JP6564564B2 - プレキャスト部材の製造方法及びプレキャスト部材 - Google Patents

プレキャスト部材の製造方法及びプレキャスト部材 Download PDF

Info

Publication number
JP6564564B2
JP6564564B2 JP2014220646A JP2014220646A JP6564564B2 JP 6564564 B2 JP6564564 B2 JP 6564564B2 JP 2014220646 A JP2014220646 A JP 2014220646A JP 2014220646 A JP2014220646 A JP 2014220646A JP 6564564 B2 JP6564564 B2 JP 6564564B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
precast
block
frame
hole
frame member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014220646A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016089341A (ja
Inventor
松浦 正典
正典 松浦
安永 正道
正道 安永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kajima Corp
Original Assignee
Kajima Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kajima Corp filed Critical Kajima Corp
Priority to JP2014220646A priority Critical patent/JP6564564B2/ja
Publication of JP2016089341A publication Critical patent/JP2016089341A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6564564B2 publication Critical patent/JP6564564B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Manufacturing Of Tubular Articles Or Embedded Moulded Articles (AREA)
  • Sewage (AREA)

Description

本発明は、構造物の壁部を構成するプレキャスト部材の製造方法及びプレキャスト部材に関する。
特開平8−3932号公報には、プレキャスト床板を用いた地覆施工方法が記載されている。この地覆施工方法では、上方に突出する鉄筋及び螺子筒を埋設させたプレキャスト床板と、互いに平行となるように鉄筋によって連結された2枚のコンクリートブロックとを予め製作する。そして、製作したプレキャスト床板と2枚のコンクリートブロックとを現場に搬入して施工が行われる。この施工では、プレキャスト床板の端部と2枚のコンクリートブロックとによって画成された空間内にコンクリートを打設する。
特開2008−115667号公報には、トンネル補修用覆工板を用いたトンネルの補修方法が記載されている。このトンネル補修用覆工板は、天端パネルと2枚の側壁パネルと底板パネルとによって構成されている。天端パネル、2枚の側壁パネル及び底板パネルは、1枚のパネルが4分割されることにより形成されている。また、天端パネル、側壁パネル及び底板パネルは、いずれもプレキャストコンクリート製とされている。
特開2002−70135号公報には、工場でプレキャスト成形されたカルバート本体を有する大型ボックスカルバートが記載されている。カルバート本体は矩形のトンネル状を呈しており、カルバート本体の底面には開放部が形成されている。この開放部にはカルバート本体に埋め込まれた鉄筋が格子状に配置されている。また、上記開放部にはコンクリートが現場打設されるようになっており、これにより所要厚さの底版部が製造される。
特開平8−3932号公報 特開2008−115667号公報 特開2002−70135号公報
上述したようなコンクリート製の部材は、予め工場において製造され、その後現場に搬送される。このコンクリート製の部材は、トレーラー等によって現場に搬送される。ここで、トレーラー等に載せられるコンクリート製の部材の重量が大きい場合には、部材を効率よく現場に搬送することができないという問題を生じさせる。また、現場では、複数のプレキャスト部材が据え付けられることによって施工が行われる。ここで、現場において据え付けられるプレキャスト部材の数が多い場合には、プレキャスト部材の据え付けを効率よく行うことができず工期が長期化するという問題を生じさせる。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、搬送する部材を軽量化させると共に、現場におけるプレキャスト部材の数を減らすことができるプレキャスト部材の製造方法及びプレキャスト部材を提供することを課題とする。
本発明に係るプレキャスト部材の製造方法は、矩形状のプレキャスト部材を現場で完成させるプレキャスト部材の製造方法であって、プレキャスト部材の一部を構成すると共に予め矩形枠状に形成されたコンクリート製の本体を備える枠部材の孔部が上方を向くように、枠部材を配置する工程と、枠部材の孔部内側にコンクリートを打設する工程と、を備え、プレキャスト部材は、構造物の壁を構成する矩形状の部材であり、複数のプレキャスト部材が構造物の壁の周方向及び鉛直方向に沿って並設され、周方向及び鉛直方向に隣り合う複数のプレキャスト部材同士の間に接合部が形成される。
