JP5271064B2 - 接合金物及び接合金物の製造方法 - Google Patents

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Description

この発明は、主に木造構造物の部材の接合に使用する接合金物及び接合金物の製造方法に関する。
土台を貫通して上方に伸ばしたアンカーボルトを柱に固定するいわゆる引き寄せ金物では、「柱に固定する板状の部材」と「アンカーボルトの上端部に螺合したナットを係止する部材」が必要であった。この場合、2枚の固定板部を当接する面を揃えて近接して「柱に固定する板状の部材」として、この部材に平面U字状に形成した貫通係合部を「アンカーボルトの上端部に螺合したナットを係止する部材」として連結した引き寄せ金物の構造が提案されている(特許文献1)。この引き寄せ金物では、2枚の固定板部の対向する辺を貫通係合部側に折り曲げて補強リブとして貫通係合部に一体に連結していた。
特開2003−227174
前記従来技術では、2枚の固定板部は極めて接近しているので、その接近した対向する辺から補強リブを立ち上げているので、当然に両補強リブも極めて近接した配置となっていた。また、貫通係合部はアンカーボルトを挿通する必要があったので、少なくともアンカーボルトの外径(通常直径16mm程度)以上とする必要があった。
従って、外力の作用によっては、貫通係合部のバランスが好ましくない場合もあり、補強リブが有効に作用できていなかった。
然るにこの発明は、固定板を構成する固定板片の遠い側の辺から補強リブを形成したので、補強リブを有効に活用して、アンカーボルトなどの接合用ボルト軸を挿通できる支持部材を安定して保持できる。
即ちこの発明は、接合用の部材表面に当接する固定板からボルトやビスなどの固定手段を使って固定して使用する金物であって、以下のように構成したことを特徴とする建築用の接合金物である。
(1) 前記固定板を複数の固定板片から構成し、前記接合用の部材の長さ方向で、前記両固定板片の長さをL とし、長さL 方向で固定板片の縁を一縁、他縁とする。
(2) 両端部に位置する一方の固定板片及び他方の固定板片で、前記両固定板片の遠い側の辺を夫々略直角に立ち上げて、夫々補強リブを形成し、一方の補強リブ、他方の補強リブとする。前記両補強リブの間隔をDとする。
(3) 接合用ボルト軸を挿通できる挿通部を有する本体部と前記両補強リブに連設する両接続部とからなる支持部材を形成し、該支持部材の本体部の巾をD 、L 方向の長さをL として、「D <D 「L <L とする。
(4) 前記一方の補強リブに、前記支持部材の一方の接続部の一側の下端を連設し、前記他方の補強リブに前記支持部材の他方の接続部の他側の下端を連設し、長さL 方向の他側で前記支持部材の縁と前記補強リブの縁とを一致させる
(5) 前記両接続部は、一側で、徐々に巾D が巾D に近づき、かつ長さL が長さL に近づくように形成する。
(6) 一の固定板片、前記一方の補強リブ、前記前記支持部材、前記他方の補強リブ及び前記他方の固定板片を、連続した加工用板材を屈曲して形成した。
また、他の発明は、接合用の部材表面に当接する固定板からボルトやビスなどの固定手段を使って固定して使用する金物であって、以下のように構成したことを特徴とする建築用の接合金物である。
(1) 前記固定板を複数の固定板片から構成し、前記接合用の部材の長さ方向で、前記両固定板片の長さをL とし、長さL 方向で固定板片の縁を一縁、他縁とする。
(2) 両端部に位置する一方の固定板片及び他方の固定板片で、前記両固定板片の遠い側の辺を夫々略直角に立ち上げて、夫々補強リブを形成し、一方の補強リブ、他方の補強リブとする。前記両補強リブの間隔をD とする。
(3) 接合用ボルト軸を挿通できる挿通部を有する本体部と前記両補強リブに連設する両接続部とからなる支持部材を形成し、該支持部材の本体部の巾をD 、L 方向の長さをL0として、「D <D 」「L <L 」とする。
(4) 前記一方の補強リブに、前記支持部材の一方の接続部の一側の下端を連設し、前記他方の補強リブに前記支持部材の他方の接続部の他側の下端を連設し、長さL 方向の他側で前記支持部材の縁と前記補強リブの縁とを一致させる。
(5) 前記両接続部は、一側で、徐々に巾D が巾D に近づき、かつ長さL が段差を設けて直ぐに長さL となるように形成する。
