JP6565850B2 - 高連泡シリコーンゴムスポンジの製造方法及び高連泡シリコーンゴムスポンジ用液状シリコーンゴム組成物並びにシリコーンゴムスポンジ - Google Patents

高連泡シリコーンゴムスポンジの製造方法及び高連泡シリコーンゴムスポンジ用液状シリコーンゴム組成物並びにシリコーンゴムスポンジ Download PDF

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Description

本発明は、液状シリコーンゴムスポンジ及び連泡化による該スポンジの製造方法に関する。更に詳しくは、液状シリコーンゴムスポンジの製造における連泡化技術に関するもので、ゴム強度の高い独立泡スポンジを常圧熱風加熱処理によって容易に微細な連泡スポンジを得ることが可能で、弾力性に優れた微細セル構造を有するスポンジローラー、シート及び該スポンジを得る方法に関する。
シリコーンゴムスポンジは、シリコーンゴム特有の耐熱性、耐寒性、電気絶縁性、難燃性、圧縮永久歪み等の優れた物理特性をもったスポンジである。このような特性を有するシリコーンゴムスポンジは、OA機器や自動車、建築材料などにおいて低熱伝導化及び軽量化を進めるために使用されている。
シリコーンゴムスポンジは、その用途に応じて、その成形、発泡形態から色々な方法で製造される。そのうちの一つとして、未硬化の液状シリコーンゴム組成物に既膨張樹脂微粒子(既膨張マイクロカプセル)を配合の後、硬化させてスポンジを得る方法がある。この場合、既膨張マイクロカプセル(樹脂マイクロバルーン)の粒子径がスポンジセルの大きさとなる。
液状シリコーンゴム組成物をスポンジ化する方法としては、未硬化の液状シリコーンゴム組成物に比重0.01以上の既膨張樹脂微粒子を配合、加熱硬化させてスポンジに利用する方法が利用されている(特許文献1)。これらを用いた方法ではスポンジセルが独立泡になる。また、上記の熱膨張性マイクロカプセルを多量に配合することにより、シリコーンゴムスポンジの低比重化も可能であるが、得られたシリコーンゴムスポンジは、カプセルの樹脂成分がゴム内に残るため、得られるスポンジの硬度が非常に高くなり、ゴム弾性が低下してしまう。そのため、シリコーンゴムスポンジの圧縮永久歪みが悪くなるという問題がある。
また、ガラス、セラミックス等の無機物の中空粉体をゴム中に含有したものが知られているが、粉体比重が大きいため軽量化には十分に寄与せず、また無機材質であるがために熱伝導率の低下やクッション性なども不十分であった(特許文献2)。
樹脂カプセルを添加した液状シリコーンスポンジを連泡化する技術としては、多価アルコールや無機酸塩、金属石鹸、有機すず化合物等を連泡化剤とする方法が提案されている(特許文献3〜5)。これらの技術は、連泡化剤として液体やイオン性物質のものを使用して、シリコーンゴムを加熱する工程とは別に異なる温度での加熱により連泡化剤を除去することで連泡化されるものであり、上記液体やイオン性物質のガス化によってスポンジセルを破壊して連泡化するものであるが、液状シリコーン組成物のゴム強度が高い場合、スポンジセルを破壊することができずに連泡にならなかったり、スポンジ内部にガスが滞留してスポンジ破裂を引き起こしたりしてしまう欠点があった。
また、マイクロ樹脂バルーンに多孔質の酸化珪素、アルミナ等を添加して連泡化する方法も提案されている(特許文献6)が、低比重のスポンジ材料に多孔質フィラーを添加することでゴム硬度の上昇、圧縮永久歪みの悪化を引き起こす方法であり、そのため、いずれの方法もシリコーンゴムスポンジの外観不良、物性悪化に繋がるものである。
特開平9−137063号公報 特開2004−026875号公報 特開2001−220510号公報 特開2002−070838号公報 特開2001−295830号公報 特開2014−112172号公報
従って、本発明は、取り扱いが容易な液状のシリコーンゴム組成物を用いた高連泡シリコーンゴムスポンジの製造方法、高連泡シリコーンゴムスポンジ製造用液状シリコーンゴム組成物及びこれを用いた事務機用スポンジロール、ベルト、シート等として有用な高連泡化した微細真球状セルを持つシリコーンゴムスポンジを提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意検討した結果、既膨張中空フィラーが配合された熱硬化性液状シリコーンゴム組成物に、溶剤内包型未膨張の熱膨張性マイクロカプセルを連泡化剤として別途配合し、上記のシリコーンゴム組成物を硬化させた後、2次加熱工程にて上記未膨張マイクロカプセルを膨張、破壊させることで良好な連泡スポンジとすることが可能な方法を見出した。未膨張マイクロカプセルを用いることで、発生する膨張ガス(体積膨張)をコントロールすることにより連泡化ガス過多によるスポンジセルの異常発泡、スポンジ内部割れを防ぐことが可能であり、微細で均一な連泡スポンジを得ることができ、更にこの製造方法は、従来はゴム強度が強いと、スポンジセルを破壊、連泡化することが不可能であった、補強性シリカが多量に添加された組成物でも容易にスポンジセルを破壊することが可能であることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、以下の高連泡シリコーンゴムスポンジの製造方法、高連泡シリコーンゴムスポンジ用液状シリコーンゴム組成物、及びシリコーンゴムスポンジを提供するものである。
〔1〕
(A)下記(A1)〜(A4)
(A1)下記平均組成式(I)
1 aSiO(4-a)/2 (I)
[式中、R1は同一又は異種の1価炭化水素基を示し、aは1.95〜2.04の正数を示す。]
で表される、1分子中にアルケニル基を少なくとも2個有する数平均重合度100〜600の25℃で液状のオルガノポリシロキサン:100質量部、
(A2)1分子中に平均2個以上のケイ素原子に結合した水素原子を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン:0.1〜50質量部、
(A3)補強性シリカ:3〜30質量部、
(A4)付加反応触媒:触媒量
からなる付加反応硬化型オルガノポリシロキサン組成物(A)100質量部に対して、
(B)比重が0.01〜0.3であり、平均粒子径が10〜200μmであって、有機樹脂殻を有する既膨張中空フィラー:0.5〜30質量部、
(C)有機樹脂殻に揮発性物質又は低沸点物質を内包したものであり、膨張開始温度が100〜150℃である熱膨張性マイクロカプセル:0.1〜20質量部
を含有する25℃で液状のシリコーンゴム組成物を加熱する架橋工程を経た後、200℃以上の常圧熱風加熱にて(C)成分の熱膨張性マイクロカプセルを膨張させる工程を経ることを特徴とする高連泡シリコーンゴムスポンジの製造方法。
〔2〕
前記架橋工程が、プレス成形、注型成形、射出成形、及びインジェクション成形にて金型内に材料が充填され、金型実温が80〜150℃となる条件で前記シリコーンゴム組成物を架橋するものであることを特徴とする〔1〕記載の高連泡シリコーンゴムスポンジの製造方法。
〔3〕
(C)成分の熱膨張性マイクロカプセルが、熱膨張後に平均粒子径50〜500μmの中空粒子が形成されることを特徴とする〔1〕又は〔2〕記載の高連泡シリコーンゴムスポンジの製造方法。
〔4〕