本発明に係るプレキャスト部材の製造方法において、枠部材は、その孔部が上方を向くように配置され、その後、孔部内側にコンクリートが打設されることによってプレキャスト部材が製造される。従って、孔部を有する枠部材を予め工場等で製造し、この枠部材を現場に搬送することが可能となる。よって、孔部を有しない部材と比較して、搬送する部材を軽量化させることができる。すなわち、トレーラー等に載せる部材の重量を小さくすることができるので、部材を効率よく現場に搬送させることができる。また、現場では、枠部材の孔部内側にコンクリートを打設してプレキャスト部材が製造されるので、従来のプレキャスト部材よりも大型のプレキャスト部材を現場で完成させることができる。このように、より大型のプレキャスト部材を現場で完成させることによって、現場におけるプレキャスト部材の数を減らすことができる。従って、複数のプレキャスト部材を据え付ける作業の工期を短縮させることができ、施工性を向上させることができる。このように搬送時には部材を軽量化させることができ、現場ではプレキャスト部材を大型化させることができると共にプレキャスト部材の数を減らして施工性を向上させることができる。
また、現場に設けられた現場製作ヤードに、枠部材を上記孔部が上方を向くように配置するための平坦部を配置する工程を更に備えてもよい。
また、枠部材を配置する工程は、複数のブロック部材を枠状に連結させることによって枠部材を形成する工程を更に備えていてもよい。この場合、複数のブロック部材を同時に現場に搬送することができるので、搬送される部材を一層軽量化させることができる。また、現場では複数のブロック部材を連結させて枠部材が形成されるので、一層大型化させたプレキャスト部材を現場で完成させることができる。従って、現場におけるプレキャスト部材の数を更に減らすことができる。
また、枠部材を形成する工程では、第1のブロック部材及び第2のブロック部材を互いに対向させるように配置して、第1のブロック部材の一端と第2のブロック部材の一端とを第1の型枠で接続させると共に、第1のブロック部材の他端と第2のブロック部材の他端とを第2の型枠で接続させることにより、枠部材を形成してもよい。この場合、枠部材の互いに対向する二辺が第1のブロック部材及び第2のブロック部材となり、残りの二辺が第1の型枠及び第2の型枠となる。このように枠部材の二辺が第1の型枠及び第2の型枠となっている。従って、枠部材の全ての辺をブロック部材とした場合と比較して、搬送するブロック部材の数を減らすことができる。よって、搬送する部材を一層軽くすることが可能となる。更に、搬送するブロック部材の数を減らすことができるので、部材の搬送を一層効率よく行うことができる。
また、枠部材には、予め複数の鉄筋が埋め込まれており、コンクリートを打設する工程の前において、複数の鉄筋は、孔部内側で互いに交差していてもよい。この場合、孔部にコンクリートを打設するだけでプレキャスト部材を完成させることができる。従って、現場における施工性を一層向上させることができる。
また、コンクリートを打設する工程の前において、枠部材には、孔部の下側を塞ぐ板状部材が取り付けられていてもよい。この場合、現場では、板状部材によって孔部の下側が塞がれた状態となっており、孔部の上側からコンクリートを打設できる状態となっている。すなわち、現場におけるコンクリートの打設時において、板状部材を孔部閉塞用の型枠として用いることができる。よって、下型枠もしくは平坦部としての基礎版を設置する手間を省くことができるので、現場における施工性を更に高めることができる。
本発明に係るプレキャスト部材は、構造物の壁を構成する矩形状のプレキャスト部材であって、孔部を有し矩形枠状に形成されると共にプレキャスト部材の一部を構成するコンクリート製の本体を備える枠部材と、孔部が上方を向くように枠部材が配置された状態で孔部内側に打設されるコンクリートと、を備え、プレキャスト部材は、構造物の壁を構成する矩形状の部材であり、複数のプレキャスト部材が構造物の壁の周方向及び鉛直方向に沿って並設され、周方向及び鉛直方向に隣り合う複数のプレキャスト部材同士の間に接合部が形成される。
本発明に係るプレキャスト部材において、枠部材は、その孔部が上方を向くように配置され、その後、孔部内側にコンクリートが打設されることによって矩形状のプレキャスト部材が形成される。従って、枠部材を予め工場等で製造して現場に搬送することができるので、孔部を有しない部材と比較して、搬送する部材を軽量化させることができる。よって、トレーラー等に載せる部材の重量を小さくすることができ、部材を効率よく現場に搬送させることができる。また、現場では、枠部材の孔部内側にコンクリートを打設してプレキャスト部材を製造することができるので、従来のプレキャスト部材よりも大型のプレキャスト部材を現場で完成させることが可能となる。このように、より大型のプレキャスト部材を製造することによって、現場ではプレキャスト部材の数を減らすことができる。従って、複数のプレキャスト部材を据え付ける作業の工期を短縮させることができ、施工性を向上させることができる。このように搬送時には部材を軽量化させることができ、現場ではプレキャスト部材を大型化させることができると共にプレキャスト部材の数を減らして施工性を向上させることができる。
また、枠部材は、現場に搬送された複数のブロック部材が枠状に連結されることによって形成されてもよい。この場合、搬送される部材を一層軽量化させることができるので複数のブロック部材を効率よく現場に搬送させることができる。また、現場では複数のブロック部材を連結させて枠部材が形成されるので、一層大型化させたプレキャスト部材を現場で完成させることができる。従って、現場におけるプレキャスト部材の数を更に減らすことができる。
また、枠部材は、互いに対向する第1のブロック部材及び第2のブロック部材と、第1のブロック部材の一端と第2のブロック部材の一端とを接続する第1の型枠と、第1のブロック部材の他端と第2のブロック部材の他端とを接続する第2の型枠と、によって形成されてもよい。この場合、枠部材の互いに対向する二辺が第1のブロック部材及び第2のブロック部材となり、残りの二辺が第1の型枠及び第2の型枠となる。このように枠部材の二辺が第1の型枠及び第2の型枠となっている。従って、枠部材の全ての辺をブロック部材とした場合と比較して、搬送するブロック部材の数を減らすことができる。よって、搬送する部材を一層軽量化させることができる。更に、搬送するブロック部材の数を減らすことができるので、部材の搬送を一層効率よく行うことができる。
また、枠部材は、孔部内側で互いに交差するように埋め込まれた複数の鉄筋を備えていてもよい。この場合、孔部にコンクリートを打設するだけでプレキャスト部材を完成させることができる。従って、現場における施工性を一層向上させることができる。