(6) 一の固定板片、前記一方の補強リブ、前記前記支持部材、前記他方の補強リブ及び前記他方の固定板片を、連続した加工用板材を屈曲して形成した
また、製造方法の発明は、以下のようにして接合金物を製造することを特徴とする建築用接合金物の製造方法である。
(1) 第1固定板片、第1補強リブ、支持部材、第2補強リブ、第2固定板片を、長手方向の縁で連設した形状で、一体の加工用板材を構成する。
前記第1固定板片と第1補強リブとの境界を第1境界線、第2固定板片と第2補強リブとの境界を第2境界線とする。
前記第1補強リブと前記支持部材との境界を第3境界線、前記第2補強リブと前記支持部材との境界を第4境界線とする。
前記第1固定板片、第2固定板片で、前記補強リブを連設しない側を、夫々第1自由端、第2自由端とする。
(2) 前記加工用板材を加工装置上で、上方に向けて凸となる加工を山折り、下方に向けて凸となる加工を谷折りとする。
(3) 続いて、前記加工用板材で、第1境界線を谷折して、前記第1補強リブ片を立ち上げる。これと同時又は前後して、第2境界線で谷折して、前記第2補強リブを立ち上げる。
(4) 続いて、前記加工用板材で、第3境界線及び第4境界線を山折りし、前記支持部材を屈曲して、巾Dの接合用ボルトの挿通部を形成すると共に、前記第1固定片と第2固定片を平板状に配置して、前記第1自由端と前記第2自由端とを対向させ、前記両補強リブの間隔をD (D >D)とする。
この発明は、巾Dの固定片を並列した固定片から構成し、並列した固定片の遠い側の辺に夫々補強リブを形成し連続して、接合用ボルト軸を挿通できる支持部材(巾D)を形成し、巾D>Dとしたので、バランス良く接合し、かつ金物の強度を高めることができる。また、1枚の加工用板材を屈曲して、形成したので、加工用板材に予め防錆処理をすることで、加工後の製品毎の防錆処理を省略し、あるいは軽減できる。
(1) 接合金物30は、主に直角に接合されるAA部材(例えば柱)41とBB部材(例えば、土台又はコンクリート製の基礎)44(51)を接合する際に使用される(図7)。
(2) 接合金物30は、固定板1と支持部材21を中心的な構成部分とする。固定板1は、AA部材41の表面43に当接してボルトやビスなどの固定手段を使って固定できる構造である。支持部材21は、BB部材44(51)に固定されるボルト46の軸を挿通して、「ボルト46の頭部」又は「ボルト46に螺合したナット48」を係止できる構造である。
固定板1は、並列した2枚の固定板片2、6から構成する。更に1枚又は複数枚の固定板片を加えて、固定板1を構成することもできる。
並列した固定板片2、固定板片6で、遠い側(離れた側)の辺4、8に、夫々第1補強リブ13、第2補強リブ15を直角に立ち上げて形成する。両補強リブ13、15の間隔(=固定板1の巾、固定板の辺4、辺8の間隔)をDとする。
平面略U字状に形成した支持部材21は、補強リブ13、15に連設される。支持部材21は接合用ボルトの軸を挿通できる巾(外径)Dの半割筒状部(挿通部)22と、半割筒状部22に連続して、第1補強リブ13に至る第1接続部24と、第2補強リブ15に至る第2接続部26とからなる。「D<D」としてあり、第1接続部24と第2接続部26の間隔は、半割筒状部22側でDとなり、徐々に離れるように「ハ字形」に配置され、補強リブ13、15側でDに形成される。
(3) 接合金物30は、固定板片2、第1補強リブ13、支持部材21(第1接続部24、半割筒状部22、第2接続部26)、第2補強リブ15及び前固定板片6が、連続した加工用板材32を屈曲して製造される(図8)。
図面に基づきこの発明の実施例を説明する。
(1)固定板1・補強リブ13、15
柱41の側面43に密着当接して、柱41に固定する固定板1は、同一形状の2枚の第1固定板片2、第2固定板片6を、長さ方向(柱の軸方法)を近づけるように並列して構成する。すなわち、並列方向は、柱41の軸と直交する方向である。また、両固定板片2、6の長さ方向の対応する辺で、互いに向かい合った側(対向する側)の辺3、辺7は、当接しあるいは若干離れる位置に配置される。両固定板片2、6の一縁2a、6a側(柱41の上向きに位置する側)に、ビス用の透孔11、11を2つづつ形成するが、数は求める強度等に対応して使用するビスの太さ本数に対応して決定する。
