JP6571557B2 - 貯湯装置 - Google Patents
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Description
図12は従来の貯湯装置の正面図であり、縦長の貯湯タンク101は、タンク脚102、102を備えた形態で、筐体103に収納される。筐体103は筐体脚104により、設置面105に立てられる。筐体脚104は、タンク脚102の真下に配置されており、タンク脚102にボルト及びナットで連結される。なお、特許文献1では、タンク脚102は、平面視にて120°ピッチで3個配置されている。
図13に示されるように、筐体脚104は、筐体103を受ける受け部106と、この受け部106から下へ延びる脚柱部107と、この脚柱部107の下部に設けられる脚底部108とからなる。
この脚底部108は図面表裏方向に延びて、設置面105に対する設置面積が大きくなっている。
図14(a)に示すように、貯湯タンク101は、θ=120°の等ピッチで3個のタンク脚102を備えている。なお、タンク脚102は、一般に貯湯タンク101に重なるように貯湯タンク101の下に配置されるが、見やすくするために、本図では貯湯タンク101と重ならない位置に配置した。
筐体脚104は受け面に3個の通孔(第1通孔114、第2通孔115、第3通孔116)を有している。筐体脚104の長手中心軸117上に第1通孔114が配置され、長手中心軸117に線対称になるように第2通孔115、第3通孔116が配置されている。
図14(a)にて、筐体脚104Fは、長手中心軸117が基準線109に合致しているため、手前のタンク脚102に連結することができる。
筐体脚104Lは、長手中心軸117が前後に延びているものの、第1〜第3ボルト穴111〜113と第1〜第3通孔114〜116の位置が合致するため、左奥のタンク脚102に連結することができる。筐体脚104Rは、筐体脚104Lと同じ理由で、右奥のタンク脚102に連結することができる。
この要求を満たす形態の代表例が、図14(c)又は図14(d)である。
前記タンク脚は、前記筐体の底板に載る底部を有し、この底部は、前記連結ボルトを通す第1〜第3ボルト穴を備え、これらの第1〜第3ボルト穴は正三角形の各頂点に配置され、前記第1ボルト穴は前記貯湯タンクの中心から放射状に延びる基準線上に配置され、前記第2ボルト穴及び前記第3ボルト穴は、前記基準線に線対称になるように配置されており、
前記筐体の底板は、前記連結ボルトを通す筐体側通孔を有し、
前記筐体脚は、前記筐体の底板の下面に当接すると共に前記連結ボルトを通す脚側通孔を有する受け部と、この受け部から下方へ延びる脚柱部と、この脚柱部の下部に設けられ設置面に当接する脚底部とを有すると共に前記受け部、前記脚柱部及び前記脚底部と別部材であって前記受け部の下方へ差し込まれる正方形板と、を有し、
前記脚柱部は、前記正方形板が出し入れできるように、一対の側壁とこれらの奥端を繋ぐ奥壁とで構成され、
前記脚底部は、前記側壁に沿って延びており、
前記正方形板は、前記受け部の板厚よりも厚くて、前記連結ボルトをねじ込むことができる3個の雌ねじ部を有しており、これらの雌ねじ部が正三角形の各頂点に配置されていることを特徴とする。
よって、本発明によれば、筐体脚が1種類でありながら、筐体脚を90°回転させることができる貯湯装置が提供される。
連結ボルト16は、上から下向きにタンク脚11の底部19に設けられた第1〜第3ボルト穴22〜24の一つを通過し、その下の筐体側通孔15及び脚側通孔34を通過し、雌ねじ部55にねじ込まれている。
結果、底板14を挟んで、筐体脚30とタンク脚11が連結される。
図3(a)に示すように、筐体脚30の要部は、ブランク材32から打ち抜き形成される。
横に延びる谷折り線(線が谷底になるよう折る線。)33より上で、受け部31が形成される。受け部31は、中央片31aと、左片31bと、右片31cとからなる。中央片31aと、左片31bと、右片31cには、各々脚側通孔34が打ち抜き形成されている。脚側通孔34は長孔である。そして、受け部31は谷折り線33により、図面おもて側に折り曲げられる。
図3(b)に示すように、受け突起44は、パンチとダイで形成されるダボである。ただし、受け突起44は短いピンを側壁42L、42Rに溶接又はねじ込んでもよい。
図3(c)に示すように、ストッパ45は、パンチとダイで形成されるダボである。ただし、ストッパ45は短いピンを中央片31aに溶接又はねじ込んでもよい。
ダボであれば短いピンを準備して接合する作業が省ける。部品点数の削減が図れ、部品(ピン)を紛失する心配は無くなる。なお、ストッパ45は、奥壁41に設けてもよい。
このような脚柱部35に、側壁42L、42Rに沿って延びる脚底部46を取付ける。
中央片(図4、符号31a)に、下へ延びるストッパ45を有し、側壁42L、42Rに水平に張り出す受け突起44、44を有する。受け突起44の上端レベルは、折曲部43L、43Rの上端レベルと同じに設定されている。
便宜上、辺51、53の中点を通り且つ1つの雌ねじ部55を通る線を、板中心線56と呼ぶ。
なお、正方形板50のセンター位置と3個の雌ねじ部55、55、55からなる正三角形のセンター位置とが、略重なっている。後に詳しく説明するが、センター位置が重なっていることで、正方形板50を正面向きに差し込んでも、横向きに差し込んでも同一のセンター位置になるため、タンク脚(図10、符号11)の第1〜第3ボルト穴(図10、符号22〜24)で形成する正三角形のセンター位置と重なり、タンク脚11の共通化が可能となる。