また、枠部材は、孔部の下側を塞ぐ板状部材を備えていてもよい。この場合、孔部へのコンクリートの打設前において、板状部材が孔部の下側を塞ぎ、孔部の上側からコンクリートを打設可能な状態にすることができる。すなわち、現場におけるコンクリートの打設時において、板状部材を孔部下側閉塞用の下型枠として用いることができる。よって、下型枠もしくは平坦部としての基礎版を設置する手間を省くことができるので、現場における施工性を更に高めることができる。
本発明によれば、搬送する部材を軽量化させると共に、現場におけるプレキャスト部材の数を減らすことができる。
第1実施形態に係るプレキャスト部材によって構成された建物の一例であるLNGタンクを示す斜視図である。 図1のLNGタンクの縦断面図である。 (a)は、第1実施形態に係るプレキャスト部材を示す平面図である。(b)は、(a)のプレキャスト部材を構成する枠部材を示す平面図である。 現場製作ヤードの基礎上にプレキャスト部材を積み重ねた状態を示す側面図である。 (a)は、第2実施形態に係るプレキャスト部材を構成する枠部材を示す平面図である。(b)は、(a)のA−A線断面図である。 (a)は、複数のブロック部材を連結させた状態を示す平面図である。(b)は、複数のブロック部材を連結させた状態を示す側面図である。 複数のブロック部材をカップラーで連結させる状態を示す平面図である。 (a)は、第2実施形態に係るプレキャスト部材を示す平面図である。(b)は、(a)のB−B線断面図である。(c)は、(a)のC−C線断面図である。 (a)は、第3実施形態に係るプレキャスト部材を構成する枠部材を示す平面図である。(b)は、(a)のD−D線断面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明に係るプレキャスト部材の製造方法及びプレキャスト部材の実施形態について詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態に係るプレキャスト部材10によって構成されたLNGタンク(Liquefied natural Gas Tank)1を示す斜視図である。図2は、LNGタンク1の縦断面図である。本実施形態において、LNGタンク1は、防液堤4がプレキャスト部材10によって構成される構造物の一例を示している。LNGタンク1は、LNG(液化天然ガス)を貯蔵するタンクであり、例えば地上式のタンクである。
LNGタンク1の外形は、略円柱状となっている。図1及び図2に示されるように、LNGタンク1は、LNGを収容する内槽2と、内槽2の外側に位置すると共にLNGタンク1の上部を覆う外槽3と、外槽3の外側で環状に設けられた防液堤4と、内槽2、外槽3及び防液堤4を下方で支持する円板状の基礎スラブ5と、基礎スラブ5を支持する複数の基礎杭6とを備えている。
内槽2は、例えば金属板によって構成されている。すなわち、内槽2は、鋼製屋根と、鋼製側壁と、鋼製底版とによって構成されている。外槽3も、例えば金属板によって構成されており、鋼製屋根、鋼製側壁(ライナープレート)及び鋼製底版によって構成されている。内槽2と外槽3との間には断熱材が設けられており、内槽2と外槽3との間でLNGの保冷が行われる。外槽3における環状に形成された鋼製側壁(ライナープレート)は、防液堤4の内側で防液堤4に沿うように設けられる。また、鋼製底版は基礎スラブ5上に配置される。防液堤4は、LNGの外部への漏れを防止するために設けられる。また、複数の基礎杭6は地盤中に埋め込まれており、複数の基礎杭6によって基礎スラブ5が支持されている。
防液堤4は、複数のブロック状のプレキャスト部材10によって構成されており、複数のプレキャスト部材10はLNGタンク1の周方向及び鉛直方向に沿って並設されている。すなわち、LNGタンク1では、複数のプレキャスト部材10がLNGタンク1の周方向に並べられると共に鉛直方向に積層され、周方向及び鉛直方向に隣り合うプレキャスト部材10同士の間に接合部が形成されることで防液堤4が構築される。このように、プレキャスト部材10はLNGタンク1の壁を構成する矩形状の部材である。
図3(a)はプレキャスト部材10を示す平面図であり、図3(b)はプレキャスト部材10を構成する枠部材20を示す平面図である。なお、図3(a)及び図3(b)では、後述する孔部21aを明瞭にするため、コンクリート部分を灰色で示している。図3(a)に示されるように、プレキャスト部材10は、矩形平板状に形成されたコンクリート製の本体11と、本体11に埋設されると共に本体11から外方に突出する複数の鉄筋12とを備えている。
本体11は長方形状の平板面11aを備えており、プレキャスト部材10は平板面11aが防液堤4の壁面となるように据え付けられる。本体11の平板面11aに直交する4つの面からは複数の鉄筋12が突出している。複数の鉄筋12は、本体11に埋設されており、本体11内で格子状となるように配置されている。
なお、以下の説明では、「厚み方向」、「幅方向」及び「長さ方向」の語を用いるが、これらの語は図示する状態に基づく便宜的なものである。以下の説明において、厚み方向は本体11の厚み方向(図3の紙面に直交する方向)であり、幅方向は平板面11aの短辺11bが延びる方向であり、長さ方向は本体11の長辺11cが延びる方向である。
プレキャスト部材10は更に鋼板(板状部材)13を備えており、この鋼板13は平板面11aの反対側(下側)に取り付けられている。鋼板13は、平板面11aと外縁が一致するように本体11に固定されているか、もしくは、平板面11aよりも大きい面積を有しており、鋼板13の外縁が本体11の外縁からはみ出るように本体11に固定されている。また、プレキャスト部材10の据え付け時において、鋼板13は、隣接するプレキャスト部材10の鋼板13と接合される。
以上のように構成されるプレキャスト部材10は、枠部材20にコンクリートCが打設されることによって形成される。枠部材20は、コンクリート製の本体21を備えており、本体21は、孔部21aを有することによって矩形枠状に形成されている。孔部21aは、例えば本体21の平板面21bの中央を含む位置に形成されており、平板面21bにおいて矩形状となっている。孔部21aは、本体21の厚み方向に貫通している。また、孔部21aは、枠部材20の搬送時に必要とされる剛性を損なわない程度の大きさとなっている。