第1固定板片2、第2固定板片6の対応する辺で、互いに離れた側の辺4、8に、第1固定板片2の辺4に第1補強リブ13を略直角に立ち上げ、第2固定板片6の辺8に第2補強リブ15を略直角に立ち上げる。ここで、両固定板片2、6の辺4、8の全長に亘って補強リブ13、15を形成するので、補強リブ13、15の長さは固定板1(固定板片2、6)の長さLと同一となる。
固定板1の長さ(柱の軸方向の長さ。固定板片2、6の長さ)はLで形成され、固定板1の巾、すなわち補強リブ13、15の間隔(固定板片2、6の長さ×2+α。αは隙間がある場合)はDで形成される。
(2)支持部材21
支持部材21は、アンカーボルト46を挿通して、かつ係止する半割筒状部(本体部)22と、半割筒状部22の一側端縁から第1補強リブ13に連設するための第1接続部24と、半割筒状部22の他側端縁から第2補強リブ15に連設するための第2接続部26と、からなる。
支持部材21の半割筒状部22は、半円に直線が連続した平面U字状に形成する。半円の内径は使用するアンカーボルト46の外径より大きく形成し、半円の外径は使用するナット48の外径より小さく形成する。半割筒状部22の長さ(柱の軸方向の長さ)をL、巾(外径)をD とする。ここで、
2×L<L<3×L
2×D<D
程度に形成される。尚、半割筒状部22は、アンカーボルト46を挿通して、ナット48を係止できれば、形状は任意であり(図示していない)、平面形状は六角、四角、三角などでも可能である。
第1接続部24は、半割筒状部22の一側端縁の固定板1に向けた面から、第1補強リブ13に向けて、徐々に巾DがDに近づき、かつ徐々に長さがLからLに近づくように形成する。同様に、第2接続部26は、半割筒状部22の他側端縁の固定板1に向けた面から、第2補強リブ15に向けて、徐々に巾DがDに近づき、徐々に長さがLからLに近づくように形成する。
半割筒状部22は、通常使用するアンカーボルトや他のボルトの軸部の径に応じて、半割筒状部22の巾Dを設定する。すなわち、アンカーボルトや他のボルトの軸部を挿通できて、かつ螺合するナットを係止できる。
固定板片2、6の一縁2a、6a側で、両接続部24、26の一縁24a、26aは、補強リブ13、15の一縁13a、15aと半割筒状部22の一縁22aの中間付近に位置する。また、固定板片2、6の他縁2b、6bで、半割筒状部22の他縁22bと、接続部24、26の他縁24b、26bと、補強リブ13、15の他縁13b、15bが一致している。
両接続部24、26は、補強リブ13、15に夫々連続しているので、補強リブ13、15と同等に固定板1を補強する機能も果たす。
(3)接合金物30
以上のようにして、接合金物30を構成する(図2、図1(a))。支持部材22の半割筒状部22は固定版1(固定板片2、6)の下部側で半分より少ない部分に位置するので、固定版1(固定板片2、6)の上部側に形成した透孔11、11は、支持部材21で塞がれることなく、固定板1の上面側に露出する(図2(b))。従って、透孔11、11へのビス止め作業が支障なく行える。
尚、通常は、使用するアンカーボルトの径が16mmの場合には、
=21〜24mm
=40mm
程度で形成される。
(4)接合金物30の使用について
柱41の側面43に、柱41の軸方向を固定板1の長さ方向(L方向)を一致させて、かつ支持部材22を下方(土台側)に位置させて、接合金物30を固定する。接合金物30は、固定板1(固定板片2、6)で支持部材22側の面から透孔11、11にビスを柱に向けて打ち込む。接合金物30の固定位置は、アンカーボルト46位置に合わせて設定する。
コンクリート製の基礎51の上面に土台45が載置され、アンカーボルト46は下部が基礎51に埋設され、上部が土台45の縦孔を貫通しての上面46から突出してある。接合金物30を固定した柱41の下面42を土台44の上面45に載置する。この際、アンカーボルト46の上端部を接合金物30の支持部材21の半割筒状部22を挿通して、半割筒状部22の一縁22aからアンカーボルト46のネジ部を突出させる。
続いて、アンカーボルト46の上から座金49を通してナット48を螺合する。土台44上に必要な柱41の立設が完了したならば、通常の手段でナット48を緊結して、ナット48(座金49)を半割筒状部22の上面22aに係止して、アンカーボルト46を、接合金物30を介して柱41に定着させる(図6)。
