JP2010276180A - 裏ナット金物及び裏ナット付被取付物 - Google Patents

裏ナット金物及び裏ナット付被取付物 Download PDF

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Abstract

【課題】 被取付物のボルト挿通孔に差し込まれるボルトを被取付物の内面に設けられるナットに安定確実に位置合わせして螺合可能にすること。
【解決手段】 鋼管10の内面に添設される裏ナット金物20において、鋼管10の内面に添設可能にされ、鋼管10に設けてあるボルト挿通孔11に合致する孔部31Aを備える取付板30と、取付板30に設けられ、取付板30の孔部31Aに合致する孔部41Aと、ナット保持部42とを備えるナット保持板40と、ナット保持板40の孔部41Aに対して位置合わせ可能に横ずれでき、かつ回り止めされるように該ナット保持板40のナット保持部42に被包されて保持されるナット50とを有してなるもの。
【選択図】 図4

Description

本発明は裏ナット金物及び裏ナット付被取付物に関する。
鋼管に他の部材をボルト結合するとき、通常は鋼管の内面にナットを溶接しておき、ボルトを他の部材及び鋼管に設けてあるボルト挿通孔からナットに差し込み螺合する。ナットが鋼管の内面に溶接されて動かないため、交換のボルト挿通孔とナットが位置ずれしている場合等に、ボルトをナットに位置合わせして螺合することが困難になる。
そこで従来、鋼管と他の部材をボルト結合するときの施工性を改善するため、特許文献1に記載の如くの裏ナット金物と裏ナット付鋼管が提案されている。
特許文献1に記載の裏ナット金物は、断面矩形の鋼管の対向する2つの側面の内面間に装着する裏ナット金物であって、長手の金属板を台形状に折り曲げて形成したかつ、上辺部とこの上辺部の両端から延びる2つの板状部分とを有し、上辺部の長さを2つの側面の内面間間隔とほぼ同じに設定した金具、2つの板状部分の先端に外方に折り返されて形成された係止片、板状部分の少なくとも1つに係止片から所定距離の位置に中心を有して形成される孔、及び孔に対応して板状部分に取り付けられる少なくとも1つのナットを備えるものである。
特許文献1に記載の裏ナット付鋼管は、断面矩形の鋼管、及び鋼管の対向する側面の少なくとも1つに形成されるボルト挿通孔を備え、ナットがボルト挿通孔に位置的に対応するように上述の裏ナット金物を鋼管の対向する側面の内面間に装填するものである。
特許第3208052号
特許文献1に記載の裏ナット金物は、ナットの係合部が金具の板状部分に設けたナット取付孔に挿通され、このナット取付孔の外面側に突出したナットの係合部に係合リングを嵌合し、更にナットの係合部の先端を係合リングに係止させるように加締め加工するものである。従って、ナットが係合リングに加締め固定された状態で、ナットと係合リングが金具の板状部分を挟持するものになり、板状部分に対するナットの横ずれ性が悪い。
しかも、特許文献1に記載の裏ナット金物は、金具の2つの板状部分が互いの弾発力によって鋼管の内面の所定位置に圧接され、板状部分取付けられているナットを鋼管のボルト挿通孔に位置合わせさせようとするものである。ところが、2つの板状部分は鋼管の内面に圧接されるにすぎないものであって不測の位置ずれを生ずるおそれがあり、ひいてはナットを鋼管のボルト挿通孔に安定確実に位置合わせすることができない。
本発明の課題は、被取付物のボルト挿通孔に差し込まれるボルトを被取付物の内面に設けられるナットに安定確実に位置合わせして螺合可能にすることにある。