本体21には上述した複数の鉄筋12が埋設されており、複数の鉄筋12は孔部21a内側で互いに交差している。具体的には、長さ方向に延びる複数の鉄筋12と幅方向に延びる複数の鉄筋12とが孔部21a内側で互いに直交しており、複数の鉄筋12は格子状に配置されている。また、孔部21aの下側(平板面21bの反対側)を塞ぐように鋼板13が予め本体21に取り付けられている。鋼板13の取り付けは、現場ではなく、工場等で現場に搬送される前に予め行われる。
本体21の孔部21aには現場でコンクリートCが打設されるようになっており、孔部21aにコンクリートCが打設されることによってプレキャスト部材10が製造される。また、枠部材20は予め工場で製造される部材であり、工場で製造された枠部材20はトレーラー等によって現場に搬送される。
次に、現場に搬送された枠部材20からプレキャスト部材10を製造する製造方法について説明する。ここで説明する製造方法は、矩形状のプレキャスト部材10を現場で完成させる製造方法である。
まず、図4に示されるように、現場に設けられた現場製作ヤードYに平坦部を形成する基礎版Bを配置する工程を実行する。この現場製作ヤードYは、例えばLNGタンク1を建設する現場の近接位置に設けられる。現場製作ヤードYに配置する基礎版BはRC基礎である。基礎版Bは、その表面の不陸が所定値(例えば1cm)以下となるように形成される。
次に、枠部材20を現場に搬入し、搬入した枠部材20を基礎版B上に配置する工程を実行する。このとき、例えば図3(b)の平面図に示されるように、予め枠部材20の孔部21aが上方を向くように枠部材20を寝かした状態で基礎版B上に配置する。この状態で、枠部材20の孔部21aには鉄筋12が格子状に配置されている。
上記のように基礎版B上に枠部材20を配置した後には、孔部21a内側にコンクリートCを打設する工程を実行する。このとき、孔部21a内側で格子状に配置されている鉄筋12はコンクリートCに埋められることとなり、図3(a)に示されるようなプレキャスト部材10が製造される。具体的には、孔部21aへのコンクリートCの打設後に養生を行い、この養生は例えば1週間の湿潤養生である。なお、本実施形態の製造方法では、養生期間を十分に確保できることから蒸気養生は不要である。
また、図4に示されるように、打設済みのプレキャスト部材10上にビニールシートを敷き、ビニールシートの上への枠部材20の配置及び孔部21aへのコンクリートCの打設を繰り返すことによって、プレキャスト部材10を積み重ねていくことが可能である。例えば、積み重ねられるプレキャスト部材10の段数は概ね10段とすることができ、積み重ねられるプレキャスト部材10の最大の高さは6m程度とすることができる。但し、これらの段数及び高さは、プレキャスト部材10の重量や厚さに応じて適宜変更される。
以上のように製造されたプレキャスト部材10は例えば大型クレーンによって吊り上げられて、プレキャスト部材10の据え付けが行われる。このとき、プレキャスト部材10は寝かされた状態から立て起こされ、プレキャスト部材10同士が設置及び連結、固定される。こうして複数のプレキャスト部材10が連結されてLNGタンク1の防液堤4が完成する。なお、複数のプレキャスト部材10を連結させた後には、プレキャスト部材10内部に予め設けられたシースにPC鋼線を配置することによって防液堤4全体の緊張作業を実行する。
以上、本実施形態のプレキャスト部材10及びプレキャスト部材10の製造方法において、枠部材20は、その孔部21aが上方を向くように基礎版B上に配置され、その後、孔部21a内側にコンクリートCが打設されることによってプレキャスト部材10が製造される。従って、孔部21aを有する枠部材20を予め工場等で製造し、この枠部材20を現場に搬送することが可能となる。よって、孔部を有しない部材と比較して、搬送する部材を軽量化させることができる。すなわち、トレーラー等に載せる部材の重量を小さくすることができるので、部材を効率よく現場に搬送させることができる。
また、現場では、枠部材20の孔部21a内側にコンクリートCを打設してプレキャスト部材10が製造されるので、従来のプレキャスト部材よりも大型のプレキャスト部材10を現場で完成させることができる。このように、より大型のプレキャスト部材10を現場で完成させることによって、現場におけるプレキャスト部材10の数を減らすことができる。従って、複数のプレキャスト部材10を据え付ける作業の工期を短縮させることができ、施工性を向上させることができる。このように搬送時には部材を軽量化させることができ、現場ではプレキャスト部材10を大型化させることができると共にプレキャスト部材10の数を減らすことができ施工性を向上させることができる。
また、枠部材20には、予め複数の鉄筋12が埋め込まれており、コンクリートCを打設する工程の前において、複数の鉄筋12は、孔部21a内側で互いに交差している。よって、現場に搬送された状態で既に鉄筋12が埋め込まれた状態となっている。従って、現場では孔部21aにコンクリートCを打設するだけでプレキャスト部材10を完成させることができるので、現場における施工性を一層向上させることができる。
また、コンクリートCを打設する工程の前において、枠部材20には、孔部21aの下側を塞ぐ鋼板13が取り付けられている。よって、コンクリートCの打設前には、鋼板13によって孔部21aの下側が塞がれた状態となっている。従って、現場におけるコンクリートCの打設時において、鋼板13を孔部21aの閉塞用の下型枠として用いることができ、下型枠もしくは平坦部を設置する手間を省くことができる。よって、現場における施工性を更に高めることができる。
更に、上述したように、現場でプレキャスト部材10を大型化させることができるので、プレキャスト部材10の連結時の接続長を少なくすることができる。従って、プレキャスト部材10と隣接するプレキャスト部材10との間を接続する接続部におけるコンクリートの充填量及び水膨張シールの量を減らすことができるので、接続部の処理コストを大幅に低減させることができる。
