°回転させることができる貯湯装置10が提供された。
なお、図2において、仮に、正方形板50を廃して、ナットを使用する場合、ナットの沈み込みが起こらないように、脚側通孔34の孔径を小さくすると共に座金が必要となる。
この点、本発明では、正方形板50が沈み込む心配がないため、脚側通孔34の孔径を大きくすることができる。孔経が大きいため、厳しい位置決めが不要となり、作業性が高まる。正方形板50が座金の役割を発揮するため、座金は不要となり、準備する部品を削減することができる。
また、正方形板50を廃して、ナットを使用する場合、ナットの受圧面積に限りがあるため、局部変形が起こらないように、受け部31の板厚を大きくする必要がある。図3に示すブランク材32を使用する場合、脚柱部35は受け部31と同じ厚さとなる。この場合、受け部31を厚くすると、ブランク材32が重くなり、筐体脚30の重量増加に繋がる。
この点、本発明では、受圧面積がナットよりも格段に大きな正方形板50を採用したため、受け部31に局部変形が発生する心配がない。受け部31を厚くする必要がないため、ブランク材32は薄くでき、筐体脚30の軽量化が図れる。
また、図2において、正方形板50を廃して、ナットを使用する場合、作業者は、一方の手で、ナットを受け部31の下面に当て、他方の手で連結ボルト16を上から差し込んで手締めすることとなる。手締め後に本締めを行う。1つの受け部31当たり、この手順を3回繰り返すが、この間にナットを落とすこともあり、作業が難しくなる。
この点、本発明では、正方形板50に有する3個の雌ねじ部55が上から見えるため、正方形板50は初回のみ位置決めするだけで、3本の連結ボルト16を速やかに手締めすることができ、作業の迅速化が図れる。ナットのように脱落する頻度はごく少ない。よって、作業が容易になる。
次に、本発明の特長をさらに説明する。
図11(a)に示すように、長尺材を得るために、板61と板62を繋ぐことがある。このときの代表的な接続構造を図11(b)に示す。
図11(b)に示すように、板61と板62に跨るように上下にガセット63、63を添え、複数のボルト64とナット65で連結する。ガセット63、63は骨折治療の副木の役割を果たす。これで、板61と板62は直接繋がっていないにも拘わらず、接続される。
図11(b)と図2を対比すると、図11(b)のナット65が、図2の雌ねじ部55に相当する。以下同様に、下のガセット63がプレート50に相当し、板61、62が受け部31に相当し、上のガセット63が底板14に相当し、ボルト64が連結ボルト16に相当する。図2に示す受け部31が中央付近で分断されているにも拘わらず、図11(b)と同様に、強固に接続される。この構造を採用することで、図4に示すように、受け部31を、中央片31aと左片31bと右片31cとで構成することが可能になったとも言える。
次に、材料歩留まりについて説明する。
図12(a)は図3(a)で説明したブランク材32の再掲図であり、図12(b)は、図14(a)で説明した切り板107の再掲図である。
図12(a)に示すブランク材32の全長はL1である。ブランク材32の受け部31の突出長さは、ほぼ奥壁31の幅の半分になる。
図12(b)に示す奥壁101と略正方形の受け部105を合わせた長さはL2である。受け部105は、奥壁101の幅を一辺とする正方形に近似する。
よって、長さL2は、長さL1よりΔLだけ大きくなる。ΔLは、奥壁41、101の幅の約半分になる。
比較例の切り板107に比較して、本発明に係るブランク材32は小さくなり、材料歩留まりがよくなる。
次に、変更例を説明する。
図13(a)に示すように、脚側通孔34は、長孔ではなく、丸孔34、34であってもよい。
また、図13(b)に示すように、受け部31は、左片31bと右片31cとだけで構成してもよい。脚側通孔34が偶数個であれば、半数を左片31bに設け、残りを右片31cに設けることができる。すなわち、脚側通孔34が偶数個であるときに図13(b)の形態が好ましい。なお、折り曲げた形態で、左片31bと右片31cを奥壁41に載せるようにしてもよい。