請求項1の発明は、被取付物の内面に添設可能にされる裏ナット金物において、被取付物の内面に添設可能にされ、被取付物に設けてあるボルト挿通孔に合致する孔部を備える取付板と、取付板に設けられ、取付板の孔部に合致する孔部と、ナット保持部とを備えるナット保持板と、ナット保持板の孔部に対して位置合わせ可能に横ずれでき、かつ回り止めされるように該ナット保持板のナット保持部に被包されて保持されるナットとを有してなるようにしたものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明において更に、前記ナット保持板が、前記ナットの底面を着座させて前記孔部を備えるとともに、前記取付板に溶接される板本体部と、板本体部から折り起こされて前記ナットを横ずれ、かつ回り止め可能に被包して保持する爪状ナット保持部とからなるようにしたものである。
請求項3の発明は、請求項2の発明において更に、前記爪状ナット保持部が、ナットの側面に遊びをもつように該ナットの側面を被包して保持する側面被包部と、ナットの天面を被包して保持する天面被包部とからなるようにしたものである。
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれかの発明において更に、前記ナット保持板に備える孔部が、前記被取付物のボルト挿通孔及び前記取付板の孔部よりも大径をなすようにしたものである。
請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の裏ナット金物の取付板の孔部が被取付物のボルト挿通孔に位置合わせされるように、該裏ナット金物の取付板が該被取付物の内面に溶接されてなる裏ナット付被取付物である。
(請求項1)
(a)裏ナット金物は、取付板に設けられるナット保持板の孔部に対してナットを位置合わせ可能に横ずれできるように、該ナットをナット保持部に被包して保持するものであり、取付板及びナット保持板に対するナットの横ずれ性は良い。また、裏ナット金物の取付板は、該取付板の孔部にナット保持板の孔部及びナットを合致させた状態で、該取付板の孔部を被取付物のボルト挿通孔に合致させて、該被取付物の内面に添設可能にされる。これにより、裏ナット金物の取付板及びナット保持板をそれらの孔部が被取付物のボルト挿通孔に合致する該被取付物の内面の所定位置に位置ずれなく添設させながら、これらの取付板及びナット保持板に対してナットを適度に横ずれさせることができる。従って、被取付物のボルト挿通孔に差し込まれるボルトを、取付板及びナット保持板の孔部に通し、更にナット保持部に横ずれかつ回り止め可能に保持されているナットに安定確実に位置合わせして螺合できる。
(請求項2)
(b)ナット保持板が、板本体部から折り起こされてナットを横ずれ、かつ回り止め可能に被包して保持する爪状ナット保持部を備える。ナットを横ずれ容易にする遊びをもつように被包して保持でき、ナットの横ずれ性を確保できる。
(請求項3)
(c)爪状ナット保持部が、ナットの側面に遊びをもつように該ナットの側面を被包して保持する側面被包部と、ナットの天面を被包して保持する天面被包部とからなる。ナットを天面被包部により脱落させないように保持しながら、側面被包部との遊び分だけ横ずれできるようにし、ナットの横ずれ性を確保できる。
(請求項4)
(d)ナット保持板に備える孔部が、被取付物のボルト挿通孔及び取付板の孔部よりも大径をなす。ナット保持板の取付板への取付寸法精度を粗くすることができる。
(請求項5)
(e)裏ナット金物の取付板の孔部が被取付物のボルト挿通孔に位置合わせされるように、該裏ナット金物の取付板を該被取付物の内面に溶接するだけにより、被取付物のボルト挿通孔に差し込まれるボルトを被取付物の内面に設けられるナットに安定確実に位置合わせして螺合させることができる。