また、上述したように、本実施形態では現場での打設養生期間を十分に確保することができるので、一般的な養生方法によってプレキャスト部材10の強度を発現させることができ、特別な養生設備を不要とすることができる。更に、上述したように、打設済みのプレキャスト部材10が積み重ねられてプレキャスト部材10の製造が行われるので、現場の近くにおいて大量のプレキャスト部材10を短期間で、狭い製作ヤードで製造することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係るプレキャスト部材30及びプレキャスト部材30の製造方法について説明する。以下では、上述した記載と重複する説明を省略する。図5(a)はプレキャスト部材30を構成する枠部材40を示す平面図であり、図5(b)は図5(a)のA−A線断面図である。
図5(a)及び図5(b)に示されるように、枠部材40は、全体として縦長の長方形状に形成されており、複数のブロック部材41,42が枠状に連結されることによって形成される。ブロック部材41は枠部材40の短辺を構成しており、ブロック部材42は枠部材40の長辺を構成している。ブロック部材41,42は、工場等で予め製造されて現場に搬送されるコンクリート製の部材である。ブロック部材41,42は矩形状となっている。ブロック部材41の長手方向に延びる面41aに直交する一つの面41bからは複数の鉄筋43が突出しており、ブロック部材42の長手方向に延びる面42aに直交する一つの面42bからも複数の鉄筋44が突出している。
なお、ブロック部材41とブロック部材42の形状及び大きさは、互いに同一であってもよいし、異なっていてもよい。ただし、ブロック部材41とブロック部材42の形状及び大きさを互いに同一とすると、ブロック部材41,42の製造時に用いる型枠を一つにすることができ、工場等で効率よくブロック部材41,42を製造することができるので好ましい。
以下では、これらのブロック部材41,42を用いてプレキャスト部材30を製造する製造方法について説明する。
本実施形態では、複数のブロック部材41,42を枠状に連結させることによって枠部材40を形成する工程を実行する。まず、ブロック部材41,42の長手方向に延びるそれぞれの面41a,42aが上方を向くように、現場製作ヤードYの基礎版B上にブロック部材41,42を配置する。
次に、2つの面42b同士が連続するように2個のブロック部材42を縦に並べて枠部材40の長辺を形成し、この長辺を互いに対向させるように配置する。そして、当該長辺の上端同士をブロック部材41で接続させると共に、当該長辺の下端同士を別のブロック部材41で連結させることにより、枠部材40を形成する。このとき、ブロック部材41の面41bから突出する鉄筋43、及びブロック部材42の面42bから突出する鉄筋44は、枠部材40の内側に突出している。
また、ブロック部材41,42の連結は、例えば図6に示されるボルトボックス45、もしくは図7に示されるカップラー46を用いて行われる。すなわち、図6(a)、図6(b)及び図7に示されるように、ブロック部材41とブロック部材42、及び2つのブロック部材42は、ボルトボックス45もしくはカップラー46によって連結される。
ボルトボックス45は、枠部材40の内側面を構成するブロック部材41,42の面41b,42bに配置されると共に、枠部材40の外側面を構成するブロック部材41,42の面41c,42cにも配置される。各ボルトボックス45は、複数のプレキャスト部材10を連結させた後には見えないように配置される。このようにボルトボックス45で複数のブロック部材41,42を連結させた後には、枠部材40の外縁の長さ及び対角長を測定し、当該長さ及び対角長が所要精度内であることを確認する。
カップラー46は、枠部材40を構成するブロック部材42の接合面42d,42eのいずれかに設けられ、例えば、接合面42dにカップラー46が設けられた場合には、ブロック部材42の接合面42eから突出した鉄筋48をカップラー46に差し込み、その後カップラー46内に固化剤を注入し、ブロック部材42同士を連結する。ブロック部材41とブロック部材42もカップラー46によって同様に連結する。このように、複数のブロック部材41,42を連結させた後には、上記同様に枠部材40の外縁の長さ及び対角長を測定し、当該長さ及び対角長が所要精度内であることを確認する。
以上のようにボルトボックス45もしくはカップラー46でブロック部材41,42を連結させることにより枠部材40を形成する工程が完了する。このように枠部材40を形成した後には、ブロック部材41の面41b及びブロック部材42の面42bで構成される枠部材40の孔部に配筋及びシース設置を行う。そして、図5及び図8に示されるように、枠部材40の孔部にコンクリートCを打設することによってプレキャスト部材30が製造される。なお、プレキャスト部材30が製造される過程における養生工程、及びプレキャスト部材30製造後の工程については、第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
以上、第2実施形態に係るプレキャスト部材30及びプレキャスト部材30の製造方法では、複数のブロック部材41,42を枠状に連結させることによって枠部材40を形成する工程を更に備える。よって、複数のブロック部材41,42が現場に搬送されるので、搬送される部材を一層軽量化させることができる。また、現場では複数のブロック部材41,42を連結させて枠部材40が形成されるので、一層大型化させたプレキャスト部材30を製造することができる。従って、現場におけるプレキャスト部材30の数を更に減らすことができ施工性の向上に寄与する。
更に、ブロック部材41及びブロック部材42は予め工場で製造されるものであり、枠部材40の外周及び内周はブロック部材41,42の各辺で構成されているため、枠部材40の外周の精度(平坦性、対角長、幅、長さ)を容易に確保することができる。
また、プレキャスト部材30における枠部材40が占める割合は、プレキャスト部材30におけるコンクリートCが占める割合よりも小さい。従って、工場等で製造する部材(ブロック部材41,42)を一層小さく且つ軽くすることができるので、孔部を有しない従来のプレキャスト部材と比較して、製造等のコストを大幅に抑えることができる。