(B)成分の既膨張中空フィラー及び(C)成分の熱膨張性マイクロカプセルの有機樹脂殻が、塩化ビニリデン、アクリロニトリル、メタアクリロニトリル、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルから選ばれるモノマーの重合体又は上記モノマーの2種以上の共重合体からなることを特徴とする〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の高連泡シリコーンゴムスポンジの製造方法。
〔5〕
(B)成分の既膨張中空フィラー及び(C)成分の熱膨張性マイクロカプセルを空気中にて最大膨張させた後の200℃/5分加熱時の収縮率が共に20vol%以上であり、更に(B)成分の収縮率が(C)成分の収縮率よりも5vol%以上大きい中空フィラーであることを特徴とする〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載の高連泡シリコーンゴムスポンジの製造方法。
〔6〕
シリコーンゴム組成物が、前記(A)〜(C)成分に加え、更に(D)成分として分子中に少なくとも2個のアルコール性水酸基を有する炭素数2〜10の多価アルコール、及びこれらの部分エーテル化合物、部分エステル化合物、部分シリル化合物から選ばれる分子中に少なくとも1個の残存アルコール性水酸基を有する単量体、並びに重合度が2〜10の該単量体のオリゴマーから選ばれる1種又は2種以上を(A)成分100質量部に対し、0.5〜20質量部含有するものであることを特徴とする〔1〕〜〔5〕のいずれかに記載の高連泡シリコーンゴムスポンジの製造方法。
〔7〕
前記(D)成分の多価アルコールが、グリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール、ペンタエリスリトール、グリセリン−α−モノクロロヒドリンから選ばれることを特徴とする〔6〕記載の高連泡シリコーンゴムスポンジの製造方法。
〔8〕
(A)下記(A1)〜(A4)
(A1)下記平均組成式(I)
1 aSiO(4-a)/2 (I)
[式中、R1は同一又は異種の1価炭化水素基を示し、aは1.95〜2.04の正数を示す。]
で表される、1分子中にアルケニル基を少なくとも2個有する数平均重合度100〜600の25℃で液状のオルガノポリシロキサン:100質量部、
(A2)1分子中に平均2個以上のケイ素原子に結合した水素原子を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン:0.1〜50質量部、
(A3)補強性シリカ:3〜30質量部、
(A4)付加反応触媒:触媒量
からなる25℃で液状の付加反応硬化型オルガノポリシロキサン組成物(A)100質量部に対して、
(B)比重が0.01〜0.3であり、平均粒子径が50〜200μmであって、有機樹脂殻を有する既膨張中空フィラー:0.5〜30質量部、
(C)有機樹脂殻に揮発性物質又は低沸点物質を内包したものであり、膨張開始温度が100〜150℃である熱膨張性マイクロカプセル:0.1〜20質量部
を含有することを特徴とする高連泡シリコーンゴムスポンジ用液状シリコーンゴム組成物。
〔9〕
(C)成分の熱膨張性マイクロカプセルが、熱膨張後に平均粒子径50〜500μmの中空粒子を形成するものであることを特徴とする〔8〕記載の高連泡シリコーンゴムスポンジ用液状シリコーンゴム組成物。
〔10〕
(B)成分の既膨張中空フィラー及び(C)成分の熱膨張性マイクロカプセルの有機樹脂殻が、塩化ビニリデン、アクリロニトリル、メタアクリロニトリル、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルから選ばれるモノマーの重合体又は上記モノマーの2種以上の共重合体からなることを特徴とする〔8〕又は〔9〕に記載の高連泡シリコーンゴムスポンジ用液状シリコーンゴム組成物。
〔11〕
空気中で最大膨張状態となった、(B)成分の既膨張中空フィラー及び(C)成分の熱膨張性マイクロカプセルの、200℃/5分加熱時の収縮率が共に20vol%以上であり、更に(B)成分の収縮率が(C)成分の収縮率よりも5vol%以上大きい中空フィラーであることを特徴とする〔8〕〜〔10〕のいずれかに記載の高連泡シリコーンゴムスポンジ用液状シリコーンゴム組成物。
〔12〕
前記(A)〜(C)成分に加え、更に(D)成分として分子中に少なくとも2個のアルコール性水酸基を有する炭素数2〜10の多価アルコール、及びこれらの部分エーテル化合物、部分エステル化合物、部分シリル化合物から選ばれる分子中に少なくとも1個の残存アルコール性水酸基を有する単量体、並びに重合度が2〜10の該単量体のオリゴマーから選ばれる1種又は2種以上を0.5〜20質量部含有することを特徴とする〔8〕〜〔11〕のいずれかに記載の高連泡シリコーンゴムスポンジ用液状シリコーンゴム組成物。
〔13〕
前記(D)成分の多価アルコールが、グリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール、ペンタエリスリトール、グリセリン−α−モノクロロヒドリンから選ばれることを特徴とする〔12〕記載の高連泡シリコーンゴムスポンジ用液状シリコーンゴム組成物。
〔14〕
〔8〕〜〔13〕のいずれかに記載の高連泡シリコーンゴムスポンジ用液状シリコーンゴム組成物の硬化物であって、連泡率が20%以上であることを特徴とするシリコーンゴムスポンジ。
本発明の方法で製造されたシリコーンゴムスポンジは、ゴム強度の高い液状シリコーンゴム組成物からスポンジセルを破壊、連泡化させて得ることが可能であり、成形品のスポンジの膨張、収縮が少なく、寸法精度に優れ、かつ、均一微細なセル構造を有するシリコーンゴムスポンジである。
連泡率を測定する装置の概略図である。 実施例1のスポンジセルの状態を示す写真(倍率55倍)である。
以下、本発明を詳細に説明する。
まず、本発明の高連泡シリコーンゴムスポンジを得るための液状原料組成物を成す構成成分と本発明に従ってシリコーンゴムスポンジを得る場合の発泡メカニズムについて説明する。
本発明は、付加反応硬化型オルガノポリシロキサン組成物(A)の構成成分が、アルケニル基含有液状オルガノポリシロキサン(A1)、水素原子を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン(A2)、シリコーンゴムに強度を付与する補強性シリカ成分(A3)、付加反応触媒(A4)からなり、このオルガノポリシロキサン組成物(A)に対して、スポンジのセルとしての既膨張中空フィラー(B)、更にシリコーンゴム硬化後に膨張してスポンジセルを物理破壊させるための熱膨張性マイクロカプセル(C)を配合した液状のシリコーンゴム組成物を用いることを特徴としている。
そして、本発明方法における上記ゴム組成物の成形時における事象を時系列に説明すると、まず、(B)成分の既膨張中空フィラー入りのシリコーンゴム組成物が好ましくは80〜135℃の温度で付加架橋によって好ましくは金型内にて硬化する。この時点では(C)成分の熱膨張性マイクロカプセルは膨張していないか、或いはやや膨張した状態の膨張余力を残した状態で存在する。その後、金型から取り外された状態のシリコーン硬化物を200℃以上の常圧熱風炉にて加熱することで、(B)成分の既膨張中空フィラーの破壊収縮が開始されつつ、(C)成分の熱膨張性マイクロカプセルを急激に膨張させてスポンジセル壁を破壊、連泡化させるものである。
(B)成分の中空フィラー、(C)成分のマイクロカプセルはいずれも、最終的には連泡化されたスポンジセルにより、外部より酸素がスポンジ内に侵入し、マイクロカプセルの残渣樹脂を酸化劣化する。スポンジ内部の有機樹脂殻の少なくとも一部、好ましくはすべて焼成(酸化)させることでシリコーンスポンジの耐熱性をシリコーン本来の特性へ回復させることが可能となるものである。