なお、前記において、予め柱41に接合金物30を固定したが、柱41を土台44上に立設した後に、柱41に接合金物30を固定することもできる。
また、前記において、柱41と土台45の接合に使用したが、アンカーボルト46に代えて、ボルト(他の接合金物に係止又は固定される)を支持部材21の半割筒状部22に挿通して、ボルトの頭部又は螺合するナットを、他の接合箇所(仕口)に使用することもできる(図示していない)。この場合には、例えば、柱と梁、梁と小梁などの接合に使用することもできる。
(5)他の実施例
前記実施例において、固定板1は2枚の固定板片2、6から構成したが、3枚以上とすることもできる(図示していない)。この場合には、各固定板片を並べた状態で、離れた位置にある(外側に位置する)辺に対して、補強リブ13、15を連設する。
また、前記実施例において、固定板1(固定板片2、6)の長さを、
>2×L 程度
とすることもできる。この場合には、固定板片2、6の一側2a、6a側(および補強リブ13、15の同じ側)を延長して、透孔11を1個づつ追加する(図3、図1(b))。
また、前記実施例において、支持部材21の両接続部24、26の一縁24a、26aは、補強リブ13、15の一縁13a、15aと半割筒状部22の一縁22aの中間付近に位置させたが、半割筒状部22の一縁22a付近に位置させることもできる(図4、図1(c))。
また、前記実施例において、支持部材21の両接続部24、26の長さを徐々にL に近づけたが、段差を設けて直ぐにL とすることもできる。この場合には、補強リブ13、15の上縁全長に連続して、両接続部24、26の下縁が連続する(図5、図1(d))。この場合には、半割筒状部22側(固定板1と直角な方向)から透孔11、11が見えるように、両接続部24、26に切欠28、28を形成する。従って、透孔11、11にビスを打ち込む際に、両接続部24、26が邪魔にならない(図5(b))。
また、前記実施例において、固定板片2、6の辺4、8の全長に亘って補強リブ13、15を連設したので、補強効果が大きいが、固定板片2、6の一側2a、6a側又は他側2b、6b側あるいは、中間部に補強リブ13、15を省略することもできる(図示していない)。
次ぎに図8に基づき、この接合金物30の最適な製造方法について説明する。ただし、これは一製造方法であるので前記構造の接合金物は他の製造方法で製造することもできる。
(1) 第1固定板片2、第1補強リブ13、第1接続部24、半割筒状部22、第2接続部26、第2補強リブ15、第2固定片6を、長さL方向(長手方向)の縁で連設した形状で、一体の平板の加工用板材32を構成する(図7(a))。加工用板材32で、
・第1固定片(予定片)2と第1補強リブ(予定片)13との境界を第1境界線A
・第2固定片(予定片)6と第2補強リブ(予定片)15との境界を第2境界線B
とする。また、加工用板材32で、
・第1補強リブ(予定片)13と支持部材(予定片)21との境界を第3境界線M
・第2補強リブ(予定片)15と支持部材(予定片)21との境界を第4境界線N
とする。また、前記実施例1のように、支持部材(予定片)22を半割筒状部(中央部)(予定片)22とその両側の第1接続部(予定片)24及び第2接続部(予定片)とに区分けする。
・半割筒状部(予定片)22と第1接続部(予定片)24との境界を第5境界線E
・半割筒状部(予定片)22と第2接続部(予定片)26との境界を第6境界線F
とする。また、半割筒状部22を、半円部23aと第1直線部(第1接続部24側)23b、第2直線部(第2接続部26側)23cとに区画して、
・半円部23aと第1直線部23bとの境界を第7境界線G
・半円部23aと第2直線部23cとの境界を第8境界線H
とする。また、
・第1固定片2の自由端(向かい合う辺3)を第1自由端I
・第2固定片6の自由端(向かい合う辺7)を第2自由端J
とする(図7(a))。
(2) 尚、この状態で、加工板材32の型抜きと同時に又は前後して、前記第1固定板片(予定部)2、第2固定板片(予定部)6に透孔22、22をプレスで形成する。加工板材32の型抜きは、予め、完成予定の接合金物30の形状に併せて、総て形成することもでき、あるいは以下の各折り曲げ行程に合わせて、順次型抜きすることもできる(図示していない)。