図1は建物ユニットへのバルコニーユニットの据付過程を示す斜視図である。 図2は建物ユニットへのバルコニーユニットの据付構造を示す斜視図である。 図3は実施例1の裏ナット付鋼管を示し、(A)は縦断面図、(B)は横断面図である。 図4は裏ナット金物を示し、(A)は正面図、(B)は平面図である。 図5はナット保持板及びナットを示し、(A)は正面図、(B)は側面図である。 図6は裏ナット金物とボルトを示す斜視図である。 図7は実施例2の裏ナット付鋼管を示し、(A)は縦断面図、(B)は横断面図である。 図8は裏ナット金物を示し、(A)は正面図、(B)は平面図である。 図9はナット保持板及びナットを示し、(A)は正面図、(B)は側面図である。 図10は裏ナット金物とボルトを示す斜視図である。
(実施例1)(図1〜図6)
図1は、建物ユニット1へのバルコニーユニット2の据付過程を示し、建物ユニット1の柱頭部1Aにバルコニーユニット2の屋根梁2Aをボルト結合するとともに、建物ユニット1の柱脚部1Bにバルコニーユニット2の柱脚部2Bをボルト結合するものである。
建物ユニット1の柱脚部1Bとバルコニーユニット2の柱脚部2Bのボルト結合構造は、図2、図3に示す如く、建物ユニット1の柱を構成する裏ナット付角鋼管10(裏ナット付被取付物)の内面に裏ナット金物20を添設しておき、ボルト60をバルコニーユニット2の柱脚部2B及び鋼管20(被取付物)に設けてある各2個のボルト挿通孔2C、11から裏ナット金物20の2個のナット50(図3)に差し込み螺合するものである。
裏ナット金物20は、図4に示す如く、取付板30と、ナット保持板40と、2個のナット50とを有して構成される。
取付板30は、図4に示す如く、鋼管10の内面に溶接等により添設可能にされ、鋼管10に設けてある2個のボルト挿通孔11に合致する2個の孔部31Aを備える。取付板30は、矩形厚板(例えば板厚6mm)からなる。
ナット保持板40は、図4、図5に示す如く、取付板30に溶接等により設けられ、取付板30の2個の孔部31Aに合致する2個の孔部41Aと、各孔部41Aの周囲のナット保持部42とを備える。
2個のナット50は、ナット保持板40の各孔部41Aに対して位置合わせ可能に横ずれでき、かつ回り止めされるように該ナット保持板40の各ナット保持部42に被包されて保持される。
ここで、ナット保持板40は、薄板(例えば板厚1.2mm)からなり、長手方向の両端側の2位置に、ナット50の底面を着座させて2個の孔部41Aを備えるとともに、取付板30に溶接される板本体部41と、板本体部41から折り起こされてナット50を板本体部41の表面に沿う横ずれ、かつ回り止め可能に被包して保持する各爪状ナット保持部42とからなる。
そして、各爪状ナット保持部42は、図4、図5に示す如く、(a)板本体部41の相対する2つの長辺からナット50の軸方向に沿う中間高さまで上方に折り起こされ、ナット50の六角の各面のうちで相対して平行をなす2つの側面のそれぞれに遊びをもつように該ナット50の側面を被包して保持する側面被包部42A、42Bと、(b)板本体部41の相対する2つの短辺からナット50の軸方向に沿う中間高さまで上方に折り起こされ、ナット50の六角の各角部のうちで板本体部41の外側に臨む1つの角部に遊びをもつように該ナット50の側面を被包して保持する側面被包部42Cと、(c)一方の側面被包部42Aの先端から板本体部41の内側へ折り曲げられ、ナット50の六角の各面のうちで板本体部41の内側に位置する1つの側面に遊びをもつように該ナット50の側面を被包して保持する側面被包部42Dと、(d)両側面被包部42A、42Bの先端からナット50の軸方向に沿う全高さまで上方に折り起こされた後、板本体部41の内側へ折り曲げられ、ナット50のねじ孔を除く天面を被包して保持する天面被包部42E、42Fとからなる。ナット保持板40は、板本体部41の長手方向の両端側の2位置で、4つの側面被包部42A、42B、42C、42Dにより、ナット50の側面に遊びをもつように該ナット50の側面を被包して保持するとともに、2つの天面被包部42E、42Fにより、ナット50の天面を被包して保持する。ナット50は、4つの側面被包部42A、42B、42C、42Dとの遊びの範囲で、板本体部41の表面上を天面被包部42E、42Fの裏面下において横ずれ移動でき、かつ2つの側面被包部42A、42Bに挟まれて回り止めされる。