図6(b)において、雌ねじ部55は、上から下へねじ切りされたものであり、不可避的に下面から下方へ張り出すバリ55bが残る。バリ55bを除去するバリ取り加工が望まれるが、バリ55bが軽微であれば、バリ取り加工を省くことがあり、この場合には、バリ55bは残ったままとなる。
図7(a)にて、受け部31と受け突起44との間隔D1は、正方形板50の板厚Tより僅かに大きい。受け部31と折曲部43Rとの間隔D2は、間隔D1とほぼ同じであって、正方形板50の板厚Tより僅かに大きい。
しかし、本実施例では、誤差し込み防止用のダボ57を備えており、正方形板50は、矢印(2)のように、差し込もうとすると、ダボ57が受け部31に当たるため、差し込むことができない。よって、正方形板50の誤差し込みが防止され、結果として正方形板50を確実に受け部31に密着させることができる。
図8(a)に示すように、折曲部43L、43Rの外面からストッパ45までの距離D3は、正方形板50の辺52の長さとほぼ同じに設定しておく。
正方形板50の板中心線56が側壁42L、42Rと平行になる向きで且つ辺51を先頭にして正方形板50を差し込む。この差し込みの際に、左右の折曲部43L、43R上を滑らせるようにし、且つ途中から左右の受け突起44、44上を滑らせるようにしてもよい。辺51がストッパ45に当たると差し込み作業は終了する。正方形板50は、4箇所(左右の折曲部43L、43R及び左右の受け突起44、44)で支持されるため、落下する心配はない。
図9(a)に示すように、辺54を先頭にし、板中心線56が側壁42L、42Rと直角になるようにする。この状態で、正方形板50を差し込む。
図9(b)に示すように、脚側通孔34、34、34を通して雌ねじ部55、55、55が見える。辺54が奥壁41に接近し、板中心線56が側壁42L、42Rに直角になっている図9(b)の形態を、(Bパターン)筐体脚30と呼ぶ。
ただし、左右2個の受け突起44、44を左右4個にすることにより、折曲部43L、43Rを省くことは可能である。よって、折曲部43L、43Rを設けるか否かは任意である。
3個の筐体脚30は、位置を特定するために、手前の脚を筐体脚30F、左奥の脚を筐体脚30L、右奥の脚を筐体脚30Rと呼ぶ。
図10(c)では、3個の筐体脚30F、30L、30Rは、図9(b)で説明した(Bタイプ)筐体脚30である。タンク脚11、11、11に筐体脚30F、30L、30Rを連結することができる。
この点、本発明では、正方形板50が沈み込む心配がないため、脚側通孔34の孔径を大きくすることができる。孔経が大きいため、厳しい位置決めが不要となり、作業性が高まる。正方形板50が座金の役割を発揮するため、座金は不要となり、準備する部品を削減することができる。
この点、本発明では、受圧面積がナットよりも格段に大きな正方形板50を採用したため、受け部31に局部変形が発生する心配がない。受け部31を厚くする必要がないため、ブランク材32は薄くでき、筐体脚30の軽量化が図れる。
この点、本発明では、正方形板50に有する3個の雌ねじ部55が上から見えるため、正方形板50は初回のみ位置決めするだけで、3本の連結ボルト16を速やかに手締めすることができ、作業の迅速化が図れる。ナットのように脱落する頻度はごく少ない。よって、作業が容易になる。
図11(a)に示すように、脚側通孔34は、長孔ではなく、正方形板50を図8(a)のように正面向きで差し込んだ際の雌ねじ部55の各位置と、正方形板50を図9(a)のように横向きで差し込んだ際の雌ねじ部55の各位置に設けた連結ボルト1本当たり2個の丸孔34、34であってもよい。
Claims (4)
- 平面視にて120°ピッチで3個のタンク脚が備えられ湯を貯える貯湯タンクと、この貯湯タンクを収納する筐体と、この筐体の底板から下方へ延びて前記筐体及び前記貯湯タンクを支える筐体脚と、この筐体脚と前記タンク脚とを連結する連結ボルトと、を備えている貯湯装置において、
前記タンク脚は、前記筐体の底板に載る底部を有し、この底部は、前記連結ボルトを通す第1〜第3ボルト穴を備え、これらの第1〜第3ボルト穴は正三角形の各頂点に配置され、前記第1ボルト穴は前記貯湯タンクの中心から放射状に延びる基準線上に配置され、前記第2ボルト穴及び前記第3ボルト穴は、前記基準線に線対称になるように配置されており、
前記筐体の底板は、前記連結ボルトを通す筐体側通孔を有し、
前記筐体脚は、前記筐体の底板の下面に当接すると共に前記連結ボルトを通す脚側通孔を有する受け部と、この受け部から下方へ延びる脚柱部と、この脚柱部の下部に設けられ設置面に当接する脚底部とを有すると共に前記受け部、前記脚柱部及び前記脚底部と別部材であって前記受け部の下方へ差し込まれる正方形板と、を有し、
前記脚柱部は、前記正方形板が出し入れできるように、一対の側壁とこれらの奥端を繋ぐ奥壁とで構成され、
前記脚底部は、前記側壁に沿って延びており、
前記正方形板は、前記受け部の板厚よりも厚くて、前記連結ボルトをねじ込むことができる3個の雌ねじ部を有しており、これらの雌ねじ部が正三角形の各頂点に配置されていることを特徴とする貯湯装置。 - 前記側壁に、前記正方形板を仮受けする受け突起を設けたことを特徴とする請求項1記載の貯湯装置。
- 前記脚柱部は、前記側板の先端部に内側へ折り曲げた折曲部を有し、前記折曲部の上端でも前記正方形板を仮受けさせるようにしたことを特徴とする請求項2記載の貯湯装置。
- 前記受け部又は前記奥壁に、前記正方形板の差し込み距離を規定するストッパを設けたことを特徴とする請求項3記載の貯湯装置。
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