以下にそれぞれの成分について詳細に説明する。
−(A)成分−
−(A1)成分−
(A1)成分の液状オルガノポリシロキサンは下記平均組成式(I)
1 aSiO(4-a)/2 (I)
[式中、R1は同一又は異種の1価炭化水素基を示し、aは1.95〜2.04の正数を示す。]
で表される1分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有するオルガノポリシロキサンである。
平均組成式(I)においてR1としては、同一又は異種の好ましくは炭素原子数1〜12、より好ましくは炭素原子数1〜8の1価炭化水素基が挙げられる。具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基などのアルキル基、シクロヘキシル基などのシクロアルキル基、ビニル基、アリル基、ブテニル基、ヘキセニル基などのアルケニル基、フェニル基、トリル基などのアリール基、ベンジル基、フェニルエチル基等のアラルキル基等が挙げられる。なお、これらの基の炭素原子に結合した水素原子の一部又は全部をハロゲン原子で置換してもよく、例えばクロロメチル基、トリフルオロプロピル基などが挙げられる。中でも、メチル基、ビニル基、フェニル基、トリフルオロプロピル基が好ましく、特にメチル基が80モル%以上、更に95モル%以上であることが好ましい。また、aは1.95〜2.04の正数であり、好ましくは1.98〜2.02である。このオルガノポリシロキサンは実質的に直鎖状であるが、硬化後のシリコーンゴムスポンジのゴム弾性が損なわれない範囲で分岐していてもよい。このオルガノポリシロキサンは分子鎖末端がトリメチルシリル基、ジメチルビニル基、ジメチルヒドロキシシリル基、トリビニルシリル基などで封鎖されたものとすることができるが、本発明において、このオルガノポリシロキサンは分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有することが必要で、具体的には、R1のうち0.001〜5モル%、特に0.05〜0.5モル%がアルケニル基、特にビニル基であることが好ましい。
(A1)成分のオルガノポリシロキサンは、通常選択されたオルガノハロシランの1種又は2種以上を加水分解縮合することによって、或いは環状ポリシロキサン(シロキサンの3量体或いは4量体など)をアルカリ性又は酸性の触媒を用いて開環重合することによって得ることができるもので、このものは基本的には直鎖状のジオルガノポリシロキサンであるが、一部分岐していてもよい。また、分子構造の異なる2種又はそれ以上の混合物であってもよい。また、このオルガノポリシロキサンの重合度は100〜600であることを特徴とし、好ましくは150〜500であり、更に好ましくは200〜400である。本発明において重合度とは、下記測定条件で測定したトルエンを展開溶媒としたゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)分析におけるポリスチレン換算の数平均重合度として求めることができる。
[測定条件]
展開溶媒:THF
流量:0.350mL/min
検出器:示差屈折率検出器(RI)
カラム:TSKgel Super MultiporeHZ−H
(いずれもTOSOH社製)
カラム温度:40℃
試料注入量:10μL(濃度0.1質量%のトルエン溶液)
(A1)成分のオルガノポリシロキサンは25℃で液状であることを特徴とし、特にJIS K 7117−1:1999記載の回転粘度計によって測定した粘度が0.05〜30Pa・sであることが好ましく、0.3〜10Pa・sであることがより好ましい。
−(A2)成分−
(A2)成分のオルガノハイドロジェンポリシロキサンは、下記平均組成式(II)
2 bcSiO(4-b-c)/2 (II)
で示され、1分子中に少なくとも2個(通常2〜300個)、好ましくは3個以上、より好ましくは3〜150個程度のケイ素原子結合水素原子(即ち、SiH基)を有することが必要である。
上記式(II)中、R2は炭素数1〜10の置換又は非置換の1価炭化水素基であり、このR2としては、上記式(I)中のR1と同様の基を挙げることができるが、脂肪族不飽和基を有さないことが好ましい。また、bは0.7〜2.1、cは0.001〜1.0で、かつb+cは0.8〜3.0を満足する正数であり、好ましくはbは1.0〜2.0、cは0.01〜1.0、b+cは1.5〜2.5である。
1分子中に少なくとも2個、好ましくは3個以上含有されるSiH基は、分子鎖末端、分子鎖途中のいずれに位置していてもよく、またこの両方に位置するものであってもよい。また、このオルガノハイドロジェンポリシロキサンの分子構造は、直鎖状、環状、分岐状、三次元網状構造のいずれであってもよいが、1分子中のケイ素原子の数(又は重合度)は通常2〜300個、好ましくは4〜150個程度の室温(25℃)で液状のものが望ましい。
式(II)のオルガノハイドロジェンポリシロキサンとして具体的には、例えば、1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン、メチルハイドロジェンシクロポリシロキサン、メチルハイドロジェンシロキサン・ジメチルシロキサン環状共重合体、両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンポリシロキサン、両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体、両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン、両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体、両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンシロキサン・ジフェニルシロキサン共重合体、両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンシロキサン・ジフェニルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体、両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンシロキサン・ジメチルシロキサン・ジフェニルシロキサン共重合体、(CH32HSiO1/2単位と(CH33SiO1/2単位とSiO4/2単位とからなる共重合体、(CH32HSiO1/2単位とSiO4/2単位とからなる共重合体、(CH32HSiO1/2単位とSiO4/2単位と(C653SiO1/2単位とからなる共重合体などが挙げられる。
このオルガノハイドロジェンポリシロキサンの配合量は、(A1)成分のオルガノポリシロキサン100質量部に対して0.1〜50質量部、特に0.3〜20質量部とすることが好ましい。また、(A2)成分のオルガノハイドロジェンポリシロキサンは、(A1)成分中のケイ素原子に結合したアルケニル基1モルに対して、(A2)成分中のケイ素原子に結合した水素原子(SiH基)の量が0.5〜5モル、特に0.8〜2.5モル程度となる量で配合することもできる。
−(A3)成分−