また、ブロック部材41,42の組み合わせ方は上記に限られず適宜変更可能である。すなわち、ブロック部材41,42の組み合わせ方によっては、従来のプレキャスト部材と比較して、非常に大きなプレキャスト部材30を現場で完成させることも可能であり、例えば従来のプレキャスト部材の3倍の大きさのプレキャスト部材30を製造することができる。このように従来の3倍の大きさのプレキャスト部材30を製造する場合には、据え付けるプレキャスト部材30の数が1/3となるので、プレキャスト部材30の据え付け期間を1/3程度に短縮させることが可能となる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態のプレキャスト部材及びその製造方法について図9を参照しながら説明する。図9(a)は第3実施形態のプレキャスト部材を構成する枠部材60の平面図であり、図9(b)は図9(a)のD−D線断面図である。第3実施形態では、枠部材60の構成が第2実施形態と異なっており、その他の構成については第2実施形態と同様である。よって、以下では、第2実施形態と重複する説明を省略する。
図9(a)及び図9(b)に示されるように、枠部材60は、第1のブロック部材61と、第2のブロック部材62と、第1の型枠63と、第2の型枠64とが枠状に連結されることによって形成される。第1のブロック部材61及び第2のブロック部材62は、工場等で予め製造されて現場に搬送されるプレキャスト部材である。
第1のブロック部材61の長手方向に延びる面61aに直交する面61bからは複数の鉄筋65が突出しており、第2のブロック部材62の長手方向に延びる面62aに直交する面62bからも複数の鉄筋66が突出している。第1のブロック部材61の形状及び大きさは第2のブロック部材62の形状及び大きさと同一である。
第1の型枠63は、平坦面63a,63bを表裏に有する矩形板状を呈しており、第2の型枠64も、第1の型枠63と同様の平坦面64a,64bを有している。また、第1の型枠63及び第2の型枠64は、枠部材60の長辺を構成し、第1のブロック部材61及び第2のブロック部材62は枠部材60の短辺を構成する。
次に、第1のブロック部材61、第2のブロック部材62、第1の型枠63及び第2の型枠64を用いて第3実施形態のプレキャスト部材を製造する製造方法について説明する。
まず、枠部材60を形成する工程を実行する。具体的には、現場製作ヤードYの基礎版B上において、第1のブロック部材61及び第2のブロック部材62を互いに平行となるように配置させる。このとき、平面視左右方向において、第1のブロック部材61の一端61cの位置と第2のブロック部材62の一端62cの位置とを合わせると共に、第1のブロック部材61の他端61dの位置と第2のブロック部材62の他端62dの位置とを合わせておく。
そして、第1の型枠63の平坦面63bを、第1のブロック部材61の一端61cと第2のブロック部材62の一端62cとに固定させる。また、第2の型枠64の平坦面64bを、第1のブロック部材61の他端61dと第2のブロック部材62の他端62dとに固定させる。このような第1の型枠63及び第2の型枠64の固定を行うことによって、一端61cと一端62cとを接続させると共に、他端61dと他端62dとを接続させる。
上記のように第1のブロック部材61、第2のブロック部材62,第1の型枠63及び第2の型枠64の接続を行うことによって枠部材60を形成し、枠部材60を形成する工程が完了する。そして、枠部材60を形成する工程が完了した後は、第2実施形態と同様、枠部材60の孔部への配筋及びシース設置を行い、枠部材60の孔部にコンクリートCを打設することによって第3実施形態のプレキャスト部材が製造される。型枠63及び型枠64は、枠部材60の完成後に撤去、転用される。
以上、第3実施形態に係るプレキャスト部材及びその製造方法では、枠部材60の互いに対向する二辺が第1のブロック部材61及び第2のブロック部材62となり、残りの二辺が第1の型枠63及び第2の型枠64となる。このように枠部材60の二辺が第1の型枠63及び第2の型枠64となっている。従って、枠部材の全ての辺をブロック部材とした場合と比較して、現場に搬送するブロック部材の数を減らすことができる。よって、搬送する部材の重量を一層小さくすることができる。更に、搬送するブロック部材の数を減らすことができるので、部材の搬送を一層効率よく行うことができる。
更に、第1のブロック部材61及び第2のブロック部材62は予め工場で製造されるものであり、枠部材40の短辺の外周は第1のブロック部材61及び第2のブロック部材62の各辺で構成されている。従って、枠部材40の短辺の外周における精度を容易に確保することができる。また、枠部材60の長辺の外周は第1の型枠63の平坦面63a及び第2の型枠64の平坦面64aで構成され、両端を精度良く製作されているブロック部材61及びブロック部材62の端面61c,62c,61d,62dにボルト等で固定されているため、枠部材60の長辺の外周における精度も容易に確保することができる。
以上、本発明に係る好適な実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されない。すなわち、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形及び変更が可能であることは、当業者によって容易に認識される。
例えば、上記実施形態では、複数のプレキャスト部材10を連結させてLNGタンク1を完成させる例について説明した。しかしながら、本発明に係るプレキャスト部材及びプレキャスト部材の製造方法は、LNGタンク1以外の構造物にも適用可能である。例えば、LNGタンク1以外の擁壁等の壁状構造物又は柱部材等に本発明を適用させることも可能であり、これらの構造物に本発明を適用させた場合にも上記実施形態と同様の効果が得られる。
1…LNGタンク(構造物)、2…内槽、3…外槽、4…防液堤、5…基礎スラブ、6…基礎杭、10,30…プレキャスト部材、11,21…本体、11a…平板面、11b…短辺、11c…長辺、12…鉄筋、13…鋼板、20,40,60…枠部材、21…本体、21a…孔部、21b…平板面、41,42…ブロック部材、43,44…鉄筋、45…ボルトボックス、46…カップラー、48…鉄筋、61…第1のブロック部材、61c…一端、61d…他端、62…第2のブロック部材、62c…一端、62d…他端、63…第1の型枠、63a,63b…平坦面、64…第2の型枠、64a,64b…平坦面、65,66…鉄筋、B…基礎版(平坦部)、C…コンクリート、Y…現場製作ヤード。