裏ナット金物20において、ナット保持板40に備える孔部41Aは、鋼管10のボルト挿通孔11及び取付板30の孔部31Aよりも大径をなす。例えば、ナット50及びボルト60をM12とするとき、ボルト挿通孔11及び孔部31Aの孔径は13mm、孔部41Aの孔径は15mmとする。
鋼管10にあっては、図6に示す如く、裏ナット金物20の取付板30の各孔部31Aが鋼管10の各ボルト挿通孔11に位置合わせされるようにして、裏ナット金物20の取付板30が鋼管10の内面に溶接される。
本実施例によれば以下の作用効果を奏する。
(a)裏ナット金物20は、取付板30に設けられるナット保持板40の孔部41Aに対してナット50を位置合わせ可能に横ずれできるように該ナット50をナット保持部42に被包して保持するものであり、取付板30及びナット保持板40に対するナット50の横ずれ性は良い。また、裏ナット金物20の取付板30は、該取付板30の孔部31Aにナット保持板40の孔部41A及びナット50を合致させた状態で、該取付板30の孔部31Aを鋼管10のボルト挿通孔11に合致させて、該鋼管10の内面に添設可能にされる。これにより、裏ナット金物20の取付板30及びナット保持板40をそれらの孔部31A、41Aが鋼管10のボルト挿通孔11に合致する該鋼管10の内面の所定位置に位置ずれなく添設させながら、これらの取付板30及びナット保持板40に対してナット50を適度に横ずれさせることができる。従って、鋼管10のボルト挿通孔11に差し込まれるボルト60を、取付板30及びナット保持板40の孔部31A、41Aに通し、更にナット保持部42に横ずれかつ回り止め可能に保持されているナット50に安定確実に位置合わせして螺合できる。
(b)ナット保持板40が、板本体部41から折り起こされてナット50を横ずれ、かつ回り止め可能に被包して保持する爪状ナット保持部42を備える。ナット50を横ずれ容易にする遊びをもつように被包して保持でき、ナット50の横ずれ性を確保できる。
(c)爪状ナット保持部42が、ナット50の側面に遊びをもつように該ナット50の側面を被包して保持する側面被包部42A、42B、42C、42Dと、ナット50の天面を被包して保持する天面被包部42E、42Fとからなる。ナット50を天面被包部42E、42Fにより脱落させないように保持しながら、側面被包部42A、42B、42C、42Dとの遊び分だけ横ずれできるようにし、ナット50の横ずれ性を確保できる。
(d)ナット保持板40に備える孔部41Aが、鋼管10のボルト挿通孔11及び取付板30の孔部31Aよりも大径をなす。ナット保持板40の取付板30への取付寸法精度を粗くすることができる。
(e)裏ナット金物20の取付板30の孔部31Aが鋼管10のボルト挿通孔11に位置合わせされるように、該裏ナット金物20の取付板30を該鋼管10の内面に溶接するだけにより、鋼管10のボルト挿通孔11に差し込まれるボルト60を鋼管10の内面に設けられるナット50に安定確実に位置合わせして螺合させることができる。
(実施例2)(図7〜図10)
実施例2の鋼管10が実施例1の鋼管10と異なる点は裏ナット金物20の構成にある。実施例2の裏ナット金物20は、図7、図8に示す如く、取付板30に2個のナット保持板40を設け、各ナット保持板40にナット50を保持させた。
取付板30は、図8に示す如く、鋼管10の内面に溶接等により添設可能にされ、鋼管10に設けてある2個のボルト挿通孔11に合致する2個の孔部31Aを備える。取付板30は、矩形厚板(例えば板厚6mm)からなる。
各ナット保持板40は、図8、図9に示す如く、取付板30に溶接等により設けられ、取付板30の各孔部31Aに合致する孔部41Aと、孔部41Aの周囲のナット保持部42を備える。