(A3)成分の補強性シリカは、シリコーンゴムの加工性、機械的強度等を良好にするために必要な充填剤であり、比表面積が50m2/g以上が好ましく、より好ましくは100〜400m2/gである。この補強性シリカとしては煙霧質シリカ(乾式シリカ)、沈殿シリカ(湿式シリカ)が例示され、この内煙霧質シリカ(乾式シリカ)が好ましい。また、これらの表面をオルガノポリシロキサン、オルガノポリシラザン、クロロシラン、アルコキシシラン等で疎水化処理してもよい。これらのシリカは1種単独でも2種以上併用してもよい。なお、この補強性シリカの添加量は、(A1)成分のオルガノポリシロキサン100質量部に対して3〜30質量部であり、好ましくは4〜25質量部、特に好ましくは5〜20質量部である。この補強性シリカの添加量が、3質量部未満では少なすぎて十分な補強効果が得られず、30質量部より多くすると未架橋シリコーンゴムスポンジの加工性が悪くなり、また、得られるシリコーンゴムスポンジの連泡率が低下することがあり、また架橋前のシリコーンゴム組成物の粘度が非常に高くなり、スポンジ密度が高くなる。
−(A4)成分−
(A4)成分の付加反応触媒としては、白金黒、塩化第2白金、塩化白金酸、塩化白金酸と1価アルコールとの反応物、塩化白金酸とオレフィン類との錯体、白金ビスアセトアセテート等の白金系触媒、パラジウム系触媒、ロジウム系触媒などの白金族金属触媒が挙げられる。なお、この付加反応触媒の配合量は触媒量とすることができ、通常、(A1)成分と(A2)成分との合計量(シロキサン結合を持つポリマー総量)に対して、白金族金属として0.5〜1,000ppm、特に1〜500ppm程度とすればよい。
−(B)成分−
(B)成分として、有機樹脂殻を有する既膨張中空フィラーを配合する。このフィラーは、硬化ゴム内に気体部分を付与することで、スポンジゴムのように比重を低下させるものである。
該中空フィラーの有機樹脂殻としては、塩化ビニリデン、アクリロニトリル、メタアクリロニトリル、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルから選ばれるモノマーの重合体又は上記モノマーの2種以上の共重合体により形成されたものであることが好ましく、有機樹脂殻に揮発性物質又は低沸点物質を内包した未膨張フィラーを予め単独で粉体状態で加熱膨張させて既膨張中空フィラーとしたものである。なお、中空フィラーを配合する場合、中空フィラーの強度を向上させる等のために、その表面に無機質フィラー等を付着させたものを配合することもできる。
上記フィラーは、その膨張状態の中空フィラーとして、シリコーンゴム組成物内で十分な比重の低下、熱伝導率の低下などの機能を持たせるために、真比重が0.01〜0.3であり、好ましくは0.01〜0.25であることがよく、0.01より小さいと配合・取り扱いが難しいばかりか、中空フィラーの耐圧強度が不十分で、配合や成形時に破壊してしまい、軽量化ができなくなってしまうおそれがある。また、比重が0.3より大きいと、比重が十分に低下しなくなってしまう。
また、既膨張中空フィラーの平均粒子径は50〜200μmであり、好ましくは50〜150μmであることがよく、200μmより大きいと、成形時の圧力により中空フィラーが破壊されて比重が高くなってしまったり、耐久性が低下してしまったりするおそれがある。なお、本発明において、平均粒径とは、レーザー光回折法による粒度分布測定装置を用いて、メジアン径として測定した値を指すものとする。
配合量は、オルガノポリシロキサン組成物(A)100質量部に対し0.5〜30質量部、好ましくは0.7〜20質量部で、(A)成分との体積比で10〜80%となるように配合するとよい。10%未満では比重の低下、熱伝導率の低下等が不十分であり、また、80%を超えると成形、配合が難しいだけでなく、成形物もゴム弾性のない脆いものとなってしまうおそれがある。
−(C)成分−
本発明では(C)成分として未膨張の熱膨張性マイクロカプセルが必須である。熱膨張性マイクロカプセルは、本発明のスポンジにセルを連泡化させるための成分である。このような熱膨張性マイクロカプセルは、(B)成分の中空フィラーと同様に、塩化ビニリデン、アクリロニトリル、メタアクリロニトリル、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルから選ばれるモノマーの重合体又は上記モノマーの2種以上の共重合体により形成された有機樹脂からなる外殻を有し、イソブタン、イソペンタン等の炭化水素系溶剤のような揮発性物質または低沸点物質を内包して構成されるものであるが、熱によって膨張可能な状態の未膨張のマイクロカプセルである。
上記マイクロカプセルの真比重は0.5〜1.0、好ましくは0.8〜0.95であることがよい。0.5より小さいと、既に微発泡状態であり配合・取り扱いが難しく、体積膨張が得られにくいため連泡化させにくく、比重が1.0より大きいと、大きく膨張し難い硬い樹脂で覆われたマイクロカプセルとなってしまい、スポンジを連泡化させるには不適当である。
熱膨張性マイクロカプセルは膨張温度、破壊(収縮温度)が重要であり、(A)成分であるオルガノポリシロキサン組成物の架橋開始時には膨張せず、架橋後の2次加熱工程にて膨張、破壊収縮することが重要である。
具体的には、(C)成分の熱膨張性マイクロカプセルの特徴として、膨張開始温度が100〜150℃であることを必須とし、熱による膨張後の平均粒子径50〜500μmの中空フィラーを形成するものであり、破壊収縮温度180〜220℃のものがよい。
膨張開始温度が100℃未満だと、シリコーンゴム組成物の架橋前に発泡してしまい、スポンジ密度が設定よりも低くなってセルを破壊するための膨張圧力が足りなくなってしまい、膨張開始温度が150℃を超えるものは次工程で行われる200℃以上の加熱処理において、膨張速度が遅く、充分な圧力が得られず連泡化しにくくなる。
熱膨張性マイクロカプセルの膨張開始温度、膨張終了温度(最大膨張温度)は、ガラス瓶に入れた膨張前サンプルを各温度の乾燥器に5分間熱風加熱させた後、常温にて30分間放冷し、膨張後粒子の大きさを光学顕微鏡で比較確認することで決定した。熱膨張性マイクロカプセルの加熱時の膨張率は光学顕微鏡にて、膨張前の粒子半径と膨張後の粒子半径から膨張倍率を計算した。具体的には、膨張前の体積を1とした場合の膨張後の体積の比となる。最大膨張倍率とは、膨張終了温度(最大膨張温度)における膨張倍率であり、膨張前の体積に対して、40倍以上300倍以下が好ましく、50倍以上200倍未満が好ましい。40倍未満であると十分な連泡効果が得られず、300倍を超えるとガス発生量が多くなり、連泡化の際にスポンジ内部にガスが溜まりやすくなり、スポンジが異常発泡しやすくなり、均一で微細なセルが得られがたくなる。
(C)成分の配合量は、(A)成分のポリオルガノシロキサン組成物100質量部に対して0.1〜20質量部である。好ましくは0.3〜15質量部、更に望ましくは1.0〜10質量部の範囲で選択される。(C)成分が0.1質量部未満では十分な連泡率を得ることができず、20質量部を超えて配合すると、未膨張性バルーンの膨張にスポンジが耐えられず、割れを発生してしまったり、成形品が破損しやすくなったりするとともに、ゴム内に残留する樹脂成分が多くなり機械的強度も大きく低下する。
ここで、熱膨張性マイクロカプセルの平均粒径は、未膨張状態で10〜70μmとすることが好ましい。10μmより小さいと内包する溶剤成分が少なくなり、希望のスポンジ発泡倍率が得られない場合があり、70μmを超えるとスポンジセルが粗いスポンジとなってしまう。