よって、受け部31は、2つの片(左片31bと右片31c)で構成することや、3つの片(中央片31aと左片31bと右片31c)で構成することは、任意に選択できる。ただし、受け部31に加えられた力を中央片31aから奥壁41へ直接伝えることができるため、3つの片の構成がより好ましい。
次に、プレート50を省いた形態の変更例を説明する。
図14に示すように、受け部31の下面に座金67を当て、連結ボルト16にナット68をねじ込んでもよい。底板14に載ったタンク脚11の底部19と、底板14を受ける受け部31とが、連結ボルト16とナット68とにより連結される。
この変更例でも、受け部31は折り曲げ形成するだけで、周辺部材にスポット溶接をしないため、溶接コストが不要となる。
尚、プレート50は、正方形板の他、長方形板、隅を斜辺とした八角形板であってもよく、雌ねじ部55を有する板であれば、形状は適宜変更してもよい。
本発明は、筐体脚を有する筐体に、貯湯タンクを収納した形態の貯湯装置に好適である。
10…貯湯装置、11…タンク脚、12…貯湯タンク、13…筐体、14…筐体の底板、15…筐体側通孔、16…連結ボルト、19…タンク脚の底部、22…ボルト穴(第1ボルト穴)、23…ボルト穴(第2ボルト穴)、24…ボルト穴(第3ボルト穴)、30…筐体脚、31…受け部、31a…片(中央片)、31b…片(左片)、31c…片(右片)、33、36、37、38、39…折り線(谷折り線)、34…筐体側通孔、35…脚柱部、41…奥壁、42L、42R…側壁、43L、43R…折曲部、44…受け突起、45…ストッパ、46…脚底部、47…設置面、50…プレート、55…雌ねじ部。

Claims (6)

  1. タンク脚が備えられ湯を貯える貯湯タンクと、この貯湯タンクを収納する筐体と、この筐体の底板から下方へ延びて前記筐体及び前記貯湯タンクを支える筐体脚と、この筐体脚と前記タンク脚とを連結する連結ボルトと、を備えている貯湯装置において、
    前記タンク脚は、前記筐体の底板に載る底部を有し、この底部は、前記連結ボルトを通すボルト穴を複数個備え、
    前記筐体の底板は、前記連結ボルトを通す筐体側通孔を有し、
    前記筐体脚は、前記筐体の底板の下面に当接すると共に前記連結ボルトを通す脚側通孔を有する受け部と、この受け部から下方へ延びる脚柱部と、この脚柱部の下部に設けられ設置面に当接する脚底部とを有し、
    前記受け部は、折り線を介して前記脚柱部に繋がっている少なくとも2つの片からなり、
    前記筐体脚は、前記受け部の下方へ差し込まれるプレートを有し、このプレートは、前記受け部の板厚よりも厚くて、前記連結ボルトをねじ込むことができる複数個の雌ねじ部を有していることを特徴とする貯湯装置。
  2. 前記脚柱部は、前記プレートが出し入れできるように、左右の側壁とこれらの奥端を繋ぐ奥壁とで構成され、
    前記受け部は、前記折り線を介して前記左の側壁に繋がっている左片と、前記折り線を介して前記右の側壁に繋がっている右片とからなることを特徴とする請求項記載の貯湯装置。
  3. 前記脚柱部は、前記プレートが出し入れできるように、左右の側壁とこれらの奥端を繋ぐ奥壁とで構成され、
    前記受け部は、前記折り線を介して前記左の側壁に繋がっている左片と、前記折り線を介して前記右の側壁に繋がっている右片と、前記折り線を介して前記奥壁に繋がっている中央片とからなることを特徴とする請求項記載の貯湯装置。
  4. 前記側壁に、前記プレートを仮受けする受け突起を設けたことを特徴とする請求項又は請求項記載の貯湯装置。
  5. 前記脚柱部は、前記側板の先端部に内側へ折り曲げた折曲部を有し、前記折曲部の上端でも前記プレートを仮受けさせるようにしたことを特徴とする請求項記載の貯湯装置。
  6. 前記受け部又は前記奥壁に、前記プレートの差し込み距離を規定するストッパを設けたことを特徴とする請求項記載の貯湯装置。
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