Claims (11)

  1. 矩形状のプレキャスト部材を現場で完成させるプレキャスト部材の製造方法であって、
    前記プレキャスト部材の一部を構成すると共に予め矩形枠状に形成されたコンクリート製の本体を備える枠部材の孔部が上方を向くように、前記枠部材を配置する工程と、
    前記枠部材の前記孔部内側にコンクリートを打設する工程と、
    を備え
    前記プレキャスト部材は、構造物の壁を構成する矩形状の部材であり、
    複数の前記プレキャスト部材が前記構造物の壁の周方向及び鉛直方向に沿って並設され、前記周方向及び鉛直方向に隣り合う複数の前記プレキャスト部材同士の間に接合部が形成される、
    プレキャスト部材の製造方法。
  2. 前記現場に設けられた現場製作ヤードに、前記枠部材を前記孔部が上方を向くように配置するための平坦部を配置する工程を更に備える、
    請求項1に記載のプレキャスト部材の製造方法。
  3. 前記枠部材を配置する工程は、複数のブロック部材を枠状に連結させることによって前記枠部材を形成する工程を更に備える、
    請求項1又は2に記載のプレキャスト部材の製造方法。
  4. 前記枠部材を形成する工程では、第1の前記ブロック部材及び第2の前記ブロック部材を互いに対向させるように配置して、第1の前記ブロック部材の一端と第2の前記ブロック部材の一端とを第1の型枠で接続させると共に、第1の前記ブロック部材の他端と第2の前記ブロック部材の他端とを第2の型枠で接続させることにより、前記枠部材を形成する、
    請求項3に記載のプレキャスト部材の製造方法。
  5. 前記枠部材には、予め複数の鉄筋が埋め込まれており、
    前記コンクリートを打設する工程の前において、複数の前記鉄筋は、前記孔部内側で互いに交差している、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載のプレキャスト部材の製造方法。
  6. 前記コンクリートを打設する工程の前において、前記枠部材には、前記孔部の下側を塞ぐ板状部材が取り付けられている、
    請求項1〜5のいずれか一項に記載のプレキャスト部材の製造方法。
  7. 構造物の壁を構成する矩形状のプレキャスト部材であって、
    孔部を有し矩形枠状に形成されると共に前記プレキャスト部材の一部を構成するコンクリート製の本体を備える枠部材と、
    前記孔部が上方を向くように前記枠部材が配置された状態で前記孔部内側に打設されるコンクリートと、
    を備え
    前記プレキャスト部材は、構造物の壁を構成する矩形状の部材であり、
    複数の前記プレキャスト部材が前記構造物の壁の周方向及び鉛直方向に沿って並設され、前記周方向及び鉛直方向に隣り合う複数の前記プレキャスト部材同士の間に接合部が形成される、
    プレキャスト部材。
  8. 前記枠部材は、現場に搬送された複数のブロック部材が枠状に連結されることによって形成される、
    請求項7に記載のプレキャスト部材。
  9. 前記枠部材は、互いに対向する第1の前記ブロック部材及び第2の前記ブロック部材と、第1の前記ブロック部材の一端と第2の前記ブロック部材の一端とを接続する第1の型枠と、第1の前記ブロック部材の他端と第2の前記ブロック部材の他端とを接続する第2の型枠と、によって形成される、
    請求項8に記載のプレキャスト部材。
  10. 前記枠部材は、前記孔部内側で互いに交差するように埋め込まれた複数の鉄筋を備える、
    請求項7〜9のいずれか一項に記載のプレキャスト部材。
  11. 前記枠部材は、前記孔部の下側を塞ぐ板状部材を備える、
    請求項7〜10のいずれか一項に記載のプレキャスト部材。
JP2014220646A 2014-10-29 2014-10-29 プレキャスト部材の製造方法及びプレキャスト部材 Active JP6564564B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014220646A JP6564564B2 (ja) 2014-10-29 2014-10-29 プレキャスト部材の製造方法及びプレキャスト部材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014220646A JP6564564B2 (ja) 2014-10-29 2014-10-29 プレキャスト部材の製造方法及びプレキャスト部材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016089341A JP2016089341A (ja) 2016-05-23
JP6564564B2 true JP6564564B2 (ja) 2019-08-21