また、(B)成分の中空フィラー、及び(C)成分のマイクロカプセルはスポンジセルを連泡化させる際に、200℃以上の常圧熱風加熱条件下にて速やかに(未膨張性マイクロカプセルは膨張)、収縮、破壊される必要がある。上記(B)及び(C)成分の加熱による収縮率は、200℃/5分の加熱により20vol%以上収縮するものが望ましく、より好ましくは30vol%以上収縮するものが望ましい。その上限は100vol%以下であることが好ましい。
収縮率は、ガラス瓶に既膨張中空フィラー、又は熱膨張性マイクロカプセルを入れ、膨張終了温度(最大膨張温度)において発泡させた膨張後のマイクロカプセルの容積を100とし、次いでガラス瓶を乾燥器にて200℃/5分加熱後の収縮体積の割合を示している。最大膨張体積を100とした時に200℃/5分加熱にて、体積が70に収縮した場合、−30%である。
また、望ましい樹脂耐熱性は、熱膨張性マイクロカプセルよりも既膨張性中空フィラーの耐熱温度が低いことが望ましい。すなわち、200℃/5分加熱後の(B)成分の収縮率が(C)成分の収縮率よりも5vol%以上収縮が大きい中空フィラーであることが望ましく、より好ましくは10vol%以上収縮が大きいことが望ましい。なお、その上限は80vol%以下であることが好ましい。
なお、前記(A)〜(C)成分を必須成分とするシリコーンゴム組成物は、25℃で液状であることが好ましく、JIS K 7117−1:1999記載の方法で測定した25℃における粘度が、10〜3,000Pa・sであることが特に好ましい。
−(D)成分−
本発明においては、前記(A)〜(C)成分に加えて、(D)成分として多価アルコール又はその誘導体を添加することができる。該多価アルコール又はその誘導体としては、分子中に少なくとも2個のアルコール性水酸基を有する炭素数2〜10、好ましくは2〜8の多価アルコール、及びこれらの部分エーテル化合物、部分エステル化合物、部分シリル化合物から選ばれる分子中に少なくとも1個、好ましくは1〜5個の残存アルコール性水酸基を有する単量体、並びに重合度が2〜10、好ましくは2〜5の該単量体のオリゴマーから選ばれる多価アルコール又はその誘導体が挙げられる。
該多価アルコール誘導体としては、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,4−ブチレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコールなどのグリコール類、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテルなどの部分エーテル化合物グリセリンモノアセテート、グリセリンジアセテート、エチレングリコールモノアセテートなどの部分エステル化合物、エチレングリコールモノ(トリメチルシリル)エーテル、ジエチレングリコールモノ(トリメチルシリル)エーテルなどの部分シリル化化合物などが挙げられ、好ましくはグリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール、ペンタエリスリトール、グリセリン−α−モノクロロヒドリンが挙げられる。
これらの(D)多価アルコール又はその誘導体は、1種単独でも2種以上併用してもよく、(D)成分の添加量は、(A)成分100質量部に対し、0.5〜20質量部であることが好ましく、3〜18質量部であることがより好ましい。
−その他の成分−
本発明のシリコーンゴム組成物には、以上の成分の他に本発明による効果を阻害しない範囲で(B)成分の補強性シリカ以外の半補強性ないし非補強性の充填剤を配合することができる。この半補強性ないし非補強性の充填剤としては、粉砕シリカ、ケイソウ土、金属炭酸塩、クレー、タルク、マイカ、酸化チタンなどを挙げることができる。また、シリコーンゴム組成物に従来から用いられている耐熱添加剤、難燃剤(白金錯体を含む)、酸化防止剤、加工助剤なども配合することができる。更に、導電性カーボンや導電性金属酸化物微粒子(導電性亜鉛華、酸化チタン、スズアンチモン系微粒子)等を添加することにより導電スポンジとすることもでき、フェライト粉末などを配合し、高周波誘電加熱による成形も可能である。
本発明のシリコーンゴム組成物には、必要に応じて更に熱伝導性を付与することも可能である。熱伝導性物質としては粉砕石英、酸化亜鉛、アルミナ、酸化アルミ、金属珪素粉末や炭化珪素、繊維状カーボンファイバー等のシリコーンへの添加実績のある粉体を添加したスポンジを製造することもできる。
また、アルコキシシラン、ジフェニルシランジオール、カーボンファンクショナルシラン、両末端シラノール封鎖低分子シロキサン等の分散剤などを添加してもよい。
本発明のゴム組成物の製造方法は、特に限定されないが、全ての成分を一度に混合しても、(A)成分のうち液状オルガノポリシロキサン(A1)、補強性シリカ(A3)をプラネタリーミキサー、ニーダー、バンバリーミキサー等で混合しておき、その後残りの成分を添加してもよい。また、必要により(A1)成分と、(A3)成分を熱処理(加熱下での混練り)してもよい。更に具体的には(A1)成分と(A3)成分の補強性シリカ、その他添加剤を混練・熱処理してから次いで冷却後に(C)、及び、必要に応じて(D)を添加し、最後にオルガノハイドロジェンポリシロキサン(A2)、付加反応触媒である白金触媒(A4)を添加する方法等が挙げられる。上記熱処理温度、時間は特に限定されないが、100〜250℃、30分〜5時間熱処理を行ってもよい。
本発明のゴム組成物のスポンジ成形方法について記述する。本発明の液状シリコーンゴム組成物は架橋工程と連泡化工程の2つに分けて成形を行う。
架橋工程ではシリコーンゴム組成物をプレス成形、注型成形、射出、又はインジェクションにて金型内に材料を充填して金型実温が80〜150℃となる条件で数秒〜180分程度の架橋を実施することが望ましい。加熱源としては、電熱線ヒーター、セラミックヒーター、熱風乾燥器、加熱水や加熱されたガラスビーズ等を用いることができる。
上記架橋工程では、シリコーンゴム組成物の架橋開始温度で(C)成分の熱膨張性マイクロカプセルは発泡しないか、あるいは大きく体積膨張していないことが望ましい。したがって、該マイクロカプセルの発泡開始温度は、シリコーンゴム組成物の架橋開始温度よりも高いことが望ましい。
シリコーンゴム組成物の架橋開始温度を調べるには、昇温型レオメータで調べることができる。本発明では開始温度30℃、終了温度を160℃として昇温速度を10℃/分にてシリコーンゴム組成物の架橋トルクの上昇開始温度を架橋開始温度と定義している。使用装置はアントンパール社製MCR302レオメータに直径20mm角度2℃のコーンプレートCP20−2を用いて、測定周波数1Hzにて架橋開始温度を測定した。
連泡化工程は、一般にポストキュアと呼ばれる工程であり、通常は架橋を完全に反応させたり、ゴム内の揮発性残渣や低分子シロキサン分を揮発させたりするための工程であるが、本発明ではゴム内の連泡化を進める工程である。そのため、バッチ式或いは連続式の熱風乾燥器によって、200〜250℃の温度で0.5〜20時間程度の熱処理が望ましい。
本発明に係る、上記シリコーンゴム組成物を成形することによって得られた高連泡シリコーンゴムスポンジは、連泡率が20%以上であることが特徴であり、好ましくは20〜100%、より好ましくは25〜100%である。なお、本発明において、連泡率とは次に示す方法で測定したものである。
・連泡率の測定方法
1)スポンジ試料の比重と質量を測定する。
なお、比重の測定にはJIS K 6268:1998記載の方法によって行い、但し、比重測定時の水中に浸漬する時間は5秒以内とする。