各ナット50は、ナット保持板40の孔部41Aに対して位置合わせ可能に横ずれでき、かつ回り止めされるように該ナット保持板40のナット保持部42に被包されて保持される。
ここで、ナット保持板40は、薄板(例えば板厚1.2mm)からなり、ナット50の底面を着座させて孔部41Aを備えるとともに、取付板30に溶接される板本体部41と、板本体部41から折り起こされてナット50を板本体部41の表面に沿う横ずれ、かつ回り止め可能に被包して保持する爪状ナット保持部42とからなる。
そして、爪状ナット保持部42は、図8、図9に示す如く、(a)板本体部41の一方向で相対する2つの辺からナット50の軸方向に沿う中間高さまで上方に折り起こされ、ナット50の六角の各面のうちで相対して平行をなす2つの側面のそれぞれに遊びをもつように該ナット50の側面を被包して保持する側面被包部42A、42Bと、(b)板本体部41の他方向で相対する2つの辺からナット50の軸方向に沿う中間高さまで上方に折り起こされ、ナット50の六角の各角部のうちで板本体部41の外側に臨む2つの角部に遊びをもつように該ナット50の側面を被包して保持する側面被包部42C、42Dと、(c)両側面被包部42A、42Bの先端からナット50の軸方向に沿う全高さまで上方に折り起こされた後、板本体部41の内側へ折り曲げられ、ナット50のねじ孔を除く天面を被包して保持する天面被包部42E、42Fとからなる。ナット保持板40は、4つの側面被包部42A、42B、42C、42Dにより、ナット50の側面に遊びをもつように該ナット50の側面を被包して保持するとともに、2つの天面被包部42E、42Fにより、ナット50の天面を被包して保持する。ナット50は、4つの側面被包部42A、42B、42C、42Dとの遊びの範囲で、板本体部41の表面上を天面被包部42E、42Fの裏面下において横ずれ移動でき、かつ2つの側面被包部42A、42Bに挟まれて回り止めされる。
裏ナット金物20において、ナット保持板40に備える孔部41Aは、鋼管10のボルト挿通孔11及び取付板30の孔部31Aよりも大径をなす。例えば、ナット50及びボルト60をM12とするとき、ボルト挿通孔11及び孔部31Aの孔径は13mm、孔部41Aの孔径は15mmとする。
鋼管10にあっては、図10に示す如く、裏ナット金物20の取付板30の各孔部31Aが鋼管10の各ボルト挿通孔11に位置合わせされるようにして、裏ナット金物20の取付板30が鋼管10の内面に溶接される。
本実施例によれば以下の作用効果を奏する。
(a)裏ナット金物20は、取付板30に設けられるナット保持板40の孔部41Aに対してナット50を位置合わせ可能に横ずれできるように、該ナット50をナット保持部42に被包して保持するものであり、取付板30及びナット保持板40に対するナット50の横ずれ性は良い。また、裏ナット金物20の取付板30は、該取付板30の孔部31Aにナット保持板40の孔部41A及びナット50を合致させた状態で、該取付板30の孔部31Aを鋼管10のボルト挿通孔11に合致させて、該鋼管10の内面に添設可能にされる。これにより、裏ナット金物20の取付板30及びナット保持板40をそれらの孔部31A、41Aが鋼管10のボルト挿通孔11に合致する該鋼管10の内面の所定位置に位置ずれなく添設させながら、これらの取付板30及びナット保持板40に対してナット50を適度に横ずれさせることができる。従って、鋼管10のボルト挿通孔11に差し込まれるボルト60を、取付板30及びナット保持板40の孔部31A、41A41Aに通し、更にナット保持部42に横ずれかつ回り止め可能に保持されているナット50に安定確実に位置合わせして螺合できる。
(b)ナット保持板40が、板本体部41から折り起こされてナット50を横ずれ、かつ回り止め可能に被包して保持する爪状ナット保持部42を備える。ナット50を横ずれ容易にする遊びをもつように被包して保持でき、ナット50の横ずれ性を確保できる。