Family

ID=56018948

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014220646A Active JP6564564B2 (ja) 2014-10-29 2014-10-29 プレキャスト部材の製造方法及びプレキャスト部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6564564B2 (ja)

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4015383A (en) * 1973-11-23 1977-04-05 Crowley Francis X Concrete tank of precast concrete panels with pretensioning beam means
JPS6321102A (ja) * 1986-07-15 1988-01-28 大熊 伸 消波コンクリートブロックの製造方法
JPH0786288B2 (ja) * 1989-09-01 1995-09-20 鹿島建設株式会社 タンクの施工法
JPH0714745B2 (ja) * 1990-05-02 1995-02-22 機動建設工業株式会社 Pcタンク施工方法およびパネル材
JPH04118423A (ja) * 1990-09-07 1992-04-20 Shimizu Corp プレキャストl型擁壁
JPH0762985A (ja) * 1993-08-23 1995-03-07 Ishikawajima Constr Materials Co Ltd プレキャストコンクリート製品の製造方法
JP2734946B2 (ja) * 1993-09-20 1998-04-02 鹿島建設株式会社 コンクリート製壁構造体の構築方法
JPH0827929A (ja) * 1994-07-20 1996-01-30 Taisei Corp 壁式src構造物の構築法
JPH0835210A (ja) * 1994-07-22 1996-02-06 Shimizu Corp 塔状構造物及びその構築工法
JP3062581B2 (ja) * 1995-03-09 2000-07-10 株式会社銭高組 汚泥処理槽の建設工法
JP2852013B2 (ja) * 1995-11-14 1999-01-27 勝也 平岡 門柱、塀等の超軽量部材及びその製造方法
JP3999931B2 (ja) * 2000-07-18 2007-10-31 大成建設株式会社 塔状構造物の構築方法
JP2002227295A (ja) * 2001-01-29 2002-08-14 Matsumura Gumi Corp 薄肉外殻状構造体プレキャスト梁及び梁構築方法
JP3842581B2 (ja) * 2001-04-17 2006-11-08 株式会社ピーエス三菱 円筒形pc容器の構築方法
JP2004131988A (ja) * 2002-10-09 2004-04-30 Sumitomo Mitsui Construction Co Ltd 橋脚・橋台用のプレキャストブロックと、該プレキャストブロックを用いた橋脚・橋台及び該橋脚・橋台の施工方法
JP4380286B2 (ja) * 2003-10-16 2009-12-09 前田製管株式会社 複合コンクリート部材

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016089341A (ja) 2016-05-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101740919B1 (ko) 돌출된 연결체를 구비한 프리캐스트 콘크리트 벽체와 그 제조방법
US20130104492A1 (en) Structure of building that is free of formwork removal
JP6553442B2 (ja) 既設柱の補強構造および補強工法
KR101776129B1 (ko) 슬래브 및 벽체 겸용 조립형 프리캐스트 이중 구조물 및 이를 이용한 이중 구조 pc 벽체의 시공 방법
KR102178461B1 (ko) 내부격벽을 구비한 중공 프리캐스트 슬래브 및 그 제작방법
KR20140119465A (ko) 건축용 pc슬래브구조물 및 그 시공방법
JP6418524B2 (ja) 断熱型枠を用いた基礎構造、施工方法及び耐圧版式グリッドポスト基礎の形成方法
JP5348559B2 (ja) 地上式低温タンク及びその構築方法
KR101679666B1 (ko) 중고층 모듈러 건축물용 코아구조물 및 그 시공방법
JP6564564B2 (ja) プレキャスト部材の製造方法及びプレキャスト部材
KR101542717B1 (ko) 단위체 콘크리트 구조물 주택 시공방법
JP2007291849A (ja) 壁用型枠ブロックと壁構造並び地中構造物の施工方法
KR101534641B1 (ko) 건축물 지하 시공 방법
JP6553855B2 (ja) 建物の基礎構造、および、建物の基礎の施工方法
JP6214102B2 (ja) 既設柱の補強構造および補強工法
JP6224181B1 (ja) 地下貯水施設
JP6322437B2 (ja) プレキャストコンクリート部材の施工方法
JP6418523B2 (ja) 断熱型枠を用いた基礎構造及び耐圧版式土間基礎の形成方法
JP2017223055A (ja) 型枠・鉄筋一体構造体及び鉄筋コンクリート並びに型枠・鉄筋一体施工方法
KR101895803B1 (ko) 주택 시공방법
JP2012046991A (ja) 合成梁、建築物、及び合成梁の施工方法
JP6211731B1 (ja) コンクリート製受圧板及び該受圧板を用いた受圧構造
JP6966208B2 (ja) 柱梁接合構造
JP4902377B2 (ja) コンクリートブロック塀の基礎構造及びその塀の施工方法
JP7145717B2 (ja) 建築物の構築方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170420

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180306

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180420

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180807

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180907

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190205

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190405

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190723

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190729

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6564564

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250