2)図1に示すような真空容器1内に置いた容器2中の水3にスポンジ10を沈め、その状態で真空容器1内を真空ポンプ4により10mmHg以下に減圧する。
3)真空容器内を常圧に戻した後に5分間放置してスポンジに吸水させる。
4)吸水した状態でスポンジの質量を計量する。次に、下記計算式に従って連泡率を求める。
連泡率(%)=[(減圧下吸水後のスポンジ試料の質量−当初スポンジ試料の質量)/水の比重(1.00)]/[(1−(スポンジ比重/既膨張中空フィラー未添加のゴム材料比重))×(スポンジ試料質量/スポンジ比重)]×100
また、上記スポンジの発泡倍率は110〜1,000%であることが好ましく、120〜500%であることが特に好ましい。発泡倍率は、(発泡前ゴム比重/スポンジ比重)×100(%)によって計算した。
更に、本発明の製造方法で製造されるシリコーンゴムスポンジは、該スポンジセル空孔形状のアスペクト比が1.0〜1.3であり、好ましくは1.0〜1.2である真球状スポンジセルを有するものであり、かつ該平均スポンジセル径が250μm以下であり、好ましくは30〜200μmであるようなシリコーンゴムスポンジを得ることができる。なお、本発明におけるスポンジセル径の測定方法は光学顕微鏡による測定値を用いた。
このようなシリコーンゴムスポンジは、該スポンジからなる層を少なくとも1層有する電子写真式画像形成部材、特に定着部材、駆動ロール、給排紙ロール、圧力パットなどの製造に有用である。定着部材の例としては、連泡スポンジからなる単層を有する定着ロールやベルト駆動ロール、該スポンジからなる2層以上の層をPFAチューブ等の表層離形材を接着させた2層以上の複層定着ロール、ソリッドゴムとスポンジゴム層及びトナー離形層を複合した多層構造定着ロール構造をもつトナー溶融定着用途の定着ロールや駆動ロール、定着ベルト、定着パットが挙げられる。
以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、以下の記載で「部」とは「質量部」、「重合度」はGPCによって得られるポリスチレン換算の「数平均重合度」のことをそれぞれ指すものとする。
実施例及び比較例において使用した各成分を以下に示す。
<オルガノポリシロキサン組成物1>
両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖された重合度300、25℃での粘度が3Pa・s、ビニル量0.00008モル%であるジメチルポリシロキサン(A1)100部、比表面積が200m2/gであるヒュームドシリカ(日本アエロジル社製、アエロジル200)(A3)10部、ヘキサメチルジシラザン2部、ジビニルテトラメチルジシラザン0.2部、水1.0部を室温で30分混合後、150℃に昇温し、3時間撹拌を続け、冷却し、シリコーンゴムベースを得た。更に架橋剤として両末端及び側鎖にSiH基を有するメチルハイドロジェンポリシロキサン(重合度17、SiH量0.006mol/g)(A2)を1.4部、反応制御剤としてエチニルシクロヘキサノール0.05部を添加し、15分撹拌を続けて、ベースゴム組成物を得た。このベースゴム組成物に白金触媒(Pt濃度1質量%)(A4)0.1部を混合しオルガノポリシロキサン組成物1とした。
<オルガノポリシロキサン組成物2>
両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖された重合度200、25℃での粘度が1Pa・s、ビニル量0.00013モル%であるジメチルポリシロキサン(A1)100部、比表面積が200m2/gであるヒュームドシリカ(日本アエロジル社製、アエロジル200)(A3)20部、ヘキサメチルジシラザン5部、ジビニルテトラメチルジシラザン0.5部、水2.0部を室温で30分混合後、150℃に昇温し、3時間撹拌を続け、冷却し、シリコーンゴムベースを得た。更に架橋剤として両末端及び側鎖にSiH基を有するメチルハイドロジェンポリシロキサン(重合度17、SiH量0.006mol/g)(A2)を4.5部、反応制御剤としてエチニルシクロヘキサノール0.07部を添加し、15分撹拌を続けて、ベースゴム組成物を得た。このベースゴム組成物に白金触媒(Pt濃度1質量%)(A4)0.1部を混合しオルガノポリシロキサン組成物2とした。
<オルガノポリシロキサン組成物3>
両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖された重合度500、25℃での粘度が10Pa・s、ビニル量0.000053モル%であるジメチルポリシロキサン(A1)100部、比表面積が110m2/gである処理ヒュームドシリカ(日本アエロジル社製、R972)(A3)3部を室温で30分混合後冷却し、シリコーンゴムベースを得た。更に架橋剤として両末端及び側鎖にSiH基を有するメチルハイドロジェンポリシロキサン(重合度17、SiH量0.006mol/g)(A2)を1.0部、反応制御剤としてエチニルシクロヘキサノール0.05部を添加し、15分撹拌を続けて、ベースゴム組成物を得た。このベースゴム組成物に白金触媒(Pt濃度1質量%)(A4)0.1部を混合しオルガノポリシロキサン組成物3とした。
<オルガノポリシロキサン組成物4>
両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖された重合度1,000、25℃での粘度が100Pa・s、ビニル量0.000025モル%であるジメチルポリシロキサン(A1)100部、比表面積が110m2/gである処理ヒュームドシリカ(日本アエロジル社製、R972)(A3)10部を室温で30分混合後冷却し、シリコーンゴムベースを得た。更に架橋剤として両末端及び側鎖にSiH基を有するメチルハイドロジェンポリシロキサン(重合度17、SiH量0.006mol/g)(A2)を0.5部、反応制御剤としてエチニルシクロヘキサノール0.05部を添加し、15分撹拌を続けて、ベースゴム組成物を得た。このベースゴム組成物に白金触媒(Pt濃度1質量%)(A4)0.1部を混合しオルガノポリシロキサン組成物4とした。
<オルガノポリシロキサン組成物5>
両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖された重合度300、25℃での粘度が3Pa・s、ビニル量0.00008モル%であるジメチルポリシロキサン(A1)100部、比表面積が200m2/gであるヒュームドシリカ(日本アエロジル社製、アエロジル200)(A3)35部、ヘキサメチルジシラザン4部、ジビニルテトラメチルジシラザン0.2部、水2.0部を室温で30分混合後、150℃に昇温し、3時間撹拌を続け、冷却し、シリコーンゴムベースを得た。更に架橋剤として両末端及び側鎖にSiH基を有するメチルハイドロジェンポリシロキサン(重合度17、SiH量0.006mol/g)(A2)を1.4部、反応制御剤としてエチニルシクロヘキサノール0.05部を添加し、15分撹拌を続けて、ベースゴム組成物を得た。このベースゴム組成物に白金触媒(Pt濃度1質量%)(A4)0.1部を混合しオルガノポリシロキサン組成物5とした。
なお、以上のオルガノポリシロキサン組成物1〜5において、(A)成分のオルガノポリシロキサンは、各組成物中、(A1),(A2),(A3),(A4)成分からなるものである。
<(B)成分:既膨張中空フィラー>
<(C)成分:熱膨張性マイクロカプセル>
実施例及び比較例の評価方法を以下に示す。
・スポンジ硬さ:JIS S 6050:2008規定のアスカーC硬度。