(c)爪状ナット保持部42が、ナット50の側面に遊びをもつように該ナット50の側面を被包して保持する側面被包部42A、42B、42C、42Dと、ナット50の天面を被包して保持する天面被包部42E、42Fとからなる。ナット50を天面被包部42E、42Fにより脱落させないように保持しながら、側面被包部42A、42B、42C、42Dとの遊び分だけ横ずれできるようにし、ナット50の横ずれ性を確保できる。
(d)ナット保持板40に備える孔部41Aが、鋼管10のボルト挿通孔11及び取付板30の孔部31Aよりも大径をなす。ナット保持板40の取付板30への取付寸法精度を粗くすることができる。
(e)裏ナット金物20の取付板30の孔部31Aが鋼管10のボルト挿通孔11に位置合わせされるように、該裏ナット金物20の取付板30を該鋼管10の内面に溶接するだけにより、鋼管10のボルト挿通孔11に差し込まれるボルト60を鋼管10の内面に設けられるナット50に安定確実に位置合わせして螺合させることができる。
以上、本発明の実施例を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
本発明は、鋼管等の被取付物の内面に添設される裏ナット金物において、被取付物の内面に添設可能にされ、被取付物に設けてあるボルト挿通孔に合致する孔部を備える取付板と、取付板に設けられ、取付板の孔部に合致する孔部と、ナット保持部とを備えるナット保持板と、ナット保持板の孔部に対して位置合わせ可能に横ずれでき、かつ回り止めされるように該ナット保持板のナット保持部に被包されて保持されるナットとを有してなるようにした。これにより、被取付物のボルト挿通孔に差し込まれるボルトを被取付物の内面に設けられるナットに安定確実に位置合わせして螺合可能にすることができる。
10 鋼管(被取付物)
11 ボルト挿通孔
20 裏ナット金物
30 取付板
31A 孔部
40 ナット保持板
41 板本体部
41A 孔部
42 ナット保持部、爪状ナット保持部
42A、42B、42C、42D 側面被包部
42E、42F 天面被包部
50 ナット

Claims (5)

  1. 被取付物の内面に添設可能にされる裏ナット金物において、
    被取付物の内面に添設可能にされ、被取付物に設けてあるボルト挿通孔に合致する孔部を備える取付板と、
    取付板に設けられ、取付板の孔部に合致する孔部と、ナット保持部とを備えるナット保持板と、
    ナット保持板の孔部に対して位置合わせ可能に横ずれでき、かつ回り止めされるように該ナット保持板のナット保持部に被包されて保持されるナットとを有してなることを特徴とする裏ナット金物。
  2. 前記ナット保持板が、
    前記ナットの底面を着座させて前記孔部を備えるとともに、前記取付板に溶接される板本体部と、
    板本体部から折り起こされて前記ナットを横ずれ、かつ回り止め可能に被包して保持する爪状ナット保持部とからなる請求項1に記載の裏ナット金物。
  3. 前記爪状ナット保持部が、ナットの側面に遊びをもつように該ナットの側面を被包して保持する側面被包部と、ナットの天面を被包して保持する天面被包部とからなる請求項2に記載の裏ナット金物。
  4. 前記ナット保持板に備える孔部が、前記被取付物のボルト挿通孔及び前記取付板の孔部よりも大径をなす請求項1〜3のいずれかに記載の裏ナット金物。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の裏ナット金物の取付板の孔部が被取付物のボルト挿通孔に位置合わせされるように、該裏ナット金物の取付板が該被取付物の内面に溶接されてなる裏ナット付被取付物。
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