(3)加工用板材32を加工台に載置して、上方に向けて凸となる加工を山折り、下方に向けて凸となる加工を谷折りとする。
(4) 続いて、加工用板材32にプレスにより、第1境界線Aを谷折して、第1固定片(予定片)2と第1補強リブ(予定片)13とが所定角度(完成品の角度)となるように形成する。これと同時又は前後して、加工用板材32で、第2境界線Bで山折して、第2固定板片(予定片)6と第2補強リブ(予定片)15とが所定角度(完成品の角度)となるように形成する(図7(b))。
(5) 続いて、加工用板材32で、第3境界線Mを谷折すると共に、第5境界線Eを山折する。これにより、第1補強リブ(予定片)13と第1接続部(予定片)24とが所定角度(完成品の角度)となるように形成すると共に、第1接続部(予定片)24と半割筒状部(予定片)22とが所定角度(完成品の角度)となるように形成する。
また、これと同時又は前後して、加工用板材32で、第4境界線Nを谷折すると共に、第6境界線Fを山折する。これにより、第2補強リブ(予定片)15と第2接続部(予定片)26とが所定角度(完成品の角度)となるように形成すると共に、第2接続部(予定片)26と半割筒状部(予定片)22とが所定角度(完成品の角度)となるように形成する(図7(c))。
(6) 続いて、加工用板材32で、支持部材(予定片)22を下に凸となるように加工して、略U字状とすると共に、第1固定板片2と第2固定板片6とを平板状に配置して、第1自由端Iと第2自由端Jとを対向させ、接合金物30を完成させる(図7(d)(e))。この状態で、第1自由端Iと第2自由端Jと接触し、あるいは極めて近づいた位置に配置される。
この際、先ず、第7境界線G、第2境界線Hで、谷折りして所定角度(120〜150度程度)に折り曲げて(図7(d))、続いて、半球部23aを半球状に屈曲すると共に、第1直線部23b、第2直線部23cを平行となるように屈曲して、第1自由端Iと第2自由端Jとを対向させ、接合金物30を完成させることもできる(図7(e)、図2(a)等)。
(a)〜(d)はこの発明の接合金物の実施例の斜視図である。 この発明の図1(a)の実施例で、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。 この発明の図1(b)の実施例で、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。 この発明の図1(c)の実施例で、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。 この発明の図1(d)の実施例で、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。 (a)は図2のW−W線における断面図、(b)は図3のX−X線における断面図、(c)は図4のY−Y線における断面図、(d)は図5のZ−Z線における断面図である。 この発明の接合金物の使用状態で、(a)は側面図、(b)は正面図である。 この発明の接合金物の製造方法の実施例で、(a)〜(d)は製造過程の断面図、(e)は完成状態の断面図を夫々表す。
符号の説明
1 固定板
2 第1固定板片(固定板)、第1固定板片予定片
2a 第1固定板片の上側
3 第1固定板片の辺(向かい合った側)
4 第1固定板片の辺(遠い側)
6 第2固定板片(固定板)、第2固定片予定片
6a 第2固定板片の上側
7 第2固定板片の辺(向かい合った側)
8 第2固定板片の辺(遠い側)
11 透孔(固定板片)
13 第1補強リブ
15 第2補強リブ
21 支持部材、支持部材予定片
22 半割筒状部(支持部材)、半割筒状部予定片
24 第1接続部(支持部材)、第1接続部予定片
25 第2接続部(支持部材)、第2接続部予定片
28 切欠(接続部)
30 接合金物
32 加工用板材
41 柱
42 柱の下面
43 柱の側面
44 土台
45 土台の上面
46 アンカーボルト
48 ナット
49 座金
51 コンクリート基礎
A 第1境界線
B 第2境界線
M 第3境界線
N 第4境界線
E 第5境界線
F 第6境界線
G 第7境界線
H 第8境界線
I 第1自由端
J 第2自由端

Claims (3)