・発泡倍率:[計算方法:(発泡前ゴム比重/スポンジ比重)×100(%)]
・スポンジセルの状態:異常発泡、割れ、スキン層状態を目視にて観察。
・スポンジの平均セル径:スポンジ切断面にあるセル径の平均値であり、光学顕微鏡で測定した値
〔実施例1〕
オルガノポリシロキサン組成物1を100部に、既膨張中空フィラー(B1)3.5部(比重0.02、200℃収縮率−70%、平均粒径100μm)、熱膨張性マイクロカプセル(C1)2.0部(膨張前粒子径30μm、膨張開始温度が110℃、最大膨張倍率が90倍、200℃収縮率−60%である)をプラネタリーミキサーに入れて30分撹拌しシリコーンゴム組成物を得た。このシリコーンゴム組成物を直径29mmφ、12.5mm厚の金型にヘラで金型容積と同量を充填し、120℃/15分のプレスキュアを行い円筒形状のシリコーン成形体を得た。
次にこの円筒形12.5mm厚成形体を220℃の熱風乾燥器で4時間常圧熱気加熱してシリコーンスポンジを得た。得られたスポンジを、スポンジの硬さ、発泡倍率、スポンジセルの状態、スポンジの平均セル径、連泡率を上記のようにして調べた。評価結果を表3に示す。また、図2に得られたスポンジの写真(倍率55倍)を示す。
〔実施例2〕
熱膨張性マイクロカプセルを(C1)2.0部から(C3)3.0部(膨張前粒子径60μm、膨張開始温度が100℃、最大膨張倍率が40倍、200℃収縮率−60%である)に変更した以外は実施例1と同様にしてスポンジを作製した。その後、実施例1と同様にして行った。スポンジの評価結果を表3に示す。
〔実施例3〕
オルガノポリシロキサン組成物2を100部に、既膨張中空フィラー(B2)18部(比重0.12、200℃収縮率−50%、平均粒径60μm)、熱膨張性マイクロカプセル(C2)4.0部(膨張前粒子径20μm、膨張開始温度が120℃、最大膨張倍率が110倍、200℃収縮率−40%である)を実施例1と同様の工程でスポンジを作製した。その後、実施例1と同様にして行ったスポンジの評価結果を表3に示す。
〔実施例4〕
オルガノポリシロキサン組成物3を100部に、既膨張中空フィラー(B3)3.0部(比重0.02、200℃収縮率−85%、平均粒径140μm)、熱膨張性マイクロカプセル(C4)1.5部(膨張前粒子径40μm、膨張開始温度が150℃、最大膨張倍率が50倍、200℃収縮率−30%である)を実施例1と同様の工程でスポンジを作製した。その後、実施例1と同様にして行ったスポンジの評価結果を表3に示す。
〔実施例5〕
オルガノポリシロキサン組成物1を100部に、既膨張中空フィラー(B4)5.0部(比重0.03、200℃収縮率−20%、平均粒径50μm)、熱膨張性マイクロカプセル(C1)2.0部を実施例1と同様の工程でスポンジを作製した。その後、実施例1と同様にして行ったスポンジの評価結果を表3に示す。
〔実施例6〕
実施例1の組成に(D)成分としてエチレングリコールを6.0部添加した以外は実施例1と同様の工程でスポンジを作製した。その後、実施例1と同様にして行ったスポンジの評価結果を表3に示す。
〔比較例1〕
オルガノポリシロキサン組成物1を100部に、既膨張中空フィラー(B1)3.5部のみをプラネタリーミキサーに入れて30分撹拌しシリコーンゴム組成物を得た。このシリコーンゴム組成物を直径29mmφ、12.5mm厚の金型にヘラで金型容積と同量を充填し、120℃/15分のプレスキュアを行い円筒形状のシリコーン成形体を得た。
次にこの円筒形12.5mm厚成形体を220℃の熱風乾燥器で4時間常圧熱気加熱してシリコーンスポンジを得た。得られたスポンジを、スポンジの硬さ、発泡倍率、スポンジセルの状態、スポンジの平均セル径、連泡率を上記のようにして調べた。評価結果を表3に示す。
〔比較例2〕
オルガノポリシロキサン組成物2を100部に、既膨張中空フィラー(B1)2.5部、熱膨張性マイクロカプセル(C5)4.0部(膨張前粒子径30μm、膨張開始温度が80℃、最大膨張倍率が110倍、200℃収縮率−70%である)を比較例1と同様の工程でスポンジ作製を試みたが、120℃/15分のプレスキュア後に金型より架橋ゴムを取り外した際にスポンジが大きく膨らみ膨張に耐えられずスポンジが内部から大きく裂けてしまった。その後、裂けていない部分を220℃の熱風乾燥器で4時間常圧熱気加熱して、比較例1と同様に特性を取得した。スポンジの評価結果を表3に示す。
〔比較例3〕
オルガノポリシロキサン組成物2を100部に、既膨張中空フィラー(B1)2.5部、熱膨張性マイクロカプセル(C6)3.5部(膨張前粒子径30μm、膨張開始温度が160℃、最大膨張倍率が40倍、200℃収縮率−6%である)を実施例1と同様の工程でスポンジを作製した。その後、比較例1と同様にして行ったスポンジの評価結果を表3に示す。
〔比較例4〕
オルガノポリシロキサン組成物1をオルガノポリシロキサン組成物4へ変更し、(A1)オルガノポリシロキサンの粘度を高くしたベースを用いた以外は実施例1と同様の工程でスポンジを作製した。得られたスポンジを比較例1と同様に取得したスポンジの評価結果を表3に示す。
〔比較例5〕
オルガノポリシロキサン組成物1をオルガノポリシロキサン組成物5へ変更し、(A3)補強性シリカの添加量を多くしたベースを用いた以外は実施例1と同様の工程でスポンジを作製した。得られたスポンジを比較例1と同様に取得したスポンジの評価結果を表3に示す。
[定着ロールの作製]
焼成フッ素処理を内面に施した外径26mm×長さ250mm、肉厚3mmのアルミ製の円筒状金型を垂直に配置し、直径6mm×長さ300mmのSUS304製芯金(シャフトには信越化学工業株式会社製PRIMER−No31A/Bを塗布済である)を金型中心部に垂直に固定し、実施例1及び比較例1で作製したシリコーンゴム組成物を、金型下部に設けた4つの直径2mmの穴より0.05MPaの圧力で常温注型し、金型上部より材料がオーバーフローするまで供給した。次いで、この金型を150℃のバッチ式熱風乾燥器入れて1時間架橋を行った。
次いで、常温まで金型を冷却後、金型からスポンジによって被覆されたシャフトを抜き出し、得られた単層スポンジシリコーンゴムロールを更に220℃熱風乾燥器にて4時間熱処理を行った。
このスポンジゴムロールを、内面を付加架橋型一液型シリコーンゴム接着材KE−1884(信越化学工業株式会社製)にて内面処理した膜厚50μmのフッ素PFAチューブを被覆し、150℃で30分加熱硬化し、更に200℃で4時間ポストキュアし、外径26mm×長さ250mmのPFA樹脂被覆シリコーンゴム定着ロールを作製した。
[定着ロールの評価]
このようにして得られた定着ロールの外径をレーザー変位計(CMOSレーザーアプリセンサIL−S100+アンプユニットIL−1000(キーエンス社製)を用いて23℃及び200℃の熱風乾燥器に入れて15秒後の空気膨張したロール外径データをそれぞれ取得したところ、実施例1の組成物を使用した定着ロールは外径変化が約2.4%であったが、比較例1の外径変化は約5.7%とロール外径が大きく膨らんでいる状態となった。そのため、比較例1を使用した定着ロールは、使用する場合に文字かすれ等の定着不良が発生するおそれがある程の外径変化であった。
1 真空容器
2 容器
3 水
4 真空ポンプ
10 スポンジ

Claims (14)

  1. (A)下記(A1)〜(A4)
    (A1)下記平均組成式(I)
    1 aSiO(4-a)/2 (I)
    [式中、R1は同一又は異種の1価炭化水素基を示し、aは1.95〜2.04の正数を示す。]