  1. 接合用の部材表面に当接する固定板からボルトやビスなどの固定手段を使って固定して使用する金物であって、以下のように構成したことを特徴とする建築用の接合金物。
    (1) 前記固定板を複数の固定板片から構成し、前記接合用の部材の長さ方向で、前記両固定板片の長さをL とし、長さL 方向で固定板片の縁を一縁、他縁とする。
    (2) 両端部に位置する一方の固定板片及び他方の固定板片で、前記両固定板片の遠い側の辺を夫々略直角に立ち上げて、夫々補強リブを形成し、一方の補強リブ、他方の補強リブとする。前記両補強リブの間隔をDとする。
    (3) 接合用ボルト軸を挿通できる挿通部を有する本体部と前記両補強リブに連設する両接続部とからなる支持部材を形成し、該支持部材の本体部の巾をD 、L 方向の長さをL として、「D <D 「L <L とする。
    (4) 前記一方の補強リブに、前記支持部材の一方の接続部の一側の下端を連設し、前記他方の補強リブに前記支持部材の他方の接続部の他側の下端を連設し、長さL 方向の他側で前記支持部材の縁と前記補強リブの縁とを一致させる
    (5) 前記両接続部は、一側で、徐々に巾D が巾D に近づき、かつ長さL が長さL に近づくように形成する。
    (6) 一の固定板片、前記一方の補強リブ、前記前記支持部材、前記他方の補強リブ及び前記他方の固定板片を、連続した加工用板材を屈曲して形成した。
  2. 接合用の部材表面に当接する固定板からボルトやビスなどの固定手段を使って固定して使用する金物であって、以下のように構成したことを特徴とする建築用の接合金物。
    (1) 前記固定板を複数の固定板片から構成し、前記接合用の部材の長さ方向で、前記両固定板片の長さをL とし、長さL 方向で固定板片の縁を一縁、他縁とする。
    (2) 両端部に位置する一方の固定板片及び他方の固定板片で、前記両固定板片の遠い側の辺を夫々略直角に立ち上げて、夫々補強リブを形成し、一方の補強リブ、他方の補強リブとする。前記両補強リブの間隔をD とする。
    (3) 接合用ボルト軸を挿通できる挿通部を有する本体部と前記両補強リブに連設する両接続部とからなる支持部材を形成し、該支持部材の本体部の巾をD 、L 方向の長さをL0として、「D <D 「L <L とする。
    (4) 前記一方の補強リブに、前記支持部材の一方の接続部の一側の下端を連設し、前記他方の補強リブに前記支持部材の他方の接続部の他側の下端を連設し、長さL 方向の他側で前記支持部材の縁と前記補強リブの縁とを一致させる
    (5) 前記両接続部は、一側で、徐々に巾D が巾D に近づき、かつ長さL が段差を設けて直ぐに長さL となるように形成する。
    (6) 一の固定板片、前記一方の補強リブ、前記前記支持部材、前記他方の補強リブ及び前記他方の固定板片を、連続した加工用板材を屈曲して形成した。
  3. 以下のようにして接合金物を製造することを特徴とする建築用接合金物の製造方法。
    (1) 第1固定板片、第1補強リブ、支持部材、第2補強リブ、第2固定板片を、長手方向の縁で連設した形状で、一体の加工用板材を構成する。
    前記第1固定板片と第1補強リブとの境界を第1境界線、第2固定板片と第2補強リブとの境界を第2境界線とする。
    前記第1補強リブと前記支持部材との境界を第3境界線、前記第2補強リブと前記支持部材との境界を第4境界線とする。
    前記第1固定板片、第2固定板片で、前記補強リブを連設しない側を、夫々第1自由端、第2自由端とする。
    (2) 前記加工用板材を加工装置上で、上方に向けて凸となる加工を山折り、下方に向けて凸となる加工を谷折りとする。
    (3) 続いて、前記加工用板材で、第1境界線を谷折して、前記第1補強リブ片を立ち上げる。これと同時又は前後して、第2境界線で谷折して、前記第2補強リブを立ち上げる。
    (4) 続いて、前記加工用板材で、第3境界線及び第4境界線を山折りし、前記支持部材を屈曲して、巾Dの接合用ボルトの挿通部を形成すると共に、前記第1固定片と第2固定片を平板状に配置して、前記第1自由端と前記第2自由端とを対向させ、前記両補強リブの間隔をD (D >D)とする。
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