    で表される、1分子中にアルケニル基を少なくとも2個有する数平均重合度100〜600の25℃で液状のオルガノポリシロキサン:100質量部、
    (A2)1分子中に平均2個以上のケイ素原子に結合した水素原子を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン:0.1〜50質量部、
    (A3)補強性シリカ:3〜30質量部、
    (A4)付加反応触媒:触媒量
    からなる付加反応硬化型オルガノポリシロキサン組成物(A)100質量部に対して、
    (B)比重が0.01〜0.3であり、平均粒子径が10〜200μmであって、有機樹脂殻を有する既膨張中空フィラー:0.5〜30質量部、
    (C)有機樹脂殻に揮発性物質又は低沸点物質を内包したものであり、膨張開始温度が100〜150℃である熱膨張性マイクロカプセル:0.1〜20質量部
    を含有する25℃で液状のシリコーンゴム組成物を加熱する架橋工程を経た後、200℃以上の常圧熱風加熱にて(C)成分の熱膨張性マイクロカプセルを膨張、破壊させる工程を経ることを特徴とする高連泡シリコーンゴムスポンジの製造方法。
  2. 前記架橋工程が、金型を使用したプレス成形、注型成形、射出成形、及びインジェクション成形から選択される方法によって金型内に材料が充填され、金型実温が80〜150℃となる条件で前記シリコーンゴム組成物を架橋させることを特徴とする請求項1記載の高連泡シリコーンゴムスポンジの製造方法。
  3. (C)成分の熱膨張性マイクロカプセルが、熱膨張後に平均粒子径50〜500μmの中空粒子が形成されることを特徴とする請求項1又は2記載の高連泡シリコーンゴムスポンジの製造方法。
  4. (B)成分の既膨張中空フィラー及び(C)成分の熱膨張性マイクロカプセルの有機樹脂殻が、塩化ビニリデン、アクリロニトリル、メタアクリロニトリル、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルから選ばれるモノマーの重合体又は上記モノマーの2種以上の共重合体からなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の高連泡シリコーンゴムスポンジの製造方法。
  5. (B)成分の既膨張中空フィラー及び(C)成分の熱膨張性マイクロカプセルを空気中にて最大膨張させた後の200℃/5分加熱時の収縮率が共に20vol%以上であり、更に(B)成分の収縮率が(C)成分の収縮率よりも5vol%以上大きい中空フィラーであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の高連泡シリコーンゴムスポンジの製造方法。
  6. シリコーンゴム組成物が、前記(A)〜(C)成分に加え、更に(D)成分として分子中に少なくとも2個のアルコール性水酸基を有する炭素数2〜10の多価アルコール、及びこれらの部分エーテル化合物、部分エステル化合物、部分シリル化合物から選ばれる分子中に少なくとも1個の残存アルコール性水酸基を有する単量体、並びに重合度が2〜10の該単量体のオリゴマーから選ばれる1種又は2種以上を(A)成分100質量部に対し、0.5〜20質量部含有するものであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の高連泡シリコーンゴムスポンジの製造方法。
  7. 前記(D)成分の多価アルコールが、グリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール、ペンタエリスリトール、グリセリン−α−モノクロロヒドリンから選ばれることを特徴とする請求項6記載の高連泡シリコーンゴムスポンジの製造方法。
  8. (A)下記(A1)〜(A4)
    (A1)下記平均組成式(I)
    1 aSiO(4-a)/2 (I)
    [式中、R1は同一又は異種の1価炭化水素基を示し、aは1.95〜2.04の正数を示す。]
    で表される、1分子中にアルケニル基を少なくとも2個有する数平均重合度100〜600の25℃で液状のオルガノポリシロキサン:100質量部、
    (A2)1分子中に平均2個以上のケイ素原子に結合した水素原子を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン:0.1〜50質量部、
    (A3)補強性シリカ:3〜30質量部、
    (A4)付加反応触媒:触媒量
    からなる25℃で液状の付加反応硬化型オルガノポリシロキサン組成物(A)100質量部に対して、
    (B)比重が0.01〜0.3であり、平均粒子径が10〜200μmであって、有機樹脂殻を有する既膨張中空フィラー:0.5〜30質量部、
    (C)有機樹脂殻に揮発性物質又は低沸点物質を内包したものであり、膨張開始温度が100〜150℃である熱膨張性マイクロカプセル:0.1〜20質量部
    を含有することを特徴とする高連泡シリコーンゴムスポンジ用液状シリコーンゴム組成物。
  9. (C)成分の熱膨張性マイクロカプセルが、熱膨張後に平均粒子径50〜500μmの中空粒子を形成するものであることを特徴とする請求項8記載の高連泡シリコーンゴムスポンジ用液状シリコーンゴム組成物。
  10. (B)成分の既膨張中空フィラー及び(C)成分の熱膨張性マイクロカプセルの有機樹脂殻が、塩化ビニリデン、アクリロニトリル、メタアクリロニトリル、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルから選ばれるモノマーの重合体又は上記モノマーの2種以上の共重合体からなることを特徴とする請求項8又は9に記載の高連泡シリコーンゴムスポンジ用液状シリコーンゴム組成物。
  11. 空気中で最大膨張状態となった、(B)成分の既膨張中空フィラー及び(C)成分の熱膨張性マイクロカプセルの、200℃/5分加熱時の収縮率が共に20vol%以上であり、更に(B)成分の収縮率が(C)成分の収縮率よりも5vol%以上大きい中空フィラーであることを特徴とする請求項8〜10のいずれか1項に記載の高連泡シリコーンゴムスポンジ用液状シリコーンゴム組成物。
  12. 前記(A)〜(C)成分に加え、更に(D)成分として分子中に少なくとも2個のアルコール性水酸基を有する炭素数2〜10の多価アルコール、及びこれらの部分エーテル化合物、部分エステル化合物、部分シリル化合物から選ばれる分子中に少なくとも1個の残存アルコール性水酸基を有する単量体、並びに重合度が2〜10の該単量体のオリゴマーから選ばれる1種又は2種以上を0.5〜20質量部含有することを特徴とする請求項8〜11のいずれか1項に記載の高連泡シリコーンゴムスポンジ用液状シリコーンゴム組成物。
  13. 前記(D)成分の多価アルコールが、グリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール、ペンタエリスリトール、グリセリン−α−モノクロロヒドリンから選ばれることを特徴とする請求項12記載の高連泡シリコーンゴムスポンジ用液状シリコーンゴム組成物。
  14. 請求項8〜13のいずれか1項に記載の高連泡シリコーンゴムスポンジ用液状シリコーンゴム組成物の硬化物であって、連泡率が20%以上であることを特徴とするシリコーンゴムスポンジ。
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